JPH11178156A - ボックス架設具 - Google Patents

ボックス架設具

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JPH11178156A
JPH11178156A JP9361793A JP36179397A JPH11178156A JP H11178156 A JPH11178156 A JP H11178156A JP 9361793 A JP9361793 A JP 9361793A JP 36179397 A JP36179397 A JP 36179397A JP H11178156 A JPH11178156 A JP H11178156A
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box
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Hiroaki Ito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】突片を曲げ損じても、これを曲げ直しすること
なく、ボックスをがたつかせないで取付けることのでき
るボックス架設具の提供である。 【解決手段】鉄筋への架設部(支持棒2)と、ボックス
Bの背面に当接して、該ボックスBに取付けられる取付
部(取付板1)とを備えたボックス架設具において、前
記ボックスBの背面孔22aに挿通されて、ボックスB
内において折り曲げられる突片7と、ボックスBの背面
孔22bから挿通されたビス13が螺入されるビス螺入
孔4とを、前記取付部(取付板1)に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボックスの背面側
に取付けられて、架設部を介してボックスを鉄筋に架設
するためのボックス架設具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記したボックス架設具の一つとして、
特許第2559639 号公報に開示されているものが知られて
いる。このボックス架設具は、金属バー材等から成る鉄
筋への架設部と、金属薄板等から成るボックスへの取付
部とを備えたものであって、ボックスへの取付けを容易
ならしめるべく、前記取付部には、ボックス背面から挿
入されて、該ボックス内において折り曲げられる突片を
備えている。具体的には、ボックスの背面となる底壁に
背面孔が設けられていて、前記架設具の取付部(取付
板)に設けられた突片を前記背面孔に挿通して、該突片
をボックス内で折り曲げることにより、架設具の取付部
(取付板)と、ボックス内で折り曲げられた突片との間
でボックスの底壁を挟持している。
【0003】上記突片によれば、ボックスに対する架設
具の取付けを容易に行えるが、該突片のボックス内への
挿入が完全でなかったり、ボックス内に挿入された突片
の折曲げを損じて、その折曲げ位置が、該突片の基端部
ではなくて、これよりも先端であった場合には、架設具
の取付部(取付板)と、突片の折曲げ部との間に隙間が
生じて、架設具の取付部(取付板)に対してボックス
が、がたついた状態で取付けられる場合が少なくない。
そして、突片は、ある程度の剛性を有しているために、
一度曲げ損じた突片を曲げ直すことは、極めて困難であ
り、従来は、曲げ損じた突片は、そのままにしていた。
よって、取付部に突片を備えたボックス架設具によっ
て、ボックスを鉄筋に固定しても、ボックス前面が型枠
形成面(将来の内壁面となる面)に対して傾斜してしま
い、コンクリートの打設時にボックス内にコンクリート
が侵入する恐れがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、突片を利用
してボックスに取付けられる構成のボックス架設具にお
いて、突片を曲げ損じても、これを曲げ直しすることな
く、ボックスをがたつかせないで取付可能にして、ボッ
クス前面からのコンクリート侵入や、ボックスの傾斜埋
設を防止することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明は、鉄筋への架設部と、ボックス背面に当接し
て、該ボックスに取付けられる取付部とを備えたボック
ス架設具であって、前記ボックスの背面孔に挿通され
て、ボックス内において折り曲げられる突片と、ボック
スの前記背面孔から挿通されたビスが螺入されるビス螺
入孔とが、前記取付部に形成されている構成を、その特
徴としている。
【0006】ボックス架設具の突片をボックスの背面孔
に挿通して、ボックス内で該突片を折り曲げて、架設具
の取付部にボックスを取付ける際に、該突片を曲げ損じ
て、架設具の取付部に対してがたついた状態でボックス
が取付けられる場合には、前記背面孔にビスを挿通して
ボックス内を貫通させ、該ビスの先端部を、架設具の取
付部に設けられたビス螺入孔に螺入させて、架設具の取
付部をボックスの背面側に引き寄せる。これにより、突
片を曲げ損じても、架設具の取付部にボックスが密着し
て取付けられる。
【0007】また、ボックスに対するビスの挿通方向を
上記と逆にして、架設具の取付部に設けられたビス挿通
孔にビスを挿通して、その先端部を、ボックスの前記背
面孔に螺入させて、架設具の取付部にボックスを密着さ
せて取付けることもできる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて、本発明を
更に詳細に説明する。図1は、本発明に係るボックス架
設具A1 と、これに取付けられるボックスBとの斜視図
であり、図2は、ボックス架設具A1 の正面図であり、
図3は、図2のX−X線断面図であり、図4は、図2の
Y−Y線断面図であり、図5は、ボックスBの正面図で
ある。図1及び図5において、本実施例のボックス架設
具A1 が取付けられるボックスBは、その正面形状が正
方形のものであって、その底壁21に4個の背面孔22
a,22b が貫通して設けられている。この4個の背面孔
22a,22b は、底壁21の中心C(対角線の交点)を
通る水平線及び垂直線の上にそれぞれ設けられている。
即ち、一対一組となった2個の背面孔22aは、前記中
心に対して上下方向に等間隔に振り分けられ、残りの一
対一組となった2個の背面孔22bは、前記中心に対し
て左右に等間隔に振り分けられ、上下及び左右に沿って
相対向する一対一組となっている2個の背面孔のピッチ
Pは、同一となっている。
【0009】また、図1ないし図3、図9に示されるよ
うに、ボックス架設具A1 は、本体部を構成する取付板
1と、該取付板1の上下の各端部に互いに平行となって
固定される一対の支持棒2とで構成される。取付板1
は、薄鋼板をプレス加工して形成されたもので、取付板
1にボックスBを取付けた状態において、前記ボックス
Bの底壁21に設けられる4個のノックアウト孔23の
うち、一方の対角線方向に沿った2個のノックアウト孔
23との干渉が避けられるように、中心部に設けられた
短円筒部3を境にして、その上半部及び下半部の各部分
が点対称となった形状をしている(図2参照)。また、
支持棒2は、手で折り曲げ可能な鉄線で構成されてい
る。
【0010】上記形状の取付板1は、長手方向(使用状
態において上下方向)の中央部のみが、他の部分よりも
幅広に形成されて、この中央部の幅広の部分には、前記
短円筒部3を挟んで一対のビス螺入孔4が水平方向に沿
って所定間隔をおいて貫通して設けられている。一対の
ビス螺入孔4のピッチPは、前記ボックスBの背面孔2
2a,22b のそれと同一であり、しかも、その中央に前
記短円筒部3が位置している。また、取付板1の上下の
各端部は、プレス加工時において同一側にカール成形さ
せて、その間に前記支持棒2が挟持されている。そし
て、プレス成形によって、取付板1の上下端部がカール
成形されて、そのカール成形部5に支持棒2が挟持され
た状態において、該カール成形部5の中央部がポンチ1
1によって、短円筒部3の側にかしめられることによ
り、支持棒2と、これを挟持しているカール成形部5と
が、一体となってクランク状にわん曲成形されて、支持
棒2とカール成形部5との双方にクランク部2a,5a
が形成されている(図1及び図4参照)。この構造によ
って、取付板1に対する支持棒2の回動と、自身の長手
方向に沿った摺動との双方が阻止されて、取付板1に対
して支持棒2が一体に取付けられる。なお、図1及び図
4において、6は、上記クランク部2a,5aを形成す
るために取付板1のカール成形部5に設けられた凹部を
示す。
【0011】また、取付板1には、上下方向に沿って所
定間隔をおいて一対の突片7が短円筒部3と反対の側に
向けて、取付板1に対してほぼ垂直に切り起こされてい
る。この一対の突片7のピッチは、前記ボックスBの背
面孔22a,22bのピッチPと同一であり、その中央
に前記短円筒部3が位置している。取付板1における前
記突片7が突出されている側の面は、ボックスBの背面
に当接される平面状の当接面1aとなっている。なお、
取付板1における短円筒部3の外周部には、環状リブ8
が背面側に向けて突設されていると共に、取付板1にお
ける前記環状リブ8と、その上下端部のカール成形部5
との間には、直線リブ9が同じく背面側に向けて突設さ
れている。
【0012】そして、上記したボックス架設具A1 を使
用して、鉄筋RにボックスBを取付けるには、以下のよ
うにして行う。まず、図6に示されるように、ボックス
Bの背面側にボックス架設具A1 を配置しておいて、こ
れに設けられた一対の突片7をボックスBの上下方向に
沿った一対一組の背面孔22aに挿通し、工具(図示せ
ず)を使用して、ボックスB内において各突片7を外側
に折り曲げる。突片7の折曲げ時において、同図に示さ
れるように、該突片7におけるボックスBに挿通された
部分の基端で折り曲げられずに、これよりも先端で折り
曲げられると、ボックス架設具A1 の取付板1とボック
スBの底壁21との間に隙間12が形成されて、取付板
1に対してボックスBが、がたついた状態で取付けられ
る。
【0013】このように、ボックスB内において、架設
具A1 の突片7を曲げ損じた場合には、図7に示される
ように、ボックスBの底壁21に設けられた残りの一対
一組の2個の背面孔22bに、ボックスBの内側からビ
ス13を挿通して、その先端部を、取付板1に設けられ
たビス螺入孔4に強制的に螺入させると、該取付板1に
対してボックスBが相対的に引き寄せられて、同図に示
されるように、該取付板1にボックスBが密着して取付
けられる。前記ビス13は、先端部が先細りとなってい
て、回転により下孔(背面孔22b)に自身で雌ねじを
形成しながら、螺入される構造のものであって、最も一
般的なものとして「タッピンネジ」が挙げられる。
【0014】このように、架設具A1 の突片7を曲げ損
じても、ボックスBを貫通したビス13を取付板1のビ
ス螺入孔4に螺入して、ボックスBを取付板1の側に相
対的に引き寄せることにより、突片7を曲げ直さなくて
も、架設具A1 の取付板1に対してボックスBを密着し
て取付けられる。なお、一対の突片7が適正に折り曲げ
られて、該突片7の折り曲げのみによって、架設具A1
の取付板1に対してボックスBが密着して取付けられた
場合には、上記ビス13の使用は必要はない。また、架
設具A1 の取付板1に設けられた一対のビス螺入孔4
と、該取付板1に設けられた一対の突片7とは、いずれ
も互いに対となったものが相対向し、しかも互いに対と
なったものを結ぶ線分が直交状態で交叉して配置されて
いるために、2本のビス13によって、架設具A1 の取
付板1の側にボックスBを効果的に引き寄せて、固定で
きる利点がある。
【0015】そして、図8及び図9に示されるように、
上下の2本の支持棒2の両端部を手で折り曲げて、針金
14を用いて、各支持棒2の両端の折曲げ部2bを横鉄
筋Rに結束させ、この状態において、ボックスBの前面
に型枠15を立設させると、折り曲げられた支持棒2の
突張り力によって、ボックスBの開口面は、前記型枠1
5に密着する。上記したように、ボックスBは、ビス1
3により架設具A1 の取付板1の側に引き寄せられて、
該取付板1に密着しているために、ボックスBの開口の
全面が型枠15に密着する。このため、ボックスBの開
口と型枠15との間に隙間がなくなって、コンクリート
の打設時において、ボックスB内にコンクリートが侵入
しなくなる。
【0016】また、図10に示されるボックス架設具A
2 は、上記架設具A1 とは逆に、その取付板1に一対の
ビス挿通孔10が設けられている。よって、突片7を曲
げ損じた場合には、ボックスBの外部から前記ビス挿通
孔10にビス13’を挿通して、その先端部をボックス
Bの背面孔22bに螺入させると、架設具A2 の取付板
1の側にボックスBが引き寄せられて、該取付板1に密
着される。
【0017】更に、上記各ボックス架設具A1,A2 は、
ボックスBを鉄筋Rに架設するための架設部(支持棒
2)と、ボックスBの背面に当接して、これに取付けら
れる取付部(取付板1)とが別体となったものであり、
取付板1のプレス加工時において、カール成形によって
両者を一体化させている。しかし、図11に示されるボ
ックス架設具A3 は、一枚の薄鋼板を打ち抜いて、取付
板1’と、該取付板1’に一体に設けられた支持棒2’
とを一体成形したものであり、プレスの打抜成形のみで
全体が成形できる点に特徴を有する。この支持棒2’
は、前記鉄線から成る支持棒2と同様に、手で折り曲げ
可能である。なお、取付板1’には、一対のビス螺入孔
4と、一対の突片7とが上記配置で設けられている。
【0018】なお、上記各実施例では、ボックスBを鉄
筋Rに架設するための架設部は、鉄線、或いは薄金属帯
板から構成されていて、いずれも手で折り曲げ可能とな
っているが、本発明のボックス架設具においては、その
架設部は、上記のように手で折り曲げ可能であることが
望ましいが、この構造のものに限定されない。また、ボ
ックス架設具の取付部(取付板1)に設けられるビス螺
入孔4、或いはビス挿通孔10は、この取付板1のプレ
ス加工時において、素材の位置決め、移動等のために必
ず設けられるパイロット孔を利用することも可能であ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明に係るボックス架設具は、ボック
スの背面に当接して、このボックスに取付けられる取付
部に、ボックスの背面孔に挿通されて、ボックス内で折
り曲げられる突片と、ボックスの前記背面孔から挿通さ
れたビスが螺入されるビス螺入孔とが形成されているの
で、ボックス架設具の突片をボックスの背面孔に挿通し
て、ボックス内で該突片を折り曲げて、架設具の取付部
にボックスを取付ける際に、突片を曲げ損じて、架設具
の取付部に対して、がたついた状態でボックスが取付け
られる場合には、前記背面孔にビスを挿通してボックス
内を貫通させ、該ビスの先端部を、架設具の取付部に設
けられたビス螺入孔に螺入させて、架設具の取付部をボ
ックスの背面側に引き寄せることにより、突片を曲げ損
じても、架設具の取付部にボックスが密着して取付けら
れる。このため、突片を用いてボックス架設具の取付部
にボックスを取付ける場合において、この突片を曲げ損
じても、突片を曲げ直ししなくて、架設具の取付部にボ
ックスを正しく取付けられて、作業現場におけるボック
スに対する架設具の取付けを支障なく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボックス架設具A1 と、これに取
付けられるボックスBとの斜視図である。
【図2】ボックス架設具A1 の正面図である。
【図3】図2のX−X線断面図である。
【図4】図2のY−Y線拡大断面図である。
【図5】ボックスBの正面図である。
【図6】突片7を曲げ損じて、取付板1に対してボック
スBが、がたついた状態で取付けられた縦断面図であ
る。
【図7】ビス13により取付板1の側にボックスBが引
き寄せられて、両者が密着した状態の縦断面図である。
【図8】ボックス架設具A1 を介して横鉄筋Rにボック
スBが架設された状態の斜視図である。
【図9】ボックス架設具A1 を介して横鉄筋Rに架設さ
れたボックスBの前面に型枠15が立設された状態の縦
断面図である。
【図10】本発明に係る別のボックス架設具A2 の取付
板1にビス13’によりボックスBが引き寄せられた状
態の縦断面図である。
【図11】本発明に係る更に別のボックス架設具A3
斜視図である。
【符号の説明】
1 〜A3 :ボックス架設具 B:ボックス R:鉄筋 1,1’:取付板(取付部) 2,2’:支持棒(架設部) 4:ビス螺入孔 7:突片 10:ビス挿通孔 13,13’:ビス 22a,22b :ボックスの背面孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋への架設部と、ボックス背面に当接
    して、該ボックスに取付けられる取付部とを備えたボッ
    クス架設具であって、 前記ボックスの背面孔に挿通されて、ボックス内におい
    て折り曲げられる突片と、 ボックスの前記背面孔から挿通されたビスが螺入される
    ビス螺入孔とが、 前記取付部に形成されて成るボックス架設具。
  2. 【請求項2】 ビス螺入孔には、ビスが強制的に螺入さ
    れることを特徴とする請求項1に記載のボックス架設
    具。
  3. 【請求項3】 突片とビス螺入孔とは、いずれも相対向
    して配置された一対で構成され、しかも一対の突片を結
    ぶ線分と、一対の螺入孔を結ぶ線分とは、互いに交叉し
    ていることを特徴とする請求項1に記載のボックス架設
    具。
  4. 【請求項4】 鉄筋への架設部と、ボックス背面に当接
    して、該ボックスに取付けられる取付部とを備えたボッ
    クス架設具であって、 前記ボックスの背面孔に挿通されて、ボックス内におい
    て折り曲げられる突片と、 ボックスの前記背面孔に螺入されるビスを挿通させるた
    めのビス挿通孔とが、 前記取付部に形成されて成るボックス架設具。
  5. 【請求項5】 突片とビス挿通孔とは、いずれも相対向
    して配置された一対で構成され、しかも一対の突片を結
    ぶ線分と、一対のビス挿通孔を結ぶ線分とは、互いに交
    叉していることを特徴とする請求項4に記載のボックス
    架設具。
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JP2006320195A (ja) * 2006-07-31 2006-11-24 Mirai Ind Co Ltd 配設体支持装置
JP2008263780A (ja) * 2001-06-27 2008-10-30 Mirai Ind Co Ltd コンクリート埋設物装置、配線用ボックス及びバー材

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