JPH11155220A - 配線・配管用ボックス - Google Patents

配線・配管用ボックス

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JPH11155220A
JPH11155220A JP9338128A JP33812897A JPH11155220A JP H11155220 A JPH11155220 A JP H11155220A JP 9338128 A JP9338128 A JP 9338128A JP 33812897 A JP33812897 A JP 33812897A JP H11155220 A JPH11155220 A JP H11155220A
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box
box body
holding piece
screw
wiring
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Shohachi Shimizu
昭八 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】形鋼材に対する取付けが簡単であって、しかも
強固に取付けられるボックスの提供である。 【解決手段】ボックスB1 は、建築物を構成する軽量形
鋼S1 に当接する側壁2を有するボックス本体1に、弾
性変形可能な挟持片N1 が一体形成され、ボックスB1
の側壁2と前記挟持片N1 との間で前記軽量形鋼S1
コの字形折曲げ部21を挟持して、軽量形鋼S1 にボッ
クスB1 を取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、軽量間仕
切壁を構成する軽量形鋼等の各種形鋼材、更に一般的に
は、建築物を構成する形鋼材以外の造営材に対しても簡
単に取付けられる配線・配管用ボックスに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物を構成している軽量形鋼に
配線・配管用ボックス(以下、単に「ボックス」と略称
する)を取付ける構造の一つとして、実公平3−211
44号公報に開示されているものがある。このボックス
の取付構造は、別体の取付具を形鋼のボックス取付面の
内側に配置しておいて、形鋼の取付面に当接されたボッ
クスを貫通させたビスを前記取付具に螺入して、ボック
スの側壁と前記取付具との間で形鋼の側壁を挟持するも
のである。
【0003】しかし、上記した取付構造では、形鋼のボ
ックス取付面の内側に配置された取付具を一方の手で保
持した状態で、他方の手によりビスの螺入作業を行わざ
るを得ないために、この螺入作業が難しい問題があっ
た。また、ボックスの側壁と取付具との間で形鋼の側壁
を挟持して、形鋼に対してボックスが取付けられて、そ
の挟持状態は、ビスの螺合にのみ依存している。このた
め、建築時の振動等が原因となって前記ビスが僅かでも
緩むと、この振動等により、この緩みが増大されて挟持
力が小さくなり、ボックスが形鋼の正規の位置からずれ
たり、甚だしい場合には、落下することもあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した実
情に鑑み、形鋼材に対する取付けが簡単であって、しか
も強固に取付けられるボックスの提供を課題としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明は、建築物を構成する造営材に取付けられるボ
ックスであって、前記造営材に当接する当接部を有する
ボックス本体と、該ボックス本体に対して弾性変形可能
に一体形成された挟持片とを備えていることを、その特
徴としている。
【0006】ボックス本体と挟持片との間で造営材の一
部を挟んだ状態において、該ボックス本体と該挟持片と
のいずれかに引寄ビスを螺入すると、該挟持片は、弾性
変形によりボックス本体の側に引き寄せられる。これに
より、ボックス本体と挟持片との間で前記造営材の一部
が挟持されて、該造営材にボックスが取付けられる。
【0007】このように、ボックス本体に挟持片が一体
形成されているために、造営材に対するボックスの取付
作業が簡単となる。また、造営材に対してボックスが取
付けられた状態では、挟持片が弾性変形されていて、こ
の挟持片の弾性復元力は、引寄ビスに対しては、引張力
として作用する。このため、引寄ビスが緩みにくくなっ
て、造営材に対するボックスの取付強度が高まる。
【0008】また、造営材が軽量間仕切壁を構成する軽
量形鋼であって、ボックス本体又は挟持片のいずれか一
方、或いはその双方に、前記軽量形鋼の側板と略面一に
して、ボックス本体を取付ける際に位置決めを行うため
の位置決め部を設けておくと、ボックス本体と挟持片と
の間で軽量形鋼の一部を挟持すると同時に、軽量形鋼に
対するボックス本体の位置決めが行われて、ボックスの
取付作業が一層簡単となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、複数の実施例を挙げて、本
発明を更に詳細に説明する。図1は、本発明に係るボッ
クスB1 の斜視図であり、図2は、挟持片N1 の部分の
ボックスB1の横断面図であり、図3は、軽量間仕切壁
Wを構成する軽量形鋼S1 の開口面側にボックスB1
取付けられた状態の斜視図であり、図4は、同じく横断
面図であり、図5は、同じく正面図である。ボックスB
1 は、方形箱状をしたボックス本体1に挟持片N1 が一
体成形された構成である。挟持片N1 は、ボックス本体
1の一方の側壁2の外側に、その底壁3から開口側に向
けて片持ち状となって一体に形成されている。
【0010】前記挟持片N1 は、本体板11の先端部
(自由端部)に、該本体板11の長手方向の直交する方
向に沿って挟持板12がボックス本体1の側壁2と平行
に設けられた構成である。本体板11は、ボックス本体
1の底壁3から、その側壁2に対して傾斜して延設され
ている。図1及び図5に示されるように、挟持板12に
おけるボックス本体1の側壁2と対向する面であって、
しかも該ボックス本体1の底壁3の側の上下の2箇所の
各隅部には、位置決め突片13がそれぞれ設けられてい
る。図2及び図4に示されるように、軽量形鋼S1 の開
口側の両端部は、内側に設けてコの字形に折り曲げられ
ており、この軽量形鋼S1 にボックスB1を取付ける際
に、前記位置決め突片13は、前記コの字形折曲げ部2
1の端部21aの内側に当てがわれて、軽量形鋼S1
対するボックス本体1の位置決めを行う部分である。ま
た、挟持片N1 の本体板11には、タッピンネジから成
る引寄ビスPが螺入されるビス下孔14が設けられてい
る。このビス下孔14の中心線Cは、ボックス本体1の
側壁2に対して垂直ではなくて、その開口側に僅かに傾
斜している。また、挟持片N1 の本体板11及び挟持板
12の背面側には、2条の補強リブ15が該本体板11
の長手方向に沿って設けられていて、前記ビス下孔14
は、2条の補強リブ15の間に位置している。
【0011】また、図3に示されるように、ボックス本
体1の前記挟持片N1 と対向する側壁2の内側面には、
2条のリブ4が底壁3に対して垂直に設けられている。
この2条のリブ4のボックス本体1の高さ方向に沿った
位置は、前記挟持片N1 に設けられた前記ビス下孔14
の位置と同じである。この2条のリブ4は、ボックス本
体1の底壁3から、その開口に至る途中まで設けられて
いて、その開口側の形成端面は、引寄ビスPのビス下孔
14の前記中心線Cに対して垂直に形成されて、該引寄
ビスPの頭部の当接面4aとなっている。また、2条の
リブ4の間には、その全長に亘る長孔状のビス挿通孔5
が設けられている。ボックス本体1の前記挟持片N1
対向する側壁2の端面2aには、一対の位置決め突片6
が上下方向に沿って所定間隔をおいて外方に向けて突設
されている。この位置決め突片6は、軽量形鋼S1 にボ
ックスB1 を取付ける際に、該軽量形鋼S1 に対するボ
ックス本体1の位置決めを行う部分である。また、ボッ
クス本体1のビス挿通孔5が設けられている側壁2と対
向する別の側壁2の高さ方向の中央部には、円弧状の切
欠き7が設けられている。この切欠き7は、ボックス本
体1の内側から挟持片N1 のビス下孔14に引寄ビスP
を螺入させる際に、その工具Tとの干渉を避けるための
ものである。また、ボックス本体1と工具Tとの干渉を
避けるための構成は、上記切欠きに限られず、ボックス
本体1の側壁2に工具を挿通できる孔を設けておいても
よい。なお、図1、図3及び図5において、8は、ボッ
クス本体1の底壁3から、その開口側に向けて設けられ
たボスを示す。
【0012】そして、軽量間仕切壁Wを構成する軽量形
鋼S1 に上記ボックスB1 を取付けるには、以下のよう
にして行う。まず、図2で実線で示されるように、軽量
形鋼S1 の開口側にボックス本体1を配置して、その側
壁2と、ボックス本体1に一体形成された挟持片N1
で、軽量形鋼S1 の開口側のコの字形折曲げ部21を挟
持する。これにより、ボックス本体1の側壁2が軽量形
鋼S1 の開口面側の板面に当てがわれると共に、挟持片
1 の本体板11の先端部が前記コの字形折曲げ部21
の端面21bに当てがわれて、ボックス本体1に設けら
れた各位置決め突片6が軽量形鋼S1 の前記隅部23に
当てがわれると共に、挟持片N1 の位置決め突片13が
前記コの字形折曲げ部21の端部21aの内側に当てが
われる。これにより、図2及び図4に示されるように、
ボックス本体1の開口面と軽量形鋼S1 の側板22とが
略面一となるように、軽量形鋼S1 に対してボックス本
体1が位置決めされる。なお、ボックス本体1及び挟持
片N1 に設けられた各位置決め突片6,13は、ボック
ス本体1の側壁2と挟持片N1 との間でコの字形折曲げ
部21を挟持した状態を保持して、ボックス本体1が軽
量形鋼S1 の開口側に抜け出るのを防止する機能も有す
る。
【0013】その後に、図2に示されるように、ボック
ス本体1に設けられたビス挿通孔5に引寄ビスPを挿通
して、その先端部を挟持片N1 のビス下孔14に当てが
った状態にして、工具Tを使用して前記引寄ビスPを回
転させて、該ビスPの先端部を前記ビス下孔14に螺入
させると、同図で2点鎖線で示されるように、挟持片N
1 の全体が弾性変形されて、ボックス本体1の側に引き
寄せられ、ボックス本体1の側壁2と挟持片N1 との間
で軽量形鋼S1 のコの字形折曲げ部21が挟持される。
工具Tによって引寄ビスPを回転させると、挟持片N1
の全体が弾性変形して、ボックス本体1の側に引き寄せ
られるために、引寄ビスPの頭部は、ボックス本体1の
底壁3の側に僅かに移動しようとするが、ビス挿通孔5
が長孔になっているために、引寄ビスPの頭部は、上記
方向に自由に移動して、挟持片N1 のビス下孔14に対
して引寄ビスPは、支障なく螺入される。なお、ボック
ス本体1と引寄ビスPとの関係は、上記のように両者が
別体になっているものに限られず、施工現場においてビ
スを探す面倒を避けるために、このボックス本体1のビ
ス挿通孔5に引寄ビスPが挿通されて、その先端部が挟
持片N1 のビス下孔14に僅かに螺入されて、ボックス
本体1に引寄ビスPが備え付けられている場合もあり得
る。この場合において、ボックス本体1の側壁2と挟持
片N1 との間で、軽量形鋼S1 のコの字形折曲げ部21
を挟持する場合に、前記側壁2に対して挟持片N1 が開
かれるが、先端部がビス下孔14に僅かに螺入されてい
る前記引寄ビスPは、前記ビス挿通孔5に挿通されてい
て、挟持片N1 と一体となって挿通方向に移動できるの
で、全く支障はない。また、引寄ビスは、上記したタッ
ピンネジに限られず、一般のボルトであってもよく、こ
の場合には、ボックス本体1又は挟持片N1 のいずれか
一方にナットが埋設される。
【0014】これにより、図3ないし図5に示されるよ
うに、軽量形鋼S1 の開口側にボックスB1 が取付けら
れる。挟持片N1 の全体が弾性変形されていて、その弾
性復元力は、引寄ビスPに対しては、引張力として作用
する。このため、振動等によっても、引寄ビスPが緩み
にくくなって、軽量形鋼S1 にボックスB1 が強固に取
付けられる。軽量形鋼S1 にボックスB1 が取付けられ
た状態では、その開口面と、軽量形鋼S1 の一方の側板
22とは、略面一となっている。このようにして、軽量
形鋼S1 の開口面側にボックスB1 を取付けた後に、該
形鋼S1 の両側に壁材31を立設すると、軽量間仕切壁
Wとなる。なお、上記実施例では、引寄ビスPは、ボッ
クス本体1内を貫通して、その頭部のみがボックス本体
1内に残るために、ボックス本体1内で配線・配管を行
う際において、引寄ビスPが作業の障害とならない利点
がある。
【0015】次に、本発明の別のボックスB2 〜B6
ついて順次説明する。なお、上記したボックスB1 及び
軽量形鋼S1 と同一又は同等部分には、同一符号を付
し、重複説明を避けて、そのボックス或いは形鋼の特有
部分についてのみ説明する。図6は、軽量形鋼S2 の開
口面側にボックスB2 が取付けられた状態の断面図であ
る。ボックスB2 には、その側壁2の側に挟持片N2
一体形成されているが、その挟持片N2 が形成される方
向、及び挟持片N2 の基端部の位置が、前記ボックスB
1 と異なる。即ち、ボックス本体1の側壁2の側に一体
形成される挟持片N2 の先端部(自由端部)は、前記ボ
ックスB1 と異なり、底壁3の側を向いていて、該挟持
片N2 の基端部は、ボックス本体1の側壁2に設けられ
ている。また、挟持片N2 の本体板11の先端部には、
軽量形鋼S2 のコの字形折曲げ部21の端部21aに嵌
着される嵌着部16が設けられている。
【0016】ボックスB2 の深さは、軽量形鋼S2 の幅
とほぼ同等になっている。このため、挟持片N2 の先端
部の嵌着部16を、軽量形鋼S2 のコの字形折曲げ部2
1の端部21aに嵌着させた状態で、該軽量形鋼S2
開口面側にボックスB2 の側壁2を当てがうと、その開
口側の全幅に亘ってボックスB2 が配置される。この状
態において、ボックス本体1の内側から、その側壁2に
設けられたビス挿通孔5に引寄ビスPを挿通して、その
先端部を挟持片N2 のビス下孔14に螺入させると、挟
持片N2 がボックス本体1の側壁2の側に引き寄せられ
て、軽量形鋼S2 にボックスB2 が取付けられる。
【0017】図7は、建築物を構成する一般の形鋼S3
の側板22’にボックスB3 が取付けられた状態の断面
図である。このボックスB3 は、ボックス本体1に対す
る挟持片N3 の一体形成位置は、前記ボックスB1 と同
一であるが、挟持片N3 の挟持板12の先端部は、ボッ
クス本体1の側壁2の側に向けてほぼ直角に折り曲げら
れて、形鋼S3 のコの字形折曲げ部21’の端部21'a
に引っ掛けられる引掛け部17となっている。形鋼S3
に対するボックスB3 の取付けは、前記ボックスB1
ほぼ同様であって、ボックス本体1の側壁2を貫通した
引寄ビスPによって、挟持片N3 を弾性変形させて、ボ
ックス本体1の側壁2の側に引き寄せ、該側壁2と挟持
片N3 との間で形鋼S3 の側板22’及びコの字形折曲
げ部21’を挟持する。このボックスB3 においては、
ボックス本体1に一体形成された挟持片N3 の先端部の
引掛け部17が形鋼S3 のコの字形折曲げ部21’に引
っ掛かるために、挟持片N3 を弾性変形させて、形鋼S
3 に対してボックスB3 を取付ける際において、形鋼S
3 の側板22’に沿った方向に沿って、ボックスB3
移動しない(形鋼S3 の開口側に抜け出ない)利点があ
る。
【0018】また、図8は、ボックスB'3の外側から螺
入された引寄ビスPを介して形鋼S3 の側板22’にボ
ックスB'3が取付けられた状態の断面図である。このボ
ックスB'3は、その外側から自身に引寄ビスPを螺入さ
せるために、ボックス本体1の側壁2にビス下孔9が設
けられ、挟持片N'3には、ビス挿通孔18が設けられ
る。このため、ボックス本体1の外側から挟持片N'3
ビス挿通孔18に挿通した引寄ビスPを、ボックス本体
1の側壁2に設けられたビス下孔9に螺入させると、挟
持片N'3は、ボックス本体1の側壁2の側に押し付けら
れて、該側壁2と挟持片N'3との間で、形鋼S3 の側板
22’及びコの字形折曲げ部21’が挟持される。これ
により、形鋼S3 にボックスB'3が取付けられる。この
ボックスB'3では、ボックス本体1の外側から引寄ビス
Pを螺入させるために、該ビスPを回転させるための工
具とボックス本体1とが干渉しなくなって、ビスPの螺
入が容易となる利点がある。
【0019】また、図9は、軽量形鋼S1 の開口面側に
ボックスB4 が取付けられた状態の正面図である。この
ボックスB4 は、その側壁2の側に一対の挟持片N1
所定間隔をおいて相上下して設けられている構成を除い
て、前記ボックスB1 とほぼ同一である。ボックスB4
の高さ方向に沿った2箇所において、軽量形鋼S1 のコ
の字形折曲げ部21を挟持するために、形鋼S1 に対す
るボックスB4 の取付強度が高くなる利点がある。な
お、ボックス本体1の側壁2の2ヵ所に挟持片N1 が設
けられることにより、ボックス本体1の側壁2における
各挟持片N1 の間と、それらの外側との3箇所にそれぞ
れ位置決め突片6が設けられ、更に、引寄ビスPが挿通
される側壁2と対向する側壁2における各挟持片N1
形成位置に対応する部分には、それぞれ切欠き7が設け
られている。
【0020】また、図10は、軽量形鋼S1 の開口面側
にボックスB5 が取付けられた状態の正面図である。こ
のボックスB5 は、ボックス本体1の一方の側壁2の上
下端部がそれぞれ所定長だけ上下に延設され、各側壁延
設部2bにそれぞれ挟持片N1 が一体形成された構成を
除いて、前記ボックスB1 とほぼ同一である。このボッ
クスB5 では、挟持片N1 をボックス本体1の側壁2の
側に引き寄せるための引寄ビスPがボックス本体1内を
貫通しない構造であるために、前記ボックスB'3と同様
に、前記引寄ビスPの螺入が容易となる利点がある。
【0021】更に、図11は、軽量形鋼S1 の背板24
に固着されたブラケット25にボックスB6 が取付けら
れた状態の正面図であり、図12は、図11のX−X線
断面図である。このボックスB6 は、前記各ボックスB
1 〜B5 と異なって、ボックス本体1の側壁2に、その
長手方向(ボックスの取付状態においては高さ方向)に
沿って挟持片N6 が一体形成されている。挟持片N6
先端部の内側には、前記ブラケット25の側板25aを
挟持するための挟持体19が一体に設けられている。ま
た、ボックス本体1の挟持片N6 が形成されている側壁
2には、その長手方向に沿ってビス挿通孔5が設けら
れ、前記挟持片N6 が一体形成されている側壁2と対向
する別の側壁2には、引寄ビスPを回転させるための工
具を挿通させる工具挿通孔10が、その長手方向に沿っ
て設けられている。
【0022】このため、図11及び図12に示されるよ
うに、ボックス本体1の側壁2と、挟持片N6 の挟持体
19との間に前記ブラケット25の側板25aを挿入し
た状態において、前記工具挿通孔10から挿通した工具
によって、引寄ビスPを回転させて、その先端部を、挟
持片N6 に設けられたビス下孔14に螺入させると、挟
持片N6 がボックス本体1の側壁2の側に引き寄せられ
て、該挟持片N6 と、ボックス本体1の側壁2との間
で、前記ブラケット25の側板25aが挟持される。こ
れにより、軽量形鋼S1 の背板24に固着されたブラケ
ット25にボックスB6 が取付けられる。
【0023】また、上記各実施例では、本発明に係るボ
ックスの取付対象として、軽量間仕切壁Wを構成する軽
量形鋼S1,S2 或いは一般の形鋼S3 、更には軽量形鋼
1に固着されたブラケット25を例に挙げたが、上記
以外にも、ボックスに一体形成されている挟持片を挟持
させ得る部分を有すれば、天井下地材,鉄筋等の各種建
築用の造営材に対しても、本発明に係るボックスを取付
けることができる。
【0024】
【発明の効果】本発明に係るボックスは、建築物を構成
する造営材に当接する当接部を有するボックス本体と、
該ボックス本体に対して弾性変形可能に一体形成された
挟持片とを備えていて、ボックス本体と挟持片との間で
造営材の一部を挟んだ状態において、該ボックス本体と
該挟持片とのいずれかに引寄ビスを螺入すると、該挟持
片は、弾性変形によりボックス本体の側に引き寄せられ
て、ボックス本体と挟持片との間で前記造営材の一部が
挟持されて、該形鋼材にボックスが取付けられる構成で
あるので、造営材に対するボックスの取付作業が簡単と
なる。
【0025】また、造営材に対してボックスが取付けら
れた状態では、挟持片が弾性変形されていて、この挟持
片の弾性復元力は、引寄ビスに対しては、引張力として
作用するので、引寄ビスが緩みにくくなって、造営材に
対するボックスの取付強度が高まる。更に、造営材が軽
量間仕切壁を構成する軽量形鋼であって、ボックス本体
又は挟持片のいずれか一方、或いはその双方に、軽量形
鋼の側板と略面一にして、ボックス本体を取付ける際の
位置決めを行うための位置決め部を設けておくと、ボッ
クス本体と挟持片との間で軽量形鋼の一部を挟持すると
同時に、軽量形鋼に対するボックス本体の位置決めが行
われて、ボックスの取付作業が一層簡単となる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボックスB1 の斜視図である。
【図2】挟持片N1 の部分のボックスB1 の横断面図で
ある。
【図3】軽量間仕切壁Wを構成する軽量形鋼S1 の開口
面側にボックスB1 が取付けられた状態の斜視図であ
る。
【図4】同じく横断面図である。
【図5】同じく正面図である。
【図6】軽量形鋼S2 の開口面側にボックスB2 が取付
けられた状態の断面図である。
【図7】建築物を構成する一般の形鋼S3 の側板22’
にボックスB3 が取付けられた状態の断面図である。
【図8】建築物を構成する一般の形鋼S3 の側板22’
にボックスB'3 が取付けられた状態の断面図である。
【図9】軽量形鋼S1 の開口面側にボックスB4 が取付
けられた状態の正面図である。
【図10】軽量形鋼S1 の開口面側にボックスB5 が取
付けられた状態の正面図である。
【図11】軽量形鋼S1 の背板24に固着されたブラケ
ット25にボックスB6 が取付けられた状態の正面図で
ある。
【図12】図11のX−X線断面図である。
【符号の説明】
1 〜B6 :配線・配管用ボックス N1,N2,N3,N6 :挟持片 P:引寄ビス S1,S2 :軽量形鋼(造営材) S3 :形鋼(造営材) 1:ボックス本体 2:ボックスの側壁(当接部) 5:ビス挿通孔 6:ボックス側の位置決め突片(位置決め部) 13:挟持片側の位置決め突片(位置決め部) 14:ビス下孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物を構成する造営材に取付けられる
    配線・配管用ボックスであって、 前記造営材に当接する当接部を有するボックス本体と、
    該ボックス本体に対して弾性変形可能に一体形成された
    挟持片とを備え、 前記挟持片と前記ボックス本体とのいずれかに螺入され
    た引寄ビスにより、該挟持片を弾性変形させてボックス
    本体の側に引き寄せて、両者の間で前記造営材の一部を
    挟持することにより、該造営材に取付けられる構成であ
    ることを特徴とする配線・配管用ボックス。
  2. 【請求項2】 引寄ビスは、ボックス本体を貫通して、
    挟持片に螺入されることを特徴とする請求項1に記載の
    配線・配管用ボックス。
  3. 【請求項3】 ボックス本体又は挟持片のいずれか一方
    の引寄ビスの非螺入側のビス挿通孔は、該引寄ビスの頭
    部が微動可能な長孔となっていることを特徴とする請求
    項1に記載の配線・配管用ボックス。
  4. 【請求項4】 建築用造営材は、形鋼材であることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の配線・配
    管用ボックス。
  5. 【請求項5】 形鋼材は、軽量間仕切壁を構成する軽量
    形鋼であって、その側板と略面一となってボックス本体
    が取付けられることを特徴とする請求項4に記載の配線
    ・配管用ボックス。
  6. 【請求項6】 ボックス本体又は挟持片のいずれか一
    方、或いはその双方に、軽量形鋼の側板と略面一にし
    て、ボックス本体を取付ける際の位置決めを行うための
    位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項5
    に記載の配線・配管用ボックス。
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