JPH11177962A - 情報再生サーバ装置、情報再生装置および情報再生方法 - Google Patents

情報再生サーバ装置、情報再生装置および情報再生方法

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JPH11177962A
JPH11177962A JP9338769A JP33876997A JPH11177962A JP H11177962 A JPH11177962 A JP H11177962A JP 9338769 A JP9338769 A JP 9338769A JP 33876997 A JP33876997 A JP 33876997A JP H11177962 A JPH11177962 A JP H11177962A
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Application number
JP9338769A
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English (en)
Inventor
Naomi Takeda
奈穂美 武田
Shigeyasu Natsubori
重靖 夏堀
Shigeru Koyanagi
滋 小柳
Tatsunori Kanai
達徳 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9338769A priority Critical patent/JPH11177962A/ja
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放送中の情報を再生している最中に、記録さ
せるための指示を出した上で一時中断しても、直ちに記
録した部分を再生可能な情報再生サーバ装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 受信したストリーム情報を端末装置に送
出する情報再生サーバ装置において、前記受信したスト
リーム情報を前記端末装置に送出している間に、前記端
末装置から情報記録指示を受け取った場合に、前記記録
手段に前記ストリーム情報の記憶を行うように制御し、
前記ストリーム情報を受信している間に、前記端末装置
から情報再生指示を受けた場合に、前記情報記録指示に
従って前記記憶手段に記憶が開始された位置から順に、
前記ストリーム情報を読み出して、該読み出されたスト
リーム情報を前記端末装置に送出するように制御するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報アクセスシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】映像や音声等のように時間的に連続して
提供される一纏まりの情報を放送によって受信し視聴・
聴取等することが情報の取得形態として極めて一般的に
なっている。かつては地上波を使用したラジオ放送・T
V放送の利用が一般的であったが、昨今では衛星放送、
ケーブルテレビ、インターネットを利用した放送等、種
々の形態の放送が提供され普及されてきている。提供さ
れる情報の内容も多岐に渡り、広い意味での娯楽(映
画、ドラマ、スポーツ、音楽、バラエティー等)を始め
として、ニュース、教育、その他の種々の情報が提供さ
れている。
【0003】ところで、かつての録音・再生機器もしく
は録画・再生機器がまだないあるいは一般に普及してい
ない時には、視聴者・聴取者(すなわち受信・再生機器
の利用者)が所望の番組、例えば映画を鑑賞などするた
めには、放送の時間に合わせて行動する必要があった。
すなわち、その番組が放送される時間中、受像機等の前
にいなければならなかった。しかし、録音・再生機器や
録画・再生機器の出現あるいは普及がこのような視聴形
態・聴取形態を変革させた。すなわち、利用者は、録音
・録画ボタンを押すだけで、後はその場から離れても、
装置が自動的に録音や録画を行ってくれることとなっ
た。さらには、録音・録画予約機能によって、利用者
は、録音・再生機器や録画・再生機器に必要な項目、例
えば、開始時刻、終了時刻、受信チャンネル等をセット
しさえすれば、装置の方で自動的に指定された時刻から
録音や録画を開始し指定された時間まで記録を行ってく
れることとなった。そして、利用者は後で自由にストリ
ーム情報を再生して鑑賞等することができる。つまり、
その番組が放送される時間に、受像機等の前にいなくて
もよくなったのである。これによって、利用者はその視
聴形態・聴取形態において大きな利便性を受けることと
なった。
【0004】しかしながら、上記のような従来の録音・
再生機器や録画・再生機器は、一般的に受信したストリ
ーム情報を連続的に記憶媒体(磁気テープ等)に記録し
ている。このため、記録を行っている最中に、その記憶
媒体に記録されている内容を再生することはできないと
いう特性を有している。
【0005】したがって、従来の録音・再生機器や録画
・再生機器は、次のような欠点がある。例えば、ある視
聴者が映画を鑑賞しており、エンディングまであと10
分というときに電話のベルが鳴ったとする。そこで、こ
の視聴者は、最後の10分間を録画しておき、電話の応
対が終了した後に再生すれば、肝心な場面を見損なわず
に鑑賞することができる。
【0006】ところが、ある視聴者が2時間30分の映
画を鑑賞しており、開始から30分のところでTVの前
を離れる必要が生じたとする(5分間離れたとする)。
この場合も上記のように録画ボタンを押せば、残りの2
時間を録画することはできる。しかしながら、この場合
には上記と異なり、5分間離れて戻った時点ではまだ映
画は当分の間終了しないことになるので、利用者は、こ
のまま映画の鑑賞を続行し、映画が終了した後に録画し
ておいた5分間を鑑賞しなおすか、映画の鑑賞を一時中
断し2時間の録画の終了まで待ってあらためて2時間分
を鑑賞するかの選択を強いられることになる。映画を始
めとする内容の連続性の高い番組を鑑賞等する場合に
は、できれば連続した内容で鑑賞を行いたいが、上記の
場合、映画の放送が始まってから鑑賞し終わるまで4時
間30分経過することになり、決して快適に鑑賞できた
とはいえない。
【0007】このように、従来の録音・再生機器や録画
・再生機器は、記録中に過去の記録内容を再生(時差再
生)することは不可能であったため、記録が終了するま
で利用者が待ってから、再生・鑑賞等をしなければなら
ないという不都合があった。
【0008】また、録画された映画の観賞等の最中に、
たった今見た部分をもう一度見直したいことが良くあ
る。このような場合、VTRの巻戻しボタンを押せば、
内容を溯って見直すことが容易に可能である。しかしな
がら、放送中のストリーム情報の視聴・聴取中に、ある
時間過去に溯って再度視聴・聴取(溯り再生)すること
はできなかった。
【0009】また、上記のように放映中の映画の鑑賞を
一時中断した後に録画しておいた内容を再生することで
鑑賞を再開するような場合、中断した時点からではな
く、それよりも多少前の時点から再開できれば、その方
が内容を理解し易いと考えられる。しかしながら、従来
の録音・再生機器や録画・再生機器では、受信したスト
リーム情報を直接鑑賞等している最中に録画指示を行っ
ても、録画指示を行った時点以降のストリーム情報しか
録音・録画されないため、録画指示時点より後戻りした
時点からの録画や再生を行うことは不可能であった。ま
た、このようないつ発生するか分からない中断による後
戻り再生に備えるために、利用者が放送中の番組を視聴
・聴取するごとに記憶媒体をセットし録画ボタンを押す
などして録音・録画しておくのは、極めて繁雑であり、
現実的ではない。
【0010】また、例えば、ある放映中の番組の鑑賞を
複数の友人で楽しんでいるときに、その番組の途中であ
る1人が中断することになった場合、その1人が番組の
続きを鑑賞するためには、中断部分を録画しておき後で
順番を入れ換えて鑑賞するか、もし順番通りに鑑賞した
いのであれば、他の友人との鑑賞をあきらめて放映終了
後に録画しておいたものを再生して1人で鑑賞するしか
方法がなかった。
【0011】また、磁気テープやハードディスク装置に
録音・録画を行う装置においては、再生を複数の表示装
置等に対して行うことはできるが、特殊再生については
ただ一人しか利用できず、複数人がそれぞれの都合に応
じて特殊再生機能の提供を生けることはできなかった。
【0012】また、ある場所で記録した情報を、空間的
に距離をおいた他の場所で再生したい場合があるが、記
録媒体を取り出すことのできない録音・録画装置では装
置ごと移動する必要があり現実的ではなく、また、ビデ
オテープやHDDなどの可搬性のある記録媒体に記録を
行う録音・録画装置でも、その記録媒体(ビデオテー
プ、HDDなど)を運搬する必要があるともに、多くの
種類の記録媒体や再生装置が普及されているので、該他
の場所に必ずしもその記録媒体を再生可能な再生装置が
あるとは期待できない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来は、放送されてい
るある映像プログラムや音楽プログラム等の情報の録画
や録音中に、既に録画や録音された部分を視聴・聴取す
ることはできなかった。また、放送されているある映像
プログラムや音楽プログラム等を複数人で鑑賞等してい
る途中である者が一時中断する必要があった場合、中断
中の放送分の情報を視聴した上で放送に追い付き続きを
他の者と一緒に鑑賞等することは不可能であった。
【0014】また、放送されているある映像プログラム
や音楽プログラムを鑑賞等している途中、少し前の映像
を見たいと考えても、既に放送された情報は既に失われ
ているので、そのような後戻り鑑賞は不可能であった。
【0015】さらに、放送されているある映像プログラ
ムや音楽プログラムを鑑賞等している途中、中断する必
要があり、その部分を録音・録画して後で鑑賞等するこ
とにした場合、中断する少し前の情報から視聴できれば
前後のつながりがわかりやすいが、録音・録画操作を開
始する時点ではそれ以前の情報は既に失われているの
で、このような場合にも、後戻り鑑賞は不可能であっ
た。
【0016】また、録音・録画等を行った場所と空間的
に距離をおいた場所で再生を行うためには、その記録媒
体を運搬することなしに再生するのは不可能であった。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、放送中
の情報を再生している最中に、記録させるための指示を
出した上で一時中断しても、直ちに記録した部分を再生
可能な情報再生サーバ装置、情報再生装置および情報再
生方法を提供することを目的とする。
【0017】また、本発明は、放送中の情報を再生して
いる最中に、一時中断しても、直ちに記録した部分を加
速再生し、放送中の内容に追い付くことを可能とした情
報再生サーバ装置、情報再生装置および情報再生方法を
提供することを目的とする。
【0018】また、本発明は、放送中の情報を再生して
いる最中に、内容を溯って再生することを可能とした情
報再生サーバ装置、情報再生装置および情報再生方法を
提供することを目的とする。
【0019】また、本発明は、同一ソースによる情報再
生中に、各利用者ごとに独立して特殊再生可能な情報再
生サーバ装置、情報再生装置および情報再生方法を提供
することを目的とする。
【0020】また、本発明は、利用者が記録媒体を意識
せずに所望の場所での再生を可能にする情報再生サーバ
装置、情報再生装置および情報再生方法を提供すること
を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)は、
受信したストリーム情報を端末装置に送出する情報再生
サーバ装置において、前記端末装置からの情報記憶指示
に従い、ストリーム情報を記憶するための記憶手段と、
前記受信したストリーム情報を前記端末装置に送出して
いる間に、前記情報記録指示を受け取った場合に、前記
記録手段に前記ストリーム情報の記憶を行うように制御
する記録制御手段と、前記ストリーム情報を受信してい
る間に、前記端末装置から情報再生指示を受けた場合
に、前記情報記録指示に従って前記記憶手段に記憶が開
始された位置から順に、前記ストリーム情報を読み出し
て、該読み出されたストリーム情報を前記端末装置に送
出するように制御する再生制御手段とを備えたことを特
徴とする。
【0022】本発明(請求項2)は、請求項1に記載の
情報再生サーバ装置において、前記記憶手段に記憶され
た前記ストリーム情報の前記端末装置への送出中には、
前記受信したストリーム情報の前記端末装置への送出を
停止させることを特徴とする。
【0023】本発明(請求項3)は、請求項1に記載の
情報再生サーバ装置において、前記記憶手段に記憶され
たストリーム情報を前記端末装置へ送出する際には、前
記端末装置から指示された再生速度または自装置内で定
めた再生速度で加速再生または減速再生させるための処
理を行うことを特徴とする。
【0024】本発明(請求項4)は、請求項3に記載の
情報再生サーバ装置において、前記加速再生中に前記受
信したストリーム情報の前記端末装置への送出を一旦停
止させ、前記加速再生により再生すべき内容が放送中の
内容に追い付いたときに、前記受信したストリーム情報
の前記記憶手段への記録を終了させるとともに、前記受
信したストリーム情報の前記端末装置への送出を再開さ
せることを特徴とする。
【0025】本発明(請求項5)は、受信したストリー
ム情報を端末装置に送出する情報再生サーバ装置におい
て、ストリーム情報を記憶するための記憶手段と、前記
受信したストリーム情報を前記端末装置に送出している
間に、前記記録手段に該ストリーム情報が過去の所定の
起点から現在まで一定量記憶されている状態を保つよう
に制御する記録制御手段と、前記ストリーム情報を受信
している間に、前記端末装置から情報遡及指示を受けた
場合に、前記記憶手段に記憶された前記ストリーム情報
のうちの所定の部分を読み出して、該読み出されたスト
リーム情報を前記端末装置に送出するように制御する再
生制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0026】本発明(請求項6)は、請求項1〜5に記
載の情報再生サーバ装置において、前記端末装置から送
信される利用者情報に基づいて、各利用者ごとに独立し
て前記指示を受け付け各指示に応じた処理を行うための
手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0027】本発明(請求項7)は、請求項1〜5に記
載の情報再生サーバ装置において、前記端末装置から送
信される利用者情報ごとに、前記再生制御手段、または
前記記憶手段、前記記録制御手段および前記再生制御手
段を設けることを特徴とする。
【0028】本発明(請求項8)は、請求項1〜4に記
載の情報再生サーバ装置において、前記情報再生指示が
与えられた場合、この情報再生指示を送信した端末装置
に前記ストリーム情報を転送することを特徴とする。
【0029】本発明(請求項9)は、受信したストリー
ム情報を再生表示する情報再生装置において、入力され
た情報記憶指示に従い、ストリーム情報を記憶するため
の記憶手段と、前記受信したストリーム情報を再生表示
している間に、前記情報記録指示を受け取った場合に、
前記記録手段に前記ストリーム情報の記憶を行うように
制御する記録制御手段と、前記ストリーム情報を受信し
ている間に、情報再生指示を受けた場合に、前記情報記
録指示に従って前記記憶手段に記憶が開始された位置か
ら順に、前記ストリーム情報を読み出して、該読み出さ
れたストリーム情報を再生表示するように制御する再生
制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0030】本発明(請求項10)は、請求項9に記載
の情報再生装置において、前記再生制御手段は、前記記
憶手段に記憶されたストリーム情報を再生表示させる際
には、外部から指示された再生速度または自装置内で定
めた再生速度で加速再生または減速再生させるための処
理を行うことを特徴とする。
【0031】本発明(請求項11)は、受信したストリ
ーム情報を再生表示する情報再生装置において、ストリ
ーム情報を記憶するための記憶手段と、前記受信したス
トリーム情報を再生表示している間に、前記記録手段に
該ストリーム情報が過去の所定の起点から現在まで一定
量記憶されている状態を保つように制御する記録制御手
段と、前記ストリーム情報を受信している間に、情報遡
及指示を受けた場合に、前記記憶手段に記憶された前記
ストリーム情報のうちの所定の部分を読み出して、該読
み出されたストリーム情報を再生表示するように制御す
る再生制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0032】本発明(請求項12)は、受信したストリ
ーム情報を端末装置に送出する情報再生サーバ装置の情
報再生方法において、前記受信したストリーム情報を前
記端末装置に送出している間に、前記端末装置から情報
記録指示を受け取った場合に、前記記録手段に前記スト
リーム情報の記憶を行うように制御し、前記ストリーム
情報を受信している間に、前記端末装置から情報再生指
示を受けた場合に、前記情報記録指示に従って前記記憶
手段に記憶が開始された位置から順に、前記ストリーム
情報を読み出して、該読み出されたストリーム情報を前
記端末装置に送出するように制御することを特徴とす
る。
【0033】本発明(請求項13)は、受信したストリ
ーム情報を端末装置に送出する情報再生サーバ装置の情
報再生方法において、前記受信したストリーム情報を前
記端末装置に送出している間に、記録手段に該ストリー
ム情報が過去の所定の起点から現在まで一定量記憶され
ている状態を保つように制御し、前記ストリーム情報を
受信している間に、前記端末装置から情報遡及指示を受
けた場合に、前記記憶手段に記憶された前記ストリーム
情報のうちの所定の部分を読み出して、該読み出された
ストリーム情報を前記端末装置に送出するように制御す
ることを特徴とする。
【0034】本発明(請求項14)は、受信したストリ
ーム情報を再生表示する情報再生方法において、前記受
信したストリーム情報を再生表示している間に、情報記
録指示を受け取った場合に、記録手段に前記ストリーム
情報の記憶を行うように制御し、前記ストリーム情報を
受信している間に、情報再生指示を受けた場合に、前記
情報記録指示に従って前記記憶手段に記憶が開始された
位置から順に、前記ストリーム情報を読み出して、該読
み出されたストリーム情報を再生表示することを特徴と
する。
【0035】なお、以上の各装置に係る発明は方法に係
る発明としても成立し、方法に係る発明は装置に係る発
明としても成立する。また、上記の発明は、相当する手
順あるいは手段をコンピュータに実行させるためのプロ
グラムを記録した機械読取り可能な媒体としても成立す
る。
【0036】本発明によれば、鑑賞等を中断した場合で
も、中断された時間の情報を記憶しておいて、中断後再
開したいときに鑑賞等を再開することができる。また、
中断したときの端末装置と再開するときの端末装置を異
ならせることも可能になる。また、同一番組等を同時に
複数の利用者が視聴等している場合において、各利用者
ごとに中断・再開することが可能となる。
【0037】また、本発明によれば、中断した部分を加
速再生することによって、放送中の内容に追い付いくこ
とができる。さらに、複数人での鑑賞中に中断した場合
にも、中断した部分を加速再生して放送中の内容に追い
付いくことによって、追い付いた時点から他の中断しな
かった人達と一緒に鑑賞等することが可能になる。
【0038】また、本発明によれば、記憶する時点を指
定しない場合でも、一定時間内の放送情報を溯って鑑賞
等することが可能になる。また、中断後に追いかけ再生
または追い付き再生により鑑賞等を再開する場合におい
ても、中断の少し前から鑑賞等できるため、情報を損な
うことなく鑑賞を楽しむなどすることができる。
【0039】また、本発明によれば、映像や音声等の娯
楽を享受する場合、利用者がネットワーク上の機器を変
更したり、時間をおいてから鑑賞を続けることを可能に
することにより、従来の鑑賞方法より、時間的にも空間
的にも自由な利用法を可能にし、自然に連続して楽しむ
ことができるように支援することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら発明の
実施の形態を説明する。本実施形態では、時間的に連続
して提供される一纏まりの情報であるストリーム情報で
あって、再生することにより視覚的および/または聴覚
的に知覚可能なものを扱う。このようなストリーム情報
には、音声情報、動画像情報、音声情報を伴う動画像情
報、静止画が適当なタイミングで次々と切り換られるよ
うな情報あるいはこれに音声を伴うもの等、種々の形態
がある。以下の説明では、ストリーム情報として音声情
報を伴う動画像情報を扱う場合を中心として説明する。
【0041】また、本実施形態では、ストリーム情報は
例えばデジタル放送のようにデジタル化されたデータと
して提供されるものとする。また、本実施形態では、ス
トリーム情報の形態がどのようなものであっても、それ
が提供者側から提供(送信)されることを示す語句とし
て「放送」という語句を使用する。また、この「放送」
は、ビデオ・オン・デマンドなどのように、あるコンテ
ンツの同一部分についてみると、送信者と受信者が1対
1であるような状態が発生し得る場合をも含むものとす
る。
【0042】また、本実施形態では、例えばTV放送に
おける1つの番組のように、ストリーム情報に一纏まり
のコンテンツとしての始まりと終わりの概念があるもの
とし、ストリーム情報の始まりから終わりまでを視聴す
る場合を対象として説明する(例えばTV放送における
2つの番組を連続して視聴する場合にはこの2つの番組
をまとめて1つのものとして扱うことを意味する)。
【0043】以下では、本発明をサーバ・クライアント
システムとして実施したいくつかの形態をシングルユー
ザの場合について説明し、いくつかの実施形態を説明し
た後にマルチユーザの場合について説明し、その後、サ
ーバ・クライアントシステム以外の形態に言及する。
【0044】(第1の実施の形態)本実施形態は、放送
中のストリーム情報の視聴(例えば映画の鑑賞等)を利
用者が一時中断した場合でも、中断時以降に放送された
ストリーム情報をメモリに記録(記憶)するとともに、
記録と再生(記憶と読み出し)を並行的に行うことによ
り、ストリーム情報が終わる前(例えば番組終了前)の
記録中の状態であっても随時、視聴を再開・続行できる
ようにした、追いかけ再生の機能を提供するものであ
る。
【0045】図1に本実施形態に係る情報再生システム
の構成を示す。本情報再生システムは、通常再生機能に
加えて追いかけ再生機能を提供するサーバ10と、この
サーバ10からのストリーム情報の提供を受ける端末2
0とからなる。
【0046】サーバ10と端末20とはネットワーク
(例えば、LANもしくはホームネット、集合住宅内ネ
ット、企業内ネット等)で接続されている。サーバ10
および端末20はネットワーキングの自由度の範囲内で
両者ともに設置場所の制限を受けない。
【0047】サーバ10と端末20はそれぞれ計算機と
ソフトウェアを用いて実現することができる。端末20
には、利用者が入力をしたり利用者にメッセージを呈示
したりするためのグラフィカル・ユーザ・インターフェ
ース(GUI)を搭載すると好ましい。
【0048】ストリーム情報が暗号化(もしくはスクラ
ンブル)および/または圧縮等のコード化(例えばMP
EG2方式)されたものである場合には復号(もしくは
デスクランブル)および/またはデコードを行う。この
復号(もしくはデスクランブル)および/またはデコー
ドは、サーバ10側で行う場合と、端末20側で行う場
合とがある。なお、サーバ10側で行う場合、例えば、
情報記憶部12には復号(もしくはスクランブル)およ
び/またはデコード前のデータが記憶され、端末20へ
のデータ転送に先だって情報記憶部12から読み出され
たデータの復号(もしくはスクランブル)および/また
はデコードが行われる。
【0049】図1に示されるように、サーバ10は、情
報受信部11、情報記憶部12、情報再生部13、利用
者識別部14を備えている。なお、利用者識別部14
は、本情報再生システムをマルチユーザで使用する場合
に、端末20から与えられる利用者情報(例えば利用者
識別子)に基づいた情報記憶および/または情報再生の
管理を行うために設けるものであり、シングルユーザ専
用にする場合には不要である。なお、ここでのマルチユ
ーザとは、同一コンテンツ(サーバ10が複数チャンネ
ル提供可能な場合には同一チャンネルの同一コンテン
ツ)を複数ユーザが同時に視聴等し、それぞれが独立に
中断、再開等する場合に対応するものである。なお、以
下では、シングル・ユーザの場合を中心に説明し、いく
つかの実施形態を説明したの後にマルチ・ユーザの場合
についてまとめて説明する。
【0050】情報受信部11は、有線あるいは無線によ
り放送されているストリーム情報をアンテナまたは通信
インタフェース装置などを介して入力し、放送の形態に
応じた処理を行ってストリーム情報を得るものである。
例えば、変調通信による放送に対応する場合、放送され
たストリーム情報を復調する処理を行い、パケット通信
に対応する場合、受信パケットからストリーム情報を組
み立てる処理を行う。
【0051】また、情報受信部11には、放送されてい
る複数のチャンネルのうちからユーザ指定された1つを
選択する機能を設けてもよい。チャンネルは、キャリア
周波数によって定義される他、例えば、インターネット
のようにアドレスによって定義される場合がある。
【0052】なお、情報受信部11の機能の全てまたは
一部が外部の装置に搭載されていてもよい。例えば、情
報受信部11には、外部からデジタル・データであるス
トリーム情報が直接与えられるようにしてもよい。
【0053】情報記憶部12は、追いかけ再生のために
ストリーム情報を記憶するためのもので、詳しくは後述
するが、通常は記録を行わず、情報記録指示が与えられ
た場合、ストリーム情報の記録を開始し、所定の条件に
よって記録を終了するものである。
【0054】情報記憶部12によるストリーム情報の記
録の終了の制御については、放送されたストリーム情報
に1つコンテンツの終了を示す情報(例えば、1つの番
組の開始および/または終了の情報)が付加されている
ことあるいはストリーム情報に付加された他の情報に基
づいて1つのコンテンツの終了を判定可能なこと(例え
ば、番組ごとに固有のIDコードが付加されており、こ
れが変化したこと、あるいは他の何らかの属性情報が変
化したことなど)を前提とした場合、この終了を示す情
報を検出しあるいは他の情報に基づいて終了と判定した
ならば記録を終了する。もちろん、上記の検出や判定の
以前に利用者から記録終了指示が与えられた場合には記
録を中止するようにしてもよい。
【0055】また、上記のような前提を設けない場合に
は、記録終了指示が与えられた場合あるいは予め設定さ
れた時刻に達した場合などに記録を終了する。もちろ
ん、上記のいずれの場合においても、他の方法、例えば
最長記録時間を設定しておき、記録終了指示が与えられ
ずに最長記録時間に達した場合には記録を終了する方法
などを併用するようにしてもよい。また、記憶量が使用
可能なメモリ量に達したときには、記憶を終了するか、
または古いデータから順に上書きするなど、予め定めて
おいた制御を行う。
【0056】情報再生部13は、詳しくは後述するが、
通常は情報受信部11の出力を直ちに端末20に転送
し、情報再生指示が与えられた場合には、情報記憶部1
2に記録されたストリーム情報を順次読み出して端末2
0に転送する。この再生は、読み出すべきストリーム情
報が存在する間、続けられる。もちろん、記録したスト
リーム情報がまだ残っている間に利用者から再生中止指
示が与えられた場合には再生を中止するようにしてもよ
い(この場合、記録中であれば記録も中止する)。
【0057】なお、上記の記録中であって情報再生指示
が与えられる前には、情報受信部11の出力を端末20
に転送する代わりに、端末20へのストリーム情報の転
送を中断する方法、ストリーム情報が画像情報を含むも
のである場合に録画開始時の画像を転送し続ける方法、
以上の各方法とともに記録中であるメッセージを転送す
る方法などをとってもよい。また、情報再生指示が与え
られる前に記録が終了した場合にも、情報受信部11の
出力を端末20に転送する代わりに、端末20へのスト
リーム情報の転送を中断する方法、ストリーム情報が画
像情報を含むものである場合に録画開始時の画像を転送
し続ける方法、以上の各方法とともに記録が終了したこ
とを示すメッセージを転送する方法などをとってもよ
い。
【0058】なお、サーバ10の全体的な制御は制御部
(図示せず)が司る。端末20は、情報記憶指示部2
1、情報再生指示部22、再生表示部23を備えてい
る。
【0059】情報記憶指示部21は、利用者から入力装
置(図示せず)を介して記録指示が入力された場合(例
えばGUI上で録画ボタンが押された場合)に、情報記
憶指示をサーバ10に伝える。この情報記憶指示はサー
バ10内の情報記憶部12に与えられる。
【0060】情報再生指示部22は、利用者から入力装
置(図示せず)を介して再生指示が入力された場合(例
えばGUI上で再生ボタンが押された場合)に、情報再
生指示をサーバ10に伝える。この情報再生指示はサー
バ10内の情報再生部13に与えられる。
【0061】再生表示部23は、サーバ10から転送さ
れたストリーム情報を再生表示する。ここでの再生表示
は、ストリーム情報の形態に応じて異なり、例えば、ス
トリーム情報が音声情報である場合にはスピーカから音
を出力することであり、ストリーム情報が動画像である
場合には画面に映像を出力することであり、ストリーム
情報が音声情報を伴う動画像である場合にはスピーカと
画面を用いて再生することである。
【0062】なお、再生表示には、端末20の利用者に
対する入出力に用いるCRTや液晶等の画面表示装置お
よび/またはスピーカ等の音響出力装置を併用してもよ
い。また、端末20の入出力装置が、ウィンドウ環境を
有するものである場合には、ウィンドウの1つを画像の
再生表示に用いてもよい。また、再生表示のために専用
の画面表示装置および/または音響出力装置を用いても
よい。
【0063】次に、本情報再生システムの動作について
説明する。まず、通常の再生において、利用者は、端末
20にて所望のチャンネルを設定すると、チャンネル指
示部(図示せず)からサーバ10にチャンネル情報が転
送される。サーバ10の情報受信部11は端末20から
指示されたチャンネルにて受信を行う。なお、情報受信
部11がチャンネル選択機能を持たない場合には、チャ
ンネル指示部と上記の操作は不要になる。
【0064】そして、情報受信部11から出力されたス
トリーム情報は、情報受信部11、情報再生部13、端
末20へと伝えられ、端末20の再生表示部23にて再
生表示される。
【0065】ここで、利用者は、鑑賞等を中断すると
き、端末20にて記録指示を入力する。記録指示が入力
されると、端末20の情報記憶指示部21からサーバ1
0に情報記録指示が伝えられる。そして、サーバ10内
で、情報記憶部12に対して、現在再生中のストリーム
情報の記録の開始が指示される。
【0066】情報記憶部12は、情報記録指示を受ける
と、情報受信部11から出力されたストリーム情報の記
録を開始し、前述したような所定の条件が成立するまで
記録し続ける。
【0067】記録中は、前述したように、現在の放送中
のストリーム情報あるいは録画開始時の画像を静止画と
したものあるいは記録中であるメッセージなどが端末2
0の再生表示部23にて再生表示される。
【0068】次に、利用者は、中断していた鑑賞等を再
び開始するとき、再生指示を入力する。この再生指示
は、当該ストリーム情報の記憶が行われている間(例え
ば1つの映画等が終了する前)にも入力することができ
る。再生指示が入力されると、端末20の情報再生指示
部22からサーバ10に情報再生指示が伝えられる。そ
して、サーバ10内で、情報再生部13に対して、記録
した情報の再生が指示される。
【0069】情報再生部13は、情報再生指示を受ける
と、先の情報記録指示によって記録開始したストリーム
情報、すなわち先の中断時を起点とするストリーム情報
の再生を開始する。これによって、中断時から記録して
おいたストリーム情報は、情報再生部13から端末20
に与えられ、端末20の再生表示部23にて再生表示
(追いかけ再生)されるので、利用者は番組終了前であ
っても中断箇所から鑑賞等を再開することができる。
【0070】ここで、追いかけ再生を実現するための情
報記憶部12の記憶領域の使用方法について説明する。
記憶領域の1つの使用方法としては、図2に示す方法が
ある。図2では、ストリーム情報の記録を開始した時刻
をt1、ストリーム情報の再生を開始した時間をt2と
したとき、時刻t2の時点における情報記憶部12の記
憶領域の状態を示している。すなわち、時刻t1から時
刻t2までの間に対応するストリーム情報が記憶された
状態になる。この間、再生ポイントは動かずに時刻t1
に対応する部分を示し続け、記憶ポイントのみが更新さ
れてきたことになる。
【0071】さて、時刻t2になったところで再生が開
始されると再生ポイントも動き出すので、図3に示され
るように、時刻t2以降(時刻=t2+α)において
は、記録が行われるとともに、時刻t1で記憶開始され
た部分から順次再生されていく。
【0072】そして、ある時刻になったところで記録が
終了すると記憶ポイントは停止するので、その後は再生
ポイントが記憶ポイントに追いつくところまで再生が続
けられ、追いついた時点で再生が終了する。
【0073】記憶領域の他の使用方法としては、図4に
示す方法がある。すなわち、時刻t2の時点で、時刻t
2において記憶された部分と、時刻t2で記憶された部
分をリング状にリンクして、このリング状の記憶領域
(リング・バッファ)を用いる方法である。この場合、
再生を開始した時点でこの情報を記憶・再生するために
必要な最低限の記憶容量がわかるので、既に再生された
情報が記憶されていた部分を新たな記憶領域として用い
る。この場合、この映像の記憶・再生には利用されない
部分の記憶領域は使用可能な記憶領域となる。
【0074】ここでは、記憶される速度と再生される速
度は同じであるため、再生するポイントが記憶されるポ
イントを追い越すことはない。なお、図4では、t2+
αで記憶している領域とt2+αで再生されている(つ
まり、t1+αで記憶された領域)を隣合わせて示した
が、記憶領域のブロックの単位などに依存する場合もあ
り、連続しているとは限らない。
【0075】ここで、本実施形態の効果について図5を
参照しながら具体的に説明する。まず、TVによって放
映されているある映画を鑑賞している利用者の都合で鑑
賞をある時間だけ中断しなければならなくなったとす
る。そして、この利用者は、映画の連続性を保って鑑賞
したいものとする。このような場合、従来のVTRにお
いては、中断する時点から放映されている映画の録画を
開始しその映画が終了するまで録画しておき、利用者
は、録画が終了するのを待って、鑑賞を中断した部分か
らの再生を開始するしかなかった。ここで、2時間30
分の映画を鑑賞していて、30分鑑賞したところで、5
分中断することになったとすると、図5のように映画を
鑑賞し始めてから、鑑賞し終わるまで、4時間30分か
かることになる。しかも、鑑賞中2時間中断されること
になり、快適に鑑賞できたとは言えない。これに対し
て、本実施形態においては、上記と同条件の場合、図5
のように中断した5分後に直ちに鑑賞を再開することが
でき、快適に鑑賞することができる。このように本実施
形態によれば、鑑賞を中断した場合でも、中断された時
間の情報を記憶しておいて、中断後再開したいときに鑑
賞を再開することが可能になる。
【0076】なお、本実施形態において、鑑賞等を中断
した後に再開し、その後に再度中断する場合には、同じ
手順で追いかけ再生を行うことができる(何回でも中
断、再開を行うことができる。)。
【0077】例えば、図3において、追いかけ再生中に
利用者から記録指示が出された場合に、再生ポイントは
停止し、記録ポイントだけ動くことになる。そして、再
度、利用者から再生指示が出された場合に、再生ポイン
トも動き出すことになる。
【0078】ただし、図4においては、追いかけ再生時
にリングバッファになっているので、追いかけ再生中に
利用者から記録指示が出された場合には、記憶している
ストリーム情報が時間的に連続した位置に記憶されてい
る状態になるように記憶領域を再構成するのが好まし
い。
【0079】また、本実施形態には、種々の機能を付加
することが可能である。例えば、利用者の指定に応じる
形で、一定の時間、あるいは隣接するシーンチェンジ間
の単位あるいはその他の内容の単位(これらの場合、こ
れら単位を定義可能な情報がストリーム情報中に存在す
るものとする)等にて、途中の再生をスキップするよう
にしてもよい。また、スキップにより放送中の内容に追
い付いた場合には、その時点から通常通りの再生に復帰
する。
【0080】また、ある端末からサーバ10に情報記憶
指示を送信して中断した後に、情報再生指示を他の端末
からサーバ10に与えて該他の端末で鑑賞等を再開でき
るようにしてもよい。この場合、例えば、サーバ10は
後述するような方法などで記憶・再生を利用者情報ごと
に制御・管理するものとし、端末からサーバ10に情報
記憶指示を送信する際には利用者情報も併せて送信し、
サーバ10はこの利用者情報と記憶領域における記憶を
開始した位置や最新の記憶位置等の情報とを対応付けて
記憶しておき、その後、サーバ10に情報再生指示およ
び利用者情報が送信されたならば、サーバ10はこの情
報再生指示を送信した端末に該利用者情報に基づいて該
利用者用の追いかけ再生を開始する。
【0081】また、1つの番組を(1つの表示画面で)
複数人で一緒に鑑賞している最中にある一人だけが中断
したい場合に、他の利用者は鑑賞を続けるとともに、こ
の中断する一人だけが中断後に他の端末で追いかけ再生
を行うようにすることも可能である。例えば、上記の場
合において、サーバ10に他の端末から情報再生指示お
よび利用者情報が送信されたならば、サーバ10はこの
情報再生指示を送信した端末に該利用者情報に基づいて
該利用者用の追いかけ再生を開始するとともに、元の端
末には放送中の情報を再生表示させるようにする。
【0082】(第2の実施形態)第1の実施形態は追い
かけ再生の機能を提供するものであったが、本実施形態
では、中断時から記録しておいたストリーム情報を、鑑
賞等の再開後には加速再生を用いた再生を行い、ある所
要時間にて現在の放送中の内容に追いつくようにした追
い付き再生の機能を提供するものである。
【0083】例えば、第1の実施形態では、放映中の映
画の鑑賞を中断した時間が5分間であったとしたとき、
中断後に実際の放映から5分遅れで映画を鑑賞する(実
際の放映の5分後に鑑賞を終了する)ものであった。本
実施形態においては、例えば5分間の中断の後に2倍速
再生をすることにより、5分後に実際の放映に追い付
き、その後は放映中の映画を鑑賞することが可能とな
る。
【0084】図6に本実施形態に係る情報再生システム
の構成を示す。本実施形態は、追い付き再生に関する部
分以外は基本的には第1の実施形態と同様であり、以下
では、第1の実施形態と同様の部分の説明は省略し、本
実施形態に特徴的な点を中心として説明する。
【0085】図6に示されるように、本情報再生システ
ムは、通常再生機能に加えて追い付き再生機能を提供す
るサーバ10と、このサーバ10からのストリーム情報
の提供を受ける端末20とからなる。
【0086】サーバ10は、情報受信部11、情報記憶
部12、情報加速再生部15、利用者識別部14(図6
では省略)を備えている。すなわち、第1の実施形態に
おける情報再生部13が情報加速再生部15に変わって
いる。
【0087】なお、前述したように、利用者識別部14
は、本情報再生システムをマルチユーザで使用する場合
に設けるものであり、シングルユーザ専用にする場合に
は不要である。また、ここでは、シングル・ユーザの場
合を中心に説明する。
【0088】端末20は、情報記憶指示部21、情報再
生指示部22、再生表示部23(図6では省略)を備え
ている。情報記憶部12は、追い付き再生のためにスト
リーム情報を記憶するためのもので、第1の実施形態と
同様に、通常は記録を行わず、情報記録指示が与えられ
た場合、ストリーム情報の記録を開始し、所定の条件に
よって記録を終了する。
【0089】ただし、本実施形態においては、追い付き
再生を行うので、中断後に情報加速再生部15に情報再
生指示が与えられて加速再生を用いた追い付き再生が開
始され、ある時間が経過して再生が実際の放送に追い付
いた時点で、記録は終了する。
【0090】なお、情報再生指示が与えられる前に番組
が終了した場合(すなわち番組が終了するまでに情報再
生指示が与えられなかった場合)のことを考慮して、第
1の実施形態で例示したような方法(番組の終了の検出
あるいは最長記録時間の経過あるいは記憶量が使用可能
なメモリ量に達したこと等)によっても、記録を終了す
るように構成するのが好ましい。
【0091】情報加速再生部15は、第1の実施形態の
情報再生部13と基本的には同様であり、通常は情報受
信部11の出力を直ちに端末20に転送し、情報再生指
示が与えられた場合には、情報記憶部12に記録された
ストリーム情報を順次読み出して端末20に転送する。
ただし、この再生では、詳しくは後述するように、実際
に放送中の内容に追い付くように加速再生を用いた再生
を行う。
【0092】加速再生を実現する方法としては、種々の
方法があるが、例えば、n倍速再生の場合、ストリーム
情報のデータを所定の単位で1/nに間引く方法があ
る。例えば、ストリーム情報が動画像で2倍速再生を行
う場合には、情報記憶部12からデータを2倍速で読出
し、1フレームおきに間引いて端末10に転送する。
【0093】また、n倍速再生を行う場合に、サーバ1
0から通常のn倍の転送速度でストリーム情報を転送
し、端末20側で情報を1/nに間引くなどの加速再生
のための処理を行うようにしてもよい。
【0094】ただし、ストリーム情報が暗号化(もしく
はスクランブル)および/または圧縮等のコード化(例
えばMPEG2方式)されたものである場合には、上記
のようにして情報を間引く処理を行う前に、復号(もし
くはデスクランブル)および/またはデコードを行うの
が好ましい。
【0095】また、音声情報および画像情報を含むスト
リーム情報を加速再生する場合に、音声情報については
公知の種々の方法を用いて再生することが可能である。
また、この場合には、音声情報は常にあるいは所定の再
生速度を越えた際には再生しないようにしてもよい。
【0096】なお、上記の記録中であって情報再生指示
が与えられる前には、情報受信部11の出力を端末20
に転送する代わりに、端末20へのストリーム情報の転
送を中断する方法、ストリーム情報が画像情報を含むも
のである場合に録画開始時の画像を転送し続ける方法、
以上の各方法とともに記録中であるメッセージを転送す
る方法などをとってもよい。また、情報再生指示が与え
られる前に記録が終了した場合にも、情報受信部11の
出力を端末20に転送する代わりに、端末20へのスト
リーム情報の転送を中断する方法、ストリーム情報が画
像情報を含むものである場合に録画開始時の画像を転送
し続ける方法、以上の各方法とともに記録が終了したこ
とを示すメッセージを転送する方法などをとってもよ
い。
【0097】本実施形態に係る追い付き再生を実現する
ための情報記憶部12の記憶領域の使用方法について
も、第1の実施形態において追いかけ再生を実現するた
めの情報記憶部12の記憶領域の使用方法として図2お
よび図3あるいは図4を参照しながら説明したものと基
本的には同様である。
【0098】次に、本情報再生システムの動作について
説明する。まず、通常の再生において、利用者は、端末
20にて所望のチャンネルを設定すると、チャンネル指
示部(図示せず)からサーバ10にチャンネル情報が転
送される。サーバ10の情報受信部11は端末20から
指示されたチャンネルにて受信を行う。なお、情報受信
部11がチャンネル選択機能を持たない場合には、チャ
ンネル指示部と上記の操作は不要になる。
【0099】そして、情報受信部11から出力されたス
トリーム情報は、情報受信部11、情報再生部13、端
末20へと伝えられ、端末20の再生表示部23にて再
生表示される。
【0100】ここで、利用者は、鑑賞等を中断すると
き、端末20にて記録指示を入力する。記録指示が入力
されると、端末20の情報記憶指示部21からサーバ1
0に記録指示が伝えられる。そして、サーバ10内で、
情報記憶部12に対して、現在再生中のストリーム情報
の記録の開始が指示される。
【0101】情報記憶部12は、情報記録指示を受ける
と、情報受信部11から出力されたストリーム情報の記
録を開始し、前述したような所定の条件が成立するまで
記録し続ける。
【0102】記録中は、前述したように、現在の放送中
のストリーム情報あるいは録画開始時の画像を静止画と
したものあるいは記録中であるメッセージなどが端末2
0の再生表示部23にて再生表示される。
【0103】次に、利用者は、中断していた鑑賞等を再
び開始するとき、再生指示を入力する。ここでは、この
再生指示は、当該番組が終了する前に入力されたものと
する。再生指示が入力されると、端末20の情報再生指
示部22からサーバ10に記録指示が伝えられる。そし
て、サーバ10内で、情報加速再生部15に対して、記
録した情報の再生が指示される。
【0104】情報加速再生部15は、情報再生指示を受
けると、先の情報記録指示によって記録開始したストリ
ーム情報、すなわち先の中断時を起点とするストリーム
情報の再生を開始する。本実施形態では、この再生にあ
たっては、利用者にとって、不具合のない程度に加速さ
れた再生を行う。加速再生を行うことによって、実際に
放送中の内容に追い付くことができる。
【0105】これによって、中断時から追い付いく時点
までの間に記録されたストリーム情報が、情報加速再生
部15から端末20に与えられ、端末20の再生表示部
23にて再生表示(追い付き再生)され、追い付いた後
は実際に放送中のストリーム情報が情報加速再生部15
から端末20に与えられ、端末20の再生表示部23に
て通常通り再生表示される。
【0106】ここで、情報加速再生部15による加速再
生について説明する。まず、加速再生の形態として、中
断時から追い付いく時点まで一定の速度で再生するよう
にしてもよい。
【0107】加速再生の速度としては、利用者が再生指
示時に自分の好みに合わせて指定入力するようにしても
よいし、予め番組の内容と共に加減速比率の限度の情報
が送信されることを前提とした場合にはこの加減速比率
の限度に従った加速度で行うようにしてもよい。このと
き、映像情報がスポーツ情報であるか、字幕をメインに
利用して鑑賞しているか、あるいは音声をメインに鑑賞
しているか等によって、加減速比率の限度を異ならせ
る。
【0108】また、速度の指定の仕方として何倍速とい
った係数倍指定を用いる他に、「10分以内に追い付く
ように」というような時間指定の方法をとってもよい。
すなわち、再生速度を先に決めるのではなく、先に追い
付くための所要時間xをユーザ指定などにより決め、中
断時間(中断による記録開始時から加速再生開始時まで
の間の記録時間)aと所要時間xによって、再生速度
(=(x+a)/x倍速)を求めるようにしてもよい。
【0109】なお、上記の速度指定と所要時間指定を組
み合わせて指示可能にしてもよい。この場合、なるべく
両方を満足するに近いような再生を行う。ただし、上記
のx+aを考慮して、再生速度と所要時間との間にかな
りの矛盾が生じる場合には、その旨を端末20を介して
ユーザに知らせ再入力させるか、再生速度と所要時間の
いずれかの指定を無視するものとする。
【0110】また、利用者が端末20を介して入力する
ことにより、所要時間指定による追い付き再生中に速度
指定に切り換えたり、指定した再生速度を変更したりす
ることが可能なようにしてもよい。
【0111】なお、加速再生の形態として、中断時から
追い付いく時点まで一定の速度で再生するのではなく、
速度を変化させて再生するようにしてもよい。例えば、
除々に再生速度を変化させることにより、鑑賞等におい
て不自然さをなくす効果が期待できる。例えば、上記の
利用者の指定や加減速比率に従うなどして定まった再生
速度に達するまで再生速度を1倍速から除々に上げてい
くようにしてもよい。さらに、実際に放送中の内容に追
い付く際には、再生速度を1倍速に向けて除々に下げて
いくようにしてもよい。
【0112】また、追い付くための所要時間を指定する
方法をとる場合においても、上記のように除々に再生速
度を変化させるように再生してもよい。なお、例えばス
トリーム情報に付加された情報あるいはユーザ入力され
た情報等から番組等の終了時刻を知ることができること
を前提としたときに、利用者から再生指定があった際に
追い付き再生の開始に先だって、中断時間と番組等の残
り時間を考慮するとユーザ指定あるいはシステム内で設
定された再生速度では追い付くことができない(あるい
は追い付くのが番組等の終了前の予め定められた時間以
内である)場合、あるいは再生速度指定において中断時
間を考慮すると指定あるいは設定された再生速度では予
め規定された一定の時間内に追い付くことができない場
合、あるいは所要時間指定において中断時間を考慮する
と再生速度が予め規定された一定の速度を越えてしまう
場合などといったように、追い付き再生を行うと何らか
の不都合を生じると判断された場合には、その旨のメッ
セージをサーバ10から端末20に伝えるなどして、加
速再生を実行するかその代わりに通常速度で再生するか
(この場合、追いかけ再生となる)の選択を利用者に促
し、利用者の選択に応じた再生を行うようにしてもよ
い。あるいは、上記のような場合には、利用者の選択の
余地なしに通常速度で再生するようにしてもよい。ある
いは、上記のような場合には、その旨を端末20を介し
て利用者に知らせ、指定した再生条件、例えば、再生速
度や所要時間を変更させるようにしてもよい。
【0113】また、利用者から再生指定がある前に番組
が終了してしまった場合には、追い付き再生は不可能で
あるので、その後に再生指示が与えられた場合には、1
倍速再生をするのが好ましい。
【0114】ところで、前述したように、本実施形態に
係る追い付き再生を実現するための情報記憶部12の記
憶領域の使用方法については、第1の実施形態と同様で
ある。図2、図4のいずれの方法を用いる場合でも、再
生ポイントが記憶ポイントに追い付いた時点から、実際
に放送中のストリーム情報の直接鑑賞に切り替わり、記
憶は停止される。
【0115】ただし、本実施形態では、第1の実施形態
と異なり、記憶される速度と再生される速度は同じでは
ないため、再生ポイントが記憶ポイントを追い越さない
ためのチェック機構が必要になる。
【0116】図7は終始定速再生を行う場合における情
報加速再生部15におけるチェック機構のアルゴリズム
の一例である。この例は、単位時間(Δt)あたり2単
位分の情報が記憶されるという速度であるのに対し、再
生の速度がΔtあたり3単位分の情報であるとした場合
である。
【0117】なお、図7の例の他にも、再生ポイントと
記憶ポイントの差分の記憶量と速度差から計算でチェッ
クする方法など、種々のチェック方法が考えられる。と
ころで、本実施形態においては、種々の形態でシステム
を利用することが可能である。
【0118】例えば、1つの番組を(1つの表示画面
で)複数人で一緒に鑑賞している最中にある一人だけが
中断したい場合に、他の利用者は鑑賞を続けるととも
に、この中断する一人だけが中断後に追い付き再生を行
って他の利用者に追い付いて鑑賞を再度共にすることが
できれば便利である。
【0119】そこで、この中断する一人は当該ネットワ
ークに接続されている他の端末からサーバ10に再生指
示を与え、サーバ10はこの端末に追い付き再生用のデ
ータを送信するとともに、元の端末に放送中のデータを
送信し続け、この中断する一人は、上記の他の端末を利
用して追い付き再生で鑑賞し、追い付いた後に元の端末
で他の利用者と一緒に鑑賞するようにしてもよい。
【0120】この場合、例えば、サーバ10は後述する
ような方法などで記憶・再生を利用者情報ごとに制御・
管理するものとし、端末からサーバ10に対して情報記
憶指示(ただし、情報記憶の開始および放送中の内容の
継続の指示)に利用者情をも併せて送信し、サーバ10
はこの利用者情報と記憶領域における記憶を開始した位
置や最新の記憶位置等の情報とを対応付けて記憶してお
き、他の端末からサーバ10に情報再生指示および利用
者情報が送信されたならば、サーバ10はこの情報再生
指示を送信した該他の端末に該利用者情報に基づいて該
利用者用の追い付き再生を開始する。
【0121】また、この場合において、この中断する一
人は通常再生中の元の端末からサーバ10に再生指示を
与え、サーバ10から放送中のデータと追い付き再生用
のデータを同じ端末に同時に送信し、表示画面中に小領
域を設けてここで追い付き再生用の表示を行い、この中
断する一人は、同じ端末の画面の小領域とイヤホーン等
を利用して追い付き再生で鑑賞し、追い付いたら画面の
小領域を消去するようにしてもよい。
【0122】また、2以上の人が異なるタイミングで中
断する場合には、端末20からの利用者情報に基づい
て、利用者ごとの記憶と追い付き再生の制御を行えばよ
い。以上のように本実施形態によれば、鑑賞等を中断し
た場合でも、中断された時間の情報を記憶しておいて、
中断後に鑑賞等を再開することが可能になる。また、中
断した部分を加速再生することによって、実際の放送に
追い付いくことができる。
【0123】また、複数人で鑑賞等を行っている場合、
ある一人が中断しても、中断した部分を加速再生して実
際の放送に追い付いくことによって、途中から他の人達
と一緒に鑑賞等することが可能になる。
【0124】(第3の実施形態)本実施形態は、放送中
のストリーム情報の視聴・聴取中に、ある時間過去に溯
って再度視聴・聴取(溯り再生)することを可能とした
ものである。
【0125】また、溯り再生が終了した時点では実際の
放送は先に進んでしまっているため、本実施形態では、
この点を考慮して、溯り再生後の復帰機能として、第2
の実施形態の追い付き再生を利用して現在放送されてい
る内容に復帰する機能と、そのまま第1の実施形態の追
いかけ再生に移行する機能と、溯り再生中に放送された
部分は視聴・聴取せずに現在放送されている内容に復帰
する機能とを設け、利用者がこれらの機能から所望のも
のを選択可能としている。
【0126】図8に、本実施形態に係る情報再生システ
ムの構成を示す。本実施形態は、溯り再生処理および復
帰処理に関する部分以外は基本的には第1の実施形態や
第2の実施形態の構成を兼ね備えたものであり、以下で
は、本実施形態に特徴的な点を中心として説明する。
【0127】図8に示されるように、本情報再生システ
ムは、通常再生機能に加えて溯り再生機能を提供するサ
ーバ10と、このサーバ10からのストリーム情報の提
供を受ける端末20とからなる。
【0128】サーバ10は、情報受信部11、情報記憶
部121、情報遡及再生部16、利用者識別部14(図
8では省略)を備えている。なお、前述したように、利
用者識別部14は、本情報再生システムをマルチユーザ
で使用する場合に設けるものであり、シングルユーザ専
用にする場合には不要である。また、ここでは、シング
ル・ユーザの場合を中心に説明する。
【0129】端末20は、情報遡及指示部24、再生表
示部23(図8では省略)を備えている。情報記憶部1
21は、前述したような溯り再生用の記憶記憶(これを
バッファB0とする)と、復帰処理のための記憶記憶
(これをバッファB1とする)とを持つ。
【0130】バッファB0には、現在の時点から過去の
所定の時点までの間に放送されたストリーム情報を常
時、記憶する。また、バッファB1には、通常は記録を
行わず、情報遡及指示が与えられた場合に、ストリーム
情報の記録を開始し、所定の条件によって記録を終了す
るものである。
【0131】情報遡及再生部16は、詳しくは後述する
が、通常は情報受信部11の出力を直ちに端末20に転
送し、端末20の情報遡及指示部24を通じて情報遡及
指示が与えられた場合には、溯り再生の処理およびその
後の復帰処理(放送中の内容に復帰、追いかけ再生、追
いつき再生)の処理を実行する。
【0132】情報遡及再生部16は、溯り再生では、そ
の時点でバッファB0に記録されているストリーム情報
の全部または一部を順次読み出して端末20に転送す
る。そして、この溯り再生が情報遡及指示の時点に達し
た後には、(1)元通り情報受信部11の出力を端末2
0に転送するか、(2)第1の実施形態の追いかけ再生
に移行するか、(3)第2の実施形態の追い付き再生を
実行する。もちろん、利用者から溯り再生中またはその
後の再生中に打ち切りを指示された場合には、その時点
で元通り情報受信部11の出力を端末20に転送すると
ともに、再度の情報遡及指示に備えるようにしてもよ
い。
【0133】また、利用者が現在からどの位の溯った内
容を起点として溯り再生するかを指定可能にすると好ま
しい。情報遡及指示部24は、利用者からの遡及指示に
応じて情報遡及指示をサーバ10に伝えるためのもので
ある。
【0134】次に、溯り再生を実現するための情報記憶
方法について説明する。本実施形態では、第1の実施形
態や第2の実施形態のように記録開始指示により記憶を
開始する時点を指定するのではなく、ある方法により定
められた起点から現在に至までの間に情報受信部11か
ら出力されたストリーム情報を常に情報記憶部121の
バッファB0に記憶する。
【0135】上記の起点を定める方法としてはいくつか
のものが考えられる。1つは、過去何分あるいは何秒記
憶するかを定める方法である。すなわち、予め決められ
た時間(tcとする)に相当する分量を上限として、常
に、情報受信部11で受信しているストリーム情報を情
報記憶部121に記憶する。この場合、起点すなわち最
も古いデータに対応する時点は、現在からtc時間溯っ
た時点である(ただし、記憶開始直後(例えば番組開始
直後等)は除く)。
【0136】この場合、情報記憶部121には、予め決
められた時間に相当するデータ量を少なくとも記憶可能
なバッファ、あるいは予め決められた記憶量のバッファ
を用いる。例えば、リングバッファを用いた場合、現在
記憶した領域の次の領域が、リングバッファに記憶され
た情報のうち、もっとも古いものになる。
【0137】もう1つの方法は、溯るために記憶を始め
る点を定義する方法である(ただし、記憶量の上限は設
ける)。溯るために記憶を始める点としては、例えば、
シーンの変更などの番組中における一纏まりの内容の変
更点(この場合、ストリーム情報にこの変更点を示す区
切り信号が付加されているか、あるいはストリーム情報
から変更点を抽出可能とする)、CMなどの番組中断点
(この場合、ストリーム情報に番組中断点を認識可能な
情報が付加されているか、あるいはストリーム情報から
番組中断点を抽出可能とする)などがある。
【0138】この場合、起点すなわち最も古いデータに
対応する時点は、上記の変更点や番組中断点になる。な
お、ある変更点と次の変更点との間の記憶量が上限を越
える場合には、最も古い部分を廃棄する方法、最も新し
い部分を廃棄する方法、このケースに限り上限を越えて
記憶する方法などの対処法が考えられる。
【0139】なお、上記の記憶量の上限は、利用者によ
る設定・変更が可能としてもよい。また、上記の記憶量
の上限を、システム内で使用可能な記憶容量に応じて適
応的に(動的に)変化させるようにしてもよい。
【0140】次に、本情報再生システムの動作について
説明する。なお、説明のための具体例として、情報記憶
部102は、溯り再生のために、バッファB0に常に最
新の3分間のストリーム情報を記憶しているものとす
る。また、利用者は、溯り時間を指示できるものとす
る。さらに、30秒前からの情報を見たいと利用者から
要求されたものとする。
【0141】図9には本実施形態に係る溯り再生処理と
その後の再生に対する連携処理の手順を示す。図9にお
いて、本具体例の場合、B0は過去3分間の受信情報を
記録しているバッファ、B1は復帰処理のために溯り再
生開始時点から記憶開始するバッファである。
【0142】まず、通常の再生において、利用者は、端
末20にて所望のチャンネルを設定すると、チャンネル
指示部(図示せず)からサーバ10にチャンネル情報が
転送される。サーバ10の情報受信部11は端末20か
ら指示されたチャンネルにて受信を行う。なお、情報受
信部11がチャンネル選択機能を持たない場合には、チ
ャンネル指示部と上記の操作は不要になる。
【0143】そして、情報受信部11から出力されたス
トリーム情報は、情報受信部11、情報遡及再生部1
6、端末20へと伝えられ、端末20の再生表示部23
にて再生表示される。
【0144】これともに、情報記憶部121は、バッフ
ァB0に溯り再生のための記録を続ける。本具体例で
は、常に3分間という決められた時間分の映像/音声を
記憶している。利用者が受信している情報の過去3分間
を常に記憶し続けることによって、利用者は、いつで
も、たった今視聴していた映像/音声を(過去3分間分
を上限として)もう一度、戻して視聴することができ
る。
【0145】ここで、利用者は、溯り再生させたいとき
に、端末20にて遡及指示を入力する。この遡及指示の
方法には、様々なバリエーションが考えられるが、例え
ば、放送中の番組を鑑賞等している最中に、利用者が図
10に例示するような端末20のGUI上の操作画面に
おいてレバー(右端が現在時で左に移動する程過去に溯
る(本具体例の場合には左端が3分前であるものとす
る))をマウス等の所定の入力デバイスを用いて左方向
に動かすことによって行う。あるいは、予め遡及時間を
溯り最大時間の範囲内で設定しておき、GUI上の溯り
再生ボタンを押すことによって行うようにしてもよい。
もちろん、遡及時間をその時点でバッファB0に記憶し
ている時間に固定してもよい。これによって、利用者は
希望の時点(本具体例では過去3分間が上限)に溯って
映像/音声を確認することができる。
【0146】遡及指示が入力されると、端末20の情報
遡及指示部24からサーバ10に情報遡及指示(溯り時
間が指定可能な場合、遡及指示および溯り時間)が伝え
られる。そして、サーバ10内で、情報遡及再生部16
に対して、溯り再生が指示される。
【0147】情報遡及再生部16は、溯り再生の指示
(情報遡及指示)を受けると、情報記憶部121に記憶
されている情報を読み出して、端末20に転送する。ま
ず、溯り再生を開始する際、時間の経過とともにバッフ
ァB0が更新されて再生すべき情報が消去されないよう
に、バッファB0における記憶処理を中止する。これと
ともに、後の復帰処理のために記憶対象をバッファB1
に切り替える。すなわち、バッファB0に最後に記憶さ
れた部分に時間的に連続する部分がバッファB1に最初
に記憶された部分となる(ステップS11)。
【0148】そして、利用者の要求に応じた溯り処理を
実行する(ステップS12)。すなわち、バッファB0
の溯り表示開始点に対応する所定の記憶位置からバッフ
ァB0に最後に記憶された部分までのデータを順次読み
出して端末20に転送する。
【0149】このようにしてサーバ10から端末20に
転送されてきたストリーム情報は、端末20の再生表示
部23にて溯り再生される。ここで、本実施形態では、
溯り再生が終了した後の再生方法として、3通りの機能
を用意している。1つは溯り再生が終了した時点で実際
に放送されている内容に復帰する機能であり、もう1つ
は溯り再生が終了した時点から追いかけ再生を行う機能
であり、さらにもう1つは溯り再生が終了した時点から
追い付き再生を行う機能である。
【0150】利用者は、上記の3つの放送情報への復帰
の仕方から、所望のものを選択入力する(ステップS1
3)。なお、この選択は、溯り再生指示の入力時に行う
ようにしてもよいし、溯り再生指示の入力時から溯り再
生終了時までの間に行うようにしてもよい。また、この
選択入力がなかった場合には、予め定められたもの(例
えば、追いかけ再生)が選択されたものとして処理を続
けるものとする。
【0151】まず、利用者が溯り再生中に放送された分
の内容を見ずに、現在、放送されているストリーム情報
への復帰を望む場合(ステップS14)は、まず、バッ
ファB0の内容を、バッファB0とB1に渡って(また
はバッファB1のみに)記憶されている情報をもとに、
現在から規定時間前までの情報に置き換える(ステップ
S17)。例えば、30秒間の溯り再生を行った場合に
は、バッファB0の2分30秒の内容とバッファB1の
30秒の内容とを、過去3分感の情報としてB0に記憶
する。
【0152】そして、実際に放送中のストリーム情報が
情報遡及再生部16から端末20に与えられ、端末20
の再生表示部23にて通常通り再生表示される。これと
ともに、再び、バッファB0の内容の更新が開始され
る。
【0153】例えば、溯る時間を指定できるものとし、
利用者の指示入力により情報遡及指示部24を介して3
0秒前から情報を再生するための指示が情報遡及再生部
16に出されたとすると、情報記憶部121に記憶され
た過去3分前から現在に至る情報のうち、過去30秒前
から現在に至る情報の部分が溯り再生される。そして、
溯り再生を開始して30秒経過後に現在放送中の内容の
再生表示に復帰する(溯り再生中に放送されていた30
秒間の内容は視聴しなかったことになる)。
【0154】次に、利用者が、溯り再生中に放送された
ために鑑賞等できなかった内容およびその続きを、放映
等されたのと同じ速度で再生して鑑賞等することを選択
した場合(ステップS15)は、バッファB0およびバ
ッファB1に記録された情報を用いて、第1の実施形態
と同様に追いかけ再生する(ステップS18)。
【0155】また、この追いかけ再生中にも溯り可能で
あるとすると好ましい。このときの溯りの機能を、先の
放送中の情報を鑑賞等しているときの溯り機能と全く同
様にすれば、利用者にとっては、追いかけ再生か放送中
の情報かを意識せずに鑑賞等することが可能になる。ま
た、この場合には、溯り再生対象となる範囲外となった
箇所(本具体例では再生後3分以上経過した箇所)の記
憶領域は自動的に解放され、空き領域として使用可能に
なるため、利用者が特別な操作を行う必要もない。
【0156】なお、上記では、バッファB0およびバッ
ファB1を用いたが、バッファB0および/またはバッ
ファB1から新しい再生用のリングバッファを作成して
用いるようにしてもよい。
【0157】一方、上記のように追いかけ再生にて鑑賞
等する場合には、ストリーム情報がメモリ内に残ってい
る間はどこまでも時間を溯って視聴可能とすることもで
きる。この場合は、このコンテンツの再生を終了し、も
う再生しないときに、記憶領域を解放することによっ
て、空き領域として再使用できる。
【0158】次に、利用者が溯り再生中に鑑賞等できな
かった内容およびその続きを、追い付き再生にて鑑賞等
することを選択した場合(ステップS16)は、バッフ
ァB0およびバッファB1を用いて、第2の実施形態と
同様に、まず加速再生を行い、そして実際に放送中の内
容に追い付いたところから通常通りの再生を行う(ステ
ップS19)。
【0159】加速再生はステップS20で放送中の内容
に追い付いたと判断されるまで行い、追い付いたところ
で、ステップS17でB0バッファの内容を溯り再生用
に設定して、通常通りの再生処理およびB0バッファの
内容更新処理に復帰する。
【0160】なお、上記では溯り再生を1倍速で再生す
るものとしたが、ユーザが指定することにより、溯り再
生を加速再生可能にしてもよい。また、溯り再生指示の
際に同時にその後の再生を追い付き再生とする指示がユ
ーザ入力された場合、溯り再生部分を含めて追い付き再
生するようにしてもよい。
【0161】また、ユーザが指定することにより、追い
かけ再生中あるいは追い付き再生中に他方の再生方法に
変更することや、追いかけ再生中あるいは追い付き再生
における高速再生中に現在放送中の内容に復帰すること
を可能としてもよい。
【0162】また、上記の説明において、溯り再生中に
はその溯り再生に係る再生表示のみを行ったが、その代
わりに、溯った部分の再生中には現在放送中の内容も併
せて(同一画面上に)表示するようにしてもよい。この
場合、現在放送中の内容の表示領域と溯り再生用の表示
領域との割り当て方法には、両者を同じ大きさにする方
法、前者の方を大きく表示する方法、後者の方を表示す
る方法がある。
【0163】なお、以上の溯り再生後の復帰機能とし
て、第2の実施形態の追い付き再生を利用して現在放送
されている内容に復帰する機能と、そのまま第1の実施
形態の追いかけ再生に移行する機能と、溯り再生中に放
送された部分は視聴・聴取せずに現在放送されている内
容に復帰する機能とは、独立実施可能である。
【0164】本実施形態によれば、記憶する時点をユー
ザ指定しない場合でも、一定時間内の放映情報を溯って
鑑賞等することが可能になる。 (第4の実施形態)第1の実施形態(追いかけ再生)お
よび第2の実施形態(追い付き再生)のそれぞれにおい
て、第3の実施形態のように常に溯り再生用の記録を行
っておくことで、再生指示された際に、中断のための記
録開始指示により記録を開始した時点からではなく、中
断する以前の情報をも含めて再生させることを可能とし
たものである。中断後に鑑賞等を開始する際、溯り再生
用に記録された時間を上限として中断以前(例えば、中
断3分前)の情報から連続して鑑賞等することによっ
て、映像や音声情報の流れを失わずに鑑賞を行うことが
可能になる。
【0165】本実施形態は、溯り再生に関する部分以外
は基本的には第1の実施形態あるいは第2の実施形態の
構成と同様であるとともに、溯り再生のためにバッファ
B0(第3の実施形態)と追いかけ再生あるいは追い付
き再生バッファB1を用いる点は第3の実施形態と同様
であり、従って、以下では、本実施形態に特徴的な点を
中心として説明する。
【0166】ここで、図11に、中断するために情報記
憶指示部21において情報記憶部12への情報の記憶の
指示を出してからの処理の流れを示す。まず、ステップ
S21において、バッファB0に記憶されている情報の
うちどのくらいの量を、中断のための情報記憶指示によ
り記憶する情報とともに記憶するかを決定する。例え
ば、中断するときの1分前分を含めて記憶したければ1
分と指定し、バッファB0に記憶されている情報全てを
付加するのであれば、第3の実施形態の具体例の場合、
3分間と指定されたものとして取り扱われる。
【0167】次に、ステップS22において、上記で決
まった分量に相当する情報をバッファB1に書き込み、
その後は続いて放送される情報を順次記憶していく。そ
して、ステップS23において、第1の実施形態あるい
は第2の実施形態と同様に、バッファB1を用いて、追
いかけ再生あるいは追い付き再生を行う。
【0168】なお、利用者が溯り時間として0を指定可
能にしてもよい。本実施形態では、第1の実施形態ある
いは第2の実施形態と異なり、中断する少し前の情報か
ら鑑賞等を再開できるため、中断前の情報との連続性を
損なうことなく、鑑賞を楽しむなどすることができる。
【0169】(複数の機能を組み合わせた実施形態)以
上では、各再生機能をそれぞれの実施形態で説明してき
たが、第1または第3−2の実施形態の追いかけ再生、
第2または第3−2の実施形態の追い付き再生、第3の
実施形態の溯り再生(その後、追いかけ再生するも
の)、第3の実施形態の溯り再生(その後、追い付き再
生するもの)、第3の実施形態の溯り再生(その後、放
送中の内容に復帰するもの)のうちの任意の複数の機能
を設け、利用者はその設けられた機能のうちから所望の
機能を使用可能とした情報再生システムを構成すること
も可能である。
【0170】例えば、第1の実施形態の追いかけ再生と
第2の実施形態の追い付き再生の両方の機能を備え、利
用者はそのいずれかを指定可能なようにしてもよい。ま
た、利用者が、選択指示した機能をその機能に係る再生
の途中で他の機能に変更可能としてもよい。
【0171】例えば、追いかけ再生を途中で追い付き再
生に切り換え、あるいは追い付き再生を追いかけ再生に
途中で切り換えることができるようにしてもよい。 (マルチユーザの場合の実施形態)さて、以上は各実施
形態についてシングルユーザの場合について説明してき
たが、以下では各実施形態についてマルチユーザの場合
について説明する。
【0172】ここで、マルチユーザに対応する情報再生
システムの形態として、サーバ10に複数の端末20が
接続され、異なる利用者が異なる端末20を用いてサー
バ10からサービスの提供を受ける構成と、マルチウィ
ンドウ環境を持つ1つの端末20の各ウィンドウを異な
る利用者が使用し、各ウィンドウ毎にサーバ10がサー
ビスを提供するような構成と、これら2つが混在する構
成のうちのいずれも採用可能である。
【0173】なお、利用者が放送チャンネル等の指定を
行うことができる場合、サーバ10は、異なる利用者が
異なるチャンネル等を希望したときのために、サービス
に必要な構成を複数系統備えるものとする。
【0174】さて、利用者が放送チャンネル等の指定を
行うことを可能としたシステム構成においてすべての利
用者が互いに異なるチャンネル等を視聴している場合ま
たは利用者が放送チャンネル等の指定を行うことができ
ないシステム構成において視聴している利用者が1人の
場合には、前者については各系統ごとに、後者について
はその唯一の系統においてそれぞれ前述したような処理
が行われるだけである。
【0175】しかし、同一ストリーム情報を複数の利用
者が同時に視聴している場合には、各利用者が独立して
特殊な再生機能を使用することを可能とするために、利
用者を特定して処理を行うことが必要となる。そこで、
本実施形態では、端末20からサーバ10に対して情報
を渡すときに利用者情報を併せて渡し、サーバ10の利
用者識別部14にて利用者情報を識別し、サーバ10は
この識別された利用者情報をもとに処理を行うようにす
る。
【0176】以下では、利用者情報ごとに行う基本的な
処理の形態をいくつか示す。 (a)記憶領域を共有する方法 利用者毎に再生開始すべき記憶領域の記憶位置等を管理
することで、記憶領域を共有化することができる。
【0177】例えば、端末20からは情報記憶指示とと
もに利用者情報を送信するものとし、サーバ10では、
最初の情報記憶指示を受けた際に記憶を開始するととも
に、記録開始したメモリ位置をこの利用者の利用者情報
に対応付けて記憶しておく。その後、端末20から情報
記憶指示を受けた場合、その利用者のために記憶が開始
されたメモリ位置をその利用者情報に対応付けて記憶し
ておく。そして、端末20から情報再生指示を受けた場
合、その利用者情報に対応して記憶しているメモリ位置
を起点として再生を開始する。
【0178】以下、この方法について詳しく説明する。
シングルユーザについての説明においては、一利用者
(1つの再生表示を複数人で視聴していたとしても視聴
の単位として1つと数える)について1系統の情報記憶
を行い、この記憶された情報を一利用者のために再生す
る場合を中心としてあったが、ここでは、一利用者につ
いて一回行った情報の記憶を、複数の利用者が個別に再
生することを可能とする例を示す。
【0179】ここでは、追いかけ再生機能を例にとって
説明するが、他の機能についても同様である。図12に
そのための構成の一例を示す。なお、図12は、第1の
実施形態(図1)に対応するものであり、またサーバ1
0の情報受信部11および利用者識別部14と端末20
の情報記憶指示部21および再生表示部23は省略して
ある。また、サーバ10には#1と#2の2台の端末が
接続されているが、接続可能な端末は任意である。
【0180】図12に示すように、ここでは、情報記憶
12は共有するが、情報再生部13は、利用者ごとに設
ける。なお、この「利用者ごとに設ける」とは、情報再
生部13をソフトウェアで実現する場合には、利用者ご
とに処理を行うことを意味する。
【0181】なお、他の実施形態に対応する構成も図1
2と同様で、各実施形態において対応する再生部が、利
用者ごとに設けられる。この方法の場合、図13のよう
に、追いかけ再生機能の利用者毎に、再生部分のポイン
タを管理することによって、複数の利用者によって利用
者の都合に応じた再生の方法によって鑑賞等することが
可能になる。
【0182】ただし、このように複数の利用者によって
再生される可能性のある場合は、一利用者の鑑賞等が終
わったとしても、その記憶領域を空き領域として利用で
きないことに注意する必要がある。
【0183】なお、記憶内容に優先度を付けるか、再生
サービスを受けられる時間的制限を設けるか、あるいは
記憶情報の圧縮率を変更するか、またはこれらの組み合
わせなどで、フリーな記憶領域がなくなってしまうこと
を防ぐようにしてもよい。
【0184】(b)利用者情報ごとに記憶・再生を独立
に行う方法 利用者ごとに記憶・再生を独立に行うようにすることも
可能である。例えば、まず、端末20からサーバ10
に、ストリーム情報の提供の要求と利用者情報を送信す
る。
【0185】サーバ10は、この要求を受け取ると、溯
り処理を提供するシステムの場合には記憶領域を確保し
て、ストリーム情報の提供を開始する。ただし、溯り処
理を提供しないシステムの場合には端末20からサーバ
10に最初に利用者情報を送信するのを、最初に情報記
憶指示を送信する際としてもよい。
【0186】その後、追いかけ再生や追い付き再生を提
供するシステムあるいは溯り再生の復帰処理として追い
かけ再生や追い付き再生を提供するシステムの場合に、
端末20から情報記憶指示または情報遡及指示が入力さ
れた時点で、この利用者のためにメモリ領域を割り当て
て記憶あるいは記憶および溯り再生を開始する。
【0187】また、以前に情報記憶指示を受けた利用者
から情報再生指示を受けた場合あるいは情報遡及指示を
受けた利用者の復帰処理として追いかけ再生や追い付き
再生を開始する場合には、この利用者に割り当てた記憶
領域を用いて要求されたサービスの提供を行う。
【0188】また、記憶領域が不要となった場合には、
記憶領域は解放して、他の利用者からのサービス要求に
備える。次に、利用者情報ごとに記憶・再生を独立に行
う他の方法について詳しく説明する。
【0189】ここでは、追いかけ再生機能を例にとって
説明するが、他の機能についても同様である。図14に
そのための構成の一例を示す。なお、図14は、第1の
実施形態(図1)に対応するものであり、またサーバ1
0の情報受信部11および利用者識別部14と端末20
の情報記憶指示部21および再生表示部23は省略して
ある。また、サーバ10には#1と#2の2台の端末が
接続されているが、接続可能な端末は任意である。
【0190】図14に示すように、情報再生部13は、
利用者ごとに設ける。なお、この「利用者ごとに設け
る」とは、情報再生部13をソフトウェアで実現する場
合には、利用者ごとに処理を行うことを意味する。
【0191】なお、他の実施形態に対応する構成も図1
4と同様で、各実施形態において対応する再生部が、利
用者ごとに設けられる。図14では、情報複写部17に
より情報記憶部12を複写し、記憶の再生を行う利用者
毎に情報記憶部12を個別に用意する。
【0192】例えば、端末#1の利用者よりも端末#2
の利用者の再生が時間的に遅れている場合や、端末#1
と端末#2の再生速度に差があるなどの所定の条件が成
立した場合に、情報複写部17により記憶内容の複写が
行われる。
【0193】ここでは、具体例として再生者が1人から
2人になった場合を考える。図15、図16のように、
再生する利用者の数分になるように、情報記憶部12を
複写し、各利用者毎の再生ポイントを管理することによ
って、複数の利用者がそれぞれの好みや都合に応じた再
生の方法によって鑑賞等することが可能になる。
【0194】利用者毎に情報記憶部12をコピーすれ
ば、その利用者が鑑賞等を終えれば、その記憶領域を空
き領域として利用することが可能である。この場合、複
数の情報記憶部12においては同じストリーム情報が順
次記憶されている。
【0195】(c)再生を共有する方法 上記のbにおいて、利用者Aから情報再生指示を受けた
場合に、追いかけ再生中の利用者Bであって、利用者A
より中断時間が短くかつその差が規定時間以内である場
合には、若干利用者Aを待たせ、利用者Aのための追い
かけ再生と利用者Bのための追いかけ再生が同期した時
点で、一方の記憶領域を利用して両者にデータを転送
し、他方の記憶領域は解放するようにしてもよい。
【0196】以上、本発明の実施形態を少なくとも画像
情報を含むストリーム情報を扱うシステムについて説明
してきたが、音声情報のみを扱うシステムについても基
本的には同様である。ただし、GUIを用いない場合に
は、画面表示装置は備えなくてもよい。また、音声のみ
の高速再生においてはそれほど再生速度を高速にはしな
い方が好ましい。
【0197】また、以上では、本発明をサーバ・クライ
アント・システムとて実現した実施形態について説明し
てきたが、1台のスタンドアローンの情報再生装置とし
て実現することも可能である。
【0198】また、VTR等の記録再生装置あるいはT
V等の受信再生装置にこれまで説明した再生機能を付加
するようにしてもよい。また、以上の各実施形態におい
て、ユーザ指定により減速再生をも可能としてもよい。
【0199】なお、以上の各機能は、ソフトウェアとし
ても実現可能である。また、上記した各手順あるいは手
段をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録
した機械読取り可能な媒体として実施することもでき
る。本発明は、上述した実施の形態に限定されるもので
はなく、その技術的範囲において種々変形して実施する
ことができる。
【0200】
【発明の効果】本発明によれば、放送中の情報を再生し
ている最中に、記録させるための指示を出した上で一時
中断しても、直ちに記録した部分を再生(追いかけ再
生)することができる。
【0201】本発明によれば、放送中の情報を再生して
いる最中に、記録させるための指示を出した上で一時中
断しても、直ちに記録した部分を加速再生(追い付き再
生)し、放送中の内容に追い付くことができる。本発明
によれば、放送中の情報を再生している最中に、内容を
溯って再生(溯り再生)することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る情報再生システ
ムの構成を示す図
【図2】情報記憶方法の一例を説明するための図
【図3】情報記憶方法の一例を説明するための図
【図4】情報記憶方法の他の例を説明するための図
【図5】同実施形態の効果を説明するための図
【図6】本発明の第2の実施形態に係る情報再生システ
ムの構成を示す図
【図7】同実施形態の情報加速再生部の処理手順の一例
を示すフローチャート
【図8】本発明の第3の実施形態に係る情報再生システ
ムの構成を示す図
【図9】同実施形態の情報遡及再生部の処理手順の一例
を示すフローチャート
【図10】溯り時間の指定方法の一例を説明するための
【図11】本発明の第4の実施形態における処理手順の
一例を示すフローチャート
【図12】マルチユーザに対応した記録再生装置の構成
の一例を示す図
【図13】マルチユーザに対応した情報記憶方法の一例
を説明するための図
【図14】マルチユーザに対応した記録再生装置の構成
の他の例を示す図
【図15】マルチユーザに対応した情報記憶方法の他の
例を説明するための図
【図16】マルチユーザに対応した情報記憶方法の他の
例を説明するための図
【符号の説明】
10…サーバ 11…情報受信部 12,121…情報記憶部 13…情報再生部 14…利用者識別部 15…情報加速再生部 16…情報遡及再生部 17…情報複写部 20…端末 21…情報記憶指示部 22…情報再生指示部 23…再生表示部 24…情報遡及指示部
フロントページの続き (72)発明者 金井 達徳 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信したストリーム情報を端末装置に送出
    する情報再生サーバ装置において、 前記端末装置からの情報記憶指示に従い、ストリーム情
    報を記憶するための記憶手段と、 前記受信したストリーム情報を前記端末装置に送出して
    いる間に、前記情報記録指示を受け取った場合に、前記
    記録手段に前記ストリーム情報の記憶を行うように制御
    する記録制御手段と、 前記ストリーム情報を受信している間に、前記端末装置
    から情報再生指示を受けた場合に、前記情報記録指示に
    従って前記記憶手段に記憶が開始された位置から順に、
    前記ストリーム情報を読み出して、該読み出されたスト
    リーム情報を前記端末装置に送出するように制御する再
    生制御手段とを備えたことを特徴とする情報再生サーバ
    装置。
  2. 【請求項2】前記記憶手段に記憶された前記ストリーム
    情報の前記端末装置への送出中には、前記受信したスト
    リーム情報の前記端末装置への送出を停止させることを
    特徴とする請求項1に記載の情報再生サーバ装置。
  3. 【請求項3】前記記憶手段に記憶されたストリーム情報
    を前記端末装置へ送出する際には、前記端末装置から指
    示された再生速度または自装置内で定めた再生速度で加
    速再生または減速再生させるための処理を行うことを特
    徴とする請求項1に記載の情報再生サーバ装置。
  4. 【請求項4】前記加速再生中に前記受信したストリーム
    情報の前記端末装置への送出を一旦停止させ、 前記加速再生により再生すべき内容が放送中の内容に追
    い付いたときに、前記受信したストリーム情報の前記記
    憶手段への記録を終了させるとともに、前記受信したス
    トリーム情報の前記端末装置への送出を再開させること
    を特徴とする請求項3に記載の情報再生サーバ装置。
  5. 【請求項5】受信したストリーム情報を端末装置に送出
    する情報再生サーバ装置において、 ストリーム情報を記憶するための記憶手段と、 前記受信したストリーム情報を前記端末装置に送出して
    いる間に、前記記録手段に該ストリーム情報が過去の所
    定の起点から現在まで一定量記憶されている状態を保つ
    ように制御する記録制御手段と、 前記ストリーム情報を受信している間に、前記端末装置
    から情報遡及指示を受けた場合に、前記記憶手段に記憶
    された前記ストリーム情報のうちの所定の部分を読み出
    して、該読み出されたストリーム情報を前記端末装置に
    送出するように制御する再生制御手段とを備えたことを
    特徴とする情報再生サーバ装置。
  6. 【請求項6】前記端末装置から送信される利用者情報に
    基づいて、各利用者ごとに独立して前記指示を受け付け
    各指示に応じた処理を行うための手段をさらに備えたこ
    とを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    の情報再生サーバ装置。
  7. 【請求項7】前記端末装置から送信される利用者情報ご
    とに、前記再生制御手段、または前記記憶手段、前記記
    録制御手段および前記再生制御手段を設けることを特徴
    とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の情報再
    生サーバ装置。
  8. 【請求項8】前記情報再生指示が与えられた場合、この
    情報再生指示を送信した端末装置に前記ストリーム情報
    を転送することを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    か1項に記載の情報再生サーバ装置。
  9. 【請求項9】受信したストリーム情報を再生表示する情
    報再生装置において、 入力された情報記憶指示に従い、ストリーム情報を記憶
    するための記憶手段と、 前記受信したストリーム情報を再生表示している間に、
    前記情報記録指示を受け取った場合に、前記記録手段に
    前記ストリーム情報の記憶を行うように制御する記録制
    御手段と、 前記ストリーム情報を受信している間に、情報再生指示
    を受けた場合に、前記情報記録指示に従って前記記憶手
    段に記憶が開始された位置から順に、前記ストリーム情
    報を読み出して、該読み出されたストリーム情報を再生
    表示するように制御する再生制御手段とを備えたことを
    特徴とする情報再生装置。
  10. 【請求項10】前記再生制御手段は、前記記憶手段に記
    憶されたストリーム情報を再生表示させる際には、外部
    から指示された再生速度または自装置内で定めた再生速
    度で加速再生または減速再生させるための処理を行うこ
    とを特徴とする請求項9に記載の情報再生装置。
  11. 【請求項11】受信したストリーム情報を再生表示する
    情報再生装置において、 ストリーム情報を記憶するための記憶手段と、 前記受信したストリーム情報を再生表示している間に、
    前記記録手段に該ストリーム情報が過去の所定の起点か
    ら現在まで一定量記憶されている状態を保つように制御
    する記録制御手段と、 前記ストリーム情報を受信している間に、情報遡及指示
    を受けた場合に、前記記憶手段に記憶された前記ストリ
    ーム情報のうちの所定の部分を読み出して、該読み出さ
    れたストリーム情報を再生表示するように制御する再生
    制御手段とを備えたことを特徴とする情報再生装置。
  12. 【請求項12】受信したストリーム情報を端末装置に送
    出する情報再生サーバ装置の情報再生方法において、 前記受信したストリーム情報を前記端末装置に送出して
    いる間に、前記端末装置から情報記録指示を受け取った
    場合に、前記記録手段に前記ストリーム情報の記憶を行
    うように制御し、 前記ストリーム情報を受信している間に、前記端末装置
    から情報再生指示を受けた場合に、前記情報記録指示に
    従って前記記憶手段に記憶が開始された位置から順に、
    前記ストリーム情報を読み出して、該読み出されたスト
    リーム情報を前記端末装置に送出するように制御するこ
    とを特徴とする情報再生方法。
  13. 【請求項13】受信したストリーム情報を端末装置に送
    出する情報再生サーバ装置の情報再生方法において、 前記受信したストリーム情報を前記端末装置に送出して
    いる間に、記録手段に該ストリーム情報が過去の所定の
    起点から現在まで一定量記憶されている状態を保つよう
    に制御し、 前記ストリーム情報を受信している間に、前記端末装置
    から情報遡及指示を受けた場合に、前記記憶手段に記憶
    された前記ストリーム情報のうちの所定の部分を読み出
    して、該読み出されたストリーム情報を前記端末装置に
    送出するように制御することを特徴とする情報再生方
    法。
  14. 【請求項14】受信したストリーム情報を再生表示する
    情報再生方法において、 前記受信したストリーム情報を再生表示している間に、
    情報記録指示を受け取った場合に、記録手段に前記スト
    リーム情報の記憶を行うように制御し、 前記ストリーム情報を受信している間に、情報再生指示
    を受けた場合に、前記情報記録指示に従って前記記憶手
    段に記憶が開始された位置から順に、前記ストリーム情
    報を読み出して、該読み出されたストリーム情報を再生
    表示することを特徴とする情報再生方法。
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