JPH11177249A

JPH11177249A - 配線機能付きのキャビネットベース装置

Info

Publication number: JPH11177249A
Application number: JP9345154A
Authority: JP
Inventors: Manabu Uchino; 学内野
Original assignee: Okamura Corp
Current assignee: Okamura Corp
Priority date: 1997-12-15
Filing date: 1997-12-15
Publication date: 1999-07-02

Abstract

(57)【要約】【課題】キャビネットのベースに配線機能を付与し
て、キャビネット前後を通るＯＡ機器類の配線が通せる
ようにする。【解決手段】キャビネット本体１を載置する中空のベ
ース２であって、その前後両面に配線用の開口を設け、
この開口に配線カバー７とコンセント１０とのいずれを
も取り付け可能な開口枠６を嵌着する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、キャビネット前後
面への配線機能を備えたキャビネットベース装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】事務室の室内レイアウトに当たっては、
キャビネットにより壁を形成して広い空間を仕切る場合
がある。このような場合、室内で使用するＯＡ機器類の
配線コード類の配置やコンセントの位置がキャビネット
の壁により制約される。このため、従来は、ＯＡフロア
を採用して、配線コード類を床下に収容し、床コンセン
トを立ちあげていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述のようなＯＡフロ
アを介して配線する方法では、大がかりとなりコストが
嵩み、またそれ以前の従来方式のものでは、キャビネッ
トを設置する前にレイアウトを決めて厳密に床コンセン
ト位置を施工段階で決定しなければならないので、急な
変更ができず、また周辺機器等のために余分な床コンセ
ントを取り付けて対応しなければなず、コストがさらに
上がり、美観上も悪い。

【０００４】本発明の目的は、キャビネットのベースに
配線機能を付与して、キャビネットの前後を通るＯＡ機
器類の配線が通せるようにすることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (１) キャビネット本体を載置する中空のベースであっ
て、その前後両面に配線用の開口を設け、この開口に配
線カバーとコンセントとのいずれをも取り付け可能な開
口枠を嵌着する。

【０００６】(２) 上記(１)項において、キャビネット
本体の底板を着脱可能とする。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１に示すキャビネット(Ａ)は、
キャビネット本体(１)と、これを載置する中空のベース
(２)とからなっている。

【０００８】キャビネット本体(１)は、その底板(３)が
上方に取り外し可能なもので、下端には、その前後部に
底部連結部材(４)が設けられ、中間は開放されている。

【０００９】ベース(２)は、平面視方形枠状をなし、そ
の左右の端部付近に前後方向に延びる補強部材(５)が設
けられており、左右の補強部材(５)の上面には、上述の
キャビネット本体(１)の底部連結部材(４)の左右前後に
穿設した丸孔(4a)に対応して４つのねじ孔(5a)が穿設さ
れている。

【００１０】ベース(２)の前面及び後面には、四角の開
口(2a)が穿設されており、ここに開口枠(６)が嵌着され
ている。開口枠(６)は、その開口部周縁に設けられたフ
ランジ(6a)と、開口枠(６)の上面及び下面に突設された
突起(6b)(6b)との間に、ベース(２)の開口(2a)の周縁部
を挟むことにより、開口(2a)に固定されている。

【００１１】開口枠(６)の内周の天井面と底面のそれぞ
れには、断面形状が外向き鈎形をなす２個の係合突条(6
c)が、左右方向に並べて設けられている。開口枠(６)の
外側開口面には、２個の分割片(7a)(7b)を互いに結合
し、各分割片(7a)(7b)に配線キャップ(８)を取り付けた
配線カバー(７)が、係合突条(6c)を利用することによ
り、着脱自在に取り付けられている。

【００１２】尚、この配線カバー(７)の詳しい構造や、
配線カバー(７)の使用形態、及び配線カバー(７)と係合
突条(6c)の係脱要領等については、この配線カバー(７)
に関する発明が記載されている実開平７−２３２号公報
を参照されたい。

【００１３】図１には、ベース(２)の前後部の開口枠
(６)から１つの分割片(7b)を取り去ることにより開けた
開口に、ＯＡ機器等の配線コード(９)を挿通した状態を
示している。

【００１４】配線コードの太さ、本数によっては、図１
に示すように配線カバー(７)の片側を開口させて用いる
ほか、配線キャップ(８)を片方または両方取り外しても
よいし、片方の配線カバー(７)と片方の配線キャップ
(８)とを取り外して用いてもよいし、また、両方の配線
カバー(７)を取り外して大きな開口としてもよい。

【００１５】また、開口枠(６)には、上記した配線カバ
ー(７)の他に、例えば図４及び図５に示したコンセント
ユニット(10)を取り付けることもできる。このコンセン
トユニット(10)は、その上面及び下面に突設された内向
き鈎形をなす係合片(11)(11)と、コンセントユニット(1
0)の上面及び下面から出没自在な突起(12)(12)とを、係
合突条(6c)に係合することにより、開口枠(６)に固定さ
れるものである。

【００１６】突起(12)(12)は、操作レバー(13)を操作す
ることにより、コンセントユニット(10)から出没するも
のであるが、操作レバー(13)と突起(12)とを連動させる
コンセントユニット(10)内部の機構等の詳細について
は、実開平７−420473号公報を参照されたい。

【００１７】例えば、ベース(２)の前面の開口(2a)にコ
ンセントユニット(10)を取り付けて、コンセントユニッ
ト(10)の電源コード(14)をベース(２)の後面の開口(2a)
に通して、電源（図示略）に接続すれば、ベース(２)の
前面から直接電力を得られるようになる。

【００１８】ベース(２)を室内レイアウトに従って設置
した後、その上にキャビネット本体(１)を載置し、ボル
ト(11)をキャビネット本体(１)の底部連結部材(４)の丸
孔(4a)を介してベース(２)の補強部材(５)のねじ孔(5a)
に螺合することにより、キャビネット本体(１)をベース
(２)に固着する。

【００１９】このようにキャビネット(Ａ)を設置した
後、キャビネット本体(１)の底板(３)を図１に示すよう
に持ち上げれば、底部連結部材(４)の間の空間から手を
入れて、ベース(２)の前後面の開口枠(６)から、配線キ
ャップ(８)または配線カバー(７)を自由に取り外すこと
ができ、このようにして開いた開口に配線コード(９)を
挿通したり、コンセント(10)を取り付けたりすることが
できる。

【００２０】

【発明の効果】本発明によれば、ＯＡフロアを介して配
線する必要なく、キャビネットにより形成した壁を通し
て自由に、ＯＡ機器類の配線、コンセントの取り付けを
行うことができる。このため、キャビネット周辺でもコ
ンピュータ作業ができるようになり、また、従来配置し
ていた無駄なコンセントをなくしてコストを下げること
ができる。

【００２１】請求項２記載の発明のようにすると、レイ
アウトに従ってキャビネットを設置した後にも、また、
レイアウトや配線を変更した場合にも、ＯＡ機器類の配
線、コンセントの取り付け等を簡単に行うことができ、
さらには、不要となった時には取り外すこともできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態の要部の分解斜視図であ
る。

【図２】同じくキャビネットベース装置の開口部と、こ
の開口部に取り付けられる開口枠、配線カバー、及び配
線キャップの拡大正面図である。

【図３】同じくキャビネットベース装置の開口部分の縦
断側面図である。

【図４】同じくキャビネットベース装置の開口部分と、
この開口部に取り付けられるコンセントユニットとの拡
大分解斜視図である。

【図５】同じく縦断側面図である。

【符号の説明】

(Ａ)キャビネット (１)キャビネット本体 (２)ベース (2a)開口 (３)底板 (４)底部連結部材 (4a)丸孔 (５)補強部材 (5a)ねじ孔 (６)開口枠 (７)配線カバー (7a)(7b)分割片 (８)配線キャップ (９)配線コード (10)コンセント (11)係合片 (12)突起 (13)操作レバー (14)電源コード

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】キャビネット本体を載置する中空のベー
スであって、その前後両面に配線用の開口を設け、この
開口に配線カバーとコンセントとのいずれをも取り付け
可能な開口枠を嵌着したことを特徴とする配線機能付き
のキャビネットベース装置。
【請求項２】キャビネット本体の底板を着脱可能とし
た請求項１記載の配線機能付きのキャビネットベース装
置。