JPH11177248A - 電子機器におけるフロントパネルの作動機構 - Google Patents

電子機器におけるフロントパネルの作動機構

Info

Publication number
JPH11177248A
JPH11177248A JP36327897A JP36327897A JPH11177248A JP H11177248 A JPH11177248 A JP H11177248A JP 36327897 A JP36327897 A JP 36327897A JP 36327897 A JP36327897 A JP 36327897A JP H11177248 A JPH11177248 A JP H11177248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
front panel
guide
gear
bar
rack bar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP36327897A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4012295B2 (ja
Inventor
Koichi Azuma
宏一 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TUNER KK
Original Assignee
TUNER KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TUNER KK filed Critical TUNER KK
Priority to JP36327897A priority Critical patent/JP4012295B2/ja
Publication of JPH11177248A publication Critical patent/JPH11177248A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4012295B2 publication Critical patent/JP4012295B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器本体の前面部を開閉するフロントパネル
が起立位置方向の作動中にその起立を妨げるトラブルが
生じても安全な作動を可能にする。 【解決手段】 フロントパネル31の上部にクランク片
45の先端を枢着し、その後端を水平の係合溝44に係
合し、クランク片の中間に第1歯車47を有した第1作
動機構部40と、フロントパネル31の下部に先端を連
結して前後動する案内バー53と、これに前後動可能に
連結したラックバー56と、ラックバーを前方向に弾圧
付勢するスプリング58と、ラックバーに噛合するピニ
オン59とから成る第2作動機構部50と、モータ61
により回転して第1歯車47と噛合する第2歯車63を
有し、第1歯車47と噛合する内歯65及びピニオンと
噛合する外歯66を有して第2歯車63と同軸上で回転
する第3歯車67と、第2歯車63の中心軸で回転する
回転レバーとから成る差動機構部60とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、主として車載用
の電子機器におけるフロントパネルの作動機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、テープカセットやコンパクトディ
スクなどの挿入口を前面開口部に設けた機器本体の前記
前面開口部位置に、前面に表示部を形成したフロントパ
ネルを前記挿入口を隠蔽する起立位置と前記挿入口を露
出する伏倒位置との間で作動するように構成した車載用
の電子機器におけるフロントパネルの作動機構は、例え
ば実開平1−78074号公報において公知である。
【0003】上記した公知の電子機器におけるフロント
パネルは、その上端部が、フロントパネルの上端奥部の
左右側面に外向きに設けた案内ピンを、機器本体の左右
側壁の内面に設けた上下方向に延びる案内溝に摺動自在
に係合して成る案内手段により支持されており、また下
端部は、その左右側面に内向きに設けた支軸を、前面に
操作スイッチなどを横配列し、かつラックバーを後方に
伸長して成る支持部材に枢着すると共に、前記ラックバ
ーに、モータにより駆動されるピニオンを噛合して成る
作動手段により前後動可能に支持されている。
【0004】しかしてフロントパネルが挿入口を隠蔽す
る起立位置でモータを一方向に駆動するとピニオンとラ
ックバーとの噛合を介してフロントパネルの下端部は支
持部材と共に前方に移動すると共に、案内ピンは案内溝
に案内されて下降し、従ってフロントパネルは前方に移
動しながら後方に傾動して挿入口を露出する伏倒位置に
達する。
【0005】またこの伏倒位置からモータを他方向に駆
動すると、ピニオンとラックバーとの噛合を介してフロ
ントパネルの下端部は支持部材と共に後方に移動すると
共に案内ピンは案内溝に案内されて上昇し、従ってフロ
ントパネルは後方に移動しながら前方に傾動して挿入口
を隠蔽する起立位置に達する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来構成の電子機器におけるフロントパネルの作動機構に
おいて、例えばテープカセットやコンパクトディスクを
挿入口から引き出す途中で誤ってスイッチを操作してモ
ータをフロントパネルの起立方向に駆動したり或いはフ
ロントパネルが起立方向に作動している途中で電子機器
の前面開口部位置に誤って指や小物類を介入してフロン
トパネルの上端部で挟み込み、これによってコンパクト
ディスク或いは指や小物類に損傷を与えたり或いは作動
機構に無理な外力が作用して機械的障害を与えたりする
惧れがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本願は上記した不
都合を解消するために、フロントパネルの下端部を作動
手段により前後方向に作動することにより、フロントパ
ネルの上端部を案内手段により上下方向に案内して機器
本体の前面でフロントパネルを挿入口が隠蔽する起立位
置と、挿入口を露出する伏倒位置との間で起伏作動する
電子機器におけるフロントパネルの作動機構において、
前記作動手段を、フロントパネルの下端部に連結されて
前後方向に摺動可能な案内部材と、この案内部材に対し
て前方向で固定で後方向で摺動可能なモータにより駆動
される作動部材と、フロントパネルまたは作動部材と案
内部材との間に張架されてこれらを前方向で圧接するス
プリングとから構成したことを特徴とするものである。
【0008】上記において、案内部材が、フロントパネ
ルの下端部に連結されて後方に延びて前後方向に摺動す
る案内バーから成り、作動部材が、案内バーに対し前方
向で係止し後方向で移動可能に連結されてラックバー
と、モータにより駆動されて前記ラックバーと噛合する
ピニオンとから成り、また案内手段は、フロントパネル
の上端部に設けた案内ピンと、機器本体の側壁内面に設
けた上下方向に延びて前記支軸と摺動自在に係合する案
内溝とから成る。
【0009】さらに本願は出願人が、開発した電子機器
におけるフロントパネルの作動機構において、上記した
障害の生じる惧れを解消するために、機器本体の前面で
フロントパネルを挿入口が隠蔽する起立位置と、挿入口
を露出する伏倒位置との間で起伏作動する電子機器にお
けるフロントパネルの作動機構であって、該作動機構
が、先端がフロントパネルの上端部に枢着され、後端が
水平移動自在に支持されたクランク片と、該クランク片
の中間部に設けられて後述する第2歯車と噛合してクラ
ンク片に回動力を付与する第1歯車とから成る第1作動
機構部と、前端がフロントパネルの下端部に連結されて
後方に延びて前後方向に摺動可能な案内バーと、この案
内バーに対し摺動自在に連結されたラックバーと、前記
案内バーに対しラックバーが前方向で圧接し、後方向で
移動可能に案内バーとラックバーとの間に張架されたス
プリングと、前記ラックバーに噛合するピニオンとから
成る第2作動機構部と、モータにより駆動され、かつ前
記第1歯車と噛合する第2歯車と、該第2歯車の中心軸
に支承され、かつ外周に前記第1歯車と噛合する内歯及
び前記ピニオンと噛合する外歯を一体に有した第3歯車
と、前記第1歯車を前記第2歯車の中心軸で回転する回
動レバーとから成る差動機構とから構成したことを特徴
とするものである。
【0010】また上記した構成において、好ましくは、
スプリングの前端を案内バーに設けた掛止片に、また、
スプリングの後端をラックバーに設けた掛止片にそれぞ
れ掛止めすると共に、前記ラックバーに、前記スプリン
グの付勢力により前記案内バーに設けた掛止片に圧接す
るストッパーを設けて成るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面にもとづいて本願発明の
実施例を詳述する。図1〜5は公知の電子機器における
フロントパネルの作動機構に改良を加えて成る実施例を
示している。即ち図1,2において、1は機器本体で、
その前面壁2の上部にテープカセットなどの挿入口3
が、またその左右位置には、操作部3,4が突出状に設
けてある。
【0012】前記左右の操作部3,4の間には、下端部
が、スイッチ群5を横配列した横長の支持部材6に回動
自在に支承されて、機器本体1の前面部を開閉するフロ
ントパネル7が介在してある。
【0013】具体的には、図3で示すように、フロント
パネル7はその上端部左右側面に案内ピン10が外向き
に設けてあり、この案内ピン10が前記左右操作部3,
4の側壁面に設けた上下方向に延びて後方に湾曲した案
内溝11に摺動自在に係合してある。
【0014】また、フロントパネル7の下端部の左右側
面には、舌片12が下向きに設けてあり、この舌片12
に設けた枢軸13により前記支持部材6の左右側面に回
動自在に枢着してある。
【0015】前記両端の枢軸13には、図3で示すよう
に後方向に延びる案内部材として案内バー14,14の
先端がそれぞれ連結されている。この案内バー14に
は、長手方向に沿って摺動溝15が設けてあり、この摺
動溝15に機器本体6の側壁面に設けた前後1対の回転
駒16が摺動自在に係合してあり、この支持駒16と摺
動溝15との係合により案内バー14は機器本体1に対
し前後方向に移動する。
【0016】前記一方の案内バー14には、作動部材と
してのラックバー17が摺動自在に連結してある。即ち
ラックバー17は、案内バー14と平行して延び、その
長手方向に前記支持駒16と摺動自在に係合する摺動溝
18と上面に歯を有したラック片19とがそれぞれ設け
てある。
【0017】また前記案内バー14とラックバー17と
の間には、スプリング20が張架されている。即ち案内
バー14の上縁には、スプリング20の前端を掛止する
掛止片21が、またラックバー19の上縁にはスプリン
グ20の後端を掛止する掛止片22と、前記掛止片21
と22との間にスプリング20を負荷状態に張架したと
き、その付勢力により前記案内バー14の掛止片21に
圧接するストッパー23とがそれぞれ設けてある。
【0018】前記ラックバー19のラック片17には、
モータ24により中間歯車25を介して回転駆動される
ピニオン26が噛合してある。
【0019】しかして、従来と同様にモータ24を正方
向に回転すると、ピニオン26とラック片19との噛合
によりラックバー17は前方に摺動し、これとスプリン
グ20の付勢力により一体に連結された案内バー14も
前方に摺動し、この摺動に伴ってフロントパネル7の上
端部は案内ピン10と案内溝11との係合を介して下降
するので、フロントパネル7は図1で示す挿入口3を隠
蔽する起立位置から図2で示す挿入口を露出する伏倒位
置に移行する。
【0020】また図2で示すフロントパネル7の伏倒位
置において、モータ24を逆方向に回転すると、ピニオ
ン26とラック片19との噛合によりラックバー17は
後方に摺動し、これとスプリング20の付勢力により一
体に連結された案内バー14も後方に摺動し、この摺動
に伴ってフロントパネル7の上端部は案内ピン10と案
内溝11との係合を介して上動するので、フロントパネ
ル7は図1で示す起立位置に移行して、挿入口3を隠蔽
する。
【0021】ところで上記において、モータ24を逆方
向に回転してフロントパネル7を伏倒位置から起立位置
に移行する過程でフロントパネル7の上面と機器本体1
の前面開口部との間に存在する間隙に例えば誤って指を
介入して図5で示すように指や小物類が挟まれたとき、
フロントパネル7の起立方向の作動は無理に阻止される
が、ピニオン26と噛合しているラック片19を有した
ラックバー17はスプリング20の付勢力に抗して後退
するので、モータ24及び作動部分に過大な負荷が作用
する惧れはない。従って挟まれた指や小物類及び作動機
構に損傷を与えることなく安全な動作が期待できる。
【0022】なお上記において、スプリング20の一端
を掛止片22にその他端を図示しないがフロントパネル
7の一部に掛止めることによっても掛止片21をストッ
パー23に圧接して案内バー14とラックバー17を前
方向に一体化することもできる。
【0023】ところで出願人は、さきに前記した従来の
電子機器におけるフロントパネルの作動機構の欠陥を改
善した新規な発明をすでに提案している。即ち、さきに
示した実開平1−78074号(実願昭62−1730
05号のマイクロフィルム)に開示された電子機器にお
けるフロントパネルの作動機構によれば、フロントパネ
ルの上端部を上下方向に作動する案内手段は、フロント
パネルの上端側部に設けた案内ピンを、機器本体の前面
開口部の側壁に設けた上下方向に延びる案内溝に係合し
て成り、またフロントパネルの下端側部に支持されて水
平方向に摺動するラック片に、モータにより駆動される
ピニオンを噛合して成る構成であるため、伏倒位置でフ
ロントパネルを水平状態にするときは、その方向がラッ
ク片の摺動方向と一致するので、ラック片の水平摺動に
よりフロントパネルに上向きの力が作用する余地はな
く、従ってフロントパネルを水平状態にすることができ
ないという不都合を有する。
【0024】そのため、伏倒位置でフロントパネルが稍
上向きに傾斜した状態におかれるので、その傾斜高さだ
け機器本体の前面開口部の開口高さが減縮され、従っ
て、テープカセットやコンパクトディスクなどの挿入口
の大きさが制限を受けたりあるいは機器本体の高さ寸法
が大きくなり機器の小型化を損なうなどの不都合があっ
た。
【0025】そこで出願人は、伏倒位置でフロントパネ
ルを水平状態に保持できるように、機器本体の前面開口
部でフロントパネルが垂直状態となる起立位置と、上向
き水平状態となる伏倒位置との間で作動する作動機構で
あって、該作動機構が、フロントパネルの上位支持部に
上下方向の作動力を付与する第1作動機構部と、フロン
トパネルの下位支持部に前後方向の作動力を付与する第
2作動機構部と、第1及び第2作動機構部を連結する差
動機構部とから構成したものである。
【0026】具体的には、第1作動機構部が、先端がフ
ロントパネルの上位支持部に枢着され、後端が水平移動
自在に支持されたクランク片と、該クランク片の中間部
に設けられて後述する第2歯車と噛合してクランク片に
回動力を付与する第1歯車とから成り、第2作動機構部
が、先端がフロントパネルの下位支持部に枢着されて水
平移動自在に支持されたラック片と、該ラック片に噛合
してラック片に水平方向の作動力を付与するピニオンと
から成り、差動機構部が、モータにより駆動され、かつ
前記第1歯車と噛合する第2歯車と、該第2歯車の中心
軸に支承され、かつ外周に前記第1歯車と噛合する内歯
及び前記ピニオンと噛合する外歯を一体に有した第3歯
車と、前記第1歯車を第2歯車の中心軸で支持する回動
レバーとから成るものである。
【0027】上記した出願人の開発に係る作動機構によ
れば、フロントパネルの起立位置においてモータを一方
に回転すると、フロントパネルの上位支持部に先端が枢
着されているクランク片は、その先端が上下方向に不動
であることにより回転不能な状態におかれ、従ってモー
タにより回転する第1歯車は、内歯との噛合を介してほ
ぼ無負荷状態にある第3歯車を回転する。この第3歯車
の回転によりその外歯と噛合しているピニオンも回転す
るので、これと噛合しているラック片が前方に摺動して
フロントパネルの下位支持部を前方に押し出し、これに
伴ってフロントパネルは、その上位支持部が下降しなが
ら伏倒位置に傾動する。
【0028】この傾動作用に伴ってクランク片に作用す
る回転負荷は漸小するので、爾後、クランク片に作用す
る負荷とピニオンに作用する負荷との釣合いによる第1
作動機構部と第2作動機構部との作動により、フロント
パネルは水平状態となる位置まで伏倒する。
【0029】次にフロントパネルが水平状態にある伏倒
位置において、モータを他方に回転すると、フロントパ
ネルが水平状態にあってラック片は前後方向に不動であ
るので、ピニオンに大きな回転負荷が作用し、従ってこ
れと噛合する外歯を有した第3歯車も回転不能な状態に
おかれるので、モータにより回転する第1歯車は自転し
ながら第3歯車の内歯に沿って公転し、これによってク
ランク片の回転が許容される。
【0030】そのためクランク片の回動によりフロント
パネルの上位支持部に上向きの力が作用するので、フロ
ントパネルは起立方向に傾動してピニオンに作用する負
荷は漸小し、爾後は、クランク片に作用する負荷とピニ
オンに作用する負荷との釣合いによる第1作動機構部と
第2作動機構部との作動によりフロントパネルは起立す
る。
【0031】従って出願人の開発に係る電子機器におけ
るフロントパネルの作動機構によれば、フロントパネル
を垂直の起立位置から水平の伏倒位置に作動することが
できるので、伏倒位置で機器本体の前面開口部を大きく
開拡することができ、従ってテープカセットなどの挿入
口の大きさを従来のものと等しくするときは、機器本体
の高さ寸法が短縮できて小型化に有効であり、かつフロ
ントパネルの開閉動作が極めて円滑に行なうことができ
るなどの利点を有する。
【0032】図6〜11は上記した出願人の開発に係る
電子機器におけるフロントパネルの作動機構において、
本願発明が解決しようとする課題を解決するために改良
を加えて成る場合の他の実施例を示している。即ち、図
6は機器本体30の前面開口部をフロントパネル31に
より閉止した状態の総体斜視図、図7は機器本体30の
前面開口部を開披した状態の総体斜視図をそれぞれ示し
ている。
【0033】機器本体30は、その前面開口部の位置に
テープカセットなどの挿入口32aとコンパクトディス
ク挿入口32bが上下2段に開設してあり、内部には図
示しないがそれぞれのプレー機構が装備されている。
【0034】機器本体30の前面開口部を開閉するフロ
ントパネル31は、その前面にラジオ受信周波数或いは
コンパクトディスクの演奏トラック番号などの表示部3
3のほかに周縁部に電源,音量,AM/FM切換用など
の操作用押釦34が配設してある。
【0035】図8,9は、フロントパネル31の作動関
係を示した側面図であり、フロントパネル31の作動機
構は、機器本体30の一方の側壁内面(図では左側壁内
面)と、この側壁内面に対峙して機器本体30の底面に
立設した取付板34との間に装備されている。
【0036】前記作動機構は、フロントパネル31の上
位支持部に上下方向の作動力を付与する第1作動機構部
40と、フロントパネル31の下位支持部に前後方向の
作動力を付与する第2作動機構部50と、前記第1及び
第2作動機構部40及び50を差動連結する差動機構部
60とから構成されている。
【0037】前記第1作動機構部40は、先端がフロン
トパネル31の側面上部に軸41により枢着され、後端
が、それから突出した係合片42を前記取付板34に設
けた支持片43の水平状の係合溝44に係合することに
より水平移動自在に支持されたクランク片45と、この
クランク片45の中間部に設けた軸46に軸承されて後
述する第2歯車63と噛合して前記クランク片45に回
動力を付与する第1歯車47とから構成されている。
【0038】前記第2作動機構部50は、先端がフロン
トパネル31の左右側面下部に軸51により枢着されて
後方向に延び、その長手方向に沿って設けた摺動溝52
に、機器本体30の側壁に設けた前後1対の支持駒3
5,35を係合することにより前後方向に水平移動可能
な左右1対の案内バー53,53と、その一方の案内バ
ー53に該案内バー53と平行して延びる断面L字状の
部材から成り、その垂片の長手方向に前記支持駒35,
35と摺動自在に係合する摺動溝54を、またその水平
片にラック片55をそれぞれ有したラックバー56と、
案内バー53とラックバー56の上縁にそれぞれ設けた
掛止片53’,56’に張架されてラックバー56を常
時前方に弾圧付勢してラックバー56に設けたストッパ
ー57を案内バー53の掛止片53’に圧接するスプリ
ング58と、前記ラック片55に噛合するピニオン59
とから構成されている。
【0039】前記差動機構部60は、前記取付板34に
取付けたモータ61により中間歯車機構62を介して回
転駆動され、かつ前記第1歯車47と噛合する第2歯車
63と、この第2歯車63の回転中心軸64に回動自在
に軸承され、かつ前記第1歯車47と噛合する内歯65
及び前記ピニオン59と噛合する外歯66を一体に有し
た第3歯車67とから成り、前記第1歯車47は、一端
が前記回転中心軸64に枢着されたレバー68の他端に
支持されている。
【0040】前記第2歯車63は、軸方向に長く形成さ
れると共に、その前,後端部に、前記第1歯車47と噛
合する歯部63aと、前記中間歯車機構62と噛合する
歯部63bとを有し、中間には前記第3歯車67の中心
孔67’をカラー69を介して回転自在に支承する支承
部63cが設けてある。
【0041】しかして、フロントパネル31が機器本体
30の前面開口部を閉止している図6,8の状態におい
てモータ61を駆動すると、中間歯車機構62を介して
第2歯車63が図中反時計方向に回転し、これと噛合す
る第1歯車47は時計方向に回転する。
【0042】ところで、図8で示すフロントパネル31
の起立位置においては、クランク片45の先端部が上下
方向に不動の状態におかれていることにより該クランク
片45に大きな回動負荷が作用して回動不能な状態にお
かれているので、第1歯車47の時計方向の回転に伴い
内歯35との噛合によりほぼ無負荷状態にある第3歯車
67が図中時計方向に回転し、その回転により外歯66
と噛合しているピニオン59が図中反時計方向に回転す
るので、ラックバー56及びこれとスプリング58を介
して一体の案内バー53が共に前方向(図中右方向)に
移動し、これによってフロントパネル31は軸51を支
軸として図中矢印a方向に傾斜し、軸41は下降する。
また他方の案内バー53も追従して前方向に移動する。
【0043】上記において、フロントパネル31が傾斜
するにつれてクランク片45に作用する回転負荷は漸小
するので、爾後は、クランク片45に作用する負荷とピ
ニオン59に作用する負荷との釣合いによる第1作動機
構部40と第2作動機構部50との作動により、フロン
トパネル31は図8の起立位置から図9で示すように水
平状態となる伏倒位置に移行する。
【0044】次に図9で示すフロントパネル31の伏倒
位置からモータ61を前記と反対方向に駆動すると、中
間歯車機構62を介して第2歯車63が図中時計方向に
回転し、これと噛合する第1歯車47は反時計方向に回
転する。
【0045】ところで、図9で示す伏倒位置において
は、フロントパネル31が水平状態にあるのでラックバ
ー56及びこれと一体の案内バー53が共に前後方向に
不動であるから、ピニオン59に大きな回動負荷が作用
して回転不能な状態におかれており、従ってピニオン5
9と外歯66との噛合により、第3歯車67もまた回転
不能な状態におかれるので、第1歯車47は、自転しな
がら内歯65との噛合を介して該内歯65に沿って公転
し、それによってクランク片45に時計方向の回動力が
作用する。
【0046】すると、フロントパネル31は軸51を支
軸として時計方向に回動して上向きに傾斜し、この傾斜
に伴いピニオン59に作用する負荷は漸小するので、爾
後は、クランク片45に作用する負荷とピニオン59に
作用する負荷との釣合いによる第1作動機構部40と第
2作動機構部50との作動により、フロントパネル31
は図9の伏倒位置から図8で示すようにフロントパネル
31が垂直状態となる起立位置に移行する。
【0047】即ち上記実施例によれば、第1作動機構部
40と第2作動機構部50とを差動機構部60により連
結したので、フロントパネル31の起立位置における始
動時においては、ほぼ無負荷の状態にある第2作動機構
部50の作動によりフロントパネル31を傾斜し、また
フロントパネル31の伏倒位置における始動時において
は、ほぼ無負荷の状態にある第1作動機構部40の作動
によりフロントパネル31を引き起こし、そして始動後
においては、第1作動機構部40と第2作動機構部50
は、その負荷の釣合い状態により作動するので、フロン
トパネル31は極めて円滑に開閉動作する。
【0048】ところで、上記において、モータ61の駆
動によりフロントパネル31を伏倒位置から起立位置に
移行する過程でフロントパネルの上面と機器本体30の
前面開口部との間に存在する間隙に例えば誤って指を介
在して図11で示すように指が挟まれたトラブル状態に
おいては、フロントパネル31の起立方向の作動は無理
に阻止されるが、ピニオン59と噛合しているラック片
55を有したラックバー56は、スプリング58の付勢
力に抗して後退するので、指に過大な力が作用する惧れ
はない。
【0049】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、フロン
トパネルを伏倒位置から起立位置に移行する過程で、指
や小物類を挟み込んでフロントパネルに起立方向の作動
を不要に抑止するような外部負荷が作用した場合でも、
指や小物類或いは作動機構に損傷を与えることなく安全
な動作が期待できるという利点を有する。
【0050】特に請求項3記載の構成によれば、伏倒位
置で機器本体の前面開口部を大きく開披することができ
て、テープカセットなどの挿入口の大きさを従来のもの
と等しくするときは、機器本体の高さ寸法が短縮できて
小型化に有効であり、かつフロントパネルの起伏動作を
極めて円滑に行なうことができるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】起立位置における一部省略した総体斜視図
【図2】伏倒位置における一部省略した総体斜視図
【図3】要部の分解斜視図
【図4】作動機構の部分断面図
【図5】トラブル状態を示す側面図
【図6】他の実施例における起立位置の一部省略した総
体斜視図
【図7】上記における伏倒位置の一部省略した総体斜視
【図8】上記における起立位置の側面図
【図9】上記における伏倒位置の側面図
【図10】図6のA−A線断面図
【図11】上記におけるトラブル状態を示す側面図
【符号の説明】
1,30 機器本体 3,32a,32b 挿入口 6 支持部材 7,31 フロントパネル 10 ガイドピン 11 案内溝 14,53 案内バー 15 摺動溝 16,35 支持駒 17,56 ラックバー 19,55 ラック片 20,58 スプリング 21,53’,56’ 掛止片 23,57 ストッパー 24,61 モータ 26,59 ピニオン 40 第1作動機構部 41,46 軸 45 クランク片 47 第1歯車 50 第2作動機構部 51 軸 52,54 摺動溝 60 差動機構部 63 第2歯車 64 回転中心軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントパネルの下端部を作動手段によ
    り前後方向に作動することにより、フロントパネルの上
    端部を案内手段により上下方向に案内して機器本体の前
    面でフロントパネルを挿入口を隠蔽する起立位置と、挿
    入口を露出する伏倒位置との間で起伏作動する電子機器
    におけるフロントパネルの作動機構において、前記作動
    手段を、フロントパネルの下端部に連結されて前後方向
    に摺動可能な案内部材と、この案内部材に対して前方向
    で固定で後方向で摺動可能なモータにより駆動される作
    動部材と、フロントパネルまたは作動部材と案内部材と
    の間に張架されてこれらを前方向で圧接するスプリング
    とから構成したことを特徴とする電子機器におけるフロ
    ントパネルの作動機構。
  2. 【請求項2】 案内部材が、フロントパネルの下端部に
    連結されて後方に延びて前後方向に摺動する案内バーか
    ら成り、作動部材が、案内バーに対し前方向で係止し後
    方向で移動可能に連結されてラックバーと、モータによ
    り駆動されて前記ラックバーと噛合するピニオンとから
    成る請求項1記載の電子機器におけるフロントパネルの
    作動機構。
  3. 【請求項3】 案内手段が、フロントパネルの上端部に
    設けた案内ピンと、機器本体の側壁内面に設けた上下方
    向に延びて前記支軸と摺動自在に係合する案内溝とから
    成る請求項1または2記載の電子機器におけるフロント
    パネルの作動機構。
  4. 【請求項4】 機器本体の前面でフロントパネルを挿入
    口が隠蔽する起立位置と、挿入口を露出する伏倒位置と
    の間で起伏作動する電子機器におけるフロントパネルの
    作動機構であって、該作動機構が、先端がフロントパネ
    ルの上端部に枢着され、後端が水平移動自在に支持され
    たクランク片と、該クランク片の中間部に設けられて後
    述する第2歯車と噛合してクランク片に回動力を付与す
    る第1歯車とから成る第1作動機構部と、前端がフロン
    トパネルの下端部に連結されて後方に延びて前後方向に
    摺動可能な案内バーと、この案内バーに対し摺動自在に
    連結されたラックバーと、前記案内バーに対しラックバ
    ーが前方向で圧接し、後方向で移動可能に案内バーとラ
    ックバーとの間に張架されたスプリングと、前記ラック
    バーに噛合するピニオンとから成る第2作動機構部と、
    モータにより駆動され、かつ前記第1歯車と噛合する第
    2歯車と、該第2歯車の中心軸に支承され、かつ外周に
    前記第1歯車と噛合する内歯及び前記ピニオンと噛合す
    る外歯を一体に有した第3歯車と、前記第1歯車を前記
    第2歯車の中心軸で回転する回動レバーとから成る差動
    機構部とから構成したことを特徴とする電子機器におけ
    るフロントパネルの作動機構。
  5. 【請求項5】 スプリングの前端を案内バーに設けた掛
    止片に、また、スプリングの後端をラックバーに設けた
    掛止片にそれぞれ掛止めすると共に、前記ラックバー
    に、前記スプリングの付勢力により前記案内バーに設け
    た掛止片に圧接するストッパーを設けて成る請求項1,
    2または3記載の電子機器におけるフロントパネルの作
    動機構。
JP36327897A 1997-12-16 1997-12-16 電子機器におけるフロントパネルの作動機構 Expired - Fee Related JP4012295B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36327897A JP4012295B2 (ja) 1997-12-16 1997-12-16 電子機器におけるフロントパネルの作動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36327897A JP4012295B2 (ja) 1997-12-16 1997-12-16 電子機器におけるフロントパネルの作動機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11177248A true JPH11177248A (ja) 1999-07-02
JP4012295B2 JP4012295B2 (ja) 2007-11-21

Family

ID=18478936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36327897A Expired - Fee Related JP4012295B2 (ja) 1997-12-16 1997-12-16 電子機器におけるフロントパネルの作動機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4012295B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003025167A (ja) * 2001-07-11 2003-01-29 Sodick Co Ltd 操作盤取り付け装置
EP1342620A2 (en) * 2002-02-26 2003-09-10 Lg Electronics Inc. Front panel operating apparatus and method for an audio device

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003025167A (ja) * 2001-07-11 2003-01-29 Sodick Co Ltd 操作盤取り付け装置
EP1342620A2 (en) * 2002-02-26 2003-09-10 Lg Electronics Inc. Front panel operating apparatus and method for an audio device
EP1342620A3 (en) * 2002-02-26 2003-12-17 Lg Electronics Inc. Front panel operating apparatus and method for an audio device
US6883759B2 (en) 2002-02-26 2005-04-26 Lg Electronics Inc. Front panel operating apparatus and method
EP1577164A2 (en) * 2002-02-26 2005-09-21 Lg Electronics Inc. Front panel operating apparatus and method
EP1577164A3 (en) * 2002-02-26 2006-02-01 Lg Electronics Inc. Front panel operating apparatus and method
US7419123B2 (en) 2002-02-26 2008-09-02 Lg Electronics Inc. Front panel operating apparatus and method

Also Published As

Publication number Publication date
JP4012295B2 (ja) 2007-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6080704B2 (ja) 表示装置
JP4508203B2 (ja) 遊技機
JP2001301537A (ja) 車載用ディスプレイ装置
JP3726867B2 (ja) ポップアップ構造
JPH08123916A (ja) カ−ドドライブ装置に於ける カ−ドイジェクト機構
JPH11177248A (ja) 電子機器におけるフロントパネルの作動機構
JP2001010414A (ja) 車載用音響機器の操作パネル反転機構
JPH0368463B2 (ja)
EP1067554B1 (en) Recording medium reproducing apparatus
JP3930609B2 (ja) 電子機器におけるフロントパネルの作動機構
JP3354834B2 (ja) 表示装置
JP2777526B2 (ja) 車載用ディスプレイ装置
JP3650284B2 (ja) 車載用電子機器
JP2657677B2 (ja) カップホルダー装置
JP2861798B2 (ja) 記録媒体装置
JPS6324958Y2 (ja)
JPS6148162A (ja) デイスクロ−デイング装置
JP2006327407A (ja) 車両用表示器
JP2861799B2 (ja) 記録媒体装置
GB2414330A (en) Mechanical liquid crystal display device
JP3185671B2 (ja) J字形ラック構造
JP3040636B2 (ja) オーバーヘッドプロジェクター
JPH0250344A (ja) カセットローディング装置
JPH1049956A (ja) ディスクプレーヤ
JP2001301535A (ja) 車載用電子機器におけるパネル可倒機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041015

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20061219

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070417

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20070821

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20070907

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees