JPH11177182A - 光変調器集積化レーザ - Google Patents

光変調器集積化レーザ

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JPH11177182A
JPH11177182A JP33852097A JP33852097A JPH11177182A JP H11177182 A JPH11177182 A JP H11177182A JP 33852097 A JP33852097 A JP 33852097A JP 33852097 A JP33852097 A JP 33852097A JP H11177182 A JPH11177182 A JP H11177182A
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JP
Japan
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laser
modulator
region
light
layer
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JP33852097A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Tada
仁史 多田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の光変調器集積化レーザではレーザ領域
で発生した光を変調器領域に通した後、変調器端面で一
部の光が反射され再びレーザ領域に戻り、そのため発振
波長を変動させる。 【解決手段】 変調器領域10の光吸収層3に隣接し
て、該光吸収層3に伝搬するレーザ光の光軸をずらすよ
うにした屈折率の高い光ガイド層15を設ける。 【効果】 レーザ領域12から変調器領域10に伝搬し
た光はまず光吸収層3に伝わるが、その光軸は徐々に屈
折率の高い光ガイド層15側に移動する。そのため、変
調器端面101で反射され再びレーザ領域12に戻って
くる光の光軸はレーザ領域12の活性層4に対してずれ
ているため活性層4に入射する戻り光が低減される。そ
の結果、レーザの発振波長を安定して維持することがで
き、高速変調時にもレーザの発振波長を安定して維持で
きるものを実現できるという効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光変調器集積化
レーザに関するものであり、特に高速変調時にもレーザ
の発振波長を安定して維持できる光変調器集積化レーザ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザと光ファイバを用いて大量
のデータを送信するためには半導体レーザを高速で変調
する必要がある。通常の単一モード半導体レーザを直接
変調する方式では注入キャリア密度の変動による屈折率
変化が生じるため例えば10Gbpsの大容量通信光源
には使えない。一方、単一モード半導体レーザと電界吸
収型変調器を集積した集積化光源は半導体レーザをDC
駆動し変調器に印加する逆バイアスを高速にオン・オフ
することで光スイッチの働きをさせるため注入キャリア
密度の変動によるレーザの活性層の屈折率変化が生じに
くい。そのため、大容量光通信のキーデバイスとして注
目されている。
【0003】図8に従来の光変調器集積化レーザの斜視
図を示す。この光変調器集積化レーザは、n−InP基
板1上のn−InP下クラッド層2上に形成されたレー
ザ領域12と、上記n−InP基板1上のn−InP下
クラッド層2上にアイソレーション領域11を介して形
成され、上記レーザ領域12の活性層4に対して直列に
形成された光吸収層3を有する変調器領域10とを備え
るものである。レーザ領域12の活性層4上には回折格
子5が形成されている。また、この回折格子5上および
変調器領域10の光吸収層3上にp−InP上クラッド
層6、p−InGaAsコンタクト層7が順次形成され
ている。このようなレーザ領域12および変調器領域1
0を含む光導波路の両側には高抵抗InP電流ブロック
層8が埋め込み形成されている。アイソレーション領域
11はレーザ領域12と変調器領域10との間における
p−InGaAsコンタクト層7および高抵抗InP電
流ブロック層8の一部をエッチングにより除去して形成
される。p−InGaAsコンタクト層7の上には、レ
ーザ領域12と変調器領域10とにそれぞれ独立した表
面電極9が形成され、n−InP基板1の裏面にはレー
ザ領域12と変調器領域10とに共通の裏面電極13が
形成されている。
【0004】次に、上記光変調器集積化レーザの製造方
法を説明する。図9に上記光変調器集積化レーザの製造
フローを示す。まず、n−InP基板1上に活性層4を
有するレーザ領域12と光吸収層3を有する変調器領域
10を各々別々に結晶成長し、最後にウェハ全面にコン
タクト層7を成長する。結晶成長には有機金属気相成長
法や液相成長法などが用いられる。次に、コンタクト層
7上に光導波路を形成するためのSiO2 等の絶縁膜1
4をスパッタリングやCVDを用いて成膜する。そし
て、この絶縁膜14を幅2ミクロン程度にパターニング
する(図9(a) )。膜厚は通常100〜200nm程度
に設定される。次に、絶縁膜14をマスクに活性層4の
下までエッチングを行い幅約1.5ミクロンの光導波路
を形成した後、光導波路の両側を高抵抗InP電流ブロ
ック層8で埋め込み成長する(図9(b) )。エッチング
はウェットエッチングでもドライエッチングでも良い。
その後、絶縁膜14をフッ酸溶液で除去した後、レーザ
領域12と変調器領域10を電気的に分離するため、部
分的にp−InGaAsコンタクト層7をエッチングで
除去してアイソレーション領域11を形成する(図9
(c) )。このアイソレーション領域11の長さは通常5
0ミクロン程度に設定される。最後に表面側と裏面側に
それぞれ表面電極9、裏面電極13を形成し、図8に示
す素子が完成する(図9(d) )。レーザ領域12と変調
器領域10の長さは、各々600ミクロン、200ミク
ロン程度の長さとなる。この長さは活性層4や光吸収層
3の構造により最適化が行われる。活性層4、光吸収層
3の厚みはそれぞれ0.1ミクロン,0.2ミクロン程
度に設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、集積化光源
はレーザ光を光ファイバへ結合し長距離伝送を行うた
め、高速変調時にもレーザの発振波長が変動しないこと
が要求される。これは、発振波長が変動すると波長によ
り光ファイバの損失が異なるため長距離伝送を行う際、
信号の劣化が生じやすくなるためである。従来の光変調
器集積化レーザではレーザ領域12で発生した光を変調
器領域10に通した後、変調器端面101で一部の光が
反射され再びレーザ領域12に戻り、発振波長を変動さ
せるという問題があった。このため、従来は変調器端面
に1%以下の低反射コーティングを行い、変調器端面で
のレーザ光の反射を極力抑える構造になっていたものも
あったが、このような低反射コーティングを安定に形成
することが困難であり、さらに低反射にすることも難し
いためより確実に反射光を抑制できる構造が必要であっ
た。
【0006】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、変調器端面で反射されて活性
層に入射する戻り光を低減して、レーザの発振波長を安
定して維持することができる光変調器集積化レーザを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による光変調器集
積化レーザは、半導体基板上に形成されたレーザ領域
と、上記半導体基板上にアイソレーション領域を介して
形成され、上記レーザ領域の活性層に対して直列に形成
された光吸収層を有する変調器領域とを備えた光変調器
集積化レーザにおいて、上記変調器領域の光吸収層に隣
接して、該光吸収層を伝搬するレーザ光の光軸をずらす
ようにした屈折率の高い光ガイド層を設けてなることを
特徴とするものである。
【0008】また、本発明による光変調器集積化レーザ
は、上記の光変調器集積化レーザにおいて、上記変調器
領域の変調器端面側に、該変調器端面での反射率を下げ
るための窓領域を設けてなることを特徴とするものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明の
実施の形態1による光変調器集積化レーザを示した斜視
図である。本実施の形態1による光変調器集積化レーザ
は、n−InP基板1上のn−InP下クラッド層2上
に形成されたレーザ領域12と、上記n−InP基板1
上のn−InP下クラッド層2上にアイソレーション領
域11を介して形成され、上記レーザ領域12の活性層
4に対して直列に形成された光吸収層3を有する変調器
領域10とを備えるものである。上記変調器領域10の
光吸収層3の直上には、該光吸収層3を伝搬するレーザ
光の光軸をずらすようにした屈折率の高い光ガイド層1
5が形成されている。また、上記レーザ領域12の活性
層4上には回折格子5が形成されている。また、この回
折格子5上および変調器領域10の光ガイド層15上に
p−InP上クラッド層6、p−InGaAsコンタク
ト層7が順次形成されている。そして、このようなレー
ザ領域12および変調器領域10とを含む光導波路の両
側には高抵抗InP電流ブロック層8が埋め込み形成さ
れている。アイソレーション領域11はレーザ領域12
と変調器領域10との間におけるp−InGaAsコン
タクト層7および高抵抗InP電流ブロック層8の一部
をエッチングにより除去して形成される。p−InGa
Asコンタクト層7の上には、レーザ領域12と変調器
領域10とにそれぞれ独立した表面電極9が形成され、
n−InP基板1の裏面にはレーザ領域12と変調器領
域10とに共通の裏面電極13が形成されている。
【0010】次に、上記光変調器集積化レーザの製造方
法を説明する。図2に上記光変調器集積化レーザの製造
フローを示す。まず、n−InP基板1上にn−InP
下クラッド層2を結晶成長した後、活性層4および回折
格子5を有するレーザ領域12と、光吸収層3および光
ガイド層15を有する変調器領域10を各々別々に結晶
成長し、最後にウェハ全面にコンタクト層7を成長す
る。結晶成長には有機金属気相成長法や液相成長法など
が用いられる。次に、コンタクト層7上に光導波路を形
成するためのSiO2 等の絶縁膜14をスパッタリング
やCVDを用いて成膜する。そして、この絶縁膜14を
幅2ミクロン程度にパターニングする(図2(a) )。膜
厚は通常100〜200nm程度に設定される。次に、
絶縁膜14をマスクに活性層4の下までエッチングを行
い幅約1.5ミクロンの光導波路を形成した後、光導波
路の両側を高抵抗InP電流ブロック層8で埋め込み成
長する(図2(b) )。エッチングはウェットエッチング
でもドライエッチングでも良い。その後、絶縁膜14を
フッ酸溶液で除去した後、レーザ領域12と変調器領域
10を電気的に分離するため、部分的にp−InGaA
sコンタクト層7をエッチングで除去してアイソレーシ
ョン領域11を形成する(図2(c) )。このアイソレー
ション領域11の長さは通常50ミクロン程度に設定さ
れる。最後に表面側と裏面側にそれぞれ表面電極9、裏
面電極13を形成し、図1に示す素子が完成する(図2
(d) )。なお、レーザ領域12と変調器領域10の長さ
は、各々600ミクロン、200ミクロン程度である。
この長さは活性層4や光吸収層3の構造により最適化が
行われる。活性層4、光吸収層3の厚みはそれぞれ0.
1ミクロン,0.2ミクロン程度に設定され、また光ガ
イド層15の厚みは約0.1ミクロン程度に設定され
る。
【0011】次に、本実施の形態1による光変調器集積
化レーザの動作の説明をする。図3は、レーザ領域12
と変調器領域10の長さ方向における断面模式図であ
り、図において、16はレーザ領域12から変調器領域
10に伝搬する光の分布を示す。
【0012】レーザ領域12に電流注入を行うとレーザ
領域12ではレーザ発振が生じ、その光が変調器領域1
0にも伝搬する。変調器領域10に伝搬した光は、図3
に示すように、まず光吸収層3に伝わるが、光吸収層3
の直上にこの光吸収層3より屈折率の高い光ガイド層1
5が存在するため光軸は徐々に光ガイド層15側に移動
する。そして、変調器端面101に到達した光の一部は
変調器端面101で反射され光ガイド層15を伝搬し再
びレーザ領域12側に戻ってくるが、このとき、光軸が
レーザ領域12の活性層4から見ると上方にずれている
ため活性層4に十分結合できない。従って、図8に示し
た従来のものの如きレーザ領域12の活性層4と変調器
領域10の光吸収層3が直接結合している場合に比べレ
ーザ領域12に入射される戻り光を低減することができ
る。
【0013】このように、本実施の形態1の光変調器集
積化レーザによれば、変調器領域10の光吸収層3に隣
接して、該光吸収層3に伝搬するレーザ光の光軸をずら
すようにした屈折率の高い光ガイド層15を設けてなる
ので、レーザ領域12から変調器領域10に伝搬した光
の光軸は徐々に光ガイド層15側に移動する。そのた
め、変調器端面101に到達した光の一部は変調器端面
101で反射され光ガイド層15を伝搬し再びレーザ領
域12に戻ってくるが、この戻り光の光軸はレーザの活
性層4に対して上方にずれているためレーザ領域12の
活性層4に十分結合できず活性層4に入射する戻り光が
低減され、その結果、レーザの発振波長を安定して維持
することができ、高速変調時にもレーザの発振波長を安
定して維持できるものを実現できるという効果がある。
【0014】ところで、特開平7−78960号公報や
特開平4−291780号公報において、変調器領域か
らの戻り光によるレーザ発振を不安定にすることを防止
するレーザの構造が示されているが、いずれもレーザ領
域と変調器領域とに共通な光導波路を備えており、この
光導波路はレーザ領域と変調器領域とにわたって同一平
面上に設けられレーザ領域で発振した光と変調器領域で
反射された光の光軸を同一にするものであり、これに対
し、本発明では、上述のように変調器領域10にのみ光
導波路となる光ガイド層15を設け、この変調器領域1
0で光軸をずらすことによりレーザ領域12への戻り光
の影響を抑制することを狙っており、本発明は上記公報
に記載のものとは目的、構成および効果が異なるもので
ある。
【0015】なお、本実施の形態1では光ガイド層15
を光吸収層3の直上に設けているが、図4に示すように
光ガイド層15の位置は光吸収層3の下でも良く、また
光吸収層3との間に薄い(1ミクロン以下)クラッド層
を挿入しても良い。また、本実施の形態1ではInP系
の材質のものを使用するが、GaAs系などその他種々
の材質のものに適用しても良い。
【0016】実施の形態2.図5は、本発明の実施の形
態2による光変調器集積化レーザを示した斜視図であ
る。図において17は窓領域を示す。この実施の形態2
では実施の形態1の光変調器集積化レーザにおける変調
器端面側に窓領域17を設けたものに相当する。
【0017】この光変調器集積化レーザを製造するに
は、図6に示すように、n−InP基板1上にレーザ領
域12と変調器領域10とを結晶成長し、その全面にコ
ンタクト層7を結晶成長した後、このコンタクト層7上
には、変調器端面部分を覆わないようにした絶縁膜18
を形成する(図6(a) )。その後、この絶縁膜18をマ
スクに活性層4の下までエッチングを行い光導波路を形
成した後、光導波路の両側および変調器端面部分を高抵
抗InP電流ブロック層8を埋め込み成長する(図6
(b) )。このようにして窓領域17は高抵抗InP電流
ブロック層8を形成するときに同時に変調器端面部分に
形成される。その後、絶縁膜18をフッ酸溶液で除去し
た後、レーザ領域12と変調器領域10を電気的に分離
するため、部分的にp−InGaAsコンタクト層7を
エッチングで除去してアイソレーション領域11を形成
する(図6(c) )。最後に表面側と裏面側にそれぞれ表
面電極9、裏面電極13を形成し、図5に示す素子が完
成する(図6(d) )。
【0018】次に、本実施の形態2による光変調器集積
化レーザの動作を説明する。図7は、窓領域が無い場合
(図7(a) 、実施の形態1に対応する)と、窓領域17
が有る場合(図7(b) 、実施の形態2に対応する)の変
調器領域10を示した断面図である。
【0019】本実施の形態2のものでは、レーザ領域1
2に電流注入を行うとレーザ領域12ではレーザ発振が
生じ、その光が変調器領域10にも伝搬する。そして、
変調器領域10の光吸収層3に伝搬してくる光はその光
軸が徐々に光ガイド層15側に移動し、光導波路の端面
102に達すると、図7(b) に示すように窓領域17で
上下左右に広がる(符号19)。この広がった光19の
一部は変調器端面101で反射され再び光ガイド層15
に戻るが、窓領域17で光が広がるためその量は減少す
る。一方、窓領域17の無い場合では、変調器端面10
1に達した光の一部はそのまま光ガイド層15側に戻る
(図7(a) 参照)。すなわち、窓領域17を設けた場合
では、実質的に変調器端面101での反射率が下がった
状態になる。例えば窓領域17の長さを20ミクロンと
すれば窓領域17のない実施の形態1の場合(図7(a)
)に比べ変調器端面の反射率は1/10程度にまで低
下する。従って、光ガイド層15に戻る光が減少すれ
ば、結果としてレーザ領域12の活性層4に入射する光
も減少する。
【0020】このように、本実施の形態2の光変調器集
積化レーザによれば、変調器領域10の変調器端面側
に、該変調器端面101での反射率を下げるために窓領
域17を設けることにより、光ガイド層15を伝搬して
きた光は窓領域17で上下左右に広がるため変調器端面
101に反射されて光ガイド層15に戻る量がさらに低
減され、結果としてレーザ領域12の活性層4に入射す
る戻り光もさらに減少し、レーザの発振波長をさらに安
定して維持することができるものを実現できるという効
果がある。
【0021】なお、本実施の形態2でも光ガイド層15
の位置は光吸収層3の下でも良く、また光吸収層3との
間に薄い(1ミクロン以下)クラッド層を挿入しても良
い。また、本実施の形態2ではInP系の材質のものを
使用するが、GaAs系などその他種々の材質のものに
適用しても良い。
【0022】
【発明の効果】本発明の光変調器集積化レーザによれ
ば、変調器領域の光吸収層に隣接して、該光吸収層に伝
搬するレーザ光の光軸をずらすようにした屈折率の高い
光ガイド層を設けてなるので、レーザ領域から変調器領
域に伝搬した光はまず光吸収層に伝わるが、上記屈折率
の高い光ガイド層が存在するためその光軸は徐々に光ガ
イド層側に移動する。そのため、変調器端面に到達した
光の一部は変調器端面で反射され光ガイド層を伝搬し再
びレーザ領域に戻ってくるが、この戻り光の光軸はレー
ザ領域の活性層に対してずれているため活性層に十分結
合できず活性層に入射する戻り光が低減され、レーザの
発振波長に影響を与えることがなくなり、その結果、レ
ーザの発振波長を安定して維持することができ、高速変
調時にもレーザの発振波長を安定して維持できるものを
実現できるという効果がある。
【0023】また、上記変調器領域の変調器端面側に、
該変調器端面での反射率を下げるための窓領域を設ける
ことにより、光ガイド層を伝搬してきた光は窓領域で上
下左右に広がるため変調器端面に反射されて光ガイド層
に戻る量がさらに低減され、結果としてレーザ領域の活
性層に入射する戻り光もさらに減少し、レーザの発振波
長をさらに安定して維持することができるものを実現で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による光変調器集積
化レーザを示す斜視図である。
【図2】 実施の形態1による光変調器集積化レーザの
製造工程を示す模式図である。
【図3】 実施の形態1において光の分布を示す模式図
である。
【図4】 実施の形態1において光ガイド層を光吸収層
の下に配置した光変調器集積化レーザを示す断面図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態2による光変調器集積
化レーザを示す斜視図である。
【図6】 実施の形態2による光変調器集積化レーザの
製造工程を示す模式図である。
【図7】 窓領域が無い場合と窓領域で光が広がる様子
を示した模式図である。
【図8】 従来の光変調器集積化レーザを示す斜視図で
ある。
【図9】 従来の光変調器集積化レーザの製造工程を示
す模式図である。
【符号の説明】
1 n−InP基板、2 n−InP下クラッド層、3
光吸収層、4 活性層、5 回折格子、6 p−In
P上クラッド層、7 p−InGaAsコンタクト層、
8 高抵抗InP電流ブロック層、9 表面電極、10
変調器領域、11 アイソレーション領域、12 レ
ーザ領域、13 裏面電極、14 絶縁膜、15 光ガ
イド層、16 光導波路内での光の分布、17 窓領
域、18 絶縁膜、19 光導波路端面での光、101
変調器端面、102 光導波路端面。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成されたレーザ領域
    と、上記半導体基板上にアイソレーション領域を介して
    形成され、上記レーザ領域の活性層に対して直列に形成
    された光吸収層を有する変調器領域とを備えた光変調器
    集積化レーザにおいて、 上記変調器領域の光吸収層に隣接して、該光吸収層を伝
    搬するレーザ光の光軸をずらすようにした屈折率の高い
    光ガイド層を設けてなることを特徴とする光変調器集積
    化レーザ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光変調器集積化レーザ
    において、 上記変調器領域の変調器端面側に、該変調器端面での反
    射率を下げるための窓領域を設けてなることを特徴とす
    る光変調器集積化レーザ。
JP33852097A 1997-12-09 1997-12-09 光変調器集積化レーザ Pending JPH11177182A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010026931A1 (ja) * 2008-09-05 2010-03-11 住友ベークライト株式会社 光導波路、光配線、光電気混載基板および電子機器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010026931A1 (ja) * 2008-09-05 2010-03-11 住友ベークライト株式会社 光導波路、光配線、光電気混載基板および電子機器

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