JP3655079B2 - 光半導体素子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は光半導体素子に係わり、特に電気信号により高速変調動作が可能な光半導体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、幹線系光通信システムの大容量化の研究開発が盛んに展開されている。また、光ファイバ増幅器の出現により伝送距離に対する光ファイバの損失制限が除去された現状においては、波長チャープの小さい外部変調方式による伝送距離の拡大も望まれている。特に、高速変調時にも波長チャープが小さく、光源となる半導体レーザとのモノリシック集積化が可能である半導体光変調器は、次世代の幹線系光通信システムを担うキーデバイスとして期待されている。
【0003】
半導体光変調器と半導体レーザとをモノリシックに集積化した場合、変調器側端面において反射があると、レーザ領域にまで達した反射戻り光が波長チャープを誘起することになる。したがって、半導体光変調器・半導体レーザ集積化光源では、出射端面となる変調器側の端面反射率を極めて小さくする必要がある。例えば、2.5Gbpsの速度で変調した光信号を500km伝送させるためには、端面反射率を0.01%程度以下に抑える必要がある。このためには、出射端面に低反射膜をコーティングするだけでは不十分であり、窓構造の導入が必須である。
【0004】
図16には、従来の電界吸収型半導体光変調器・分布帰還型半導体レーザ集積化光源の出射端面部分の斜視図を示す。図中、1はn型InP基板、2は光吸収層、3はFeドープ半絶縁性InP埋め込み層、4はp型InPクラッド層、5はp型lnGaAsコンタクト層、6はAu/Zn/Auから成るp型オーミック電極、7はTi/Pt/Auから成る配線兼ボンディングパッド、8はAuGe/Ni/Auから成るn型オーミック電極、9はSiO2 膜、10はSiNx から成る低反射コーティング膜である。端面反射率を低減するために、出射端面近傍において、光吸収層2が除去された窓領域15が設けられている。また、高速変調動作を可能とするためには、素子寄生容量を低減する必要があり、変調器領域16と窓領域15には狭メサ加工が施されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような光変調器・半導体レーザ集積化光源から出力される光は、光ファイバとの結合効率を確保するために、できるだけ単峰性の強度分布を有することが望ましい。
【0006】
図17は、従来の光変調器・半導体レーザ集積化光源の出射端面部分において光が出射する様子を表す概略説明図である。すなわち、変調器領域16中では、導波路の役割も兼ねている光吸収層2に沿って光が伝搬する。一方、導波構造を有していない窓領域15中では、光は広がりながら放射され、狭メサ14の側面で反射・散乱されている。散乱による損失のために光出力が低下すると同時に、反射光が干渉するために出射光分布が大きく乱れている。この結果、光ファイバとの結合効率は25%程度と低く、高出力化が困難であった。
【0007】
このように、従来の光変調器・半導体レーザ集積化光源では、狭メサ構造と窓構造を同時に設けた場合、窓領域での損失が増大すると同時に、光ファイバとの結合効率が低下するために、高出力化が困難であるという問題点があった。
【0008】
本発明は、上記事情を考慮して成されたもので、その目的とするところは、高速変調動作が可能であると同時に、光ファイバとの高効率な結合が可能な窓構造を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の骨子は、光導波層が除去された窓領域において、光分布の広がりに応じて、クラッド層の幅もしくは厚さを変化させることにより、高速変調動作と高出力動作とを同時に実現することにある。
【0010】
即ち本発明は、ストライプ状の光導波層がクラッド層により埋め込まれており、前記クラッド層が前記光導波層を含んだ狭メサ形状を呈している光半導体素子において、出射端面近傍で前記光導波層が除去されていると同時に、前記光導波層の端部から出射端面に向かって放射される光の広がり角に応じて、出射端面近傍において前記クラッド層の幅もしくは厚さが変化するように形成されていることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の望ましい実施態様としては、出射端面近傍において前記クラッド層の幅もしくは厚さがテーパ状に変化していること、出射端面近傍において前記クラッド層の幅もしくは厚さが階段状に変化していることが挙げられる。さらには、この光半導体素子が、他の光半導体素子と同一半導体基板上に集積化して形成されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明によれば、出射端面近傍の光導波層が除去された窓構造を有しており、端面反射率を低減することができる。また、窓領域を含めてクラッド層は狭メサ形状を呈しているため、寄生容量を低減することが可能であり、高速変調動作が実現できる。さらに、窓領域中では、光導波層の端部から出射端面に向かって光は広がりながら放射されるが、光分布の広がり角に応じてクラッド層の幅もしくは厚さが広がるように形成されている。したがって、クラッド層の側面で光が反射・散乱されることはないので、散乱損失による光出力の低下を招くこともなく、出射光分布が乱れることもない。この結果、光ファイバとの結合効率も高く、高出力化が可能である。
【0013】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる光半導体素子の導波方向に沿った断面図であり、電界吸収型半導体光変調器と分布帰還型半導体レーザをモノリシックに集積化した構造から成る。また、図1の光半導体素子の出射端面部分の斜視図を図2に示す。図中、1はn型lnP基板、2は光吸収層、12は活性層、13は回折格子、3はFeドープ半絶縁性InP埋め込み層、4はp型lnPクラッド層、5はp型InGaAsコンタクト層、6はAu/Zn/Auから成るp型オーミック電極、7はTi/Pt/Auから成る配線兼ボンディングパッド、8はAuGe/Ni/Auから成るn型オーミック電極、9はSiO2 膜、10はSiNxから成る低反射コーティング膜、11はSi/SiO2 多層膜から成る高反射コーティング膜である。変調器領域16、電極分離領域17、および窓領域15は、狭メサ形状にエッチング加工されており、寄生容量の低減を図っている。また、窓領域15の長さは15μmであり、出射端面に向かって狭メサ14の幅が10μmから25μmにテーパ状に広がっている。
【0014】
図3には、出射端面部分の水平図を示す。導波構造を有していない窓領域15中では、光は広がりながら伝搬するが、狭メサ14の幅が出射端面に向かってテーパ状に広がっているために、狭メサ14側面での反射や散乱はほとんど生じていない。したがって、散乱損失による光出力の低下を招くことなく、単峰性の出射光分布が得られている。この結果、光ファイバとの結合効率は50%と高く、従来の2倍の光出力が得られた。
【0015】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図4を参照して説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係わる電界吸収型光変調器・分布帰還型半導体レーザ集積化光源の出射端面部分の斜視図である。図4において、図2と同一の部分については、図2と同一の符号を付してその説明を省略する。また、本実施形態の光半導体素子の導波路に沿った断面構造は、図1に示したものと概略同一とすることができるので、ここでは省略する。
【0016】
この実施例では、変調器領域16、電極分離領域17、および窓領域15において、p型InPクラッド層4(およびp型InGaAsコンタクト層5)を選択成長法によりあらかじめ狭メサ形状に形成している。
【0017】
図5は、p型InPクラッド層4を選択成長する直前のウェーハ表面を表す平面図である。すなわち、光吸収層2と活性層12とをストライプ状に加工し、その周囲を埋め込み層3により埋め込んだ後に、その表面に成長阻止マスク19、19を形成する。成長阻止マスク19は、クラッド層4のエピタキシャル成長を妨げる役割を有し、その材料としては、例えばSiO2を用いることができる。マスク19の幅は3μm、マスク19、19の間隔は10μmである。ただし、窓領域15では、マスク19、19の間隔は、出射端面に向かって10μmから25μmにテーパ状に広げられている。このような成長阻止マスク19、19を形成したウェーハ上にp型InPクラッド層4を選択的に成長することにより、狭メサ14を形成することができる。窓領域15中では、狭メサ14の幅が出射端面に向かってテーパ状に広がって形成されるために、狭メサ14側面で反射や散乱を生じることはなく、高出力動作が得られる。
【0018】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を図6を参照して説明する。図6は、本発明の第3の実施形態に係わる電界吸収型光変調器・分布帰還型半導体レーザ集積化光源の出射端面部分の斜視図である。図6において、図2と同一の部分については、図2と同一の符号を付してその説明を省略する。また、本実施形態の光半導体素子の導波路に沿った断面構造は、図1に示したものと概略同一とすることができるので、ここでは省略する。
【0019】
変調器領域16および窓領域15は、狭メサ形状にエッチング加工されており、寄生容量の低減を図っている。狭メサ14の幅は、変調器領域16中では10μmであり、窓領域15中では25μmに形成されている。また、窓領域15の長さは15μmである。
【0020】
図7には、出射端面部分の水平図を示す。窓領域15における狭メサ14の幅は25μmと広く形成されているため、窓領域15中を広がりながら伝搬する光は、出射端面に至るまでに、狭メサ14の側面で反射・散乱されることはない。したがって、散乱損失による光出力の低下を招くことなく、単峰性の出射光分布が得られており、光ファイバとの結合効率も高い。
【0021】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態を図8を参照して説明する。図8は、本発明の第4の実施形態に係わる電界吸収型光変調器・分布帰還型半導体レーザ集積化光源の出射端面部分の水平図である。図8において、図3と同一の部分については、図3と同一の符号を付してその説明を省略する。また、本実施形態の光半導体素子の導波路に沿った断面構造は、図1に示したものと概略同一とすることができるので、ここでは省略する。
【0022】
狭メサ14の幅は、変調器領域16中では10μmである。また、窓領域15の長さは15μmであり、長さ5μmごとに狭メサ14の幅が5μmずつ変化するように形成されている。すなわち、出射端面に向かって、狭メサ14の幅が10μmから25μmへと段階的に広がっている。この結果、狭メサ14側面で反射や散乱を生じることはなく、高出力動作が得られる。
【0023】
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態を図9を参照して説明する。図9は、本発明の第5の実施形態に係わる電界吸収型光変調器・分布帰還型半導体レーザ集積化光源の出射端面部分の水平図である。図9において、図3と同一の部分については、図3と同一の符号を付してその説明を省略する。また、本実施形態の光半導体素子の導波路に沿った断面構造は、図1に示したものと概略同一とすることができるので、ここでは省略する。
【0024】
狭メサ14の幅は、変調器領域16中では10μmである。また、窓領域15の長さは15μmであり、出射端面から10μmまでの領域では、狭メサ14の幅が25μmに形成されている。すなわち、窓領域15のうちで、光吸収層2の端部から長さ5μmまでの領域では、狭メサ14の幅は変調器領域16と同じ10μmのままとされている。しかしながら、光吸収層2の端部から長さ5μmの位置では、光分布は数μm程度にまでしか広がらない。この結果、狭メサ14側面での反射や散乱を生じることはなく、高出力動作が得られる。
【0025】
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態を図10を参照して説明する。図10は、本発明の第6の実施形態に係わる電界吸収型光変調器・分布帰還型半導体レーザ集積化光源の出射端面部分の水平図である。図10において、図3と同一の部分については、図3と同一の符号を付してその説明を省略する。また、本実施形態の光半導体素子の導波路に沿った断面構造は、図1に示したものと概略同一とすることができるので、ここでは省略する。
【0026】
この実施例では、窓領域15の長さは15μmであるが、狭メサ14の幅は、出射端面から25μmの領域において10μmから25μmにテーパ状に変化している。すなわち、窓領域15中のみならず、変調器領域16の途中から、狭メサ14の幅が変化している。狭メサ14の幅が一定である領域と、狭メサ14の幅が変化している領域とでは、狭メサ14の側面の面方位が異なる。このため、狭メサ14をエッチング加工により形成する際に、サイドエッチング量が異なり、狭メサ14の幅を制御することが困難になることもある。このような場合に、本実施形態のように狭メサ14の幅を緩やかに変化させるとメサの幅の制御が容易になるという利点が生ずる。
【0027】
本実施形態では、テーパ領域の長さは25μmであり、窓領域15の長さ15μmよりも長く形成している。この結果、窓領域15中のみならず、変調器領域16中にまでテーパ領域が及んでいる。しかしながら、変調器領域16における狭メサ14の幅の増大はわずかであり、寄生容量の増大も無視できる程度であることから、高速性を損なうことはない。
【0028】
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態を図11を参照して説明する。図11は、本発明の第7の実施形態に係わる電界吸収型光変調器・分布帰還型半導体レーザ集積化光源の出射端面部分の水平図である。図11において、図3と同一の部分については、図3と同一の符号を付してその説明を省略する。また、本実施形態の光半導体素子の導波路に沿った断面構造は、図1に示したものと概略同一とすることができるので、ここでは省略する。
【0029】
この実施例では、窓領域15の長さは15μmであり、出射端面から15μmの位置から5μmの位置までの領域において、狭メサ14の幅が10μmから25μmにテーパ状に変化している。すなわち、出射端面から5μmまでの領域では、狭メサ14の幅は25μmで一定である。
【0030】
このような形状とすることにより、劈開工程における「位置ずれ」に対処することができるという利点が生ずる。すなわち、光半導体素子の端面は、通常、半導体基板を劈開することにより形成するが、この劈開工程において、端面の位置は数μm程度のずれを生ずることがある。図12は、このような劈開工程の前における図11の光半導体素子の出射端面部分の水平図である。劈開工程前には、2個の光半導体素子が窓領域15で接続されている。本実施形態によれば、劈開位置20近傍で狭メサ14の幅を25μmで一定としているので、劈開位置20が多少ずれても出射端面における狭メサ14の幅が25μmよりも狭くならない。この結果として、劈開されて2個に分離されたそれぞれの光半導体素子は、出射端面から数μmの領域において、狭メサ14の幅が25μmで一定となるように形成される。すなわち、狭メサ14の幅が出射端面において狭くなって、出射光を反射、散乱するという問題を解消することができる。
【0031】
(第8の実施の形態)
次に、本発明の第8の実施形態を図13を参照して説明する。図13は、本発明の第8の実施形態に係わる電界吸収型光変調器・分布帰還型半導体レーザ集積化光源の導波方向に沿った断面図である。図13において、図1と同一の部分については、図1と同一の符号を付してその説明を省略する。この実施例では、p型InPクラッド層4(およびp型InGaAsコンタクト層5)を選択成長法によりあらかじめ狭メサ形状に形成している。図14は、p型InPクラッド層4を選択成長する直前のウェーハ表面を表す平面図である。すなわち、光吸収層2と活性層12とをストライプ状に加工し、その周囲を埋め込み層3により埋め込んだ後に、その表面に成長阻止マスク19、19を形成する。SiO2 から成る成長阻止マスク19の幅は3μmであり、マスク19、19の間隔は10μmである。ただし、窓領域15では、出射端面に向かって成長阻止マスク19の幅を3μmから30μmにテーパ状に広げている。
【0032】
このようなウェーハ上にp型InPクラッド層4を選択的に成長する場合、成長阻止マスク19の幅が広いほど、それらのマスクに挟まれている領域のp型InPクラッド層4の成長速度は大きくなる。これは、マスク19上に供給された成長原料がマスクの上には堆積せずに、その周囲のInP層に取り込まれるからである。したがって、窓領域15においては、p型InPクラッド層4の厚さが出射端面に向かってテーパ状に厚くなるように形成されている。この結果、p型InPクラッド層4の上面での反射や散乱は小さく、光ファイバとの高効率な結合が得られる。
【0033】
上述した例では、p型InPクラッド層4の厚さのみをテーパ状に広げた構造としたが、例えば、図15に示すような形状の成長阻止マスク19、19を用いてp型InPクラッド層4を選択成長すれば、窓領域15中でp型InPクラッド層4の幅と厚さとを同時にテーパ状に広げることができる。その結果として、幅方向においても層厚方向においても、出射光が反射、散乱させることが解消され、光ファイバとの結合効率を向上させ、高い光出力を得ることができるようになる。
【0034】
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではない。実施例では、狭メサの幅もしくは厚さをテーパ状、階段状、矩形状などに変化させた構造について説明したが、これらの他にも、例えば、曲線状に変化させた構造や、これらの形状を組み合わせた構造を用いても良い。また、実施例では、InGaAsP系の光半導体素子について説明したが、AlGaAs系、AlGalnP系など、様々な材料系について本発明を適用することができる。さらに、実施例では、光変調器と半導体レーザとをモノリシックに集積化した構造について説明したが、他に単体の半導体レーザ、光変調器、光増幅器、光スイッチ、光カプラ、光導波路や、これらを集積化した素子構造においても、本発明は同様に適用して同様の種々の効果を得ることができる。
【0035】
また、光吸収層や活性層にはバルク材料を用いても多重量子井戸構造を用いてもよい。さらに、半導体埋め込み層はInP層に限るものではなく、例えば、InGaAsP層や、InP層とInGaAsP層を積層した半導体層を用いてもよい。
【0036】
また、半導体基板や半導体埋め込み層の導電型についても、様々な半導体層を用いることができる。その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、寄生容量を低減するために狭メサ構造を設けると同時に、端面反射率を低減するために窓構造を設けた場合にも、散乱損失がなく、光ファイバとの結合に適した出射光分布を得ることが可能である。したがって、高速変調動作と高出力動作が得られ拡かつ波長チャープの小さい光源を提供することが可能であり、幹線系光通信システムの大容量化・長距離化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる光半導体素子の導波方向に沿った断面図。
【図2】第1の実施形態に係わる光半導体素子の出射端面部分の斜視図。
【図3】第1の実施形態に係わる光半導体素子の出射端面部分の水平図。
【図4】第2の実施形態に係わる光半導体素子の出射端面部分の斜視図。
【図5】第2の実施形態に係わる光半導体素子のクラッド層の成長前のウェーハ表面を表す水平図。
【図6】第3の実施形態に係わる光半導体素子の出射端面部分の斜視図。
【図7】第3の実施形態に係わる光半導体素子の出射端面部分の水平図。
【図8】第4の実施形態に係わる光半導体素子の出射端面部分の水平図。
【図9】第5の実施形態に係わる光半導体素子の出射端面部分の水平図。
【図10】第6の実施形態に係わる光半導体素子の出射端面部分の水平図。
【図11】第7の実施形態に係わる光半導体素子の出射端面部分の水平図。
【図12】第7の実施形態に係わる光半導体素子の出射端面部分の劈開工程前の水平図。
【図13】第8の実施形態に係わる光半導体素子の導波方向に沿った断面図。
【図14】第8の実施形態に係わる光半導体素子のクラッド層成長前のウェーハ表面を表す水平図。
【図15】他の実施例に係わる光半導体素子の成長阻止マスクを例示する水平図。
【図16】従来の光半導体素子の出射端面部分の斜視図。
【図17】従来の光半導体素子の出射端面部分の水平図。
【符号の説明】
1 n型InP基板
2 光吸収層
3 Feドープ半絶縁性lnP埋め込み層
4 p型InPクラッド層
5 p型InGaAsコンタクト層
6 p型オーミック電極
7 配線兼ボンディングパッド
8 n型オーミック電極
9 SiO2 膜
10 低反射コーティング膜
11 高反射コーティング膜
12 活性層
13 回折格子
14 狭メサ
15 窓領域
16 変調器領域
17 電極分離領域
18 レーザ領域
19 成長阻止マスク
20 劈開位置
Claims (4)
- ストライプ状の光導波層がクラッド層により埋め込まれており、前記クラッド層が前記光導波層を含んだ狭メサ形状を呈している光半導体素子において、出射端面近傍で前記光導波層が除去されていると同時に、前記光導波層の端部から出射端面に向かって放射される光の広がり角に応じて、出射端面近傍において前記クラッド層の幅もしくは厚さが変化するように形成されていることを特徴とする光半導体素子。
- 出射端面近傍において前記クラッド層の幅もしくは厚さがテーパ状に変化していることを特徴とする請求項1記載の光半導体素子。
- 出射端面近傍において前記クラッド層の幅もしくは厚さが階段状に変化していることを特徴とする請求項1記載の光半導体素子。
- 請求項1記載の光半導体素子が、他の光半導体素子と同一半導体基板上に集積化して形成されていることを特徴とする光半導体素子。
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