JPH1117714A - アドレス設定方法、及びこのアドレス設定方法が適用される通信システム - Google Patents

アドレス設定方法、及びこのアドレス設定方法が適用される通信システム

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JPH1117714A
JPH1117714A JP9170608A JP17060897A JPH1117714A JP H1117714 A JPH1117714 A JP H1117714A JP 9170608 A JP9170608 A JP 9170608A JP 17060897 A JP17060897 A JP 17060897A JP H1117714 A JPH1117714 A JP H1117714A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な処理手順で複数の通信局に対して各々
の自己アドレスを設定することができるアドレス設定方
法、及びこのアドレス設定方法が適用される通信システ
ムを提供することを課題とする。 【解決手段】 データ伝送路5を介して受信した通信デ
ータの宛先アドレスと自己アドレスとが一致しており、
かつ、アドレス/フラグメモリ21に記憶されている自
己アドレスの書き換え可否状態が書き換え可能状態にあ
る通信局は、自己アドレスを、通信データ中の可変設定
アドレス値に更新する一方、自己アドレスの書き換え可
否状態を、書き換え不可状態に更新し、さらに、通信デ
ータ中の可変設定アドレス値に対して所定の演算を行
い、この演算により求められた可変設定アドレス値に書
き換えられた通信データを、複数の通信局間で順次巡回
させる如く次の通信局へ向けて送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の通信局間を
データ伝送路を介して相互にデータ交換可能に接続して
構成された通信システムに用いられ、複数の通信局の各
々に対し、各自の身元が相互に識別可能となる如く自己
アドレスを付与設定するアドレス設定方法に係り、特
に、簡易な処理手順で複数の通信局に対して各々の自己
アドレスを設定することができるとともに、アドレス設
定時における通信システム全体としてのスループットを
向上することができるアドレス設定方法、及びこのアド
レス設定方法が適用される通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の通信局間をデータ伝送路を
介して相互にデータ交換可能に接続して構成された通信
システムが一般に知られている。
【0003】上記従来の通信システムにおいて通信局間
でデータ交換を行うにあたっては、各通信局に対し、各
自の身元が相互に識別可能となるアドレスをあらかじめ
付与設定しておく必要がある。
【0004】そこで、従来より、例えば特開平4ー32
6896号公報に示されるように、少なくとも1とのマ
スタ装置と複数のスレーブ装置とが同一通信バスに接続
された通信システムに用いられるアドレス設定方法が公
知である。
【0005】上記公報に開示の通信システムにおいて、
各スレーブ装置は、自己の通信アドレスを更新可能に記
憶する記憶手段と、通信システムの起動時に自己の接続
依頼情報をマスタ装置に送信する接続依頼手段とを備え
る一方、マスタ装置は、上記接続依頼情報を受信する
と、このスレーブ装置の通信アドレスを他のスレーブ装
置とは互いに相異なるように設定し、設定した通信アド
レスを該当するスレーブ装置に通知する通信アドレス設
定手段を備えて構成されている。
【0006】この通信システムによれば、各スレーブ装
置の接続依頼手段は、通信システムの起動時に自己の接
続依頼情報をマスタ装置に送信する一方、マスタ装置の
通信アドレス設定手段は、スレーブ装置から接続依頼情
報を受信すると、このスレーブ装置の通信アドレスを他
のスレーブ装置とは互いに相異なるように設定し、設定
した通信アドレスを該当するスレーブ装置に通知するの
で、同一の通信バスに複数のスレーブ装置を接続した場
合であっても、各スレーブ装置に対して各自の身元が相
互に識別可能となるアドレスを確実に設定することがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の通信システムにおけるアドレス設定方法によれ
ば、各スレーブ装置からの接続依頼情報を受けて、マス
タ装置は、このスレーブ装置の通信アドレスを他のスレ
ーブ装置とは互いに相異なるように割り当て設定し、設
定した通信アドレスを該当するスレーブ装置宛に個別に
返信通知する構成としていたために、マスタ装置と複数
のスレーブ装置とのそれぞれの間で、各個別に接続依頼
情報及び通信アドレス等を含むデータを交換する際の処
理手順が煩雑であるという解決すべき課題を内在してい
た。
【0008】また、各個別にデータ交換を行うのに費や
される時間の総和、すなわち、アドレス設定に要する時
間が長くなりがちであり、この結果、アドレス設定時に
おける通信システム全体としてのスループットを向上す
ることが難しいという解決すべき課題を内在していた。
【0009】本発明は、上記した実情に鑑みてなされた
ものであり、簡易な処理手順で複数の通信局に対して各
々の自己アドレスを設定することができるとともに、ア
ドレス設定時における通信システム全体としてのスルー
プットを向上することができるアドレス設定方法、及び
このアドレス設定方法が適用される通信システムを提供
することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、複数の通信局間をデータ伝送路
を介して相互にデータ交換可能に接続して構成される通
信システムに用いられ、前記複数の通信局間で通信デー
タを順次巡回させることにより、当該複数の通信局の各
々に対し、各自の身元が相互に識別可能となる如く自己
アドレスを付与設定するアドレス設定方法であって、前
記通信データは、少なくとも、当該通信データの宛先と
なる通信局の宛先アドレスが記述される宛先アドレス部
と、前記複数の通信局の各々に対して付与設定される可
変設定アドレスが記述される可変設定アドレス記述領域
と、を備えて構成される一方、前記複数の通信局は、各
自の自己アドレスを記憶する自己アドレス記憶手段と、
当該自己アドレス記憶手段に記憶されている自己アドレ
スの書き換え可否状態を記憶する状態記憶手段と、を各
々備えて構成されており、前記複数の通信局は、当該通
信システムを構成する複数の通信局の各々に対する自己
アドレスの付与設定処理が開始されたとき、当該複数の
通信局が各々備える前記自己アドレス記憶手段に記憶さ
れている自己アドレスを、当該複数の通信局間で共通と
なる所定値に初期設定する一方、当該複数の通信局が各
々備える前記状態記憶手段に記憶されている自己アドレ
スの書き換え可否状態を、書き換え可能状態に初期設定
し、前記複数の通信局のうち、任意の1つの通信局は、
前記宛先アドレス部に前記複数の通信局間で共通となる
所定値を記述する一方、前記可変設定アドレス記述領域
に任意の初期値となる可変設定アドレスを記述した通信
データを、自身を含む当該複数の通信局のうちの1つの
通信局へ送信し、前記任意の1つの通信局を含む前記複
数の通信局は、前記データ伝送路を介して受信した通信
データの宛先アドレスと自己アドレスとが一致してお
り、かつ、前記状態記憶手段に記憶されている自己アド
レスの書き換え可否状態が書き換え可能状態にあると
き、前記自己アドレス記憶手段に記憶されている自己ア
ドレスを、当該通信データの可変設定アドレス記述領域
に記述されている可変設定アドレス値に更新する一方、
前記状態記憶手段に記憶されている自己アドレスの書き
換え可否状態を、書き換え不可状態に更新し、当該通信
データの可変設定アドレス記述領域に記述されている可
変設定アドレス値に対して所定の演算を行い、当該演算
により求められた可変設定アドレス値を、前記通信デー
タの可変設定アドレス記述領域に書き換え記述し、当該
可変設定アドレス値が書き換えられた通信データを、次
の通信局へ向けて送信することを要旨とする。
【0011】請求項1の発明によれば、まず、複数の通
信局は、通信システムを構成する複数の通信局の各々に
対する自己アドレスの付与設定処理が開始されたとき、
複数の通信局が各々備える自己アドレス記憶手段に記憶
されている自己アドレスを、複数の通信局間で共通とな
る所定値に初期設定する一方、複数の通信局が各々備え
る状態記憶手段に記憶されている自己アドレスの書き換
え可否状態を、書き換え可能状態に初期設定する。次
に、複数の通信局のうち、任意の1つの通信局は、宛先
アドレス部に複数の通信局間で共通となる所定値を記述
する一方、可変設定アドレス記述領域に任意の初期値と
なる可変設定アドレスを記述した通信データを、自身を
含む複数の通信局のうちの1つの通信局へ送信する。そ
して、任意の1つの通信局を含む複数の通信局は、デー
タ伝送路を介して受信した通信データの宛先アドレスと
自己アドレスとが一致しており、かつ、状態記憶手段に
記憶されている自己アドレスの書き換え可否状態が書き
換え可能状態にあるとき、自己アドレス記憶手段に記憶
されている自己アドレスを、通信データの可変設定アド
レス記述領域に記述されている可変設定アドレス値に更
新する一方、状態記憶手段に記憶されている自己アドレ
スの書き換え可否状態を、書き換え不可状態に更新し、
通信データの可変設定アドレス記述領域に記述されてい
る可変設定アドレス値に対して所定の演算を行い、この
演算により求められた可変設定アドレス値を、通信デー
タの可変設定アドレス記述領域に書き換え記述し、この
可変設定アドレス値が書き換えられた通信データを、次
の通信局へ向けて送信する。
【0012】このように、請求項1の発明によれば、デ
ータ伝送路を介して受信した通信データの宛先アドレス
と自己アドレスとが一致しており、かつ、状態記憶手段
に記憶されている自己アドレスの書き換え可否状態が書
き換え可能状態にある通信局は、自己アドレスを、通信
データの可変設定アドレス記述領域に記述されている可
変設定アドレス値に更新する一方、自己アドレスの書き
換え可否状態を、書き換え不可状態に更新し、さらに、
通信データの可変設定アドレス記述領域に記述されてい
る可変設定アドレス値に対して所定の演算を行い、この
演算により求められた可変設定アドレス値を、通信デー
タの可変設定アドレス記述領域に書き換え記述し、この
可変設定アドレス値が書き換えられた通信データを、複
数の通信局間で順次巡回させる如く次の通信局へ向けて
送信するので、簡易な処理手順で複数の通信局に対して
各々の自己アドレスを設定することができるとともに、
アドレス設定時における通信システム全体としてのスル
ープットを向上することができる。
【0013】また、請求項2の発明は、複数の通信局間
をデータ伝送路を介して相互にデータ交換可能に接続し
て構成される通信システムに用いられ、前記複数の通信
局間で通信データを順次巡回させることにより、当該複
数の通信局の各々に対し、各自の身元が相互に識別可能
となる如く自己アドレスを付与設定するアドレス設定方
法であって、前記通信データは、少なくとも、該通信デ
ータの宛先となる通信局の宛先アドレスが記述される宛
先アドレス部と、前記複数の通信局の各々に対して付与
設定される可変設定アドレスが記述される可変設定アド
レス記述領域と、を備えて構成される一方、前記複数の
通信局は、各自の自己アドレスを記憶する自己アドレス
記憶手段と、当該自己アドレス記憶手段に記憶されてい
る自己アドレスの書き換え可否状態を記憶する状態記憶
手段と、を各々備えて構成されており、前記複数の通信
局のうち、任意の1つの通信局には、当該複数の通信局
の各々に対する自己アドレスの付与設定処理を統括的に
管理するシステム制御手段が接続されており、前記複数
の通信局は、当該通信システムを構成する複数の通信局
の各々に対する自己アドレスの付与設定処理が開始され
たとき、当該複数の通信局が各々備える前記自己アドレ
ス記憶手段に記憶されている自己アドレスを、前記複数
の通信局間で共通となる所定値に初期設定する一方、前
記複数の通信局が各々備える前記状態記憶手段に記憶さ
れている自己アドレスの書き換え可否状態を、書き換え
可能状態に初期設定し、前記システム制御手段は、前記
宛先アドレス部に前記複数の通信局間で共通となる所定
値を記述する一方、前記可変設定アドレス記述領域に任
意の初期値となる可変設定アドレスを記述した通信デー
タを、前記任意の1つの通信局へ送信し、当該任意の1
つの通信局を含む前記複数の通信局は、前記データ伝送
路を介して受信した通信データの宛先アドレスと自己ア
ドレスとが一致しており、かつ、前記状態記憶手段に記
憶されている自己アドレスの書き換え可否状態が書き換
え可能状態にあるとき、前記自己アドレス記憶手段に記
憶されている自己アドレスを、当該通信データの可変設
定アドレス記述領域に記述されている可変設定アドレス
値に更新する一方、前記状態記憶手段に記憶されている
自己アドレスの書き換え可否状態を、書き換え不可状態
に更新し、当該通信データの可変設定アドレス記述領域
に記述されている可変設定アドレス値に対して所定の演
算を行い、当該演算により求められた可変設定アドレス
値を、前記通信データの可変設定アドレス記述領域に書
き換え記述し、当該可変設定アドレス値が書き換えられ
た通信データを、次の通信局へ向けて送信することを要
旨とする。
【0014】請求項2の発明によれば、まず、複数の通
信局は、通信システムを構成する複数の通信局の各々に
対する自己アドレスの付与設定処理が開始されたとき、
複数の通信局が各々備える自己アドレス記憶手段に記憶
されている自己アドレスを、複数の通信局間で共通とな
る所定値に初期設定する一方、複数の通信局が各々備え
る状態記憶手段に記憶されている自己アドレスの書き換
え可否状態を、書き換え可能状態に初期設定する。次
に、システム制御手段は、宛先アドレス部に複数の通信
局間で共通となる所定値を記述する一方、可変設定アド
レス記述領域に任意の初期値となる可変設定アドレスを
記述した通信データを、任意の1つの通信局へ送信す
る。そして、任意の1つの通信局を含む複数の通信局
は、データ伝送路を介して受信した通信データの宛先ア
ドレスと自己アドレスとが一致しており、かつ、状態記
憶手段に記憶されている自己アドレスの書き換え可否状
態が書き換え可能状態にあるとき、自己アドレス記憶手
段に記憶されている自己アドレスを、当該通信データの
可変設定アドレス記述領域に記述されている可変設定ア
ドレス値に更新する一方、状態記憶手段に記憶されてい
る自己アドレスの書き換え可否状態を、書き換え不可状
態に更新し、当該通信データの可変設定アドレス記述領
域に記述されている可変設定アドレス値に対して所定の
演算を行い、この演算により求められた可変設定アドレ
ス値を、当該通信データの可変設定アドレス記述領域に
書き換え記述し、この可変設定アドレス値が書き換えら
れた通信データを、次の通信局へ向けて送信する。
【0015】このように、請求項2の発明によれば、請
求項1の発明と同様に、簡易な処理手順で複数の通信局
に対して各々の自己アドレスを設定することができると
ともに、アドレス設定時における通信システム全体とし
てのスループットを向上することができるのに加えて、
複数の通信局の各々に対する自己アドレスの付与設定処
理を統括的に管理するシステム制御手段を、通信局とは
別体に設けているので、複数の通信局の構成を共通化す
ることができ、この結果、通信システム全体の製造コス
トを低減することができる。
【0016】さらに、請求項3の発明は、前記通信デー
タは、該通信データの送信元となる通信局の送信元アド
レスが記述される送信元アドレス部をさらに備えて構成
される一方、前記任意の1つの通信局を含む前記複数の
通信局は、受信した通信データの宛先アドレスと自己ア
ドレスとが一致しており、かつ、前記状態記憶手段に記
憶されている自己アドレスの書き換え可否状態が書き換
え不可状態にあるとき、自己アドレスと送信元アドレス
とが一致するか否かを判定し、当該判定の結果、自己ア
ドレスと送信元アドレスとが一致するとき、アドレス設
定が正常に終了した旨を認識するとともに、当該アドレ
ス設定が正常に終了した旨を含む設定正常終了信号を前
記システム制御手段へ送信することを要旨とする。
【0017】請求項3の発明によれば、任意の1つの通
信局を含む複数の通信局は、受信した通信データの宛先
アドレスと自己アドレスとが一致しており、かつ、状態
記憶手段に記憶されている自己アドレスの書き換え可否
状態が書き換え不可状態にあるとき、自己アドレスと送
信元アドレスとが一致するか否かを判定し、この判定の
結果、自己アドレスと送信元アドレスとが一致すると
き、アドレス設定が正常に終了した旨を認識するととも
に、アドレス設定が正常に終了した旨を含む設定正常終
了信号をシステム制御手段へ送信する。
【0018】さらにまた、請求項4の発明は、前記シス
テム制御手段は、前記設定正常終了信号の受信時には、
前記複数の通信局の各々に対する自己アドレスの付与設
定処理を終了させることを要旨とする。
【0019】請求項4の発明によれば、システム制御手
段は、設定正常終了信号の受信時には、複数の通信局の
各々に対する自己アドレスの付与設定処理を終了させ
る。
【0020】また、請求項5の発明は、前記通信データ
は、該通信データの送信元となる通信局の送信元アドレ
スが記述される送信元アドレス部をさらに備えて構成さ
れる一方、前記任意の1つの通信局を含む前記複数の通
信局は、受信した通信データの宛先アドレスと自己アド
レスとが一致しており、かつ、前記状態記憶手段に記憶
されている自己アドレスの書き換え可否状態が書き換え
不可状態にあるとき、自己アドレスと送信元アドレスと
が一致するか否かを判定し、当該判定の結果、自己アド
レスと送信元アドレスとが一致しないとき、アドレス設
定異常が発生した旨を認識するとともに、当該アドレス
設定異常が発生した旨を含む設定異常発生信号を前記シ
ステム制御手段へ送信することを要旨とする。
【0021】請求項5の発明によれば、任意の1つの通
信局を含む複数の通信局は、受信した通信データの宛先
アドレスと自己アドレスとが一致しており、かつ、状態
記憶手段に記憶されている自己アドレスの書き換え可否
状態が書き換え不可状態にあるとき、自己アドレスと送
信元アドレスとが一致するか否かを判定し、この判定の
結果、自己アドレスと送信元アドレスとが一致しないと
き、アドレス設定異常が発生した旨を認識するととも
に、アドレス設定異常が発生した旨を含む設定異常発生
信号をシステム制御手段へ送信する。
【0022】さらに、請求項6の発明は、前記システム
制御手段は、前記設定異常発生信号の受信時には、前記
複数の通信局の各々に対する自己アドレスの付与設定処
理を繰り返し実行することを要旨とする。
【0023】請求項6の発明によれば、システム制御手
段は、設定異常発生信号の受信時には、複数の通信局の
各々に対する自己アドレスの付与設定処理を繰り返し実
行する。
【0024】さらにまた、請求項7の発明は、前記シス
テム制御手段は、前記設定異常発生信号の受信時には、
前記複数の通信局の各々に対する自己アドレスの付与設
定処理を繰り返し実行し、当該繰り返し実行される自己
アドレスの設定回数累積値が所定の再設定上限値に達し
たとき、アドレス設定処理を異常終了させることを要旨
とする。
【0025】請求項7の発明によれば、システム制御手
段は、設定異常発生信号の受信時には、複数の通信局の
各々に対する自己アドレスの付与設定処理を繰り返し実
行し、この繰り返し実行される自己アドレスの設定回数
累積値が所定の再設定上限値に達したとき、アドレス設
定処理を異常終了させる。
【0026】しかも、請求項8の発明は、複数の通信局
間をデータ伝送路を介して相互にデータ交換可能に接続
して構成され、前記複数の通信局間で通信データを順次
巡回させることにより、当該複数の通信局の各々に対
し、各自の身元が相互に識別可能となる如く自己アドレ
スを付与設定するアドレス設定方法が適用される通信シ
ステムであって、前記通信データは、少なくとも、当該
通信データの宛先となる通信局の宛先アドレスが記述さ
れる宛先アドレス部と、前記複数の通信局の各々に対し
て付与設定される可変設定アドレスが記述される可変設
定アドレス記述領域と、を備えて構成される一方、前記
複数の通信局は、各自の自己アドレスを記憶する自己ア
ドレス記憶手段と、当該自己アドレス記憶手段に記憶さ
れている自己アドレスの書き換え可否状態を記憶する状
態記憶手段と、当該通信システムを構成する複数の通信
局の各々に対する自己アドレスの付与設定処理が開始さ
れたとき、当該複数の通信局が各々備える前記自己アド
レス記憶手段に記憶されている自己アドレスを、当該複
数の通信局間で共通となる所定値に初期設定する一方、
当該複数の通信局が各々備える前記状態記憶手段に記憶
されている自己アドレスの書き換え可否状態を、書き換
え可能状態に初期設定する初期設定手段と、を各々備え
て構成されており、前記複数の通信局のうち、任意の1
つの通信局は、前記宛先アドレス部に当該複数の通信局
間で共通となる所定値を記述する一方、前記可変設定ア
ドレス記述領域に任意の初期値となる可変設定アドレス
を記述した通信データを、自身を含む当該複数の通信局
のうちの1つの通信局へ送信する初期データ送信手段を
備えて構成されており、前記任意の1つの通信局を含む
前記複数の通信局は、前記データ伝送路を介して通信デ
ータを受信する通信データ受信手段と、当該通信データ
受信手段で受信した通信データの宛先アドレスと自己ア
ドレスとが一致しており、かつ、前記状態記憶手段に記
憶されている自己アドレスの書き換え可否状態が書き換
え可能状態にあるとき、前記自己アドレス記憶手段に記
憶されている自己アドレスを、当該通信データの可変設
定アドレス記述領域に記述されている可変設定アドレス
値に更新する一方、前記状態記憶手段に記憶されている
自己アドレスの書き換え可否状態を、書き換え不可状態
に更新する更新手段と、当該通信データの可変設定アド
レス記述領域に記述されている可変設定アドレス値に対
して所定の演算を行い、当該演算により求められた可変
設定アドレス値を、前記通信データの可変設定アドレス
記述領域に書き換え記述し、当該可変設定アドレス値が
書き換えられた通信データを、次の通信局へ向けて送信
する通信データ送信手段と、をさらに備えて構成される
ことを要旨とする。
【0027】請求項8の発明によれば、まず、初期設定
手段は、通信システムを構成する複数の通信局の各々に
対する自己アドレスの付与設定処理が開始されたとき、
複数の通信局が各々備える自己アドレス記憶手段に記憶
されている自己アドレスを、複数の通信局間で共通とな
る所定値に初期設定する一方、複数の通信局が各々備え
る状態記憶手段に記憶されている自己アドレスの書き換
え可否状態を、書き換え可能状態に初期設定する。次
に、初期データ送信手段は、宛先アドレス部に複数の通
信局間で共通となる所定値を記述する一方、可変設定ア
ドレス記述領域に任意の初期値となる可変設定アドレス
を記述した通信データを、自身を含む複数の通信局のう
ちの1つの通信局へ送信し、これを受けて通信データ受
信手段は、データ伝送路を介して通信データを受信す
る。次に、通信データ受信手段で受信した通信データの
宛先アドレスと自己アドレスとが一致しており、かつ、
状態記憶手段に記憶されている自己アドレスの書き換え
可否状態が書き換え可能状態にあるとき、更新手段は、
自己アドレス記憶手段に記憶されている自己アドレス
を、通信データの可変設定アドレス記述領域に記述され
ている可変設定アドレス値に更新する一方、状態記憶手
段に記憶されている自己アドレスの書き換え可否状態
を、書き換え不可状態に更新する。そして、通信データ
送信手段は、通信データの可変設定アドレス記述領域に
記述されている可変設定アドレス値に対して所定の演算
を行い、この演算により求められた可変設定アドレス値
を、通信データの可変設定アドレス記述領域に書き換え
記述し、この可変設定アドレス値が書き換えられた通信
データを、次の通信局へ向けて送信する。
【0028】このように、請求項8の発明によれば、デ
ータ伝送路を介して受信した通信データの宛先アドレス
と自己アドレスとが一致しており、かつ、状態記憶手段
に記憶されている自己アドレスの書き換え可否状態が書
き換え可能状態にある通信局は、自己アドレスを、通信
データの可変設定アドレス記述領域に記述されている可
変設定アドレス値に更新する一方、自己アドレスの書き
換え可否状態を、書き換え不可状態に更新し、さらに、
通信データの可変設定アドレス記述領域に記述されてい
る可変設定アドレス値に対して所定の演算を行い、この
演算により求められた可変設定アドレス値を、通信デー
タの可変設定アドレス記述領域に書き換え記述し、この
可変設定アドレス値が書き換えられた通信データを、複
数の通信局間で順次巡回させる如く次の通信局へ向けて
送信するので、簡易な処理手順で複数の通信局に対して
各々の自己アドレスを設定することができるとともに、
アドレス設定時における通信システム全体としてのスル
ープットを向上することができる。
【0029】そして、請求項9の発明は、複数の通信局
間をデータ伝送路を介して相互にデータ交換可能に接続
して構成され、前記複数の通信局間で通信データを順次
巡回させることにより、当該複数の通信局の各々に対
し、各自の身元が相互に識別可能となる如く自己アドレ
スを付与設定するアドレス設定方法が適用される通信シ
ステムであって、前記通信データは、少なくとも、当該
通信データの宛先となる通信局の宛先アドレスが記述さ
れる宛先アドレス部と、前記複数の通信局の各々に対し
て付与設定される可変設定アドレスが記述される可変設
定アドレス記述領域と、を備えて構成される一方、前記
複数の通信局は、各自の自己アドレスを記憶する自己ア
ドレス記憶手段と、当該自己アドレス記憶手段に記憶さ
れている自己アドレスの書き換え可否状態を記憶する状
態記憶手段と、当該通信システムを構成する複数の通信
局の各々に対する自己アドレスの付与設定処理が開始さ
れたとき、当該複数の通信局が各々備える前記自己アド
レス記憶手段に記憶されている自己アドレスを、当該複
数の通信局間で共通となる所定値に初期設定する一方、
当該複数の通信局が各々備える前記状態記憶手段に記憶
されている自己アドレスの書き換え可否状態を、書き換
え可能状態に初期設定する初期設定手段と、を各々備え
て構成されており、前記複数の通信局のうち、任意の1
つの通信局には、当該複数の通信局の各々に対する自己
アドレスの付与設定処理を統括的に管理するシステム制
御手段が接続されており、当該システム制御手段は、前
記宛先アドレス部に前記複数の通信局間で共通となる所
定値を記述する一方、前記可変設定アドレス記述領域に
任意の初期値となる可変設定アドレスを記述した通信デ
ータを、前記任意の1つの通信局へ送信する初期データ
送信手段を備えて構成されており、前記任意の1つの通
信局を含む前記複数の通信局は、前記データ伝送路を介
して通信データを受信する通信データ受信手段と、当該
通信データ受信手段で受信した通信データの宛先アドレ
スと自己アドレスとが一致しており、かつ、前記状態記
憶手段に記憶されている自己アドレスの書き換え可否状
態が書き換え可能状態にあるとき、前記自己アドレス記
憶手段に記憶されている自己アドレスを、当該通信デー
タの可変設定アドレス記述領域に記述されている可変設
定アドレス値に更新する一方、前記状態記憶手段に記憶
されている自己アドレスの書き換え可否状態を、書き換
え不可状態に更新する更新手段と、当該通信データの可
変設定アドレス記述領域に記述されている可変設定アド
レス値に対して所定の演算を行い、当該演算により求め
られた可変設定アドレス値を、前記通信データの可変設
定アドレス記述領域に書き換え記述し、当該可変設定ア
ドレス値が書き換えられた通信データを、次の通信局へ
向けて送信する通信データ送信手段と、をさらに備えて
構成されることを要旨とする。
【0030】請求項9の発明によれば、まず、初期設定
手段は、通信システムを構成する複数の通信局の各々に
対する自己アドレスの付与設定処理が開始されたとき、
複数の通信局が各々備える自己アドレス記憶手段に記憶
されている自己アドレスを、複数の通信局間で共通とな
る所定値に初期設定する一方、複数の通信局が各々備え
る状態記憶手段に記憶されている自己アドレスの書き換
え可否状態を、書き換え可能状態に初期設定する。次
に、システム制御手段が備える初期データ送信手段は、
宛先アドレス部に複数の通信局間で共通となる所定値を
記述する一方、可変設定アドレス記述領域に任意の初期
値となる可変設定アドレスを記述した通信データを、シ
ステム制御手段を接続して構成されている任意の1つの
通信局へ送信し、これを受けて通信データ受信手段は、
データ伝送路を介して通信データを受信する。次に、通
信データ受信手段で受信した通信データの宛先アドレス
と自己アドレスとが一致しており、かつ、状態記憶手段
に記憶されている自己アドレスの書き換え可否状態が書
き換え可能状態にあるとき、更新手段は、自己アドレス
記憶手段に記憶されている自己アドレスを、通信データ
の可変設定アドレス記述領域に記述されている可変設定
アドレス値に更新する一方、状態記憶手段に記憶されて
いる自己アドレスの書き換え可否状態を、書き換え不可
状態に更新する。そして、通信データ送信手段は、通信
データの可変設定アドレス記述領域に記述されている可
変設定アドレス値に対して所定の演算を行い、この演算
により求められた可変設定アドレス値を、通信データの
可変設定アドレス記述領域に書き換え記述し、この可変
設定アドレス値が書き換えられた通信データを、次の通
信局へ向けて送信する。
【0031】このように、請求項9の発明によれば、請
求項8の発明と同様に、簡易な処理手順で複数の通信局
に対して各々の自己アドレスを設定することができると
ともに、アドレス設定時における通信システム全体とし
てのスループットを向上することができるのに加えて、
複数の通信局の各々に対する自己アドレスの付与設定処
理を統括的に管理するシステム制御手段を、通信局とは
別体に設けているので、複数の通信局の構成を共通化す
ることができ、この結果、通信システム全体の製造コス
トを低減することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るアドレス設
定方法、及びこのアドレス設定方法が適用される通信シ
ステムの一実施形態について、図に基づいて詳細に説明
する。
【0033】図1は、本発明に係るアドレス設定方法が
適用される通信システムの概略ブロック構成図、図2
は、本通信システムの要部となる通信局のブロック構成
図、図3は、本通信システムの一部を構成するシステム
コントロールユニット(SCU)のブロック構成図、図
4は、本通信システムに用いられる通信データのフォー
マットの一例を示す図、図5は、本発明に係るアドレス
設定方法の処理手順を示すフローチャート図である。
【0034】まず、本発明に係るアドレス設定方法が適
用される通信システム1は、図1に示すように、複数の
通信局3−0、3−1、…3−Y(ただし、Yは正の整
数)間を、バス形式のデータ伝送路5を介して相互にデ
ータ交換可能に接続して構成されており、通信局3−0
には、通信システム1全体の同期制御や、通信システム
1を構成する各通信局、及び次述する各機能機器Nに対
するアドレス設定処理等を統括的に管理するシステム制
御手段としてのシステムコントロールユニット(以下、
SCUと言う。)7が接続されている。なお、通信シス
テム1のネットワークトポロジとしては、上述したバス
形式以外にも、例えばループ形式、スター形式等の適宜
の形態を採用することができる。
【0035】複数の通信局の各々には、1又は2以上の
各種機能機器N1乃至NX(ただし、Xは正の整数)が
それぞれ接続されており、通信局間、機能機器N間、又
は機能機器Nと通信局間において、データ伝送路5を介
して相互にデータ交換可能に構成されている。機能機器
Nとしては、例えば本発明に係る通信システム1を車両
に適用する場合には、携帯電話、ファックス(FA
X)、ディジタルTV、ラジオ受信機、ナビゲーション
装置(NV)、DVD(Digital Video
Disc、又はDigital Versatile
Disc)−ROM装置、CD(Compact Di
sc)−ROM装置、DAT(Digital Aud
io Taperecorder)、MD(Mini
Disc)、ディジタル信号プロセッサ(DSP)内蔵
のオーディオアンプ、CAN(Controller
Area Network)インターフェース、方位セ
ンサや車速センサ等の各種センサ、モニタ装置、及び車
載パーソナルコンピュータ等の各種の機能機器を適宜採
用することができる。
【0036】ここで、本通信システム1内を巡回する通
信データのフォーマットについて、図4を参照して説明
すると、通信データ31の信号フレーム内には、各種情
報が記述される複数の情報記述領域が設定されており、
この複数の情報記述領域は、通信データの宛先となる宛
先通信局のアドレスが記述される宛先アドレス部33
と、通信データの送信元となる送信元通信局のアドレス
が記述される送信元アドレス部35と、各通信局に対し
て設定対象となるアドレスが可変設定アドレスKとして
記述される可変設定アドレス記述領域37と、アドレス
設定処理中になんらかの通信異常が発生した際に繰り返
し行われるアドレス設定回数の累積値Aが記述される設
定回数累積値記述領域39と、各種の命令や制御情報、
又はソースデータ等が記述される図示省略のデータ部と
を含んで構成されている。
【0037】次に、本通信システム1において主要な機
能を果たす各通信局内部のブロック構成について、送信
元通信局となる通信局3−0から、通信局3−0を除く
複数の宛先通信局となる通信局3−1、…3−Yへ向け
て、上述の如くフォーマット化された通信データを送信
する場合を例示するとともに、通信局3−1を代表的に
例示して図2を参照しつつ説明する。
【0038】図2に示すように、通信局3−1は、バス
形式のデータ伝送路5を介して送出される通信データを
受信する一方、自局において各種情報のうち可変設定ア
ドレスKが選択的に更新された通信データを、データ伝
送路5を介して次の通信局へ送信する送受信インターフ
ェース(以下、送受信I/Fと言う。)9と、送受信I
/F9で受信した通信データを一時的に記憶するバッフ
ァメモリ11と、本通信局3−1自身の自己アドレスを
記憶する自己アドレス記憶領域17と自己アドレスの書
き換え可否状態を記憶するロックフラグ(LF)記憶領
域19とを備えるRAM等のアドレス/フラグメモリ2
1と、本通信システム1の電源立ち上げ時に、バッファ
メモリ11及びアドレス/フラグメモリ21の記憶内容
を各々の所定値に初期設定するためのリセット信号を生
成するパワーオンリセット回路15と、バッファメモリ
11から読み出した通信データ31中の宛先アドレス部
33に記述されている宛先通信局のアドレスを含む各種
情報を解読し、解読された宛先アドレスが、アドレス/
フラグメモリ21に記憶されている通信局3−1自身の
自己アドレスと一致するか否かを判定し、この一致判定
の結果、宛先アドレスと自己アドレスとが一致したと
き、さらに、アドレス/フラグメモリ21のロックフラ
グ(LF)記憶領域19から読み出したロックフラグ
(LF)の状態を判定し、この状態判定の結果、ロック
フラグ(LF)が自己アドレスの書き換え可能状態(L
F=0)にあるとき、通信データ31中の可変設定アド
レスKを自己アドレスとしてデコードし、このアドレス
Kをアドレス/フラグメモリ21の自己アドレス記憶領
域17に記憶させるデコーダ13と、デコーダ13から
送出される可変設定アドレスKを1つインクリメントし
てK+1を演算し、このK+1を可変設定アドレスKの
値に更新してバッファメモリ11へ送出する演算器23
とを備えて構成されている。
【0039】次に、送信元通信局3−0に接続されてい
るSCU7内部のブロック構成について、図3を参照し
て説明すると、SCU7は、アドレス設定回数の累積値
Aを初期値である「0」に初期設定する初期設定機能
と、アドレス設定処理を実行する毎に設定回数累積値A
を1つインクリメントし、更新後の設定回数累積値Aを
図示しない累積値記憶部に格納する累積値記憶機能と、
累積値記憶部に格納されている設定回数累積値Aに基づ
いて、今回のアドレス設定処理が初回のものか否かを判
定する一方、更新後の設定回数累積値Aが例えば「3」
等の適宜の値に設定される再設定上限値に達したか否か
を判定する設定回数判定機能とを備える設定回数判定部
25と、通信システム1の電源投入時、又は設定回数判
定部25において今回のアドレス設定処理が初回のもの
ではない、つまり再設定処理であると判定されたとき、
リセット信号を生成するリセット信号生成部27と、ア
ドレス設定処理の開始時に、宛先アドレス、送信元アド
レス、及び可変設定アドレスKをそれぞれ所定値に設定
するとともに、これらの各種アドレス情報、設定回数累
積値A、及びアドレス設定コマンドを含む通信データを
通信局3−0へ送出するアドレス設定部29とを備えて
構成されている。
【0040】次に、本通信システム1に適用されるアド
レス設定方法の処理手順について、送信元通信局となる
通信局3−0から、通信局3−0を除く複数の宛先通信
局となる通信局3−1、…3−Yへ通信データを送信す
る場合を例示して、図5にしたがって説明する。
【0041】まず、通信システム1の電源が投入される
と、各通信局3のパワーオンリセット回路15は、リセ
ット信号を生成し、このリセット信号により、バッファ
メモリ11及びアドレス/フラグメモリ21の記憶内容
が各々の所定値に初期設定される(ステップS1)。具
体的には、この初期設定処理により、各通信局3におい
て、バッファメモリ11の記憶内容が消去されるととも
に、アドレス/フラグメモリ21のうち、自己アドレス
記憶領域17に記憶されている各局の自己アドレスが、
例えば「00」等の全ての通信局3間で共通となる所定
のアドレスに設定される一方、ロックフラグ(LF)記
憶領域19に記憶されている自己アドレスの書き換え可
否状態が、書き換え可能状態(LF=0)に初期設定さ
れる。
【0042】次に、送信元通信局3−0に接続されてい
るSCU7の設定回数判定部25は、設定回数累積値A
を「0」に初期設定し(ステップS2)、この初期設定
後に、設定回数累積値Aを1つインクリメントし、更新
後の累積値Aを累積値記憶部に格納する(ステップS
3)。さらに、SCU7の設定回数判定部25は、累積
値記憶部に格納されている設定回数累積値Aが「1」で
あるか否かを判定する(ステップS4)。この判定の結
果、設定回数累積値Aが「1」であると判定されると、
アドレス設定部29は、宛先アドレス部33に記述され
る宛先アドレス、送信元アドレス部35に記述される送
信元アドレス、及び可変設定アドレス記述領域37に記
述される可変設定アドレスKとしてそれぞれ「00」を
設定し、(ステップS5)、これらの各種アドレス情
報、設定回数累積値記述領域39に記述されている設定
回数累積値A、及びアドレス設定コマンドを含む通信デ
ータを通信局3−0へ送出する(ステップS6)。上述
したステップS2乃至S6の処理がSCU7において順
次実行される。
【0043】さて一方、各通信局3の処理の流れについ
て説明すると、各通信局3の送受信I/F9は、通信デ
ータの受信待機中に、SCU7から送出されるか、又は
送信元通信局3−0を除く宛先通信局のうちの1つから
送出される通信データを受信すると、受信した通信デー
タをバッファメモリ11に記憶させる。すると、デコー
ダ13は、バッファメモリ11から読み出した通信デー
タ中の情報記述領域に記述されている宛先アドレス、送
信元アドレス、可変設定アドレスK、設定回数累積値A
を含む各種情報を解読し、解読された宛先アドレス(0
0)が、アドレス/フラグメモリ21に記憶されている
自局の自己アドレスと一致するか否かを判定し、この一
致判定の結果、宛先アドレスと自己アドレスとが一致し
たとき、さらに、アドレス/フラグメモリ21のロック
フラグ(LF)記憶領域19から読み出したロックフラ
グ(LF)の状態を判定する(ステップS7)。
【0044】ステップS7の状態判定の結果、通信デー
タを受信したある通信局のロックフラグ(LF)が自己
アドレスの書き換え可能状態(LF=0)にあるとき、
デコーダ13は、通信データ中に記述されている可変設
定アドレスKを自己アドレスとして採用し、このアドレ
スKをアドレス/フラグメモリ21の自己アドレス記憶
領域17に記憶させる(ステップS8)。
【0045】ステップS8の自己アドレス設定処理が完
了すると、デコーダ13は、アドレス/フラグメモリ2
1のロックフラグ(LF)記憶領域19に格納されてい
るロックフラグ(LF)の状態を反転させることによ
り、ロックフラグ(LF)を自己アドレスの書き換え不
可状態(LF=1)に設定する。また、演算器23は、
デコーダ13から送出される可変設定アドレスKを1つ
インクリメントしてK+1を演算し、このK+1を可変
設定アドレスKの値に更新してバッファメモリ11へ送
出する(ステップS9)。これにより、バッファメモリ
11に記憶されている通信データ中の記述内容のうち、
可変設定アドレスKの値がK+1に更新記憶される。
【0046】ステップS9の処理が完了すると、送受信
I/F9は、自局において各種情報のうち可変設定アド
レスKが選択的に更新された通信データを、データ伝送
路5を介して宛先アドレスとして「00」が仮設定され
ている次の通信局へ送信し(ステップS10)、ステッ
プS10の送信処理が完了すると、処理の流れをステッ
プS7へ戻し、以下の処理を繰り返し実行する。
【0047】さて一方、ステップS7の状態判定の結
果、通信データを受信したある通信局のロックフラグ
(LF)が自己アドレスの書き換え不可状態(LF=
1)にあるとき、つまり、自局の自己アドレスが既に設
定済みの場合には、デコーダ13は、アドレス/フラグ
メモリ21に記憶されている自局の自己アドレスが、通
信データ中に記述されている送信元アドレス(00)と
一致するか否かを判定する(ステップS11)。ステッ
プS11の一致判定の結果、自己アドレスと送信元アド
レスとが一致する場合、つまり、自己アドレスとして
「00」が設定されている通信局の自己アドレスが既に
設定済みであり、かつ、自局が送信元である場合には、
デコーダ13は、アドレス設定処理が正常に完了した旨
を認識し、これを受けて送受信1/F9は、アドレス設
定処理が正常に完了した旨を含む設定正常終了信号をS
CU7へ送信し、この設定正常終了信号を受信したSC
U7は、全てのアドレス設定処理を終了させる。
【0048】一方、ステップS11の一致判定の結果、
自己アドレスと送信元アドレスとが一致しない場合、つ
まり、自己アドレスとして「00」が設定されている通
信局の自己アドレスが既に設定済みであり、かつ、自局
が送信元でない場合には、デコーダ13は、自局の自己
アドレスが誤って設定される等のアドレス設定異常が発
生した旨を認識し、これを受けて送受信1/F9は、ア
ドレス設定異常が発生した旨を含む設定異常発生信号を
データ伝送路5及び送信元通信局3−0を介してSCU
7へ送信し、この設定異常発生信号を受信したSCU7
は、次述するステップS3以下のアドレス再設定処理を
順次実行する。
【0049】すなわち、SCU7の設定回数判定部25
は、累積値記憶部に格納されている設定回数累積値Aを
1つインクリメントし、更新後の累積値Aを累積値記憶
部に格納する(ステップS3)。さらに、SCU7の設
定回数判定部25は、累積値記憶部に格納されている設
定回数累積値Aが「1」であるか否かを判定する(ステ
ップS4)。この判定の結果、設定回数累積値Aが
「1」ではないと判定されると、つまり、過去にアドレ
ス設定異常が発生した場合には、設定回数判定部25
は、設定回数累積値Aが「2」以下か、又は「3」以上
かを判定する(ステップS12)。
【0050】ステップS12の判定の結果、設定回数累
積値Aが「2」以下のとき、SCU7のリセット信号生
成部27は、リセット信号を生成し、このリセット信号
により、バッファメモリ11の記憶内容が消去されると
ともに、アドレス/フラグメモリ21のうち、自己アド
レス記憶領域17に記憶されている各局の自己アドレス
が、例えば「00」等の全ての通信局3間で共通となる
所定のアドレスに設定される一方、ロックフラグ(L
F)記憶領域19に記憶されている自己アドレスの書き
換え可否状態が、書き換え可能状態(LF=0)に初期
設定され(ステップS13)、ステップS13の初期化
後に、ステップS5以下の処理が順次実行される。
【0051】一方、ステップS12の判定の結果、設定
回数累積値Aが「3」以上のとき、SCU7の設定回数
判定部25は、設定回数累積値Aが再設定上限値に達し
た旨を認識し、アドレス設定処理を異常終了させる。
【0052】このように、本発明に係るアドレス設定方
法によれば、データ伝送路を介して受信した通信データ
の宛先アドレスと自己アドレスとが一致しており、か
つ、状態記憶手段に記憶されている自己アドレスの書き
換え可否状態が書き換え可能状態にある通信局は、自己
アドレスを、通信データの可変設定アドレス記述領域に
記述されている可変設定アドレス値に更新する一方、自
己アドレスの書き換え可否状態を、書き換え不可状態に
更新し、さらに、通信データの可変設定アドレス記述領
域に記述されている可変設定アドレス値に対して所定の
演算を行い、この演算により求められた可変設定アドレ
ス値を、通信データの可変設定アドレス記述領域に書き
換え記述し、この可変設定アドレス値が書き換えられた
通信データを、複数の通信局間で順次巡回させる如く次
の通信局へ向けて送信するので、簡易な処理手順で複数
の通信局に対して各々の自己アドレスを設定することが
できるとともに、アドレス設定時における通信システム
全体としてのスループットを向上することができる。
【0053】なお、本発明は、上述した実施形態の例に
限定されることなく、請求の範囲内において適宜に変更
された形態で実施することができる。
【0054】すなわち、例えば、本実施形態中、任意の
1つの通信局に対し、複数の通信局の各々に対する自己
アドレスの付与設定処理を統括的に管理するSCUを接
続する形態を例示して説明したが、本発明はこの形態の
みに限定されることなく、SCUが有するアドレス設定
管理機能を、任意の1つの通信局の機能として取り込む
ことにより、本発明に係る通信システムを構築すること
ができる。
【0055】また、あらかじめSCUに対して通信局の
総数を登録しておき、通信システム内を巡回後に通信デ
ータがSCUの元へ戻されたとき、SCUが、登録され
ている通信局の総数と、自身に戻された通信データ中の
可変設定アドレス記述領域に記述されている可変設定ア
ドレス値とを照合する如く構成すれば、全ての通信局に
対してもれなく自己アドレスを付与設定することができ
たか否かを容易に確認することができる。
【0056】最後に、SCUに対し、状態記憶手段に記
憶されている自己アドレスの書き換え可否状態が書き換
え可能状態にある通信局を検索させる如く構成すれば、
自己アドレスが未設定である通信局数を把握することも
できる。
【0057】
【発明の効果】請求項1、又は請求項8の発明によれ
ば、データ伝送路を介して受信した通信データの宛先ア
ドレスと自己アドレスとが一致しており、かつ、状態記
憶手段に記憶されている自己アドレスの書き換え可否状
態が書き換え可能状態にある通信局は、自己アドレス
を、通信データの可変設定アドレス記述領域に記述され
ている可変設定アドレス値に更新する一方、自己アドレ
スの書き換え可否状態を、書き換え不可状態に更新し、
さらに、通信データの可変設定アドレス記述領域に記述
されている可変設定アドレス値に対して所定の演算を行
い、この演算により求められた可変設定アドレス値を、
通信データの可変設定アドレス記述領域に書き換え記述
し、この可変設定アドレス値が書き換えられた通信デー
タを、複数の通信局間で順次巡回させる如く次の通信局
へ向けて送信するので、簡易な処理手順で複数の通信局
に対して各々の自己アドレスを設定することができると
ともに、アドレス設定時における通信システム全体とし
てのスループットを向上することができる。
【0058】また、請求項2、又は請求項9の発明によ
れば、請求項1又は8の発明と同様に、簡易な処理手順
で複数の通信局に対して各々の自己アドレスを設定する
ことができるとともに、アドレス設定時における通信シ
ステム全体としてのスループットを向上することができ
るのに加えて、複数の通信局の各々に対する自己アドレ
スの付与設定処理を統括的に管理するシステム制御手段
を、通信局とは別体に設けているので、複数の通信局の
構成を共通化することができ、この結果、通信システム
全体の製造コストを低減することができるというきわめ
て優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るアドレス設定方法が適用
される通信システムの概略ブロック構成図である。
【図2】図2は、本通信システムの要部となる通信局の
ブロック構成図である。
【図3】図3は、本通信システムの一部を構成するシス
テムコントロールユニット(SCU)のブロック構成図
である。
【図4】図4は、本通信システムに用いられる通信デー
タのフォーマットの一例を示す図である。
【図5】図5は、本発明に係るアドレス設定方法の処理
手順を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 通信システム 3 通信局 5 データ伝送路 7 システムコントロールユニット(SCU:初期デー
タ送信手段) 9 送受信インターフェース(送受信I/F:通信デー
タ送信手段、通信データ受信手段) 11 バッファメモリ 13 デコーダ(更新手段) 15 パワーオンリセット回路(初期設定手段) 17 自己アドレス記憶領域(自己アドレス記憶手段) 19 ロックフラグ(LF)記憶領域(状態記憶手段) 21 アドレス/フラグメモリ 23 演算器(通信データ送信手段) 25 設定回数判定部 27 リセット信号生成部 29 アドレス設定部 31 通信データ 33 宛先アドレス部 35 送信元アドレス部 37 可変設定アドレス記述領域 39 設定回数累積値記述領域 A 可変設定アドレス K 設定回数累積値 N 機能機器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の通信局間をデータ伝送路を介して
    相互にデータ交換可能に接続して構成される通信システ
    ムに用いられ、前記複数の通信局間で通信データを順次
    巡回させることにより、当該複数の通信局の各々に対
    し、各自の身元が相互に識別可能となる如く自己アドレ
    スを付与設定するアドレス設定方法であって、 前記通信データは、 少なくとも、当該通信データの宛先となる通信局の宛先
    アドレスが記述される宛先アドレス部と、 前記複数の通信局の各々に対して付与設定される可変設
    定アドレスが記述される可変設定アドレス記述領域と、 を備えて構成される一方、 前記複数の通信局は、 各自の自己アドレスを記憶する自己アドレス記憶手段
    と、 当該自己アドレス記憶手段に記憶されている自己アドレ
    スの書き換え可否状態を記憶する状態記憶手段と、 を各々備えて構成されており、 前記複数の通信局は、 当該通信システムを構成する複数の通信局の各々に対す
    る自己アドレスの付与設定処理が開始されたとき、当該
    複数の通信局が各々備える前記自己アドレス記憶手段に
    記憶されている自己アドレスを、当該複数の通信局間で
    共通となる所定値に初期設定する一方、当該複数の通信
    局が各々備える前記状態記憶手段に記憶されている自己
    アドレスの書き換え可否状態を、書き換え可能状態に初
    期設定し、 前記複数の通信局のうち、任意の1つの通信局は、 前記宛先アドレス部に前記複数の通信局間で共通となる
    所定値を記述する一方、前記可変設定アドレス記述領域
    に任意の初期値となる可変設定アドレスを記述した通信
    データを、自身を含む当該複数の通信局のうちの1つの
    通信局へ送信し、 前記任意の1つの通信局を含む前記複数の通信局は、 前記データ伝送路を介して受信した通信データの宛先ア
    ドレスと自己アドレスとが一致しており、かつ、前記状
    態記憶手段に記憶されている自己アドレスの書き換え可
    否状態が書き換え可能状態にあるとき、前記自己アドレ
    ス記憶手段に記憶されている自己アドレスを、当該通信
    データの可変設定アドレス記述領域に記述されている可
    変設定アドレス値に更新する一方、前記状態記憶手段に
    記憶されている自己アドレスの書き換え可否状態を、書
    き換え不可状態に更新し、 当該通信データの可変設定アドレス記述領域に記述され
    ている可変設定アドレス値に対して所定の演算を行い、 当該演算により求められた可変設定アドレス値を、前記
    通信データの可変設定アドレス記述領域に書き換え記述
    し、 当該可変設定アドレス値が書き換えられた通信データ
    を、次の通信局へ向けて送信することを特徴とするアド
    レス設定方法。
  2. 【請求項2】 複数の通信局間をデータ伝送路を介して
    相互にデータ交換可能に接続して構成される通信システ
    ムに用いられ、前記複数の通信局間で通信データを順次
    巡回させることにより、当該複数の通信局の各々に対
    し、各自の身元が相互に識別可能となる如く自己アドレ
    スを付与設定するアドレス設定方法であって、 前記通信データは、 少なくとも、該通信データの宛先となる通信局の宛先ア
    ドレスが記述される宛先アドレス部と、 前記複数の通信局の各々に対して付与設定される可変設
    定アドレスが記述される可変設定アドレス記述領域と、 を備えて構成される一方、 前記複数の通信局は、 各自の自己アドレスを記憶する自己アドレス記憶手段
    と、 当該自己アドレス記憶手段に記憶されている自己アドレ
    スの書き換え可否状態を記憶する状態記憶手段と、 を各々備えて構成されており、 前記複数の通信局のうち、任意の1つの通信局には、当
    該複数の通信局の各々に対する自己アドレスの付与設定
    処理を統括的に管理するシステム制御手段が接続されて
    おり、 前記複数の通信局は、 当該通信システムを構成する複数の通信局の各々に対す
    る自己アドレスの付与設定処理が開始されたとき、当該
    複数の通信局が各々備える前記自己アドレス記憶手段に
    記憶されている自己アドレスを、前記複数の通信局間で
    共通となる所定値に初期設定する一方、前記複数の通信
    局が各々備える前記状態記憶手段に記憶されている自己
    アドレスの書き換え可否状態を、書き換え可能状態に初
    期設定し、 前記システム制御手段は、 前記宛先アドレス部に前記複数の通信局間で共通となる
    所定値を記述する一方、前記可変設定アドレス記述領域
    に任意の初期値となる可変設定アドレスを記述した通信
    データを、前記任意の1つの通信局へ送信し、 当該任意の1つの通信局を含む前記複数の通信局は、 前記データ伝送路を介して受信した通信データの宛先ア
    ドレスと自己アドレスとが一致しており、かつ、前記状
    態記憶手段に記憶されている自己アドレスの書き換え可
    否状態が書き換え可能状態にあるとき、前記自己アドレ
    ス記憶手段に記憶されている自己アドレスを、当該通信
    データの可変設定アドレス記述領域に記述されている可
    変設定アドレス値に更新する一方、前記状態記憶手段に
    記憶されている自己アドレスの書き換え可否状態を、書
    き換え不可状態に更新し、 当該通信データの可変設定アドレス記述領域に記述され
    ている可変設定アドレス値に対して所定の演算を行い、 当該演算により求められた可変設定アドレス値を、前記
    通信データの可変設定アドレス記述領域に書き換え記述
    し、 当該可変設定アドレス値が書き換えられた通信データ
    を、次の通信局へ向けて送信することを特徴とするアド
    レス設定方法。
  3. 【請求項3】 前記通信データは、 該通信データの送信元となる通信局の送信元アドレスが
    記述される送信元アドレス部をさらに備えて構成される
    一方、 前記任意の1つの通信局を含む前記複数の通信局は、 受信した通信データの宛先アドレスと自己アドレスとが
    一致しており、かつ、前記状態記憶手段に記憶されてい
    る自己アドレスの書き換え可否状態が書き換え不可状態
    にあるとき、自己アドレスと送信元アドレスとが一致す
    るか否かを判定し、 当該判定の結果、自己アドレスと送信元アドレスとが一
    致するとき、アドレス設定が正常に終了した旨を認識す
    るとともに、当該アドレス設定が正常に終了した旨を含
    む設定正常終了信号を前記システム制御手段へ送信する
    ことを特徴とする請求項2に記載のアドレス設定方法。
  4. 【請求項4】 前記システム制御手段は、前記設定正常
    終了信号の受信時には、前記複数の通信局の各々に対す
    る自己アドレスの付与設定処理を終了させることを特徴
    とする請求項3に記載のアドレス設定方法。
  5. 【請求項5】 前記通信データは、 該通信データの送信元となる通信局の送信元アドレスが
    記述される送信元アドレス部をさらに備えて構成される
    一方、 前記任意の1つの通信局を含む前記複数の通信局は、 受信した通信データの宛先アドレスと自己アドレスとが
    一致しており、かつ、前記状態記憶手段に記憶されてい
    る自己アドレスの書き換え可否状態が書き換え不可状態
    にあるとき、自己アドレスと送信元アドレスとが一致す
    るか否かを判定し、 当該判定の結果、自己アドレスと送信元アドレスとが一
    致しないとき、アドレス設定異常が発生した旨を認識す
    るとともに、当該アドレス設定異常が発生した旨を含む
    設定異常発生信号を前記システム制御手段へ送信するこ
    とを特徴とする請求項2に記載のアドレス設定方法。
  6. 【請求項6】 前記システム制御手段は、前記設定異常
    発生信号の受信時には、前記複数の通信局の各々に対す
    る自己アドレスの付与設定処理を繰り返し実行すること
    を特徴とする請求項5に記載のアドレス設定方法。
  7. 【請求項7】 前記システム制御手段は、前記設定異常
    発生信号の受信時には、前記複数の通信局の各々に対す
    る自己アドレスの付与設定処理を繰り返し実行し、 当該繰り返し実行される自己アドレスの設定回数累積値
    が所定の再設定上限値に達したとき、アドレス設定処理
    を異常終了させることを特徴とする請求項5に記載のア
    ドレス設定方法。
  8. 【請求項8】 複数の通信局間をデータ伝送路を介して
    相互にデータ交換可能に接続して構成され、前記複数の
    通信局間で通信データを順次巡回させることにより、当
    該複数の通信局の各々に対し、各自の身元が相互に識別
    可能となる如く自己アドレスを付与設定するアドレス設
    定方法が適用される通信システムであって、 前記通信データは、 少なくとも、当該通信データの宛先となる通信局の宛先
    アドレスが記述される宛先アドレス部と、 前記複数の通信局の各々に対して付与設定される可変設
    定アドレスが記述される可変設定アドレス記述領域と、 を備えて構成される一方、 前記複数の通信局は、 各自の自己アドレスを記憶する自己アドレス記憶手段
    と、 当該自己アドレス記憶手段に記憶されている自己アドレ
    スの書き換え可否状態を記憶する状態記憶手段と、 当該通信システムを構成する複数の通信局の各々に対す
    る自己アドレスの付与設定処理が開始されたとき、当該
    複数の通信局が各々備える前記自己アドレス記憶手段に
    記憶されている自己アドレスを、当該複数の通信局間で
    共通となる所定値に初期設定する一方、当該複数の通信
    局が各々備える前記状態記憶手段に記憶されている自己
    アドレスの書き換え可否状態を、書き換え可能状態に初
    期設定する初期設定手段と、 を各々備えて構成されており、 前記複数の通信局のうち、任意の1つの通信局は、 前記宛先アドレス部に当該複数の通信局間で共通となる
    所定値を記述する一方、前記可変設定アドレス記述領域
    に任意の初期値となる可変設定アドレスを記述した通信
    データを、自身を含む当該複数の通信局のうちの1つの
    通信局へ送信する初期データ送信手段を備えて構成され
    ており、 前記任意の1つの通信局を含む前記複数の通信局は、 前記データ伝送路を介して通信データを受信する通信デ
    ータ受信手段と、 当該通信データ受信手段で受信した通信データの宛先ア
    ドレスと自己アドレスとが一致しており、かつ、前記状
    態記憶手段に記憶されている自己アドレスの書き換え可
    否状態が書き換え可能状態にあるとき、前記自己アドレ
    ス記憶手段に記憶されている自己アドレスを、当該通信
    データの可変設定アドレス記述領域に記述されている可
    変設定アドレス値に更新する一方、前記状態記憶手段に
    記憶されている自己アドレスの書き換え可否状態を、書
    き換え不可状態に更新する更新手段と、 当該通信データの可変設定アドレス記述領域に記述され
    ている可変設定アドレス値に対して所定の演算を行い、
    当該演算により求められた可変設定アドレス値を、前記
    通信データの可変設定アドレス記述領域に書き換え記述
    し、当該可変設定アドレス値が書き換えられた通信デー
    タを、次の通信局へ向けて送信する通信データ送信手段
    と、 をさらに備えて構成されることを特徴とする通信システ
    ム。
  9. 【請求項9】 複数の通信局間をデータ伝送路を介して
    相互にデータ交換可能に接続して構成され、前記複数の
    通信局間で通信データを順次巡回させることにより、当
    該複数の通信局の各々に対し、各自の身元が相互に識別
    可能となる如く自己アドレスを付与設定するアドレス設
    定方法が適用される通信システムであって、 前記通信データは、 少なくとも、当該通信データの宛先となる通信局の宛先
    アドレスが記述される宛先アドレス部と、 前記複数の通信局の各々に対して付与設定される可変設
    定アドレスが記述される可変設定アドレス記述領域と、 を備えて構成される一方、 前記複数の通信局は、 各自の自己アドレスを記憶する自己アドレス記憶手段
    と、 当該自己アドレス記憶手段に記憶されている自己アドレ
    スの書き換え可否状態を記憶する状態記憶手段と、 当該通信システムを構成する複数の通信局の各々に対す
    る自己アドレスの付与設定処理が開始されたとき、当該
    複数の通信局が各々備える前記自己アドレス記憶手段に
    記憶されている自己アドレスを、当該複数の通信局間で
    共通となる所定値に初期設定する一方、当該複数の通信
    局が各々備える前記状態記憶手段に記憶されている自己
    アドレスの書き換え可否状態を、書き換え可能状態に初
    期設定する初期設定手段と、 を各々備えて構成されており、 前記複数の通信局のうち、任意の1つの通信局には、当
    該複数の通信局の各々に対する自己アドレスの付与設定
    処理を統括的に管理するシステム制御手段が接続されて
    おり、 当該システム制御手段は、 前記宛先アドレス部に前記複数の通信局間で共通となる
    所定値を記述する一方、前記可変設定アドレス記述領域
    に任意の初期値となる可変設定アドレスを記述した通信
    データを、前記任意の1つの通信局へ送信する初期デー
    タ送信手段を備えて構成されており、 前記任意の1つの通信局を含む前記複数の通信局は、 前記データ伝送路を介して通信データを受信する通信デ
    ータ受信手段と、 当該通信データ受信手段で受信した通信データの宛先ア
    ドレスと自己アドレスとが一致しており、かつ、前記状
    態記憶手段に記憶されている自己アドレスの書き換え可
    否状態が書き換え可能状態にあるとき、前記自己アドレ
    ス記憶手段に記憶されている自己アドレスを、当該通信
    データの可変設定アドレス記述領域に記述されている可
    変設定アドレス値に更新する一方、前記状態記憶手段に
    記憶されている自己アドレスの書き換え可否状態を、書
    き換え不可状態に更新する更新手段と、 当該通信データの可変設定アドレス記述領域に記述され
    ている可変設定アドレス値に対して所定の演算を行い、
    当該演算により求められた可変設定アドレス値を、前記
    通信データの可変設定アドレス記述領域に書き換え記述
    し、当該可変設定アドレス値が書き換えられた通信デー
    タを、次の通信局へ向けて送信する通信データ送信手段
    と、 をさらに備えて構成されることを特徴とする通信システ
    ム。
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