JPH11176950A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH11176950A
JPH11176950A JP9363149A JP36314997A JPH11176950A JP H11176950 A JPH11176950 A JP H11176950A JP 9363149 A JP9363149 A JP 9363149A JP 36314997 A JP36314997 A JP 36314997A JP H11176950 A JPH11176950 A JP H11176950A
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JP
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voltage
mosfet
output
gate
circuit
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JP9363149A
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Kazuhisa Suzuki
和久 鈴木
Toshiro Takahashi
敏郎 高橋
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロセスを複雑化することなく、レベル変換
と耐圧破壊を防止した回路を備えた半導体集積回路装置
を提供する。 【解決手段】 ゲートとソース、ドレイン間の耐圧が比
較的低い電圧以下のMOSFETで構成され、その耐圧
よりも大きい比較的高い電圧が供給される半導体集積回
路装置であって、上記比較的高い電圧と比較的低い電圧
の差電圧がソースに供給される第2導電型のMOSFE
T及び比較的高い電圧に対応した出力電圧を形成する第
1導電型のMOSFETは、それらが形成されるウェル
領域が半導体基板とは分離され、上記ウェル領域には対
応する差電圧及び比較的高い電圧が供給され、接地電位
と比較的低い電圧間と、差電圧と比較的高い電圧間の2
種類の信号振幅を持ち、 MOSFETのゲートとソー
ス、ドレイン間には耐圧である上記比較的低い電圧の電
圧しか印加されないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体集積回路
装置に関し、比較的高い電圧に対応して信号レベルが入
出力され、比較的低い電圧により内部回路が動作する特
定用途向のCMOS半導体集積回路装置等における出力
部のレベル変換技術に利用して有効な技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】CMOSゲートアレイ等の特定用途向の
半導体集積回路装置では、単一の電源電圧で動作させる
のが一般的である。しかしながら、素子の微細化や低消
費電力化のために内部の論理部では、例えば2.5V程
度の低電圧で動作させ、入出力部は従来回路との整合性
を確保するために例えば3.3Vのような高い電圧で動
作させることが検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように内部回路
を低電圧化に対応してそのゲートとソース,ドレイン間
の耐圧も低くし、素子の微細化をいっそう図ることが有
利である。しかしながら、出力部では上記高い電圧に対
応してゲート酸化膜を厚くするなどして高耐圧化を図る
必要があるが、その分プロセスを複雑化してしまうとい
う問題が生じる。
【0004】この発明の目的は、プロセスを複雑化する
ことなく、レベル変換と耐圧破壊を防止した出力回路又
は内部回路を備えた半導体集積回路装置を提供すること
にある。この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、ゲートとソース、ドレイン
間の耐圧が比較的低い電圧以下のMOSFETで構成さ
れ、その耐圧よりも大きい比較的高い電圧が供給される
半導体集積回路装置であって、上記比較的高い電圧と比
較的低い電圧の差電圧がソースに供給される第2導電型
のMOSFET及び比較的高い電圧に対応した出力電圧
を形成する第1導電型のMOSFETは、それらが形成
されるウェル領域が半導体基板とは分離され、上記ウェ
ル領域には対応する差電圧及び比較的高い電圧が供給さ
れ、接地電位と比較的低い電圧間と、差電圧と比較的高
い電圧間の2種類の信号振幅を持ち、 MOSFETの
ゲートとソース、ドレイン間には耐圧である上記比較的
低い電圧の電圧しか印加されないようにする。
【0006】
【発明の実施の形態】図1には、この発明に係る半導体
集積回路装置の一実施例の概略ブロック図が示されてい
る。同図の各回路ブロックは、公知のCMOS集積回路
の製造技術により、単結晶シリコンのような1個の半導
体基板上において形成される。半導体チップの周辺部に
は入出力回路が設けられるI/O領域とされる。内部回
路領域には論理回路LOGが設けられる。上記内部回路
領域は、敷き詰めゲート領域となっており、その結線の
設計により論理回路LOGの回路機能が実現される。
【0007】この実施例の半導体集積回路装置は、特に
制限されないが、3.3Vのような比較的高い電源電圧
と、2.5Vのような比較的低い電源電圧とを持つ。上
記3.3Vのような比較的高い電源電圧は、上記I/O
領域の動作電圧として用いられ、上記2.5Vのような
低い電源電圧は、上記内部回路領域の論理回路LOGの
動作電圧として用いられる。これにより、外部装置との
間では従来のように3.3Vのような論理レベルに対応
した信号振幅のデータを授受しつつ、内部回路LOGで
は、2.5Vのような低振幅での信号処理を行う。上記
比較的高い電圧を持ち、比較的低い電圧は内部で生成す
るか外部から供給してもよい。
【0008】したがって、半導体集積回路装置それ自体
での低消費電力化と動作の高速化が可能になる。これと
合わせて、素子の微細化により高集積化も実現される。
つまり、この実施例の半導体集積回路装置を構成する素
子は、上記2.5Vの信号振幅に対応したゲートとソー
ス,ドレイン間耐圧を持つように素子の微細化(ゲート
酸化膜の薄膜化)が図られている。
【0009】この実施例のI/O領域に設けられる出力
回路は、上記2.5Vのような低信号振幅の信号を受け
て、上記3.3Vのような比較的大きな信号振幅にレベ
ル変換を行うレベル変換回路が用いられる。そして、上
記のように素子の微細化によるゲートとソース,ドレイ
ン間耐圧を確保するために、上記レベル変換回路におい
ては次のような工夫が行われるものである。
【0010】図2には、上記レベル変換機能を持つ出力
回路に用いられる内部電圧発生回路の一実施例の回路図
が示されている。本願の以下に説明する回路図におい
て、Pチャンネル型MOSFETは、そのゲート部分に
○印を付することより、Nチャンネル型MOSFETと
区別される。また、本願においてMOSFETは絶縁ゲ
ート型電界効果トランジスタという意味であり、ゲート
電極は導電型性ポリシリコン層も含むものであると理解
されたい。
【0011】Pチャンネル型MOSFETQ2のゲート
とドレインとを回路の接地電位に共通に接続してダイオ
ード形態とする。このMOSFETQ2と内部電圧
(2.5V)との間にゲートとソースを接続したPチャ
ンネル型MOSFETQ1を設ける。このMOSFET
Q1は、低消費電力化のために上記ソースとゲートとが
共通接続されることにより、高抵抗素子として作用しそ
のソース−ドレイン間のリーク電流を上記MOSFET
Q2に流すようにして、上記MOSFETQ2のしきい
値電圧に対応した0.8V程度の内部電圧を発生させ
る。
【0012】上記MOSFETQ2は、内部電源の電源
インピーダンスを低くするために比較的大きなサイズに
形成される。このMOSFETQ2の実質上の負荷は、
上記MOSFETQ1ではなく、次に説明するような内
部論理回路それ自体であることが理解されるであろう。
簡単に説明すると、上記MOSFETQ2で形成された
電圧0.8Vは、レベル変換動作を行う内部回路のロウ
レベル側の動作電圧として作用するものであり、上記内
部回路の動作電流が上記MOSFETQ2を通して流れ
るようにされるので、MOSFETQ2からみると、上
記内部回路がその負荷を構成するものとなる。
【0013】図3には、この発明に係る出力回路の一実
施例の回路図が示されている。この実施例の出力回路
は、前記のように2.5Vの信号振幅の内部信号を、
3.3Vの信号振幅に変換して外部端子から出力信号と
して出力させるものである。入力信号は、0−2.5V
のような内部信号であり、それがそのまま遅延回路を構
成するインバータ回路INV4,5を通して回路の接地
電位側の出力信号を形成するNチャンネル型の出力MO
SFETMN2のゲートに伝えられる。つまり、上記遅
延回路としてのインバータ回路INV4,5は、2.5
Vと0Vで動作し、上記内部回路と同じ信号振幅0−
2.5Vの信号を出力させる。
【0014】上記出力MOSFETMN2と出力端子と
の間には、電圧クランプ用のNチャンネル型MOSFE
TMN1が設けられ、そのゲートには上記比較的低い電
圧2.5Vが印加される。これにより、出力MOSFE
TMN2がゲートに0Vが印加されてオフ状態となり、
出力端子から3.3Vのような高い電圧が出力されると
きでも、そのドレイン電圧は上記電圧クランプ用のMO
SFETMN1により、2.5V−Vth( MOSFET
MN1のしきい値電圧、約0.8V)しか印加されない
ので耐圧破壊の防止が行われる。出力MOSFETMN
2がそのゲートに2.5Vのようなハイレベルが印加さ
れてオン状態にされて、出力端子から0Vのような出力
信号を出力するとき、上記電圧クランプ用のMOSFE
TMN1もゲートとソース間には、上記2.5Vしか印
加されないので耐圧破壊は生じない。
【0015】上記出力回路において、3.3Vのような
ハイレベルを出力させるPチャンネル型出力MOSFE
TMP1のゲートには、次のようなレベル変換回路が設
けられる。内部回路で形成された0−2.5Vのような
低信号振幅信号は、低電圧2.5Vと上記内部電圧0.
8Vとで動作させられるインバータ回路INV1の入力
に供給される。このインバータ回路INV1を構成する
Pチャンネル型MOSFETQ3のソースが上記2.5
Vの内部電圧が供給され、Nチャンネル型MOSFET
Q4のソースが上記0.8Vの内部電圧が供給される。
これにより、0.8V−2.5Vのような信号振幅の第
1信号が形成される。
【0016】上記第1信号と逆相の第2信号を形成する
ため、上記内部回路で形成された低振幅信号は、上記同
様に低電圧2.5Vと上記内部電圧0.8Vとで動作さ
せられるインバータ回路INV1とINV3が設けられ
る。そして、上記0.8Vと上記比較的高い電圧3.3
Vで動作するPチャンネル型MOSFETQ7,Q8と
Nチャンネル型MOSFETQ9,Q10で構成される
第1のノアゲート回路と、Pチャンネル型MOSFET
Q11,Q12とNチャンネル型MOSFETQ13,
Q14で構成される第2のノアゲート回路とを用いてR
S(リセット、セット)ラッチ回路が構成される。
【0017】つまり、上記2入力の2つのノアゲート回
路の一方の入力と他方の出力を互いに交差接続し、上記
ノアゲート回路の他方の入力に上記相補的な第1信号と
第2信号とを供給する。例えば、入力信号がハイレベル
2.5Vのときには、上記第1信号がロウレベル(0.
8V)になり、第2信号はハイレベル(2.5V)にな
る。上記第1信号のロウレベルにより、一方のノアゲー
ト回路を構成するPチャンネル型MOSFETQ8がオ
ン状態に、Nチャンネル型MOSFETQ10がオフ状
態にされる。上記第2信号のハイレベルにより、他方の
ノアゲート回路を構成するNチャンネル型MOSFET
Q14がオン状態になり、その出力をロウレベルにして
上記一方のノアゲート回路を構成するNチャンネル型M
OSFETQ9をオフ状態にし、Pチャンネル型MOS
FETQ7をオン状態にさせる。
【0018】この結果、上記一方のノアゲート回路の出
力信号が3.3Vのようなハイレベルとなり、上記他方
のノアゲート回路のPチャンネル型MOSFETQ11
をオフ状態にし、上記他方のノアゲート回路のPチャン
ネル型MOSFETQ12のゲートに上記2.5Vのよ
うなハイレベルが印加されていても、その出力をロウレ
ベルにさせることがきる。
【0019】逆に、入力信号がロウレベル0Vのときに
は、上記第1信号がハイレベル(2.5V)になり、第
2信号はロウレベル(0.8V)になる。上記第2信号
のロウレベルにより、他方のノアゲート回路を構成する
Pチャンネル型MOSFETQ12がオン状態に、Nチ
ャンネル型MOSFETQ14がオフ状態にされる。上
記第1信号のハイレベルにより、一方のノアゲート回路
を構成するNチャンネル型MOSFETQ10がオン状
態になり、その出力をロウレベルにして上記他方のノア
ゲート回路を構成するNチャンネル型MOSFETQ1
3をオフ状態にし、Pチャンネル型MOSFETQ11
をオン状態にさせる。
【0020】この結果、上記他方のノアゲート回路の出
力信号が3.3Vのようなハイレベルとなり、上記一方
のノアゲート回路のPチャンネル型MOSFETQ7を
オフ状態にし、上記一方のノアゲート回路のPチャンネ
ル型MOSFETQ8のゲートに上記2.5Vのような
ハイレベルが印加されていても、その出力をロウレベル
にさせることがきる。
【0021】上記RSラッチ回路の出力信号は、上記遅
延回路のインバータ回路INV5と同様にハイレベル、
ロウレベルに変化する。ただし、その信号振幅が上記遅
延回路側が0−2.5Vであるのに対して、RSラッチ
側は0.8−3.3Vにされるものである。これによ
り、Nチャンネル型の出力MOSFETMN2とPチャ
ンネル型の出力MOSFETMP1とは相補的に動作さ
せることができ、上記のように0−3.3Vの信号振幅
の出力信号を形成することができる。
【0022】上記出力MOSFETMP1と出力端子と
の間には、電圧クランプ用のNチャンネル型MOSFE
TMP2が設けられ、そのゲートには上記0.8Vの電
圧が印加される。これにより、出力MOSFETMN1
がゲートに3.3Vのようなハイレベルが印加されてオ
フ状態となり、出力端子から0Vのような低い電圧が出
力されるときでも、そのドレイン電圧は上記電圧クラン
プ用のMOSFETMP2により、0.8+Vth( MO
SFETMP2のしきい値電圧、約0.8V)しか印加
されないので耐圧破壊の防止が行われる。出力MOSF
ETMP1がそのゲートに0.8Vのようなロウレベル
が印加されてオン状態にされて、出力端子から3.3V
のような出力信号を出力するとき、上記電圧クランプ用
のMOSFETMP2もゲートとソース間には、上記
3.3−0.8=2.5Vしか印加されないので耐圧破
壊は生じない。
【0023】図3において、点線で囲まれて形成された
MOSFETは、ソースとチャンネルとが同電位にされ
るMOSFETである。このようにソースとチャンネル
とを同電位にするため、必要に応じてチャンネルを構成
するウェルを基板と電気的に分離されるものである。つ
まり、上記のような耐圧を考慮したレベル変換動作にお
いて、ゲートに供給される入力信号に対してソース電位
が逆バイアス状態にされるMOSFETにおいては、基
板効果によって高いしきい値電圧を持つようにされてコ
ンダクタンスが小さくなってしまい、その動作速度が遅
くなってしまう。このような基板効果による高しきい値
電圧のMOSFETが生じないようにMOSFETが形
成されるウェルの電気的分離やバイアス電圧の設定が行
われるものである。
【0024】図4には、この発明に係る半導体集積回路
装置を構成するMOSFETの一実施例の概略素子構造
断面図が示されている。特に制限されないが、Pチャン
ネル型MOSFET(PMOS)は、P型基板(p−S
UB)に形成されたN型ウェル領域(n−WELL)に
形成される。前記のようにソースに0.8Vのような内
部電圧が印加されるNチャンネル型MOSFET(NM
OS)は、深く形成されたN型ウェル領域内に形成され
たP型ウェル領域(p−WELL)に形成される。この
構成では、P型ウェル領域(p−WELL)は、基板
(p−SUB)と電気的に分離されて独自のバイアス電
圧が与えられる。
【0025】Nチャンネル型MOSFET(NMOS)
は、上記基板(p−SUB)と電気的に分離されてP型
ウェル領域(p−WELL)に形成されるもの他、出力
MOSFETMN1や、内部回路や上記インバータ回路
INV4,5を構成するNチャンネル型MOSFETの
ようにソースに回路の接地電位が与えられるMOSFE
Tは、上記P型基板(p−SUB)に形成される。Pチ
ャンネル型MOSFETは、もともと上記のように基板
とは電気的に分離されたN型ウェル領域に形成されるも
のであるため、上記内部回路やインバータ回路INV1
〜INV3のように、2.5Vのような比較的低い電源
電圧が与えられたものは、かかる比較的低い電圧2.5
VがN型ウェル領域に与えられ、上記RSラッチ回路や
出力MOSFET及び電圧クランプ用MOSFETを構
成するPチャンネル型MOSFETQ7,Q8、Q1
1,Q12及びMP1,MP2のような比較的高い電源
電圧が与えられたものは、かかる比較的高い電圧3.3
VがN型ウェル領域に与えられる。
【0026】半導体基板及びウェルの導電型を逆に構成
するものであってもよい。つまり、Nチャンネル型MO
SFET(NMOS)は、N型基板(n−SUB)に形
成されたP型ウェル領域(p−WELL)に形成され、
Pチャンネル型MOSFET(PMOS)は、深く形成
されたP型ウェル領域内に形成されたN型ウェル領域
(n−WELL)に形成されるてもよい。
【0027】図5には、この発明に係る出力回路の動作
を説明するための波形図が示されている。同図におい
て、入力信号は2.5Vのような低振幅信号であり、出
力信号はそれと逆相にされた3.3Vのような高振幅信
号である。上記出力信号のうち実線で示したのは、上記
のように基板効果によって実効的なしきい値電圧が高く
なるのを防止するように3重ウェル(WELL)を使用
した場合であり、点線で示したのは上記3重ウェルを採
用しない場合の例が示されている。このように3重ウェ
ルを使用した場合には、上記のようなMOSFETのコ
ンダくタンスが大きくできるので、それに対応して信号
遅延も小さく高速動作を行うようにすることができる。
【0028】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。 (1) ゲートとソース、ドレイン間の耐圧が比較的低
い電圧以下のMOSFETで構成され、その耐圧よりも
大きい比較的高い電圧が供給される半導体集積回路装置
であって、上記比較的高い電圧と比較的低い電圧の差電
圧がソースに供給される第2導電型のMOSFET及び
比較的高い電圧に対応した出力電圧を形成する第1導電
型のMOSFETは、それらが形成されるウェル領域が
半導体基板とは分離され、上記ウェル領域には対応する
差電圧及び比較的高い電圧が供給され、接地電位と比較
的低い電圧間と、差電圧と比較的高い電圧間の2種類の
信号振幅を持ち、 MOSFETのゲートとソース、ド
レイン間には耐圧である上記比較的低い電圧の電圧しか
印加されないようにすることより、耐圧の小さな微細化
された素子の耐圧保護を行いつつ、レベル変換動作を行
うことができるという効果が得られる。
【0029】(2) 上記(1)により、内部電圧用の
微細化された素子によりレベル変換機能を持つ出力回路
も構成できるために、出力用のためにゲートとソース,
ドレイン間耐圧を高くしたMOSFETを形成するため
のプロセスを追加することなく、上記のような低消費電
力と高速化を併せ持つ半導体集積回路装置を得ることが
できるという効果が得られる。
【0030】以上本発明者よりなされた発明を実施例に
基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。例えば、内部
回路においても、上記出力回路と同様な構成の回路を用
いて比較的高い電圧に対応した大信号振幅の出力信号を
形成するようにしてもよい。出力回路には3状態出力機
能を追加するものであってもよい。つまり、内部回路又
は図3のような出力回路の入力側にゲート回路を設け、
出力制御信号が活性化されたときには上記のような入力
信号を供給し、出力制御信号が非活性のときには、上記
内部回路で形成された信号に無関係にPチャンネル型出
力MOSFETMP1のゲート電圧が3.3Vのような
ハイレベルに固定され、Nチャンネル型出力MOSFE
TMN2のゲート電圧が0Vのようなロウレベルに固定
されて、出力端子を高出力インピーダンス状態にさせる
ようにしてもよい。
【0031】上記内部回路や、上記出力回路の入力段に
設けられる内部回路の比較的低い動作電圧は、外部端子
から供給された電圧を内部降圧回路で低減させるもの、
あるいは外部端子から上記比較的低い電圧を供給するよ
うにする。上記入出力部の動作電圧と内部回路の電圧
は、5Vと3.3Vの組み合わせ、3.3Vと2Vの組
み合わせ、あるいは3.3Vと1.8Vの組み合わせ等
種々の実施形態を採ることができる。この場合、上記レ
ベル変換のために使用される内部電圧は、0.8Vの他
に、1.6V等のように種々の実施形態を採ることがで
きる。そして、これらの内部電圧を形成する回路は、前
記のようなMOSFETのしきい値電圧を利用するもの
の他、低消費電力化のために高抵抗による分圧回路ある
いはキャパシタを用いて分圧された電圧をソースフォロ
ワ形態のMOSFET等を介して出力させるものや、外
部端子から直接に供給するもの等種々の実施形態を採る
ことができるものである。
【0032】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、ゲートとソース、ドレイン
間の耐圧が比較的低い電圧以下のMOSFETで構成さ
れ、その耐圧よりも大きい比較的高い電圧が供給される
半導体集積回路装置であって、上記比較的高い電圧と比
較的低い電圧の差電圧がソースに供給される第2導電型
のMOSFET及び比較的高い電圧に対応した出力電圧
を形成する第1導電型のMOSFETは、それらが形成
されるウェル領域が半導体基板とは分離され、上記ウェ
ル領域には対応する差電圧及び比較的高い電圧が供給さ
れ、接地電位と比較的低い電圧間と、差電圧と比較的高
い電圧間の2種類の信号振幅を持ち、 MOSFETの
ゲートとソース、ドレイン間には耐圧である上記比較的
低い電圧の電圧しか印加されないようにすることより、
耐圧の小さな微細化された素子の耐圧保護を行いつつ、
レベル変換動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る半導体集積回路装置の一実施例
を示す概略ブロック図である。
【図2】この発明に係るレベル変換機能を持つ出力回路
に用いられる内部電圧発生回路の一実施例を示す回路図
である。
【図3】この発明に係る出力回路の一実施例を示す回路
図である。
【図4】この発明に係る半導体集積回路装置を構成する
MOSFETの一実施例を示す概略素子構造断面図であ
る。
【図5】この発明に係る出力回路の動作の一例を示す波
形図である。
【符号の説明】
LOG…論理回路、Q1〜Q14,MP1〜MN2…M
OSFET、INV1〜INV4…インバータ回路、p
−SUB…P型基板、n−WELL…N型ウェル領域、
p−WELL…P型ウェル領域、NMOS…Nチャンネ
ル型MOSFET、PMOS…Pチャンネル型MOSF
ET。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲートとソース、ドレイン間の耐圧が比
    較的低い電圧以下のMOSFETで構成され、 上記MOSFETのゲートとソース、ドレイン間の耐圧
    よりも大きい比較的高い電圧が供給される半導体集積回
    路装置であって、 上記比較的高い電圧と比較的低い電圧の差電圧がソース
    に供給される第2導電型のMOSFET及び比較的高い
    電圧に対応した出力電圧を形成する第1導電型のMOS
    FETは、それらが形成されるウェル領域が半導体基板
    とは分離されて、上記ウェル領域には対応する差電圧及
    び比較的高い電圧が供給され、接地電位と比較的低い電
    圧間と、差電圧と比較的高い電圧間の2種類の信号振幅
    を持ち、 MOSFETのゲートとソース、ドレイン間には耐圧で
    ある上記比較的低い電圧の電圧しか印加されないことを
    特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 上記半導体集積回路装置に形成されるM
    OSFETは、全てが同じ製造工程で形成されるもので
    あることを特徴とする請求項1の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 上記半導体集積回路装置において、 上記比較的高い電圧と比較的低い電圧の差電圧に対応さ
    れた分圧電圧を発生させる内部電圧発生回路と、 上記比較的低い電圧と上記分圧電圧とを動作電圧とする
    入力段回路と、 上記入力段回路を通した出力信号を受け、上記比較的高
    い電圧と上記分圧電圧とで動作するラッチ回路と、 上記比較的高い電圧がソースに印加され、上記ラッチ回
    路の出力信号がゲートに供給された第1導電型の出力M
    OSFETと、 上記第1導電型の出力MOSFETと出力端子との間に
    挿入され、上記分圧電圧がゲートに供給された第1導電
    型の電圧クランプ用MOSFETと、 内部回路で形成された出力信号がゲートに供給され、ソ
    ースが回路の接地電位に接続された第2導電型の出力M
    OSFETと、 上記第2導電型の出力MOSFETと上記出力端子との
    間に挿入され、上記比較的低い電圧がゲートに供給され
    た第2導電型の電圧クランプ用MOSFETとを備えて
    いることを特徴とする請求項1の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 上記入力段回路は、上記内部回路で形成
    された出力信号を受け、互いに逆相の相補出力信号を形
    成するものであり、 上記ラッチ回路は、上記相補出力信号を受けるRSラッ
    チ回路であることを特徴とする請求項1の半導体集積回
    路装置。
JP9363149A 1997-12-15 1997-12-15 半導体集積回路装置 Pending JPH11176950A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006245740A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Sanyo Electric Co Ltd 増幅回路及びこれを用いたエレクトレットコンデンサマイクロフォン
JP2008532108A (ja) * 2005-01-25 2008-08-14 サンディスク コーポレイション バイパスモードを設けた電圧調整器
US8390336B2 (en) 2009-09-08 2013-03-05 Renesas Electronics Corporation Semiconductor apparatus and breakdown voltage control method of the same

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