JPH11175687A - 磁気バーコードおよびその真偽判定方法、情報記録媒体およびその使用方法 - Google Patents

磁気バーコードおよびその真偽判定方法、情報記録媒体およびその使用方法

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JPH11175687A
JPH11175687A JP34831997A JP34831997A JPH11175687A JP H11175687 A JPH11175687 A JP H11175687A JP 34831997 A JP34831997 A JP 34831997A JP 34831997 A JP34831997 A JP 34831997A JP H11175687 A JPH11175687 A JP H11175687A
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bar
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magnetic bar
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JP34831997A
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English (en)
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Hisashi Asuke
尚志 足助
Masao Kuroiwa
政夫 黒岩
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】偽造や改竄を困難にする。 【解決手段】脱磁状態でのみ磁気記録可能な一方向性磁
性体バー13Sと、着磁状態からオーバーライトするこ
とによって磁気記録可能な可逆性磁性体バー13A,1
3Bを一つの磁気バーコード部13に混在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気バーコードお
よびその真偽判定方法、ならびに情報記録媒体およびそ
の使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】流通および金融分野において、バーコー
ドはその読取の便宜性のために著しく普及した。その中
でも、磁気バーコードは偽造されにくくセキュリティ性
が高いので、有価証券、入場券、乗車券、搭乗券、保証
書、クレジットカード、プリペイドカード、定期券など
に普及している。
【0003】従来の磁気バーコードは、使用される磁性
体の性質から大きく次の二つに分類される。一つは、バ
イアス磁界の印加後も着磁状態を保磁できる高保磁力の
磁気バーコードであり、他の一つは、バイアス磁界を印
加時は磁化されるが、その後は着磁状態を残さない低保
磁力の磁気バーコードである。
【0004】前者はバリウム−フェライトやγ−酸化鉄
などの通常の記録用の半硬質磁性体を用いたものであ
る。この高保磁力の磁気バーコードでは、一つのバーの
全体に対して一様に着磁できるだけでなく、一つのバー
にパターン化したデータを書き込むことも可能である。
【0005】低保磁力の磁気バーコードは、鉄粉やニッ
ケル粉などの金属や、Mn−Znフェライトなどの酸化
物磁性体などのうち保磁力が30[Oe]以下の軟質磁性体
により形成される。このような低保磁力の磁気バーコー
ドは、読取の際に印加するバイアス磁界による着磁状態
が磁気バーに残留することがないため、市販のマグネッ
トビューワでは、その存在を検知することができない。
【0006】さらに、磁気バーコードとしては、上記の
2種類の磁気バーを混合したもの、磁化量の異なる磁気
バーを混合したもの、キュリー点の異なる磁気バーを混
合したもの等が提案されている。
【0007】これらの磁気バーコードは、バイアス磁界
を印加する磁気ヘッドや磁気抵抗素子を用いたMR(ma
gnetic resistance)ヘッドなどを備えた磁気センサで
読み取られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の磁気バ
ーコードは、磁気ヘッドにより容易にデータの書換が可
能であるため、この特徴を悪用されて記録データが改竄
されることがある。また、磁性体の特徴を解析すること
により、同様の磁気バーコードの偽造も可能である。近
年では、磁気バーコードを利用したプリペイドカードの
普及につれて、磁気バーコードの改竄や偽造が増加して
いる。つまり、磁気バーコードは本来高いセキュリティ
を保証する技術であったのにその利点が減退しつつあ
り、現状ではさらに高いセキュリティを要求されるよう
になっている。
【0009】本発明は上記の事情を考慮してなされたも
のであり、偽造や改竄が困難な磁気バーコードおよびそ
の真偽判定方法、情報記録媒体およびその使用方法を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る磁気バーコードは、脱磁状態でのみ磁
気記録可能な少なくとも1本の第1の磁気バーと、着磁
状態からオーバーライトすることによって磁気記録可能
な少なくとも1本の第2の磁気バーとが混在しているこ
とを特徴とする。第1の磁気バーは、常温では脱磁状態
でのみ磁気記録可能であるため、一旦磁気記録されたな
ら常温での消去または書換が不可能となり、記録された
データの改竄を防止することができる。また、このよう
な性質を持つ第1の磁気バーは極めて入手しがたく、し
かも脱磁状態にするには特殊な設備が必要であるため、
磁気バーコードの偽造も困難である。
【0011】本発明に係る磁気バーコードは、脱磁状態
でのみ磁気記録可能な少なくとも1本の第1の磁気バー
と、着磁状態からオーバーライトすることによって磁気
記録可能な少なくとも1本の第2の磁気バーと、少なく
とも1本の非磁性体バーとが混在していることを特徴と
するものでもよい。この磁気バーコードでは、上記の効
果に加えて、非磁性体バーの存在により、さらに不正使
用者を混乱させることが可能である。
【0012】また、複数本の上記第2の磁気バーが設け
られ、上記第2の磁気バーには、高い保磁力の第2の磁
気バーと、低い保磁力の第2の磁気バーとがあるように
してもよい。この場合には、高い保磁力の第2の磁気バ
ーが磁界の印加後でも着磁状態を維持できるのに対し
て、低い保磁力の第2の磁気バーは磁界の印加中でなけ
れば着磁状態を維持できない。このことを利用して、磁
界の印加中と、印加後では磁気バーコードから異なるデ
ータが得られるようにすることができる。換言すれば、
同一の磁気バーコードであっても、そこに記録できるデ
ータを多彩にすることが可能である。
【0013】本発明に係る磁気バーコードの真偽判定方
法は、上記第1の磁気バーが一定方向に着磁されている
上記の磁気バーコードと、不正なバーコードとを識別す
る真偽判定方法であって、被判定バーコードに、上記第
1の磁気バーの着磁方向とは逆方向に、上記第2の磁気
バーを着磁できるバイアス磁界を印加しながら、および
/または印加した後に、上記被判定バーコードのうちの
上記第1の磁気バーに相当する位置にあるバーの着磁方
向を少なくとも読み取り、上記第1の磁気バーに相当す
る位置にあるバーの着磁方向が上記第1の磁気バーの初
期の着磁方向と異なるときに、当該被判定バーコードが
不正であると判定することを特徴とする。上記の通り、
本発明に係る磁気バーコードの第1の磁気バーは脱磁状
態でのみ磁気記録可能であるため、一旦磁気記録された
なら常温での書換が不可能である。このため、被判定バ
ーコードが正規の磁気バーコードであるなら、たとえ初
期の第1の磁気バーの着磁方向と逆方向に着磁を行った
としても、第1の磁気バーの着磁方向に変化はないはず
である。にもかかわらず、第1の磁気バーに相当する位
置にあるバーの着磁方向が第1の磁気バーの初期の着磁
方向と異なるのであれば、その被判定バーコードは不正
(例えば偽造物)であるということである。上記の方法
により、本発明に係る磁気バーコードと不正なバーコー
ドとを容易かつ確実に識別することができる。
【0014】本発明に係る情報記録媒体は、上記の磁気
バーコードと、上記磁気バーコードが形成された基材と
を備えることを特徴とする。
【0015】この情報記録媒体の使用方法は、上記情報
記録媒体に記録された情報の読取、または上記記録媒体
への情報の記録の後、上記第1の磁気バーを少なくとも
1本除去することを特徴とする。第1の磁気バーの除去
により、第1の磁気バーに関する初期の記録情報が書換
または消去されることになる。例えば、情報記録媒体が
プリペイドカードの場合のように磁気バーコードに記録
されたデータが金額なら、上記の第1の磁気バーの除去
により減額処理が行われる。また、データが以後の情報
記録媒体の使用の可否なら、第1の磁気バーの除去によ
り今後はこの情報記録媒体を入場券や搭乗券として使用
することができなくなる。
【0016】上記第1の磁気バーの除去は、上記情報記
録媒体に穿孔することにより行われるようにしてもよ
い。第1の磁気バーをその設けられている基材と一括し
て、穿孔によって除去することで、簡単に第1の磁気バ
ーを除去できる。また、だれでもその情報記録媒体の状
態が一目瞭然に理解できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 1.実施形態の構成 図1は本発明の実施形態に係る磁気バーコードを備えた
ほぼ矩形の磁気カード(記録媒体)10を示す平面図で
あり、図2は図1のII-II線矢視断面図である。これら
の図において、符号11は磁気カードの基材を示す。こ
の基材11の上には、半硬質磁性体からなる高保磁力の
磁気記録層12が形成されており、磁気記録層12の上
には、磁気バーコード部13が設けられている。さら
に、磁気バーコード部13を視認できないように覆い隠
す隠蔽層14と、カードの耐久性を向上させる保護層1
5が磁気記録層12の上に積層されている。
【0018】半硬質磁性体からなる高保磁力の磁気記録
層12には、書換可能なデータが記録可能である。この
データは、例えば、パーマロイやセンダスト製等の一般
的な磁気ヘッドで読み書きされる。
【0019】磁気バーコード部13は、互いに間隔がお
かれた複数本のバー13S,13A,13B,13Cか
ら構成されている。バー13S,13A,13B,13
Cは、後述するように異なる成分を有している。磁気バ
ーコード部13において、これらのバー13S,13
A,13B,13Cの配列順序は一つの記録データを表
している。
【0020】バー13S,13A,13B,13Cのう
ち、バー13Sは、常温での記録内容の消去や書換を防
止するため、常温では脱磁状態(磁化されていない状
態)でのみ磁気記録可能な磁気的性質を有する。すなわ
ち、バー13Sをなす磁性材料は、常温における保磁力
が10[kOe]以上であるとともに、常温における脱磁状
態からの初期磁化特性として保磁力の半分以下、すなわ
ち5[kOe]以下の磁界で飽和する。
【0021】一般的な磁気ヘッド、例えばパーマロイや
センダスト製等の磁気ヘッドで与えることのできる磁界
の強さは、せいぜい5〜6[kOe]程度である。従って、
バー13Sの磁性材料には、脱磁状態でこれらの磁気ヘ
ッドによって書込が可能である。しかし、一旦磁化され
ると、その保磁力は10[kOe]以上であるから、その後
は磁気ヘッドで外部磁界を与えても、着磁方向を変化さ
せることはできない。従って、バー13Sは磁気ヘッド
による記録の書換が不可能になっている。
【0022】本明細書では、かかる特徴を有する磁性材
料を一方向性磁性体と称することにする。この一方向性
磁性体としては、例えばMn−Biが挙げられる。つま
り、バー13SはMn−Biにより形成することができ
る。
【0023】一方、この一方向性磁性体は、−200℃
の低温環境下では、保磁力の起源となっている磁気異方
性エネルギーが低下するため、保磁力は200[Oe]程度
となる。この環境下では、外部から磁界を与えることに
より、その磁化方向を変化させることが可能である。従
って、かかる一方向性磁性体が磁化状態にあった場合、
まず、これを超低温(例えば−200℃)に冷却し、次
に、外部からピーク磁界が500〜2000[Oe]程度の
交流磁界あるいは減衰磁界を印加する。これにより、効
率よく脱磁つまり初期化を行なうことができる。
【0024】ただし、かかる低温環境下にあっても、磁
界を外部から与えない限り、一方向性磁性体の磁化方向
は変化することがない。このため、単に低温環境下にお
いて、その後、常温に戻し外部磁界を与えても、一方向
性磁性体の磁化方向を正確に変化させることはできな
い。従って、一般的には、バー13Sの脱磁すなわち初
期化を行なうことが困難であり、不正取得者等による磁
気データの消去および書換を実質的に防止することがで
きる。すなわち、脱磁状態とするには、バー13Sを超
低温にまで冷却する環境、および交流磁界または減衰磁
界を印加する設備が必要となるため、実際には、磁気デ
ータの改竄は、ほとんど不可能と考えられる。
【0025】上記の脱磁すなわち初期化は、磁気カード
10の製造後に行ってもよいが、磁気カード10の冷却
時に品質保持のため、一方向性磁性体を粉末化した状
態、またはその粉末をインキや塗料に混合した状態で行
うのがコストの面からも望ましい。インキや塗料を基材
11の上に印刷などによりコーティングし、固化させる
ことにより、バー13Sが形成される。
【0026】一方、バー13Aおよびバー13Bは可逆
性磁性体からなる。ここで可逆性磁性体とは、磁気ヘッ
ドによって着磁方向(磁化パターン)の書換が可能な保
磁力5[kOe}以下の磁性体である。例えば、バリウム−
フェライトやγ−酸化鉄などの半硬質磁性体、および鉄
粉やニッケル粉などの金属やMn−Znフェライトなど
の酸化物などの軟質磁性体が挙げられる。
【0027】このうち、バー13Aは、バイアス磁界の
印加後も着磁状態を保磁できる高保磁力の半硬質磁性体
(バリウム−フェライトやγ−酸化鉄など)からなる。
バー13Aの着磁状態は、磁気ヘッドによるバイアス磁
界の印加によって変更され、磁界の解除後もその着磁状
態が残留する。
【0028】一方、バー13Bは、バイアス磁界を印加
時は磁化されるが、その後は着磁状態を残さない低保磁
力の軟質磁性体(鉄粉やニッケル粉などの金属やMn−
Znフェライトなどの酸化物)からなる。バー13Bの
着磁状態は、磁気ヘッドによるバイアス磁界の印加によ
って変更されるが、磁界の解除後は、その着磁状態は残
留しない。
【0029】さらに、バー13Cは非磁性体からなるダ
ミーバーである。この材料としては、金属の非磁性体、
樹脂、インキなどが挙げられる。
【0030】上記のバー13Sをなす一方向性磁性体が
極めて入手しがたい材料であるのに対して、バー13
A,13Bをなす可逆性磁性体およびバー13Cをなす
非磁性体は入手が容易である。これらのバー13A,1
3B,13Cも、その材料を含むインキや塗料を基材1
1の上に印刷などによりコーティングし、固化させるこ
とにより形成される。コーティングするには、磁性体バ
ー13A,13Bの材料は粉末化されて、インキや塗料
に混合されるとよい。
【0031】以上より明らかなように、一方向性磁性体
バー13Sは、常温では脱磁状態でのみ磁気記録可能で
あるため、一旦磁気記録されたなら常温での消去または
書換が不可能となり、記録されたデータの改竄を防止す
ることができる。また、このような性質を持つ一方向性
磁性体バー13Sは極めて入手しがたく、しかも脱磁状
態にするには特殊な設備が必要であるため、磁気バーコ
ード部13の偽造も困難である。
【0032】さらに、複数種類の磁気バー13S,13
A,13Bが混在することにより、各磁気バーの解析が
困難となり、磁気バーコード部13の構成内容を不正使
用者が理解するのも困難になる。また、非磁性体バー1
3Cの存在により、さらに不正使用者を混乱させること
が可能である。
【0033】また、磁気バーの種類に応じて、与える磁
界に対する応答が異なるようにすることができ、これに
より記録できる情報も多彩になる。例えば、どの方向の
バイアス磁界を与えても一方向性磁性体バー13Sの着
磁方向が維持されるのに対して、可逆性磁性体バー13
A,13Bの磁束は与えられるバイアス磁界により変更
される。換言すれば、同一の磁気バーコードであって
も、そこに記録できるデータを多彩にすることが可能で
ある。
【0034】さらに、可逆性磁性体バー13A,13B
の保磁力が互いに異なっていることを利用して、後述す
るように、磁界の印加中と、印加後では磁気バーコード
から異なるデータが得られるようにすることができる。
換言すれば、同一の磁気バーコードであっても、そこに
記録できるデータを多彩にすることが可能である。
【0035】2.実施形態の使用方法 次に、本実施形態に係る磁気カード10の使用方法につ
いて説明する。まず、生産直後の磁気カード10におい
ては、磁気バーコード部13は脱磁状態である。従っ
て、この状態で、バイアス磁界を印加せずに、磁気ヘッ
ドで磁気バーコード部13を読み取ろうとしても、磁気
ヘッドの出力を得ることはできない。
【0036】この生産直後の磁気カード10は活性化工
程に送られ、その後、発行所から発券される。活性化工
程においては、磁気バーコード部13を構成するバーに
対してエンコードされる。ここでいうエンコードは、こ
れらのバーに一定方向にバイアス磁界を印加して着磁す
ることである。この時の着磁の方向を正方向とする。
【0037】図3(A)に示すように、エンコード後の
磁気バーコード部13に対して、バイアス磁界を印加せ
ずに磁気ヘッドで読取を行った場合、その読取波は一方
向性磁性体バー13Sおよび高保磁力可逆性磁性体バー
13Aから得られ、これらの波形は同一である。これに
対して、低保磁力可逆性磁性体バー13Bおよび非磁性
体バー13Cは着磁状態を維持できないので、これらか
ら読取波は得られない。図示の配列順序の磁気バーコー
ド部13から得られた全体波形をデコーダでデコードす
ると、「1,1,0,1,1,0,1」のコードデータ
が出力される。
【0038】上記のように一方向性磁性体バー13Sの
着磁方向は、超低温で冷却しない限り、以後は磁気ヘッ
ドで変更することが不可能である。つまり、1桁目、4
桁目、7桁目のコード「1」は不変である。従って、バ
イアス磁界を印加しない状態で、一方向性磁性体バー1
3Sに相当する位置にあるバーの着磁方向を少なくとも
読み取り、そのバーの着磁方向が初期の着磁方向と異な
るときに、当該被判定バーコードが不正であると判定す
ることが可能である。
【0039】また、初期の着磁方向とは逆の方向にバイ
アス磁界を印加した後には、高保磁力可逆性磁性体バー
13Aの波形が逆転する。従って、磁気バーコード部1
3から磁気ヘッドで読み取って得られた全体波形をデコ
ーダでデコードすると、「1,−1,0,1,−1,
0,1」のコードデータが出力される。
【0040】逆方向のバイアス磁界を印加している間に
読取波を得ることも可能である。この時には、高保磁力
可逆性磁性体バー13Aの波形が逆転するだけでなく、
低保磁力可逆性磁性体バー13Bにも高保磁力可逆性磁
性体バー13Aと同様の波形の波が得られる。従って、
磁気バーコード部13から磁気ヘッドで読み取って得ら
れた全体波形をデコーダでデコードすると、「1,−
1,−1,1,−1,0,1」のコードデータが出力さ
れる。
【0041】以上の性質を利用して、磁気バーコード部
13を読み取って、全体波形から得られるコードデータ
を認証などに用いることができるだけでなく、一方向性
磁性体バー13Sに相当する位置の読取コードに基づい
て、磁気バーコード部の真偽判定、ひいては磁気カード
の真偽判定が可能である。
【0042】つまり、磁気カード10の磁気バーコード
部13の一方向性磁性体バー13Sは、常温では脱磁状
態でのみ磁気記録可能であるため、一旦磁気記録された
なら常温での書換が不可能である。このため、被判定カ
ードの被判定バーコード部が正規の磁気バーコード部1
3であるなら、たとえ初期の着磁方向と逆方向に着磁を
行ったとしても、一方向性磁性体バー13Sの着磁方向
に変化はないはずである。にもかかわらず、一方向性磁
性体バー13Sに相当する位置にあるバーの着磁方向が
初期の着磁方向と異なるのであれば、その被判定バーコ
ードは不正(例えば偽造物)であるということである。
【0043】従って、真偽判定方法は、逆方向にバイア
ス磁界を印加しながら、および/または印加後に、一方
向性磁性体バー13Sに相当する位置にあるバーの着磁
方向を少なくとも読み取り、そのバーの着磁方向が初期
の着磁方向と同一のとき(読取コードが「1」のとき)
に、当該被判定バーコードが正規の可能性が高いと判定
し、それ以外のときに不正であると判定することにより
完了する。この方法により、正規な磁気カード10の磁
気バーコード部13と不正なバーコード部とを容易かつ
確実に識別することができる。例えば、仮に被判定磁気
バーコード部が低保磁力可逆性磁性体バーのみからなれ
ば、バイアス磁界の印加中の読取コードは全て「−1」
であり、高保磁力可逆性磁性体バー13Aのみからなれ
ば、バイアス磁界の印加後の読取コードが全て「−1」
であるから、偽造品であると判断できる。
【0044】さらに、磁気カード10に記録された情報
の読取、または磁気カード10への情報の記録の後、一
方向性磁性体バー13Sを1本またはそれ以上、除去す
るようにしてもよい。一方向性磁性体バー13Sの除去
により、一方向性磁性体バー13Sに関する初期の記録
情報が書換または消去されることになる。例えば、図3
(B)に示すように、最初の磁気バーコード部13から
右端の一方向性磁性体バー13Sを除去した場合には、
逆方向にバイアス磁界を印加した後に磁気バーコード部
13から得られた全体波形をデコーダでデコードする
と、「1,−1,0,1,−1,0」のコードデータが
出力される。また、同様の場合に、逆方向のバイアス磁
界を印加している間に磁気バーコード部13から得られ
た全体波形をデコーダでデコードすると、「1,−1,
−1,1,−1,0」のコードデータが出力される。
【0045】このことを利用して、磁気カード10がプ
リペイドカードの場合のように磁気バーコード部13に
記録されたデータが金額なら、上記の一方向性磁性体バ
ー13Sの除去により減額処理が行われる。また、デー
タが以後の磁気カード10の使用可能な回数なら、一方
向性磁性体バー13Sの除去により今後はこの磁気カー
ド10を入場券や搭乗券として使用することができる回
数が減少するか使用できなくなる。
【0046】一方向性磁性体バー13Sの除去は、図4
および図5に示すように、磁気カード10に穿孔するこ
とにより行われるようにしてもよい。これらの図におい
て、符号20が穿孔により設けられた孔を示す。穿孔は
パンチング、すなわち打ち抜きにより行うことが可能で
ある。このように、一方向性磁性体バー13Sをその設
けられている基材11などと一括して、穿孔によって除
去することで、簡単に一方向性磁性体バー13Sを除去
できる。また、その磁気カード10の記録状態、例え
ば、金額の残高や以後の使用可能回数が理解できる。
【0047】このような一方向性磁性体バー13Sの除
去を行う場合には、高保磁力可逆性磁性体バー13Aや
低保磁力可逆性磁性体バー13Bの配設位置が固定情報
とされるだろう。そして、一方向性磁性体バー13Sの
配設位置または個数が、当該磁気バーコード部13の真
正なこと、あるいは今後も使用可能なことを保証する。
【0048】また、一方向性磁性体バー13Sを除去し
ない場合には、いずれの磁性体バーの配設位置または個
数を固定情報としてもよい。そして、一方向性磁性体バ
ー13Sの配設位置または個数が、当該磁気バーコード
部13の真正なことを保証する。
【0049】図6および図7は、磁気カード10の読書
きを行う機能を備えた処理装置の処理の一例を示すフロ
ーチャートを構成する。まず、この処理においては、ス
テップS1で被判定磁気カードのバーコード部を構成す
る全てのバーの着磁方向を読み取る。この読取は、上記
のように被判定バーコード部を磁気ヘッドで読み取って
得られた全体波形をデコーダでデコードすることにより
行うことができる。
【0050】そして、ステップS2で一方向性磁性体バ
ー13Sに相当する規定位置のバーの着磁方向が正方向
か否か判断する。例えば、被判定バーコード部から得ら
れた全体波形をデコードしたコードデータの所定の桁が
「1」か否か判断すればよい。ステップS2の判断結果
が「NO」の場合、すなわち被判定バーコード部が不正
な場合には、処理はステップS3に進む。
【0051】ステップS3では不正警報処理を行う。こ
れは、例えば処理装置に付属の警報音発生装置で音声ま
たは警告音を発生させるか、処理装置に付属のディスプ
レイ装置に文字または記号で当該カードが不正である旨
を表示させるか、上記の両方を実施すればよい。これに
より、処理装置の管理者は異常を知ることができる。
【0052】一方、ステップS2でhの判断結果が「Y
ES」の場合には、処理はステップS4に進み、ここで
制御変数nを読み取る。制御変数nは、磁気バーコード
部13が有する一方向性磁性体バー13Sの個数に等し
く設定されており、例えば磁気カード10がプリペイド
カードの場合には金額の残高を表す。また、磁気カード
10が入場券や搭乗券の場合には、制御変数nは以後の
使用可能回数を表す。制御変数nは、磁気バーコード部
13とは別個に設けられている、書換可能なデータを記
録可能な磁気記録層12に記録しておけばよく、磁気ヘ
ッドで読取可能である。
【0053】次に処理はステップS5に進み、ここで一
方向性磁性体バー13Sの初期の着磁方向とは逆方向の
バイアス磁界が印加される。そして、ステップS6で被
判定バーコード部を構成する全てのバーの着磁方向が読
み取られる。この読取も、上記のように被判定バーコー
ド部を磁気ヘッドで読み取って得られた全体波形をデコ
ーダでデコードすることにより行うことができる。
【0054】次に処理はステップS7に進み、ここで着
磁方向が正方向のバーの個数を上記の制御変数nと比較
する。両者が異なる場合、すなわち被判定バーコード部
が不正な場合には、処理はステップS3に進み、不正警
報処理を実施する。他の場合は、処理はステップS8に
進む。
【0055】ステップS8では上記のバイアス磁界の印
加が解除され、この後、処理はステップS9に進み、こ
こで被判定バーコード部を構成する全てのバーの着磁方
向が読み取られる。この読取も、上記のように被判定バ
ーコード部を磁気ヘッドで読み取って得られた全体波形
をデコーダでデコードすることにより行うことができ
る。
【0056】次に処理はステップS10に進み、ここで
着磁方向が正方向のバーの個数を上記の制御変数nと比
較する。両者が異なる場合、すなわち被判定バーコード
部が不正な場合には、処理はステップS3に進み、不正
警報処理を実施する。他の場合、つまり上記の数度の判
定により被判定バーコード部が真正と考えられる場合に
は、処理はステップS11に進む。
【0057】ステップS11では、ステップS4で読み
取った制御変数nから1を減じた数を新たに制御変数n
として設定し、次にステップS12でこの新たな制御変
数nを磁気記録層12に更新記録する。
【0058】次に、制御変数n以外にも磁気記録層12
に記録すべき可変データや追記データがあるか否かをス
テップS13で判断する。もし、そのようなデータがあ
れば、データの追記または書換処理をステップS14で
行った後、処理はステップS15に進み、それ以外の場
合には、処理は直接ステップS15に進む。
【0059】ステップS15では、真正な磁気カード1
0にある全ての一方向性磁性体バー13Sに関するデー
タを参照して、制御変数nに基づいて、磁気カード10
上の穿孔すべき位置を選択決定し、その後、ステップS
16において、決定された一方向性磁性体バー13Sを
除去すべく磁気カード10に穿孔する。
【0060】この後、処理はステップS17に進んで、
ステップS11でデクリメントされた制御変数nが
「0」に等しいか否か判断する。この判断結果が「YE
S」の場合、すなわち磁気カード10がプリペイドカー
ドの場合の金額の残高が「0」だったり、磁気カード1
0が入場券や搭乗券の場合の以後の使用可能回数が
「0」だったりする場合には、使用終了報知処理を行う
ため処理はステップS18に進む。使用終了報知処理
は、例えば処理装置に付属の警報音発生装置で以後の使
用が不可能な旨を音声でカードの使用者に報知させる
か、処理装置に付属のディスプレイ装置に文字または記
号でその旨を表示させるか、処理装置に付属の印刷装置
でカードの表面にその旨を印刷すればよい。
【0061】ステップS18の後、処理はステップS1
9に進む。また、ステップS17の判断結果が「NO」
の場合には、処理は直接ステップS19に進む。ステッ
プS19では、磁気カード10の用途に応じた必要な処
理が行われる。例えば、プリペイドカードでは、処理装
置に付属の印刷装置で、磁気カード10の表面に残高を
印刷し、搭乗券または入場券では入場ゲートの開閉等を
行う。この後、処理は終了する。
【0062】3.変更例 上記の実施形態は基材11をカードとした磁気カードに
係るものであるが、基材の形状は用途に応じて変更する
ことが可能である。すなわち他の記録媒体に磁気バーコ
ード部13を設けてもよい。
【0063】磁気バーコード部13の配列やこれを構成
するバーの種類は、上記の実施形態に限定されない。例
えば、非磁性体バー13Cを省略したものも本発明の範
囲を逸脱しない。また、高保磁力可逆性磁性体バー13
Aと低保磁力可逆性磁性体バー13Bのいずれかしか設
けずに、バイアス磁界の印加中と印加後のうち一方の時
だけに、一方向性磁性体バー13Sの着磁方向に基づい
た真偽判定を実施するようにしても、本発明の範囲内で
ある。
【0064】上記の処理装置におけるバイアス磁界の印
加中と印加後の真偽判定は、着磁方向が正方向のバーの
個数と、上記の制御変数nとの比較により行っているが
(ステップS7およびステップS10)、これには限定
されず、一方向性磁性体バー13Sに相当する規定位置
のバーの着磁方向が正方向か否か判断することにより行
ってもよい。
【0065】
【実施例】以上の実施形態に相当する磁気カード10を
製造した。基材11として厚さ188μmの白色ポリエ
チレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製:商品
名「E22」)を準備した。この基材11の上に、保磁
力2750[Oe]のバリウム−フェライトを所定の混合樹
脂に混合させて作製した塗料をコーティングし、磁場配
向後、乾燥させて固化させて、磁気記録層12を形成し
た。混合樹脂は塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体とウレ
タン樹脂の混合物であり、バリウム−フェライトと混合
樹脂の混合比は5:1とした。磁気記録層12の乾燥後
の厚さは12μmであった。
【0066】磁気バーコード部13の一方向性磁性体バ
ー13Sは、表1に示す成分のインキを用いたスクリー
ン印刷方法で幅0.5mm、長さ3mm、厚さ6μmに
形成した。ここで、Mn−Biの磁性粉末は、粉末化の
段階で上記のように超低温下で脱磁し、印刷後には直ち
に記録が可能な初期状態にあるようにした。
【表1】
【0067】また、同様の印刷方法により、可逆性磁性
体バー13A,13Bを上記と同様の寸法に形成した。
高保磁力可逆性磁性体バー13Aのインキの成分を表2
に示す。高保磁力可逆性磁性体バー13Aの保磁力は3
00[Oe]であった。
【表2】
【0068】低保磁力可逆性磁性体バー13Bのインキ
の成分を表2に示す。低保磁力可逆性磁性体バー13B
の保磁力は10[Oe]であった。
【表3】
【0069】さらに非磁性体からなる市販のスクリーン
インキで同様の印刷方法により同様の寸法に非磁性体バ
ー13Cを形成した。磁気バーコード部13におけるバ
ー13S,13A,13B,13Cの配列パターンは、
図1および図2と同様にした。
【0070】そして、鱗片状アルミニウムペーストを含
むインキで隠蔽層14を、磁気バーコード部13の上の
厚さが3μmになるように設けて、磁気バーコード部1
3の黒色のバー13S,13A,13B,13Cを隠蔽
した。さらに、紫外線硬化型オフセットインキにより、
カードの耐久性を向上させる保護層15を厚さ2μmに
形成して、このように得られた積層体からカードの形状
に打ち抜き加工して磁気カード10の試料を得た。
【0071】この磁気カード10につき以下のように試
験した。まず、活性化(エンコード)工程として、約1
500[Oe]の正方向バイアス磁界を磁気ヘッドにより印
加した。その後、読取用の磁気ヘッドで磁気バーコード
部13を読み取って得られた全体波形をデコーダでデコ
ードすると、図3(A)に示す「1,1,0,1,1,
0,1」のコードデータが出力された。この一連のコー
ドデータは、一方向性磁性体バー13Sと高保磁力可逆
性磁性体バー13Aに磁束が残留する一方で、低保磁力
可逆性磁性体バー13Bと非磁性体バー13Cに磁束が
残留しないことを意味しており、発明者の予測が確認で
きた。
【0072】次に、使用時のカードの真偽判定方法を裏
付けるため、初期の着磁方向とは逆の方向に約1500
[Oe]のバイアス磁界を印加した後に、読取用の磁気ヘッ
ドで磁気バーコード部13を読み取って得られた全体波
形をデコーダでデコードすると、図3(A)に示す
「1,−1,0,1,−1,0,1」のコードデータが
出力された。この結果は、一方向性磁性体バー13Sの
着磁方向が維持されたまま磁束が残留し、高保磁力可逆
性磁性体バー13Aの着磁方向が変更されて磁束が残留
し、低保磁力可逆性磁性体バー13Bと非磁性体バー1
3Cに磁束が残留しないことを意味しており、発明者の
予測が確認できた。
【0073】また、この逆方向バイアス磁界を印加しな
がら、読取用の磁気ヘッドで磁気バーコード部13を読
み取って得られた全体波形をデコーダでデコードする
と、図3(A)に示す「1,−1,−1,1,−1,
0,1」のコードデータが出力された。この結果は、バ
イアス磁界の印加中には、低保磁力可逆性磁性体バー1
3Bで磁束が発生することを意味する。
【0074】さらに、磁気カード10への穿孔後に得ら
れるコードデータを確認した。穿孔は図の右端にある一
方向性磁性体バー13Sの位置に行い、そのバー13S
を取り除いた。逆バイアス磁界の印加後のコードデータ
は「1,−1,0,1,−1,0」となり、逆バイアス
磁界の印加時のコードデータは「1,−1,−1,1,
−1,0」となった。
【0075】以上のようにして、磁気カード10につい
て、一方向性磁性体バー13Sを除去しない限り、常に
その着磁方向が維持されることができると確認できた。
また、可逆性磁性体バー13A,13Bについては、バ
イアス磁界を逆方向にかけることにより、一方向性磁性
体バー13Sと識別できると確認できた。さらに、逆方
向のバイアス磁界の印加中と印加後では、可逆性磁性体
バー13A,13Bを互いから識別できると確認でき
た。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁気バーコードや情報記録媒体の偽造や改竄が困難にな
るとともに、一つの磁気バーコードに含めるデータも多
彩にできる。また、真正な磁気バーコードと不正なバー
コードを容易かつ確実に識別できる。さらに、バーコー
ドの記録内容の改変は、第1の磁気バー(一方向性磁性
体バー)の除去により行うことができ、その除去状態は
視覚により簡単に理解できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る磁気バーコードを
備える情報記録媒体である磁気カードを示す平面図であ
る。
【図2】 図1のII-II線矢視断面図である。
【図3】 (A)は図1および図2に示すバーコードを
読み取った各種の読取波の波形と、これらの波形からデ
コードされたコードデータを示す図であり、(B)は図
4および図5に示すバーコードを読み取った各種の読取
波の波形と、これらの波形からデコードされたコードデ
ータを示す図である。
【図4】 図1および図2に示す磁気カードに穿孔した
状態を示す平面図である。
【図5】 図4のV-V線矢視断面図である。
【図6】 上記の磁気カードの読書きを行う機能を備え
た処理装置の処理の一例を示すフローチャートの一部で
ある。
【図7】 上記フローチャートの一部であり、図6を補
完する図である。
【符号の説明】
10…磁気カード(記録媒体)、11…基材、12…磁
気記録層、13…磁気バーコード部、13S…一方向性
磁性体バー(第1の磁気バー)、13A…高保磁力可逆
性磁性体バー(第2の磁気バー)、13B…低保磁力可
逆性磁性体バー(第2の磁気バー)、13C…非磁性体
バー、14…隠蔽層、15…保護層、20…パンチ孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱磁状態でのみ磁気記録可能な少なくと
    も1本の第1の磁気バーと、 着磁状態からオーバーライトすることによって磁気記録
    可能な少なくとも1本の第2の磁気バーとが混在してい
    ることを特徴とする磁気バーコード。
  2. 【請求項2】 脱磁状態でのみ磁気記録可能な少なくと
    も1本の第1の磁気バーと、 着磁状態からオーバーライトすることによって磁気記録
    可能な少なくとも1本の第2の磁気バーと、 少なくとも1本の非磁性体バーとが混在していることを
    特徴とする磁気バーコード。
  3. 【請求項3】 複数本の上記第2の磁気バーが設けら
    れ、 上記第2の磁気バーには、高い保磁力の第2の磁気バー
    と、低い保磁力の第2の磁気バーとがあることを特徴と
    する請求項1または2に記載の磁気バーコード。
  4. 【請求項4】 上記第1の磁気バーが一定方向に着磁さ
    れている請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気バー
    コードと、不正なバーコードとを識別する真偽判定方法
    であって、 被判定バーコードに、上記第1の磁気バーの着磁方向と
    は逆方向に、上記第2の磁気バーを着磁できるバイアス
    磁界を印加しながら、および/または印加した後に、 上記被判定バーコードのうちの上記第1の磁気バーに相
    当する位置にあるバーの着磁方向を少なくとも読み取
    り、 上記第1の磁気バーに相当する位置にあるバーの着磁方
    向が上記第1の磁気バーの初期の着磁方向と異なるとき
    に、当該被判定バーコードが不正であると判定すること
    を特徴とする磁気バーコードの真偽判定方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載の磁
    気バーコードと、 上記磁気バーコードが形成された基材とを備えることを
    特徴とする情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 上記情報記録媒体に記録された情報の読
    取、または上記記録媒体への情報の記録の後、 上記第1の磁気バーを少なくとも1本除去することを特
    徴とする請求項5に記載の情報記録媒体の使用方法。
  7. 【請求項7】 上記第1の磁気バーの除去は、上記情報
    記録媒体に穿孔することにより行われることを特徴とす
    る請求項6に記載の情報記録媒体の使用方法。
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