JPH11174776A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH11174776A
JPH11174776A JP9356195A JP35619597A JPH11174776A JP H11174776 A JPH11174776 A JP H11174776A JP 9356195 A JP9356195 A JP 9356195A JP 35619597 A JP35619597 A JP 35619597A JP H11174776 A JPH11174776 A JP H11174776A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing
rotation
developing device
latent image
rotary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9356195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3820309B2 (ja
Inventor
Takahito Isobe
卓人 磯部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP35619597A priority Critical patent/JP3820309B2/ja
Publication of JPH11174776A publication Critical patent/JPH11174776A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3820309B2 publication Critical patent/JP3820309B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回動軸の周りに配設された複数の現像器を有
する回動型現像装置を備える画像形成装置において、該
回動型現像装置の途中停止を検知することができる画像
形成装置を提供する。 【解決手段】 制御装置160は、回動量としての正転
受信数Iを0にリセットしてから(s1)、回転開始信
号を駆動回路77aに出力して現像器ユニット40の回
転を開始させる(s2)。エンコーダ200は、現像器
ユニット40の回転を検知すると回転数に応じた数の正
転検知パルス200a又は逆転検知パルス200bを出
力する。制御装置160は、正転検知パルス200aを
正転受信数CTaに、また、逆転検知パルス200aを
逆転受信数CTbにそれぞれカウントする(s3)。そ
して、駆動回路77aからの回転終了信号を受信する
と、I=CTa−CTbを計算した後、現像器ユニット
を正常に移動させたときに受信するパルス数としての予
定受信数Xと正転受信数Iとを比較する(s7)ことで
現像器ユニット40の回動停止位置を確認する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ、複写
機、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、回動
軸の周りに配設された複数の現像器を有する回動型現像
装置の回動停止位置を検知する回動停止位置検知手段に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、電子写真式画像形成装置は次の
ようなプロセスで画像の形成を行っている。即ち、帯電
装置によって潜像担持体としての感光体の表面を均一に
帯電し、光学系による画像情報に基づく静電潜像を該表
面に形成させる。次いで、この静電潜像を、可視像化
(以下、現像と称する)するために現像器に対向する現
像位置に移動・通過させる。この通過により、上記静電
潜像は、現像剤としてのトナーを付着されてトナー像と
なる。更に、このトナー像を、中間転写体に転写した後
に、タイミングを合わせて搬送する画像記録媒体として
の転写紙に再転写することで、該転写紙上にトナー画像
を形成させる。一方、転写処理後の感光体はクリーニン
グ装置によって残留トナーを除去され、また、該感光体
上の残留電荷は除電装置によって除電される。
【0003】このような一連のプロセスを行う画像形成
装置として、回動軸の周りに配設された複数の現像器を
有する回動型現像装置を駆動装置で回動させることによ
り、任意の現像器を潜像担持体に対向する現像位置に移
動させて該潜像担持体の表面に形成された潜像を現像す
るものが多数知られている(例えば、特開昭62−25
1772号公報、特開昭63−78170号公報、特開
平7−319275号公報など)。この種の画像形成装
置においては、感光体に形成させた色分解像の潜像を、
上記回動型現像装置の各現像器でそれぞれ個別の色に現
像させ、現像された該色分解像を中間転写体上に順次重
ね合わせて転写・合成させることで、フルカラー画像を
形成させることが可能である。
【0004】ところで、このような回動型現像装置を有
する画像形成装置は、一般に、上記回動型現像装置にお
ける所定の回動位置としての基準位置を検知すること
で、各現像器を上記現像位置に移動するための回動駆動
の停止タイミングを決定している(以下、該決定に係る
制御方法をタイミング制御方法と称する)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなタイミング制御方法を用いる場合には、次のような
問題がある。即ち、上記回動型現像装置を回動させるた
めの駆動装置は、回動停止位置の精度を高く要求される
ので、モータ軸の回動角度を正確に制御できるステッピ
ングモータが一般的に用いられる。しかし、このステッ
ピングモータは、突発的に生ずる外的要因により、駆動
トルクを大きく変動されたり、制御部からのモータ駆動
用パルス(以下、単にパルスとも称する)にノイズを混
入されたりすると、モータ軸の回動を停止する脱調と呼
ばれる状態に陥り易い。ステッピングモータが脱調に陥
ると、上記回動型現像装置は、当然ながら回動を途中で
停止されてしまう。一方、画像形成装置の制御部は、上
記パルスを発信している限りは、ステッピングモータの
モータ軸と上記回動型現像装置とを回動させているもの
とみなしており、該回動型現像装置の途中停止を認識す
ることができい。このため、制御部は、上記回動型現像
装置が途中停止した後も、ステッピングモータに対して
通常のタイミングで上記パルスの発信と停止とを繰り返
すので、該途中停止の後の該回動型現像装置の回動停止
位置を正規の位置から大きくずらしてしまう。この結
果、画像記録媒体に部分的に画像の抜けた異常画像を形
成してしまうという問題がある。
【0006】また、上記回動型現像装置の駆動伝達系部
品の異常等によって、駆動装置の駆動が伝達されなくな
った場合にも、制御部は、該回動型現像装置の回動の途
中停止を認識できずに上記異常画像を形成させてしま
う。
【0007】また、上記タイミング制御方法を用いる画
像形成装置であって、画像形成動作の待機時における上
記回動型現像装置の回動待機位置(以下、ホームポジシ
ョンと称する)を、各現像器と感光体とを接触させない
位置とすることで、該現像器及び該感光体の接触による
劣化を軽減する画像形成装置が多数知られている。この
種の画像形成装置は、上記基準位置を検知した後に上記
回動の速度を徐々に減速させながら、所定の回動量で該
回動を停止させた位置を上記ホームポジションとしてい
る。上記基準位置を上記ホームポジションとしない理由
は、上記回動型現像装置の回動を瞬時に停止させること
が困難であり、また、該回動を瞬時に停止させると駆動
装置や該回動型現像装置に大きな衝撃を与えてしまうか
らである。そして、このホームポジションから再び上記
回動を開始させた後、所定のタイミングで該回動を停止
させることで、任意の現像器を上記現像位置に移動させ
て現像を開始する。しかし、このように、上記基準位置
と上記ホームポジションとが異なると、上述の理由によ
り、該基準位置と該ホームポジションとの間で上記回動
を停止させてしまう場合がある。このような場合でも、
制御部は、上記回動型現像装置をホームポジションに回
動させたものと誤認するので、再び上記基準位置を検知
するまでは、各現像器の停止位置を上記現像位置から大
きくずらしてしまうという問題がある。なお、従来、上
記回動型現像装置とともに回動される被検部材を上記基
準位置で検知する基準位置検知センサを有し、該基準位
置検知センサに該被検部材を検知させている位置をホー
ムポジションとする画像形成装置が多数知られている。
しかし、この種の画像形成装置においては、上記基準位
置検知センサが上記被検部材を検知した瞬間を上記基準
位置とする場合が多く、このような場合には、上記回動
型現像装置は該瞬間から僅かに回動された後にホームポ
ジションに停止される。従って、この種の画像形成装
置、即ち、ホームポジションで上記被検部材センサが上
記被検部材を検知する画像形成装置、においても、上記
基準位置とホームポジションとが微妙に異なる場合が多
い。
【0008】本発明は、以上の問題点に鑑みなされたも
のであり、その目的とするところは、上記回動型現像装
置を有する画像形成装置において、該回動型現像装置の
途中停止を検知することができる画像形成装置を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、回動軸の周りに配設された複数
の現像器を有する回動型現像装置と、該回動軸を中心に
該回動型現像装置を回動させる駆動装置と、該回動型現
像装置における所定の回動位置としての基準位置を検知
する基準位置検知センサと、表面に潜像を形成する潜像
担持体とを有し、該回動によって任意の現像器を該潜像
担持体に対向する現像位置に移動させて該潜像を現像す
る画像形成装置であって、該回動型現像装置の回動量を
検知する回動量検知手段を備え、該回動量に基づいて該
回動型現像装置の回動の途中停止を検知することを特徴
とするものである。
【0010】請求項1の発明においては、上記回動型現
像装置が回動を開始すると、上記回動量検知手段が該回
動型現像装置の回動量を検知し始める。そして、上記駆
動装置の駆動を停止したときの上記回動量に基づいて、
該回動型現像装置の回動の途中停止を検知する
【0011】請求項2の発明は、請求項1の画像形成装
置であって、上記途中停止を検知した場合には、上記回
動型現像装置を所望の位置まで追加回動させることを特
徴とするものである。
【0012】請求項2の発明においては、何らかの異常
により、上記回動型現像装置が途中停止した場合には、
該回動型現像装置を所望の位置まで追加回動させる。例
えば、上記回動型現像装置を上記ホームポジションに停
止できなかった場合には、該回動型現像装置を追加回動
させることにより、該回動型現像装置を正確にホームポ
ジションに位置させる。
【0013】請求項3の発明は、請求項2の画像形成装
置であって、上記任意の現像器を上記現像位置に移動さ
せた後に上記潜像担持体の潜像を形成させることを特徴
とするものである。
【0014】請求項3の発明においては、上記回動型現
像装置の途中停止により、上記任意の現像器を上記現像
位置に停止できなかった場合でも、上記追加回動によっ
て該現像器を該現像位置に移動させてから該現像器に対
応する潜像を上記潜像担持体に形成させる。即ち、上記
任意の現像器を上記現像位置に移動させるまでは、該現
像器に対応する潜像を該現像位置に移動させない。
【0015】請求項4の発明は、表面に分解画像の潜像
を形成する潜像担持体と、回動軸の周りに配設され、内
部の現像剤を用いて該潜像を現像する複数の現像器と、
該複数の現像器を該回動軸の周りに保持する回動型現像
装置と、該回動軸を中心に該回動型現像装置を回動させ
る駆動装置と、該回動型現像装置における所定の回動位
置としての基準位置を検知する基準位置検知センサと、
現像された該分解画像を順次重ね合わせて転写・合成さ
れることにより、合成画像を形成される中間転写体と、
該中間転写体上の該現像剤を除去してクリーニングする
クリーニング装置とを有し、該回動によって任意の現像
器を該潜像担持体に対向する現像位置に移動させて該潜
像を順次現像する画像形成装置であって、該回動型現像
装置の回動量を検知する回動量検知手段を備え、該回動
量に基づいて該回動型現像装置の回動の途中停止を検知
し、且つ、該途中停止を検知した場合には、該クリーニ
ングを実施して該合成画像に対する画像形成動作を始め
からやり直すことを特徴とするものである。
【0016】請求項4の発明においては、上記途中停止
により上記任意の現像器を上記現像位置に停止できなか
った場合には、それまでに上記中間転写体に転写・合成
した画像を上記クリーニング装置によって除去する。例
えば、上記回動型現像装置を用いてフルカラー画像等の
合成画像を形成させる場合には、個々の現像器によって
現像された色分解画像を上記中間転写体に順次重ね合わ
せることにより1つの合成画像を完成させるので、単一
画像を形成させる場合よりも長時間を要する。従って、
合成画像を形成させる場合には、個々の現像器における
現像処理速度の高速化を図るために、上記回動によって
個々の現像器を上記現像位置に到達させる前に上記潜像
担持体における色分解画像の潜像を形成させながら移動
させ、該到達の直後に該潜像の先端部を該現像位置に到
達させる制御方法を用いることが望ましい。しかし、こ
のような制御方法においては、上記任意の現像器が、上
記現像位置でなく、且つ、微量の現像剤を上記潜像に付
着させる位置で停止された場合には、正規の色の現像剤
で低濃度に現像された上記色分解画像が上記中間転写体
に転写・合成されてしまう。また、上記任意の現像器が
上記現像位置に停止されず、且つ、該任意の現像器と異
なる現像器が現像剤を上記潜像に付着させる位置で停止
された場合には、正規と異なる色の現像剤で現像された
上記色分解画像が上記中間転写体に転写・合成されてし
まう。これらの結果、形成されるフルカラー画像の品質
を低下させたり、フルカラー画像を形成できなかったり
という問題が生ずる。そこで、本発明では、上記合成画
像に係る画像形成動作において、上記任意の現像器を上
記現像位置に停止できなかった場合には、それまでに上
記中間転写体に転写・合成した画像を除去して、上記合
成画像に対する画像形成動作を始めからやり直す。
【0017】請求項5の発明は、請求項4の画像形成装
置であって、上記回動型現像装置における上記途中停止
の位置が、上記現像器の現像剤を上記潜像に付着させな
い位置である場合には、上記画像形成動作のやり直し及
び上記クリーニングを実施することなく上記回動型現像
装置を該途中停止の位置で待機させ、上記潜像の現像、
及び、上記中間転写体における上記分解画像の重ね合わ
せを適正に行えるタイミングで該回動型現像装置を所望
の位置まで追加回動させることを特徴とするものであ
る。
【0018】請求項5の発明においては、上記途中停止
により上記任意の現像器を上記現像位置に停止できなか
ったときでも、現像器の現像剤を上記潜像担持体に付着
させない位置で上記回動が停止された場合には、それま
でに上記中間転写体に転写・合成した画像を除去するこ
となく、上記回動型現像装置を該位置で待機させる。こ
の待機により、上記中間転写体には未現像の上記潜像が
重ね合わされることになるが、それまでに該中間転写体
に転写・合成された画像に与える影響は少ない。そこ
で、上記潜像の現像、及び、上記中間転写体における上
記分解画像の重ね合わせを適正に行えるタイミングが再
度到来した時点で、上記回動型現像装置を追加回動させ
て上記任意の現像器を上記現像位置に移動させる。この
結果、上記任意の現像器を上記現像位置に停止できなか
った場合でも、それまでに上記中間転写体に転写・合成
した画像を除去することなく、上記合成画像を形成させ
ることができる。
【0019】請求項6の発明は、回動軸の周りに配設さ
れ、且つ、内部の部材に印加される電圧を受伝されるバ
イアス受電端子を有する複数の現像器と、該複数の現像
器を該回動軸の周りに保持する回動型現像装置と、該回
動軸を中心に該回動型現像装置を回動させる駆動装置
と、該回動型現像装置における所定の回動位置としての
基準位置を検知する基準位置検知センサと、表面に潜像
を形成する潜像担持体と、該潜像担持体に対向する現像
位置にある該現像器の該バイアス受電端子と接触するバ
イアス送電端子と、該バイアス送電端子に該電圧を印加
する電圧印加装置とを有し、該回動によって任意の現像
器を該現像位置に移動させて該潜像を現像する画像形成
装置であって、該回動型現像装置の回動量を検知する回
動量検知手段を備え、該回動量に基づいて該回動型現像
装置の回動の途中停止を検知し、且つ、該途中停止の位
置が該バイアス受電端子と該バイアス送電端子とを接触
させない位置である場合には、該バイアス送電端子に該
電圧を印加しないことを特徴とするものである。
【0020】請求項6の発明においては、何らかの異常
により、上記回動型現像装置が途中停止されたときに、
該途中停止の位置が上記バイアス受電端子と上記バイア
ス送電端子とを接触させない位置である場合には、該バ
イアス送電端子に上記電圧を印加しない。このため、上
記バイアス送電端子は、無負荷状態で電圧を印加される
ことがなく、放電を起こさない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
るカラー電子写真プリンタ(以下、プリンタと称する)
に適用した1実施形態について説明する。図1は本実施
形態に係るプリンタの概略構成図である。まずこのプリ
ンタ全体の概略について説明する。図1において、潜像
担持体としての感光体ドラム1は、矢印A向きに回転駆
動されながら、一様帯電手段としての帯電チャージャ2
により一様に帯電された後、レーザ光学装置3により画
像情報に基づき走査露光されて表面に静電潜像が形成さ
れる。ここで、露光する画像情報は所望のフルカラー画
像をイエロー、マゼンタ、シアン、及び黒の色情報に分
解した単色の画像情報である。感光体ドラム1上に形成
された静電潜像は、後に詳述される回動型現像装置とし
ての現像器ユニット40により各々所定の現像剤として
の黒トナー、シアントナー、マゼンタトナー、イエロー
トナーで現像され、これにより感光体ドラム1上に各色
画像が形成される。
【0022】感光体ドラム1上に形成された各色トナー
画像は、感光体ドラム1と同期して図中矢印B向きに回
転する中間転写体としての中間転写ベルト5上に、黒ト
ナー画像、、シアントナー画像、マゼンタトナー画像、
イエロートナー画像の順に重ね合わせて転写されること
で、合成画像としてのフルカラー画像に合成される。一
方、転写紙10は、中間転写ベルト5の回転にタイミン
グを合わされながら、両面複写兼用自動給紙カセット7
あるいは手差し給紙トレイ7aから給紙ローラ8、8
a、レジストローラ9を経由されて転写部に搬送され
る。そして、この転写部の2次転写チャージャ11によ
り、中間転写ベルト5上に重ね合わされたイエロー、マ
ゼンタ、シアン、及び黒の画像が、転写紙10上に一括
転写される。転写終了後の転写紙10は定着装置12に
よりトナー像が定着されフルカラープリントとして機外
に排出される。(以下、余白)
【0023】なお、中間転写ベルト5上に転写されなか
った感光体ドラム1上のトナーは、感光体クリーナ13
により感光体ドラム1から除去され、また、転写紙10
上に転写されなかった中間転写ベルト5上のトナーは、
クリーニング装置としての中間転写ベルトクリーナ14
により中間転写ベルト5から除去される。
【0024】次に本実施形態に係るプリンタの画像形成
動作について説明する。図2は、現像器ユニット40の
側面図である。現像器ユニット40は内部に黒現像器8
3、シアン現像器83C、マゼンタ現像器83M及びイ
エロー現像器83Y等を有している。また、現像器ユニ
ット40は、回動軸としての中心軸52を中心に、本図
において図示を省略された駆動装置により回動駆動さ
れ、画像形成動作時以外の時、即ち、作像動作前および
作像動作後には、図2に示すようなホームポジションで
停止し、待機している。本実施形態では、黒現像器83
の現像ローラ84とイエロー現像器83Yの現像ローラ
84Yの中間位置が感光体ベルト1と対向し、両現像ロ
ーラ84、84Yが感光体ドラム1に接触しない現像器
ユニット40の回動停止位置をホームポジションとして
いる。このホームポジションは、本実施形態でカラー画
像形成動作を行う際に第1番目に使用される黒現像器8
3が、画像形成開始時に現像器の図2中矢印D方向への
回転により、現像位置により早く且つ正確に到達するこ
とができる位置である。さらに、非画像形成動作時に、
感光体ドラム1と現像ローラとの不必要な接触による感
光体ベルト1および現像ローラの劣化や傷つきの防止、
並びに所定領域外へのトナーの付着や固着などを防止で
きる位置でもある。
【0025】同プリンタは、画像形成動作を開始する
と、まず、黒トナー画像を次のように形成させる。帯電
チャージャ2がコロナ放電によって感光体ドラム1を一
様帯電させ、次いで、半導体レーザ3dが黒カラー画像
信号に基づいて感光体ドラム1をラスタ露光する。この
ラスタ像が露光されたとき、帯電チャージャ2により一
様帯電された感光体ドラム1の表面には、露光光量に比
例する電荷が消失し、黒静電潜像が形成される。そし
て、この黒静電潜像の先端部が現像器ユニット40との
対向部の現像位置(以下、現像ポジションと称する)に
到達する前に、現像器ユニット40が図2中矢印D方向
に回転されることにより、黒現像器83の現像ローラ8
4が該現像ポジションに移動される。現像ポジションで
は、この黒静電潜像に黒現像ローラ84上の黒トナーが
飛翔して、感光体ドラム1の電荷の無い部分、つまり、
露光された部分に吸着することにより、静電潜像と相似
な黒トナー画像を形成する。そして、この黒トナー画像
は、感光体ドラム1と接触状態で等速駆動している中間
転写ベルト5の表面に、ベルト転写器6によって転写さ
れる(以下、感光体ドラム1から中間転写ベルト5への
トナー画像転写をベルト転写という)。
【0026】感光体ドラム1上の若干の未転写残留トナ
ーは、感光体ドラム1の再使用に備えて感光体クリーナ
ー13で清掃される。清掃されたトナーは回収パイプを
経由して図示しない排トナータンクに蓄えられる。
【0027】感光体ドラム1では黒画像形成工程の次に
シアン画像形成工程に進み、シアン画像データによるレ
ーザー光書き込みで、シアン静電潜像形成を行う。そし
て、先の黒静電潜像の後端部が通過した後で、且つ、シ
アン静電潜像の先端部が到達する前に、現像器ユニット
40が図2中矢印D方向に回転される。この回転によっ
て、シアン現像器83Cが現像位置にセットされてシア
ン静電潜像がシアントナーで現像される。以後、シアン
静電潜像領域の現像を続けるが、シアン静電潜像の後端
部が通過した時点で、先の黒現像器83の場合と同様に
現像器ユニット40を回転させ、次のマゼンタ現像器8
3Mを現像位置に移動させる。この移動もマゼンタ静電
潜像の先端部が現像位置に到達する前に完了される。な
お、マゼンタ及びイエローの画像形成工程については、
それぞれのカラー画像データ読み取り、静電潜像形成、
現像の動作が上述の黒、シアンの工程と同様であるので
説明を省略する。
【0028】一方、上記中間転写ベルト5は、感光体ド
ラム1に順次形成される黒、シアン、マゼンタ、イエロ
ーのトナー画像を、同一面に順次位置重ね合わされるこ
とで、4色重ねのフルカラートナー画像が形成される。
この4色のフルカラートナー画像は、転写工程におい
て、転写紙10に2次転写チャージャ11により一括転
写される。
【0029】なお、リピ−トプリントのときは、感光体
ドラム1への画像形成は、1枚目の4色目(イエロー)
の画像形成工程に引き続き、所定のタイミングで2枚目
の1色目(黒)の画像形成工程に進む。また、中間転写
ベルト5は、1枚目の4色重ねトナー画像の転写紙10
への一括転写工程に引き続き、表面を中間転写ベルトク
リーナ14でクリーニングされた領域に、2枚目の黒ト
ナー画像がベルト転写される。その後は、1枚目と同様
動作になる。
【0030】次に、本実施形態に係る回動型現像装置と
しての現像器ユニット40について説明する。図3は同
現像ユニット40の分解斜視図、図4は同現像ユニット
40の平面図、図5は同現像ユニット40の部分拡大斜
視図である。図3において現像器ユニット40は、内部
に黒、イエロー、マゼンタ、マゼンタ及びシアンの色の
トナーをそれぞれ個別に用いる現像器83、83Y、8
3M、83Cが形成され、かつプリンタ本体内において
回動軸としての中心軸の軸線回りで回動自在に取り付け
られる外周がほぼ円筒状の外筐と、各現像器に一対一で
対応しそれぞれ黒、イエロー、マゼンタ、マゼンタ及び
シアンのトナーを収容した4つのトナー収容器41、4
2、43、44を保持し、かつ該現像器ユニット40よ
りその中心軸線方向の前側でほぼ同軸上になるように取
り付けられて該中心軸線回りで現像器ユニット40と一
体に回動するトナー収容器ユニット45と、該中心軸に
取り付けられた回動量検知手段としてのエンコーダ20
0(図4参照)とを備えている。また、現像器ユニット
40の外部には、現像器ユニット40及びトナー収容器
ユニット45(以下、40と45との組み合わせをリボ
ルバ現像ユニットという)を支持した状態で、上記中心
軸線にほぼ平行にプリンタ本体にスライド可能な収納台
46と、回転補給ユニットを覆う回転不能に設けられた
カバー47とが設けられている。
【0031】上記リボルバ現像ユニットは、収容台46
の前支持板48に回動自在に取り付けらた例えば2つの
支持コロ49で現像器ユニット40の円盤状の前端壁5
0を支持し、かつ、現像器ユニット40の円盤状の後端
壁51の中心部に突設された先端テーパの中心軸52
を、本体後側板53に穿設された中心軸挿入孔54で回
動自在に支持することにより、プリンタ本体内で例えば
図1に示すようにその回転軸線が感光体ドラム1の回転
軸線とほぼ同一の水平面内において互いに平行になる位
置に位置決めされ、かつ回動自在になっている。
【0032】上記収容台46は、上記前支持板48、後
支持板55、両支持板に前後端部それぞれが固着されか
つ連結棒56、57、58で補強された側面カバー59
とを有する。この前支持板48には上記リボルバ現像ユ
ニットを挿入可能な挿入孔60が形成され、かつ上記支
持コロ49の他に上記トナー収容器ユニット45に設け
られたトナー補給ローラ駆動用のモータ61及び該モー
タ61で駆動される歯車列62が取り付けられている。
またこの収容台46は図5に示すように上記後支持板5
5近傍に上記連結棒56、57によって支持された中板
63が取り付けられ、該中板63に本体後側板に穿設さ
れた位置決め孔63aに嵌合する位置決めピン63bが
突設されている。該中板63と後支持板55との間の位
置決めピン部分に、ブラケット64の基端部が揺動可能
に取り付けられ、更に該ブラケット64の先端部に現像
器ユニット後端壁周面部の所定個所に形成された複数
(本例では5つ)の凹部65のうちの何れかに落ち込む
位置決めコロ66が回動自在に軸支されている(図7
(a)参照)。このブラケット64はスプリング67に
より矢印向きに付勢されて、例えば図7に破線で示すよ
うにリボルバ現像ユニットの回転で上記凹部65がコロ
に対向したときに確実にコロを該凹部65内に落とし込
めるようにされている。
【0033】一方プリンタの本体前側板68にはリボル
バ現像ユニットを担持した状態の上記収納台46を挿入
可能な挿入孔69などが形成され、この本体前側板68
と本体後側板53との間に、上記収納台46をスライド
自在に支持するための上下ガイド70、71が掛けわた
されている。これらのガイド70、71に案内される収
容台部分として、収容台側面カバー59の上端部と側部
にそれぞれ被ガイド部72、73が設けられ、このうち
側部の被ガイド部73の下面部には、上記ガイド71に
上向きに植設されたガイドピン74が入り込むピン溝7
5が形成されている。このピン溝は、収容台46のプリ
ンタ本体に対する挿入や引き出し操作時に、収容台46
を感光体ドラム1から離間する方向に逃がし、かつ挿入
完了時には感光体ドラム1に比較的近接した所定個所に
リボルバ現像ユニットをガイドできるように、手前側の
所定部分のみが後側の部分に比して感光体ドラム1より
になるように途中から曲がった形状にされている。
【0034】また、上記中板63に突設された上記位置
決めピン63bの先端部はテーパ状になっており、この
先端部がプリンタ本体への収納台挿入完了直前から、本
体後側板53の上記位置決め孔63aに入り込み、該挿
入完了時点ではこの収容台46の後支持板55を本体内
で正確に位置決めできるようになっている。一方収納台
46の前支持板48は収納台46の本体への挿入完了後
にねじ76などで本体前側板68に固定される。これに
代え、後支持板55と同様にテープ状の位置決めピンを
用いても良い。そして、リボルバ現像ユニットの後端部
は、収納台46の引き出し状態では該収納台46の後側
板53で支持されるが、該収納台46の本体挿入完了直
前から上記中心軸挿入孔54に入り込み徐々に入り込ん
で持ち上げられ、該挿入完了時点では、完全に後支持板
55から浮き上がる。これにより、リボルバ現像ユニッ
トは、本体に正確に位置決めされた収容台前支持板48
の支持コロ49で前端部が支持され、かつ中心軸52を
介して本体後側板53に回動自在に後端部が位置決めさ
れて、回動可能になる。
【0035】そして、上記リボルバ現像ユニットは、図
4に示すように本体後側板53に取り付けられたステッ
ピングモータからなる駆動装置としてのリボルバ回動用
モータ77で駆動される同じく本体後側板53に取り付
けられたリボルバ出力歯車78が、現像器ユニット40
の後端板の背面にねじ止めなどで固定された該後端板5
1とほぼ同径のリボルバ入力歯車79に噛み合って、回
転駆動されるようになっている。この本体後側板53に
は後述する現像器ユニット40内の現像ローラなどを駆
動するための現像駆動用モータ80、該現像駆動用モー
タ80で駆動される現像出力歯車81、各モータと各出
力歯車とを連結する歯車列62を収容したギヤボックス
82なども取り付けられている。
【0036】上記中心軸に取り付けられたエンコーダ2
00は、現像器ユニット40の回動に伴う該中心軸の回
動を検知し、回動量に応じたパルスを後述の制御装置1
60に出力する。このエンコーダ200は、上記中心軸
における正回転(図2の矢印Dの方向)及び逆回転の双
方を検知することができ、該正回転を検知したときは正
転検知パルス200aを、該逆回転を検知したときは逆
転検知パルス200bを、それぞれ制御装置160(図
9参照)に出力する。これにより、リボルバ回動用モー
タ77の脱調によって上記中心軸及び現像器ユニット4
0が振動されて回動位置を微妙に変化されても、制御装
置160は正確に該回動位置を検知することができる。
【0037】図6は現像器ユニット40の内部構造を示
すための図4中のX−X断面図である。現像器ユニット
40は前述のほぼ円盤状の前後端板(図4参照)と、該
前後端板間に設けられた図6に示すような仕切り壁とを
備えている。この仕切り壁は黒トナーを収容した円筒状
の黒トナーボトルを挿入可能な中空円筒部82と、該中
空円筒部82から放射状に伸びて該中空円筒部82まわ
りの空間を円周方向に互いにほぼ同型の4つの現像室に
区画する現像器ケーシング部83、83C、83M、8
3Yとからなっている。これらの各現像室内に現像剤と
してのキャリア及び各色のトナーからなる二成分現像剤
が収容されている。図示の例では感光体ドラムに対向す
る現像位置としての現像ポジションにあるのが黒トナー
とキャリアを収容した黒現像器の現像室で、図中反時計
回りの順に、イエロートナーとキャリアを収容したイエ
ロー現像器の現像室、マゼンタトナーとキャリアを収容
したマゼンタ現像器の現像室、シアントナーとキャリア
を収容したシアン現像器の現像室になっている。
【0038】ここで、4つの各現像室の内部構造はまっ
たく同様であるので、以下、図6において現像ポジショ
ンにある黒現像室を例にとって内部構造を説明し、他の
現像室の内部構造については対応する部材の符号とし
て、黒現像室における符号と同じ数字にイエロー、マゼ
ンタ、シアンの各現像室を区別するためY、M、Cの添
字を付した符号を図中に示し、説明を省略する。
【0039】図中現像ポジションにある黒現像器におい
て、現像器ケーシング部83には感光体ドラム1に向け
た開口部が形成され、該開口部を介して一部が露出する
ように現像室内に現像ローラ84が設けられている。ま
た現像室内には現像ローラ84に担持されて感光体ドラ
ム1との対向部に搬送される現像剤量を規制するドクタ
ブレード85、該ドクタブレード85で規制されて現像
室内に押し留められた現像剤の一部を中心軸線方向に沿
って後から前に搬送する上搬送スクリュウ86とそのガ
イド87、及び、現像室内の現像剤を撹拌する撹拌パド
ル88が設けられている。この撹拌パドル88は現像ロ
ーラ84の幅方向にわたって複数の現像剤排出孔89a
が形成された中空円筒部89と、該中空円筒部89の周
面から放射状に伸びる複数の撹拌板部90とを備え、該
中空円筒部89内には、中心軸線方向に沿って上記上搬
送スクリュウ86とは逆の向きに現像剤を搬送する下搬
送スクリュウ91が収容されている。この下搬送スクリ
ュウ91の下方の現像器ケーシング部には、現像室内の
現像劣化に伴う現像剤交換時に、劣化現像剤排出口や必
要に応じて未使用現像剤(トナー混合済み)の投入口と
して使用するため回転軸線方向に延びる剤排出口92が
形成され、該排出口92を外側から覆うキャップ93が
ねじ94などで固定されている。
【0040】図7(a)は現像器ユニット40の後端壁
51を前側から見た透視図である。該後端壁部、具体的
には該後端壁51に固設された上記リボルバ入力歯車7
9よりも後側に図示の各歯車が設けられている。すなわ
ち、上記後端壁51などを貫通して上記リボルバ入力歯
車79よりも後側まで突出した現像ローラ84の軸端部
に現像ローラ歯車98が固設され、同様に上記リボルバ
入力歯車79よりも後側まで突出した上下搬送スクリュ
ウ86、91それぞれの軸端部に上下搬送スクリュウ歯
車99、100が固設されている。そして、図示の例で
は上記現像ローラ84歯車と下搬送スクリュウ歯車10
0とに噛み合うアイドル歯車101と、本体後側板53
に取り付けられ現像駆動用モータ80により駆動される
現像出力歯車81とに噛み合うための現像入力歯車95
が、現像器ユニットの後端壁51の背面側に取り付けら
れている。これらの歯車が後端壁側に設けられているリ
ボルバ現像ユニットが前述のように収納台46に担持さ
れてプリンタ本体内に挿入されることにより、図7
(a)に示すように本体側の現像出力歯車81とリボル
バ現像ユニット側の現像入力歯車95とが噛み合う。こ
れと同時に同じく同図7(a)に示すように本体側のリ
ボルバ出力歯車78にリボルバ現像ユニット側のリボル
バ入力歯車79が噛み合う。
【0041】なお、図8(a)は現像器ユニット40の
駆動モータ部の平面図、図8(b)は同駆動モータ部の
正面図である。これらの図からわかるように、上記収納
台挿入に伴い本体側とリボルバ現像ユニット側の歯車と
の噛み合いが良好に行われるように、収納台スライド方
向に後退可能に本体側の歯車78、81が取り付けら
れ、かつ付勢手段としてのスプリング102、103に
より本体前側に押し出し付勢されている。これにより、
本体側の歯車78、81とリボルバ現像ユニット側の歯
車79、95が収納台挿入時に干渉する関係にある場合
にも、本体側歯車78、81が退避して収納台46の挿
入が完全に行われ得る。そしてその後の本体側歯車7
8、81の駆動に伴って歯車の干渉を解消でき、上記付
勢力により最もリボルバ現像ユニット側に本体歯車7
8、81が押し出され、リボルバ現像ユニット側の歯車
79、95との完全な噛み合いが実現できる。
【0042】上記完全な噛み合いが実現できた状態の図
7(a)において、現像出力歯車81が図中矢印Aで示
す向きに駆動され、これに噛み合う現像入力歯車95を
介して上下搬送スクリュウ歯車99、100が回転して
上下搬送スクリュウが回転駆動される。また同現像入力
歯車95、下搬送スクリュウ歯車100及びアイドル歯
車101を介して現像ローラ歯車98が回転して現像ロ
ーラ84が回転駆動される。
【0043】図7(c)に示すように現像ポジションに
位置する現像器のバイアス受電端子としての現像ローラ
軸98a端に対向する本体後側板53の定位置には、バ
イアス回路105に接続されたバイアス送電端子として
の棒状端子106がブラケット107により収納台スラ
イド方向に後退可能に取り付けられ、かつ付勢手段とし
てのスプリング107aにより本体前側に押し出し付勢
されている。この棒状端子106の先端部は半球状に形
成され、かつ、現像ローラ84の軸端部は該半球より若
干極率半径が大きい断面円孤状のへこみが形成され、こ
れらにより、リボルバ現像ユニットの回転に伴って棒状
端子106との対向部に到来する現像ローラ84軸端部
と、該棒状端子先端との係合離脱時の接触付加軽減及び
係合中における接触の安定化が図られている。
【0044】図9は、プリンタ本体の電装部のブロック
図である。この電装部の制御装置160は、図示しない
CPU、RAM、ROM、I/Oインターフェース、タ
イマー等により構成されている。この制御装置160の
CPUには、I/Oインターフェースを介して、基準位
置検知センサ151(図10参照)、前カバー検知装置
152、トナー濃度制御に用いる光学センサP、トナー
収容器の交換検出装置であるセット検知装置118Y、
M、C、127、各種モータ77、61、80の駆動回
路77a、61a、80a、操作パネル161、エンコ
ーダ200の正転検知パルス200a及びエンコーダ2
00の逆転検知パルス200b等が接続されている。操
作パネル161には、各色の現像器のトナーニアエンド
を表示するためのトナーニアエンドランプ162Y、
M、C、BK、ユーザが各色のトナー収容器41、4
2、43、44の交換を指示するための交換指示ボタン
163Y、M、C、BK、前カバーが開いたことを表示
するカバー開ランプ164、テンキー165、プリント
スタートボタン166、ユーザが各色のトナーによる単
色現像を指示するための単色指示ボタン167Y、16
7M、167C、167BK等が設けられている。
【0045】次に、現像器ユニット40(リボルバ現像
ユニットも含む)の回動動作について説明する。図10
は、本実施形態のプリンタに係る現像器ユニット40の
側面図であり、イエロー現像器83Yが現像ポジション
にある状態を示している。イエロー現像器83Yがフル
カラー画像に対する最終合成色であるイエロー画像の現
像を終えると、制御装置160は、駆動回路77aに駆
動開始命令信号を出力する。駆動回路77aは、この駆
動開始命令信号を受信するとリボルバ駆動用モータ77
に駆動用パルスを出力することで、リボルバ駆動用モー
タ77の駆動を開始させるとともに、現像器ユニット4
0の図10中矢印D方向への回転を開始させる。この現
像器ユニット40の回転に伴い、基準位置検知センサ1
51は、被検知部材150を検知を検知するとともに、
基準位置検知信号を制御装置160に出力する。制御装
置160は、イエロー画像の現像の際にイエロー現像器
83Yを正確に現像ポジションに位置させていれば、現
像器ユニット40を図中矢印D方向に5°回転させた時
点で基準位置検知信号を受信することになる。また、そ
れまでの回動位置と正規の回動位置とに僅かな誤差を生
じていても、制御装置160は基準位置検知信号の受信
により、以降の回動位置を補正することができる。
【0046】制御装置160は、基準位置検知センサ1
51からの基準位置検知信号を受信すると、駆動回路7
7aに40°回転命令信号を出力する。駆動回路77a
は、この40°回転命令信号を受信すると、現像器ユニ
ット40を正確に40°回転させるために必要な数だ
け、駆動用パルスを出力する。この結果、現像器ユニッ
ト40が図2に示されるホームポジションに正確に移動
されると同時に、本体側に設けられた位置決めコロ66
と、現像器ユニット40の後端壁周面に設けられた凹部
65aとが嵌合される。このように、本実施形態に係る
プリンタは、現像器ユニット40をホームポジションに
移動させて、作像動作を終了する。なお、駆動回路77
aは駆動用パルスの出力を終えた時点で、回動終了信号
を制御装置160に逐次出力する。
【0047】また、制御装置160は、上述のような黒
静電潜像の形成動作が開始されると、適正なタイミング
で、45°回転命令信号を駆動回路77aに出力する。
駆動回路77aは、この45°回転命令信号を受信する
と、現像器ユニット40を図2中矢印D方向へ正確に4
5°回転させる数だけ、駆動用パルスを出力する。この
結果、現像器ユニット40が正確に45°回転されると
ともに、黒現像器83が現像ポジションに位置する(図
6)。このとき同時に、本体側に設けられた位置決めコ
ロ66と、現像器ユニット40の後端壁周面に設けられ
た凹部65とが嵌合されることにより、振動等の応力に
よる現像器ユニット40の位置ズレが防止される。
【0048】黒現像器83による黒静電潜像の現像が終
了すると、制御装置160は、適正なタイミングで、9
0°回転命令信号を駆動回路77aに出力する。駆動回
路77aは、この90°回転命令信号を受信すると、現
像器ユニット40を図2中矢印D方向へ正確に90°回
転させる数だけ、駆動用パルスを出力する。この結果、
現像器ユニット40が正確に90°回転されるととも
に、シアン現像器83Cが現像ポジションに位置する。
なお、マゼンタ現像器83M及びイエロー現像器83Y
の現像ポジションへの移動については、シアン現像器8
3Cと同様であるので説明を省略する。
【0049】次に、現像器ユニット40の回動量を監視
する制御について説明する。上述のように、本実施形態
に係るプリンタには、現像器ユニット40の中心軸に回
動量検知手段としてのエンコーダ200を設けてある。
このエンコーダ200は、現像器ユニット40の正回転
を検知したときは正転検知パルス200aを、現像器ユ
ニット40の逆回転を検知したときは逆転検知パルス2
00bを、それぞれ制御装置160に出力する。
【0050】図11は、制御装置160における現像器
ユニット40の回動量の監視制御を示すフローチャート
である。図に示すように、制御装置160は、回動量と
しての正転受信数Iを0にリセットしてから(ステップ
1、なお、以下、「ステップ」を記号sで記す)、回転
信号を駆動回路77aに出力して現像器ユニット40を
回転させる(s2)。現像器ユニット40が回転を開始
すると、エンコーダ200は、この回転を検知すると同
時に回転量に応じた数の正転検知パルス200aを制御
装置160に出力する。また、何らかの異常により、現
像器ユニット40が逆回転された場合には、エンコーダ
200は該逆回転を検知して逆転量に応じた数の逆転検
知パルス200bを出力する。エンコーダ200にパル
スを出力される制御装置160は、正転検知パルス20
0aを1パルス受信する毎に正転受信数CTaに1をカ
ウントし、また、逆転検知パルス200aを1パルス受
信する毎に逆転受信数CTbに1をカウントする(s
3)。
【0051】一方、駆動回路77aは、所定のタイミン
グでリボルバ駆動用モータ77への駆動用パルスの出力
を停止させた後、回転終了信号を制御装置160に出力
する。そして、回転終了信号を受信した制御装置160
が、該受信までにカウントされた正転受信数CTaと逆
転受信数CTbとを用いて次に示す式1の計算を実行す
る(s4及びs5)。
【式1】I=CTa−CTb
【0052】次いで、制御装置160は、式1で求めた
正転受信数IをRAM(不図示)に格納した後(s
6)、現像器ユニット40を正常に移動させたときに受
信するパルス数としての予定受信数Xと正転受信数Iと
を比較する(s7)ことで現像器ユニット40の回動停
止位置を確認する。この確認の際、現像器ユニット40
が、リボルバ駆動用モータの脱調等の異常によって途中
停止された場合には、I<Xとなり、また、駆動回路7
7aのリボルバ駆動用モータへの駆動用パルス出力のタ
イミングに誤差を生じて予定より多く回動された場合に
は、I>Xとなるので、回動停止位置の異常として検知
することができる(s9)。
【0053】上述のように、本実施形態のプリンタに用
られたエンコーダ200は、現像器ユニット40の正転
と逆転の両方向の回転を検知する。このため、現像器ユ
ニット40がリボルバ駆動用モータの脱調に伴う振動に
よって微妙に正転及び逆転の方向に移動されても、制御
装置160は現像器ユニット40の回動位置を正確に検
知することができる。
【0054】以上、本実施形態のプリンタによれば、現
像器ユニット40の回動停止位置を確認するので、該回
動停止位置の異常を検知することができる。
【0055】次に、上記実施形態のプリンタにおいて、
請求項2の構成を適用した1実施例について説明する。
図12は、本実施例のプリンタの制御装置160におけ
る現像器ユニット40の回動量の監視制御を示すフロー
チャートであり、該監視制御は、現像器ユニット40を
ホームポジションに回動させるときに用いられるもので
ある。図12において、X1は、制御装置160が現像
器ユニット40を上記基準位置から正転方向に正確に4
0°回転させたときに受信するパルス数としての40°
予定受信数である。制御装置160は、予定受信数Xを
40°予定受信数X1とし(s11)、更に、正転受信
数Iを0にリセットして(s12)から、回転開始信号
を駆動回路77aに出力して現像器ユニット40を回転
させる(s13)。基準位置検知センサ151は、この
回転に伴って上記基準位置を検知すると、基準位置検知
信号を制御装置160に出力する。基準位置検知センサ
151からの信号を受信した制御装置160は、瞬時に
予定受信数Xを駆動回路77aに出力する(s14及び
s15)。予定受信数Xを受信した駆動回路77aは、
この予定受信数Xに応じた数の駆動用パルスをリボルバ
駆動用モータ77に出力することで、現像器ユニット4
0を正転方向に正確に40°回転させる。
【0056】リボルバ駆動用モータ77の駆動によって
現像器ユニット40が回転を開始すると、エンコーダ2
00は、この回転を検知すると同時に回動量に応じた数
の正転検知パルス200a又は逆転検知パルス200b
を制御装置160に出力する。エンコーダ200にパル
スを出力される制御装置160は、正転検知パルス20
0aを1パルス受信する毎に正転受信数CTaに1をカ
ウントし、また、逆転検知パルス200aを1パルス受
信する毎に逆転受信数CTbに1をカウントする(s1
6)。
【0057】駆動回路77aは、駆動用パルスの出力を
終えると直ちに回転終了信号を制御装置160に出力す
る。回転終了信号を受信した制御装置160は、該受信
までにカウントされた正転受信数CTaと逆転受信数C
Tbとを用いて上記式1の計算を実行する(s17及び
s18)。
【0058】次いで、制御装置160は、上記式1で求
めた正転受信数IをRAMに格納した後(s19)、予
定受信数Xと正転受信数Iとを比較する(s20)こと
で現像器ユニット40の回動停止位置を確認する。この
確認の際、正常な回動停止位置、つまり、I=X、を確
認したら監視制御を終了し、回動停止位置の異常、つま
り、I≠Xを確認したら異常時対処用のサブルーチンs
b1を実行する(s20)。
【0059】サブルーチンsb1では、制御装置は、ま
ず次に示される式2の計算を実行して、現像器ユニット
40におけるホームポジションからの回動量の誤差を求
めると同時に、該誤差を新たな予定受信数Xとする(s
21)。
【式2】X=X−I
【0060】そして、この新たな予定受信数XをRAM
に格納し(s22)、更に、正転受信数Iを0にリセッ
トした後(s23)に、以降の制御動作を上述のs15
にループさせる。このループにより、現像器ユニット4
0は、上記誤差の分だけ追加回動され、更に、この追加
回動でも異常が発生された場合には、更なる追加回動を
施される。このように、制御動作をループさせることに
より、現像器ユニット40をホームポジションに位置さ
せるまで追加回動させることができる。
【0061】以上、本実施例のプリンタによれば、現像
器ユニット40のホームポジション停止位置に異常を生
じても、現像器ユニット40を正規のホームポジション
まで追加回動させるので、現像器ユニット40を確実に
ホームポジションに位置させることができる。また、現
像器ユニット40を確実にホームポジションに位置させ
るので、ホームポジションからの各現像器の現像ポジシ
ョンへの移動を正確に行うことができる。
【0062】次に、上記実施例のプリンタに、請求項3
の構成を適用した1具体例について説明する。本具体例
のプリンタには、任意の1色のみのトナーで全ての色分
解画像を現像する単色現像モードを設けてあり、操作パ
ネル161の単色指示ボタン167Y、167M、16
7C、167BK(図9参照)の何れかを押すことで該
単色現像モードを実行させることができる。制御装置1
60は、単色指示ボタンを押されると、モード設定値M
を1に変更にしてRAMに格納すると同時に、選択色予
定受信数XCを、黒の場合には45°、シアンの場合に
は135°、マゼンタの場合には225°、イエローの
場合には315°の現像器ユニットの回転に相当する予
定受信数に変更してRAMに格納する。
【0063】また、本具体例のプリンタは、単色現像モ
ードを設定されると、選択色に対応する現像器が現像ポ
ジションに移動されてから感光体ドラム1に対するレー
ザ光書き込みを行う。従って、現像器ユニット40の途
中停止を発生されても、選択色に対応する現像器を現像
ポジションに移動させるまでは、感光体ドラム1に静電
潜像を形成させない。
【0064】図13は、本具体例のプリンタの制御装置
160における現像器ユニット40の回動量の監視制御
を示すフローチャートである。制御装置160は、現像
器ユニット40の回動に先立って、まず、モード設定値
X=0であるか否かを判断する(s31)。モード設定
値X=0の場合には、フルカラー現像モードを設定され
ており、後述する図14の制御動作を行うことでフルカ
ラー画像用の監視制御を行う。モード設定値X≠0の場
合には、単色現像モードを設定されていることになり、
図中s32以降の監視制御を行う。
【0065】単色現像モードの場合には、制御装置16
0は、予定受信数Xを選択色予定受信数XCに、正転受
信数Iを0に、それぞれ変更した後に、予定受信数Xを
駆動回路77aに出力する(s32、s33、s3
4)。予定受信数Xを受信した駆動回路77aは、この
予定受信数Xに応じた数の駆動用パルスをリボルバ駆動
用モータ77に出力することで、現像器ユニット40
を、黒単色現像の場合には45°、シアン単色現像の場
合には135°、マゼンタ単色現像の場合には225
°、イエロー単色現像の場合には315°回転させる。
【0066】現像器ユニット40が回転を開始すると、
エンコーダ200にパルスを出力される制御装置160
は、正転検知パルス200aを1パルス受信する毎に正
転受信数CTaに1をカウントし、また、逆転検知パル
ス200aを1パルス受信する毎に逆転受信数CTbに
1をカウントする(s35)。そして、駆動回路77a
からの回転終了信号を受信すると、該受信までにカウン
トされた正転受信数CTaと逆転受信数CTbとを用い
て上記式1の計算を実行する(s36及びs37)。
【0067】次いで、制御装置160は、上記式1で求
めた正転受信数IをRAMに格納した後(s38)、予
定受信数Xと正転受信数Iとを比較する(s39)こと
で現像器ユニット40の回動停止位置を確認する。この
確認の結果、正常な回動停止位置、つまり、I=X、を
確認したら現像ポジションにある現像器の現像終了を待
機した後(s40)、図12の監視制御を実行すること
で作像動作を終了させる。回動停止位置の異常、つま
り、I≠Xを確認したら図12のサブルーチンsb1を
実行した後(sb1)、その後の制御動作を上述のs3
5にループさせる。このループにより、現像器ユニット
40は、上記誤差の分だけ追加回動され、更に、この追
加回動でも異常が発生された場合には、更なる追加回動
を施される。このように、制御動作をループさせること
により、任意の現像器を現像ポジションに位置させるま
で追加回動させることができる。
【0068】なお、リピートプリントのときは、上記任
意の現像器を現像ポジションに位置させたまま、次の転
写紙に対する静電潜像を開始させることで、画像形成動
作における時間の短縮を図っている。
【0069】以上、本具体例のプリンタによれば、単色
現像モードにおいて、選択色に対応する現像器を現像ポ
ジションに停止できなかった場合でも、該現像器を現像
ポジションに移動させるまでは感光体ドラム1に静電潜
像を形成させないので、部分的に画像の抜けた異常画像
の形成を防止することができる
【0070】次に、上記具体例のプリンタに、請求項
4、5及び6の構成を適用した1詳細例について説明す
る。本詳細例のプリンタは、フルカラー現像モード設定
時には、上述の実施形態に記載されたタイミングで感光
体ドラム1へのレーザ光書き込み及び現像器ユニット4
0の回動動作を行う。つまり、任意の現像器が現像ポジ
ションに位置する前に、該現像器に対応する静電潜像形
成のためのレーザ光書き込みを感光体ドラム1に施す。
【0071】図14は、本詳細例のプリンタの制御装置
160における現像器ユニット40の回動量の監視制御
を示すフローチャートであり、該監視制御は、現像器ユ
ニット40をホームポジションから回動させて各現像器
を現像ポジションに位置させるときに用いられるもので
ある。図14において、X2は、制御装置160が現像
器ユニット40を正転方向に正確に45°回転させたと
きに受信するパルス数としての45°予定受信数であ
り、X3は、制御装置160が現像器ユニット40を正
転方向に正確に90°回転させたときに受信するパルス
数としての90°予定受信数である。また、Jは、現像
ポジションに位置する現像器を特定するための現像器特
定値であり、J=0のときには何れの現像器も現像ポジ
ションに位置しておらず、J=1のときには黒現像器8
3が、J=2のときにはシアン現像器83Cが、J=3
のときにはマゼンタ現像器83Mが、J=4のときには
イエロー現像器が、それぞれ現像ポジションに位置して
いる。また、現像器ユニット40の回動停止位置が各現
像器のトナーを感光体ドラム1に付着させない位置であ
るときには、正転受信数Iは、次に示す式3の範囲内に
ある。
【式3】Z0<I<Z1
【0072】制御装置160は、フルカラー現像モード
の作像動作命令を検知すると、つまり、上記S31にお
いてM=0であった場合には、現像器ユニット40の回
転に先立って、予定受信数Xを45°予定受信数X2
に、正転受信数Iを0に、現像器特定値Jを0に、それ
ぞれ変更する(s51、s52、s53)。そして、こ
の変更の後、現像器ユニット40を正転方向に正確に4
5°回転させるために、予定受信数Xを駆動回路77a
に出力する(s54)。予定受信数Xを受信した駆動回
路77aは、予定受信数Xに応じた数の駆動用パルスの
リボルバ駆動用モータ77への出力を開始する。リボル
バ駆動用モータ77は、駆動用パルスの受信を開始する
ことで、現像器ユニット40の正転方向への45°回転
を開始させる。そして、エンコーダ200からの正転検
知パルス200aを1パルス受信する毎に正転受信数C
Taに、また、逆転検知パルス200aを1パルス受信
する毎に逆転受信数CTbに、それぞれ1をカウントし
(s55)、駆動回路77aからの回転終了信号を受信
したときに上記式1の計算を実行する(s56及びs5
7)。
【0073】次いで、制御装置160は、上記式1で求
めた正転受信数IをRAMに格納した後(s58)、予
定受信数Xと正転受信数Iとを比較する(s59)こと
で現像器ユニット40の回動停止位置を確認する。この
確認の結果、正常な回動停止位置、つまり、I=X、を
確認したら現像器特定値Jに1を加算した後(s6
0)、J=4であるか否かを判断する(s61)。J=
4である場合には、最終合成色用の現像器であるイエロ
ー現像器83Yを現像ポジションに移動させたことにな
るので、イエロー現像器83Yの現像終了のタイミング
を見計らって図12の制御動作を行うことで、現像器ユ
ニット40を現像ポジションまで回動させて作像動作を
終了する(s62)。
【0074】上記s61の結果がJ≠4であった場合に
は、次の合成色に対応する現像器を現像ポジションに移
動させる必要がある。そこで、予定受信数Xを90°予
定受信数X3に変更した後(s63)、現像ポジション
に位置する現像器の現像終了のタイミングを見計らって
制御動作を上記s54にループさせる(s64)。この
ループにより、以降、現像器ユニット40を正転方向に
順次90°回転させて、シアン現像器83C、マゼンタ
現像器83M及びイエロー現像器83Yをそれぞれ現像
ポジションに位置させる。
【0075】何らかの原因により現像器ユニット40の
回動停止位置に異常が生じた場合は、上記s59でI≠
Xが検知され、異常時対処用のサブルーチンsb2が実
行される。
【0076】サブルーチンsb2では、まず、J=0で
あるか否かが判断される(s65)。そして、この判断
の結果がJ=0である場合は、現像器ユニット40をホ
ームポジションから正転方向に45°回転させる際に異
常を生じたことになる。ホームポジションでは、黒現像
器83が鉛直方向に対して正転方向に45°公転された
位置にあり、黒現像器83の鉛直方向からの公転量は正
転受信数Iと異なる。このため、J=0である場合に
は、正転受信数Iに45°予定受信数X2を加算して鉛
直方向からの公転量に補正する(s66)。一方、何れ
かの現像器が現像ポジションにあるときには、次の合成
色の現像に用いる現像器を中心軸からの垂線の延長線上
に位置させており、該現像器の公転量が0であるので、
このような補正を行う必要はない。
【0077】次に、制御装置160は、後述されるサブ
ルーチンsb3を実行した後、正転受信数Iが上記式3
の範囲にあるか否かを判断する(s67)。正転受信数
Iが上記式3の範囲外にある場合には、現像器ユニット
40が現像器のトナーを感光体ドラム1に付着させる位
置で停止されたことになる。このため、既に、感光体ド
ラム1の静電潜像にトナーを付着させているおそれがあ
るので、中間転写ベルト5のトナーをクリーニングした
後(s68)、現像器ユニット40をホームポジション
に移動させるために、図12の制御動作を行う。更に、
図12の制御動作を終了したら、再びs51からの制御
動作に戻ることで、目的のフルカラー画像に対する作動
動作を始めからやり直す。
【0078】上記s67において、正転受信数Iが上記
式3の範囲内にある場合には、現像器ユニット40が現
像器のトナーを感光体ドラム1に付着させない位置で停
止されたことになり、それまでに中間転写ベルト5上に
転写・合成させた画像にトナーを付着させない。従っ
て、正転受信数Iが上記式3の範囲内にある場合は、s
69以降の制御動作を実行させることで、現像器ユニッ
ト40の回動停止位置を補正した後に、それまでの作像
動作を継続させる。
【0079】s69では、制御装置160は、現像器ユ
ニット40の追加回動によって回動停止位置を補正する
ために、上記式2の計算を実行して現像器ユニット40
におけるホームポジションからの回動量の誤差を求める
と同時に、該誤差を新たな予定受信数Xとする。次に、
XをRAMに格納した後、正転受信数Iを0に変更する
(s70、s71)。更に、感光体ドラム1上の静電潜
像の現像、及び、中間転写体ベルト5における色分解画
像の重ね合わせ、を再度適正に行えるタイミングで(s
72)、制御動作を上記s54にループさせる。このよ
うに制御動作をループさせることにより、任意の現像器
を現像ポジションに位置させるまで、現像器ユニット4
0を追加回動させることができる。
【0080】図15は、図14におけるサブルーチンs
b3の制御動作を詳細に示したフローチャートである。
本詳細例に係るプリンタにおいては、現像器ユニット4
0の回動停止位置が、バイアス受電端子としての現像ロ
ーラ軸98a端と、バイアス送電端子としての棒状端子
106とを接触させない位置であるときには、正転受信
数Iが次に示す式4の範囲内にある。
【式4】Y0<I<Y1
【0081】サブルーチンsb3では、制御装置160
は正転受信数Iが上記式4の範囲にあるか否かを判断す
る(sb3−1)。正転受信数Iが上記式4の範囲内に
ある場合には、現像器ユニット40が現像ローラ軸98
a端と棒状端子106とを接触させない位置で停止され
たことになる。棒状端子106は、この位置でバイアス
電圧を印加されると、無負荷状態であるために先端部か
ら放電を起こすおそれがある。このため、正転受信数I
が式4の範囲にあるときには棒状端子106からの放電
を防止するために、現像器ユニット40の回転が停止さ
れても棒状端子106にバイアス電圧を印可しない(s
b3−2)。
【0082】以上、本詳細例のプリンタによれば、フル
カラー現像モードの作動動作において、任意の現像器を
現像ポジションに停止できなかった場合には、それまで
に中間転写ベルト5上に転写・合成した画像をクリーニ
ングして該フルカラー画像に対する画像形成動作を始め
からやり直すので、該フルカラー画像の品質低下を防止
するとともに、該フルカラー画像を確実に形成させるこ
とができる。また、任意の現像器を上記現像位置に停止
できなかったときでも、現像器のトナーを感光体ドラム
1に付着させない位置で現像器ユニット40の回動が停
止された場合には、それまでに中間転写ベルト5に転写
・合成した画像をクリーニングすることなくフルカラー
画像を形成させることができるので、該クリーニングに
よるトナーの無駄な消費を軽減することができる。ま
た、何らかの異常により、現像器ユニット40の途中停
止を発生されてもバイアス送電端子としての棒状端子1
06が放電しないので、該放電によるプリンタ内部の各
部材の損傷を防止することができる。
【0083】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、上記回動量に
基づいて上記回動型現像装置の回動の途中停止を検知す
るので、該途中停止による異常画像の形成に対して、何
らかの予防策を講ずることができるという優れた効果が
ある。
【0084】請求項2の発明によれば、上記途中停止を
生じても、上記回動型現像装置を所望の停止位置まで回
動させるので、該回動型現像装置を確実に該所望の停止
位置に回動させることができるという優れた効果があ
る。また、上記所望の位置が上記ホームポジションであ
る場合には、上記回動型現像装置を確実に該ホームポジ
ションに位置させるので、該ホームポジションからの各
現像器の上記現像位置への移動を正確に行うことができ
るという優れた効果がある。
【0085】請求項3の発明によれば、上記任意の現像
器を上記現像位置に停止できなかった場合でも、該現像
器を該現像位置に移動させるまでは該現像器に対応する
潜像を該現像位置に移動させないので、部分的に画像の
抜けた異常画像の形成を防止することができるという優
れた効果がある。
【0086】請求項4の発明によれば、上記合成画像に
係る画像形成動作において、上記途中停止により上記任
意の現像器を上記現像位置に停止できなかった場合に
は、それまでに上記中間転写体に転写・合成した画像を
除去して該合成画像に対する画像形成動作を始めからや
り直すので、該合成画像の品質低下を防止するととも
に、該合成画像を確実に形成させることができるという
優れた効果がある。
【0087】請求項5の発明によれば、上記途中停止に
より上記任意の現像器を上記現像位置に停止できなかっ
たときでも、現像器の現像剤を上記潜像担持体に付着さ
せない位置で上記回動が停止された場合には、それまで
に上記中間転写体に転写・合成した画像を除去すること
なく上記合成画像を形成させることができるので、該除
去による現像剤の無駄な消費を軽減することができると
いう優れた効果がある。
【0088】請求項6の発明によれば、上記途中停止を
生じても上記バイアス送電端子が放電しないので、該放
電による画像形成装置内部の各部材の損傷を防止するこ
とができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る電子写真プリンタの概略構成
を示す正面図。
【図2】同プリンタの現像器ユニット40の側面図。
【図3】同現像器ユニット40の分解斜視図。
【図4】同現像器ユニット40の平面図。
【図5】同現像器ユニット40の部分拡大斜視図。
【図6】図4中のX−X断面図。
【図7】(a)は同現像器ユニット40の駆動系を示す
正面からの透視図。(b)は同現像器ユニット40の位
置決めコロ66と凹部65との嵌合部を示す側面図。
(c)は同現像器ユニット40の各現像器への現像バイ
アス供給装置の説明図。
【図8】(a)は同現像器ユニット40の駆動モータ部
の平面図。(b)は同駆動モータ部の正面図。
【図9】同プリンタの電装部のブロック図。
【図10】同現像器ユニット40の側面図。
【図11】同プリンタの制御装置160における現像器
ユニット40の回動量の監視制御を示すフローチャー
ト。
【図12】本実施例のプリンタの制御装置160におけ
る現像器ユニット40の回動量の監視制御を示すフロー
チャート。
【図13】本具体例のプリンタの制御装置160におけ
る現像器ユニット40の回動量の監視制御を示すフロー
チャート。
【図14】本詳細例のプリンタの制御装置160におけ
る現像器ユニット40の回動量の監視制御を示すフロー
チャート。
【図15】図14におけるサブルーチンsb3の制御動
作を詳細に示したフローチャート。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電チャージャ 3 レーザ光学装置 5 中間転写ベルト 6 ベルト転写器 7 両面複写兼用自動給紙カセット 7a 手差し給紙トレイ 8 給紙ローラ 9 レジストローラ 10 転写紙 11 2次転写チャージャ 12 定着装置 13 感光体クリーナ 14 中間転写ベルトクリーナ 40 現像器ユニット 41〜44 トナー収容器 65 凹部 66 位置決めコロ 77 リボルバ回動用モータ 83 現像器 84 現像ローラ 98 現像ローラ軸 106 棒状端子 150 被検知部材 151 基準位置検知センサ 160 制御装置 161 操作パネル 167 単色指示ボタン 200 エンコーダ 200a 正転検知パルス 200b 逆転検知パルス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回動軸の周りに配設された複数の現像器を
    有する回動型現像装置と、該回動軸を中心に該回動型現
    像装置を回動させる駆動装置と、該回動型現像装置にお
    ける所定の回動位置としての基準位置を検知する基準位
    置検知センサと、表面に潜像を形成する潜像担持体とを
    有し、該回動によって任意の現像器を該潜像担持体に対
    向する現像位置に移動させて該潜像を現像する画像形成
    装置であって、該回動型現像装置の回動量を検知する回
    動量検知手段を備え、該回動量に基づいて該回動型現像
    装置の回動の途中停止を検知することを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置であって、 上記途中停止を検知した場合には、上記回動型現像装置
    を所望の位置まで追加回動させることを特徴とする画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像形成装置であって、 上記任意の現像器を上記現像位置に移動させた後に上記
    潜像担持体の潜像を形成させることを特徴とする画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】表面に分解画像の潜像を形成する潜像担持
    体と、回動軸の周りに配設され、内部の現像剤を用いて
    該潜像を現像する複数の現像器と、該複数の現像器を該
    回動軸の周りに保持する回動型現像装置と、該回動軸を
    中心に該回動型現像装置を回動させる駆動装置と、該回
    動型現像装置における所定の回動位置としての基準位置
    を検知する基準位置検知センサと、現像された該分解画
    像を順次重ね合わせて転写・合成されることにより、合
    成画像を形成される中間転写体と、該中間転写体上の該
    現像剤を除去してクリーニングするクリーニング装置と
    を有し、該回動によって任意の現像器を該潜像担持体に
    対向する現像位置に移動させて該潜像を順次現像する画
    像形成装置であって、該回動型現像装置の回動量を検知
    する回動量検知手段を備え、該回動量に基づいて該回動
    型現像装置の回動の途中停止を検知し、且つ、該途中停
    止を検知した場合には、該クリーニングを実施して該合
    成画像に対する画像形成動作を始めからやり直すことを
    特徴とするカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項4の画像形成装置であって、 上記回動型現像装置における上記途中停止の位置が、上
    記現像器の現像剤を上記潜像に付着させない位置である
    場合には、上記画像形成動作のやり直し及び上記クリー
    ニングを実施することなく上記回動型現像装置を該途中
    停止の位置で待機させ、上記潜像の現像、及び、上記中
    間転写体における上記分解画像の重ね合わせを適正に行
    えるタイミングで該回動型現像装置を所望の位置まで追
    加回動させることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】回動軸の周りに配設され、且つ、内部の部
    材に印加される電圧を受伝されるバイアス受電端子を有
    する複数の現像器と、該複数の現像器を該回動軸の周り
    に保持する回動型現像装置と、該回動軸を中心に該回動
    型現像装置を回動させる駆動装置と、該回動型現像装置
    における所定の回動位置としての基準位置を検知する基
    準位置検知センサと、表面に潜像を形成する潜像担持体
    と、該潜像担持体に対向する現像位置にある該現像器の
    該バイアス受電端子と接触するバイアス送電端子と、該
    バイアス送電端子に該電圧を印加する電圧印加装置とを
    有し、該回動によって任意の現像器を該現像位置に移動
    させて該潜像を現像する画像形成装置であって、該回動
    型現像装置の回動量を検知する回動量検知手段を備え、
    該回動量に基づいて該回動型現像装置の回動の途中停止
    を検知し、且つ、該途中停止の位置が該バイアス受電端
    子と該バイアス送電端子とを接触させない位置である場
    合には、該バイアス送電端子に該電圧を印加しないこと
    を特徴とする画像形成装置。
JP35619597A 1997-12-08 1997-12-08 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3820309B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35619597A JP3820309B2 (ja) 1997-12-08 1997-12-08 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35619597A JP3820309B2 (ja) 1997-12-08 1997-12-08 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11174776A true JPH11174776A (ja) 1999-07-02
JP3820309B2 JP3820309B2 (ja) 2006-09-13

Family

ID=18447816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35619597A Expired - Fee Related JP3820309B2 (ja) 1997-12-08 1997-12-08 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3820309B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6226481B1 (en) 1998-12-07 2001-05-01 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus with control over developing unit during an idle running of an intermediate image transfer body
JP2003015408A (ja) * 2001-07-02 2003-01-17 Canon Inc 画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6226481B1 (en) 1998-12-07 2001-05-01 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus with control over developing unit during an idle running of an intermediate image transfer body
JP2003015408A (ja) * 2001-07-02 2003-01-17 Canon Inc 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3820309B2 (ja) 2006-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3372697B2 (ja) 画像形成装置における移動体の位置決め方法及び画像形成装置
JPH07333978A (ja) 回転型現像装置
JPH09106152A (ja) 画像形成装置
JPH09114179A (ja) カラー画像形成装置
JP3820309B2 (ja) 画像形成装置
JP3377595B2 (ja) 画像形成装置
JPH06167880A (ja) トナー補給装置
JP2003202727A (ja) 画像形成装置
JP4642426B2 (ja) 画像形成装置
JP3479849B2 (ja) 画像形成装置
EP2911010B1 (en) Image forming apparatus
JP3471148B2 (ja) 画像形成装置
JP2005227719A (ja) 画像形成装置
JP3458868B2 (ja) 回転型現像装置
JPH06102765A (ja) 画像形成装置
JP2878323B2 (ja) 画像形成装置
JPH08305118A (ja) 画像形成装置
JPH09146363A (ja) 画像形成装置
JP2003005503A (ja) 画像形成装置
JPH086349A (ja) 画像形成装置
JPH04120562A (ja) 画像形成装置
JP2005189279A (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JPH09288419A (ja) 回転型現像装置
JP2006030625A (ja) 画像形成装置
JPH11305551A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090623

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120623

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130623

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees