JPH11173542A - 重質油エマルジョン燃料の蒸発器系統及びその運転方法 - Google Patents

重質油エマルジョン燃料の蒸発器系統及びその運転方法

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JPH11173542A
JPH11173542A JP10031084A JP3108498A JPH11173542A JP H11173542 A JPH11173542 A JP H11173542A JP 10031084 A JP10031084 A JP 10031084A JP 3108498 A JP3108498 A JP 3108498A JP H11173542 A JPH11173542 A JP H11173542A
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oil emulsion
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Katsuyuki Ueda
勝征 植田
Hiroshi Kikuchi
洋 菊地
Kazuaki Hashiguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重質油エマルジョン燃料を予熱器で予熱した
あと蒸発器で加熱し分離器に導いて水分を分離し、分離
後の水分を前記予熱器の予熱源媒体に用いるようにした
重質油エマルジョン燃料の蒸発器系統において、重質油
燃料の燃焼設備における負荷変化に関らず所定の水分分
離を可能とし、かつ、分離水分と共に軽質分の油分が排
出されないようにする。 【解決手段】 重質油エマルジョン燃料11aは予熱器
13で予熱したあと蒸発器14で加熱し分離器15に導
いて水分を分離し、分離後の水分を配管15aによって
予熱器13の予熱源媒体に用いるようにしている。蒸発
器14の入口温度を一定に制御し、また、予熱器13に
前記予熱源媒体を導く予熱源媒体供給用の配管15aの
圧力を一定に制御する。更に、蒸発器14の入口温度に
対する出口温度の差を一定に制御する。これによって分
離器15を出る重質油中の水分含有量を所望値に保つこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重質油エマルジョ
ン燃料を加熱して含有水分を分離するための蒸発器系統
とその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】重質油は性状が高粘性であるため、輸送
や保管の取扱いを容易にする目的で、重質油燃料に予め
適正量の水分と界面活性剤を添加し、いわゆる重質油エ
マルジョン燃料とする。この重質油エマルジョン燃料を
ボイラ等の燃焼炉で燃焼させるに際しては、燃焼効率
上、重質油エマルジョン燃料から水分を除去することが
望まれる。
【0003】重質油エマルジョン燃料から含有水分を分
離するための従来の蒸発器系統を図9に示してあり、こ
れについて説明する。図9において、11はタンクで、
エマルジョン燃料11aが貯蔵されている。12はポン
プ、13は予熱器、14は蒸発器、15は分離器、16
は加熱蒸気供給設備、17はポンプを示している。
【0004】このような機器を備えた図9の蒸発器系統
において、タンク11内の水分を含んだエマルジョン燃
料11aはポンプ12および配管11bを経て予熱器1
3へ送られる。予熱器13内には後記する予熱源媒体と
しての分離後の加熱水または蒸気が流れる伝熱管13a
が内設され、その外部にエマルジョン燃料11aが満た
される。
【0005】なお、上記予熱源媒体およびエマルジョン
燃料11aは伝熱管13a内または外いずれを流しても
差し支えない。伝熱管13a外のエマルジョン燃料11
aは、予熱源媒体との熱交換により一定温度に予熱され
た後、配管13bを経てさらに蒸発器14に送られる。
蒸発器14内には予熱されたエマルジョン燃料11aが
流れる複数本の蒸発管14a,14b,14cが配設さ
れている。
【0006】一方、蒸発管14a,14b,14cの外
部には加熱源媒体として例えば加熱蒸気供給設備16及
び配管16aから送気される加熱蒸気によってエマルジ
ョン燃料11aは加熱され、一方、減温した加熱源媒体
は配管16bから排出される。これによって、蒸発管1
4a,14b,14c内のエマルジョン燃料は沸騰蒸発
し、配管14dを経て分離器15へ送られる。
【0007】分離器15内に送られたエマルジョン燃料
は水分(蒸気)と重質油燃料とに分離される。分離器1
5でエマルジョン燃料から分離された水分は加熱水また
は蒸気状態で配管15aを経て予熱器13に送られ、前
述の予熱器13の伝熱管13aの予熱源として利用され
て減温された後、配管15bを介して系外へ排出され
る。
【0008】なお、上記予熱源として用いられる分離水
以外の余剰分の水分は弁15cおよび配管15dを介し
て系外へ抽気され噴霧用蒸気等に利用される。また、分
離器15で水分を分離した重質油燃料は配管15eおよ
びポンプ17を介して系外へ取り出され、図示されてい
ないタンク、バーナなどの主要機器を有する燃焼システ
ム(例えばボイラ等)の燃焼炉にて燃焼される。
【0009】蒸発器14へ投入した加熱源媒体の入熱量
を有効に利用するため、分離器15でエマルジョン燃料
から分離した水分を予熱源媒体として予熱器13へ導
き、その熱源を再度利用する再生熱交換方式にして、か
つ、できるだけコンパクトな伝熱面積を有する予熱器1
3、蒸発器14などで構成した設計が採用される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の蒸
発器系統では最高の熱効率、構成機器の最小限なコンパ
クト化設計、および分離後得られた重質油燃料中の水分
が常に所期の一定値となる高性能な水分の分離となる運
用が不可欠である。
【0011】しかし、分離された重質油燃料を燃焼させ
る前述の燃焼システム(ボイラ等)での重質油燃料の使
用量は、常に一定でなくボイラ等の負荷変化にともない
変動が余儀なくされる。たとえば或るエマルジョン燃料
流量から流量を増加させるとシステムが閉ループにつ
き、配管15aからの予熱源媒体量が直ちに増加せず予
熱器出口温度などが低下し運用上条件は変化する。
【0012】従って、タンク11から予熱器13へ送ら
れるエマルジョン燃料量(以下負荷と呼ぶ)が変化した
際に、系統が再生熱交換方式を採用している関係で熱の
授受遅れが生じ各部温度が変動する。その結果として、
上記分離後得られる重質油燃料中の水分が常に一定とな
らず、その一対策として各構成機器の熱交換器の伝熱面
積にかなりの余裕をもった設計が余儀なくされる。
【0013】一方、分離器15で分離された水分中には
軽質分の少量の油分が混入しており、その軽質油分が混
入された予熱源媒体は予熱器13で熱交換されるが、予
熱器13から蒸気(ガス)状態で排出される場合には水
中に油分が懸濁する。一度水中に懸濁された油分は一般
の油分処理設備では分離除去が困難なため河川などへの
排水が不可となり、蒸発器系統の運転に支障をきたす。
【0014】更に分離器15内で減圧作用が生じると、
蒸発器14で加熱されて高温なエマルジョン燃料中の水
分が急激にフラッシュ(気化)し、周りの高粘度の重質
燃料中から容易に抜け出し切らず、気化した蒸気の周り
を重質油燃料が囲んだ気泡形態となる。その結果、燃料
は容積が急増し、分離器15内に充満あるいは分離水分
抽気配管などがオーバフローとなり、水分の分離性能が
急激に劣化、および系外へ多量の油分が排出される。
【0015】(1)本発明は、従来の重質油エマルジョ
ン燃料の蒸発器系統が以上のような欠点を有することに
鑑み、重質油エマルジョン燃料を予熱器で予熱したあと
蒸発器で加熱し分離器に導いて水分を分離し、分離後の
水分を前記予熱器の予熱源媒体に用いるようにした重質
油エマルジョン燃料の蒸発器系統において、重質油燃料
の燃焼設備における負荷変化に関らず所定の水分分離を
可能とした重質油エマルジョン燃料の蒸発器系統の運転
方法を提供することを課題としている。
【0016】(2)また、本発明は、重質油エマルジョ
ン燃料を予熱器で予熱したあと蒸発器で加熱し分離器に
導いて水分を分離し、分離後の水分を前記予熱器の予熱
源媒体に用いるようにした重質油エマルジョン燃料の蒸
発器系統において、予熱器のコストを低減するととも
に、分離後の水分と共に軽質油分が排出されないように
構成した蒸発器系統を提供することを課題としている。
【0017】(3)更にまた、本発明は、蒸発器で加熱
した重質油エマルジョン燃料が水分分離のために導かれ
る分離器内でエマルジョン燃料中の水分がフラッシュし
て系外に油分が排出されるのを防止可能とした分離器を
備えた重質油エマルジョン燃料の蒸発器系統を提供する
ことを課題としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記(1)の課題を解決
するため、本発明は、予熱器の出口または蒸発器の入口
温度を一定に制御し、予熱器に予熱源媒体を導く予熱源
媒体供給配管内の圧力を一定に制御し、かつ、蒸発器の
入口温度に対する出口温度の差を一定に制御するように
した、重質油エマルジョン燃料の蒸発器系統の運転方法
を提供する。
【0019】負荷変化の際には、予熱器へのエマルジョ
ン燃料流量が増減し、各部の温度、圧力、流量はこれに
伴い変化するが、本発明のこの運転方法によると、蒸発
器の入口温度、出口温度及び予熱源媒体の配管内圧力の
急激な変動が回避され、緩慢な変動に抑さえることにな
る。その結果、水分分離後の重質油燃料の含有水分の変
動を回避し、負荷変化の際にも蒸発器系統全体を含め
て、ほぼ一定かつ安定な含有水分に制御する運転が可能
となる。
【0020】前記した運転方法に用いる蒸発器系統にお
いて、前記予熱器内または同予熱器と蒸発器の間に予熱
された膨多量のエマルジョン燃料を貯える構成を採用す
ると、温度一定の膨多量のエマルジョン燃料が予め貯え
られるので、負荷変動により予熱器へのエマルジョン燃
料の供給量が増減しても蒸発器入口には所定温度のエマ
ルジョン燃料を供給でき、それによって分離される重質
油燃料の含有水分量を常に所定値に維持できるものとな
って好ましい。
【0021】また、本発明は、前記(2)の課題を解決
しうる蒸発器系統を提供するため、水分分離のために重
質油エマルジョン燃料を予熱する予熱器として、蒸気を
予熱源媒体とし水位検出器を備えた第1の熱交換器と、
同第1の熱交換器に流量制御弁を介して連通され温水を
予熱源媒体とする第2の熱交換器とで構成するとともに
予熱すべき重質油エマルジョン燃料を第2の熱交換器か
ら第1の熱交換器へ流すように構成した重質油エマルジ
ョン燃料の蒸発器系統を採用する。
【0022】本発明のこの蒸発器系統によると、第1の
熱交換器は蒸気と高温温水、第2の熱交換器は高温温水
と低温温水を予熱源媒体とした熱交換器とすることによ
って各々の伝熱特性評価が容易となる。これによって蒸
気主体の熱交換器と温水熱交換器としての精度ある個々
の設計を容易とし、構造およびコストの低減化が図られ
る。
【0023】更に予熱器内の温水水位を検出し、そのレ
ベルを制御して蒸気状態での配管など系内の予熱源媒体
流速が臨界速度とならない配管には容積の小さな温水が
流れる運転制御が容易に可能となる。このような運転制
御によって予熱源媒体中の軽質油分が懸濁状態となるの
を回避でき、その後の通常の油水処理設備にて容易に油
分除去が出来、河川等へ排出可能となる。
【0024】更に、本発明は、分離器における前記
(3)の課題を解決するため、蒸発器で加熱後の重質油
エマルジョン燃料が導かれる分離器の側壁の上下方向に
複数個の開口を設け、その開口部に音波を発信する送波
器と同音波を受信する受信器を配設した重質油エマルジ
ョン燃料の蒸発器系統を提供する。
【0025】このように構成した分離器を採用すること
によって、分離器内における気泡発生現象を予め連続的
に検出することが可能となり、その結果、オーバフロー
による系外への重質油燃料の排出を未然に防止できる。
また、送波器からの音波の伝播エネルギによって消泡効
果も期待できる。
【0026】また、本発明は、重質油エマルジョン燃料
を予熱器で予熱したあと蒸発器で加熱し分離器に導いて
水分を分離し、分離後の水分を前記予熱器の予熱源媒体
に用いるようにした重質油エマルジョン燃料の蒸発器系
統において、分離後の水分と共に軽質分の油分が排出さ
れないようにするという前記(2)の課題を解決するた
め次の構成の重質油エマルジョン燃料の蒸発器系統を提
供する。
【0027】すなわち、本発明では予熱器本体、及び前
記予熱器から前記蒸発器に予熱後の重質油エマルジョン
燃料を導く配管のいずれかに、予熱後の重質油エマルジ
ョン燃料から軽質油分を分離する軽質油分分離器を設け
た構成とする。
【0028】このように構成した重質油エマルジョン燃
料の蒸発器系統によれば、予熱器で予熱された重質油エ
マルジョン燃料は、蒸発器に流入する前に予熱器又は予
熱器から蒸発器に予熱後の重質油エマルジョン燃料を導
く配管に設けられた軽質油分分離器で軽質油分、即ち低
沸点成分の油分が分離される。従って、分離器において
分離後の水分と共に軽質油分が排出されるのを防ぐこと
ができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明による重質油エマル
ジョン燃料の蒸発器系統の運転方法及び蒸発器系統につ
いて図1〜図8に示した実施の形態に基づいて具体的に
説明する。なお、以下の実施の形態において、図9に示
した従来のものと同じ構成の部分には説明を簡単にする
ため同じ符号を付してある。
【0030】(第1実施形態)まず、図1により本発明
による蒸発器系統の運転方法の第1実施形態について説
明する。図1において、21a,21b,21cおよび
21dは流量制御弁、22a,22bは温度検出計、2
3aは圧力検出器である。流量制御弁21aは、分離器
15から予熱器13へ分離水分を導く配管15aに、流
量制御弁21bは、図示していない補助蒸気源から配管
15aへ蒸気を導く配管に設けられている。
【0031】また、流量制御弁21cは配管15dに、
流量制御弁21dは配管16aに設けられている。一
方、温度検出計22aは、予熱器13の出口または蒸発
器14の入口において配管13bに設けられ、温度検出
計22bは配管14dに設けられている。また、圧力検
出器23aは配管15aに設けられている。その他の構
成は、図9に示した蒸発器系統の構成と実質同じであ
る。
【0032】制御弁21aは、分離器15で分離されて
予熱器13へ導かれる予熱源媒体としての水分(蒸気)
の流量を制御するが、この制御弁21aは、予熱器13
の出口または蒸発器14の入口に設けられた温度検出器
22aの信号によって開閉され、予熱器13への予熱源
媒体流量を制御し、予熱器13の出口または蒸発器14
の入口温度を一定に調節する。更に、蒸発器14の出口
に設けられた温度検出器22bの信号によって制御弁2
1dを開閉し加熱蒸気量が制御され、蒸発器14の出口
温度を所期の一定温度に調整する。
【0033】一方、予熱源媒体が送気される配管15a
の圧力検出器23aの信号によって制御弁21bは配管
15a内が圧力一定となるように、図示されていない補
助蒸気源からの蒸気量を調節する。また、流量制御弁2
1cは分離器15から発生した配管15a内の予熱源媒
体としての分離蒸気を系外へ抽出する量を制御して配管
15a内の圧力を一定に調節する。
【0034】このように、予熱器13の出口(蒸発器1
4の入口)温度を検出し、その温度が一定となるように
制御弁21aを開閉して、予熱器13の入口の予熱源媒
体の流量を制御する。更に予熱源媒体を供給する配管1
5a内の圧力を圧力検出器23aの信号によって、圧力
一定になるように制御弁21b,21cを開閉し、予熱
源媒体の供給圧力一定のもとに、蒸発器14の入口温度
を一定とした運転制御が容易に行われる。
【0035】この蒸発器14の入口温度一定の運転制御
状態のもとに、蒸発器14の出口温度を所期温度に制御
することによって、図2に示す温度関係から明らかなよ
うに、蒸発器14の出入口の温度差を或る一定値に制御
することにより、重質油燃料の含有水分量を望む値とす
る運転制御が成立し、系統全体を含めて一定かつ安定な
運転が可能となる。
【0036】更に、負荷変化の際には、予熱器13への
エマルジョン燃料流量が増減し、上記各部の温度、圧力
流量はこれに伴い変化するが、上記制御運転法によっ
て、蒸発器14の入口温度、出口温度及び予熱源媒体の
配管15a内圧力の急激な変動が回避され、緩慢な変動
に抑さえることになる。その結果、水分分離後の重質油
燃料の含有水分の変動を回避し、負荷変化の際にも蒸発
器系統全体を含めて、ほぼ一定かつ安定な含有水分に制
御する運転が可能となる。
【0037】(第2実施形態)次に、図3により第2実
施形態について説明する。図3において、31はバッフ
ァータンクであり、予熱器13から蒸発器14へエマル
ジョン燃料を導く配管13bの途中に設置されている。
あるいはこのバッファータンク31の設置に代えて予熱
器13内の伝熱管13aの外部(エマルジョン燃料が流
れる部分)の容積を膨多量とした構造の予熱器を採用し
てもよい。
【0038】なお、膨多量とは負荷変化が生ずる時間範
囲に蒸発器へ供給されるエマルジョン燃料量の1時間相
当またはそれ以上である。その他の構成は図1および図
9に示した蒸発器系統と実質的に同じである。このよう
に図3に示したエマルジョン燃料蒸発器系統では予熱器
13で一定温度に予熱された膨多量のエマルジョン燃料
をバッファータンク31内あるいは予熱器13内に予め
貯蔵することができる。
【0039】分離された重質油を燃焼する燃焼システム
(ボイラ等)での負荷変化、例えば、負荷増加の際には
ポンプ12の回転数を増加させ、予熱器13への重質油
エマルジョン燃料の供給量、すなわち、重質油エマルジ
ョンの燃料の蒸発器系統に導入される重質油エマルジョ
ン燃料流量を増加させるが、前記したように一定温度の
重質油エマルジョン燃料が事前に膨多量貯蔵されている
ため、蒸発器14の入口へ流れる重質油エマルジョン燃
料の温度は負荷変化の時間範囲内では常に一定とされ
る。
【0040】このようにして、蒸発器14の出入口温度
差が一定となるように蒸発器14へ供給される加熱源媒
体の加熱蒸気流量を制御するだけで、図2に示す関係に
沿って容易に水分分離後の重質油燃料中の水分量を一定
に、即ち燃焼システムに送られる重質油燃料の流量の増
減に関わらず水分一定のものを供給する運用が容易に図
られる。
【0041】以上のように、この第2実施形態の蒸発器
系統においては、バファータンク31あるいは予熱器1
3内に温度一定の膨多量の重質油エマルジョン燃料が予
め貯蔵されるので、負荷変化運転が余儀なくされた運
転、いわゆる予熱器13への重質油エマルジョン燃料の
供給量が増減している時間範囲の運転状態であっても蒸
発器14の入口温度は常に一定に維持されるので、蒸発
器14の出口温度を所期温度に制御することによって、
水分分離後の重質油燃料の含有水分値を所期値に容易に
制御できる。
【0042】(第3実施形態)次に、図4に示す第3実
施形態によるエマルジョン燃料蒸発器系統について説明
する。この第3実施形態による蒸発器系統では、図1の
予熱器13に代わり2段以上の予熱器41及び42を設
置している。なお、予熱器41及び42は単体あるいは
複数個の並列系であってもさしつかえない。また、予熱
器41には予熱源媒体部の水位検知器44aおよび制御
弁44bが設置されている。
【0043】予熱器41および42の伝熱特性は以下の
作用となる伝熱面積と構造を有している。すなわち、予
熱器41内の予熱源媒体の水位を水位検出器44aの信
号によって制御弁44bを開閉して制御し、予熱器41
からは予熱源媒体が蒸気状態で次の予熱器42に導入さ
れない制御運転を行う。
【0044】この結果、分離器15で分離され予熱器に
送気される予熱源媒体の分離蒸気は最初に予熱器41内
の伝熱管41aに入り、周りのエマルジョン燃料との熱
交換により、蒸気(ガス)状態から温水状態になって次
の予熱器42内の伝熱管42aに導入され、同様に重質
油エマルジョン燃料を予熱後配管15bを介して系外へ
排出される。
【0045】分離器15で分離された予熱源媒体として
の分離蒸気には軽質油分の油分が混入しており、配管内
流速が数10m/s以上あるいは臨界速度に達した状態
を経た場合には、予熱器外および系外へ排出された温水
内に含有油分が懸濁し、通常の油水処理設備では排水か
ら油分を除去処理することは不可能であり、河川などへ
の排水ができない。
【0046】一方、単体予熱器では熱効率の面から、予
熱器内部で予熱源媒体を高温の蒸気状態から低温の温水
状態になる間に熱利用を図る必要があるが、エマルジョ
ン燃料量に比例して交換熱量が変化する。その結果、予
熱源媒体の蒸気および温水状態の遷移域の位置が変動す
る。
【0047】蒸気と温水の熱伝達特性は著しく異なって
おり、予熱器の予熱源媒体が蒸気か温水か定まらないの
では伝熱面積の精度ある設計が困難であり、余裕ある設
計を行わざるを得ず、構造大、コスト大となる。
【0048】これに対して、本第3実施形態のように、
予熱器41は蒸気と高温温水、予熱器42は高温温水と
低温温水を予熱源媒体とした熱交換器とすることによっ
て各々の伝熱特性評価が容易となる。これによって蒸気
主体の熱交換器と温水熱交換器としての精度ある個々の
設計を容易とし、構造およびコストの低減化が図れる。
【0049】更に予熱器内の温水水位を検出し、そのレ
ベルを制御して、配管など系内における蒸気状態での予
熱源媒体流速が10m/s以上あるいは臨界速度となら
ない配管には容積の小さな温水が流れる運転制御を容易
に可能となる。即ち、管内流速が数10m/s以下の運
転制御がなされ、予熱源媒体中の軽質油分が懸濁状態に
なるのを回避でき、その後の通常の油水処理設備にて容
易に油分除去が出来、河川等へ排出可能となる。
【0050】(第4実施形態)次に、図5及び図6に示
す第4実施形態について説明する。図5、図6は本発明
の蒸発器系統に用いられる分離器15のみを示してい
る。図5に示す分離器15は、その側面の開口部に送波
器51及び受波器52a,52b,52cを併設した構
造を有している。上記送波器51及び受波器52a,5
2b,52cは複数組であって差し支えない。
【0051】分離器15内で減圧作用が生じると、蒸発
器で加熱されて高温なエマルジョン燃料中の水分が急激
にフラッシュ(気化)し、周りの高粘度の重質燃料中か
ら容易に抜け出し切らず、気化した水分の周りを重質油
燃料が囲んだ気泡形態が発生する。
【0052】分離器15の容器側壁開口部の送波器51
から音波を発信し、対向側壁の開口部の上下位置の受波
器52a,52b及び52cによって受信する。音波は
分離器15内の空気、エマルジョン燃料中の水蒸気およ
び重質油燃料を通過する際の速度が異なり、この音波の
受信時間差を図示されない計測器、演算器で処理する。
【0053】正常な運転状態では分離器15でエマルジ
ョン中水分(蒸気)と重質油燃料は完全に分離し、送波
器51から発信される音波が投射される範囲は主体的に
水蒸気だけが存在し、受信時間は一定である。これに反
し、上記の気泡が発生すると水蒸気主体に変わり重質油
燃料量が増大し、その結果、音波の受信時間が変化する
ので、これによって異常運転の気泡発生現象を予め連続
的に検出が可能となり、その結果、オーバフローによる
系外への重質油燃料の排出を未然に防止できる。一方、
上記音波の伝播エネルギによる消波効果も期待できる。
【0054】(第5実施形態)次に、図7に示す第5実
施形態について説明する。図7に示す重質油エマルジョ
ン燃料の蒸発器系統における予熱器13には、予熱器1
3の上部で、予熱後の重質油エマルジョン燃料が予熱器
13から排出される直前の位置に軽質油分分離器60が
設置されている。
【0055】61は軽質油分分離器60内に形成される
重質油エマルジョンの液位を示し、62は液位計を示し
ている。軽質油分分離器60には、軽質油分65を排出
するための軽質油分排出管63が設けられ、この軽質油
分排出管63には軽質油分65の排出を制御するための
軽質油分排出量制御弁64が設置されている。この軽質
油分排出量制御弁64は、液位計62からの操作信号に
よって軽質油分分離器60内の液位61を制御する。
【0056】66は予熱器13において重質油エマルジ
ョン燃料11aを予熱するための加熱媒体を示し、67
は蒸発器14内の重質油エマルジョン燃料を沸点(沸騰
状態)まで加熱して蒸発させるための加熱媒体を示す。
【0057】68は蒸発器14内に形成される液位、6
9は気液分離器15内に形成される液位を示している。
70は気液分離器15から排出される水分、71は気液
分離器15から排出される水分除去後の重質油を示して
いる。
【0058】この第5実施形態の発器系統においては、
重質油エマルジョン燃料11aは、予熱器13における
予熱後、軽質油分分離器60によって軽質油分65、即
ち低沸点成分が分離されて蒸発器14送られて加熱、蒸
発、分離されるので、気液分離器15によって重質油か
ら分離された水分70中に軽質油分が含まれない。
【0059】(第6実施形態)次に、図8に示す第6実
施形態について説明する。図8において、80は軽質油
分分離器を示し、予熱器13から蒸発器14へ予熱され
た重質油エマルジョン燃料を導く配管13bに設置され
ている。
【0060】この軽質油分分離器80には、第5実施形
態における軽質油分分離器60の場合と同様に、液位計
62、軽質油分排出量制御弁64が設けられており、軽
質油分排出量制御弁64は液位計62の操作信号によっ
て軽質油分分離器60内の液位61が制御される。
【0061】以上のとおり、この第6実施形態のエマル
ジョン燃料蒸発器系統では、軽質油分分離器80が予熱
器13ではなく配管13bに設けられている点を除き、
その他の構成は第5実施形態のエマルジョン燃料蒸発器
系統と実質同一であり、その説明を省略する。この第6
実施形態の発器系統においては、重質油エマルジョン燃
料11aは、予熱器13における予熱後、軽質油分分離
器80によって軽質油分65、即ち低沸点成分が分離さ
れてから蒸発器14送られて加熱、蒸発、分離されるの
で、蒸発器14の後に気液分離器15によって重質油か
ら分離された水分70中に軽質油分が含まれない。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による重質
油エマルジョン燃料の蒸発器系統の運転方法では、予熱
器の出口または蒸発器の入口温度を一定に制御し、前記
予熱器に予熱源媒体を導く予熱源媒体供給配管内の圧力
を一定に制御し、かつ、前記蒸発器の入口温度に対する
出口温度の差を一定に制御するもので、これによれば、
負荷変化の際も、水分分離後の重質油燃料中の含有水分
の変動を回避することができる。
【0063】また、この運転方法において、前記予熱器
内または同予熱器と蒸発器の間に予熱された膨多量のエ
マルジョン燃料を貯える構成を採用することにより、負
荷変動時も蒸発器入口に所定温度のエマルジョン燃料を
供給でき、重質油燃料中の含有水分量を容易に所定値に
維持できる。
【0064】更にまた、本発明は、水分を分離すべき重
質油エマルジョン燃料を予熱する予熱器を、蒸気を予熱
源媒体とし水位検出器を備えた第1の熱交換器と、同第
1の熱交換器に流量制御弁を介して連通され温水を予熱
源媒体とする第2の熱交換器とで構成するとともに、予
熱すべき重質油エマルジョン燃料を第2の熱交換器から
第1の熱交換器へ流すように構成した重質油エマルジョ
ン燃料の蒸発器系統を提供する。
【0065】この蒸発器系統では、予熱器となる熱交換
器が蒸気と温水を予熱源媒体とする第1の熱交換器と温
水のみを予熱源媒体とする第2の熱交換器に分けられて
いるので、伝熱特性評価が容易となり、精度良い設計が
可能となる。更に予熱器内での温水水位を制御すること
により予熱源媒体中の軽質油分が懸濁状態となるのを回
避することが可能となる。
【0066】また、本発明により、音波を発信する送波
器と、その音波を受信する受波器とを配設した分離器を
採用した蒸発器系統では、分離器内における気泡発生現
象を予め連続的に検出が可能となり、その結果、オーバ
フローによる系外への重質油燃料の排出を未然に防止で
きる。
【0067】また、本発明により、予熱器本体、及び前
記予熱器から前記蒸発器に予熱後の重質油エマルジョン
燃料を導く配管のいずれかに、予熱後の重質油エマルジ
ョン燃料から軽質油分を分離する軽質油分分離器を設け
た構成とした重質油エマルジョン燃料の蒸発器系統によ
れば、予熱器で予熱された重質油エマルジョン燃料は、
蒸発器に流入する前に予熱器又は予熱器から蒸発器に予
熱後の重質油エマルジョン燃料を導く配管に設けられた
軽質油分分離器で低沸点成分である軽質油分が分離され
るので、分離器において分離後の水分中に軽質油分が含
まれるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による蒸発器系統の構成
を示す系統図。
【図2】蒸発器出入口温度差と水分分離後の重質油燃料
中水分量の関係を示すグラフ。
【図3】本発明の第2実施形態による蒸発器系統の構成
を示す系統図。
【図4】本発明の第3実施形態による蒸発器系統の構成
を示す系統図。
【図5】本発明の第4実施形態による蒸発器系統に用い
られる分離器の構成を示す説明図。
【図6】図5のA−A線に沿う横断面図。
【図7】本発明の第5実施形態による蒸発器系統の構成
を示す説明図。
【図8】本発明の第6実施形態による蒸発器系統の構成
を示す説明図。
【図9】従来の蒸発器系統の構成を示す系統図。
【符号の説明】
11 タンク 11a エマルジョン燃料 11b 配管 12 ポンプ 13 予熱器 13a 伝熱管 13b 配管 14 蒸発器 14a 蒸発管 14b 蒸発管 14c 蒸発管 14d 配管 15 分離器 15a 配管 15b 配管 15c 弁 15d 配管 15e 配管 16 加熱蒸気供給設備 16a 配管 16b 配管 17 ポンプ 21a 流量制御弁 21b 流量制御弁 21c 流量制御弁 21d 流量制御弁 22a 温度検出計 22b 温度検出計 23a 圧力検出器 31 バッファータンク 41 予熱器 41a 伝熱管 42 予熱器 43 予熱器 44a 水位検知器 44b 制御弁 51 送波器 52a 受波器 52b 受波器 52c 受波器 60 軽質油分分離器 61 液位 62 液位計 63 軽質油分排出管 64 軽質油分排出量制御弁 65 軽質油分 66 加熱媒体 67 加熱媒体 68 液位 69 液位 70 水分 71 重質油 80 軽質油分分離器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植田 勝征 長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株式 会社長崎造船所内 (72)発明者 菊地 洋 長崎市深堀町五丁目717番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 橋口 和明 長崎市深堀町五丁目717番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重質油エマルジョン燃料を予熱器で予熱
    したあと蒸発器で加熱し分離器に導いて水分を分離し、
    分離後の水分を前記予熱器の予熱源媒体に用いるように
    した重質油エマルジョン燃料の蒸発器系統の運転方法で
    あって、前記予熱器の出口または前記蒸発器の入口温度
    を一定に制御し、前記予熱器に前記予熱源媒体を導く予
    熱源媒体供給配管内の圧力を一定に制御し、かつ、前記
    蒸発器の入口温度に対する出口温度の差を一定に制御す
    ることを特徴とする重質油エマルジョン燃料の蒸発器系
    統の運転方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の運転方法を適用する前記
    蒸発器系統において、前記予熱器内または同予熱器と蒸
    発器の間に予熱された膨多量のエマルジョン燃料を貯え
    る構成を採用してなる重質油エマルジョン燃料の蒸発器
    系統の運転方法。
  3. 【請求項3】 重質油エマルジョン燃料を予熱器で予熱
    したあと蒸発器で加熱し分離器に導いて水分を分離し、
    分離後の水分を前記予熱器の予熱源媒体に用いるように
    した重質油エマルジョン燃料の蒸発器系統において、前
    記予熱器を、蒸気を予熱源媒体とし水位検出器を備えた
    第1の熱交換器と、同第1の熱交換器に流量制御弁を介
    して連通され温水を予熱源媒体とする第2の熱交換器と
    で構成するとともに予熱すべき重質油エマルジョン燃料
    を第2の熱交換器から第1の熱交換器へ流すように構成
    したことを特徴とする重質油エマルジョン燃料の蒸発器
    系統。
  4. 【請求項4】 重質油エマルジョン燃料を予熱器で予熱
    したあと蒸発器で加熱し分離器に導いて水分を分離し、
    分離後の水分を前記予熱器の予熱源媒体に用いるように
    した重質油エマルジョン燃料の蒸発器系統において、前
    記分離器の側壁の上下方向に複数個の開口を設け、同開
    口部に音波を発信する送波器と同音波を受信する受信器
    を配設したことを特徴とする重質油エマルジョン燃料の
    蒸発器系統。
  5. 【請求項5】 重質油エマルジョン燃料を予熱器で予熱
    したあと蒸発器で加熱し分離器に導いて水分を分離する
    ようにした重質油エマルジョン燃料の蒸発器系統におい
    て、前記予熱器、及び前記予熱器から前記蒸発器に予熱
    後の重質油エマルジョン燃料を導く配管のいずれかに、
    予熱後の重質油エマルジョン燃料から軽質油分を分離す
    る軽質油分分離器を設けたことを特徴とする重質油エマ
    ルジョン燃料の蒸発器系統。
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