JPH11172905A - 防音床の構造 - Google Patents
防音床の構造Info
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- JPH11172905A JPH11172905A JP34553297A JP34553297A JPH11172905A JP H11172905 A JPH11172905 A JP H11172905A JP 34553297 A JP34553297 A JP 34553297A JP 34553297 A JP34553297 A JP 34553297A JP H11172905 A JPH11172905 A JP H11172905A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 防音床材を貼り替えるために防音床材を剥ぎ
取った際に、床下地側に厚みの薄い下層シート状物のみ
が必ず残るようにして、従来のようなけれん作業を必要
としない。 【解決手段】 木質系の床材本体１の下面に厚みの厚い
クッション体２を積層する。クッション体２の下面に厚
みの薄い下層シート状物３を積層して防音床材４を形成
する。この防音床材４を接着剤により床下地５に接着し
て防音床６を構成する。クッション体２と下層シート状
物３との接着強度を、クッション体２の層間剥離強度
や、クッション体２と木質系の床材本体１との接着強度
や、防音床材４の下面の下層シート状物３と床下地５と
の接着強度よりも弱くする。
取った際に、床下地側に厚みの薄い下層シート状物のみ
が必ず残るようにして、従来のようなけれん作業を必要
としない。 【解決手段】 木質系の床材本体１の下面に厚みの厚い
クッション体２を積層する。クッション体２の下面に厚
みの薄い下層シート状物３を積層して防音床材４を形成
する。この防音床材４を接着剤により床下地５に接着し
て防音床６を構成する。クッション体２と下層シート状
物３との接着強度を、クッション体２の層間剥離強度
や、クッション体２と木質系の床材本体１との接着強度
や、防音床材４の下面の下層シート状物３と床下地５と
の接着強度よりも弱くする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、防音床の構造に関
するものである。
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から木質系の床材本体の下面にクッ
ション体を積層した防音床材を接着剤によりコンクリー
トスラブのような床下地に接着して防音床を構成するよ
うにしている。上記した従来の防音床において、防音床
材の貼り替えに当たっては、古い防音床材を剥がして、
古い防音床材を取り外した跡の床下地上に新しい別の防
音床材を貼るのであるが、この場合、古い防音床材を剥
がした際に、クッション体の厚み方向の任意の箇所で層
間剥離するようにして剥がれる場合が多く、このような
場合にはクッション層のどの部分で層間剥離するかが一
定でなく、したがって、防音床材を剥がした後に、床下
地側に残ったクッション層の一部及び接着剤をけれん作
業によりはぎ取る必要があり、多大な時間と労力を必要
とするという問題があった。
ション体を積層した防音床材を接着剤によりコンクリー
トスラブのような床下地に接着して防音床を構成するよ
うにしている。上記した従来の防音床において、防音床
材の貼り替えに当たっては、古い防音床材を剥がして、
古い防音床材を取り外した跡の床下地上に新しい別の防
音床材を貼るのであるが、この場合、古い防音床材を剥
がした際に、クッション体の厚み方向の任意の箇所で層
間剥離するようにして剥がれる場合が多く、このような
場合にはクッション層のどの部分で層間剥離するかが一
定でなく、したがって、防音床材を剥がした後に、床下
地側に残ったクッション層の一部及び接着剤をけれん作
業によりはぎ取る必要があり、多大な時間と労力を必要
とするという問題があった。
【０００３】また、近年床暖房パネルを床下地とし、こ
の上に防音床材を接着して防音床を構成するものがある
が、このような場合、防音床材をはぎ取った後に、上記
のように床下地側に残ったクッション層の一部及び接着
剤をけれん作業により剥ぎ取る際、床下地である床暖房
パネルまで破壊する危険性があった。
の上に防音床材を接着して防音床を構成するものがある
が、このような場合、防音床材をはぎ取った後に、上記
のように床下地側に残ったクッション層の一部及び接着
剤をけれん作業により剥ぎ取る際、床下地である床暖房
パネルまで破壊する危険性があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の従来例
の問題点に鑑みて発明したものであって、防音床材を貼
り替えるために防音床材を剥ぎ取った際に、床下地側に
厚みの薄い下層シート状物のみが必ず残るようにして、
従来のようなけれん作業を必要としない防音床の構造を
提供することを課題とするものである。
の問題点に鑑みて発明したものであって、防音床材を貼
り替えるために防音床材を剥ぎ取った際に、床下地側に
厚みの薄い下層シート状物のみが必ず残るようにして、
従来のようなけれん作業を必要としない防音床の構造を
提供することを課題とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記本発明の課題を解決
するために、本発明の防音床の構造は、木質系の床材本
体１の下面に厚みの厚いクッション体２を積層し、クッ
ション体２の下面に厚みの薄い下層シート状物３を積層
して防音床材４を形成し、この防音床材４を接着剤によ
り床下地５に接着して防音床６を構成し、クッション体
２と下層シート状物３との接着強度を、クッション体２
の層間剥離強度や、クッション体２と木質系の床材本体
１との接着強度や、防音床材４の下面の下層シート状物
３と床下地５との接着強度よりも弱くして成ることを特
徴とするものである。このような構成とすることで、防
音床材４を貼り替えるために、古い防音床材４を剥離し
た場合、クッション体２部分で層間剥離することなく、
必ずクッション体２と下層シート状物３との接着部分に
おいて剥離することになって、床下地５には厚みの薄い
下層シート状物３のみが残るので、従来のようにけれん
作業をすることなく、この厚みの薄い下層シート状物３
の上に直接新しい床材本体１を新たに貼り付けることが
できるものである。
するために、本発明の防音床の構造は、木質系の床材本
体１の下面に厚みの厚いクッション体２を積層し、クッ
ション体２の下面に厚みの薄い下層シート状物３を積層
して防音床材４を形成し、この防音床材４を接着剤によ
り床下地５に接着して防音床６を構成し、クッション体
２と下層シート状物３との接着強度を、クッション体２
の層間剥離強度や、クッション体２と木質系の床材本体
１との接着強度や、防音床材４の下面の下層シート状物
３と床下地５との接着強度よりも弱くして成ることを特
徴とするものである。このような構成とすることで、防
音床材４を貼り替えるために、古い防音床材４を剥離し
た場合、クッション体２部分で層間剥離することなく、
必ずクッション体２と下層シート状物３との接着部分に
おいて剥離することになって、床下地５には厚みの薄い
下層シート状物３のみが残るので、従来のようにけれん
作業をすることなく、この厚みの薄い下層シート状物３
の上に直接新しい床材本体１を新たに貼り付けることが
できるものである。
【０００６】また、厚みの薄い下層シート状物３が不織
布により構成してあることが好ましい。このような構成
とすることで、防音床材４を接着剤により床下地５に接
着する際、接着剤が不織布にしみ込んで確実に防音床材
４が床下地５に接着されることになる。また、クッショ
ン体２と下層シート状物３とをホットメルト系接着剤に
より接着してあることが好ましい。このような構成とす
ることで、クッション体２と下層シート状物３との接着
強度を、クッション体２の層間剥離強度や、クッション
体２と木質系の床材本体１との接着強度や、防音床の下
面の下層シート状物３と床下地５との接着強度よりも弱
くすることができる。
布により構成してあることが好ましい。このような構成
とすることで、防音床材４を接着剤により床下地５に接
着する際、接着剤が不織布にしみ込んで確実に防音床材
４が床下地５に接着されることになる。また、クッショ
ン体２と下層シート状物３とをホットメルト系接着剤に
より接着してあることが好ましい。このような構成とす
ることで、クッション体２と下層シート状物３との接着
強度を、クッション体２の層間剥離強度や、クッション
体２と木質系の床材本体１との接着強度や、防音床の下
面の下層シート状物３と床下地５との接着強度よりも弱
くすることができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下本発明を添付図面に示す実施
形態に基づいて説明する。本発明の防音床６は図１に示
すように、防音床材４を床下地５に接着剤により接着し
て構成してある。防音床材４は木質系の床材本体１の下
面に厚みの厚いクッション体２を積層し、このクッショ
ン体２の下面に厚みの薄い下層シート状物３を積層して
構成してある。
形態に基づいて説明する。本発明の防音床６は図１に示
すように、防音床材４を床下地５に接着剤により接着し
て構成してある。防音床材４は木質系の床材本体１の下
面に厚みの厚いクッション体２を積層し、このクッショ
ン体２の下面に厚みの薄い下層シート状物３を積層して
構成してある。
【０００８】木質系の床材本体１は図２、図３に示すよ
うに、合板製の基板１ａの上面に化粧単板のような表面
化粧材１ｂを積層して構成してあり、基板１ａには下面
側から上方に向かって複数の切り込み溝７が形成してあ
って、切り込み溝７を設けることで、床材本体１が木質
系でありながら、変形性を有していて、床下地５の凹凸
を吸収できるようにしてあり、また、切り込み溝７の存
在により振動減衰性能を向上させるようにしてある。木
質系の床材本体１の側端部には嵌合突部８や、嵌合突部
８に嵌合する形状の嵌合凹部９が設けてある。上記木質
系の床材本体１の厚みは例えば約９ｍｍ程度である。
うに、合板製の基板１ａの上面に化粧単板のような表面
化粧材１ｂを積層して構成してあり、基板１ａには下面
側から上方に向かって複数の切り込み溝７が形成してあ
って、切り込み溝７を設けることで、床材本体１が木質
系でありながら、変形性を有していて、床下地５の凹凸
を吸収できるようにしてあり、また、切り込み溝７の存
在により振動減衰性能を向上させるようにしてある。木
質系の床材本体１の側端部には嵌合突部８や、嵌合突部
８に嵌合する形状の嵌合凹部９が設けてある。上記木質
系の床材本体１の厚みは例えば約９ｍｍ程度である。
【０００９】クッション体２は例えば、ポリエステル繊
維等の繊維よりなる不織布にアクリル樹脂を含浸した繊
維フェルトにより構成してあり、クッション性を有し、
また、防音性を有しているものである。このクッション
体２は接着剤により床材本体１の下面に接着されるもの
であり、合成樹脂含浸の繊維フェルトよりなるクッショ
ン体２を切り込み溝７を設けた木質系の床材本体１の下
面に接着して積層することで、床材本体１の切り込み溝
７部分が広がりすぎて床材本体１が破損するのを合成樹
脂含浸の繊維フェルトよりなるクッション体２により防
止し、また、合成樹脂含浸の繊維フェルトよりなるクッ
ション体２により床材本体４のクッション性を良くして
歩行性が優れたものとなり、また、防音性も向上するよ
うになっている。この合成樹脂含浸の繊維フェルトより
なるクッション体２の厚みは例えば約６．５ｍｍ程度で
ある。
維等の繊維よりなる不織布にアクリル樹脂を含浸した繊
維フェルトにより構成してあり、クッション性を有し、
また、防音性を有しているものである。このクッション
体２は接着剤により床材本体１の下面に接着されるもの
であり、合成樹脂含浸の繊維フェルトよりなるクッショ
ン体２を切り込み溝７を設けた木質系の床材本体１の下
面に接着して積層することで、床材本体１の切り込み溝
７部分が広がりすぎて床材本体１が破損するのを合成樹
脂含浸の繊維フェルトよりなるクッション体２により防
止し、また、合成樹脂含浸の繊維フェルトよりなるクッ
ション体２により床材本体４のクッション性を良くして
歩行性が優れたものとなり、また、防音性も向上するよ
うになっている。この合成樹脂含浸の繊維フェルトより
なるクッション体２の厚みは例えば約６．５ｍｍ程度で
ある。
【００１０】クッション体２としては、上記のものにの
み限定されず、例えば、ポリエステル繊維等の繊維より
なる不織布にアクリル樹脂を含浸した繊維フェルトを構
成するに当たり、ポリエステル繊維等の繊維よりなる不
織布の層の上層と下層とで密度が異なるようにしてもよ
い（例えば、図４のように、不織布の層の上層を低密度
の不織布層２ａとし、不織布の層の下層を高密度の不織
布層２ｂとする）。また、クッション体２としては、上
記のように、合成樹脂含浸の繊維フェルトよりなるもの
の他に、合成樹脂発泡体、あるいはウレタンゴム等によ
り構成してあってもよい。
み限定されず、例えば、ポリエステル繊維等の繊維より
なる不織布にアクリル樹脂を含浸した繊維フェルトを構
成するに当たり、ポリエステル繊維等の繊維よりなる不
織布の層の上層と下層とで密度が異なるようにしてもよ
い（例えば、図４のように、不織布の層の上層を低密度
の不織布層２ａとし、不織布の層の下層を高密度の不織
布層２ｂとする）。また、クッション体２としては、上
記のように、合成樹脂含浸の繊維フェルトよりなるもの
の他に、合成樹脂発泡体、あるいはウレタンゴム等によ
り構成してあってもよい。
【００１１】クッション体２の下面に積層する厚みの薄
い下層シート状物３は例えば、厚みの薄い不織布により
構成してある。この厚みの薄い下層シート状物３を構成
する不織布としては、例えば、ポリエステル樹脂の繊維
により構成してあって、ポリエチレンラミネート加工が
してあるものを使用する。厚みの薄い下層シート状物３
の厚みは例えば、約０．１〜０．２ｍｍ程度である。
い下層シート状物３は例えば、厚みの薄い不織布により
構成してある。この厚みの薄い下層シート状物３を構成
する不織布としては、例えば、ポリエステル樹脂の繊維
により構成してあって、ポリエチレンラミネート加工が
してあるものを使用する。厚みの薄い下層シート状物３
の厚みは例えば、約０．１〜０．２ｍｍ程度である。
【００１２】クッション体２の下面に厚みの薄い下層シ
ート状物３を積層するには、ホットメルト系接着剤（例
えば変成ポリエステル樹脂系接着剤）により接着してあ
る。上記の構成の防音床材４を床下地５に接着剤により
接着して図１に示すような防音床６を構成するのであ
る。ここで、本発明においては、クッション体２と下層
シート状物３との接着強度が、クッション体２の層間剥
離強度や、クッション体２と木質系の床材本体１との接
着強度や、防音床材４の下面の下層シート状物３と床下
地５との接着強度よりも弱くしてある。クッション体２
と下層シート状物３との接着強度は上記のようにクッシ
ョン体２の層間剥離強度や、クッション体２と木質系の
床材本体１との接着強度や、防音床材４の下面の下層シ
ート状物３と床下地５との接着強度よりも弱くしてある
が、木質系の床材本体１の環境変化に伴う伸縮の際にク
ッション体２と下層シート状物３との接着部分が剥離し
ないようにするにはクッション体２と下層シート状物３
の垂直剥離を２．５ｋｇ／２５ｃｍ2 以上とすることが
好ましいものである。
ート状物３を積層するには、ホットメルト系接着剤（例
えば変成ポリエステル樹脂系接着剤）により接着してあ
る。上記の構成の防音床材４を床下地５に接着剤により
接着して図１に示すような防音床６を構成するのであ
る。ここで、本発明においては、クッション体２と下層
シート状物３との接着強度が、クッション体２の層間剥
離強度や、クッション体２と木質系の床材本体１との接
着強度や、防音床材４の下面の下層シート状物３と床下
地５との接着強度よりも弱くしてある。クッション体２
と下層シート状物３との接着強度は上記のようにクッシ
ョン体２の層間剥離強度や、クッション体２と木質系の
床材本体１との接着強度や、防音床材４の下面の下層シ
ート状物３と床下地５との接着強度よりも弱くしてある
が、木質系の床材本体１の環境変化に伴う伸縮の際にク
ッション体２と下層シート状物３との接着部分が剥離し
ないようにするにはクッション体２と下層シート状物３
の垂直剥離を２．５ｋｇ／２５ｃｍ2 以上とすることが
好ましいものである。
【００１３】しかして、上記のように構成した防音床６
において、防音床材４の貼り変えに当たっては、古い防
音床材４を剥ぎ取って、古い防音床材４を剥ぎ取った跡
に新しい防音床材４を貼り付けるのである。この場合、
古い防音床材４を剥ぎ取ると、クッション体２と下層シ
ート状物３との接着強度が、クッション体２の層間剥離
強度や、クッション体２と木質系の床材本体１との接着
強度や、防音床材４の下面の下層シート状物３と床下地
５との接着強度よりも弱くしてあるので、必ず、クッシ
ョン体２と下層シート状物３との接着部分により剥が
れ、床下地５には図５に示すように厚みの薄い下層シー
ト状物３のみが残ることになり、厚みの厚いクッション
体２部分が層間剥離して床下地５側に残ることがなく、
したがって、図６に示すように、床下地５側に残った厚
みの薄い下層シート状物３の上に新しい防音床材４を重
ねて接着剤により新たに貼り付けるのである。この場
合、床下地５には厚みの薄い下層シート状物３のみが残
るだけなので、厚みの厚いクッション体２部分が層間剥
離して床下地５側に残る従来のように床下地５側に残っ
た厚みの厚いクッション体２部分を剥ぎ取るけれん作業
が必要でなく、古い防音床材４を剥ぎ取った後にけれん
作業をすることなく厚みの薄い下層シート状物３の上に
直ぐに新たな防音床材４を直接接着して貼り付けて施工
することができ、新たな防音床材４の張り替え作業が容
易に行えるものである。防音床６において全部の防音床
材４を剥がして貼り替えてもよく、また、一部の防音床
材４のみを剥がして貼り替えてもよいものである。そし
て、一部の防音床材４のみを剥がして貼り替える場合、
厚みの薄い下層シート状物３の厚みを例えば、約０．１
〜０．２ｍｍ程度としてあるので、防音床材４を部分的
に貼り替えたとしても、貼り替え後に、残っている古い
防音床材４の上面と新たに貼った新しい防音床材４の上
面とはほぼ面一となって、目立つような段差が生じない
ものである。
において、防音床材４の貼り変えに当たっては、古い防
音床材４を剥ぎ取って、古い防音床材４を剥ぎ取った跡
に新しい防音床材４を貼り付けるのである。この場合、
古い防音床材４を剥ぎ取ると、クッション体２と下層シ
ート状物３との接着強度が、クッション体２の層間剥離
強度や、クッション体２と木質系の床材本体１との接着
強度や、防音床材４の下面の下層シート状物３と床下地
５との接着強度よりも弱くしてあるので、必ず、クッシ
ョン体２と下層シート状物３との接着部分により剥が
れ、床下地５には図５に示すように厚みの薄い下層シー
ト状物３のみが残ることになり、厚みの厚いクッション
体２部分が層間剥離して床下地５側に残ることがなく、
したがって、図６に示すように、床下地５側に残った厚
みの薄い下層シート状物３の上に新しい防音床材４を重
ねて接着剤により新たに貼り付けるのである。この場
合、床下地５には厚みの薄い下層シート状物３のみが残
るだけなので、厚みの厚いクッション体２部分が層間剥
離して床下地５側に残る従来のように床下地５側に残っ
た厚みの厚いクッション体２部分を剥ぎ取るけれん作業
が必要でなく、古い防音床材４を剥ぎ取った後にけれん
作業をすることなく厚みの薄い下層シート状物３の上に
直ぐに新たな防音床材４を直接接着して貼り付けて施工
することができ、新たな防音床材４の張り替え作業が容
易に行えるものである。防音床６において全部の防音床
材４を剥がして貼り替えてもよく、また、一部の防音床
材４のみを剥がして貼り替えてもよいものである。そし
て、一部の防音床材４のみを剥がして貼り替える場合、
厚みの薄い下層シート状物３の厚みを例えば、約０．１
〜０．２ｍｍ程度としてあるので、防音床材４を部分的
に貼り替えたとしても、貼り替え後に、残っている古い
防音床材４の上面と新たに貼った新しい防音床材４の上
面とはほぼ面一となって、目立つような段差が生じない
ものである。
【００１４】
【発明の効果】本発明の請求項１記載の発明にあって
は、上述のように、木質系の床材本体の下面に厚みの厚
いクッション体を積層し、クッション体の下面に厚みの
薄い下層シート状物を積層して防音床材を形成し、この
防音床材を接着剤により床下地に接着して防音床を構成
し、クッション体と下層シート状物との接着強度を、ク
ッション体の層間剥離強度や、クッション体と木質系の
床材本体との接着強度や、防音床材の下面の下層シート
状物と床下地との接着強度よりも弱くしてあるので、防
音床材を貼り替えるために、古い防音床材を剥離した場
合、クッション体部分で層間剥離することなく、必ずク
ッション体と下層シート状物との接着部分において剥離
することになって、床下地には厚みの薄い下層シート状
物のみが残るので、従来のようにけれん作業をすること
なく、この厚みの薄い下層シート状物の上に直接新しい
床材本体を新たに貼り付けることができるものであり、
また、けれん作業を必要としないので、床暖房パネルが
床下地の場合であっても、床暖房パネルをけれん作業で
破損するおそれがないものである。このように、本発明
においては簡単な構造により防音床材を貼り替えるに当
たって従来のようにけれん作業が必要でなくなって、貼
り替えが容易に且つ奇麗に行える防音床の構造を提供す
ることができるものである。
は、上述のように、木質系の床材本体の下面に厚みの厚
いクッション体を積層し、クッション体の下面に厚みの
薄い下層シート状物を積層して防音床材を形成し、この
防音床材を接着剤により床下地に接着して防音床を構成
し、クッション体と下層シート状物との接着強度を、ク
ッション体の層間剥離強度や、クッション体と木質系の
床材本体との接着強度や、防音床材の下面の下層シート
状物と床下地との接着強度よりも弱くしてあるので、防
音床材を貼り替えるために、古い防音床材を剥離した場
合、クッション体部分で層間剥離することなく、必ずク
ッション体と下層シート状物との接着部分において剥離
することになって、床下地には厚みの薄い下層シート状
物のみが残るので、従来のようにけれん作業をすること
なく、この厚みの薄い下層シート状物の上に直接新しい
床材本体を新たに貼り付けることができるものであり、
また、けれん作業を必要としないので、床暖房パネルが
床下地の場合であっても、床暖房パネルをけれん作業で
破損するおそれがないものである。このように、本発明
においては簡単な構造により防音床材を貼り替えるに当
たって従来のようにけれん作業が必要でなくなって、貼
り替えが容易に且つ奇麗に行える防音床の構造を提供す
ることができるものである。
【００１５】また、請求項２記載の発明にあっては、上
記した請求項１記載の発明の効果に加えて、厚みの薄い
下層シート状物が不織布により構成してあるので、防音
床材を接着剤により床下地に接着する際、接着剤が不織
布にしみ込んで確実に防音床材が床下地に接着されるこ
とになり、この結果、下層シート状物と床下地との接着
強度を、クッション体と下層シート状物との接着強度よ
りも確実に強くすることができるものである。
記した請求項１記載の発明の効果に加えて、厚みの薄い
下層シート状物が不織布により構成してあるので、防音
床材を接着剤により床下地に接着する際、接着剤が不織
布にしみ込んで確実に防音床材が床下地に接着されるこ
とになり、この結果、下層シート状物と床下地との接着
強度を、クッション体と下層シート状物との接着強度よ
りも確実に強くすることができるものである。
【００１６】また、請求項３記載の発明にあっては、上
記した請求項１記載の発明の効果に加えて、クッション
体と下層シート状物とをホットメルト系接着剤により接
着してあるので、簡単に、クッション体と下層シート状
物との接着強度を、クッション体の層間剥離強度や、ク
ッション体と木質系の床材本体との接着強度や、防音床
の下面の下層シート状物と床下地との接着強度よりも弱
くすることができるものである。
記した請求項１記載の発明の効果に加えて、クッション
体と下層シート状物とをホットメルト系接着剤により接
着してあるので、簡単に、クッション体と下層シート状
物との接着強度を、クッション体の層間剥離強度や、ク
ッション体と木質系の床材本体との接着強度や、防音床
の下面の下層シート状物と床下地との接着強度よりも弱
くすることができるものである。
【図１】本発明の防音床材を床下地に接着して防音床を
構成した状態の拡大断面図である。
構成した状態の拡大断面図である。
【図２】同上に用いる防音床材の断面図である。
【図３】同上の拡大断面図である。
【図４】同上に用いる防音床材の他の実施形態の断面図
である。
である。
【図５】同上の古い防音床材を剥ぎ取った状態の断面図
である。
である。
【図６】同上の新しい防音床材を貼り替えた状態の断面
図である。
図である。
１ 床材本体 ２ クッション体 ３ 下層シート状物 ４ 防音床材 ５ 床下地 ６ 防音床
Claims (3)
- 【請求項１】 木質系の床材本体の下面に厚みの厚いク
ッション体を積層し、クッション体の下面に厚みの薄い
下層シート状物を積層して防音床材を形成し、この防音
床材を接着剤により床下地に接着して防音床を構成し、
クッション体と下層シート状物との接着強度を、クッシ
ョン体の層間剥離強度や、クッション体と木質系の床材
本体との接着強度や、防音床材の下面の下層シート状物
と床下地との接着強度よりも弱くして成ることを特徴と
する防音床の構造。 - 【請求項２】 厚みの薄い下層シート状物が不織布によ
り構成してあることを特徴とする請求項１記載の防音床
の構造。 - 【請求項３】 クッション体と下層シート状物とをホッ
トメルト系接着剤により接着して成ることを特徴とする
請求項１記載の防音床の構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34553297A JPH11172905A (ja) | 1997-12-15 | 1997-12-15 | 防音床の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34553297A JPH11172905A (ja) | 1997-12-15 | 1997-12-15 | 防音床の構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11172905A true JPH11172905A (ja) | 1999-06-29 |
Family
ID=18377231
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34553297A Withdrawn JPH11172905A (ja) | 1997-12-15 | 1997-12-15 | 防音床の構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11172905A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010255186A (ja) * | 2009-04-21 | 2010-11-11 | Nichias Corp | 二重床構造 |
| US8397456B2 (en) | 2001-10-23 | 2013-03-19 | M. Kaindl | Panel with a sound insulation layer and production method |
| JPWO2016178317A1 (ja) * | 2015-05-07 | 2018-02-22 | 日本電気株式会社 | 光学装置 |
| JP2020143443A (ja) * | 2019-03-04 | 2020-09-10 | 大阪瓦斯株式会社 | 被覆材の張替方法及び床構造 |
-
1997
- 1997-12-15 JP JP34553297A patent/JPH11172905A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8397456B2 (en) | 2001-10-23 | 2013-03-19 | M. Kaindl | Panel with a sound insulation layer and production method |
| JP2010255186A (ja) * | 2009-04-21 | 2010-11-11 | Nichias Corp | 二重床構造 |
| JPWO2016178317A1 (ja) * | 2015-05-07 | 2018-02-22 | 日本電気株式会社 | 光学装置 |
| JP2020143443A (ja) * | 2019-03-04 | 2020-09-10 | 大阪瓦斯株式会社 | 被覆材の張替方法及び床構造 |
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