JPH11171898A - Iv型コラーゲン高分子画分、その製法、その測定法及び肝疾患の判定方法 - Google Patents

Iv型コラーゲン高分子画分、その製法、その測定法及び肝疾患の判定方法

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JPH11171898A
JPH11171898A JP26613498A JP26613498A JPH11171898A JP H11171898 A JPH11171898 A JP H11171898A JP 26613498 A JP26613498 A JP 26613498A JP 26613498 A JP26613498 A JP 26613498A JP H11171898 A JPH11171898 A JP H11171898A
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JP26613498A
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Akitaka Shibuya
明隆 渋谷
Shunji Saito
俊司 斎藤
Toshio Takahashi
俊雄 高橋
Naoko Maruo
直子 丸尾
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Morinaga and Co Ltd
Tosoh Corp
Original Assignee
Morinaga and Co Ltd
Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】IV型コラーゲン高分子画分を取得し、これを
選択的に測定することにより、肝線維化段階をより詳細
に判定できる方法を提供する。 【解決手段】ペプシン加水分解により可溶化したコラー
ゲン溶液を1.2M以下の食塩で塩析し沈殿物を再溶解
後、前回の塩濃度以下で再度塩析したときの上清から、
IV型コラーゲン7Sドメインより高い分子量を有し、
その構造中に7Sドメインを有するIV型コラーゲン高
分子画分を得る。またそれに対し反応性を有する抗体
と、試料を反応させることにより、試料中のIV型コラ
ーゲン高分子画分を測定し、肝臓疾患における肝線維化
度の判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IV型コラーゲン
高分子画分及びその製造法に関するものである。また本
発明は、IV型コラーゲン高分子画分を測定する方法お
よびこれを測定することによる肝臓の線維化度の判定方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】肝疾患において、肝臓が線維化する現象
が知られているが、これは肝臓におけるIV型コラーゲ
ンの合成と分解とのバランスが崩れ、分解に比べて合成
が増大することによって引き起こされるものである。肝
臓の線維化の指標として、血清中のIV型コラーゲンを
測定することの有用性が多数報告されており、慢性肝炎
から肝硬変へと病状が進展するに従って、血清中のIV
型コラーゲン濃度が上昇することが知られている(特開
平8−100000号公報、斎藤ら、肝臓 37巻、N
o.6,p.304−311)。これは肝臓が線維化し
た部分の主成分がIV型コラーゲンであり、肝線維化度
が血清中のIV型コラーゲン濃度に直接的に反映される
ためである。
【0003】ところで、血液中のIV型コラーゲン分子
は、肝臓の線維化過程において、すなわち、肝臓におけ
るIV型コラーゲンの合成及び分解の過程において血液
中に放出されたものであり、分子種としては均一ではな
いことが報告されている。これはIV型コラーゲンの構
造が、アミノ末端の7Sドメイン、カルボキシル末端の
NC1及びNC2領域、及び中間部のペプチドがらせん
状により合わさったトリプルヘリカル領域から構成され
た網目構造であり、これがコラゲナーゼなどにより部分
分解されて血液中に放出されるためである。
【0004】Murawakiら、J.Hepatol
ogy,Vol.24,p.148−154,1996
及びClinica Chimica Acta,21
,p.73−78,(1992)(以下、C.C.A
とする)の報告によれば、7Sドメインを認識する抗体
を用いてアッセイを行った場合、血液中のIV型コラー
ゲンとして主に2つの分子種が検出され、それらは
(1)7Sドメインを含み、7Sドメインより高い分子
量を有する高分子画分、及び(2)7Sドメインそのも
のである。また同報告によれば、7Sドメインを認識す
る抗体とトリプルヘリカル領域を認識する抗体とを用い
てアッセイを行った場合、上述の(1)及び(2)の2
つの分子種よりもさらに低分子量の分子が検出される。
これらのことから、血清中のIV型コラーゲン分子とし
ては、分子量の異なる3つの分子種が共存していること
が明らかにされている。
【0005】さらに上述のC.C.Aの報告によれば、
健常人及び肝疾患患者ともに血液中のIV型コラーゲン
として上述の3つの分子種が存在することが示されてい
る。しかし肝疾患患者では、慢性肝炎から肝硬変へと肝
臓の線維化がより進行し症状が悪化するにつれて、IV
型コラーゲンの3つの分子種のうち、7Sドメインを含
み、7Sドメインより高い分子量を有する高分子画分が
血液中で著しく増加する。このIV型コラーゲン高分子
画分は、コラーゲナーゼによる分解を受けていないほと
んど完全な形をしたIV型コラーゲンであると考えられ
ることから、血液中のIV型コラーゲン高分子画分量の
増減は、肝臓におけるIV型コラーゲン合成の増減を直
接的に反映し、一方、血液中の7Sドメインまたはそれ
より小さい分子量のIV型コラーゲンの増減は、肝臓の
線維化組織からのIV型コラーゲン分解の増減を反映し
ていると考察されている。
【0006】しかしながら、IV型コラーゲン高分子画
分の分離・精製の報告はこれまでにない。前述のMur
awakiらの報告においても、患者血清をゲル濾過に
て分離し、市販のIV型コラーゲン測定キットを用い
て、各フラクションの反応性を検討し、7Sドメインよ
り高い分子量を有するフラクションにも反応性がみられ
ることを示すにすぎないものである。
【0007】このように市販のIV型コラーゲン測定キ
ットの中にも、IV型コラーゲン高分子画分への反応性
を示すものはあるが、前述の7Sドメインまたはこれよ
り分子量の小さいIV型コラーゲンへの反応性が高く、
IV型コラーゲン高分子画分のみを特異的に測定できる
ものはなかった。したがって、肝臓におけるIV型コラ
ーゲンの合成を直接反映した測定法はこれまで存在しな
かった。
【0008】ところで特開平8−100000号公報に
記載のハイブリドーマCOL IV−67(工業技術院
生命工学工業技術研究所に平成6年9月27日に寄託;
微工研菌寄第P−14561号。平成7年9月25日に
原寄託よりブダペスト条約に基づく寄託へ移管;FER
M BP−5240)が産生するモノクローナル抗体
(以下、モノクローナル抗体67という)は、IV型コ
ラーゲン高分子画分に対して特異的に反応することが見
出だされた。そのため、モノクローナル抗体67の免疫
原中にIV型コラーゲン高分子画分が存在したことが推
測されたが、特開平8−100000号公報に記載の免
疫原の精製法では、IV型コラーゲン高分子画分が必ず
しも取得できなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】肝臓の線維化を進行さ
せるのは、コラーゲンの合成と代謝のバランスが崩壊
し、IV型コラーゲンが異常に合成されることが原因で
あることが明らかとなっている。従って、肝臓の線維化
の進行をより直接的に観察する方法としては、肝疾患の
進行と共に著しく増加し、IV型コラーゲン合成を直接
反映したIV型コラーゲン高分子画分のみを特異的に測
定し、かつIV型コラーゲンの分解産物であると考えら
れる7Sドメインまたはより低分子のIV型コラーゲン
を同時に測定することがない方法が好ましい。それによ
り鋭敏でかつ肝臓の線維化初期段階におけるIV型コラ
ーゲン合成亢進を検出することが可能になる。
【0010】本発明の目的は、このIV型コラーゲン高
分子画分を取得し、これを特異的に測定する方法を提供
し、IV型コラーゲン高分子画分を測定することによ
り、肝線維化段階をより鋭敏でかつ詳細に判定できる方
法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
関し鋭意検討した結果、本発明に到達した。すなわち本
発明は、以下の性質を有することを特徴とするIV型コ
ラーゲン高分子画分である;a.IV型コラーゲン7S
ドメインより高い分子量を有する、b.その構造中に7
Sドメインを有する、c.ペプシン加水分解により可溶
化したコラーゲン溶液を、1.2M以下の食塩で塩析
し、沈殿物を再溶解後、前回の塩濃度以下で再度塩析
し、回収した上清に含まれる。
【0012】また本発明は、ペプシン加水分解により可
溶化したコラーゲン溶液を、1.2M以下の食塩で塩析
し、沈殿物を再溶解後、前回の塩濃度以下で再度塩析
し、上清を回収してIV型コラーゲン高分子画分を得る
ことを特徴とする、IV型コラーゲン高分子画分の製造
法である。
【0013】また本発明は、前述のIV型コラーゲン高
分子画分に特異的な抗体と、試料中のIV型コラーゲン
高分子画分を反応させることを特徴とする、IV型コラ
ーゲン高分子画分の測定法である。
【0014】また本発明は、前述のIV型コラーゲン高
分子画分に特異的な抗体を含有することを特徴とする、
IV型コラーゲン高分子画分測定に用いられるキットで
ある。
【0015】さらに本発明は、上述の測定法を用いるこ
とを特徴とする、肝臓疾患における肝線維化度の判定法
である。
【0016】また本発明は、a.試料中のIV型コラー
ゲン高分子画分を測定し、b.健常人のIV型コラーゲ
ン高分子画分を測定し、c.aとbとの比を測定するこ
とを特徴とするIV型コラーゲン高分子画分の測定法で
ある。
【0017】また本発明は、このようにして求めた比か
ら、肝線維化度を判定する方法である。以下、本発明を
さらに詳細に説明する。
【0018】本発明によるIV型コラーゲン高分子画分
は、IV型コラーゲン7Sドメインより高い分子量を有
する。これはゲル濾過を行った場合、IV型コラーゲン
高分子画分は、IV型コラーゲン7Sドメインより常に
先に溶出されることから確認された。またその構造中に
7Sドメインを有することは、市販のIV型コラーゲン
7Sドメイン測定キット(IV型コラーゲン・7Sキッ
ト、日本DPCコーポレーション製;以下キット(A)
という)に対し反応性を有することから確認された(I
V型コラーゲン・7Sキット取扱説明書 日本DPCコ
ーポレーション;Yamadaら、Clin.Bioc
hem.Vol.25、p.467−470、199
2;Risteliら、Eur.J.Biochem.
Vol.108、p.239−250、1980)。
【0019】そして本発明のIV型コラーゲン高分子画
分は、ペプシン加水分解により可溶化したコラーゲン溶
液を、1.2M以下の食塩で塩析し、沈殿物を再溶解
後、前回の塩濃度以下で再度塩析し、回収した上清に含
まれるものである。
【0020】本発明で使用されるペプシン加水分解によ
る可溶化コラーゲン溶液には特に限定はなく、常法によ
り調製することができる。例えば、Sageらの方法
(J.Biol.Chem.254巻19号、p.98
93−9900,1979)に従って得ることができ
る。また1.2M以下の食塩による塩析の前に、必要に
応じて適宜コラーゲン溶液の精製を行ってもよい。この
1.2M以下の食塩による塩析は、好ましくは0.5〜
1.0M、さらに好ましく0.6〜0.8Mの食塩によ
る塩析である。この塩析により得た沈殿物を再溶解後、
続いて前回の塩濃度以下で再度塩析し、今度は上清を回
収する。回収した上清からIV型コラーゲン高分子画分
を取得する方法には特に限定はなく、必要に応じ、適宜
塩析、再溶解、透析、カラムクロマトグラフィー(DE
AE−セファロース、ゲル濾過)などの精製を行えばよ
い。特にゲル濾過により7Sドメインより先に溶出され
る画分を得ることにより、IV型コラーゲン高分子画分
を精製することが好ましい。
【0021】従来のIV型コラーゲンの精製は、前述の
Sageらの方法に準拠する場合が多く、それによると
ペプシン加水分解により可溶化したコラーゲン溶液を
0.7M食塩で塩析したときに、本発明とは異なり沈殿
物ではなく上清を回収する方法であった。しかし本発明
では、ペプシン加水分解により可溶化したコラーゲン溶
液を、1.2M以下の食塩で塩析したときの沈殿物を回
収することにより、より高分子の、ほとんど完全な形を
保持したIV型コラーゲンを得ることができる。そして
本発明では、続いて前回の塩濃度以下で再度塩析し、I
V型コラーゲン高分子画分を含む上清を回収するのであ
る。
【0022】本発明によるIV型コラーゲン高分子画分
の測定法は、IV型コラーゲン高分子画分に特異的な抗
体と、試料中のIV型コラーゲン高分子画分を反応させ
ることを特徴とするものである。
【0023】ここで使用される抗体は、IV型コラーゲ
ン高分子画分に対し特異的に反応するものであれば特に
限定はなく、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体
のいずれでもよい。また抗体の製法には特に限定はな
く、IV型コラーゲン高分子画分を免疫原として製造し
てもよく、また遺伝子工学的な手法を用いて製造しても
よい。IV型コラーゲン高分子画分に対して特異的に反
応するモノクローナル抗体としてモノクローナル抗体6
7を例示することができる。このモノクローナル抗体
は、前述のように、ハイブリドーマCOL IV−67
(工業技術院生命工学工業技術研究所に平成6年9月2
7日に寄託;微工研菌寄第P−14561号。平成7年
9月25日に原寄託よりブダペスト条約に基づく寄託へ
移管;FERM BP−5240)から産生されるもの
である。
【0024】IV型コラーゲン高分子画分に特異的な抗
体と、試料中のIV型コラーゲン高分子画分を反応させ
る方法には特に限定はなく、公知の免疫反応系を用いる
ことができる。例えばサンドイッチ測定法、競合法など
をあげることができ、具体的には、特開平8−1000
00号公報に記載のモノクローナル抗体67とIV型コ
ラーゲンに対するポリクローナル抗体を用いたサンドイ
ッチ測定系を例示することができる。
【0025】本発明の測定法に使用される試薬は、キッ
ト化することができる。このキットは、試薬としてIV
型コラーゲン高分子画分に特異的な抗体を含有するもの
であり、それを試料中のIV型コラーゲン高分子画分と
反応させることににより測定を行うことができるもので
ある。
【0026】本発明では、このようにIV型コラーゲン
高分子画分に特異的な抗体と、試料中のIV型コラーゲ
ン高分子画分とを反応させ、IV型コラーゲン高分子画
分を検出することにより、肝臓疾患における肝線維化度
の判定を行うことができる。前述のように肝臓の線維化
は、コラーゲンの合成と代謝のバランスが崩壊し、IV
型コラーゲンが異常に合成されることが原因であること
が明らかとなっている。従って肝線維化の進行をより直
接的に観察するためには、IV型コラーゲンの分解産物
と考えられる7Sドメインまたはより低分子のIV型コ
ラーゲンを測定するよりも、コラーゲン合成を直接的に
反映していると考えられ、かつ肝硬変において著しく増
加するIV型コラーゲン高分子画分を測定することが重
要である。
【0027】現在、肝臓線維化の程度を示すものとして
新犬山分類(C型肝炎研究の進歩、肝炎ウイルスの変
異、犬山分類の再検討、犬山シンポジウム記録刊行会編
集、中外医学社、1996、p.183−188)があ
り、F0;線維化なし、F1;門脈域の線維性拡大によ
る軽度の線維化、F2;線維性架橋形成、F3;小葉の
ひずみを伴う線維性架橋形成、及びF4;肝硬変と分類
される。これら各段階の患者血清中のIV型コラーゲン
高分子画分を測定すると、段階が進むに従いすなわち肝
線維化の進行に伴い測定値が上昇することが明らかとな
った。従って本発明により血中のIV型コラーゲン高分
子画分を測定することにより、肝臓線維化度の鑑別・判
定を行うことができる。
【0028】また本発明では、a.試料中のIV型コラ
ーゲン高分子画分を測定し、その一方でb.健常人のI
V型コラーゲン高分子画分を測定し、aとbとの比を測
定することを特徴とするIV型コラーゲン高分子画分の
測定法である。このときのIV型コラーゲン高分子画分
の測定法には特に限定はないが、IV型コラーゲン高分
子画分を特異的に測定することが好ましく、本発明のよ
うにIV型コラーゲン高分子画分に特異的な抗体を用い
て測定することがさらに好ましい。
【0029】このaとbとの比を求めることにより肝線
維化度をより明確に判定することができる。例えばa/
bという値を求めた場合、前述の新犬山分類の段階が進
むに従い、即ち肝線維化の進行に伴い、その値が大きく
上昇する。前述のようにIV型コラーゲンとしては、3
つの分子種が存在することが知られている。IV型コラ
ーゲンとしてこれらの分子種の混合物を測定し、健常人
のIV型コラーゲンと試料中のIV型コラーゲンとの比
をとるよりも、本発明のようにIV型コラーゲン高分子
画分に着目し、高分子画分の比すなわちa/bを測定す
る方が、肝線維化の進行に伴い値の上昇比率が大きい。
従って、a/bを求めることにより、肝臓の線維化度の
鑑別・判定をよりよく行うことができる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、より生体内存在様式に
近い、肝臓のIV型コラーゲン合成を直接反映している
といわれるIV型コラーゲン高分子画分を得ることがで
きる。一般に肝臓の線維化発症初期においてまずコラー
ゲンの合成が増加し、続いて分解の上昇が起きると考え
られており、本発明の測定法によれば初期のコラーゲン
合成の増加を検出することができ、それだけ早期に治療
を開始することが可能となり、治療効果が大きい。特に
インターフェロン療法は、慢性肝炎のときに有効である
が、既に肝硬変となった場合には無効である。また肝線
維化度が低いときほどインターフェロン療法が有効であ
る(特開平8−334513号公報など)。このように
早期の線維化を発見することは重要であり、本発明によ
る測定系は早期の線維化発見に有効である。インターフ
ェロン療法において、インターフェロン使用の可否の境
界線は、新犬山分類の主にF2とF3の間にあるため、
本発明のように特にF2とF3とを区別しうる測定法は
重要である。また本発明による測定系はキット化するこ
とができる。
【0031】また本発明は、コラーゲン合成の増加を検
出するのに有効なばかりでなく、インターフェロンなど
による治療効果の判定にも有効である。すなわち従来の
測定法では、治癒が始まりコラーゲン分解量が上昇した
としても測定値は高値となるが、本発明の方法によれ
ば、コラーゲン合成を検出するため、治癒が始まった時
点でその測定値は低下してくるものと考えられ、必要以
上の治療・投薬を防ぐことが可能である。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明を記述する。しか
し、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではな
い。なお、以下の実施例で使用したモノクローナル抗体
67及びIV型コラーゲンに対するポリクローナル抗体
は、特開平8−100000号公報に記載のものであ
る。
【0033】実施例1 抗原ヒトIV型コラーゲンの調製 市販キット(アボット社製)を用いてHBV、HCVお
よびHIV−1/2陰性を確認した21個のヒト満期胎
盤(凍結保存)を解凍し、遠心により血液成分を除いた
後、これをミートチョッパーで細断した湿重量6,50
0gを原料とした。これを4倍量(W/V)の10mM
Tris−HCl緩衝液,pH7.5,10mM E
DTA−3Naに懸濁し、4℃において20時間撹拌し
た。次いでBeckman JS−4.2ローターを用
いて4℃下で4200回転、20分間遠心して沈澱を集
めた。さらに10mM Tris−HCl緩衝液,pH
7.5,10mM EDTA−3Naを用いて洗浄操作
を3回繰り返した。続いて、4倍量(W/V)の50m
M Tris−HCl緩衝液,pH7.5,1.0M
NaCl,10mM EDTA−3Naおよび0.5M
酢酸による洗浄を同様にして4回ずつ繰り返し行い、洗
浄前処理胎盤組織13Kgを得た。
【0034】この洗浄前処理胎盤組織1,200gを
0.5M酢酸に懸濁し、容積を4,500mlに合わせ
た後、6gのペプシン(シグマ社製)を加えて120時
間、4℃で撹拌して加水分解を行った。加水分解液を、
4℃下で15,000×G、2時間遠心して得られた上
清に0.5M酢酸を加え、容積を再び4,500mlに
調製し、この液を撹拌しながら526gの食塩を加え
て、食塩濃度を2.0Mに合わせた後、更に20時間、
4℃で撹拌して可溶化コラーゲン画分を沈澱させた。こ
の塩析物を15,000×Gで2時間、4℃で遠心して
得られた沈澱を、0.5M酢酸に懸濁し、4℃にて20
時間撹拌しながら溶解した。これを4℃にて15,00
0×G、2時間遠心し、得られた上清の蛋白質濃度を
0.5M酢酸で2.0mg/mlに調整した。なお、蛋
白質濃度はBSA標準品(バイオラッド社製)を標準と
したローリー法で決定した。
【0035】上記の可溶化コラーゲン溶液に、終濃度が
0.7Mとなるように撹拌しながら食塩を加え、更に4
℃で20時間撹拌した。前述のSageらの文献によれ
ば、IV型コラーゲンはこのとき上清側に回収される
が、ここではより生体内のIV型コラーゲンの存在様式
に近いかたちのものを得るために、15,000×G、
2時間、4℃で遠心して得た沈澱画分を回収し、これを
再び0.5M酢酸に懸濁し、4℃で20時間撹拌して溶
解してから、上と同条件で遠心して上清を得た。この上
清の蛋白質濃度を0.5M酢酸で2.0mg/mlに合
わせた後、終濃度が再び0.7Mとなるように撹拌しな
がら食塩を加え、更に4℃で20時間撹拌後、同様に遠
心して得た上清に更に食塩を加えて終濃度を1.8Mに
合わせ、4℃で20時間撹拌した。
【0036】これを4℃で15,000×G、2時間遠
心して得た沈澱を50mM Tris−HCl緩衝液,
pH7.5,1.0M NaClに懸濁し、pHを1.
0MNaOHで7.0に合わせ、4℃で2時間撹拌溶解
してから、4℃で50mMTris−HCl緩衝液,p
H7.5,1.0M NaClに対して一晩透析した。
透析液を4℃下で100,000×G、30分間遠心し
て上清を得て、蛋白質濃度を50mM Tris−HC
l緩衝液,pH7.5,1.0M NaClにて2.0
mg/mlに合わせた後、終濃度が2.0Mとなるよう
に撹拌しながら食塩を加え、更に4℃で20時間撹拌
し、再び上述の条件で遠心して沈澱を得た。
【0037】これを0.1M酢酸に溶解し、0.1M酢
酸に対して4℃で一晩透析後、4℃で100,000×
G、30分間遠心した。得られた上清の蛋白質濃度を
0.1M酢酸で1.0mg/mlに合わせた後、終濃度
が0.2Mとなるように撹拌しながら食塩を加え、更に
4℃で20時間撹拌してから、4℃において100,0
00×G、30分間遠心して上清を得て、ここに終濃度
が0.7Mとなるように撹拌しながら食塩を加え、更に
4℃で20時間撹拌後、同様に遠心して得た沈澱を再
び、50mM Tris−HCl緩衝液,pH7.5,
1.0M NaClに懸濁した。
【0038】pHを1.0M NaOHで7.0に合わ
せた後、4℃で2時間撹拌溶解し,この溶液を4℃で一
晩50mM Tris−HCl緩衝液,pH7.5,
1.0M NaClに対して透析した。この透析液を、
4℃で100,000×G、30分間遠心して得られた
上清の蛋白質濃度を、50mM Tris−HCl緩衝
液,pH7.5,1.0M NaClを用いて1.0m
g/mlに合わせた後、終濃度が1.3Mとなるように
撹拌しながら食塩を加え、更に4℃で20時間撹拌し
た。これを遠心して得た上清に、終濃度が2.0Mとな
るように撹拌しながら食塩を加え、更に20時間、4℃
で撹拌後、同様に遠心して得た沈澱を10mM酢酸に溶
解し、次いで、10mM酢酸に対して4℃で一晩透析し
たものを30分間、100,000×G、4℃で遠心し
た。
【0039】得られた上清の蛋白質濃度を10mM酢酸
で1.0mg/mlに合わせた後、50mM Tris
−HCl緩衝液,pH8.6,20mM NaCl,
2.0M尿素に対して4℃で20時間透析し、透析後の
液を4℃で100,000×G、30分間遠心した上清
を、5mM Tris−HCl緩衝液,pH7.5,
2.0M尿素に対して4℃で20時間透析した。透析後
の液を4℃で100,000×G、30分間遠心した上
清を、5mM Tris−HCl緩衝液,pH7.5,
2.0M尿素で平衡化したDEAE−Sepharos
eに吸着させ、平衡化緩衝液で3カラム容積分洗った
後、150mM NaClを含む平衡化緩衝液で溶出さ
せ、230nmでの吸光度を測定してピークに相当する
溶出液を集めた。これを10mM酢酸に透析後、4℃下
100,000×Gにて30分間遠心し、上清にIV型
コラーゲン高分子画分を有するヒトIV型コラーゲン
(150mg)を得た。
【0040】実施例2 ヒトIV型コラーゲン高分子画分の精製 上記の方法によって取得されたIV型コラーゲンの中か
ら、IV型コラーゲン高分子画分を取得するために、分
子量分画を行った。
【0041】実施例1で得たヒトIV型コラーゲン25
mgを0.1M酢酸に透析した後、終濃度が4.5Mと
なるように食塩を加え、4℃で一晩撹拌して生成した沈
澱を4℃で100,000×G、30分間遠心して得
た。これを50mM Tris−HCl緩衝液,pH
7.5,1.0M CaCl2に溶解し、次いで、50
mM Tris−HCl緩衝液,pH7.5,1.0M
CaCl2に対して25℃にて一晩透析後、45℃、
30分間加熱処理を行った。加熱処理後の溶液を、25
℃で100,000×G、30分間遠心し、得られた上
清を、50mM Tris−HCl緩衝液,pH7.
5,1.0M CaCl2で平衡化したSuperos
e6カラムに供し、室温にてゲル濾過を行った。ボイド
に溶出された画分(最初のピークの前まで)を収集し、
これを10mM酢酸を用いて透析し、4℃にて100,
000×G、30分間遠心した上清をヒトIV型コラー
ゲン高分子画分(3mg)とした。
【0042】実施例3 IV型コラーゲン高分子画分測定系の構築 特開平8−100000号公報実施例4に従い、モノク
ローナル抗体67を用いた本発明の測定系を構築した。
即ち、固相にポリスチレンビーズ、標識にアルカリ性ホ
スファターゼ、固相化抗体にモノクローナル抗体67、
標識化抗体に抗IV型コラーゲン・ポリクローナル抗体
を用いたサンドイッチ測定系を構築した。この測定系に
おいて、実施例2で得た種々の濃度のIV型コラーゲン
高分子画分を測定して得た検量線を図1に示す。図1か
らこの測定系がIV型コラーゲン高分子画分の測定系で
あることが確認された。
【0043】実施例4 本発明による測定系及び市販キット(A)の、7Sドメ
イン及びIV型コラーゲン高分子画分に対する反応性の
評価 モノクローナル抗体67をプレートに固相化し、各ウェ
ルに7Sドメイン(市販キット(A)のキャリブレー
タ)または実施例2で得たIV型コラーゲン高分子画分
を種々の濃度で加え抗原抗体反応を行い、洗浄後、HR
P標識ウサギ抗IV型コラーゲンポリクローナル抗体を
加え、結合物中のHRP量を定量し、反応性の違いを検
討した。結果を図2に示す。図中、縦軸は吸光度、横軸
は抗原濃度を示す。図中、黒丸はIV型コラーゲン高分
子画分、三角は7Sドメインをそれぞれ用いた場合であ
る。この結果より、本発明による測定系は、7Sドメイ
ンに比べてIV型コラーゲン高分子画分に対する反応性
が高く、より特異的にIV型コラーゲン高分子画分を検
出することができることが明らかとなった。一方、市販
キット(A)において同様の抗原を用いて反応を行った
結果を図3に示す。図中、黒丸はIV型コラーゲン高分
子画分、三角は7Sドメインをそれぞれ用いた場合であ
る。また縦軸のB/B0は、抗原を添加した場合の抗原
抗体反応による結合物中の放射性同位体のカウントと抗
原を添加しなかった場合の結合物中の放射性同位体のカ
ウントとの比である。図3から明らかなように、市販キ
ット(A)では、IV型コラーゲン高分子画分、7Sド
メインともほぼ同等の反応性を示すことが示された。
【0044】実施例5 ヒト血清のゲル濾過クロマトグラフィーによるフラクシ
ョンへの反応性 20℃で15,000rpm、10分間遠心分離した肝
硬変患者血清の上清0.2mlを、100mM Tri
s−HCl緩衝液,pH7.5,150mMNaClで
平衡化したSuperose6 HR10/30を用い
て室温で分離し、取得した各フラクションについて、実
施例4の本発明による測定系、市販キット(A)および
市販のIV型コラーゲン測定キット(パナッセイIV・
C 第一化学薬品、以下市販キット(B)とする)で反
応性を比較検討した。その結果を図4に示す。図中、四
角は280nmにおける吸光度、黒丸は本発明の測定
系、白丸はキット(A)、三角はキット(B)の結果を
それぞれ示す。
【0045】図4に示すとおり、前述のSageらの文
献に記載のように、市販キット(A)では、IV型コラ
ーゲン高分子画分及び7Sドメイン(分子量23K)の
両方を検出するため、ピークは2峰性を示した。また市
販キット(B)では、7Sドメインよりも分子量の小さ
い分子のみを認識していることがわかった。これに対し
て、本測定系においては、分子量が7Sドメインよりも
大きいIV型コラーゲン高分子画分を特異的に検出して
おり、これは市販キット(A)のピークの1つと一致し
た。このIV型コラーゲン高分子画分のピークは、肝臓
で合成されるIV型コラーゲン量を反映していることか
ら、IV型コラーゲン高分子画分を特異的に検出する本
発明の測定法は、IV型コラーゲンの生成をよりよく反
映した測定系であるといえる。
【0046】実施例6 IV型コラーゲン高分子画分を特異的に検出する本発明
の測定系の臨床例を用いた評価 肝臓疾患患者より血清を取得し、実施例3の本発明の測
定系を用いてIV型コラーゲン高分子画分を測定し、肝
生検の病理診断によって下された肝線維化の程度と比較
した。対象は164名で、内訳は肝臓線維化の度合を示
す新犬山分類にて分類したとき、F0+F1:47例、
F2:43例、F3:27例、F4:47例である。こ
れら各群の平均値、標準偏差を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】表1から、肝線維化の進行に伴い、即ち、
F0+F1からF4に向かうに従い、本発明によるIV
型コラーゲン高分子画分の測定値が上昇することが分か
った。さらに各群間で有意差があるかどうかをFish
erの検定により検定を行った。結果を表2に示す。
【0049】
【表2】
【0050】表2から、F0+F1とF2の間は有意差
が認められなかったが、他の群間すなわち、F0+F1
とF3の間、F0+F1とF4の間、F2とF3の間、
F2とF4の間、F3とF4の間に有意差は認められ
た。従って本発明の測定系により、これらの群間の鑑
別、即ち肝線維化程度の判定を行うことができる。特に
F2とF3との間は従来の測定法では鑑別することがで
きず、本発明による測定系で初めて鑑別することができ
るようになった。
【0051】さらに、F3とF4(従来の慢性活動性肝
炎と肝硬変の鑑別にあたる)のROC曲線を作成したと
ころ、図5のように19ng/mlをカットオフとした
とき特異性82.1%、感度80.9%であり、前述の
Murawakiらの報告に記載のキット(A)の値
(特異性88%、感度83%、カットオフ9ng/m
l)とほぼ同等の性能を示した。
【0052】実施例7 臨床例を用いた測定系の評価(その2) 肝臓疾患患者より血清を取得し、実施例3の本発明によ
る測定または市販キット(A)を用いた測定を行った。
対象は計199名で、内訳は健常人:33例、F0+F
1:47例、F2:43例、F3:29例、F4:47
例である。これら各群の平均値、標準偏差を表3に示
す。
【0053】
【表3】
【0054】表3より明らかなように、本発明の測定法
は、市販キット(A)による測定よりも、肝線維化の進
展に伴い、測定値がより上昇することが示された。これ
は本発明の測定法が市販キット(A)よりもIV型コラ
ーゲン高分子画分を特異的に検出しているためと考えら
れる。
【0055】さらに表3の結果をもとに、各群間の測定
値に有意差があるかどうかの確認をt検定にて実施し
た。本発明による結果を表4に、市販キット(A)によ
る結果を表5に示す。
【0056】
【表4】
【0057】
【表5】
【0058】t検定の結果から、本発明及び市販キット
(A)共にF0+F1群とF2群の検定以外はすべて有
意差が認められた。またF0+F1群とF2群との比較
において、本発明と市販キット(A)とでp値を比較す
ると、本発明による測定の方がp値がはるかに小さく、
本発明による測定の方がF0+F1群とF2群との病態
差をより鋭敏に反映していることが示された。さらにF
2群とF3群との鑑別においても同様に、本発明のp値
は0.0001未満であるが、市販キット(A)では、
0.0009であり、本発明の方がより鋭敏にF2群と
F3群との病態差を反映していることが示された。これ
らの結果から、本発明によるIV型コラーゲン高分子画
分の測定は、市販キッと(A)と比べて肝線維化の進展
度合をより的確に反映し、生検によることなく肝線維化
の進行度を示す指標を与えることが明らかとなった。
【0059】実施例8 臨床例を用いた測定系の評価(その3) 実施例7表3の値をもとにして、本発明の測定法による
a.各群の試料中のIV型コラーゲン高分子画分と、
b.健常人のIV型コラーゲン高分子画分との比a/b
を求めた。また市販キット(A)を用いて測定した場合
のa´.各群の測定値と、b´.健常人の測定値との比
a´/b´を求めた。結果を表6に示す。
【0060】
【表6】
【0061】表6から明らかなように、市販キット
(A)から求めた比a´/b´と比較して、本発明によ
る比a/bの方が、肝線維化の進展に伴い値がより大き
く上昇し、肝線維化度の進展をより反映していることが
わかった。従って本発明による比a/bを求める方が肝
線維化度の鑑別・判定を早期から明確に行うことができ
る。これは本発明による測定では、IV型コラーゲン高
分子画分を特異的に検出するのに対し、市販キット
(A)による測定では、実施例4,5で示したようにI
V型コラーゲン高分子画分及び7Sドメインの両方とも
検出してしまうことが原因と考えられる。従ってこのよ
うな比を測定する場合には、IV型コラーゲン高分子画
分を特異的に検出し、その比を求めることが重要である
ことが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例3で得られた、本発明による測定系の検
量線を示す図である。
【図2】実施例4で得られた、本発明による測定系の各
種抗原に対する反応性を示す図である。
【図3】実施例4で得られた、市販キット(A)の各種
抗原に対する反応性を示す図である。
【図4】実施例5で得られた、本発明の測定系及び市販
キット(A),(B)のゲル濾過各フラクションへの反
応性を示す図である。
【図5】実施例6で得られたROC曲線を示す図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 俊雄 神奈川県横浜市泉区和泉町6212−3グリー ンハイムいずみ野8−304 (72)発明者 丸尾 直子 神奈川県横浜市西区戸部本町49−15−408

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の性質を有することを特徴とするIV
    型コラーゲン高分子画分; a.IV型コラーゲン7Sドメインより高い分子量を有
    する b.その構造中に7Sドメインを有する c.ペプシン加水分解により可溶化したコラーゲン溶液
    を、1.2M以下の食塩で塩析し、沈殿物を再溶解後、
    前回の塩濃度以下で再度塩析し、回収した上清に含まれ
    る。
  2. 【請求項2】ペプシン加水分解により可溶化したコラー
    ゲン溶液を、1.2M以下の食塩で塩析し、沈殿物を再
    溶解後、前回の塩濃度以下で再度塩析し、上清を回収し
    てIV型コラーゲン高分子画分を得ることを特徴とす
    る、IV型コラーゲン高分子画分の製造法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のIV型コラーゲン高分子
    画分に特異的な抗体と、試料中のIV型コラーゲン高分
    子画分を反応させることを特徴とする、IV型コラーゲ
    ン高分子画分の測定法。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のIV型コラーゲン高分子
    画分に特異的な抗体を含有することを特徴とする、IV
    型コラーゲン高分子画分測定に用いられるキット。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の測定法を用いることを特
    徴とする、肝線維化度の判定法。
  6. 【請求項6】a.試料中のIV型コラーゲン高分子画分
    を測定し、 b.健常人のIV型コラーゲン高分子画分を測定し、 c.aとbとの比を測定する ことを特徴とするIV型コラーゲン高分子画分の測定
    法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の測定法を用いることを特
    徴とする、肝線維化度の判定法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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