JPH11170926A - 車両用ドアのシール装置 - Google Patents

車両用ドアのシール装置

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JPH11170926A
JPH11170926A JP9343105A JP34310597A JPH11170926A JP H11170926 A JPH11170926 A JP H11170926A JP 9343105 A JP9343105 A JP 9343105A JP 34310597 A JP34310597 A JP 34310597A JP H11170926 A JPH11170926 A JP H11170926A
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JP
Japan
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door
sealing
cabin
vehicle body
vehicle
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Application number
JP9343105A
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English (en)
Inventor
Takahiro Hamazaki
恭弘 浜崎
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドア開口部にシール用の縁材を設けたり、ド
ア側にシール用の垂下部を設けるといったシールのため
の面倒な対策をすることなしに、ドア開口部を適正にシ
ールすることが可能な車両用ドアのシール装置を提供す
る。 【解決手段】 車体上の車体側面よりも内側に入り込ん
だ位置に配置されるとともに床面が車体上面と面一に形
成されているキャビンを備えたフォークリフトにおい
て、前記キャビンのフロントドア5の下縁部にウェザス
トリップからなるシール材15を外張出状に設ける。そ
して、ドア閉鎖時にそのシール材15をキャビンの床面
9の一部を構成するステッププレート12の上面に貼付
したゴムマット22の折曲コーナ部に押圧することによ
ってフロントドア5と床面9との隙間をシールする構成
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ドアのシー
ル装置に係り、例えばフォークリフトのような産業車両
におけるキャビンのサイドドアに好適なシール装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のキャビン付き大型フォーク
リフトを示し、図10はキャビンのサイドドア回りを示
している。図示のように、車体31の上部に設置された
キャビン32の側面には、サイドドアとして外開き式の
前後2枚のドア35,36が配置されている。リヤドア
36はその後端部がキャビン32のドア開口部34を形
成するフレーム33の後部にヒンジ38を介して開閉可
能に取り付けられ、フロントドア35はその後端部がリ
ヤドア36の前端部にヒンジ37を介して開閉可能に取
り付けられている。なお、フロント及びリヤドア35,
36は図示省略のドアロックで個々に閉鎖位置にロック
されるようになっている。そして、フロント及びリヤド
ア35,36の内面側外周縁部には、ウェザストリップ
からなるシール材が取り付けられ、そのシール材がキャ
ビン32のフレーム33外側面に当接することによって
シールする構造となっている。
【0003】ところで、キャビン32は車体31の側面
よりもやや内側に入り込んだ位置に設けられ、その床面
39は出入性を考慮して車体31の上面31aと面一で
連続する形態で形成されている。つまり、キャビン32
の床面39にはドア閉鎖時にドア下縁部に当接するシー
ル面構成用の縁枠が存在しない構造となっている。一
方、キャビン32内にはエンジンルームを覆うためのエ
ンジンフード40が配置されていることから、従来はド
ア下縁部のうち、エンジンフード40と対応する部位の
リヤドア36全体及びフロントドア35の後部寄りにつ
いては、図11に示すように、該エンジンフード40の
側面にスポンジからなるシール材41を当接してシール
している。
【0004】また、大型車の場合、運転席までの地上高
が大きいことから、図10に示すように、車体31の側
面上部を内側へ凹ますような形態で乗降用のステップ4
2を形成しているが、キャビン仕様の場合、ステップ4
2の奥側がキャビン32内の床面側まで入り込み床面3
9に凹部(開口部)が存在することになる。そのため、
従来はその凹部を塞ぐような態様で、ステップ42の立
面上縁部に床面39と面一をなすステッププレート43
を水平状に張出して溶接し、そのステッププレート43
の端部に形成した下向きの折曲端面43aをフロントド
ア35の前寄り下縁部のシール面として利用している。
即ち、フロントドア35の下縁部の一部に、ステッププ
レート43の折曲端面43aに対して閉じ方向から重な
るようなシール用の垂下部35aを延設し、そしてその
垂下部35aの内面に設けたスポンジからなるシール材
41を図12に示すように、折曲端面43aに当接して
シールしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来のシール構造の場合、下記のような点に不具合が
ある。即ち、フォークリフトの場合、暑いときには、キ
ャビン32のフロントドア35を全開状態でロックして
作業をすることがあるが、フロントドア35のみを後方
へ回動して開放しただけでは、その下縁部に延設された
シール用の垂下部35aが車体31の側面と干渉し、1
80度の全開状態が得られない(フロントドア35の前
端部分が車体31の側面よりも外側に大きくはみ出てし
まう)。このため、従来は図13の模式図に示すよう
に、フロントドア35が車体31の外側で平行となるよ
うな位置までリヤドア36を開放することによって、垂
下部35aが車体31側面に干渉しない位置でのドア全
開状態を作り、その状態でロックするようにしていた。
従って、ドア開閉作業が面倒であった。
【0006】このため、上記のようなドア開閉作業の面
倒さを解消するために、フロントドア35におけるシー
ル用の垂下部35aを無くしてフロントドア35単独で
全開できるようにしたいという要望がある。しかし、垂
下部35aを無くしたときは、従来のシール構造ではシ
ールができないことになる。なお、このような不具合
は、例えばキャビン32の床面39の一部を構成するス
テッププレート43の上面に、エンジンフード40の側
面と面一をなして前後方向に延びるシール用の縁材をド
ア下縁部に対向して溶接する、といったことで対応でき
るが、そのときは、キャビン32への出入りの邪魔にな
ったり、後付け構造のためにコスト高になったりすると
いう点で問題がある。
【0007】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、ドア開口部側に
シール用の縁材を設けたり、ドアにシール用の垂下部を
設けるといったシールのための面倒な対策をすることな
しに、シールを適正に行うことが可能な車両用ドアのシ
ール装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成したものである。即ち、請
求項1の発明は、キャビンのドア開口部に開閉可能に取
り付けられる車両用ドアのシール装置であって、ドアの
縁部に弾性材料からなるシール材を外張出状に設け、ド
ア閉鎖時にそのシール材を前記ドア開口部におけるドア
閉じ方向と平行な面に押圧してシールする構成としたこ
とを特徴とする。
【0009】上記のように構成された請求項1の発明に
よれば、キャビンのドア開口部におけるドア閉じ方向と
平行な面、例えば床面に対してシール材を押圧すること
によってドア開口部を適正にシールすることが可能とな
るため、キャビンの床面にシール用の縁材を設けたり、
ドアにシール用の垂下部を設けるといったシールのため
の面倒な対策が不要となる。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
車両用ドアのシール装置において、前記シール材がウェ
ザストリップからなり、そのウェザストリップはドアの
閉じ方向に向かって傾斜状に張り出していることを特徴
とする。このような構成としたときは、閉じ方向に向か
って傾斜状に張り出すウェザストリップは、ドアの閉じ
方向への移動時には、シール面との接触によって生じる
変形がシール面に対する押圧力をより高める形態の変形
となる。このため、シール効果がアップする。
【0011】請求項3の発明は、車体上の車体側面より
も内側に入り込んだ位置に配置されるとともに床面が車
体上面と面一に形成されているキャビンのドア開口部に
開閉可能に取り付けられる車両用ドアのシール装置であ
って、ドアの下縁部に弾性材料からなるウェザストリッ
プを外張出状に設け、ドア閉鎖時にそのウェザストリッ
プを前記キャビンのドア開口部における床面に押圧して
シールする構成としたことを特徴とする。
【0012】上記のような構成の請求項3の発明による
と、キャビンの床面をシール面として適正なシール効果
を得ることができるため、従来のように、ステッププレ
ートの折曲端面をシール面として利用すべくドアにシー
ル用の垂下部を設けたり、あるいはキャビンの床面側に
ドアの下縁部に対向するシール用の縁材を設けたりする
といった面倒なシール対策を行う必要が無くなる。そし
て、ドアを車体側面に干渉することなく開放して全開状
態を得ることができる。
【0013】この場合、請求項4の発明のように、請求
項3記載の車両用ドアのシール装置において、前記キャ
ビンのドア開口部に対応する部位の床面にゴムマットを
設けることが望ましい。このような構成としたときは、
組付け精度のばらつきを考慮してドア下縁部と床面の隙
間を大き目に設定した場合であっても、ウェザストリッ
プとゴムマットの弾性変形によって隙間のばらつきを吸
収して適正なシール効果を得ることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。本実施の形態は、キャビ
ンを備えた大型フォークリフトに適用したものであっ
て、図1はフォークリフトの側面図であり、図2はキャ
ビンのサイドドア回りの斜視図である。図示のように、
車体1の中央上面には、その車体1の側面よりもやや内
側に入り込んだ位置にキャビン2が設置されている。キ
ャビン2はその側面にフレーム3によって構成される略
方形のドア開口部4と、そのドア開口部4を開閉する外
開き式サイドドアとしての前後2枚のドア、つまりフロ
ントドア5とリヤドア6を備えている。
【0015】リヤドア6はキャビン2のフレーム後部に
上下のヒンジ8を介して水平回動可能に取り付けられ、
そのリヤドア6の前端に連ねてフロントドア5が上下の
ヒンジ7を介して水平回動可能に取り付けられている。
そして、両ドア5,6は図示省略のドアロックによって
閉鎖位置に個々にロックされるようになっている。ま
た、キャビン2の床面9は車体1の上面1aと面一に形
成され、その後側にはエンジンルームを覆うためのエン
ジンフード10が設けられ、さらにまた、車体1の前寄
り側面には、その側面上部を内方へ凹ますような形態で
乗降用のステップ11が形成されている。
【0016】ところで、車両本体はキャビンの有無に関
係なく共通であるため、キャビン仕様の場合には、前記
ステップ11の奥側がキャビン2内の床面9まで入り込
んだ状態となる。従って、床面9には凹部(開口部)が
存在することになるので、図2に示すように、この凹部
を塞ぐような態様で、ステップ11の立面上縁部に対し
て床面9と同一平面となるようにステッププレート12
を水平状に張出して溶接してあり、このステッププレー
ト12はその張出端部側が下向きに折り曲げられてい
る。即ち、ステッププレート12は図5に示すように、
略L形をなすプレートであって、実質的にはキャビン2
の床面9の一部を構成するものである。そして、ステッ
ププレート12上には、ゴムマット22が貼付されてい
る。
【0017】また、本実施の形態においては、フロント
ドア5の横幅は、ヒンジ7を回動中心にして後方へ回動
したとき、車体1の後部に搭載されているカウンタウェ
イト21に干渉しないような広さに設定してあり、そし
て、フロントドア5の下縁部は、従来のフロントドアに
おけるシール用の垂下部が除かれた構成、つまり直線状
に形成されている。
【0018】次に、キャビン2のドア開口部4とドアと
のシール構造について説明する。本実施の形態において
は、スポンジゴムや弾性ゴム等の弾性材料からなるシー
ル材をドア開口部側とドア側とに分けて配置してある。
即ち、図3の(a)に示すように、ドア開口部4を構成
するフレーム3の前縁部と上縁部にシール材13が設け
られ、図3の(b)に示すように、フロントドア5の下
縁、リヤドア6の下縁と後縁、及び両ドア5,6の合わ
せ面にそれぞれシール材14〜19が設けられている。
【0019】そして、シール材のうち、フレーム3側の
シール材13と、リヤドア6の後縁のシール材18及び
両ドアの合わせ面のシール材14,17には、図4の
(a)に示すような断面略円形の中空状をなすウェザス
トリップが用いられ、それらは図7に例示するように、
ドアの閉じ方向に対して略直角な面当たりによってドア
開口部4をシールして水、埃、音等を遮断する。
【0020】ドア側の下縁部のシール材15,16,1
9には、図4の(b),(c)に示すような断面形状の
ウェザストリップが用いられており、それらはドア端縁
に外張出状に嵌着され、ドアの開閉方向と平行な面であ
る車体1の上面1a又はキャビン2の床面9、即ちステ
ッププレート12上のゴムマット22をシール面とす
る。即ち、リヤドア6の下縁部のシール材19には、図
4の(b)に示すスポンジゴムからなる比較的硬質のウ
ェザストリップが用いられ、これは図8に示すように、
車体1の上面1aに接触してドア下縁部と車体上面1a
間の隙間をシールする。
【0021】一方、フロントドア5の下縁部には、前後
で異なる種類のシール材15,16が用いられている。
後側のシール材16は、車体1の上面1aをシール面と
するものであり、前記リヤドア6のシール材19と同形
状でかつ同材質のウェザストリップが用いられている。
これに対し、前側のシール材15はステッププレート1
2上のゴムマット22の折曲コーナ部をシール面とする
ものであり、弾性ゴムからなるやや柔軟度の高いウェザ
ストリップが用いられている。
【0022】なお、エンジンフード10の端縁部には、
図8に示す如く車体1の上面1aやキャビン2の床面9
等に接触するシール材20が設けられている。従って、
エンジンフード10が存在する部位、つまりリヤドア6
とフロントドア5の後側に関しては、図8に示す如く二
重のシール構造となる。この場合、リヤドア6とフロン
トドア5の後側のシール材19,16は、ドア閉止時に
車体1の上面1a上を擦ることになるため、図4の
(b)に示すように、取付脚部19a,16aの短いも
の、つまり外側(下側)への張出量が少ないものが用い
られ、車体上面に対して中空状のシール部19b,16
bが軽く接触するような形態でシールするように設定す
ることが望ましい。
【0023】一方、フロントドア5における下縁部前側
のシール材15は、ステッププレート12の横幅に対応
する範囲で設けられ、そのシール材15は図4の(c)
に示すように、リヤドア6とフロントドア5の後側のシ
ール材19,16よりも取付脚部15aが長く設定さ
れ、中空状のシール部15bがドアの閉じ方向に向かっ
てやや下向きの傾斜状に大きく張り出すような態様とな
っている。このように、シール材15はフロントドア5
を閉じたとき、図5及び6に示す如くドアの閉じ方向と
平行な面であるステッププレート12の折曲コーナ部、
即ち、ゴムマット22の折曲コーナ部に押圧することに
よって、フロントドア5と床面9との隙間をシールする
構成とされている。
【0024】さて、上記のように構成された本実施の形
態によれば、フロントドア5の下端部にシール材15を
外張出状に設け、それをドア開閉方向に平行なステップ
プレート12上のゴムマット22の折曲コーナ部に押圧
してシールする構成としたので、適正なシール効果を確
保した上で、フロントドア5の下端部を水平直線状に形
成することが可能となる。このため、リヤドア6をロッ
クしたままの状態でフロントドア5のみをヒンジ7を回
動中心にして後方へ開放操作することによって、車体1
の側面に干渉することなく180度の全開状態を得るこ
とができる。なお、全開後のフロントドア5はリヤドア
6の外面に重ねられた状態でロック装置(図示省略)に
よってフレーム3にロックされる。
【0025】また、フロントドア5は後方に回動すると
き、車体1の上面1aを通るが、本実施の形態では、フ
ロントドア5のヒンジ7の中心を鉛直軸線に対してやや
前傾するように設定してあり、このことによってシール
材15,16が車体1の上面1aに擦れることなく回動
される。
【0026】ところで、フロントドア5の閉じ方向への
移動時には、図6に示すように、シール面であるゴムマ
ット22の折曲コーナ部付近に接触したとき、あるいは
接触して移動するときの摩擦抵抗で図示矢印方向に弾性
変形(撓む)しようとする。この場合、本実施の形態に
おいては、シール材15をドア閉じ方向に向かって傾斜
状に張り出しているため、シール材15の弾性変形はゴ
ムマット22に対する押圧力をより高める(より近づ
く)形態の変形となる。このため、シール効果がアップ
することになる。
【0027】一方、フロントドア5の開き方向への移動
時におけるシール材15の弾性変形は、ゴムマット22
から離れる方向の変形となり、移動抵抗が減少されるた
め、開き動作を害することが少なく、特に、本実施の形
態では、シール材15のシール部15bがゴムマット2
2の折曲コーナ部付近を押圧するようにしてあるため、
開き動作の障害にならない。
【0028】なお、前述したように、従来構造の場合で
は、ドア全開を得るためにリヤドアをも開放する方式で
あるため、ドア全開状態ではフロントドアとリヤドアの
両ドアの荷重がリヤのヒンジに作用することになってそ
のヒンジの受ける負担が大となり、ドアの耐久性に問題
が生ずる。しかるに、本実施の形態によれば、リヤドア
6をヒンジ8とドアロックで固定した閉じ状態におい
て、フロントドア5のみで全開状態を得ることができる
ため、ドア全開時にリヤドア6のヒンジ8にドア全体の
荷重が掛かるといった問題が解消され、ドアの耐久性を
高めることが可能となる。
【0029】ところで、フロントドア5及びリヤドア6
の下端縁と、車体1の上面1aとの間には、開閉動作を
妨げない隙間を確保する必要がある。フォークリフトの
場合、キャビン2のフレーム3に対するドアの組付け
は、現合合わせで行う(ドアヒンジ取付孔の孔明け作業
を組立ラインで行う)関係で、組付精度にばらつきが出
やすい。このことを考慮し、通常の場合、前記隙間は大
きめの約10mm程度に設定される。
【0030】しかるに、本実施の形態のように、フロン
トドア5及びリヤドア6の下端縁にシール材15,1
6,19を外(下)張出状に設ける構成を採用すれば、
それらシール材15,16,19が車体1の上面1aに
接触するときの弾性変形によって前記隙間のばらつきを
吸収することが可能となる。特に、キャビン仕様の場合
は、ステッププレート12が後付けで設定される関係で
該ステッププレート12とフロントドア5に関する隙間
のばらつきがより発生し易いものであるが、本実施の形
態では、ステッププレート12に対応する箇所のシール
材15として、柔軟性の高い弾性ゴムからなり、かつ取
付脚部15aの長いウェザストリップを用い、しかもス
テッププレート12の上面にはゴムマット22を貼付し
てあるため、ゴムマット22とシール材15との弾性変
形によって及びゴムマット22の厚みを利用して前記隙
間のばらつきを効果的に吸収することが可能となる。な
お、この場合、シール材15のドア下端部からの張出量
は、フロントドア5を閉じたとき、シール部15bがゴ
ムマット22に対してある程度潰れた状態で押圧される
ような長さを標準長さとして設定することが隙間のばら
つきを吸収する上で望ましい。
【0031】一方、リヤドア6の下縁部及びフロントド
ア5の下縁部後側のシール方式は、シール材19,16
によるシールと、エンジンフード10のシール材20に
よるシールとの二重のシール構造となっているため、基
本的にはシール材19,16によって水の侵入を防止
し、万一そこから漏水があったとしてもエンジンフード
10のシール材20で完全に防水できるため、特別の手
当ては不要である。
【0032】なお、本発明は、図示の実施の形態に限定
されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の
変更が可能である。本実施の形態では、ステップ11が
キャビン2内まで入り込んでいる関係で、そのステップ
11の上方にシール面を構成するためのステッププレー
ト12を設けた場合を例にとって説明したが、ステップ
11がキャビン2の外側に形成されている場合であれ
ば、キャビン2の床面9がシールすべき対象となる。ま
た、フロントドア5とステッププレート12との隙間を
シール材15とゴムマット22によってシールする場合
で説明したが、ゴムマット22を省略した形態であって
も差し支えない。
【0033】また、シール材15,16,19として用
いられるウェザストリップの断面形状については、図示
の形状に限られない。また、本実施の形態では、フロン
トドア5の前側のシール材15と、フロントドア5の後
側及びリヤドア6のシール材16,19とを、材質の異
なるウェザストリップで構成するとしたが、同一材質の
ものであっても差し支えなく、さらにまた、フロントド
ア5の前側のシール材15と後側のシール部材16は、
全く同一のウェザストリップを用い、そのシール部の張
り出し方向が上下逆向きとなるように取り付けてもよ
い。
【0034】また、外張出状のシール材15によるシー
ル対象箇所は、ドア開口部4における床面9側に限ら
ず、前後又は上部のその他の縁に適用してもよい。その
ときは、ドアよりも広いドア開口部4を形成したり、あ
るいはドアの小型化を図ることが可能となる。また、外
張出状のシール材15によるシール方式は、フロントド
ア5に限らずリヤドア6に適用してもよいし、あるいは
サイドドアがフロントドア5のみで構成されているもの
に適用してもよい。また、ドア開閉方式は図示の水平回
動式に限らず、例えばグライド式であってもよい。さら
にまた、上記のようなシール装置の適用範囲は、フォー
クリフトにおけるキャビン2のサイドドアに限られるも
のではなく、例えば建設車両におけるキャビンのサイド
ドアに適用することも可能である。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ドア開口部側にシール用の縁材を設けたり、ドア側にシ
ール用の垂下部を設けるといったシールのための面倒な
対策をすることなしに、ドア開口部を適正にシールする
ことが可能な車両用ドアのシール装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るキャビン付きフォークリフ
トの側面図である。
【図2】キャビンのサイドドア回りの斜視図である。
【図3】シール材の配置図であり、(a)はフレーム側
への配置を示し、(b)はドア回りの配置を示す。
【図4】シール材の断面構造図であり、(a)は図3の
F部の断面を示し、(b)は図3のG部の断面を示し、
(c)は図3のH部の断面を示す。
【図5】図1のA−A線断面図である。
【図6】図5のJ部の詳細図である。
【図7】図1のB−B線断面図である。
【図8】図1のC−C線断面図である。
【図9】従来のキャビン付きフォークリフトの側面図で
ある。
【図10】同じくキャビンのサイドドア回りの斜視図で
ある。
【図11】図9のD−D線断面図である。
【図12】図9のE−E線断面図である。
【図13】従来のドア全開態様を平面で示した模式図で
ある。
【符号の説明】
1…車体 2…キャビン 3…フレーム 4…ドア開口部 5…フロントドア 6…リヤドア 9…床面 11…ステップ 12…ステッププレート 13〜19…シール材 22…ゴムマット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビンのドア開口部に開閉可能に取り
    付けられる車両用ドアのシール装置であって、ドアの縁
    部に弾性材料からなるシール材を外張出状に設け、ドア
    閉鎖時にそのシール材を前記ドア開口部におけるドア閉
    じ方向と平行な面に押圧してシールする構成としたこと
    を特徴とする車両用ドアのシール装置。
  2. 【請求項2】 前記シール材がウェザストリップからな
    り、そのウェザストリップはドアの閉じ方向に向かって
    傾斜状に張り出していることを特徴とする請求項1記載
    の車両用ドアのシール装置。
  3. 【請求項3】 車体上の車体側面よりも内側に入り込ん
    だ位置に配置されるとともに床面が車体上面と面一に形
    成されているキャビンのドア開口部に開閉可能に取り付
    けられる車両用ドアのシール装置であって、ドアの下縁
    部に弾性材料からなるウェザストリップを外張出状に設
    け、ドア閉鎖時にそのウェザストリップを前記キャビン
    のドア開口部における床面に押圧してシールする構成と
    したことを特徴とする車両用ドアのシール装置。
  4. 【請求項4】 前記キャビンのドア開口部に対応する部
    位の床面にゴムマットを設けたことを特徴とする請求項
    3記載の車両用ドアのシール装置。
JP9343105A 1997-12-12 1997-12-12 車両用ドアのシール装置 Pending JPH11170926A (ja)

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