JPH11170376A - 微小構造体の製造方法 - Google Patents

微小構造体の製造方法

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JPH11170376A
JPH11170376A JP9348316A JP34831697A JPH11170376A JP H11170376 A JPH11170376 A JP H11170376A JP 9348316 A JP9348316 A JP 9348316A JP 34831697 A JP34831697 A JP 34831697A JP H11170376 A JPH11170376 A JP H11170376A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層方向の解像度が高く、歩留りの高い微小
構造体の製造方法を提供する。 【解決手段】 基板31上に少なくとも離型層33を形
成したときの基板31の反りの方向および反りの量を求
め、反りの方向および反りの量に基づいて、基板31に
貼着したときに基板31の反りを緩和する反り制御層3
2を準備する。基板31に反り制御層32を貼着し、基
板31上に離型層32を介して複数の薄膜34を形成す
る。基板31上の離型層33から複数の薄膜34を剥離
し、対向するステージ上に順次接合することにより、複
数の薄膜34を積層してなる微小構造体を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層造形方法によ
って製造される微小ギアや微細光学部品、あるいはこれ
らを成形する金型等の微小構造体の製造方法に関し、特
に、金属あるいは絶縁体からなる薄膜を微小構造体の断
面形状にパターニングし、これらを積層して微小構造体
を形成する微小構造体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】積層造形方法は、コンピュータで設計さ
れた複雑な形状の3次元物体を短納期で造形する方法と
して近年急速に普及している。積層造形方法で作成され
た3次元物体は、種々の装置の部品のモデル(プロトタ
イプ)として、部品の動作や形状の良否を調べるために
利用される。この方法が適用される部品のサイズは、数
cm以上の比較的大きな部品が多かったが、近年、精密
に加工して形成される微小部品、例えば微小ギアや微細
光学部品にもこの方法を適用したいというニーズがあ
る。このようなニーズに対応するものとして、従来より
以下の積層造形方法が知られている。 (1) 光造形法(以下「従来例1」という。) (2) 粉末法(以下「従来例2」という。) (3) シート積層法(以下「従来例3」という。) (4) 薄膜を出発材料として用いる方法(以下「従来例
4」という。)
【0003】図9は、従来例1の光造形法を示す。この
「光造形法」は、紫外線等の光照射によって硬化する光
硬化性樹脂100を満たした槽101に、上面よりレー
ザ光102を3次元物体の断面形状データに応じて2次
元走査を行い、樹脂層100aを硬化させ、ステージ1
03を1層分下げ、この工程を繰り返すことにより複数
の樹脂層100aからなる3次元物体を造形するもので
ある。この光造形法として、名古屋大学の生田らによっ
て文献「OPTRONICS、1996、No4、p1
03」に示されたものがある。この光造形法によれば、
露光条件の最適化や樹脂特性の最適化等の工夫により平
面形状精度5μm、積層方向の解像度3μmを達成する
ことができる。また、大阪大のKawataらによって
文献「Proceedings of MEMS 9
7, p169」に示されたものがある。この光造形法
によれば、2光子吸収現象という原理を用いることによ
って平面形状精度0.62μm、積層方向の解像度2.
2μmを達成することができる。
【0004】図10は、従来例2の粉末法を示す。この
「粉末法」は、槽101内に粉体104を薄く敷き詰
め、この薄い層(粉体層)104aにレーザ光102を
照射することにより粉体層104aを所望の形状の薄層
に焼結し、この工程を繰り返すことにより、複数の粉体
層104aからなる焼結体の3次元物体を造形するもの
である。この粉末法によれば、3次元物体として樹脂だ
けでなく、セラミックスや金属等の造形が可能である。
【0005】図11は、従来例3のシート積層法に係る
製造装置を示す図であり、特開平6−190929号公
報に示されているものである。この製造装置において、
フィルム供給部110からプラスチックフィルム111
を供給すると、そのプラスチックフィルム111は、接
着剤塗布部120によって下面に光硬化型接着剤121
が一様に塗布されて接着層が形成され、ネガパターン露
光部130によって接着層のうち微小構造体の断面形状
に対応する領域以外の領域が露光され、硬化部と未硬化
部が形成され、光硬化接合部140の押さえローラ14
1によって下方に押さえられ、線光源142からの光線
によって未硬化部が硬化し、下側のプラスチックフィル
ム111に接合する。レーザ切断部150は、炭酸ガス
レーザ源151からのレーザによってプラスチックフィ
ルム111の後端を切断するとともに、レーザによって
最上層のプラスチックフィルム111の不要領域の輪郭
を除去する。この工程を繰り返して微小構造体が製造さ
れる。なお、同図において、160は、本装置を制御す
るワークステーションである。このシート積層法によれ
ば、プラスチックシートからなる微小構造体が得られ
る。
【0006】図12は、従来例4の薄膜を出発材料とし
て用いる製造方法を示す図であり、特開平8−1270
73号公報に示されているものである。この製造方法
は、同図(a) に示すように、基材170に感光性樹脂膜
171を形成し、同図(b) に示すように、所望のパター
ンに露光して露光部171aを形成する工程と、同図
(c) に示すように、樹脂膜171の混合を防止し、下層
への露光を妨げる中間膜172を形成する工程を繰り返
し、同図(d) に示すように、樹脂膜171と中間膜17
2からなる多層構造物を形成した後、樹脂の現像液に浸
漬して同図(b) ,(c) に示す露光部171aを選択除去
して同図(d) に示すように、立体形状の微小構造体を得
る方法である。この製造方法を用いれば、樹脂膜171
と中間膜172はスピンコート法等が適用できるため、
積層方向の解像度をμmオーダーにできる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例1の光
造形法によれば、微小ギアや微細光学部品の製造に必要
な積層方向の解像度1μm以下、膜厚精度0.1μm以
下を達成できないという欠点がある。すなわち、出発材
料(光硬化樹脂)を硬化させるために、層に垂直に入射
する光を用いているため、垂直入射した光は表面から吸
収されその強度を弱めながら深く進入していき、やがて
硬化に必要な閾値レベル以下になる。そこまでの層の厚
みが1層の厚みであるが、これは入射光の強度のばらつ
き、経時変化、出発材料の吸収係数のばらつき等により
変化するため、高解像度化は難しい。また、光硬化樹脂
を用いるため、造形後に行われる完全硬化させるための
フルキュア工程で全体が1%〜数%収縮するという欠点
があり、この工程で大幅に精度を落とすことになる。こ
のため、高精度のものが要求される場合には、歩留りが
悪くなる。また、製造できる3次元物体は比較的柔らか
な光硬化樹脂に限られるため、金属等の固い材料で目的
とする3次元物体を製造する場合は、この樹脂を型とし
て電鋳法や射出成形法等により転写するしかなく、転写
工程が必要となるという欠点がある。
【0008】また、従来例2の粉末法によれば、従来例
1と同様に、層に垂直に入射する光を用いているため、
積層方向の解像度が悪く、フルキュア工程における収縮
により精度劣化を招き、歩留り低下の問題がある。ま
た、金属等の固い材料の3次元物体を製造する場合は、
転写工程を要するという欠点を有している。
【0009】また、従来例3のシート積層法によれば、
積層方向の解像度はシートの厚さで決まり、その下限は
シートの取り扱いを考慮すると数十μm程度であり、や
はり積層方向の解像度1μm以下は不可能であり、従来
例1と同様に歩留り低下の問題がある。
【0010】また、従来例4の薄膜を出発材料として用
いる製造方法によれば、露光の工程でほぼ垂直に入射す
る光を用いるため、下層への露光を防ぐために中間膜
(例えばAl)が必要となり、1層当たりの解像度の点
で不利になる。また、中間膜を省略するため、感光波長
と溶媒の異なる2種類の感光性樹脂を交互に積層し、そ
れぞれを露光し、最後に現像して3次元形状を形成する
方法も当該公報に示されているが、溶媒が異なる樹脂同
士の密着性に難があり、完成した部品の強度が低いこ
と、および最後の現像工程で感光性樹脂が膨潤し、寸法
精度が悪くなるといった欠点がある。このため、従来例
1と同様に歩留り低下の問題がある。更に、感光性樹脂
を用いているため、上記の光造形法と同様に金属や絶縁
体等の材料には直接適用することは不可能で、型として
使うしかなかった。
【0011】従って、本発明の目的は、積層方向の解像
度が高く、歩留りの高い微小構造体の製造方法を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、基板上に所定の2次元パターンを有する
複数の薄膜を形成し、前記基板から前記複数の薄膜を剥
離し、この剥離した前記複数の薄膜を対向するステージ
上に順次接合することにより、前記複数の薄膜を積層し
てなる微小構造体を製造する方法において、前記基板の
反りを緩和する反り制御層を設ける工程を含むことを特
徴とする微小構造体の製造方法を提供する。本発明は、
上記の目的を達成するため、基板上に所定の2次元パタ
ーンを有する複数の薄膜を形成し、前記基板から前記複
数の薄膜を剥離し、この剥離した前記複数の薄膜を対向
するステージ上に順次接合することにより、前記複数の
薄膜を積層してなる微小構造体を製造する方法におい
て、前記基板単体の反りの方向および反りの量を求める
第1の工程と、前記反りの方向および前記反りの量に基
づいて、前記基板に貼着したときに前記基板の反りを緩
和する反り制御層を準備する第2の工程と、前記基板に
前記反り制御層を貼着し、前記基板上に前記複数の薄膜
を形成する第3の工程とを含むことを特徴とする微小構
造体の製造方法を提供する。本発明は、上記の目的を達
成するため、基板上に離型層を介して所定の2次元パタ
ーンを有する複数の薄膜を形成し、前記基板上の前記離
型層から前記複数の薄膜を剥離し、この剥離した前記複
数の薄膜を対向するステージ上に順次接合することによ
り、前記複数の薄膜を積層してなる微小構造体を製造す
る方法において、前記基板上に少なくとも前記離型層を
形成したときの前記基板の反りの方向および反りの量を
求める第1の工程と、前記反りの方向および前記反りの
量に基づいて、前記基板に貼着したときに前記基板の反
りを緩和する反り制御層を準備する第2の工程と、前記
基板に前記反り制御層を貼着し、前記基板上に前記離型
層を介して前記複数の薄膜を形成する第3の工程とを含
むことを特徴とする微小構造体の製造方法を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態に係
る積層装置を示す。この積層装置1は、真空槽2を有
し、この真空槽2の内部に、複数の薄膜34を担持した
薄膜担持体3を上面4aに固定されるとともに、その薄
膜担持体3をx軸方向,y軸方向およびz軸周りのθ方
向にそれぞれ移動させるx−y−θステージ4と、薄膜
担持体3のアライメント状態を検出する例えばCCDカ
メラの如きアライメント検出部5と、ダミー基板6が表
面7aに形成されるとともに、z軸方向に移動するzス
テージ7と、x−y−θステージ4側およびzステージ
7側に粒子ビーム8をそれぞれ照射してFAB(Fast At
om Bombardment) 処理する第1の粒子ビーム出射端9A
および第2の粒子ビーム出射端9Bと、真空槽2内の真
空度を検出する真空計10とを配設している。なお、
「FAB処理」とは、粒子ビームとして例えばアルゴン
原子ビームを1kV程度の電圧で加速して材料の表面に
照射し、材料表面の酸化膜,不純物等を除去して清浄な
表面を形成する処理をいう。本実施の形態では、アルゴ
ン原子ビームの照射条件を処理対象の材料に応じて加速
電圧1〜1.5kV、照射時間1〜10分の範囲で変更
するようにしている。
【0014】x−y−θステージ4は、真空中で使用可
能なものであり、薄膜担持体3をx軸方向およびy軸方
向にそれぞれ移動させるxステージ40およびyステー
ジ41と、z軸周りに回転するθステージ42とを備え
る。
【0015】zステージ7は、例えば、ステンレス,ア
ルミニウム合金等の金属からなる。ダミー基板6は、z
ステージ7上に積層された複数の薄膜34からなる微小
構造体をzステージ7から容易に取り出せるようにする
ため、予め、zステージ7の表面7aに形成される。ダ
ミー基板6の材料は、微小構造体の材料に応じて選択す
る。すなわち、微小構造体をアルミニウム等の金属で形
成する場合は、ダミー基板6の材料として銅あるいはニ
ッケルを選択し、zステージ7の表面7aに銅あるいは
ニッケルをめっき法により例えば約5μm着膜する。微
小構造体をアルミナ、窒化アルミ、炭化けい素、シリコ
ン窒化膜等の絶縁体であるセラミックスで形成する場合
は、ダミー基板6の材料としてアルミニウムを選択し、
zステージ7の表面7aにアルミニウムを真空蒸着法等
により形成する。後述するようにダミー基板6上に複数
の薄膜34を積層して微小構造体を形成した後、ダミー
基板6のみをエッチング除去することにより、微小構造
体に外力を加えることなく、微小構造体のみをzステー
ジ7から容易に分離することができる。
【0016】図2は、積層装置1の制御系を示す。積層
装置1は、本装置1全体の制御を司る制御部11を有
し、この制御部11に、制御部11のプログラムを含む
各種の情報(例えばx−y−θステージ4の移動ピッチ
情報)を記憶するメモリ12、真空槽2内を真空にする
真空ポンプ13、第1および第2の粒子ビーム出射端9
A,9Bからそれぞれ粒子ビーム8を照射する第1のF
AB処理部14Aおよび第2のFAB処理部14B、x
ステージ40を構成するx軸モータ40aおよびx軸位
置検出部40b、yステージ41を構成するy軸モータ
41aおよびy軸位置検出部41b、θステージ42を
構成するθモータ42aおよびθ位置検出部42b、z
ステージ7を構成するz軸モータ7bおよびz軸位置検
出部7c、上記アライメント検出部5、および上記真空
計10を各々接続している。x軸位置検出部40b,y
軸位置検出部41b,θ位置検出部42bおよびz軸位
置検出部7cは、例えば、レーザー干渉計やガラススケ
ール等を用いることができる。これらを用いることによ
り、サブμmの移動精度を実現できる。
【0017】第1および第2のFAB処理部14A,1
4Bは、1〜1.5kVの加速電圧を対応する第1およ
び第2の粒子ビーム出射端11A,11Bに付与するも
のである。
【0018】制御部11は、メモリ12が記憶するプロ
グラムおよびx−y−θステージ4の移動ピッチ情報に
基づいて、薄膜担持体3が載置されたx−y−θステー
ジ4を所定のピッチで移動させつつ、zステージ7の表
面7aにダミー基板6を介して複数の薄膜34を所定の
荷重を加えて順次接合することにより、複数の薄膜34
を積層してなる微小構造体を形成するように積層装置1
の各部を制御するようになっている。
【0019】次に、上記構成の積層装置1を用いた微小
構造体の製造方法を説明する。
【0020】図3(a) 〜(e) は、着膜工程およびパター
ンニング工程を示す。 (1) 着膜 まず、同図(a) に示すように、基板31の上に離型層3
3を形成し、離型層33の上にパターニングされた複数
の薄膜34を形成したときの基板31の反りの方向およ
び反りの量を求める。基板31の反りの方向および反り
の量は、基板31,離型層33および薄膜34の各内部
応力を測定し、その内部応力から予測する。なお、サン
プルを作製して基板31の反りの方向および反りの量を
求めてもよい。本実施の形態では、基板31が凹形状に
反っている場合について説明する。
【0021】次に、同図(b) に示すように、基板31を
準備する。基板31としては、ガラス基板、Siウエハ
等の金属、セラミックス等を用いることができる。本実
施の形態では、基板31としてシリコンウェハを用い
た。
【0022】この基板31の表面を保護する基板表面保
護層35としてスパッタリング法によってAl薄膜を
0.5μm着膜する。
【0023】引き続き、基板31の反りの方向および反
りの量に基づいて、基板31に貼着したときに基板31
の反りを緩和する反り制御層32を基板31に形成す
る。反り制御層32の材料としては、Al,Si,Ta
等の金属、Al2 3 ,SiO 2 ,Si3 4 ,Ta2
5 等の酸化物、レジスト、ピリイミド等の有機膜等い
ずれでもよい。これらは、電子ビーム蒸着法、スパッタ
法、CVD法等の真空蒸着法やスピンコート法等の成膜
方法により形成される。材料、成膜方法および成膜条件
を適宜選択することにより圧縮応力あるいは引っ張り応
力を示す反り制御層32を得ることができ、かつ、応力
の大きさも制御できる。圧縮応力を有する反り制御層3
2を用いる場合は、基板31の凹側の面に圧縮応力を有
する反り制御層32を形成し、引っ張り応力を有する反
り制御層32を用いる場合は、基板31の凸側の面に引
っ張り応力を有する反り制御層32を形成する。本実施
の形態では、反り制御層32として引っ張り応力を有す
るポリイミドを用い、基板31が凹形状に反っているの
で、基板31の凸側である裏面に引っ張り応力を有する
ポリイミドをスピンコート法により膜厚約6μm塗布
し、最高温度350℃でベークした。
【0024】次に、同図(c) に示すように、Alエッチ
ャントに浸漬して、基板表面保護層35のみを選択的に
除去した。このとき、基板31の中央部に対し周辺部は
約30μm沿った凸形状となった。
【0025】次に、同図(d) に示すように、基板31の
表面に離型層33を形成する。離型層33としては、フ
ッ素あるいは有機物含有材料等が好適であり、これらは
スピンコート法により成膜される。また、SiOF等の
フッ素含有無機材料を用いてもよい。離型性向上の他の
方法として、フッ素原子を有するガスの放電に晒し、薄
膜34を形成する直前に現れている表面をフッ化する方
法がある。離型層33としては、SiOF等のフッ素含
有無機材料を用いてもよい。離型性向上の他の方法とし
て、フッ素原子を有するガスの放電に晒し、薄膜を形成
する直前に現れている表面をフッ化する方法がある。適
当な離型層33を用いることにより、薄膜34をzステ
ージ7側に転写する際、基板31からの離型性が向上す
る。本実施の形態では、基板31の表面にカップラー剤
を塗布後、フッ化ポリイミド(日立化成製)をスピンコ
ート法により塗布し、最高温度350℃でベークし、離
型層33を形成した。なお、このふっ化処理は、この上
に形成される薄膜34の剥離を容易にするためのもので
あるが、必ずしも必要ではない。
【0026】次に、離型層33の上全体に薄膜34を着
膜する。薄膜34の材料としては、Al,Si,Ta等
の金属やAl2 3 ,SiO2 ,Si3 4 ,Ta2
5 等の酸化物が用いられ、目的に応じて選択される。本
実施の形態では、離型層33の上にスパッタリング法に
よりAl薄膜34を0.5μm着膜した。また、ターゲ
ットには、アルミニウム(Al)を主成分とするアルミ
ニウム合金を使用し、スパッタ圧力0.5Pa、基板3
1の温度は室温とした。着膜中は水晶振動子式膜厚計で
常時膜厚をモニターし、0.5μmに達したところで着
膜を終了した。基板31内の膜厚分布は0.5±0.0
2μm以下が得られた。この時点で、離型層33および
Al薄膜34が有する引っ張り応力により基板31は同
図(c) の大きく反った凸形状から僅かに反った凸形状と
なった。このときの反り量は10μmだった。
【0027】なお、必要に応じて反り制御層32の上に
弾性層を形成してもよい。適当な弾性層を用いることに
より、薄膜34を接合するときに薄膜34同士の面接触
が行われ易くなる。弾性層としては、樹脂材料等が好適
であり、スピンコート法により成膜される。
【0028】(2) パターンニング 次に、同図(e) に示すように、基板31上に形成したA
l薄膜34の表面にフォトレジスト(図示せず)を塗布
し、通常のフォトリソグラフィー法によりフォトマスク
を用いてAl薄膜34をエッチングし、所望の微小構造
体の断面形状にパターニングした。フォトレジストには
ポジ型を用い、フォトマスク(図示せず)を用いてレジ
ストを露光した。Al薄膜34をエッチングした後、フ
ォトレジストを剥離液にて除去した。これにより、同図
(e) に示すように、基板31上に、所定のピッチで複数
の薄膜34が形成された薄膜担持体3が形成される。
【0029】なお、パターニングには、上記フォトリソ
グラフィー法以外に、ステンレス等からなるマスクを基
板31上に重ねて薄膜34の着膜と同時にパターン形成
を行う方法、選択CVD法を用いて直接薄膜パターンを
基板31上に形成する方法、集束イオンビームあるいは
電子ビームを基板31上に照射し、断面形状の境界線あ
るいは不要部分を除去する方法等がある。フォトリソグ
ラフィー法を用いることにより、薄膜パターンの平面内
寸法精度は0.1μm以下が達成可能である。
【0030】(3) 薄膜担持体3の真空槽2への導入 薄膜担持体3を真空槽2内の下部にあるx−y−θステ
ージ4の上面4aに固定する。このとき、x−y−θス
テージ4のθステージ42に起立してある図示しない3
つの位置決めピンに当接するように薄膜担持体3を配置
する。
【0031】(4) アライメント調整 オペレータは、アライメント検出部5で薄膜担持体3を
拡大観察しながら、x薄膜担持体3のx軸方向およびy
軸方向とx−y−θステージ4のx軸方向およびy軸方
向とが一致するようにθステージ42を調整する。そし
て、ダミー基板6の直下に第1層の薄膜34が概略位置
するようにx−y−θステージ4を位置決めする。な
お、この工程はx−y−θステージ4のx軸方向および
y軸方向と薄膜担持体3のx軸方向およびy軸方向とを
合わせる作業なので、特に真空槽2内で行う必要はな
く、ステージ4を真空槽2の外に取り出して普通の顕微
鏡を用いて行ってもよい。
【0032】(5) 真空槽2内の排気 オペレータが、積層装置1の図示しない排気スイッチを
押下すると、制御部11は、真空計10の検出値に基づ
いて真空ポンプ13を制御して真空槽2内を10-6Pa
台まで排気し、真空槽2内を高真空状態あるいは超高真
空状態にする。
【0033】(6) FAB処理 制御部11は、図1に示すように、第1および第2のF
AB処理部14A,14Bを制御して第1の粒子ビーム
出射端9Aからダミー基板6の表面にアルゴン原子ビー
ム8を照射し、第2の粒子ビーム出射端9Bから薄膜3
4の表面にアルゴン原子ビーム8を照射してFAB処理
を施す。本実施の形態では、アルゴン原子ビーム8を
1.5kVの加速電圧で斜め45度の角度から1分間照
射し、表面約10nmの汚染層を除去した。この程度の
膜減り量なら目的とする精度0.1μmに比べて一桁小
さいので無視できる。
【0034】図4(a) ,(b) および図5(a) ,(b) は、
転写工程を示す。制御部11は、図4(a) に示すよう
に、z軸位置検出部7cの検出信号に基づいてz軸モー
タ7bを制御してzステージ7を下降させてダミー基板
6をx−y−θステージ4上の薄膜担持体3に接近さ
せ、清浄なダミー基板6の表面と清浄な第1層の薄膜3
4の表面とを接触させ、所定の荷重(例えば、50kg
f/cm2 )を加えて所定の時間(例えば5分間)押し
付ける。これにより、ダミー基板6と第1層の薄膜34
の表面とが強固に接合される。その後、図4(b) に示す
ように、zステージ7を元の位置に復帰させる。離型層
33と薄膜34との接合力をf1 、薄膜34,34同士
の接合力をf2 、薄膜34とダミー基板6との接合力を
3 としたとき、f2 >f3 >f1 の大小関係となるよ
うにダミー基板6、離型層33および薄膜34の材料を
選択している。従って、薄膜34は薄膜担持体3側から
zステージ7側に転写される。
【0035】次に、制御部11は、図5(a) に示すよう
に、メモリ11が記憶するプログラムおよびx−y−θ
ステージ4の移動ピッチ情報に基づいて、x−y−θス
テージ4を所定のピッチ移動させる。これにより、zス
テージ7の直下に第2層の薄膜34が位置する。
【0036】以下同様に、第2層の薄膜34に対しFA
B処理・転写することにより、第1層の薄膜34の上に
第2層の薄膜34が積層される。最初の工程との唯一の
違いは、FAB処理工程において、2回目のときはzス
テージ7上のダミー基板6の表面にアルゴン原子ビーム
8を照射するのではなく、第1層の薄膜34の裏面(そ
れまで基板31に離型層33を介して接触していた面)
に照射し、そこを清浄化することである。
【0037】上述した工程を薄膜34の数だけ繰り返す
ことにより、図5(b) に示すように、複数の薄膜34が
積層され、zステージ7上のダミー基板6上に微小構造
体30が完成する。その後、ダミー基板6を除去するこ
とにより、微小構造体30が得られる。
【0038】上記の構成によれば、以下の効果が得られ
る。 (イ) 膜厚0.5μmの複数の薄膜34を順次積層して微
小構造体30を製造しているので、積層方向の高解像度
化が可能になる。 (ロ) 基板31の反りを少なくするとにより、薄膜34接
合時に、肩当たりを生じないので、面全体が接触し、接
合不良が少なくなって歩留りが向上する。
【0039】図6(a) 〜(c) は、本発明の第2の実施の
形態に係る製造方法を示す。基板31が単体で凹形状を
示し、圧縮応力を有する反り制御層32を使用する場合
について説明する。また、離型層を用いない場合につい
て説明する。まず、同図(a)に示すように、基板31の
上面に圧縮応力を有する反り制御層32を形成し、同図
(b) に示すように、反り制御層32の上全体に薄膜34
を形成し、薄膜34をフォトリソグラフィー法等によっ
てパターニングし、所望の微小構造体の断面形状を有す
る複数の薄膜34を形成する。後は、第1の実施の形態
と同様に複数の薄膜34を積層して接合し、微小構造体
を形成する。
【0040】第2の実施の形態によば、基板31が単体
で凹形状を示す場合でも、圧縮応力を有する反り制御層
32を基板31の凹側に形成することにより、基板31
の反りを緩和して平坦にすることができ、歩留りの向上
を図ることができる。
【0041】図7(a) 〜(c) は、本発明の第3の実施の
形態に係る製造方法を示す。基板31が単体で凹形状を
示し、引っ張り応力を有する反り制御層32を使用する
場合について説明する。また、離型層を用いない場合に
ついて説明する。まず、同図(a) に示すように、基板3
1の下面に圧縮応力を有する反り制御層32を形成し、
同図(b) に示すように、基板31の上面全体に薄膜34
を形成し、同図(c) に示すように、薄膜34をフォトリ
ソグラフィー法等によってパターニングして所望の微小
構造体の断面形状を有する複数の薄膜34を形成する。
後は、第1の実施の形態と同様に複数の薄膜34を積層
して接合し、微小構造体を形成する。
【0042】第3の実施の形態によば、基板31が単体
で凹形状を示す場合でも、引っ張り応力を有する反り制
御層32を基板31の凸側に形成することにより、基板
31の反りを緩和して平坦にすることができ、歩留りの
向上を図ることができる。
【0043】図8(a) 〜(c) は、本発明の第4の実施の
形態に係る製造方法を示す。基板31が単体で凹形状を
示し、薄膜34が形成された基板31を僅かに凸形状と
するための圧縮応力を有する反り制御層32を使用する
場合について説明する。また、離型層を用いない場合に
ついて説明する。まず、同図(a) に示すように、基板3
1の上面に圧縮応力を有する反り制御層32を形成し、
同図(b) に示すように、反り制御層32の上面全体に薄
膜34を形成し、同図(c) に示すように、薄膜34をフ
ォトリソグラフィー法等によってパターニングして所望
の微小構造体の断面形状を有する複数の薄膜34を形成
する。このとき、薄膜34が形成された基板31は僅か
に凸形状(例えば反り量20μm以下)となる。後は、
第1の実施の形態と同様に複数の薄膜34を積層して接
合し、微小構造体を形成する。
【0044】この第4の実施の形態によれば、薄膜34
が形成された基板31を僅かに凸形状となるように反り
制御層32を用いているので、接合工程時に基板31の
中央部分から接触してゆくため、基板31のエッジ部分
からzステージ7上のダミー基板6に接触してゆくこと
はなく、エッジ部分でのパーティクル発生を防止でき
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、膜
厚制御性が良好で基板全体に渡って膜厚均一性に優れた
スパッタリング法等の着膜方法を用いて基板上に複数の
薄膜を形成できるので、積層方向の高解像度化が可能に
なる。また、基板の反りを緩和する反り制御層を用いて
いるので、薄膜接合時に面全体が接触し、接合不良が少
なくなるので、歩留り向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る積層装置の構成図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態に係る積層装置の制御系を
示すブロック図である。
【図3】(a) 〜(e) は着膜工程およびパターンニング工
程を示す図である。
【図4】(a) ,(b) は転写工程を示す図である。
【図5】(a) は転写工程を示す図、(b) は完成した微小
構造体を示す図である。
【図6】(a) 〜(c) は本発明の第2の実施の形態に係る
製造方法を示す図である。
【図7】(a) 〜(c) は本発明の第3の実施の形態に係る
製造方法を示す図である。
【図8】(a) 〜(c) は本発明の第4の実施の形態に係る
製造方法を示す図である。
【図9】従来例1の光造形法を示す模式図である。
【図10】従来例2の粉末法を示す模式図である。
【図11】従来例3のシート積層法に係る製造装置を示
す図である。
【図12】(a) 〜(d) は従来例4の薄膜を出発材料とし
て用いる製造方法を示す図である。
【符号の説明】
1 積層装置 2 真空槽 3 薄膜担持体 4 x−y−θステージ 4a x−y−θステージの上面 4b 位置決めピン 5 アライメント検出部 6 ダミー基板 7 zステージ 7a zステージの表面 7b z軸モータ 7c z軸位置検出部 8 粒子ビーム 9A 第1の粒子ビーム出射端 9B 第2の粒子ビーム出射端 10 真空計 11 制御部 12 メモリ 13 真空ポンプ 14A 第1のFAB処理部 14B 第2のFAB処理部 15 研磨パッド 30 微小構造体 31 基板 32 反り制御層 33 離型層 34 薄膜 35 基板表面保護層 40 xステージ 40a x軸モータ 40b x軸位置検出部 41 yステージ 41a y軸モータ 41b y軸位置検出部 42 θステージ 42a θモータ 42b θ位置検出部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項10
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項11
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、基板上に所定の2次元パターンを有する
複数の薄膜を形成し、前記基板から前記複数の薄膜を剥
離し、この剥離した前記複数の薄膜を対向するステージ
上に順次接合することにより、前記複数の薄膜を積層し
てなる微小構造体を製造する方法において、前記基板の
反りを緩和する反り制御層を設ける工程を含むことを特
徴とする微小構造体の製造方法を提供する。本発明は、
上記の目的を達成するため、基板上に所定の2次元パタ
ーンを有する複数の薄膜を形成し、前記基板から前記複
数の薄膜を剥離し、この剥離した前記複数の薄膜を対向
するステージ上に順次接合することにより、前記複数の
薄膜を積層してなる微小構造体を製造する方法におい
て、前記基板単体の反りの方向および反りの量を求める
第1の工程と、前記反りの方向および前記反りの量に基
づいて、前記基板に設けたときに前記基板の反りを緩和
する反り制御層を準備する第2の工程と、前記基板に前
記反り制御層を設け、前記基板上に前記複数の薄膜を形
成する第3の工程とを含むことを特徴とする微小構造体
の製造方法を提供する。本発明は、上記の目的を達成す
るため、基板上に離型層を介して所定の2次元パターン
を有する複数の薄膜を形成し、前記基板上の前記離型層
から前記複数の薄膜を剥離し、この剥離した前記複数の
薄膜を対向するステージ上に順次接合することにより、
前記複数の薄膜を積層してなる微小構造体を製造する方
法において、前記基板上に少なくとも前記離型層を形成
したときの前記基板の反りの方向および反りの量を求め
る第1の工程と、前記反りの方向および前記反りの量に
基づいて、前記基板に設けたときに前記基板の反りを緩
和する反り制御層を準備する第2の工程と、前記基板に
前記反り制御層を設け、前記基板上に前記離型層を介し
て前記複数の薄膜を形成する第3の工程とを含むことを
特徴とする微小構造体の製造方法を提供する。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に所定の2次元パターンを有する複
    数の薄膜を形成し、前記基板から前記複数の薄膜を剥離
    し、この剥離した前記複数の薄膜を対向するステージ上
    に順次接合することにより、前記複数の薄膜を積層して
    なる微小構造体を製造する方法において、 前記基板の反りを緩和する反り制御層を設ける工程を含
    むことを特徴とする微小構造体の製造方法。
  2. 【請求項2】基板上に所定の2次元パターンを有する複
    数の薄膜を形成し、前記基板から前記複数の薄膜を剥離
    し、この剥離した前記複数の薄膜を対向するステージ上
    に順次接合することにより、前記複数の薄膜を積層して
    なる微小構造体を製造する方法において、 前記基板単体の反りの方向および反りの量を求める第1
    の工程と、 前記反りの方向および前記反りの量に基づいて、前記基
    板に貼着したときに前記基板の反りを緩和する反り制御
    層を準備する第2の工程と、 前記基板に前記反り制御層を貼着し、前記基板上に前記
    複数の薄膜を形成する第3の工程とを含むことを特徴と
    する微小構造体の製造方法。
  3. 【請求項3】前記第2の工程は、前記反りの方向および
    前記反りの量に基づいて、圧縮応力あるいは引っ張り応
    力を有する前記反り制御層を準備する構成の請求項2記
    載の微小構造体の製造方法。
  4. 【請求項4】前記第3の工程は、前記圧縮応力を有する
    反り制御層を用いる場合は、前記基板の凹側の面に前記
    反り制御層を貼着し、前記引っ張り応力を有する前記反
    り制御層を用いる場合は、前記基板の凸側の面に前記反
    り制御層を貼着する構成の請求項3記載の微小構造体の
    製造方法。
  5. 【請求項5】前記第2の工程は、前記基板に貼着したと
    きに前記基板の反りを前記複数の薄膜が形成される側に
    凸形状とする前記反り制御層を準備する構成の請求項2
    記載の微小構造体の製造方法。
  6. 【請求項6】前記反り量は、20μm以下である構成の
    請求項5記載の微小構造体の製造方法。
  7. 【請求項7】基板上に離型層を介して所定の2次元パタ
    ーンを有する複数の薄膜を形成し、前記基板上の前記離
    型層から前記複数の薄膜を剥離し、この剥離した前記複
    数の薄膜を対向するステージ上に順次接合することによ
    り、前記複数の薄膜を積層してなる微小構造体を製造す
    る方法において、 前記基板上に少なくとも前記離型層を形成したときの前
    記基板の反りの方向および反りの量を求める第1の工程
    と、 前記反りの方向および前記反りの量に基づいて、前記基
    板に貼着したときに前記基板の反りを緩和する反り制御
    層を準備する第2の工程と、 前記基板に前記反り制御層を貼着し、前記基板上に前記
    離型層を介して前記複数の薄膜を形成する第3の工程と
    を含むことを特徴とする微小構造体の製造方法。
  8. 【請求項8】前記第1の工程は、少なくとも前記基板お
    よび前記離型層の内部応力をそれぞれ求め、前記内部応
    力に基づいて前記基板の反りの方向および反りの量を求
    める構成の請求項7記載の微小構造体の製造方法。
  9. 【請求項9】前記第2の工程は、前記反りの方向および
    前記反りの量に基づいて、圧縮応力あるいは引っ張り応
    力を有する前記反り制御層を準備する構成の請求項7記
    載の微小構造体の製造方法。
  10. 【請求項10】前記第3の工程は、前記圧縮応力を有す
    る反り制御層を用いる場合は、前記基板の凹側の面に前
    記圧縮応力を有する反り制御層を貼着し、前記引っ張り
    応力を有する反り制御層を用いる場合は、前記基板の凸
    側の面に前記引っ張り応力を有する反り制御層を貼着す
    る構成の請求項9記載の微小構造体の製造方法。
  11. 【請求項11】前記第2の工程は、前記基板に貼着した
    ときに前記基板の反りを前記複数の薄膜が形成される側
    に凸形状とする反り制御層を準備する構成の請求項7記
    載の微小構造体の製造方法。
  12. 【請求項12】前記反り量は、20μm以下である構成
    の請求項11記載の微小構造体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103906590A (zh) * 2011-11-03 2014-07-02 斯奈克玛 用于通过选择性地熔化粉末来制造部件的装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7387945B2 (en) * 2004-05-11 2008-06-17 Seiko Epson Corporation Semiconductor chip, semiconductor device and electronic equipment including warpage control film, and manufacturing method of same
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