JP3627482B2 - 微小構造体の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層造形方法によって製造される微小ギアや微細光学部品、あるいはこれらを成形する金型等の微小構造体の製造方法に関し、特に、金属あるいは絶縁体からなる薄膜を微小構造体の断面形状にパターニングし、これらを積層して微小構造体を形成する微小構造体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
積層造形方法は、コンピュータで設計された複雑な形状の3次元物体を短納期で造形する方法として近年急速に普及している。積層造形方法で作成された3次元物体は、種々の装置の部品のモデル(プロトタイプ)として、部品の動作や形状の良否を調べるために利用される。この方法が適用される部品のサイズは、数cm以上の比較的大きな部品が多かったが、近年、精密に加工して形成される微小部品、例えば微小ギアや微細光学部品にもこの方法を適用したいというニーズがある。このようなニーズに対応するものとして、従来より以下の積層造形方法が知られている。
(1) 光造形法(以下「従来例1」という。)
(2) 粉末法(以下「従来例2」という。)
(3) シート積層法(以下「従来例3」という。)
(4) 薄膜を出発材料として用いる方法(以下「従来例4」という。)
【0003】
図9は、従来例1の光造形法を示す。この「光造形法」は、紫外線等の光照射によって硬化する光硬化性樹脂100を満たした槽101に、上面よりレーザ光102を3次元物体の断面形状データに応じて2次元走査を行い、樹脂層100aを硬化させ、ステージ103を1層分下げ、この工程を繰り返すことにより複数の樹脂層100aからなる3次元物体を造形するものである。この光造形法として、名古屋大学の生田らによって文献「OPTRONICS、1996、No4、p103」に示されたものがある。この光造形法によれば、露光条件の最適化や樹脂特性の最適化等の工夫により平面形状精度5μm、積層方向の解像度3μmを達成することができる。また、大阪大のKawataらによって文献「Proceedings of MEMS 97, p169」に示されたものがある。この光造形法によれば、2光子吸収現象という原理を用いることによって平面形状精度0.62μm、積層方向の解像度2.2μmを達成することができる。
【0004】
図10は、従来例2の粉末法を示す。この「粉末法」は、槽101内に粉体104を薄く敷き詰め、この薄い層(粉体層)104aにレーザ光102を照射することにより粉体層104aを所望の形状の薄層に焼結し、この工程を繰り返すことにより、複数の粉体層104aからなる焼結体の3次元物体を造形するものである。この粉末法によれば、3次元物体として樹脂だけでなく、セラミックスや金属等の造形が可能である。
【0005】
図11は、従来例3のシート積層法に係る製造装置を示す図であり、特開平6−190929号公報に示されているものである。この製造装置において、フィルム供給部110からプラスチックフィルム111を供給すると、そのプラスチックフィルム111は、接着剤塗布部120によって下面に光硬化型接着剤121が一様に塗布されて接着層が形成され、ネガパターン露光部130によって接着層のうち微小構造体の断面形状に対応する領域以外の領域が露光され、硬化部と未硬化部が形成され、光硬化接合部140の押さえローラ141によって下方に押さえられ、線光源142からの光線によって未硬化部が硬化し、下側のプラスチックフィルム111に接合する。レーザ切断部150は、炭酸ガスレーザ源151からのレーザによってプラスチックフィルム111の後端を切断するとともに、レーザによって最上層のプラスチックフィルム111の不要領域の輪郭を除去する。この工程を繰り返して微小構造体が製造される。なお、同図において、160は、本装置を制御するワークステーションである。このシート積層法によれば、プラスチックシートからなる微小構造体が得られる。
【0006】
図12は、従来例4の薄膜を出発材料として用いる製造方法を示す図であり、特開平8−127073号公報に示されているものである。この製造方法は、同図(a) に示すように、基材170に感光性樹脂膜171を形成し、同図(b) に示すように、所望のパターンに露光して露光部171aを形成する工程と、同図(c) に示すように、樹脂膜171の混合を防止し、下層への露光を妨げる中間膜172を形成する工程を繰り返し、同図(d) に示すように、樹脂膜171と中間膜172からなる多層構造物を形成した後、樹脂の現像液に浸漬して同図(b) ,(c) に示す露光部171aを選択除去して同図(d) に示すように、立体形状の微小構造体を得る方法である。この製造方法を用いれば、樹脂膜171と中間膜172はスピンコート法等が適用できるため、積層方向の解像度をμmオーダーにできる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来例1の光造形法によれば、微小ギアや微細光学部品の製造に必要な積層方向の解像度1μm以下、膜厚精度0.1μm以下を達成できないという欠点がある。すなわち、出発材料(光硬化樹脂)を硬化させるために、層に垂直に入射する光を用いているため、垂直入射した光は表面から吸収されその強度を弱めながら深く進入していき、やがて硬化に必要な閾値レベル以下になる。そこまでの層の厚みが1層の厚みであるが、これは入射光の強度のばらつき、経時変化、出発材料の吸収係数のばらつき等により変化するため、高解像度化は難しい。
また、光硬化樹脂を用いるため、造形後に行われる完全硬化させるためのフルキュア工程で全体が1%〜数%収縮するという欠点があり、この工程で大幅に精度を落とすことになる。
また、製造できる3次元物体は比較的柔らかな光硬化樹脂に限られるため、金属等の固い材料で目的とする3次元物体を製造する場合は、この樹脂を型として電鋳法や射出成形法等により転写するしかなく、転写工程が必要となるという欠点がある。
【0008】
また、従来例2の粉末法によれば、従来例1と同様に、層に垂直に入射する光を用いているため、積層方向の解像度が悪く、フルキュア工程における収縮により精度劣化を招く。また、金属等の固い材料の3次元物体を製造する場合は、転写工程を要するという欠点を有している。
【0009】
また、従来例3のシート積層法によれば、積層方向の解像度はシートの厚さで決まり、その下限はシートの取り扱いを考慮すると数十μm程度であり、やはり積層方向の解像度1μm以下は不可能である。
【0010】
また、従来例4の薄膜を出発材料として用いる製造方法によれば、露光の工程でほぼ垂直に入射する光を用いるため、下層への露光を防ぐために中間膜(例えばAl)が必要となり、1層当たりの解像度の点で不利になる。また、中間膜を省略するため、感光波長と溶媒の異なる2種類の感光性樹脂を交互に積層し、それぞれを露光し、最後に現像して3次元形状を形成する方法も当該公報に示されているが、溶媒が異なる樹脂同士の密着性に難があり、完成した部品の強度が低いこと、および最後の現像工程で感光性樹脂が膨潤し、寸法精度が悪くなるといった欠点がある。更に、感光性樹脂を用いているため、上記の光造形法と同様に金属や絶縁体等の材料には直接適用することは不可能で、型として使うしかなかった。
【0011】
一方、微小ギヤのように機械要素として用いられる微小構造体は、一定の機械的強度が要求される。
【0012】
従って、本発明の目的は、積層方向の解像度が高く、小さな接合荷重でも薄膜間の接合強度が高く、機械的強度の大きな微小構造体を得ることのできる微小構造体の製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、微小構造体の断面形状を有する複数の薄膜をステージ上に所定の荷重を加えて順次接合することにより、前記複数の薄膜を積層してなる前記微小構造体を製造する方法において、
平坦な基板上に、表面が少なくとも前記所定の荷重と必要とする前記薄膜間の接合強度とから定まる表面粗さを有するように前記複数の薄膜を形成する形成工程と、
前記基板から前記複数の薄膜を剥離し、この剥離した前記複数の薄膜を前記ステージ上に前記所定の荷重を加えて順次接合する接合工程とを含むことを特徴とする微小構造体の製造方法を提供する。
本発明は、上記の目的を達成するため、微小構造体の断面形状を有する複数の薄膜をステージ上に所定の荷重を加えて順次接合することにより、前記複数の薄膜を積層してなる前記微小構造体を製造する方法において、
基板上に、中間層が所定の硬度を有する金属からなり、少なくとも最上層が前記金属より硬度の低い金属からなる複数層を積層して薄膜を着膜する着膜工程と、
前記着膜工程によって着膜された前記薄膜を前記微小構造体の断面形状にパターンニングして前記複数の薄膜を形成するパターニング工程と、
前記基板から前記複数の薄膜を剥離し、この剥離した前記複数の薄膜を前記ステージ上に前記所定の荷重を加えて順次接合する接合工程とを含むことを特徴とする微小構造体の製造方法を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態に係る積層装置を示す。この積層装置1は、真空槽2を有し、この真空槽2の内部に、複数の薄膜34を担持した薄膜担持体3を上面4aに固定されるとともに、その薄膜担持体3をx軸方向,y軸方向およびz軸周りのθ方向にそれぞれ移動させるx−y−θステージ4と、薄膜担持体3のアライメント状態を検出する例えばCCDカメラの如きアライメント検出部5と、ダミー基板6が表面7aに形成されるとともに、z軸方向に移動するzステージ7と、x−y−θステージ4側およびzステージ7側に粒子ビーム8をそれぞれ照射してFAB(Fast Atom Bombardment) 処理する第1の粒子ビーム出射端9Aおよび第2の粒子ビーム出射端9Bと、真空槽2内の真空度を検出する真空計10とを配設している。なお、「FAB処理」とは、粒子ビームとして例えばアルゴン原子ビームを1kV程度の電圧で加速して材料の表面に照射し、材料表面の酸化膜,不純物等を除去して清浄な表面を形成する処理をいう。本実施の形態では、アルゴン原子ビームの照射条件を処理対象の材料に応じて加速電圧1〜1.5kV、照射時間1〜10分の範囲で変更するようにしている。
【0015】
x−y−θステージ4は、真空中で使用可能なものであり、薄膜担持体3をx軸方向およびy軸方向にそれぞれ移動させるxステージ40およびyステージ41と、z軸周りに回転するθステージ42とを備える。
【0016】
zステージ7は、例えば、ステンレス,アルミニウム合金等の金属からなる。ダミー基板6は、zステージ7上に積層された複数の薄膜34からなる微小構造体をzステージ7から容易に取り出せるようにするため、予め、zステージ7の表面7aに形成される。ダミー基板6の材料は、微小構造体の材料に応じて選択する。すなわち、微小構造体をアルミニウム等の金属で形成する場合は、ダミー基板6の材料として銅あるいはニッケルを選択し、zステージ7の表面7aに銅あるいはニッケルをめっき法により例えば約5μm着膜する。微小構造体をアルミナ、窒化アルミ、炭化けい素、シリコン窒化膜等の絶縁体であるセラミックスで形成する場合は、ダミー基板6の材料としてアルミニウムを選択し、zステージ7の表面7aにアルミニウムを真空蒸着法等により形成する。後述するようにダミー基板6上に複数の薄膜34を積層して微小構造体を形成した後、ダミー基板6のみをエッチング除去することにより、微小構造体に外力を加えることなく、微小構造体のみをzステージ7から容易に分離することができる。
【0017】
図2は、積層装置1の制御系を示す。積層装置1は、本装置1全体の制御を司る制御部11を有し、この制御部11に、制御部11のプログラムを含む各種の情報(例えばx−y−θステージ4の移動ピッチ情報)を記憶するメモリ12、真空槽2内を真空にする真空ポンプ13、第1および第2の粒子ビーム出射端9A,9Bからそれぞれ粒子ビーム8を照射する第1のFAB処理部14Aおよび第2のFAB処理部14B、xステージ40を構成するx軸モータ40aおよびx軸位置検出部40b、yステージ41を構成するy軸モータ41aおよびy軸位置検出部41b、θステージ42を構成するθモータ42aおよびθ位置検出部42b、zステージ7を構成するz軸モータ7bおよびz軸位置検出部7c、上記アライメント検出部5、および上記真空計10を各々接続している。x軸位置検出部40b,y軸位置検出部41b,θ位置検出部42bおよびz軸位置検出部7cは、例えば、レーザー干渉計やガラススケール等を用いることができる。これらを用いることにより、サブμmの移動精度を実現できる。
【0018】
第1および第2のFAB処理部14A,14Bは、1〜1.5kVの加速電圧を対応する第1および第2の粒子ビーム出射端11A,11Bに付与するものである。
【0019】
制御部11は、メモリ12が記憶するプログラムおよびx−y−θステージ4の移動ピッチ情報に基づいて、薄膜担持体3が載置されたx−y−θステージ4を所定のピッチで移動させつつ、zステージ7の表面7aにダミー基板6を介して複数の薄膜34を所定の荷重を加えて順次接合することにより、複数の薄膜34を積層してなる微小構造体を形成するように積層装置1の各部を制御するようになっている。
【0020】
次に、上記構成の積層装置1を用いた微小構造体の製造方法を説明する。
【0021】
図3(a) 〜(d) は、着膜工程およびパターンニング工程を示す。
(1) 着膜
まず、同図(a) に示すように、基板31としてシリコンウェハを準備し、この基板31の上にポリイミド32を8μmスピンコーティング法により形成する。そして真空処理装置内に導入し、CFガスによるプラズマ処理を施し、ポリイミド32の表面をふっ化する。この工程により、この上に形成される薄膜34が接合後容易に剥離できるようにするための離型層33が形成される。なお、このふっ化処理は、この上に形成される薄膜34の剥離を容易にするためのものであるが、必ずしも必要ではない。
次に、同図(b) に示すように、スパッタリング法によりAl薄膜34aを着膜する。本実施の形態では、インライン型のスパッタリング装置を用い、ターゲットには、高純度Alを使用し、スパッタ圧力0.5Pa、基板31の温度は室温とした。ターゲットに直流電圧を印加し、放電領域に基板31を搬送させると、一度の通過で厚さ0.5μmのAl薄膜34aが着膜した。一旦放電を止め、基板31を最初の位置に戻し、二度目の放電および搬送を行うことにより、厚さ0.5μmのAl薄膜34bが着膜し、合計膜厚1μmの2層膜が形成された。この表面粗さをAFM(原子間力顕微鏡)で測定したところ、算術平均粗さRaを4nmと小さくすることができた。薄膜34の着膜を一旦停止すると、結晶粒の連続成長が妨げられて最表面の結晶粒が小さくなるため、薄膜34を多層に形成することにより、膜厚1μmの薄膜34を連続膜で形成する場合と比べて表面粗さが小さくなる。なお、薄膜34は、2層でも、4層以上でもよい。
【0022】
(2) パターンニング
次に、同図(c) に示すように、基板31上に形成した薄膜34の表面にフォトレジスト35を塗布し、通常のフォトリソグラフィー法によりフォトマスクを用いて薄膜34をエッチングし、微小構造体30の断面形状のパターン(断面パターン)を一括して形成する。本実施の形態ではドライエッチング法を用いた。引き続き、同じフォトマスクを用いてポリイミド32を約3μmエッチバックする。エッチングにはAlのエッチングと同様にドライエッチング法を用い、ガスとしてCFとOを用いた。
その後、同図(d) に示すように、レジスト35を剥離して薄膜担持体3を得る。基板31上に、所定のピッチで複数の薄膜34が形成される。
【0023】
(3) 薄膜担持体3の真空槽2への導入
薄膜担持体3を真空槽2内の下部にあるx−y−θステージ4の上面4aに固定する。このとき、x−y−θステージ4のθステージ42に起立してある図示しない3つの位置決めピンに当接するように薄膜担持体3を配置する。
【0024】
(4) アライメント調整
オペレータは、アライメント検出部5で薄膜担持体3を拡大観察しながら、x薄膜担持体3のx軸方向およびy軸方向とx−y−θステージ4のx軸方向およびy軸方向とが一致するようにθステージ42を調整する。そして、ダミー基板6の直下に第1層の薄膜34が概略位置するようにx−y−θステージ4を位置決めする。なお、この工程はx−y−θステージ4のx軸方向およびy軸方向と薄膜担持体3のx軸方向およびy軸方向とを合わせる作業なので、特に真空槽2内で行う必要はなく、ステージ4を真空槽2の外に取り出して普通の顕微鏡を用いて行ってもよい。
【0025】
(5) 真空槽2内の排気
オペレータが、積層装置1の図示しない排気スイッチを押下すると、制御部11は、真空計10の検出値に基づいて真空ポンプ13を制御して真空槽2内を10−6Pa台まで排気し、真空槽2内を高真空状態あるいは超高真空状態にする。
【0026】
(6) FAB処理
制御部11は、図1に示すように、第1および第2のFAB処理部14A,14Bを制御して第1の粒子ビーム出射端9Aからダミー基板6の表面にアルゴン原子ビーム8を照射し、第2の粒子ビーム出射端9Bから薄膜34の表面にアルゴン原子ビーム8を照射してFAB処理を施す。本実施の形態では、アルゴン原子ビーム8を1.5kVの加速電圧で斜め45度の角度から5分間照射し、表面約5nmの汚染層を除去した。
【0027】
(7) 薄膜転写
図4は、薄膜34の表面粗さと接合強度の関係を示す。なお、同図において、Fはバルク強度を示し、P〜Pは薄膜34を接合する際の荷重を示す。薄膜34の接合強度は、表面粗さが大きくなる程、また、荷重Pが小さい程低下する傾向にある。従って、本実施の形態では、接合強度をバルク強度F並みにするため、接合強度がバルク強度Fから下降しはじめる点V〜Vに対応する表面粗さRa〜Raの薄膜を使用している。これにより、必要最小限の荷重Pを用いることができ、装置の小型化を図ることができる。
【0028】
図5(a) ,(b) は、転写工程を示す。制御部11は、図5(a) に示すように、z軸位置検出部7cの検出信号に基づいてz軸モータ7bを制御してzステージ7を下降させてダミー基板6をx−y−θステージ4上の薄膜担持体3に接近させ、清浄なダミー基板6の表面と清浄な第1層の薄膜34の表面とを接触させ、所定の荷重(例えば、50kgf/cm)を加えて所定の時間(例えば5分間)押し付ける。これにより、ダミー基板6と第1層の薄膜34の表面とが強固に接合される。
その後、図5(b) に示すように、zステージ7を元の位置に復帰させる。離型層33と薄膜34との接合力をf、薄膜34,34同士の接合力をf、薄膜34とダミー基板6との接合力をfとしたとき、f>f>fの大小関係となるようにダミー基板6、離型層33および薄膜34の材料を選択している。従って、薄膜34は薄膜担持体3側からzステージ7側に転写される。
【0029】
次に、制御部11は、図6(a) に示すように、メモリ11が記憶するプログラムおよびx−y−θステージ4の移動ピッチ情報に基づいて、x−y−θステージ4を所定のピッチ移動させる。これにより、zステージ7の直下に第2層の薄膜34が位置する。
【0030】
以下同様に、第2層の薄膜34に対しFAB処理・転写することにより、第1層の薄膜34の上に第2層の薄膜34が積層される。最初の工程との唯一の違いは、FAB処理工程において、2回目のときはzステージ7上のダミー基板6の表面にアルゴン原子ビーム8を照射するのではなく、第1層の薄膜34の裏面(それまで基板31に離型層33を介して接触していた面)に照射し、そこを清浄化することである。
【0031】
図6(b) は、完成した微小構造体を示す。上述した工程を薄膜34の数だけ繰り返すことにより、複数の薄膜34が積層され、zステージ7上のダミー基板6上に微小構造体30が完成する。その後、ダミー基板6を除去することにより、微小構造体30が得られる。
【0032】
上記の構成によれば、以下の効果が得られる。
(イ) 膜厚1.0μmの複数の薄膜34を順次積層して微小構造体30を製造しているので、積層方向の高解像度化が可能になる。
(ロ) 薄膜34の表面粗さを10nm以下にすることにより、実効的な接合面積が増加して薄膜34間の接合強度を必要十分に大きくすることができるが、上記実施の形態では5nm以下にしているので、実効的な接合面積がより増加するので、小さな接合荷重でも接合強度をバルクのAl並みにすることができ、機械的強度の高い微小構造体を製造することができた。
【0033】
図7は、第2の実施の形態に係る製造方法を示す。この製造方法は、第1の実施の形態とは、薄膜34の形成方法が異なり、他は第1の実施の形態と同様である。本実施の形態では、図3(b) に示す薄膜34の着膜工程において、2つのターゲットを装着できるインライン型のスパッタリング装置を用い、一方のターゲットに高純度アルミニウムを用い、他方のターゲットにアルミニウム合金(Al−2%Cu合金)を用いた。そして最初に高純度Alのターゲットだけを放電させ、ここに基板31を搬送させて図7に示すように高純度Al薄膜340を0.1μm着膜させた。放電を一旦停止し、基板31を元の位置に戻し、今度はAl−2%Cu合金のターゲットだけを放電させ、ここに基板31を搬送させてAl−Cu合金薄膜341を0.8μm着膜させた。A−Cu合金薄膜341は、高純度Al薄膜340に比べ、微量なCu原子の存在により粒径が大きくなり難いため、膜厚を厚く形成しても表面粗さが大きくなり難い。また、この着膜の方法も、一度に0.8μmを着膜してもよいが、第1の実施の形態と同様に複数回に分けて0.8μmのAl−Cu合金薄膜341を形成した方が表面粗さが小さくなるため、より望ましい。また、Al−Cu合金を用いることにより、剛性が純Alよりも高いため、微小構造体の機械的強度を大きくできる。
次に、再び、高純度Alのターゲットだけを放電させ、ここに基板31を搬送させて高純度Al薄膜340を0.1μm着膜させた。このような工程により、最上層と最下層を高純度Alから形成し、中間層を機械的強度の高いAl−Cu合金から形成することができた。この表面粗さをAFMで測定したところ、Ra=2nmを得た。
【0034】
上記構成によれば、この薄膜を微小構造体の断面形状にパターニングして積層転写したところ、Al−Cu合金のバルク並みの強度を有する微小構造体が得られた。
【0035】
なお、薄膜34の最上層と最下層を高純度Alの替わりに金(Au)を用いてもよい。これによっても同様に機械的強度の大きな微小構造体を形成できた。AuはAlよりも更に柔らかいため、圧接時に容易に変形し易く、実効的に広い面積で接合し易いが、Au自身の機械的強度が小さいため、膜厚は0.05μmと薄くした。また、Auに限らず、他の比較的柔らかな金属でも同様の効果がある。
また、最上層のみをAlあるいはAu等の材料で形成しても機械的強度の大きな微小構造体を形成できた。その理由は、薄膜パターンを積層転写した後、表面から露出する面は、それまで離型層32の表面に倣って表面粗さが元々小さいからである。
また、中間層は、Al−Cu合金に限らず、Al−Si−Cu合金や他のAl以外を主成分とする金属やSiO,Si等の絶縁材料でもよい。
また、中間層は、2層以上の多層膜として形成してもよい。連続膜として形成する場合と比べ、小さい表面粗さを得る点で有利である。
【0036】
図8(a) ,(b) は、本発明の第3の実施の形態に係る製造方法を示す。但し、薄膜の表面は凹凸を誇張して表している。この製造方法は、第1の実施の形態とは、薄膜34の形成方法が異なり、他は第1の実施の形態と同様である。第1の実施の形態と同様に、基板31の上にポリイミド32を形成し、離型層33を形成する。スパッタリング装置によってAlの薄膜34を1μm着膜する。この時の表面粗さはRa=15nmであった。次に、この薄膜34の表面をCMP(Chemical Mechanical Polishing) 装置の研磨パッド15を用いて数分間研磨することにより、表面粗さがRa=2nmに改善された。
【0037】
上記構成によれば、この薄膜を微小構造体の断面形状にパターニングして積層転写したところ、Alのバルク並みの強度を有する微小構造体が得られた。
【0038】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、種々な変形が可能である。例えば、薄膜34は、表面粗さが大きい場合(例えば10nmを超えている場合)でも、薄膜34を複数層から構成し、中間層を硬度の高い金属から形成し、最上層および最下層を硬度の低い金属から形成してもよい。この場合に、例えば、中間層をアルミニウム合金から形成し、最上層および最下層を高純度アルミニウムから形成してもよく、最上層および最下層を金を主成分とする材料から形成してもよい。このように構成することにより、最上層および最下層の表面の突部が接合荷重によって塑性変形し、実効的な接合面積が増加して薄膜間の接合強度が向上し、機械的強度の大きな微小構造体を得ることができる。
また、上記実施の形態では、基板上への薄膜の着膜方法として、スパッタリング法について説明したが、電子ビーム加熱蒸着法,抵抗加熱蒸着法,化学蒸着法等の他の真空蒸着法やスピンコート法を用いてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、膜厚制御性が良好で基板全体に渡って膜厚均一性に優れたスパッタリング法等の着膜方法を用いて基板上に複数の薄膜を形成できるので、積層方向の高解像度化が可能になる。
また、表面が所定の表面粗さを有する薄膜を所定の荷重で接合しているので、小さな接合荷重でも薄膜間の接合強度が高く、機械的強度の大きな微小構造体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る積層装置の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る積層装置の制御系を示すブロック図である。
【図3】(a) 〜(d) は着膜工程およびパターンニング工程を示す図である。
【図4】Al薄膜の表面粗さと接合強度の関係を示す図である。
【図5】(a) ,(b) は転写工程を示す図である。
【図6】(a) は転写工程を示す図、(b) は完成した微小構造体を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る製造方法を示す図である。
【図8】(a) ,(b) は本発明の第3の実施の形態に係る製造方法を示す図である。
【図9】従来例1の光造形法を示す模式図である。
【図10】従来例2の粉末法を示す模式図である。
【図11】従来例3のシート積層法に係る製造装置を示す図である。
【図12】(a) 〜(d) は従来例4の薄膜を出発材料として用いる製造方法を示す図である。
【符号の説明】
1 積層装置
2 真空槽
3 薄膜担持体
4 x−y−θステージ
4a x−y−θステージの上面
4b 位置決めピン
5 アライメント検出部
6 ダミー基板
7 zステージ
7a zステージの表面
7b z軸モータ
7c z軸位置検出部
8 粒子ビーム
9A 第1の粒子ビーム出射端
9B 第2の粒子ビーム出射端
10 真空計
11 制御部
12 メモリ
13 真空ポンプ
14A 第1のFAB処理部
14B 第2のFAB処理部
15 研磨パッド
30 微小構造体
31 基板
32 ポリイミド
33 離型層
34,34a,34b Al薄膜
35 フォトレジスト
40 xステージ
40a x軸モータ
40b x軸位置検出部
41 yステージ
41a y軸モータ
41b y軸位置検出部
42 θステージ
42a θモータ
42b θ位置検出部
340 高純度Al薄膜
341 Al−Cu合金薄膜
バルク強度
〜P 接合荷重
Ra〜Ra 表面粗さ
〜V 接合強度がバルク強度から下降しはじめる点

Claims (15)

  1. 微小構造体の断面形状を有する複数の薄膜をステージ上に所定の荷重を加えて順次接合することにより、前記複数の薄膜を積層してなる前記微小構造体を製造する方法において、
    平坦な基板上に、表面が少なくとも前記所定の荷重と必要とする前記薄膜間の接合強度とから定まる表面粗さを有するように前記複数の薄膜を形成する形成工程と、
    前記基板から前記複数の薄膜を剥離し、この剥離した前記複数の薄膜を前記ステージ上に前記所定の荷重を加えて順次接合する接合工程とを含むことを特徴とする微小構造体の製造方法。
  2. 前記表面粗さは、10nm以下である構成の請求項1記載の微小構造体の製造方法。
  3. 前記形成工程は、前記基板上に薄膜を着膜する着膜工程と、前記着膜工程によって着膜された前記薄膜を前記微小構造体の断面形状にパターンニングするパターニング工程を含む構成の請求項1記載の微小構造体の製造方法。
  4. 前記着膜工程は、複数層の薄膜を積層して前記薄膜を形成する構成の請求項3記載の微小構造体の製造方法。
  5. 前記複数層の薄膜は、スパッタリングによって間欠的に着膜された請求項4記載の微小構造体の製造方法。
  6. 前記複数層の薄膜は、中間層が所定の硬度を有する金属からなり、少なくとも最上層が前記金属より硬度の低い金属からなる構成の請求項4記載の微小構造体の製造方法。
  7. 前記中間層は、アルミニウム合金からなり、前記最上層は、高純度アルミニウムからなる構成の請求項6記載の微小構造体の製造方法。
  8. 前記最上層は、金を主成分とする構成の請求項6記載の微小構造体の製造方法。
  9. 前記形成工程は、前記着膜工程によって着膜された前記薄膜の表面を前記表面粗さを有するように研磨する研磨工程を含む構成の請求項3記載の微小構造体の製造方法。
  10. 前記研磨工程は、CMP(Chemical Mechanical Polishing) 法によって研磨する構成の請求項9記載の微小構造体の製造方法。
  11. 前記着膜工程は、前記薄膜間の接合強度より低い接合強度で前記薄膜と接合される離型層を前記基板上に形成し、前記離型層の上に前記薄膜を着膜する構成の請求項4記載の微小構造体の製造方法。
  12. 前記離型層は、その表面が前記表面粗さを有するように形成される構成の請求項11記載の微小構造体の製造方法。
  13. 微小構造体の断面形状を有する複数の薄膜をステージ上に所定の荷重を加えて順次接合することにより、前記複数の薄膜を積層してなる前記微小構造体を製造する方法において、
    基板上に、中間層が所定の硬度を有する金属からなり、少なくとも最上層が前記金属より硬度の低い金属からなる複数層を積層して薄膜を着膜する着膜工程と、
    前記着膜工程によって着膜された前記薄膜を前記微小構造体の断面形状にパターンニングして前記複数の薄膜を形成するパターニング工程と、
    前記基板から前記複数の薄膜を剥離し、この剥離した前記複数の薄膜を前記ステージ上に前記所定の荷重を加えて順次接合する接合工程とを含むことを特徴とする微小構造体の製造方法。
  14. 前記中間層は、アルミニウム合金からなり、前記最上層は、高純度アルミニウムからなる構成の請求項13記載の微小構造体の製造方法。
  15. 前記最上層は、金を主成分とする構成の請求項13記載の微小構造体の製造方法。
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