JPH11170375A - 光造形簡易型及びその製作方法 - Google Patents

光造形簡易型及びその製作方法

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JPH11170375A
JPH11170375A JP9345602A JP34560297A JPH11170375A JP H11170375 A JPH11170375 A JP H11170375A JP 9345602 A JP9345602 A JP 9345602A JP 34560297 A JP34560297 A JP 34560297A JP H11170375 A JPH11170375 A JP H11170375A
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JP
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stereolithography
model
mold
molding
stereolithography model
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JP9345602A
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Inventor
Kenji Matsuoka
賢二 松岡
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械加工を一切行うことなく、光造形簡易型
を作製する。 【解決手段】 光硬化性樹脂に光を照射することにより
所望の成形面1aを有する光造形モデル1を製作する工
程と、光造形モデル1の成形面1a以外の全部または一
部を枠体2、3によって囲む工程と、光造形モデル1と
枠体2,3との隙間に熱または化学反応によって硬化可
能な流動性物質5を充填する工程と、流動性物質5を硬
化する工程と、硬化して一体となった光造形モデル1と
流動性物質5との一体物を枠体2,3から取り外す工程
と、を備えることにより、一切の機械加工が不要とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光造形法を利用し
た光造形簡易型及びその製作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】株式会社工業調査会発行(1996年1
1月15日 初版第1刷発行)の「積層造形システム」
118頁6.3.3.項には、「型の直接造形」が記載
されている。図14及び図15はこの造形を説明するも
のであり、図14(A)の型モデル20から得られる同
図(B)の断面データ群21に基づいて、図15(A)
〜(C)の順序で光造形簡易型22の製作が進行する。
【0003】図14(A)において、3次元CADで定
義された型モデル20は大径の円柱部20aと小径の円
柱部20bとから構成されている。この型モデル20を
図14(B)に示すように、図の上下方向に間隔d1で
順次スライスして断面データ群21とする。断面データ
群21には、後述する「型の直接造形」の作業手順に従
い、最下部の最初の断面データP1から最終断面データ
Pnまでの符号を与える。
【0004】図15(A)は初めの断面データP1の形
状を造形するもので、L字状の成形台23の底面部23
aは、液状の光硬化性樹脂25内に、液面26を基準と
して型モデル20をスライスした間隔d1と同一の深さ
に沈められている。光硬化性樹脂25内には補強剤とし
てのガラス繊維24が混入されている。このガラス繊維
24が混入された液状の光硬化性樹脂25を硬化させる
ため、液面26の上方から液面26に向かってレーザー
光27が照射される。
【0005】次に、「型の直接造形」の方法を説明す
る。まず、上述した図15(A)の状態で断面データP
1の範囲に基づいてレーザー光27をX方向すなわち左
右方向に走査する。その結果、ガラス繊維24が混入さ
れた液状の光硬化性樹脂25は断面データP1と等しい
範囲で且つ間隔d1と等しい厚みに硬化し、硬化物M1
となる。さらに、図15(B)に示すように、成形台2
3の底面部23aを間隔d1だけ光硬化性樹脂25の内
部に沈降させ、断面データP2の範囲に基づいてレーザ
ー光27をX方向に走査する。これによりガラス繊維2
4が混入された液状の光硬化性樹脂25は断面データP
2と等しい範囲で且つ間隔d1と等しい厚みに硬化物M
1上で硬化し、硬化物M2となる。
【0006】このような動作を断面データ群2の最終断
面データPnまで繰り返すことにより、図15(C)に
示すような最終硬化物Mnが形成され、その結果、ガラ
ス繊維24が混入された液状の光硬化樹脂25内部に型
モデル20と形状の一致した光造形簡易型22が形成さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術の光造形簡易型を製造する光造形法の精度は
±0.1mm程度であり、射出成形を可能にするために
必要なエジェクタピン穴、ゲート入子用穴、温調用配管
或いはモールドベースに固定する際の基準となる外周等
に必要な形状精度には対応することができない。このた
め、これらを製作するためには、高精度な機械加工を必
要とし、製作に長時間を要している。
【0008】また、光造形簡易型に使用される光硬化性
樹脂には、ガラス繊維やシリカなどの強化粒子が混入さ
れており、このような材料を機械加工した場合には、加
工用の刃が損傷したり、摩耗して瞬時に切れなくなり、
加工不良が発生したり、寸法の狂いを生ずる。このた
め、頻繁な刃交換等が必要となり、繁雑な作業となって
いる。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、第1の目的は機械加工を一切行うことなく短期間
で作製できる光造形簡易型を提供することである。第2
の目的は第1の目的に加えて、より型強度を高めた光造
形簡易型を提供することである。第3の目的は、これら
の目的に加えて、さらに強度を高めた光造形簡易型を提
供することである。第4の目的は機械加工を含めて一切
の後加工を不要にした光造形簡易型の製作方法を提供す
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の光造形簡易型は、強化粒子を分散
配合した光硬化性樹脂に光を照射して製作された光造形
モデルと、この光造形モデルの少なくとも成形面以外の
全部または一部を覆い、熱または化学反応によって硬化
して光造形モデルと一体的になる流動性物質と、を具備
することを特徴とする。
【0011】この発明では、光造形モデルの成型面以外
を流動性物質で覆い、熱または化学反応によって流動性
物質を硬化することにより、硬化した流動性物質と光造
形モデルとが一体化した光造形簡易型となる。従って、
機械加工を行うことなく製作されるため、短期間での作
製ができる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記光造形モデルの外周側面が、型割面を基準
として90°未満の角度範囲に存在することを特徴とす
る。
【0013】この発明では、光造形モデルの外周面が型
割面から90°未満となっているため、光造形モデルと
硬化した流動性物質とが強固に結合する。このため光造
形簡易型全体の強度が向上する。
【0014】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の発明であって、前記光造形モデルに少なくとも1つ以
上の空洞部が設けられていることを特徴とする。
【0015】この発明では、光造形モデルに設けた空洞
部内に流動性物質が入り込んで硬化する。このため光造
形モデルと硬化した流動性物質とが強固に結合し、光造
形簡易型全体の強度が向上する。
【0016】請求項4の発明の光造形簡易型の製作方法
は、光硬化性樹脂に光を照射することにより所望の成形
面を有する光造形モデルを製作する工程と、前記光造形
モデルの成形面以外の全部または一部を枠体によって囲
む工程と、前記光造形モデルと前記枠体との隙間に熱ま
たは化学反応によって硬化可能な流動性物質を充填する
工程と、前記流動性物質を硬化する工程と、硬化して一
体となった光造形モデルと流動性物質との一体物を前記
枠体から取り外す工程と、を有することを特徴とする。
【0017】この発明では、光硬化性樹脂への光照射に
よって製作された光造形モデルを枠体で囲み、枠体内に
流動性物質を充填して硬化することにより、光造形モデ
ルと硬化した流動性物質とが一体化する。このため、機
械加工を行うことなく、光造形簡易型を作製することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態により
具体的に説明する。なお、以下の実施の形態では一般的
な型においてキャビティと称される形状を例示するが、
構成及び作用、効果については形状に拘束されるもので
はない。
【0019】(実施の形態1)図1〜図3は本発明の実
施の形態1を示し、図1及び図2は光造形簡易型の製作
工程、図3は作製された光造形簡易型を示す。光造形モ
デル1は硬度を補強する強化粒子が混入されている光硬
化性樹脂を硬化する一般的な光造形法によって製作され
る。強化粒子としては、ガラス繊維が使用されるが、こ
れに限定されることはなく、金属やセラミック等の様々
な素材の繊維のビーズを用いることができる。
【0020】光造形モデル1は直方体を一面側から凹状
に刳り抜いた成形面1aを有するように成型され、その
成形面1aを下に向けた状態で、定盤6上に載置され
る。定盤6上に載置された光造形モデル1を略中心とし
てその周囲を囲むように、筒状の型枠2が配置されてい
る。この型枠2は、市販の高精度研削盤により、直角
度、平行度及び平面度における誤差が全て±5μmにな
るように高精度な形状に製作されている。
【0021】型枠2の上端は、開閉自在な板状の蓋3に
よって封鎖されている。蓋3には、硬化可能な流動性物
質5を流し込む開口部4が形成されている。これらの型
枠2及び蓋3とによって光造形モデル1を囲む枠体が構
成され、光造形モデル1、型枠2及び蓋3によって流動
性物質5が流し込まれて成型されるキャビティ31が形
成される。
【0022】次に、この実施の形態の光造形簡易型7の
作製手順について説明する。まず、成形面1aを下に向
けた状態で、光造形モデル1を定盤6上に載置する。そ
して、光造形モデル1を略中心としてその周囲を囲むよ
うに、筒状の型枠2を定盤6上に配置する。次に、型枠
2の上端に蓋3を載置することにより、キャビティ31
を形成する。その後、開口部4から硬化可能な流動性物
質5を流し込み、型枠2、蓋3の内壁と光造形モデル1
の外周面(成形面1aを有する面は除く)との間のキャ
ビティ31に流動性物質5を充填する。
【0023】ここで用いる硬化可能な流動性物質5とし
ては、光造形モデル1を造形する際に使用した光硬化性
樹脂を使用しても良く、一般に用いられる2液反応型接
着剤や紫外線硬化タイプの接着剤を用いてもよい。本発
明者の検討では、JISZ3282規定のH63A(一
般名称:半田)を溶融したもの及び日本ゼオン株式会社
製の商品名「クインネートMEZ」シリーズが好適な結
果となったものである。以上のように流動性物質5は、
使用時に流動性を有し、その後硬化して成形されるもの
であれば上述した材料に限定されるものではなく、種々
の物質を選択できる。なお、充填した流動性物質5とし
て半田を例にすると、半田は充填された後、放熱すなわ
ち温度低下によって固化物5aとなる。
【0024】このように流動性物質5が硬化して固化物
5aとなった後、固化物5aから蓋3と型枠2とを取り
外す。これにより、図3に示すように、成形面1aが露
出した光造形モデル1と固化物5aとが一体となった光
造形簡易型7が完成する。
【0025】この実施の形態において、流動性物質5と
して半田を使用する場合には、光造形モデル1、型枠2
及び蓋3を予め、半田融点温度付近(H63Aでは、1
83℃)まで加熱しておくことが良好で、加熱すること
によって流し込まれた半田は徐々に冷却、固化するた
め、未加熱の状態に比べて隅々まで半田を行き渡らせる
ことができ、成形性が向上する。一方、接着剤のように
流動性物質5を固化物5aとするために化学反応を必要
とするものは、流し込んだ後、全体を加熱して化学反応
を促進する。これにより固化物5aとなるまでの時間を
短縮できる。
【0026】このような実施の形態によれば、精密に作
られた型枠の中央部に光造形モデルを配置し、隙間を硬
化可能な流動物質で覆うことにより、機械加工を一切行
うことなく、短期間で高精度の光造形簡易型を製作する
ことができる。
【0027】(実施の形態2)図4及び図5は、実施の
形態2を示す。この実施の形態の光造形モデル8は、図
4に示すように、側面から見て逆台形状に成形されてい
る。すなわち、光造形モデル8は、その外周側面が上方
に向かって広がるようになっている。より具体的には、
光造形モデル8の型枠2で囲まれた部分すなわち外周側
面9は、光造形モデル8と定盤6とが当接する面すなわ
ち型割面(PL面)10を基準として90°(図4また
は図5におけるθ)未満の角度範囲に存在するように形
成されている。このように製作された光造形モデル8は
定盤6上に載置される。
【0028】この実施の形態における光造形簡易型の作
製は、実施の形態1と同様な手順によって、光造形モデ
ル8,型枠2及び蓋3を配置することにより、キャビテ
ィ31を形成し、このキャビティ31内に流動性物質5
を内部に充填する。そして、流動性物質5に応じた処理
を施すことによって流動性物質5を硬化させ、固化物5
aとする。この硬化によって、図5に示すように、成形
面8aを除く光造形モデル8の外周面に固化物5aが覆
った構造の光造形簡易型11を作製できる。この作製の
後、型枠2、蓋3を外して、図5に示す光造形簡易型1
1を取り出す。
【0029】このような本実施の形態では、光造形モデ
ル8の外周側面9が型割面10に対して、90°に満た
ない角度範囲に存在するよう形成している。一般的な成
形実施の段階では型開きの際、図5中の矢印12に示す
方向へ過大な引張り力が生じ、この作用が光造形モデル
8の引張り破断の原因となる。しかしながら、この実施
の形態では、光造形モデル8を覆い被すように固化物5
aを設けることにより、光造形モデル8と固化物5aと
が強固に結合することができる。これにより、光造形モ
デル8を引っ張る方向への力に対して全体の抵抗力が増
大するため、引っ張り破断することを防止できる。これ
により、この実施の形態では、光造形簡易型11全体の
抵抗力を向上させることができ、しかも機械加工が不要
で高精度に作製することができる。
【0030】図6は、光造形モデル8の変形例を示し、
(A)では外周側面9aが曲面となっており、(B)で
は外周側面9bが階段状となっている。いずれの場合に
も、外周側面9a、9bが型割面を基準として90°未
満の角度範囲に存在するため、固化物5aと光造形モデ
ル8とを強固に結合させることができる。
【0031】(実施の形態3)図7〜図9は、実施の形
態3を示す。光造形モデル13は、図8に示すように、
全体が実施の形態1の光造形モデル1と同様な外形とな
っており、一面側には凹部となっている成形面13aが
形成されている。この光造形モデル13における外周側
面13bには、円形断面の空洞部14が貫通している。
この空洞部14は1箇所に限られることはなく複数箇所
に配置しても良く、その位置や形状及び貫通させるか否
かの区別は、実施の形態に限定されるものではない。
【0032】以上のような構成の光造形モデル13を図
7に示すように、成形面13aを下に向けた状態で定盤
6上に載置する。そして、光造形モデル13を略中心と
してその周囲を囲むように、筒状の型枠2を定盤6上に
配置する。次に、型枠2の上端に蓋3を被せる。これに
より光造形モデル13,型枠2及び蓋3の間に成形用の
キャビティ31を形成する。
【0033】その後、開口部4からキャビティ31内に
硬化可能な流動性物質5を流し込み、型枠2及び蓋3の
内壁と成形面13aを除く光造形モデル13の外周面と
の隙間に充填する。この充填では、流動性物質5が光造
形モデル13の空洞部14にも入り込む。その後、流動
性物質5を硬化させる適切な処理を施し、流動性物質5
を固化物5aとする。
【0034】最後に、型枠2、蓋3を外すことにより、
図8に示す光造形簡易型15を取り出す。作製された光
造形簡易型15は、成形面13aを除く外周側面13b
が流動性物質の固化物5aに覆われると共に、空洞部1
4内にも流動性物質5が充填された状態で硬化してい
る。
【0035】このような実施の形態では、光造形モデル
13に空洞部14を成形することにより、空洞部14内
に入り込んだ流動性物質5が硬化するため、光造形モデ
ル13と流動性物質5が硬化した固化物5aとが強固に
結合されて状態となる。このため、光造形簡易型15全
体の抵抗力が増大して、引っ張り力12が作用しても光
造形モデル13が引っ張り破断することがなくなる。し
かも、実施の形態1と同様に機械加工が不要な高精度な
光造形簡易型15とすることができる。
【0036】(実施の形態4)図10〜図13は実施の
形態4を示す。この実施の形態では、射出成形装置のキ
ャビティ側に用いられるゲート入子用穴へ適用するもの
である。光造形モデル16には、図10に示すゲート入
子17よりも径方向に大きくなっているゲート穴18が
空けられている。このゲート穴18は先端小穴18a
と、小穴18aよりも大径となっているゲート入子先端
部小軸18bとが連通することによって形成されてい
る。
【0037】このようなゲート穴18が形成された光造
形モデル16を、図10に示すように、型枠2の中央部
へ配置し、次いでゲート穴18内面と隙間を有するよう
にゲート穴の中央部にもターゲット入子17を配置す
る。
【0038】なお、ゲート入子17の配置方法として
は、当初、ゲート穴18の先端部小穴18aにゲート入
子17の先端が嵌合するように、光造形モデル16を製
作し、図12に示すようにゲート入子17の先端を先端
部小穴18aに嵌合させても良い。また、光造形モデル
16の外周側面に対しては、実施の形態2及び3と同様
な構造としても良い。
【0039】この実施の形態では、図10に示すように
光造形モデル16,型枠2,蓋3及びゲート入子17を
配置してキャビティ31を形成し、このキャビティ31
に実施の形態1と同様に流動性物質5を流し込む。流動
性物質5をキャビティ31内に充填した後、流動性物質
5を硬化させる適切な処理を施して流動性物質5を固化
物5aとする。そして、型枠2、蓋3を外すと図13に
示すよう光造形簡易型19が取り出される。
【0040】なお、この実施の形態では、射出成形装置
におけるキャビティ側について説明しているが、コア側
に配置されるエジェクタピン、温調配管等も同一の方法
によって形成することができる。
【0041】このような実施の形態では、ゲート入子1
7だけでなく、実際の成形に必要な図示しないエジェク
タピン、温調用配管等の機械加工を含めて一切の高精度
な後加工を不要にして光造形簡易型を製作することがで
きる。また、実施の形態2及び3のように光造形モデル
と固化物とを強固に結合させる構造と組み合わせること
で、型全体の抵抗力が向上し、且つ機械加工が不要な高
精度の光造形簡易型とすることができる。
【0042】なお、上記した具体的実施の形態から次の
ような構成の技術的思想が導き出される。 (1)光硬化性樹脂に光を照射することにより所望の成
形面を有する光造形モデルを製作する工程と、前記光造
形モデルの成形面以外の全部または一部を枠で囲む工程
と、前記光造形モデルと前記枠との隙間に、熱または化
学反応によって硬化可能な流動性物質を充填する工程
と、前記流動性物質を硬化する工程と、硬化して一体と
なった前記光造形モデルと前記流動性物質とを前記枠か
ら取り外す工程と、を有することを特徴とする光造形簡
易型の製作方法。
【0043】この発明では、機械加工することなく、精
度を有した光造形簡易型を製作することができる。
【0044】(2)前記流動性物質を充填する工程は、
エジェクタピン、ゲート入子あるいは温調用配管の成形
部品を配置した後に行うことを特徴とする上記(1)項
に記載の光造形簡易型の製作方法。
【0045】この発明では、型としての精度を得ること
ができ、しかも機械加工を含めた一切の後加工が不要と
なる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、機械加工を行うことなく製作でき、短期間での
作製ができる。
【0047】請求項2の発明によれば、光造形モデルと
硬化した流動性物質とが強固に結合するため、光造形簡
易型全体の強度が向上する。
【0048】請求項3の発明によれば、光造形モデルに
設けた空洞部内に流動性物質が入り込んで硬化するた
め、光造形モデルと硬化した流動性物質とが強固に結合
し、光造形簡易型全体の強度が向上する。
【0049】請求項4の発明によれば、機械加工を行う
ことなく、光造形簡易型を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における製作状態の斜視
図である。
【図2】実施の形態1における流動性物質を充填する工
程の断面図である。
【図3】実施の形態1の光造形簡易型を示す断面図であ
る。
【図4】実施の形態2における流動性物質を充填する工
程の断面図である。
【図5】実施の形態2の光造形簡易型を示す断面図であ
る。
【図6】(A)及び(B)は、実施の形態2の変形例の
断面図である。
【図7】実施の形態3における流動性物質を充填する工
程の断面図である。
【図8】実施の形態3の光造形モデルを示す断面図であ
る。
【図9】実施の形態3の光造形簡易型を示す断面図であ
る。
【図10】実施の形態4における流動性物質を充填する
工程の断面図である。
【図11】実施の形態4の光造形モデルを示す断面図で
ある。
【図12】実施の形態4の変形配置を示す断面図であ
る。
【図13】実施の形態4の光造形簡易型を示す断面図で
ある。
【図14】(A)及び(B)は、従来の光造形法を説明
する概念図である。
【図15】(A)〜(C)は、従来の造形手順を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 光造形モデル 2 型枠 3 蓋 5 流動性物質 7 光造形簡易型

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化粒子を分散配合した光硬化性樹脂に
    光を照射して製作された光造形モデルと、この光造形モ
    デルの少なくとも成形面以外の全部または一部を覆い、
    熱または化学反応によって硬化して光造形モデルと一体
    的になる流動性物質と、を具備することを特徴とする光
    造形簡易型。
  2. 【請求項2】 前記光造形モデルの外周側面が、型割面
    を基準として90°未満の角度範囲に存在することを特
    徴とする請求項1記載の光造形簡易型。
  3. 【請求項3】 前記光造形モデルに少なくとも1つ以上
    の空洞部が設けられていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の光造形簡易型。
  4. 【請求項4】 光硬化性樹脂に光を照射することにより
    所望の成形面を有する光造形モデルを製作する工程と、
    前記光造形モデルの成形面以外の全部または一部を枠体
    によって囲む工程と、前記光造形モデルと前記枠体との
    隙間に熱または化学反応によって硬化可能な流動性物質
    を充填する工程と、前記流動性物質を硬化する工程と、
    硬化して一体となった光造形モデルと流動性物質との一
    体物を前記枠体から取り外す工程と、を有することを特
    徴とする光造形簡易型の製作方法。
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JP9345602A Withdrawn JPH11170375A (ja) 1997-12-15 1997-12-15 光造形簡易型及びその製作方法

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JP (1) JPH11170375A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011025280A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Daihatsu Motor Co Ltd 金型の冷却プレート及びその製造方法
JP2018507803A (ja) * 2015-03-17 2018-03-22 フィリップス ライティング ホールディング ビー ヴィ 相互接続体と埋設されたコンポーネントとを含む3d印刷された形状の作製

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