JPH09136139A - 砂鋳型の積層造形方法及びこれを用いた鋳物の製造方法 - Google Patents

砂鋳型の積層造形方法及びこれを用いた鋳物の製造方法

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JPH09136139A
JPH09136139A JP7290932A JP29093295A JPH09136139A JP H09136139 A JPH09136139 A JP H09136139A JP 7290932 A JP7290932 A JP 7290932A JP 29093295 A JP29093295 A JP 29093295A JP H09136139 A JPH09136139 A JP H09136139A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の砂型を高速に作成する。 【解決手段】 砂層昇降機20に1層分の砂をセットし
た後、この上方に遮光マスク38を位置させ、散光レー
ザ照射源16から散光レーザを照射する。これによっ
て、遮光マスク38の下の砂に所定形状の露光がなさ
れ、この部分が硬化する。このような操作を所定数の砂
層に対し行い硬化部分を積層することによって、3次元
の砂型を直接造形する。特に、散光レーザを利用して、
広範囲の砂を一度に硬化させるため、砂型の量産が可能
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱硬化性レジンを
被覆した砂を薄く積層し、これを1層ずつ所定形状に硬
化させることを繰り返し、砂の3次元造形物である砂鋳
型を造形することに関する。
【0002】
【従来の技術】鋳物は、溶融した金属を鋳型に流し込ん
で作るので、一般に鋳物を作るには、まずその反転型で
ある鋳型を作ることから始める。この鋳型としては、そ
の材質から主に金型と砂型(砂鋳型)に分けられる。金
型は、耐久性があるが、高価であり、同一製品を多数製
造する(量産する)場合に多く用いられる。一方、砂型
は、試作品(プロトタイプ)など比較的少量の生産や、
複雑な形状や内部形状がある場合などに用いられる。す
なわち、砂型は安価であり、また鋳造の後、砂型を壊し
て、製品を取り出すため、砂型から鋳物がそのまま抜け
る必要がなく、複雑な形状の鋳物も作成できる。また、
砂中子とよばれる内部形状作成用の型を併用することに
よって、内部形状を持つ鋳物も製作できる。
【0003】従来、砂型を作成する場合には、まずその
反転型(主に、木、樹脂、金属)をNC(数値制御)加
工等により作成し、これに砂を流し込み、固化させるこ
とによって砂型を造形していた。しかし、この砂型の造
形方法では、砂型の反転型の設計の際に、抜き勾配を考
慮しなければならない。特に、砂型の反転型は、通常2
分割する必要があるため、その分割面(見切り面)をど
こにするかという見切りの設計や、2分割のそれぞれの
抜き方向に応じた抜き勾配の設計を行わなければならな
い。従って、型の構想、型の設計に多くの時間が必要と
なっていた。
【0004】ここで、プロトタイプの作成に際し、多大
の時間をかけるのは、得策ではない。そこで、3次元の
CAD(コンピュータ支援デザイン)データからプロト
タイプを直接造形するラピッドプロトタイピング方法が
提案されている。このラピッドプロトタイピングは、3
次元の物体を0.2mm程度の微細な板厚を持つ2次元
断面形状が積層されたものと考え、この断面形状を造形
し、これを積層していくことで、2次元物体を造形する
ものである。
【0005】例えば、USP4,247,508には、
ラピッドプロトタイピングの一手法であって、レーザ光
線を利用するものが示されている。すなわち、熱溶融す
るプラスチック粒子などを薄い層とし、この層の固めた
い部分にレーザビームを走査し、ビーム照射部分を溶融
凝固させ2次元構造を形成する。そして、この操作を繰
り返して3次元物体を造形する。この手法によれば、プ
ロトタイプを直接形成することができる。
【0006】また、この従来例には、反転型を直接作成
すること、プラスチックコート砂を利用して砂の造形物
を得ること等が記載されている。また、レーザビームの
走査の際にマスクを利用することを示唆する記載もあ
る。
【0007】この手法によれば、直接造形物が得られる
ため、上述の見切り、抜き勾配などは考える必要がな
い。そこで、造形物のCADデータから比較的容易に各
種形状の砂型を形成できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例は、基本的にプロトタイプを形成するためのもので
あり、量産することについては、何等考慮されていな
い。すなわち、一枚の2次元構造物を作成する際に、レ
ーザビームを固めたい部分全部に走査させるため、かな
りの時間を必要とする。従って、この従来技術を用い
て、量産用の砂型を多数製造使用とするのは、現実的で
ない。
【0009】一方、ラピッドプロトタイピングで、砂型
を形成すると、砂型作成時に見切り、抜き勾配などを考
えなくてよいため、砂型に無駄な部分がなくなり、作成
された鋳物における不要な駄肉と鋳バリをなくすことが
できる。従って、鋳物についての後処理も効率化でき、
砂型が効率的に作成できれば、これを利用して、効率的
な鋳物の量産を図ることができると考えられる。
【0010】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、量産に適した砂鋳型の積層造形方法を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱硬化性レジ
ンを被覆した砂を薄く積層する積層工程と、予め作成さ
れた所定形状の遮光マスクを積層された砂上方に配置す
るマスク配置工程と、散光レーザを遮光マスクを介し薄
く積層された砂に照射して加熱する加熱工程と、を含
み、これによって砂鋳型の1層を形成すると共に、これ
ら工程を順次繰り返して、砂の3次元造形物である砂鋳
型を造形することを特徴とする。
【0012】このように、本発明では、散光レーザを遮
光マスクを介し、薄く積層された砂に照射する。従っ
て、レジン被覆砂を一気に硬化させることができ、1層
分の処理の時間を大幅に短縮できる。従って、量産用の
砂型を効率的に生産することができる。また、散光レー
ザを遮光マスクを介し照射するので、遮光マスクの下の
砂に比較的均一なエネルギー密度でレーザの照射が行え
る。そこで、硬化させた造形物の断面及び平面形状を鮮
明なものにできる。すなわち、細い集光レーザビームを
用いると、照射部分が溝状になり断面、平面形状が不鮮
明になるが、散光レーザを利用することによりこれを防
止することができる。
【0013】また、他の発明は、上記遮光マスクに、中
子に対応する島が存在する場合、この島を他のマスク部
分から伸びるサポートで支持した遮光マスクを使用する
と共に、上記サポートの位置を隣接する砂の層について
の遮光マスク同士で異ならせることを特徴とする。
【0014】中子を形成する場合、遮光マスクに周囲と
離れた島が必要になり、この島を支持するのに周囲から
のサポートが必要になる。層毎に、サポートの位置を異
ならせることにより、作成された砂型にサポートの小さ
な穴が生じる。この穴は十分小さくできるため、鋳湯が
ここに進入することはない。そして、この穴が、鋳造の
際にガス抜き穴として機能するため、中子の形成と、ガ
ス抜き穴の形成を同時に達成できる。
【0015】また、さらに他の発明は、熱硬化性レジン
を被覆した砂を薄く積層する積層工程と、予め作成され
た所定形状の断熱マスクを積層された砂上に配置するマ
スク配置工程と、断熱マスク上に熱源を配置し、積層さ
れた砂の露出された部分を加熱する加熱工程と、を含
み、これによって砂鋳型の1層を形成すると共に、これ
ら工程を順次繰り返して、砂の3次元造形物である砂鋳
型を造形することを特徴とする。
【0016】このように、断熱マスク上の熱源から、砂
を加熱する。このような熱源は、ヒータ等によって、容
易に形成することができる。そして、このヒータは、そ
のコストが安く、また広範囲を均一に加熱することが容
易である。そこで、比較的大きな砂型を効率的に造形す
ることができる。
【0017】また、さらに他の発明は、熱硬化性レジン
を被覆した砂を薄く積層する積層工程と、予め作成され
た所定形状の断熱マスクを積層された砂上に載置するマ
スク配置工程と、断熱マスク上に多分割された比較的大
きな面積の熱源を配置し、積層された砂の露出された部
分を加熱する加熱工程と、を含み、これによって砂鋳型
の1層を形成すると共に、これら工程を順次繰り返し
て、砂の3次元造形物である砂鋳型を造形することを特
徴とする。
【0018】このように、分割しておけば、加熱を所定
の範囲に限定して行うことができる。また、分割された
発熱体自体は小さな領域を加熱するので、均一な加熱を
行うことができる。
【0019】また、さらに他の発明は、上記多分割され
た熱源は、分割された部分毎に、発熱のオンオフが可能
であり、上記加熱工程では断熱マスクの露出部分の上に
位置する部分をオンすることを特徴とする。
【0020】分割された部分毎に発熱をオンオフするこ
とによって、不要な部分の発熱を防止できる。そこで、
トータルとして省エネルギーが達成できる。また、断熱
マスクの加熱が少なくなり、マスクの長寿命化が図られ
る。
【0021】また、さらに他の発明は、上記積層工程、
加熱工程、マスク配置工程を複数のステーションで、併
行して実行することによって、複数の砂鋳型を併行して
造形すると共に、遮光マスクを複数のステーション間で
移動可能とし、1つのマスクを複数のステーションにお
いて、共用することを特徴とする。
【0022】このように、マルチステーション化するこ
とによって、1組のマスクを利用して、複数の砂型を併
行して作成できる。そこで、砂型をより効果的に量産す
ることができる。
【0023】また、本発明に係る鋳物の製造方法は、上
述の砂鋳型の積層造形方法によって作成された砂鋳型を
用いて、鋳物を製造することを特徴とする。
【0024】上述のようにして、作成された砂型は、直
接造形されているため、抜き勾配、見切りなどがない。
従って、製品形状のCADデータから容易に砂型設計の
設計が行える。さらに、このようにして得られた砂型を
利用して、駄肉のない鋳物が得られ、後加工が容易であ
り、また材料の有効利用も図れる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に好適な実施の形態
について、図面に基づいて説明する。
【0026】[第1実施形態] 「構成」図1に第1実施形態の全体構成図を示す。レー
ザ発振器12は、熱源としてのレーザ光を発生するもの
であり、炭酸ガスレーザ、YAG(イットリウム・アル
ミニウム・ガーネット)レーザなど各種のレーザ発振器
が採用できる。このレーザ発振器12からのレーザ光
は、可撓性の光ファイバー14を介し、散光レーザ照射
源16に供給される。この散光レーザ照射源16は、内
部に所定のレンズを収容しており、供給されるレーザを
所定の広域照射型の散光レーザに拡散し、放射する。
【0027】散光レーザ照射源16は、XYプロッタ1
8に保持されている。XYプロッタ18は、固定のX軸
レール18a(一対)と、このX軸レール18a上を走
行するY軸レール18bを有し、散光レーザ照射源16
がY軸レール18b上を移動することによって、XY平
面内で自由に移動できるようになっている。
【0028】XYプロッタ18の下方には、砂層昇降機
20が設けられている。この砂層昇降機20は、上面が
解放されていると共に底板が昇降自在で、その底板の上
部に砂型作成用のレジン被覆砂を受け入れる収容部が形
成されている。砂層昇降機20の上方には、一対のレー
ル22が配置されており、このレール22上には、砂散
布装置24、砂ならしローラ26が移動可能に載置され
ている。
【0029】砂散布装置24は、ホッパ状の容器で底部
に開口が設けられており、内部に収容したレジン被覆砂
を下方の砂層昇降機20の収容部に向けて散布する。ま
た、砂ならしローラ26は円筒状で、移動しながら回転
することによって、砂層昇降機20の収容部に収容され
た砂の表面を平坦化する。
【0030】砂散布装置24と砂ならしローラ26は、
連結材28によって連結されており、移動シリンダ30
によって、レール22上を一体的に移動可能になってい
る。なお、この例では、レール22がY軸方向に伸びて
おり、砂散布装置24及び砂ならしローラ26は、移動
シリンダ30の進退により、Y軸方向に往復移動する。
さらに、連結材28の手前側には、レール22上を移動
可能なマスク保持材32が着脱自在になっている。
【0031】また、レール22は、XYプロッタ18の
図における手前側のY軸レール18bの下側を越えて伸
長されており、この伸長部分の右側には、マスク保持台
34、左側にはマスク回収台36が設けられている。そ
して、これらマスク保持台34、マスク回収台36の上
方には、マスク38をマスク保持台34からマスク回収
台36まで移動するためのマスク移動装置40が、配置
されている。このマスク移動装置40は、マスク38を
把持するマスク把持部40aと、このマスク把持部40
aを昇降させる昇降部40bと、この昇降部40bをX
軸方向に移動させるための移動部40cからなってい
る。そして、このマスク移動装置40によって、マスク
保持台34上に積層保持されているマスク38をレール
22上のマスク保持材32に載置し、その後マスク38
をこのマスク保持材32からマスク回収台36上に積層
回収できる。なお、マスク保持材32は、マスク38を
周囲から保持する形状であり、マスクを一定位置に保持
すると共に、マスク38の穴の部分を通過したレーザ光
を下方に通過させる。また、マスク把持部40aは吸
盤、電磁石などで形成されている。
【0032】すなわち、昇降部40bにより、マスク把
持部40aをマスク保持台34の上方から、保持されて
いるマスク38上に下降させ、ここでマスク38を保持
する。マスク把持部40aを上昇させた後、移動部40
cによって、マスク38をレール22の伸長部のマスク
保持材32上に位置させる。ここで、昇降部40bによ
りマスク38を下降させ、マスク保持材32上でマスク
把持部40aがマスク38を離し、マスク38をマスク
保持材32に保持させる。また、同様の動作によって、
マスク保持材32に保持されているレール22上のマス
ク38をマスク回収台36上に載置することができる。
【0033】さらに、レール22上において、砂散布装
置24、砂ならしローラ26を連結している連結材28
の前端部には、マスク保持材32を把持する機構が設け
られている。このため、連結材28が手前側に移動した
ときにマスク保持材32を把持し、後方に移動する際に
マスクを一緒に引っ張り、また手前に移動した時にマス
ク保持材32を離すことによって、マスク38をレール
22上でY軸方向に移動させることができる。
【0034】また、コントローラ42は、レーザ発振器
12、XYプロッタ18、砂層昇降機20、移動シリン
ダ30、マスク移動装置40の動作等を制御する。
【0035】「動作」この装置の動作について、説明す
る。このような装置により、砂型を製作する場合には、
まず砂型のCADデータから、多数の断面形状を得て、
これに対応する複数枚のマスク38を作成する。また、
砂散布装置24には、レーザの照射によって溶融するプ
ラスチックがコーティングされたレジン被覆砂を収容す
る。そして、マスク移動装置40により、マスク38を
レール22の伸長部上のマスク保持材32に載置した
後、移動シリンダ30により砂散布装置24、砂ならし
ローラ26を手前に移動し、マスク38を収容している
マスク保持材32を把持する。次に、移動シリンダ30
により砂散布装置24、砂ならしローラ26及びマスク
38を奥側に向けて後退させる。この際に、砂散布装置
24より、砂を散布し、砂層昇降機20の収容部に砂を
収容する。なお、砂層昇降機20の上部には一層分の砂
が収容できるように、底板の位置が設定されている。
【0036】そして、砂散布装置24、砂ならしローラ
26の後退が完了した時には、マスク38は砂が供給さ
れた砂層昇降機20の上方に位置している。なお、マス
ク38と砂上面との距離は、数mm程度に設定してあ
る。
【0037】初回におけるこのような動作が行われた後
は、図3に示されているような動作を繰り返す。すなわ
ち、一層分の砂が砂層昇降機20に収容され、その上方
にマスク38がセットされた状態で、XYプロッタ18
により、散光レーザ照射源16をマスク38の上方に位
置させ、レーザを照射する。
【0038】これによって、露光された部分の砂に被覆
されたレジンが熱硬化し、この部分が固化する。なお、
この例では、レーザの照射の際、散光レーザ照射源16
は、マスク38上を数回移動して、全体に均一に、レー
ザを照射する。
【0039】このようにして、レーザ照射が終わった場
合には、移動シリンダ30により、砂散布装置24、砂
ならしローラ26と共に、マスク38を手前に移動させ
る。次に、砂層昇降機20の底板を1層分下降させると
同時に、マスク移動装置40によりマスク保持材32上
のマスク38をマスク回収台36に運んだ後、マスク保
持台34のマスク38をマスク保持材32上に運ぶマス
ク交換作業を行う。
【0040】そして、上述の1回目と同様に砂の散布、
マスクの砂上へのセット、レーザ照射という1層毎の造
形を繰り返し、3次元構造の砂型が作成される。さら
に、このようにして作成された砂型を利用して、鋳造が
行われる。
【0041】「散光レーザ照射源」散光レーザ照射源1
6としては、図3(A)に示すような固定式のものでも
よい。この例では、散光レーザ照射源16は、凹レンズ
16aを有しており、炭酸ガスレーザなど大出力のレー
ザ光のスポット径を数10cmの大きさにまで拡げ、マ
スク38に向けて照射する。これによって、散光レーザ
照射源16を固定したまま、レーザ照射を終了すること
ができる。なお、このような散光レーザ照射源16を用
いた場合には、XYプロッタ18は、退避のためにX方
向のみに移動できればよく、散光レーザ照射源16をY
軸レール18bに固定してよい。
【0042】また、散光レーザ照射源16は、図3
(B)に示すように、X,Y方向に走査するものでもよ
い。すなわち、この例では、散光レーザ照射源16は、
ビーム径0.2mm程度のレーザ光のスポット径を数m
m〜数10mm程度に拡大し射出する。従って、そのま
までは全面を照射できない。そこで、XYプロッタ18
により、散光レーザ照射源16をマスク38上の全面に
走査して、照射工程を終了する。
【0043】なお、図3(A)(B)のいずれの散光レ
ーザ照射源16の場合であっても、レーザの照射エネル
ギーは、0.2mmのレジン被覆砂のレジンを硬化させ
るのに適切なエネルギー量に設定する。
【0044】「マスク」次に、マスク38は、固化させ
たい部分に穴の開いたレーザを遮光でき、耐久性がある
板材で構成される。例えば、炭酸ガスレーザや、YAG
レーザが用いられる場合には、銅板や鉄板等の金属板を
切り抜いたものが使用される。このようなマスク38の
加工は、NCレーザ切断機などで容易に行うことができ
る。また、照射するレーザは、熱硬化性のレジン被覆砂
を1層(0.2mm)硬化させるだけの比較的低いエネ
ルギ密度であり、金属薄板で、十分耐久性がある。
【0045】ここで、このマスク38は、形状によって
は、切り抜かれ形状が周囲から離れて抜けてしまう場合
がある。例えば、図4(A)に示すような升のような砂
型を作成する場合、底部のマスク38は図4(B)のよ
うな枠状の周辺部38aのみとなる。この場合は問題は
ないが、それより上方は中央部に四角形の島38bを必
要とする。この場合、この島38bをサポート38cに
よって、周辺部38aに連結する必要がある。
【0046】本実施形態では、図4(C)(D)に示す
ように、隣接する断面のマスク38同士のサポート38
cの位置を異ならせる。これによって、サポート38c
の下方の硬化しない部分は、縦方向に連続しないことに
なる。この未硬化層は、薄くて幅も狭い(例えば、0.
2mm×5mm程度)。このため、砂型にこの未硬化層
に対応する空間が生じても、鋳造時に金属溶湯はこの空
間に進入することがない。さらに、この空間は鋳造の際
に、発生ガス抜き孔として作用するという利点も得られ
る。
【0047】なお、YAGレーザをレーザ光として利用
する場合、YAGレーザは、石英ガラスを透過する。そ
こで、図5に示すように、石英ガラスの基板38d上
に、金属の蒸着によって、マスク部分38eを形成して
もよい。これによれば、島をサポートで連結する必要が
なくなる。また、ガス抜き用の穴は、サポートとして機
能しなくてもよく、適宜形成することができる。
【0048】また、マスク38の四隅に位置決めピンを
設けておき、搬送や、載置の時の位置合わせに利用する
ことも好適である。さらに、マスク保持台34、マスク
回収台36においては、マスク38を取り囲むようにガ
イドを設けマスク38の位置決めを行うとよく、また砂
層昇降機20上の位置決めも適当な位置にストッパを設
けたり、各種センサによって正確な位置決めを行うとよ
い。
【0049】「砂」また、本実施形態において使用する
砂には、従来使用されていたものをそのまま使用するこ
とはできない。鋳鉄やアルミニウムの鋳物を作るときに
用いられているいわゆるシェルモールド用レジン被覆砂
は、通常加熱した金型内に吹き込まれ焼成して固化され
る。このような用途では、鋳造時の発生ガスを排出する
ために、比較的粗い(例えば15〜30nm)ものが採
用される。しかし、本発明では、0.2mm程度の薄い
層を形成しなければならず、5〜10nm程度の微細
で、粒子形状の丸いものが採用される。なお、本実施形
態においては、上述のようにして、ガス抜き穴が形成さ
れる。
【0050】さらに、レジンが被覆される砂としては、
通常硅砂が用いられるが、その熱膨張係数は、60〜1
00程度である。このような砂を本実施形態において採
用すると、レーザ照射時に膨張して、熱変形や割れを引
き起こす。そこで、本実施形態では、ジルコニア砂やム
ライト砂(いずれも熱膨張率30〜50程度)のような
低膨張砂が適している。なお、用途によっては、金属
粉、セラミック微粒子などでも使用可能である。
【0051】また、被覆用のレジンには、鋳造プロセス
に応じて各種のレジンが用いられている。本実施形態で
は、特に、熱レーザの照射域と非照射域の境界をはっき
りさせ、寸法精度を上昇することが重要である。そこ
で、硬化反応温度域の狭い、いわゆるピールバック性の
よいものが好ましい。
【0052】「砂散布装置」図6に砂散布装置24など
の砂供給の構成を示す。砂散布装置24は、ホッパ状の
容器24aと、その底部開口に配置された回転羽根24
bからなっている。そして、回転羽根24bを回転させ
ることにより、容器24a内に収容されている砂が下方
に落下散布される。従って、回転羽根24bの回転制御
によって、散布のオンオフ及び散布量の制御が行える。
この砂散布装置24の進行方向の後ろ側(図1における
手前側)には、スクレーパ50が設けられている。この
スクレーパ50は、砂散布装置24と砂ならしローラ2
6の間にあって、連結材28に取り付けられている。そ
して、砂散布装置24が、図6における右側(図1にお
ける奥側)に移動しながら散布した砂の表面を平滑化す
る。さらに、このスクレーパ50の後ろ側に設けられた
ならしローラ26は、スクレーパ50で平滑化された砂
の表面を押し、砂を圧縮して、1層分(0.2mm)の
砂を砂層昇降機20の表面部に形成する。
【0053】このように、本実施形態では、砂の散布な
らしを1回の移動で効率的に行え、高速の砂層形成が行
える。さらに、上述のように、この砂層形成のための移
動の際に、マスク38の砂層上へのセットも行えるた
め、1層分の処理のために必要な時間が非常に短くてよ
い。
【0054】「本実施形態の効果」このように、本実施
形態によれば、マスクを利用すると共に、散光レーザを
利用するため、レーザの走査が必要ないか、必要があっ
てもその回数は非常に少なくてよい。従って、1層分の
処理が早くなり、全体としての砂型造形までの時間を短
縮することができる。そして、一旦形成したマスクを何
度も利用して、砂鋳型を容易に量産することができるた
め、鋳物の量産に非常に好適である。
【0055】特に、従来のように、マスクを用いず、ス
ポット径の小さなレーザビームを用いた場合には、レー
ザ照射部分のみを走査する必要があり、このための制御
が毎回必要になる。また、照射部分全部を照射するため
の時間が長くなってしまう。
【0056】さらに、従来の方法では、集光ビームを用
いているため、エネルギー密度を均一にしにくく、また
エネルギーが付与される領域が円状である。このため、
図7(A)に示すように、熱硬化する領域が溝状にな
り、断面及び平面境界形状が不鮮明になってしまう。と
ころが、本実施形態では、マスクと散光レーザの組み合
わせを用いることによって、図7(B)に示すように、
均一なエネルギーが与えられ、断面及び平面形状とも鮮
明なものとできる。
【0057】このように、本実施形態により、高速に砂
鋳型を生産できるようになり、これを用いて鋳物を量産
することができる。ここで、本実施形態の製造法によれ
ば、鋳物の設計及び生産準備状も以下のような利点があ
る。
【0058】従来の鋳造法では、図8の左側に示すよう
に、製品機能上必要な製品形状(S1)に対して、見切
り・抜き勾配(S2)、加工代(S3)、伸び尺・ソリ
変形の考慮(S4)を行い、型設計・製作(S5)がな
される。そして、製作された砂鋳型を利用して、鋳造が
行われる。
【0059】従って、S2に示すように、見切り・抜き
勾配のためにS2の横に示した図のように、不要な部分
(斜線で示す)が生じる。また、2つの型だけでは製品
を形成できないため、中木も必要となる。そして、この
ような砂型を利用して得た鋳物は、製品形状にそのまま
対応するものではなく駄肉のついたものである。そこ
で、これを製品形状にまで、加工し直さなければならな
い。また、見切りに起因して製品に鋳バリも生じるた
め、これについての加工の必要となる。さらに、加工の
際に加工代が必要であり、製品はそれだけ大きな駄肉の
ついたものになってしまう。
【0060】ところが、本実施形態によれば、図8の右
側に示すように、まずCAD装置により、製品形状のコ
ンピュータモデルを作成する(S11)。次に、これに
基づいて、伸び尺・ソリ変形のFEM(有限要素)解析
を行い、この結果の砂型を造形するため、砂型の形状が
断面毎に決定される(S12)。そして、この断面形状
に基づいて1層毎の造形が行われ砂型が得られ(S1
3)、この砂型を利用して、鋳造が行われる。
【0061】特に、砂型の設計の際には、製品形状のコ
ンピュータモデルからその断面形状を積層していけばよ
いため、見切り・抜き勾配の考慮などは全く必要がな
い。従って、この断面毎のマスクを作成し、このマスク
を利用して上述のように砂型を造形することで、できあ
がった砂型は製品形状にそのまま対応したものであり、
できあがった鋳物にも従来例のような駄肉が生じず、き
わめて製品形状に近い鋳物製品が得られる。従って、高
精度の鋳物を迅速に大量生産することができる。
【0062】なお、鋳造時の伸び、そり等は、本実施形
態においても生じる。しかし、有限要素法等により、注
湯から冷却までの変形量を熱弾塑性解析することによ
り、最終的に必要な製品を得るための砂型形状を逆算で
きる。特に、抜き勾配などのための形状の変更がないた
め、この計算もより簡単になる。
【0063】「マルチステーション」上述のように、本
実施形態により、効率的な砂型の製造が可能であるが、
これを複数のステーションで、併行して行うとさらに効
率的である。図9に、このマルチステーションの構成例
が示されている。このように、散光レーザ照射源16、
砂層昇降機20等は、ステーションの数だけ設けられて
いる(この例では6つ)。また、1つのレーザ発振器1
2からのレーザ光は、レーザ分配器52により6つの散
光レーザ照射源16に分配(順次供給)される。
【0064】そして、マスク38は、マスク積載機54
に積載されており、このマスク積載機54の下方には、
マスク搬送機構56が設けられている。マスク積載機5
4は、マスク38を1枚ずつ下方に落下させ、マスク搬
送装置56に供給する。
【0065】マスク搬送機構は、すべてのステーション
を横切って配置され、各ステーションで、搬送している
マスク38を散光レーザ照射源16と砂層昇降機20の
砂層の間に位置させる。このために、各ステーション
は、等間隔に配置されており、その間隔分の距離(1ス
テップ)だけマスク38を移動することによって、マス
ク38は、各ステーションに順次位置することになる。
また、第6ステーションを通過したマスク38は、マス
ク積載機54の最上部に返送される。
【0066】このような装置における動作について、説
明する。まず、第1層目のマスク38を第1ステーショ
ンに位置させる。このとき、第1ステーションの各砂層
昇降機20に1層分の砂を準備しておく。次に、第1ス
テーションの散光レーザ照射源16によって、第1ステ
ーションの砂にレーザを照射する。
【0067】次に、マスク移動機構56により、1ステ
ップ分移動し、第1のマスク38を第2ステーションに
位置させ、第1ステーションには、第2マスク38を位
置させる。そして、第1、2ステーションにおいて、レ
ーザを照射する。これを繰り返し、第6ステーションに
第1マスク、・・・、第1ステーションに第6マスク3
8が位置することになり、この状態では、図10に示す
ように、第1〜第6ステーションにおいて、順次レーザ
照射を行った後、砂層昇降機20を1層分下げ、マスク
38を移動し、砂散布を行うという動作を順次繰り返し
ていく。
【0068】このようにして、1組のマスクによってス
テーションの数(この例では6つ)だけの砂型を併行し
て造形できる。また、レーザの照射時間は短いため、図
示の例のように1つのレーザ発振器12からのレーザを
分配することもできる。ここで、この例では、散光レー
ザ照射源16から砂までの距離が比較的大きいため、一
対のレンズ58によって、マスクを通過した光を砂に正
確に照射できるようにしている。
【0069】なお、マスクは、6回連続してレーザが照
射され、その温度が上昇するので、空冷などの冷却装置
60を付加している。
【0070】このように、マルチステーション化するこ
とによって、生産性を大幅に向上することができる。
【0071】[第2実施形態]図11は、第2実施形態
の全体構成図であり、板状のヒータ70は、内部にニク
ロム線などの発熱体70aが内蔵されており、外部から
の電力供給によって、全体として発熱する。また、断熱
マスク72は、第1実施例における遮光マスク38とほ
ぼ同様のもので、予め所定形状の穴が形成されたものが
所定枚数用意されている。そして、この断熱マスク72
には、ヒータからの熱を遮断する能力を持っている。従
って、ヒータ70の下側に断熱マスク72を取り付けれ
ば、穴の部分の下方のみが加熱される。
【0072】砂散布装置24、砂ならしローラ26、ス
クレーパ50、砂層昇降機20等の構成は、第1実施形
態と同様である。
【0073】そこで、1層分の砂を砂層昇降機20にセ
ットした後、断熱マスク72をセットしたヒータ70を
砂の上方に位置させる。これによって、断熱マスク72
の穴の下方の砂のみが加熱され、レジンが硬化する。そ
して、断熱マスク72を順番に取り替えて積層された砂
を順次硬化させることで、砂型を造形することができ
る。なお、加熱の際にマスクは砂の表面になるべく近い
方が加熱の効率がよい。しかし、直接接触しない方がよ
いため、その間隙は、0.1〜2mm程度が好ましい。
さらにヒータ70の下側には、断熱マスク72を順次取
り付ける。これは、バキュームで吸引したり、電磁石で
吸着することが好ましい。例えば、図12に示すよう
に、ヒータ70の四隅にマスク吸引孔70bを設けてお
けば、このマスク吸引孔70bを介し、断熱マスク72
をバキュームで吸引することができ、バキュームのオン
オフで、断熱マスク72の着脱を制御することができ
る。
【0074】また、この例では、ヒータ70に対する断
熱マスク72の位置決めのために、ヒータ70のマスク
取付面側の周囲には、断熱マスク72を位置決めできる
ようなガイド70cを形成しておくことが好ましい。さ
らに、位置決め用ピン70dを設けることも好適であ
る。この場合、断熱マスクのこの位置決め用ピン70d
の対応する位置には、凹部を設ける。
【0075】さらに、図13には、マスク移送のための
移送ロボット74を示してある。このように、移送ロボ
ット74により、断熱マスク72を順次砂の上方に移送
し、ヒータ70を発熱させることによって、砂の加熱を
達成することができる。すなわち、この移送ロボット7
4により、(i)断熱マスク72の吸引、(ii)断熱
マスク72の砂上方への移送、位置決め、(iii)ヒ
ータ70aへの通電、(iv)断熱マスク72の排出、
という動作を順次繰り返すことによって、砂型の造形が
行える。
【0076】なお、ヒータ制御部76は、移送ロボット
74によるヒータ70aの通電を制御するものであり、
吸引制御部78は、移送ロボット74による断熱マスク
72の吸引を制御するものである。
【0077】この第2実施例によれば、ヒータ70を砂
の加熱源として利用するため、レーザ発振器と比べ、加
熱源が安くなる。また、ヒータ70の面積を大きくする
ことは容易であり、大きな砂型も簡単に製作することが
できる。特に、ヒータ70の下側面にアルミや銅等の金
属板を配置しておけば、この金属板が一定温度になるた
め、大面積を均一に発熱できる。そこで、大面積の砂型
を容易に作成できる。なお、砂に被覆されるレジンは、
300゜C程度で硬化するため、このようなヒータ70
により、効果的に加熱することができる。
【0078】また、断熱マスク72には、石綿、セラミ
ック、融点の高い金属(鉄板)等熱に強いものが利用さ
れる。
【0079】さらに、図13に示す砂層昇降機20、移
送ロボット74等を複数並べ、断熱マスク72を受け渡
すことにより、マルチステーション化すれば、1組の断
熱マスク72を利用して、多数の砂型を効率的に製作す
ることができる。
【0080】[第3実施形態]この実施形態では、図1
4に示すように、第2実施形態のヒータ70に代えて、
多数の分割発熱体80を利用している。また、この多数
の分割発熱体80によって、断熱マスク72の全体をカ
バーする。すなわち、図15に示すように、1つの発熱
体が1つの分割領域を加熱するようになっている。さら
に、各分割発熱体80は、それぞれ別の発熱体80aを
内蔵しており、別々に発熱が可能になっている。
【0081】そして、加熱を行う場合には、図16に示
すように、断面形状データから各分割領域に造形物(断
熱マスク72の穴に対応する)があるかを判定し、造形
物がある分割領域についての分割発熱体80の発熱体8
0aにのみ、通電する。これによって、図15に斜線で
示すように、断熱マスク72の穴の上方の分割発熱体8
0のみが発熱する。従って、図17に示すように、穴の
下方の砂のみが効率的に加熱される。
【0082】このように、分割発熱体80の発熱を制御
するため、不要なエネルギーの損失がない。また、断熱
マスク72が、必要以上に加熱されることがなく、断熱
マスク72の寿命を長くすることができる。
【0083】また、この第3実施形態においても、第
1、2実施形態のように、マルチステーション化するこ
とによって、1組の断熱マスクを利用して、より効率的
な生産が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の全体構成を示す図である。
【図2】 同実施形態の動作を示すタイミングチャート
である。
【図3】 レーザ照射源の構成例を示す図である。
【図4】 遮光マスクの構成例を示す図である。
【図5】 YAGレーザ用の遮光マスクの構成例を示す
図である。
【図6】 砂散布装置の構成例を示す図である。
【図7】 同実施形態におけるレジン硬化状態を従来と
比較して示す図である。
【図8】 同実施形態の処理工程を従来と比較して示す
図である。
【図9】 マルチステーション化した構成例を示す図で
ある。
【図10】 マルチステーション化した場合における動
作を示すタイミングチャートである。
【図11】 第2実施形態の構成を示す図である。
【図12】 同実施形態のヒータの構成を示す図であ
る。
【図13】 同実施形態の移送機構を示す図である。
【図14】 第3実施形態の構成を示す図である。
【図15】 同実施形態の分割領域を示す図である。
【図16】 同実施形態の動作を示すフローチャートで
ある。
【図17】 同実施形態の加熱状態を示す図である。
【符号の説明】
12 レーザ発振器、16 散光レーザ照射源、18
XYプロッタ、20砂層昇降機、24 砂散布装置、3
8 遮光マスク、70 ヒータ、72 断熱マスク、8
0 分割発熱体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 益雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 岡田 裕二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性レジンを被覆した砂を薄く積層
    する積層工程と、 予め作成された所定形状の遮光マスクを積層された砂上
    方に配置するマスク配置工程と、 散光レーザを遮光マスクを介し薄く積層された砂に照射
    して加熱する加熱工程と、 を含み、 これによって砂鋳型の1層を形成すると共に、これら工
    程を順次繰り返して、砂の3次元造形物である砂鋳型を
    造形することを特徴とする砂鋳型の積層造形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、 上記遮光マスクに、中子に対応する島が存在する場合、
    この島を他のマスク部分から伸びるサポートで支持した
    遮光マスクを使用すると共に、上記サポートの位置を隣
    接する砂の層についての遮光マスク同士で異ならせるこ
    とを特徴とする砂鋳型の造形方法。
  3. 【請求項3】 熱硬化性レジンを被覆した砂を薄く積層
    する積層工程と、 予め作成された所定形状の断熱マスクを積層された砂上
    に配置するマスク配置工程と、 断熱マスク上に熱源を配置し、積層された砂の露出され
    た部分を加熱する加熱工程と、 を含み、 これによって砂鋳型の1層を形成すると共に、これら工
    程を順次繰り返して、砂の3次元造形物である砂鋳型を
    造形することを特徴とする砂鋳型の積層造形方法。
  4. 【請求項4】 熱硬化性レジンを被覆した砂を薄く積層
    する積層工程と、 予め作成された所定形状の断熱マスクを積層された砂上
    に載置するマスク配置工程と、 断熱マスク上に多分割された比較的大きな面積の熱源を
    配置し、積層された砂の露出された部分を加熱する加熱
    工程と、 を含み、 これによって砂鋳型の1層を形成すると共に、これら工
    程を順次繰り返して、砂の3次元造形物である砂鋳型を
    造形することを特徴とする砂鋳型の積層造形方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の方法において、 上記多分割された熱源は、分割された部分毎に、発熱の
    オンオフが可能であり、上記加熱工程では断熱マスクの
    露出部分の上に位置する部分をオンすることを特徴とす
    る砂鋳型の積層造形方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1つに記載の方
    法において、 上記積層工程、加熱工程、マスク配置工程を複数のステ
    ーションで、併行して実行することによって、複数の砂
    鋳型を併行して造形すると共に、遮光または断熱マスク
    を複数のステーション間で移動可能とし、1つのマスク
    を複数のステーションにおいて、共用することを特徴と
    する砂鋳型の積層造形方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1つに記載され
    た砂鋳型の積層造形方法によって作成された砂鋳型を用
    いて、鋳物を製造することを特徴とする鋳物製造方法。
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