JPH09141385A - 砂鋳型の積層造形方法及びこれを用いた鋳物の製造方法 - Google Patents
砂鋳型の積層造形方法及びこれを用いた鋳物の製造方法Info
- Publication number
- JPH09141385A JPH09141385A JP7296404A JP29640495A JPH09141385A JP H09141385 A JPH09141385 A JP H09141385A JP 7296404 A JP7296404 A JP 7296404A JP 29640495 A JP29640495 A JP 29640495A JP H09141385 A JPH09141385 A JP H09141385A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sand
- laser
- sand mold
- laminating
- mold
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Instructional Devices (AREA)
- Laser Beam Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高速に砂鋳型を造形する。
【解決手段】 熱硬化性レジン被覆砂の薄い砂層から形
成された造形領域を複数に分割する。この分割された各
領域に対応してレーザ発生器10、走査装置14、16
を設け、各領域に対し、レーザを並列的に走査する。こ
のように、複数のレーザを同時に走査することによっ
て、トータルとして必要な時間を低減して、高速の砂鋳
型の造形を行う。
成された造形領域を複数に分割する。この分割された各
領域に対応してレーザ発生器10、走査装置14、16
を設け、各領域に対し、レーザを並列的に走査する。こ
のように、複数のレーザを同時に走査することによっ
て、トータルとして必要な時間を低減して、高速の砂鋳
型の造形を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱硬化性レジンを
被覆した砂を薄く積層し、これを1層ずつ所定形状に硬
化させることを繰り返し、砂の3次元造形物である砂鋳
型を造形する方法に関する。
被覆した砂を薄く積層し、これを1層ずつ所定形状に硬
化させることを繰り返し、砂の3次元造形物である砂鋳
型を造形する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳物は、溶融した金属を鋳型に流し込ん
で作るので、一般に鋳物を作るには、まずその反転型で
ある鋳型を作ることから始める。この鋳型としては、そ
の材質から主に金型と砂型(砂鋳型)に分けられる。金
型は、耐久性があるが、高価であり、同一製品を多数製
造する場合に多く用いられる。一方、砂型は、試作品
(プロトタイプ)など比較的少量の生産や、複雑な形状
や内部形状がある場合などに用いられる。すなわち、砂
型は安価であり、また鋳造の後、砂型を壊して、製品を
取り出すため、砂型から鋳物がそのまま抜ける必要がな
く、複雑な形状の鋳物も作成できる。また、砂中子とよ
ばれる内部形状作成用の型を併用することによって、内
部形状を持つ鋳物も作成できる。
で作るので、一般に鋳物を作るには、まずその反転型で
ある鋳型を作ることから始める。この鋳型としては、そ
の材質から主に金型と砂型(砂鋳型)に分けられる。金
型は、耐久性があるが、高価であり、同一製品を多数製
造する場合に多く用いられる。一方、砂型は、試作品
(プロトタイプ)など比較的少量の生産や、複雑な形状
や内部形状がある場合などに用いられる。すなわち、砂
型は安価であり、また鋳造の後、砂型を壊して、製品を
取り出すため、砂型から鋳物がそのまま抜ける必要がな
く、複雑な形状の鋳物も作成できる。また、砂中子とよ
ばれる内部形状作成用の型を併用することによって、内
部形状を持つ鋳物も作成できる。
【0003】従来、砂型を作成する場合には、まずその
反転型(主に、木、樹脂、金属)をNC(数値制御)加
工等により作成し、これに砂を流し込み、固化させるこ
とによって砂型を造形していた。しかし、この砂型の造
形方法では、砂型の反転型の設計の際に、抜き勾配を考
慮しなければならない。特に、砂型の反転型は、通常2
分割する必要があるため、その分割面(見切り面)をど
こにするかという見切りの設計や、2分割のそれぞれの
抜き方向に応じた抜き勾配の設計を行わなければならな
い。従って、型の構想、型の設計に多くの時間が必要と
なっていた。
反転型(主に、木、樹脂、金属)をNC(数値制御)加
工等により作成し、これに砂を流し込み、固化させるこ
とによって砂型を造形していた。しかし、この砂型の造
形方法では、砂型の反転型の設計の際に、抜き勾配を考
慮しなければならない。特に、砂型の反転型は、通常2
分割する必要があるため、その分割面(見切り面)をど
こにするかという見切りの設計や、2分割のそれぞれの
抜き方向に応じた抜き勾配の設計を行わなければならな
い。従って、型の構想、型の設計に多くの時間が必要と
なっていた。
【0004】ここで、プロトタイプの作成に際し、多大
の時間をかけるのは、得策ではない。そこで、3次元の
CAD(コンピュータ支援デザイン)データからプロト
タイプを直接造形するラピッドプロトタイピング方法が
提案されている。このラピッドプロトタイピングは、3
次元の物体を0.2mm程度の微細な板厚を持つ2次元
断面形状が積層されたものと考え、この断面形状を造形
し、これを積層していくことで、2次元物体を造形する
ものである。
の時間をかけるのは、得策ではない。そこで、3次元の
CAD(コンピュータ支援デザイン)データからプロト
タイプを直接造形するラピッドプロトタイピング方法が
提案されている。このラピッドプロトタイピングは、3
次元の物体を0.2mm程度の微細な板厚を持つ2次元
断面形状が積層されたものと考え、この断面形状を造形
し、これを積層していくことで、2次元物体を造形する
ものである。
【0005】例えば、USP4,247,508には、
ラピッドプロトタイピングの一手法であって、レーザ光
線を利用するものが示されている。すなわち、熱溶融す
るプラスチック粒子などを薄い層とし、この層の固めた
い部分にレーザビームを走査し、ビーム照射部分を溶融
凝固させ2次元構造を形成する。そして、この操作を繰
り返して3次元物体を造形する。この手法によれば、プ
ロトタイプを直接形成することができる。
ラピッドプロトタイピングの一手法であって、レーザ光
線を利用するものが示されている。すなわち、熱溶融す
るプラスチック粒子などを薄い層とし、この層の固めた
い部分にレーザビームを走査し、ビーム照射部分を溶融
凝固させ2次元構造を形成する。そして、この操作を繰
り返して3次元物体を造形する。この手法によれば、プ
ロトタイプを直接形成することができる。
【0006】また、この従来例には、反転型を直接作成
すること、プラスチックコート砂を利用して砂の造形物
を得ること等が記載されている。また、レーザビームの
走査の際にマスクを利用することを示唆する記載もあ
る。
すること、プラスチックコート砂を利用して砂の造形物
を得ること等が記載されている。また、レーザビームの
走査の際にマスクを利用することを示唆する記載もあ
る。
【0007】この手法によれば、直接造形物が得られる
ため、上述の見切り、抜き勾配などは考える必要がな
い。そこで、造形物のCADデータから比較的容易に各
種形状の砂型を形成できる。
ため、上述の見切り、抜き勾配などは考える必要がな
い。そこで、造形物のCADデータから比較的容易に各
種形状の砂型を形成できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例は、基本的にプロトタイプを形成するためのもので
あり、量産することについては、何等考慮されていな
い。すなわち、一枚の2次元構造物を作成する際に、レ
ーザビームを固めたい部分全部に走査させるため、かな
りの時間を必要とする。従って、この従来技術を用い
て、量産用の砂型を多数製造しようとするのは、現実的
でない。
来例は、基本的にプロトタイプを形成するためのもので
あり、量産することについては、何等考慮されていな
い。すなわち、一枚の2次元構造物を作成する際に、レ
ーザビームを固めたい部分全部に走査させるため、かな
りの時間を必要とする。従って、この従来技術を用い
て、量産用の砂型を多数製造しようとするのは、現実的
でない。
【0009】一方、ラピッドプロトタイピングで、砂型
を形成すると、砂型作成時に見切り、抜き勾配などを考
えなくてよいため、砂型に無駄な部分がなくなり、作成
された鋳物における不要な鋳バリをなくすことができ
る。従って、鋳物についての後処理も効率化でき、砂型
が効率的に作成できれば、これを利用して、効率的な鋳
物の量産を図ることができると考えられる。
を形成すると、砂型作成時に見切り、抜き勾配などを考
えなくてよいため、砂型に無駄な部分がなくなり、作成
された鋳物における不要な鋳バリをなくすことができ
る。従って、鋳物についての後処理も効率化でき、砂型
が効率的に作成できれば、これを利用して、効率的な鋳
物の量産を図ることができると考えられる。
【0010】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、量産に適した砂鋳型の積層造形方法を提供するこ
とを目的とする。
あり、量産に適した砂鋳型の積層造形方法を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る砂鋳型の積
層造形方法は、熱硬化性レジンを被覆した砂を薄く積層
する積層工程と、この薄く積層された砂の予め定められ
た部分にレーザを照射するレーザ照射工程と、を含み、
これによって砂鋳型の1層を形成すると共に、これら工
程を順次繰り返して、砂の3次元造形物である砂鋳型を
造形する方法であって、上記レーザ照射工程において
は、薄く積層された砂層を2つ以上の領域に分割した各
分割領域に対し、併行してレーザを照射することを特徴
とする。
層造形方法は、熱硬化性レジンを被覆した砂を薄く積層
する積層工程と、この薄く積層された砂の予め定められ
た部分にレーザを照射するレーザ照射工程と、を含み、
これによって砂鋳型の1層を形成すると共に、これら工
程を順次繰り返して、砂の3次元造形物である砂鋳型を
造形する方法であって、上記レーザ照射工程において
は、薄く積層された砂層を2つ以上の領域に分割した各
分割領域に対し、併行してレーザを照射することを特徴
とする。
【0012】製品形状のCADデータから砂鋳型を決定
し、これを断面形状の積み重ねと考え、断面形状データ
を作成する。例えば、1層を0.2mm程度にする。そ
して、1層ずつレーザを照射して断面形状データに応じ
た砂の造形を行う。
し、これを断面形状の積み重ねと考え、断面形状データ
を作成する。例えば、1層を0.2mm程度にする。そ
して、1層ずつレーザを照射して断面形状データに応じ
た砂の造形を行う。
【0013】ここで、このレーザ照射の際に、複数の領
域にレーザを同時に照射し、砂鋳型の造形を行う。従っ
て、分割数に応じて、トータルとして必要な時間を低減
できる。
域にレーザを同時に照射し、砂鋳型の造形を行う。従っ
て、分割数に応じて、トータルとして必要な時間を低減
できる。
【0014】また、他の発明は、上記レーザ照射工程に
おいて、各分割領域は、それぞれにおいてレーザを照射
する面積がほぼ同一になるように分割されていることを
特徴とする。
おいて、各分割領域は、それぞれにおいてレーザを照射
する面積がほぼ同一になるように分割されていることを
特徴とする。
【0015】このように、各領域におけるレーザ照射面
積をほぼ同一にする。このため、レーザ照射終了までの
時間が、各領域ともほぼ同一になり、1層についてのレ
ーザ照射の終了までの時間を短くでき、造形に必要な時
間を短縮することができる。
積をほぼ同一にする。このため、レーザ照射終了までの
時間が、各領域ともほぼ同一になり、1層についてのレ
ーザ照射の終了までの時間を短くでき、造形に必要な時
間を短縮することができる。
【0016】また、さらに他の発明は、熱硬化性レジン
を被覆した砂を薄く積層する積層工程と、この薄く積層
された砂の予め定められた部分にレーザを照射するレー
ザ照射工程と、を含み、これによって砂鋳型の1層を形
成すると共に、これら工程を順次繰り返して、砂の3次
元造形物である砂鋳型を造形する方法であって、上記レ
ーザ照射工程において照射されるレーザのスポット径が
変更可能であることを特徴とする。
を被覆した砂を薄く積層する積層工程と、この薄く積層
された砂の予め定められた部分にレーザを照射するレー
ザ照射工程と、を含み、これによって砂鋳型の1層を形
成すると共に、これら工程を順次繰り返して、砂の3次
元造形物である砂鋳型を造形する方法であって、上記レ
ーザ照射工程において照射されるレーザのスポット径が
変更可能であることを特徴とする。
【0017】砂層に対するレーザ照射は、その場所によ
って、精密度の要求が異なる場合が多い。スポット径を
精密度の要求に応じて変更することで、精密度の要求が
低い場所に対し、大きなスポット径で高速のレーザ照射
を行うことができる。これによって、レーザ照射に必要
な時間を短縮することができる。
って、精密度の要求が異なる場合が多い。スポット径を
精密度の要求に応じて変更することで、精密度の要求が
低い場所に対し、大きなスポット径で高速のレーザ照射
を行うことができる。これによって、レーザ照射に必要
な時間を短縮することができる。
【0018】また、さらに他の発明は、上記スポット径
は、レーザ照射部分の輪郭部分を照射する際に小さく、
内部を照射する際に大きく制御されることを特徴とす
る。
は、レーザ照射部分の輪郭部分を照射する際に小さく、
内部を照射する際に大きく制御されることを特徴とす
る。
【0019】精度の良い造形を行うためには、各断面形
状の輪郭部分において、精密であることが要求される。
輪郭部分に細いレーザビームを用いることで、精度の高
い形状を維持し、内部に太いレーザビームを用いること
で、広範囲に対し、高速のレーザ照射を行う。これによ
って、レーザ照射に要する時間を短縮することができ
る。
状の輪郭部分において、精密であることが要求される。
輪郭部分に細いレーザビームを用いることで、精度の高
い形状を維持し、内部に太いレーザビームを用いること
で、広範囲に対し、高速のレーザ照射を行う。これによ
って、レーザ照射に要する時間を短縮することができ
る。
【0020】また、さらに他の発明は、上記レーザの照
射源として複数の半導体レーザが利用され、上記レーザ
照射工程では、複数の半導体レーザから併行してレーザ
の照射が行われることを特徴とする。
射源として複数の半導体レーザが利用され、上記レーザ
照射工程では、複数の半導体レーザから併行してレーザ
の照射が行われることを特徴とする。
【0021】半導体レーザは、比較的安価で、また小型
である。そこで、半導体レーザをレーザ発生源として用
いることで、装置全体をコンパクトにして、安価なもの
にできる。特に、レーザ発生器を多数設け、並列してレ
ーザ光の照射を行う場合には、各レーザ発生器が安価、
小型である半導体レーザが特に好適である。
である。そこで、半導体レーザをレーザ発生源として用
いることで、装置全体をコンパクトにして、安価なもの
にできる。特に、レーザ発生器を多数設け、並列してレ
ーザ光の照射を行う場合には、各レーザ発生器が安価、
小型である半導体レーザが特に好適である。
【0022】また、さらに他の発明は、上記熱硬化性レ
ジン被覆砂のレジンとして、色の濃いものが採用され、
光の吸収率が高められていることを特徴とする。
ジン被覆砂のレジンとして、色の濃いものが採用され、
光の吸収率が高められていることを特徴とする。
【0023】光の吸収率が高ければ、レーザによる加熱
の効率がそれだけ高くなる。半導体レーザは、比較的エ
ネルギー密度が低く、加熱の能力が小さい。レジンに色
の濃いものを使用することによって、半導体レーザを用
いた場合においても十分な加熱を達成できる。なお、レ
ジンの色を濃くする手法としては、例えば、カーボンの
超微粒子を混合することが好適である。
の効率がそれだけ高くなる。半導体レーザは、比較的エ
ネルギー密度が低く、加熱の能力が小さい。レジンに色
の濃いものを使用することによって、半導体レーザを用
いた場合においても十分な加熱を達成できる。なお、レ
ジンの色を濃くする手法としては、例えば、カーボンの
超微粒子を混合することが好適である。
【0024】また、さらに他の発明は、熱硬化性レジン
を被覆した砂を薄く積層する積層工程と、この薄く積層
された砂の予め決定された部分にレーザを照射するレー
ザ照射工程と、を含み、これによって砂鋳型の1層を形
成すると共に、これら工程を順次繰り返して、砂の3次
元造形物である砂鋳型を造形する方法であって、上記レ
ーザは、複数の光ファイバを介して、薄く積層された砂
上に導かれ、各光ファイバからのレーザの射出を制御す
ることによって、光照射部分を制御することを特徴とす
る。
を被覆した砂を薄く積層する積層工程と、この薄く積層
された砂の予め決定された部分にレーザを照射するレー
ザ照射工程と、を含み、これによって砂鋳型の1層を形
成すると共に、これら工程を順次繰り返して、砂の3次
元造形物である砂鋳型を造形する方法であって、上記レ
ーザは、複数の光ファイバを介して、薄く積層された砂
上に導かれ、各光ファイバからのレーザの射出を制御す
ることによって、光照射部分を制御することを特徴とす
る。
【0025】光ファイバを多数設けることによって、広
範囲に対し、一度にレーザを照射することができる。1
つのレーザ発生源からの多数の光ファイバに分配するこ
とは比較的容易であり、また光ファイバ自体はそれほど
高価ではないため、多数のレーザビームを照射して、レ
ーザ照射に要する時間を短縮するのに好適である。
範囲に対し、一度にレーザを照射することができる。1
つのレーザ発生源からの多数の光ファイバに分配するこ
とは比較的容易であり、また光ファイバ自体はそれほど
高価ではないため、多数のレーザビームを照射して、レ
ーザ照射に要する時間を短縮するのに好適である。
【0026】また、さらに他の発明は、上記薄く積層さ
れた砂に対し光ファイバを相対的に移動させることによ
って、砂の必要とする部分全部にレーザを照射すること
を特徴とする。
れた砂に対し光ファイバを相対的に移動させることによ
って、砂の必要とする部分全部にレーザを照射すること
を特徴とする。
【0027】例えば、光ファイバをライン状に設け、こ
れを1方向(ラインに直交する方向)に走査することに
よって、砂層全体に対するレーザの照射が行える。従っ
て、レーザ照射に必要な時間を短縮することができる。
れを1方向(ラインに直交する方向)に走査することに
よって、砂層全体に対するレーザの照射が行える。従っ
て、レーザ照射に必要な時間を短縮することができる。
【0028】さらに、他の発明は、熱硬化性レジンを被
覆した砂を薄く積層する積層工程と、この薄く積層され
た砂を加熱する加熱工程と、を含み、これによって砂鋳
型の1層を形成すると共に、これら工程を順次繰り返し
て、砂の3次元造形物である砂鋳型を造形する方法であ
って、上記加熱は、多数の発熱点を有するサーマルヘッ
ドを利用し、各発熱点の発熱を制御することによって、
加熱部分を制御することを特徴とする。
覆した砂を薄く積層する積層工程と、この薄く積層され
た砂を加熱する加熱工程と、を含み、これによって砂鋳
型の1層を形成すると共に、これら工程を順次繰り返し
て、砂の3次元造形物である砂鋳型を造形する方法であ
って、上記加熱は、多数の発熱点を有するサーマルヘッ
ドを利用し、各発熱点の発熱を制御することによって、
加熱部分を制御することを特徴とする。
【0029】サーマルプリンタに用いられるサーマルヘ
ッドと同様のものを用いることによって、砂層の所望の
部分を加熱することができる。サーマルヘッドは、ライ
ン状のものでも、平面的なものでも採用が可能である。
このようなサーマルヘッドの利用によって、短時間で加
熱を終了することができる。
ッドと同様のものを用いることによって、砂層の所望の
部分を加熱することができる。サーマルヘッドは、ライ
ン状のものでも、平面的なものでも採用が可能である。
このようなサーマルヘッドの利用によって、短時間で加
熱を終了することができる。
【0030】さらに、本発明に係る鋳物の製造方法は、
上述のような砂鋳型の積層造形方法によって作成された
砂鋳型を用いて、鋳物を製造することを特徴とする。
上述のような砂鋳型の積層造形方法によって作成された
砂鋳型を用いて、鋳物を製造することを特徴とする。
【0031】上述の砂鋳型の造形方法により、砂鋳型
が、高速に多数製造できる。従って、この砂鋳型を利用
して、鋳物を効果的に量産することができる。特に、上
述の方法で作成された砂鋳型は、断面形状の積み重ねと
して、直接造形されたものであり、その作成の際に、反
転型を用いて砂鋳型を作成するときに必要な見切り抜き
勾配などを考慮する必要がない。そこで、砂鋳型の形状
の設計が容易であると共に、この砂鋳型を駄肉がないも
のにできる。従って、この砂鋳型を利用して得られた鋳
物も要求される製品形状に近いものである。そこで、後
加工が簡単になり、効率的な鋳物の量産が達成される。
が、高速に多数製造できる。従って、この砂鋳型を利用
して、鋳物を効果的に量産することができる。特に、上
述の方法で作成された砂鋳型は、断面形状の積み重ねと
して、直接造形されたものであり、その作成の際に、反
転型を用いて砂鋳型を作成するときに必要な見切り抜き
勾配などを考慮する必要がない。そこで、砂鋳型の形状
の設計が容易であると共に、この砂鋳型を駄肉がないも
のにできる。従って、この砂鋳型を利用して得られた鋳
物も要求される製品形状に近いものである。そこで、後
加工が簡単になり、効率的な鋳物の量産が達成される。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明に好適な実施の形態
について、図面に基づいて説明する。
について、図面に基づいて説明する。
【0033】[第1実施形態] 「全体構成」図1は、第1実施形態の全体構成を示す図
であり、4つのレーザ発生装置10a〜10dを有して
いる。このレーザ発生装置10a〜10dからのレーザ
は、それぞれ焦点調節装置(レンズ)12、ガルバノミ
ラー式の走査装置14、16を介し、それぞれ別の照射
領域18a〜18dに供給される。この図においては、
レンズ12、走査装置14、16を1つだけ示したが、
これらも各レーザ発生装置10a〜10dに対応して、
4つずつ(14a〜14d、16a〜16d)設けられ
ている。また、走査装置14a〜14d、16a〜16
dは、レーザをそれぞれX,Y方向に走査する。すなわ
ち、レーザ発生装置10a〜10dからのレーザが、照
射領域18a〜18dの全面にそれぞれ走査される。な
お、本例におけるレーザは、断続的に発生されるパルス
である。
であり、4つのレーザ発生装置10a〜10dを有して
いる。このレーザ発生装置10a〜10dからのレーザ
は、それぞれ焦点調節装置(レンズ)12、ガルバノミ
ラー式の走査装置14、16を介し、それぞれ別の照射
領域18a〜18dに供給される。この図においては、
レンズ12、走査装置14、16を1つだけ示したが、
これらも各レーザ発生装置10a〜10dに対応して、
4つずつ(14a〜14d、16a〜16d)設けられ
ている。また、走査装置14a〜14d、16a〜16
dは、レーザをそれぞれX,Y方向に走査する。すなわ
ち、レーザ発生装置10a〜10dからのレーザが、照
射領域18a〜18dの全面にそれぞれ走査される。な
お、本例におけるレーザは、断続的に発生されるパルス
である。
【0034】また、CPU20も図示はしていないが、
4つ(20a〜20d)あり、それぞれが独立して、走
査装置14a〜14d、16a〜16dを制御して、レ
ーザを各領域18a〜18dに走査する。また、このC
PU20a〜20dは、レーザ発生装置10a〜10d
におけるレーザの発生も制御する。そこで、図2に示す
ように、任意の領域(例えば、図において斜線で示す領
域)にレーザを照射することができる。
4つ(20a〜20d)あり、それぞれが独立して、走
査装置14a〜14d、16a〜16dを制御して、レ
ーザを各領域18a〜18dに走査する。また、このC
PU20a〜20dは、レーザ発生装置10a〜10d
におけるレーザの発生も制御する。そこで、図2に示す
ように、任意の領域(例えば、図において斜線で示す領
域)にレーザを照射することができる。
【0035】ここで、照射領域18には、熱硬化性レジ
ン被覆砂(以下、単に砂という)が薄く(例えば、0.
2mm程度)積層される。そして、砂層を形成し、砂層
の所定の領域にレーザを照射し、照射した部分の砂を固
化するという操作を繰り返すことによって、3次元構造
物である砂型を造形する。
ン被覆砂(以下、単に砂という)が薄く(例えば、0.
2mm程度)積層される。そして、砂層を形成し、砂層
の所定の領域にレーザを照射し、照射した部分の砂を固
化するという操作を繰り返すことによって、3次元構造
物である砂型を造形する。
【0036】「レーザ」レーザ発生装置10としては、
各種レーザ発生源が使用され、0.2mm程度のスポッ
ト径として、砂に照射される。この1スポット毎のエネ
ルギーは、0.2mmの厚さの砂に被覆されたレジンを
硬化させるのに適切なエネルギー量に設定する。レーザ
発生装置としては、炭酸ガスレーザ、YAG(イットリ
ウム・アルミニウム・ガーネット)レーザ、エキシマレ
ーザ、半導体レーザなど各種のものが採用可能である。
各種レーザ発生源が使用され、0.2mm程度のスポッ
ト径として、砂に照射される。この1スポット毎のエネ
ルギーは、0.2mmの厚さの砂に被覆されたレジンを
硬化させるのに適切なエネルギー量に設定する。レーザ
発生装置としては、炭酸ガスレーザ、YAG(イットリ
ウム・アルミニウム・ガーネット)レーザ、エキシマレ
ーザ、半導体レーザなど各種のものが採用可能である。
【0037】また、走査装置14、16は、一対のミラ
ーを回動させて、ビームを走査するガルバノミラー式に
限らず、多角形の回転ミラーを利用するポリゴンミラー
式のものでもよい。
ーを回動させて、ビームを走査するガルバノミラー式に
限らず、多角形の回転ミラーを利用するポリゴンミラー
式のものでもよい。
【0038】「砂」本実施形態において使用する砂に
は、従来使用されていたものをそのまま使用することは
できない。鋳鉄やアルミニウムの鋳物を作るときに用い
られているいわゆるシェルモールド用レジン被覆砂は、
通常加熱した金型内に吹き込まれ焼成して固化される。
このような用途では、鋳造時の発生ガスを排出するため
に、比較的粗い(例えば15〜30nm)ものが採用さ
れる。しかし、本発明では、0.2mm程度の薄い層を
形成しなければならず、5〜10nm程度の微細で、粒
子形状の丸いものが採用される。なお、本実施形態にお
いては、上述のようにして、ガス抜き穴が形成される。
は、従来使用されていたものをそのまま使用することは
できない。鋳鉄やアルミニウムの鋳物を作るときに用い
られているいわゆるシェルモールド用レジン被覆砂は、
通常加熱した金型内に吹き込まれ焼成して固化される。
このような用途では、鋳造時の発生ガスを排出するため
に、比較的粗い(例えば15〜30nm)ものが採用さ
れる。しかし、本発明では、0.2mm程度の薄い層を
形成しなければならず、5〜10nm程度の微細で、粒
子形状の丸いものが採用される。なお、本実施形態にお
いては、上述のようにして、ガス抜き穴が形成される。
【0039】さらに、レジンが被覆される砂としては、
通常硅砂が用いられるが、その熱膨張率は、60〜10
0程度である。このような砂を本実施形態において採用
すると、レーザ照射時に膨張して、熱変形や割れを引き
起こす。そこで、本実施形態では、ジルコニア砂やムラ
イト砂(いずれも熱膨張率30〜50程度)のような低
膨張砂が適している。なお、用途によっては、金属粉、
セラミック微粒子などでも使用可能である。
通常硅砂が用いられるが、その熱膨張率は、60〜10
0程度である。このような砂を本実施形態において採用
すると、レーザ照射時に膨張して、熱変形や割れを引き
起こす。そこで、本実施形態では、ジルコニア砂やムラ
イト砂(いずれも熱膨張率30〜50程度)のような低
膨張砂が適している。なお、用途によっては、金属粉、
セラミック微粒子などでも使用可能である。
【0040】また、被覆用のレジンには、鋳造プロセス
に応じて各種のレジンが用いられている。本実施形態で
は、特に、熱レーザの照射域と非照射域の境界をはっき
りさせ、寸法精度を上昇させることが重要である。そこ
で、硬化反応温度域の狭い、いわゆるピールバック性の
よいものが好ましい。
に応じて各種のレジンが用いられている。本実施形態で
は、特に、熱レーザの照射域と非照射域の境界をはっき
りさせ、寸法精度を上昇させることが重要である。そこ
で、硬化反応温度域の狭い、いわゆるピールバック性の
よいものが好ましい。
【0041】「砂散布装置」図3に砂散布装置24など
の砂供給の構成を示す。砂散布装置24は、ホッパ状の
容器24aと、その底部開口に配置された回転羽根24
bからなっている。そして、回転羽根24bを回転させ
ることにより、容器24a内に収容されている砂が下方
に落下散布される。従って、回転羽根24bの回転制御
によって、散布のオンオフ及び散布量の制御が行える。
この砂散布装置24の進行方向の後ろ側には、スクレー
パ28が設けられている。このスクレーパ28は、砂散
布装置24と砂ならしローラ26の間にあって、連結材
に取り付けられている。そして、砂散布装置24が、図
における右側に移動しながら散布した砂の表面を平滑化
する。さらに、このスクレーパ28の後ろ側に設けられ
た砂ならしローラ26は、スクレーパ28で平滑化され
た砂の表面を押し、砂を圧縮して、1層分(0.2m
m)の砂層を形成する。
の砂供給の構成を示す。砂散布装置24は、ホッパ状の
容器24aと、その底部開口に配置された回転羽根24
bからなっている。そして、回転羽根24bを回転させ
ることにより、容器24a内に収容されている砂が下方
に落下散布される。従って、回転羽根24bの回転制御
によって、散布のオンオフ及び散布量の制御が行える。
この砂散布装置24の進行方向の後ろ側には、スクレー
パ28が設けられている。このスクレーパ28は、砂散
布装置24と砂ならしローラ26の間にあって、連結材
に取り付けられている。そして、砂散布装置24が、図
における右側に移動しながら散布した砂の表面を平滑化
する。さらに、このスクレーパ28の後ろ側に設けられ
た砂ならしローラ26は、スクレーパ28で平滑化され
た砂の表面を押し、砂を圧縮して、1層分(0.2m
m)の砂層を形成する。
【0042】このように、本実施形態では、砂の散布な
らしを1回の移動で効率的に行え、高速の砂層形成が行
える。
らしを1回の移動で効率的に行え、高速の砂層形成が行
える。
【0043】なお、砂層を1層ずつ形成するには、底板
が移動可能な容器の底板を1層分毎に下降させ、表面部
に1層分の空間を順次形成するものが好適である。
が移動可能な容器の底板を1層分毎に下降させ、表面部
に1層分の空間を順次形成するものが好適である。
【0044】「動作」このような装置によって、砂型の
造形を行うが、その動作について、図4に基づいて説明
する。まず、1層分の砂型の造形を行うため、その層の
断面形状データを取り込む(S21)。この断面形状デ
ータは、製品のCAD(コンピュータ支援デザイン)デ
ータより容易に計算できる。特に、断面形状において、
周囲とは離れた島の部分があっても、砂にレーザを照射
して固化するため、そのままの断面形状を用いることが
できる。さらに、砂型を直接造形するため、反転型を利
用する場合に必要な見切り、抜き勾配などを考慮する必
要がなく、断面形状の設計が非常に簡単である。
造形を行うが、その動作について、図4に基づいて説明
する。まず、1層分の砂型の造形を行うため、その層の
断面形状データを取り込む(S21)。この断面形状デ
ータは、製品のCAD(コンピュータ支援デザイン)デ
ータより容易に計算できる。特に、断面形状において、
周囲とは離れた島の部分があっても、砂にレーザを照射
して固化するため、そのままの断面形状を用いることが
できる。さらに、砂型を直接造形するため、反転型を利
用する場合に必要な見切り、抜き勾配などを考慮する必
要がなく、断面形状の設計が非常に簡単である。
【0045】次に、得られた断面形状を複数の領域に分
割する(S22)。ここで、この領域は、図2に実線で
示すように、レーザの照射面積がほぼ同一になるよう
に、分割する。ここで、レーザは、パルスであって、砂
には照射スポットが形成される。そして、このスポット
の形成される位置は予め分かっている。そこで、領域を
分割する際に、1つのスポットが分割されないようにす
るとよい。これによって、分割された領域の端のスポッ
ト同士が隣接し、領域分割したことによる悪影響が生じ
ない。そして、得られた分割形状データ(この例では、
4つ)を4つのCPU20a〜20dに供給する(S2
3)。この4つのCPU20a〜20dは、マルチCP
Uコンピュータで構成されているが、同等の並列的処理
が行えるのであれば、1つのコンピュータでもよい。
割する(S22)。ここで、この領域は、図2に実線で
示すように、レーザの照射面積がほぼ同一になるよう
に、分割する。ここで、レーザは、パルスであって、砂
には照射スポットが形成される。そして、このスポット
の形成される位置は予め分かっている。そこで、領域を
分割する際に、1つのスポットが分割されないようにす
るとよい。これによって、分割された領域の端のスポッ
ト同士が隣接し、領域分割したことによる悪影響が生じ
ない。そして、得られた分割形状データ(この例では、
4つ)を4つのCPU20a〜20dに供給する(S2
3)。この4つのCPU20a〜20dは、マルチCP
Uコンピュータで構成されているが、同等の並列的処理
が行えるのであれば、1つのコンピュータでもよい。
【0046】そして、これらCPU20a〜20dが対
応する走査装置14、16を制御して、図2に示す照射
領域18a〜18dに対し、それぞれの分割形状データ
に基づいて分割領域のそれぞれにおいてレーザを照射す
る(S24)。
応する走査装置14、16を制御して、図2に示す照射
領域18a〜18dに対し、それぞれの分割形状データ
に基づいて分割領域のそれぞれにおいてレーザを照射す
る(S24)。
【0047】このようにして、1層分の砂に対してのレ
ーザ照射が終了する。そこで、砂層をその上に積層し、
次の断面形状データについてのレーザ照射をおこない、
これを繰り返して、3次元の砂型を造形する。このよう
にして、固化していない砂を除去して、断面形状を積層
した、砂型が造形される。そして、得られた砂型を用い
て、鋳造がなされ、所期の鋳物製品が得られる。
ーザ照射が終了する。そこで、砂層をその上に積層し、
次の断面形状データについてのレーザ照射をおこない、
これを繰り返して、3次元の砂型を造形する。このよう
にして、固化していない砂を除去して、断面形状を積層
した、砂型が造形される。そして、得られた砂型を用い
て、鋳造がなされ、所期の鋳物製品が得られる。
【0048】「本実施形態の効果」このように、各領域
に対するレーザの照射は、並列して行われる。さらに、
各領域における照射領域は、ほぼ同一である。このた
め、照射を同時に開始すれば、同時に終了する。そこ
で、レーザ照射に要する時間が、単一レーザを用いる場
合に比べ、1/4になり、高速の砂型造形を達成でき
る。また、分割数を多くすれば、それだけ造形スピード
を速めることができる。さらに、照射領域を分割したた
め、レーザの走査範囲が狭くなる。従って、レーザビー
ムの砂に対する角度が、比較的小さくてよい。そこで、
スポット径が均一になり、照射エネルギー密度を均一に
でき、砂型の造形精度を向上することができる。
に対するレーザの照射は、並列して行われる。さらに、
各領域における照射領域は、ほぼ同一である。このた
め、照射を同時に開始すれば、同時に終了する。そこ
で、レーザ照射に要する時間が、単一レーザを用いる場
合に比べ、1/4になり、高速の砂型造形を達成でき
る。また、分割数を多くすれば、それだけ造形スピード
を速めることができる。さらに、照射領域を分割したた
め、レーザの走査範囲が狭くなる。従って、レーザビー
ムの砂に対する角度が、比較的小さくてよい。そこで、
スポット径が均一になり、照射エネルギー密度を均一に
でき、砂型の造形精度を向上することができる。
【0049】このように、本実施形態により、高速に砂
鋳型を生産できるようになり、これを用いて鋳物を量産
することができる。ここで、本実施形態の製造法によれ
ば、鋳物の設計及び生産準備上も以下のような利点があ
る。
鋳型を生産できるようになり、これを用いて鋳物を量産
することができる。ここで、本実施形態の製造法によれ
ば、鋳物の設計及び生産準備上も以下のような利点があ
る。
【0050】従来の鋳造法では、図5の左側に示すよう
に、製品機能上必要な製品形状(S1)に対して、見切
り・抜き勾配(S2)、加工代(S3)、伸び尺・ソリ
変形の考慮(S4)を行い、型設計・製作(S5)がな
される。そして、製作された砂鋳型を利用して、鋳造が
行われる。
に、製品機能上必要な製品形状(S1)に対して、見切
り・抜き勾配(S2)、加工代(S3)、伸び尺・ソリ
変形の考慮(S4)を行い、型設計・製作(S5)がな
される。そして、製作された砂鋳型を利用して、鋳造が
行われる。
【0051】従って、S2に示すように、見切り・抜き
勾配のためにS2の横に示した図のように、不要な部分
(斜線で示す)が生じる。また、2つの型だけでは製品
を形成できないため、中木も必要となる。そして、この
ような砂型を利用して得た鋳物は、製品形状にそのまま
対応するものではなく駄肉のついたものである。そこ
で、これを製品形状にまで、加工し直さなければならな
い。また、見切りに起因して製品に鋳バリも生じるた
め、これについての加工の必要となる。さらに、加工の
際に加工代が必要であり、製品はそれだけ大きな駄肉の
ついたものになってしまう。
勾配のためにS2の横に示した図のように、不要な部分
(斜線で示す)が生じる。また、2つの型だけでは製品
を形成できないため、中木も必要となる。そして、この
ような砂型を利用して得た鋳物は、製品形状にそのまま
対応するものではなく駄肉のついたものである。そこ
で、これを製品形状にまで、加工し直さなければならな
い。また、見切りに起因して製品に鋳バリも生じるた
め、これについての加工の必要となる。さらに、加工の
際に加工代が必要であり、製品はそれだけ大きな駄肉の
ついたものになってしまう。
【0052】ところが、本実施形態によれば、図5の右
側に示すように、まずCAD装置により、製品形状のコ
ンピュータモデルを作成する(S11)。次に、これに
基づいて、伸び尺・ソリ変形のFEM(有限要素)解析
を行い、この結果の砂型を造形するため、砂型の形状が
断面毎に決定される(S12)。そして、この断面形状
に基づいて1層毎の造形が行われ砂型が得られ(S1
3)、この砂型を利用して、鋳造が行われる。
側に示すように、まずCAD装置により、製品形状のコ
ンピュータモデルを作成する(S11)。次に、これに
基づいて、伸び尺・ソリ変形のFEM(有限要素)解析
を行い、この結果の砂型を造形するため、砂型の形状が
断面毎に決定される(S12)。そして、この断面形状
に基づいて1層毎の造形が行われ砂型が得られ(S1
3)、この砂型を利用して、鋳造が行われる。
【0053】特に、砂型の設計の際には、製品形状のコ
ンピュータモデルからその断面形状を積層していけばよ
いため、見切り・抜き勾配の考慮などは全く必要がな
い。従って、この断面毎のレーザ照射により、砂型を造
形することで、できあがった砂型は製品形状にそのまま
対応したものであり、できあがった鋳物にも従来例のよ
うな駄肉が生じず、きわめて製品形状に近い鋳物製品が
得られる。従って、高精度の鋳物を迅速に大量生産する
ことができる。
ンピュータモデルからその断面形状を積層していけばよ
いため、見切り・抜き勾配の考慮などは全く必要がな
い。従って、この断面毎のレーザ照射により、砂型を造
形することで、できあがった砂型は製品形状にそのまま
対応したものであり、できあがった鋳物にも従来例のよ
うな駄肉が生じず、きわめて製品形状に近い鋳物製品が
得られる。従って、高精度の鋳物を迅速に大量生産する
ことができる。
【0054】なお、鋳造時の伸び、ソリ等は、本実施形
態においても生じる。しかし、有限要素法等により、注
湯から冷却までの変形量を熱弾塑性解析することによ
り、最終的に必要な製品を得るための砂型形状を逆算で
きる。特に、抜き勾配などのための形状の変更がないた
め、この計算もより簡単になる。
態においても生じる。しかし、有限要素法等により、注
湯から冷却までの変形量を熱弾塑性解析することによ
り、最終的に必要な製品を得るための砂型形状を逆算で
きる。特に、抜き勾配などのための形状の変更がないた
め、この計算もより簡単になる。
【0055】「第2実施形態」 「構成」本実施形態は、照射レーザのスポット径を変更
できることを特徴とする。この第2実施形態を図6及び
7に基づいて説明する。図6に示すように、レーザ発生
装置10からのレーザは、2つのミラー30、32によ
って、その方向が変更される。そして、ミラー32から
のレーザが、焦点調節用レンズ34、カライドスコープ
36、焦点調節用レンズ38を介し、砂に照射される。
できることを特徴とする。この第2実施形態を図6及び
7に基づいて説明する。図6に示すように、レーザ発生
装置10からのレーザは、2つのミラー30、32によ
って、その方向が変更される。そして、ミラー32から
のレーザが、焦点調節用レンズ34、カライドスコープ
36、焦点調節用レンズ38を介し、砂に照射される。
【0056】ここで、ミラー30、32は、XYプロッ
タ40に搭載されている。すなわち、図7に示すよう
に、固定のX軸レール40a上には、Y軸レール40b
が移動可能に設けられている。そして、Y軸レール40
bの一端側(図における上側)に、ミラー30が固定さ
れており、Y軸レール40b上に移動可能にミラー32
が取り付けられている。従って、ミラー32は、Y軸レ
ール40bのX方向の移動及び及びY軸レール40b上
のY方向の移動によって、X,Y平面上を移動可能にな
っている。
タ40に搭載されている。すなわち、図7に示すよう
に、固定のX軸レール40a上には、Y軸レール40b
が移動可能に設けられている。そして、Y軸レール40
bの一端側(図における上側)に、ミラー30が固定さ
れており、Y軸レール40b上に移動可能にミラー32
が取り付けられている。従って、ミラー32は、Y軸レ
ール40bのX方向の移動及び及びY軸レール40b上
のY方向の移動によって、X,Y平面上を移動可能にな
っている。
【0057】また、焦点調節用レンズ34、38は、そ
の機械的移動(移動機構は図示省略)によって、焦点位
置を調整するものであって、これによってスポット径を
制御する。
の機械的移動(移動機構は図示省略)によって、焦点位
置を調整するものであって、これによってスポット径を
制御する。
【0058】さらに、カライドスコープ36は、反射光
を畳み込み、比較的太い均一なビームを形成するもので
ある。すなわち、カライドスコープ36を使用しない場
合には、図8(A)に示すように、スポットのエネルギ
ー分布は、ほぼ正規分布になり、中央部でエネルギーが
大きく周辺部でエネルギーが小さくなる。一方、カライ
ドスコープ36を使用することで、図8(B)に示すよ
うに、比較的均一なエネルギー分布になる。
を畳み込み、比較的太い均一なビームを形成するもので
ある。すなわち、カライドスコープ36を使用しない場
合には、図8(A)に示すように、スポットのエネルギ
ー分布は、ほぼ正規分布になり、中央部でエネルギーが
大きく周辺部でエネルギーが小さくなる。一方、カライ
ドスコープ36を使用することで、図8(B)に示すよ
うに、比較的均一なエネルギー分布になる。
【0059】このように、本実施形態においては、レー
ザ発生装置10からのレーザを走査できると共に、その
スポット径が変更可能である。さらに、スポット径を大
きくした場合にもスポット内のエネルギー分布は比較的
均一になっている。
ザ発生装置10からのレーザを走査できると共に、その
スポット径が変更可能である。さらに、スポット径を大
きくした場合にもスポット内のエネルギー分布は比較的
均一になっている。
【0060】なお、この他の構成には、上述の実施形態
と同様の構成を適宜採用することができる。
と同様の構成を適宜採用することができる。
【0061】「動作」そして、本実施形態の装置によ
り、砂に対するレーザの照射を行う場合には、図9に示
すように、輪郭部分を細いスポット径のレーザの照射に
よって、固化させ、内部を太いスポット径のレーザの照
射によって、固化させる。この例では、細いスポット径
のレーザを、XYプロッタ40により、輪郭部分に沿っ
て移動させることによって、輪郭部分のレーザの照射を
行い、その後太いスポット径のレーザを走査して内部に
レーザを照射する。この走査は、基本的には、Y方向に
移動した後、1ピッチ分X方向に移動する操作を繰り返
して行う。そして、この際に、レーザをオンオフするこ
とによって、図9に示すようなレーザの照射を行う。
り、砂に対するレーザの照射を行う場合には、図9に示
すように、輪郭部分を細いスポット径のレーザの照射に
よって、固化させ、内部を太いスポット径のレーザの照
射によって、固化させる。この例では、細いスポット径
のレーザを、XYプロッタ40により、輪郭部分に沿っ
て移動させることによって、輪郭部分のレーザの照射を
行い、その後太いスポット径のレーザを走査して内部に
レーザを照射する。この走査は、基本的には、Y方向に
移動した後、1ピッチ分X方向に移動する操作を繰り返
して行う。そして、この際に、レーザをオンオフするこ
とによって、図9に示すようなレーザの照射を行う。
【0062】なお、輪郭部分を後から照射してもよい
し、また内部の照射の際にX方向に移動した後1ピッチ
分ずつY方向に移動するようにしてもよい。
し、また内部の照射の際にX方向に移動した後1ピッチ
分ずつY方向に移動するようにしてもよい。
【0063】「本実施形態の効果」本実施形態によれ
ば、輪郭部分のレーザ照射に細いレーザビームを利用す
る。そこで、複雑な輪郭部分も正確なレーザ照射を行う
ことができる。また、端部の形状も精密なものにでき
る。そして、内側部分については、太いレーザビームを
利用するため、少ない走査回数で、全体にレーザを走査
できる。従って、レーザ照射の精密度は十分なものに維
持しつつ、全体としてのレーザ照射時間を短縮すること
ができる。そこで、砂型作成に要する時間が短縮でき、
砂型の量産を効率的に行うことができる。さらに、この
砂型を利用して、鋳物の量産を効率的に行うことができ
る。
ば、輪郭部分のレーザ照射に細いレーザビームを利用す
る。そこで、複雑な輪郭部分も正確なレーザ照射を行う
ことができる。また、端部の形状も精密なものにでき
る。そして、内側部分については、太いレーザビームを
利用するため、少ない走査回数で、全体にレーザを走査
できる。従って、レーザ照射の精密度は十分なものに維
持しつつ、全体としてのレーザ照射時間を短縮すること
ができる。そこで、砂型作成に要する時間が短縮でき、
砂型の量産を効率的に行うことができる。さらに、この
砂型を利用して、鋳物の量産を効率的に行うことができ
る。
【0064】[第3実施形態]本実施形態は、複数の半
導体レーザを用いることを特徴とする。
導体レーザを用いることを特徴とする。
【0065】「構成」図10に、本実施形態のレーザ照
射ユニット50の構成を示す。このように、レーザ照射
ユニット50は、その内部に、半導体レーザ発生器5
2、レンズ54、第1ガルバノミラー56、第2ガルバ
ノミラー58を有している。
射ユニット50の構成を示す。このように、レーザ照射
ユニット50は、その内部に、半導体レーザ発生器5
2、レンズ54、第1ガルバノミラー56、第2ガルバ
ノミラー58を有している。
【0066】半導体レーザ発生器52から射出されたレ
ーザは、レンズ54により、所定の径のビームに調整さ
れ、2つのガルバノミラー56、58により、XY方向
に走査される。
ーザは、レンズ54により、所定の径のビームに調整さ
れ、2つのガルバノミラー56、58により、XY方向
に走査される。
【0067】また、レーザ照射ユニット50は、多数合
体されて砂層上に位置される。すなわち図11に示すよ
うに、砂層が複数の造形領域に分割され、1つの造形領
域に対し、1つのレーザ照射ユニット50が設けられ
る。
体されて砂層上に位置される。すなわち図11に示すよ
うに、砂層が複数の造形領域に分割され、1つの造形領
域に対し、1つのレーザ照射ユニット50が設けられ
る。
【0068】そして、1つのレーザ照射ユニット50
は、ガルバノミラー56、58を駆動して、1つの造形
領域にレーザを操作可能になっている。従って、各レー
ザユニット50からのレーザの射出を制御することによ
って、砂層の所望の領域にレーザを照射することがで
き、任意の断面形状を造形することができる。
は、ガルバノミラー56、58を駆動して、1つの造形
領域にレーザを操作可能になっている。従って、各レー
ザユニット50からのレーザの射出を制御することによ
って、砂層の所望の領域にレーザを照射することがで
き、任意の断面形状を造形することができる。
【0069】「動作」この実施形態の装置によって、砂
型を作成する際には、断面形状データを上述の各造形領
域毎の形状データに分割する。そして、造形領域毎のC
PUによって、各レーザ照射ユニット50を制御して、
造形領域毎のレーザの照射を並列して行う。これを所定
数の砂層に対し、順次行うことによって砂型を作成す
る。
型を作成する際には、断面形状データを上述の各造形領
域毎の形状データに分割する。そして、造形領域毎のC
PUによって、各レーザ照射ユニット50を制御して、
造形領域毎のレーザの照射を並列して行う。これを所定
数の砂層に対し、順次行うことによって砂型を作成す
る。
【0070】「効果」このように、本実施形態によれ
ば、複数のレーザ照射ユニット50が同時にレーザを照
射して、造形を行うため、砂型を高速に作成することが
できる。特に、半導体レーザ発生器52は、小型である
ため、ユニット化することが容易である。また、レーザ
照射ユニット50の組み合わせ数を変更することで、い
ろいろな大きさの砂型に容易に対応することができる。
また、レーザ照射ユニット50に内蔵されたガルバノミ
ラー56、58によって、レーザの走査が可能であるた
め、機械的な駆動機構が不要であり、装置が全体として
小型化できるという効果も得られる。
ば、複数のレーザ照射ユニット50が同時にレーザを照
射して、造形を行うため、砂型を高速に作成することが
できる。特に、半導体レーザ発生器52は、小型である
ため、ユニット化することが容易である。また、レーザ
照射ユニット50の組み合わせ数を変更することで、い
ろいろな大きさの砂型に容易に対応することができる。
また、レーザ照射ユニット50に内蔵されたガルバノミ
ラー56、58によって、レーザの走査が可能であるた
め、機械的な駆動機構が不要であり、装置が全体として
小型化できるという効果も得られる。
【0071】なお、この他の構成には、上述の実施形態
と同様の構成を適宜採用することができる。
と同様の構成を適宜採用することができる。
【0072】「砂」ここで、半導体レーザ発生器52に
より発生されるレーザは、他のレーザ発生源により発生
されるものに比べ、エネルギーが小さい。このため、砂
に被覆されたレジンの硬化に時間がかかるという問題が
ある。
より発生されるレーザは、他のレーザ発生源により発生
されるものに比べ、エネルギーが小さい。このため、砂
に被覆されたレジンの硬化に時間がかかるという問題が
ある。
【0073】そこで、砂について、工夫を加えることが
好適である。第1の例としては、図12(A)に示すよ
うに、レジンにカーボンの超微粒子を混入させ、レジン
の色を黒くする。このように、色が黒ければ、レーザの
吸収率が増加し、効果的な温度上昇が達成される。
好適である。第1の例としては、図12(A)に示すよ
うに、レジンにカーボンの超微粒子を混入させ、レジン
の色を黒くする。このように、色が黒ければ、レーザの
吸収率が増加し、効果的な温度上昇が達成される。
【0074】また、図12(B)に示すように、砂の回
りに反射率の高い金属などのコーティングを施した後、
その外側に黒色のレジンをコーティングすることも好適
である。このようにすれば、砂自体を加熱することを少
なくして、より低いエネルギーで、レジンを所定温度ま
で加熱することができる。
りに反射率の高い金属などのコーティングを施した後、
その外側に黒色のレジンをコーティングすることも好適
である。このようにすれば、砂自体を加熱することを少
なくして、より低いエネルギーで、レジンを所定温度ま
で加熱することができる。
【0075】このような砂についての工夫を加えること
によって、半導体レーザを利用して、好適な砂型の造形
を行うことができる。
によって、半導体レーザを利用して、好適な砂型の造形
を行うことができる。
【0076】「第4実施形態」第4実施形態は、複数の
光ファイバを利用することを特徴とする。
光ファイバを利用することを特徴とする。
【0077】図13は、第4実施例の構成を示す。この
ように、複数の光ファイバの光射出側端部を収容する光
ファイバヘッド60を有している。この光ファイバヘッ
ド60は、X方向に移動可能であって、光ファイバ62
の端部が、Y方向に間隙があかないように整列配置され
ている。そして、光ファイバヘッド60をX方向に移動
させることによって、砂層の全面にレーザを照射するこ
とができる。なお、光ファイバ62は、複数本束になっ
て光ファイバヘッド60に接続されており、光ファイバ
ヘッド60は、この束毎にユニット化されている。そし
て、通常の場合、この1ユニットに対し、レーザ発生源
1つが割り付けられている。
ように、複数の光ファイバの光射出側端部を収容する光
ファイバヘッド60を有している。この光ファイバヘッ
ド60は、X方向に移動可能であって、光ファイバ62
の端部が、Y方向に間隙があかないように整列配置され
ている。そして、光ファイバヘッド60をX方向に移動
させることによって、砂層の全面にレーザを照射するこ
とができる。なお、光ファイバ62は、複数本束になっ
て光ファイバヘッド60に接続されており、光ファイバ
ヘッド60は、この束毎にユニット化されている。そし
て、通常の場合、この1ユニットに対し、レーザ発生源
1つが割り付けられている。
【0078】次に、図14に、1ユニット分のレーザ発
生源の構成を示す。レーザ発生器64からのレーザは、
可動ミラー66によって、複数の固定ミラー68に順次
供給される。そして、この固定ミラー68のそれぞれに
対応して、光ファイバ62が、配置されており、固定ミ
ラー68のそれぞれで反射されたレーザがそれぞれ対応
する光ファイバ62に導入される。これによって、1つ
のレーザ発生器64からのレーザを複数の(1ユニット
分)光ファイバ62に導入することができる。そして、
各光ファイバ62の射出側端部が光ファイバヘッド60
に収容されるため、レーザ発生器64からのレーザを砂
層に照射することができる。
生源の構成を示す。レーザ発生器64からのレーザは、
可動ミラー66によって、複数の固定ミラー68に順次
供給される。そして、この固定ミラー68のそれぞれに
対応して、光ファイバ62が、配置されており、固定ミ
ラー68のそれぞれで反射されたレーザがそれぞれ対応
する光ファイバ62に導入される。これによって、1つ
のレーザ発生器64からのレーザを複数の(1ユニット
分)光ファイバ62に導入することができる。そして、
各光ファイバ62の射出側端部が光ファイバヘッド60
に収容されるため、レーザ発生器64からのレーザを砂
層に照射することができる。
【0079】そして、レーザ発生器64からのレーザ
は、パルスレーザであり、ここからのパルスの発生を制
御しながら、光ファイバヘッド60を移動することによ
って、砂層へのレーザ照射が制御される。
は、パルスレーザであり、ここからのパルスの発生を制
御しながら、光ファイバヘッド60を移動することによ
って、砂層へのレーザ照射が制御される。
【0080】すなわち、断面形状データから砂層のどの
部分にレーザを照射すべきかを計算し、光ファイバヘッ
ド60の移動に伴い、順次レーザの照射をオンオフし
て、所定の領域にのみレーザを照射して、砂型の造形を
行う。
部分にレーザを照射すべきかを計算し、光ファイバヘッ
ド60の移動に伴い、順次レーザの照射をオンオフし
て、所定の領域にのみレーザを照射して、砂型の造形を
行う。
【0081】なお、レーザ発生器64には、光ファイバ
62に通すために、YAGや半導体レーザが利用され
る。
62に通すために、YAGや半導体レーザが利用され
る。
【0082】図15には、光ファイバヘッド60におけ
る光ファイバ62のレーザ射出端62aの配置例が示さ
れている。この例では、レーザ射出端62aが2列その
位置が互い違いになるように配置されている。これによ
って、レーザのY方向における緻密度を向上することが
できる。
る光ファイバ62のレーザ射出端62aの配置例が示さ
れている。この例では、レーザ射出端62aが2列その
位置が互い違いになるように配置されている。これによ
って、レーザのY方向における緻密度を向上することが
できる。
【0083】図16には、Y方向の緻密度を上げるさら
に他の例が示されている。この例では、光ファイバ62
のレーザ射出端62aがY方向に往復回動可能になって
いる。このように、レーザ射出端62aを回動させるこ
とによって、光ファイバ62の本数が少なくても、Y方
向のレーザ照射密度を上昇することができ、Y方向のレ
ーザ照射密度を向上することができる。
に他の例が示されている。この例では、光ファイバ62
のレーザ射出端62aがY方向に往復回動可能になって
いる。このように、レーザ射出端62aを回動させるこ
とによって、光ファイバ62の本数が少なくても、Y方
向のレーザ照射密度を上昇することができ、Y方向のレ
ーザ照射密度を向上することができる。
【0084】なお、この他の構成には、上述の実施形態
と同様の構成を適宜採用することができる。
と同様の構成を適宜採用することができる。
【0085】このように、本実施形態によれば、多数の
光ファイバ用い、これらから並列して、レーザを照射す
ることによって、砂層の全面へのレーザ照射に要する時
間を短縮して、砂型を高速で造形することができる。ま
た、レーザの砂層への照射がほぼ直角に行われるため、
造形の精度を向上できるという効果も得られる。
光ファイバ用い、これらから並列して、レーザを照射す
ることによって、砂層の全面へのレーザ照射に要する時
間を短縮して、砂型を高速で造形することができる。ま
た、レーザの砂層への照射がほぼ直角に行われるため、
造形の精度を向上できるという効果も得られる。
【0086】[第5実施形態]第5実施形態は、サーマ
ルヘッドを用いることを特徴とする。
ルヘッドを用いることを特徴とする。
【0087】「構成」本実施形態の構成を図17に示
す。このように、砂層昇降機72は、移動可能な底板7
2aを有しており、その上部に砂を収容できる。そし
て、底板72aを0.2mmずつ順次下降させ、その上
方に砂層を形成することによって、0.2mmの砂層を
順次形成することができる。
す。このように、砂層昇降機72は、移動可能な底板7
2aを有しており、その上部に砂を収容できる。そし
て、底板72aを0.2mmずつ順次下降させ、その上
方に砂層を形成することによって、0.2mmの砂層を
順次形成することができる。
【0088】一方、この砂層昇降機72の上方には、砂
散布装置24、スクレーパ28、砂ならしローラ26が
配置されている。また、これらと一体的にサーマルヘッ
ド70が設けられている。そして、サーマルヘッド70
を含め、砂散布装置24、スクレーパ28、砂ならしロ
ーラ26が移動装置74によって移動できる。そこで、
砂を散布して形成された砂層の所定の領域に、サーマル
ヘッド70による加熱を施すことができる。
散布装置24、スクレーパ28、砂ならしローラ26が
配置されている。また、これらと一体的にサーマルヘッ
ド70が設けられている。そして、サーマルヘッド70
を含め、砂散布装置24、スクレーパ28、砂ならしロ
ーラ26が移動装置74によって移動できる。そこで、
砂を散布して形成された砂層の所定の領域に、サーマル
ヘッド70による加熱を施すことができる。
【0089】サーマルヘッド70は、図18に示すよう
に、1つの長尺の発熱抵抗体70aとこの発熱抵抗体7
0aに電力を供給する多数の電極70bを有している。
そして、電極70bへの電力の供給を制御することによ
って、発熱抵抗体70aの発熱箇所を制御することがで
きる。なお、電極70b間の間隔を0.2mm以内にす
ることによって、発熱抵抗体70aの発熱部(ドット)
の精密度を十分なものとして、砂の加熱領域を正確に決
定することができる。なお、このようなサーマルヘッド
70の構成は、サーマルプリンタのプリントヘッドと同
様であり、各種の構成が適宜採用できる。また、オンオ
フの制御もプリントヘッドと同様に行うことができる。
に、1つの長尺の発熱抵抗体70aとこの発熱抵抗体7
0aに電力を供給する多数の電極70bを有している。
そして、電極70bへの電力の供給を制御することによ
って、発熱抵抗体70aの発熱箇所を制御することがで
きる。なお、電極70b間の間隔を0.2mm以内にす
ることによって、発熱抵抗体70aの発熱部(ドット)
の精密度を十分なものとして、砂の加熱領域を正確に決
定することができる。なお、このようなサーマルヘッド
70の構成は、サーマルプリンタのプリントヘッドと同
様であり、各種の構成が適宜採用できる。また、オンオ
フの制御もプリントヘッドと同様に行うことができる。
【0090】そして、断面形状データに基づいて、加熱
領域を計算し、サーマルヘッド70の移動に同期して、
発熱抵抗体70aの発熱を制御することによって、砂層
についての加熱を制御することができる。
領域を計算し、サーマルヘッド70の移動に同期して、
発熱抵抗体70aの発熱を制御することによって、砂層
についての加熱を制御することができる。
【0091】そして、この装置によれば、1列分の加熱
が同時に行えるため、1層分の加熱処理が比較的早く終
了でき、砂型の造形のスピードを全体として高速のもの
にできる。また、600DPI(ドット/インチ)程度
解像度のサーマルヘッド70を用いることによって、高
精度の砂型を形成することができる。また、砂層形成の
ための移動とサーマルヘッド70の移動を一緒に行える
ため、機構を簡略化して、効率的な処理が達成される。
が同時に行えるため、1層分の加熱処理が比較的早く終
了でき、砂型の造形のスピードを全体として高速のもの
にできる。また、600DPI(ドット/インチ)程度
解像度のサーマルヘッド70を用いることによって、高
精度の砂型を形成することができる。また、砂層形成の
ための移動とサーマルヘッド70の移動を一緒に行える
ため、機構を簡略化して、効率的な処理が達成される。
【0092】「変形例」さらに、サーマルヘッドを利用
した本実施形態の変形例を図19に示す。この例では、
平面的なサーマルヘッド80が利用される。このサーマ
ルヘッド80は、砂層の全面に対応した大きさになって
おり、図20に示すように微細な発熱抵抗体80aが2
次元配列されている。従って、この発熱抵抗体80aの
通電発熱を制御することによって、一度に砂層の所定の
範囲を加熱することができる。従って、サーマルヘッド
が走査する必要がなく、非常に高速の造形を達成するこ
とができる。
した本実施形態の変形例を図19に示す。この例では、
平面的なサーマルヘッド80が利用される。このサーマ
ルヘッド80は、砂層の全面に対応した大きさになって
おり、図20に示すように微細な発熱抵抗体80aが2
次元配列されている。従って、この発熱抵抗体80aの
通電発熱を制御することによって、一度に砂層の所定の
範囲を加熱することができる。従って、サーマルヘッド
が走査する必要がなく、非常に高速の造形を達成するこ
とができる。
【図1】 第1実施形態の構成を示す図である。
【図2】 同実施例の領域分割を示す説明図である。
【図3】 砂散布の構成を示す図である。
【図4】 動作を説明するフローチャートである。
【図5】 同実施形態の処理工程を従来と比較して示す
図である。
図である。
【図6】 第2実施形態の構成を示す図である。
【図7】 同実施形態の構成を示す平面図である。
【図8】 レーザのエネルギー分布を示す図である。
【図9】 照射の状態を示す図である。
【図10】 第3実施形態の構成を示す図である。
【図11】 領域の分割状態を示す図である。
【図12】 レジン被覆砂の構成を示す図である。
【図13】 第4実施形態の構成を示す平面図である。
【図14】 レーザ分配の構成を示す図である。
【図15】 光ファイバヘッドの変形例を示す図であ
る。
る。
【図16】 光ファイバヘッドの他の変形例を示す図で
ある。
ある。
【図17】 第5実施形態の構成を示す図である。
【図18】 サーマルヘッドの構成を示す図である。
【図19】 同実施形態の他の構成例を示す図である。
【図20】 サーマルヘッドの構成を示す図である。
10 レーザ発生器、12 レンズ、14、16 走査
装置、20 CPU、24 砂散布装置、26 砂なら
しローラ、36 カライドスコープ、40 XYプロッ
タ、50 レーザ照射ユニット、60 光ファイバヘッ
ド、62 光ファイバ、70、80 サーマルヘッド。
装置、20 CPU、24 砂散布装置、26 砂なら
しローラ、36 カライドスコープ、40 XYプロッ
タ、50 レーザ照射ユニット、60 光ファイバヘッ
ド、62 光ファイバ、70、80 サーマルヘッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 益雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 岡田 裕二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】 熱硬化性レジンを被覆した砂を薄く積層
する積層工程と、 この薄く積層された砂の予め定められた部分にレーザを
照射するレーザ照射工程と、 を含み、 これによって砂鋳型の1層を形成すると共に、これら工
程を順次繰り返して、砂の3次元造形物である砂鋳型を
造形する方法であって、 上記レーザ照射工程においては、薄く積層された砂層を
2つ以上の領域に分割した各分割領域に対し、併行して
レーザを照射することを特徴とする砂鋳型の積層造形方
法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、 上記レーザ照射工程において、各分割領域は、それぞれ
においてレーザを照射する面積がほぼ同一になるように
分割されていることを特徴とする砂鋳型の積層造形方
法。 - 【請求項3】 熱硬化性レジンを被覆した砂を薄く積層
する積層工程と、 この薄く積層された砂の予め定められた部分にレーザを
照射するレーザ照射工程と、 を含み、 これによって砂鋳型の1層を形成すると共に、これら工
程を順次繰り返して、砂の3次元造形物である砂鋳型を
造形する方法であって、 上記レーザ照射工程において照射されるレーザのスポッ
ト径が変更可能であることを特徴とする砂鋳型の積層造
形方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載の方法において、 上記スポット径は、レーザ照射部分の輪郭部分を照射す
る際に小さく、内部を照射する際に大きく制御されるこ
とを特徴とする砂鋳型の積層造形方法。 - 【請求項5】 請求項1または2に記載の方法におい
て、 上記レーザの照射源として複数の半導体レーザが利用さ
れ、上記レーザ照射工程では、複数の半導体レーザから
併行してレーザの照射が行われることを特徴とする砂鋳
型の積層造形方法。 - 【請求項6】 請求項5に記載の方法において、 上記熱硬化性レジン被覆砂のレジンとして、色の濃いも
のが採用され、光の吸収率が高められていることを特徴
とする砂鋳型の積層造形方法。 - 【請求項7】 熱硬化性レジンを被覆した砂を薄く積層
する積層工程と、 この薄く積層された砂の予め決定された部分にレーザを
照射するレーザ照射工程と、 を含み、 これによって砂鋳型の1層を形成すると共に、これら工
程を順次繰り返して、砂の3次元造形物である砂鋳型を
造形する方法であって、 上記レーザは、複数の光ファイバを介して、薄く積層さ
れた砂上に導かれ、各光ファイバからのレーザの射出を
制御することによって、光照射部分を制御することを特
徴とする砂鋳型の積層造形方法。 - 【請求項8】 請求項7に記載の方法において、 上記薄く積層された砂に対し光ファイバを相対的に移動
させることによって、砂の必要とする部分全部にレーザ
を照射することを特徴とする砂鋳型の積層造形方法。 - 【請求項9】 熱硬化性レジンを被覆した砂を薄く積層
する積層工程と、 この薄く積層された砂を加熱する加熱工程と、 を含み、 これによって砂鋳型の1層を形成すると共に、これら工
程を順次繰り返して、砂の3次元造形物である砂鋳型を
造形する方法であって、 上記加熱は、多数の発熱点を有するサーマルヘッドを利
用し、各発熱点の発熱を制御することによって、加熱部
分を制御することを特徴とする砂鋳型の積層造形方法。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1つに記載さ
れた砂鋳型の積層造形方法によって作成された砂鋳型を
用いて、鋳物を製造することを特徴とする鋳物製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7296404A JPH09141385A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 砂鋳型の積層造形方法及びこれを用いた鋳物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7296404A JPH09141385A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 砂鋳型の積層造形方法及びこれを用いた鋳物の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09141385A true JPH09141385A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=17833115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7296404A Pending JPH09141385A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 砂鋳型の積層造形方法及びこれを用いた鋳物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09141385A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000024750A (ja) * | 1998-07-13 | 2000-01-25 | Toyota Motor Corp | 積層造形用レジン被覆砂及びそのレジン被覆砂を用いる積層造形方法 |
JP2003001368A (ja) * | 2001-06-20 | 2003-01-07 | Nakakin:Kk | 積層造形方法及び積層造形品 |
JP2005153013A (ja) * | 2003-10-31 | 2005-06-16 | Seiko Epson Corp | 基板の加工方法、マイクロレンズシートの製造方法、透過型スクリーン、プロジェクタ、表示装置並びに基板の加工装置 |
KR100707961B1 (ko) * | 2006-07-12 | 2007-04-16 | 주식회사 쿠키혼 | 레이저 가공방법 및 레이저 가공장치 |
CN100423869C (zh) * | 2006-11-24 | 2008-10-08 | 佛山市峰华自动成形装备有限公司 | 制作铸造模具的新方法和依该方法制得的铸造模具 |
JP2011079300A (ja) * | 2009-08-26 | 2011-04-21 | Hueck Rheinische Gmbh | 金属製プレスシート、エンドレスベルト又はエンボスロールの表面構造を製造する方法 |
JPWO2014010144A1 (ja) * | 2012-07-09 | 2016-06-20 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 三次元形状造形物の製造方法 |
CN114289685A (zh) * | 2022-01-12 | 2022-04-08 | 南京航空航天大学 | 一种多材质复合砂型成形方法及装置 |
-
1995
- 1995-11-15 JP JP7296404A patent/JPH09141385A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000024750A (ja) * | 1998-07-13 | 2000-01-25 | Toyota Motor Corp | 積層造形用レジン被覆砂及びそのレジン被覆砂を用いる積層造形方法 |
JP2003001368A (ja) * | 2001-06-20 | 2003-01-07 | Nakakin:Kk | 積層造形方法及び積層造形品 |
JP2005153013A (ja) * | 2003-10-31 | 2005-06-16 | Seiko Epson Corp | 基板の加工方法、マイクロレンズシートの製造方法、透過型スクリーン、プロジェクタ、表示装置並びに基板の加工装置 |
JP4729883B2 (ja) * | 2003-10-31 | 2011-07-20 | セイコーエプソン株式会社 | 基板の加工方法、マイクロレンズシートの製造方法、透過型スクリーン、プロジェクタ、表示装置並びに基板の加工装置 |
KR100707961B1 (ko) * | 2006-07-12 | 2007-04-16 | 주식회사 쿠키혼 | 레이저 가공방법 및 레이저 가공장치 |
CN100423869C (zh) * | 2006-11-24 | 2008-10-08 | 佛山市峰华自动成形装备有限公司 | 制作铸造模具的新方法和依该方法制得的铸造模具 |
JP2011079300A (ja) * | 2009-08-26 | 2011-04-21 | Hueck Rheinische Gmbh | 金属製プレスシート、エンドレスベルト又はエンボスロールの表面構造を製造する方法 |
JPWO2014010144A1 (ja) * | 2012-07-09 | 2016-06-20 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 三次元形状造形物の製造方法 |
CN114289685A (zh) * | 2022-01-12 | 2022-04-08 | 南京航空航天大学 | 一种多材质复合砂型成形方法及装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7085840B2 (ja) | 複数ビーム付加的製造 | |
EP0431924B1 (en) | Three-dimensional printing techniques | |
EP3700699B1 (en) | Diode laser fiber array for contour of powder bed fabrication or repair | |
JP3556923B2 (ja) | ステレオリソグラフィ用造形スタイルの構成による機械的特性の選択的な制御方法 | |
CN110267796B (zh) | 增材制造系统及方法 | |
Dickens | Research developments in rapid prototyping | |
JPH10507704A (ja) | 3次元物体の製造装置および方法 | |
KR20170133506A (ko) | 개선된 해상도 백그라운드를 가지는 객체들의 자유형상 제작을 위한 방법 및 장치 | |
CN111465466A (zh) | 处理装置及方法,标记、造型方法,电脑程序及记录媒体 | |
JPH09141385A (ja) | 砂鋳型の積層造形方法及びこれを用いた鋳物の製造方法 | |
JP3147744B2 (ja) | 砂鋳型の積層造形方法及びこれを用いた鋳物の製造方法 | |
JP2018065366A (ja) | レーザーを用いた3dプリンタの走査軌跡範囲を設定する方法 | |
Payne | Multiple beam laser diode additive manufacturing for metal parts | |
CN115921910B (zh) | 一种振镜喷头多材料3d打印设备及打印方法 | |
EP4065346B1 (en) | Additive manufacturing with uniform property distributions | |
EP4370335A2 (en) | A method for manufacturing an object, in particular an orthodontic appliance, by a 3d-printing device | |
Steen et al. | Rapid prototyping and low-volume manufacture | |
KR960013714B1 (ko) | 역회전 드럼을 이용하는 분말 분포장치 및 분말층 분포방법 | |
Liu et al. | A rapid prototyping apparatus for forming ceramic parts | |
JPH10166462A (ja) | 積層造形に用いられるマスク及びマスクの製造方法 | |
JP2000117839A (ja) | 積層造形方法 | |
JPH0957858A (ja) | 光造形方法 |