JPH11169342A - 内視鏡案内管 - Google Patents

内視鏡案内管

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JPH11169342A
JPH11169342A JP10258373A JP25837398A JPH11169342A JP H11169342 A JPH11169342 A JP H11169342A JP 10258373 A JP10258373 A JP 10258373A JP 25837398 A JP25837398 A JP 25837398A JP H11169342 A JPH11169342 A JP H11169342A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、処置部位の展開が良く、鉗子の自由
度が大きく、安全かつ容易に対象とする組織の切除・縫
合等の処置を迅速に行うことの出来る内視鏡案内管を提
供することにある。 【解決手段】本発明は、体腔内に挿入される外シース3
と、これの内部に配置される内シース4と、手元側に設
けられたスコープ固定具11と口金6,25を具備した
内視鏡案内管1において、上記外シース3の先端部近傍
の側壁部位に処置用開口部31を設けたものである。上
記処置用開口部31を内シース4の外面で閉じ、処置用
開口部31が病変部に位置するところまで外シース3を
挿入する。これにより外シース3の外面で処置粘膜を平
らに規定できる。その後、上記外シース3内から上記処
置用開口部31を通じて対象部位を処置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡下外科手
術、例えば経肛門的に処置を行うための直腸鏡として用
いたり、腹腔鏡下外科手術において処置腔の狭い場所ヘ
腹腔鏡を案内する腹腔鏡案内管として用いたりする内視
鏡案内管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、経肛門的に行われる外科手術とし
ては大きく分けて、(1) 肛門鏡を用いて直視下で行う経
肛門的外科手術と、(2) 肛門鏡よりも太めの筒を肛門に
挿入すると共にその筒に光学視管(以下スコープ)を装
着してスコープによる観察下で処置を行う経肛門的内視
鏡下粘膜切除術とがある。
【0003】内視鏡取付け用筒を用いる(2) の術式で
は、肛門鏡による直視下で直接に行う(1) の術式に比べ
て、かなり深い場所に位置する病変部に対しても適用可
能なものとなる。また、(2) の術式で用いるガイド用シ
ースは、外径が40mm、長さが10cm〜20cm程度のも
のであり、そのシースの先端は斜めに切り落とされ、ま
たシースの手元側には気密化機能を持った口金が気密的
に取り付けられている。そして、口金の部分に内視鏡を
気密的に固定する一方、その口金の部分から鉗子等の処
置具を気密的に挿入し、内視鏡による画像を見ながら処
置を行う。この際、シースの内部に炭酸ガスを送り込
み、直腸内を膨らませて処置用空間を積極的に作り出す
ようにする。
【0004】また、粘膜切除の場合にはその粘膜下に生
理食塩水を注入して切除部位を隆起させてから粘膜を高
周波電流により切除を行う。そして、粘膜切除後の欠損
部を縫合し、早期の回復と切除跡の潰瘍形成による狭窄
を防止するようにする。この縫合の縫合線は腸管の長軸
に直交する方向に形成するように行わなければならない
とされる。
【0005】これらの方法によれば、人の体壁に切開を
全く加えることなく、体内の病変部を切除することが可
能であり、患者の侵襲面において有用なものである。特
に、(2) の術式を利用しない場合、これに置き換わる手
技としては腹部切開を行い、直腸を切断する前方切除や
尾骨および下部仙骨の側方を肛門付近まで切開して行う
経仙骨的切除など、非常に侵襲の大きな術式のものとな
ることから、上述した経肛門的内視鏡下粘膜切除術は患
者にとって非常にメリットのある手技と言える。
【0006】これらの外科手術を行うための器材とし
て、例えばUSP4,538,594 やDE3319049 C2の口金付
シースがある。これは光学装置(スコープ)と鉗子類を
気密な状態で挿入して保持して処置を行うことが出来る
ものである。また、これらと同様の構成であるが、特に
内外筒からなる二重シースの内筒を外筒から突出させる
ようにすると共に、その内筒を交換可能としたものが知
られている(独実G 91 15 741.2)。
【0007】さらに、これらに類似の構造をとるものと
して、独実 G 83 16 987.3の直腸鏡がある。これは経肛
門的に直腸に挿入するシースの先端部の側壁に開口部を
設けると共に、光源のケーブルを取り付けた口金部をシ
ースの手元部に回転自在に取り付け、シースを挿入ある
いは抜去する際にはシースの開口部を閉鎖手段で閉鎖す
るというものである。
【0008】ところで、腹腔鏡下外科手術において、狭
い腔に対して処置を行う場合には複数の鉗子や圧排具を
用いて処置用腔を作りながら他の鉗子等で処置するのが
一般的である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】(従来技術の欠点)U
SP4,538,594 、DE3319049 C2または独実G 83 16 9
87.3のものではシース内を通じて直腸内に炭酸ガスを注
入して直腸内を膨らませて処置を行う。この送気を行う
際、鉗子類を気密的に挿入することが出来るように、口
金部には気密維持手段を有したポートが備えられてい
る。従って、処置を行う鉗子類はその気密部に握持され
る形になり、鉗子類を操作する場合、鉗子類の動きとし
てはその気密部を有したポート部を支点とする、かなり
制限されたものとなる。この制限された動きをカバーす
るため、鉗子類の先端部を若干屈曲させる等の工夫がな
されてきたが、鉗子類の先端部を屈曲させると、逆に鉗
子類の操作性が悪くなり、非常に難しい操作で処置を行
うことになる。
【0010】さらに、図21(a)で示す如く、ガスを
通気して膨らませた直腸の処置空間200は、シース2
01の斜めの開口端の位置から奥行きのある立体の空間
となる。このために、処置空間200内での処置作業は
3次元的な複雑な動きが必要であり、上述の鉗子類の操
作性の困難性と相まって高度の技術が必要とされてい
た。
【0011】また、シース201は直腸に挿入後、先端
側の斜めの開口端から処置空間200を通して病変部2
02を見下ろすような位置関係にセットされる。さらに
処置空間200が3次元的なものであり、しかも病変部
202は直腸の走行によって決められる様々な位置関係
をとるため、難しい処置となることが多い。特に直腸内
に存在する上、中、下直腸弁と呼ばれる弁、いわゆる直
腸ヒダ203と呼ばれる弁の裏側に病変部202が位置
する場合には、スコープ204によって観察するので、
前述のような奥行きのある立体空間になって観察し難い
ばかりではなく、病変部202を視野内に捉えることす
ら難しくなる。このような状態で粘膜切除等の処置を的
確に行うことは実際上、かなり困難であった。
【0012】しかも、病変部202を切除後、欠損部位
を縫合するとき、腸管の長軸に直交する方向に縫合線が
くるようにしなければならず、この方向を誤ると縫合に
よって狭窄部を作ってしまうこともあるので、その縫合
作業にはかなり慎重な作業が要求される。また、シース
201内は気密な状態に維持されるため、その縫合方法
も一般の腹腔鏡下手術でいうところの連続縫合であり、
シース201内で2本の鉗子で針を正しい向きに受け渡
すなどの難しい操作を伴うものである。
【0013】また、本手技は一般的にシースが長くなる
程、挿入する鉗子の自由度(特に腸管の長軸に対する角
度)が小さくなるため、病変部が深くなるほど難しさが
増すという事情もある。さらに、必要とする器材もガス
の供給装置や、高周波通電時の排煙を行う排煙装置、口
金部のシール部材等、種々の専用の器材を多く必要とす
る。これらの不都合を回避するために、通気を無くす方
法(口金を用いない)も試みられている。図21(b)
で示すものはガスの通気を無くして病変部202にシー
ス201の斜めの先端205を押し当て、その術野で処
置を行うときの方法であるが、一般に直腸の粘膜組織2
06は進展性が大きく、従って、その粘膜組織206に
シース201の先端205を押し当てると、粘膜組織2
06がシース201の先端205を越えてシース201
の内部まで入り込んで来てしまい、病変部202の展開
は極めて悪いものとなる。この状態では粘膜組織206
の層を切除するのは実際上、困難なものであり、切除す
べき層を誤って穿孔を起こしたり病変部202を取り残
したりしてしまう虞もあるので、術者は非常に慎重かつ
困難な作業を強いられることになる。
【0014】このように通気をなくすことで、確かに専
用器材が不要になり、また、鉗子の自由度が増す(支点
が無くなり鉗子全体を動かす事が出来る)等の利点があ
るが、逆に腸管の粘膜組織がシースの先端の開口部に潜
り込んでくるため、病変部が十分に展開出来ず、予定し
た切除ラインを得るのが難しくなるという、デメリット
がある。
【0015】その他、腹腔鏡下外科手術では狭い処置腔
で処置するため、その手技は非常に煩雑であり、また術
野展開が悪いために出血等を伴ったりすると、そのコン
トロールが困難になるなどの欠点もある。以上の如く、
従前の手技にはそれぞれ一長一短があり、いずれも難し
い手技であり、かなり熟練したテクニックが必要であっ
た。
【0016】(発明の目的)本発明は、比較的簡単な構
成でありながら、処置部位の展開が良く、処置具操作の
自由度が大きく、対象とする組織部位の切除・縫合等の
処置を安全かつ容易に行うことが出来る内視鏡案内管を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段および作用】(手段)上記
課題を解決するために本発明の内視鏡案内管は、体腔内
に挿入される細長い第1の筒状部材と、この第1の筒状
部材の内部に配置される第2の筒状部材と、上記筒状部
材の手元側に設けられその筒状部材内に挿入して使用す
る内視鏡を保持する内視鏡保持手段と、上記筒状部材内
に処置具を挿入するための手元口金とを具備した内視鏡
案内管において、上記第1の筒状部材の先端部近傍の側
壁部位に処置用開口部を設けたものである。
【0018】(作用)上記構成の内視鏡案内管を使用す
る場合、第1の筒状部材の開口部が病変部の位置になる
まで第1の筒状部材を挿入する。これにより第1の筒状
部材の外面で規定される処置平面(粘膜平面)を形成す
ることが出来る。また、第2の筒状部材を用いる場合、
例えば直腸に挿入する際、その第2の筒状部材で第1の
筒状部材を開口部を閉鎖した状態で行う。これにより開
口部で直腸の組織を損傷するのを防止することが出来
る。また、内視鏡は保持手段で保持しておくことができ
るので、作業性がよい。尚、手元口金部を大きく開口さ
せるようにする構造も可能であり、手元口金部を大きく
開口させれば、鉗子等の処置具の操作の自由度が増す。
また、このように手元口金部を大きく開口させる構造で
あれば、通気式(気密タイプ)のものと比べてダイレク
トな操作感が得られ、より処置操作が容易になる。高周
波処置の際には高周波通電時の排煙も良好である。さら
に、縫合する際は通気式のような鉗子による針の受け渡
しという難しい操作が不要であり、1針かける毎に体外
に針を引き出し正しく持ち直すことで、縫合する際の手
技が容易になる。また、縫合時、粘膜欠損部位は筒状部
材で管腔形状に保たれるので、縫合により狭窄をきたす
ようなことも防ぐことが出来る。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1ないし図7
を参照して本発明の第1実施形態に係る内視鏡案内管を
説明する。
【0020】図1(a)は第1実施形態に係る内視鏡案
内管1の組立て状態の装置全体の構成を示す説明図であ
る。内視鏡案内管1は挿入部2を有する。この挿入部2
は第1の筒状部材としての外シース3と、第2の筒状部
材としての内シース4を備えてなり、外シース3内に内
シース4を入れ子式に嵌合して組み合わせられる2重シ
ース構造のものである。外シース3と内シース4はいず
れも薄い壁の細長い円筒状に形成されている。各シース
3,4の先端部は直腸に挿入し易くするため、流線形曲
面の丸みを持ち、互いに密着し合う相似形状に形成され
ている。各シース3,4はシース越しに反対側に位置す
る組織を観察出来るように、例えば樹脂等の透明度を有
する材料で作られている。また、挿入時の生体組織の損
傷を防止するために各シース3,4の先端部は挿入性を
損なわない程度に柔らかく復元性のある可撓性を持たし
て形成しても良い。
【0021】図2(a)は外シース3側の部組を示した
ものであり、図2(b)は内シース4側の部組を示した
ものである。上記外シース3の手元側端部外周にはねじ
部5が形成されている。このねじ部5にはリング状の第
1の口金6がねじ込んで接続されている。第1の口金6
は外シース3に着脱できる接続構造である。このため、
病変部の深さに応じて、外シース3を長さの異なる別の
外シース3に置き換えることができる。第1の口金6の
手元側端部は外シース3に対するねじ込み部分を除き、
上記内シース4の手元側端部外周を囲み、その外周に直
接被嵌するように取り付けられている。
【0022】第1の口金6の内周面における中間部分に
は、全周にわたる溝が設けられており、この溝によって
図1(a)で示す如く、外シース3と内シース4を組み
立てた状態で、第1の口金6の内部に、ある容積を持っ
たチャンバー7を形成する。チャンバー7はルアー口金
8に連通し、また内外両シース3,4の間に形成される
隙間に連通する。そして、チャンバー7は後述するルア
ー口金8に接続される外部の吸引チューブ等によって吸
引作用を受け、内外両シース3,4の間に形成される隙
間を通じて吸引を行うようになっている。また、第1の
口金6、チャンバー7、及び外内両シース3,4の間の
隙間を通じて吸引を行う他に送気も行うことも必要に応
じて可能である。つまり、内視鏡案内管1には吸引手段
と送気手段が組み込まれている。
【0023】第1の口金6の外壁部には、上記チャンバ
ー7に連通するルアー口金8と、内視鏡案内管1の装置
全体を支えるためのグリップ用アーム(グリップ部)9
とが固定的に取着されている。さらに、第1の口金6の
外壁部には後述する内視鏡保持手段のスコープ固定具
(保持具)11を支えるL字形のアーム12の一端部
が、固定ねじ14を利用して第1の口金6に対して着脱
自在に固定される。
【0024】このアーム12を第1の口金6に取り付け
たとき、アーム12の他端部は内シース4の後述する第
2の口金25の手元端面に当たり、その第2の口金25
の抜けを防止する。つまり、アーム12は内シース4の
抜け防止機能を有するストッパを兼ねる(図1(a)の
組み立て状態を参照)。
【0025】また、図1(c)で示す如く、アーム12
の他端部にはスコープ固定具11の筒状のスコープガイ
ド16が取付け固定される。このスコープガイド16の
中心軸は挿入部2の中心軸にほぼ平行であり、スコープ
ガイド16の先端は挿入部2の内部に僅かに入り込ん
で、その内部に臨み、開口している。図1(c)で示す
如く、スコープガイド16の手元側端部外周にはねじ部
17が形成されている。このねじ部17には固定環18
が被嵌され、ねじ込まれている。固定環18には弾性O
リング19及びバックアップリング20が内装されてい
る。そして、スコープガイド16にスコープ(内視鏡)
37を差し込んでから固定環18をねじ込んで締め付け
ることにより、上記バックアップリング20と固定環1
8のつば部21との間で上記弾性Oリング19を軸方向
に押し潰す。このとき、弾性Oリング19は変形して内
側にも突き出す。この内方への弾性Oリング19の膨出
によって、スコープ37の外周を押さえて把持し、その
位置にスコープ37を固定する。上記バックアップリン
グ20はテフロン等の滑り性のある材質で作られてい
る。これによってスコープ固定時に弾性Oリング19が
ねじ切れることが防止される。
【0026】一方、上記内シース4の手元側端には上記
外シース3の内径とほぼ同じ大きさの開口を持つ第2の
口金25が接続されている。第2の口金25はその前端
部外周が第1の口金6の内周に嵌め込む。第2の口金2
5の前端部外周には固定用Oリング26が配設されてい
る。この固定用Oリング26は第2の口金25の外周面
に設けられた係合溝27に嵌め込まれている。このOリ
ング26により第1の口金6と第2の口金25の両者は
気密的に組み付けられ、かつ気密を保持した状態のま
ま、外シース3の内部で、内シース4及び第2の口金2
5の回転が可能である。また、外シース3から内シース
4を取り外す場合、第1の口金6から固定ねじ14を取
り外し、スコープ固定具11をアーム12ごと取り外
す。これにより外シース3から内シース4を引き抜き、
両者を分解することができる。
【0027】図1(d)で示す如く、内視鏡案内管1の
挿入部2を構成する外シース3と内シース4の両者はそ
の間に若干の隙間をもって嵌合させられている。内シー
ス4の先端部には1つ以上の凸部28が設けられてお
り、この凸部28の位置に対応一致して上記外シース3
の内面には1つ以上の凹部29が設けられている。そし
て、凸部28を選択した凹部29に嵌まり込み係合させ
ることによって内シース4と外シース3を連結し、挿入
部2の回転操作時において、その内シース4と外シース
3の軸や嵌合位置がずれないように固定する。
【0028】図3で示す如く、外シース3の先端部近傍
の側壁部にはその内外に貫通する横孔からなる第1の開
口部31が形成されている。ここでの第1の開口部31
は外シース3の軸方向に短軸をもつ楕円形状の孔によっ
て形成されている。一方、内シース4の先端近傍の側壁
部にも外シース3の軸方向に短軸をもつ楕円形状の横孔
からなる第2の開口部32がその内外に貫通して形成さ
れている。第1の開口部31と第2の開口部32の位置
は対応一致しており、また、第1の開口部31と第2の
開口部32の大きさはほぼ同一に形成されている。
【0029】そして、図3に示す如く、第2の口金25
を回転させることで、これらの開口部31,32を重な
らないようにずらすことも、完全に一致させることも、
一部を一致させることもできる。少なくとも一部を一致
させることにより、装置全体としての開口部を形成す
る。各々の開口部31,32が重ならないようにずらす
ことにより装置全体としての開口部が閉鎖する。図3
(b)は各開口部31,32周りの展開図を示したもの
である。同図3(b)の斜線の領域が各々の開口部3
1,32が互いに重なり合った部分であり、この重なり
合った領域の部分で処置可能な処置窓33を形成する。
【0030】次に、内視鏡案内管1の実際の使用例につ
いて、図4を参照して説明する。まず、外シース3内に
内シース4を装填した図1で示す状態に内視鏡案内管1
を組み立てる。また、外シース3の第1の開口部31と
内シース4の第2の開口部32の位置を完全にずらして
内シース4と外シース3の外周部部分で処置窓33、つ
まり開口部31,32を閉鎖した状態とする。このよう
にして処置窓33を閉鎖した状態で、内視鏡案内管1の
挿入部2を直腸に挿入する。このとき、処置窓33は閉
塞しているので、処置窓33から内視鏡案内管1内への
直腸粘膜組織の不要な侵入を阻止し、組織の損傷を防止
する。また、外シース3の先端部は流線形の曲面をなし
ており、これにより挿入部2を体腔内に挿入するときに
組織を損傷することを防ぎ、それに加えて、両シース
3,4の先端部が共に流線形の曲面をなしているため、
観察光の乱反射を防止し、先端部越しにスコープ37で
体腔内を観察する際、良好な観察ができる。また、出血
の確認や外シース3の外面での圧迫止血も可能である。
【0031】そして、挿入部2を直腸内に挿入する際は
外内両シース3,4の先端部越しのスコープ画像を見な
がら行い、外シース3の第1の開口部31に病変部34
が一致する位置まで挿入する。この挿入位置になったと
ころで、内シース4を回転させて処置窓33を所望の大
きさに開く。こうすることで、病変部34が直腸ヒダ3
6の裏側に位置するような場合でも外シース3の外周面
で直腸ヒダ36を押さえて規定される処置平面を形成す
ることが出来る。このため、病変部34の観察及び処置
が常に安定した状態で出来るようになる。
【0032】図5は処置するときの様子である。前述の
如く、直腸の粘膜は進展性があるので、開口した処置窓
33から組織部分がシース3,4内に入り込み易く、処
置空間を狭くする虞がある。これを防ぐために図5
(a)で示す如く、処置する部位のみに開口させた処置
窓33を置き、鉗子やメス等の処置具38で病変部34
の切除を進め、それに従って内シース3を同図5(a)
中の矢印で示す方向に回転させて、図5(b)で示す如
く、処置窓33の開口位置やその大きさを適宜変化させ
ていくようにする。
【0033】高周波電流を用いて病変部34を切除する
際にはその処置により発生する煙が視野の妨げとなる
が、この場合にはルアー口金8に吸引ラインを接続し、
内外両シース3,4の間の隙間を通じて吸引し、排煙を
行うことが出来る。このため良好な術野のもとで処置を
行うことができる。また、そればかりでなく、挿入部2
に透明度を有したシース3,4を用いたことで、出血の
様子を確認したり、切除創39の圧迫止血を行うことも
可能になる。勿論、小さめの開口部31を有する外シー
ス3を用いれば、粘膜が処置スペ−スを狭くすることも
ないので、外シース3のみで処置を行うことも可能であ
る。
【0034】外シース3のみで処置を行う場合、図2
(c)で示すような吸引チューブ41を図2(a)中の
破線で示す如く、ルアー口金8に接続して、排煙のため
の吸引手段を構成するようにする。この吸引手段では吸
引チューブ41の手元端に屈曲形成したテーパ部42の
部分をルアー口金8の内孔面のテーパとを嵌合させる等
により容易に組み付けることができる。
【0035】病変部34を切除した後の縫合は内シース
4の第2の口金25の開口が十分に大きいので、持針器
により体外で使い易い向きに縫合針を把持したまま、そ
の内シース4内に縫合針を内部に導くことが出来る。こ
の作業を1針毎に行い、いわゆる体外結紮を行うこと
で、従来の連続縫合のような特殊な技術は必要でなくな
る。この際、直腸の内腔は外シース3の外周面で押さえ
られるので、術後の狭窄という点でも心配がない。
【0036】次に別の切除方法の例を説明する。まず、
前述した図5の場合と同様に処置窓33を作り、その処
置窓33を通じて、図6で示す如く、切除しようとする
粘膜組織の部位に十分な生理食塩水を注入する処置を行
い、切除対象部位43を膨らませる。そして、その切除
対象部位43に対し、内シース4の開口部32の右側約
半周にわたって設けられた高周波通電用ワイヤ44を、
通電しながら内シース4ごと右側より回転して進めてい
く。これによって止血をしながら一括切除することが出
来る。
【0037】さらに別の切除方法の例を図7で示す。外
シース3と内シース4との間に処置窓33を囲むように
高周波スネア45を配置し、図6で示した例と同じく、
切除しようとする粘膜組織の部位に十分な生理食塩水を
注入し、その粘膜組織の切除対象部位43を隆起させた
後、その切除対象部位43を高周波スネア45で緊縛
し、ついで、高周波スネア45に通電することにより病
変部を切除する。この方法によれば、先の方法に比べ
て、病変部を容易に切除することができる。
【0038】腹腔鏡下外科手術において処置腔の狭い深
部の場所で処置を行うなどの場合は本装置を経皮的に腹
腔に挿入し、開口部に目的とする組織を配置させること
で、上述の使用例と同様、良好な術野のもとで容易に処
置を行える。また、本装置はその他、経腟的な処置を行
う場合や、後腹膜腔等の通常は腔がない場所に対しても
適応可能である。
【0039】(第2実施形態)図8を参照して本発明の
第2実施形態に係る内視鏡案内管を説明する。この実施
形態は前述した第1実施形態の変形例であり、以下、第
1実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0040】外シース3の手元側端部外周には筒状の接
続部材51がねじ込み接続され、この接続部材51には
第1の口金6が取り付けられている。また、装置全体を
支えるためのグリップ用アーム9はその接続部材51に
固定されている。第1の口金6には固定ねじ52が設け
られており、この固定ねじ52によって上記接続部材5
1に第1の口金6を締結する。接続部材51の外周には
一周する係合用溝53が形成されている。この係合用溝
53には第1の口金6に取着した固定ねじ52の先端が
嵌まり込んで係合し、第1の口金6を締付け固定できる
ようになっている。つまり、第1の口金6は接続部材5
1に対する回動が可能であると同時に固定ねじ52によ
り、任意位置に締付け固定がなされる。
【0041】スコープ固定具11は外シース3の第1の
口金6の開口内周に形成した複数の凹部54のいずれか
を選んで、その選んだ凹部54に取付け固定される。ス
コープ固定具11は接続部材51と共に回転自在であ
り、このため、外シース3の中心軸から偏心した位置に
あっても回転位置を変えることにより例えば斜視スコー
プを用いても外シース3の全面を観察することが可能に
なる。この場合、スコープ37は30゜以上の斜視方向
を有するものが使用する。これによれば、口金の部材が
回転するので、斜視スコープを用いても筒状部材の内面
全てを視野に捉えることが可能である。尚、外シース3
内に内シース4を内挿して使用することもよいが、内シ
ース4を設けないで使用してもよい。
【0042】(第3実施形態)図9を参照して本発明の
第3実施形態に係る内視鏡案内管を説明する。この実施
形態は前述した第1実施形態の変形例であり、以下、第
1実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0043】外シース3の先端は開口しており、その先
端開口部55から内シース4の先端部が突没するように
なっている。第1実施形態と同様、内シース4の先端部
は閉塞されている。内シース4の先端近傍側壁部には内
シース4の軸方向に長軸をもつ楕円形の開口部32が設
けられており、外シース3の先端開口部55の部分から
内シース4の先端部を突き出させることによりその突出
量を調節して内シース4の側方に設けた開口部32によ
り形成する処置窓33の大きさを調節自在な構成とした
ものである。
【0044】(第4実施形態)図10を参照して本発明
の第4実施形態に係る内視鏡案内管を説明する。この実
施形態は前述した第1実施形態の変形例であり、以下、
第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0045】この実施形態での外シース3はその先端が
斜めの端縁からなる開口61を形成し、内シース4の先
端部は第1実施形態と同様に閉塞されていると共に、内
シース4の先端近傍側壁部には内シース4の軸方向に長
軸をもつ楕円形の開口部32が設けられている。そし
て、内シース4を回転させることにより外シース3の先
端の斜めの端縁で内シース4の開口部32を閉鎖した
り、開放したりして処置窓33を閉じたりその開口の大
きさを自由に調節したりすることが出来るように構成し
たものである。
【0046】(第5実施形態)図11ないし図13を参
照して本発明の第5実施形態に係る内視鏡案内管を説明
する。この第5実施形態は前述した第1実施形態の変形
例であり、以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明
する。
【0047】図11(a)はこの実施形態に係る内視鏡
案内管1の組立て状態の全体的構成を示す説明図であ
る。この内視鏡案内管1は大きく分けると、図12でそ
れぞれ示す如くの、外シース3、内シース4、口金71
の3つの部組の部分からなっている。まず、外シース3
の部組について述べると、これは先端部近傍に、その先
端部の流線形状部分に一部がかかるように第1の開口部
31が設けられている。外シース3の手元部72にはル
アー口金8が取着され、その手元部72の外周にはOリ
ング73と複数の糸固定部74が設けられている。
【0048】上記口金71にはスコープ固定具11と固
定具グリップ用アーム9が取り付けられている。口金7
1の前端部内周には、一周する係合用溝75が形成され
ており、この口金71の前端部内周の部分には上記外シ
ース3の手元部72の部分が差し込まれて嵌合するよう
になっている。そして、外シース3の手元部72に口金
71を被嵌したとき、上記Oリング73が上記溝75に
密に嵌め込み係合し、装着状態を維持するようになって
いる。
【0049】上記スコープ固定具11はS字状の支持ア
ーム76の先端に保持されている。支持アーム76の基
端は上記口金71の部材に設けたピン77を介してその
口金71に枢着されている。そして、外シース3に内シ
ース4を挿入する際にはピン77を中心に支持アーム7
6を回転させて上方の図中破線で示す位置へスコープ固
定具11を退避させることができる。
【0050】また、上記スコープ固定具11の支持アー
ム76において、上記ピン77の周りの部分はカム78
が形成されており、このカム78には口金71の部材に
設けた板ばね79が常に当たって係合している。そし
て、支持アーム76が回転する際、カム78が板ばね7
9を押し下げることによってクリック感を発生させると
共に、上記支持アーム76を使用位置(図12中実線で
示す位置)と退避位置(図12中2点鎖線で示す位置)
にそれぞれ保持するようになっている。
【0051】上記スコープ固定具11のスコープの固定
手段は支持アーム76の内部に設けられたコイルばね8
1と、このコイルばね81によって付勢された押し釦8
2と、この押し釦82の先端に接続された固定リング8
3を備えて構成されている。上記固定リング83は支持
アーム76に形成したスコープ保持用孔84の内径に等
しい内径で形成され、押し釦82を押し込むことにより
スコープ保持用孔84に同軸的に位置するように設置さ
れている。上記固定リング83はコイルばね81によっ
て上方へ移動するように常に付勢されている。そこで、
押し釦82を押し下げて、スコープ保持用孔84及び固
定リング83の孔を一致させ、その両孔内にスコープを
挿入し、押し釦82を開放すると、スコープはコイルば
ね81によって上方へ移動しようとする固定リング83
により押さえられてスコープ保持用孔84内に固定され
る。
【0052】また、内シース4の先端部は外シース3の
先端部における流線形状に合わせて相似の流線形状で、
各先端部が互いに密着するように形成されている。この
実施形態での内シース4は開口部を形成していない。内
シース4の手元部85は手元側がテーパ状に広がるラッ
パ状に形成されており、この手元部85の外周には弾性
Oリング86が設けられている。
【0053】上記口金71には内シース4の手元部85
に対応して形成したテーパ形状の嵌合部87を有した装
着孔88が設けられている。装着孔88の内面には一周
する溝89が形成され、この溝89には外シース3に内
シース4を差し込んで装着したとき、上記内シース4の
弾性Oリング86が嵌り込んで係合するようになってい
る。
【0054】上記内シース4の手元部85の端部には上
記支持アーム76に係合する溝状の押さえ部90が形成
されている。そして、内シース4を外シース3に装着し
たとき、口金71に設けた支持アーム76を図12中実
線で示す位置とすることによりその支持アーム76の部
分が押さえ部90に嵌り込んで押し当たり、外シース3
内に装着した内シース4を保持するようになっている。
【0055】これら3体を組み合わせる場合には、まず
外シース3に口金71を嵌め込んで装着し、この後、ス
コープ固定具11を上方へ退避させ、口金71を通じて
外シース3内に内シース4を挿入して嵌め込む。この状
態では外シース3と内シース4の間は第1の開口部31
周りを除き、各Oリング73,86によってシールされ
ているため、直腸内にシース3,4を挿入するとき、ル
アー口金8からガスを送ることによって腸内を膨らませ
ることが出来る。このため、より安全に挿入操作が出来
るようになる。なお、処置は内シース4を抜去した状態
で外シース3の開口部31を処置窓33としてこれを通
じて行う。
【0056】次に、この実施形態の内視鏡案内管1を用
いた実際の使用方法について記す。一般に鉗子等の処置
具の操作性はシースの長さ、シースの内径に大きく影響
される。シースが長くなるほど、またシースの内径が小
さくなるほど操作性は悪くなる。従って、第1実施形態
のように病変部の深さによって適切なシースの長さに変
えることも1つの解決法であるが、ここでは病変部を手
前側に牽引して行う方法について図13を参照して述べ
る。
【0057】まず、図11で示す如く組み立て、この状
態で直腸内に挿入する。この後、内シース4のみを抜去
し、外シース3内を通じてその第1の開口部31より持
針器等で直腸組織部91に糸92を掛け、口金72の開
口を通じて体外にその糸92を導き出す。この作業を直
腸の全周において行う。このため、外シース3を回転さ
せて開口部31を移動させながら行うことになる。その
後、外シース3を抜去する。
【0058】次に、これらの糸92を牽引しつつ糸92
が外シース3の外面に沿うように外シース3を再度挿入
し、スコープで観察しながら病変部93が開口部31の
位置にくるまで糸92を牽引する。病変部93の位置が
決定したらこれらの糸92を糸固定部74にそれぞれ結
び付けることで病変部93を固定する。既に記したよう
に、直腸組織部91は進展性があるため、牽引すること
で病変部93をかなり手元側まで引き寄せることが出来
る。以上により図13で示す如く、病変部93が元にあ
った深さL1 に比べて浅い位置L2 において処置ができ
るため、非常に容易な処置が可能となる。
【0059】(第6実施形態)図14乃至図20を参照
して本発明の第6実施形態に係る内視鏡案内管を説明す
る。この実施形態に係る内視鏡案内管は、前述した第1
実施形態の変形例であり、以下、その第1実施形態と異
なる点を中心に説明する。
【0060】図14及び図15に示す如く、内視鏡案内
管1の外シース3の手元側端には筒状のフランジ部材1
00が同軸的に取着固定され、フランジ部材100には
外側へ延びるフランジ101が設けられている。また、
第1の口金6の先端には上記フランジ101に向き合う
ように突き出した先端筒部102が形成され、この筒部
102の先端面部分には上記フランジ101に向き合う
べく弾性をもつリング状の部材である弾性リング103
が配設されている。第1の口金6の先端筒部102の外
周面にはねじ部104が設けられ、このねじ部104に
締付け部材105をねじ込むことにより上記フランジ1
01を第1の口金6に締結すると共に、上記弾性リング
103に上記フランジ101の面が押し付けられ、この
部分を気密的に固定する。
【0061】また、外シース3の手元側端には上記フラ
ンジ部材100の後端は上記フランジ101の面より手
元側に僅かに延びた筒状の突起部106を形成してお
り、この突起部106は第1の口金6の先端筒部102
の内面に設けられた溝部107に嵌め込むことにより外
シース3と第1の口金6の中心軸を一致させるよう作用
する。
【0062】一方、スコープ固定具11は上記同様に第
1の口金6から延びるL字型のアーム12の一端部によ
り保持されている。また、アーム12の他端部にはスコ
ープ使用位置で内外シース3,4の中心軸とある角度を
もったスリット状のカム孔111が設けられている。そ
して、アーム12はそのカム孔111の内部に第1の口
金6側のピン112を配設することにより取り付けられ
ている。
【0063】上記スコープ固定具11は図14(a)
中、実線で示す位置から2点鎖線で示す位置まで、ピン
112を中心に旋回可能である。また、2点鎖線で示す
状態において、外シース3から内シース4を抜去するこ
とが可能である。また、スコープ固定具11は上記ピン
112に係合したカム孔111の方向にスライド可能で
あり、先端側に向けスライドさせると、スコープ固定具
11の全体が若干上方に移動する。これにより、内シー
ス4を取り外した状態で、外シース3の内面とスコープ
との間に不要な隙間をあけることを防ぐことができる。
【0064】図16で示す如く、上記ピン112はビス
113により第1の口金6にねじ止め固定された一対の
支持板114に貫通して架設されている。ピン112の
一端にはそれの軸部112aより太い径の頭部112b
が形成されている。頭部115にはその軸部112aを
回転操作するドライバー(図示せず)を係合する溝11
6が形成されている。また、軸部112aの他端部には
雌ねじ117が形成され、この雌ねじ117にはゴム等
の弾性体によりキャップ状に形成されたゴム製ばね部材
118を保持する芯材119がねじ込まれている。上記
ばね部材118は一方の支持板114の外壁面に向き合
って位置している。
【0065】さらに、上記カム孔111の両端部には座
グリ部121が形成され、この座グリ部121にはカム
孔111に嵌合しているピン112の頭部(段部)11
2bが嵌り込んで係合し、このとき、アーム12のスラ
イドを阻止するようになっている。上記ばね部材118
を押し込むことによりピン112を押し込むと、座グリ
部121に係合していたピン112の頭部112bを座
グリ部121の外へ出してピン112を開放し、カム孔
111に沿ってのアーム12のスライドが可能となる。
【0066】図17は処置を行う場合の様子を示したも
のである。前述の様に、外シース3から内シース4を抜
去し、アーム12をスライドさせてスコープ固定具11
を先端側に位置させ、このスコープ固定具11にスコー
プを装着する。さらに、内シース4内に吸引チューブ4
1を位置させて装着する。この状態で外シース3の開口
部31に位置させた病変部34を、スコープ画像を観察
しながら処置する。
【0067】次に、上記内シース4の先端形状について
説明する。図14(a)(b)と図18(a)(b)に
示すように、内シース4の先端部は閉じており、また、
外シース3の先端部に対して異った形となっている。す
なわち、図14(b)で示すように、内シース4の先端
部の形状は中心が外シース3の中心(C1 )と同じくす
る面124と、外シース3の中心(C1 )からオフセッ
トしているオフセット面125(中心C2 )と、このオ
フセット面125と内シース4の手前側の外面126と
を滑らかにつなぐ移行範囲127とからなる。(尚、本
実施形態では最先端部分128は外シース3のものに対
して僅かに小径な球頭円錘形に形成されている。)上記
移行範囲127は概ね第1の開口部31の中央よりも手
前側に位置している。内シース4の先端部をこのような
形状とすることにより、外シース3に対し、内シース4
を回転させることで、第1の開口部31を塞ぐ第1の位
置と、第1の開口部31を開放する第2の位置を選択で
きる。また、この形状であれば、図19に示すように先
端が斜めに開放している形式の外シース3に対しても使
用可能である。この場合はオフセット面125に病変部
34を押し当てるように、シース3,4の位置を決めれ
ば良い。
【0068】このような形状の先端部を持った内シース
4による効果としては、まず直腸への挿入時、及び抜去
時に開口部31で粘膜を損傷するのを防止することがで
きるという点が挙げられる。実際に直腸へ挿入する場合
は、ルアー口金8に、空気を送り込むポンプ、例えばい
わゆる2連球(Double bulbs)と呼ばれるポンプを取り
付け、これにより開口部31を通じて直腸内に空気を入
れ、直腸を膨らませながら内視鏡案内管1を挿入してい
く。ここで、外シース3の第1の口金6の内面と内シー
ス4の第2の口金25とはシール部材131で気密的に
連結されている。また、内視鏡案内管1を挿入していく
とき、図18(b)で示すように、内シース4の先端部
で外シース3の第1の開口部31を閉鎖した状態として
おく。
【0069】一方、処置後に、内視鏡案内管1を直腸か
ら抜去するときには、まず、図18(a)で示すよう
に、内シース4のオフセット面125が外シース3の開
口部31に概ね一致する位置になるようにして外シース
3に対して内シース4を挿入する。この向きで、外シー
ス3に対して内シース4を差し込めば、第1の開口部3
1から外シース3の内部に入り込んでいた粘膜組織を第
1の開口部31の周囲部分と内シース4との間に挟み込
んで、損傷させてしまうというような事態を防げる。
【0070】この後、挿入時と同じく2連球のポンプで
空気を送り込むことにより外シース3の開口部31付近
に位置する組織を、その開口部31より外側へ押し出し
ながら内シース4を回転させて、その内シース4の先端
部で、外シース3の開口部31を閉鎖する。この際、空
気を送り込むことにより第1の開口部31の外側へ組織
を押し出しながらその第1の開口部31を閉鎖するの
で、開口部31より粘膜を損傷する虞がない。内シース
4で第1の開口部31を閉鎖した後はそのまま直腸から
抜去すればよい。尚、これら一連の作業は全てスコープ
観察下で行う。
【0071】次に、本実施形態の案内管1を用いて患者
の体内の粘膜組織のみを切除する手技の例について説明
する。なお、粘膜組織内に留まる病変部に対しては病変
部の周囲に生理食塩水を注入し、粘膜組織を浮かせた状
態(剥離した状態)で切除するのが一般的である。
【0072】ここでは、粘膜組織を切除する手段として
レーザ−メスと、ICG(インドシアニングリーン)と
呼ばれる溶液とを組み合わせた処置方法について説明す
る。ここで、用いるレーザ−メスはその波長が805n
mである半導体レーザーとする。さらに、上記ICG溶
液は生体内での吸収スペクトルが半導体レーザーの波長
にほぼ等しく、従って、ICGを含まない生体組織に比
べ、効率よくレーザー光を吸収するという特徴を持つ。
【0073】以下、粘膜組織を切除する処置手順につい
て説明する。 (1) まず、図20(a)に示すように、内視鏡にて(上
記開口部31に位置する)粘膜組織内に留まる病変部を
確認する。 (2) 次に、アプリケーター140に局注針141を組合
せ、同図20(b)に示すように、内視鏡の視野内に局
注針141を捉える。
【0074】(3) 内視鏡の視野内で、局注針141の針
部を突出させた状態で、病変部34の周囲にその針部を
刺入し、粘膜組織の下の粘膜下層142と呼ばれる層ま
で局注針141の針部の先端を導き、ICG溶液143
を注入する。この後、病変部34が十分に隆起している
ことを確認する(同図20(d)から(e)を参照)、
このとき、ICG溶液143は粘膜組織の下に存在し、
粘膜組織は粘膜下層142の下の筋層144から十分な
距離を隔てた状態で剥離された状態になる。
【0075】(4) 次に、アプリケータ140より局注針
141を外し、代わりにレーザーメスのレーザープロー
ブ145を装着する。同図20(e)に示すように、病
変部34の周囲にレーザープローブ145の先端を当
て、切開を進める。この際、粘膜組織の下のICGがレ
ーザー光を吸収するので、ICGの存在する粘膜下層1
42よりも深い筋層の部分にはレーザーの影響は伝わり
にくい。
【0076】(5) 従って、筋層144を損傷させること
なく、同図20(f)に示すように確実に粘膜下層14
2にて切開し、粘膜組織内に留まる病変部を一括で切除
することが可能になる。
【0077】本方法では特に胃や腸等(含む直腸)の消
化管粘膜の切除術に対して行われ、その大きな特徴は、
粘膜下層に沿って粘膜組織を出血無く、かつ熱損傷を低
く抑えて確実に切除出来ることにある。そのため、電気
メスにより切開を行う従来法と比べ、筋層を損傷した
り、更に穿孔を引き起こしてしまうというような事態を
回避出来ることに最大のメリットがある。
【0078】尚、本実施形態では半導体レーザーと、I
CG溶液との組合せであるが、本法は、レーザーの波長
と、組み合わせる溶液の吸収スペクトルとがほぼ一致し
ていれば同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0079】本発明は前述した実施形態の説明のものに
限定されるものではなく、また、前述した説明による
と、少なくとも以下に列記する各事項のものが得られ
る。また、各項を任意に組み合わせた事項のものも同様
である。
【0080】〈付記〉 1.体腔内に挿入される細長い第1の筒状部材と、この
第1の筒状部材の内部に配置される第2の筒状部材と、
上記筒状部材の手元側に設けられその筒状部材内に挿入
して使用する内視鏡を保持する内視鏡保持手段と、上記
筒状部材内に処置具を挿入するための手元口金とを具備
した内視鏡案内管において、上記第1の筒状部材の先端
部近傍の側壁部位に処置用開口部を設けたことを特徴と
する内視鏡案内管。 2.第1項の内視鏡案内管において上記手元口金の部材
には少なくとも30゜以上の視野方向を有する内視鏡を
保持する手段が設けられ、その口金の部材は上記筒状部
材に対して回転自在に取り付けられていることを特徴と
するもの。これによれば、口金の部材が回転するので、
斜視スコープを用いても筒状部材の内面全てを視野に捉
えることが可能である。
【0081】3.第1,2項の内視鏡案内管において、
上記第1の筒状部材の先端部は丸みを持った形状であ
り、少なくとも先端部から上記開口部の手元側端の部分
まで透明であることを特徴とするもの。これによれば、
体腔内に挿入部を挿入するときに組織が損傷するのを防
ぎ、病変部を常に観察しながら開口部に導くことが出来
る。また、出血の確認や第1の筒状部材の外面での圧迫
止血も可能である。
【0082】4.第1〜3項の内視鏡案内管において、
上記第1の筒状部材の先端部は可撓性材料からなること
を特徴とするもの。これによれば、直腸の走行にあった
形状に先端部の形状が変化するので、挿入持に組織を裂
いてしまう危険性をより低くすることが出来る。
【0083】5.第1〜4項の内視鏡案内管において、
上記第1の筒状部材の手元部側より上記開口部近傍に向
けて、吸引手段が設けられていることを特徴とするも
の。これによれば、高周波通電時の排煙をより積極的に
行うことが出来る。
【0084】6.第1〜5項の内視鏡案内管において、
上記第1の筒状部材は上記手元口金に対して着脱自在で
あることを特徴とするもの。これによれば、病変部の深
さによって適切な長さの筒状部材のものに付け替えるこ
とが出来る。
【0085】7.体腔内に挿入される細長い第1の筒状
部材と、この第1の筒状部材の内部に配置される第2の
筒状部材と、上記筒状部材の手元側に設けられ少なくと
も第1の筒状部材内に挿入して使用する内視鏡を保持す
る内視鏡保持手段と、上記第1の筒状部材の内径とほぼ
同じ大きさの開口を形成して上記筒状部材内に処置具を
挿入するための手元口金とを具備した内視鏡案内管にお
いて、第1の筒状部材と第2の筒状部材のうち少なくと
も第1の筒状部材の先端部近傍の側壁部に処置用開口部
を設け、第2の筒状部材の内部は体外に開放されており
(気密構造は無い)、第1の筒状部材と第2の筒状部材
は上記開口部を閉鎖して案内管全体として開口部を持た
ない第1の位置と、上記開口部を開き案内管全体として
開口部を持つ第2の位置とを選択するようにしたことを
特徴とする内視鏡案内管。これによれば、処置可能な開
口部の開閉とその開口部の大きさを変えることが出来る
ため、直腸組織が筒状部材の内部に入り込んで来るのを
防ぐことが出来、常に安定した処置平面を形成すること
が出来る。
【0086】8.第6,7項の内視鏡案内管において、
第1の筒状部材と第2の筒状部材は透明度を有する材質
から成ることを特徴とするもの。これによれば、挿入時
に組織が損傷するのを防ぎ、内視鏡により病変部を常に
観察しながら開口部に導き開口部の大きさを適切に変え
ることが出来る。また、出血の確認や第1の筒状部材の
外面での圧迫止血も可能である。
【0087】9.第7,8項の内視鏡案内管において、
上記開口部より手元側に第1の筒状部材の内面と第2の
筒状部材の外面とが作る隙間をシールする手段が設けら
れ、この隙間と案内管の外部とを接続するルアー口金を
配置したことを特徴とするもの。これによれば、高周波
通電時の排煙をルアー口金から吸引をかけることで行え
る。
【0088】10.第7〜9項の内視鏡案内管におい
て、第1の筒状部材と第2の筒状部材とを相対的に回転
させることにより、第1の位置と第2の位置を形成する
ことを特徴とするもの。 11.第7〜9項の内視鏡案内管において、第1の筒状
部材と第2の筒状部材とを相対的に軸方向へスライドさ
せることにより、上記第1の位置と第2の位置を形成す
ることを特徴とするもの。
【0089】第10,11項によれば、処置可能な開口
部の大きさを変えることが出来るため、直腸組織が筒状
部材の内部に入り込んで来るのを防ぐことが出来、常に
安定した処置平面を形成することが出来る。
【0090】12.第7,10,11項の内視鏡案内管
において、第2の筒状部材或いは第1の筒状部材のいず
れか一方の開口部周辺の少なくとも半周に渡って切除手
段を配置したことを特徴とするもの。
【0091】13.第7,10,11項の内視鏡案内管
において、上記開口部を囲むように第1、第2の筒状部
材の間にスネアを配置したことを特徴とするもの。これ
によれば、第1の筒状部材、第2の筒状部材の位置関係
を変化させることにより病変部を一括切除することが可
能で手技が容易になる。 14.第10項の内視鏡案内管において、第1の筒状部
材及び第2の筒状部材の開口部の形状は、筒状部材の軸
方向に短軸を有する楕円形状であることを特徴とするも
の。これによれば、各々の開口部を楕円形状とすること
で、これらによって作られる処置平面は円形に近い形状
になるため、処置し易くなる。
【0092】15.体腔内に挿入される細長でその先端
部近傍に開口部を有する第1の筒状部材と、第1の筒状
部材の内径とほぼ同じ大きさの開口を有し処置具を挿入
する手元口金と、この手元口金に接続されて全体を支え
るアーム部等からなるグリップ部と、第1の筒状部材の
内部に配置される第2の筒状部材とを具備した内視鏡案
内管において、上記口金には少なくとも1つ以上の糸固
定手段が設けられていることを特徴とするもの。これに
よれば、病変部を手前側に引き寄せて固定することがで
きる。
【0093】16.第15項の内視鏡案内管において、
上記各筒状部材は透明度を有していることを特徴とする
もの。これによれば、病変部を常に観察しながらこの部
分に開口部を導くことが出来る。また、出血の確認や第
1の筒状部材の外面での圧迫止血も可能である。
【0094】17.体腔内に挿入される細長でその先端
部近傍に開口部を有する第1の筒状部材と、第1の筒状
部材の内径とほぼ同じ大きさの開口を有し処置具を挿入
する手元口金と、これに接続されて全体を支えるグリッ
プ部と、第1の筒状部材の内部に配置される第2の筒状
部材とを具備した内視鏡案内管において、上記口金には
内視鏡保持手段が設けられていることを特徴とするも
の。これによれば、第2の筒状部材を用いずに処置する
ことができる。これにより処置する空間(筒状部材の内
径)が大きくなるので、処置具の自由度が大きくなる。
【0095】18.第15項の内視鏡案内管を使用して
直腸内の粘膜組織を切除する方法において、上記口金か
ら針付の糸を把持した持針器を挿入して、先端部近傍の
開口部から組織に糸をかける行程と、組織にかけた糸を
筒状部材の内部を介して上記口金から体外に引き出す行
程と、上記内視鏡案内管を直腸から抜いて糸のみを残す
行程と、糸を引きながら上記内視鏡案内管の外面を沿う
ように再度直腸内に挿入する行程と、上記開口部から切
除対象組織を処置出来る位置迄糸を引くことで組織を引
き寄せる行程と、糸を上記糸固定手段に固定する行程
と、粘膜組織を切除する行程とからなるもの。これによ
れば、病変部を手前側に引き寄せて固定することで、よ
り浅い位置での処置が可能になる。これにより、処置具
の自由度が大きくなり、非常に容易な処置となる。
【0096】19.第1項の内視鏡案内管において、第
2の筒状部材を第1の筒状部材の内部に配置したとき、
これらにより形成される隙間を気密的にシールする手段
を有し、この状態で処置用開口部を第2の筒状部材の外
面で閉鎖する第1の位置と、処置用開口部と第2の筒状
部材の外面との間に間隙をもつ第2の位置を形成するよ
うな形状である第2の筒状部材を有するもの。これによ
れば、直腸への挿入時および抜去時に開口部で粘膜を損
傷するのを防止出来る。特に第1の筒状部材を抜去する
前に第2の筒状部材を挿入し、上記開口部を閉鎖する時
に、空気を送ることで開口部の部分から粘膜を外側に押
し出すことが出来るため、安全に開口部を第2の筒状部
材で閉鎖することが出来る。
【0097】20.第19項の内視鏡案内管において、
第1の位置と第2の位置は、第1の筒状部材に対し第2
の筒状部材を回転移動することによって形成されるも
の。 21.第19項の内視鏡案内管において、第2の筒状部
材の先端近傍の外面は第1の筒状部材と中心軸を同じく
する第1の外周面と、平行移動した中心軸をもつオフセ
ットした面である第2の外周面とを有するもの。
【0098】22.粘膜病変の周囲に局注針で粘膜下の
層(粘膜下層)にICG溶液を注入し、粘膜組織を隆起
させるステップと,ICG溶液の吸収スペクトルとほぼ
同じ波長を持つ半導体レーザーにて病変周囲の粘膜を切
開するステップと、半導体レーザーにて粘膜病変下の組
織をICG溶液を介して切開し、粘膜病変を一括切除、
回収するステップとからなることを特徴とする胃や腸
(含む直腸)等の生体粘膜組織の内視鏡下切除方法。こ
れによれば、特に胃や腸等の生体粘膜組織の切除術に対
して行われ、その大きな特徴は、半導体レーザーの中心
波長とICG溶液の生体内での吸収波長とがほぼ一致す
るために、粘膜下層に注入されたICG溶液が効率的に
レーザーを吸収する。その結果、粘膜下層以深(ICG
の存在する層以深)には殆ど影響を与えることなく、粘
膜下層に沿って粘膜組織のみを確実に切除出来ることに
ある。
【0099】従って、電気メスにより切開を行う従来法
と比べ、筋層を損傷したり、更に出血・穿孔を引き起こ
してしまうという様な危険性をも回避できることに最大
のメリットがある。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、例
えば直腸挿入時に、病変部が第1の筒状部材の開口部に
くる位置まで挿入する。これにより第1の筒状部材の外
面で規定される処置平面(粘膜平面)を形成することが
出来るため、常に安定した状態での処置が可能である。
第2の筒状部材で開口部を閉鎖できるので、組織損傷を
防止することが出来る。また、手元口金部を大きく開口
させる構造とすることも可能な構造であり、手元口金部
を大きく開口させれば、鉗子等の処置具の操作の自由度
も大きく、またダイレクトな操作感が得られる。さら
に、例えば、縫合する際には通気式のような鉗子による
針の受け渡しのような難しい操作は不要であり、しかも
針を体外で正しい向きに把持することができる。これら
作業中、粘膜欠損部位は筒状部材で管腔形状が保たれて
いるので、粘膜欠損部位を縫合することが容易に行え
る。また、縫合により狭窄をきたすようなこともなく、
粘膜欠損部位を縫合することが容易に行え、さらに高周
波通電時の排煙も良好である。しかも、必要器機材とい
う点でも、従来の通気法に比べ、専用器材が少なくて済
むため、費用の面でも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1実施形態に係る内視鏡案内管の縦
断面図、(b)は(a)中A−A線に沿う内視鏡案内管
の横断面図、(c)は同内視鏡案内管のスコープ固定具
の縦断面図、(d)は同内視鏡案内管の外シースと内シ
ースの嵌合部の一部の断面図。
【図2】(a)は、第1実施形態に係る内視鏡案内管の
外シースの部組の縦断面図、(b)は同内視鏡案内管の
内シースの部組の説明図、(c)は吸引チューブの説明
図。
【図3】第1実施形態に係る内視鏡案内管の外シースと
内シースの開口部の関係の説明図。
【図4】第1実施形態に係る内視鏡案内管の実際の使用
例の説明図。
【図5】同じく第1実施形態に係る内視鏡案内管での処
置するときの説明図。
【図6】第1実施形態に係る内視鏡案内管による別の切
除方法の例の説明図。
【図7】第1実施形態に係る内視鏡案内管によるさらに
別の切除方法の例の説明図。
【図8】(a)は第2実施形態に係る内視鏡案内管の外
シースの手元付近部分の縦断面図、(b)は同じく内視
鏡案内管の外シースの手元付近部分の正面図。
【図9】第3実施形態に係る内視鏡案内管の使用状態で
の説明図。
【図10】第4実施形態に係る内視鏡案内管の使用状態
での説明図。
【図11】(a)は第5実施形態に係る内視鏡案内管の
縦断面図、(b)はその内視鏡案内管の手元部分の平面
図。
【図12】第5実施形態に係る内視鏡案内管の各部組に
展開した状態での各部組の縦断面図。
【図13】第5実施形態に係る内視鏡案内管の使用状態
での説明図。
【図14】(a)は、第6実施形態に係る内視鏡案内管
の外シースと内シースの組み付け状態の縦断面図、
(b)は(a)中B−B線に沿う横断面。
【図15】図14中、A部を拡大して示す縦断面図。
【図16】図14中のピン軸回りの部分を拡大して示す
横断面図。
【図17】第6実施形態に係る内視鏡案内管の外シース
の部組の縦断面図。
【図18】第6実施形態に係る内視鏡案内管における外
シースの先端部とこれに装着した内シースの先端部の形
状の関係を示す縦断面図。
【図19】第6実施形態に係る内視鏡案内管における外
シースの先端部とこれに装着した内シースの先端部の形
状の他の関係を示す側面図。
【図20】第6実施形態に係る内視鏡案内管を用いて粘
膜組織を切除する処置手順の説明図。
【図21】従来の内視鏡案内管の使用状態の説明図。
【符号の説明】
1…内視鏡案内管、2…内視鏡案内管の挿入部、3…外
シース、4…内シース、6…第1の口金、9…グリップ
用アーム(グリップ部)、11…スコープ固定具、25
…第2の口金、31…第1の開口部、32…第2の開口
部、33…処置窓。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体腔内に挿入される細長い第1の筒状部材
    と、この第1の筒状部材の内部に配置される第2の筒状
    部材と、上記筒状部材の手元側に設けられその筒状部材
    内に挿入して使用する内視鏡を保持する内視鏡保持手段
    と、上記筒状部材内に処置具を挿入するための手元口金
    とを具備した内視鏡案内管において、上記第1の筒状部
    材の先端部近傍の側壁部位に処置用開口部を設けたこと
    を特徴とする内視鏡案内管。
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