JPH11168357A - チャンネルプリセット装置 - Google Patents

チャンネルプリセット装置

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JPH11168357A
JPH11168357A JP33218197A JP33218197A JPH11168357A JP H11168357 A JPH11168357 A JP H11168357A JP 33218197 A JP33218197 A JP 33218197A JP 33218197 A JP33218197 A JP 33218197A JP H11168357 A JPH11168357 A JP H11168357A
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JP
Japan
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channel
time
standby time
synchronization detection
presetting
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JP33218197A
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English (en)
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Shigeto Sakakibara
茂人 榊原
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Funai Electric Co Ltd
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャンネルプリセット時に多大な時間がかか
ってしまうことがあった。 【解決手段】 チャンネルプリセットを行う前のACコ
ード接続時などに、予め全チャンネルにわたって受信チ
ャンネルを変化させながら同期検出できるまでの時間を
計測し、この計測時間に基づいて同期検出の待機時間を
設定するようにしたため、実際のチャンネルプリセット
時には確実に現実の放送チャンネルを検出可能としつつ
もチャンネルプリセットの所要時間を低減することが可
能なチャンネルプリセット装置を提供することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チャンネルプリセ
ット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のチャンネルプリセット装
置としては、チューナの受信チャンネルを変化させつつ
各受信チャンネルにて一定の待機時間内に同期検出処理
を行い、同期検出できた場合は同チャンネルをプリセッ
トする。また、同期検出できない場合にはセンター周波
数から所定離調幅の帯域で同様に同期検出処理を行い、
同期検出できた場合には同様にチャンネルをプリセット
し、同期検出できなければ放送電波がないものと判断し
ていた。同期検出に要する時間は、テレビジョン信号の
受信状況や、同期検出回路の特性などに応じてまちまち
であるため、上記待機時間としては十分に長い時間を設
定する必要があり、概ね300ms程度の待機時間が設
定されていた。
【0003】一方、特公平6−71198号公報に開示
されたものにおいては、NTSC方式の周波数配列状態
に着目し、センター周波数で300msの同期検出処理
を行って同期検出できなかった場合に、従来4MHzの
離調幅で同期検出処理を行っていたのを0.5MHzで
可能であるとし、サーチ時間を短縮することができると
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のチャン
ネルプリセット装置においては、次のような課題があっ
た。多くの場合、センター周波数における待機時間は7
0〜100ms程度であれば足りるが、上述した理由か
ら一律に300msとしているため、放送電波が存在し
ない場合でもこの時間だけ待機することになって時間を
浪費してしまうことになりかねなかった。
【0005】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、チャンネルプリセット時の所要時間を低減する
ことが可能なチャンネルプリセット装置の提供を目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、放送帯域にわたって受信
チャンネルを変化させながら、所定の待機時間内に同期
検出できたチャンネルを記憶していくチャンネルプリセ
ット手段と、このチャンネルプリセット手段にて受信チ
ャンネルを変化させて同期検出できるまでの待機時間を
変化させる待機時間設定手段とを備えた構成としてあ
る。
【0007】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、待機時間設定手段は、チャンネルプリセ
ット手段にて放送帯域の受信チャンネルを変化させて同
期検出できるまでの待機時間を変化させて設定し、同チ
ャンネルプリセット手段は、受信チャンネルを変化させ
つつ実際のチャンネルプリセットを行うにあたり、設定
された待機時間内に同期検出できたチャンネルを記憶し
ていく。
【0008】実際の待機時間の設定手法としては、各種
の手法を適用可能であって特に限定されることはない。
例えば、低チャンネル側から受信周波数を変化させて最
初に同期検出できたチャンネルの同期検出時間を計測
し、この計測時間に十分な余裕時間を加算して待機時間
としてもよい。
【0009】また、別の一例として、請求項2にかかる
発明は、請求項1に記載のチャンネルプリセット装置に
おいて、上記待機時間設定手段は、上記チャンネルプリ
セット手段にて同期検出できた全チャンネルの同期検出
時間を計測し、同同期検出時間の最大値に基づいて上記
待機時間を設定する構成としてある。
【0010】上記のように構成した請求項2にかかる発
明においては、待機時間設定手段は、チャンネルプリセ
ット手段にて受信チャンネルを変化させて同期検出でき
た全チャンネルの同期検出時間を計測し、その最大値に
基づいて上記待機時間を設定する。むろん、このときに
チャンネルプリセット手段としての全機能を使用する必
要はない。このようにして待機時間を設定した後、チャ
ンネルプリセット時には現実の放送チャンネルは確実に
同期検出されて記憶されることになる。
【0011】さらに、別の一例として、請求項3にかか
る発明は、請求項1に記載のチャンネルプリセット装置
において、上記待機時間設定手段は、上記チャンネルプ
リセット手段にて同期検出可能な最低チャンネルと最高
チャンネルとを検知するとともに、同最低チャンネルか
ら同最高チャンネルに変化させたときの同期検出時間
と、同最高チャンネルから同最低チャンネルに変化させ
たときの同期検出時間とを計測し、いずれか大きい方の
同期検出時間に基づいて上記待機時間を設定する構成と
してある。
【0012】上記のように構成した請求項3にかかる発
明においては、待機時間設定手段は、まずチャンネルプ
リセット手段にて同期検出可能な最低チャンネルと最高
チャンネルとを検知する。そして、同最低チャンネルか
ら同最高チャンネルに変化させたときの同期検出時間を
計測するとともに、同最高チャンネルから同最低チャン
ネルに変化させたときの同期検出時間を計測し、いずれ
か大きい方の検出時間に基づいて上記待機時間を設定す
る。すなわち、受信周波数の変化幅が最も大きい最低チ
ャンネルと最高チャンネル間のチャンネル変化時に同期
検出時間も最大になるものと考えられ、この同期検出時
間に基づいて待機時間を設定する。
【0013】ところで、上記待機時間を変化させて設定
する時期は、チャンネルプリセット前であれば何時であ
ってもかまわないが、好適な一例として、請求項4にか
かる発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のチ
ャンネルプリセット装置において、上記待機時間設定手
段は電力供給開始時に上記待機時間を設定する構成とし
てある。
【0014】上記のように構成した請求項4にかかる発
明においては、上記待機時間設定手段は、電源コード接
続時などの電力供給開始時に上記待機時間を設定する。
従って、利用者が意識しなくとも適切な待機時間が設定
されることになる。むろん、電力供給開始時にアンテナ
などが接続されておらず受信不能な場合もあるが、この
ような場合には空き時間を利用して適宜待機時間を再設
定すればよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、同期検出
できるまでの待機時間を変化させてチャンネルプリセッ
トを行うようにしたため、チャンネルプリセット時の所
要時間を低減することが可能なチャンネルプリセット装
置を提供することができる。
【0016】また、請求項2にかかる発明によれば、同
期検出できた全チャンネルの同期検出時間に基づいて待
機時間を設定するため、現実の放送チャンネルを見過ご
すことがない。
【0017】さらに、請求項3にかかる発明によれば、
最低チャンネルから最高チャンネル、または最高チャン
ネルから最低チャンネルへ受信チャンネルを変化させた
時の同期検出時間のいずれか長い方に基づいて待機時間
を設定するため、現実の放送チャンネルを見過ごすこと
はないし、待機時間の設定に要する時間も低減すること
ができる。
【0018】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
利用者が意識しなくとも待機時間が設定されるため、設
定し忘れなどの不都合が生じることがない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かるチャンネルプリセット装置をクレーム対応図により
示しており、図2は、同チャンネルプリセット装置の具
体的なハードウェア構成例をブロック図により示してい
る。図において、アンテナ30にてテレビ放送電波を受
信してチューナ40にて所望のチャンネルを選局し、所
用の信号だけを選択して高周波増幅した後、中間周波信
号(IF)に変換してビデオIC50に出力する。ビデ
オIC50はチューナ40から出力される中間周波信号
を増幅、検波などの信号処理を行うとともに、検波出力
において同期信号を検出する毎に同期検出信号(syn
c)をマイコン60に出力する。
【0020】このチューナ40は、いわゆるPLL方式
を採用しており、マイコン60から所定の周波数データ
(DATA)を入力して所望のチャンネルを選局する。
具体的にはマイコン60は、チューナ40に対して制御
信号(ENABLE)とクロック信号(CLK)を出力
しており、選局動作時に同制御信号をハイレベルからロ
ーレベルに反転させてクロック信号と周波数データの入
力を有効にする。その後、クロック信号に同期して所望
の周波数データをチューナ40に送出し、チューナ40
は同周波数データに応じたチャンネルを選局する。ま
た、チューナ40は、図示しないAFC回路を備えて所
定のAFC電圧をマイコン60に出力し、このAFC電
圧はチャンネルプリセット時の微妙な同調処理に使用さ
れる。
【0021】本チャンネルプリセット装置は、現実の放
送チャンネルを連続的にサーチしてチャンネル設定する
チャンネルプリセット機能を有している。このチャンネ
ルプリセットは、図示しないリモコンから指示されると
実行され、マイコン60にて「1ch」〜「69ch」
までの周波数データfn(n:チャンネル番号)をチュ
ーナ40に対して連続的に送出し、ビデオIC50から
の同期検出信号とチューナ40からのAFC電圧とを利
用しながら現実の放送チャンネルをEEPROM70に
記憶していくことにより行われる。従って、アンテナ3
0〜EEPROM70が全体としてチャンネルプリセッ
ト手段10を構成する。
【0022】例えば、図3は「2ch,4ch,…」に
現実の放送チャンネルが存在する場合のチャンネルプリ
セット時の動作をタイミングチャートにより示してい
る。同図において、周波数データf2,f4では、現実
の放送チャンネルであるため、比較的短時間で同期検出
信号を得ることができるが、周波数データf1,f3で
は、現実の放送チャンネルでないため、同期検出信号も
得られないことになる。後者のような場合でも、現実の
放送チャンネルでないと判断するためには、まず所定の
待機時間SDだけ待機して同期検出信号が得られるか否
かを判定する。そして、この待機時間SDの間に同期検
出信号が得られなければ、送出した周波数データにて与
えられるチャンネル周波数をセンター周波数として所定
離調幅の周波数領域で同期検出信号が得られるか否かを
判定し、ここにおいても同期検出信号が得られない場合
に現実の放送チャンネルでないものと判断して次の周波
数データを送出する。
【0023】従って、現実の放送チャンネルでない場合
にも確実に待機時間SD以上の時間を要することにな
り、この待機時間SDが必要以上に長いとチャンネルプ
リセットに多大な時間を費やしてしまうことになりかね
ない。そこで、本実施形態においては、図示しないAC
コードを電源に接続すると、チャンネルプリセット前処
理が行われて待機時間SDに適当な値が設定されるよう
にしてあり、次にこの前処理について説明する。マイコ
ン60は、CPU61、ROM62やRAM63等から
なるプログラム実行環境を備えており、図示しないAC
コードを電源に接続すると内部的に電源オンとなって図
4のフローチャートなどに示すプログラムを起動する。
なお、ROM62には、「1ch」〜「69ch」の各
チャンネルに対する周波数データがテーブル形式で記憶
されている。
【0024】同図において、ステップS105では、上
述した制御信号をローレベルにしてチューナ40に対す
る周波数データの入力を有効としてから、チャンネル番
号CHに「1ch」をセットするとともに、所定の待機
時間SDに「300ms」をセットする。次のステップ
S110ではチャンネル番号CHにセットされたチャン
ネルに対する周波数データをROM62を検索して取得
するとともに、クロック信号に同期して同周波数データ
をチューナ40に送出する。そして、次のステップS1
15で内部計時用のカウンタtをゼロクリアしてから、
ステップS120でビデオIC50からの同期検出信号
の有無を判定する。ここにおいて、同期検出信号が得ら
れない場合は、ステップS125でカウンタtの値を
「1」だけカウントアップするとともに1ms間だけ待
ち、次のステップS130でt=300となるまでステ
ップS120〜S130をループする。
【0025】ステップS130にてt=300となった
ら、送出した周波数データに対応するチャンネル周波数
において同期検出信号が得られないものと判断し、次の
ステップS135でチャンネル番号が最後のチャンネル
(69ch)であるか否かの判定を行う。最後のチャン
ネルでない場合は、ステップS140でチャンネル番号
を1chだけ繰り上げてセットしてからステップS11
0に戻って同様の処理を繰り返す。
【0026】一方、ステップS120にてビデオIC5
0からの同期検出信号が得られた場合は、ステップS1
45にて所定のフラグを利用して初回か否かの判定を行
い、初回であればステップS155にて無条件で待機時
間SDをカウンタtの値に更新してからステップS13
5に移行する。他方、二回目以降はステップS145を
スルーしてステップS150で待機時間SDとカウンタ
tとの大小関係を判定し、後者が大きい場合にのみステ
ップS155で待機時間SDをカウンタtの値に更新す
る。
【0027】すなわち、ステップS145〜S155の
処理の意味するところは、「1ch〜69ch」の各チ
ャンネルにおいて、実際に同期検出信号を得るのに要し
た時間の最大値を取得して待機時間SDにセットしてい
ることに他ならず、最後のステップS160でこの最大
値に若干の余裕時間αを加算して最終的な待機時間SD
を得る。
【0028】例えば、図5に示すように、現実の放送チ
ャンネルが「2ch,4ch,6ch…」であったもの
とし、「2ch,4ch,6ch」の同期検出に要した
時間tがそれぞれ「70ms,80ms,75ms」で
あったものとする。すると、「2ch」で同期検出した
時点で待機時間SDに「70ms」がセットされる。そ
して、「3ch」では同期検出不能であるため、待機時
間SDには「70ms」が保持され、次の「4ch」で
待機時間SDは「80ms」に更新される。次の「5c
h」では同期検出不能であるため、待機時間SDには同
様に「80ms」が保持され、「6ch」において「7
5ms」で同期検出が行われるが、待機時間SDには
「80ms」がセットされたままとなる。
【0029】このようにして同期検出時間の最大値に基
づいて待機時間SDが設定されるため、チャンネルプリ
セット時には確実に現実の放送チャンネルを検出可能に
なるとともに、チャンネルプリセットの所要時間を低減
することができる。さらに、ACコードの接続時に自動
的に適切な待機時間SDが設定されるため、利用者が意
識する必要はなく、設定し忘れなどの不都合が生じるこ
ともない。以上の意味において、上記プログラムを実行
するマイコン60が待機時間設定手段20を構成する。
【0030】本実施形態においては、全チャンネルの同
期検出時間の最大値に基づいて待機時間SDを設定する
構成としているが、むろん、この構成に限定されること
はない。例えば、最初に同期検出したときの同期検出時
間に十分な余裕時間を加算し、待機時間SDを設定する
ようにしてもかまわない。また、別の一例として、AC
コード接続時にマイコン60にて図6のフローチャート
に示すプログラムを起動して待機時間SDを設定するよ
うにしてもよい。
【0031】同図において、ステップS205では同様
に上記制御信号をローレベルにしてチューナ40の周波
数データの入力を有効にする。そして、ステップS21
0では、「1ch」の側から受信チャンネルをアップし
つつ同期検出し、最初に同期検出できたチャンネルを記
憶するとともに、「69ch」の側から受信チャンネル
をダウンしつつ同様に同期検出し、同期検出できたチャ
ンネルを記憶する。すなわち、現実の放送チャンネルの
最低チャンネルLCと最高チャンネルHCを検出して記
憶する。なお、このときの各チャンネルにおける同期検
出の待機時間SDは「300ms」としてある。
【0032】次のステップS215では、最高チャンネ
ルHCを受信した状態から最低チャンネルの周波数デー
タを与え、同期検出するまでに要した時間tを計測して
ステップS230で待機時間SD1に代入する。その
後、ステップS235にて最低チャンネルLCを受信し
た状態から最高チャンネルHCの周波数データを与え、
同様に同期検出するまでに要した時間tを計測してステ
ップS230で待機時間SD2に代入する。
【0033】そして、ステップS245にて待機時間S
D1とSD2との大小を比較し、ステップS250また
はステップS255にていずれか大きい方の待機時間に
所定の余裕時間αを加算して待機時間SDを得る。例え
ば、図7に示すように最低チャンネルLCが「2ch」
であり、最高チャンネルHCが「68ch」であったも
のとし、「68ch」から「2ch」にシフトした際の
同期検出時間SD1が「80ms」、逆に「2ch」か
ら「68ch」にシフトした際の同期検出時間SD2が
「90ms」であったものとする。この場合、待機時間
SDの算出にはSD2が用いられ、最終的な待機時間S
Dは、SD=SD2+αとなる。
【0034】すなわち、最も離調幅の大きい最低チャン
ネルと最高チャンネル間のチャンネル変化時に同期検出
時間も最大になるものとし、この同期検出時間に余裕時
間α分を加算して待機時間SDを設定すれば、全ての放
送チャンネルについて同期検出することが可能であると
考えられる。この場合、全てのチャンネルについて同期
検出できるか否かを検知する必要がないため、上述した
ものに比べてチャンネルプリセット前処理の所要時間が
低減される結果となる。
【0035】次に、上記のように構成した本実施形態の
動作について、具体例をあげて説明する。なお、本例に
おいては、図5に示すように現実の放送チャンネルが
「2ch,4ch,6ch…」であったものとする。図
示しないACコードを電源に接続すると、マイコン60
は、図4に示すプログラムを起動し、制御信号をローレ
ベルにしてチューナ40に対する周波数データの入力を
有効としてから、チャンネル番号CHに「1ch」をセ
ットするとともに待機時間SDに「300ms」をセッ
トする(ステップS105)。この後、「1ch」に対
応する周波数データをROM62を検索して取得し、ク
ロック信号に同期させてチューナ40に送出する(ステ
ップS110)。
【0036】この周波数データを受信したチューナ40
は、同周波数データにて表されるチャンネルを受信し、
中間周波信号に変換してビデオIC50に出力する。ビ
デオIC50はチューナ40から出力される中間周波信
号を増幅、検波するとともに、検波出力において同期信
号を検出する毎に同期検出信号をマイコン60に出力す
る。
【0037】マイコン60の側では、内部計時用のカウ
ンタtをゼロクリアし(ステップS115)、ビデオI
C50からの同期検出信号の有無を検知する(ステップ
S120)。「1ch」の場合、現実の放送チャンネル
ではないため同期検出信号を得ることはできず、1ms
毎にカウンタtがカウントアップされ(ステップS12
5)、t=300となったときに同期検出不能であると
判断してチャンネル番号CHに「2ch」をセットする
(ステップS130〜S140)。
【0038】次に、「2ch」に対する周波数データを
ROM62から取得してチューナ40に送出する。この
場合、現実の放送チャンネルであり、本例においてはt
=70msで同期検出したものとする(ステップS12
0)。すると、この「2ch」は、初めて検出された放
送チャンネルであるため、無条件に待機時間SDにカウ
ンタtの値が代入されて待機時間SDは、SD=70と
なる(ステップS145,S155)。そして、同様に
してチャンネル番号CHに「3ch」をセットする(ス
テップS135,S140)。
【0039】次の「3ch」についても同様の処理が行
われるが、現実の放送チャンネルでないため同期検出す
ることができず、待機時間SDは「70」のままであ
り、続いてチャンネル番号CHに「4ch」がセットさ
れる(ステップS110〜S140)。この「4ch」
は現実の放送チャンネルであり、本例においてはt=8
0msで同期検出したものとする。すると、現時点で保
持している待機時間SDとこのカウンタtの値との大小
を比較し(ステップS150)、後者の方が大きいため
待機時間SDの値をカウンタtの値に更新する(ステッ
プS155)。従って、この時点で待機時間SDは、S
D=80となる。
【0040】以降、同様にしてチャンネルを「1ch」
ずつ加算しながら同期検出していき、同期検出時のカウ
ンタtがセットされた待機時間SDを上回る場合に逐次
待機時間SDをカウンタtの値に更新していく。このよ
うにして全てのチャンネルについて同期検出処理が終了
したら、待機時間SDに所定の余裕時間αを加算して新
たな待機時間SDを設定する(ステップS160)。
【0041】以上のように、待機時間SDの設定が終了
した後、利用者は図示しないリモコンにてチャンネルプ
リセット指示を入力する。すると、マイコン60が検知
して同様にして受信チャンネルを変化させながら、ビデ
オIC50からの同期検出信号の有無と、チューナ40
からのAFC電圧に基づいて十分に受信可能なチャンネ
ルを検出し、EEPROM70に記憶しつつチャンネル
プリセットを行う。このとき、同期検出信号の有無は最
大で待機時間SDの間のみ行われるため、現実の放送チ
ャンネルでない場合の所要時間は確実に低減される。
【0042】このように、チャンネルプリセットを行う
前のACコード接続時などに、予め全チャンネルにわた
って受信チャンネルを変化させながら同期検出できるま
での時間を計測し、この計測時間に基づいて同期検出の
待機時間を設定するようにしたため、実際のチャンネル
プリセット時には確実に現実の放送チャンネルを検出可
能としつつもチャンネルプリセットの所要時間を低減す
ることが可能なチャンネルプリセット装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるチャンネルプリセ
ット装置のクレーム対応図である。
【図2】同チャンネルプリセット装置のハードウェア構
成例を示すブロック図である。
【図3】各チャンネル周波数における同期検出処理過程
を示すタイミングチャートである。
【図4】待機時間を設定するプログラム例のフローチャ
ートである。
【図5】同プログラム使用時における待機時間の変化の
一例を示す表である。
【図6】別の例にかかる待機時間を設定するプログラム
のフローチャートである。
【図7】最低放送チャンネルと最高放送チャンネルとを
往復するようにスキャンした場合の同期検出時間の一例
を示す表である。
【符号の説明】
30…アンテナ 40…チューナ 50…ビデオIC 60…マイコン 70…EEPROM

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送帯域にわたって受信チャンネルを変
    化させながら、所定の待機時間内に同期検出できたチャ
    ンネルを記憶していくチャンネルプリセット手段と、 このチャンネルプリセット手段にて受信チャンネルを変
    化させて同期検出できるまでの待機時間を変化させる待
    機時間設定手段とを具備することを特徴とするチャンネ
    ルプリセット装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のチャンネルプリセ
    ット装置において、上記待機時間設定手段は、上記チャ
    ンネルプリセット手段にて同期検出できた全チャンネル
    の同期検出時間を計測し、同同期検出時間の最大値に基
    づいて上記待機時間を設定することを特徴とするチャン
    ネルプリセット装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1に記載のチャンネルプリセ
    ット装置において、上記待機時間設定手段は、上記チャ
    ンネルプリセット手段にて同期検出可能な最低チャンネ
    ルと最高チャンネルとを検知するとともに、同最低チャ
    ンネルから同最高チャンネルに変化させたときの同期検
    出時間と、同最高チャンネルから同最低チャンネルに変
    化させたときの同期検出時間とを計測し、いずれか大き
    い方の同期検出時間に基づいて上記待機時間を設定する
    ことを特徴とするチャンネルプリセット装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載のチャンネルプリセット装置において、上記待機時間
    設定手段は電力供給開始時に上記待機時間を設定するこ
    とを特徴とするチャンネルプリセット装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8532459B2 (en) 2006-01-27 2013-09-10 Thomson Licensing Fast channel change in a digital television receiver

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8532459B2 (en) 2006-01-27 2013-09-10 Thomson Licensing Fast channel change in a digital television receiver

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