JP2005136618A - 選局受信処理装置及びクロック周波数設定方法 - Google Patents

選局受信処理装置及びクロック周波数設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 高調波妨害を与えるクロック周波数の設定を除外できるようにすると共に、当該装置から他の装置へのクロック信号による高調波妨害の発生を抑制できるようにする。
【解決手段】 CLKX信号に基づいてデジタル信号処理をするチューナー部11等と、このチューナー部11等を動作可能とする周波数候補のCLKX信号を生成し選択処理に基づいてCLKX信号を供給するクロック供給手段10と、受信可能周波数帯域を検索して受信チャンネル群を設定する選局設定手段57と、ここで設定されたチャンネル群から各々の周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲を抽出し、ここで抽出された受信チャンネルの周波数範囲と予め準備された複数のCLKX信号の周波数候補とを比較する比較手段58と、この比較結果に基づいてクロック供給手段10の出力設定処理をするCPU55とを備えるものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、テレビ設置時に、受信可能周波数帯域を検索して受信チャンネル群を設定する自動チャンネル設定機能を備えたテレビジョン受像機に適用して好適な選局受信処理装置及びクロック周波数設定方法に関する。
詳しくは、当該テレビジョン受像機に周波数設定機能を有した制御手段を備え、各チャンネル群から各々の周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲を抽出し、ここで抽出された周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲と、予め準備された複数のクロック信号の周波数候補とを比較した結果に基づいて複数のクロック生成回路の中から最適なクロック生成回路を選択してそれを設定し、高調波妨害を与えるクロック生成回路の設定を除外できるようにすると共に、当該テレビジョン受像機から他のテレビジョン受像機へのクロック信号による高調波妨害の発生を抑制できるようにしたものである。
近年、半導体集積回路技術及びデジタル処理技術の発達に伴い、情報処理装置は、高速デジタル処理される場合が多くなってきた。情報処理装置の中で、テレビジョン受像機等の選局受信処理装置も、その多くが高速デジタル処理により動作する方式に移行されつつある。この種の選局受信処理装置には、所定の周波数のクロック信号により動作するデジタル処理回路が内蔵され、クロック信号を生成するクロック生成回路が設けられる。
クロック信号は、基準周波数のクロック信号を分周及び逓倍処理等して所望の周波数となされるが、クロック生成回路は、当該周波数の2倍、3倍、4倍・・・・等の高調波を発生する場合が多い。このクロック信号の高調波は、例えば、自機における画質劣化や動作不安定等の原因につながる場合がある。また、アンテナ体を通じて他の選局受信処理装置に対しても、画質劣化や動作不安定等の悪影響を与える場合がある。クロック信号によるこれらの高調波妨害を防止するために、クロック生成回路における高調波発生源に対して遮蔽等を行って抑止する対策が採られている。しかしながら、確実な対応が取れていない場合が多くある。
なお、クロック信号による高調波妨害の防止策に関連して、特許文献1には、画像表示装置及びクロック切換回路が記載されている。このクロック切換回路によれば、複数の映像信号処理用のクロック発振回路と、これらのクロック発振回路を切換える切換回路と、受信映像信号のチャンネルに対応して切換え回路の出力制御をする制御信号出力手段とを備え、この制御信号出力手段は、複数のクロック発振回路の中で発振周波数の高調波が受信映像信号チャンネルの映像高調波信号の占有周波数帯域に一致しないクロック発振回路を選択するようになされる(クロック周波数設定機能)。このように、自機の受信映像信号チャンネルに対応して複数のクロック発振回路の中から最適なクロック発振回路を切換えることで、クロック信号の高調波が映像高周波信号に影響を及ぼすことなく、美しい画像を得ることができるというものである。
特公平10−2808766号公報(第2頁 第1図)
ところで、従来例に係るクロック周波数設定方式を備えた選局受信処理装置によれば、次のような問題がある。
i.特許文献1の画像表示装置を含めて従来方式の選局受信処理装置は、現在、どのチャンネルを選択しているかを判断し、この判断結果に基づいて複数のクロック生成回路の中から最適なクロック発振回路を切り換えなくてはならない。これは、受信中のチャンネルに応じてクロック信号の高調波妨害の形成しない周波数のクロック信号を生成するクロック生成回路を選択するためである。この方式によると、当該クロック信号による自機への高調波妨害(自家中毒)を防止することができても、同一の受信エリアで、近接して設置された他のテレビやVTRに対して、アンテナを通じて高調波妨害を与えるおそれがある。
ii.従来方式によれば、受信チャンネルを変える毎に、高調波妨害の形成しない周波数のクロック信号を選択するような制御シーケンスを実行しなくてはならないので、特許文献1の制御信号出力手段を含めてクロック選択に係る制御負担が大きい。
そこで、この発明は、このような従来の課題を解決したものであって、高調波妨害を与えるクロック周波数の設定を除外できるようにすると共に、当該装置から他の装置へのクロック信号による高調波妨害の発生を抑制できるようにした選局受信処理装置及びクロック周波数設定方法を提供することを目的とする。
上述した課題は、予め設定されたチャンネルを選局し、所定の周波数のクロック信号に基づいて受信処理をする装置であって、クロック信号に基づいてデジタル信号処理をするデジタル処理手段と、このデジタル処理手段を動作可能とする周波数候補のクロック信号を生成し選択処理に基づいて当該デジタル処理手段にクロック信号を供給するクロック供給手段と、デジタル処理手段の受信可能周波数帯域を検索して受信チャンネル群を設定する選局設定手段と、この選局設定手段によって設定されたチャンネル群から各々の周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲を抽出し、ここで抽出された周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲と、予め準備された複数のクロック信号の周波数候補とを比較する比較手段と、この比較手段による比較結果に基づいてクロック供給手段の出力設定処理をする制御手段とを備えることを特徴とする選局受信処理装置によって解決される。
本発明に係る選局受信処理装置によれば、予め設定されたチャンネルを選局し、所定の周波数のクロック信号に基づいて受信処理をする場合に、デジタル処理手段は、クロック信号に基づいてデジタル信号処理をする。クロック供給手段は、デジタル処理手段を動作可能とする周波数候補のクロック信号を生成し選択処理に基づいて当該デジタル処理手段にクロック信号を供給する。
例えば、クロック供給手段では、発振器が基準周波数のクロック信号を発振すると、複数のクロック生成回路では、発振器によって発振されたクロック信号を所定の分周比及び逓倍数で信号処理してデジタル処理手段を動作可能とする周波数候補のクロック信号を生成する。クロック選択回路では、制御手段の出力設定処理に基づいてクロック生成回路の出力を選択する。
これを前提にして、選局設定手段は、自動チャンネル設定時等において、デジタル処理手段の受信可能周波数帯域を検索して受信チャンネル群を設定する。比較手段は、選局設定手段によって設定されたチャンネル群から各々の周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲を抽出し、ここで抽出された前記周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲と、予め準備された複数のクロック信号の周波数候補とを比較する。周波数設定機能を有した制御手段は、この比較手段による比較結果に基づいてクロック供給手段の出力設定処理をする。例えば、制御手段は、比較手段による比較結果に基づいて複数のクロック生成回路の中から任意のクロック生成回路を選択するようになる。
従って、複数のクロック生成回路の中から、当該チャンネルの受信周波数に対して高調波妨害を与える周波数のクロック信号を生成するクロック生成回路に関しては、そのクロック生成回路の選択を拒否する制御が可能になるので、高調波妨害を与えるクロック生成回路の設定を除外することができる。これにより、予め設定されたチャンネル群の周波数帯域とクロック信号の高調波とが一致しないようにクロック信号の周波数を設定することができるので、当該選局受信処理装置から他の選局受信処理装置へのクロック信号による高調波妨害の発生を抑制することができる。
本発明に係るクロック周波数設定方法は、選局受信処理装置を動作させるクロック信号の周波数を設定する方法であって、クロック信号の周波数の候補を予め複数準備し、周波数の候補が複数準備された選局受信処理装置の受信可能周波数帯域を検索して受信チャンネル群を設定し、ここで設定されたチャンネル群から各々の周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲を抽出し、ここで抽出された周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲と、予め準備された複数のクロック信号の周波数候補とを比較し、この比較結果に基づいて複数のクロック信号の周波数候補の中から任意の周波数を選択して設定することを特徴とするものである。
本発明に係るクロック周波数設定方法によれば、選局受信処理装置の動作クロック信号の周波数を設定する場合に、予め複数の周波数のクロック信号が準備され、複数の周波数のクロック信号の中から、当該チャンネルの受信周波数に対して高調波妨害を与える周波数のクロック信号に関しては、そのクロック信号の選択を拒否できるようになる。従って、高調波妨害を与えるクロック生成回路の設定を除外することができ、当該選局受信処理装置から他の選局受信処理装置へのクロック信号による高調波妨害の発生を抑制することができる。
本発明に係る選局受信処理装置及びクロック周波数設定方法によれば、予め設定されたチャンネルを選局し、所定の周波数のクロック信号に基づいて受信処理をする場合に周波数設定機能を有した制御手段を備え、この制御手段は、自動チャンネル設定時に、各チャンネル群から各々の周波数帯域を抽出し、ここで抽出された周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲と、予め準備された複数のクロック信号の周波数候補とを比較した結果に基づいてクロック供給手段の出力設定処理をするものである。
この構成によって、複数のクロック生成回路の中から、当該チャンネルの受信周波数に対して高調波妨害を与える周波数のクロック信号を生成するクロック生成回路に関しては、そのクロック生成回路の選択を拒否するようになるので、高調波妨害を与えるクロック生成回路の設定を除外することができる。これにより、予め設定されたチャンネル群の周波数帯域とクロック信号の高調波とが一致しないようにクロック信号の周波数を設定することができるので、当該選局受信処理装置から他の選局受信処理装置へのクロック信号による高調波妨害の発生を抑制することができる。
続いて、この発明に係る選局受信処理装置及びクロック周波数設定方法の一実施の形態について、図面を参照しながら説明をする。
図1は、本発明に係る実施形態としてのデジタルテレビ100の構成例を示す概念図である。
この実施形態では、予め設定されたチャンネルを選局し、所定の周波数のクロック信号に基づいて受信処理をするデジタルテレビに周波数設定機能を有した制御装置を備え、各チャンネル群から各々の周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲を抽出し、ここで抽出された周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲と、予め準備された複数のクロック信号の周波数候補とを比較した結果に基づいて複数のクロック生成回路の中から最適なクロック生成回路を選択してそれを設定し、高調波妨害を与えるクロック生成回路の設定を除外できるようにすると共に、当該テレビジョン受像機から他のテレビジョン受像機へのクロック信号による高調波妨害の発生を抑制できるようにしたものである。
図1に示すデジタルのテレビジョン受像機(以下デジタルテレビ100という)は、選局受信処理装置の一例であり、予め設定されたチャンネルを選局し、所定の周波数のクロック信号に基づいて受信処理をする装置である。当該デジタルテレビで取り扱われる周波数帯域は、1チャンネル(以下chと表示する)〜3chのVHF帯(周波数範囲;90MHz〜108MHz)、C13ch〜C22chのミッドバンド(周波数範囲;108MHz〜170MHz)、4ch〜12chのVHF帯(周波数範囲;170MHz〜222MHz)、C23ch〜C63chのスーパーハイバンド(周波数範囲;222MHz〜468MHz)及び、13ch〜62chのUHF帯(周波数範囲;470MHz〜770MHz)である。当該選局受信処理装置は、テレビセット設置時に、受信可能周波数帯域を検索して受信チャンネル群を設定する自動チャンネル設定機能を備えたデジタルテレビに適用して好適である。
図1において、デジタルテレビ100は、クロック供給手段10、制御装置15、表示手段18、操作部20の他に、デジタル処理手段の一例となるチューナー部11、同期分離部12、映像&音声処理部13、走査処理部14、水平駆動部16及び垂直駆動部17を有しており、所定の周波数のクロック信号に基づいてデジタル信号処理をするようになされる。
チューナー部11には制御装置15が接続され、当該制御装置15には操作部20が接続される。操作部20はテレビ設置時に、自動チャンネル設定モードを指示するように操作される。ここで自動チャンネル設定モードとは、受信可能周波数帯域を検索して受信チャンネル群を設定する動作をいう。操作部20にはチャンネル設定キー、周波数帯設定キー、ボリュームキー等が設けられる。操作部20は、自動チャンネルの設定の他に、通常、チャンネルを選局するように操作される。
チューナー部11にはアンテナ30が接続され、放送局からの到来電波や、放送衛星からの到来電波等を受信する。チューナー部11は、予め設定されたチャンネルを操作部20の選局機能を使用して選局すると、アンテナ30で受信された当該放送局からのBS方式又は放送衛星からのCS方式の受信信号を同期分離部12に出力する。受信信号には、映像信号、音声信号及び同期信号が含まれている。
チューナー部11には同期分離部12が接続され、クロック信号(以下CLKX信号という)に基づいて受信信号から同期信号を分離して走査処理部14に出力し、受信信号から映像&音声信号を分離して映像&音声処理部13に出力するようになされる。
同期分離部12には映像&音声処理部13が接続され、CLKX信号に基づいて映像&音声信号から映像信号を分離してデータ処理し映像データ(DATA)を出力する。同期分離部12には映像&音声処理部13の他に走査処理部14が接続され、CLKX信号に基づいて同期信号から水平同期信号(Hsync)を分離して水平駆動部16に出力する。走査処理部14では、CLKX信号に基づいて同期信号から垂直同期信号(Vsync)を分離して垂直駆動部17に出力する。
走査処理部14には水平駆動部16が接続され、水平同期信号及びCLKX信号に基づいて表示手段18を水平走査処理をするようになされる。走査処理部14には水平駆動部16の他に垂直駆動部17が接続され、垂直同期信号及びCLKX信号に基づいて表示手段18を垂直走査処理をするようになされる。
映像&音声処理部13には表示手段18が接続され、当該映像&音声処理部13から出力される映像データを入力し、水平駆動部16による水平走査処理と、垂直駆動部17による垂直走査処理とに基づいて映像を表示するようになされる。表示手段18には、液晶ディスプレイや、プラズマディスプレイ、陰極線管等が使用される。映像&音声処理部13には表示手段18の他にスピーカー19が接続され、当該映像&音声処理部13から出力される音声信号を入力して音声あるいは音楽等を出力するようになされる。
上述のチューナー部11には、選局設定手段57及び比較手段58を構成する制御装置15が接続される。制御装置15は、CLKX信号に基づいて動作可能なI/Oインターフェース51、ROM52、RAM53、EEPROM54及びCPU55を有している。チューナー部11はI/Oインターフェース51に接続され、このI/Oインターフェース51には、データバス56が接続される。データバス56には、ROM52、RAM53、EEPROM54、CPU55が接続される。
ROM52には当該デジタルテレビ全体を制御するためのシステムプログラムデータが格納される。RAM53は、ワークメモリとして使用され、例えば、制御コマンド等を一時記憶するようになされる。CPU55は制御手段の一例であり、電源がオンされると、ROM52からシステムプログラムデータを読み出してシステムを起動し、操作部20からの操作データD3に基づいて当該受信機全体を制御するようになされる。
ROM52には、システムプログラムデータの他に、選局設定手段57及び比較手段58を構築するソフトウエアが格納される。当該ソフトウエアには、チューナー部11の受信可能周波数帯域を検索して受信チャンネル群を設定する処理プログラムや、当該チューナー部11によって信号処理される受信信号の有無及び当該受信信号の信号強度を検出する処理プログラム等が含まれる。
上述のROM52、RAM53、EEPROM54及びCPU55は選局設定手段57を構成し、チューナー部11の受信可能周波数帯域を検索して受信チャンネル群を設定するようになされる。この例で、周波数帯域には、VHF帯、ミッドバンド、スーパーハイバンド及びUHF帯が含まれる。CPU55等は、例えば、チューナー部11によって信号処理される受信信号の有無及び当該受信信号の信号強度を検出するようになされる。選局設定情報D2は、例えば、不揮発メモリであるEEPROM54に記録される。EEPROM54には、選局設定情報D2の他にクロック選択データD1が記録される。クロック選択データD1は、クロック生成回路#iを選択するための設定データであり、自動チャンネル設定処理後に生成されるデータである。
CPU55及びRAM53等は比較手段58を構成し、当該CPU55によって設定されたチャンネル群から各々の周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲を抽出し、ここで抽出された周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲と、予め準備された複数のクロック信号の周波数候補とを比較するように動作する。比較結果はRAM53等に格納される。
CPU55は、RAM53に格納された比較結果に基づいてクロック供給手段10の出力を制御する。CPU55は、例えば、RAM53から読み出した比較結果に基づいて複数のクロック生成回路の中から任意のクロック生成回路#iを選択する。この例で、CPU55は、受信チャンネル群の受信周波数に対して高調波妨害を与える周波数のクロック信号を生成するクロック生成回路#iに関しては、当該クロック生成回路#iの選択を拒否するように動作する。
また、CPU55は、EEPROM54(選局設定手段57)に記録(設定)された全ての受信チャンネル群に対して高調波妨害を与えないクロック信号が存在するか否かを検出し、高調波妨害を与えない周波数のクロック信号が存在しない場合に、EEPROM54(選局設定手段57によって検出された)に記録された信号強度が弱いチャンネル群に対して高調波妨害を与えないクロック信号を供給可能なクロック生成回路#iを選択するように動作する。上述のチューナー部11、同期分離部12、映像&音声処理部13、走査処理部14、水平駆動部16、垂直駆動部17及び制御装置15には、クロック供給手段10が接続され、当該制御装置15のクロック選択設定処理に基づいて設定されたCLKX信号を供給するようになされる。
図2は、クロック供給手段10の内部構成例を示すブロック図である。図2に示すクロック供給手段10は、複数の周波数候補のクロック信号を生成するように動作する。クロック供給手段10は、CPU55のクロック選択設定処理に基づいて設定されたCLKX信号を図1に示した、チューナー部11、同期分離部12、映像&音声処理部13、走査処理部14、水平駆動部16及び垂直駆動部17に各々供給するようになされる。
クロック供給手段10は、図2に示すように、例えば、発振器1と、n個のクロック生成回路#i(i=1〜n)と、クロック選択回路2とを有している。発振器1は、基準周波数f0が例えば、18.543956MHzのクロック信号を発振する。発振器1には水晶発振素子が使用される。発振器1には、例えば、4つのクロック生成回路#i(i=1〜4)が接続される。クロック生成回路#1は、発振器1によって発振された基準周波数f0のクロック信号を所定の分周比及び逓倍数で信号処理してクロック信号を生成する。ここで基準周波数をf0とし、分周係数をMPICとし、逓倍係数をMPFBとすると、当該クロック生成回路#iで生成されるCLKX信号の周波数fxは、(1)式、すなわち、
fx=(MPIB+1/MPFC+1)×F0 ・・・・・・・(1)
により計算される。(1)式で、逓倍数はMPIB+1であり、分周比は1/(MPFC+1)である。
この例で周波数fxに関して、分周係数が「2」と「3」の場合、逓倍係数が「16」、「22」、「17」、「24」の場合、つまり、逓倍数/分周比が17/3、23/4、18/3、25/4の場合についてクロック生成回路#iを構成している。例えば、クロック生成回路#1には、予め逓倍数が「17」、分周比が「1/3」に設定され、基準周波数f0のクロック信号を分周及び逓倍処理して制御装置15(特にメモリ部)等を動作可能とする周波数fx=105.082MHzの第1候補のクロック信号(以下CLK1ともいう)を生成するように動作する。クロック生成回路#2では、予め逓倍数が「23」、分周比が「1/4」に設定され、基準周波数f0のクロック信号を分周及び逓倍処理して制御装置15等を動作可能とする周波数106.626MHzの第2候補のクロック信号(以下CLK2ともいう)を生成するように動作する。
クロック生成回路#3は、逓倍数が「18」、分周比が「1/3」に設定され、基準周波数f0のクロック信号を分周及び逓倍処理して制御装置15等を動作可能とする周波数fx=111.264MHzの第3候補のクロック信号(以下CLK3ともいう)を生成するように動作する。クロック生成回路#4は、逓倍数が「25」、分周比が「1/4」に設定され、基準周波数f0のクロック信号を分周及び逓倍処理して制御装置15等を動作可能とする周波数fx=115.9MHzの第4候補のクロック信号(以下CLK4ともいう)を生成するように動作する。
これら4つのクロック生成回路#1〜#4にはクロック選択回路2が接続され、CPU55の出力設定処理に基づいてこれら4つのクロック生成回路#1〜#4の中から任意のクロック生成回路#iの出力(CLKX信号)が選択される。クロック生成回路#iの選択基準に関しては、自動チャンネル設定時に、CPU55によって設定された受信チャンネル群から各々の周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲を抽出し、ここで抽出された周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲と、予め準備された4つのクロック信号の周波数候補とを比較する。この比較結果に基づいて最適なクロック生成回路#iの出力を選択し設定するようになされる。ここに選択され設定されたクロック生成回路#iから出力されるCLKX信号は、チューナー部11、同期分離部12、映像&音声処理部13、走査処理部14、水平駆動部16及び垂直駆動部17に各々供給するようになされる(クロック選択設定処理)。
図3〜図5は、クロック信号の周波数及びその高調波と受信チャンネルの周波数範囲との関係例(VHF、ミッドバンド、スーパーハイバンド、UHF帯)を示す表図である。
図3〜図5に示す表図において、左側から右側方向に順に、周波数帯域、受信チャンネル、周波数範囲、クロック生成回路#1〜クロック生成回路#4による各々周波数fxを示している。また、上側から下側方向に順に、当該デジタルテレビ100で取り扱われる周波数帯域、受信チャンネル、周波数範囲に関して、その項目として1ch〜3chのVHF帯(周波数範囲;90MHz〜108MHz)、C13ch〜C22chのミッドバンド(周波数範囲;108MHz〜170MHz)、4ch〜12chのVHF帯(周波数範囲;170MHz〜222MHz)、C23ch〜C63chのスーパーハイバンド(周波数範囲;222MHz〜468MHz)及び、13ch〜62chのUHF帯(周波数範囲;470MHz〜770MHz)を示している。
この例で、各々のクロック生成回路#1〜#4では、基準周波数f0の2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍・・・等の高調波が発生する。表内において、周波数fx×1群で波線で囲んだ部分は、クロック生成回路#1で生成された周波数fx=105.082MHzのCLKX=CLK1信号や、クロック生成回路#2で生成された周波数fx=106.626MHzのCLKX=CLK2信号がVHF帯の3チャンネルの周波数範囲102MHz〜108MHzに含まれる場合である。この場合、受信妨害を起こす原因となる。以下、波線で囲んだ部分は、受信信号の強度やバンド内の位置で見え方が変わるので、高調波妨害の程度を実機判断した上で、クロック周波数選択設定のモードにおいて「クロック選定の指標チャンネル」とするようになされる。
また、クロック生成回路#3で生成された周波数fx=111.264MHzのCLKX=CLK3信号は、ミッドバンドの13チャンネルの周波数範囲108MHz〜114MHzに含まれる。クロック生成回路#4で生成された周波数fx=115.9MHzのCLKX=CLK4信号は、同バンドの14チャンネルの周波数範囲114MHz〜120MHzに含まれる。
また、図3に示す表内において、周波数fx×2群で波線で囲んだ部分は、クロック生成回路#1で生成されたCLKX=CLK1信号の2倍の周波数210.165MHzの高調波や、クロック生成回路#2で生成されたCLKX=CLK2信号の2倍の周波数213.251MHzの高調波が、VHF帯の11チャンネルの周波数範囲212MHz〜108MHzに含まれる場合である。
更に、図4に示す表内において、周波数fx×2群で波線で囲んだ部分は、クロック生成回路#3で生成されたCLKX=CLK3信号の2倍の周波数222.527MHzの高調波が、スーパーハイバンドの23チャンネルの周波数範囲222MHz〜228MHzに含まれる場合である。クロック生成回路#4で生成されたCLKX=CLK4信号の2倍の周波数231.799MHzの高調波は、同バンドの24チャンネルの周波数範囲230MHz〜236MHzに含まれる。
また、図4に示す表内において、周波数fx×3群で波線で囲んだ部分は、クロック生成回路#1で生成されたCLKX=CLK1信号の3倍の周波数315.427MHzの高調波が、スーパーハイバンドの38チャンネルの周波数範囲312MHz〜318MHzに含まれる場合である。クロック生成回路#2で生成されたCLKX=CLK2信号の3倍の周波数319.877MHzの高調波は、同バンドの39チャンネルの周波数範囲318MHz〜324MHzに含まれる。
更に、クロック生成回路#3で生成されたCLKX=CLK3信号の3倍の周波数333.791MHzの高調波は、スーパーハイバンドの41チャンネルの周波数範囲330MHz〜336MHzに含まれる。クロック生成回路#4で生成されたCLKX=CLK4信号の3倍の周波数347.699MHzの高調波は、同バンドの43チャンネルの周波数範囲342MHz〜348MHzに含まれる。
また、図4に示す表内において、周波数fx×4群で波線で囲んだ部分は、クロック生成回路#1で生成されたCLKX=CLK1信号の4倍の周波数420.33MHzの高調波が、スーパーハイバンドの56チャンネルの周波数範囲420MHz〜426MHzに含まれる場合である。クロック生成回路#2で生成されたCLKX=CLK2信号の4倍の周波数426.503MHzの高調波は、同バンドの57チャンネルの周波数範囲426MHz〜432MHzに含まれる。
更に、クロック生成回路#3で生成されたCLKX=CLK3信号の4倍の周波数445.055MHzの高調波は、スーパーハイバンドの60チャンネルの周波数範囲444MHz〜450MHzに含まれる。クロック生成回路#4で生成されたCLKX=CLK4信号の4倍の周波数463.599MHzの高調波は、同バンドの63チャンネルの周波数範囲462MHz〜468MHzに含まれる。
また、図5に示す表内において、周波数fx×5群で波線で囲んだ部分は、クロック生成回路#1で生成されたCLKX=CLK1信号の5倍の周波数525.412MHzの高調波が、UHF帯の22チャンネルの周波数範囲524MHz〜530MHzに含まれる場合である。クロック生成回路#2で生成されたCLKX=CLK2信号の5倍の周波数533.128MHzの高調波は、UHF帯の23チャンネルの周波数範囲530MHz〜536MHzに含まれる。
更に、クロック生成回路#3で生成されたCLKX=CLK3信号の5倍の周波数556.319MHzの高調波は、UHF帯の27チャンネルの周波数範囲554MHz〜550MHzに含まれる。クロック生成回路#4で生成されたCLKX=CLK4信号の5倍の周波数579.499MHzの高調波は、UHF帯の31チャンネルの周波数範囲578MHz〜584MHzに含まれる。
また、図5に示す表内において、周波数fx×6群で波線で囲んだ部分は、クロック生成回路#1で生成されたCLKX=CLK1信号の6倍の周波数630.495MHzの高調波が、UHF帯の39チャンネルの周波数範囲626MHz〜632MHzに含まれる場合である。クロック生成回路#2で生成されたCLKX=CLK2信号の6倍の周波数639.754MHzの高調波は、UHF帯の41チャンネルの周波数範囲638MHz〜644MHzに含まれる。
更に、クロック生成回路#3で生成されたCLKX=CLK3信号の6倍の周波数667.582MHzの高調波は、UHF帯の45チャンネルの周波数範囲662MHz〜668MHzに含まれる。クロック生成回路#4で生成されたCLKX=CLK4信号の6倍の周波数695.398MHzの高調波は、UHF帯の50チャンネルの周波数範囲692MHz〜698MHzに含まれる。
また、図5に示す表内において、周波数fx×7群で波線で囲んだ部分は、クロック生成回路#1で生成されたCLKX=CLK1信号の7倍の周波数735.577MHzの高調波が、UHF帯の57チャンネルの周波数範囲734MHz〜740MHzに含まれる場合である。クロック生成回路#2で生成されたCLKX=CLK2信号の7倍の周波数746.38MHzの高調波は、UHF帯の59チャンネルの周波数範囲746MHz〜752MHzに含まれる。
続いて、本発明に係るクロック周波数設定方法について説明をする。図6は、デジタルテレビ100の設置時等における処理例を示すフローチャートである。
この実施形態では、新規テレビの設置時に行う初期設定である「自動チャンネル設定」の結果を用いて、デジタルテレビ100を動作させるクロック信号の周波数fxを設定する場合、つまり、選局設定終了時に、クロック信号の高調波が、予め設定された受信チャンネル群の周波数帯域と一致しない周波数fxのクロック信号を自動選択し設定する場合を前提とする。この際のクロック信号の周波数fxについては、図2に示したように、予め4つの候補が準備されている場合を例に挙げる。また、受信チャンネル群の受信周波数範囲に高調波妨害を与える周波数のクロック信号について、CPU55は、当該周波数の選択を拒否するように動作する(クロック周波数選択設定処理)。
なお、予め設定された受信可能チャンネルの全てに対して高調波妨害を与えない周波数のクロック信号が選択できない場合に備えて、当該デジタルテレビ100によって信号処理される受信信号の有無及び当該受信信号の信号強度を自動チャンネル設定時に検出すると共に、予め設定された全ての受信チャンネル群に対して高調波妨害を与えないクロック信号が存在するか否かを検出し、高調波妨害を与えないクロック信号が存在しない場合は、先に検出された信号強度の弱いチャンネル群に影響を与えないクロック信号の周波数を選択する場合を例に挙げる。この場合、周波数選択処理に関しては優先順位に基づいて、信号強度の弱いチャンネル群に影響を与えない周波数のクロック信号を選択する場合を前提とする(クロック周波数優先選択処理)。
これらをデジタルテレビ100の設置時のクロック周波数選択設定条件にして、図6に示すフローチャートのステップA1で新規テレビ設置か、あるいは、他の処理かによって制御を分岐する。他の処理には、後述するテレビ設置後のテレビ放送受信処理が含まれる。この例で、新規テレビの設置時には、ステップA2に移行して、初期設定である「自動チャンネル設定」を実行したかがチェックされる。この際のチェックは、例えば、表示手段18に、自動チャンネル設定画面が表示され、この画面上でユーザの確認を取るように動作される。
「自動チャンネル設定」を実行していない場合は、ステップA2に移行して自動チャンネル設定処理を実行する。このとき、ユーザは操作部20を操作して「自動チャンネル設定」を指定すると、操作部20からCPU55へ操作データが出力される。CPU55は、周波数の候補が複数準備されたデジタルテレビ100の受信可能周波数帯域を操作データに基づいて検索して受信チャンネル群を設定する。このとき、CPU55は、自動チャンネル設定機能を利用して、例えば、ステップA31で受信可能チャンネルを検索し、この検索中に各チャンネルの信号強度を検出してその信号強弱をRAM53等に記録する。
そして、チャンネル設定終了後に、ステップA4に移行して、先に設定されたチャンネル群から各々の周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲を抽出する。この抽出処理は、チューナー部11での選択可能な動作周波数毎に、高調波妨害を与える受信チャンネルをリスト化するためである。この高調波妨害を与える受信チャンネルのリストには、受信チャンネル毎に信号強弱情報を付加してもよい。
次に、ステップA5に移行して、先に抽出された周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲と、予め準備された複数のクロック信号の周波数候補とを比較して高調波妨害を与える周波数のクロック信号を検出する。このとき、信号強弱情報付きの受信可能チャンネルのリストと、複数のクロック信号の周波数候補とを比較するようにしてもよい。そして、先の検出結果に基づいて複数の周波数候補のクロック信号の中から任意の周波数のクロック信号を選択して設定する(クロック周波数選択設定処理)ために、優先順位に従って、最適な周波数のクロック信号を選択する。
この例では、ステップA6に移行して、先に設定された受信可能チャンネルの全ての周波数範囲を避けられる周波数fx=faのCLKX信号が有るか否かを検出する。周波数faのクロック信号が有る場合は、ステップA7に移行して第1順位に従ってクロック生成回路#iを選択する。
例えば、表1において、選択可能なクロックA〜Dが存在する場合であって、受信可能チャンネルの全ての周波数範囲を避けられる周波数faのCLKX信号が「クロックA」である場合、この「クロックA」を選択するようになされる。これにより、最適なクロック信号を選択することができる。
Figure 2005136618
表1において、×印は、当該周波数fxのCLKX信号が受信妨害を与えるチャンネルを示している。
上述のステップA6で受信可能チャンネルの全ての周波数範囲を避けられる周波数faのCLKX信号が無い場合は、ステップA8に移行して、先に設定された受信可能チャンネルの中に、信号強度「弱」の受信可能チャネルの全ての周波数範囲を避けられる周波数fbのCLKX信号が有るか否かを検出する。周波数fbのCLKX信号が有る場合は、第2順位に従って、クロック生成回路#iを選択する。
例えば、表1の例において、選択可能なクロックB〜Dが存在する場合であって、信号強度「弱」の受信可能チャネルの全ての周波数範囲を避けられる周波数fbのCLKX信号が「クロックB」である場合、この「クロックB」を選択するようになされる。これにより、最適なクロック信号を選択し設定することができる。
上述のステップA8で信号強度「弱」の受信可能チャネルの全ての周波数範囲を避けられる周波数fbのCLKX信号が無い場合は、ステップA9に移行して、第3順位に従って、クロック生成回路#iを選択する。このとき、初期設定で固定された周波数fxのCLKX信号を選択する、もしくは、受信中のチャンネルに高調波妨害を与えない周波数のクロック信号をリアルタイムに計算して自動設定するシステムを採用する(クロック周波数優先選択処理)。
なお、ステップA7,ステップA9、ステップA10で選択されたクロック生成回路#iを選択するためのクロック選択データD1は、ステップA11に移行してEEPROM54等に記録される。以後、電源オンと共に、EEPROM54等からクロック選択データD1が読み出され、クロック選択回路2に設定される。これにより、最適な周波数fxのCLKX信号を当該クロック供給手段10から、チューナー部11、同期分離部12、映像&音声処理部13、走査処理部14、水平駆動部16、垂直駆動部17及び制御装置15等に供給することができる。
また、ステップA1で新規テレビ設置以外の操作を指示した場合は、制御を分岐してステップA12に移行し、CPU55はテレビ放送受信処理等を実行する。例えば、当該クロック供給手段10から、チューナー部11、同期分離部12、映像&音声処理部13、走査処理部14、水平駆動部16、垂直駆動部17及び制御装置15等に最適な周波数のクロック信号を供給する。
チューナー部11は、予め設定されたチャンネルを操作部20の選局機能を使用して選局すると、アンテナ30で受信された当該放送局からのBS方式又は放送衛星からのCS方式の受信信号を受信処理して同期分離部12に出力する。受信信号には、映像信号、音声信号及び同期信号が含まれている。
同期分離部12はチューナー部11から受信信号を入力し、CLKX信号に基づいて受信信号から同期信号を分離して走査処理部14に出力し、受信信号から映像&音声信号を分離して映像&音声処理部13に出力するようになされる。映像&音声処理部13は、同期分離部12から映像&音声信号を入力し、CLKX信号に基づいて映像&音声信号から映像信号を分離してデータ処理し映像データ(DATA)を出力する。
走査処理部14は、同期分離部12から同期信号を入力し、CLKX信号に基づいて同期信号から水平同期信号(Hsync)を分離して水平駆動部16に出力する。走査処理部14では、CLKX信号に基づいて同期信号から垂直同期信号(Vsync)を分離して垂直駆動部17に出力する。
水平駆動部16は、走査処理部14から水平同期信号を入力し、水平同期信号及びCLKX信号に基づいて表示手段18を水平走査処理をするようになされる。垂直駆動部17は、走査処理部14から垂直同期信号を入力し、垂直同期信号及びCLKX信号に基づいて表示手段18を垂直走査処理をするようになされる。
表示手段18は、映像&音声処理部13から映像データを入力し、水平駆動部16による水平走査処理と、垂直駆動部17による垂直走査処理とに基づいて映像を表示するようになされる。映像&音声処理部13に接続されたスピーカー19から音声や音楽等を出力するようになされる。
このように、本発明に係る実施形態としてのデジタルテレビ及びクロック周波数設定方法によれば、予め設定されたチャンネルを選局し、所定の周波数fxのCLKX信号に基づいて受信処理をする場合に、選局設定手段57は、自動チャンネル設定時等において、チューナー部11の受信可能周波数帯域を検索して受信チャンネル群を設定する。比較手段58は、選局設定手段57によって設定されたチャンネル群から各々の周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲を抽出し、ここで抽出された周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲と予め準備された複数のCLKX信号の周波数候補とを比較する。CPU55は、この比較手段58による比較結果に基づいてクロック供給手段10の出力設定処理をする。このとき、CPU55は、比較手段58による比較結果に基づいて4つのクロック生成回路#1〜#4の中から任意のクロック生成回路#iを選択するようになる。
従って、4つのクロック生成回路#1〜#4の中から、当該チャンネルの受信周波数fxに対して高調波妨害を与える周波数fxのCLKX信号を生成するクロック生成回路#iに関しては、そのクロック生成回路#iの選択を拒否する制御が可能となるので、高調波妨害を与えるクロック生成回路#iの設定を除外することができる。これにより、予め設定されたチャンネル群の周波数帯域とCLKX信号の高調波とが一致しないようにCLKX信号の周波数fxを設定することができるので、当該デジタルテレビ100から他のデジタルテレビ100へのCLKX信号による高調波妨害の発生を抑制することができる。
一般に、近接して設置された他のデジタルテレビ100において、その受信可能周波数帯域で同一のチャンネル群を受信することになるが、この方式を使ってCLKX信号の周波数fxを設定することにより、当該デジタルテレビ100から他のデジタルテレビ100へのそのCLKX信号に基づく高調波の影響を抑制できると共に、他のデジタルテレビ100から当該デジタルテレビ100へのCLKX信号に基づく高調波の影響も同時に抑制できる。このように、選局設定終了時に、受信チャンネルに対して高調波妨害を与えない、もしくは、与えにくい周波数fxのCLKX信号を自動選択設定できるようになるので、機内妨害、近接設置された周辺のテレビ、VTRへの妨害を減少できるようになる。高調波妨害を発生し難いクロック選択設定方法を提供することができる。なお、自動チャンネル設定結果に対してユーザの取捨選択が可能なデジタルテレビ100である場合は、その操作後に本発明を適用するようにしてもよい。
この実施形態では、選局受信処理装置に関して、デジタルテレビ100の場合について説明したが、これに限られることはなく、表示手段18を持たない、ベースステーションとしてのチューナー装置や、デジタルテレビ以外のテレビジョン受像機にも本発明を適用することができる。
本発明は、新規テレビ設置時に、受信可能周波数帯域を検索して受信チャンネル群を設定する自動チャンネル設定機能を備えたテレビジョン受像機等に適用して極めて好適である。
本発明に係る実施形態としてのデジタルテレビ100の構成例を示す概念図である。 クロック供給手段10の内部構成例を示すブロック図である。 クロック信号の周波数及びその高調波と受信チャンネルの周波数範囲との関係例(VHF、ミッドバンド)を示す表図である。 クロック信号の周波数及びその高調波と受信チャンネルの周波数範囲との関係例(スーパーハイバンド)を示す表図である。 クロック信号の周波数及びその高調波と受信チャンネルの周波数範囲との関係例(UHF)を示す表図である。 デジタルテレビ100の設置時等における処理例を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・発振器(クロック供給手段)、2・・・クロック選択回路(クロック供給手段)、10・・・クロック供給手段、11・・・チューナー部(デジタル処理手段)、12・・・同期分離部(デジタル処理手段)、13・・・映像&音声処理部(デジタル処理手段)、14・・・走査処理部(デジタル処理手段)、15・・・制御装置、16・・・水平駆動部(デジタル処理手段)、17・・・垂直駆動部(デジタル処理手段)、18・・・表示手段、19・・・スピーカー、20・・・操作部、30・・・アンテナ、55・・・CPU(制御手段)、57・・・選局設定手段、58・・・比較手段、100・・・デジタルテレビ(選局受信処理装置)、#i(i=1〜4)・・・クロック生成回路(クロック供給手段)

Claims (12)

  1. 予め設定されたチャンネルを選局し、所定の周波数のクロック信号に基づいて受信処理をする装置であって、
    前記クロック信号に基づいてデジタル信号処理をするデジタル処理手段と、
    前記デジタル処理手段を動作可能とする周波数候補のクロック信号を生成し選択処理に基づいて当該デジタル処理手段にクロック信号を供給するクロック供給手段と、
    前記デジタル処理手段の受信可能周波数帯域を検索して受信チャンネル群を設定する選局設定手段と、
    前記選局設定手段によって設定された前記チャンネル群から各々の周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲を抽出し、抽出された前記周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲と、予め準備された複数のクロック信号の周波数候補とを比較する比較手段と、
    周波数設定機能を有して前記比較手段による比較結果に基づき前記クロック供給手段の出力設定処理をする制御手段とを備えることを特徴とする選局受信処理装置。
  2. 前記クロック供給手段は、
    基準周波数のクロック信号を発振する発振器と、
    前記発振器によって発振されたクロック信号を所定の分周比及び逓倍数で信号処理して前記デジタル処理手段を動作可能とする周波数候補のクロック信号を生成する複数のクロック生成回路と、
    前記制御手段の出力設定処理に基づいて前記クロック生成回路の出力を選択するクロック選択回路とを有することを特徴とする請求項1に記載の選局受信処理装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記比較手段による比較結果に基づいて前記複数のクロック生成回路の中から任意のクロック生成回路を選択することを特徴とする請求項2に記載の選局受信処理装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記受信チャンネル群の受信周波数に対して高調波妨害を与える周波数のクロック信号を生成するクロック生成回路に関しては、当該クロック生成回路の選択を拒否することを特徴とする請求項1に記載の選局受信処理装置。
  5. 前記選局設定手段は、
    前記デジタル処理手段によって信号処理される受信信号の有無及び当該受信信号の信号強度を検出し、
    前記制御手段は、
    前記選局設定手段によって設定された全ての前記受信チャンネル群に対して高調波妨害を与えないクロック信号が存在するか否かを検出し、
    前記高調波妨害を与えないクロック信号が存在しない場合に、前記選局設定手段によって検出された前記信号強度が弱いチャンネル群に対して前記高調波妨害を与えないクロック信号を供給可能な前記クロック生成回路を選択することを特徴とする請求項1に記載の選局受信処理装置。
  6. 前記周波数帯域には、
    VHF帯、ミッドバンド、スーパーハイバンド及びUHF帯が含まれることを特徴とする請求項1に記載の選局受信処理装置。
  7. 選局受信処理装置を動作させるクロック信号の周波数を設定する方法であって、
    前記クロック信号の周波数の候補を予め複数準備し、
    前記周波数の候補が複数準備された選局受信処理装置の受信可能周波数帯域を検索して受信チャンネル群を設定し、
    設定された前記チャンネル群から各々の周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲を抽出し、
    抽出された前記周波数帯域の受信チャンネルの周波数範囲と、予め準備された複数のクロック信号の周波数候補とを比較し、
    比較結果に基づいて前記複数のクロック信号の周波数候補の中から任意の周波数を選択して設定することを特徴とするクロック周波数設定方法。
  8. 前記選局受信処理装置を動作させるクロック信号の周波数の設定は、前記選局受信処理装置の設置時の初期設定となる自動チャンネル設定時に実行することを特徴とする請求項7に記載のクロック周波数設定方法。
  9. 前記選局受信処理装置で使用するクロック信号は、
    基準周波数のクロック信号を所定の分周比及び逓倍数で信号処理して生成することを特徴とする請求項7に記載のクロック周波数設定方法。
  10. 前記受信チャンネル群の受信周波数に対して高調波妨害を与える周波数のクロック信号については、当該周波数の選択を拒否することを特徴とする請求項7に記載のクロック周波数設定方法。
  11. 前記選局受信処理装置によって信号処理される受信信号の有無及び当該受信信号の信号強度を検出すると共に、予め設定された全ての前記受信チャンネル群に対して高調波妨害を与えないクロック信号が存在するか否かを検出し、
    前記高調波妨害を与えないクロック信号が存在しない場合は、先に検出された前記信号強度の弱いチャンネル群に対して高周波妨害を与えないクロック信号の周波数を選択することを特徴とする請求項7に記載のクロック周波数設定方法。
  12. 前記周波数帯域には、
    VHF帯、ミッドバンド、スーパーハイバンド及びUHF帯が含まれることを特徴とする請求項7に記載のクロック周波数設定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009118149A (ja) * 2007-11-06 2009-05-28 Mitsubishi Electric Corp 携帯通信端末
JP2009118043A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Panasonic Corp 無線通信装置
JP2014212455A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 富士通株式会社 放送受信装置、放送受信方法、および放送受信プログラム

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