JPH11168060A - 位置精度計測方法 - Google Patents

位置精度計測方法

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JPH11168060A
JPH11168060A JP9348478A JP34847897A JPH11168060A JP H11168060 A JPH11168060 A JP H11168060A JP 9348478 A JP9348478 A JP 9348478A JP 34847897 A JP34847897 A JP 34847897A JP H11168060 A JPH11168060 A JP H11168060A
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JP
Japan
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pattern
measurement
position accuracy
group
glass plate
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JP9348478A
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English (en)
Inventor
Muneyasu Yokota
宗泰 横田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】アライメント計測精度を劣化させることなく、
且つデバイス製造の生産性を低下させないアライメント
精度計測方法を提供することを課題とする。 【解決手段】基板PのパターンW上に複数個の計測箇所
Mを設け、複数枚の基板Pについて計測箇所Mを計測
し、この計測結果に基づいてパターンWの位置精度を計
測する位置精度計測方法において、複数枚の基板Pを少
なくとも第1グループの基板P1、P3…と、第1グルー
プとは異なる第2グループの基板P2、P4…とに分別
し、第1グループの基板は複数個の計測箇所Mのうちの
第1の計測箇所Maを計測し、第2グループの基板は複
数個の計測箇所Mのうちの第2の計測箇所Mbを計測す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子や半
導体素子の製造工程における、パターンの重ね合わせ精
度と単位パターンのつなぎ合わせ精度とを計測する位置
精度計測方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子や半導体素子等のデバイス
は、ウエハやガラスプレート等の基板上にレジスト等の
感光剤を塗布し、レチクルやマスク等の投影原版上に配
置されたマスクパターンを基板上に露光し、露光された
基板を現像し、基板上に露光されたマスクパターンの位
置精度を計測する、一連の処理工程によって製造されて
いる。
【0003】露光工程では、1個のマスクパターンによ
って露光される1個の単位パターンを複数個つなぎ合わ
せて合成パターンを構成し、1枚の基板上に複数の合成
パターンを形成する。また、第1層目の合成パターンが
形成されているガラスプレートは、その後の加工工程を
終え、再び投影露光装置に設置される。そして第2層目
の合成パターンを重ね合わせて露光する。このようにし
て複数層の合成パターンを基板上に形成する。
【0004】つぎに、位置精度計測の工程においては、
測定機により同じ層の単位パターン間のつなぎ合わせ誤
差を測定したり、第1層目のパターンと第2層目のパタ
ーンとの重ね合わせ誤差を測定していた。図7は、複数
の基板上に露光された単位パターンSで構成される合成
パターンWを示す。1個の合成パターンWは4個の単位
パターンS を画面合成によってつなぎ合わせて、1枚の
ガラスプレートP上に形成するものとする。単位パター
ンSには、計測箇所Mが配置されている。
【0005】従来のこの種の位置精度計測方法において
は、単位パターンSに配置された計測箇所M の全点につ
いて計測をおこなっていた。1層目の露光が完了した複
数の基板Pについて、各計測箇所Mの計測値を平均し
て、1層目の単位パターンSの配列座標値を求めてい
た。この配列座標値と設計上の配列座標値との誤差を計
算し、第2層目の合成パターンWの重ね合わせ露光を行
うために座標位置の指示を投影露光装置に出していた。
図7中、○印は計測箇所Mを示す。また各基板P1〜PN
に付したMは、いずれの基板P1〜PNも、計測箇所Mを
実際の計測点として計測するという意味である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、基板であるガ
ラスプレートは生産性の要求から大型化していく傾向に
あり、更に合成パターンには精度の高いつなぎ合わせと
重ね合わせによって形成されることが要求されている。
従って合成パターンの配列座標値を計測する計測点の数
が増加して、位置精度の計測時間が増大してしまう。こ
れによって、デバイスの製造工程において計測工程がク
リティカルパスとなってしまい、デバイス製造の生産性
の低下を引き起こすおそれがある。そこで本発明は、上
記問題点に鑑みてなされたものであり、計測精度を劣化
させることがなく、且つデバイス製造の生産性を低下さ
せない位置精度計測方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決の為に本
発明は、基板のパターン上に複数個の計測箇所を設け、
複数枚の基板について計測箇所を計測し、この計測結果
に基づいてパターンの位置精度を計測する位置精度計測
方法において、複数枚の基板を少なくとも第1グループ
の基板と、第1グループとは異なる第2グループの基板
とに分別し、第1グループの基板は複数個の計測箇所の
うちの第1の計測箇所を計測し、第2グループの基板は
複数個の計測箇所のうちの第2の計測箇所を計測するこ
とを特徴とする位置精度計測方法である。
【0008】その際、第1の計測箇所と第2の計測箇所
とは異なる計測箇所とすることができる。またその際、
複数枚の基板を計測する際に、複数個の計測箇所のそれ
ぞれがほぼ同じ回数計測されるように設定されることが
好ましい。またその際、パターンは複数の単位パターン
が合成された合成パターンであり、単位パターン毎に計
測箇所を設けることができる。またその際、パターンは
複数の単位パターンが合成された合成パターンであり、
基板上には合成パターンが複数形成されており、合成パ
ターン毎に計測箇所を設けることができる。
【0009】またその際、計測箇所の計測工程が、全パ
ターンの露光工程を含む一連の処理工程のクリティカル
パスとならないように、各基板について各計測箇所を定
めることが好ましい。また、パターンは第1パターンの
上に第2パターンを重ねて形成されており、その際、位
置精度は、第1パターンと第2パターンとの重ね合わせ
の位置精度である。その際、パターンは液晶表示素子に
関するパターンであり、第1パターンがゲートパターン
であり、第2パターンがソース・ドレインパターンであ
る構成とすることができる。
【0010】その際、更に最適な構成とするには、各基
板の各計測箇所をほぼ均等となるようにN(N≧2)個
のグループにグループ分けし、1枚目の基板について
は、N個のグループを繰り返し並べた配列の先頭からn
(1≦n<N)個のグループに属する計測点のみを計測
し、2枚目の基板については、配列の次のn個のグルー
プに属する計測点のみを計測し、以降この過程を繰り返
すことにより、全計測箇所のうちのほぼn/Nだけの計
測点を計測する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明にかかる位置精度計測方法
の一実施例を説明する。図1は、基板上にマスクパター
ンを露光する、投影露光装置の構成を示す。照明系1に
よって照明されたマスクRのマスクパターンは、投影光
学系2によってXYステージ3上に載置された基板(以
下ガラスプレートと称す)P上の所定の領域に転写され
る。XYステージ3には移動鏡4が固定されており、レ
ーザ干渉計5と移動鏡4との間の距離を計測することで
XYステージ3の2次元的位置座標がモニタされる。
【0012】主制御装置6は、レーザ干渉計5から出力
されたXYステージ3の現在位置と目標位置情報に基づ
き、ステージ制御装置7を介してモータMを駆動するこ
とでXYステージ3をサーボ制御する。露光の位置合わ
せを行うためのアライメント系としては、マスクRをア
ライメントするマスクアライメント検出系8と、ガラス
プレートPをアライメントするガラスプレートアライメ
ント検出系9とがそれぞれ配置されている。また、マス
クRを交換するマスク交換機構10が装備されている。
【0013】図2は、ガラスプレートP1〜P20上に露
光された合成パターンW1〜W4を示す。1個の合成パタ
ーンWは4個の単位パターンS1〜S4を画面合成によっ
てつなぎ合わせて、1枚のガラスプレートP上に形成す
るものとする。各単位パターンSは、各々1枚のマスク
Rに対応し、マスク交換機構10で4枚のマスクR1
4を交換しながらガラスプレートP上に位置合わせし
て露光する。1枚のガラスプレートP上には、複数の合
成パターンW1〜W4が形成され、計測工程における指標
となる計測箇所Mが合成パターンW1〜W4と同時に露光
され、現像されている。
【0014】ガラスプレートP1〜P20にレジスト等の
感光剤を塗布し、マスクR1〜R4上に配置されたマスク
パターンをガラスプレートP上に露光し、1層目の合成
パターンWを形成する。露光後、現像処理されたガラス
プレートP1〜P20は計測工程に送られ、この計測工程
では各合成パターンWに配置されている計測箇所Mの位
置を計測し、各計測箇所Mの測定値を複数のガラスプレ
ートP1〜P20について平均し、この平均値に基づいて
合成パターンW1〜W4の配列座標値を求める。つまり各
単位パターンSにおけるつなぎ合わせの位置精度を求め
る。上記の一連の工程において、複数のガラスプレート
1〜P20は、一度に同一の条件によって処理される。
【0015】第1層の合成パターンWの配列座標値の計
測後に、ガラスプレートPは再び投影露光装置に設置さ
れる。このとき第1層目の合成パターンWの配列座標値
の計測結果を基に、ガラスプレートP1〜P20上の露光
位置を補正して、第2層目の合成パターンWを露光す
る。そして同様に計測工程において計測箇所Mの位置を
測定し、各合成パターンWにおける重ね合わせの位置精
度を求める。このようにしてガラスプレートP上に、精
度良くつなぎ合わせた合成パターンWを複数層にわたり
精度良く重ね合わせて形成している。
【0016】例えば、液晶表示素子における単位パター
ンSの中に形成されたソースSoのパターンとドレイン
Dのパターンと、ゲートGのパターンの拡大図を図6に
示す。このパターンは、初めに第1層目の露光によって
ゲートGのパターンを形成し、続いて第2層目の露光で
ソースSoのパターンとドレインDのパターンとを第1
層目のゲートGのパターンに重ね合わせて形成する。こ
こで第2層目の露光でソースSoのパターンとドレイン
Dのパターンとを1層目のゲートGのパターンに重ね合
わせるときに、重ね合わせの基準位置として1層目のゲ
ートGの位置精度を測定する。この測定結果を基に2層
目の露光をおこなって、精度良くソースSoのパターン
とドレインDのパターンをゲートGのパターンに重ね合
わせることができる。
【0017】つぎに位置精度を計測するときの、計測箇
所Mの分割方法について説明する。図2は、1枚のガラ
スプレートP上に配された計測箇所Mを2個のグループ
にグループ分けした一例を示す。計測箇所Mを2個の計
測箇所Ma,Mbのグループにグループ分けし、分けられ
た計測箇所Ma,Mbは1枚のガラスプレートP上に均等
に分布するように配置されている。図2中、○印と×印
はそれぞれ計測箇所MaとMbを示す。またガラスプレー
トP1〜P20に付した計測箇所Ma又はMbは、そのガラ
スプレートPで実際に計測を行う計測箇所Mのグループ
を示す。
【0018】露光順の1枚目のガラスプレートP1につ
いて、第1のグループの計測箇所Maを計測点として指
定している。つぎに露光順の2枚目のガラスプレートP
2について第2のグループの計測箇所Mbを計測点として
指定している。このようにして20枚のガラスプレート
1〜P20について、露光順の奇数枚目のガラスプレー
トPでは、第1のグループの計測箇所Maについて配列
座標を計測し、露光順の偶数枚目のガラスプレートPに
ついては第2のグループの計測箇所Mbについて配列座
標を計測する。つまり計測点の総数は、配置された計測
箇所Mの半分となっている。
【0019】但し、このときに第1のグループの計測箇
所Maを計測点とするガラスプレートPを露光順の1枚
目から10枚目として、第2のグループの計測箇所Mb
を計測点とするガラスプレートPを露光順の11枚目か
ら20枚目とするような計測箇所Mの分割方法は可能で
あるが、ガラスプレートPの露光順にあわせてグループ
分けされた計測箇所Mをサイクリックに指定する方が測
定精度上好ましい。
【0020】図3は、1枚のガラスプレートP上に配さ
れた計測箇所Mを4個のグループにグループ分けした一
例を示す。計測箇所Mを4個の計測箇所Ma〜Mdのグル
ープにグループ分けし、分けられた計測箇所Ma〜Md
1枚のガラスプレートP上に均等に分布するように配置
されている。ここで計測箇所Ma〜Mdを繰り返し並べた
配列Ma,Mb,Mc,Md,Ma,Mb,Mc,Md,…を作
成する。図3中、ガラスプレートP1〜P20に付した計
測箇所Ma〜Mdは、ぞのガラスプレートPで実際に計測
を行う計測箇所Mのグループを示す。
【0021】露光順が1枚目のガラスプレートP1につ
いては、上記配列のうち先頭の3個のグループに属する
計測箇所Ma,Mb,Mcを計測点として指定している。
次に露光順が2枚目のガラスプレートP2については、
上記配列の次の3個のグループに属する計測箇所Md
a,Mbを計測点として指定している。以降この過程を
繰り返して20枚のガラスプレートP1〜P20につい
て、指定された計測箇所Mを計測点として配列座標の計
測を行う。つまり計測点の総数は、配置された計測箇所
Mの3/4となっている。この場合も先に示した2個の
グループ分割と同様に、ガラスプレートPの露光順にあ
わせて計測箇所Mをサイクリックに指定する方が測定精
度上好ましいので、上記のような計測箇所Ma〜Mdの指
定を行っている。
【0022】つぎに図4は、1枚のガラスプレートP上
に配された計測箇所Mを2個の合成パターンWのグルー
プにグループ分けした一例を示す。合成パターンWを2
個のグループにグループ分けし、各合成パターンWのグ
ループごとに計測箇所Ma,Mbを指定する。計測箇所M
a,Mbは1枚のガラスプレートP上に均等に分布するよ
うに配置されている。図4中、○印と×印はそれぞれ計
測箇所MaとMbを示す。またガラスプレートP1〜P20
に付した計測箇所Ma又はMbは、そのガラスプレートP
で実際に計測を行う計測箇所Mのグループを示す。
【0023】合成パターンWの第1のグループは、ガラ
スプレートP上の4個の合成パターンW1〜W4のうち、
左下の合成パターンW2と右上の合成パターンW4と設定
し、このグループについての計測箇所Maを計測点とし
ている。合成パターンWの第2のグループは、ガラスプ
レートP上の左上の合成パターンW1と右下の合成パタ
ーンW3と設定し、このグループについての計測箇所Mb
を計測点としている。
【0024】このようにして20枚のガラスプレートP
1〜P20について、露光順が奇数枚目のガラスプレート
Pでは、第1のグループの計測箇所Maを計測点とし
て、配列座標を計測する。つぎに露光順が偶数枚目のガ
ラスプレートPでは、第2のグループの測定箇所Mb
計測点として、配列座標を計測する。つまり計測点の総
数は、配置された計測箇所Mのうちの半分となってい
る。この場合も先に示したグループ分割と同様に、ガラ
スプレートPの露光順にあわせて計測箇所Mをサイクリ
ックに指定する方が測定精度上好ましいので、このよう
な計測箇所Ma,Mbの指定を行っている。
【0025】つぎに図5は、1枚のガラスプレートP上
に配された計測箇所Mを2個の単位パターンSのグルー
プにグループ分けした一例を示す。単位パターンSを2
個のグループにグループ分けし、各単位パターンSのグ
ループごとに計測箇所Ma,Mbを指定する。計測箇所M
a,Mbは1枚のガラスプレートP上に均等に分布するよ
うに配置されている。図5中、○印と×印はそれぞれ計
測箇所MaとMbを示す。またガラスプレートP1〜P20
に付した計測箇所Ma又はMbは、そのガラスプレートP
で実際に計測を行う計測箇所Mのグループを示す。
【0026】単位パターンSの第1のグループは、合成
パターンW上の4個の単位パターンS1〜S4のうち、左
下の単位パターンS2と右上の単位パターンS4と設定
し、このグループについての計測箇所Maを計測点とし
ている。単位パターンSの第2のグループは、合成パタ
ーン上の左上の単位パターンS1と右下の単位パターン
3と設定し、このグループについての計測箇所Mbを計
測点としている。
【0027】このようにして20枚のガラスプレートP
1〜P20について、露光順が奇数枚目のガラスプレート
Pでは、第1のグループの計測箇所Maを計測点とし
て、配列座標を計測する。つぎに露光順が偶数枚目のガ
ラスプレートPでは、第2のグループの計測箇所Mb
計測点として、配列座標を計測する。つまり計測点の総
数は、配置された計測箇所Mのうちの半分となってい
る。この場合も先に示したグループ分割と同様に、ガラ
スプレートPの露光順にあわせて計測箇所Mをサイクリ
ックに指定する方が測定精度上好ましいので、このよう
な計測箇所Ma,Mbの指定を行っている。
【0028】つぎに、配列座標値の計測結果を用いて各
単位パターンSごとに実際に位置決めすべき配列座標値
を求める、アライメント補正量の算出方法について説明
する。ガラスプレートPに合成パターンWを重ね合わせ
て露光するときの誤差は、ガラスプレートPの回転、座
標系x−yの直交度、ガラスプレートPのx方向とy方
向の伸び、及びx方向とy方向のオフセットが要因とな
って、第1層合成パターンWの配列座標値と設計上の配
列座標値との間で誤差が生じる場合がある。
【0029】ここで、ガラスプレートPの回転とは、ガ
ラスプレートP上の合成パターンWの配列座標の座標軸
をXYステージ3の座標軸と一致させる際にガラスプレ
ートアライメント検出系9による計測誤差から生じるも
のである。XYステージ3の座標軸に対する配列座標軸
の残存回転ずれ量θで表される。また座標系x−yの直
交度とは、XYステージ3の送り方向が正確に直交して
いないことにより生じるものである。直交度誤差量wで
表される。
【0030】またガラスプレートPのx方向とy方向の
伸びとは、加工プロセスにおいてガラスプレートPが熱
等の影響を受けて全体的に伸縮することにより生じるも
のである。ガラスプレートP上のx方向の2点間の距離
の実測値と設計値の比Rxと、ガラスプレートP上のy
方向の2点間の距離の実測値と設計値の比Ryで表すも
のとする。またx方向とy方向のオフセットとは、ガラ
スプレートアライメント検出系9の検出精度、XYステ
ージ3の位置決め精度等により、ガラスプレートPが全
体的にx方向とy方向にずれることによって生じるもの
である。x方向とy方向についてそれぞれOx、Oyで
表される。
【0031】そこで、各単位パターンSごとに実際に位
置決めすべき配列座標値を求める、いわゆるエンハーン
スト・グローバル・アライメント(EGA)を行う。本
実施例においては、第1層合成パターンWが形成された
各領域ごとにEGAを行う。すなわち各合成パターンW
1〜W4の領域ごとに第1層合成パターンW1〜W4内の複
数の単位パターンS1〜S4の配列座標値を計測して、当
該単位パターンSの設計上の配列座標値との誤差を計算
する。まず各領域ごとに単位パターンS1〜S4のうち少
なくとも2以上の単位パターンの座標F*n(F*xn,
*yn)を計測する。
【0032】一方、第1層合成パターンW内の各単位パ
ターンS1〜S4の設計上の位置座標をDn(Dxn,D
yn)とし、重ね合わせ露光の際に前記した誤差要因を
考慮して実際に位置決めすべき単位パターン座標をF
(F xn,F yn)とすると、単位パターン座標F
(F xn,F yn)は設計上の位置座標Dn(Dxn,
Dyn)を用いて次のように表される。 ただし、 ここで、AはガラスプレートPの回転、座標系x−yの
直交度、ガラスプレートPのx方向とy方向の伸びに関
する誤差パラメータであり、Oはx方向とy方向のオフ
セットに関する誤差パラメータである。
【0033】そこで、実測された単位パターン座標F*
n(F*xn,F*yn)と位置決めすべき単位パターン
座標F n(F xn,F yn)との位置ずれ、すなわちア
ドレス誤差En(=F*n−F n)を計算する。得られ
たアドレス誤差Enについて、最小二乗法を用いてアド
レス誤差Enを最小とするように誤差パラメータA、O
を決定する。このようにして決定された誤差パラメータ
A、Oを用いて、(1)式より当該領域に含まれるすべ
ての単位パターンS1〜S4について単位パターン座標F
n(F xn,F yn)を計算し、当該領域に配置されて
いる単位パターンS1〜S4の配列座標値を決定する。こ
のようにして1層目の配列座標値の測定結果を用いて2
層目以降の重ね合わせ露光の座標位置の指示を投影露光
機に出すことができる。
【0034】以上のように本実施例によれば、指定され
た計測点を各ガラスプレートPについてほぼ均一の割合
で配置し、複数のガラスプレートPについて指定された
各計測点の割合が、各々の計測箇所Mについてほぼ均一
に配置されているので、計測点が減少しても、計測箇所
Mのグループ分けと計測箇所Mの指定方法とによって十
分な測定精度を得ることができた。更に従来の計測方法
と異なり、測定精度と計測時間を勘案して計測箇所Mの
分割をおこなって、配列座標値を測定することができ
た。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ガラスプ
レート上の計測箇所をグループに分割して、グループの
中から指定された計測点について配列座標値の測定を行
うので、計測時間を考慮して計測点の設定をすることが
可能となった。従って配列座標値の計測する時間が製造
工程の生産性を低下させることなく、位置精度の計測工
程を実施することが可能となった。更に、複数のガラス
プレート上の計測点が均等に分割されているので、十分
精度の高い配列座標値の計測結果を得ることが可能とな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラスプレート上に合成パターンを露光する投
影露光装置を示す概略図である。
【図2】ガラスプレート上の計測箇所を2グループに分
けた1例を示す説明図である。
【図3】ガラスプレート上の計測箇所を4グループに分
けた1例を示す説明図である。
【図4】ガラスプレート上の計測箇所を合成パターンご
とのグループに分けた1例を示す説明図である。
【図5】ガラスプレート上の計測箇所を単位パターンご
とのグループに分けた1例を示す説明図である。
【図6】液晶表示素子のパターンの一例を示す単位パタ
ーンの拡大図である。
【図7】従来の計測箇所を示す説明図である。
【符号の説明】
1…照明系 2…投影光学系 3…XYステージ 4…移動鏡 5…レーザ干渉計 6…主制御装置 7…ステージ制御装置 8…マスクアライメ
ント検出系 9…ガラスプレートアライメント検出系 10…マスク交換機構 R,R1〜R4…マ
スク M…モータ P,P1〜P20…ガ
ラスプレート W,W1〜W4…合成パターン S,S1〜S4…単位
パターン M,Ma〜Md…計測箇所

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板のパターン上に複数個の計測箇所を設
    け、複数枚の前記基板について前記計測箇所を計測し、
    この計測結果に基づいて前記パターンの位置精度を計測
    する位置精度計測方法において、 前記複数枚の基板を少なくとも第1グループの基板と、
    前記第1グループとは異なる第2グループの基板とに分
    別し、 前記第1グループの基板は前記複数個の計測箇所のうち
    の第1の計測箇所を計測し、 前記第2グループの基板は前記複数個の計測箇所のうち
    の第2の計測箇所を計測することを特徴とする位置精度
    計測方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の位置精度計測方法におい
    て、 前記第1の計測箇所と前記第2の計測箇所とは異なる計
    測箇所であることを特徴とする位置精度計測方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の位置精度計測方法におい
    て、 前記複数枚の基板を計測する際に、前記複数個の計測箇
    所のそれぞれがほぼ同じ回数計測されるように設定され
    ていることを特徴とする位置精度計測方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の位置精度計測方法におい
    て、 前記パターンは複数の単位パターンが合成された合成パ
    ターンであり、前記単位パターン毎に前記計測箇所が設
    けられていることを特徴とする位置精度計測方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の位置精度計測方法におい
    て、 前記パターンは複数の単位パターンが合成された合成パ
    ターンであり、前記基板上には前記合成パターンが複数
    形成されており、前記合成パターン毎に前記計測箇所が
    設けられていることを特徴とする位置精度計測方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項記載の位置精
    度計測方法において、 前記計測箇所の計測工程が、全パターンの露光工程を含
    む一連の処理工程のクリティカルパスとならないよう
    に、前記各基板について前記各計測箇所を定めたことを
    特徴とする位置精度計測方法。
  7. 【請求項7】請求項1記載の位置精度計測方法におい
    て、 前記パターンは第1パターンの上に第2パターンを重ね
    て形成されており、 前記位置精度は、前記第1パターンと前記第2パターン
    との重ね合わせの位置精度であることを特徴とする位置
    精度計測方法。
  8. 【請求項8】請求項7記載の位置精度計測方法におい
    て、 前記パターンは液晶表示素子に関するパターンであり、
    前記第1パターンがゲートパターンであり、前記第2パ
    ターンがソース・ドレインパターンであることを特徴と
    する位置精度計測方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008084886A (ja) * 2006-09-25 2008-04-10 Tokyo Electron Ltd 基板の測定方法、プログラム、プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び基板の測定システム
CN109976099A (zh) * 2017-12-27 2019-07-05 长鑫存储技术有限公司 一种测量点的配置选择方法及装置

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