JPH11167884A - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JPH11167884A
JPH11167884A JP33386197A JP33386197A JPH11167884A JP H11167884 A JPH11167884 A JP H11167884A JP 33386197 A JP33386197 A JP 33386197A JP 33386197 A JP33386197 A JP 33386197A JP H11167884 A JPH11167884 A JP H11167884A
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correction coils
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variable resistor
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Kazutaka Nishiwaki
一敬 西脇
Tetsuya Sugishima
哲也 杉島
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 8の字クロスミスコン、および画面上端での
YHワレミスコンを発生させないYH補正回路を備えた
偏向ヨークを提供することを目的とする。 【解決手段】 偏向ヨークのYH補正回路に対して、バ
イパス抵抗に直列にインダクターを配設し、また画面上
側を補正する補正コイルとダイオードの接続点および画
面下側を補正する補正コイルとダイオードの接続点との
間に可変抵抗器を配設し、また、各々のダイオードの片
方端を接続し、その点と垂直コイルの間に可変抵抗器を
配設し、補正コイル全体に流れる電流を調整し、YHク
ロスミスコンと画面上側、下側のYHミスコンとを同時
に補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インライン配置の
3本の電子銃から発射される電子ビームの動集中が、各
々一対の水平、垂直偏向コイルによる偏向磁界で自動的
に行われるセルフコンバーゼンス方式カラー受像管に装
着し使用される偏向ヨークに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にセルフコンバーゼンス方式のカラ
ー受像管に装着される偏向ヨークにおいては、その組立
精度、また装着されるカラー受像管との相性により種々
のミスコンバーゼンスが発生する。図5は従来のYHミ
スコンを示す図、図6は従来のYHクロスミスコンを示
す図である。その中で、特に垂直偏向における縦線の赤
色発光系電子ビーム(以下赤ビームと呼ぶ)Rと、青色
発光系電子ビーム(以下青ビームと呼ぶ)Bとの間で生
じる横方向のミスコンバーゼンスにおいて、図5の
(a),(b)に示すように画面上、下で同方向のコン
バーゼンスのズレ(以下YHミスコンと呼ぶ)と、図6
の(a),(b)に示すように、画面上、下で逆方向の
交差状のコンバーゼンスのズレ(以下YHクロスミスコ
ンと呼ぶ)が修正が必要である。従来このような前記Y
HミスコンとYHクロスミスコンを補正する手段とし
て、偏向ヨークのコイルボビンのネック部に、一対の補
正コイルを配設し、その発生する磁界でYHミスコン、
およびYHクロスミスコンを補正するものがある。
【0003】図7(a)にそのようなYHミスコン、Y
Hクロスミスコンを補正する手段を備えた従来の偏向ヨ
ークの回路図、図7(b)に同補正コイル図を示す。図
7(a)において、2個のコイルで構成される垂直偏向
コイル4a,4bは互いに直列に接続されている。これ
らの両端には、抵抗10a,10bの直列回路が並列に
接続されている。さらに、垂直偏向コイル4bと抵抗1
0bの接続点からは、可変抵抗器20と正、負のうちの
一方の垂直偏向電流の流れのみを許すダイオード40と
補正コイル30a,30bを直列に接続したもの、また
可変抵抗器21と正、負のうちの他方の垂直偏向電流の
流れのみを許すダイオード41と補正コイル31a,3
1bを直列に接続したもの、またバイパス抵抗11、前
記各々を並列に接続したものが接続されている。
【0004】また図7(b)に示すように補正コイル3
0a,30bおよび補正コイル31a,31bは上下に
対向する一対の磁性片60に同時に巻線され、画面上側
では補正コイル30a,31bが、画面下側では補正コ
イル31a,31bが動作し、各々同方向の磁界を発生
するように配線されている。
【0005】図8は従来の垂直偏向回路に流れる電流波
形図、図9は従来のYHワレミスコンを示す説明図、図
10は従来のダイオードがONしない部分を示す説明
図、図11は従来の8の字状クロスミスコンを示す説明
図である。前記のような構成の回路において、図8のa
部の実線部分に示すように画面上側に変更する電流が流
れる場合、ダイオード40の両端電圧がそのしきい値に
達すると、ダイオード40がONし補正コイル30a,
30bに電流が流れる。その時、可変抵抗器20の可変
端子の位置を垂直偏向コイル側、つまりその抵抗値が大
きくなる方向に移動させると、補正コイル30a,30
bに流れる電流が小さくなり、垂直偏向コイル本体のY
Hミスコンが出現し、画面上側のYHミスコンは図5
(a)のような赤ビームが青ビームに対して左側にずれ
るミスコン(以下、YHピンミスコンと呼ぶ)となる。
また逆に、可変抵抗器20の可変端子の位置をダイオー
ド40側、つまりその抵抗値が小さくなる方向に移動さ
せると、補正コイル30a,30bに流れる電流が大き
くなり、垂直偏向コイル本体のYHミスコンが補正され
画面上側のYHミスコンは図5(b)のような赤ビーム
が青ビームに対して右側にずれるミスコン(以下、YH
バレルミスコンと呼ぶ)となる。
【0006】また前記とは逆に、図8のb部の点線部分
に示すような画面下側に偏向する電流が流れる場合は、
ダイオード41がONし、可変抵抗器21の操作によ
り、前記同様に画面下側のYHミスコンを調整すること
ができる。このように、従来の方法はYHミスコン、Y
Hクロスミスコンを画面上側、下側で各々独立して調整
する方法であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来のYHミスコン、YHクロスミスコンを補
正する手段を備えた偏向ヨークでは、画面上側最上端の
局部的なYHワレミスコン、および画面縦線赤ビーム、
青ビームの8の字状ミスコンを発生させるという問題が
あった。
【0008】例えば、図8のc部に示すように、画面上
側の最上端部は垂直偏向電流のリトレース期間の終点に
位置しており、このリトレース期間の急激な電流変化の
なかで図7(a)のダイオード40はONし、補正コイ
ル30a,30bに電流が流れるが、補正コイル30
a,30bの構成するインダクタンスと、バイパス抵抗
11によるR−L並列回路の過渡応答により、時定数の
大きいインダクタンス側、即ち補正コイル30a,30
bに電流が流れにくくなり、図9に示すように画面上側
の最上端部のYHが補正されない現象、いわゆるYHワ
レミスコンが発生する。
【0009】また、画面上側、下側各々の独立補正を行
うためにダイオードで垂直偏向電流を整流しているた
め、その特性上図10に示すように、ダイオードがON
しない、いわゆる画面上で補正の効かない部分が発生す
る。これは、図6の(a),(b)に示すようなYHク
ロスミスコンの量が大きい場合、その部分は補正されず
図11(a),(b)に示すように画面中間部分にミス
コンの残ったいわゆる8の字状のクロスミスコンとな
り、画像品位を著しく悪化させている。
【0010】そこで本発明は、上記した従来技術の問題
点を解決し、高品位な画像性能を得られる偏向ヨークを
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、インライン配
置の3本の電子銃を有するカラー受像管に装着されるコ
イルボビンと、コイルボビンに設けられ、前記カラー受
像管のネック部から発せられる電子ビームを偏向する磁
界を発生する水平偏向コイルおよび垂直偏向コイルとか
らなる偏向ヨークであって、前記コイルボビンのネック
部側に上、下位置に一対の補正コイル装置を設け、各補
正コイル装置は上、下に対向して配設された第1、第2
のコ字状磁性片の第1のコ字状磁性片に巻回された第
1、第3の補正コイルと第1、第3の補正コイルと上、
下に対向するように第2のコ字状磁性片に巻回された第
2、第4の補正コイルを備え、前記第1、第2の補正コ
イルを直列接続し、また前記第3、第4の補正コイルを
直列接続し、第1、第2の補正コイルの直列接続の一方
端には正、負のうちの一方の垂直偏向電流の流れのみを
許すダイオードを介して第1の可変抵抗器の一方端と接
続し、また第3、第4の補正コイルの直列接続の一方端
にも正、負のうちの他方の垂直偏向電流の流れのみを許
すダイオードを介して第1の可変抵抗器の一方端と接続
し、第1の可変抵抗器の他方端は垂直偏向コイルと接続
し、また前記第1、第2の補正コイルの直列接続と前記
第3、第4の補正コイルの直列接続の各々のダイオード
接続点の間に第2の可変抵抗器を配設し、その中点は抵
抗を介して垂直偏向コイルと接続し、また前記第1、第
2の補正コイルの直列接続と前記第3、第4の補正コイ
ルの直列接続を並列に配設した他方の接続点と垂直偏向
コイルの間にインダクターコイルと抵抗を配設した。
【0012】この構成により、高品位な画像性能を得ら
れる偏向ヨークを実現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1の発明は、インライン配
置の3本の電子銃を有するカラー受像管に装着されるコ
イルボビンと、コイルボビンに設けられ、前記カラー受
像管のネック部から発せられる電子ビームを偏向する磁
界を発生する水平偏向コイルおよび垂直偏向コイルとか
らなる偏向ヨークであって、前記コイルボビンのネック
部側に上、下位置に一対の補正コイル装置を設け、各補
正コイル装置は上、下に対向して配設された第1、第2
のコ字状磁性片の第1のコ字状磁性片に巻回された第
1、第3の補正コイルと第1、第3の補正コイルと上、
下に対向するように第2のコ字状磁性片に巻回された第
2、第4の補正コイルを備え、前記第1、第2の補正コ
イルを直列接続し、また前記第3、第4の補正コイルを
直列接続し、第1、第2の補正コイルの直列接続の一方
端には正、負のうちの一方の垂直偏向電流の流れのみを
許すダイオードを介して第1の可変抵抗器の一方端と接
続し、また第3、第4の補正コイルの直列接続の一方端
にも正、負のうちの他方の垂直偏向電流の流れのみを許
すダイオードを介して第1の可変抵抗器の一方端と接続
し、第1の可変抵抗器の他方端は垂直偏向コイルと接続
し、また前記第1、第2の補正コイルの直列接続と前記
第3、第4の補正コイルの直列接続の各々のダイオード
接続点の間に第2の可変抵抗器を配設し、その中点は抵
抗を介して垂直偏向コイルと接続し、また前記第1、第
2の補正コイルの直列接続と前記第3、第4の補正コイ
ルの直列接続を並列に配設した他方の接続点と垂直偏向
コイルの間にインダクターコイルと抵抗を配設した。
【0014】請求項2の発明は、前記第1の可変抵抗器
により第1、第2の補正コイルおよび第3、第4の補正
コイルに流れる正、負の垂直偏向電流を可変し、画面上
下端Red,Blue縦線の横方向のコンバーゼンスの
ズレを調整し、また前記第2の可変抵抗器により第1、
第2の補正コイル、および第3、第4の補正コイルに流
れる垂直偏向電流を差動的に可変し、画面Red,Bl
ue縦線の交差状のコンバーゼンスのズレを調整できる
ようにした。
【0015】上記構成としたことで、画面上側最上端の
YHワレミスコンを解消し、またダイオードを介さずに
YHクロスミスコンを補正できることから、8の字状ク
ロスミスコンを抑制することができ、これにより偏向ヨ
ークによる画像品質を著しく向上させることができ、ま
たカラー受像管との組み合わせ生産においても、カラー
受像管のバラツキを吸収し、生産性の向上が図れる。
【0016】以下、本発明の実施の形態を図面を参照し
て説明する。図1(a)は本発明の一実施の形態におけ
る偏向ヨークの上面図、図1(b)は同偏向ヨークの背
面図、図2は同偏向ヨークの回路図、図3および図4は
同偏向ヨークの補正コイルの説明図である。なお図3お
よび図4は図8中a部の実線で示す垂直偏向電流が流れ
た時の画面上側偏向時における補正コイルから発生され
る磁束、およびそのときの画面上側垂直軸上の縦線のコ
ンバーゼンスの状態を示している。
【0017】図1において、1はセパレーター、2はコ
ア、3は基板である。垂直偏向コイル4a,4bは、サ
ドル形を成しており、2個のコイルで構成されている。
10a,10bは垂直偏向コイル4a,4bに並列接続
されている抵抗、22,23は補正コイルに流れる電流
を調整する可変抵抗器、12は可変抵抗器23に流れる
電流を制御する抵抗、13はバイパス抵抗、50はイン
ダクターコイル、40は画面上側偏向時の電流のみを通
するダイオード、41は画面下側偏向時の電流のみを通
すダイオード、30a,30bは一方向に4極磁界を発
生する補正コイル、31a,31bは他方向に4極磁界
を発生する補正コイルで、2個のコイルが直列に接続さ
れた各々の補正コイルを並列に接続されている。
【0018】以上のような構成において、図8中aの実
線部分の垂直偏向電流が流れたとき、つまり画面上側偏
向時の場合の動作について説明する。まず、垂直偏向電
流は垂直偏向コイル4a,4bを通り、可変抵抗器22
側、抵抗12側、またバイパス抵抗13側に分流する
が、この時可変抵抗器22の先にあるダイオード40は
そのONするためのしきい値(例えば、0.7V以下、
これをターンオン電圧と呼ぶ)と電子ビームが垂直偏向
方向の略中間部まで偏向された時に掛かる電圧と一致す
るように設定されているため、偏向直後はダイオード4
0がONせず、可変抵抗器22側には電流は流れない。
【0019】ここで、抵抗12側に分流した電流は、可
変抵抗器23に入る。可変抵抗器23の可変端子が中点
にあるときは補正コイル30a,30b、補正コイル3
1a,31bに流れる電流は等しい。そのため、図3
(a)に示すように補正コイル30a,30b、および
補正コイル31a,31bの発生する磁束も等しくな
り、図3(b)に示すように画面上側の縦線ミスコンは
変化しない。
【0020】次に、可変抵抗器23の可変端子の位置を
補正コイル30a,30b側に移動させたとき、補正コ
イル30a,30b側の抵抗が小さくなる。このため、
垂直偏向電流は補正コイル31a,31bに流れる電流
より、補正コイル30a,30bに流れる電流が大きく
なる。そのため、図3(c)に示すように補正コイル3
0a,30bの発生する磁束が補正コイル31a,31
bの発生する磁束より大きくなり、図3(d)に示すよ
うに画面上側の縦線ミスコンは、画面中央部より、画面
上端部にかけて、赤ビームが青ビームに対して右側にず
れるYHクロスミスコンとなる。
【0021】また、可変抵抗器23の可変端子の位置を
補正コイル31a,31b側に移動させたとき、補正コ
イル31a,31b側の抵抗が小さくなる。このため、
垂直偏向電流は補正コイル30a,30bに流れる電流
より、補正コイル31a,31bに流れる電流が大きく
なる。そのため、図3(e)に示すように補正コイル3
1a,31bの発生する磁束が補正コイル30a,30
bの発生する磁束より大きくなり、図3(f)に示すよ
うに画面上側の縦線ミスコンは、画面中央部より、画面
上端部にかけて、赤ビームが青ビームに対して左側にず
れるYHクロスミスコンとなる。
【0022】このように、可変抵抗器23の可変端子の
位置を操作することにより、補正コイル30a,30b
および補正コイル31a,31bに流れる電流を差動的
に変化させ、YHクロスミスコンを補正することができ
る。また、YHクロスミスコンの補正にダイオード40
を介さないため、画面中央部より補正を動作させること
ができるので、補正されない部分の残った8の字状のク
ロスミスコンは発生しない。図8中bのような垂直偏向
電流の流れる、つまり画面下側偏向の場合は、前記と電
流方向が逆となるため、補正コイルの発生する磁界が前
記と逆方向となることから、可変抵抗器23の可変端子
の位置を操作することにより、画面全体に渡ってのYH
クロスミスコンの補正とすることができる。
【0023】次に、ダイオード40の両端電圧がターン
オン電圧に達し、ダイオード40がONした場合、分流
された垂直偏向電流の一部は可変抵抗器22を通って、
補正コイル30a,30bに流れる。ここで、可変抵抗
器22の可変端子の位置を補正コイル30a,30b側
に移動させたとき、可変抵抗器22の抵抗値は大きくな
るため、垂直偏向電流はバイパス抵抗13側に多く流
れ、補正コイル30a,30b流れる量は小さくなる。
そのため、図4(a)に示すように補正コイル30a,
30bの発生する磁界は小さくなり、YH補正が効かな
いため垂直偏向コイル4a,4b本体のミスコンが残
り、図4(b)に示すように画面上端で赤ビームが青ビ
ームに対して左側に位置するYHピンミスコンとなる。
【0024】また、可変抵抗器22の可変端子の位置を
垂直偏向コイル4a,4b側に移動させたとき、可変抵
抗器22の抵抗値は小さくなるため、垂直偏向電流の補
正コイル30a,30bに流れる量は大きくなる。その
ため、図4(c)に示すように補正コイル30a,30
bの発生する磁界は大きくなり、YH補正が大きく効く
ため、図4(b)に示すように画面上端で赤ビームが青
ビームに対して右側に位置するYHバレルミスコンとな
る。
【0025】同様にして、図8中bのような垂直偏向電
流の流れる、つまり画面下側偏向の場合は、ダイオード
41がONし、前記と同じ可変抵抗器22の可変端子の
位置の操作により、補正コイル31a,31bに流れる
電流、およびその発生する磁界を調整できる。補正コイ
ル31a,31bの発生する磁界は、ダイオード41の
整流により補正コイル30a,30bの発生する磁界と
同じ方向である。つまり、可変抵抗器22の可変端子の
位置の操作により、画面上端、画面下端のYHミスコン
を同時に補正することができる。
【0026】前記のYHミスコン補正の場合、画面上側
の最上端は図8のc部に示すように、垂直偏向電流のリ
トレース期間の終点に位置しており、このリトレース期
間の急激な電流変化のなかで図1のダイオード40はO
Nし、補正コイル30a,30bに電流が流れるが、補
正コイル30a,30bの構成するインダクタンスと、
バイパス抵抗11によるR−L並列回路の過渡応答によ
り、時定数の大きいインダクタンス側、即ち補正コイル
30a,30bに電流が流れにくくなり、図9に示すよ
うに画面上側の最上端部のYHが補正されない現象、い
わゆるYHワレミスコンが発生する。そのため、補正コ
イル30a,30bのインダクタンスとバイパス抵抗1
1の構成する並列回路の時定数を一致させるよう、バイ
パス抵抗11に直列にインダクターコイル50を配設す
る。これにより、垂直偏向電流のリトレース直後の局部
的な電流変化を抑えることができ、YHワレミスコンを
解消することができる。本偏向ヨークによる実験では、
インダクターコイル50は180μHであった。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来からYH補正機能を備えた偏向ヨークの課題であった
画面上端でのミスコン、また縦線の8の字ミスコンを改
善することができ、近年著しく厳しくなってきたコンピ
ューターディスプレイ装置のコンバーゼンス規格に対応
できる高品位なインライン型カラー受像管用偏向ヨーク
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施の形態における偏向ヨー
クの上面図 (b)本発明の一実施の形態における偏向ヨークの背面
【図2】本発明の一実施の形態における偏向ヨークの回
路図
【図3】本発明の一実施の形態における偏向ヨークの補
正コイルの説明図
【図4】本発明の一実施の形態における偏向ヨークの補
正コイルの説明図
【図5】従来のYHミスコンを示す図
【図6】従来のYHクロスミスコンを示す図
【図7】(a)従来の偏向ヨークの回路図 (b)従来の補正コイル図
【図8】従来の垂直偏向回路に流れる電流波形図
【図9】従来の従来のYHワレミスコンを示す説明図
【図10】従来のダイオードがONしない部分を示す説
明図
【図11】従来の8の字状クロスミスコンを示す説明図
【符号の説明】
1 セパレーター 2 コア 3 基板 4a,4b 垂直偏向コイル 10a,10b 抵抗 11 バイパス抵抗 12 抵抗 13 バイパス抵抗 20,21,22,23 可変抵抗器 30a,30b 補正コイル 31a,31b 補正コイル 40,41 ダイオード 50 インダクターコイル 60 磁性片

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インライン配置の3本の電子銃を有するカ
    ラー受像管に装着されるコイルボビンと、コイルボビン
    に設けられ、前記カラー受像管のネック部から発せられ
    る電子ビームを偏向する磁界を発生する水平偏向コイル
    および垂直偏向コイルとからなる偏向ヨークであって、
    前記コイルボビンのネック部側に上、下位置に一対の補
    正コイル装置を設け、各補正コイル装置は上、下に対向
    して配設された第1、第2のコ字状磁性片の第1のコ字
    状磁性片に巻回された第1、第3の補正コイルと第1、
    第3の補正コイルと上、下に対向するように第2のコ字
    状磁性片に巻回された第2、第4の補正コイルを備え、
    前記第1、第2の補正コイルを直列接続し、また前記第
    3、第4の補正コイルを直列接続し、第1、第2の補正
    コイルの直列接続の一方端には正、負のうちの一方の垂
    直偏向電流の流れのみを許すダイオードを介して第1の
    可変抵抗器の一方端と接続し、また第3、第4の補正コ
    イルの直列接続の一方端にも正、負のうちの他方の垂直
    偏向電流の流れのみを許すダイオードを介して第1の可
    変抵抗器の一方端と接続し、第1の可変抵抗器の他方端
    は垂直偏向コイルと接続し、また前記第1、第2の補正
    コイルの直列接続と前記第3、第4の補正コイルの直列
    接続の各々のダイオード接続点の間に第2の可変抵抗器
    を配設し、その中点は抵抗を介して垂直偏向コイルと接
    続し、また前記第1、第2の補正コイルの直列接続と前
    記第3、第4の補正コイルの直列接続を並列に配設した
    他方の接続点と垂直偏向コイルの間にインダクターコイ
    ルと抵抗を配設したことを特徴とする偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】前記第1の可変抵抗器により第1、第2の
    補正コイルおよび第3、第4の補正コイルに流れる正、
    負の垂直偏向電流を可変し、画面上下端Red,Blu
    e縦線の横方向のコンバーゼンスのズレを調整し、また
    前記第2の可変抵抗器により第1、第2の補正コイル、
    および第3、第4の補正コイルに流れる垂直偏向電流を
    差動的に可変し、画面Red,Blue縦線の交差状の
    コンバーゼンスのズレを調整できるようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の偏向ヨーク。
JP33386197A 1997-12-04 1997-12-04 偏向ヨーク Expired - Fee Related JP3758344B2 (ja)

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