JPH11167324A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11167324A
JPH11167324A JP34575097A JP34575097A JPH11167324A JP H11167324 A JPH11167324 A JP H11167324A JP 34575097 A JP34575097 A JP 34575097A JP 34575097 A JP34575097 A JP 34575097A JP H11167324 A JPH11167324 A JP H11167324A
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JP
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photoreceptor
lubricant
image forming
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image
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JP34575097A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Yano
英俊 矢野
Tadahiro Suzuki
忠浩 鈴木
Nobuhito Yokogawa
信人 横川
Hiroshi Yasutomi
啓 安富
Hisafumi Shoji
尚史 庄司
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置において、感光体面の全面に適
切な量の潤滑剤を均一に塗布し、クリーニング不良を防
止するとともに、転写性能などを向上させる。 【解決手段】 ネガ静電潜像が形成される感光体1と、
このネガ静電画像をトナー像に現像する現像装置4と、
転写紙にトナー像を転写する転写部5と、その転写後に
感光体面1aに付着したトナーを除去するクリーニング
ブレード17を設けたクリーニング装置6と、を有する
画像形成装置において、装置に組み付ける前に、感光体
面1aの全面に所定量の潤滑剤が均一に塗布されている
上記感光体1を有する構成とする。さらに、この構成に
加えて、感光体面1aと現像ローラ8に付着した現像剤
とを非接触とすることで、あらかじめ塗布した潤滑剤が
感光体面1aに長期に保持され、クリーニング不良や感
光体摩耗を経時的に防止するとともに、転写性能などを
向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファック
ス、プリンターなどに使用される電子写真式画像形成装
置に関し、特に、潤滑剤を使用した画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真式の画像形成装置は、
感光体の回転で一方向に移動する感光体の表面(以下、
「感光体面」と称する)を、帯電ローラで一様に帯電
し、光学書き込みユニットなどからの光照射により、上
記感光体面にネガ静電潜像を形成させた後、現像装置に
設けられた現像ローラを介してトナーを感光体面に転移
させ、上記ネガ静電潜像を、ネガ・ポジ反転のトナー像
に顕在化させる。そして、感光体面に形成されたこのト
ナー像は、転写ローラにより転写紙に転写される。
【0003】上記転写が完了した感光体面は、その移動
方向の下流部に設置されたクリーニング装置で、この感
光体面に付着し、残存しているトナーが取り除かれ、さ
らに、除電ランプで、感光体面をリフレッシュされた
後、また、上記と同様に、帯電されるという一連の工程
で動作する。
【0004】上記画像形成装置におけるクリーニング装
置は、上記転写工程で転写紙に転移されずに感光体面に
残存したトナー成分や、感光体面に付着した微粉添加物
(2成分現像装置では、現像装置内でトナー成分と帯電
付着し、トナーの流動性を向上させるためのキャリアな
ど)を、上記感光体面から剥がし取るために、感光体の
移動方向に対しカウンタ方向に傾斜して、感光体面に先
端部を当接させたクリーニングブレードを設けているこ
とはよく知られている。このように、クリーニングブレ
ードが、その機械的圧接力により感光体面をクリーニン
グするため、上記画像形成装置に使用する現像剤は、ト
ナーのほか潤滑剤を含んでおり、転写後の感光体面上に
この少量の潤滑剤を含む現像剤が残存することにより、
上記当接部の機械的摩擦の抵抗を抑え、感光体面及びク
リーニングブレードを保護する。
【0005】従って、感光体面上に潤滑剤が全く無いと
すると、上記当接部の摩擦抵抗が上昇し、この感光体面
に圧接している上記クリーニングブレードの先端部が、
感光体面の移動方向へ巻き込まれ、次第に、先端がめく
れて移動方向を向く現象(以下、「巻き込み現象」と称
する)を引き起こすおそれがある。特に、工場からの装
置出荷直後や、メンテナンス作業での感光体交換後の使
用開始直後では、潤滑剤を含む現像剤が感光体面に全く
付着していないため、上記当接部の摩擦抵抗により、上
記巻き込み現象をはじめ、クリーニングブレードの先端
部の損傷によるクリーニング能力の低下、さらには、感
光体ドラムの駆動負荷を増加させ、異常停止させるなど
の問題がかねてから指摘されていた。
【0006】そこで、従来は、装置の組み付け前、また
は、メンテナンス作業時に、感光体面の上記当接部から
上流方向の所定位置までの一定面積に、あらかじめ潤滑
剤を塗布して、感光体面に低摩擦膜を形成し、この感光
体面と上記クリーニングブレードとの摩擦抵抗を下げ、
上記問題を解消する装置が提案されている(例えば、特
開平5−119676号)。
【0007】確かに、このような装置は、装置が工場か
らユーザーに出荷されて装置の使用が開始される初期的
な動作においては、感光体とクリーニングブレードの摩
擦抵抗を抑制し、上記問題を解消するが、その後、装置
が使用されコピー動作が繰り返される度に、感光体面と
接触するユニット(例えば、上記クリーニングブレード
をはじめ、帯電ローラや現像装置の現像剤など)によ
り、感光体面に有る潤滑剤は、少しづつ掻き取られてい
くため、潤滑剤の不足による摩擦抵抗は確実に増加して
いく。この結果、上記画像形成装置(特開平5−119
676号)では、クリーニングブレードの巻き込み現象
や、先端部の損傷によるクリーニング不良など上記と同
様の問題を、装置の経時的な使用状況下では解消するに
至っていない。
【0008】また、別の例において、初期動作時に転写
ローラを利用して感光体面に潤滑剤を供給する画像形成
装置も提案されている(例えば、特開平8−22093
6号)。
【0009】この画像形成装置は、装置組み付け前に、
転写ローラに潤滑剤を塗布し、組み付け後、感光体の最
初の駆動と同時に、この転写ローラから感光体面に潤滑
剤を転移させて摩擦抵抗を抑制するものである。
【0010】しかし、この場合でも、最初の使用開始時
の初期動作において、潤滑剤がクリーニングブレードと
感光体面を保護し摩擦抵抗を抑制して、上記巻き込み現
象などの問題は解消するが、やはり、装置の使用が繰り
返されるにつれて潤滑剤は、少しずつ掻き取られ、摩擦
抵抗の増加によるクリーニングブレードの巻き込み現象
や、損傷などを発生するおそれがある点では、上記画像
形成装置(特開平5−119676号)と同様である。
【0011】要するに、上記の従来の各画像形成装置
は、例えば、装置の使用を始めてから次のメンテナンス
作業時までの比較的長期間の使用では、感光体面上の低
摩擦膜を形成させるための潤滑剤が徐々に失われ、クリ
ーニングブレードの巻き込み現象やクリーニング不良
を、経時的に防止できない。その結果、安定した画像形
成、高い転写性能を維持することも困難であった。
【0012】さらに、別の例では、クリーニング装置内
に、感光体面と接触回転する弾性ローラと、この弾性ロ
ーラに接触回転する別ローラとを有する画像形成装置に
おいて、この別ローラに塗布した潤滑剤が、弾性ローラ
を介して感光体面に塗布される機構を設け、さらにこの
機構に加えて、潤滑剤の塗布量が過不足とならないよう
間欠的に塗布する手段を設けた画像形成装置も提案され
ている(例えば、特開平6−324603号)。
【0013】しかしながら、このような装置では、感光
体面の潤滑剤を間欠的に供給しクリーニングブレードの
巻き込みなどの問題を経時的には解消するが、その一
方、上記のような複雑な潤滑剤の塗布機構を必要とする
ために、装置の大型化、及びコスト高は避けられないと
いう不具合がある。。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低摩
擦膜を形成するための適切な量の潤滑剤を、感光体面に
長期に保持させ、クリーニングブレードの巻き込み現象
などのクリーニング不良を経時的に防止し、クリーニン
グ性能及び、転写性能の向上を図ることができる画像形
成装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の画像形成装置は、感光体面を一様に帯電
し、光照射により該感光体面に静電潜像が形成される感
光体と、この静電潜像を、トナー像として上記感光体面
に顕在化する現像装置と、上記感光体面から転写紙に上
記トナー像を転写する転写部と、転写完了後に、上記感
光体面に残留したトナーを剥離除去させるためのクリー
ニングブレードを設けたクリーニング装置と、を有する
画像形成装置において、装置の使用開始前に、上記感光
体面の全面に潤滑剤が均一に塗布されたことを特徴とす
る。
【0016】上記画像形成装置において、静電潜像が形
成された上記感光体面と、感光体に連動回転する上記現
像ローラに付着した現像剤とが、非接触であると効果的
である。
【0017】また、上記感光体面に塗布された上記潤滑
剤の塗布幅が、該感光体面を一様に帯電する帯電ロー
ラ、上記クリーニングブレード、及び上記転写ローラと
該感光体面との各接触長より、長いことが望ましい。
【0018】さらに、上記感光体と、該感光体の周囲に
設けられた装置のうちの少なくとも1つ以上を有するユ
ニットとが、作像カートリッジとして一体的に構成され
ていることが望ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を、図面に基づ
いて説明する。図1は、本実施例の画像形成装置の全体
構成を示す側面図である。
【0020】本実施例の画像形成装置は、矢印方向に回
転可能に支持された感光体1と、その周囲に配置された
除電ランプ2、帯電ローラ3、現像装置4、転写部5、
及びクリーニング装置6により構成されている。また、
これらクリーニング装置6及び現像装置4は、感光体1
とともに図示しない作像カートリッジとして一体的に形
成されており、この作像カートリッジは、画像形成装置
装置から脱着自在に設置されている。
【0021】まず、感光体1の回転により感光体面1a
が移動を開始すると、感光体面1aは、除電ランプ2で
その電位を0Vにまで落とされ、ついで帯電ローラ3に
より一様に負に帯電(−900V)される。次に、図示
しない光学ユニットで読みとられた画像情報が、レーザ
ー光7により、上記の帯電された感光体面1aにネガ静
電潜像(−150V)として書き込まれた後、現像装置
4とのわずかな隙間に移動する。
【0022】上記現像装置4は、矢印方向に回転可能に
支持された現像ローラ8、左スクリュー9、及び右スク
リュー10と、下ケース11、上フタ12、及びドクタ
13で構成され、この現像装置4の内部には図示しない
トナー成分を含んだ現像剤が収容されている。
【0023】現像工程において、上記左スクリュー9、
及び右スクリュー10は、現像剤を攪拌しながら摩擦帯
電させ、現像ローラ8に接触する位置に送り込む。この
現像ローラ8は、接触する上記現像剤をそのローラ面に
付着させ、上フタ12に設置されたドクタ13によりロ
ーラ面上に薄層化し、磁気ブラシを形成する。現像ロー
ラ8上に薄層化され摩擦帯電された上記現像剤は、上記
感光体面1aに転移(印可電圧は−650V)し、上記
静電画像がトナー像にネガポジ反転現像される。
【0024】次に、上記トナー像が形成された感光体面
1aは、レジストローラ14、感光体1と圧接回転する
転写ローラ15、及び分離電極16からなる転写部5に
移動する。ここでは、上記トナー像の画像先端位置と同
期を取って、図示しない転写紙が、レジストローラ14
により感光体1と転写ローラ15との圧接部に送り込ま
れ、この転写紙に感光体面1a上のトナー像が転写され
た後、分離電極16により、転写後の転写紙を感光体面
1aから分離させる。
【0025】ついで、上記転写工程で転写紙に転移され
ず感光体面1aに残存したトナーや微粉添加物が、クリ
ーニング装置6に設けられたクリーニングブレード17
により除去され、クリーニング装置6内に回収される。
この回収された廃トナーは、トナー排出スクリュー18
により図示しない廃トナータンクに送られる。上記クリ
ーニングブレード17でトナーなどを除去された感光体
面1aは、再び、除電ランプ2で電位0Vに戻され、帯
電された後、新たな静電画像が形成される。
【0026】以上は、従来の画像形成装置の構成と同様
である。本発明においては、感光体1が、装置(出荷前
の画像形成装置、または、交換用作像カートリッジ)に
組み付けられる前に、別の塗布装置により、あらかじめ
感光体面1aの全面、即ち、全幅×全周に潤滑剤が塗布
されたことを特徴とするものである。
【0027】図2は、上記の塗布装置による塗布工程の
様子を示す図である。感光体1は矢印方向に回転しなが
ら固形タイプの潤滑剤塊20(後に、例示する)を、一
方向から加圧スプリング21の弾性力で押しつけられる
ことにより、感光体面1aの全面に均一に所定の量
(0.06mg/cm2)の潤滑剤20aが塗布され
る。
【0028】図3は、感光体面1aの潤滑剤20aの塗
布量と、レーザー光7で書込まれたベタ部(画像)の電
位との関係を示す線図である。この図に示すように、上
記塗布潤滑剤20aの塗布量が0.08mg/cm2
上になると、レーザー光7が感光体面1aに十分に届か
ないため、ベタ部の電位が下がらりきらず上記の現像工
程において感光体面1aへのトナーの転移がわるくな
る。従って、潤滑剤20aは、レーザー光7を通しやす
い無色透明に近いものほどよい。
【0029】一方、潤滑剤20aの塗布量が0.06m
g/cm2以下であれば、光の乱反射等で感光体面1a
にレーザー光7が届き、表面のベタ部を所定の電位(−
150V)まで下げることができるので、ベタ部の電位
と、現像ローラ8のバイアス電位(−650V)との間
の電位差が十分となりトナーの転移がよくなる。
【0030】このように、感光体面1aの全幅、即ち、
この感光体面1aに当接しているクリーニングブレード
17の全長にわたる幅で適切な量の潤滑剤20aがあら
かじめ塗布され、ブレード先端部と感光体面1aとの間
に潤滑剤20aで形成された低摩擦膜が存在することに
より、装置がユーザーに渡され使用が開始された後、感
光体面1aとクリーニングブレード17との摩擦抵抗は
抑えられ、クリーニングブレード17の巻き込み現象を
防ぐことができる。
【0031】さらに、本実施例の画像形成装置は、感光
体面1aの上記潤滑剤20aの塗布幅が、感光体面1a
の全幅か、または、全幅に及ばなくとも帯電ローラ3、
及び転写ローラ15の各ユニットと、感光体1との各接
触長より長いことを特徴とするものであり、以下の利点
がある。
【0032】まず、帯電ローラ3及び転写ローラ15
は、感光体1と接触回転するユニットである。このた
め、感光体面1aからトナーが上記各ローラ面に転移し
付着することがあり、この付着したトナーを除去するた
めに、帯電ローラ3及び転写ローラ15には、図示しな
いクリーニングブレードなどを有する別のクリーニング
機構が設けられている。
【0033】一方、上記潤滑剤20aの塗布幅が、帯電
ローラ3及び転写ローラ15と、感光体1との各接触長
より長いので、装置の使用開始時に、感光体1とこれら
各ローラとの接触回転によって、感光体面から各ローラ
面の全面に少量ながら潤滑剤20aが転移される。
【0034】従って、各ローラに設けられた図示しない
上記別のクリーニング機構において、各ローラ面と、付
着したトナーとの間に潤滑剤20aが有るため、このト
ナーの除去が容易になる。
【0035】次に、上記実施例において、現像ローラ8
面上の図示しない上記現像剤と、感光体面1aとが非接
触である現像装置4を使用した場合について説明する。
図4は、接触現像装置、及びクリーニングブレードを有
する画像形成装置における通紙枚数毎に感光体面1aの
潤滑剤20aが経時的に掻き取られる状況を示す線図で
あり、一方、図5は、非接触現像装置、及びクリーニン
グブレードを有する画像形成装置における同じく潤滑剤
の掻き取り状況を示す線図である。
【0036】図4によると、1千枚程でほとんどの潤滑
剤が掻き取られており、一方、図5によると、現像装置
4は非接触現像装置であるため、現像工程において、現
像ローラ8上の図示しない現像剤が感光体面1aと接触
することによる潤滑剤20aの掻き取りはなく、2万枚
を越えても感光体面1aに潤滑剤20aが存在してお
り、また、クリーニングブレード17のみによる掻き取
りは、少しずつであることがわかる。
【0037】即ち、図4と図5とから、現像装置4を非
接触現像装置にすることで、一旦塗布された感光体面1
aの潤滑剤20aは、接触現像装置にした場合と比べ
て、その感光体面1a上に長期に渡り保持されることが
わかる。なお、感光体1に接触している他のユニットと
して、帯電ローラ3,転写ローラ15もあるが、これら
のユニットで掻き取られる潤滑剤20aの量は、現像装
置4による掻き取りと比べて比較的少量であるため問題
とならない。
【0038】図6は、潤滑剤20aの塗布量の違いにお
ける通紙枚数毎と感光体1の摩耗量との関係を示す線図
であり、感光体面1aに潤滑剤20aを塗布しない場合
は感光体1の摩耗量は多くなり、塗布量が0.03mg
/cm2である場合はあきらかに摩耗量が少ないことが
わかる。
【0039】従って、潤滑剤20aは、感光体面1aに
その潤滑機能が発揮される所定量の0.03mg/cm
2以上で保持できればよい。ここで、一定枚数で交換す
る作像カートリッジの寿命はカートリッジの収容トナー
量で決まり、通常は、約2万枚程度の通紙時であるが、
図5に示すように感光体1は、通紙枚数が2万枚の時点
でも潤滑剤20aを十分な量を有している。
【0040】このように、あらかじめ感光体面1aに潤
滑剤20aを塗布した感光体1を有する画像形成装置に
おいて、現像装置4を非接触現像装置とすることで、使
用開始時のクリーニングブレード17と感光体1との摩
擦抵抗の上昇を抑え、クリーニングブレード17の巻き
込み現象を防止できるのみならず、使用開始時から次の
作像カートリッジの交換時まで、摩擦抵抗の経時的な上
昇を抑え、クリーニング不良を防止することができる。
また、上記潤滑剤20aの存在は、小粒径トナー、球形
トナーのクリーニング性がよくなるなど、クリーニング
性能を向上させる。
【0041】また、潤滑剤20aは、感光体1の経時的
な摩耗を遅らせ、感光体1の摩耗によっておこる除電工
程でのいわゆる残留電位の上昇、及びこれによる帯電電
位のバラツキを防止し、画像品質を安定させる。
【0042】図7は、通紙枚数毎の感光体面1aのトナ
ー個数/cm2の変化を示す線図である。この図に示す
ように、作像カートリッジの寿命時(約2万枚程度)で
は、感光体面1aのトナー個数は変わっておらず、クリ
ーニングブレード17の全体的な摩耗によるクリーニン
グ不良は生じていない。
【0043】一方、クリーニングブレード17と感光体
面との当接部において、何らかの原因により部分的に摩
擦抵抗が大きくなると感光体面1aとクリーニングブレ
ード17の接触している稜線が引きちぎられ、この部分
よりトナーがスジ状に漏れ、画像上の縦スジとなるなど
の突発的な不具合を生じることはある。この場合は、作
像カートリッジの全部交換で対応できるが、このような
突発的な不具合を抑制するためにも、やはり、クリーニ
ングブレード17との摩擦抵抗を抑える必要がある。
【0044】また、接触現像装置においては、感光体面
1aから掻き取られた潤滑剤20aが現像装置内に入り
トナーやキャリアに付着すると、このトナーとキャリア
の摩擦帯電を劣化させる原因となる。このため、トナー
が所定の帯電量を得られず、画像に地肌汚れなどの不具
合を生じさせるが、上記の非接触現像装置4ではこのよ
うな不具合を解消する。
【0045】さらに、転写工程においては、感光体面1
aとトナーとの間に潤滑剤20aの薄層が存在すること
で、感光体面1aから転写紙へのトナーの転移がよくな
り、一般に文字画像において、いわゆる中抜け(虫食
い)がよくなる。
【0046】上記潤滑剤塊20は、主に乾燥した固体疎
水潤滑剤が用いられ、その代表例として次のようなもの
をあげることができる。ステアリン酸ニッケル、ステア
リン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステアリン酸ストロ
ンチウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸カド
ミウム、ステアリン酸マグネシウム、オレイン酸亜鉛、
オレイン酸マンガン、オレイン酸鉄、オレイン酸コバル
ト、オレイン酸鉛、オレイン酸マグネシウム、オレイン
酸銅、パルチミン酸亜鉛、パルチミン酸コバルト、パル
チミン酸銅、パルチミン酸マグネシウム、パルチミン酸
アルミニウム、パルチミン酸カルシウム、カプリル酸亜
鉛、カプリル酸鉛、リノレン酸亜鉛、リノレン酸カルシ
ウム、及びリコリノレン酸カドミウムのような比較的高
次の脂肪酸、例えばカポットコーポレーションから市販
されているCab−O−S11のようなコロイド状高温
シリカ粉末、または、カルナウバワックスのような天然
ワックスでも効果がある。
【0047】
【発明の効果】本発明では、画像形成装置または交換用
作像カートリッジに感光体が組み付けられる前に、あら
かじめ感光体面の全面に適切な量の潤滑剤が塗布された
感光体を有するので、装置がユーザーに渡され、使用が
開始されたときに、感光体面とクリーニングブレードと
の摩擦抵抗は抑えられ、クリーニングブレードの巻き込
み現象を防ぐことができる。
【0048】また、感光体面と、現像装置の現像ローラ
に付着した現像剤とを非接触にすることで感光体面に潤
滑剤が長期に保持され、クリーニングブレードの巻き込
みを防止し、さらには、クリーニング性能、転写性能の
安定を図ることができる。
【0049】また、上記感光体面に塗布された上記潤滑
剤の塗布幅を、帯電ローラ、クリーニングブレード、及
び転写ローラの各ユニットと感光体面との各接触長より
長くすることで、クリーニングブレードと感光体1との
当接部の全幅において摩擦抵抗を抑え、また、帯電ロー
ラ、及び転写ローラに付着したトナーの除去も容易にな
る。
【0050】なお、感光体と、現像装置またはクリーニ
ング装置などのうちの少なくとも1つ以上を有するユニ
ットとが、一体的に形成された作像カートリッジを構成
するので、装置のメンテナンスなどでの定期的な作像カ
ートリッジ交換時などに、所定の潤滑剤が塗布された感
光体が供給されるため、常時、安定したクリーニング性
能及び転写性能を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す側面図である。
【図2】組み付け前の感光体面に潤滑剤を塗布する様子
を示す図である。
【図3】感光体面上の潤滑剤の塗布量と、レーザー光照
射によるベタ部(画像)における電位の関係を示す線図
である。
【図4】接触現像装置、及びクリーニングブレードを使
用した装置おける、感光体面上の潤滑剤の量と、通紙枚
数の関係を示す線図である。
【図5】非接触現像装置、及びクリーニングブレードを
使用した装置における、感光体面上の潤滑剤の量と、通
紙枚数の関係を示す線図である。
【図6】感光体面上の潤滑剤の塗布量における、感光体
の摩耗量と、通紙枚数の関係を示す線図である。
【図7】クリーニングブレード通過後の感光体面上のト
ナー個数と、通紙枚数のを示す線図である。
【符号の説明】
1 感光体 1a 感光体面 3 帯電ローラ 4 現像装置 5 転写部 6 クリーニング装置 8 現像ローラ 15 転写ローラ 17 クリーニングブレード 20a 潤滑剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安富 啓 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 庄司 尚史 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体面を一様に帯電し、光照射により
    該感光体面に静電潜像が形成される感光体と、この静電
    潜像をトナー像として上記感光体面に顕在化する現像装
    置と、上記感光体面から転写紙に上記トナー像を転写す
    る転写部と、転写完了後に、上記感光体面に残留したト
    ナーを剥離除去させるためのクリーニングブレードを設
    けたクリーニング装置と、を有する画像形成装置におい
    て、装置の使用開始前に、上記感光体面の全面に潤滑剤
    が均一に塗布されたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】静電潜像が形成された上記感光体面と、上
    記感光体と連動回転する現像ローラに付着した現像剤と
    が、非接触であることを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 上記感光体面に塗布された上記潤滑剤の
    塗布幅が、該感光体面を一様に帯電する帯電ローラ、上
    記クリーニングブレード、及び上記転写ローラと該感光
    体面との各接触長より、長いことを特徴とする請求項1
    又は2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記感光体と、該感光体の周囲に設けら
    れた装置のうちの少なくとも1つ以上を有するユニット
    とが、作像カートリッジとして一体的に形成されている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画
    像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008096723A (ja) * 2006-10-12 2008-04-24 Ricoh Co Ltd 保護層形成装置、保護剤バー、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2010048886A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Mitsubishi Chemicals Corp トナーカートリッジ及びトナーカートリッジの製造方法

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