JPH11167141A - 絞り装置およびシャッタ装置 - Google Patents

絞り装置およびシャッタ装置

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JPH11167141A
JPH11167141A JP33471497A JP33471497A JPH11167141A JP H11167141 A JPH11167141 A JP H11167141A JP 33471497 A JP33471497 A JP 33471497A JP 33471497 A JP33471497 A JP 33471497A JP H11167141 A JPH11167141 A JP H11167141A
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shutter
aperture
opening
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electronic still
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影装置のコンパクト化を可能にし、かつボ
ケ味のよい画像の撮影を可能にする絞り装置およびシャ
ッタ装置の提供。 【解決手段】 光学系10には3段階にてほぼ真円状の絞
り開口を形成する2枚羽根の絞り兼用シャッタ14が配設
されている。主制御回路58は、シャッタ駆動回路52を制
御して絞り兼用シャッタ14を所望の段階の絞り値に開駆
動した後に、CCD 駆動回路54を制御してCCD 22の露光を
開始させる。所望の露光時間が経過すると、シャッタ駆
動回路52を制御して絞り兼用シャッタ14を閉駆動してか
ら、CCD 駆動回路54を制御してCCD 22に蓄積した電荷を
フィールド毎に順次読み出す。この際、絞り兼用シャッ
タ14を閉じているので、1フィールド目の信号の読み出
しを開始してから2フィールド目を読み出すまでにCCD
22に余分な電荷の蓄積が防止される。また、その画像信
号にて表わされる画像は、絞り兼用シャッタ14の絞り開
口が真円状であるので、ボケ味のよい画像となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絞り装置およびシ
ャッタ装置に係り、特に、たとえば2枚羽根の絞り兼用
シャッタの形状およびそのシャッタ装置をコンパクトな
電子スチルカメラや銀塩カメラ等に用いて好適なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】たとえば、銀塩フィルムが用いられるカ
メラでは、コンパクト化および低価格化を図るために、
絞りとシャッタの両機能を有する絞り兼用シャッタを採
用したものがあった。
【0003】従来、このような銀塩写真のカメラに適用
される絞り兼用のシャッタ装置としては、たとえば、2
枚のシャッタ羽根を協動して開閉して、その間の開口面
積を線形的に変化させて、フィルムへの露光量を制御す
るものが知られている。すなわち、2枚のシャッタ羽根
は、たとえば、所定の大きさの径の開口が形成された規
整板上に、2枚の羽根の一端部付近の一部が重なるよう
にそれぞれの一端端部が所定の間隔をおいて軸支され、
かつ重なった部分が枢支されて、それぞれの他端部が異
なる方向に回動して規整板の開口を開放および遮光する
ように配設されている。特に、2枚のシャッタ羽根の他
端部付近には、それぞれ規整板の開口に臨む位置から回
動方向に向かって順次小となっていく切欠きが形成され
ている。つまり、これらの切欠きに沿って規整板の開口
をその開口面積が徐々に小となるように両側から絞り込
んで、所望の絞り開口を得るものであった。
【0004】これにより、たとえば、一方のシャッタ羽
根をステッピングモータなどの駆動装置にて回動させ
て、これにともない他方のシャッタ羽根が異なる方向に
回動していくことにより、それらの間にて形成される所
望の絞り開口が形成され、その絞り開口の位置まで所望
のシャッタ速度にて開閉駆動して銀塩フィルムへの所望
の露光量を得るものであった。
【0005】一方、周知のように電子スチルカメラに
は、撮像素子としてCCD(charge coupled device)が用い
られており、CCD の駆動時間を変えることにより、露光
時間を調整することができる。いわゆる、CCD 駆動によ
る電子シャッタにて自身の露光量を制御することができ
る。ただし、適正な露出を得るため、光学系に所望の絞
り値を得る絞り機構と、露光終了後に余分な電荷の蓄積
を阻止する閉じシャッタ機構が必要であった。
【0006】そのため、従来の電子スチルカメラでは、
その光学系に絞り機構とシャッタ機構とを別に設けたも
のが一般的であった。特に、撮像した画像を表わす信号
をフィールド毎に読み出すインターライン転送型のCCD
を用いた電子スチルカメラでは、1フィールド目の信号
を読み出している間に2フィールド目に余分な電荷が蓄
積されないように、精度のよい閉じシャッタが必要であ
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の電子スチルカメラでは、絞り機構とシャッタ機構とを
別に設けているため、光学系が大型となり、コンパクト
化および低価格化を図りにくいという問題があった。
【0008】そこで、上述した銀塩写真のコンパクトカ
メラに採用されている絞り兼用シャッタを電子スチルカ
メラに適用することが考えられる。しかし、銀塩写真の
カメラでは、シャッタの開閉動作にて露光量を制御する
ため、シャッタの絞り開口の面積が絞り量に応じて線形
的に変化することを優先しているので、その絞り形状が
いびつであり、これをそのまま電子スチルカメラに採用
した場合、ボケ味の悪い品位のない画像しか撮れなかっ
た。
【0009】本発明は上述の課題を解決し、撮影装置に
おいてコンパクト化を図り、かつボケ味のよい画像の撮
影を可能にする絞り装置およびシャッタ装置を提供し、
さらに実際にこれらの装置を適用してコンパクトな電子
スチルカメラを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る撮影装置の
絞り装置は、上述した課題を解決するために、光学系の
光軸上にほぼ直交して開閉して撮像面に被写体像を露光
する撮影装置の絞り装置であって、光学系の光軸を中心
とする所定の大きさのほぼ真円の開口が形成された規整
板と、この規整板上に一端が回動可能に軸支されて、形
成された切欠き付近で規整板の開口の一方から遮光する
略矩形状の第1の遮光部材と、この第1の遮光部材にそ
の一端部付近の一部が重なるように枢支され、かつ規整
板に一端が回動可能に軸支されて、この規整板上を第1
の遮光部材と反対向きに形成された切欠き付近にて規整
板の開口を他方から遮光する略矩形状の第2の遮光部材
とを備え、第1の遮光部材と第2の遮光部材には少なく
とも、規整板の開口に臨む位置からその回動方向に順次
段階的にほぼ真円状の開口を形成する複数の曲率を有す
る切欠き部が形成されていることを特徴とする。
【0011】ここで、第1の遮光部材および第2の遮光
部材には、開口より大となる切欠き部の導入部に、この
導入部に続いて開口よりやや小となるほぼ真円の曲率に
切り欠かれた中間絞り位置にて、互いの遮光部材により
形成される中間絞りの開口よりさらに小となるほぼ真円
の曲率に切り欠かれた、小絞り部の切欠きをそれぞれ遮
光する突起部が形成されていることが望ましい。
【0012】絞り装置は、所望の被写体像を光学系を介
して撮像面に結像させて静止画を記録する装置に用い、
たとえば電子スチルカメラ、銀塩カメラ、およびビデオ
カメラ等に用いて好適なものである。
【0013】本発明に係る撮影装置のシャッタ装置は、
光学系の光軸上にほぼ直交して開閉して撮像面に被写体
像を露光する撮影装置のシャッタ装置であって、光学系
の光軸を中心とする所定の大きさのほぼ真円の開口が形
成された規整板と、この規整板上に一端が回動可能に軸
支されて、形成された切欠き付近で規整板の開口の一方
から遮光する略矩形状の第1のシャッタ羽根と、この第
1のシャッタ羽根にその一端部付近の一部が重なるよう
に枢支され、かつ規整板に一端が回動可能に軸支され
て、この規整板上を第1のシャッタ羽根と反対向きに形
成された切欠き付近にて規整板の開口を他方から遮光す
る略矩形状の第2のシャッタ羽根とを備え、第1のシャ
ッタ羽根と第2のシャッタ羽根には少なくとも、規整板
の開口に臨む位置からその回動方向に順次段階的にほぼ
真円状の開口を形成する複数の曲率を有する切欠き部が
形成されていることを特徴とする。
【0014】ここで、切欠き部は開口より大となる導入
部と、この導入部に続いて開口よりやや小となるほぼ真
円の曲率に切り欠かれた中間部と、この中間部に続いて
中間絞りの開口よりさらに小となるほぼ真円の曲率に切
り欠かれた小絞り部とを含むと有利である。
【0015】また、第1のシャッタ羽根および第2のシ
ャッタ羽根には、その切欠き部の導入部に、中間絞り位
置にて互いのシャッタ羽根の小絞り部の切欠きをそれぞ
れ遮光する突起部が形成されているとよい。
【0016】シャッタ装置は、シャッタ羽根のいずれか
を自在に回動させて、両シャッタ羽根の切欠き部にて形
成される所望の大きさの絞り開口に段階的に開閉駆動す
る駆動手段を含むことが好ましい。この段階的な開閉駆
動により絞り開口を設定できる。
【0017】シャッタ装置は、所望の被写体像を光学系
を介して撮像面に結像させて静止画を記録する装置に用
いることがより好ましい。
【0018】さらに、本発明に係る電子スチルカメラ
は、所望の被写体像をレンズを含む光学系を介して撮像
素子の露光面に結像して、この撮像素子にて撮像した結
果の画像信号を記録する電子スチルカメラにおいて、光
学系の光軸上にほぼ直交して少なくとも2枚のシャッタ
羽根が協動して開閉して撮像素子に被写体像を露光する
シャッタ手段であって、それぞれのシャッタ羽根に設け
られた切欠きにてシャッタ羽根の開閉度合いにより段階
的に大きさが異なるほぼ真円状の絞り開口を形成する絞
り兼用のシャッタ手段と、このシャッタ手段のシャッタ
羽根を所望の段階の絞り開口の位置に開駆動して、所望
の時間経過後に閉駆動するシャッタ駆動手段と、撮像素
子に蓄積されていた電荷を排出したクリア後に光学系を
介した入射光による電荷の蓄積を開始させ、所望のタイ
ミングにて蓄積した電荷を転送させる撮像素子駆動手段
と、シャッタ駆動手段および撮像素子駆動手段を制御す
る制御手段であって、シャッタ手段の絞り量およびその
開駆動のタイミングならびに撮像素子の電荷蓄積開始の
タイミングを制御する制御信号をそれぞれの駆動手段に
送出して、さらにシャッタ手段の閉駆動のタイミングお
よび撮像素子の電荷転送のタイミングを制御する制御信
号を送出する制御手段とを有することを特徴とする。
【0019】この場合、シャッタ手段は、光学系の光軸
を中心とする所定の大きさのほぼ真円の開口が形成され
た規整板と、規整板上に一端が回動可能に軸支されて切
欠き付近にて規整板の開口をその一方から遮光する略矩
形状の第1のシャッタ羽根と、第1のシャッタ羽根にそ
の一端部付近の一部が重なるように枢支され、かつ規整
板に一端が回動可能に軸支されて、規整板上を第1のシ
ャッタ羽根と反対向きに形成された切欠き付近にて規整
板の開口を他方から遮光する略矩形状の第2のシャッタ
羽根とを備え、第1のシャッタ羽根と第2のシャッタ羽
根には少なくとも、規整板の開口に臨む位置からその回
動方向に、開口より大となる導入部と、導入部に続いて
開口よりやや小となるほぼ真円の曲率に切り欠かれた中
間部と、中間部に続いて中間絞りの開口よりさらに小と
なるほぼ真円の曲率に切り欠かれた小絞り部とを有する
切欠きが形成されていると有利である。
【0020】また、第1のシャッタ羽根および第2のシ
ャッタ羽根は、それぞれの導入部に、中間絞り位置にて
他のシャッタ羽根の小絞り部の切欠きをそれぞれ遮光す
る突起部が形成されているとよい。
【0021】さらにシャッタ駆動手段は、シャッタ羽根
のいずれかを自在に回動させてシャッタ手段を開閉駆動
するステッピングモータを含むとよい。
【0022】この場合、シャッタ駆動手段は、ステッピ
ングモータを駆動して、全開、中間絞り、または小絞り
状態のいずれかに開駆動した後、所望の速度にて閉駆動
を実行することを特徴とする。
【0023】また、撮像素子は、露光時間に応じて蓄積
した電荷を1ラインおきにフィールド毎に読み出して転
送するインターライン転送型の電荷結合素子であると有
利である。
【0024】この場合、制御手段は、レリーズ動作に応
動してシャッタ駆動手段を制御してシャッタ手段を開駆
動した後に、撮像素子駆動手段を制御して撮像素子を駆
動して、さらに所望の露光時間経過した後にシャッタ駆
動手段を制御してシャッタ手段を閉駆動して、撮像素子
の露光時間を制御するとよい。
【0025】また、本発明による電子スチルカメラはさ
らに、撮像素子にて撮像した画像のフィールド信号に基
づいて絞り値およびシャッタ時間を求める測光手段を含
み、制御手段は、シャッタ機構を所定の絞り値に開駆動
した後に、撮像素子を所定の時間駆動してそのフィール
ド信号を測光手段に転送させ、その測光結果に基づいて
シャッタ機構を駆動して所望の絞り値に設定して、その
絞り値にて再び撮像素子を駆動して得られた測光結果か
ら求めた所望の露光時間が経過した後にシャッタ機構を
閉駆動すると有利である。
【0026】この場合、制御手段は、測光手段での測光
結果が適正値となるまで、シャッタ手段での絞り値また
は撮像素子の駆動時間を複数回変えて、それぞれの結果
のフィールド信号を測光手段に転送させるとよい。
【0027】さらに、本発明による電子スチルカメラ
は、測光手段にて適正露光に設定された撮像素子からの
フィールド信号にて表わされる画像を表示する表示手段
を含むと有利である。
【0028】また、制御手段は、レリーズ動作に応動し
て撮像素子駆動手段を制御して撮像素子を駆動した後
に、シャッタ駆動手段を制御してシャッタ手段を開駆動
し、所定の露光時間が経過した後にシャッタ手段を閉駆
動して、撮像素子の露光時間を制御するものであっても
よい。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
による絞り装置およびシャッタ装置の実施例を詳細に説
明する。図1には、本発明によるシャッタ装置が適用さ
れた電子スチルカメラの一実施例が示されている。本実
施例による電子スチルカメラは、撮像素子としてインタ
ーライン転送型の電荷結合素子(charge coupled devic
e: 以下、単にCCD という) が適用された撮影装置であ
り、本実施例特有の絞り兼用シャッタを含む光学系を介
して被写体像をCCD に適正に露光して撮影するカメラで
ある。本明細書において用語「撮影装置」は、電子スチ
ルカメラだけでなく、静止画の記録可能な装置を含むも
のである。
【0030】本実施例では、特に、絞り兼用シャッタが
2枚のシャッタ羽根を有し、それらの間に形成される絞
り形状が段階的にほぼ真円状となるように形成されてい
る点と、この絞り兼用シャッタの開閉制御およびCCD 駆
動による電子シャッタ制御との組合せによって所望の露
光制御を実行する点が主な特徴点である。ここで、この
特徴に鑑み、実施例では後述する2枚のシャッタ羽根14
4、 146が第1の遮光部材と第2の遮光部材に対応してお
り、絞り装置の機能を考慮してシャッタ装置を説明する
ことにより絞り装置の説明を省略している。
【0031】詳細には、本実施例による電子スチルカメ
ラは、図1に示すように、光学系10と、信号処理系20
と、駆動制御系50とを含む。光学系10は、所望の被写体
像をカメラ本体に取り込んでCCD の撮像面に入射する光
入射機構であり、本実施例ではレンズ12と、絞り兼用シ
ャッタ14とを含む。レンズ12は、図示しない鏡筒のほぼ
前面に配設された光学レンズであり、本実施例では所定
の焦点距離を有する1枚のレンズが有利に用いられてい
る。なお、本実施例には直接関係ないが、レンズ12を移
動可能にしてズームを行なうようにしてもよく、また複
数のレンズを組み合せて用いてもよい。このレンズ12か
らの被写体の入射光が絞り兼用シャッタ14を介してCCD
の撮像面に供給される。
【0032】ここで、このCCD の撮像面は、被写体像か
らの入射光が光学系を介して結像する面を示し、電子ス
チルカメラ以外の他の撮影装置として銀塩カメラに本発
明を適用した場合、その撮像面はフイルムの感光面(あ
るいは露光面)に対応している。
【0033】絞り兼用シャッタ14は、レンズ12を介して
入射する光の光軸にほぼ直交して開閉してCCD の撮像面
に所望の露光量の入射光を供給するシャッタ装置であ
る。本実施例では、2枚のシャッタ羽根を有して、その
開き度合いにより全開、中間絞り、および小絞りの3段
階にて絞り開口がほぼ真円状に形成される絞り兼用シャ
ッタである。たとえば、本実施例の絞り兼用シャッタ14
は、図2に示すように、開口規整板142 と、2枚のシャ
ッタ羽根144,146 と、ステッピングモータ148 とを備え
ている。
【0034】開口規整板142 は、図3に示すように、本
実施例では矩形状に形成されて、レンズ12が配置された
鏡筒の後端部付近あるいは鏡筒が取り付けられるカメラ
本体の前面に配設される遮光板であり、レンズ12からの
入射光の光軸を中心とする所定の大きさの真円となる撮
影開口142aが形成された開口板である。この開口規整板
142 の一端部付近には、シャッタ羽根144,146 を軸支す
る軸部材150,152 が所定の間隔をおいて取り付けられて
いる。
【0035】第1のシャッタ羽根144 は、図4に示すよ
うに、先端側に向かってやや広がったほぼ矩形状に形成
されて、その一端部に形成された軸孔144aにて第1の軸
部材150 に軸支されて開口規整板142 の表面に沿って回
動する回動部材である。シャッタ羽根144 には、この回
動部材の回動方向に沿って開口142aを遮光する位置に本
実施例特有の所望の絞り開口が形成されるように切欠き
部144cが切欠き形成されている。より詳細には、切欠き
部144cは、開口142aに臨む位置から回動部材の内側の回
動方向へ、開口142aより大となる幅を有する導入部A
と、中間絞りが形成されるように所定の曲率の円弧に切
り欠かれた中間部Bと、中間絞りより小となるように所
定の曲率の円弧に切り欠かれた小絞り部Cとが連続する
ように形成されている。特に、本実施例では、導入部A
の一方側に小絞り部Cの高さ付近に達する突起部Dが形
成されている。突起部Dは、中間絞り位置にて後述する
第2のシャッタ羽根146 の小絞りの開口を遮光するよう
に形成されている。
【0036】また、本実施例の第1のシャッタ羽根144
は、第1の軸部材150 が挿入される軸孔144aからやや離
れた位置に、第2のシャッタ羽根146 に重なって枢支さ
れる長円状のジョイント孔144bが形成されている。ま
た、シャッタ羽根144 の他端側の先端部には、その全幅
にわたってステッピングモータ148 の回転軸148aに係合
するギヤ部144dが形成されている。
【0037】一方、第2のシャッタ羽根146 は、規整板
142 上を第1のシャッタ羽根144 と協動運動させる際、
シャッタ羽根144 と反対方向に回動する回動部材であ
る。シャッタ羽根146 は、図5に示すように、第1のシ
ャッタ羽根144 よりやや短く、軸孔のある一端側より先
端側に広がったほぼ矩形状に形成されている。シャッタ
羽根146 は、その一端部に形成された軸孔146aに開口規
整板142 の第2の軸部材152 を挿入する。シャッタ羽根
146 には、軸孔146aの側方にジョイント孔146bが形成さ
れている。第1のシャッタ羽根144 と第2のシャッタ羽
根146 はジョイント孔144b、146b とが重なるように枢支
されている。すなわち、第2のシャッタ羽根146 は、第
1のシャッタ羽根144 の一部とジョイント孔144bを介し
て交差するように配置されて、第1のシャッタ羽根144
の回動に従ってジョイント部分が第2の軸部材152 を軸
に上下に移動する際に、第1のシャッタ羽根144 とは逆
方向に回動することにより他端部(切欠き部)付近にて
開口142aを他方から遮光する遮光部材である。
【0038】さらに、第2のシャッタ羽根146 は、第1
のシャッタ羽根144 と同様に、開口142aに臨む位置から
回動部材の内側の回動方向に、開口142aより大となる幅
を有する導入部Aと、開口142aより小となる所定の曲率
の円弧を形成する中間部Bと、中間絞りより小となる所
定の曲率の円弧を形成する小絞り部Cとを含む切欠き部
146cが形成されている。この場合、導入部Aには、第1
のシャッタ羽根144 と同様に、中間絞り位置にて第1の
シャッタ羽根144 の小絞り部Cに重なってその隙間を遮
光する突起部Dが自身の小絞り部Cと同様の高さに達す
るように切欠き形成されている。
【0039】この第2のシャッタ羽根146 の切欠き部14
6cと第1のシャッタ羽根144 の切欠き部144cにて形成さ
れる絞り開口の形状を図6ないし図8を参照してさらに
詳細に説明する。第1のシャッタ羽根144 と第2のシャ
ッタ羽根146 が、図6に示すように全開状態として所定
の位置まで開駆動されると、それぞれの切欠き部144c,1
46c の導入部Aは開口規整板142 の開口142aを挟むよう
にその外側に配置される。したがって、絞り開口は開口
規整板142 の開口142aにて形成される。この際、突起部
Dは、開口142aの下方にて互いが重なった状態にある。
【0040】中間絞り状態では、図7に示すように、第
2のシャッタ羽根146 の切欠き部146cの導入部Aが第1
のシャッタ羽根144 に重なり、第1のシャッタ羽根146
の切欠き部144cの導入部Aが第2のシャッタ羽根146 の
他端部付近にて覆われている。それに伴って、第1のシ
ャッタ羽根144 は切欠き部144cの中間部Bに沿って開口
142aをその一方からわずかに遮光し、かつ第2のシャッ
タ羽根146 は切欠き部146cの中間部Bに沿って開口142a
をその他方からわずかに遮光するようになる。その結
果、第1のシャッタ羽根144 と第2のシャッタ羽根146
は切欠き部144c,146c の中間部Bの円弧を曲率とする円
状の中間絞り開口を形成する。この際、第1のシャッタ
羽根144 の突起部Dは、第2のシャッタ羽根146 の切欠
き部146cの小絞り部Cに重なって開口142aとの隙間を遮
光する。同様に第2のシャッタ羽根146 の突起部Dも第
1のシャッタ羽根144 の切欠き部146cの小絞り部Cに重
なって開口142aとの隙間を遮光する。これにより、中間
絞り開口がほぼ真円に近い形状となる。
【0041】小絞り状態では、図8に示すように、第1
のシャッタ羽根144 と第2のシャッタ羽根146 が深く重
なって、それぞれの小絞り部Cに沿って開口142aを両側
周囲から遮光する。このとき、それぞれの小絞り部Cの
円弧を曲率とするほぼ真円状の小絞り開口が形成され
る。閉じ状態では、それぞれの小絞り部Cまでが他方の
シャッタ羽根144,146 に重なって、その重なった状態に
て開口142aを完全に遮光する。
【0042】図2に戻って、ステッピングモータ148
は、開口規整板142 の他端部外方に配置したシャッタ羽
根144 を回動させる駆動手段である。ステッピングモー
タ148の回転軸は、ギア148aと一体的に取り付けられて
いる。さらにギア148aは、第1のシャッタ羽根144 の先
端部に形成されたギア部144dと係合するように開口規整
板142 よりわずかに突出して取り付けられている。この
ようにステッピングモータ148 、ギア148a、およびギア
部144dでシャッタを開閉させる駆動機構を構成してい
る。本実施例では、上述した絞り兼用シャッタ14の全
開、中間絞りおよび小絞りの位置に段階的に開駆動する
ように設定されている。
【0043】次に図1に戻って、電子スチルカメラの各
系について説明する。信号処理系20は、光学系10を介し
て入射した被写体像を撮像してその画像信号を処理する
主要部であり、たとえば、本実施例では、CCD 22と、ア
ナログ−ディジタル(A-D) 変換器24と、信号処理回路26
と、フィールドメモリ28と、記録回路30と、モニタ回路
32とを含む。
【0044】撮像素子(CCD)22 は、光学系10を介して入
射する被写体像を撮像してその画像を表わす画像信号を
生成する光電変換素子であり、本実施例では、撮像によ
り得られた画像信号をフィールド毎に読み出して転送す
るインターライン転送型のCCD(charge coupled divice)
が適用されている。周知のように、CCD 撮像では、それ
ぞれの画素の不要電荷を掃出した時点から露光を開始し
て、所望の時間蓄積した電荷の読み出しにより露光を終
了する電子シャッタ機能を有し、その電荷掃出および電
荷読出しの間隔を変えて所望の露光量を得る。本実施例
では、電子シャッタの機能と上記絞り兼用シャッタ14の
開閉駆動の組合せにより、インターライン転送型のCCD
における全画素の露光を有効に実行する。なお、本実施
例に直接関係ないがCCD 22の撮像面には、所定の配列の
色フィルタを介して入射光が供給され、それぞれの画素
では色配列に応じた画像信号が読み出される。読み出さ
れた画像信号は、A-D 変換器24を介して信号処理回路26
に供給される。
【0045】A-D 変換器24は、それぞれの画素毎の蓄積
電荷に応じた信号値をディジタル値に変換する変換回路
であり、たとえば10ビットのディジタルデータに変換す
る。信号処理回路26は、A-D 変換器24を介して受けた画
像データにガンマ補正およびホワイトバランスなどの所
定の処理を施して所望の画像データを得る処理回路であ
り、さらに必要であれば、輝度信号および色差信号など
で表わす所定の形式の画像データに変換する変換回路を
含む。信号処理された画像データは、フィールドメモリ
28およびモニタ回路32に順次供給される。
【0046】フィールドメモリ28は、信号処理された画
像データをフィールド毎に一時蓄積する記憶回路であ
り、本実施例では少なくとも1フィールド目を蓄積する
メモリと2フィールド目を蓄積するメモリを有してい
る。フィールドメモリ28からの2つのフィールドの画像
データは記録回路30に供給される。記録回路30は、カメ
ラ本体に取り外し自在に装着されたICメモリカードなど
の所定の記録媒体に撮像した画像を表わす画像データを
順次書き込む媒体制御回路であり、有利にはフィールド
メモリ28から読み出した画像データを所定の圧縮方式に
て圧縮して記録するとよい。
【0047】モニタ回路30は、信号処理回路26を介して
供給される1フィールド目の画像データをフィールドメ
モリ28を介して受けて、その画像をカメラ本体に設けら
れた液晶ディスプレイなどの低解像度のモニタに表示す
る表示処理回路であり、本実施例では適正な露出が得ら
れた後の被写体像をモニタに表示する。有利には、記録
媒体に記録した画像データを記録回路30およびフィール
ドメモリ28を介して任意に読み出してモニタ回路30に表
示するようにしてもよい。
【0048】一方、駆動制御系50は、光学系10および信
号処理系20の各部をそれぞれ駆動および制御して有効な
撮影を実行させる制御系である。駆動制御系50は、特
に、本実施例では、絞り兼用シャッタ10の開閉駆動およ
びCCD 22の駆動による電子シャッタのタイミングを協調
して制御することによりCCD 22の露光を適正化してい
る。詳しくは、本実施例の駆動制御系50は、シャッタ駆
動回路52と、CCD 駆動回路54と、測光回路56と、主制御
回路58とを含む。
【0049】シャッタ駆動回路52は、主制御回路58の制
御の下に絞り兼用シャッタ14のステッピングモータ148
を駆動するモータ駆動回路であり、たとえば、正負両極
の駆動信号を切り替えてステッピングモータ148 を駆動
して絞り兼用シャッタ14を開閉駆動する。本実施例で
は、正の駆動信号をステッピングモータ148 に所定の回
数供給して全開、中間絞り、小絞りの3段階のいずれか
の絞り値になるように絞り兼用シャッタ14を開駆動す
る。また、それぞれの状態から負の駆動信号を所定の回
数供給すると、絞り兼用シャッタ14は閉駆動する。シャ
ッタ駆動回路52は、上述したような正負の駆動信号を生
成する信号生成回路を含む。
【0050】CCD 駆動回路54は、主制御回路58の制御の
下にCCD 22を所定のタイミングにて駆動する駆動回路で
ある。本実施例で、CCD 駆動回路54は、電子シャッタを
開とする不要電荷掃出の際の複数のシフトパルスと、電
子シャッタを閉とするフィールド毎の電荷読出しおよび
その転送の際の複数のシフトパルスなどを生成する複数
の信号生成回路を含む。
【0051】測光回路56は、被写体に対するCCD 22の露
光量をそのフィールド信号に基づいて決定するプログラ
ム線図を有し、測光の際のフィールド信号を信号処理回
路26を介して受けて絞りとシャッタ速度の組合せにて表
わす適正露出を決定する自動露出回路である。たとえ
ば、本実施例ではレリーズボタンを半押しした状態にて
オンとなって、信号処理回路26からのフィールド信号の
輝度値を測光して、あらかじめ求められているプログラ
ム線図から絞り値およびシャッタ速度を決定する。絞り
およびシャッタ速度の情報は、主制御回路58に供給され
る。
【0052】主制御回路58は、主に信号処理系20の各部
を制御して撮影から記録までの制御を実行するシステム
コントローラであり、特に、本実施例ではレリーズ動作
に応動して測光回路56およびシャッタ駆動回路52ならび
にCCD 駆動回路54をそれぞれ制御してCCD 22の露光量を
適正に制御する撮影制御回路である。
【0053】より具体的には、本実施例の主制御回路58
は、レリーズボタンが半押しされている間に被写体像の
測光を制御する測光制御機能と、その結果、絞りとシャ
ッタ速度を設定してレリーズボタンが全押しされると撮
影を実行する自動露出機能とを含む。最初に、測光制御
機能は、レリーズボタンの操作状態を検出して半押し状
態を検出すると測光回路56をオンとする第1の制御信号
S1と、シャッタ駆動回路54に絞り兼用シャッタ14の絞り
を全開に開駆動する第2の制御信号S2と、絞り兼用シャ
ッタ14が開駆動した後にCCD 駆動回路52に電荷掃出を指
示する第3の制御信号S3と、あらかじめ設定された所定
の時間経過後にCCD 駆動回路52に第1フィールドの電荷
読出しを指示する第4の制御信号S4とをそれぞれ送出し
て、その際のフィールド信号に基づいて測光回路56に測
光させる制御機能である。
【0054】自動露出機能は、以下の手順で行う。主制
御回路58は、先ず、上述した制御により得られた測光の
結果、測光回路56から適正な絞り値の情報J1を受けてシ
ャッタ駆動回路54に絞り兼用シャッタ14の絞りを適正値
に駆動する第5の制御信号S5を送出する。シャッタ駆動
回路54は、第5の制御信号S5に応じたシャッタ駆動信号
をシャッタ駆動機構のステッピングモータ148 に出力す
る。これにより絞り兼用シャッタ14がその絞り値に駆動
される。次に主制御回路58は、CCD 駆動回路52に再び第
3および第4の制御信号S3,S4 を送出する。この制御に
より、測光のためのフィールド信号が再び測光回路56に
供給される。主制御回路58は、このときの測光結果から
適正なシャッタ速度の情報J1を得て、CCD 22の駆動時間
を適正に設定する。この一連の処理機能が自動露出機能
である。この制御は、撮影のためレリーズボタンが全押
しされるまで、あるいは解除されるまで複数回繰り返さ
れる。本実施例では、絞り値およびシャッタ速度が適正
に設定されると、モニタ回路32を駆動して、そのフィー
ルド信号にて表わされる画像をモニタに表示させるムー
ビモードを含む。
【0055】さらに、自動露出機能において主制御回路
58は、レリーズボタンの全押しが検出されると、CCD 駆
動回路54に再度電荷掃出を指示する第3の制御信号S3を
送出して、設定した適正な露光時間の経過後に、シャッ
タ駆動回路52に絞り兼用シャッタ14を閉駆動させる第6
の制御信号S6を送出する。主制御回路58は、絞り兼用シ
ャッタ14が閉じるとさらにCCD 駆動回路54にCCD 22の全
画素の蓄積電荷をフィールド毎に読み出す第7の制御信
号S7を送出する。主制御回路58は、2つのフィールド信
号にて表わされる撮像結果、得られた画像を記録回路30
に記録させる制御も行っている。このように主制御回路
58は一連の撮影動作を制御する。
【0056】次に、本実施例による電子スチルカメラの
動作を説明する。まず、操作者は、所望の被写体にカメ
ラを向けてレリーズボタンを半押し状態まで押下する
と、その状態を主制御回路58が検出して、第1の制御信
号S1を測光回路56に供給するとともに、第2の制御信号
S2をシャッタ駆動回路54に供給する。これにより、第1
の制御信号を受けた測光回路56はオンとなる。
【0057】次に、第2の制御信号を受けたシャッタ駆
動回路52は、絞り兼用シャッタ14を全開とする駆動信号
をそのステッピングモータ148 に供給して、第1のシャ
ッタ羽根144 を全開位置に回動させる。これにより、第
1のシャッタ羽根144 の回動とともに第2のシャッタ羽
根146 が全開位置まで回動して、それらシャッタ羽根14
4,146 の間が切欠き部144c,146c にて開放されて、開口
規整板142 の開口142aが現われる。この結果、レンズ12
および開口142aを介して被写体像がCCD 22の撮像面に入
射する。
【0058】次に、絞り兼用シャッタ14が全開となる
と、主制御回路58からCCD 駆動回路52に第3の制御信号
S3が供給されて、これに応動してCCD 駆動回路54からCC
D 22に電荷掃出の駆動パルスが供給される。これによ
り、CCD 22から順次不要電荷が掃出されて、図9に示す
ように、シャッタ全開による露光が開始される。次に、
あらかじめ設定された所定の時間が経過して、主制御回
路58から第4の制御信号S4がCCD 駆動回路54に供給され
ると、CCD 駆動回路52はCCD 22にフィールド読出しの駆
動パルスを順次供給する。
【0059】これにより、CCD 22は一旦露光を終了し
て、蓄積された電荷を順次読み出して、そのフィールド
信号をA-D 変換器24を介して信号処理回路26に供給す
る。信号処理回路26にて処理されたフィールド信号は、
オンとなっている測光回路56に供給され、測光回路56に
てその輝度値が求められる。これにより、測光回路56
は、その輝度値からあらかじめ求められているプログラ
ム線図を参照して、そのときの被写体に対する適正な絞
り値を算出する。その絞り値の情報J1は、主制御回路58
に供給される。
【0060】次に、測光回路56から絞り値の情報J1を受
けた主制御回路58は、その絞り値に応じた段階の絞りを
設定して、これを指示する第5の制御信号S5をシャッタ
駆動回路52に供給する。これにより、シャッタ駆動回路
52は、全開からたとえば、中間絞りあるいは小絞り状態
になるようにステッピングモータ148 に駆動信号を供給
して、絞り兼用シャッタ14を所望の絞り開口に駆動す
る。ただし、全開でよければ駆動信号は送出されない。
図9では、絞り兼用シャッタ14は小絞り状態に駆動され
ている。
【0061】次に、絞り兼用シャッタ14が所望の絞り状
態になると、主制御回路58からCCD駆動回路54に再び露
光開始を指示する第3の制御信号S3が供給されて、これ
に応動してCCD 駆動回路54からCCD 22に電荷掃出の駆動
パルスが供給される。これによりCCD 22では、再び露光
が開始される。CCD 駆動回路54には、あらかじめ設定さ
れた所定の時間が経過すると、主制御回路58から再び露
光終了の第4の制御信号S4が供給される。
【0062】この結果、上述したと同様に、CCD 駆動回
路54は、フィールド読出しの駆動パルスをCCD 22に供給
する。CCD 22から所望の絞り値でのフィールド信号がA-
D 変換器24および信号処理回路26を介して測光回路56に
供給される。そのフィールド信号を受けた測光回路56
は、今度はその輝度値から適正なシャッタ速度を求め
て、その情報J2を主制御回路58に供給する。
【0063】次に、シャッタ速度の情報J1を受けた主制
御回路58は、再度第3の制御信号S3を生成してCCD 駆動
回路54に送り、前述したと同様に、CCD 22の露光を開始
させる。次に、シャッタ速度の情報J1に基づいてその時
間が経過すると、主制御回路58は再度第4の制御信号S4
を生成してCCD 駆動回路54に送り、上記と同様に、CCD
22の露光を終了させて、そのフィールド信号を転送させ
る。
【0064】これにより、被写体に応じた適正な露出に
て撮像されたフィールド信号が得られ、このフィールド
信号はフィールドメモリ28に一旦蓄積される。この際、
主制御回路58はモニタ回路32を制御して、フィールドメ
モリ28に蓄積されたフィールド信号を読み出させて、適
正露出にて撮像された画像を液晶ディスプレイ等のモニ
タに表示させる。
【0065】次に、そのモニタに表示された被写体像を
見た操作者は、その画像が所望の画像であれば、レリー
ズボタンを半押し状態から全押し状態にして、被写体像
を撮影する。この場合、レリーズボタンの全押しを検出
した主制御回路58は、上記と同様に再度露光を開始する
第3の制御信号S3を生成してCCD 駆動回路54に送り、CC
D 22を駆動する。これにより、CCD 22は不要電荷を掃出
して露光を開始して、上記と同様に、電荷読出しの駆動
パルスを受けるまで設定された絞り開口を介して受ける
被写体像に応じた電荷を順次蓄積する。
【0066】次に、自動露出により設定されたシャッタ
時間が経過すると、主制御回路58は第6の制御信号S7を
生成してシャッタ駆動回路52に送り、絞り兼用シャッタ
14を閉駆動する。これにより、開口142aが遮光されて、
以降のCCD 22への電荷の蓄積が阻止される。
【0067】次に、主制御回路58は、CCD 駆動回路54に
第7の制御信号S7を送る。これにより、CCD 駆動回路54
から、まず、CCD 22に1フィールド目を読み出すフィー
ルドシフトパルスが供給されて、CCD 22から蓄積した電
荷が1ラインおきに読み出されて、順次転送される。そ
の転送が終了すると、CCD 22に2フィールド目を読み出
すフィールドシフトパルスが供給されて、1フィールド
目に読み出した画素と異なる画素の電荷が1ラインおき
に読み出されて、1フィールド目と同様に順次転送され
る。
【0068】以下、それぞれのフィールド信号は、A-D
変換器24を介して信号処理回路26に供給され、所定の処
理が施されて、順次フィールドメモリ28に蓄積される。
蓄積が終了すると、記録回路30が駆動されて、所定の記
録媒体に撮影した画像を表わす画像データが順次所定の
方式にて記録される。
【0069】以降、所望の被写体像に光学系10を向け
て、レリーズボタンの半押しにて上記と同様の動作によ
り自動露出が実行されて、レリーズボタンを全押しする
ことにより、設定された適正な露出にて被写体像の撮影
が行なわれる。
【0070】このように本実施例の電子スチルカメラに
よれば、光学系10に2枚羽根の絞り兼用シャッタ14を適
用したので、光学系10を小型化することができ、カメラ
全体のコンパクト化および低価格化を図ることができ
る。この場合、絞り兼用シャッタ14は、全開および中間
絞りならびに小絞り状態にてほぼ真円状の絞り開口を形
成するので、それぞれの絞りに設定して撮像した場合に
ボケ味のよい画像を得ることができた。
【0071】また、本実施例では、絞り兼用シャッタ14
を所望の絞り値に開放してからCCD駆動により露光を開
始して、所望の露光時間が経過した際に絞り兼用シャッ
タ14を閉じて、その後に露光による電荷に応じた画像信
号をフィールド毎に読み出すので、インターラインCCD
を適用した場合にも1フィールド目の読み出しから2フ
ィールド目の読み出しにかけて各画素に余分な電荷が蓄
積されることなく、CCD 22の有効な露光を実行すること
ができる。
【0072】さらに、本実施例では、段階的に絞り値を
変更可能な絞り兼用シャッタ14を用いて、さらにフィー
ルド読み出し可能なインターラインCCD 22を適用して、
自動露出を実行するので、所望の絞り値への設定から所
望の露光時間の設定までシャッタを閉じることなく、さ
らに撮影までを連続して実行することができる。
【0073】図11にないし図14には、本実施例の理解を
容易にするため、銀塩写真のコンパクトカメラに適用さ
れている絞り兼用シャッタのシャッタ羽根およびその絞
り形状の比較例が示されている。図11において本実施例
のシャッタ羽根144,146 と異なる点は、切欠き部200c,2
02c がそれぞれ開口規整板 142の開口142aに沿う位置E
から順次開口142aの遮光面積を線形的に増加、つまり絞
り開口の面積を線形的に減少させるように形成されてい
る点である。図15にはその絞り角と絞り開口面積の関係
が示されている。すなわち、全開状態では図12に示すよ
うに開口142aにより絞り開口は真円であるが、シャッタ
羽根を閉じるに従って開口の形状が真円から多角形状に
崩れてしまう。特に、中間絞り状態では図13に示すよう
に開口の形状がほぼ三角形状となって、以降小絞り状態
まで真円状にならない。銀円写真では、シャッタを閉じ
た状態から開閉するそのシャッタ速度にて露光量が決ま
るので、絞り開口面積が線形的に変化することが望まし
い。
【0074】しかしながら、開口の形状が上述したよう
ないびつな形状であると、撮像した画像の品位、特にボ
ケ味が大きく損なわれる。そこで、本実施例では図10に
示すように、3段階にて円形に近い絞り形状を得る絞り
兼用シャッタ14を新たに開発して、これを適用すること
により、所望の絞り値を絞り兼用シャッタ14にて得て、
CCD 駆動による電子シャッタと組み合わせて所望の露光
量を得ることができ、また、その撮影画像もボケ味がよ
い画像を得ることができた。
【0075】なお、上記実施例においては、主制御回路
58にて絞り兼用シャッタ14を開駆動した後にCCD 22を駆
動して露光するように制御したが、本発明においてはレ
リーズ操作に応動してCCD を駆動して露光状態にしてお
き、その後、絞り兼用シャッタを開駆動して所望の時間
露光するように制御する制御回路を用いてもよい。
【0076】また、上記実施例においては、測光回路56
にて絞りおよびシャッタ速度を求めて自動露出を実行す
るように構成したが、本発明においてはマニュアルにて
絞りおよびシャッタ速度を設定するようにしてもよい。
この場合、制御回路は、絞り兼用シャッタ14を開駆動し
た後にCCD を駆動する方式、またはCCD を駆動してから
シャッタを開駆動する方式、いずれの方式を用いてもよ
い。
【0077】さらに、上記実施例においては、3段階に
てほぼ真円状の絞り開口を形成する2枚のシャッタ羽根
144,146 を有する絞り兼用シャッタ14を用いたが、本発
明においては、3段階以上のほぼ真円状の絞り開口を形
成する絞り兼用のシャッタ装置を適用してもよい。この
場合、たとえば、シャッタ羽根を必ずしも2枚とする必
要はなく、3枚以上のシャッタ羽根を用いてそれぞれの
段階にて所定の曲率を有する円弧にてほぼ真円状の絞り
開口を形成するようにしてもよい。
【0078】なお、本発明のシャッタ装置および絞り装
置は、前述した電子スチルカメラの実施例の適用に限定
されるものでなく、被写体像を露光する銀塩カメラや複
数の静止画を撮影して一定時間に表示するビデオカメラ
等のように静止画の記録可能な撮影装置等に用いてもよ
い。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明の絞り装置お
よびシャッタ装置によれば、少なくとも2枚のシャッタ
羽根を有するシャッタ機構にそれぞれのシャッタ羽根に
所望の回動位置にて段階的にほぼ真円状の絞り開口を形
成する切欠き部を設けることにより、絞り兼用シャッタ
を光学系に適用することができるので、光学系を小型化
することができ、撮影装置のコンパクト化および低価格
化を図ることができ、ボケ味のよい優れた画像の撮影が
可能になる。
【0080】また、本発明を適用した電子スチルカメラ
によれば、所望の段階の絞りでのシャッタ開閉と撮像素
子の電子シャッタとの組合せを行うことにより、撮像素
子に有効な露光を得ることができる。この場合、その画
像信号にて表わされる画像は、ボケ味のよい優れた画像
が得られる。また、電子スチルカメラは、この場合、絞
り兼用シャッタを光学系に適用することができるので、
光学系を小型化することができ、撮影装置のコンパクト
化および低価格化を図ることができるなどの優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシャッタ装置が適用された電子ス
チルカメラの一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例による電子スチルカメラに適用さ
れるシャッタ装置の一実施例を示す分解斜視図である。
【図3】図2のシャッタ装置に適用される開口規整板の
形状を示す平面図である。
【図4】図2のシャッタ装置に適用される第1のシャッ
タ羽根の形状を示す平面図である。
【図5】図2のシャッタ装置に適用される第2のシャッ
タ羽根の形状を示す平面図である。
【図6】図4および図5のシャッタ羽根による絞り開口
の形状を説明するための平面図である。
【図7】図4および図5のシャッタ羽根による絞り開口
の形状を説明するための平面図である。
【図8】図4および図5のシャッタ羽根による絞り開口
の形状を説明するための平面図である。
【図9】図1の実施例による電子スチルカメラの露光制
御を説明するためのタイミングチャートである。
【図10】図2のシャッタ装置による絞り開口の面積と
絞り角の関係および絞り開口の形状の関係を示す図であ
る。
【図11】銀塩写真のコンパクトカメラに適用されたシ
ャッタ装置のシャッタ羽根を示す平面図であり、図2の
シャッタ装置の比較例を示す図である。
【図12】図11の比較例によるシャッタ装置の絞り開口
の形状を説明するための平面図である。
【図13】図11の比較例によるシャッタ装置の絞り開口
の形状を説明するための平面図である。
【図14】図11の比較例によるシャッタ装置の絞り開口
の形状を説明するための平面図である。
【図15】図11の比較例のシャッタ装置による絞り開口
の面積と絞り角の関係および絞り開口の形状の関係を示
す図である。
【符号の説明】
10 光学系 12 レンズ 14 絞り兼用シャッタ 20 信号処理系 22 撮像素子(CCD) 32 モニタ回路 50 駆動制御系 52 シャッタ駆動回路 54 CCD 駆動回路 56 測光回路 58 主制御回路 142 開口規整板 144 第1のシャッタ羽根 146 第2のシャッタ羽根

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系の光軸上にほぼ直交して開閉して
    撮像面に被写体像を露光する撮影装置の絞り装置であっ
    て、該装置は、 前記光学系の光軸を中心とする所定の大きさのほぼ真円
    の開口が形成された規整板と、 該規整板上に一端が回動可能に軸支されて、形成された
    切欠き付近で前記規整板の開口を一方から遮光する略矩
    形状の第1の遮光部材と、 該第1の遮光部材にその一端部付近の一部が重なるよう
    に枢支され、かつ前記規整板に一端が回動可能に軸支さ
    れて、該規整板上を前記第1の遮光部材と反対向きに形
    成された切欠き付近にて前記規整板の開口を他方から遮
    光する略矩形状の第2の遮光部材とを備え、 前記第1の遮光部材と第2の遮光部材には少なくとも、
    前記規整板の開口に臨む位置からその回動方向に順次段
    階的にほぼ真円状の開口を形成する複数の曲率を有する
    切欠き部が形成されていることを特徴とする撮影装置の
    絞り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の絞り装置において、前
    記第1の遮光部材および前記第2の遮光部材には、前記
    開口より大となる切欠き部の導入部に、該導入部に続い
    て開口よりやや小となるほぼ真円の曲率に切り欠かれた
    中間絞り位置にて、互いの遮光部材により形成された中
    間絞りの開口よりさらに小となるほぼ真円の曲率に切り
    欠かれた、小絞り部の切欠きをそれぞれ遮光する突起部
    が形成されていることを特徴とする撮影装置の絞り装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の絞り装置において、前
    記絞り装置は、所望の被写体像を光学系を介して撮像面
    に結像させて静止画を記録する装置に用いることを特徴
    とする撮影装置の絞り装置。
  4. 【請求項4】 光学系の光軸上にほぼ直交して開閉して
    撮像面に被写体像を露光する撮影装置のシャッタ装置で
    あって、該装置は、 前記光学系の光軸を中心とする所定の大きさのほぼ真円
    の開口が形成された規整板と、 該規整板上に一端が回動可能に軸支されて、形成された
    切欠き付近で前記規整板の開口を一方から遮光する略矩
    形状の第1のシャッタ羽根と、 該第1のシャッタ羽根にその一端部付近の一部が重なる
    ように枢支され、かつ前記規整板に一端が回動可能に軸
    支されて、該規整板上を前記第1のシャッタ羽根と反対
    向きに形成された切欠き付近にて前記規整板の開口を他
    方から遮光する略矩形状の第2のシャッタ羽根とを備
    え、 前記第1のシャッタ羽根と第2のシャッタ羽根には少な
    くとも、前記規整板の開口に臨む位置からその回動方向
    に順次段階的にほぼ真円状の開口を形成する複数の曲率
    を有する切欠き部が形成されていることを特徴とする撮
    影装置のシャッタ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のシャッタ装置におい
    て、前記切欠き部は開口より大となる導入部と、 該導入部に続いて開口よりやや小となるほぼ真円の曲率
    に切り欠かれた中間部と、 該中間部に続いて中間絞りの開口よりさらに小となるほ
    ぼ真円の曲率に切り欠かれた小絞り部とを含むことを特
    徴とする撮影装置のシャッタ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のシャッタ装置におい
    て、前記第1のシャッタ羽根および第2のシャッタ羽根
    には、その切欠き部の導入部に、中間絞り位置にて互い
    のシャッタ羽根の小絞り部の切欠きをそれぞれ遮光する
    突起部が形成されていることを特徴とする撮影装置のシ
    ャッタ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のシャッタ装置におい
    て、該シャッタ装置は、前記シャッタ羽根のいずれかを
    自在に回動させて、両シャッタ羽根の切欠き部にて形成
    される所望の大きさの絞り開口に段階的に開閉駆動する
    駆動手段を含むことを特徴とする撮影装置のシャッタ装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載のシャッタ装置におい
    て、前記シャッタ装置は、所望の被写体像を光学系を介
    して撮像面に結像させて静止画を記録する装置に用いる
    ことを特徴とする撮影装置のシャッタ装置。
  9. 【請求項9】 所望の被写体像をレンズを含む光学系を
    介して撮像素子の露光面に結像して、該撮像素子にて撮
    像した結果の画像信号を記録する電子スチルカメラにお
    いて、該カメラは、 前記光学系の光軸上にほぼ直交して少なくとも2枚のシ
    ャッタ羽根が協動して開閉して前記撮像素子に被写体像
    を露光するシャッタ機構であって、それぞれのシャッタ
    羽根に設けられた切欠きにてシャッタ羽根の開閉度合い
    により段階的に大きさが異なるほぼ真円状の絞り開口を
    形成する絞り兼用のシャッタ機構と、 該シャッタ機構のシャッタ羽根を所望の段階の絞り開口
    の位置に開駆動して、所望の時間経過後に閉駆動するシ
    ャッタ駆動手段と、 前記撮像素子に蓄積されていた電荷を排出したクリア後
    に前記光学系を介した入射光による電荷の蓄積を開始さ
    せ、所望のタイミングにて蓄積した電荷を転送させる撮
    像素子駆動手段と、 前記シャッタ駆動手段および前記撮像素子駆動手段を制
    御する制御手段であって、前記シャッタ機構の絞り量お
    よびその開駆動のタイミングならびに前記撮像素子の電
    荷蓄積開始のタイミングを制御する制御信号をそれぞれ
    の駆動手段に送出して、さらに前記シャッタ機構の閉駆
    動のタイミングおよび前記撮像素子の電荷転送のタイミ
    ングを制御する制御信号を送出する制御手段とを有する
    ことを特徴とする電子スチルカメラ。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の電子スチルカメラに
    おいて、前記シャッタ機構は、前記光学系の光軸を中心
    とする所定の大きさのほぼ真円の開口が形成された規整
    板と、 該規整板上に一端が回動可能に軸支されて前記切欠き付
    近にて前記規整板の開口をその一方から遮光する略矩形
    状の第1のシャッタ羽根と、 該第1のシャッタ羽根にその一端部付近の一部が重なる
    ように枢支され、かつ前記規整板に一端が回動可能に軸
    支されて、該規整板上を前記第1のシャッタ羽根と反対
    向きに形成された切欠き付近にて前記規整板の開口を他
    方から遮光する略矩形状の第2のシャッタ羽根とを備
    え、 前記第1のシャッタ羽根と第2のシャッタ羽根には少な
    くとも、前記規整板の開口に臨む位置からその回動方向
    に、開口より大となる導入部と、 該導入部に続いて開口よりやや小となるほぼ真円の曲率
    に切り欠かれた中間部と、 該中間部に続いて中間絞りの開口よりさらに小となるほ
    ぼ真円の曲率に切り欠かれた小絞り部とを有する切欠き
    が形成されていることを特徴とする電子スチルカメラ。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の電子スチルカメラに
    おいて、前記第1のシャッタ羽根および第2のシャッタ
    羽根は、それぞれの導入部に、前記中間部の絞り位置に
    て他方のシャッタ羽根の小絞り部の切欠きをそれぞれ遮
    光する突起部が形成されていることを特徴とする電子ス
    チルカメラ。
  12. 【請求項12】 請求項9ないし請求項11のいずれかに
    記載の電子スチルカメラにおいて、前記シャッタ駆動手
    段は、前記シャッタ羽根のいずれかを自在に回動させて
    シャッタ機構を開閉駆動するステッピングモータを有す
    ることを特徴とする電子スチルカメラ。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の電子スチルカメラに
    おいて、前記シャッタ駆動手段は、前記ステッピングモ
    ータを駆動して、全開、中間絞り、または小絞り状態の
    いずれかに開駆動した後、所望の時間経過後に所定の速
    度にて閉駆動を実行することを特徴とする電子スチルカ
    メラ。
  14. 【請求項14】 請求項9に記載の電子スチルカメラに
    おいて、前記撮像素子は、露光時間に応じて蓄積した電
    荷を1ラインおきにフィールド毎に読み出して転送する
    インターライン転送型の電荷結合素子であることを特徴
    とする電子スチルカメラ。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の電子スチルカメラに
    おいて、前記制御手段は、レリーズ動作に応動して前記
    シャッタ駆動手段を制御して前記シャッタ機構を開駆動
    した後に、前記撮像素子駆動手段を制御して前記撮像素
    子を駆動して、さらに所望の露光時間経過した後に前記
    シャッタ駆動手段を制御して前記シャッタ機構を閉駆動
    して、前記撮像素子の露光時間を制御することを特徴と
    する電子スチルカメラ。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の電子スチルカメラに
    おいて、該カメラはさらに、前記撮像素子にて撮像した
    画像のフィールド信号に基づいて絞り値およびシャッタ
    時間を求める測光手段を備え、 前記制御手段は、前記シャッタ機構を所定の絞り値に開
    駆動した後に、前記撮像素子を所定の時間駆動してその
    フィールド信号を前記測光手段に転送させ、その測光結
    果に基づいて前記シャッタ機構を駆動して所望の絞り値
    に設定して、その絞り値にて再び撮像素子を駆動して得
    られた測光結果から求めた所望の露光時間が経過した後
    に前記シャッタ機構を閉駆動することを特徴とする電子
    スチルカメラ。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の電子スチルカメラに
    おいて、前記制御手段は、前記測光手段での測光結果が
    適正値となるまで、前記シャッタ機構での絞り値または
    前記撮像素子の駆動時間をそれぞれ変えて、それぞれの
    結果のフィールド信号を前記測光手段に転送させること
    を特徴とする電子スチルカメラ。
  18. 【請求項18】 請求項16または請求項17に記載の電子
    スチルカメラにおいて、該カメラはさらに、前記測光手
    段にて適正露光に設定された前記撮像素子からのフィー
    ルド信号にて表わされる画像を表示する表示手段を含む
    ことを特徴とする電子スチルカメラ。
  19. 【請求項19】 請求項14に記載の電子スチルカメラに
    おいて、前記制御手段は、レリーズ動作に応動して前記
    撮像素子駆動手段を制御して前記撮像素子を駆動した後
    に、前記シャッタ駆動手段を制御して前記シャッタ機構
    を開駆動し、所定の露光時間が経過した後に前記シャッ
    タ機構を閉駆動して、前記撮像素子の露光時間を制御す
    ることを特徴とする電子スチルカメラ。
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JP2012078502A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Nidec Copal Corp カメラ用シャッタ機構

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