JP2004118033A - カメラ - Google Patents

カメラ Download PDF

Info

Publication number
JP2004118033A
JP2004118033A JP2002283580A JP2002283580A JP2004118033A JP 2004118033 A JP2004118033 A JP 2004118033A JP 2002283580 A JP2002283580 A JP 2002283580A JP 2002283580 A JP2002283580 A JP 2002283580A JP 2004118033 A JP2004118033 A JP 2004118033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera
light
light amount
optical system
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002283580A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Ishikawa
石川 欣宏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2002283580A priority Critical patent/JP2004118033A/ja
Publication of JP2004118033A publication Critical patent/JP2004118033A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)
  • Blocking Light For Cameras (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、被写体光を導く撮影光学系を備え、この撮影光学系を経由してきた被写体光を捉えることにより撮影を行うカメラに関し、撮影光学系を通過する被写体光の回折による解像度の低下が回避されるとともに、被写体光の光量と被写界深度との双方を調節することのできるカメラを提供することを目的とする。
【解決手段】撮影光学系を通過する被写体光の光量を一対の偏光板と虹彩絞りとの双方によって調節する。
【選択図】    図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体光を導く撮影光学系を備え、この撮影光学系を経由してきた被写体光を捉えることにより撮影を行うカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、カメラに備えられた撮影光学系を通過する被写体光の光量を調節する装置として虹彩絞りが知られている。この虹彩絞りは、被写体光が通過する開口の寸法を自在に形成することができるものであって、暗い被写体を撮影する場合にはその開口が大きく開かれ、明るい被写体を撮影する場合にはその開口が小さく絞り込まれることによって被写体光の光量の調節が行われる。
【0003】
近年、Charge Coupled Device(CCD)固体撮像素子上に被写体の像を結像させて、その被写体を表す画像データを信号として取り込む電子スチールカメラにおけるCCD固体撮像素子などといった固体撮像素子の小型化に伴って、小型で高解像力の撮影光学系が要求されており、撮影光学系に設けられる虹彩絞りも小型化されている。
【0004】
このように撮影光学系が小型化された電子スチールカメラで明るい被写体を撮影する場合には、その撮影光学系を通過する光量を撮影に適した所定の光量に制限する必要がある。その結果、その撮影光学系に設けられた小型化された虹彩絞りで開口が小さく絞り込まれると、絞り径が著しく小さくなり、その結果“光の回折現象”によって解像度の低下を招くおそれがある。
【0005】
このような“光の回折現象”による解像度の低下を解消するカメラとして、撮影光学系を通過する被写体光の光量を偏光手段と液晶素子とによって調節するカメラが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−46324号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特許文献1に提案されたカメラによれば、小型で高解像力の撮影光学系を備えたカメラであっても、光の回折による解像度の低下を起こすことなく、撮影光学系を通過する被写体光の光量を調節することができるものの、被写界深度の調節ができないという問題が新たに生じることとなる。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑み、撮影光学系を通過する被写体光の回折による解像度の低下が回避されるとともに、被写体光の光量と被写界深度との双方を調節することのできるカメラを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のカメラは、
被写体光を導く撮影光学系を備え、この撮影光学系を経由してきた被写体光を捉えることにより撮影を行うカメラにおいて、
光軸を中心に相対的に回動することにより上記撮影光学系を通過する被写体光の光量を調節する一対の偏光板と、
被写体光が通過する開口の寸法を自在に変更することにより上記撮影光学系を通過する被写体光の光量を調節する虹彩絞りとを備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明のカメラは、撮影光学系を通過する被写体光の光量を一対の偏光板と虹彩絞りとの双方によって調節するものであるため、虹彩絞りを調節することによって被写界深度を調節することができる。また、被写体が明る過ぎて撮影光学系を通過する光量を撮影に適した所定の光量に制限するために、従来は、虹彩絞りによって形成される開口の寸法を“光の回折現象”が発生するような寸法よりも小さな寸法にしなければならないような場合であっても、本発明のカメラでは、虹彩絞りによって形成される開口の寸法を“光の回折現象”が発生するような寸法よりも大きな寸法に設定し、虹彩絞りで調節し切れなかった光量については一対の偏光板によって調節することができる。従って、撮影光学系を通過する被写体光の回折による解像度の低下が回避されるとともに、被写体光の光量と被写界深度の双方を調節することのできるカメラが実現される。
【0011】
ここで、上記本発明のカメラは、上記一対の偏光板による光量調節と上記虹彩絞りによる光量調節を連動して行わせる光量調節手段を備えたものであってもよい。
【0012】
このような光量調節手段を備えた本発明のカメラによれば、一対の偏光板の配向角の相対角度、または虹彩絞りによって形成される開口の寸法のいずれか一方が決定されることを受けて他方も自動的に決定される。
【0013】
また、上記本発明のカメラは、上記一対の偏光板による光量調節と上記虹彩絞りによる光量調節を互いに独立に行う光量調節手段を備えたものであってもよい。
【0014】
このような光量調節手段を備えた本発明のカメラによれば、虹彩絞りによって形成される開口の寸法を決定することによって所望の被写界深度を設定することができ、撮影光学系を通過する光量は、一対の偏光板と虹彩絞りとの双方によって調節することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0016】
ここでは、本発明を、Charge Coupled Device(CCD)固体撮像素子上に被写体の像を結像させて、その被写体を表す画像データを信号として取り込む電子スチールカメラに適用した実施形態について説明する。
【0017】
図1は、本発明の第1実施形態のカメラを前面斜め上から見た外観斜視図である。
【0018】
図1に示すカメラ100は、図示しない写真フィルム上に写真撮影を行うカメラである。
【0019】
このカメラ100の前面には、前群レンズ101aと後述する後群レンズ101bとからなる撮影レンズを内部に備えたレンズ鏡胴101が備えられている。この撮影レンズは、入射した被写体光を、内部に配置されたCCD固体撮像素子(ここでは図示せず)の撮影面上に結像させ、そのCCD固体撮像素子で被写体を表す画像データが生成される。
【0020】
また、このカメラ100の前面には、レンズ鏡胴101の左斜め上にフラッシュ調光窓102、フラッシュ調光窓102の左隣にフラッシュ発光窓103、フラッシュ発光窓103の下にセルフタイマLED115、およびレンズ鏡胴101の右斜め上に光学式ファインダ対物窓104aが備えられている。
【0021】
また、このカメラ100の上面の右端には、シャッタレリーズボタン105が備えられている。尚、背面上部に備えられ、上面に一部が突出して配置された撮影モードダイヤル112については、図2を参照して説明する。
【0022】
さらに、このカメラ100の左側面の下方には、上から順に、写真撮影によって得られた画像データをパーソナルコンピュータなどに送信する際に使用されるUniversal Serial Bus(USB)ケーブルが接続されるUSB端子106、およびカメラ100に外部電源を供給する際に使用される電源ケーブルが接続される電源入力端子107が備えられている。
【0023】
図2は、図1に示すカメラを背面斜め上から見た外観斜視図である。
【0024】
このカメラ100の背面には、光学式ファインダ接眼窓104b、画像や日時を表示する液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)パネル108、LCDパネル108による画像表示をオン/オフするためのLCDパネル起動ボタン109、バリエーションの選択およびズームを行なう際に操作される十字キー110、例えば日付や日時の設定などといったメニューをLCDパネル108上に表示させたり、そのメニューを確定する際に使用されるメニュー/OKスイッチ111、後述する各種モードを選択する際に使用される撮影モードダイヤル112、写真撮影を行う“撮影記録”機能と、写真撮影されて記録された画像データを再生する“画像データ再生”機能とのうちのいずれかの機能を選択する際に使用される機能選択レバー113、および、機能選択レバー113の軸上に設けられたメインスイッチ114が備えられている。
【0025】
このカメラ100では、機能選択レバー113を“撮影記録”側113aにもっていくことによって“撮影記録”機能が選択され、機能選択レバー113を“画像データ再生”側113bにもっていくことによって“画像データ再生”機能が選択される。また、この機能選択レバー113によって“撮影記録”機能が選択されている場合には、撮影モードダイヤル112を回転させることによって、人物を撮影するのに適した“人物撮影”モード、風景を撮影するのに適した“風景撮影”モード、動きの速い被写体を撮影するのに適した“スポーツ”モード、シャッタレリーズボタン105が押下されてから実際に撮影されるまでに時差を与える“セルフタイマ”モード、および撮影者自身を撮影するのに適した“自己撮影”モードのうちのいずれかのモードを選択することができる。
【0026】
図3は、図1,図2に示すカメラの内部に配備された信号処理部の構成ブロック図である。
【0027】
この図3に示す構成ブロック図を参照してカメラ100内に配備された信号処理部の構成を説明する。
【0028】
図1,図2に示すカメラ100では、すべての処理がCPU211によって制御されていて、このCPU211の入力部には、図3に示す各種スイッチが接続されている。
【0029】
これら各種スイッチのそれぞれの接続状況をまず説明する。説明を分かりやすくするため、入力部と出力部とを分けて説明する。まず入力部から説明する。
【0030】
撮影の開始撮影の開始指示を行うシャッタレリーズボタン105(図1,図2参照)には、このシャッタレリーズボタン105の押下に同期して作動するシャッタスイッチ105aが設けられている。このシャッタスイッチ105aのオンオフ信号がCPU211へ入力される。CPU211ではシャッタスイッチ105aのオン信号を撮影開始の合図として受け取る。このときには、機能選択レバー113が”画像記録”側113aに切り替えられており、撮影を行うことがCPU211で検知されている。
【0031】
十字キー110ではLCDパネル108に表示される選択メニューの、複数の項目の中のいずれかが選択できるようになっている。図3には十字キー110の接点1101〜1104が示されている。たとえば接点1101が押下されたら上方向へカーソルが移動する。また1102が押下されたら右方向へ移動するようになっている。そして、いずれかの接点1101〜1104が接続されてオンオフ信号がCPU211に入力されるとCPU211ではその移動指示に基づいてバス220を介してLCDパネル108へカーソルの移動指示を転送する。そうすると複数表示されている項目の中のいずれかにカーソルが移動する。従って、LCDパネル108に表示されるカーソルに基づいて、ユーザは選択メニューの中の複数の項目のいずれかを、十字キー110によって選択することができる。ここで電子ズームが選択されると被写体の中央を中心として撮影画角内の一部領域が切り出され、電子ズームが行われる。このときには切り出しを行う領域のサイズの指定も行えるような構成になっている。
【0032】
また、機能選択レバー113が”画像データ再生”側113bに切り替えられると記録メディア240からの再生が行われる。このときには撮影を行うための指示を行うシャッタスイッチ105aなどからの信号が入力されても処理は行われない。
【0033】
以上の説明が、図3に示されているCPU211の入力部である。
【0034】
次にCPU211の出力部を説明する。
【0035】
この出力部には、タイミングジェネレータ212、フォーカスレンズ216を駆動するためのモータドライバ217、後述する光量調整装置300に備えられたモータを駆動するためのモータドライバ214、およびCDSAMP213が接続されている。
【0036】
まずユーザが撮影を行うときにCPU211の出力部からどのような信号が出力されるかを説明する。撮影を行うときにはLCDパネル108上に被写体像が被写体の動きにあわせて表示されている。この表示されている被写体の像を見ながら、ユーザはフレーミングを行い、シャッタレリーズボタン105を押下して撮影を行う。このときにシャッタレリーズボタン105に同期して作動するシャッタスイッチ105aがオンされることによってCPU211では撮影開始の指示がユーザから送られたことを知る。そこでCPU211では撮影開始を指示する信号をタイミングジェネレータ212へ出力する。タイミングジェネレータ212ではこの指示を受けてCCD固体撮像素子210へシャッタレリーズボタン105が押下されたことを知らせる信号を供給する。この信号を受けてCCD固体撮像素子210ではシャッタレリーズボタン105が押されたときにCCD固体撮像素子210によって撮像されていた画像データをRGB信号として出力する。このときCCD固体撮像素子210から読み出されたRGB信号は雑音が多いので、CPU211ではこの雑音を低減するためCDSAMP213へも雑音低減処理を行うタイミング信号を出力する。
【0037】
図1,図2に示す各種スイッチからの入力信号に応じてCPU211から出力される信号は以上のとおりである。
【0038】
ここからはCCD固体撮像素子210で撮像された撮像信号がどのように処理されるかを順を追って説明する。
【0039】
図2に示す機能選択レバー113が”画像記録”側113aになっているときにシャッタレリーズボタン105が押下された場合を説明する。
【0040】
CPU211の入力部に接続されている機能選択レバー113が”画像記録”側113aになっていてシャッタレリーズボタン105が押下されるとシャッタスイッチ105aが接続されて、CPU211ではシャッタレリーズボタン105の押下が検知される。このようにユーザによってシャッタレリーズボタン105が押下されるとCPU211からタイミングジェネレータ212に対して撮影の開始指示が行われる。この開始指示を受けてCCD固体撮像撮像素子210はRGB信号を出力する。
【0041】
シャッタレリーズボタンが押されていなくても、画像表示装置227のLCDパネル108には撮影レンズが向けられた方向の被写体像が常に表示されている。この表示されている被写体像は、CCD固体撮像素子210から所定の時間間隔ごとに読み出されるRGB信号から成る画像データを画像信号処理回路222でYC信号に変換し、そのYC信号をVideoEncorder226を経由させて画像表示装置227に供給して得られるものである。このような被写体像の表示が行われているときにAE&AWB検出回路231では露出調節が、AF検出回路230ではコントラストの検出が絶えず行われている。
【0042】
露出調節にあってはCCD固体撮像素子210から所定の時間間隔ごとに読み出されるRGB信号の輝度情報に基づいてAE&AWB検出回路231で露出調整が行われる。AE&AWB検出回路231で露出調整が行われるとCPU211にその結果が伝えられ、CPU211ではその結果に基づいてモータドライバ214に指示を出し、適正な露出となるような光量が得られるように、後述する光量調整装置300に備えられたモータが駆動される。また焦点調節にあってはAF検出回路230でフォーカスレンズ216を移動させ、所定の時間間隔ごとにAF検出回路230でRGB信号のコントラストの検出を行って焦点調節が行われる。AF検出回路230でコントラストの検出が行われるとCPU211にその結果が伝えられ、CPU211ではその結果に基づいてモータドライバ217にフォーカスレンズ216の駆動指示を出し、検出されたコントラスが最大となる合焦点位置にフォーカスレンズ216が駆動される。そしてフォーカスレンズ216が合焦点位置に配置されたら、CPU211から画像取り込みの信号がタイミングジェネレータ212へ供給され、タイミングジェネレータ212から撮影開始信号がCCD固体撮像素子210に供給され、CCD固体撮像素子210に蓄積された電荷がタイミングジェネレータ212の読み出し信号によってRGB信号としてCDSAMP213側へ読み出される。
【0043】
この読み出されたRGB信号が供給されたCDSAMP213では、雑音低減の処理が行われて、雑音が除去されたRGB信号がA/D変換回路218へと供給される。A/D変換回路218ではアナログのRGB信号がA/D変換されてデジタル信号のRGB信号に変換される。
【0044】
なおCPU211と画像入力コントローラ219、メモリ(SDRAM)221、画像信号処理回路222、圧縮処理回路223、メディアコントローラ224、USBcontroller225、VideoEncorder226、AF検出回路230、AE&AWB検出回路231とはバス220によって接続されており、このバス220を介してアドレス、データなどの授受が行われる。そのバス220を介してデータの授受を行うためのレジスタがCPU211内には各種用意されていてこれらのレジスタの内容が各処理部の処理の進行状況に応じて書き換えられる。CPU211内ではこのレジスタの内容を判読して処理が行われる。
【0045】
デジタル信号に変換されたRGB信号は画像入力コントローラ219によってバス220側へ導かれてCPU211によって制御され、メモリ(SDRAM)221に書き込まれる。そしてRGB信号の取り込みが完了したら、今度はメモリ(SDRAM)221からRGB信号が読み出されてバス220を経て画像信号処理回路222に供給される。画像信号処理回路222ではRGB信号からYC信号への変換が行なわれ、さらに圧縮処理回路223で圧縮された画像データがメディアコントローラ224を介して記録メディア240にJPEGファイルとして記録される。
【0046】
なお、USBcontroller225も図1,図2に示すカメラには備えられており、USB規格準拠の外部機器との接続も可能な構成になっている。
【0047】
以上が図1,図2に示すカメラ100で撮影が行われるときに記録メディア240に記録されるまでの画像データの流れである。
【0048】
図4は、図1,図2に示すカメラのレンズ鏡胴の断面図である。
【0049】
このレンズ鏡胴101の内部には、前群レンズ101aと後群レンズ101bとからなる撮影レンズ、および後述する光量調整装置300が備えられている。
【0050】
図5は、図4に示す光量調整装置の分解斜視図である。
【0051】
この光量調整装置300には、図5の右に示す、地板301が備えられている。この地板301には、撮影光束が通過する開口301aが中央に設けられており、この開口301aには、第1の偏光板302が嵌め込まれている。また、この地板301は、開口301aの周辺部分に位置する5つの丸孔301bと、地板301の外周部分に位置する3つの丸孔301cとを有する。
【0052】
地板301の外周部分には、駆動歯車303aが取り付けられたモータ303が備えられている。
【0053】
地板301のすぐ前面には、5枚の絞り羽根304が備えられている。これら各絞り羽根304は、突起304aおよび突起304bを有する。
【0054】
5枚の絞り羽根304のすぐ前面には、カム板305が備えられている。このカム板305には、撮影光束が通過する開口305aが中央に設けられており、この開口305aには、第2の偏光板306が嵌め込まれている。また、このカム板305は、開口305aの周辺部分に位置する5つの長孔305bと、外周の一部分に位置する従動歯車305cとを有する。
【0055】
上述したモータ303に取り付けられた駆動歯車303aとカム板305の外周の一部分に位置する従動歯車305cとは常に噛み合っており、このモータ303が通電を受けることによって駆動歯車303aが回動して動力が従動歯車305cに伝えられる。その結果、開口305aに嵌め込まれた第2の偏光板306とともにカム板305が回動する。また、5枚の絞り羽根304それぞれに設けられた突起304aは、カム板305の開口305aの周辺部分に位置する5つの長孔305bそれぞれを貫通している。また、5枚の絞り羽根304それぞれに設けられた、地板301の方向に突出した突起304bが、地板301の5つの丸孔301bそれぞれに嵌入されることにより、5枚の絞り羽根304それぞれが保持されている。従って、5枚の絞り羽根304は、カム板305の回動を受けて、突起304bを支点に、地板301の開口301aおよびカム板305の開口305aを開閉自在に塞ぐように動作する。
【0056】
尚、上述したモータ303、駆動歯車303a、および従動歯車305cは、本発明にいう光量調節手段の機能の一例を担うものであって、本発明にいう一対の偏光板の一例である第1の偏光板302および第2の偏光板306による光量調節と、本発明にいう虹彩絞りの一例である5枚の絞り羽根304による光量調節を連動して行わせることができる。
【0057】
カム板305のすぐ前面には、押さえ板307が備えられている。この押さえ板307には、撮影光束が通過する開口307aが中央に設けられている。また、この押さえ板307は、押さえ板307の外周部分に位置する3つの丸孔307bを有する。
【0058】
そして、押さえ板307の3つの丸孔307bと、地板301の3つの丸孔301cとの対応する丸孔同士に、図示しないビスが貫通されることによって、5枚の絞り羽根304およびカム板305の位置が定められる。
【0059】
図6は、図4,図5に示す光量調整装置が“解放”に設定された時点でその光量調整装置を前面から見た平面図であり、図7は、その光量調整装置が“1段小絞り”に設定された時点でその光量調整装置を前面から見た平面図であり、図8は、その光量調整装置が“4段小絞り”に設定された時点でその光量調整装置を前面から見た平面図である。
【0060】
これら図6〜図8に示す光量調整装置300は、図5に示す分解斜視図の各部品を組み立てて押さえ板307を取り外して前面から見た図であり、地板301と、第1の偏光板302と、モータ303と、5枚の絞り羽根304と、カム板305と、第2の偏光板306とから構成されている。
【0061】
図6に示す、“解放”に設定された時点での光量調整装置300では、5枚の絞り羽根304によって形成される開口は、地板301の開口301a、カム板305の開口305a、および押さえ板307の開口307aと等しい大きさである。また、第1の偏光板302および第2の偏光板306の配向角の相対角度は90度になっている。従って、光量調整装置300が備えられたカメラ100(図1,図2参照)において、このように光量調整装置300が“解放”に設定された時点での撮影光束の光量は最大のものとなる。
【0062】
図7に示す、“1段小絞り”に設定された時点での光量調整装置300は、図6に示す、光量調整装置300が“解放”に設定された時点から、カム板305が12.5度回動することによって5枚の絞り羽根304によって形成される開口が50%絞られた状態である。また、第1の偏光板302および第2の偏光板306の配向角の相対角度は77.5度になっており、これら2枚の偏光板を通過する光量は、光量調整装置300が“解放”に設定された時点において2枚の偏光板を通過する光量よりも2%少ないものとなっている。
【0063】
図8に示す、“4段小絞り”に設定された時点での光量調整装置300は、図6に示す、光量調整装置300が“解放”に設定された時点から、カム板305が50度回動することによって5枚の絞り羽根304によって形成される開口が93.75%絞られた状態である。また、第1の偏光板302および第2の偏光板306の配向角の相対角度は40度になっており、これら2枚の偏光板を通過する光量は、光量調整装置300が“解放”に設定された時点において2枚の偏光板を通過する光量よりも35.7%少ないものとなっている。
【0064】
上述した第1実施形態のカメラによれば、このカメラに備えられた虹彩絞りによって形成される開口の最小寸法が、上述した“光の回折現象”が発生するような寸法よりも大きな寸法に設定されているが、一対の偏光板による光量調節と虹彩絞りによる光量調節を連動して行わせるので、このカメラの撮影光学系を通過する光量を撮影に適した所定の光量に制限することができる。また、虹彩絞りを調節することによって被写界深度を調節することができる。従って、撮影光学系を通過する被写体光の回折による解像度の低下が回避されるとともに、被写体光の光量と被写界深度の双方を調節することのできるカメラが実現される。
【0065】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態の説明では、本発明を、一対の偏光板による光量調節と虹彩絞りによる光量調節を連動して行わせる光量調節手段を備えたカメラに適用する例を示したが、これに対して以下の第2実施形態の説明では、本発明を、一対の偏光板による光量調節と虹彩絞りによる光量調節を互いに独立に行う光量調節手段を備えたカメラに適用する例を示す。尚、以下の第2実施形態の説明において、上述した第1実施形態のカメラ100(図1,図2参照)の構成要素と同一の構成要素には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。また、以下の第2実施形態のカメラにおいて、外観上は、上述した第1実施形態のカメラ100と同一であり各部の作用も同一であるので、重複説明を避けるため、ここでの外観図の説明は省略する。
【0066】
図9は、本発明の第2実施形態のカメラに備えられた光量調整装置を横から見た側面図であり、図10は、図9に示す光量調整装置を前面から見た平面図である。
【0067】
この図9,図10に示す光量調整装置310は、地板301と、第1の偏光板302と、モータ303と、5枚の絞り羽根304と、カム板305と、押さえ板307と、偏光板ホルダ311と、第2の偏光板306と、偏光板ホルダ用モータ312とから構成されている。但し、図10に示す光量調整装置310の平面図には、5枚の絞り羽根304、押さえ板307、および偏光板ホルダ用モータ312は図示されていない。
【0068】
偏光板ホルダ311は、地板301と5枚の絞り羽根304とに挟まれるようにして備えられており、撮影光束が通過する開口311aが中央に設けられている。また、この開口311aには、第2の偏光板306が嵌め込まれている。また、この偏光板ホルダ311は、偏光板ホルダ311の外周の一部分に位置する従動歯車311bを有する。
【0069】
偏光板ホルダ311の外周部分には、駆動歯車312aが取り付けられた偏光板ホルダ用モータ312が備えられている。
【0070】
偏光板ホルダ用モータ312に取り付けられた駆動歯車312aと偏光板ホルダ311の外周の一部分に位置する従動歯車311bとは常に噛み合っており、この偏光板ホルダ用モータ312が通電を受けることによって駆動歯車312aが回動して動力が従動歯車311bに伝えられる。その結果、開口311aに嵌め込まれた第2の偏光板306とともに偏光板ホルダ311が回動する。
【0071】
尚、上述したモータ303、駆動歯車303a、従動歯車305c、偏光板ホルダ用モータ312、駆動歯車312a、および従動歯車311bは、本発明にいう光量調節手段の機能の一例を担うものであって、本発明にいう一対の偏光板の一例である第1の偏光板302および第2の偏光板306による光量調節と、本発明にいう虹彩絞りの一例である5枚の絞り羽根304による光量調節をを互いに独立に行うことができる。
【0072】
上述した第2実施形態のカメラによれば、虹彩絞りによって形成される開口の寸法を決定することによって所望の被写界深度を設定することができ、撮影光学系を通過する光量は、一対の偏光板と虹彩絞りとの双方によって調節することができる。
【0073】
尚、本実施形態では、CCD固体撮像素子上に被写体の像を結像させて、その被写体を表す画像データを信号として取り込むカメラに本発明を適用した例で説明したが、本発明は、これに限られるものではなく、例えば、ロール状の写真フィルム上に写真撮影を行うカメラ、あるいはフィルムをカメラ外部に送り出すとともに現像するインスタントカメラ、あるいは動画を撮影するビデオカメラのいずれにも適用することができる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、撮影光学系を通過する被写体光の回折による解像度の低下が回避されるとともに、被写体光の光量と被写界深度との双方を調節することのできるカメラが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のカメラを前面斜め上から見た外観斜視図である。
【図2】図1に示すカメラを背面斜め上から見た外観斜視図である。
【図3】図1,図2に示すカメラの内部に配備された信号処理部の構成ブロック図である。
【図4】図1,図2に示すカメラのレンズ鏡胴の断面図である。
【図5】図4に示す光量調整装置の分解斜視図である。
【図6】図4,図5に示す光量調整装置が“解放”に設定された時点でその光量調整装置を前面から見た平面図である。
【図7】図4,図5に示す光量調整装置が“1段小絞り”に設定された時点でその光量調整装置を前面から見た平面図である。
【図8】図4,図5に示す光量調整装置が“4段小絞り”に設定された時点でその光量調整装置を前面から見た平面図である。
【図9】本発明の第2実施形態のカメラに備えられた光量調整装置を横から見た側面図である。
【図10】図9に示す光量調整装置を前面から見た平面図である。
【符号の説明】
100  カメラ
101  レンズ鏡胴
101a  前群レンズ
101b  後群レンズ
102  フラッシュ調光窓
103  フラッシュ発光窓
104a  光学式ファインダ対物窓
104b  光学式ファインダ接眼窓
105  シャッタレリーズボタン
105a  シャッタスイッチ
106  USB端子
107  電源入力端子
108  LCDパネル
109  LCDパネル起動ボタン
110  十字キー
111  メニュー/OKスイッチ
112  撮影モードダイヤル
113  機能選択レバー
113a  “撮影記録”側
113b  “画像データ再生”側
114  メインスイッチ
115  セルフタイマLED
210  CCD固体撮像素子
211  CPU
212  タイミングジェネレータ
213  CDSAMP
214,217  モータドライバ
216  フォーカスレンズ
218  A/D変換回路
219  画像コントーラ
220  バス
221  メモリ(SDRAM)
222  画像信号処理回路
223  圧縮処理回路
224  メディアコントローラ
225  USBcontroller
226  VideoEncorder
227  画像表示装置
230  AE検出回路
231  AE&AWB検出回路
240  記録メディア
300,310  光量調整装置
301  地板
301a,305a,307a,311a  開口
301b,301c,307b  丸孔
302  第1の偏光板
303  モータ
303a,312a  駆動歯車
304  絞り羽根
304a,304b  突起
305  カム板
305b  長孔
305c,311b  従動歯車
306  第2の偏光板
307  押さえ板
311  偏光板ホルダ
312  偏光板ホルダ用モータ

Claims (3)

  1. 被写体光を導く撮影光学系を備え、該撮影光学系を経由してきた被写体光を捉えることにより撮影を行うカメラにおいて、
    光軸を中心に相対的に回動することにより前記撮影光学系を通過する被写体光の光量を調節する一対の偏光板と、
    被写体光が通過する開口の寸法を自在に変更することにより前記撮影光学系を通過する被写体光の光量を調節する虹彩絞りとを備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 前記一対の偏光板による光量調節と前記虹彩絞りによる光量調節を連動して行わせる光量調節手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 前記一対の偏光板による光量調節と前記虹彩絞りによる光量調節を互いに独立に行う光量調節手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
JP2002283580A 2002-09-27 2002-09-27 カメラ Withdrawn JP2004118033A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002283580A JP2004118033A (ja) 2002-09-27 2002-09-27 カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002283580A JP2004118033A (ja) 2002-09-27 2002-09-27 カメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004118033A true JP2004118033A (ja) 2004-04-15

Family

ID=32277402

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002283580A Withdrawn JP2004118033A (ja) 2002-09-27 2002-09-27 カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004118033A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006337658A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Canon Inc カメラの露出装置
JP2010085772A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Nidec Copal Corp 露光量制御装置及びカメラ
JP2014098878A (ja) * 2012-11-16 2014-05-29 Hoya Corp レンズ鏡筒
WO2023071925A1 (zh) * 2021-10-27 2023-05-04 维沃移动通信有限公司 光圈模组、摄像模组和电子设备

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006337658A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Canon Inc カメラの露出装置
JP4721411B2 (ja) * 2005-06-01 2011-07-13 キヤノン株式会社 カメラの露出装置及びカメラ
JP2010085772A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Nidec Copal Corp 露光量制御装置及びカメラ
JP2014098878A (ja) * 2012-11-16 2014-05-29 Hoya Corp レンズ鏡筒
WO2023071925A1 (zh) * 2021-10-27 2023-05-04 维沃移动通信有限公司 光圈模组、摄像模组和电子设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4977363B2 (ja) 表示装置
US10542216B2 (en) Apparatus and method for storing moving image portions
US7526195B2 (en) Digital photographing apparatus having two display panels, and method of controlling the same
JP4193485B2 (ja) 撮像装置及び撮像制御プログラム
JP2007311861A (ja) 撮影装置及び方法
JP2009081808A (ja) 撮影制御装置、撮影制御方法、撮影制御プログラム、および撮影装置
JP2002064738A (ja) 電子カメラ
JP5064926B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2006145629A (ja) 撮像装置
JP4833129B2 (ja) デジタルカメラ及びオートフォーカス装置
JP4732387B2 (ja) 表示装置及びその表示制御方法、並びに撮像装置
JP3978640B2 (ja) 電子カメラ
JP2004032524A (ja) デジタルカメラ
JP2004118033A (ja) カメラ
JP3774308B2 (ja) デジタルカメラ
JP5203155B2 (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法
JP4565276B2 (ja) カメラ及びそのモード切換方法
KR101058028B1 (ko) 두 개의 디스플레이 패널을 구비한 디지털 카메라
JP3913046B2 (ja) 撮像装置
JP2007178453A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2011120172A (ja) 撮像装置、その制御方法及びプログラム
JP2004201101A (ja) デジタルカメラ
JP2007199259A (ja) 撮像装置
JP2004194102A (ja) デジタルカメラ
JP2003189160A (ja) デジタルカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110