JP2010085772A - 露光量制御装置及びカメラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被写体光路用の開口部1aを有する地板1と、開口部1aに対してシャッタ羽根2a,2bが開閉作動を行うシャッタ機構2と、開口部1aに対して進退移動する第1フィルタ部材3a及び光軸Lを中心にして回転可能な第2フィルタ部材3bとを含むフィルタ機構3とを備えることにより、シャッタ機構2とフィルタ機構3とをユニット化したため、露光量制御装置の小型化が可能となる。また、光軸L上に進退可能であるとともに回転可能な第2フィルタ部材3bに加えて開口部1aに対して進退可能な第1フィルタ部材3aを設けたことにより、偏光した入射光を効果的に遮断できるので撮影に好適となる。
【選択図】図1
Description
詳しくは、被写体光路用の開口部を形成している地板と、開口部に対して開閉作動を行うシャッタ機構と、開口部に進退するフィルタ機構と、光軸方向へ移動可能に配列される複数枚のレンズとを備えた露光量制御装置及びカメラに関する。
更に、撮影レンズの全てが鏡筒の内部に収納されず、それを横切るように偏光フィルタが進退移動するため、新たに遮光対策を追加するなど、光漏れの対策が大掛かりになって、その分だけ構造が複雑化するという問題がった。
この構成によれば、シャッタ機構とフィルタ機構とをユニット化したしたため、露光量制御装置の小型化が可能となる。また、光軸上に進退可能であるとともに回転可能な第2フィルタ部材に加えて開口部に対して進退可能な第1フィルタ部材を設けたことにより偏光した入射光を効果的に遮断できるので撮影に好適となる。
上記構成の露光量制御装置において、前記二つのフィルタ部材の少なくとも一方が偏光フィルタである、構成を採用することができる。
この構成によれば、露光量制御装置の入射光のうち露光量制御装置の姿勢に応じ、特定の位相について遮断可能となる。
上記構成の露光量制御装置において、前記シャッタ機構のシャッタ羽根と前記フィルタ機構の第1フィルタ部材が、前記地板と所定の間隔を空けて配置された板部材とによって形成された羽根室内に配置されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、それらの一方に露光用開口を規制する開口部が形成された羽根室を形成する二つの板部材間に、シャッタ羽根とともに第一フィルタ部材が配置されるので、他の開口部よりも小さい露出用開口に合わせることにより、フィルタ部材の小径化が可能となることからフィルタ部材を取り付ける支持枠の平面形状の小型化しいては露光量制御装置の小型化が可能となる。
また、本発明の光軸に沿って初期位置から目標位置に向って直線移動可能な鏡筒を備えたカメラは、鏡筒の中に、該鏡筒の光軸方向両端部に保持した複数枚のレンズの間に上記構成をなす露光量制御装置を配置した、ことを特徴としている。
この構成によれば、露光量制御装置を鏡筒内に配置するため、鏡筒の遮光がそのまま利用可能となり、それ以外に遮光対策を施す必要がなくなるので、遮光構造の簡素化が可能となる。
上記構成のカメラにおいて、前記露光量制御装置の内部空間に前記複数のレンズの少なくとも一部が挿入されるようにした、構成を採用することができる。
この構成によれば、鏡筒の沈胴時に光軸方向の小型化が可能となる。
上記構成のカメラにおいて、前記露光量制御装置の内部空間として、前記第2フィルタ部材の支持枠に前記複数のレンズの少なくとも一部を受け入れる凹部を形成し、該凹部内に前記複数のレンズの少なくとも一部が進入可能とした、構成を採用することができる。
この構成によれば、鏡筒の沈胴時にフィルタ部材を開口部から退避させる必要がなくなり、フィルタ機構の作動制御を簡素化できると共に、沈胴スピードを早くすることができる。
図1〜図6は、本発明に係る露光量制御装置及びそれを用いたカメラの一実施形態を示すものであり、図1は露光量制御装置の分解斜視図、図2は露光量制御装置をカメラの鏡筒に組み込む際の被写体側から見た分解斜視図、図3(a)はズーム状態の鏡筒を示す光軸方向の断面図、図3(b)は沈胴状態の鏡筒を示す光軸方向の断面図、図4はシャッタ羽根が開口部を全開状態としフィルタ部材が開口部から退避した状態を透視して示した作動図、図5はシャッタ羽根が開口部を全開状態としフィルタ部材が開口部に進入した状態を透視して示した作動図、図6はシャッタ羽根が開口部を全閉状態としフィルタ部材が開口部に進入した状態を透視して示した作動図である。
尚、露光用開口は開口部1aではなく、開口部4aで規制するようにしても良い。
偏光板3a及び偏光板3bは、それらを保持する支持枠3c,3dが図示しないストッパに各々当接することにより光軸方向へ重なり合うように位置決めされ、これら支持枠3c,3dを光軸Lへ向け進入させることで、光軸L上に2枚の偏光板3a,3bが同時に配置され、またこれと逆移動させることで、該光軸Lから2枚の偏光板3a,3bが同時に退避して図示しない他のストッパに当接するように構成している。
そして、電磁アクチュエータ7の駆動ピン7aで偏光板3bの支持枠3dを光軸Lへ向け進入させることにより、回転支持枠3gのギャ部が駆動用ギャ8aと歯合し、電磁アクチュエータ8の駆動で回転支持枠3gを介して偏光板3bが回転されるように構成している。
それにより、沈胴時において鏡筒11を光軸方向へコンパクト化できるという利点がある。
先ず、図4に示す状態では、シャッタ機構2を構成する2枚のシャッタ羽根2a,2bが、電磁アクチュエータ6の作動により全開されると同時に、フィルタ機構3を構成する偏光板3aの支持枠3c及び偏光板3bの支持枠3dが、電磁アクチュエータ7の作動により、光軸Lから離れた位置に退避されている。
図5の状態では、偏光板3bの回転支持枠3gが、地板1の表面側に設けた駆動用ギャ8aと歯合して、電磁アクチュエータ8の駆動により、これら駆動用ギャ8a及び回転支持枠3gのギャ部を介して偏光板3bが偏光板3aに対して回転し、両偏光板3a,3bの位相を相対的に変えて、それを通る光量が調整可能となる。
図6の状態から、記電磁アクチュエータ6の作動により2枚のシャッタ羽根2a,2bを全開させ、電磁アクチュエータ7の作動により、偏光板3aの支持枠3c及び偏光板3bの支持枠3dを光軸Lから退避移動させると、図4の状態に戻る。
尚、上述した実施形態では沈胴時にフィルタ機構3のみを退避させるようにしたが、それに加えてシャッタ機構2も退避させるようにしても良い。
その場合、ユニットAの内部空間A1を光軸方向へさらに広げることができる。
但し、この場合は、被写体側の後玉レンズ10bが入る内部空間A1は、偏光板3bの直前までとなる。
上述した実施形態では、シャッタ機構2が2枚のシャッタ羽根2a,2bからなるシャッタであり、フィルタ機構3を構成するフィルタ部材が2枚の偏光板3a,3bを相対的に回転させることで通過する光量が制御される偏光フィルタである場合を示したが、これに限定されず、例えば開口部の大きさを規制する絞り機構を別に設けたり、フィルタ部材として偏光フィルタ以外のフィルタを設けても良い。
その場合、それら2つのフィルタ部材のうちの一方のみを偏光フィルタとしても良い。
さらにその一方が第2フィルタ部材であると撮影に好適となる。
また、フィルタ部材が例えばNDフィルタの場合、開口部を覆うフィルタ部内に濃淡を設けることにより、撮影画枠内の一部の領域の光量を減らすことが可能となる。
上記実施形態では地板1と仕切り板4とで形成される羽根室外に第2フィルタ部材3bを配置したが、それに限定されず、第1フィルタ部材と同時に開口部に進退させられる第2フィルタ部材を、シャッタ羽根、第1フィルタ部材とともに羽根室内に配置するようにしても良い。そのようにした場合、第2フィルタ部材も小径化が可能となる。
1 地板 1a 露出開口部
2 シャッタ機構 3 フィルタ機構
3a 偏光板(第1フィルタ部材) 3b 偏光板(第2フィルタ部材)
3g 回転支持枠 10a,10b レンズ
11 鏡筒 12 カメラ本体側の部材
Claims (6)
- 被写体光路用の開口部を有する地板と、前記開口部に対してシャッタ羽根が開閉作動を行うシャッタ機構と、前記開口部に対して進退移動する第1フィルタ部材及び光軸を中心にして回転可能な第2フィルタ部材とを含むフィルタ機構とを備えていることを特徴とする露光量制御装置。
- 前記二つのフィルタ部材の少なくとも一方が偏光フィルタであることを特徴とする請求項1に記載の露光量制御装置。
- 前記シャッタ機構のシャッタ羽根と前記フィルタ機構の第1フィルタ部材が、前記地板と所定の間隔を空けて配置された板部材とによって形成された羽根室内に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の露光量制御装置。
- 光軸に沿って初期位置から目標位置に向って直線移動可能な鏡筒を備えたカメラにおいて、前記鏡筒の中に、該鏡筒の光軸方向両端部に保持した複数枚のレンズの間に請求項1ないし3いずれか一つに記載の露光量制御装置を配置したことを特徴とするカメラ。
- 前記露光量制御装置の内部空間に前記複数のレンズの少なくとも一部が挿入されるようにしたことを特徴とする請求項4に記載のカメラ。
- 前記露光量制御装置の内部空間として、前記第2フィルタ部材の支持枠に前記複数のレンズの少なくとも一部を受け入れる凹部を形成し、該凹部内に前記複数のレンズの少なくとも一部が進入可能としたことを特徴とする請求項5に記載のカメラ。
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