JP2011154167A - レンズ鏡筒及びカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズバリアを備えた小型なレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】本発明のレンズ鏡筒は、光軸方向における被写体側先端部に配置されるとともに、光軸に対し垂直な方向に切った場合の所定断面が、円形状から該円の中心を通る直線を境界とした場合の一方側の一部領域および前記境界の他方側の一部領域を削除した形状のレンズL1と、前記レンズL1の被写体側を開閉するレンズバリア50と、前記レンズバリア50の開放状態において前記レンズバリア50の一部52が、前記所定断面における前記円形状から削除された領域に配置されるよう駆動するレンズバリア駆動部44,16,17と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図12

Description

本発明は、レンズ鏡筒及びカメラに関するものである。
従来、レンズの前群とレンズバリアとが光軸方向に独立して移動し、前群とレンズバリアの相対位置が変化するレンズ鏡筒がある(たとえば、特許文献1参照)。
特許第4050239号公報
上記従来のレンズ鏡筒において、収納状態の場合、前群は、レンズバリアが閉じることができるように、前群に対して光軸方向後方へ退避する。そして、撮影状態の場合、前群はレンズバリアに近接し、レンズバリアは前群に対して光軸方向外側に退避する。このため、レンズバリアが退避するためのスペースを前群の外周側に確保する必要があり、レンズ鏡筒の小型化の制限となっていた。
本発明の課題は、レンズバリアを備えた小型なレンズ鏡筒及びカメラを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、光軸方向における被写体側先端部に配置されるとともに、光軸に対し垂直方向に切った場合の所定断面が、円形状から該円の中心を通る直線を境界とした場合の一方側の一部領域および前記境界の他方側の一部領域を削除した形状のレンズと、前記レンズの被写体側を開閉するレンズバリアと、前記レンズバリアの開放状態において前記レンズバリアの一部が、前記所定断面における前記円形状から削除された領域に配置されるよう駆動するレンズバリア駆動部と、を備えることを特徴とするレンズ鏡筒である。
本発明によれば、レンズバリアを備えた小型なレンズ鏡筒を提供することができる。
撮影待機状態におけるカメラの縦断面を概念的に示す図である。 レンズ鏡筒が沈胴状態(縮筒状態)におけるカメラの縦断面を概念的に示す図である。 カム筒におけるバリア筒ヘリコイド溝およびレンズ室駆動カム溝の説明図であり、(a)は撮影待機状態を、(b)は沈胴状態を、それぞれ示す。 バリア機構部分の分解斜視図である。 バリア枠とバリア羽根の分解斜視図である。 バリア羽根を結像面側から見た斜視図である。 バリア羽根を被写体側から見た図である。 図4のA−A矢視に相当するバリア羽根が開放状態の断面図である。 図4のB−B矢視に相当するバリア羽根が開放状態の断面図である。 図4のB−B矢視に相当するバリア羽根が閉鎖状態の図である。 図4のC−C矢視に相当する連動板とバリア羽根とが組み合わされた状態の図であって、(a)はバリア羽根が開放状態を、(b)はバリア羽根が閉鎖状態を、それぞれ示す。 図1のD部拡大図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、撮影待機状態のカメラ1の縦断面を概念的に示す図である。図2は、レンズ鏡筒10が沈胴状態(レンズ鏡筒がカメラ本体に収納された状態、縮筒状態)にあるカメラ1の縦断面を概念的に示す図である。
なお、各図には、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者が光軸OAを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラ1の位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をXプラス方向とする。また、正位置において上側に向かう方向をYプラス方向とする。さらに、正位置において被写体に向かう方向をZプラス方向とする。
また、以下の説明では、特に言及しない限り、撮影光学系における固定光学系の光軸OAと平行な方向の移動を「直進」、光軸OA周りの移動を「回転」と称する。撮影光学系の光軸OAと平行な方向を「前後」とし、被写体側を「前面側」、結像面(撮像面)側を「背面側」とそれぞれ称する。
カメラ1は、ボディ部2とレンズ鏡筒10とから構成されたデジタルカメラある。なお、本発明は、デジタルカメラに限定されるものではなく、たとえばフィルムを用いるスチルカメラにも適用可能である。
レンズ鏡筒10は、不使用時にはボディ部2に没入し、使用時にはボディ部2から突出すると共に焦点距離を変化(ズーミング)させることのできる、いわゆる沈胴式のズームレンズである。つまり、レンズ鏡筒10は、電力供給が停止している非撮影状態においては図2に示すようにボディ部2の内部に収縮収容され、電力が供給されると図1に示すようにボディ部2の前面側に突出して撮影待機状態となる。本実施形態の構成では、撮影待機状態はズームにおける広角端に設定されている。
ボディ部2は、ボディ筐体2Aの内部にセンサユニット3を備えている。
センサユニット3は、CCD等の撮像素子3Aを備えている。センサユニット3は、撮像素子3Aの撮像面がレンズ鏡筒10の光軸OAと直交する姿勢で、CCD台4に固定されている。撮像面は、所定縦横比の横長(Y軸方向の長さよりX軸方向の長さが長い)に設定されている。センサユニット3は、レンズ鏡筒10によって撮像素子3Aの撮像面に結像された画像を電気信号に変換して出力する。
レンズ鏡筒10は、前述したように、焦点距離が可変なズームレンズである。レンズ鏡筒10は、当該カメラ1における結像光学系を構成する3組のレンズ群(第1レンズ群L1,第2レンズ群L2および第3レンズ群L3)を備えている。これら3組のレンズ群は、被写体像をセンサユニット3における撮像素子3Aの撮像面に結像させる。レンズ鏡筒10は、レンズ群L1,L2,L3がそれぞれ光軸OA方向に移動して、焦点距離が変化する。また、第3レンズ群L3は、フォーカシングレンズ群であって、光軸OA方向に移動して結像位置を変化させる。
そして、カメラ1は、レンズ鏡筒10が備えるレンズ群(第1レンズ群L1および第2レンズ群L2)が被写体像光をセンサユニット3における撮像素子3Aの受光面に結像させ、撮影者による図示しないレリーズボタンの押圧操作によって、センサユニット3が電気信号に変換した被写体の画像情報を、図示しない記憶装置に記録(撮影)する。これら撮影を含むカメラ1における全ての動作制御は、図示しないカメラ1内の制御装置によって行われる。
つぎに、図1および図2に加えて図3を参照し、レンズ鏡筒10について詳細に説明する。図3は、カム筒17におけるバリア筒ヘリコイド溝17Bおよびレンズ室駆動カム溝17Cの説明図であって、(a)は撮影待機状態を、(b)は沈胴状態を、それぞれ示す。
(b)の沈胴状態において、レンズ鏡筒10は、ボディ筐体2Aと一体に構成された固定筒11の内部に、回転筒12、直進筒13、1群直進筒14、バリア筒15が、順次Y方向に小径化して多段式に配置されている。バリア筒15の内周側には1群レンズ室16が嵌合し、1群レンズ室16の内周側にカム筒17が配置されている。さらに、カム筒17の内周側に第2レンズ枠18が配置され、第2レンズ枠18の背面側にシャッター機構20と、第3レンズ枠30とが配置されている。バリア筒15の前面側には、開閉するバリア羽根を有し、当該バリア筒15を含めて構成されるバリア機構40が設けられている。
固定筒11は、軸方向(光軸OA方向)に所定長さの円筒状であり、ボディ筐体2Aに固定されている。
固定筒11の内周面には、回転筒12を移動駆動する回転筒駆動ヘリコイド溝11Aと、直進筒13の移動を案内する直進溝11Bとが、形成されている。直進溝11Bと回転筒駆動ヘリコイド溝11Aは、たとえば、それぞれ周方向に3条ずつ形成されている。
回転筒駆動ヘリコイド溝11Aは、光軸OAに対して所定の角度を有して(周方向において光軸OA方向の位置が変位する螺旋状に)形成されている。この回転筒駆動ヘリコイド溝11Aには、後述するように、回転筒12の外周に突設された駆動ピン12Aが摺動移動可能に嵌合している。
直進溝11Bは、光軸OAと平行に(Z軸方向に)延設されている。直進溝11Bは、光軸OAと平行に形成されている。この直進溝11Bには、後述する直進筒13における直進案内突起13Cが、摺動移動可能に嵌合している。
固定筒11の内周側には、回転筒12が配置されている。
回転筒12は、固定筒11の内周に摺動移動可能に嵌合する円筒状であって、光軸OA方向に所定長さに形成されている。
回転筒12の外周には、回転筒駆動ヘリコイド溝11Aに摺動移動可能に嵌合する駆動ピン12Aが突設されている。
回転筒12の背面側端部の外周には、駆動入力ギア12Bが形成されており、この駆動入力ギア12Bは、図示しない沈胴・ズーム駆動モータと連繋している。これにより、回転筒12は、沈胴・ズーム駆動モータによって回転駆動されるようになっている。
また、回転筒12の内周面には、カム筒17を移動操作すると共にその移動を案内する直進連動溝12Cが形成されている。
直進連動溝12Cは、光軸OAと平行に形成されている。直進連動溝12Cは、周方向に所定間隔で、例えば3条形成されている。直進連動溝12Cには、後述するカム筒17に植設されたフォロアピン17Aが摺動移動可能に嵌合している。
上記のように構成された回転筒12は、図示しない沈胴・ズーム駆動モータによって回転駆動されると、その駆動ピン12Aが嵌合する固定筒11の回転筒駆動ヘリコイド溝11Aによって直進操作される。つまり、回転筒12は、回転しつつ直進移動するようになっている。
回転筒12の内周側には、直進筒13が配置されている。
直進筒13は、回転筒12の内周に摺動移動可能に嵌合する円筒状であって、光軸OA方向に所定長さに形成され、回転筒12に対して相対回転可能且つ直進方向には相対移動不能に構成されている。
直進筒13の内周には、直進溝13Aが光軸OAと平行に形成されている。この直進溝13Aには、後述する1群直進筒14の外周に突設された直進ガイド14Aが摺動移動可能に嵌合している。
また、直進筒13には、カム孔13Bが形成されている。カム孔13Bは、光軸OAに対して所定の角度を有して形成されており、当該直進筒13を径方向内外に貫通している。カム孔13Bには、後述するカム筒17のフォロアピン17Aが摺動移動可能に嵌合している。
さらに、直進筒13の背面側の端部には、直進案内突起13Cが外周側に突設されている。直進案内突起13Cは、固定筒11の直進溝11Bに摺動移動可能に嵌合している。
上記のように構成された直進筒13は、その直進案内突起13Cが固定筒11の直進溝11B嵌合しているため、回転筒12が回転しつつ直進移動するのに伴って、回転することなく回転筒12と共に直進移動する。
直進筒13の内周側には、1群直進筒14が配置されている。
1群直進筒14は、直進筒13の内周に摺動移動可能に嵌合する円筒状であって、光軸OA方向に所定長さに形成されている。
1群直進筒14の外周には、直進ガイド14Aが形成されている。直進ガイド14Aは、直進筒13の直進溝13Aに摺動移動可能に嵌合している。
1群直進筒14の内周には、直進ガイド溝14Bが形成されている。直進ガイド溝14Bは、光軸OAと平行に形成されており、この直進ガイド溝14Bには、後述するバリア筒15の外周に突設されたガイド突起15Aが摺動移動可能に嵌合している。
また、1群直進筒14は、その背面側の端部において、後述するカム筒17と、光軸方向には移動不能且つ相対回転は可能に係合している。
上記のように構成された1群直進筒14は、後述するカム筒17に対して相対回転可能且つ光軸方向には移動不能に設けられており、その直進ガイド14Aが直進筒13の直進溝13Aに嵌合しているため、回転することなくカム筒17と共に直進移動する。
1群直進筒14の内周には、バリア筒15が配置されている。
バリア筒15は、1群直進筒14の内周に摺動移動可能に嵌合する円筒状であって、光軸OA方向に所定長さに形成されている。バリア筒15は、前述したように、開閉するバリア羽根を備えたバリア機構40を構成している。
バリア筒15の外周には、ガイド突起15Aが突設されている。ガイド突起15Aは、1群直進筒14の直進ガイド溝14Bに摺動移動可能に嵌合している。
バリア筒15の内周には、レンズ案内溝15Bが光軸OAと平行に形成されている。このレンズ案内溝15Bには、後述する1群レンズ室16の外周に形成されたガイド突条16Bが摺動移動可能に嵌合している。
また、バリア筒15の内周背面側端部近傍には、被駆動キー15Cが突設されている。この被駆動キー15Cは、後述するカム筒17の外周に形成されたバリア筒ヘリコイド溝17Bに摺動移動可能に嵌合している。
上記のように構成されたバリア筒15は、そのガイド突起15Aが1群直進筒14の直進ガイド溝14Bに嵌合しているため、回転することなく、その被駆動キー15Cが嵌合するカム筒17のバリア筒ヘリコイド溝17Bによって操作され、カム筒17の回転に伴って直進移動する。
なお、このバリア筒15を含むバリア機構40については、後に詳述する。
バリア筒15の内周側には、1群レンズ室16が配置されている。
1群レンズ室16は、バリア筒15の内周に摺動移動可能に嵌合する円筒状であって、光軸OA方向に所定長さに形成されている。1群レンズ室16は、その前面側の内周側に突設された支持部16Aによって第1レンズ群L1を支持している。
1群レンズ室16の外周には、ガイド突条16Bが光軸OAと平行に突設されている。このガイド突条16Bは、バリア筒15のレンズ案内溝15Bに摺動移動可能に嵌合している。
1群レンズ室16の内周には、カムフォロア16Cが突設されている。このカムフォロア16Cは、後述するカム筒17の外周に形成されたレンズ室駆動カム溝17Cに摺動移動可能に嵌合している。
上記のように構成された1群レンズ室16は、そのカムフォロア16Cがカム筒17のレンズ室駆動カム溝17Cによって操作され、ガイド突条16Bがバリア筒15のレンズ案内溝15Bに嵌合しているために回転することなくカム筒17の回転に伴って直進移動する。
ここで、1群レンズ室16に支持された第1レンズ群L1を前面側から見ると、第1レンズ群L1の前面部は、前述したセンサユニット3の撮像素子3Aにおける所定縦横比で横長の撮像面と対応して、第1レンズ群L1の上部と下部とがカットされた形状である(図4参照)。つまり、第1レンズ群L1の上下(Y軸方向両側)の縁は平行な直線状に形成され、第1レンズ群L1の左右(X軸方向両側)の縁は円弧状となっている(以下、この形状を樽形と呼ぶ)。また、所定XY平面における上述の樽形は、その所定XY平面上のX軸と平行かつ光軸OAと交わる直線を基準として対称形状である。この第1レンズ群L1における前面部の上下のカットは、当該第1レンズ群L1の上下に後述するバリア機構40におけるバリア羽根50を収容するための空間を形成するために行われている。これにより、レンズ鏡筒10の外径の大径化を抑制しつつ第1レンズ群L1を極力前面側(被写体側)に突出させることができ、広い写角を得ることが可能となっている。
図1及び2に戻り、1群レンズ室16の内周側には、カム筒17が配置されている。
カム筒17は、1群レンズ室16の内周に摺動移動可能に嵌合する円筒状であって、光軸OA方向に所定長さに形成されている。
カム筒17の背面側端部近傍の外周には、フォロアピン17Aが突設されている。フォロアピン17Aは、直進筒13のカム孔13Bに摺動移動可能に嵌合してこれを貫通し、その先端が回転筒12の直進連動溝12Cに摺動移動可能に嵌合している。
また、カム筒17の外周には、カム筒17の外周面を展開して表した図3に示すように、バリア筒ヘリコイド溝17Bと、レンズ室駆動カム溝17Cとが形成されている。バリア筒ヘリコイド溝17Bとレンズ室駆動カム溝17Cとは、本実施形態では、周方向にそれぞれ3条形成されている。なお、図3(a)は撮影待機状態、(b)は沈胴状態、をそれぞれ示す。
バリア筒ヘリコイド溝17Bは、光軸OAと直交する方向に延びる沈胴伸縮操作部17Baと、この沈胴伸縮操作部17Baと連続して光軸OAに対して所定の角度を有して前面側に延びる伸長操作部17Bbと、を備えている。このバリア筒ヘリコイド溝17Bには、バリア筒15の被駆動キー15Cが摺動移動可能に嵌合している。被駆動キー15Cは、図3(b)に示す沈胴状態から図3(a)に示す撮影待機状態との間では沈胴伸縮操作部17Baを移動し、さらに撮影待機状態より先のズーミングの際に伸長操作部17Bbを移動するように設定されている。
レンズ室駆動カム溝17Cは、光軸OAと直交する方向に延びる沈胴基部17Caと、沈胴基部17Caと連続してバリア筒ヘリコイド溝17Bにおける伸長操作部17Bbと平行に前面側に延びる沈胴伸長操作部17Cbと、この沈胴伸長操作部17Cbの先端と連続して光軸OAと直交する方向に延びる待機基部17Ccと、この待機基部17Ccから連続してバリア筒ヘリコイド溝17Bにおける伸長操作部17Bbと平行に前面側に延びるズーミング操作部17Cdと、を備えている。
レンズ室駆動カム溝17Cには、1群レンズ室16のカムフォロア16Cが摺動移動可能に嵌合している。カムフォロア16Cは、図3(b)に示す沈胴状態から図3(a)に示す撮影待機状態との間では沈胴基部17Caから沈胴伸長操作部17Cbを移動し、撮影待機状態では待機基部17Ccに位置する。さらに撮影待機状態より先のズーミングの際には、カムフォロア16Cは、ズーミング操作部17Cdを移動するように設定されている。
図1に戻り、さらに、カム筒17の内周には、第2レンズ枠駆動カム溝17Dが形成されている。第2レンズ枠駆動カム溝17Dは、光軸OAに対して所定の角度を有して形成されており、後述する第2レンズ枠18の外周に突設された第2レンズ枠カムフォロア18Aが摺動移動可能に嵌合している。
また、カム筒17の前面側所定位置には、後述するバリア機構40におけるバリア羽根50を開閉駆動操作するバリア操作突起17Eが突設されている(図4参照)。
カム筒17は、回転筒12の回転によって、そのフォロアピン17Aが回転筒12の直進連動溝12Cによって回転操作されると共に、直進筒13のカム孔13Bによって直進操作される。つまり、カム筒17は、回転筒12の回転に伴って、回転しつつ直進移動する。
カム筒17は、その回転・直進移動により、バリア筒ヘリコイド溝17Bに嵌合した被駆動キー15Cを介してバリア筒15を移動操作し、また、レンズ室駆動カム溝17Cに嵌合したカムフォロア16Cを介して1群レンズ室16を移動操作し、さらに、第2レンズ枠駆動カム溝17Dに嵌合した第2レンズ枠カムフォロア18Aを介して第2レンズ枠18を移動操作する。
ここで、前述したバリア筒ヘリコイド溝17Bとレンズ室駆動カム溝17Cの形状により、カム筒17の回転・直進移動に伴うバリア筒15と1群レンズ室16の移動状況が異なり、その結果、図1に示す撮影待機状態と図2に示す沈胴状態とでは、バリア筒15と1群レンズ室16の相対位置が異なる。
すなわち、図1に示す撮影待機状態では、バリア筒15の前面部に設けられた後述するバリア羽根50の内羽根52よりも、1群レンズ室16に保持された第1レンズ群L1の前面が前面側に突出する。また、図2に示す沈胴状態では、1群レンズ室16に保持された第1レンズ群L1の前面は、バリア羽根50の内羽根52よりも背面側に位置する。これにより、沈胴状態においてバリア羽根50の閉鎖が可能となっている。換言すれば、撮影待機状態においては、第1レンズ群L1の前面がバリア羽根50よりも前面側に突出し、より広い写角が得られるようになっている。
上記の構造によって、レンズ鏡筒10は、図1に示すように固定筒11から回転筒12(直進筒13)および1群直進筒14が所定量突出した撮影待機状態と、図2に示すように回転筒12および1群直進筒14がほとんど固定筒11に収容された沈胴状態と、の間で収縮/伸長する。なお、図1に示す撮影待機状態は、ズーム範囲において最も広角側(焦点距離が短い側の端)であって、この状態から各レンズ群L1,L2,L3が光軸OA方向にさらに移動して長焦点側へズーミングするようになっている。
カム筒17の内周側には、第2レンズ枠18が配設されている。
第2レンズ枠18は、カム筒17の内周に摺動移動可能に嵌合する円筒状であって、光軸OA方向に所定長さに形成され、その内周に、第2レンズ群L2を保持している。
第2レンズ枠18の外周には、第2レンズ枠カムフォロア18Aが突設されている。この第2レンズ枠カムフォロア18Aは、カム筒17の第2レンズ枠駆動カム溝17Dに摺動移動可能に嵌合している。
また、第2レンズ枠18の外周には、直進案内溝18Bが形成されている。この直進案内溝18Bには、次に述べる直進キー19のキー部19Bが摺動移動可能に嵌合している。
直進キー19は、直進嵌合部19Aと、前面側に延設されたキー部19Bとを備えている。直進嵌合部19Aは、直進筒13に設けられた直進キー溝13D摺動移動可能に嵌合している。また、キー部19Bは、上述のように第2レンズ枠18の直進案内溝18Bに摺動移動可能に嵌合している。また、カム筒17に植設されたフォロアピン17Aの内径側には、カム側バヨネット凹部17Eが設けられ、一方、直進キー19にはそのカム側バヨネット凹部17Eとバヨネット結合するキー側凸部19Eが設けられている。そして、カム側バヨネット凹部17Eとキー側凸部19Eとはバヨネット結合している。このため、直進キー19はカム筒17とともに光軸方向に移動するが、直進キー溝13Dと直進嵌合部19Aとの嵌合により回転が防止されている。そして、第2レンズ枠18は、その第2レンズ枠カムフォロア18Aがカム筒17の第2レンズ枠駆動カム溝17Dによって操作され、直進案内溝18Bに直進キー19が嵌合しているので、回転することなくカム筒17の回転に伴って直進移動する。
図1に示す撮影待機状態では、回転筒12(直進筒13)は固定筒11から所定量突出し、さらに、1群直進筒14は回転筒12から所定量突出する。また、バリア筒15の前面側に設けられた後述するバリア機構40の前面は、1群直進筒14の前面と略一致し、バリア羽根50は開放状態となる。
図2に示す沈胴状態では、回転筒12(直進筒13)と1群直進筒14の前面は一致した状態で固定筒11の前面から所定量突出する。また、バリア機構40の前面も、これらと略一致し、バリア羽根50は閉鎖状態となる。
つぎに、前述した図1〜図3に加えて、図4〜図12を参照して、バリア機構40について詳細に説明する。
図4は、バリア機構40の分解斜視図である。図5は、バリア枠41とバリア羽根50の分解図である。図6は外羽根51と、内羽根52を結像面側から見た斜視図であり、図7は外羽根51と、内羽根52を被写体側から見た図である。図8は、図4のA−A矢視に相当するバリア羽根50が開放状態の断面図である。図9は、図4のB−B矢視に相当するバリア羽根50が開放状態の断面図である。図10は、図9と対応するバリア羽根50が閉鎖状態の図である。図11は、図4のC−C矢視に相当する連動板44とバリア羽根50とが組み合わされた状態の図であって、(a)はバリア羽根50が開放状態を、(b)はバリア羽根50が閉鎖状態を、それぞれ示す。図12は、図1のD部拡大図である。
バリア機構40は、分解斜視図である図4に示すように、バリア筒15の前面側にバリア枠41が装着され、そのバリア筒15とバリア枠41の間に、バリア羽根50と、シート42と、バリア押さえ板43と、連動板44とが、重ねた状態で配置されて構成されている。また、バリア枠41の前面側には、飾り環45が被せられている。
バリア筒15とバリア枠41とは、バリア筒15の前面側に設けられた突出部とバリア枠41の外周に設けられた係合部とが、いわゆるスナップフィットすることでバリア筒15の前面側にバリア枠41が装着一体化されている。
バリア筒15の内周側には、前述したように、1群レンズ室16が配置され、1群レンズ室16の内周側にカム筒17が配置されている。
また、カム筒17の前面側所定位置には、前述したように、バリア操作突起17Eが突設されている。
バリア枠41は、図5に示すように、前面側に前面板41Aを備える円環状であって、光軸OA方向には所定厚さを有している。前面板41Aには、第1レンズ群L1の前面形状と対応する(僅かに小さい)樽形の開口部41Bが形成されている。また、バリア枠41の背面側には、後述する連動板44を回転付勢するための回転付勢バネ46の端部が係止されるバネ係止部41Cが突設されている。バネ係止部41Cは、光軸OAを挟む対称位置に2箇所配置されている。
バリア羽根50は、外上羽根51Uと、外下羽根51Lと、内上羽根52Uと、内下羽根52Lとにより構成されている。外上羽根51Uと外下羽根51Lとは光軸OAを挟んで点対称となる形状に形成され、内上羽根52Uと内下羽根52Lとは光軸OAを挟んで点対称となる形状に形成されているため、以下の説明では、特に必要がある場合を除いて、外上羽根51Uと外下羽根51Lとを「外羽根51」とし、内上羽根52Uと内下羽根52Lとを「内羽根52」として説明する。また、外上羽根51Uと内上羽根52Uとを支持する羽根支持軸41Da及び、外下羽根51Lと内下羽根52Lとを支持する羽根支持軸41Dbも、特に必要がある場合を除いて合わせて羽根支持部41Dとして説明する。
外羽根51は、図5に示すようにバリア枠41の前面板41Aの背面側に隣接して配置されている。そして、図6に示すように外羽根51の周方向一方の端には、バリア枠41の羽根支持軸41Dに嵌合する穴51aが設けられている。この穴51aの外周側には、操作突起51bが形成されている。また、外羽根51の外側の縁の周方向略中央部背面側には、内羽根52によって操作される被操作突起51dが突設されている。
内羽根52は、図5に示すように外羽根51の背面側に、隣接して配置されている。そして、図6に示すように内羽根52の周方向一方の端には、バリア枠の羽根支持軸41Dに嵌合する穴52aが設けられている。穴52aの外周側には、当該内羽根52を揺動付勢する揺動付勢バネ47の端部が係止されるバネ係止部52bが、前後に所定量突出して形成されている。
図8〜図10に示すように、外上羽根51Uと内上羽根52Uとは、開口部41BのX軸プラス側に位置する羽根支持軸41Daにそれぞれ揺動可能に支持されている。一方、外下羽根51Lと内下羽根52Lとは、開口部41BのX軸マイナス側に位置する羽根支持軸41Dbにそれぞれ揺動可能に支持されている。そして、外上羽根51Uと内上羽根52Uとが羽根支持軸41Daを中心として揺動すると共に、外下羽根51Lと内下羽根52Lとが羽根支持軸41Dbを中心として揺動し、開口部41Bを開閉する。
図8および図9に示すように、バリア羽根50がバリア枠41の開口部41Bを開放した状態(開放状態)では、外上羽根51Uと内上羽根52Uとが重なって、開口部41Bの上側(Y軸プラス側)の開口縁とバリア枠41の外周面との間に収容される。また、外下羽根51Lと内下羽根52Lとが重なって、開口部41Bの下側(Y軸マイナス側)の開口縁とバリア枠41の外周面との間に収容される。本実施形態では、このようにバリア羽根50が開口部41Bを開放した図8,図9および図11(a)に示す開放状態が基本的な状態であり、この開放状態から連動板44が操作されることで図10および図11(b)に示す閉鎖状態となる。
バリア羽根50が、バリア枠41の開口部41Bを閉鎖した状態(閉鎖状態)は、図10に示すように、外上羽根51Uと内上羽根52Uとでバリア枠41の開口部41Bの略上半分を覆い、外下羽根51Lと内下羽根52Lとで開口部41Bの略下半分を覆う。すなわち、内上羽根52Uと内下羽根52Lの内縁52cが合致して開口部41Bの中央を塞ぎ、内上羽根52Uと内下羽根52Lの外縁と開口部41Bの縁との間の隙間を、外上羽根51Uおよび外下羽根51Lが塞ぎ、これによって開口部41Bの全面を覆うようになっている。
また、外羽根51の内側(光軸OA側)の内縁51cは、開放状態には、開口部41Bの縁の僅か外側に、第1レンズ群L1のカットされた端面よりも内側(光軸側)平行に位置するように設定されている。
外羽根51の内縁51cの端面は、図1のD部拡大図である図12に示すように、背面側に広がる方向(背面側が光軸OAから離れる方向)に所定の角度で斜めに形成されている。この内縁51cの端面の傾斜角度は、第1レンズ群L1の前面の曲面と対応している。これにより、図1に示す撮影待機時において第1レンズ群L1の前面を外羽根51に極めて近接させることができ、その結果、第1レンズ群L1を極力前面側(被写体側)に突出させて、より広い写角を得ることが可能となる。なお、第1レンズ群L1の前面の端縁を外羽根51より突出させればこのような構成は必要ないが、外羽根51をさらに外側(光軸からみたときに外方側)に配置しなくてはならなくなるため、レンズ鏡筒10の外径が大きくなってしまう。第1レンズ群L1のカットした端面は、そもそも光学的に利用されない部分であるので、外羽根51の内縁51cを第1レンズ群L1の前面の縁に僅かに重合させても光学性能に影響しない。
内羽根52の内側(光軸OA側)の内縁52cは、撮影待機時において図1のD部拡大図である図12に示すように、第1レンズ群L1における前面部の上下のカット辺より外側に位置し、当該内羽根52と干渉することなく、第1レンズ群L1の前面を外羽根51に近接させることができるように設定されている。
バリア押さえ板43は、薄板状であって、バリア枠41と対応する形状に形成されている。バリア押さえ板43には、略X軸上の光軸OAを挟んで対称となる位置に、2箇所ビス穴が設けられている。その穴には図4に示すようにビス43Aが挿入され、そのビス43Aは、バリア枠41のビス受け41x(図5,9,10参照)に締結されている。
連動板44は、バリア枠41の内部に収まる略円環状であって、図11に示すように、回転付勢バネ46の端部が係止される係止ボス44Aと、バリア羽根50(内羽根52)を揺動付勢する揺動付勢バネ47の端部が固定される固定ボス44Bとを備えている。係止ボス44Aと固定ボス44Bとは、それぞれ光軸OAを挟む対称位置2箇所に配置されている。
また、連動板44の背面側所定位置には、被操作部44Cが周方向に等間隔(120°)で3箇所突設されている。この被操作部44Cは、レンズ鏡筒10が沈胴状態において、カム筒17のバリア操作突起17Eによって回転押圧されて、連動板44を図11において時計回りに回転させる機能を有する。
回転付勢バネ46は、一方の端部がバリア枠41のバネ係止部41Cに係止され、他方の端部が連動板44の係止ボス44Aに係止されている。回転付勢バネ46は、光軸OAを挟んで対称位置に2箇所配置されている。回転付勢バネ46は、その弾性復帰力によって、連動板44をバリア枠41に対して図11中反時計回りに回転付勢している。
揺動付勢バネ47は、一方の端部が連動板44の固定ボス44Bに固定され、他方の端部が内羽根52のバネ係止部52bに係止されている。揺動付勢バネ47は、2枚の内羽根52(内上羽根52Uおよび内下羽根52L)に対して、それぞれ設けられている。つまり、揺動付勢バネ47は、光軸OAを挟む対称位置に2箇所配置されている。揺動付勢バネ47は、その弾性復帰力によって、内羽根52を閉じ側に揺動付勢している。
揺動付勢バネ47によって閉じ側に揺動付勢された内羽根52は、連動板44の反時計回りの回転によって連動板44に設けられた端面44xが内羽根52bを押し上げて内羽根52bが反時計回りに回転し、この回転によって操作凹部52dが外羽根51の被操作突起51dを押圧し、外羽根51を開放状態側に揺動操作する。
これにより、外羽根51と内羽根52とが重なって、開口部41Bの開口縁とバリア枠41の外周面との間に収容された開状態となる。
上記のように構成されたバリア機構40では、連動板44は回転付勢バネ46の付勢力でその回転可能な範囲中の一方の端に位置(以下、これを連動板44の自由位置と呼ぶ)する。この自由位置では、外羽根51と内羽根52とが重なって開口部41Bの開口縁とバリア枠41の外周面との間に収容され、開口部41Bを開放する開放状態となる。
ここで、レンズ鏡筒10が沈胴状態では、連動板44がカム筒17によって回転付勢バネ46の付勢力に抗して所定角度回動操作される。すなわち、連動板44の被操作部44Cと、カム筒17のバリア操作突起17Eとが干渉し、被操作部44Cがバリア操作突起17Eによって押圧操作され、その結果、連動板44が所定角度回動するようになっている。これにより、下記のように作用して、バリア羽根50が閉鎖状態となる。
すなわち、開放状態から、回転付勢バネ46の付勢力に抗して連動板44が図中時計回りに回動操作されると、外羽根51および内羽根52を支持する羽根支持軸41Dに対して固定ボス44Bが移動する。これにより、固定ボス44Bと内羽根52のバネ係止部52bとの間に架設された揺動付勢バネ47を介して内羽根52が閉鎖側に揺動操作される。内羽根52が閉鎖側に揺動すると、そのバネ係止部52bが外羽根51の操作突起51bを押圧して、外羽根51を閉鎖側に揺動操作する。その結果、外羽根51と内羽根52とが開口部41Bを閉ざした閉鎖状態となる。
レンズ鏡筒10が、沈胴状態から伸長して撮影待機状態になる際には、カム筒17のバリア操作突起17Eによる、連動板44の被操作部44Cに対する押圧操作が解除される。これにより、連動板44は回転付勢バネ46の弾性復帰力によって回転して自由位置に戻る。その結果、上述したように外羽根51と内羽根52とが重なって開口部41Bを開放する開放状態となる。
上記のように、バリア機構40は、図1に示すレンズ鏡筒10が撮影待機状態ではバリア羽根50が開いて開口部41Bが開放状態となり、図2に示すレンズ鏡筒10が沈胴状態では開口部41Bをバリア羽根50によって閉ざした閉鎖状態となる。
図1に示すバリア機構40のバリア羽根50が開放状態となる撮影待機状態では、前述したように、バリア羽根50は、外上羽根51Uと内上羽根52Uとが重なって、第1レンズ群L1の前面形状と対応する樽方の開口部41Bの上側(Y軸プラス側)の開口縁とバリア枠41の外周面との間に収容される。また、外下羽根51Lと内下羽根52Lとが重なって、開口部41Bの下側(Y軸マイナス側)の開口縁とバリア枠41の外周面との間に収容される。これにより、レンズ鏡筒10の外径を大径化することなくバリア羽根50を合理的に収容することができる。
また、バリア羽根50の外羽根51における内縁51cの端面は、第1レンズ群L1の前面の曲面と対応する角度で背面側に広がる傾斜面となっている。これにより、第1レンズ群L1の前面を外羽根51に極めて近接させることができ、その結果、第1レンズ群L1を極力前面側(被写体側)に突出させて、より広い写角を得ることが可能となる。
以上、本実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)レンズ鏡筒10において最も前面側に位置する第1レンズ群L1の前面部は、センサユニット3の撮像素子3Aにおける所定縦横比で横長の撮像面と対応して、上下方向に所定間隔でカットされて樽形に形成されている。そして、バリア羽根50は、その第1レンズ群L1のカットされた上下の部分に収容されるように構成されている。これにより、レンズ鏡筒10の外径を大径化することなくバリア羽根50を合理的に収容することができ、レンズ鏡筒10を小型で低コストに構成することができる。
(2)バリア羽根50を構成する外羽根51の内縁51cは、第1レンズ群L1の前面の曲面と対応して背面側に広がる方向(背面側が光軸OAから離れる方向)に傾斜して形成されている。これにより、第1レンズ群L1を前面寄りに位置させることが可能となり、広い写角を得ることが可能となる。
(変形形態)
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態では、レンズ鏡筒10において最も前面側に位置する第1レンズ群L1の前面は、撮影待機時においてバリア羽根50を構成する内羽根52より前面側で外羽根51より背面側に位置する。しかし、この状態は、撮影待機時に限るものではなく、第1レンズ群L1が最も突出する際にこのような状態になる設定とすれば良い。また、第1レンズ群L1の前面が外羽根51より前面側に突出する構成としても良い。
(2)沈胴およびズーム機構は、上記実施形態において説明した構成に限らず、適宜変更可能なである。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
1:カメラ、3A:撮像素子、10:レンズ鏡筒、15:バリア筒、20:シャッター機構、40:バリア機構、41:バリア枠、41B:開口部、50:バリア羽根、51U:外上羽根、51L:外下羽根、51c:内縁、52U:内上羽根、52L:内下羽根、L1:第1レンズ群、OA:光軸

Claims (6)

  1. 光軸方向における被写体側先端部に配置されるとともに、光軸に対し垂直な方向に切った場合の所定断面が、円形状から該円の中心を通る直線を境界とした場合の一方側の一部領域および前記境界の他方側の一部領域を削除した形状のレンズと、
    前記レンズの被写体側を開閉するレンズバリアと、
    前記レンズバリアの開放状態において前記レンズバリアの一部が、前記所定断面における前記円形状から削除された領域に配置されるよう駆動するレンズバリア駆動部と、
    を備えることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 請求項1に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記所定断面における前記円形状から削除された領域は、前記レンズにおける前記撮像部に集光される被写体光が通過する有効光路の外側であること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 請求項2に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記撮像部は縦横比の異なる長方形であり、
    前記所定断面における前記円形状から削除された領域は、前記撮像部の短手方向の両側となる領域であること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記レンズバリアは、2組のバリア羽根を有し、
    前記2組のバリア羽根は、レンズバリア駆動部の駆動により、
    前記閉鎖状態においては、前記レンズの被写体側を覆うようにして伸展し、前記開放状態においては、前記光軸を中心とした対称位置のそれぞれに重なるようにして収納されて前記レンズの被写体側を開放し、
    該開放状態において、それぞれの組のバリア羽根のうちの像側に配置されるバリア羽根は、前記所定断面における前記円形状から削除された領域を含む位置に配置され、
    前記それぞれの組のバリア羽根のうちの被写体側に配置されるバリア羽根の一部は、前記所定断面における前記円形状から削除された領域よりも前記光軸方向の被写体側であり、前記レンズを光軸に対し垂直な方向に切った場合の断面が円形状となる平面に配置されて、前記レンズの被写体側面の外縁部を覆うこと、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  5. 請求項4に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記バリア羽根の前記被写体側面の前記外縁部を覆うように配置される前記一部は、前記レンズの前記被写体側の曲面に対応する傾斜形状であること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を備えるカメラ。
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