JPH11166360A - スライドドア用給電構造及び自動車用スライドドア開閉装置 - Google Patents

スライドドア用給電構造及び自動車用スライドドア開閉装置

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JPH11166360A
JPH11166360A JP9332602A JP33260297A JPH11166360A JP H11166360 A JPH11166360 A JP H11166360A JP 9332602 A JP9332602 A JP 9332602A JP 33260297 A JP33260297 A JP 33260297A JP H11166360 A JPH11166360 A JP H11166360A
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door
power supply
opening
slide
sliding door
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JP9332602A
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Yukiyasu Kato
幸泰 加藤
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Publication date
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
    • E05Y2201/00Constructional elements; Accessories therefor
    • E05Y2201/60Suspension or transmission members; Accessories therefor
    • E05Y2201/622Suspension or transmission members elements
    • E05Y2201/644Flexible elongated pulling elements
    • E05Y2201/652Belts

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  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スライドドアが開いている状態であってもスラ
イドドアに配設される電気機器に電力を供給することが
できるスライドドア用給電構造を提供する。 【解決手段】ドア内バッテリBD は充電可能であってス
ライドドア2に配設されるとともに、該ドア2に配設さ
れた電気機器3〜6に対して電力を供給する。コネクタ
J1,J2は、スライドドア2が閉状態のとき、スライ
ドドア2の外部に配設されたバッテリBM にてドア内バ
ッテリBD を充電すべく前記バッテリBMとドア内バッ
テリBD とを電気的に接続する。充電装置Xは、コネク
タJ1,J2を介して、前記バッテリBM にてドア内バ
ッテリBD を充電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライドすること
により、開口部を開閉するスライドドアに配設される電
気機器に電力を供給するスライドドア用給電構造及びそ
の給電構造等を用いた自動車用スライドドア開閉装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用スライドドアに配設される電気
機器に対して該ドアの外部に配設された電源から電力を
供給する給電構造は、例えば特開平7−267020号
公報に記載されている。この給電構造では、給電用の雌
型コネクタを車両ボディに配設し、スライドドアが閉じ
たときにその雌型コネクタと面する該ドアの部位に雄型
コネクタを配設したものである。そして、スライドドア
が閉じられたときに、両コネクタが接触することにより
スライドドア内に配設される電気機器に対して車両ボデ
ィに配設された電源から電力を供給するようにしたもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本出願人
は、乗降者がスライドドアを開閉する際にスライドドア
の把持部に設けられた圧力センサに及ぼす操作力を検出
し、この検出値に応じてアクチュエータを作動させるこ
とにより、スライドドアを開閉するドア開閉装置を試作
した。
【0004】しかし、スライドドアが閉じているときに
は、上記公報に記載の給電構造と同様な手段にて圧力セ
ンサに電力を供給することができるものの、スライドド
アが開いている状態では、両コネクタが非接触状態とな
ってしまうので、圧力センサに電力を供給することがで
きない。従って、上記公報に記載の給電構造では、スラ
イドドアが開いている状態では、アクチュエータを制御
することができない。
【0005】尚、このスライドドアが開いている状態で
は電力を供給することができないという問題は、例えば
スライドドアにパワーウィンド装置を設けた場合に、ス
ライドドアが開いている状態ではパワーウィンド装置を
作動させることができない、等のようにドア開閉装置に
固有の問題ではなく、スライドドアに電気機器を配設し
た場合に発生する共通の問題である。
【0006】又、上記のようにアクチュエータにてスラ
イドドアを自動開閉させるドア開閉装置では、該ドアの
開閉動作の開始時に単一の音色の警告音を発生させて、
該ドアの近傍の人に対して注意力を促すものがある。こ
のようなドア開閉装置のスライドドアの開閉時における
該ドアの近傍の人に対する注意力を向上することが要求
されている。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、第1の目的は、スライドドアが開
いている状態であってもスライドドアに配設される電気
機器に電力を供給することができるスライドドア用給電
構造を提供することにある。
【0008】又、第2の目的は、スライドドアを自動開
閉させるスライド駆動手段を備えた自動車用スライドド
ア開閉装置であって、スライドドアが開いている状態で
あってもスライドドアに配設される電気機器に電力を供
給することができるとともに、該電気機器からの制御信
号にてスライド駆動手段を制御することができる自動車
用スライドドア開閉装置を提供することにある。
【0009】又、第3の目的は、スライドドアを自動開
閉させるスライド駆動手段を備えた自動車用スライドド
ア開閉装置であって、スライドドアの自動開閉の際にお
いて該ドアの近傍の人に対する注意力を向上することが
できる自動車用スライドドア開閉装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、スライドすることにより開口部を開閉するスライド
ドアに配設された電気機器に対して、該ドアの外部に配
設された電源から電力を供給するスライドドア用給電構
造であって、前記スライドドアに配設され、前記電気機
器に対して電力を供給する充電可能なドア内電源と、前
記スライドドアが閉状態のとき、前記電源にてドア内電
源を充電すべく前記電源とドア内電源とを電気的に接続
する接続手段と、前記接続手段を介して、前記電源にて
前記ドア内電源を充電する充電手段とを備えたことを要
旨とする。
【0011】請求項2に記載の発明は、車両ボディに搭
載される電源からの電力供給に基づいて、該ボディに対
してスライド可能に支持されるスライドドアをスライド
駆動し開口部を開閉するスライド駆動手段を備えた自動
車用スライドドア開閉装置であって、前記スライドドア
に配設され、充電可能なドア内電源と、前記スライドド
アが閉状態のとき、前記電源にてドア内電源を充電すべ
く前記電源とドア内電源とを電気的に接続する接続手段
と、前記スライドドアに配設され、前記ドア内電源から
の電力供給に基づいて前記スライド駆動手段を制御する
制御信号を出力する電気機器と、前記電気機器から出力
される制御信号を前記スライド駆動手段に伝達する信号
伝達手段とを備えたことを要旨とする。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の自動車用スライドドア開閉装置において、前記信号伝
達手段は、可撓性を有する通信ケーブルであり、前記ス
ライドドアの開閉移動に同期して回転して該ケーブルの
巻き取り及び巻き戻しを行う巻取手段を備えたことを要
旨とする。
【0013】請求項4に記載の発明は、車両ボディに搭
載される電源からの電力供給に基づいて、該ボディに対
してスライド可能に支持されるスライドドアをスライド
駆動し開口部を開閉するスライド駆動手段を備えた自動
車用スライドドア開閉装置であって、前記スライドドア
に配設され、前記電源からの電力供給に基づいて前記ス
ライド駆動手段を制御する制御信号を出力する電気機器
と、前記電源と電気的に接続され、前記電気機器に対し
て電力供給を行う給電ケーブルと、前記スライドドアの
開閉移動に同期して回転して前記給電ケーブルの巻き取
り及び巻き戻しを行う巻取手段と、前記電気機器から出
力される制御信号を前記スライド駆動手段に伝達する信
号伝達手段とを備えたことを要旨とする。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の自動車用スライドドア開閉装置において、前記信号伝
達手段は、可撓性を有する通信ケーブルであり、前記ス
ライドドアの開閉移動に同期して回転して該ケーブルの
巻き取り及び巻き戻しを行う巻取手段を備えたことを要
旨とする。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の自動車用スライドドア開閉装置において、前記通信ケ
ーブル及び前記給電ケーブルは、1本の共用ケーブルに
て構成され、前記巻取手段は、該共用ケーブルを前記ス
ライドドアの開閉移動に同期して回転して巻き取り及び
巻き戻しを行うようにしたことを要旨とする。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項2又は4
に記載の自動車用スライドドア開閉装置において、前記
信号伝達手段は、前記スライドドアに配設され、前記制
御信号を電波又は光にて送信する送信手段と、前記車両
ボディに配設され、前記送信手段から送信された制御信
号を受信し前記スライド駆動手段に出力する受信手段と
を備えたことを要旨とする。
【0017】請求項8に記載の発明は、車両に搭載され
る電源からの電力供給に基づいて、車両ボディに対して
スライド可能に支持されるスライドドアをスライド駆動
し開口部を開閉するスライド駆動手段を備えた自動車用
スライドドア開閉装置であって、前記スライドドアを前
記スライド駆動手段にて開閉させるための開閉指令信号
を出力する複数個の開閉スイッチと、複数種の警告音を
発生する音声発生手段と、前記各開閉スイッチの開閉操
作による開閉指令信号に基づいて、各指令信号にそれぞ
れ対応した警告音を前記音声発生手段にて発生させる音
声発生制御手段とを備えたことを要旨とする。
【0018】従って、請求項1に記載の発明によれば、
ドア内電源は充電可能であってスライドドアに配設され
るとともに、該ドアに配設された電気機器に対して電力
を供給する。接続手段は、スライドドアが閉状態のと
き、スライドドアの外部に配設された電源にてドア内電
源を充電すべく前記電源とドア内電源とを電気的に接続
する。充電手段は、接続手段を介して前記電源にてドア
内電源を充電する。従って、ドア内電源によって、スラ
イドドアの開閉状態にかかわらず、該ドアの電気機器に
対して電力を供給することができる。しかも、ドア内電
源は、スライドドアが閉状態のとき、充電手段の充電動
作によってスライドドアの外部に配設された電源にて充
電されることから、ドア内電源を半永久的に交換する必
要がない。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、ドア内電
源は、充電可能であって、スライドドアに配設される。
接続手段は、スライドドアが閉状態のとき、車両ボディ
に搭載される電源にてドア内電源を充電すべく前記電源
とドア内電源とを電気的に接続する。電気機器は、スラ
イドドアに配設され、ドア内電源からの電力供給に基づ
いてスライド駆動手段を制御する制御信号を出力する。
信号伝達手段は、電気機器から出力される制御信号をス
ライド駆動手段に伝達する。従って、スライドドアが開
いている状態であっても、スライドドアに配設される電
気機器に電力を供給することができるとともに、該電気
機器からの制御信号にてスライド駆動手段を制御するこ
とができる。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、信号伝達
手段は可撓性を有する通信ケーブルで構成され、巻取手
段はスライドドアの開閉移動に同期して回転して該ケー
ブルの巻き取り及び巻き戻しを行う。従って、通信ケー
ブルにて、スライドドアの開閉状態にかかわらず電気機
器からの制御信号をスライド駆動手段に伝達する。しか
も、通信ケーブルは巻取手段にてスライドドアの開閉移
動に同期して巻き取り及び巻き戻しが行われることか
ら、該ドアの開閉動作に伴って通信ケーブルが無理に引
っ張られたり、過度に撓んだりすることがなく、スライ
ドドアの開閉動作に支障を来すことはない。
【0021】請求項4に記載の発明によれば、電気機器
は、スライドドアに配設され、車両ボディに搭載される
電源からの電力供給に基づいてスライド駆動手段を制御
する制御信号を出力する。給電ケーブルは、前記電源と
電気的に接続され、前記電気機器に対して電力供給を行
う。巻取手段は、スライドドアの開閉移動に同期して回
転して給電ケーブルの巻き取り及び巻き戻しを行う。信
号伝達手段は、電気機器から出力される制御信号をスラ
イド駆動手段に伝達する。従って、スライドドアが開い
ている状態であっても、スライドドアに配設される電気
機器に電力を供給することができるとともに、該電気機
器からの制御信号にてスライド駆動手段を制御すること
ができる。
【0022】請求項5に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明と同様に、信号伝達手段は可撓性を有する
通信ケーブルで構成され、巻取手段はスライドドアの開
閉移動に同期して回転して該ケーブルの巻き取り及び巻
き戻しを行う。従って、通信ケーブルにて、スライドド
アの開閉状態にかかわらず電気機器からの制御信号をス
ライド駆動手段に伝達する。しかも、通信ケーブルは巻
取手段にてスライドドアの開閉移動に同期して巻き取り
及び巻き戻しが行われることから、該ドアの開閉動作に
伴って通信ケーブルが無理に引っ張られたり、過度に撓
んだりすることがなく、スライドドアの開閉動作に支障
を来すことはない。
【0023】請求項6に記載の発明によれば、共用ケー
ブルには通信線及び給電線が備えられ、巻取手段は共用
ケーブルをスライドドアの開閉移動に同期して回転して
巻き取り及び巻き戻しを行う。従って、1本の共用ケー
ブルにて通信及び給電を行うことができることから、装
置を簡素化することができる。
【0024】請求項7に記載の発明によれば、送信手段
は、スライドドアに配設され、電気機器からの制御信号
を電波又は光にて送信する。受信手段は、車両ボディに
配設され、送信手段から送信された制御信号を受信しス
ライド駆動手段に出力する。従って、電気機器とスライ
ド駆動手段との間の信号の授受を通信ケーブルを使用す
ることなくできることから、ドア開閉装置の構成を簡素
化することができる。
【0025】請求項8に記載の発明によれば、複数個の
開閉スイッチは、スライドドアをスライド駆動手段にて
開閉させるための開閉指令信号をそれぞれ出力する。音
声発生手段は、複数種の警告音を発生する。そして、音
声発生制御手段は、各開閉スイッチの開閉操作による開
閉指令信号に基づいて、各指令信号にそれぞれ対応した
警告音を音声発生手段にて発生させる。従って、スライ
ドドアの開閉方向等の予測が容易となることから、スラ
イドドアの開閉時において該ドアの近傍の人に対する注
意力を向上することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図9に従って
説明する。
【0027】図1は、スライドドアを有する車両1を示
す。スライドドア2は、車両ボディ1aに対して前後方
向にスライド可能に支持され、スライドすることによっ
て車両の開口部としての乗降口1bを開閉する。スライ
ドドア2には、車内及び車外にそれぞれ設けられた手動
操作を行うための把持部3aに、乗降者がスライドドア
2を開閉する際に把持部3aに及ぼす操作力を検出し、
その操作力検出信号を出力する開閉スイッチとしてのハ
ンドルスイッチ3が配設されている。
【0028】又、スライドドア2には、その前方の一辺
2aに所定値以上の外力が作用したときに、その外力を
検出する感圧スイッチ4が取着されている。この感圧ス
イッチ4は、弾性変形可能なゴム製のチューブ内に、所
定の間隙を有した電極を配設した周知のものであって、
チューブに外力が作用すると電極が互いに接触して外力
検出信号を出力するように構成されている。そして、感
圧スイッチ4にて外力を検出することで、スライドドア
2と車両ボディ1aとの間での挟み込みが検出されるよ
うになっている。
【0029】スライドドア2内には、該ドア2を電気的
に施解錠するドアロック装置5と、該ドアロック装置5
の制御を行うドア内コントローラ6とが配設されてい
る。このドア内コントローラ6には、前記ハンドルスイ
ッチ3及び感圧スイッチ4の各検出信号が入力される。
【0030】又、スライドドア2内には、ドア内電源と
してのドア内バッテリBD を搭載している。ドア内バッ
テリBD は、ハンドルスイッチ3、感圧スイッチ4、ド
アロック装置5、及びドア内コントローラ6に対して電
力を供給する。
【0031】スライドドア2の前面には接続手段として
の雄型コネクタJ1が配設され、該コネクタJ1には充
電手段としての充電装置Xを介して前記ドア内バッテリ
BDが接続されている。
【0032】一方、車両ボディ1aには前記雄型コネク
タJ1の対向する部位に接続手段としての雌型コネクタ
J2が配設され、該コネクタJ2には車両ボディ1aに
搭載された電源としてのバッテリBM が接続されてい
る。
【0033】そして、スライドドア2が全閉状態若しく
は半ドア状態のとき、両コネクタJ1,J2は接触状態
になり、充電装置Xは両コネクタJ1,J2を介して供
給される車両ボディ1aに搭載されたバッテリBM に基
づいてドア内バッテリBD を充電するようになってい
る。
【0034】車両の乗降口1bの下部には、スライドド
ア2をスライド駆動させるスライド駆動手段としてのス
ライド駆動装置7が配設されている。スライド駆動装置
7は、図2に示すようにそのベースプレート8が前記乗
降口1bの前後方向にのびるように形成され、車両ボデ
ィ1aに組み付けられる。ベースプレート8の前方端部
には、プーリ9が回転可能に組み付けられている。又、
ベースプレート8の後方端部には、回転駆動装置10が
組み付けられている。
【0035】前記回転駆動装置10は、図3に示すよう
に電動モータ11、該モータ11の回転を減速するウォ
ーム及びウォームホイールを有する減速機構12、及び
減速機構12によって減速された回転を断続可能に回転
軸13に伝達する電磁クラッチ14から構成されてい
る。回転駆動装置10は前記バッテリBM からの電源供
給に基づいて駆動される。
【0036】前記電磁クラッチ14は、自動開閉時には
励磁状態になり回転軸13と減速機構12とを連結状態
にし、手動開閉時には非励磁状態になり回転軸13と減
速機構12とを非連結状態にする。
【0037】前記回転軸13には、スプロケット15が
固定されている。このスプロケット15は略円柱状に形
成され、図4に示すようにその外周面に等角度間隔に係
止突起15aが形成されている。
【0038】前記スプロケット15と前記プーリ9との
間には、環状の駆動テープ16が掛装されている。この
駆動テープ16には、前記スプロケット15の係止突起
15aに係合する係止孔16aが等間隔に形成されてい
る。
【0039】前記駆動テープ16は、詳しくは帯状の合
成樹脂材よりなるテープの両端をテンション(張力)装
置17にてそれぞれ連結して環状に形成されている。テ
ンション装置17は、駆動テープ16がスプロケット1
5とプーリ9との間を円滑に回転するように駆動テープ
16に所定のテンション(張力)を付与している。
【0040】前記テンション装置17には、ロワローラ
17aが一体的に連結固定されている。又、前記ベース
プレート8の長手方向には、このロワローラ17aの移
動を案内するガイドレール8aが形成されている。そし
て、ロワローラ17aには、前記スライドドア2下部に
設けられたドアステー2bが連結される。
【0041】そして、前記電磁クラッチ14が励磁状態
となり、回転軸13と減速機構12とが連結状態になっ
ているとき、スライドドア2を開動作すべく電動モータ
11が回転すると、図2において反時計回り方向にスプ
ロケット15が回転し、その回転とともに駆動テープ1
6が同方向に回転する。すると、駆動テープ16の回転
とともにロワローラ17aがガイドレール8aに沿って
後方に移動し、スライドドア2を開動作させる。
【0042】反対に、スライドドア2を閉動作すべく電
動モータ11が回転すると、図2において時計回り方向
にスプロケット15が回転し、その回転とともに駆動テ
ープ16が同方向に回転する。すると、駆動テープ16
の回転とともにロワローラ17aがガイドレール8aに
沿って前方に移動し、スライドドア2を閉動作させる。
【0043】又、前記電磁クラッチ14が非励磁状態と
なり、回転軸13と減速機構12とが非連結状態になっ
ているとき、手動にてスライドドア2を開動作させる
と、ロワローラ17aがガイドレール8aに沿って後方
に移動し、駆動テープ16及びスプロケット15が図2
において反時計回り方向に回転する。
【0044】反対に、手動にてスライドドア2を閉動作
させると、ロワローラ17aがガイドレール8aに沿っ
て前方に移動し、駆動テープ16及びスプロケット15
が図2において時計回り方向に回転する。
【0045】前記スプロケット15には、図3及び図4
に示すように該スプロケット15と同一径の巻取手段と
しての巻取部18が備えられている。巻取部18は、ス
プロケット15の回転とともに信号伝達手段及び通信ケ
ーブルとしてのフレキシブルフラットケーブル(以下、
フラットケーブルという)19を巻き取るようになって
いる。このフラットケーブル19には、複数の信号線が
備えられている。
【0046】詳述すると、前記巻取部18は、図5に示
すようにスプロケット15の回転とともに回転する円筒
状の巻取ドラム18aと、この巻取ドラム18a内に配
設されて車両ボディ1aに対して固定された円柱状の固
定ドラム18bとを備えている。
【0047】前記フラットケーブル19の一端に備えら
れるコネクタ19aは、固定ドラム18bに差込固定さ
れる。そして、フラットケーブル19の一端は、コネク
タ19aを介して図1に示す回転駆動装置10を制御す
るスライド駆動手段及び音声発生制御手段としてのスラ
イドドアコントローラ21に接続される。
【0048】固定ドラム18bと巻取ドラム18aとの
間の空間18c内には、前記フラットケーブル19が固
定ドラム18bの周りに渦巻き状にして巻かれた巻取調
整ケーブル部19cが設けられ、巻取ドラム18aの巻
取固定部18dに固定される。フラットケーブル19
は、巻取固定部18dから巻取ドラム18aの外周に導
出される。フラットケーブル19の他端に備えられるコ
ネクタ19bは、前記テンション装置17に差込固定さ
れる。そして、テンション装置17に差し込まれたコネ
クタ19bからはテンション装置17及びドアステー2
bに沿って前記スライドドア2内に配線19dがのび、
該配線19dは前記ドア内コントローラ6に接続され
る。即ち、フラットケーブル19の他端は、コネクタ1
9b及び配線19dを介してドア内コントローラ6に接
続される。
【0049】そして、このようにしてスライドドア2側
のドア内コントローラ6と、車両ボディ1a側のスライ
ドドアコントローラ21とが電気的に接続され、信号の
相互交換が可能な構成になっている。
【0050】このように構成された巻取部18は、スラ
イドドア2が全閉状態のとき、図5に示すようにフラッ
トケーブル19がのびた状態であって、巻取ドラム18
aの内部の巻取調整ケーブル部19cが固定ドラム18
bに密に巻き付けられている。
【0051】そして、スライドドア2の開動作時には、
上記したように前記スプロケット15が図5において反
時計回り方向に回転し、該スプロケット15と同一径で
一体形成された巻取ドラム18aも同方向に回転する。
すると、図6に示すように巻取ドラム18aの外周にて
フラットケーブル19が巻き取られる。このとき、スプ
ロケット15と巻取ドラム18aは同一径であることか
ら、前記ロワローラ17aと、該ロワローラ17aに連
結されたテンション装置17に対して差込固定されるフ
ラットケーブル19のコネクタ19bとは、前記スライ
ドドア2の開動作に伴う移動速度がほぼ同じになる。
【0052】一方、巻取ドラム18aの内部では、巻取
ドラム18aの反時計回り方向の回転とともに、固定ド
ラム18bに密に巻き付けられた巻取調整ケーブル部1
9cが次第に緩んでいく。やがて、スライドドア2が全
開状態になると、図7に示すように巻取調整ケーブル部
19cが固定ドラム18bに対して完全に緩んだ状態に
なる。
【0053】反対に、スライドドア2の閉動作時には、
上記したように前記スプロケット15が図7において時
計回り方向に回転し、巻取ドラム18aも同方向に回転
する。すると、図6に示すように巻取ドラム18aの外
周にてフラットケーブル19が巻き戻される。このと
き、スプロケット15と巻取ドラム18aは同一径であ
ることから、前記ロワローラ17aと、該ロワローラ1
7aに連結されたテンション装置17に対して差込固定
されるフラットケーブル19のコネクタ19bとは、前
記スライドドア2の閉動作に伴う移動速度がほぼ同じに
なる。
【0054】一方、巻取ドラム18aの内部では、巻取
ドラム18aの時計回り方向の回転とともに、固定ドラ
ム18bに対して緩んだ状態にある巻取調整ケーブル部
19cが次第に密になっていく。やがて、スライドドア
2が全閉状態になると、図5に示すように巻取調整ケー
ブル部19cが固定ドラム18bに対して完全に密に巻
き付けられた状態になる。
【0055】つまり、巻取部18は、スライドドア2の
開閉動作において、その開閉動作速度と同じ速度でフラ
ットケーブル19の巻き取り及び巻き戻しを行うため、
該ケーブル19が過度に撓むことを防止する構造になっ
ている。
【0056】前記回転軸13には、図3に示すように該
回転軸13の回転数を検出する回転センサ22が配設さ
れている。回転センサ22は、回転軸13の回転と同期
したパルス信号を前記スライドドアコントローラ21に
出力する。
【0057】又、前記ハンドルスイッチ3の他に回転駆
動装置10を作動させるスイッチが、図1に示すように
運転席近傍に運転席側開閉スイッチ23として、又、車
室内側の乗降口1bに乗降口側開閉スイッチ24として
配設されている。両スイッチ23,24は、開閉指令信
号を前記スライドドアコントローラ21にそれぞれ出力
する。
【0058】又、車両1には、音声発生手段としての音
声発生装置SPが備えられている。音声発生装置SP
は、回転駆動装置10にてスライドドア2が自動開閉さ
れるとき、警告音が鳴動するようになっている。
【0059】次に、スライドドアコントローラ21の制
御について、図8を参照しながら説明する。スライドド
アコントローラ21は、回転センサ22のパルス信号を
カウントしてスライドドア2の位置を検出する。即ち、
「自動」又は「手動」のいずれかであってもスライドド
ア2の開閉に伴って回転軸13は回転することから、ス
ライドドアコントローラ21は、回転センサ22からの
回転軸13の回転と同期したパルス信号に基づいてカウ
ントし、常にスライドドア2の位置検出を行っている。
【0060】スライドドアコントローラ21は、図示し
ないドアロックスイッチからスライドドア2をロックす
べくロック指令信号が入力されると、フラットケーブル
19にて互いに接続されたドア内コントローラ6を介し
てドアロック装置5をロック作動させる。
【0061】スライドドアコントローラ21は、スライ
ドドア2が回転駆動装置10にて自動に閉動作している
とき、感圧スイッチ4に所定値以上の外力が作用し、そ
の外力に基づく外力検出信号がドア内コントローラ6を
介して入力されると、該ドア2と車両ボディ1aとの間
で何かが挟み込まれたと判定する。すると、スライドド
アコントローラ21は、回転駆動装置10の電動モータ
11を所定時間だけ逆転駆動させ、スライドドア2を所
定量だけ開動作させる。
【0062】スライドドアコントローラ21は、把持部
3aに備えられる前記ハンドルスイッチ3からその操作
力を検出した操作力検出信号がドア内コントローラ6を
介して入力されると、回転駆動装置10にてスライドド
ア2を開閉動作させる。即ち、乗降者が把持部3aにて
全閉中のスライドドア2を開動作させると、前記ハンド
ルスイッチ3からの操作力検出信号に基づいて、スライ
ドドアコントローラ21は回転駆動装置10にてスライ
ドドア2を開動作させる。一方、乗降者が把持部3aに
て全開中のスライドドア2を閉動作させると、前記ハン
ドルスイッチ3からの操作力検出信号に基づいて、スラ
イドドアコントローラ21は回転駆動装置10にてスラ
イドドア2を閉動作させる。
【0063】又、スライドドアコントローラ21は、前
記運転席側開閉スイッチ23及び乗降口側開閉スイッチ
24からの開閉指令信号に基づいて、回転駆動装置10
を介してスライドドア2を開閉動作させる。
【0064】又、スライドドアコントローラ21は、キ
ーの把持部又はキーホルダに備えられる開閉スイッチと
してのキーレススイッチKSの開閉操作によっても、回
転駆動装置10を駆動させスライドドア2を開閉動作さ
せる。
【0065】スライドドアコントローラ21は、図9に
示すように前記音声発生装置SPにてスライドドア2を
開閉させるハンドルスイッチ3及びキーレススイッチK
Sの各開閉操作に応じた各種の警告音A〜Dを発生させ
る。即ち、ハンドルスイッチ3にてスライドドア2の開
操作を行うと、音声発生装置SPからは警告音Aが発生
され、キーレススイッチKSにてスライドドア2の開操
作を行うと、音声発生装置SPからは警告音Bが発生さ
れる。又、ハンドルスイッチ3にてスライドドア2の閉
操作を行うと、音声発生装置SPからは警告音Cが発生
され、キーレススイッチKSにてスライドドア2の閉操
作を行うと、音声発生装置SPからは警告音Dが発生さ
れる。
【0066】このように構成される自動車用スライドド
ア開閉装置は、スライドドア2が全閉状態若しくは半ド
ア状態となっているときには、車両ボディ1aの雌型コ
ネクタJ2とスライドドア2の雄型コネクタJ1が接触
状態になる。そのため、ドア内バッテリBD は、車両ボ
ディ1aに備えられるバッテリBM にて充電される。そ
して、このドア内バッテリBD の電源供給に基づいて、
スライドドア2に搭載される各電気機器(ハンドルスイ
ッチ3、感圧スイッチ4、ドアロック装置5、ドア内コ
ントローラ6)は該ドア2の開閉状態にかかわらず動作
可能である。
【0067】又、ドア内コントローラ6と車両ボディ1
aのスライドドアコントローラ21とは、両コントロー
ラ6,21間を接続するフラットケーブル19にてスラ
イドドア2の開閉状態にかかわらず常に相互間の信号伝
達がなされ、種々の制御が行われる。
【0068】又、このフラットケーブル19は、回転駆
動装置10に備えられる巻取部18にてスライドドア2
の開閉移動に同期して巻き取り又は巻き戻される。その
ため、フラットケーブル19が無理に引っ張られること
がなく、又過度に撓むことが防止される。
【0069】更に、スライドドア2が自動開閉する際に
は、音声発生装置SPからハンドルスイッチ3及びキー
レススイッチKSの開閉操作に対応した警告音A〜Dが
それぞれ発生される。そのため、スライドドア2の開閉
方向等の予測が容易となり、スライドドア2の開閉時に
おいて該ドア2の近傍の人に対する注意力が更に向上す
る。
【0070】上記したように、本実施の形態では、以下
に示す特徴がある。 (1)スライドドア2にはドア内バッテリBD が備えら
れ、ドア内バッテリBD にてスライドドア2に搭載され
る各電気機器(ハンドルスイッチ3、感圧スイッチ4、
ドアロック装置5、ドア内コントローラ6)には電力が
供給される。又、このドア内バッテリBD は、スライド
ドア2が全閉状態若しくは半ドア状態となっているとき
に車両ボディ1aの雌型コネクタJ2とスライドドア2
の雄型コネクタJ1が接触し、充電装置Xの充電動作に
よって車両ボディ1aに備えられるバッテリBM にて充
電される。従って、ドア内バッテリBD によって、スラ
イドドア2の開閉状態にかかわらず、該ドア2の電気機
器に対して電力を供給することができる。しかも、ドア
内バッテリBD は、スライドドア2が閉状態のときに充
電装置Xの充電動作によって車両ボディ1aに備えられ
るバッテリBM にて充電されることから、ドア内バッテ
リBD を半永久的に交換する必要がない。
【0071】(2)フラットケーブル19は、ドア内コ
ントローラ6と車両ボディ1aのスライドドアコントロ
ーラ21とを電気的に接続し、回転駆動装置10に備え
られる巻取部18にてスライドドア2の開閉移動に同期
して巻き取り又は巻き戻される。従って、スライドドア
2の開閉状態にかかわらず、フラットケーブル19にて
ドア内コントローラ6とスライドドアコントローラ21
との相互間の信号伝達を常に行うことができる。即ち、
スライドドア2が開いていても、ハンドルスイッチ3及
び感圧スイッチ4から出力される信号にて回転駆動装置
10を制御することができる。しかも、フラットケーブ
ル19は巻取部18にてスライドドア2の開閉移動に同
期して巻き取り又は巻き戻されることから、該ドア2の
開閉の際にフラットケーブル19が無理に引っ張られた
り過度に撓むことがなく、スライドドア2の開閉動作に
支障を来すことはない。
【0072】(3)又、本実施形態では、フラットケー
ブル19を各コネクタ19a,19bにて取付可能とし
た。従って、その取付作業を容易とすることができ、組
み付け性の向上に貢献することができる。
【0073】(4)音声発生装置SPは、スライドドア
2が自動開閉する際に、ハンドルスイッチ3及びキーレ
ススイッチKSの開閉操作に対応した警告音A〜Dをそ
れぞれ発生する。従って、スライドドア2の開閉方向等
の予測が容易となることから、スライドドア2の開閉時
において該ドア2の近傍の人に対する注意力を向上する
ことができる。
【0074】(5)ハンドルスイッチ3は、スライドド
ア2の車内及び車外にそれぞれ設けられた把持部3aに
配設されている。そして、スライドドア2は、把持部3
aに配設されるハンドルスイッチ3を操作することで、
スライド駆動装置7にて自動開閉動作される。従って、
スライドドア2の自動開閉操作にかかる操作者の違和感
を軽減することができる。
【0075】(6)スライドドア2の前方の一辺2aに
は感圧スイッチ4が取着され、感圧スイッチ4は該ドア
2に対して所定値以上の外力が作用したときに、その外
力を検出した外力検出信号をスライドドアコントローラ
21に出力する。そして、スライドドアコントローラ2
1は、感圧スイッチ4にて所定値以上の外力を検出する
と、スライド駆動装置7にて閉動作されるスライドドア
2のそれ以上の閉動作を中止して該ドア2を所定量だけ
開動作させる。従って、スライドドア2と車両ボディ1
aとの間での挟まれを未然に防止することができる。
【0076】(7)しかも、感圧スイッチ4は、スライ
ドドア2側に設けられることから、外力に反応し易くす
ることができ、スライドドア2と車両ボディ1aとの間
での挟まれを確実に未然に防止することができる。
【0077】(8)駆動テープ16は、等間隔に係止孔
16aを形成し、スプロケット15の回転力を伝達する
ようにした。従って、駆動テープ16を歯付き形状にす
るよりも容易に形成することができるとともに、安価に
形成することができる。
【0078】(第2の実施の形態)以下、本発明を具体
化した第2の実施の形態を図10に従って説明する。
尚、本実施の形態では、上記した第1の実施の形態との
相違点についてのみ説明する。
【0079】車両ボディ1a及びスライドドア2にはそ
れぞれ信号伝達手段としての送受信装置T1,T2が備
えられ、スライドドアコントローラ21とドア内コント
ローラ6との相互間の信号伝達は送受信装置T1,T2
間で電波を授受することで行われる。
【0080】このように構成すれば、スライドドアコン
トローラ21とドア内コントローラ6とを接続するフラ
ットケーブル19及び該ケーブル19の巻き取り及び巻
き戻しを行う回転駆動装置10の巻取部18等を省略す
ることができる。従って、スライドドア開閉装置の構成
を簡素化することができる。
【0081】尚、本発明は上記形態に限定されることは
なく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で以下のように
してもよい。 ○上記各実施の形態では、スライドドア2内の電気機器
としてドアロック装置5、感圧スイッチ4、ハンドルス
イッチ3及びドア内コントローラ6を搭載したが、例え
ばドアクローザ装置、パワーウインド装置等のその他の
電気機器を搭載してもよい。
【0082】○上記各実施の形態では、音声発生装置S
Pからハンドルスイッチ3及びキーレススイッチKSの
各開閉操作に応じた警告音A〜Dを発生させるようにし
たが、運転席側開閉スイッチ23及び乗降口側開閉スイ
ッチ24の開閉操作も含んでもよい。又、これら以外に
スライドドア2を開閉させる開閉スイッチを設け、音声
発生装置SPから各開閉スイッチの開閉操作にそれぞれ
対応した警告音を発生させるようにしてもよい。
【0083】○上記各実施の形態では、巻取部18を車
両ボディ1a側(回転駆動装置10)に設けたが、スラ
イドドア2の開閉移動に同期してフラットケーブル19
の巻き取り及び巻き戻しを行うことができれば、巻取部
18をスライドドア2側に設けてもよい。
【0084】○上記各実施の形態では、スライド駆動装
置7を乗降口1bの下部に配設したが、乗降口1bの上
部や乗降口1bの後部室内側の車両ボディ1aに配設し
てもよい。
【0085】○上記各実施の形態では、ドア内バッテリ
BD を充電する充電装置Xをスライドドア2に設けた
が、車両ボディ1aに設けてもよい。 ○上記第1の実施の形態では、フレキシブルフラットケ
ーブル19を用いたが、その他のフレキシブルな(可撓
性を有する)ケーブルを用いてもよい。
【0086】○上記第2の実施の形態では、電波を授受
する送受信装置T1,T2を用いたが図11に示すよう
に光通信を行う送受信装置T1a,T2aを用いてもよ
い。 ○上記第1の実施の形態では、スライドドア2内の電気
機器(ハンドルスイッチ3、感圧スイッチ4、ドアロッ
ク装置5及びドア内コントローラ6)に対してドア内バ
ッテリBD から電力を供給するようにしたが、車両ボデ
ィ1aに備えられるバッテリBM から直接電力を供給す
るようにしてもよい。詳述すると、図12及び図13に
示すように、給電線25a及び信号線25bがともに備
えられるフレキシブルフラットケーブルにて構成した共
用ケーブル25を使用し、給電線25aにて車両ボディ
1aに備えられるバッテリBM からスライドドア2内の
電気機器に対して電力を供給する。又、信号線25bに
て上記と同様にドア内コントローラ6とスライドドアコ
ントローラ21との相互間の信号伝達を可能とし、ハン
ドルスイッチ3及び感圧スイッチ4から出力される信号
にて回転駆動装置10を制御する。このように給電線2
5a及び信号線25bを1本の共用ケーブル25とする
と、給電線25aと信号線25bとをそれぞれ別体とし
て設けるよりも、スライド駆動装置7を簡素化すること
ができる。尚、共用ケーブル25は、上記と同様に回転
駆動装置10の巻取部18にてスライドドア2の開閉移
動に同期して巻き取り及び巻き戻しが行われる。
【0087】又、第2の実施の形態においても、スライ
ドドア2内の電気機器に対してドア内バッテリBD から
電力を供給するようにしたが、給電線25aのみを備え
たフレキシブルフラットケーブルを使用して、車両ボデ
ィ1aに備えられるバッテリBM から直接電力を供給す
るようにしてもよい。尚、この場合においても、該ケー
ブルは、回転駆動装置10の巻取部18にてスライドド
ア2の開閉移動に同期して巻き取り及び巻き戻しが行わ
れる。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明は、スライドドアが開いている状態であってもスラ
イドドアに配設される電気機器に電力を供給することが
できるスライドドア用給電構造を提供することができ
る。
【0089】又、請求項2〜7に記載の発明によれば、
スライドドアを自動開閉させるスライド駆動手段を備え
た自動車用スライドドア開閉装置であって、スライドド
アが開いている状態であってもスライドドアに配設され
る電気機器に電力を供給することができるとともに、該
電気機器からの制御信号にてスライド駆動手段を制御す
ることができる自動車用スライドドア開閉装置を提供す
ることができる。
【0090】又、請求項8に記載の発明によれば、スラ
イドドアを自動開閉させるスライド駆動手段を備えた自
動車用スライドドア開閉装置であって、スライドドアの
自動開閉の際において該ドアの近傍の人に対する注意力
を向上することができる自動車用スライドドア開閉装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態におけるスライドドアを有
する車両の模式図。
【図2】 スライド駆動装置の概略構成図。
【図3】 回転駆動装置の断面図。
【図4】 巻取部及びスプロケットを示す斜視図。
【図5】 スライドドアの全閉状態における巻取部を示
す説明図。
【図6】 スライドドアの開閉動作中における巻取部を
示す説明図。
【図7】 スライドドアの全開状態における巻取部を示
す説明図。
【図8】 スライドドア開閉装置の電気的構成を示すブ
ロック図。
【図9】 音声発生装置の動作を示す説明図。
【図10】 第2の実施の形態におけるコントローラ間
の通信手段を示すブロック図。
【図11】 別例におけるコントローラ間の通信手段を
示すブロック図。
【図12】 別例におけるスライドドアを有する車両の
模式図。
【図13】 スライド駆動装置の概略構成図。
【符号の説明】
1a…車両ボディ、1b…開口部としての乗降口、2…
スライドドア、3…電気機器及び開閉スイッチとしての
ハンドルスイッチ、4…電気機器としての感圧スイッ
チ、5…電気機器としてのドアロック装置、6…電気機
器としてのドア内コントローラ、7…スライド駆動手段
としてのスライド駆動装置、11…電動モータ、18…
巻取手段としての巻取部、19…信号伝達手段及び通信
ケーブルとしてのフレキシブルフラットケーブル、21
…スライド駆動手段及び音声発生制御手段としてのスラ
イドドアコントローラ、25…共用ケーブル、25a…
給電線、25b…信号線、A〜D…警告音、BD …ドア
内電源としてのドア内バッテリ、BM …電源としてのバ
ッテリ、J1…接続手段としての雄型コネクタ、J2…
接続手段としての雌型コネクタ、KS…開閉スイッチと
してのキーレススイッチ、SP…音声発生手段としての
音声発生装置、T1,T1a…信号伝達手段及び受信手
段としての送受信装置、T2,T2a…信号伝達手段及
び送信手段としての送受信装置、X…充電手段としての
充電装置。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドすることにより開口部(1b)
    を開閉するスライドドア(2)に配設された電気機器
    (3〜6)に対して、該ドア(2)の外部に配設された
    電源(BM )から電力を供給するスライドドア用給電構
    造であって、 前記スライドドア(2)に配設され、前記電気機器(3
    〜6)に対して電力を供給する充電可能なドア内電源
    (BD )と、 前記スライドドア(2)が閉状態のとき、前記電源(B
    M )にてドア内電源(BD )を充電すべく前記電源(B
    M )とドア内電源(BD )とを電気的に接続する接続手
    段(J1,J2)と、 前記接続手段(J1,J2)を介して、前記電源(BM
    )にて前記ドア内電源(BD )を充電する充電手段
    (X)とを備えたことを特徴とするスライドドア用給電
    構造。
  2. 【請求項2】 車両ボディ(1a)に搭載される電源
    (BM )からの電力供給に基づいて、該ボディ(1a)
    に対してスライド可能に支持されるスライドドア(2)
    をスライド駆動し開口部(1b)を開閉するスライド駆
    動手段(7,21等)を備えた自動車用スライドドア開
    閉装置であって、 前記スライドドア(2)に配設され、充電可能なドア内
    電源(BD )と、 前記スライドドア(2)が閉状態のとき、前記電源(B
    M )にてドア内電源(BD )を充電すべく前記電源(B
    M )とドア内電源(BD )とを電気的に接続する接続手
    段(J1,J2)と、 前記スライドドア(2)に配設され、前記ドア内電源
    (BD )からの電力供給に基づいて前記スライド駆動手
    段(7,21等)を制御する制御信号を出力する電気機
    器(3,4)と、 前記電気機器(3,4)から出力される制御信号を前記
    スライド駆動手段(7,21等)に伝達する信号伝達手
    段(19,T1,T2,T1a,T2a)とを備えたこ
    とを特徴とする自動車用スライドドア開閉装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の自動車用スライドドア
    開閉装置において、 前記信号伝達手段は、可撓性を有する通信ケーブル(1
    9)であり、 前記スライドドア(2)の開閉移動に同期して回転して
    該ケーブル(19)の巻き取り及び巻き戻しを行う巻取
    手段(18)を備えたことを特徴とする自動車用スライ
    ドドア開閉装置。
  4. 【請求項4】 車両ボディ(1a)に搭載される電源
    (BM )からの電力供給に基づいて、該ボディ(1a)
    に対してスライド可能に支持されるスライドドア(2)
    をスライド駆動し開口部(1b)を開閉するスライド駆
    動手段(7,21等)を備えた自動車用スライドドア開
    閉装置であって、 前記スライドドア(2)に配設され、前記電源(BM )
    からの電力供給に基づいて前記スライド駆動手段(7,
    21等)を制御する制御信号を出力する電気機器(3,
    4)と、 前記電源(BM )と電気的に接続され、前記電気機器
    (3,4)に対して電力供給を行う給電ケーブル(25
    a)と、 前記スライドドア(2)の開閉移動に同期して回転して
    前記給電ケーブル(25a)の巻き取り及び巻き戻しを
    行う巻取手段(18)と、 前記電気機器(3,4)から出力される制御信号を前記
    スライド駆動手段(7,21等)に伝達する信号伝達手
    段(25b,T1,T2,T1a,T2a)とを備えた
    ことを特徴とする自動車用スライドドア開閉装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の自動車用スライドドア
    開閉装置において、 前記信号伝達手段は、可撓性を有する通信ケーブル(2
    5b)であり、 前記スライドドア(2)の開閉移動に同期して回転して
    該ケーブル(25b)の巻き取り及び巻き戻しを行う巻
    取手段(18)を備えたことを特徴とする自動車用スラ
    イドドア開閉装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の自動車用スライドドア
    開閉装置において、 前記通信ケーブル(25b)及び前記給電ケーブル(2
    5a)は、1本の共用ケーブル(25)にて構成され、 前記巻取手段(18)は、該共用ケーブル(25)を前
    記スライドドア(2)の開閉移動に同期して回転して巻
    き取り及び巻き戻しを行うようにしたことを特徴とする
    自動車用スライドドア開閉装置。
  7. 【請求項7】 請求項2又は4に記載の自動車用スライ
    ドドア開閉装置において、 前記信号伝達手段は、 前記スライドドア(2)に配設され、前記制御信号を電
    波又は光にて送信する送信手段(T2,T2a)と、 前記車両ボディ(1a)に配設され、前記送信手段(T
    2,T2a)から送信された制御信号を受信し前記スラ
    イド駆動手段(7,21等)に出力する受信手段(T
    1,T1a)とを備えたことを特徴とする自動車用スラ
    イドドア開閉装置。
  8. 【請求項8】 車両(1)に搭載される電源(BM )か
    らの電力供給に基づいて、車両ボディ(1a)に対して
    スライド可能に支持されるスライドドア(2)をスライ
    ド駆動し開口部(1b)を開閉するスライド駆動手段
    (7,21等)を備えた自動車用スライドドア開閉装置
    であって、 前記スライドドア(2)を前記スライド駆動手段(7,
    21等)にて開閉させるための開閉指令信号を出力する
    複数個の開閉スイッチ(3,KS)と、 複数種の警告音(A〜D)を発生する音声発生手段(S
    P)と、 前記各開閉スイッチ(3,KS)の開閉操作による開閉
    指令信号に基づいて、各指令信号にそれぞれ対応した警
    告音(A〜D)を前記音声発生手段(SP)にて発生さ
    せる音声発生制御手段(21)とを備えたことを特徴と
    する自動車用スライドドア開閉装置。
JP9332602A 1997-04-02 1997-12-03 スライドドア用給電構造及び自動車用スライドドア開閉装置 Pending JPH11166360A (ja)

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DE19814670A DE19814670B8 (de) 1997-04-02 1998-04-01 Versorgungseinrichtung für eine Schiebetür
US09/054,310 US6108976A (en) 1997-04-02 1998-04-02 Feeder arrangement of sliding door

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017139874A (ja) * 2016-02-03 2017-08-10 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス巻取装置及びハーネス配索構造

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