JPH11165640A - リフトトラック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 左右幅が大きい荷物を荷台（１）に積
込む作業、並びに狭い場所への移動及び方向転換などを
行え、荷積み及び運搬移動など荷役作業性向上を図る。 【解決手段】 荷台（１）をリフトシリンダ（１２）
によって昇降させて荷物の積降し及び運搬を行うリフト
シリンダにおいて、左右車輪（４）を設ける左右台車フ
レーム（５）を左右方向に接離自在に取付けると共に、
左右台車フレーム（５）の左右取付け幅を変更させるト
レッドシリンダ（１８）を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は荷台に荷物を積んで
昇降させたり運搬するリフトトラックに関する。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】従来、マストに昇降自
在に装設させる荷台と、前記マストを支持させる前後輪
を備え、油圧リフトシリンダによって荷台を上昇させて
荷物の積降し作業を行っているが、前後輪を取付ける台
車フレームの左右幅が一定であるから、下降位置の荷台
に荷物を積むとき、荷物の左右幅が左右台車フレームの
間隔によって制限され、左右幅が大きい荷物を荷台に積
む作業を容易に行い得ないと共に、左右台車フレームの
間隔を大きく形成することにより、左右幅が大きい荷物
を荷台に容易に積むことができるが、移動路面左右幅が
狭い場所への移動及び方向転換などが制限され、運搬す
る荷物並びに荷役作業場所が限定される問題があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、荷台
をリフトシリンダによって昇降させて荷物の積降し及び
運搬を行うリフトシリンダにおいて、左右車輪を設ける
左右台車フレームを左右方向に接離自在に取付けると共
に、左右台車フレームの左右取付け幅を変更させるトレ
ッドシリンダを設けたもので、トレッドシリンダ制限に
よって左右台車フレームを離反させることにより、荷台
の荷積み左右幅を拡張し得、左右幅が大きい荷物を荷台
に積込む作業を容易に行い得ると共に、トレッドシリン
ダ制御によって左右台車フレームを接近させることによ
り、移動路面左右幅が狭い場所への移動及び方向転換な
どを容易に行い得、運搬する荷物並びに荷役作業場所が
限定される不具合をなくして荷積み及び運搬移動など荷
役作業性向上を容易に図り得るものである。

【０００４】また、リフトシリンダを駆動する油圧ポン
プを兼用してトレッドシリンダを駆動するように構成し
たもので、リフトシリンダとトレッドシリンダの両方を
同一の油圧ポンプによって作動させ、油圧駆動機構の簡
略化並びに油圧操作性の向上などを容易に行い得るもの
である。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づ
いて詳述する。図１は全体の側面図、図２は同平面図、
図３は拡大平面図、図４は部分拡大側面図、図５は部分
拡大平面図であり、荷物を載せるフォーク型荷台（１）
と、荷台（１）を昇降自在に装設させる左右一対のマス
ト（２）と、マスト（２）を略垂直に立設させるマスト
台（３）と、左右一対の前輪（４）を軸支させる左右台
車フレーム（５）と、前記マスト台（３）左右端部後側
に左右脚フレーム（６）を介して取付ける方向転換自在
型の左右一対の後輪（７）と、前記マスト（２）後面と
脚フレーム（６）上面に一体連結させる補強部材兼用の
取手フレーム（８）を備える。そして、荷台（１）後面
にステー（９）を介してガイドローラ（１０）を回転自
在に設け、Ｃ形鋼製の前記マスト（２）にガイドローラ
（１０）を転動自在に嵌入させ、２本のマスト（２）間
に複数のガイドローラ（１０）を介して荷台（１）を昇
降自在に取付けている。

【０００６】さらに、前記マスト台（３）左右幅中央上
面に油路ベース（１１）を固定させ、該ベース（１１）
上面に油圧リフトシリンダ（１２）を立設させ、該シリ
ンダ（１２）外周に油タンク（１３）を設けると共に、
前記シリンダ（１２）上方側に出入させるピストンロッ
ド（１４）上端にスプロケット（１５）を設け、荷台
（１）に連結させるロードチェン（１６）を前記スプロ
ケット（１５）を介して張設させ、前記ピストンロッド
（１４）の上下動によって荷台（１）を昇降させ、荷台
（１）の荷物積降し作業を行うように構成している。

【０００７】さらに、前記台車フレーム（５）後端側を
Ｌ形に折曲げてマスト台（３）中空部に両側から摺動自
在に嵌入させ、左右台車フレーム（５）を荷台（１）左
右両側に接離自在に取付け、左右前輪（４）のトレッド
を変更自在に形成すると共に、前記マスト台（３）前面
にブラケット（１７）を介して左右の油圧トレッドシリ
ンダ（１８）を取付け、左右トレッドシリンダ（１８）
の各ピストンロッド（１９）先端を左右台車フレーム
（５）にピン（２０）連結させ、また左右台車フレーム
（５）に復動バネ（２１）をピン（２０）連結させ、ト
レッドシリンダ（１８）のピストンロッド（１９）を進
出させて前輪（４）のトレッドを拡張させる一方、復動
バネ（２１）によってピストンロッド（１９）を退入さ
せて前輪（４）のトレッドを縮少させるように構成して
いる。

【０００８】さらに、図３、図４、図６、図７に示す如
く、ポンプハンドル（２２）によって作動させるプラン
ジャ型の油圧ポンプ（２３）と、上昇レバー（２４）操
作によって開閉させる上昇バルブ（２５）と、下降レバ
ー（２６）操作によって開閉させる下降バルブ（２７）
と、吸込バルブ（２８）及びリリーフバルブ（２９）を
設け、油タンク（１３）から吸込バルブ（２８）を介し
て油圧ポンプ（２３）に吸込んだ油を、上昇バルブ（２
５）を介してリフトシリンダ（１２）に圧送させ、ピス
トンロッド（１４）を上動させて荷台（１）を上昇させ
る一方、下降バルブ（２７）を介してリフトシリンダ
（１２）の油を油タンク（１３）に戻し、荷台（１）荷
重によってピストンロッド（１４）を下動させて荷台
（１）を下降させるように構成している。

【０００９】また、拡張レバー（３０）操作によって開
閉させる拡張バルブ（３１）と、縮少レバー（３２）操
作によって開閉させる縮少バルブ（３３）を設け、油タ
ンク（１３）から吸込バルブ（２８）を介して油圧ポン
プ（２３）に吸込んだ油を、拡張バルブ（３１）を介し
てトレッドシリンダ（１８）に圧送させ、ピストンロッ
ド（１９）を進出させて前輪（４）のトレッドを拡張さ
せる一方、縮少バルブ（３３）を介してトレッドシリン
ダ（１８）の油を油タンク（１３）に戻し、復動バネ
（２１）力によってピストンロッド（１９）を退入させ
て前輪（４）のトレッドを縮少させるように構成してい
る。

【００１０】上記から明らかなように、荷台（１）をリ
フトシリンダ（１２）によって昇降させて荷物の積降し
及び運搬を行うリフトシリンダにおいて、左右車輪であ
る前輪（４）を設ける左右台車フレーム（５）を左右方
向に接離自在に取付けると共に、左右台車フレーム
（５）の左右取付け幅を変更させるトレッドシリンダ
（１８）を設け、トレッドシリンダ（１８）制限によっ
て左右台車フレーム（５）を離反させることにより、荷
台（１）の荷積み左右幅を拡張させ、左右幅が大きい荷
物を荷台（１）に積込む作業を行えると共に、トレッド
シリンダ（１８）制御によって左右台車フレーム（５）
を接近させることにより、移動路面左右幅が狭い場所へ
の移動及び方向転換などを行え、運搬する荷物並びに荷
役作業場所が限定される不具合をなくし、荷積み及び運
搬移動など荷役作業性向上を図れると共に、リフトシリ
ンダ（１２）を駆動する油圧ポンプ（２３）を兼用して
トレッドシリンダ（１８）を駆動することにより、リフ
トシリンダ（１２）とトレッドシリンダ（１８）の両方
を同一の油圧ポンプ（２３）によって作動させ、油圧駆
動機構の簡略化並びに油圧操作性の向上などを行えるよ
うに構成している。

【００１１】本実施例は上記の如く構成しているもの
で、前記荷台（１）に地上の荷物を積むとき、または荷
台（１）の荷物を地上に降すとき、下降レバー（２６）
の操作によって荷台（１）が重力によって下降する。こ
のとき、荷台（１）に載せる荷物または荷台（１）上の
荷物の左右幅が大きい場合、拡張レバー（３０）を操作
してトレッドシリンダ（１８）を油圧ポンプ（２３）に
接続させ、ポンプハンドル（２２）の操作によって油圧
ポンプ（２３）を作動させ、トレッドシリンダ（１８）
を駆動して左右台車フレーム（５）を左右外方に離反移
動させ、左右前輪（４）の間隔を荷物の左右幅に応じて
大きく形成し、左右台車フレーム（５）間の地上に荷台
（１）を降して荷物の積降し作業を行う。

【００１２】また、前記荷台（１）に荷物を積んで運搬
するとき、または高所の荷物を荷台（１）に積むとき、
上昇レバー（２４）の操作によってリフトシリンダ（１
２）を油圧ポンプ（２３）に接続させ、ポンプハンドル
（２２）の操作によって油圧ポンプ（２３）を作動さ
せ、リフトシリンダ（１２）を駆動して荷台（１）を上
昇させる。このとき、荷物を運搬する通路（路面）の左
右幅が狭い場合、または方向転換場所が狭い場合、縮少
レバー（３２）の操作によって復動バネ（２１）力によ
り左右台車フレーム（５）を内方に接近移動させ、左右
前輪（４）の間隔を移動路面幅または方向転換場所に応
じて小さく形成し、荷物の運搬または方向転換などを行
う。

【００１３】なお、前記油圧ポンプ（２３）をプランジ
ャ型の手動構造のものによって形成したが、電動モータ
によって駆動するギヤ型またはベーン型の油圧ポンプを
用いて前記各シリンダ（１２）（１８）を作動させるこ
とも行える。

【００１４】

【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、荷台（１）をリフトシリンダ（１２）によって昇降
させて荷物の積降し及び運搬を行うリフトシリンダにお
いて、左右車輪（４）を設ける左右台車フレーム（５）
を左右方向に接離自在に取付けると共に、左右台車フレ
ーム（５）の左右取付け幅を変更させるトレッドシリン
ダ（１８）を設けたもので、トレッドシリンダ（１８）
制限によって左右台車フレーム（５）を離反させること
により、荷台（１）の荷積み左右幅を拡張でき、左右幅
が大きい荷物を荷台（１）に積込む作業を容易に行うこ
とができると共に、トレッドシリンダ（１８）制御によ
って左右台車フレーム（５）を接近させることにより、
移動路面左右幅が狭い場所への移動及び方向転換などを
容易に行うことができ、運搬する荷物並びに荷役作業場
所が限定される不具合をなくして荷積み及び運搬移動な
ど荷役作業性向上を容易に図ることができるものであ
る。

【００１５】また、リフトシリンダ（１２）を駆動する
油圧ポンプ（２３）を兼用してトレッドシリンダ（１
８）を駆動するように構成したもので、リフトシリンダ
（１２）とトレッドシリンダ（１８）の両方を同一の油
圧ポンプ（２３）によって作動させ、油圧駆動機構の簡
略化並びに油圧操作性の向上などを容易に行うことがで
きるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】全体の側面図。

【図２】同平面図。

【図３】同拡大平面図。

【図４】部分拡大側面図。

【図５】部分拡大平面図。

【図６】油圧ベース平面図。

【図７】油圧回路図。

【符号の説明】

（１） 荷台 （４） 前輪 （５） 台車フレーム （１２） リフトシリンダ （１８） トレッドシリンダ （２３） 油圧ポンプ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 荷台をリフトシリンダによって昇降させ
   て荷物の積降し及び運搬を行うリフトシリンダにおい
   て、左右車輪を設ける左右台車フレームを左右方向に接
   離自在に取付けると共に、左右台車フレームの左右取付
   け幅を変更させるトレッドシリンダを設けたことを特徴
   とするリフトトラック。
2. 【請求項２】 リフトシリンダを駆動する油圧ポンプを
   兼用してトレッドシリンダを駆動するように構成したこ
   とを特徴とする請求項１に記載のリフトトラック。