JPH11165594A - 車載用通話音声の遮音装置 - Google Patents

車載用通話音声の遮音装置

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JPH11165594A
JPH11165594A JP9347014A JP34701497A JPH11165594A JP H11165594 A JPH11165594 A JP H11165594A JP 9347014 A JP9347014 A JP 9347014A JP 34701497 A JP34701497 A JP 34701497A JP H11165594 A JPH11165594 A JP H11165594A
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JP
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voice
speaker
sound insulation
vehicle
call
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JP9347014A
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English (en)
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Takafumi Saeki
尚文 佐伯
Akio Ono
陽男 大野
Masahiro Honma
正宏 本間
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】乗車中に電話しても同乗者が聞き取ることがで
きない「車載用通話音声の遮音装置」を提供する。 【解決手段】電話機1の通話音声を通話者以外の同乗者
に聴取不能とする車載用通話音声の遮音装置2であり、
通話音声を集音するマイクロホン21と、聴取不能とす
べき対象座席Sに設けられたスピーカ25と、マイクロ
ホン21に入力された通話音声を逆位相の音声信号に変
換してスピーカ25に出力する位相反転器23とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車電話機や携
帯電話機を用いて乗車中に通話を行う場合に、通話者の
音声を同乗者に聞き取り不能にするための通話音声の遮
音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車電話は飛躍的に普及してお
り、従来のハンドセット電話装置に加え、当該ハンドセ
ット操作時の片手運転を回避するために、ハンズフリー
電話装置も開発されている。こうした自動車電話機の普
及に加え、携帯電話機も爆発的に普及していることもあ
って、乗車中に電話をかける頻度が増加しつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した自
動車電話機や携帯電話機で乗車中に電話すると、同乗者
がいた場合に、通話内容が全て当該同乗者に知られてし
まう。特にハンズフリーセット電話装置では、通話相手
の音声も室内に流れるので、プライバシーの保護や機密
保持の点から何らかの対策が要望されていた。
【0004】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、乗車中に電話しても同乗者
が聞き取ることができない通話音声の遮音装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の車載用通話音声の遮音装置は、電話
機の通話音声を通話者以外の同乗者に聴取不能とする車
載用通話音声の遮音装置において、前記通話音声を集音
するマイクロホンと、聴取不能とすべき対象座席に設け
られたスピーカと、前記マイクロホンに入力された通話
音声を逆位相の音声信号に変換して前記スピーカに出力
する位相反転器とを備えたことを特徴とする。
【0006】車内で電話をかけると通話者の音声は室内
に漏れ、同乗者の耳に入ってしまうが、請求項1記載の
車載用通話音声の遮音装置では、この音声信号をマイク
ロホンで集音し、これを位相反転器で通話音声と逆位相
の音声信号に変換したのち、聴取不能とすべき対象座席
に設けられたスピーカから当該逆位相変換された音声信
号を出力するので、その座席に着座している同乗者に対
しては、通話音声が消音されることになる。これによ
り、機密性やプライバシー性が要求される通話内容の機
密保持がなされることとなり、自動車電話や携帯電話の
普及がより一層期待できる。
【0007】また、上記目的を達成するために、請求項
2記載の車載用通話音声の遮音装置は、電話機の通話音
声を通話者以外の同乗者に聴取不能とする車載用通話音
声の遮音装置において、前記通話音声を集音するマイク
ロホンと、聴取不能とすべき対象座席に設けられたスピ
ーカと、車載されたオーディオ装置と、前記マイクロホ
ンに入力された通話音声を検知すると前記オーディオ装
置を作動させて当該オーディオ装置の出力信号を前記ス
ピーカに出力する手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】車内で電話をかけると通話者の音声は室内
に漏れ、同乗者の耳に入ってしまうが、請求項2記載の
車載用通話音声の遮音装置では、この音声信号をマイク
ロホンで集音し、音声信号を検知すると車載されたオー
ディオ装置を作動させ、聴取不能とすべき対象座席に設
けられたスピーカから、当該オーディオ装置の出力信
号、すなわち音楽などを出力するので、その座席に着座
している同乗者にはオーディオ装置からの出力信号が優
先的に聞こえて、通話音声が打ち消されることになる。
これにより、機密性やプライバシー性が要求される通話
内容の機密保持がなされることとなり、自動車電話や携
帯電話の普及がより一層期待できる。
【0009】請求項1及び2記載の車載用通話音声の遮
音装置において、特に限定されないが、請求項3記載の
車載用通話音声の遮音装置では、前記マイクロホンで集
音された信号から音声信号を認識する音声認識フィルタ
をさらに備えたことを特徴とする。
【0010】室内にマイクロホンを設けると、室内にこ
ぼれる音声信号以外にも、エンジン音や風切り音など室
内外の雑音がマイクロホンに入力されるので、音声信号
に応じた帯域フィルタなどを用いて濾波することによ
り、こうした雑音を除去して音声信号のみを検出するこ
とができる。
【0011】請求項1〜3記載の車載用通話音声の遮音
装置において、特に限定されないが、請求項4記載の車
載用通話音声の遮音装置では、前記スピーカが室内の各
座席に設けられ、聴取不能とすべき対象座席に応じて目
的とする座席のスピーカを選択するスイッチをさらに備
えたことを特徴とする。
【0012】聴取不能としたい同乗者が複数存在する場
合や何れの座席に着座するかが定まっていない場合に
は、少なくともスピーカを各座席に設けておき、その状
況に応じて目的とする座席のスピーカを選択する。この
ように選択スイッチを設けるだけで、目的とする人数や
座席位置に拘わらず通話音声の遮音を達成することがで
き、使い勝手に優れた車載用通話音声の遮音装置を提供
することができる。
【0013】この場合、マイクロホンも室内に複数設
け、目的とする座席に応じて、これらのマイクロホンを
選択するように構成しても良い。
【0014】請求項1〜3記載の車載用通話音声の遮音
装置において、特に限定されないが、請求項5車載用通
話音声の遮音装置は、請求項1〜3の何れかに記載の遮
音装置が室内の各座席に設けられ、聴取不能とすべき対
象座席に応じて目的とする遮音装置を選択するスイッチ
をさらに備えたことを特徴とする。
【0015】聴取不能としたい同乗者が複数存在する場
合や何れの座席に着座するかが定まっていない場合に
は、遮音装置自体を各座席に設けておき、その状況に応
じて目的とする座席の遮音装置を選択する。これによ
り、目的とする人数や座席位置に拘わらず通話音声の遮
音を達成することができ、使い勝手に優れた車載用通話
音声の遮音装置を提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。第1実施形態 図1は本発明の車載用通話音声の遮音装置(以下、単に
遮音装置ともいう。)の第1実施形態を示すブロック
図、図4は同実施形態におけるマイクロホン及びスピー
カの配置の一例を示す室内斜視図である。本実施形態で
は、電話機として汎用携帯電話機1を用いた例を挙げ
る。また、図4において、電話機による通話者が後部座
席S3に座っており、聞かれたくない同乗者が運転手
(座席S1に着座)である場合を例に挙げて説明する。
【0017】本実施形態の遮音装置2は、室内における
電話機1による通話音声を集音するためのマイクロホン
21を有しており、たとえば図4に示すように運転席S
1のヘッドレストの後面に設けられている。このマイク
ロホン21は、本例の場合には電話機1の通話者が後部
右座席S3に座っているので、最も集音し易い運転席S
1の後面に設けたが、本発明ではこれにのみ限定され
ず、電話機1による通話音声が適切に集音できる位置で
あればよい。
【0018】マイクロホン21の入力信号は、音声認識
フィルタ22に送出される。この音声認識フィルタ22
は、人間の音声帯域に応じた帯域フィルタであって、エ
ンジン音や風切り音その他の室内外のノイズを濾波する
目的で設けられている。したがって、携帯電話機1から
信号線などを介して直接的に音声信号を入力する場合や
後述するハンズフリーセットから信号線を介して直接的
に音声信号を入力する場合には、この音声認識フィルタ
22を省略することもできる。
【0019】本例のように汎用携帯電話機1の場合は、
乗車及び降車の度にこうした信号線の取り付け及び取り
外し操作が必要となってきわめて面倒であり、したがっ
てそのまま車内へ持ち込まれて通話が行われることが多
いと考えられる。そうすると、マイクロホン21へは、
音声信号が周囲のノイズとともに入力されることになる
ので、こうした音声認識フィルタ22を設けておくこと
が望ましく、これによりノイズによる遮音機能の誤動作
を防止することができる。
【0020】音声認識フィルタ22により認識された音
声信号は、位相反転器23に送出される。この位相反転
器23は、入力された音声信号を半波長シフトさせて位
相を反転するもので、逆位相とされた音声信号は増幅器
24に送出される。こうした位相反転器としては、オペ
アンプを用いた反転増幅器の他、アダプティブフィルタ
と適応制御アルゴリズムを用いた回路を構成し、スピー
カ25における残差が0となるように適応制御アルゴリ
ズムにてアダプティブフィルタの係数を変更するように
しても良い。
【0021】位相反転器23にて逆位相とされた音声信
号は増幅器24に送出されたのち、スピーカ25から出
力される、このスピーカ25は、図4に示すように、運
転席S1のヘッドレストの側面或いは前面に設けられて
おり、運転手の耳元にスピーカ25からの音声信号が出
力されるようになっている。
【0022】こうした遮音装置2によれば、後部右座席
S3に座った人が、携帯電話機1で通話を始めると、そ
の音声信号がマイクロホン21に入力され、音声認識フ
ィルタ22で認識されたのち、位相反転器23によって
逆位相とされ、この逆位相とされた音声信号は増幅器2
4によって適当な音量に増幅されて、スピーカ25から
運転手の耳元に出力されることになる。運転手には、通
話者からの音声とスピーカ25からの音声とが同時に聞
こえるが、これらの音声信号は図1に示すように逆位相
とされているので、互いに打ち消しあって消音すること
になる。したがって、運転手は何も聞こえなくなる。
【0023】第2実施形態 図2は本発明の車載用通話音声の遮音装置の第2実施形
態を示すブロック図であり、上述した第1実施形態と共
通する部材には同一の符号を付してある。本実施形態で
は、電話機としてハンズフリーセット電話機1を用いた
例を挙げる。また、図4において、電話機1による通話
者が運転手(座席S1に着座)であり、聞かれたくない
同乗者が後部座席S3に座っている場合を例に挙げて説
明する。
【0024】まず、図2に示すハンズフリー電話機1
は、制御回路基板が内蔵された制御器11と、受話器1
2と、送話用マイクロホン13と、受話用スピーカ14
と、アンテナ15とから構成されている。
【0025】送話用マイクロホン13は送受信用ON/
OFFスイッチ(図示せず)とともに運転手の近くに設
置されて、運転手の音声信号を集音する。また、通話相
手からの音声の出力を行うスピーカ14は、たとえば車
載オーディオのスピーカが兼用される。そして、受話器
12を制御器11にセットしたまま、電話をかけるか或
いは相手からかかってくると、運転手の音声信号は送話
用マイクロホン13から入力されて、制御器11により
処理されたのちアンテナ15から相手の電話機に送出さ
れる。一方、相手からの音声信号は、アンテナ15で受
信され、制御器11で処理されたのち、車載オーディオ
スピーカ14から室内に出力される。このように、ハン
ズフリーセット電話機1によれば、運転者はハンドルか
ら手を離すことなく通話することができる。
【0026】こうしたハンズフリー電話機1に対して、
本実施形態の遮音装置2にあっては、そのマイクロホン
21が車載オーディオスピーカ14及び送話用マイクロ
ホン13の近傍に設置されている。車載オーディオスピ
ーカ14の近傍に設けるのは、通話相手の音声信号を集
音するためであり、これに対して、送話用マイクロホン
13の近傍に設けるのは運転手の音声信号を集音するた
めである。なお、運転手の音声信号を集音するために
は、必ずしも送話用マイクロホン13の近傍に限られ
ず、運転手の近傍であればよい。また、マイクロホン2
1は、車載オーディオスピーカ14及び送話用マイクロ
ホン13の近傍のそれぞれに設ける必要はなく、これら
の音声を均等に集音できる室内の位置に一つ設けても良
い。
【0027】また、マイクロホン21に代えて制御器1
1から信号線を介して直接的に音声信号を取り込むよう
に構成しても良い。こうすることで、音声信号を集音効
果が高くなり、また音声認識フィルタ22も省略できる
可能性がある。
【0028】これに対して、スピーカ25は、目的とす
る同乗者の座席のヘッドレストの側面或いは前面に設け
られている。本例では、後部右座席S3に設けられてい
る。
【0029】その他の音声認識フィルタ22、位相反転
器23及び増幅器24の構成は上述した第1実施形態と
同じである。
【0030】このように構成された本実施形態の遮音装
置2によれば、運転席S1に座った運転手が、ハンズフ
リーセット電話機1で通話を始めると、その音声信号が
マイクロホン21に入力され、音声認識フィルタ22で
認識されたのち、位相反転器23によって逆位相とさ
れ、この逆位相とされた音声信号は増幅器24によって
適当な音量に増幅されて、スピーカ25から後部右座席
S3に着座した人の耳元に出力されることになる。この
人には、運転手または車載オーディオスピーカ14から
の音声とスピーカ25からの音声とが同時に聞こえる
が、これらの音声信号は図2に示すように逆位相とされ
ているので、互いに打ち消しあって消音することにな
る。したがって、この人は何も聞こえなくなる。
【0031】第3実施形態 図3は本発明の車載用通話音声の遮音装置の第3実施形
態を示すブロック図であり、上述した第1及び第2実施
形態と共通する部材には同一の符号を付してある。
【0032】本実施形態の遮音装置2は、位相反転器2
3を用いて消音するのではなく、これに代えて、車載オ
ーディオ装置を用いて通話者による音声信号を打ち消す
こととしている。
【0033】すなわち、本実施形態の遮音装置2は、位
相反転器23の代わりに、電源スイッチ26と車載オー
ディオ装置3とを有している。車載オーディオ装置3と
しては、特に限定されず、ラジオやカセットテープ再生
機、CD再生機或いはテレビジョン受像機などを挙げる
ことができる。
【0034】これらの車載オーディオ装置3は、自動車
のバッテリによって作動することから、そのバッテリB
との間に電源スイッチ26が設けられている。そして、
この電源スイッチ26は、音声認識フィルタ22で音声
信号の入力が検出されると通電し、車載オーディオ装置
3を作動させるように構成されている。
【0035】その他のマイクロホン21、音声認識フィ
ルタ22、増幅器24及びスピーカ25の構成は上述し
た第1実施形態と同様であり、マイクロホン21やスピ
ーカ25は目的に応じた箇所に配置されている。
【0036】こうした遮音装置2によれば、たとえば後
部右座席S3に座った人が、携帯電話機1で通話を始め
ると、その音声信号がマイクロホン21に入力される。
この音声信号が音声認識フィルタ22で認識されると、
電源スイッチ26が通電し、これにより車載オーディオ
装置3が作動し、カセットテープ或いはCDの音楽など
が増幅器24によって適当な音量に増幅されて、スピー
カ25から運転手の耳元に出力される。運転手には、通
話者からの音声とスピーカ25からの音楽とが同時に聞
こえるが、スピーカ25からの音楽の音量を高めておく
ことで、通話者の音声が相対的に打ち消され、運転手に
は通話内容が聞こえなくなる。
【0037】第4実施形態 図5は、本発明の車載用通話音声の遮音装置の第4実施
形態を示すブロック図であり、上述した第1〜第3実施
形態と共通する部材には同一の符号を付してある。本実
施形態では、室内の各座席S1〜S4のそれぞれにマイ
クロホン21とスピーカ25とが設けられ、さらにこれ
ら4つのマイクロホン21の選択スイッチ27と、4つ
のスピーカ25の選択スイッチ28とが設けられてい
る。これらの選択スイッチ27,28は手動切替でも自
動切替でも良く、また手動及び自動兼用でも良い。
【0038】その他の音声認識フィルタ22、位相反転
器23及び増幅器24の構成は上述した第1実施形態と
同じである。
【0039】こうした遮音装置2によれば、まず電話機
1を用いて通話する人がどの座席S1〜S4に着座した
かによって選択スイッチ27を切り替え、最も音声信号
の集音に有利なマイクロホン21を選択する。また、通
話内容を聞かれたくない人がどの座席S1〜S4に着座
しているかによって選択スイッチ28を切り替え、スピ
ーカ25からの出力を行う対象を決定する。
【0040】そして、たとえば後部右座席S3に座った
人が電話機1で通話を始め、運転席S1の運転手に通話
内容を聞かれたくない場合には、同図に示すように選択
スイッチ27,28を切り替える。これにより、電話機
1による音声信号が運転席S1に設けられたマイクロホ
ン21に入力され、音声認識フィルタ22で認識された
のち、位相反転器23によって逆位相とされ、この逆位
相とされた音声信号は増幅器24によって適当な音量に
増幅されて、運転席S1に設けられたスピーカ25から
運転手の耳元に出力されることになる。
【0041】運転手には、通話者からの音声とスピーカ
25からの音声とが同時に聞こえるが、これらの音声信
号は逆位相とされているので、互いに打ち消しあって消
音することになる。したがって、運転手は何も聞こえな
くなる。
【0042】このように、本実施形態の遮音装置2によ
れば、目的とする人数や座席位置に拘わらず通話音声の
遮音を達成することができ、使い勝手に優れた車載用通
話音声の遮音装置を提供することができる。また、本実
施形態では、音声認識フィルタ22、位相反転器23及
び増幅器24などを含む装置本体は共通化されているの
で、廉価な遮音装置を提供することができる。
【0043】ちなみに、選択スイッチ27,28は、何
れか一つのマイクロホン21、スピーカ25だけでな
く、同時に複数のマイクロホン21やスピーカ25を選
択できるスイッチとしても良い。
【0044】第5実施形態 図6は、本発明の車載用通話音声の遮音装置の第5実施
形態を示すブロック図であり、上述した第1〜第4実施
形態と共通する部材には同一の符号を付してある。本実
施形態の遮音装置2’では、室内の各座席S1〜S4の
それぞれに、マイクロホン21、音声認識フィルタ2
2、位相反転器23、増幅器24及びとスピーカ25か
らなる遮音装置2が設けられ、さらにこれら4つの遮音
装置2への供給電源を選択する選択スイッチ29が設け
られている。この選択スイッチ29は手動切替でも自動
切替でも良く、また手動及び自動兼用でも良い。
【0045】各遮音装置2のマイクロホン21、音声認
識フィルタ22、位相反転器23、増幅器24及びスピ
ーカ25の構成は上述した第1実施形態と同じである。
【0046】こうした遮音装置2’によれば、通話内容
を聞かれたくない人がどの座席S1〜S4に着座してい
るかによって選択スイッチ29を切り替え、スピーカ2
5からの出力を行う遮音装置2を決定する。
【0047】そして、たとえば運転席S1の運転手に通
話内容を聞かれたくない場合には、同図に示すように選
択スイッチ29を切り替える。これにより、たとえば後
部右座席S3に座った人が電話機1で通話を始めると、
その音声信号が運転席S1に設けられた遮音装置2のマ
イクロホン21に入力され、音声認識フィルタ22で認
識されたのち、位相反転器23によって逆位相とされ、
この逆位相とされた音声信号は増幅器24によって適当
な音量に増幅されて、運転席S1に設けられた遮音装置
2のスピーカ25から運転手の耳元に出力されることに
なる。
【0048】運転手には、通話者からの音声とスピーカ
25からの音声とが同時に聞こえるが、これらの音声信
号は逆位相とされているので、互いに打ち消しあって消
音することになる。したがって、運転手は何も聞こえな
くなる。
【0049】このように、本実施形態の遮音装置2’に
よれば、目的とする人数や座席位置に拘わらず通話音声
の遮音を達成することができ、使い勝手に優れた車載用
通話音声の遮音装置を提供することができる。
【0050】ちなみに、選択スイッチ29は、何れか一
つの遮音装置2だけでなく、同時に複数の遮音装置2を
選択できるスイッチとしても良い。
【0051】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、車内で電話をかけても、同乗者には通話音声
が消音されるので、機密性やプライバシー性が要求され
る通話内容の機密保持がなされることとなり、自動車電
話や携帯電話の普及がより一層期待できる。
【0053】また、請求項2記載の発明によれば、車内
で電話をかけても、同乗者には通話音声が打ち消される
ので、機密性やプライバシー性が要求される通話内容の
機密保持がなされることとなり、自動車電話や携帯電話
の普及がより一層期待できる。
【0054】請求項3記載の発明によれば、マイクロホ
ンへの通話音声と雑音とを的確に識別できるので、遮音
機能の誤動作を防止することができる。
【0055】請求項4及び5記載の発明によれば、目的
とする人数や座席位置に拘わらず通話音声の遮音を達成
することができ、使い勝手に優れた車載用通話音声の遮
音装置を提供することができる。特に請求項4記載の発
明では、選択スイッチを設けるだけでこうした機能を奏
するので、廉価な車載用通話音声の遮音装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車載用通話音声の遮音装置の第1実施
形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の車載用通話音声の遮音装置の第2実施
形態を示すブロック図である。
【図3】本発明の車載用通話音声の遮音装置の第3実施
形態を示すブロック図である。
【図4】第1〜3実施形態におけるマイクロホン及びス
ピーカの配置の一例を示す室内斜視図である。
【図5】本発明の車載用通話音声の遮音装置の第4実施
形態を示すブロック図である。
【図6】本発明の車載用通話音声の遮音装置の第5実施
形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…電話機 2,2’…遮音装置 21…マイクロホン 22…音声認識フィルタ 23…位相反転器 24…増幅器 25…スピーカ 26…入切スイッチ 27,28,29…選択スイッチ 3…オーディオ装置 S1〜S4…座席

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電話機(1)の通話音声を通話者以外の同
    乗者に聴取不能とする車載用通話音声の遮音装置(2)
    において、 前記通話音声を集音するマイクロホン(21)と、聴取
    不能とすべき対象座席(S)に設けられたスピーカ(2
    5)と、前記マイクロホンに入力された通話音声を逆位
    相の音声信号に変換して前記スピーカに出力する位相反
    転器(23)とを備えたことを特徴とする車載用通話音
    声の遮音装置。
  2. 【請求項2】電話機(1)の通話音声を通話者以外の同
    乗者に聴取不能とする車載用通話音声の遮音装置(2)
    において、 前記通話音声を集音するマイクロホン(21)と、聴取
    不能とすべき対象座席(S)に設けられたスピーカ(2
    5)と、車載されたオーディオ装置(3)と、前記マイ
    クロホンに入力された通話音声を検知すると前記オーデ
    ィオ装置を作動させて当該オーディオ装置の出力信号を
    前記スピーカに出力する手段(26)とを備えたことを
    特徴とする車載用通話音声の遮音装置。
  3. 【請求項3】前記マイクロホン(21)で集音された信
    号から音声信号を認識する音声認識フィルタ(22)を
    さらに備えたことを特徴とする請求項1または2記載の
    車載用通話音声の遮音装置。
  4. 【請求項4】前記スピーカ(25)が室内の各座席(S
    1〜S4)に設けられ、聴取不能とすべき対象座席に応
    じて目的とする座席のスピーカを選択するスイッチ(2
    8)をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3の何
    れかに記載の車載用通話音声の遮音装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜3の何れかに記載の遮音装置
    (2)が室内の各座席(S1〜S4)に設けられ、聴取
    不能とすべき対象座席に応じて目的とする遮音装置を選
    択するスイッチ(29)をさらに備えたことを特徴とす
    る車載用通話音声の遮音装置(2’)。
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