JPH11165509A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH11165509A
JPH11165509A JP9331983A JP33198397A JPH11165509A JP H11165509 A JPH11165509 A JP H11165509A JP 9331983 A JP9331983 A JP 9331983A JP 33198397 A JP33198397 A JP 33198397A JP H11165509 A JPH11165509 A JP H11165509A
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JP
Japan
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block
sipe
pneumatic tire
shaped land
tread
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JP9331983A
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English (en)
Inventor
Seiji Koide
征史 小出
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Bridgestone Corp
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 夏冬関係なく連続して装着できる空気入りタ
イヤを提供することを目的とする。 【解決手段】 空気入りタイヤ10は、トレッド12に
ブロック18を形成している。トレッド端面12aと主
溝14aとの間およびトレッド端面12bと主溝14c
との間にサイプ入りブロック18aが配設されるととも
に、主溝14aと主溝14cとの間にサイプ無しブロッ
ク18bが配設されている。このように構成される空気
入りタイヤ10は、ブロック18の踏面側の総面積に対
するサイプ入りブロック18aの踏面側の総面積の比率
が50%(20%以上70%以下)であるため、十分な
氷上性能を発揮するとともに、偏摩耗も良好に抑制す
る。したがって、夏冬問わず装着することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一年を通じて安定
した性能を発揮する空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の空気入りタイヤは、主に氷雪路面
で使用されるスタッドレスタイヤと、それ以外の場合に
使用されるノーマルタイヤに大きく分類することができ
る。
【0003】スタッドレスタイヤは、トレッド表面に設
けられたブロックにサイプを多数設けることによって、
ブロックのエッヂ成分を実質的に増大させ、氷上の薄い
水膜を切ることによってグリップ力を確保している。
【0004】ノーマルタイヤは、十分に高いブロック剛
性によってドライ操縦安定性を確保するように製造され
ている。したがって、ブロック剛性を弱めることになる
サイプの数は少なく、スタッドレスタイヤに較べて氷上
性能の点においては劣る。
【0005】そこで、寒冷地では、冬季にスタッドレス
タイヤを使用し、夏季にノーマルタイヤに交換すること
で季節による路面状況の変化に対応している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような使用方法は少なくとも年二回、手間のかかるタイ
ヤ交換を利用者に強いることになるし、使用中に季節が
変わってしまった場合には交換したタイヤを保管してお
かなければならいないという問題も引き起こしていた。
特に都市圏では交換したタイヤの保管場所を確保するの
も容易ではない。
【0007】本発明は係る事実を考慮して、一年を通じ
て交換することなく使用できる空気入りタイヤを提供す
ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の作用を説明する
ために、サンプルを用いて以下に述べる氷上性能試験を
行い、空気入りタイヤを実際に車両に装着して耐偏摩耗
性およびウェット性能の試験を行った。その試験結果を
図2、図3のグラフに示す。
【0009】氷上性能試験は、285mm*105mm
のゴム板の上に長さ30mm*幅20mm*高さ10m
mのブロックを等間隔で32個(4列*8列)配置した
パターンのサンプルを用いて行われた。このサンプルを
接地圧2.5kgf/cm2で時速20km/hで回転
する氷盤に押しつけて、その時生じる抵抗力より動摩擦
係数μを算出し、これを氷上性能とした。
【0010】図2には、ブロック全体に占めるサイプ入
りブロックの比率(面積率)に対する氷上性能の変化が
示されている。氷上性能は、面積率0%、すなわち、全
てのブロックがサイプ無しの場合の氷上性能を100と
して指数表示している。指数が大きい程、氷上性能が良
好であることを示す。
【0011】図2のグラフが示すように、面積率が20
%を超える付近から氷上性能が急激に向上している。
【0012】偏摩耗試験は、空気入りタイヤ(タイヤサ
イズ:185/70R14)を車両に装着して行った。
空気入りタイヤの内圧2.0kgf/cm2 で走行距離
が2000kmに達した時点の空気入りタイヤの偏摩耗
段差の最大値を計測し、その逆数を耐偏摩耗性とした。
【0013】図2には、ブロックに占めるサイプ入りブ
ロックの比率(面積率)の変化に対する耐偏摩耗性の変
化が示されている。耐偏摩耗性も、面積率0%、すなわ
ち、全てのブロックがサイプ無しの場合の耐偏摩耗性を
100として指数表示している。指数が大きい程、偏摩
耗を抑制することを示す。
【0014】図2のグラフが示すように、面積率が70
%を超える付近から耐偏摩耗性が急激に低下している。
【0015】ウェット性能試験も、偏摩耗試験と同様の
タイヤによって試験を行った。このタイヤを車両に装着
し、水深10mmのウェット路面を時速60km/hで
走行中に急ブレーキをかけて制動距離を測定する。この
制動距離の逆数をウェット性能とした。
【0016】図3には、それぞれ面積率30%、50
%、70%の場合のサンプルにおいて、ブロックの配置
状態に対するウェット性能の変化が示されている。
【0017】横軸は、ショルダーリブ列Sにおけるサイ
プ入りブロックの比率(面積率)As/Bsからセンタ
ーリブ列Cにおけるサイプ入りブロックの比率(面積
率)Ac/Bcを引いたものを表す。すなわち、As/
Bs−Ac/Bc=0でサイプ入りブロックの配置状態
が全体的に均一であることを示し、+側に行くに従って
ショルダーリブ列S側にサイプ入りブロックが偏って配
設されていることを示し、−側に行くに従ってセンター
リブ列C側にサイプ入りブロックが偏って配設されてい
ることを示す。
【0018】縦軸は、面積率が50%でAs/Bs−A
c/Bc=0のサンプルのウェット性能を100として
指数表示している。指数が大きい程、ウェット性能が良
好であることを示す。
【0019】図3に示すように、As/Bs−Ac/B
c=0.2、すなわち、ショルダーリブ列Sのサイプ入
りブロックの面積率がセンターリブ列Cのサイプ入りブ
ロックの面積率よりも20%大きい辺りからウェット性
能が急激に増加している。
【0020】この試験結果に基づいて本発明の作用を説
明する。請求項1に記載の発明では、トレッド表面に複
数のブロック状陸部が形成された空気入りタイヤにおい
て、サイプが設けられたブロック状陸部と、サイプが設
けられていないブロック状陸部が混在しており、サイプ
が設けられたブロック状陸部の踏面の総面積をA、全て
のブロック状陸部の踏面の総面積をBとすると、0.2
≦A/B≦0.7の関係を満たすことを特徴とする。
【0021】図2に示すように、ブロック状陸部の踏面
の総面積Bに対するサイプを設けたブロック状陸部の踏
面の総面積Aの比率(面積率)A/Bに対する氷上性能
の変化を調べてみると、面積率A/Bが20%の付近よ
り急激に上昇する。すなわち、0.2≦A/Bを満たせ
ば氷上性能に優れたタイヤとなる。
【0022】一方、図2に示すように、面積率A/Bに
対する耐偏摩耗性を調べてみると、面積率A/Bが70
%から急激に悪化する。したがって、A/B≦0.7を
満たせば偏摩耗を良好に抑制するタイヤとなる。
【0023】すなわち、0.2≦A/B≦0.7の関係
を満たすタイヤは、優れた氷上性能を発揮するととも
に、偏摩耗も良好に抑制することができ、オールシーズ
ン交換することなく使用できる。
【0024】請求項2に記載の発明では、請求項1記載
の発明において、トレッド表面に周方向溝が複数設けら
れている空気入りタイヤにおいて、タイヤ幅方向におけ
る第1と第2のトレッド端と前記第1と第2のトレッド
端に最も近い第1と第2の周方向溝との間にそれぞれ位
置するショルダーリブ列に設けられたブロック状陸部の
踏面の総面積をBs、その中のサイプが設けられたブロ
ック状陸部の踏面の総面積をAsとするとともに、前記
第1と第2の前記周方向溝の間に位置するセンターリブ
列に設けられたブロック状陸部の踏面の総面積をBc、
その中のサイプが設けられたブロック状陸部の踏面の総
面積をAcとすると、As/Bs−Ac/Bc≧0.2
の関係を満たすことを特徴とする。
【0025】図3に示すように、ショルダーリブ列にお
ける面積率As/Bsと、センターリブ列における面積
率Ac/Bcとの差(As/Bs−Ac/Bc)が少な
くとも20%を超えたところから、ウェット性能が急激
に上昇する。これは、ブロック状陸部全体の面積率A/
Bが30%、50%、70%のいずれにおいても同様で
ある。したがって、As/Bs−Ac/Bc≧0.2の
関係を満たす空気入りタイヤであれば、ウエット性能が
特に良好になる。
【0026】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の発明において、サイプを設けたブロ
ック状陸部の周方向および幅方向において隣接する位置
には、サイプが設けられていないブロック状陸部が配設
されることを特徴とする。
【0027】表2に示すように、トレッド表面に配設さ
れたブロック状陸部の配列パターンが図7(比較例
2)、図1(実施例1)、図4(実施例2)、図5(実
施例3)に示すものである空気入りタイヤの偏摩耗試験
(比較例2の偏摩耗段差の最大値を100とした指数表
示であり、値が小さい程、偏摩耗が抑制されたことを示
す)の結果である。表2に示されるように、サイプが設
けられたブロック状陸部の周方向および幅方向に隣接す
るブロック状陸部にサイプが設けられていない空気入り
タイヤ(実施例2、3)は、隣接する部分にサイプが設
けられたブロック状陸部が配設される空気入りタイヤ
(比較例2、実施例1)に較べて偏摩耗を抑制する。
【0028】これは、ブロック状陸部にサイプが設けら
れることにより、ブロック状陸部の剛性が低下し、倒れ
込みが発生して偏摩耗(ヒール・アンド・トゥ摩耗)が
発生するが、周方向、幅方向に隣接するブロック状陸部
が剛性の高いサイプ無しブロック状陸部であれば、隣接
するブロック状陸部によってサイプ入りブロック状陸部
が支持され、倒れ込みを抑制することができる。したが
って、偏摩耗が抑制されると考えられる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態に係る空気
入りタイヤを図1〜図3を参照して説明する。
【0030】図1に示すように、本実施形態の空気入り
タイヤ10のトレッド12には、タイヤ周方向(矢印A
方向、以下A方向という)に沿って延びる主溝14と、
タイヤ幅方向(矢印B方向、以下B方向という)に沿っ
て延びるラグ溝16によって区画されたブロック18が
複数形成されている。
【0031】主溝14の中、一方のトレッド端12aと
最もトレッド端12a側に形成された主溝14aとの間
の位置(以下、ショルダーリブ列という)Sには、両側
開口サイプである横サイプ20が4本平行に設けられた
ブロック(以下、サイプ入りブロックという)18aが
配設されている。他方のトレッド端12bと最もトレッ
ド端12b側に形成された主溝14cとの間のショルダ
ーリブ列Sにも同様にブロック18aが配設されてい
る。
【0032】また、主溝14aと主溝14cの間の位置
(以下、センターリブ列という)Cには、サイプが設け
られていないブロック(以下、サイプ無しブロックとい
う)18bが配設されている。
【0033】このように構成される空気入りタイヤ10
は、ブロック18の中、サイプ入りブロック18aの占
める面積率が50%(≧20%)であるから、図2のグ
ラフに示されるように、十分に良好な氷上性能を発揮す
る。
【0034】また、空気入りタイヤ10は、ブロック1
8の中、サイプ入りブロック18aの占める面積率が5
0%(≦70%)であるから、図2のグラフに示される
ように、十分に良好な耐偏摩耗性を発揮する。
【0035】さらに、空気入りタイヤ10の場合、全体
の面積率A/Bが0.5(50%)であり、ショルダー
リブ列Sの面積率As/Bsが1(100%)、センタ
ーリブ列Cの面積率Ac/Bcが0(0%)であるた
め、As/Bs−Ac/Bc=1となる。したがって、
図3のグラフに示すように、ウェット性能が面積率A/
B=0.5(50%)の中では最大となり、優れたウェ
ット性能を示すことがわかる。
【0036】このように、本実施形態の空気入りタイヤ
10では、ブロック18全体に対するサイプ入りブロッ
ク18aの面積率を50%にしたため、優れた氷上性能
を発揮することと、偏摩耗を良好に抑制するということ
を両立させることができる。したがって、空気入りタイ
ヤ10をオールシーズン使用することが可能である。
【0037】さらに、サイプ入りブロックをショルダー
リブ列Sにのみ配設してAs/Bs−Ac/Bc=1と
したため、ウェット性能も非常に良好である。
【0038】次に、第2の実施形態について図4を参照
して説明する。第1の実施形態と同様の構成要素には、
同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0039】図4に示すように、空気入りタイヤ22
は、サイプ入りブロック18aとサイプ無しブロック1
8bをA方向、B方向ともに交互に配設したものであ
る。したがって、各サイプ入りブロック18aのA方
向、B方向において隣接するブロックは、全てサイプ無
しブロック18bということになる。
【0040】この空気入りタイヤ22も第1実施形態と
同様に面積率が50%であるため、優れた氷上性能を発
揮することと、偏摩耗を良好に抑制するということを両
立させることができる。
【0041】続いて、第3の実施形態について図5を参
照して説明する。第1および第2の実施形態と同様の構
成要素には、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を
省略する。
【0042】空気入りタイヤ24は、ショルダーリブ列
Sにサイプ入りブロック18aとサイプ無しブロック1
8bを周方向に交互に配設し、センターリブ列Cにサイ
プ無しブロック18bのみを配設したものである。
【0043】この空気入りタイヤ24も面積率が25%
(20%≦25%≦70%)であるため、優れた氷上性
能を発揮することと、偏摩耗を良好に抑制するというこ
とを両立させることができる。
【0044】また、空気入りタイヤ24の全体の面積率
が0.25(25%)であり、ショルダーリブ列Sの面
積率が0.5(50%)、センターリブ列Cの面積率が
0(0%)であるため、As/Bs−Ac/Bc=0.
5となり、優れたウェット性能を示すことができる。
【0045】次に、実際のタイヤを使用して行った操縦
安定性能、氷上ブレーキ性能、ウェット性能の試験につ
いてに表1を参照して説明する。
【0046】タイヤのサイズは、185/70R14で
ある。一連の試験で使用する比較例1のタイヤは、図6
に示すように、空気入りタイヤ26のブロック18が全
てサイプ無しブロック18bで構成されているものであ
り、比較例2のタイヤは、図7に示すように、空気入り
タイヤ28のブロック18が全てサイプ入りブロック1
8aで構成されているものである。実施例1〜3は、そ
れぞれ第1〜第3実施形態の空気入りタイヤ10、2
2、24である。
【0047】操縦安定性能試験は、タイヤを車両に装着
し、ドライな路面状態であるテストコースを熟練テスト
ドライバーに走行してもらい、フィーリング評価によっ
て判定した。点数の大きい方が操縦安定性能が良好であ
ることを示す。
【0048】氷上ブレーキ試験は、タイヤを車両に装着
し、氷路面を時速20km/hで走行中に急ブレーキを
かけて制動距離を測定する。試験結果は、制動距離の逆
数を指数として氷上性能を表す。指数が大きいほど氷上
ブレーキ性能が良好であることを示す。
【0049】ウェット性能試験は、タイヤを車両に装着
し、水深10mmのウェット路面を時速60km/hで
走行中に急ブレーキをかけて制動距離を測定する。試験
結果は、制動距離の逆数を指数としてウェット性能を表
す。指数が大きいほどウェット性能が良好であることを
示す。
【0050】いずれの試験も比較例1のタイヤの試験結
果を100とした指数表示である。
【0051】
【表1】
【0052】表1に示すように、実施例1〜3のタイヤ
は、サイプ入りブロック18aを有しているにも拘わら
ず、ドライ路面の操縦安定性において優れる比較例1の
タイヤに近い高い操縦安定性を有する。
【0053】また、実施例1〜3のタイヤはサイプ無し
ブロック18bを多数備えているにも拘わらず、氷上ブ
レーキ性能、ウェット性能において優れる比較例2のタ
イヤに近い高い氷上ブレーキ性能、ウェット性能を有す
る。
【0054】このように、実施例1〜3のタイヤは、比
較例1、2と異なりドライ路面の操縦安定性、氷上ブレ
ーキ性能、ウェット性能のいずれにおいても高いレベル
を維持しており、寒冷地であっても一年を通じて車両に
使用することができる。
【0055】なお、実施例1〜3のタイヤの中で、操縦
安定性が最も高いのが実施例3であるのはサイプ入りブ
ロック18aの面積率が低い、つまり剛性の高いサイプ
無しブロック18bの比率が高いためと考えられる。
【0056】また、実施例1〜3のタイヤの中でウェッ
ト性能が最も高いのが実施例1であるのは、ショルダー
リブ列Sに配設されたサイプ入りブロック18aの面積
率が高いため、排水性能が高いためと考えられる。
【0057】次に偏摩耗試験について表2を参照して説
明する。空気入りタイヤを内圧2.0kgf/cm2
車両に装着し、走行距離が2000kmに達した時点で
空気入りタイヤの偏摩耗段差の最大値を測定し、比較例
2の値を100とした指数表示である。指数が小さいほ
ど段差が小さい、すなわち偏摩耗を抑制したことを示
す。
【0058】
【表2】
【0059】表2に示すように、実施例2、3ともに比
較例2、実施例1に較べて偏摩耗が抑制されていること
がわかる。これは、各サイプ入りブロック18aに対し
てA方向、B方向に隣接するブロック18が剛性の高い
サイプ無しブロック18bであるため、サイプ入りブロ
ック18aの倒れ込みが抑制され、偏摩耗が抑制される
と考えられる。したがって、実施例3のタイヤのよう
に、各サイプ入りブロック18aの周囲にある全てのブ
ロック18(斜めに隣接するブロック18を含む)がサ
イプ無しブロック18bの場合には、偏摩耗が一層抑制
される。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は上記構成とした
ので、偏摩耗が良好に抑制されるとともに優れた氷上性
能が維持されるので、夏冬で交換することなく一年を通
じて使用できる。
【0061】請求項2記載の本発明は請求項1記載の本
発明において上記構成としたので、優れたウェット性能
を発揮する。
【0062】請求項3記載の本発明は請求項1または2
記載の本発明において上記構成としたので、偏摩耗を一
層抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤの
トレッドの平面図である。
【図2】本発明に係る全てのブロックの総面積に対する
サイプが設けられたブロックの総面積の比率と氷上性能
および耐偏摩耗性の関係を示す図である。
【図3】本発明に係るショルダーリブ列およびセンター
リブ列のそれぞれに配設された全てのブロックの総面積
に対するサイプが設けられたブロックの総面積の各比率
の差とウェット性能の関係を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤの
トレッドの平面図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る空気入りタイヤの
トレッドの平面図である。
【図6】比較例1に係る空気入りタイヤのトレッドの平
面図である。
【図7】比較例2に係る空気入りタイヤのトレッドの平
面図である。
【符号の説明】
10、22、24 空気入りタイヤ 12 トレッド 14 主溝(周方向主溝) 18 ブロック(ブロック状陸部) 20 横サイプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド表面に複数のブロック状陸部が
    形成された空気入りタイヤにおいて、 サイプが設けられたブロック状陸部と、サイプが設けら
    れていないブロック状陸部が混在しており、サイプが設
    けられたブロック状陸部の踏面の総面積をA、全てのブ
    ロック状陸部の踏面の総面積をBとすると、 0.2≦A/B≦0.7 の関係を満たすことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 トレッド表面に周方向溝が複数設けられ
    ている空気入りタイヤにおいて、 タイヤ幅方向における第1と第2のトレッド端と前記第
    1と第2のトレッド端に最も近い第1と第2の周方向溝
    との間にそれぞれ位置するショルダーリブ列に設けられ
    たブロック状陸部の踏面の総面積をBs、その中のサイ
    プが設けられたブロック状陸部の踏面の総面積をAsと
    するとともに、前記第1と第2の前記周方向溝の間に位
    置するセンターリブ列に設けられたブロック状陸部の踏
    面の総面積をBc、その中のサイプが設けられたブロッ
    ク状陸部の踏面の総面積をAcとすると、 As/Bs−Ac/Bc≧0.2 の関係を満たすことを特徴とする請求項1記載の空気入
    りタイヤ。
  3. 【請求項3】 サイプを設けたブロック状陸部の周方向
    および幅方向において隣接する位置には、サイプが設け
    られていないブロック状陸部が配設されることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7819153B2 (en) * 2006-11-08 2010-10-26 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Tire including concave recesses in a circumferential tread
US8006729B2 (en) * 2005-06-10 2011-08-30 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatic tire with tread having fine grooves
JP2014218108A (ja) * 2013-05-02 2014-11-20 株式会社金星 雪面兼用キャスターおよび雪面兼用運搬車

Cited By (4)

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