JPH11165432A - 画像記録方法及び装置 - Google Patents

画像記録方法及び装置

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JPH11165432A
JPH11165432A JP25342398A JP25342398A JPH11165432A JP H11165432 A JPH11165432 A JP H11165432A JP 25342398 A JP25342398 A JP 25342398A JP 25342398 A JP25342398 A JP 25342398A JP H11165432 A JPH11165432 A JP H11165432A
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line
image
light
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JP25342398A
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English (en)
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Nobuo Matsumoto
伸雄 松本
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録材料の搬送ムラ等に起因する画質劣化を
なくすとともに、取扱いを容易にする。 【解決手段】 ロール形態の記録材料10は、所定サイ
ズの記録シート10aにカッター13で切断される。こ
の記録シート10aは、搬送ベルト14でステージ台1
7に搬送され、この上に吸着保持される。ライン画像発
生装置25からのライン状の記録光は記録シート10a
に投射され、1ライン分の画素が記録シート10aに記
録される。ライン画像発生装置25は、移動機構26に
よって副走査方向に一定速度で移動し、停止中の記録シ
ート10aに1フレーム分の画像を線順次記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録材料に画像を
線順次露光する画像記録方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】画像記録方法としては、面一括方式と線
順次方式と点順次方式が知られている。面一括方式は、
1フレーム分の画像を一度に記録材料(例えば感光材
料)に記録するものであり、線順次方式は1フレーム分
の画像を1ラインずつ記録材料に記録するものである。
点順次方式は画像を点に分解し、一点ずつ記録するもの
である。
【0003】面一括方式は、写真フイルムの画像を投影
レンズで感光材料(例えば印画紙)に投影し、1フレー
ム分の画像を一度に感光材料に焼付露光する写真プリン
タに広く用いられている。他方、線順次方式は、原稿の
画像をライン光で走査照明し、その反射光を回転中の感
光ドラムに照射して感光ドラム上に静電画像を形成し、
これをトナーで現像してから普通紙に転写・定着する複
写機に広く用いられている。また点順次方式はインクを
液滴状で吐出するヘッドを主走査方向(記録材料の幅方
向)に動かしながら、ヘッド移動方向に直交する副走査
方向に搬送される記録材料上にインクドットを順次配置
して画像を記録するインクジェットプリンタ等に用いら
れている。
【0004】また、原画から光学的な画像を形成する光
学装置の他に、液晶表示装置,CRT,マイクロミラー
装置,レーザースキャナー,発光表示装置等の、電気的
画像信号をもとに光学画像を形成する画像発生手段を用
いて、画像を感光材料に記録することも知られている。
また電気的画像信号をもとに、光やインク以外にも、X
線、紫外線、赤外線、電子線等の電磁線や、粉状、気体
状の着色剤を記録材料に投射ないし噴射して、画像又は
潜像を記録するものが知られている。この電気的画像信
号をもとに画像を形成する装置の場合も、フレーム画像
を発生して面一括記録するものと、ライン画像を発生し
て線順次記録するものと、分割した点画像を発生して点
順次記録するものとがある。
【0005】電気信号をもとに画像を形成する装置で
は、解像度を高めるにはドット(画素)を記録するため
のピクセルの個数を非常に多くすることが必要となるか
ら、面一括方式では画像発生部が極めて複雑で高価なも
のとなる。また点順次方式は主走査機構が必要な上、速
度が遅いという問題点がある。そこで、面一括方式に比
べてプリント速度は遅いが、安価に提供することがで
き、また点順次方式に比べてはプリント速度が速いとい
う点から線順次方式が有利である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】電気信号をもとに線順
次方式で画像を形成する場合では、ライン画像発生部を
停止した状態で、シート状の記録材料を副走査方向に一
定速度で移動させている。この記録材料の搬送には、記
録材料をニップして搬送する搬送ローラ対が用いられる
ことが多い。例えば、ライン露光位置の前後に2組の搬
送ローラ対を配置し、記録材料の平面性を確保しながら
記録材料を搬送する。
【0007】しかし、この搬送ローラ対の場合に、搬送
ローラでニップされた部分は、画像記録に利用すること
ができない余白となるから、材料の無駄が多い。また、
搬送ローラ対では記録材料の多様な表面状態により搬送
ローラ対がスリップすることがあり、記録材料の安定し
た搬送が困難である。このスリップが発生すると、記録
ムラが発生したり、あるいは記録材料の平面性が悪化し
て鮮鋭度が低下したりするため、高画質の画像を形成す
ることができなくなる。更に、記録材料の厚みが変わる
と、搬送ローラ対の間隔を調整することが必要となり、
取り扱いが面倒である。
【0008】本発明は、記録材料の無駄をなくすととも
に、高画質の画像を記録することができる画像記録方法
及び装置を提供することを目的とする。
【0009】本発明は、記録材料の厚みや摩擦係数、縦
弾性係数等の物性値やサイズが変わっても支障がないよ
うにした取扱の容易な画像記録方法及び装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】本発明は、可動部分が小さく、構成が簡単
でかつ安価な画像記録装置を提供することを目的とす
る。
【0011】本発明は、面露光と線順次露光の両方が可
能な画像記録装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の方法では、記録材料を所定の記録位
置に静止保持し、主走査方向の少なくとも1ライン記録
分の電磁線又は着色剤を前記記録位置に静止中の記録材
料に向けて投射ないし噴射し、この少なくとも1ライン
記録分の電磁線又は着色剤の記録材料にたいする投射な
いし噴射位置を、主走査方向と直交する副走査方向に所
定速度で移動して、静止中の記録材料上に1フレーム分
の画像を線順次で記録することを特徴としている。
【0013】請求項2記載の装置では、記録材料を所定
の記録位置に静止保持する保持手段と、主走査方向の少
なくとも1ライン記録分の電磁線又は着色剤を前記記録
位置に静止中の記録材料に向けて投射ないし噴射するラ
イン画像発生手段と、この少なくとも1ライン記録分の
電磁線又は着色剤の記録材料にたいする投射ないし噴射
位置を、主走査方向と直交する副走査方向に所定速度で
移動して、静止中の記録材料上に1フレーム分の画像を
線順次で記録する走査手段とを設けたことを特徴として
いる。
【0014】請求項3記載の装置では、前記保持手段が
記録材料を記録位置に吸着して平坦に保持することを特
徴としている。
【0015】請求項4記載の装置では、前記走査手段
は、前記ライン画像発生手段を前記静止中の記録材料の
記録面と平行でかつ前記副走査方向に所定速度で移動し
て、前記電磁線又は着色剤の記録材料にたいする投射な
いし噴射位置を移動することを特徴としている。
【0016】請求項5記載の装置では、前記電磁線は記
録光であり、前記記録材料は感光材料であることを特徴
としている。
【0017】請求項6記載の装置では、前記走査手段
は、前記ライン画像発生手段からの記録光をコ字形に反
射し、前記感光材料の記録面と平行に進行させる第1ミ
ラー手段と、この第1ミラー手段からの前記記録光を直
角に折り曲げて前記感光材料に入射させる第2ミラー手
段と、前記第1ミラー手段を一定速度で前記感光材料の
記録面と平行な方向に直線移動させる第1ミラー移動手
段と、前記第2ミラーを第1ミラー手段と同じ方向に前
記一定速度の二倍の速度で直線移動させる第2ミラー移
動手段とからなることを特徴としている。
【0018】請求項7記載の装置では、第1ミラー手段
は、入射光軸に対して45度にそれぞれ配置した2個の
ミラーで構成したことを特徴としている。
【0019】請求項8記載の装置では、走査手段は、ラ
イン画像発生手段からの記録光を記録材料に向けて反射
するミラーと、このミラーを前記ライン画像発生手段と
露光点で規定される光軸上を平行移動させるミラー移動
手段とから構成したことを特徴としている。
【0020】請求項9記載の装置では、走査手段は、ラ
イン画像発生手段からの記録光を記録材料の記録面と平
行に反射する第1ミラー面とこの第1ミラー面で反射し
た前記記録光を前記感光材料に向けて反射する第2ミラ
ー面とを有する反射手段と、この反射手段を一定速度で
前記感光材料の記録面と平行に直線移動させるミラー移
動手段とから構成したことを特徴としている。
【0021】請求項10記載の装置では、走査手段は、
ライン画像発生手段からの記録光を感光材料の記録面と
平行に反射する第1ミラーと、この第1ミラーからの光
を前記感光材料に向けて反射する第2ミラーと、前記感
光材料の記録面を基準とした高さが変化するように、前
記第1ミラーをその入射光軸に沿って平行移動させる第
1ミラー移動手段と、前記感光材料の記録面を基準とす
る高さを第1ミラーと同じに保ちながら第1ミラーとの
間隔が変わるように第2ミラーを移動させる第2ミラー
移動手段とから構成したことを特徴としている。
【0022】請求項11記載の装置では、写真フイルム
の画像を感光材料上に面露光するための面露光手段を更
に設けたことを特徴としている。
【0023】
【作用】画像記録中は記録材料を停止した状態に保ち、
1ライン分の電磁線または着色剤を副走査方向に走査し
て、停止中の記録材料を線順次記録する。記録中に記録
材料を副走査方向に搬送するための搬送ローラ対が不要
となり、この搬送ローラ対に起因する問題点、例えば取
扱の複雑さ,材料の無駄,画質劣化等を解決する。ま
た、1枚又は2枚の小さなミラーを移動して記録光を走
査するから、構成が簡単でかつ安価となる。
【0024】
【発明の実施の形態】図16に示す本発明の概念図にお
いて、記録材料10は、記録面を外側にした状態で巻芯
11に巻かれている。このロール形態の記録材料10
は、給紙ローラ対12にニップされて引き出され、カッ
ター13によって所定の長さに切断される。シート状に
切断された記録シート10aは、給紙ローラ対12の回
転によって搬送ベルト14へ送られる。
【0025】搬送ベルト14は、ステージ台17の前後
に配置したローラ18,19と、ステージ台17の下方
に配置したローラ20とに三角形に掛けられている。ロ
ーラ18は駆動ローラとして用いられ、モータ21によ
って回転される。搬送ベルト14には、記録シート10
aを吸引するための多数の吸引孔14aが形成されてい
る。
【0026】ステージ台17は箱形をしており、真空ポ
ンプ22によって内部が吸引される。また、ステージ台
17は、平らな上部に複数のスリット17aが平行に形
成されており、このスリット17aに重なっている吸引
孔14aを介して記録シート10aを吸引する。このス
テージ台17と、吸引孔付き搬送ベルト14とによっ
て、記録シート保持部が構成され、記録シート10aが
平坦な搬送ベルト14上に密着して、良好な平面性が確
保される。
【0027】ライン画像発生装置25は、主走査方向に
伸びた1ラインないし複数ラインを記録するための電磁
線(光、紫外線等)または液体状、粉状、気体状の着色
剤(インク等)を順番に発生する。このライン画像発生
装置25は、記録中に移動機構26によって、矢線で示
す副走査方向に一定速度V1で移動する。このライン画
像発生装置25と移動機構26によって、線順次記録部
が構成される。
【0028】移動機構26は、ナットとネジ軸とからな
るネジ送り機構,エンドレスベルト,ワイヤー巻取り装
置等が用いられる。ネジ送り装置の場合にはナットにラ
イン画像発生装置25が取り付けられ、エンドレスベル
トの場合にはその一部にライン画像発生装置25が取り
付けられる。ワイヤー巻き取り装置では、ライン画像発
生装置25の一端にワイヤーの先端が固定され、他端に
戻し用のバネが掛けられており、ワイヤーが巻かれたと
きにバネに抗してライン画像発生装置25が移動する。
なお、符号31は、記録シート10aの先端を検出する
センサーである。
【0029】次に、本発明の画像記録装置の作用につい
て説明する。まず、給紙ローラ対12がモータ(図示せ
ず)によって回転される。この給紙ローラ対12は、ロ
ールから記録材料料10を引き出して搬送ベルト14に
向けて搬送する。記録材料10が所定長さだけ引き出さ
れると、給紙ローラ12が停止する。次に、カッター1
3が作動して記録材料10を切断して記録シート10a
に切り離す。
【0030】記録材料10の切断後に、モータ21によ
って搬送ベルト14が回転して、記録シート10aを搬
送する。この搬送中に、センサー31が記録シート10
aの先端を検出すると、モータ21が停止する。これに
より、記録シート10aがステージ台17上で所定の記
録位置にセットされる。
【0031】記録シート10aの搬送後に、真空ポンプ
22が作動してステージ台17内の空気を排出する。搬
送ベルト14に形成した多数の吸引孔14aのうち、ス
テージ17のスリット17aに重なっているものは、真
空ポンプ22によって吸引されるから、この上に載置さ
れた記録シート10aを吸引する。これにより、記録シ
ート10aは、良好な平面性を確保しながら、搬送ベル
ト14上に吸着・保持される。
【0032】記録時には、ライン画像発生装置25が駆
動されて、1ライン分の画像信号にもとづき1ライン分
の電磁線または着色剤を記録シート10aに向けて投射
ないし噴射する。これにより、記録シート10aの記録
面に、一度に1ラインが記録される。
【0033】また、ライン画像発生装置25は、移動機
構26によって、1ライン分の記録時間を考慮した一定
の速度V1で、矢線で示した副走査方向に移動される。
そして、1ライン分の記録幅だけライン画像発生装置2
5が移動すると、次の1ライン分の画像信号によってラ
イン画像発生装置25が駆動され、第2番目のラインが
記録シート10aに記録される。
【0034】こうして、ライン画像発生装置25を駆動
しながら、副走査方向に移動することで、記録シート1
0aに1フレーム分の画像が線順次記録される。この記
録後に、移動機構26が逆転してライン画像発生装置2
5を初期位置へ戻す。次に、真空ポンプ22を停止して
から、搬送ベルト14を回転させて、記録済みの記録シ
ート10aを記録位置から送り出す。
【0035】一度に複数のライン分の電磁線または着色
剤を発生するライン画像発生装置を用いてもよい。この
場合には、記録シートに複数ラインが同時に記録される
から、ライン画像発生装置を複数ライン分ずつ間欠移送
する。こうすると、1フレームの記録時間を短縮するこ
とができる。また、ライン画像発生装置25を、一度に
複数のライン分の電磁線または着色剤を発生するよう駆
動するとともに1ライン分ずつ移動することで、1つの
ラインを複数回に分けて記録してもよい。こうすると、
多階調の画像を記録するときに有利である。
【0036】図1に示す実施例において、ライン画像発
生装置25は、ライン光を発生する光源27と、ライン
型のデジタルマイクロミラー装置(DMD)28と、デ
ジタルマイクロミラー装置28の前後に配置した集光レ
ンズ29と結像レンズ30とから構成されている。光源
27としては、蛍光灯のような棒状光源や、多数のLE
Dをライン状に配置したLED装置等が用いられる。記
録材料10としては印画紙や写真フイルム等の感光材料
が用いられており、カッター13によって記録シート1
0aに切断されてからステージ台17上に静止保持され
る。
【0037】図2は、デジタルマイクロミラー装置を示
すものである。このデジタルマイクロミラー装置28
は、微小サイズのマイクロミラー35が一列に配置され
ている。各マイクロミラー35は、その中央に位置する
ポスト36を介してスターティックRAM(SRAM)
37上に揺動自在に保持されている。また、各マイクロ
ミラー35は、一辺の長さが例えば16μmの四角形を
しており、導電性を有するアルミ等の金属薄膜で作られ
ている。
【0038】ポスト36の両側には、アドレス電極3
8,39が形成されており、これらのアドレス電極3
8,39とマイクロミラー35との間に発生する静電気
力で、マイクロミラー35が傾斜する。すなわち、ポス
ト36とアドレス電極38,39とを通る対角線上にあ
る角35a,35bの一方が、SRAM37のシリコン
基板に接触するようにマイクロミラー35が傾斜する。
実際には、もう一方の対角線上の2個の角が、ネジリヒ
ンジを介して一対の支持ポストに中空支持されている。
各マイクロミラー35,ポスト36,アドレス電極3
8,39は、周知の集積化技術によって作製される。
【0039】図3に示すように、各マイクロミラー35
は、SRAM37の各メモリセル40上に配置されてい
る。このメモリセル40は、2個のトランジスタを有す
るフリップフロップで構成され、1ビットのミラー駆動
データを記憶する。フリップフロップは、駆動状態では
一方のトランジスタがONで、他方のトランジスタがO
FFである。このON・OFF状態は、ミラー駆動デー
タによって決定される。
【0040】フリップフロップを構成する各トランジス
タに、アドレス電極38,39が接続されている。した
がって、アドレス電極38,39は一方が+で、他方が
−となるが、どちらが+になるかはメモリセル40に書
き込んだミラー駆動データによって決まる。マイクロミ
ラー35に所定のバイアス電圧を印加すると、マイクロ
ミラー35とアドレス電極38,39との間に発生した
静電気力でどちらか一方へ傾く。
【0041】電源がOFF状態では、2個のトランジス
タのいずれもOFFであるから、アドレス電極38,3
9には電圧が印加されず、またマイクロミラー35にも
バイアス電圧が印加されてない。この場合には、ネジリ
ヒンジ構造によってマイクロミラー35が図3(A)に
示すように、水平な状態に保持される。
【0042】デジタルマイクロミラー装置28は、ミラ
ー駆動回路(図示せず)に接続されている。このミラー
駆動回路には、画像メモリ(図示せず)から読み出した
1ライン分の画像データが送られる。ミラー駆動回路
は、画像データをミラー駆動データに変換し、これをS
RAM37に書き込む。
【0043】SRAM37のメモリセル40に「0」の
ミラー駆動データを書き込むと、アドレス電極38が+
となり、アドレス電極39が−となる。マイクロミラー
35に+のバイアス電圧を印加すると、アドレス電極3
8とマイクロミラー35との間に反発力が発生し、アド
レス電極39とマイクロミラー35との間に吸引力が発
生する。これらの静電気力により、図3(B)に示すよ
うに、マイクロミラー35は角35bがシコン基板に接
触するまで傾く。このときには、マイクロミラー35の
傾斜角度は−θとなる。
【0044】SRAM37のメモリセル40に「1」の
ミラー駆動データを書き込むと、アドレス電極38が−
となり、アドレス電極39が+となる。マイクロミラー
35に+のバイアス電圧を印加すると、アドレス電極3
8とマイクロミラー35との間に吸引力が発生し、アド
レス電極39とマイクロミラー35との間に反発力が発
生する。これらの静電気力により、図3(C)に示すよ
うに、マイクロミラー35は角35aがシコン基板に接
触するまで傾く。このときには、マイクロミラー35の
傾斜角度は+θとなる。
【0045】マイクロミラー35は、水平反射状態と、
2つの傾斜状態とを持っているが、露光時には2つの傾
斜状態が使用され,その一方の傾斜状態のときに、マイ
クロミラー35は光源からの記録光をスポット光として
記録シート10aに向けて反射する。例えば、マイクロ
ミラー35が+θのときに、光源からの記録光が記録シ
ート10aに向けて反射する。そして、マイクロミラー
35が−θのときに、光源からの記録光を記録シート1
0aに入射しないように反射する。この場合に、+θの
ときに記録光が露光に利用される有効反射状態となり、
−θのときに露光に利用されない無効反射状態となる。
【0046】また、各マイクロミラーが有効反射状態と
なる回数又は時間を変えることで、ドット(画素)の階
調を表現することができる。例えば、「1」のミラー駆
動データを画像データに応じた個数だけ発生させ、この
シリアルなミラー駆動データをメモリセル40に順番に
書き込むことで、有効反射状態を回数を変えることがで
きる。
【0047】次に、図1に示す画像記録装置の作用につ
いて簡単に説明する。記録シート10aの露光時には、
光源27が点灯してライン状の記録光を発生する。この
記録光は、集光レンズ29によってデジタルマイクロミ
ラー装置28に入射する。このデジタルマイクロミラー
装置28には、ミラー駆動回路によって、1ライン分の
ミラー駆動データが書き込まれる。各マイクロミラー3
5は、対応するミラー駆動データに応じて有効反射状態
と無効反射状態のいずれか一方にセットされる。有効反
射状態となったマイクロミラー35で反射された記録光
は、結像レンズ30を通って記録シート10aの記録面
に入射する。これにより、記録シート10aの記録面が
ライン露光される。
【0048】また、ライン画像発生装置25は、移動機
構26によって、1ライン分の露光時間を考慮した一定
の速度V1で、矢線で示した副走査方向に移動される。
そして、1ライン分の露光幅だけライン画像発生装置2
5が移動すると、次の1ライン分のミラー駆動データに
よってデジタルマイクロミラー装置28が駆動され、第
2番目のラインが記録シート10aに露光される。
【0049】こうして、ライン画像発生装置25を駆動
しながら、副走査方向に移動することで、記録シート1
0に1フレーム分の画像が線順次露光される。この露光
後に、移動機構26が逆転してライン画像発生装置25
を初期位置へ戻す。次に、真空ポンプ22を停止してか
ら、搬送ベルト14を回転させて、露光済みの記録シー
ト10aを現像処理装置(図示せず)に送り込む。記録
シート10aは、現像処理によって、その記録面に可視
像が現れる。
【0050】カラー画像を記録する場合には、光源27
の前に3色のカラーフイルタを配置し、1ラインを3色
線順次露光する。あるいは、ライン画像発生装置25を
3回往復動させて3色面順次露光をしてもよい。また、
光源とカラーフイルタの代わりに、赤色光源,緑色光
源,青色光源を用いてもよい。
【0051】複数のマイクロミラーアレイを平行に形成
したデジタルマイクロミラー装置を用いてもよい。この
場合には、記録シートに複数ラインが同時に露光される
から、ライン画像発生装置を複数ライン分ずつ間欠移送
する。また、ライン画像発生装置25を1ラインずつ移
動するとともに、複数のマイクロミラーアレイを1ライ
ン分遅延させながら駆動することで、1つのラインを複
数のマイクロミラーアレイで露光してもよい。こうする
と、記録シート上の1つのラインが複数回露光されるか
ら、多階調の画像を露光するときに有利である。
【0052】また、ピエゾ素子にマイクロミラーを取り
付けたピエゾ駆動型マイクロミラーを用いることもでき
る。更に、カッター13をローラ18の右側に配置し、
露光後に記録材料をシートに切り離してもよい。更にま
た、記録シートの保持手段としては、ベルトの他に静電
気で吸着保持する静電吸着板や、記録シートの縁を上か
ら押さえ付けるマスク板等を用いてもよい。
【0053】ライン画像発生装置25は、図4に示すよ
うに液晶表示装置47を用いて構成することもできる。
棒状をした光源45から放射されたライン状の記録光
は、集光レンズ46を経て液晶表示装置47に入射す
る。この液晶表示装置47は、微細な多数のセルがライ
ン状に形成されている。このセルは、ライトバルブ又は
マイクロシャッタとも呼ばれており、周知のように印加
電圧に応じて光透過状態が変化する。この液晶表示装置
47を選択的に透過した1ライン分の記録光は、結像レ
ンズ48によって記録材料の記録面に結像される。
【0054】図5は、ライン画像発生装置25をレーザ
ーを用いて構成した例を示すものである。レーザー50
から放出されたレーザービームは、コリメートレンズ5
1,52,強度変調器53を経てポリゴンミラー54に
入射する。強度変調器53は、画像データに応じてレー
ザービームの強度を変調する。ポリゴンミラー54は、
矢線で示す方向に一定速度で回転しており、レーザービ
ームを主走査方向(記録材料の幅方向)に掃引する。ポ
リゴンミラー54で反射されたレーザービームは、主走
査方向の掃引速度を一定にするためのfθレンズ55を
経てから、記録材料上に照射される。このライン画像発
生装置では、レーザービームを主走査方向に掃引するこ
とが必要であり、1ライン分を同時に露光することがで
きないため、露光に多少時間がかかる。
【0055】図6及び図7は、走査光学系を用いてライ
ン光を副走査方向に走査して線順次露光をする装置を示
すものであり、図1と同じ部材には同じ符号が付してあ
る。ライン画像発生装置25は、画像記録装置内に固定
されている。このライン画像発生装置25には、無効反
射状態の光を吸収除去するための光吸収板60が設けら
れている。なお、この実施例ではライン画像発生装置2
5としてディジタルマイクロミラー装置を用いている
が、図4及び図5に示すライン画像発生装置を使用する
ことができる。
【0056】ライン画像発生装置25から放出された1
ライン分の記録光は、ミラー61,62でコ字型に反射
される。これらのミラー61,62は、対面するように
ミラーホルダーに取り付けられ、入射光軸に対して45
度に傾斜している。ミラー62で反射された記録光は、
ミラー63によって下方に反射されて記録シート10a
に入射する。このミラー63は、入射光軸に対して45
度に傾斜して、別のミラーホルダーに取り付けられてい
る。
【0057】ミラー61,62はミラー移動機構65に
より、またミラー63はミラー移動機構66によって、
記録シート10aの記録面と平行な方向に移動される。
これらのミラー移動機構65,66は、エンドレスベル
ト,ネジ送り装置等で構成されている。ミラー移動機構
66は、図7に示す移動終了位置に向けて、ミラー63
を速度V1で移動させ、ミラー移動機構66は、ミラー
61,62を速度V1の半分の速度で移動させる。これ
らのミラー61〜63,ミラー移動機構65,66によ
って、走査装置が構成される。
【0058】図6及び図7に示す装置では、ライン画像
発生装置25は、1ライン分の記録光を順次発生する。
この記録光の発生に応じて、ミラー移動機構65はミラ
ー61,62を速度V1/2で、またミラー移動機構6
6はミラー63を速度V1で移動させる。これらのミラ
ー61〜63は、ライン状の記録光と直交する副走査方
向(記録シートの長さ方向)に走査する。ミラー61〜
63が、図6に示す移動開始位置(露光開始位置)か
ら、図7に示す移動終了位置(露光終了位置)まず移動
すると、1フレーム分の画像が線順次露光される。
【0059】図8及び図9は、1枚のミラーを用いて副
走査を行うものであり、構成が簡単になるという利点が
ある。ライン画像発生装置25で発生した1ラインの記
録光は、記録シート10aの記録面に対して角度θ1だ
け傾いた光路70に沿って進む。この光路70上にミラ
ー71が配置されており、1ラインの記録光を記録シー
ト10aに向けて反射する。このミラー71は、光路長
が一定となるように、ミラー移動機構72によって光路
70に沿って平行移動される。
【0060】この画像記録装置では、ミラー71が図8
で示す移動開始位置から、図9に示す移動終了位置まで
移動すると、1フレーム分の画像が線順次露光される。
【0061】図8及び図9に示す露光装置は、サイズの
小さな1枚のミラーを移動すればよいから、可動部分が
コンパクトである。このため、図10に示すように、線
順次露光部に面一括露光部を組み込むことが容易であ
り、装置全体のコンパクト化を図ることができる。
【0062】図10において、線順次露光部としては、
図8及び図9に示すものと同じものが用いられている。
面一括露光部は、ハロゲンランプ等の光源75,集光レ
ンズ76,拡散箱77,結像レンズ78,シャッタ79
とから構成されている。結像レンズ78は、写真フイル
ム例えばネガフイルム80のフレームを記録シート10
aに照射する。遮光部材81は、面一括露光中にミラー
71からの反射光が記録シート10aに入射しないよう
に遮光する。
【0063】この画像記録装置では、3つの露光モード
を実行することができる。画像信号の場合には、線順次
露光モードが選択される。この線順次露光モードでは、
遮光部材81を退避させてから、前述したようにミラー
71を光路70に沿って、実線で示す移動開始位置から
移動終了位置に向けて移動させ、1フレーム分の画像を
線順次露光する。
【0064】面一括露光モードでは、ネガフイルム80
のフレームが光源75によって照明される。シャッタ7
9を開くと、ネガフイルム80のフレームが結像レンズ
78によって記録シート10aに照射される。所定時間
が経過すると、シャッタ79が閉じられて面一括露光が
終了する。
【0065】ポストカードのように、文字やイラストと
写真とを合成プリントする場合には、面一括露光部によ
ってネガフイルム80のフレームを記録シート10aに
投影する。次に、線順次露光部によって文字等を記録シ
ート10aに露光する。なお、線順次露光の後に面一括
露光をしてもよい。
【0066】この画像記録装置は、面一括露光と線順次
露光とができるため、IX240タイプのプリントシス
テムのように、プリント写真の他にインデックスプリン
トを作成する場合に便利である。この場合は、予めネガ
フイルムの各フレームをスキャナーで読み取り、各フレ
ームを縮小してマトリクスに配列したインデックス画像
を作成する。次に、ネガフイルムを露光装置にセット
し、面一括露光部を用いて各フレームを各記録シートに
順番に露光する。面一括露光後に、スキャナーから送ら
れてきた画像データに応じてデジタルマイクロミラー装
置28を駆動し、インデックス画像を記録シート10a
に線順次露光する。
【0067】図11は、面一括露光用の結像レンズと線
順次露光用結像レンズとを兼用した露光装置を示す。す
なわち、結像レンズ83は、ネガフイルム80のフレー
ムの光学像を記録シート10aに照射する他に、デジタ
ルマイクロミラー装置28からの1ライン分の記録光を
ミラー71を介して記録シート10aに照射する。この
画像記録装置では、結像レンズが共通に使用されるか
ら、コンパクト化と、ローコスト化とを達成することが
できる。
【0068】図12は、屋根形のミラーを用いた走査光
学系を示すものである。屋根形ミラーは、サイズが大き
な2枚のミラー86,87から構成され、これらが90
度で交差するように配置されている。この屋根形ミラー
は、露光中に実線で示す位置から、点線で示す位置に向
かって一定速度で移動する。2枚のミラー86,87を
一体に作ってもよい。また、2枚のミラー86,87の
代わりに、2面を反射面としたプリズムを使用してもよ
い。
【0069】ライン画像発生装置からのライン記録光
は、ミラー88を介してミラー86に入射する。このミ
ラー86は、ライン記録光を記録シート10aの記録面
と平行に反射する。他方のミラー87は、記録光を記録
シート10aに向けて斜め下方に反射する。屋根形ミラ
ーは、デジタルマイクロミラー装置28でのライン画像
の発生に応じた所定の速度で、矢線で示す副走査方向に
移動する。点線は、屋根形ミラーの移動終了位置を示
す。
【0070】図13は、サイズの小さな2枚のミラーを
用いた走査光学系を示す。図12で示す走査光学系で
は、サイズの大きなミラー86,87を用いているが、
反射面の全てが同時に使用されているわけではなく、あ
る時点ではその一部だけが反射に利用されている。そし
て、この反射に利用される部分は、屋根形ミラーの移動
に連れて、反射面上を移動する。この点に着目して、サ
イズの小さなミラー90,91を用い、これを移動させ
ることで、図12に示す屋根形ミラーと同じ働きをさせ
ている。こうすると、可動部分を極めて小さくすること
ができる。
【0071】ミラー90,91は、その延長線が90度
で交差するように傾斜している。また、ミラー90は、
図12の実線で示すミラー86の反射位置と、点線で示
すミラー86の反射位置とを結ぶ直線の軌跡92に沿っ
て移動する。この軌跡92は、ミラー88からの記録光
の進行方向と同じである。同様に、ミラー91は、図1
2の実線で示すミラー87の反射位置と、点線で示すミ
ラー87の反射位置とを結ぶ直線の軌跡93に沿って移
動する。また、2つのミラー90,91は、記録シート
10aからの垂直高さが一致した状態に保たれるよう
に、その移動長さに比例した所定の速度で移動する。
【0072】露光開始時には、ミラー90,91が実線
で示す位置にある。ライン記録光は、ミラー90で記録
シート10aの記録面と平行に反射され、ミラー91に
よって斜め下方に反射され、記録シート10aに入射す
る。露光中は、各ミラー90,91が軌跡92,93に
沿って移動する。露光終了時には、ミラー90,91が
点線で示す位置まで移動する。
【0073】図14は、頂角が90度の2等辺三角形が
形成されるように、2枚のミラー95,96を屋根形に
配置したものである。1ライン分の記録光は、ミラー8
8によって記録シート10aと垂直な方向に反射され、
ミラー95に入射する。このミラー95は、ライン記録
光を記録シート10aの記録面と平行に反射させてミラ
ー95に入射する。ミラー95は、ライン光を記録シー
ト10aに向けて垂直に反射する。
【0074】図15は、図14に示す走査光学系を改良
したものである。ミラー95,96の代わりに、サイズ
の小さなミラー97,98が用いられている。これらの
ミラー97,98の延長線は、図13と同様に90度で
交わっている。ミラー97は、垂直に入射した記録光を
水平に反射し、ミラー98は水平に入射した記録光を下
方に垂直に反射する。
【0075】ミラー97は、記録シート10aに対して
垂直な軌跡99に沿って移動し、またミラー98は斜め
の軌跡100に沿って移動する。ミラー97,98は、
図13に示す走査光学系と同様に、両者の垂直高さが一
致するように移動する。θ2が30度の場合に、ミラー
98の移動距離はミラー99の2倍であるから、ミラー
98はミラー99の2倍の速度で移動する。
【0076】図17は、図16のライン画像発生装置2
5として、主走査方向に一列に配列された多数のノズル
102を有するインクジェット記録ヘッド103を用い
た例を示す。記録ヘッド103には注入口101を介し
てインクが注入され、ノズル102から記録シート10
aに向けて噴射される。これにより一度に1ラインのド
ットが記録される。記録ヘッド103がインクの噴射周
期に同期して、記録位置17に静止保持された記録シー
ト10aに平行に副走査方向に一定速度で移動すること
によって、1フレーム分の画像が静止中の記録シート1
0aに記録される。
【0077】図18は、ライン画像発生装置25とし
て、主走査方向に四列に配列された多数のノズル102
を有するインクジェット記録ヘッド104を用いた例を
示す。インクは注入口101を介して注入され、ノズル
102から記録シート10aに向けて噴射される。これ
により一度に4ライン分のドットを記録できる。この実
施例では、各列のノズル102の位置を隣の列のノズル
102に対して主走査方向にずらしてあるので、記録ヘ
ッド104を1ライン分ずつ副走査方向に移動しながら
ノズル102を選択的に駆動することによって中間調の
画像を記録することができる。また、画素密度が粗くて
もよい場合は、記録ヘッド104を4ライン分ずつ副走
査方向に移動することができるので、記録速度が速ま
る。
【0078】ライン画像発生装置25として、図19に
示すようなカラーインクジェット記録ヘッド105を用
いることもできる。カラー記録ヘッド105は四つの注
入口101Y,101M,101C,101Kを有し、
それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、黒のインクが注
入される。イエロー、マゼンタ、シアン、黒用の多数の
ノズル102Y,102M,102C,102Kが色毎
に一列に主走査方向に配列されている。この場合には、
カラー記録ヘッド105を副走査方向に1ライン分ずつ
移動するとともに、各色のノズル102Y,102M,
102C,102Kを1ライン分遅延させながら駆動す
ることで、1ラインずつ色順次記録する。あるいは、カ
ラー記録ヘッド105を4回往復動させて4色面順次記
録をしてもよい。
【0079】図20に示すような、色毎に複数列のノズ
ルを主走査方向に配列したカラーインクジェット記録ヘ
ッド106を用いてもよい。図19と同じ機能を有する
部材には、同じ参照番号を付して詳細な説明を省略す
る。この実施例でも、図18の実施例同様に、各色のノ
ズル102Y,102M,102C,102Kの位置を
隣の列のノズルに対して主走査方向にずらしてあるの
で、記録ヘッド106を1ライン分ずつ副走査方向に移
動しながらノズル102Y,102M,102C,10
2Kを選択的に駆動することによって面積階調方式で中
間調のカラー画像を記録することができる。以上、光学
記録とインクジェット記録に関する実施例にもとづき本
発明を説明したが、本発明は、光学記録やインクジェッ
ト記録に限定されるものではなく、X線、紫外線、赤外
線、電子線等の電磁線や、液体状、粉体状、気体状の着
色剤を用いた線順次記録方法のいずれにも有利に適用す
ることができる。
【0080】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、記録材料を停止した状態で、1ライン分の記録光
を副走査方向に走査しながら記録材料を線順次露光する
から、従来の搬送ローラ対に起因する問題点、例えば記
録材料の無駄や、スリップ等による不安定な搬送で発生
する記録ムラをなくすことができる。また、記録材料の
サイズに応じて搬送量を変えたり、厚み応じて搬送ロー
ラ対の間隔を調整したりする必要がないので、取扱が容
易である。
【0081】更に、本発明では、記録中に例えば真空吸
着等によって良好な平面性を保って記録材料を保持する
から、記録材料のカールをなくして画像の鮮鋭度を向上
させることができる。
【0082】また、サイズの小さな1枚又は2枚のミラ
ーを移動すればよいので、可動部分が小さくなり、構成
が簡単となる。更に、面一括露光部を組み込むことが容
易であるから、面一括露光と線順次露光の両方を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ライン画像発生装置としてデジタルマイクロミ
ラー装置を用い、ライン画像発生装置を副走査方向に移
動するようにした本発明の第一実施例の画像記録装置を
示す概略図である。
【図2】デジタルマイクロミラー装置の平面図である。
【図3】マイクロミラーの動作説明図である。
【図4】液晶表示装置を用いたライン画像発生装置の説
明図である。
【図5】レーザースキャナーを用いたライン画像発生装
置の説明図である。
【図6】光学走査系を用いて記録光の記録材料にたいす
る投射位置を副走査方向に移動するようにした、本発明
の別の実施例の画像記録装置の概略図である。
【図7】ミラー移動が終了した状態を示す図6の画像記
録装置の概略図である。
【図8】サイズが小さな1枚のミラーを用いた画像記録
装置の概略図である。
【図9】ミラー移動が終了した状態を示す図8の画像記
録装置の概略図である。
【図10】線順次露光部と面露光部とを有する画像記録
装置の概略図である。
【図11】線順次露光部と面一括露光部の結像レンズを
兼用した構成の画像記録装置の概略図である。
【図12】屋根形ミラーを用いた走査光学系を示す説明
図である。
【図13】屋根形ミラーの代わりに、2枚のミラーを用
いた走査光学系を示す説明図である。
【図14】2等辺三角形をした屋根形ミラーを用いた走
査光学系を示す説明図である。
【図15】図14の屋根形ミラーの代わりに、2枚のミ
ラーを用いた走査光学系を示す説明図である。
【図16】ライン画像発生装置を副走査方向に移動する
ようにした本発明の画像記録装置の概念図である。
【図17】ライン画像発生装置としてインクジェット記
録ヘッドを用いた例の説明図である。
【図18】別のインクジェット記録ヘッドを用いたライ
ン画像発生装置の説明図である。
【図19】カラーインクジェット記録ヘッドを用いたラ
イン画像発生装置の説明図である。
【図20】別のカラーインクジェット記録ヘッドを用い
たライン画像発生装置の説明図である。
【符号の説明】
10a 記録シート 14 搬送ベルト 17 ステージ台 25 ライン画像発生装置 27 光源 28 デジタルマイクロミラー装置 35 マイクロミラー 47 液晶表示装置 50 レーザー 54 ポリゴンミラー 61〜63 ミラー 71 ミラー 80 ネガフイルム 86,87,90,91,95〜98 ミラー 103〜106 インクジェット記録ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/23 103

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材料を所定の記録位置に静止保持
    し、主走査方向の少なくとも1ライン記録分の電磁線又
    は着色剤を前記記録位置に静止中の記録材料に向けて投
    射ないし噴射し、この少なくとも1ライン記録分の電磁
    線又は着色剤の記録材料にたいする投射ないし噴射位置
    を、主走査方向と直交する副走査方向に所定速度で移動
    して、静止中の記録材料上に1フレーム分の画像を線順
    次で記録することを特徴とする画像記録方法。
  2. 【請求項2】 記録材料を所定の記録位置に静止保持す
    る保持手段と、主走査方向の少なくとも1ライン記録分
    の電磁線又は着色剤を前記記録位置に静止中の記録材料
    に向けて投射ないし噴射するライン画像発生手段と、こ
    の少なくとも1ライン記録分の電磁線又は着色剤の記録
    材料にたいする投射ないし噴射位置を、主走査方向と直
    交する副走査方向に所定速度で移動して、静止中の記録
    材料上に1フレーム分の画像を線順次で記録する走査手
    段とを設けたことを特徴とする画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記保持手段は記録材料を記録位置に吸
    着して平坦に保持することを特徴とする請求項2記載の
    画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記走査手段は、前記ライン画像発生手
    段を前記静止中の記録材料の記録面と平行でかつ前記主
    走査方向と直交する副走査方向に所定速度で移動して、
    前記少なくとも1ライン記録分の電磁線又は着色剤の記
    録材料にたいする投射ないし噴射位置を移動することを
    特徴とする請求項2記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記電磁線は記録光であり、前記記録材
    料は感光材料であることを特徴とする請求項2記載の画
    像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記走査手段は、前記ライン画像発生手
    段からの記録光をコ字形に反射し、前記感光材料の記録
    面と平行に進行させる第1ミラー手段と、この第1ミラ
    ー手段からの前記記録光を直角に折り曲げて前記感光材
    料に入射させる第2ミラー手段と、前記第1ミラー手段
    を一定速度で前記感光材料の記録面と平行な方向に直線
    移動させる第1ミラー移動手段と、前記第2ミラーを第
    1ミラー手段と同じ方向に前記一定速度の二倍の速度で
    直線移動させる第2ミラー移動手段とからなることを特
    徴とする請求項5記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記第1ミラー手段は、入射光軸に対し
    て45度にそれぞれ配置した2個のミラーであることを
    特徴とする請求項6記載の画像記録装置。
  8. 【請求項8】 前記走査手段は、前記ライン画像発生手
    段からの記録光を前記感光材料に向けて反射するミラー
    と、このミラーを前記ライン画像発生手段と露光点で規
    定される光軸上を平行移動させるミラー移動手段とから
    なることを特徴とする請求項5記載の画像記録装置。
  9. 【請求項9】 前記走査手段は、前記ライン画像発生手
    段からの記録光を前記感光材料の記録面と平行に反射す
    る第1ミラー面とこの第1ミラー面で反射した前記記録
    光を前記感光材料に向けて反射する第2ミラー面とを有
    する反射手段と、この反射手段を一定速度で前記感光材
    料の記録面と平行に直線移動させるミラー移動手段とか
    らなることを特徴とする請求項5記載の画像記録装置。
  10. 【請求項10】 前記走査手段は、前記ライン画像発生
    手段からの記録光を前記感光材料の記録面と平行に反射
    する第1ミラーと、この第1ミラーからの光を前記感光
    材料に向けて反射する第2ミラーと、前記感光材料の記
    録面を基準とした高さが変化するように、前記第1ミラ
    ーをその入射光軸に沿って平行移動させる第1ミラー移
    動手段と、前記感光材料の記録面を基準とする高さを第
    1ミラーと同じに保ちながら第1ミラーとの間隔が変わ
    るように第2ミラーを移動させる第2ミラー移動手段と
    からなることを特徴とする請求項5記載の画像記録装
    置。
  11. 【請求項11】 写真フイルムの画像を前記感光材料上
    に面露光するための面露光手段を更に設けたことを特徴
    とする請求項5記載の画像記録装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003175667A (ja) * 2001-12-11 2003-06-24 Toyobo Co Ltd インクジェットプリンター用記録ロール体の製造方法
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