JPH11165428A - 粉体画像形成装置及び粉体画像形成方法 - Google Patents

粉体画像形成装置及び粉体画像形成方法

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JPH11165428A
JPH11165428A JP9858498A JP9858498A JPH11165428A JP H11165428 A JPH11165428 A JP H11165428A JP 9858498 A JP9858498 A JP 9858498A JP 9858498 A JP9858498 A JP 9858498A JP H11165428 A JPH11165428 A JP H11165428A
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toner
counter electrode
image forming
recording
liquid
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JP9858498A
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English (en)
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Takahiko Tokumasu
貴彦 徳増
Toshio Sakai
捷夫 酒井
Kiyoshi Oshima
清 大嶋
Satoshi Kanda
聰 神田
Klokkal Peyre
クロッカル ペール
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Ricoh Co Ltd
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Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Array Printers AB
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小開口部と該微小開口部のトナー通過を制
御する制御電極部などを供え直接記録紙に粉体を付着さ
せる粉体画像形成装置において、上記トナー散りを抑え
て画像品質を向上させることができる粉体画像形成装置
を提供する。 【解決手段】 トナーを担持するトナー担持体を備えた
トナー容器6、対向電極4、制御電極部を有するトナー
飛翔制御部材5などからなる記録部と、給紙カセット1
との間に液体塗布装置8を設ける。この液体塗布装置8
で、記録紙に液体を塗布した後、上記記録部で記録を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイレクトトーニ
ングまたはトナープロジェクション等と称される画像記
録方式を用いる粉体画像形成装置に係り、詳しくはトナ
ー散りの発生を軽減するための改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、粉体画像記録方法としてダイレク
トトーニングまたはトナープロジェクション等と称され
る画像記録方式が知られている。この画像記録方式は、
孔やスリットの周りに設けた画像電極に電圧を印加し、
帯電させたトナーをその孔やスリットを通して移動(飛
翔)させ、紙等の記録部材、中間転写体もしくは中間転
写体としての機能を兼ねる対向電極などに直接付着させ
て、画像を形成するものである。
【0003】上記画像記録方式(以下、飛翔記録方式と
称する)については多くの提案がなされている。例え
ば、特公昭44−26333号公報には、背面電極、記
録体、制御格子、メッシュ電極、このメッシュ電極にト
ナーを供給する毛皮ブラシを順に配置した装置が開示さ
れている。この装置では、絶縁性トナーをブラシの回転
により摩擦帯電させ、メッシュ電極と背面電極の間の空
間に形成される電界で加速して背面電極に向かわせ、制
御格子を通して紙上に像を形成する。この制御格子に加
える電気信号の値を変えるとメッシュ電極と制御格子間
の電界が逆転し、トナーが飛翔せず地肌部(白)が形成
され、また電気信号を加減することで画像濃度を変える
こともできるようになっている。
【0004】また、例えば、特開昭58−44456及
び特公平6−47298号公報には、導電性トナーを用
いた装置が開示されている。例えば、特開昭58−44
456号公報に開示されている技術では、絶縁性トナー
の摩擦帯電を必要とする欠点を解消する導電性磁性トナ
ーを用い、背面電極、記録部材、絶縁部材を挟んで設け
た制御電極およびベース電極、トナー担持部材としての
トナー搬送手段を順に配置した装置が開示されている。
上記絶縁部材を挟んだ制御電極とベース電極には上記ト
ナーが通過するように開孔が貫通している。この装置で
は上記トナー搬送手段としてマグネットローラを用い、
該マグネットローラに磁力により担持されているトナー
を、ベース電極とマグネットローラ間に直流電界を与え
ることにより上記マグネットローラとベース電極間で往
復移動(以下、クラウド化という。)させる。そして、
上記ベース電極と背面電極の間に直流電界が与えられた
状態で、信号電極に所定の電圧が印加されると、上記ク
ラウド化したトナーが開孔を通って記録部材上に像を形
成する。このように、導電性トナーを用いればあらかじ
め電荷を付与しておかなくても、外部電界で電荷注入さ
せて容易に帯電させることができ、摩擦帯電を必要とし
ない。
【0005】また、特公平6−47298号公報に開示
されている装置では、導電性非磁性トナーを用い、対向
電極、記録部材、微小開口部と該微小開口部のトナーの
飛翔を制御する制御電極とを有するトナー飛翔制御部
材、底部に被覆線が配設された導電性ケース内に回転自
在に設けられたトナー担持体としての導電性ローラを順
に配設した装置が開示されている。この装置において
は、交流電源によって被覆線に交流電圧を印加して導電
性ローラに電荷を誘導し、密閉空間内で飛翔させてクラ
ウド状態にする。そして、クラウド化させたトナーを導
電性ローラの表面に付着させる。導電性ローラへのトナ
ーの付着は、クラウド状態のトナーの電荷による静電吸
着によって行われる。
【0006】また、特開平8−190282号公報や特
開平8−207350号公報には、トナー担持体を有す
るトナー供給機構から、トナー飛翔制御部材であるアパ
チャ電極体の微小開口部を通して飛翔させたトナーを、
記録部材に直接付着させずに一旦中間記録媒体(中間転
写体)に付着させた後、記録部材に転写する画像形成装
置が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの画
像形成装置においは、記録部材上又は中間転写体上のト
ナー付着部の周囲に好ましくないトナー付着が生じるト
ナー散りにより画像品質が低下するという問題点があっ
た。
【0008】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、上記飛翔記録方式を
用いる粉体画像形成装置又は粉体画像形成方法であっ
て、上記トナー散りを抑えて画像品質を向上させること
ができる粉体画像形成装置又は粉体画像形成方法を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、トナーを担持するトナー担持体
と、該トナー担持体と対向する対向電極と、微小開口部
と該微小開口部のトナー通過を制御する制御電極部とを
有し、該トナー担持体と対向電極との間に設けられたト
ナー飛翔制御部材とを備え、該制御電極部に、画像信号
に応じて電圧を印加し、該トナー担持体上からのトナー
を該微小開口部に通して該対向電極側に移行させ、該ト
ナー飛翔制御部材と該対向電極との間に位置する該対向
電極上又は該対向電極上の記録部材上に付着させて画像
を形成する粉体画像形成装置において、該対向電極又は
該記録部材に対して液体を付与する液体付与装置を設け
たことを特徴とするものである。
【0010】請求項1の発明においては、上記対向電極
又は上記記録部材は、例えばトナー付着により画像を形
成されるのに先立ち、上記液体付与装置により液体を付
与される。画像を形成すべく飛翔されたトナーは、この
液体を介して上記対向電極又は上記記録部材の表面と、
又は、該液体のみと、衝突することで、該表面と直接衝
突するときよりも衝突の際の反発係数を低下される。そ
して、反発係数が低下すると、上記対向電極上又は上記
記録部材上におけるトナーの跳ね返りが軽減する。即
ち、画像を形成するのに先立ち、上記対向電極又は上記
記録部材に液体を付与することで、該対向電極上又は該
記録部材上におけるトナーの跳ね返りを軽減することが
できる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の粉体画像形
成装置において、上記液体としてシリコンオイルを用い
たことを特徴とするものである。
【0012】請求項2の発明においては、上記液体とし
て、一般に広く使用されている安価なシリコンオイルを
用いることにより、トナー散りの発生を軽減する。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は2の粉体
画像形成装置において、上記トナーの付着した記録部材
面に接触して該トナーを記録部材上に加圧するための加
圧部材を有する定着装置を設け、装置内における記録材
搬送装置を、上記トナー飛翔制御部材と上記対向電極と
の間で画像を形成する前に該記録部材を該定着装置に通
過させるように構成し、該加圧部材に液体を付与する付
与手段を設けて該加圧部材を上記液体付与手段の一部と
して兼用することを特徴とするものである。
【0014】請求項3の発明においては、上記定着装置
の加圧部材を液体付与装置の一部として兼用する。
【0015】請求項4の発明は、請求項1又は2の粉体
画像形成装置であって、上記対向電極又は上記記録部材
が中間転写体であり、上記液体付与装置が該中間転写体
の被記録面に上記液体を付与することを特徴とするもの
である。
【0016】請求項4の発明においては、例えば、画像
を形成するのに先立ち、上記中間転写体に液体を付与す
ることで、該中間転写体上におけるトナーの跳ね返りを
軽減することができる。
【0017】請求項5の発明は、トナーを担持するトナ
ー担持体と、該トナー担持体と対向する対向電極と、微
小開口部と該微小開口部のトナー通過を制御する制御電
極部とを有し、該トナー担持体と対向電極との間に設け
られたトナー飛翔制御部材とを備え、該制御電極部に、
画像信号に応じて電圧を印加し、該トナー担持体上から
のトナーを該微小開口部に通して該対向電極側に移行さ
せ、該トナー飛翔制御部材と該対向電極との間に位置す
る、又は、該対向電極である、中間転写体の被記録面上
に付着させた後、該被記録面上から記録部材に転写する
粉体画像形成装置であって、該被記録面が、弾性体から
なることを特徴とするものである。
【0018】請求項5の発明においては、上記中間転写
体の被記録面を弾性体で構成する。この被記録面は、弾
性体で構成されていない被記録面よりもトナーとの反発
係数が低くなる。そして、反発係数が低くなることによ
り、上記被記録面上におけるトナーの跳ね返りが軽減さ
れる。即ち、上記中間転写体の被記録面の弾性体が該被
記録面上におけるトナーの跳ね返りを軽減する。
【0019】請求項6の発明は、請求項5の粉体画像形
成装置であって、上記中間転写体が導電性を有すること
を特徴とするものである。
【0020】請求項6の発明においては、導電性を有す
る材料で構成した上記中間転写体を、上記対向電極とし
て兼用することができる。例えば、上記トナー飛翔制御
部材と中間転写体との距離が一定である場合、該中間転
写体を対向電極として兼用する方が、該中間転写体と対
向電極とを別体で構成するよりも、該トナー飛翔制御部
材と対向電極との距離を短くすることができる。そし
て、上記トナー飛翔制御部材と対向電極との距離を短く
することで、装置を小型化したり、該対向電極に印加す
る電圧(以下、対向電圧と称する)の値を低減したりす
ることができる。即ち、上記中間転写体を上記対向電極
として兼用することで、装置の小型化や対向電圧の低減
を図ることができる。
【0021】請求項7の発明は、請求項5の粉体画像形
成装置であって、上記弾性体がゴムであることを特徴と
するものである。
【0022】請求項7の発明においては、上記対向電極
又は上記中間転写体の被記録面に設けたゴムにより、該
被記録面上におけるトナーの跳ね返りを軽減する。
【0023】請求項8の発明は、請求項7の粉体画像形
成装置であって、上記ゴムが無反発ゴムであることを特
徴とするものである。
【0024】請求項8の発明においては、上記被記録面
に設けた反発係数の極めて小さい無反発ゴムにより、該
被記録面上におけるトナーの跳ね返りをより軽減する。
【0025】請求項9の発明は、請求項7の粉体画像形
成装置であって、上記ゴムが導電性を有する導電性ゴム
であることを特徴とするものである。
【0026】請求項9の発明においては、例えば、上記
中間転写体の被記録面を導電性ゴムで構成することによ
り、該被記録面を上記対向電極として兼用することがで
きる。そして、このように兼用する場合には、装置の小
型化や対向電圧の低減を図ることができる。
【0027】請求項10の発明は、請求項5の粉体画像
形成装置であって、上記弾性体が軟質プラスチックであ
ることを特徴とするものである。
【0028】請求項10の発明においては、上記対向電
極又は上記中間転写体の被記録面に設けた軟質プラスチ
ックにより、該被記録面上におけるトナーの跳ね返りを
軽減する。
【0029】請求項11の発明は、請求項10の粉体画
像形成装置であって、上記軟質プラスチックが導電性を
有する導電性軟質プラスチックであることを特徴とする
ものである。
【0030】請求項11の発明においては、例えば、上
記中間転写体の被記録面を導電性軟質プラスチックで構
成することにより、該被記録面を上記対向電極として兼
用することができる。そして、このように兼用する場合
には、装置の小型化や対向電圧の低減を図ることができ
る。
【0031】請求項12の発明は、トナーを担持するト
ナー担持体と、該トナー担持体と対向する対向電極と、
微小開口部と該微小開口部のトナー通過を制御する制御
電極部とを有し、該トナー担持体と対向電極との間に設
けられたトナー飛翔制御部材とを用い、該制御電極部
に、画像信号に応じて電圧を印加し、該トナー担持体上
からのトナーを該微小開口部に通して該対向電極側に移
行させ、該トナー飛翔制御部材と該対向電極との間に位
置する該対向電極上又は該対向電極上の記録部材上に付
着させて画像を形成する粉体画像形成方法において、該
対向電極又は該記録部材に対して液体を付与する液体付
与装置を用いることを特徴とするものである。
【0032】請求項12の発明においては、画像を形成
するのに先立ち、上記対向電極又は上記記録部材に液体
を付与することで、該対向電極上又は該記録部材上にお
けるトナーの跳ね返りを軽減することができる。
【0033】請求項13の発明は、トナーを担持するト
ナー担持体と、該トナー担持体と対向する対向電極と、
微小開口部と該微小開口部のトナー通過を制御する制御
電極部とを有し、該トナー担持体と対向電極との間に設
けられたトナー飛翔制御部材とを用い、該制御電極部
に、画像信号に応じて電圧を印加し、該トナー担持体上
からのトナーを該微小開口部に通して該対向電極側に移
行させ、該トナー飛翔制御部材と該対向電極との間に位
置する該対向電極上に付着させて画像を形成する粉体画
像形成方法において、該対向電極の被記録面を弾性体で
構成することを特徴とするものである。
【0034】請求項13の発明においては、上記対向電
極の被記録面の弾性体が該被記録面上におけるトナーの
跳ね返りを軽減する。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明を粉体画像記録装置
であるカラープリンタに適用した第1実施形態について
説明する。図1は本第1実施形態が適用可能なカラープ
リンタの例の概略構成図である。図1に示すカラープリ
ンタでは、記録部材としての記録紙10は給紙カセット
1から呼び出しローラ2により給紙され、搬送ローラ3
対により対向電極4とトナー飛翔制御部材5との間に送
られる。この対向電極4には図示しない電圧印加手段に
より電圧が印加されている。また、上記トナー飛翔制御
部材5の下方には、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、
C(シアン)、BK(ブラック)の各色のトナーを収容
し、上部が開口した4つのトナー容器6が配置されてい
る。そして、上記トナー飛翔制御部材5の上を水平に送
られる間に、トナー飛翔制御部材による制御で上記4つ
のトナー容器6から飛翔した非磁性カラートナー(以
下、トナーという。)が付着し、記録紙10への記録が
行われる。記録紙10に付着したトナー91は、それぞ
れ加圧部材としての加圧ローラ71及び加熱ローラ72
を有する定着装置7に送られて画像を定着される。
【0036】図2は、上記対向電極4と上記トナー飛翔
制御部材5と上記トナー容器6内に設けられたトナー担
持体6aとからなる記録部の原理説明図である。上記ト
ナー飛翔制御部材5は、トナー担持体6a上のトナー9
1に電界を与えることにより、該トナー91の飛翔を制
御するためのものである。上記トナー飛翔制御部材5
は、絶縁体である厚さ75μmのポリイミドフィルム5
2の両面に例えば厚さ25μmの銅箔を接着し、それぞ
れの銅箔表面に電極パターンを露光後にエッチングし、
最後に所定の位置にヤグレーザ等を用いて例えば直径1
20μmの孔54を、所望の解像度に応じて多数設ける
ことにより、形成することができる。そして、対向電極
4側の上記銅箔を画像信号に応じて信号電圧が印加され
る画像電極51とし、トナー容器6側の上記銅箔を、孔
54の直下以外の部分でトナー91が飛翔しないように
するためのシールド電極53とする。このシールド電極
53は、対向電極4と画像電極51に画像記録時の電圧
を与えても孔54の直下以外の部分のトナー91に加わ
る電界が飛翔開始電界を下回って飛翔が起こらないよう
に、例えばトナー容器6と同様に接地しておく。また、
図2の例では、対向電極4と画像電極51の間隔は20
0μm、シールド電極53とトナー91層表面との間隔
は100μmである。上記対向電極4には一定電圧、例
えば−400Vが印加されている。また、画像電極にも
一定の電圧、例えば−120Vが印加されていて、画像
信号に基づいて、図示しないICドライバより、例えば
−60Vのパルス信号電圧が印加される。このとき、画
像電極には前記−120Vの電圧に重畳されて−180
Vの電圧が印加されることとなる。この電圧によりトナ
ー91層表面に形成される電界がトナー91の有する電
荷に作用して静電力が生じ、この静電力がトナー91に
作用しているトナー91間あるいはトナー担持体6aと
の付着力(ファンデルワールス力)と重力との和を上回
ると、トナー91はトナー91層を離脱して破線で示す
電気力線に沿って飛翔し、記録紙10に付着して画像を
形成する。なお、上記トナーの電荷は、絶縁性トナーに
あっては、摩擦帯電により付与することができ、導電性
トナーにあっては、上記電界によりトナー担持体6aか
らの注入で付与することができる。
【0037】そして、本第1実施形態では、トナー防止
のため、上記対向電極4とトナー飛翔制御部材5との間
で記録を行う記録紙10に液体を塗布する液体塗布装置
8が設けられている。この液体塗布装置8は、給紙カセ
ット1から、対向電極4とトナー飛翔制御部材5との間
に至る搬送路上に設けられ、液を収容した液容器81
と、この液容器81の液体を汲み上げるフェルト82
と、このフェルト82で汲み上げられた液体を、トナー
91を付着させる側の記録紙面に塗布する回転塗布ロー
ラ83と、記録紙搬送路を挟んで該塗布ローラ83に対
向する回転バックアップローラ84とから構成されてい
る。上記液体としては、シリコンオイルを用いた。この
塗布装置8の各構成部材は、シリコンオイルが塗布され
る、加熱・加圧方式の定着装置のものをそのまま使用す
ることができる。無論、加熱のためのヒータ等は不要で
ある。
【0038】本第1実施形態のカラープリンタにおいて
は、給紙カセット1から、対向電極4とトナー飛翔制御
部材5との間への搬送中、上記液体塗布装置8により、
記録紙10のトナー91を記録する面に液体を塗布す
る。そして、この液体が塗布された記録紙10に、上記
記録部でトナー像を形成する。これによれば、トナーチ
リの無い画像を形成できた。
【0039】図3は、同カラープリンタの第1変形例装
置の概略構成図である。このカラープリンタにおいて
は、図1に示したカラープリンタに支持ローラ41と4
2に支持されて矢印方向への回動により記録紙搬送機能
を備えた搬送ベルト43と、非記録時にトナー容器上部
の開口を覆ってトナーの飛散を防止するためのシャッタ
ー102とが設けられている。上記搬送ベルト43は、
記録紙10を表面に吸着した状態で対向電極4とトナー
飛翔制御部材5との間に前記記録紙10を搬送するもの
である。従って、記録紙10の先端が該ベルト表面から
浮いた状態とならないので、トナー91が付着する位置
の精度が低下することがない。これにより、異色トナー
91を積層してカラープリントする際の色ずれを抑える
ことができる。そして、上記支持ローラ41、42のう
ち、給紙カセット1側の支持ローラ42に、記録紙搬送
経路を挟んで下側から対向させ、液体塗布装置8を設け
ている。この液体塗布装置8は、上記液容器81、フェ
ルト82及び回転塗布ローラ83からなり、上記支持ロ
ーラ42を、回転バックアップローラとして兼用してい
る。その他の構成は、図1の装置と同一である。
【0040】図4は同カラープリンタの第2変形例装置
の概略構成図である。この装置は、図1の装置をベース
にし、専用の液体塗布装置8を設けるのに代え、定着器
7を、液体塗布装置として兼用するように改造したもの
である。この兼用のため、定着装置7として、記録紙の
トナー付着面側に設けた加熱ローラ72で、記録紙の同
面にシリコンオイルを塗布する方式のものを用いてい
る。図示の例では、液容器81及び汲み上げ塗布フェル
ト82が加熱ローラ72に付設されたものを用いてい
る。そして、この装置では、給紙カセット1から呼び出
しローラ2により給紙し、搬送ローラ3対により搬送す
る記録紙を、不作動状態にした対向電極4とトナー飛翔
制御部材5との間を通過させ、上記定着装置7に通し、
この定着装置7で記録紙10の、トナー91を記録すべ
き面にシリコンオイルを塗布する。この塗布後、定着装
置7のローラ71、72を逆転させ、また、搬送ローラ
3対も逆転させ、記録紙10を記録部より給紙カセット
1側まで戻す。そして、こんどは作動状態にした記録部
を通過させて記録を行い、かつ、定着装置7を通過させ
て、記録及び定着を行う。なお、以上のような記録紙1
0の往復搬送のため、必要に応じて定着装置7よりも下
流側に正逆回転方向切り換え可能な搬送ローラ対を設け
てもよい。
【0041】図5は同カラープリンタの第3変形例装置
の概略構成図である。この装置は、図2の装置をベース
として、専用の液体塗布装置8を設けるのに代え、定着
器7を、液体塗布装置として兼用するように改造したも
のである。この兼用のため、前述の図4の装置と同様、
定着装置7として、記録紙のトナー付着面側に設けた加
熱ローラ72で、記録紙の同面にシリコンオイルを塗布
する方式のものを用いている。この装置でも、給紙カセ
ット1から呼び出しローラ2により給紙し、搬送ローラ
3対及び搬送ベルト43により搬送する記録紙を、不作
動状態にした対向電極4とトナー飛翔制御部材5との間
を通過させ、上記定着装置7に通し、この定着装置7で
記録紙10の、トナー91を記録すべき面にシリコンオ
イルを塗布する。この塗布後、定着装置7のローラ7
1、72を逆転させ、また、搬送ローラ3及び搬送ベル
ト43も逆転させ、記録紙10を記録部より給紙カセッ
ト1側まで戻す。そして、今度は作動状態にした記録部
を通過させて記録を行い、且つ、定着装置7を通過させ
て、記録及び定着を行う。なお、以上のような記録紙1
0の往復搬送のため、必要に応じて定着装置7よりも下
流側に正逆回転方向切り換え可能な搬送ローラ対を設け
てもよい。
【0042】なお、図4や図5の装置のように、定着装
置7を液体塗布装置として兼用するため、単一の搬送経
路で記録紙10を往復搬送するように構成するのに代
え、装置内に、定着装置7を通過した記録紙10を記録
部に戻す循環路を形成し、不作動の記録部を追加させた
後の記録紙10を定着装置に通して液体を塗布し、その
後、この循環経路を通して、作動状態にした記録部に通
すように構成してもよい。
【0043】図6は同カラープリンタの第4変形例装置
の概略構成図である。図に示されるように、この装置
は、4つのトナー容器6の底部にそれぞれ個別のトナー
飛翔制御部材5を有している。また、4つのトナー容器
6の内部にはそれぞれ、トナー91を担持するトナー担
持体としての現像ローラ6aと、トナー容器6内のトナ
ー91を現像ローラ6aに供給するトナー供給ローラ6
bとを備えている。さらに、中間転写ベルト44を介し
て各現像ローラ6aと対向する4つの対向ローラ45を
備えている。これら4つの対向ローラ45には、対向電
極としての機能を発揮すべく、図示を省略された電源に
よりそれぞれ所定の対向電圧が印加される。
【0044】中間転写体としての中間転写ベルト44
は、且つ4つの現像ローラ6aと4つの対向ローラ45
との間(以下、現像部と称する)に位置するようにロー
ラ46と47とにより張架され、図示を省略された駆動
系により駆動されるローラ46の駆動に伴って、対向ロ
ーラ45と接触し且つ飛翔制御部材5には接触しないよ
うな位置で無端移動される。そして、4つの上記現像部
を水平に通過される間に、被記録面(上記現像部で現像
ローラ6aと対向する側の面)に各トナー飛翔制御部材
5による制御で各トナー容器6から飛翔し且つ各孔を通
過したトナー91を付着されることで、顕像を形成され
る。
【0045】一方、給紙カセット1内の記録紙10は呼
び出しローラ2により、上記顕像の形成にタイミングを
合わせて排紙され、搬送ローラ3対により中間転写ベル
ト44と転写ローラ48との摺接部で加圧により上記顕
像を転写された後、中間転写ベルト44の移動に伴って
図中矢印Aの方向に搬送される。そして、加圧ローラ7
1及び加熱ローラ72を有する定着装置7に送られるこ
とで、付着されたトナー91を定着されて画像を形成さ
れる。
【0046】さらに。この装置は、ローラ47の上部に
液体塗布装置8を備えている。また、中間転写ベルト4
4の被記録面は、電子写真方式の画像形成装置に多く用
いられる非弾性のEFTE(Polyethylene−tetrafluor
oethylen)又はPVDF(Polyvinylidene fluoride)
から形成されている。この中間転写ベルト44の被記録
面は、トナー飛翔によるトナー付着を施されるに先立っ
て、液体塗布装置8の回転塗布ローラ83により液体と
してのシリコンオイルを塗布される。一方、画像を形成
すべく飛翔されたトナー91は、このシリコンオイルを
介して上記被記録面と、又は、該シリコンオイルのみ
と、衝突することで、該記録面と直接衝突するときより
も衝突の際の反発係数を低下される。そして、反発係数
が低下すると、上記被記録面上におけるトナー91の跳
ね返りが軽減する。即ち、画像を形成するのに先立ち、
中間転写ベルト44の被記録面にシリコンオイルを付与
することで、該被記録面上におけるトナー91の跳ね返
りを軽減することができる。
【0047】以上、本第1実施形態のプリンタによれ
ば、対向電極4上の記録用紙10又は中間転写ベルト4
4の被記録面にトナー91を付着させて画像を形成する
のに先立ち、液体塗布装置8等により記録用紙10又は
該記録面に液体としてのシリコンオイルを付与すること
でトナー91の跳ね返りを軽減できるので、トナー散り
の発生を軽減することができる。また、一般に広く使用
されている安価なシリコンオイルを用いるので、特殊な
液体を用いるよりもコストを抑えることができる。ま
た、記録用紙10にシリコンオイルを付与した場合に
は、トナー散りの無い画像を得ることができた。
【0048】次に、本発明を粉体画像記録装置であるカ
ラープリンタに適用した第2実施形態について説明す
る。図7は本第2実施形態のカラープリンタの概略構成
図である。図に示されるように、同カラープリンタは、
上記第1実施形態の第4変形例装置とほぼ同様に構成さ
れているが、液体塗布装置8を備えていない。また、図
示を省略されているが、中間転写ベルト44の構成が上
記第1実施形態の第4変形例装置と異なる。図8は本第
2実施形態のカラープリンタにおける中間転写ベルト4
4の拡大断面図である。図に示されるように、中間転写
ベルト44は、被記録面側に形成された導電性の弾性体
からなる導電性弾性層44aと、被記録面とは反対側に
形成された導電性の材料からなる導電性基層44bとか
ら構成されている。このような構成により中間転写ベル
ト44は、全体として導電性を有しており、対向ローラ
45と摺接することにより、対向電極としての機能を発
揮している。即ち、中間転写ベルト44に対向電極とし
ての機能を兼ねさせている。以上の構成の他は、上記第
1実施形態の第4変形例装置と同様であるので、説明を
省略する。
【0049】以上の構成において、本第2実施形態のカ
ラープリンタでは、中間転写ベルト44の被記録面が、
弾性体で構成されていない場合よりもトナー91と該被
記録面との反発係数を低くする。そして、反発係数が低
くなることにより、中間転写ベルト44の被記録面上に
おけるトナー91の跳ね返りが軽減する。即ち、中間転
写ベルト44の被記録面の弾性体が、該被記録面におけ
るトナー91の跳ね返りを軽減する。
【0050】また、例えば、中間転写ベルト44を対向
電極として兼用することにより、中間転写ベルト44と
対向電極とを別体で構成するよりも、ポリイミドフィル
ム52と対向電極との距離を短縮している。そして、こ
の短縮により、装置の小型化と、対向電圧の値の低減と
を実現している。
【0051】以上、本第2実施形態のカラープリンタに
よれば、中間転写ベルト44の被記録面におけるトナー
91の跳ね返りを軽減するので、トナー散りの発生を軽
減することができる。また、装置の小型化と対向電圧の
低減とを実現しているので、装置やランニングコストの
低コスト化を図ることができる。
【0052】図9は同カラープリンタの第1変形例装置
における中間転写ベルト44の拡大断面図である。図に
示されるように、この第1変形例装置における中間転写
ベルト44は、導電性弾性層44aと導電性基層44b
との間に接着層44cを備えている。この接着層44c
にも導電性の材料が用いられており、この第1変形例装
置における中間転写ベルト44は全体として導電性を有
する。このように、導電性弾性層44aと導電性基層4
4bとの間に接着層を設ける構成は、弾性層44aと基
層44bとに対して、それぞれ互いに接着性の低い材料
を用いる場合に有効である。
【0053】図10、11、12及び13は、それぞれ
同カラープリンタの第2、3、4、及び5変形例変形装
置における中間転写ベルト44の拡大断面図である。そ
れぞれの図において、44a1は導電性のゴムからなる
導電性ゴム層を、44a2は導電性の軟質プラスチック
からなる導電性軟質プラスチック層を、44b1はニッ
ケル(Ni)層を示す。なお、導電性基層44bの材料
はニッケルに限られるものではない。
【0054】以上、本第2実施形態において、全体とし
て導電性を有する構成の中間転写ベルト44を対向電極
として兼用する装置について説明したが、中間転写ベル
ト44の構成はこれに限られるものではない。例えば、
弾性体層を導電性の材料で、基層を絶縁体で構成し、対
向ローラ45ではなく、他の電圧印加手段によりこの弾
性層に対向電圧を印加させてもよい。
【0055】次に、本発明を粉体画像形成装置であるカ
ラープリンタに適用した第3実施形態について説明す
る。図14は同カラープリンタにおける中間転写ベルト
44の拡大断面図である。図中、44dは無反発ゴムか
らなる無反発ゴム層を示す。この無反発ゴムの構成の他
は上記第2実施形態のカラープリンタと同様であるので
説明を省略する。この無反発ゴムの反発係数は0.1程
度であり一般のゴムよりも格段に低いことが知られてい
る。このため、本第3実施形態の無反発層44dは、上
記第2実施形態の導電性ゴム層44a1よりも、中間転
写ベルト44の被記録面におけるトナー91の跳ね返り
を軽減する。なお、無反発ゴムとしては、例えば、NO
Kメグラスティック社のハイダンピングラバーなどが知
られている。
【0056】反発弾性係数(R)とロスファクタ(ta
nδ)との間には、次の式1に示される関係がある。
【式1】R=EXP(−π×tanδ)
【0057】また、エネルギー保存則により、反発弾性
係数(R)と、高さ(h)と、速度(V)との関係を、
次の式2として導くことができる。なお、式2におい
て、h1は初期状態の高さ、h2は衝突後の跳ね返り高
さ、V1は初期状態での速度、V2は衝突後の速度であ
る。
【式2】R=h2/h1=V22/V12
【0058】無反発ゴムのロゴファクタ(tanδ)の
値は0.6〜1.4であるので、この値から無反発ゴム
の反発弾性係数Rを求めると次の式3に示される値とな
る。
【式3】無反発ゴムの反発弾性係数(R)≒0.012
〜0.152
【0059】一方、一般に広く使用されているゴムの反
発弾性係数として、天然ゴム、ブチルゴム及びクロロプ
レンゴムの例をそれぞれ次の式4から式6に示す。
【式4】天然ゴムの反発弾性係数(NR)≒0.7
【式5】 ブチルゴムの反発弾性係数(IIR)≒0.3
【式6】 クロロプレンゴムの反発弾性係数(CR)≒0.45
【0060】上記式3と式4から式6との比較により、
本第3実施形態のカラープリンタの無反発ゴム層44d
は、上記第2実施形態のカラープリンタにおける導電性
ゴム層44a1よりも、格段に優れたトナー91の跳ね
返りの軽減機能、ひいてはトナー散り発生の軽減機能、
を発揮することがわかる。
【0061】飛翔記録方式において、弾性層の反発弾性
係数を0.1又は0.5と想定したときにおけるトナー
91の弾性層上での跳ね返りの状態を、ドット形成シミ
ュレーションプログラムを用いるシミュレーションシス
テムによりシミュレーションした。なお、このシミュレ
ーションシステムにおいて観察されるトナーの飛翔状態
は、実際のトナーの飛翔状態に酷似していることが反復
的な比較試験により実証されている。
【0062】弾性層の反発弾性係数を0.1と想定した
上記シミュレーションにおいて観察された上記跳ね返り
の状態を模式図である図15に、0.5と想定したシミ
ュレーションにおいて観察された該跳ね返りの状態を模
式図である図16にそれぞれ示す。それぞれの図におい
て、(a)は画像電極51に電圧を印加した直後のトナ
ー91の状態を、(b)から(o)までは該状態から順
次50msecずつ経過したときにおけるトナー91の
状態をそれぞれ示す。即ち、(o)は画像電極51に電
圧を印加してから700msec経過したときにおける
トナー91の状態を示すものである。
【0063】図15と図16との(f)から(j)をそ
れぞれ比較すると、トナー91の図面水平方向への移動
量は図15の方が小さいことがわかる。また、(k)か
ら(o)をそれぞれ比較すると、図16にトナー散りが
認められるのに対し、図15にはトナー散りが認められ
ない。このように、弾性層に反発弾性係数の極めて小さ
い無反発ゴムを用いることで、トナー散りの極めて少な
い画像を得ることができる。
【0064】以上、第2又は第3実施形態において、2
層又は3層構造の中間転写ベルト44について説明した
が、層の数はこれらに限られるものではない。例えば、
中間転写ベルト44と、これに接触する各ローラとのス
リップを軽減すべく摩擦抵抗の大きい層を付加したり、
中間転写ベルト44の硬度を増加すべく硬度の大きい層
を付加したりしてもよい。
【0065】また、導電性を有するニッケルを基層とし
て用いた中間転写ベルト44について説明したが、例え
ば、基層をプラスチックからなるプラスチック層で構成
し、このプラスチック層にニッケル等の金属からなる金
属層をメッキあるいは蒸着等させてもよい。さらに、こ
の金属層の上に弾性層を設けることも可能である。そし
て、この弾性層を導体で構成する場合には、上述のよう
に弾性層に対向電圧を印加することにより、該弾性層を
対向電極として兼用することができる。また、弾性層を
絶縁体で構成する場合には、上記金属層に対向電圧を印
加することにより、該金属層を対向電極として兼用する
ことができる。即ち、対向ローラ45を対向電極印加手
段として用いる場合には、基層、基層及び接着層、又
は、基層及び接着層に加えて弾性層、を導体で構成する
ことにより、順次、対向電極とトナー飛翔部材とを離間
距離を短縮することができる。また、任意の層に直接的
に対向電圧を印加する場合には、該任意の層を導体で構
成することにより上記離間距離を短縮することができ
る。
【0066】
【発明の効果】請求項1、2、3又は4の発明によれ
ば、制御電極部に、画像信号に応じて電圧を印加し、上
記トナー担持体上からのトナーを上記微小開口部に通し
て上記対向電極側に移行させ、上記トナー飛翔制御部材
と該対向電極との間に位置する該対向電極上又は該対向
電極上の記録部材上に付着させて画像を形成するのに先
立ち、液体付与装置により該対向電極又は該記録部材に
液体を付与することでトナーの跳ね返りを軽減できるの
で、トナー散りの発生を軽減することができるという優
れた効果がある。
【0067】特に、請求項2の発明によれば、安価なシ
リコンオイルを用いることによりトナー散りの発生を軽
減するので、一般には使用されない特殊な液体を用いる
よりもコストを低減することができるという優れた効果
がある。また、上記記録部材として記録紙を用いる場合
には、トナー散りの無い画像を得ることができた。
【0068】また特に、請求項3の発明によれば、定着
装置の加圧部材を液体付与装置の一部として兼用するの
で、装置の大型化を抑えることができるという優れた効
果がある。
【0069】また特に、請求項4の発明によれば、上記
中間転写体上におけるトナーの跳ね返りを軽減できるの
で、該中間転写体を用いる場合においてもトナー散りの
発生を軽減することができるという優れた効果がある。
【0070】請求項5、6、7、8、9、10又は11
の発明によれば、上記中間転写体の被記録面の弾性体が
該被記録面上におけるトナーの跳ね返りを軽減するの
で、トナー散りの発生を軽減することができるという優
れた効果がある。
【0071】特に、請求項6、9又は11の発明によれ
ば、上記中間転写体の被記録面を上記対向電極として兼
用する場合には装置の小型化や対向電圧の低減を図るこ
とができるので、装置やランニングコストの低コスト化
を図ることができるという優れた効果がある。
【0072】また特に、請求項8の発明によれば、上記
被記録面上におけるトナーの跳ね返りをより軽減するの
で、トナー散りの発生をより軽減することができるとい
う優れた効果がある。
【0073】請求項12の発明によれば、画像を形成す
るのに先立ち、上記対向電極又は上記記録部材に液体を
付与することでトナーの跳ね返りを軽減できるので、ト
ナー散りの発生を軽減することができるという優れた効
果がある。
【0074】請求項13の発明によれば、上記対向電極
の被記録面の弾性体が該被記録面上におけるトナーの跳
ね返りを軽減するので、トナー散りの発生を軽減するこ
とができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本第1実施形態に係るカラープリンタの概略構
成を示す正面図。
【図2】同プリンタの1色の記録部の説明図。
【図3】同プリンタの第1変形例装置の概略構成図。
【図4】同プリンタの第2変形例装置の概略構成図。
【図5】同プリンタの第3変形例装置の概略構成図。
【図6】同プリンタの第4変形例装置の概略構成図。
【図7】本第2実施形態のカラープリンタの概略構成
図。
【図8】同カラープリンタにおける中間転写ベルト44
の拡大断面図。
【図9】同カラープリンタの第1変形例装置における中
間転写ベルト44の拡大断面図。
【図10】同カラープリンタの第2変形例装置における
中間転写ベルト44の拡大断面図。
【図11】同カラープリンタの第3変形例装置における
中間転写ベルト44の拡大断面図。
【図12】同カラープリンタの第4変形例装置における
中間転写ベルト44の拡大断面図。
【図13】同カラープリンタの第5変形例装置における
中間転写ベルト44の拡大断面図。
【図14】本第3実施形態のカラープリンタにおける中
間転写ベルト44の拡大断面図。
【図15】弾性層の反発弾性係数を0.1と想定したシ
ミュレーションにおけるトナー91の状態を示す模式
図。
【図16】弾性層の反発弾性係数を0.5と想定したシ
ミュレーションにおけるトナー91の状態を示す模式
図。
【符号の説明】
1 給紙カセット 10 記録紙 2 呼び出しローラ 3 搬送ローラ対 4 対向電極 41、42 支持ローラ 43 搬送ベルト 44 中間転写ベルト 45 対向ローラ 46、47 ローラ 48 転写ローラ 5 トナー飛翔制御部材 51 画像電極 52 ポリイミドフィルム 53 シールド電極 54 孔 6 トナー容器 6a トナー担持体又は現像ローラ 6b トナー供給ローラ 600 トナー供給ユニット 601 トナー搬送ローラ 8 液体塗布装置 81 液容器 82 フェルト 83 回転塗布ローラ 84 回転バックアップローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 捷夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 大嶋 清 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 神田 聰 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 ペール クロッカル スウェーデン ブヨルランダ ストランド 97 ピーオーボックス3178 エス−423 61 トルスランダ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナーを担持するトナー担持体と、該トナ
    ー担持体と対向する対向電極と、微小開口部と該微小開
    口部のトナー通過を制御する制御電極部とを有し、該ト
    ナー担持体と対向電極との間に設けられたトナー飛翔制
    御部材とを備え、該制御電極部に、画像信号に応じて電
    圧を印加し、該トナー担持体上からのトナーを該微小開
    口部に通して該対向電極側に移行させ、該トナー飛翔制
    御部材と該対向電極との間に位置する該対向電極上又は
    該対向電極上の記録部材上に付着させて画像を形成する
    粉体画像形成装置において、該対向電極又は該記録部材
    に対して液体を付与する液体付与装置を設けたことを特
    徴とする粉体画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の粉体画像形成装置において、上
    記液体としてシリコンオイルを用いたことを特徴とする
    粉体画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の粉体画像形成装置におい
    て、上記トナーの付着した記録部材面に接触して該トナ
    ーを記録部材上に加圧するための加圧部材を有する定着
    装置を設け、装置内における記録材搬送装置を、上記ト
    ナー飛翔制御部材と上記対向電極との間で画像を形成す
    る前に該記録部材を該定着装置に通過させるように構成
    し、該加圧部材に液体を付与する付与手段を設けて該加
    圧部材を上記液体付与手段の一部として兼用することを
    特徴とする粉体画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2の粉体画像形成装置であっ
    て、上記対向電極又は上記記録部材が中間転写体であ
    り、上記液体付与装置が該中間転写体の被記録面に上記
    液体を付与することを特徴とする粉体画像形成装置。
  5. 【請求項5】トナーを担持するトナー担持体と、該トナ
    ー担持体と対向する対向電極と、微小開口部と該微小開
    口部のトナー通過を制御する制御電極部とを有し、該ト
    ナー担持体と対向電極との間に設けられたトナー飛翔制
    御部材とを備え、該制御電極部に、画像信号に応じて電
    圧を印加し、該トナー担持体上からのトナーを該微小開
    口部に通して該対向電極側に移行させ、該トナー飛翔制
    御部材と該対向電極との間に位置する、又は、該対向電
    極である、中間転写体の被記録面上に付着させた後、該
    被記録面上から記録部材に転写する粉体画像形成装置で
    あって、該被記録面が、弾性体からなることを特徴とす
    る粉体画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項5の粉体画像形成装置であって、上
    記中間転写体が導電性を有することを特徴とする粉体画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項5の粉体画像形成装置であって、上
    記弾性体がゴムであることを特徴とする粉体画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】請求項7の粉体画像形成装置であって、上
    記ゴムが無反発ゴムであることを特徴とする粉体画像形
    成装置。
  9. 【請求項9】請求項7の粉体画像形成装置であって、上
    記ゴムが導電性を有する導電性ゴムであることを特徴と
    する粉体画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項5の粉体画像形成装置であって、
    上記弾性体が軟質プラスチックであることを特徴とする
    粉体画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項10の粉体画像形成装置であっ
    て、上記軟質プラスチックが導電性を有する導電性軟質
    プラスチックであることを特徴とする粉体画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】トナーを担持するトナー担持体と、該ト
    ナー担持体と対向する対向電極と、微小開口部と該微小
    開口部のトナー通過を制御する制御電極部とを有し、該
    トナー担持体と対向電極との間に設けられたトナー飛翔
    制御部材とを用い、該制御電極部に、画像信号に応じて
    電圧を印加し、該トナー担持体上からのトナーを該微小
    開口部に通して該対向電極側に移行させ、該トナー飛翔
    制御部材と該対向電極との間に位置する該対向電極上又
    は該対向電極上の記録部材上に付着させて画像を形成す
    る粉体画像形成方法において、該対向電極又は該記録部
    材に対して液体を付与する液体付与装置を用いることを
    特徴とする粉体画像形成方法。
  13. 【請求項13】トナーを担持するトナー担持体と、該ト
    ナー担持体と対向する対向電極と、微小開口部と該微小
    開口部のトナー通過を制御する制御電極部とを有し、該
    トナー担持体と対向電極との間に設けられたトナー飛翔
    制御部材とを用い、該制御電極部に、画像信号に応じて
    電圧を印加し、該トナー担持体上からのトナーを該微小
    開口部に通して該対向電極側に移行させ、該トナー飛翔
    制御部材と該対向電極との間に位置する該対向電極上に
    付着させて画像を形成する粉体画像形成方法において、
    該対向電極の被記録面を弾性体で構成することを特徴と
    する粉体画像形成方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009039976A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2009039977A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
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