JP3127516B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP3127516B2
JP3127516B2 JP24749791A JP24749791A JP3127516B2 JP 3127516 B2 JP3127516 B2 JP 3127516B2 JP 24749791 A JP24749791 A JP 24749791A JP 24749791 A JP24749791 A JP 24749791A JP 3127516 B2 JP3127516 B2 JP 3127516B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンターや複写機等
の画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特願平2ー181083号の願書
に添付した明細書及び図面にて、荷電粒子の直接変調方
式による画像記録装置が提案されている。この記録装置
に於いては、帯電したトナーを個別に電界形成が可能な
アパチャー電極内を飛翔させることにより用紙上に直接
記録し、その後、加熱ローラを使用し熱定着を行ってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この画
像記録装置を使用すると、次のような問題が発生してい
た。すなわち、高速で記録を行う場合、トナーの飛翔速
度が大きいため、受像体上で飛び跳ねてしまい、画素が
乱れてしまうことが生じていた。この時の画像は、トナ
ーが受像体の着地点から弾かれて、いわゆる中抜けした
文字等になってしまっていた。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、高速記録時にも記録品位に優れ
た画像を安定に出力することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の画像記録装置は、次のような特徴を備えてい
る。まず、本画像記録装置は、荷電粒子を開口電極を使
用して直接変調することにより画像を記録する。そし
て、開口電極と受像体との間に配置された中間支持体
に、少なくとも表面に荷電粒子の飛翔エネルギーを吸収
し一時的に保持できる部材を有している。
【0006】
【作用】上記の構成を有する本発明の画像記録装置によ
り、高速で飛翔してきたトナーは中間支持体に到達した
時に、飛翔エネルギーが吸収されることが可能になる。
トナーは中間支持体で飛び跳ねることがなく、理想的な
状態で中間支持体上に保持される。このトナー像を、受
像体上に転写すれば画像品質の優れた出力を得ることが
可能になる。すなわち、高速記録時に於いても良好な画
像出力が出来ることになる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0008】図1は、本発明を適用した画像記録装置の
断面図である。図1に於て、画像記録装置19は、記録
部1と、熱定着部2とから構成される。この画像記録記
録装置19の側部には、挿入口17と、取り出し口18
とが設けられている。記録部1に於て、前記挿入口17
から入った普通紙などの媒体Pに、画像などが記録され
る。そして、熱定着部2に於いて、この媒体上の画像な
どが定着される。更に、媒体Pは、ガイド15を経由し
て、取り出し口18へと送られる。
【0009】記録部1は、回転可能なブラシローラ3
と、アパチャー電極20と、対向電極12とから構成さ
れる。前記ブラシローラ3の周囲には、ブラシローラ3
の回転方向に従って、供給ローラ4と、層厚規制部材1
1と、掻き部材10とが、それぞれ、ブラシローラ3
に、接触して設けられる。前記ブラシローラ3は、アー
スに接続されている。また、前記供給ローラ4は、トナ
ーケースKによって、覆われる。そして、このトナーケ
ースKの内部には、トナーTが貯蔵される。
【0010】前記ブラシローラ3の上方に、前記アパチ
ャー電極20が設けられている。ここで、図2を参照し
てアパチャー電極について説明する。図2は、アパチャ
ー電極の斜視図である。前記アパチャー電極20は、基
板25上両面にライン電極21とゲート電極22が配置
され、両者を貫通するアパチャー24が多数設けられて
いる。基板25は、平板状絶縁体であればよく、通常は
厚みが25から100ミクロン程度のポリイミド等の樹
脂材料や、アルミナやジルコニヤ等のセラミック材料が
使用できる。基板25上に、印刷法もしくは薄膜形成法
などで配設された厚み数ミクロン以上のラインとゲート
電極21、22が設けられている。そして、電極21、
22と基板25との段差となる部分に平滑層26が設け
られている。平滑層26は絶縁材料であれば良く、例え
ばポリイミドや弗素系化合物、ポリアミド等の高分子材
料等が使用し易い。尚、ラインとゲート電極21、22
は各々信号ソースS1、S2に接続されている。
【0011】アパチャー電極20の上部には、中間支持
体たる転写機構30が配置されている。ここで図3を使
用して、転写機構30の説明を行う。図3は、転写機構
30の斜視図である。一対の転写機構30は、一対の駆
動ローラ31と、転写ベルト32とで構成されている。
駆動ローラ31は、図1に示しているように負電源E1
に接続されていて、図中反時計方向に回転可能である。
さらにここで図4を使用して転写ベルト32の説明す
る。図4は、本実施例の転写ベルト32の詳細断面図で
ある。転写ベルト32は、ベルト基材34と、その表面
に形成された多孔質層33とで構成されている。ベルト
基材34は、高分子材料や金属でできた導電性の無端状
平板である。したがって駆動ローラ31がベルト基材3
4に接すると、転写ベルト32全体に電圧が誘起され
る。多孔質層33は、PTFE等のフッ素化合物をはじ
めとする高分子多孔質膜や、アルミナやジルコニア等の
セラミックの多孔質材料、また粉体化した金属材料を固
定化した金属多孔質材料等が使用できる。
【0012】また、このアパチャー電極20と転写機構
30を挟んで、前記ブラシローラ3の反対側に、この転
写機構30とあるスペースを持って前記対向電極12が
設けられる。この対向電極12には前記転写機構30よ
りさらに低い負電圧が電源E2により印加されるように
なっている。このスペースを、挿入口17から入って、
ガイド15と一対の補助ローラ16とを経由して送られ
た媒体Pが、通過する。この電圧印加によって、前記ア
パチャー電極20のアパチャー24を通過してきたトナ
ーTが、一旦転写ベルト32上にのせられてその後媒体
Pに移動吸着される。
【0013】熱定着部2は、熱源を持ったヒートローラ
13と、プレスローラ14とから構成される。そして、
このヒートローラ13と、プレスローラ14とは、媒体
Pがこの間を通過できるように、配置される。
【0014】次に同図を用いて、画像記録装置の動作を
説明する。
【0015】挿入口17から挿入された媒体Pは、記録
部1へ搬送される。記録部1に於て、供給ローラ4によ
って、トナーTが、ブラシローラ3に供給される。この
ときトナーTは、供給ローラ4、及び、ブラシローラ3
と接触しつつ、摩擦して、そして、例えば、プラス
(+)に帯電する。プラス(+)に帯電したトナーT
は、ブラシローラ3に担持される。そして、層厚規制部
材11によって、このブラシローラローラ3に余分に供
給されたトナーTが、掻き落とされる。この結果、ブラ
シローラ3上に、均一なトナー層が形成される。
【0016】そして、アパチャー電極20付近に於て、
掻き部材10によって、ブラシローラ3が掻かれる。そ
して、弾性によって、ブラシがもとに戻るとき、ブラシ
に適量に担持されたトナーTが、跳ね上がる。この結
果、トナーTが、クラウド状になって、アパチャー電極
20に供給される。
【0017】プラス(+)に帯電したトナーTのクラウ
ドは、信号ソースS1、S2により飛翔電界と遮蔽電界
を形成されたアパチャー24内を通過制御される。すな
わち、トナー電荷に対し、電界が順バイアス的に形成さ
れれば、トナーは対向電極12へ飛翔する。逆バイアス
的に電界が構成されれば、トナーは飛翔することはな
い。飛翔したトナーは、負電圧を印加した転写ベルト3
2に向かっていく。
【0018】転写ベルト32の表面に設置された多孔質
層33に、トナーTが到達する。この時トナーTが高速
で飛翔してくると、多孔質層33の凹凸にトラップされ
トナーTが付着する。高速記録時にはトナーTは大きな
運動エネルギーを有して転写機構30に飛翔してくる
が、従来の様に反跳して飛び跳ねてしまうことなく、良
好な印字が可能になる。転写ベルト32上に形成された
トナー像は、駆動ローラ31により駆動され、媒体Pと
対向する面まで運ばれる。ここで、トナーTはさらに媒
体Pに静電転写される。
【0019】その後、媒体Pが熱定着部2へと搬送され
る。そして、この場所で、前記媒体P上の画像が、ヒー
トローラ13とプレスローラ14とによって圧接される
ことにより、定着される。この定着方法は、一般的な方
法であるため、詳細な説明は省略する。そして、最後
に、画像形成された媒体Pが、ガイド15を経由して、
取り出し口18へと搬送されて、そして、取り出され
る。
【0020】尚、本発明は上述した実施例にとらわれる
ことはなく、その趣旨を逸脱しない範囲で変更すること
が可能である。すなわち、本発明の趣旨は、アパチャー
電極近傍に配置された転写機構の表面にトナーの運動を
吸収できる層を設けることにある。本実施例ではいわゆ
る多孔質体を設け、機械的にトナーをトラップした。し
かし例えば、図5に示すように表面層を弾性層35とし
ても同様な効果が期待できる。弾性層35としては、ゴ
ム等のエラストマーや、スポンジやウレタン等の発泡材
等が利用できる。さらに、トナーの運動を吸収できるも
のとして、転写ベルトの表面に粘着性を付与してもよ
い。さらに磁性トナーを使用する場合には、転写体の永
久磁石や電磁石を組み込むことにより拘束磁界を発生さ
せれば、トナーに対して同様の効果を発生できる。
【0021】また、本発明では転写体として無端状ベル
トを使用したが、ローラやドラムなどの剛体構成を使用
しても構わない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の画像記録装置により、高速で飛翔してきたトナー
は中間支持体に到達した時に、飛翔エネルギーが吸収さ
れることが可能になる。トナーは中間支持体で飛び跳ね
ることがなく、理想的な状態で中間支持体上に保持され
る。このトナー像を、受像体上に転写すれば画像品質の
優れた出力を得ることが可能になる。すなわち、高速記
録時に於いても良好な画像出力が出来ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像記録装置の構成を示す断
面図である。
【図2】アパチャー電極の斜視図である。
【図3】転写機構の斜視図である。
【図4】転写ベルトの詳細断面図である。
【図5】第2の実施例を示す転写ベルトの詳細断面図で
ある。
【符号の説明】
20 アパチャー電極部 30 転写機構 32 転写ベルト 33 多孔質層 P 支持体 T トナー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子を開口電極を使用して直接変調
    することにより画像を記録する画像記録装置に於て、 開口電極と受像体との間に配置された中間支持体に、少
    なくとも表面に荷電粒子の飛翔エネルギーを吸収し一時
    的に保持できる部材を有していることを特徴とする画像
    記録装置。
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