JPH05249782A - 静電記録装置 - Google Patents

静電記録装置

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Publication number
JPH05249782A
JPH05249782A JP7376391A JP7376391A JPH05249782A JP H05249782 A JPH05249782 A JP H05249782A JP 7376391 A JP7376391 A JP 7376391A JP 7376391 A JP7376391 A JP 7376391A JP H05249782 A JPH05249782 A JP H05249782A
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JP
Japan
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developer
electrode
transfer
transfer electrode
developer carrier
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Pending
Application number
JP7376391A
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English (en)
Inventor
Masanobu Watanabe
正信 渡辺
Keiichi Yagi
圭一 八木
Yasuaki Watanabe
靖晃 渡辺
Kensuke Ito
健介 伊藤
Yasushi Suwabe
恭史 諏訪部
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】温度変動の影響を受けず、現像剤担持体と転写
電極面との距離を一定に保ち、かつ転写時に転写電極面
と記録媒体とを安定的に接触させることを目的とする。 【構成】帯電された現像剤の薄層をその表面に担持する
現像剤担持体と、この現像剤担持体上に担持された現像
剤の薄層に対して画像情報に応じて変調されたイオン流
を照射するイオン流変調手段と、上記現像剤担持体上に
担持された現像剤を選択的に記録媒体上に転写させる転
写用電極と、転写用電極の近傍に配設され記録媒体を静
電的に吸着する吸着用電極とを具備する静電記録装置に
おいて、上記転写用電極と吸着用電極とを絶縁性部材と
してのプラスチック部材を介してプラスチックの一体成
形により構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プリンタやファクシ
ミリ等に使用される静電記録装置に関し、特に、現像剤
担持体の表面に担持された現像剤の薄層上に、画像情報
に応じてイオン流を照射して静電潜像を形成することに
よって画像の記録を行う静電記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の静電記録装置としては、
例えば、特開昭61−209461号公報に示すような
ものがある。これは、図9に示すように、現像剤101
を収容したホッパー100の一側面に設けられた開口部
102に、現像剤担持体103を回転可能に配設し、こ
の現像剤担持体103の表面に層形成部材104によっ
て現像剤101の薄層を均一に形成するとともに、現像
剤101を所定の極性に摩擦帯電する。
【0003】また、上記現像剤101の薄層を担持した
現像剤担持体103と対向する位置に、イオン流変調手
段105を配置する。このイオン流変調手段105は、
現像剤担持体103の近傍に配設されるイオン発生器1
06と、このイオン発生器106に隣接して設けられる
複数の制御電極107、107…と、各制御電極10
7、107…に画像情報に応じた電圧を印加する制御回
路108とで構成されている。
【0004】上記イオン発生器106は、放電ワイヤ1
09及びこれを取り囲むシールド110からなり、放電
ワイヤ109に高電圧を印加することによってコロナ放
電を生起させるものである。そして、このコロナ放電に
よって発生したイオンを、シールド110の上部開口1
11から導入される圧縮空気によって、シールド110
の下部に開口されたイオン流制御スリット112から、
イオンの噴流として排出する。
【0005】その際、上記イオン流制御スリット112
には、制御電極107、107…が図面に垂直な方向に
沿って所定数の画素密度で多数配列されており、これら
の制御電極107、107…に制御回路108によって
画像情報に応じた電圧を印加する。そして、上記制御電
極107、107…とシールド110との間に選択的に
形成される電界によって、イオン流の通過を画像情報に
応じて阻止又は許容することにより、現像剤担持体10
3の表面に担持された現像剤101の薄層上に画像情報
に応じた静電潜像を現像剤101の帯電極性と逆極性の
イオン流によって形成する。
【0006】すると、現像剤担持体103の表面に担持
された現像剤101の薄層は、画像情報に応じてイオン
流が照射された部分のみ極性が反転し、この極性が反転
された現像剤101は、現像剤担持体103の下方を通
過する記録用紙117上に、転写電極113が形成する
電界によって転写され、その後定着処理を受けることに
よって画像の記録が行われる。
【0007】ところで、上記記録用紙117としては、
いわゆる長尺な連続した記録用紙をロール状に巻いたロ
ール紙が用いられ、このロール紙からなる記録用紙11
7は、供給ロール114から供給され、転写電極113
上を通過して搬送ロール115により搬送されて巻取ロ
ール116に巻き取られるようになっている。
【0008】しかし、上記従来技術の場合には、記録用
紙117としてロール紙を使用することを前提としてい
るため、記録用紙117として所定のサイズに予めカッ
トされた所謂カット紙を用いた場合には、次のような問
題点を生じる。
【0009】すなわち、上記静電記録装置においてカッ
ト紙を使用する場合には、図10に示すように、カット
紙を搬送するために現像剤担持体103と転写電極11
3との間の転写部の前後に用紙搬送用のロール対11
8、118を設ける。
【0010】この場合、記録用紙117の搬送開始時及
び終了時には、記録用紙117が用紙搬送用のロール対
118、118のどちらか一方にしか保持されていない
状態、すなわち記録用紙117の先端が転写部へ突入す
る際と、記録用紙117の後端が転写部を通過する際に
は、用紙117が搬送ロール対118、118間の一端
側でしか支持されない片持ち梁の状態となる。
【0011】そのため、記録用紙117の先端部または
後端部の位置が不安定となり、記録用紙117の先端部
または後端部が現像剤担持体103の表面に接触して、
現像剤担持体103の表面に担持された現像剤101に
よって記録用紙117の印字面等が汚され、画質を低下
させるという問題点があった。
【0012】そこで、本出願人は、上記の問題点を解決
するものとして、特願平2−151550号に示すもの
を既に提案した。
【0013】この静電記録装置は、転写手段の近傍に記
録媒体を吸着する吸着手段を設けるように構成したもの
である。
【0014】すなわち、上記転写電極113の両側に
は、図11に示すように、合成樹脂等からなる絶縁性基
板119、119を介して吸着手段としての吸着電極1
20、120が一体的に設けられている。これらの転写
電極113、絶縁性基板119、119及び吸着電極1
20、120は、細長い長方形状に形成された導電性の
板材及び絶縁性の板材からなり、転写電極113の両側
に絶縁性基板119、119を介して2枚の吸着電極1
20、120を積層するとともに、一方の吸着電極12
0の表面に更に絶縁性基板119を積層した状態で、こ
れらの部材を図11に示すように一体的に絶縁部材から
なる電極支持部材121にボルト122、122…によ
って締結固定したものである。
【0015】また、これらの積層された転写電極11
3、絶縁性基板119、119、吸着電極120、12
0及び電極支持部材121は、その表面が平面状に形成
されており、記録用紙117を表面に吸着させた状態
で、記録用紙117の搬送がスムーズに行えるようにな
っている。さらに、上記吸着電極120、120には、
前記イオン取り出し用電源123に直列に接続された吸
着用の高圧電源124が接続されている。
【0016】そして、上記吸着電極120、120に吸
着用の高圧電源125によって高電圧を印加し、記録用
紙117を吸着電極120、120に静電的に吸着する
ように構成したものである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記吸着手段は、転写電極113と吸着電極12
0、120との間に、合成樹脂等からなる絶縁性基板1
19、119がボルト122、122…によってサンド
イッチ状に固定されているため、環境温度が変化すると
金属からなる転写電極113及び吸着電極120、12
0と合成樹脂等からなる絶縁性基板119、119との
線膨張率の差により寸法上の狂いが生じる。そのため、
転写電極113が変形したり転写電極113の位置が変
化し、現像材担持体と転写電極113の表面との距離を
一定に保つことができず、転写用電界の強さが距離の2
乗に反比例して変化するため、画像不良の原因となると
いう問題点があった。
【0018】また、転写電極113と吸着電極120、
120とプラスチック部材で構成されたサンドイッチ状
構造体を記録用紙117が通過する場合、記録用紙11
7の移動方向によっては、記録用紙117がサンドイッ
チ状構造体のエッジに接触すると、記録用紙117と転
写電極113との接触が得られないという問題点があっ
た。
【0019】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、
その目的とするところは、温度変動の影響を受けず、現
像剤担持体と転写電極面との距離を一定に保ち、かつ転
写時に転写電極面と記録媒体とを安定的に接触させるこ
とを目的としたものである。
【0020】すなわち、この発明は、帯電された現像剤
の薄層をその表面に担持する現像剤担持体と、この現像
剤担持体上に担持された現像剤の薄層に対して画像情報
に応じて変調されたイオン流を照射するイオン流変調手
段と、上記現像剤担持体上に担持された現像剤を選択的
に記録媒体上に転写させる転写用電極と、転写用電極の
近傍に配設され記録媒体を静電的に吸着する吸着用電極
とを具備する静電記録装置において、上記転写用電極と
吸着用電極とを絶縁性部材としてのプラスチック部材を
介してプラスチックの一体成形により構成されている。
【0021】
【作用】この発明においては、転写用電極と吸着用電極
とを絶縁性部材としてのプラスチック部材を介してプラ
スチックの一体成形により構成されており、ボルト等に
よって締着されているわけではないので、環境温度が変
化した場合でも、金属からなる転写電極及び吸着電極に
較べて線膨張係数の大きい絶縁性部材としてのプラスチ
ック部材は、長手方向に変形することができ、転写電極
又は吸着電極を変形させることがない。そのため、転写
電極が変形したり転写電極の位置が変化するのを防止す
ることができ、現像材担持体と転写電極の表面との距離
を一定に保つことができ、画像不良の発生を防止するこ
とができる。
【0022】また、転写電極と吸着電極とプラスチック
部材で構成されたサンドイッチ状構造体を記録媒体が通
過する場合においても、転写用電極と吸着用電極とを絶
縁性部材としてのプラスチック部材を介してプラスチッ
クの一体成形により構成されているので、転写部の表面
を平坦に形成することができ、記録媒体の搬送を滑らか
に行うことができる。
【0023】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0024】図2はこの発明に係る静電記録装置の一実
施例を示すものである。図において、1は現像剤2を収
容したホッパーを示しており、このホッパー1の一側面
には、側方に向けて開口した開口部3が設けられてい
る。このホッパー1の開口部3には、現像剤担持体ロー
ル4が回転可能に配置されている。この現像剤担持体ロ
ール4は、導電性の円筒もしくは導電性円筒の表面に誘
電体層を設けて構成されている。上記現像剤担持体ロー
ル4としては、例えばアルミニウムの合金等からなる導
電性円筒の表面に、熱硬化性フェノール樹脂等からなる
誘電体層を形成したものが用いられる。また、この現像
剤担持体ロール4の導電性円筒には、イオン取り出し用
電源5によって所定の負極性の電圧が印加されている。
さらに、上記ホッパー1の内部には、現像剤2を攪拌す
るとともに、現像剤担持体ロール4の表面に新たな現像
剤2を供給するための補助ロール6が回転可能に配置さ
れている。
【0025】また、上記ホッパー1の開口部3の上部に
は、現像剤担持体ロール4の表面に現像剤2の薄層を均
一に形成するとともに、現像剤2を所定の極性(例え
ば、負極性)に摩擦帯電する層形成部材7が設けられて
いる。この層形成部材7としては、例えばバネ性を有す
る金属板8の先端にシリコンゴム等の弾性体9を貼着し
たものが用いられ、この弾性体9は、現像剤2と接触す
ることによってこの現像剤2を摩擦帯電するものであ
る。また、上記層形成部材7は、弾性体9が現像剤担持
体ロール4の表面に所定の圧接力で接触するように取り
付けられる。
【0026】上記ホッパー1内に収容される現像剤2と
しては、現像剤担持体ロール4上に担持可能なものであ
れば、トナーのみからなる一成分系の現像剤であって
も、あるいはトナーとキャリアからなる二成分系の現像
剤であっても良い。また、この現像剤2は、磁性あるい
は非磁性のいずれのものであってもよい。
【0027】一成分系の現像剤2を用いる場合には、図
2に示すように、現像剤担持体ロール4上に直接供給さ
れる現像剤2に接触し、この現像剤2を摩擦帯電すると
ともに同時に薄層形成する層形成部材7によって、現像
剤2の薄層を形成する。また、二成分系の現像剤2を用
いる場合は、公知の電子写真複写機用の二成分現像器を
用い、この現像器の現像ロールと現像剤担持体ロール4
とを対向させ、両者の間にバイアス電圧を印加すること
によって現像剤2を現像剤担持体ロール4上に均一に現
像させる手段等により、現像剤2の薄層を形成する。
【0028】さらに、上記の如く現像剤2の薄層を担持
した現像剤担持体ロール4と対向する位置には、現像剤
2の薄層に対して画像情報に応じて変調されたイオン流
を照射するイオン流変調手段10が配置されている。
【0029】このイオン流変調手段10は、現像剤担持
体ロール4の近傍に配設されるイオン発生器11と、こ
のイオン発生器11に隣接して設けられるイオン流制御
スリット12の一側面に配設される複数の制御電極1
3、13…と、各制御電極13、13…に画像情報に応
じた電圧を印加する制御回路14とで構成されている。
【0030】上記イオン発生器11は、放電ワイヤ15
及びこれを取り囲むシールド16とからなり、上記シー
ルド16の上部開口17は、コンプレッサーCから圧縮
空気が導入される空気導入用スリットとして形成される
とともに、上記シールド16の側部開口18は、発生イ
オンが排出されるイオン排出スリットとして形成され
る。なお、上記放電ワイヤ15には、正極性の高電圧が
イオン源用高圧電源19によって印加されている。
【0031】また、上記シールド16の一側面には、絶
縁性のスペーサ20を介してガラス等からなる絶縁性基
板21が離間配設されており、上記シールド16の側
部、スペーサ20及び絶縁性基板21で画成される部位
が前記イオン流制御スリット12として現像剤担持体ロ
ール4に向かって形成されている。
【0032】そしてまた、上記制御電極13、13…
は、所定の解像度に応じたピッチで絶縁性基板21上に
貼着や蒸着等の手段によって形成され、絶縁性基板21
をシールド16側へ組付ける際にイオン流制御スリット
12の一側面に配置されるようになっている。
【0033】さらに、上記現像剤担持体ロール4の下部
には、所定の間隙(例えば、100〜500μm)を隔
てて転写電極22が設けられている。この転写電極22
は、平板状の電極によって形成されており、後述する吸
着手段と一体的に設けられている。また、この転写電極
22には、前記イオン取り出し用電源5に直列に接続さ
れた転写用の高圧電源23が接続されている。
【0034】また、上記転写電極22の両側には、図1
に示すように、所定の間隙(例えば、1〜5mm)を隔
てて吸着電極25、25が設けられ、これらの転写電極
22と吸着電極25、25との間には、プラスチック部
材24、24が介在されている。これら転写電極22と
吸着電極25、25及びプラスチック部材24、24の
原像剤担持体4と対向する面は、互いに整合された平坦
な面を形成しており、記録用紙28がこれらの表面をス
ムーズに通過し得るようになっている。
【0035】ところで、上記転写電極22、吸着電極2
5、25及びプラスチック部材24、24は、プラスチ
ックのモールド成形によって一体的に構成されており、
プラスチック部材24、24は、転写電極22と吸着電
極25、25を金型内にインサートしてモールド成形さ
れる。プラスチック部材24、24としては、比較的剛
性の低いエチレン共重合樹脂が材料として用いられ、プ
ラスチック部材24、24の熱変形による応力を小さく
し、転写電極22の変形を防いでいる。しかし、プラス
チック部材24、24の材料としては、これに限定され
るものではなく、塩化ポリエチレン、ポリブテン、ナイ
ロンエラストマー等を用いても良い。なお、プラスチッ
ク部材24、24の材料としてエチレン共重合樹脂を用
いた場合には、射出成形等に適しており、大量生産によ
る低価格化が可能となる。
【0036】図3及び図4は転写デバイスの構成及び転
写デバイスと現像剤担持体との位置関係の一例を示した
ものである。
【0037】上記プラスチック部材24、24の長さ
は、記録用紙28の幅より5〜10mm長く設定されて
いる。また、吸着電極25、25の長さは、プラスチッ
ク部材24、24の長さより4〜40mm長く設定され
ており、その結果、吸着電極25、25は、プラスチッ
ク部材24、24の両側に均等な長さで露出するように
なっている。さらに、転写電極22の長さは、吸着電極
25、25の長さよりさらに2〜40mm長く設定され
ており、転写電極22は、プラスチック部材24、24
の両端に均等な長さで露出するようになっている。転写
電極22の両端には、図4に示すように、スペーサころ
40の軸44が固定されている。スペーサころ30は、
現像剤担持体4の両端部の現像剤の存在しない領域で現
像剤担持体4と接触し、現像剤担持体4と転写電極22
との距離である転写ギャップ43を一定に保つ作用をし
ている。また、記録用紙28の排出側における転写デバ
イスのプラスチック部材24の端部43は、図1に示す
ように、R形状となっており、記録用紙28が転写デバ
イスのエッジ部43に沿って接触するようになってお
り、転写電極22と記録用紙28との接触を確実なもの
としている。
【0038】すなわち、転写デバイスから記録用紙28
をある角度αをなすように下方に搬送する場合には、記
録用紙28の排出側における転写デバイスのプラスチッ
ク部材24の端部が、図5に示すように、直角に形成さ
れていると、記録用紙28がプラスチック部材24の端
部に当たり、記録用紙28自体の剛性によって記録用紙
28が転写デバイスの転写電極22側から浮き上がって
しまい、転写不良の原因となる。
【0039】これに対して、記録用紙28の排出側にお
ける転写デバイスのプラスチック部材24の端部を、図
6に示すように、R形状に形成した場合には、記録用紙
28がR形状に沿って撓むため、記録用紙28が転写デ
バイスの転写電極22側から浮き上がるのを防止するこ
とができる。
【0040】なお、上記転写デバイスのプラスチック部
材24の端部におけるR形状は、その接線が水平方向と
なす角度θmaxが角度α以上であれば良い。
【0041】また、転写電極22の露出部及び吸着電極
25、25の露出部には、図4に示すように、電圧印加
ターミナル42が設けられている。
【0042】さらに、上記吸着電極25、25には、前
記イオン取り出し用電源5に直列に接続された吸着用の
高圧電源29が接続されている。なお、上記記録用紙2
8としては、予め所定のサイズにカットされた所謂カッ
ト紙が用いられる。
【0043】また、上記現像剤担持体ロール4と転写電
極22との間の転写部の前後には、図1に示すように、
所定の間隔をおいて記録用紙28を搬送するための紙送
りロール対30、31がそれぞれ配置されている。この
紙送りロール対30、31は、小径のロール30a,3
1aと大径のロール30b,31bとを互いに圧接して
構成されている。また、供給側の紙送りロール対30の
記録用紙移動方向における下流側には、この紙送りロー
ル対30によって搬送される記録用紙28を案内するた
めのペーパーシュート32がほぼ水平方向に配置されて
いるとともに、このペーパーシュート32の先端には、
記録用紙28を転写デバイス50に押圧させるためのマ
イラーフィルム33が下向きに取り付けられている。
【0044】さらに、前記ホッパー1の背後には、記録
用紙28上に転写された現像剤2の像を熱及び圧力等に
よって定着するための定着器34が設けられている。
【0045】以上の構成において、この実施例に係る静
電記録装置では、次のようにして記録用紙の搬送及びそ
れに伴う画像の記録が行われる。すなわち、現像剤担持
体ロール4は、図2に示すように、所定のタイミングで
矢印方向に回転を開始し、現像剤担持体ロール4の表面
には、層形成部材7によって負極性に帯電された現像剤
2の薄層が均一に形成される。
【0046】この現像剤担持体ロール4の表面に形成さ
れた現像剤2の薄層は、現像剤担持体ロール4の回転に
伴って移動するが、その間にイオン流変調手段10によ
って画像情報に応じたイオン流の照射を受け、現像剤2
の薄層には、画像情報に応じた静電潜像像が形成され
る。
【0047】すなわち、イオン流変調手段10の放電ワ
イヤ15に、高圧電源19によって高電圧を印加するこ
とによりコロナ放電を生起させ、このコロナ放電によっ
て発生したイオンを、シールド16の上部開口17から
導入されるコンプレッサーCの圧縮空気によって、シー
ルド16の側部開口18を介してイオン流制御スリット
12から、イオンの噴流として排出する。
【0048】その際、上記イオン流制御スリット12に
は、制御電極13、13…が所定数の画素密度で多数配
列されており、これらの制御電極13、13…に制御回
路14によって画像情報に応じたパルス電圧が印加され
る。そのため、上記制御電極13、13…とシールド1
6との間に選択的に形成される電界によって、イオン流
の通過が画像情報に応じて阻止又は許容され、現像剤担
持体ロール4の表面に担持された現像剤2の薄層上に画
像情報に応じた静電潜像が、現像剤2の帯電極性と逆極
性のイオン流によって形成される。
【0049】そして、この現像剤担持体ロール4の表面
に担持された現像剤2の薄層は、画像情報に応じてイオ
ン流が照射された部分のみ極性が反転して正極性とな
り、この正極性となった現像剤2は、現像剤担持体ロー
ル4の下方を通過する記録用紙28上に、負極性の電圧
が印加される転写電極22が形成する電界によって転写
される。
【0050】ところで、上記現像剤2の像が転写される
記録用紙28としては、予め所定のサイズにカットされ
た所謂カット紙が用いられている。このカット紙からな
る記録用紙28は、図示しない給紙カセットに収容され
ており、画像の記録動作に同期して給紙カセットから供
給される。そして、この記録用紙28は、図1に示すよ
うに、紙送りロール対30によって挟持された状態で搬
送され、その先端部がペーパーシュート32によって案
内されるとともに、マイラーフィルム33によって押圧
され、転写デバイス50の表面に接触した状態で搬送さ
れる。
【0051】上記の如く記録用紙28が搬送されてその
先端部が、記録用紙28の移動方向上流側の吸着電極2
5に接触するタイミングは、現像剤担持体ロール4上に
形成された静電潜像が、転写電極22の直上に位置する
0.1〜0.5sec程度前に設定される。これと同期
して、転写電極22及び吸着電極25、25には、転写
用の高圧電源23及び吸着用の高圧電源29によって、
前記イオン取り出し用電源5の電圧−1.0KVが重畳
された−2.0KV,−1.4KVが印加される。そし
て、この転写電極22と吸着電極25、25との電位差
によって、記録用紙28は、吸着電極25、25上に静
電的に吸着されるとともに、現像剤担持体ロール4上の
現像剤像は、転写電極22の直上に位置した時点で記録
用紙28上に転写される。
【0052】転写が終了し、記録用紙28の後端が記録
用紙28の移動方向下流側の吸着電極25にさしかかっ
た所で、電源を全てOFFしたところ、記録用紙28の
先端部及び後端部には、現像剤担持体ロール4への接触
による汚れは発生しなかった。
【0053】転写後、記録用紙28は、紙送りロール対
31を通過し、定着器34にて定着される。
【0054】本構成では、転写後の記録用紙28の移動
方向は、例えば水平方向に対して時計回りに6度傾いて
設定されるが、転写デバイス50にR形状43を設けた
ことにより、記録用紙28と転写電極22との接触が安
定的に得られ、良好な画像が記録用紙28上に転写され
た。
【0055】また、本構成では、使用環境温度の変化に
かかわらず、転写ギャップは、一定に保つことができ
た。
【0056】このように、転写電極22と吸着電極2
5、25とを絶縁性部材としてのプラスチック部材2
4、24を介してプラスチックの一体成形により構成さ
れており、ボルト等によって締結されているわけではな
いので、環境温度が変化した場合でも、金属からなる転
写電極22及び吸着電極25に比べて線膨張係数の大き
い絶縁性材料としてのプラスチック部材24は、長手方
向に変形することができ、転写電極22又は吸着電極2
5を変形させることがない。そのため、転写電極22が
変形したり転写電極22の位置が変化するのを防止する
ことができ、現像材担持体4と転写電極22の表面との
距離を一定に保つことができ、画像不良の発生を防止す
ることができる。
【0057】また、転写電極22と吸着電極25とプラ
スチック部材24で構成されたサンドイッチ状構造体を
記録用紙28が通過する場合においても、転写電極22
と吸着電極25とを絶縁性部材としてのプラスチック部
材24を介してプラスチックの一体成形により構成され
ているので、転写デバイス50の表面を平坦に形成する
ことができ、記録用紙28の搬送を滑らかに行うことが
できる。
【0058】第二実施例 図7はこの発明の第二実施例を示すものであり、前記第
一実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明する
と、この実施例では、転写電極22および吸着電極25
のおのおのの現像剤担持体4と対向する面の記録用紙2
8の幅よりはみ出る部分についてニゲ部46を設け、現
像剤による汚染およびバイアスリークを防止するように
構成されている。
【0059】その他の構成及び作用は前記実施例と同様
であるので、その説明を省略する。
【0060】第三実施例 図8はこの発明の第三実施例を示すものであり、前記第
二実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明する
と、この実施例では、記録用紙28の搬送方向下流側の
吸着電極25でR形状を形成したものであり、前記第一
の実施例と同様の効果が得られる。
【0061】その他の構成及び作用は前記実施例と同様
であるので、その説明を省略する。
【0062】
【発明の効果】この発明は以上の構成及び作用よりなる
もので、温度変動の影響を受けず、現像剤担持体と転写
電極面との距離を一定に保ち、かつ転写時に転写電極面
と記録媒体とを安定的に接触させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る静電記録装置の一実施
例を示す要部断面図である。
【図2】 図2は同静電記録装置を示す断面構成図であ
る。
【図3】 図3は同装置の要部を示す斜視図である。
【図4】 図4は同装置の要部を示す正面図である。
【図5】 図5は同装置の作用を示す説明図である。
【図6】 図6は同装置の作用を示す説明図である。
【図7】 図7はこの発明のさらに他の実施例を示す正
面図である。
【図8】 図8はこの発明のさらに他の実施例を断面図
である。
【図9】 図9は従来の静電記録装置を示す断面構成図
である。
【図10】 図10は従来の静電記録装置を示す断面構
成図である。
【図11】 図11は従来の静電記録装置を示す断面構
成図である。
【符号の説明】
1 ホッパー、2 現像剤、4 現像剤担持体、10
イオン流変調手段、22 転写電極、24 プラスチッ
ク部材、25…吸着電極、28 記録用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 健介 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 諏訪部 恭史 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電された現像剤の薄層をその表面に担
    持する現像剤担持体と、この現像剤担持体上に担持され
    た現像剤の薄層に対して画像情報に応じて変調されたイ
    オン流を照射するイオン流変調手段と、上記現像剤担持
    体上に担持された現像剤を選択的に記録媒体上に転写さ
    せる転写用電極と、転写用電極の近傍に配設され記録媒
    体を静電的に吸着する吸着用電極とを具備する静電記録
    装置において、上記転写用電極と吸着用電極とを絶縁性
    部材としてのプラスチック部材を介してプラスチックの
    一体成形により構成したことを特徴とする静電記録装
    置。
JP7376391A 1991-03-14 1991-03-14 静電記録装置 Pending JPH05249782A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8879944B2 (en) 2010-08-20 2014-11-04 Canon Kabushiki Kaisha Cartridge having molded resin electrode

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8879944B2 (en) 2010-08-20 2014-11-04 Canon Kabushiki Kaisha Cartridge having molded resin electrode
US9367025B2 (en) 2010-08-20 2016-06-14 Canon Kabushiki Kaisha Cartridge including cartridge electrode integrally molded with frame
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