JP2000246947A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

Info

Publication number
JP2000246947A
JP2000246947A JP5303099A JP5303099A JP2000246947A JP 2000246947 A JP2000246947 A JP 2000246947A JP 5303099 A JP5303099 A JP 5303099A JP 5303099 A JP5303099 A JP 5303099A JP 2000246947 A JP2000246947 A JP 2000246947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
aperture
space
charged particle
charged
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5303099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3045295B1 (ja
Inventor
Tetsuya Kitamura
哲弥 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP5303099A priority Critical patent/JP3045295B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3045295B1 publication Critical patent/JP3045295B1/ja
Publication of JP2000246947A publication Critical patent/JP2000246947A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力画像にカブリが無く、しかも記録濃度の
高い、すなわち高コントラストの記録を達成できる記録
装置を提供すること。 【解決手段】 アパチャ電極体2の絶縁シート2aに
は、複数のアパチャ2bが1列に形成され、且つ絶縁シ
ート2aの上側には、各アパチャ2bと接続される制御
電極2cが形成される。絶縁シート2aのトナー担持ロ
ーラ8側のトナーTNの搬送方向のアパチャ2bの上流
側において、トナー担持ローラ8に担持されたトナーT
Nと接触するように間隔保持部2eを設ける。この間隔
保持部2eとアパチャ2bとの間に、トナーTNの平均
粒径の10倍のスペース11を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば記録用紙等
の記録媒体に、文字、図形等を記録する記録装置であっ
て、複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ等に適
用される記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録装置の1つとして、米国特許
第3,689,935号公報に示すようなものがある。
同記録装置には、トナー流路としての役割を果たす開口
部(以下、アパチャと称する)が形成され、各アパチヤ
の周りに設ける制御電極を用いて、その制御電極に対し
て画像データに基づいて電圧を印加して、トナー粒子が
前記アパチャの通過及び遮断を制御することにより、ア
パチャを通過したトナー粒子が、記録用紙上に画像を形
成する。このようなトナージェット記録方式の場合、ア
パチヤ付近の支持部材においてトナー担持ローラと接触
配置させ、同トナー担持ローラによって搬送されるトナ
ーに、当該接触部分で機械的な力を与えることにより、
トナー担持ローラに対するトナーの付着力を解放するの
で、低い制御電圧にて効率よく、アパチヤからトナーを
通過させることができる。そのため例えば特開平10−
337897号公報において、アパチヤのトナー搬送上
流側の直前部分に、圧力ポイントとして、トナー担持ロ
ーラと接触する突起を設けるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにアパチヤ付近の支持部材が、トナー担持ローラと接
触していることによって、トナーがアパチヤを通過しや
すくなる反面、本来トナーの通過を遮断する制御の際に
も、トナーがアパチヤを通って記録用紙側に自然に噴射
してしまい、記録用紙上の最終的な出力画像の非画像部
にトナーが付着する、いわゆるカブリが発生する問題が
ある。本発明は、上述の問題点を解決するためになされ
たものであり、その目的は、出力画像にカブリが無く、
しかも記録濃度の高い、すなわち高コントラストの記録
を達成できる記録装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の構成を有する本発
明の請求項1に記載の発明においては、荷電粒子の通過
を許容するための荷電粒子通過部、及び、この荷電粒子
通過部に設けられた制御電極を備える支持部材と、この
支持部材に近接して設けられ、荷電粒子通過部に荷電粒
子を搬送するための荷電粒子搬送体とを備えた記録装置
において、前記支持部材の荷電粒子搬送体側の前記荷電
粒子搬送方向の上流部分に、荷電粒子搬送体に搬送され
る荷電粒子と接触して、荷電粒子通過部側にスペースを
形成するための間隔保持部を備え、この間隔保持部と荷
電粒子通過部との間に、荷電粒子の平均粒径の2倍から
10倍程度のスペースを形成したことを特徴とする。
【0005】このように荷電粒子搬送体は、荷電粒子通
過部に荷電粒子を搬送し、上記間隔保持部が、荷電粒子
通過部近傍にて荷電粒子と接触すると、荷電粒子は荷電
粒子搬送体から離れるが、間隔保持部と荷電粒子通過部
との間のスペースの距離がそれほど大きくない(平均粒
径の2倍から10倍程度である)ので、荷電粒子がスペ
ースに滞留することはなく、荷電粒子は荷電粒子通過部
に供給される。そのため制御電極は、荷電粒子が荷電粒
子通過部の通過を許容させる制御を行う場合、荷電粒子
は荷電粒子通過部を通過するが、荷電粒子通過部の通過
を遮断する制御を行う場合、荷電粒子は荷電粒子通過部
を通過しない。それにより、本発明によれば、出力画像
にカブリが無く、しかも記録濃度の高い、すなわち高コ
ントラストの記録がなされる。
【0006】一方、間隔保持部と荷電粒子通過部との間
のスペースの距離が、荷電粒子の平均粒径の2倍以下の
場合、荷電粒子通過部の荷電粒子の通過を遮断すべき制
御の際にも、荷電粒子が荷電粒子通過部を通って記録媒
体側に噴射してしまい、出力画像の非画像部に荷電粒子
が付着するいわゆるカブリが発生する。また、荷電粒子
の平均粒径の10倍以上のスペースを設けた場合、荷電
粒子が間隔保持部と接触した際に、荷電粒子は荷電粒子
搬送体から離れるが、間隔保持部と荷電粒子通過部との
間のスペースの距離が長いので、荷電粒子がスペースに
滞留して荷電粒子通過部に供給されないため、十分な記
録濃度を確保できない可能性が高くなる。
【0007】また、請求項2の記載によれば、請求項1
に記載の記録装置において、前記間隔保持部の厚さは、
荷電粒子の平均粒径の10分の1程度から平均粒径の4
倍程度であることを特徴とする。この間隔保持部の厚さ
が、荷電粒子の平均粒径の10分の1以下の場合、実質
的にスペースがない状態と同じであるため、荷電粒子通
過部の荷電粒子の通過を遮断すべき制御の際にも、荷電
粒子が荷電粒子通過部を通って記録媒体側に噴射して非
画像部に荷電粒子が付着する、いわゆるカブリが発生す
る。一方、間隔保持部の厚さが、荷電粒子の平均粒径の
4倍を越える場合、荷電粒子が間隔保持部と接触した際
に、荷電粒子は荷電粒子搬送体から離れる。しかし、荷
電粒子通過部までのスペースの距離が長い(平均粒径の
4倍を越える)ので、荷電粒子通過部を通過させる制御
の際にも、荷電粒子はスペースに滞留して荷電粒子通過
部に供給されない可能性が高くなる。それに対し、本発
明によれば、間隔保持部の厚さは、荷電粒子の平均粒径
の10分の1程度から平均粒径の4倍程度であるため、
荷電粒子の通過を遮断すべき制御の際にも、記録媒体に
いわゆるカブリが発生せず、また、荷電粒子の通過させ
る制御の際にも荷電粒子を荷電粒子通過部に確実に供給
するので、記録濃度の高い、すなわち高コントラストの
記録を達成できる。
【0008】また、請求項3の記載によれば、請求項1
または2に記載の記録装置において、前記間隔保持部と
荷電粒子通過部との間の前記支持部材に、エッチング加
工あるいはザグリ加工を施すことにより、前記スペース
が形成されることを特徴とする。このように間隔保持部
と荷電粒子通過部との間の支持部材に、エッチング加工
あるいはザグリ加工を施すことにより、荷電粒子の平均
粒径の2倍から10倍程度のスペースを、荷電粒子通過
部の上流部分に容易に且つ確実に形成することができ、
また、エッチング加工あるいはザグリ加工を施さない支
持部材の荷電粒子通過部の上流部分が間隔保持部となる
ので、スペース及び間隔保持部を荷電粒子通過部の上流
部分に容易に且つ確実に形成することができる。
【0009】また、請求項4の記載によれば、請求項1
乃至3のいずれかに記載の記録装置においては、前記間
隔保持部は、前記支持部材にフィルムを貼着することに
より、形成されることを特徴とする。このように支持部
材にフィルムを貼着すると、フィルムが貼着された部分
は厚くなって間隔保持部となるのに対して、間隔保持部
と荷電粒子通過部との間の、フィルムが貼着されていな
い部分がスペースとなるので、間隔保持部及び平均粒径
の2倍から10倍程度のスペースが、荷電粒子通過部の
上流部分に極めて容易に且つ確実に形成される。
【0010】また、請求項5の記載によれば、請求項1
乃至4のいずれかに記載の記録装置においては、前記間
隔保持部は、シールド電極からなることを特徴とする。
上述したように間隔保持部が荷電粒子と接触すると、荷
電粒子は荷電粒子搬送体から離れるが、間隔保持部及び
荷電粒子が、その接触時の摩擦によって電荷を帯びる。
しかし、間隔保持部がシールド電極からなる場合、導電
性を有するため、間隔保持部は即座に除電されて帯電し
ない。また、制御電極は、シールド電極によってシール
ドされるため、荷電粒子搬送体で搬送される荷電粒子の
電荷の影響によって、誤動作することもない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の記録装置を具体化
した実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0012】図1は、本実施の形態の記録装置1の概要
を示す図であり、図2は、その記録装置1に用いられる
荷電粒子(この場合トナーTN)の移動を制御する手段
として機能するアパチャ電極体2を拡大して示す斜視図
である。また、図3は、上記アパチャ電極体2及びトナ
ー担持ローラ8を拡大して示す断面図であり、図4は、
アパチャ電極体2の間隔保持部2eの周囲を拡大して示
す一部断面図である。そのアパチャ電極体2の上側に
は、図1に示すように、およそ1mm程度の間隙を有し
て、円柱状の背面電極ローラ3が回動可能に配置されて
いる。
【0013】そして、前記背面電極ローラ3とアパチャ
電極体2との間の前記間隙には、例えば記録用紙、OH
Pシート等からなる画像形成媒体4を挿入することがで
きる。この画像形成媒体4は、その間隙内に挿入された
状態で、時計回り(矢印Y1)方向に背面電極ローラ3
が回転することによって、図1中左(矢印Y2)方向に
搬送される。
【0014】また、前記背面電極ローラ3の下方側に
は、トナーTNを画像形成媒体4側に供給するトナー供
給装置5が配設されており、このトナー供給装置5はそ
のアパチャ電極体2の長手方向(図2参照)に沿って延
設されている。更に、前記背面電極ローラ3によって搬
送される画像形成媒体4の進行先には、定着装置6が配
設されており、この定着装置6は、画像形成媒体4上に
付着したトナーTNを加熱溶融させて、同画像形成媒体
4上に定着させることができる。
【0015】前記アパチャ電極体2は、図2に示すよう
に、支持部材としての絶縁シート2aに、荷電粒子通過
部としての複数のアパチャ2bが1列に形成され、各ア
パチャ2bの上側には、制御電極2cがそれぞれ形成さ
れている。具体的には、絶縁シート2aは、例えば厚さ
25マイクロメートルのポリイミド製の支持板である。
また、アパチャ2bは、背面電極ローラ3側へトナーT
Nを通過させるための、絶縁シート2aを上下に貫通す
る貫通孔であって、およそ直径80マイクロメートルの
大きさである。そして、各アパチャ2bの上側には、各
制御電極2cがおよそ8マイクロメートルの厚さで形成
されており、各制御電極2cは、アパチャ2bの周囲か
ら絶縁シート2aの短辺方向に延びている。
【0016】また、前記円柱状の背面電極ローラ3は、
その両側端部でシャーシ(図示せず)に回動可能に支持
されており、背面電極ローラ3の片側端部に連結された
搬送モータ(図示せず)によって、時計周り方向(矢印
Y1方向)に回転駆動される。尚、背面電極ローラ3の
形状は、用紙送り機能を有するため、円柱状に形成され
ているが、用紙送り機能を有しない場合、必ずしも円柱
状で形成される必要はなく、例えば板状の背面電極でも
よい。
【0017】前記トナー供給装置5は、図1に示すよう
に、ハウジングを兼ねるトナーケース7と、そのトナー
ケース7内に収納される荷電粒子としてのトナーTN
と、アパチャ2bの下方位置にあって荷電粒子搬送体と
して時計周り方向(矢印Y3方向)に回転駆動されるト
ナー担持ローラ8と、このトナー担持ローラ8に対して
近接し時計周り方向(矢印Y4方向)に回転駆動される
供給ローラ9と、トナー担持ローラ8に対して圧接する
トナー層規制ブレード10とを備えている。
【0018】具体的には、前記供給ローラ9とトナー担
持ローラ8は、トナーケース7内で矢印Y3、Y4方向
にそれぞれ回転可能に支持され、両者は接した状態で平
行に配設されている。この供給ローラ9とトナー担持ロ
ーラ8とは、図示しない駆動モータにより連動して回転
される。そのため、前記供給ローラ9は、その表面にト
ナーTNを担持しながら時計周り方向(矢印Y4方向)
に回転して、矢印Y3方向に回転するトナー担持ローラ
8に対してトナーTNを供給する。そして、前記トナー
担持ローラ8に圧接されるトナー層規制ブレード10
は、トナー担持ローラ8に担持されるトナーTNの量を
ローラ面上で均一にするよう調整するとともに、そのト
ナーTNを均一に帯電させる。このトナー担持ローラ8
は、その表面にトナーTNを担持し、アパチャ電極体2
のアパチャ2bに向かってトナーTNを搬送する。
【0019】ところで、絶縁シート2aにおける制御電
極2cの形成面と反対側の面(トナー担持ローラ8側の
面)における、トナーTNの搬送方向における各アパチ
ャ2bを挟んだ両側には、帯電防止層としてのコーティ
ング層2dが形成され、このコーティング層2dは、ト
ナー担持ローラ8に担持されたトナーTNと接触する。
このコーティング層2dの膜厚は、例えば5マイクロメ
ートル程度であるのが望ましい。
【0020】更に、絶縁シート2aのトナー担持ローラ
8側におけるアパチャ2bへのトナーTNの供給方向
(荷電粒子搬送方向)の上流部分に、トナー担持ローラ
8によって搬送されるトナーTNと接触する間隔保持部
2eを設け、更にその間隔保持部2eとアパチャ2b
(荷電粒子通過部)との間に、トナーTNの平均粒径の
10倍程度のスペース11を設ける。この場合、トナー
TNの平均粒径が、ほぼ10マイクロメートルであるの
で、間隔保持部2eとアパチャ2bと間のスペース11
の距離N1(図3参照)は、ほぼ100マイクロメート
ルである。そして、その間隔保持部2eが、コーティン
グ層2dの下方側に膜厚10マイクロメートル程度で形
成され、この間隔保持部2eの膜厚X1(図4参照)
は、トナーTNの平均粒径(およそ10マイクロメート
ル)と同程度である。
【0021】この場合、アパチヤ電極体2は、図1及び
図3に示すように、トナー担持ローラ8の外周に沿うよ
うに少し撓み、アパチャ電極体2とトナー担持ローラ8
とは広い範囲で弾性的に圧接状態にある。具体的には、
アパチャ電極体2及びトナー担持ローラ8は、アパチャ
2b付近の一部を除いた、アパチャ2bを中心に両側あ
わせて1mm乃至2mmの幅で密接状態にあって、この
密接状態にある領域は、ニップ(nip)領域を構成す
る。
【0022】前記間隔保持部2eは、帯電防止材料から
なるのが望ましいので、絶縁シート2aの下面側のアパ
チャ2bの上流部分及び下流部分に、コーティング層2
dと同じ帯電防止材料の膜厚を(厚さT2(図2参照)
程度)の厚めに形成した状態で、アパチャ2bの下流部
分をエッチング加工あるいはザグリ加工を施すことによ
り、アパチャ2bの下流部分に所定厚さT1(図2参
照)のコーティング層2dを形成し、更に、アパチャ2
bの上流部分にエッチング加工あるいはザグリ加工を施
すことにより、図3及び図4に示すスペース11を形成
するのが望ましい。従って、ミクロ的には、アパチャ2
b近傍の間隔保持部2eが形成されていないコーティン
グ層2dは、間隔保持部2eが形成されているコーティ
ング層2dの厚さより薄くなっているので、アパチャ電
極体2とトナー担持ローラ8とは一様には密接しない。
そして、アパチヤ2b近傍の領域では、スベース11が
広くなっているため、アパチャ電極体2とトナー担持ロ
ーラ8とはアパチャ2bの上流部の間隔保持部2eで密
着する。
【0023】図4に示すスペース11に面する間隔保持
部2eは、アパチャ2bの上流部分に向かってなだらか
な傾斜面15を形成するように、エッチング加工あるい
はザグリ加工されているが、必ずしもその態様に限定さ
れる訳ではなく、その傾斜面15をアパチャ2bの上流
部分に向かって急勾配に形成しても良い。そして、この
ような傾斜面15に続くアパチャ2bの上流部分に延び
る面20をなだらかに下る傾斜面に形成してもよい。
【0024】コーティング層2d及び間隔保持部2eの
帯電防止材料としては、カーボンをエポキシ樹脂、ポリ
イミド樹脂などの有機樹脂、望ましくはポリイミド樹脂
から成るバインダー中に分散させて塗料状にし、それを
絶縁シート2aにスクリーン印刷法などを用いて塗布し
て塗膜とした後に、300℃以下の雰囲気中、望ましく
は180℃〜280℃の雰囲気中で数分間焼成して硬化
させた被膜を使用する。尚、カーボンの代わりに、アル
ミ、モリブデン、ニッケル、クロム、カーボン等の導電
性の微粒子を使用できるが、ここでは、カーボンが安価
であるので採用した。
【0025】そして、前記アパチャ電極体2は、図1及
び図3に示すように画像形成媒体4側に制御電極2cを
対向させ、トナー担持ローラ8側にコーティング層2d
及び間隔保持部2eを対向させるように配置されるの
で、間隔保持部2eは、アパチャ2b位置のトナーTN
の搬送方向の上流側で、トナー担持ローラ8上のトナー
TNと接触するように配設される。間隔保持部2eは、
上述した如く、帯電防止材料にて形成されているので、
トナーTNは帯電しない。また、コーティング層2dも
トナー担持ローラ8上のトナーTNに接触する場合があ
るが、コーティング層2dは、帯電防止材料にて形成さ
れており、トナーTNは帯電しない。
【0026】また、前記制御電極2cには、制御電圧印
加回路13の一端が接続され、また、制御電圧印加回路
13の他端が、トナー担持ローラ8に接続されている。
この制御電圧印加回路13は、ドットパターン展開され
た画像信号を外部から入力し、ドットパターンのドット
列の各ドットのオン・オフに応答して、前記各制御電極
2cのオン・オフ(−20Vの電圧印加もしくは+20
Vの電圧印加)を制御し、これを前記背面電極ローラ3
の回転駆動に関連づけて行うものである。つまり、前記
背面電極ローラ3により1ドット列分のトナーTNの飛
翔制御が終了すれば、次のドット列のトナーTNの飛翔
制御を行うのである。
【0027】更には、前記背面電極ローラ3とトナー担
持ローラ8との間には直流電源12が接続されており、
この直流電源12は前記背面電極ローラ3に対して+1
kVの電圧を印加し得るようになっている。次に、間隔
保持部2eの厚さX1(図4参照)を、トナーTNの平
均粒径程度(およそ10マイクロメートル程度)に設定
して、間隔保持部2eとアパチャ2bとの間のスペース
11の距離N1を変更した際の実験結果について説明す
る。図5は、その実験結果を示す図である。
【0028】図5のグラフでは、直流電源12が背面電
極ローラ3に対して+1kVの電圧を印加した状態で、
制御電極2cに−50Vから+50Vまでの電圧を印加
した場合の電圧値をグラフ横軸に取り、グラフ縦軸に画
像形成媒体4上の出力画像の濃さを表す反射濃度を取
る。そして、間隔保持部2eとアパチャ2bとの間のス
ペース11の距離N1を、スペース無しの状態から、1
0マイクロメートル、20マイクロメートル、50マイ
クロメートル、100マイクロメートル、150マイク
ロメートル、200マイクロメートルと順に増した状態
をそれぞれ示す。
【0029】グラフ(1)はスペース無しの場合、グラ
フ(2)は10マイクロメートル(トナーTNのほぼ平
均粒径)場合、グラフ(3)は20マイクロメートル
(平均粒径のほぼ2倍)場合、グラフ(4)は50マイ
クロメートル(平均粒径のほぼ5倍)場合、グラフ
(5)は100マイクロメートル(平均粒径のほぼ10
倍)場合、グラフ(6)は150マイクロメートル(平
均粒径のほぼ15倍)場合、グラフ(7)は200マイ
クロメートル(平均粒径のほぼ20倍)場合を示す。
【0030】グラフ横軸が−20V以下の場合、グラフ
(4)乃至(7)を見ると、画像形成媒体4上の出力画
像の非画像部の反射濃度は低い(ほぼ白色である)のに
対し、グラフ(1)乃至(3)を見ると、出力画像の非
画像部の反射濃度はある程度高いことが分かり、特にグ
ラフ(1)及び(2)で出力画像の非画像部の反射濃度
は高い。これは、アパチャ2bと間隔保持部2eと間の
スペース11の距離N1が、トナーTNの平均粒径の2
倍以下の場合(すなわちグラフ(1)及び(2))、ア
パチャ2bのトナーTNの通過を遮断すべき制御の際に
も、トナーTNがアパチャ2bを通って記録用紙等の画
像形成媒体4側に噴射してしまい、出力画像の非画像部
にトナーTNが付着する、いわゆるカブリが発生してい
ると考えられる。
【0031】また、グラフ横軸が+20V以上の場合、
グラフ(1)乃至(5)を見ると、出力画像の画像部の
反射濃度は高い(例えば黒色)が、グラフ(6)乃至
(7)を見ると、出力画像の画像部の反射濃度は低い
(例えば灰色)ことが分かる。これは、トナーTNの平
均粒径の10倍を越えるのスペース11を設けた場合
(すなわちグラフ(6)及び(7))、トナーTNが間
隔保持部2eと接触した際に、トナーTNはトナー担持
ローラ8から離れるが、間隔保持部2eとアパチャ2b
との間のスペース11の距離N1が長いので、トナーT
Nがスペース11に滞留してアパチャ2bに十分に到達
していないと考えられる。
【0032】それに対し、アパチャ2bと間隔保持部2
eと間に、平均粒径の2倍から10倍程度のスペース1
1の距離N1を形成する場合(すなわちグラフ(3)乃
至(5))、間隔保持部2eがアパチャ2b近傍にてト
ナーTNと接触すると、トナーTNはトナー担持ローラ
8から離れるが、間隔保持部2eとアパチャ2bとの間
のスペース11の距離N1がそれほど大きくないので、
トナーTNがスペース11に滞留することはない。従っ
て、グラフ(1)乃至(7)を総合的に観察するに、出
力画像のカブリの有無、及び、記録濃度の高さの観点か
ら、間隔保持部2eとアパチャ2bとの間のスペース1
1の距離N1は、トナーTNの平均粒径の2倍から10
倍程度が望ましいことがわかる。
【0033】また、間隔保持部2eの厚さX1が、平均
粒径の10分の1以下の場合、実質的にスペース11が
ない状態と同じであるため、アパチャ2bのトナーTN
の通過を遮断すべき制御の際にも、トナーTNがアパチ
ャ2bを通って記録用紙等の画像形成媒体4側に噴射し
てしまい、出力画像の非画像部にトナーTNが付着す
る、いわゆるカブリが発生する。一方、間隔保持部2e
の厚さX1が、トナーTNの平均粒径の4倍を越える場
合、トナーTNが間隔保持部2eと接触した際に、トナ
ーTNはトナー担持ローラ8から離れるが、トナー担持
ローラ8からアパチャ2bの入り口までのスペース11
の距離が、間隔保持部2eの厚さX1に対応して長いの
で、アパチャ2bを通過させる制御の際にも、トナーT
Nはスペース11に滞留して、アパチャ2bを通過しな
い可能性が高くなる。従って、間隔保持部2eの厚さX
1は、トナーTNの平均粒径の10分の1以下から4倍
程度までが望ましい。
【0034】次に、上述のように構成される記録装置1
の動作を説明する。まず始めに、概略の説明を行う。ト
ナー担持ローラ8と供給ローラ9の図1中の矢印方向の
回転により、供給ローラ9から送られてくるトナーTN
は、トナー担持ローラ8に擦りつけられ、マイナスに帯
電させられてトナー担持ローラ8上に担持される。担持
されたトナーTNは、層規制ブレード10によって薄層
化されると共に帯電された後、トナー担持ローラ8の回
転によってアパチャ電極体2に向かって搬送される。そ
して、トナー担持ローラ8上のトナーTNは、アパチャ
電極体2の間隔保持部2e及びコーティング層2dに擦
られ、更に、スベース11を通過してアパチャ2bの下
に供給される。この場合、トナー担持ローラ8上のトナ
ーTNは、アパチヤ2bの手前0.5mm〜1.0mmの
辺りからアパチヤ電極体2の間隔保持部2e及びコーテ
ィング層2dと接触して擦られることで、トナー担持ロ
ーラ8から受ける吸引力から解放されて外力の影響を受
けやすい状態になる。それにより、スペース11が広く
なった距離N1に対応する領域で、トナーTNは、一番
飛翔しやすい状況になる。
【0035】ここで、画像信号に応じて、その画像部分
(前記ドット列の各ドットのオン部分とする)に対応す
る制御電極2cには、制御電圧印加回路13から+20
Vの電圧が印加される。その結果、画像部分に対応する
アパチャ2bの近傍には、制御電極2cとトナー担持ロ
ーラ8との間の電位差により、制御電極2cよりトナー
担持ローラ8に向かう電気力線が形成される。それによ
り、マイナスに帯電されたトナーTNは電位の高い方向
に静電力を受け、トナー担持ローラ8上からアパチャ2
bを通過して制御電極2c側に引き出される。引き出さ
れたトナーTNは、更に、背面電極ローラ3に印加され
ている電圧によって画像形成媒体4とアパチャ電極体2
との間に形成される電界により、画像形成媒体4に向か
って飛翔し、画像形成媒体4上に付着してドット状の画
素を形成する。
【0036】また、非画像部分(前記ドット列の各ドッ
トのオフ部分とする)に対応する制御電極2cには、制
御電圧印加回路13から−20Vの電圧が印加される。
その結果、トナー担持ローラ8と制御電極2cとの間に
は、制御電極2cに向かう電気力線が形成される。そし
て、マイナス帯電されたトナーTNは、電位の高い方に
静電力を受けるので、トナー担持ローラ8上のトナーT
Nはアパチャ2bを通過しない。つまり、トナーTNの
飛翔は行われない。
【0037】更には、画像形成媒体4は、その面上にト
ナーTNにより1列に配列された画素が形成される間
に、アパチャ2b列と垂直の方向に1画素分送られる。
そして、上記のプロセスを繰り返すことにより画像形成
媒体4の全面にトナー像が形成される。その後、形成さ
れたトナーTNの像は、定着装置6によって画像形成媒
体4上に加熱定着される。
【0038】そして、本プロセスの特徴とするところ
は、アパチャ2b近傍のトナーTNの搬送方向上流側に
おいて、適度の距離N1のスペース11を確保し、且
つ、適度の厚さX1の間隔保持部2eによってトナーT
Nを押圧することにより、アパチャ2b部でその押圧を
一気に開放する。従って、トナーTNは、トナー担持ロ
ーラ8に付着した状態ではなくて、間隔保持部2eによ
って弾かれた感じで、ミスト状に浮遊した状態で、アパ
チャ2bに供給される。この結果、空中に浮遊している
トナーTNにかかる力は、トナー担持ローラ8などとの
付着力から解放されているので、アパチャ2b内の電界
によるクーロン力が支配的になる。従って、低い電圧
で、トナーTNの流れの制御を可能にしている。
【0039】以上、詳述した実施の形態の発明によれ
ば、トナーTNの通過を許容するアパチャ2b、及び、
このアパチャ2bに対応して設けられた制御電極2cを
備える絶縁シート2aと、この絶縁シート2aに近接し
て設けられ、アパチャ2bにトナーTNを搬送するため
のトナー担持ローラ8とを備えた記録装置1において、
絶縁シート2aのトナー担持ローラ8側のトナーTNの
搬送方向の上流部分に、トナー担持ローラ8に搬送され
るトナーTNと接触して、アパチャ2b側にスペース1
1を形成するための間隔保持部2eを備え、この間隔保
持部2eとアパチャ2bとの間に、トナーTNの平均粒
径の2倍から10倍程度のスペース11を形成した。
【0040】それにより、間隔保持部2eがアパチャ2
b近傍にてトナーTNと接触することにより、トナーT
Nはトナー担持ローラ8から離れるが、間隔保持部2e
とアパチャ2bとの間のスペース11の距離がそれほど
大きくないため、トナーTNがスペース11に滞留する
ことはなく、トナーTNはアパチャ2bに供給されるの
で、画像形成媒体4上には、カブリが無く、しかも記録
濃度の高い、すなわち高コントラストの記録がなされ
る。
【0041】尚、本発明は、以上詳述した実施の形態に
限定されるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲に
おいて、種々の変更を加えることが可能である。トナー
TNの平均粒径は必ずしも10マイクロメートルに限ら
ずに、例えば7マイクロメートル程度の平均粒径であっ
ても良い。そして、7マイクロメートル程度の平均粒径
のトナーTNに対応する2倍から10倍程度のスペース
11を、絶縁シート2の下方側に設け、また、その平均
粒径の10分の1程度から4倍程度に、間隔保持部2e
の厚さX1を設定する。
【0042】また、間隔保持部2eは、図2乃至図4に
示す如く、絶縁シート2aと必ずしも一体的に形成され
る必要は無く、図6に示すように、例えばカーボンを含
有したフィルム21を絶縁シート2aの下方側に貼着し
て形成されてもよい。そして、間隔保持部として絶縁シ
ート2aに貼着されるものを、例えば金属板、その他の
導電性フィルムにして、シールド電極としても良い。
尚、図6は、他の実施の形態のアパチャ電極体2を拡大
して示す斜面図であるが、図1と同一部分については、
同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0043】また、図2の実施の形態では、コーティン
グによって間隔保持部2eを形成したが、絶縁シート2
a自体に、突起部を形成したものであっても良い。ま
た、上記実施の形態においては、トナー流制御手段とし
てアパチャ電極体を用いたが、例えば、特表平1ー50
3221号公報に記載されるような編目状の電極体を用
いることも可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、荷電粒子の通過を許容するための荷電粒子通過
部、及び、この荷電粒子通過部に対応して設けられた制
御電極を備える支持部材と、この支持部材に近接して設
けられ、荷電粒子通過部に荷電粒子を搬送するための荷
電粒子搬送体とを備えた記録装置において、前記支持部
材の前記荷電粒子搬送体側の荷電粒子搬送方向の上流部
分に、荷電粒子搬送体に搬送される荷電粒子と接触し
て、荷電粒子通過部側にスペースを形成するための間隔
保持部を備え、この間隔保持部と荷電粒子通過部との間
に、荷電粒子の平均粒径の2倍から10倍程度のスペー
スを形成したので、間隔保持部が荷電粒子通過部近傍に
て荷電粒子と接触することにより、荷電粒子は荷電粒子
搬送体から離れるが、間隔保持部と荷電粒子通過部との
間のスペースの距離がそれほど大きくないため、荷電粒
子がスペースに滞留することはない。
【0045】そのため荷電粒子の通過を遮断すべき制御
の際にも、荷電粒子が荷電粒子通過部を通って記録用紙
等の画像形成媒体側に噴射して、出力画像の非画像部に
荷電粒子が付着するいわゆるカブリが発生せず、また、
荷電粒子通過部に荷電粒子を通過する制御のときに、荷
電粒子を荷電粒子通過部に確実に供給することができる
ので、出力画像にカブリが無く、しかも記録濃度の高
い、すなわち高コントラストの記録を達成できる。
【0046】また、請求項2の記載の発明によれば、間
隔保持部の厚さは、荷電粒子の平均粒径の10分の1程
度から平均粒径の4倍程度であるので、荷電粒子の通過
を遮断すべき制御の際にも、画像形成媒体にいわゆるカ
ブリが発生せず、また、荷電粒子の通過させる制御の際
にも、荷電粒子を荷電粒子通過部に確実に供給するた
め、記録濃度の高いすなわち高コントラストの記録を達
成できる。
【0047】また、請求項3の記載の発明によれば、前
記間隔保持部と荷電粒子通過部との間の前記支持部材
に、エッチング加工あるいはザグリ加工を施すことによ
り、前記スペースが形成されるので、既述した距離等か
らなるスペース及び間隔保持部を荷電粒子通過部の上流
部分に容易に且つ確実に形成することができる。
【0048】また、請求項4の記載の発明によれば、間
隔保持部は、前記支持部材にフィルムを貼着することに
より形成されるので、フィルムが貼着された部分は厚く
なって間隔保持部となり、間隔保持部と荷電粒子通過部
との間のフィルムが貼着されていない部分がスペースと
なる。従って、間隔保持部及び上述したスペースが、荷
電粒子通過部の上流部分に極めて容易に且つ確実に形成
される。
【0049】また、請求項5の記載の発明によれば、間
隔保持部はシールド電極からなるので、間隔保持部が荷
電粒子と接触すると、間隔保持部及び荷電粒子が、その
接触時の摩擦によって電荷を帯びても、間隔保持部は即
座に除電されて帯電しない。また、制御電極はシールド
電極によってシールドされるため、荷電粒子搬送体で搬
送される荷電粒子の電荷の影響によって、誤動作するこ
ともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例の記録装置の構成を示
す図である。
【図2】上記記録装置に搭載されるアパチャ電極体を拡
大して示す斜面図である。
【図3】上記アパチャ電極体及び供給ローラを拡大して
示す断面図である。
【図4】上記アパチャ電極体の間隔保持部の周囲を拡大
して示す一部断面図である。
【図5】上記記録装置による実験データを示す図であ
る。
【図6】他の実施の形態のアパチャ電極体を拡大して示
す斜面図である。
【符号の説明】
1 記録装置 2 アパチャ電極体 2a 絶縁シート 2b アパチャ 2c 制御電極 2d コーティング層 2e 間隔保持部 3 背面電極ローラ 4 画像形成媒体 5 トナー供給装置 6 定着装置 7 トナーケース 8 トナー担持ローラ 11 スペース TN トナー N1 距離 X1 間隔保持部の厚さ 21 フィルム
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月13日(2000.1.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 記録装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば記録用紙等
の記録媒体に、文字、図形等を記録する記録装置であっ
て、複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ等に適
用される記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録装置の1つとして、米国特許
第3,689,935号公報に示すようなものがある。
同記録装置には、トナー流路としての役割を果たす開口
部(以下、アパチャと称する)が形成され、各アパチヤ
の周りに設ける制御電極を用いて、その制御電極に対し
て画像データに基づいて電圧を印加して、トナー粒子が
前記アパチャの通過及び遮断を制御することにより、ア
パチャを通過したトナー粒子が、記録用紙上に画像を形
成する。このようなトナージェット記録方式の場合、ア
パチヤ付近の支持部材においてトナー担持ローラと接触
配置させ、同トナー担持ローラによって搬送されるトナ
ーに、当該接触部分で機械的な力を与えることにより、
トナー担持ローラに対するトナーの付着力を解放するの
で、低い制御電圧にて効率よく、アパチヤからトナーを
通過させることができる。そのため例えば特開平10−
337897号公報において、アパチヤのトナー搬送上
流側の直前部分に、圧力ポイントとして、トナー担持ロ
ーラと接触する突起を設けるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにアパチヤ付近の支持部材が、トナー担持ローラと接
触していることによって、トナーがアパチヤを通過しや
すくなる反面、本来トナーの通過を遮断する制御の際に
も、トナーがアパチヤを通って記録用紙側に自然に噴射
してしまい、記録用紙上の最終的な出力画像の非画像部
にトナーが付着する、いわゆるカブリが発生する問題が
ある。本発明は、上述の問題点を解決するためになされ
たものであり、その目的は、出力画像にカブリが無く、
しかも記録濃度の高い、すなわち高コントラストの記録
を達成できる記録装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の構成を有する本発
明の請求項1に記載の発明においては、荷電粒子の通過
を許容するための荷電粒子通過部、及び、この荷電粒子
通過部に設けられた制御電極を備える支持部材と、この
支持部材に近接して設けられ、荷電粒子通過部に荷電粒
子を搬送するための荷電粒子搬送体とを備えた記録装置
において、前記支持部材の荷電粒子搬送体側の前記荷電
粒子搬送方向の上流部分に、荷電粒子搬送体に搬送され
る荷電粒子と接触して、荷電粒子通過部側にスペースを
形成するための間隔保持部を備え、この間隔保持部の荷
電粒子搬送方向における最下流端と荷電粒子通過部の荷
電粒子搬送方向における最上流端との間に、荷電粒子の
平均粒径の2倍から10倍程度の距離のスペースを形成
したことを特徴とする。
【0005】このように荷電粒子搬送体は、荷電粒子通
過部に荷電粒子を搬送し、上記間隔保持部が、荷電粒子
通過部近傍にて荷電粒子と接触すると、荷電粒子は荷電
粒子搬送体から離れるが、間隔保持部と荷電粒子通過部
との間のスペースの距離がそれほど大きくない(平均粒
径の2倍から10倍程度である)ので、荷電粒子がスペ
ースに滞留することはなく、荷電粒子は荷電粒子通過部
に供給される。そのため制御電極は、荷電粒子が荷電粒
子通過部の通過を許容させる制御を行う場合、荷電粒子
は荷電粒子通過部を通過するが、荷電粒子通過部の通過
を遮断する制御を行う場合、荷電粒子は荷電粒子通過部
を通過しない。それにより、本発明によれば、出力画像
にカブリが無く、しかも記録濃度の高い、すなわち高コ
ントラストの記録がなされる。
【0006】一方、間隔保持部と荷電粒子通過部との間
のスペースの距離が、荷電粒子の平均粒径の2倍以下の
場合、荷電粒子通過部の荷電粒子の通過を遮断すべき制
御の際にも、荷電粒子が荷電粒子通過部を通って記録媒
体側に噴射してしまい、出力画像の非画像部に荷電粒子
が付着するいわゆるカブリが発生する。また、荷電粒子
の平均粒径の10倍以上のスペースを設けた場合、荷電
粒子が間隔保持部と接触した際に、荷電粒子は荷電粒子
搬送体から離れるが、間隔保持部と荷電粒子通過部との
間のスペースの距離が長いので、荷電粒子がスペースに
滞留して荷電粒子通過部に供給されないため、十分な記
録濃度を確保できない可能性が高くなる。
【0007】また、請求項2の記載によれば、請求項1
に記載の記録装置において、前記間隔保持部の厚さは、
荷電粒子の平均粒径の10分の1程度から平均粒径の4
倍程度であることを特徴とする。この間隔保持部の厚さ
が、荷電粒子の平均粒径の10分の1以下の場合、実質
的にスペースがない状態と同じであるため、荷電粒子通
過部の荷電粒子の通過を遮断すべき制御の際にも、荷電
粒子が荷電粒子通過部を通って記録媒体側に噴射して非
画像部に荷電粒子が付着する、いわゆるカブリが発生す
る。一方、間隔保持部の厚さが、荷電粒子の平均粒径の
4倍を越える場合、荷電粒子が間隔保持部と接触した際
に、荷電粒子は荷電粒子搬送体から離れる。しかし、荷
電粒子通過部までのスペースの距離が長い(平均粒径の
4倍を越える)ので、荷電粒子通過部を通過させる制御
の際にも、荷電粒子はスペースに滞留して荷電粒子通過
部に供給されない可能性が高くなる。それに対し、本発
明によれば、間隔保持部の厚さは、荷電粒子の平均粒径
の10分の1程度から平均粒径の4倍程度であるため、
荷電粒子の通過を遮断すべき制御の際にも、記録媒体に
いわゆるカブリが発生せず、また、荷電粒子の通過させ
る制御の際にも荷電粒子を荷電粒子通過部に確実に供給
するので、記録濃度の高い、すなわち高コントラストの
記録を達成できる。
【0008】また、請求項3の記載によれば、請求項1
または2に記載の記録装置において、前記間隔保持部と
荷電粒子通過部との間の前記支持部材に、エッチング加
工あるいはザグリ加工を施すことにより、前記スペース
が形成されることを特徴とする。このように間隔保持部
と荷電粒子通過部との間の支持部材に、エッチング加工
あるいはザグリ加工を施すことにより、荷電粒子の平均
粒径の2倍から10倍程度のスペースを、荷電粒子通過
部の上流部分に容易に且つ確実に形成することができ、
また、エッチング加工あるいはザグリ加工を施さない支
持部材の荷電粒子通過部の上流部分が間隔保持部となる
ので、スペース及び間隔保持部を荷電粒子通過部の上流
部分に容易に且つ確実に形成することができる。
【0009】また、請求項4の記載によれば、請求項1
乃至3のいずれかに記載の記録装置においては、前記間
隔保持部は、前記支持部材にフィルムを貼着することに
より、形成されることを特徴とする。このように支持部
材にフィルムを貼着すると、フィルムが貼着された部分
は厚くなって間隔保持部となるのに対して、間隔保持部
と荷電粒子通過部との間の、フィルムが貼着されていな
い部分がスペースとなるので、間隔保持部及び平均粒径
の2倍から10倍程度のスペースが、荷電粒子通過部の
上流部分に極めて容易に且つ確実に形成される。
【0010】また、請求項5の記載によれば、請求項1
乃至4のいずれかに記載の記録装置においては、前記間
隔保持部は、シールド電極からなることを特徴とする。
上述したように間隔保持部が荷電粒子と接触すると、荷
電粒子は荷電粒子搬送体から離れるが、間隔保持部及び
荷電粒子が、その接触時の摩擦によって電荷を帯びる。
しかし、間隔保持部がシールド電極からなる場合、導電
性を有するため、間隔保持部は即座に除電されて帯電し
ない。また、制御電極は、シールド電極によってシール
ドされるため、荷電粒子搬送体で搬送される荷電粒子の
電荷の影響によって、誤動作することもない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の記録装置を具体化
した実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0012】図1は、本実施の形態の記録装置1の概要
を示す図であり、図2は、その記録装置1に用いられる
荷電粒子(この場合トナーTN)の移動を制御する手段
として機能するアパチャ電極体2を拡大して示す斜視図
である。また、図3は、上記アパチャ電極体2及びトナ
ー担持ローラ8を拡大して示す断面図であり、図4は、
アパチャ電極体2の間隔保持部2eの周囲を拡大して示
す一部断面図である。そのアパチャ電極体2の上側に
は、図1に示すように、およそ1mm程度の間隙を有し
て、円柱状の背面電極ローラ3が回動可能に配置されて
いる。
【0013】そして、前記背面電極ローラ3とアパチャ
電極体2との間の前記間隙には、例えば記録用紙、OH
Pシート等からなる画像形成媒体4を挿入することがで
きる。この画像形成媒体4は、その間隙内に挿入された
状態で、時計回り(矢印Y1)方向に背面電極ローラ3
が回転することによって、図1中左(矢印Y2)方向に
搬送される。
【0014】また、前記背面電極ローラ3の下方側に
は、トナーTNを画像形成媒体4側に供給するトナー供
給装置5が配設されており、このトナー供給装置5はそ
のアパチャ電極体2の長手方向(図2参照)に沿って延
設されている。更に、前記背面電極ローラ3によって搬
送される画像形成媒体4の進行先には、定着装置6が配
設されており、この定着装置6は、画像形成媒体4上に
付着したトナーTNを加熱溶融させて、同画像形成媒体
4上に定着させることができる。
【0015】前記アパチャ電極体2は、図2に示すよう
に、支持部材としての絶縁シート2aに、荷電粒子通過
部としての複数のアパチャ2bが1列に形成され、各ア
パチャ2bの上側には、制御電極2cがそれぞれ形成さ
れている。具体的には、絶縁シート2aは、例えば厚さ
25マイクロメートルのポリイミド製の支持板である。
また、アパチャ2bは、背面電極ローラ3側へトナーT
Nを通過させるための、絶縁シート2aを上下に貫通す
る貫通孔であって、およそ直径80マイクロメートルの
大きさである。そして、各アパチャ2bの上側には、各
制御電極2cがおよそ8マイクロメートルの厚さで形成
されており、各制御電極2cは、アパチャ2bの周囲か
ら絶縁シート2aの短辺方向に延びている。
【0016】また、前記円柱状の背面電極ローラ3は、
その両側端部でシャーシ(図示せず)に回動可能に支持
されており、背面電極ローラ3の片側端部に連結された
搬送モータ(図示せず)によって、時計周り方向(矢印
Y1方向)に回転駆動される。尚、背面電極ローラ3の
形状は、用紙送り機能を有するため、円柱状に形成され
ているが、用紙送り機能を有しない場合、必ずしも円柱
状で形成される必要はなく、例えば板状の背面電極でも
よい。
【0017】前記トナー供給装置5は、図1に示すよう
に、ハウジングを兼ねるトナーケース7と、そのトナー
ケース7内に収納される荷電粒子としてのトナーTN
と、アパチャ2bの下方位置にあって荷電粒子搬送体と
して時計周り方向(矢印Y3方向)に回転駆動されるト
ナー担持ローラ8と、このトナー担持ローラ8に対して
近接し時計周り方向(矢印Y4方向)に回転駆動される
供給ローラ9と、トナー担持ローラ8に対して圧接する
トナー層規制ブレード10とを備えている。
【0018】具体的には、前記供給ローラ9とトナー担
持ローラ8は、トナーケース7内で矢印Y3、Y4方向
にそれぞれ回転可能に支持され、両者は接した状態で平
行に配設されている。この供給ローラ9とトナー担持ロ
ーラ8とは、図示しない駆動モータにより連動して回転
される。そのため、前記供給ローラ9は、その表面にト
ナーTNを担持しながら時計周り方向(矢印Y4方向)
に回転して、矢印Y3方向に回転するトナー担持ローラ
8に対してトナーTNを供給する。そして、前記トナー
担持ローラ8に圧接されるトナー層規制ブレード10
は、トナー担持ローラ8に担持されるトナーTNの量を
ローラ面上で均一にするよう調整するとともに、そのト
ナーTNを均一に帯電させる。このトナー担持ローラ8
は、その表面にトナーTNを担持し、アパチャ電極体2
のアパチャ2bに向かってトナーTNを搬送する。
【0019】ところで、絶縁シート2aにおける制御電
極2cの形成面と反対側の面(トナー担持ローラ8側の
面)における、トナーTNの搬送方向における各アパチ
ャ2bを挟んだ両側には、帯電防止層としてのコーティ
ング層2dが形成され、このコーティング層2dは、ト
ナー担持ローラ8に担持されたトナーTNと接触する。
このコーティング層2dの膜厚は、例えば5マイクロメ
ートル程度であるのが望ましい。
【0020】更に、絶縁シート2aのトナー担持ローラ
8側におけるアパチャ2bへのトナーTNの供給方向
(荷電粒子搬送方向)の上流部分に、トナー担持ローラ
8によって搬送されるトナーTNと接触する間隔保持部
2eを設け、更にその間隔保持部2eとアパチャ2b
(荷電粒子通過部)との間に、トナーTNの平均粒径の
10倍程度の距離N1のスペース11を設ける。この場
合、トナーTNの平均粒径が、ほぼ10マイクロメート
ルであるので、間隔保持部2eとアパチャ2bと間のス
ペース11の距離N1(図3参照)は、ほぼ100マイ
クロメートルである。ここで、スペース11の距離N1
とは、図3に示すように、間隔保持部2eのトナーTN
の供給方向(荷電粒子搬送方向)における最下流端と、
アパチャ2b(荷電粒子通過部)のトナーTNの供給方
向(荷電粒子搬送方向)における最上流端との間の距離
をいう。そして、その間隔保持部2eが、コーティング
層2dの下方側に膜厚10マイクロメートル程度で形成
され、この間隔保持部2eの膜厚X1(図4参照)は、
トナーTNの平均粒径(およそ10マイクロメートル)
と同程度である。
【0021】この場合、アパチヤ電極体2は、図1及び
図3に示すように、トナー担持ローラ8の外周に沿うよ
うに少し撓み、アパチャ電極体2とトナー担持ローラ8
とは広い範囲で弾性的に圧接状態にある。具体的には、
アパチャ電極体2及びトナー担持ローラ8は、アパチャ
2b付近の一部を除いた、アパチャ2bを中心に両側あ
わせて1mm乃至2mmの幅で密接状態にあって、この
密接状態にある領域は、ニップ(nip)領域を構成す
る。
【0022】前記間隔保持部2eは、帯電防止材料から
なるのが望ましいので、絶縁シート2aの下面側のアパ
チャ2bの上流部分及び下流部分に、コーティング層2
dと同じ帯電防止材料の膜厚を(厚さT2(図2参照)
程度)の厚めに形成した状態で、アパチャ2bの下流部
分をエッチング加工あるいはザグリ加工を施すことによ
り、アパチャ2bの下流部分に所定厚さT1(図2参
照)のコーティング層2dを形成し、更に、アパチャ2
bの上流部分にエッチング加工あるいはザグリ加工を施
すことにより、図3及び図4に示すスペース11を形成
するのが望ましい。従って、ミクロ的には、アパチャ2
b近傍の間隔保持部2eが形成されていないコーティン
グ層2dは、間隔保持部2eが形成されているコーティ
ング層2dの厚さより薄くなっているので、アパチャ電
極体2とトナー担持ローラ8とは一様には密接しない。
そして、アパチヤ2b近傍の領域では、スベース11が
広くなっているため、アパチャ電極体2とトナー担持ロ
ーラ8とはアパチャ2bの上流部の間隔保持部2eで密
着する。
【0023】図4に示すスペース11に面する間隔保持
部2eは、アパチャ2bの上流部分に向かってなだらか
な傾斜面15を形成するように、エッチング加工あるい
はザグリ加工されているが、必ずしもその態様に限定さ
れる訳ではなく、その傾斜面15をアパチャ2bの上流
部分に向かって急勾配に形成しても良い。そして、この
ような傾斜面15に続くアパチャ2bの上流部分に延び
る面20をなだらかに下る傾斜面に形成してもよい。
【0024】コーティング層2d及び間隔保持部2eの
帯電防止材料としては、カーボンをエポキシ樹脂、ポリ
イミド樹脂などの有機樹脂、望ましくはポリイミド樹脂
から成るバインダー中に分散させて塗料状にし、それを
絶縁シート2aにスクリーン印刷法などを用いて塗布し
て塗膜とした後に、300℃以下の雰囲気中、望ましく
は180℃〜280℃の雰囲気中で数分間焼成して硬化
させた被膜を使用する。尚、カーボンの代わりに、アル
ミ、モリブデン、ニッケル、クロム、カーボン等の導電
性の微粒子を使用できるが、ここでは、カーボンが安価
であるので採用した。
【0025】そして、前記アパチャ電極体2は、図1及
び図3に示すように画像形成媒体4側に制御電極2cを
対向させ、トナー担持ローラ8側にコーティング層2d
及び間隔保持部2eを対向させるように配置されるの
で、間隔保持部2eは、アパチャ2b位置のトナーTN
の搬送方向の上流側で、トナー担持ローラ8上のトナー
TNと接触するように配設される。間隔保持部2eは、
上述した如く、帯電防止材料にて形成されているので、
トナーTNは帯電しない。また、コーティング層2dも
トナー担持ローラ8上のトナーTNに接触する場合があ
るが、コーティング層2dは、帯電防止材料にて形成さ
れており、トナーTNは帯電しない。
【0026】また、前記制御電極2cには、制御電圧印
加回路13の一端が接続され、また、制御電圧印加回路
13の他端が、トナー担持ローラ8に接続されている。
この制御電圧印加回路13は、ドットパターン展開され
た画像信号を外部から入力し、ドットパターンのドット
列の各ドットのオン・オフに応答して、前記各制御電極
2cのオン・オフ(−20Vの電圧印加もしくは+20
Vの電圧印加)を制御し、これを前記背面電極ローラ3
の回転駆動に関連づけて行うものである。つまり、前記
背面電極ローラ3により1ドット列分のトナーTNの飛
翔制御が終了すれば、次のドット列のトナーTNの飛翔
制御を行うのである。
【0027】更には、前記背面電極ローラ3とトナー担
持ローラ8との間には直流電源12が接続されており、
この直流電源12は前記背面電極ローラ3に対して+1
kVの電圧を印加し得るようになっている。次に、間隔
保持部2eの厚さX1(図4参照)を、トナーTNの平
均粒径程度(およそ10マイクロメートル程度)に設定
して、間隔保持部2eとアパチャ2bとの間のスペース
11の距離N1を変更した際の実験結果について説明す
る。図5は、その実験結果を示す図である。
【0028】図5のグラフでは、直流電源12が背面電
極ローラ3に対して+1kVの電圧を印加した状態で、
制御電極2cに−50Vから+50Vまでの電圧を印加
した場合の電圧値をグラフ横軸に取り、グラフ縦軸に画
像形成媒体4上の出力画像の濃さを表す反射濃度を取
る。そして、間隔保持部2eとアパチャ2bとの間のス
ペース11の距離N1を、スペース無しの状態から、1
0マイクロメートル、20マイクロメートル、50マイ
クロメートル、100マイクロメートル、150マイク
ロメートル、200マイクロメートルと順に増した状態
をそれぞれ示す。
【0029】グラフ(1)はスペース無しの場合、グラ
フ(2)は10マイクロメートル(トナーTNのほぼ平
均粒径)場合、グラフ(3)は20マイクロメートル
(平均粒径のほぼ2倍)場合、グラフ(4)は50マイ
クロメートル(平均粒径のほぼ5倍)場合、グラフ
(5)は100マイクロメートル(平均粒径のほぼ10
倍)場合、グラフ(6)は150マイクロメートル(平
均粒径のほぼ15倍)場合、グラフ(7)は200マイ
クロメートル(平均粒径のほぼ20倍)場合を示す。
【0030】グラフ横軸が−20V以下の場合、グラフ
(4)乃至(7)を見ると、画像形成媒体4上の出力画
像の非画像部の反射濃度は低い(ほぼ白色である)のに
対し、グラフ(1)乃至(3)を見ると、出力画像の非
画像部の反射濃度はある程度高いことが分かり、特にグ
ラフ(1)及び(2)で出力画像の非画像部の反射濃度
は高い。これは、アパチャ2bと間隔保持部2eと間の
スペース11の距離N1が、トナーTNの平均粒径の2
倍以下の場合(すなわちグラフ(1)及び(2))、ア
パチャ2bのトナーTNの通過を遮断すべき制御の際に
も、トナーTNがアパチャ2bを通って記録用紙等の画
像形成媒体4側に噴射してしまい、出力画像の非画像部
にトナーTNが付着する、いわゆるカブリが発生してい
ると考えられる。
【0031】また、グラフ横軸が+20V以上の場合、
グラフ(1)乃至(5)を見ると、出力画像の画像部の
反射濃度は高い(例えば黒色)が、グラフ(6)乃至
(7)を見ると、出力画像の画像部の反射濃度は低い
(例えば灰色)ことが分かる。これは、トナーTNの平
均粒径の10倍を越える距離N1のスペース11を設け
た場合(すなわちグラフ(6)及び(7))、時計周り
方向(矢印Y3方向)に回転するトナー担持ローラ8に
より搬送されるトナーTNが、間隔保持部2eと接触
し、その接触から開放された際に、トナーTNはトナー
担持ローラ8から離れるが、間隔保持部2eとアパチャ
2bとの間のスペース11の距離N1が長いので、トナ
ーTNがスペース11に滞留してアパチャ2bに十分に
到達しておらず、出力画像の画像部の反射濃度は低くな
る(例えば灰色)と考えられる。
【0032】それに対し、アパチャ2bと間隔保持部2
eと間に、平均粒径の2倍から10倍程度のスペース1
1の距離N1を形成する場合(すなわちグラフ(3)乃
至(5))、間隔保持部2eがアパチャ2b近傍にてト
ナーTNと接触すると、トナーTNはトナー担持ローラ
8から離れるが、間隔保持部2eとアパチャ2bとの間
のスペース11の距離N1がそれほど大きくないので、
トナーTNがスペース11に滞留することはない。従っ
て、グラフ(1)乃至(7)を総合的に観察するに、出
力画像のカブリの有無、及び、記録濃度の高さの観点か
ら、間隔保持部2eとアパチャ2bとの間のスペース1
1の距離N1は、トナーTNの平均粒径の2倍から10
倍程度が望ましいことがわかる。
【0033】また、間隔保持部2eの厚さX1が、平均
粒径の10分の1以下の場合、実質的にスペース11が
ない状態と同じであるため、アパチャ2bのトナーTN
の通過を遮断すべき制御の際にも、トナーTNがアパチ
ャ2bを通って記録用紙等の画像形成媒体4側に噴射し
てしまい、出力画像の非画像部にトナーTNが付着す
る、いわゆるカブリが発生する(理解しやすいように、
スペース11の距離N1が無い状態を示す図5のグラフ
(1)を用いて説明すると、グラフ(1)のグラフ横軸
が−20V以下でも出力画像の非画像部の反射濃度は高
い。これは、スペース11の距離N1が無いため、アパ
チャ2bのトナーTNの通過を遮断すべき制御の際に
も、トナーTNがアパチャ2bを通って記録用紙等の画
像形成媒体4側に噴射してしまい、出力画像の非画像部
にトナーTNが付着する、いわゆるカブリが発生してい
ると考えられる。) 一方、間隔保持部2eの厚さX1が、トナーTNの平均
粒径の4倍を越える場合、トナー担持ローラ8により搬
送されるトナーTNが間隔保持部2eと接触し、その接
触から開放された際に、トナーTNはトナー担持ローラ
8から離れるが、トナー担持ローラ8からアパチャ2b
の入り口までのスペース11の距離が、間隔保持部2e
の厚さX1に対応して長いので、アパチャ2bを通過さ
せる制御の際にも、トナーTNはスペース11に滞留し
て、アパチャ2bを通過しない可能性が高くなり、結果
的に出力画像の画像部の反射濃度は低くなる(例えば灰
色)と考えられる。従って、間隔保持部2eの厚さX1
は、トナーTNの平均粒径の10分の1以下から4倍程
度までが望ましい。
【0034】次に、上述のように構成される記録装置1
の動作を説明する。まず始めに、概略の説明を行う。ト
ナー担持ローラ8と供給ローラ9の図1中の矢印方向の
回転により、供給ローラ9から送られてくるトナーTN
は、トナー担持ローラ8に擦りつけられ、マイナスに帯
電させられてトナー担持ローラ8上に担持される。担持
されたトナーTNは、層規制ブレード10によって薄層
化されると共に帯電された後、トナー担持ローラ8の回
転によってアパチャ電極体2に向かって搬送される。そ
して、時計周り方向(矢印Y3方向)に回転するトナー
担持ローラ8上のトナーTNは、アパチャ電極体2の間
隔保持部2e及びコーティング層2dに擦られ、更に、
スベース11を通過してアパチャ2bの下に供給され
る。この場合、回転するトナー担持ローラ8上のトナー
TNは、アパチヤ2bの手前0.5mm〜1.0mmの辺
りからアパチヤ電極体2の間隔保持部2e及びコーティ
ング層2dと接触して擦られることで、間隔保持部2e
及びコーティング層2dからその接触の際に力を受ける
ため、トナー担持ローラ8から受ける吸引力から解放さ
れて外力の影響を受けやすい状態になる。それにより、
スペース11が広くなった距離N1に対応する領域で、
トナーTNは、一番飛翔しやすい状況になる。
【0035】ここで、画像信号に応じて、その画像部分
(前記ドット列の各ドットのオン部分とする)に対応す
る制御電極2cには、制御電圧印加回路13から+20
Vの電圧が印加される。その結果、画像部分に対応する
アパチャ2bの近傍には、制御電極2cとトナー担持ロ
ーラ8との間の電位差により、制御電極2cよりトナー
担持ローラ8に向かう電気力線が形成される。それによ
り、マイナスに帯電されたトナーTNは電位の高い方向
に静電力を受け、トナー担持ローラ8上からアパチャ2
bを通過して制御電極2c側に引き出される。引き出さ
れたトナーTNは、更に、背面電極ローラ3に印加され
ている電圧によって画像形成媒体4とアパチャ電極体2
との間に形成される電界により、画像形成媒体4に向か
って飛翔し、画像形成媒体4上に付着してドット状の画
素を形成する。
【0036】また、非画像部分(前記ドット列の各ドッ
トのオフ部分とする)に対応する制御電極2cには、制
御電圧印加回路13から−20Vの電圧が印加される。
その結果、トナー担持ローラ8と制御電極2cとの間に
は、制御電極2cに向かう電気力線が形成される。そし
て、マイナス帯電されたトナーTNは、電位の高い方に
静電力を受けるので、トナー担持ローラ8上のトナーT
Nはアパチャ2bを通過しない。つまり、トナーTNの
飛翔は行われない。
【0037】更には、画像形成媒体4は、その面上にト
ナーTNにより1列に配列された画素が形成される間
に、アパチャ2b列と垂直の方向に1画素分送られる。
そして、上記のプロセスを繰り返すことにより画像形成
媒体4の全面にトナー像が形成される。その後、形成さ
れたトナーTNの像は、定着装置6によって画像形成媒
体4上に加熱定着される。
【0038】そして、本プロセスの特徴とするところ
は、アパチャ2b近傍のトナーTNの搬送方向上流側に
おいて、適度の距離N1のスペース11を確保し、且
つ、適度の厚さX1の間隔保持部2eによってトナーT
Nを押圧することにより、スペース11でその押圧を開
放する。従って、トナー担持ローラ8により搬送される
トナーTNが間隔保持部2eと接触し、その接触から開
放された際に、トナーTNは、トナー担持ローラ8に付
着した状態ではなくて、間隔保持部2eによって弾かれ
た感じで、スペース11においてミスト状に浮遊した状
態で、アパチャ2bに供給される。この結果、スペース
11において浮遊しているトナーTNにかかる力は、ト
ナー担持ローラ8などとの付着力から解放されているの
で、アパチャ2b内の電界によるクーロン力が支配的に
なる。従って、低い電圧で、トナーTNの流れの制御を
可能にしている。
【0039】以上、詳述した実施の形態の発明によれ
ば、トナーTNの通過を許容するアパチャ2b、及び、
このアパチャ2bに対応して設けられた制御電極2cを
備える絶縁シート2aと、この絶縁シート2aに近接し
て設けられ、アパチャ2bにトナーTNを搬送するため
のトナー担持ローラ8とを備えた記録装置1において、
絶縁シート2aのトナー担持ローラ8側のトナーTNの
搬送方向の上流部分に、トナー担持ローラ8に搬送され
るトナーTNと接触して、アパチャ2b側にスペース1
1を形成するための間隔保持部2eを備え、この間隔保
持部2eとアパチャ2bとの間に、トナーTNの平均粒
径の2倍から10倍程度の距離N1のスペース11を形
成した。
【0040】それにより、間隔保持部2eがアパチャ2
b近傍にてトナーTNと接触することにより、トナーT
Nはトナー担持ローラ8から離れるが、間隔保持部2e
とアパチャ2bとの間のスペース11の距離がそれほど
大きくないため、トナーTNがスペース11に滞留する
ことはなく、トナーTNはアパチャ2bに供給されるの
で、画像形成媒体4上には、カブリが無く、しかも記録
濃度の高い、すなわち高コントラストの記録がなされ
る。
【0041】尚、本発明は、以上詳述した実施の形態に
限定されるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲に
おいて、種々の変更を加えることが可能である。トナー
TNの平均粒径は必ずしも10マイクロメートルに限ら
ずに、例えば7マイクロメートル程度の平均粒径であっ
ても良い。そして、7マイクロメートル程度の平均粒径
のトナーTNに対応する2倍から10倍程度の距離N1
スペース11を、絶縁シート2の下方側に設け、ま
た、その平均粒径の10分の1程度から4倍程度に、間
隔保持部2eの厚さX1を設定する。
【0042】また、間隔保持部2eは、図2乃至図4に
示す如く、絶縁シート2aと必ずしも一体的に形成され
る必要は無く、図6に示すように、例えばカーボンを含
有したフィルム21を絶縁シート2aの下方側に貼着し
て形成されてもよい。そして、間隔保持部として絶縁シ
ート2aに貼着されるものを、例えば金属板、その他の
導電性フィルムにして、シールド電極としても良い。
尚、図6は、他の実施の形態のアパチャ電極体2を拡大
して示す斜面図であるが、図1と同一部分については、
同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0043】また、図2の実施の形態では、コーティン
グによって間隔保持部2eを形成したが、絶縁シート2
a自体に、突起部を形成したものであっても良い。ま
た、上記実施の形態においては、トナー流制御手段とし
てアパチャ電極体を用いたが、例えば、特表平1ー50
3221号公報に記載されるような編目状の電極体を用
いることも可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、荷電粒子の通過を許容するための荷電粒子通過
部、及び、この荷電粒子通過部に対応して設けられた制
御電極を備える支持部材と、この支持部材に近接して設
けられ、荷電粒子通過部に荷電粒子を搬送するための荷
電粒子搬送体とを備えた記録装置において、前記支持部
材の前記荷電粒子搬送体側の荷電粒子搬送方向の上流部
分に、荷電粒子搬送体に搬送される荷電粒子と接触し
て、荷電粒子通過部側にスペースを形成するための間隔
保持部を備え、この間隔保持部の荷電粒子搬送方向にお
ける最下流端と荷電粒子通過部の荷電粒子搬送方向にお
ける最上流端との間に、荷電粒子の平均粒径の2倍から
10倍程度の距離のスペースを形成したので、間隔保持
部が荷電粒子通過部近傍にて荷電粒子と接触することに
より、荷電粒子は荷電粒子搬送体から離れるが、間隔保
持部と荷電粒子通過部との間のスペースの距離がそれほ
ど大きくないため、荷電粒子がスペースに滞留すること
はない。
【0045】そのため荷電粒子の通過を遮断すべき制御
の際にも、荷電粒子が荷電粒子通過部を通って記録用紙
等の画像形成媒体側に噴射して、出力画像の非画像部に
荷電粒子が付着するいわゆるカブリが発生せず、また、
荷電粒子通過部に荷電粒子を通過する制御のときに、荷
電粒子を荷電粒子通過部に確実に供給することができる
ので、出力画像にカブリが無く、しかも記録濃度の高
い、すなわち高コントラストの記録を達成できる。
【0046】また、請求項2の記載の発明によれば、間
隔保持部の厚さは、荷電粒子の平均粒径の10分の1程
度から平均粒径の4倍程度であるので、荷電粒子の通過
を遮断すべき制御の際にも、画像形成媒体にいわゆるカ
ブリが発生せず、また、荷電粒子の通過させる制御の際
にも、荷電粒子を荷電粒子通過部に確実に供給するた
め、記録濃度の高いすなわち高コントラストの記録を達
成できる。
【0047】また、請求項3の記載の発明によれば、前
記間隔保持部と荷電粒子通過部との間の前記支持部材
に、エッチング加工あるいはザグリ加工を施すことによ
り、前記スペースが形成されるので、既述した距離等か
らなるスペース及び間隔保持部を荷電粒子通過部の上流
部分に容易に且つ確実に形成することができる。
【0048】また、請求項4の記載の発明によれば、間
隔保持部は、前記支持部材にフィルムを貼着することに
より形成されるので、フィルムが貼着された部分は厚く
なって間隔保持部となり、間隔保持部と荷電粒子通過部
との間のフィルムが貼着されていない部分がスペースと
なる。従って、間隔保持部及び上述したスペースが、荷
電粒子通過部の上流部分に極めて容易に且つ確実に形成
される。
【0049】また、請求項5の記載の発明によれば、間
隔保持部はシールド電極からなるので、間隔保持部が荷
電粒子と接触すると、間隔保持部及び荷電粒子が、その
接触時の摩擦によって電荷を帯びても、間隔保持部は即
座に除電されて帯電しない。また、制御電極はシールド
電極によってシールドされるため、荷電粒子搬送体で搬
送される荷電粒子の電荷の影響によって、誤動作するこ
ともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例の記録装置の構成を示
す図である。
【図2】上記記録装置に搭載されるアパチャ電極体を拡
大して示す斜面図である。
【図3】上記アパチャ電極体及び供給ローラを拡大して
示す断面図である。
【図4】上記アパチャ電極体の間隔保持部の周囲を拡大
して示す一部断面図である。
【図5】上記記録装置による実験データを示す図であ
る。
【図6】他の実施の形態のアパチャ電極体を拡大して示
す斜面図である。
【符号の説明】 1 記録装置 2 アパチャ電極体 2a 絶縁シート 2b アパチャ 2c 制御電極 2d コーティング層 2e 間隔保持部 3 背面電極ローラ 4 画像形成媒体 5 トナー供給装置 6 定着装置 7 トナーケース 8 トナー担持ローラ 11 スペース TN トナー N1 距離 X1 間隔保持部の厚さ 21 フィルム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子の通過を許容するための荷電粒
    子通過部、及び、この荷電粒子通過部に対応して設けら
    れた制御電極を備える支持部材と、 この支持部材に近接して設けられ、荷電粒子通過部に荷
    電粒子を搬送するための荷電粒子搬送体とを備えた記録
    装置において、 前記支持部材の前記荷電粒子搬送体側の荷電粒子搬送方
    向の上流部分に、荷電粒子搬送体に搬送される荷電粒子
    と接触して、荷電粒子通過部側にスペースを形成するた
    めの間隔保持部を備え、 この間隔保持部と荷電粒子通過部との間に、荷電粒子の
    平均粒径の2倍から10倍程度のスペースを形成したこ
    とを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記間隔保持部の厚さは、荷電粒子の平
    均粒径の10分の1程度から平均粒径の4倍程度である
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記間隔保持部と荷電粒子通過部との間
    の前記支持部材に、エッチング加工あるいはザグリ加工
    を施すことにより、前記スペースが形成されることを特
    徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記間隔保持部は、前記支持部材にフィ
    ルムを貼着することにより、形成されることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記間隔保持部は、シールド電極からな
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    記録装置。
JP5303099A 1999-03-01 1999-03-01 記録装置 Expired - Fee Related JP3045295B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5303099A JP3045295B1 (ja) 1999-03-01 1999-03-01 記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5303099A JP3045295B1 (ja) 1999-03-01 1999-03-01 記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3045295B1 JP3045295B1 (ja) 2000-05-29
JP2000246947A true JP2000246947A (ja) 2000-09-12

Family

ID=12931505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5303099A Expired - Fee Related JP3045295B1 (ja) 1999-03-01 1999-03-01 記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3045295B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003285369A (ja) * 2002-03-29 2003-10-07 Denki Kagaku Kogyo Kk 熱収縮性フィルム
US6817701B2 (en) 2001-08-28 2004-11-16 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus
US6863380B2 (en) 2001-09-26 2005-03-08 Seiko Epson Corporation Toner used in image forming apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6817701B2 (en) 2001-08-28 2004-11-16 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus
US6863380B2 (en) 2001-09-26 2005-03-08 Seiko Epson Corporation Toner used in image forming apparatus
JP2003285369A (ja) * 2002-03-29 2003-10-07 Denki Kagaku Kogyo Kk 熱収縮性フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3045295B1 (ja) 2000-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002328552A (ja) 画像形成装置
JPH07125297A (ja) 画像形成装置
JP3045295B1 (ja) 記録装置
JP3276807B2 (ja) 記録装置
JP3255311B2 (ja) 記録用電極
JPH0752443A (ja) 画像形成装置
JP3263463B2 (ja) 画像形成装置
US6250744B1 (en) Printing device for propelling printing material onto a recording medium to form images
JP3203793B2 (ja) 画像形成装置
JPH07309028A (ja) 画像形成装置
JP2000272161A (ja) 画像形成装置
JP3550691B2 (ja) 画像形成装置
JPH0569584A (ja) アパチヤー電極体
JPH07290752A (ja) 画像形成装置
JPH05131671A (ja) 画像形成装置
JPH05249782A (ja) 静電記録装置
JP2000062237A (ja) 直接記録装置及びこれに使用される基板
JPH05185637A (ja) 画像形成装置
JPH04316860A (ja) 画像形成装置
JPH06175442A (ja) 静電記録装置
JPH11268320A (ja) 画像形成装置
JPH04332660A (ja) 画像形成装置
JPH05293999A (ja) 画像記録装置
JPH11254729A (ja) 画像形成装置
JPH09277582A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080317

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090317

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090317

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110317

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120317

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120317

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130317

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130317

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140317

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees