JPH11165328A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JPH11165328A
JPH11165328A JP33320797A JP33320797A JPH11165328A JP H11165328 A JPH11165328 A JP H11165328A JP 33320797 A JP33320797 A JP 33320797A JP 33320797 A JP33320797 A JP 33320797A JP H11165328 A JPH11165328 A JP H11165328A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten resin
mold
junction
interval
mold interval
Prior art date
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Pending
Application number
JP33320797A
Other languages
English (en)
Inventor
Reijiro Torii
礼二郎 鳥居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP33320797A priority Critical patent/JPH11165328A/ja
Publication of JPH11165328A publication Critical patent/JPH11165328A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0025Preventing defects on the moulded article, e.g. weld lines, shrinkage marks

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 貫通部を有する成形品の成形に使用する射出
成形用金型であって、成形機の型締力やランクを上げる
ことなしにウエルドラインの発生を防止することのでき
る射出成形用金型を提供する。 【解決手段】 キャビティ内に貫通部と同一形状の障害
物が設けられている射出成形用金型であって、注入され
た後一旦障害物により分岐した溶融が再度合流する溶融
樹脂合流部411は少なくとも一方のキャビティ面に凸
部が設けられて金型間隔tが狭くなっており、溶融樹脂
合流部以外での金型間隔T、溶融樹脂合流部411の流
路長S1 、金型間隔がTからtへ徐々に変化する傾斜部
412の流路長S2 の間に、t/Tが0.45〜0.8
5、S1 /tが2〜5、S2 /(T−t)が5以上の関
係がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は射出成形用金型に関
し、特に貫通部を有する成形品において貫通部の近傍に
発生しやすいウエルドラインを防止することのできる射
出成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば図3に示すような貫通部bを有す
る成形品aを射出成形する場合、図4に示すように、金
型MのゲートGからキャビティC内に注入された溶融樹
脂の流れは、貫通部bを形成するために設けられている
コア部Bが障害物となって、その手前で分岐しコア部B
を回った裏側で再び合流する。その場合、溶融樹脂はコ
ア部Bの手前で分岐してから合流するまでの間にコア部
Bに接触して温度が低下するとともに、コア部Bの裏側
の部分に渦流が発生して圧力が低下する。その結果、合
流した溶融樹脂は融着しにくく、成形品aには貫通部b
のゲートgから最も隔たった先端部分eにウエルドライ
ンwが発生しやすい。
【0003】このようなウエルドラインの部分は、ウエ
ルドラインをはさむ両側の部分にヒケが発生して外観が
劣るだけでなく、引張強度、クリープ破断時間、衝撃強
さ等の物性が劣るために、製品品質に悪影響を与える。
【0004】そこで、このような貫通部を有する成形品
にウエルドラインが発生するのを防止する方法として、
従来より、注入する溶融樹脂の圧力を高める方法が一般
に行われている。しかしながら、溶融樹脂の圧力を高め
るためには成形機の型締力を上げたり、成形機のランク
アップをすることが必要となる上、溶融樹脂の圧力が高
すぎると成形品にバリが発生しやすいという問題があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、貫
通部を有する成形品の成形において、成形機の型締力や
ランクを上げる必要がなく、しかも成形品にバリを発生
させることなしに、ウエルドラインの発生を防止するこ
とのできる射出成形用金型を提供することを目的とした
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明射出成形用金型(以下単に「金型」と称す
る)は、貫通部を有する射出成形品を製造するために、
両方の金型によって形成されるキャビティ内に上記貫通
部と同一形状の障害物が設けられている射出成形用金型
であり、特に上記キャビティは、溶融樹脂を注入した場
合に、上記障害物により一旦2方向に分岐した溶融樹脂
がそれぞれ該障害物の側面を通過して溶融樹脂注入部と
は逆側で合流するように形成されており、この場合、上
記溶融樹脂合流部における金型間隔は、いずれか一方も
しくは両方の金型キャビティ面に凸部が形成されている
ことにより狭くなっており、且つ、溶融樹脂合流部に向
かって金型間隔が徐々に減少する傾斜部が設けられてお
り、更に、(1)上記溶融樹脂合流部での金型間隔
(t)と、該合流部以外の金型間隔(T)との比率(t
/T)が0.45〜0.85であり、(2)上記溶融樹
脂合流部の流路長(S1 )と溶融樹脂合流部における金
型間隔(t)との比率(S1 /t)が2〜5であり、且
つ、(3)上記傾斜部の流路長(S2 )と上記溶融樹脂
合流部での金型間隔(t)及び該合流部以外の金型間隔
(T)との関係比(S2 /(T−t))が5以上である
ことを特徴とする。
【0007】本発明において、溶融樹脂合流部以外の金
型間隔とは、溶融樹脂合流部の直前及び直後に位置する
部分の金型間隔を言う。
【0008】(作用)溶融樹脂が一旦分流後再度合流す
る部分、即ちゲートの反対側の溶融樹脂合流部付近の金
型間隔(t)と合流部以外の金型間隔(T)との比率
(t/T)を0.45〜0.85として断面積を絞るこ
とにより、合流直前の溶融樹脂の背圧が上昇するととも
に、合流時の溶融樹脂の衝突速度が大きくなり、一旦分
流した溶融樹脂がよく混ざり合って融着しやすくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照して説明する。図1は本発明射出成形用金型
の要部の説明図であって、(A)は(B)におけるIII
−III線に沿った断面図、(B)は(A)におけるI−I
線に沿った断面図、図2は図1(A)におけるII−II線
に沿った拡大断面図である。
【0010】図1に示す本発明射出成形用金型1は、図
3に示す成形品aと基本的に同じ形状の成形品を成形す
るものである。金型1は固定型2と移動型3の両型によ
ってキャビティ部4が形成される構造であって、キャビ
ティ部4内に、図3に示す成形品aにおける欠円状の貫
通部bを形成するためのコア部(障害物)5が設けら
れ、固定型2にはキャビティ4内に溶融樹脂を注入する
ためのゲート(溶融樹脂注入部)6が設けられている。
【0011】そして、金型1の図1に示す左端部、即ち
図3に示す成形品aにおいてゲートgから最も隔たった
先端部分eを形成するための部分は、幅狭のキャビティ
部41とされ、幅狭のキャビティ部41の中央部は、ゲ
ート6から注入された溶融樹脂がコア部(障害物)5に
よって一旦分岐した後、再度合流する溶融樹脂合流部4
11である。
【0012】溶融樹脂合流部411は、図2に示すよう
に、幅狭のキャビティ部41の移動型3に台形状の凸部
が形成されており、それによって溶融樹脂合流部411
の金型間隔tが、合流部以外の部分の金型間隔Tよりも
狭くなっている。そして、溶融樹脂合流部411の両側
は金型間隔がTからtへと徐々に減少する傾斜部412
とされている。
【0013】次に、溶融樹脂合流部411及び傾斜部4
12の寸法について詳細に説明する。溶融樹脂合流部4
11の金型間隔tは、溶融樹脂合流部以外の部分の金型
間隔Tとの比率t/Tが、0.45〜0.85となるよ
うに形成される。
【0014】また、溶融樹脂合流部411の流路長S1
は、溶融樹脂合流部411の金型間隔tとの比率S1
tが2〜5となるように形成される。S1 /tが2未満
と短い場合には、成形条件が変化した場合に、一旦分流
した溶融樹脂が再度合流する位置がずれて、溶融樹脂の
背圧上昇の効果や合流時の溶融樹脂の混合・融着効果が
充分に得られず、ウエルドラインが発生することがあ
る。反対にS1 /tが5を超えて長い場合には、この部
分で樹脂が固化し、同様にウエルドラインやヒケが発生
することがある。
【0015】傾斜部412の流路長S2 は、S2 /(T
−t)が5以上となるように形成される。S2 /(T−
t)が5未満と短い場合には、幅狭のキャビティ部41
の断面積の変化が急なために、樹脂の表面部分の剪断作
用が過大となって、成形品の表面にツヤムラが発生する
ことがある。
【0016】上記のように、溶融樹脂がコア部(障害
物)5によって一旦分岐後再度合流する溶融樹脂合流部
411の金型間隔tを、合流部以外の部分の金型間隔T
との比率t/Tが0.45〜0.85となるように断面
積を絞ることにより、合流直前の溶融樹脂の背圧が上昇
し、合流時の溶融樹脂の衝突速度が大きくなるので、溶
融樹脂がよく混ざり合って融着し、ウエルドライン及び
表面のツヤムラの発生が防止される。
【0017】(実施例)図1に示す金型1において、溶
融樹脂合流部411の金型間隔t、幅狭のキャビティ部
41付近の合流部以外の部分の金型間隔T、溶融樹脂合
流部411の流路長S1 、及び傾斜部412の流路長S
2 等を変化させて成形品を成形し、ウエルドライン(も
しくはウエルドラインでのヒケ)の有無、その部分のツ
ヤムラの有無を比較した。その結果を表1にまとめて示
す。
【0018】
【表1】
【0019】表1に示すように、溶融樹脂合流部411
の金型間隔tと合流部以外の部分の金型間隔Tとの比率
t/Tを0.45〜0.85とし、溶融樹脂合流部41
1の流路長S1 と溶融樹脂合流部411の金型間隔tと
の比率S1 /tを2〜5とし、且つ傾斜部412の流路
長S2 と溶融樹脂合流部411での金型間隔t及び溶融
樹脂合流部411以外の部分の金型間隔Tとの関係比S
2 /(T−t)を5以上とした金型1を使用した場合に
は、成形品にウエルドラインやツヤムラの発生が見られ
なかった。
【0020】
【発明の効果】本発明の射出成形用金型は上記の構成と
されているので、本発明の射出成形用金型を用いて貫通
部を有する成形品を成形した場合、成形品にはウエルド
ラインやツヤムラが発生しにくく、外観が向上するとと
もに、引張強度、クリープ破断時間、衝撃強さ等の物性
も向上する。
【0021】また、ウエルドラインの発生を防止するた
めに成形機の型締力を上げたり、成形機のランクアップ
をする必要がなく、設備費が低廉である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明射出成形用金型の要部の説明図であっ
て、(A)は(B)におけるIII−III線に沿った断面
図、(B)は(A)におけるI−I線に沿った断面図。
【図2】図1(A)におけるII−II線に沿った拡大断面
図。
【図3】従来技術の射出成形用金型で成形された成形品
の斜視図。
【図4】従来技術の射出成形用金型における溶融樹脂の
流れを示す説明図。
【符号の説明】
1 射出成形用金型 2 固定型 3 移動型 4 キャビティ部 41 幅狭のキャビティ部 411 溶融樹脂合流部 412 傾斜部 5 コア部(障害物) 6 ゲート t 溶融樹脂合流部の金型間隔 T 溶融樹脂合流部以外の部分の金型間隔 S1 溶融樹脂合流部の流路長 S2 傾斜部の流路長

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通部を有する射出成形品を製造するた
    めに、両方の金型によって形成されるキャビティ内に上
    記貫通部と同一形状の障害物が設けられている射出成形
    用金型であり、特に上記キャビティは、溶融樹脂を注入
    した場合に、上記障害物により一旦2方向に分岐した溶
    融樹脂がそれぞれ該障害物の側面を通過して溶融樹脂注
    入部とは逆側で合流するように形成されており、この場
    合、上記溶融樹脂合流部における金型間隔は、いずれか
    一方もしくは両方の金型キャビティ面に凸部が形成され
    ていることにより狭くなっており、且つ、溶融樹脂合流
    部に向かって金型間隔が徐々に減少する傾斜部が設けら
    れており、更に、(1)上記溶融樹脂合流部での金型間
    隔(t)と、該合流部以外の金型間隔(T)との比率
    (t/T)が0.45〜0.85であり、(2)上記溶
    融樹脂合流部の流路長(S1 )と溶融樹脂合流部におけ
    る金型間隔(t)との比率(S1 /t)が2〜5であ
    り、且つ、(3)上記傾斜部の流路長(S2 )と上記溶
    融樹脂合流部での金型間隔(t)及び該合流部以外の金
    型間隔(T)との関係比(S2 /(T−t))が5以上
    であることを特徴とする射出成形用金型。
JP33320797A 1997-12-03 1997-12-03 射出成形用金型 Pending JPH11165328A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013132863A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Canon Inc 樹脂成形品
CN107685426A (zh) * 2016-08-04 2018-02-13 技嘉科技股份有限公司 加工件的制造方法与注塑成型的加工件

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013132863A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Canon Inc 樹脂成形品
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