JPH11165212A - ソリッドボ−ルエンドミル - Google Patents
ソリッドボ−ルエンドミルInfo
- Publication number
- JPH11165212A JPH11165212A JP35224497A JP35224497A JPH11165212A JP H11165212 A JPH11165212 A JP H11165212A JP 35224497 A JP35224497 A JP 35224497A JP 35224497 A JP35224497 A JP 35224497A JP H11165212 A JPH11165212 A JP H11165212A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- blades
- ball
- end mill
- cutting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/02—Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
- B23C5/10—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
- B23C5/1009—Ball nose end mills
Abstract
ノ−ズ部分の切削性を改良したボ−ルエンドミルを提供
することを目的とする。 【構成】 刃数が4刃以上の偶数であって、対称位置の
2刃はボ−ル刃が回転中心を通って連続した親刃とし、
他の刃は回転中心付近を欠落させてギャッシュを設けた
子刃としたソリッドボ−ルエンドミルであって、親刃の
チゼル幅は1乃至3%D、子刃のギャッシュの幅は15
乃至30%D、法線方向の刃溝深さは切れ刃が位置する
直径の値の15乃至30%で、かつ、ボ−ル刃は端面視
において回転方向に凸状をなし、その大きさは親刃が大
きく子刃が小さいことを特徴とするソリッドボ−ルエン
ドミルである。
Description
加工の高速仕上げに用いて、優れた加工面の寸法精度、
仕上げ面粗さを長時間にわたって得ることのできるソリ
ッドボ−ルエンドミルに関するものである。
業時間の短縮が望まれており、とくに仕上げ切削におい
て手作業の機械化が指向されていて、高速切削の要求が
強い。この用途にはソリッドボ−ルエンドミルがよく使
用され、仕上げ精度を確保するには2枚刃を用いるのが
一般的であった。ソリッドボ−ルエンドミルは、ボ−ル
刃の円弧半径をノ−ズを基点として刃付け研削すること
により精度のよい円弧半径を付与することができ、また
刃数は2枚刃程度に少ない方がバラツキの要因が少な
く、よく用いられてきた。例として実開平7−2021
1号に図示されたボ−ルエンドミルがあって、これは図
1、図2に示すような2枚刃の超硬ボ−ルエンドミル
で、ボ−ル刃球面部のねじれ角を20°〜30°、外周
部のねじれ角を35°〜45°とし、さらに心厚をエン
ドミル径の0.8〜0.9倍としたものである。
おいてはボ−ル刃先端のノ−ズは機能的に刃数に制限が
あり、いわゆる親刃のみが回転中心までの切れ刃となる
ため、必ずしも多数刃の効果が現われるとは限らない。
ノ−ズ付近ではまた、切削性をよくして高速切削に対応
するためねじれ角を大きくすることは、ボール刃の外周
付近を用いた切削では奏効するもののノーズ部分で切削
する場合は大きな効果を顕わさない。また大きなねじれ
角は円弧状のボ−ル刃を精度良く研削することを難しく
するという問題があった。
になされたものであり、3次元曲面を切削するボ−ルエ
ンドミルは、高送りに対する抵抗力およびノ−ズ付近の
切削性が重要因子であって、特にノ−ズ付近が切削する
機会の多い水平送りあるいは下方向送りにおいては、こ
の部分の性能がボ−ルエンドミルの工具寿命と切削面の
仕上げ精度を支配するため、ノ−ズ部分の切削性を改良
したボ−ルエンドミルを提供することを目的とする。
成するために、刃数が4刃以上の偶数であって、対称位
置の2刃はボ−ル刃が回転中心を通って連続した親刃と
し、他の刃は回転中心付近を欠落させてギャッシュを設
けた子刃としたソリッドボ−ルエンドミルであって、親
刃のチゼル幅は1乃至3%D、子刃のギャッシュの幅は
15乃至30%D、法線方向の刃溝深さは切れ刃が位置
する直径の値の15乃至30%で、かつ、ボ−ル刃は端
面視において回転方向に凸状をなし、その大きさは親刃
が大きく子刃が小さいことを特徴とするソリッドボ−ル
エンドミルである。
親刃を2刃以下にする必要がある。これを超えるとノ−
ズ部分で切れ刃が交錯して切削性を示さない。そのため
1刃乃至2刃の親刃を除いてはノ−ズ付近にギャッシュ
を設け、子刃とするが、本発明においてはノ−ズの至近
位置に狭いギャッシュを設け、該ギャッシュ側端が切れ
刃として作用するので、高速切削にも耐える切削性を有
する。次に、親刃のチゼル幅は1乃至3%Dとしたか
ら、切れ刃に強度を与えるとともに切削性を高めること
ができる。従来のボ−ルエンドミルにおいては、ボ−ル
精度を重視するあまり親刃のチゼルを残さないよう意が
払われており、結果的にノ−ズには切れ刃が存しないた
め、この部分の損耗が早く、切削精度を維持し難い。チ
ゼル幅は厳密には半径精度を狂わせるものではあるが、
適度の範囲で設けることによりチゼル角の働きによって
切削性を増し、また切れ刃摩耗に対する抵抗をチゼル幅
全面で分担するため、加工精度と耐久性の両面で効果を
得ることができるのである。チゼル幅が1%D以下では
チゼルが切れ刃として機能するに至らず、3%Dを越え
るとボ−ル刃の寸法精度に影響が出はじめるから好まし
くない。
と、従来のボ−ルエンドミルに比べて小さくしたから、
ノ−ズに近づくまで多刃の効果を維持することができ、
小さな取り代で細かい仕上げ面を得ることができる。例
えば、子刃のギャッシュ間隔が直径の30%を越える従
来の4刃のエンドミルにおいては15°の傾斜面を切削
する場合、すでに子刃が切削に関与しない場合が生じる
が、本発明においては10°程度の緩やかな傾斜面の切
削でも子刃による細かい切り屑の生成が認められ、良好
な仕上げ面を得ることができた。ただし、15%D以下
にまで狭めると親刃の刃溝にまで影響を及ぼし、その切
削性を低下させるので避けるべきである。また、法線方
向の刃溝深さを切れ刃が位置する直径の値の15乃至3
0%としたのは、切り屑ポケットを確保しながらボ−ル
刃部分を強化するためである。このように工具剛性を損
なうことがないから、水平方向のみならずいずれの送り
方向にも切削性を維持できるのである。
に凸状をなし、その大きさは親刃が大きく子刃が小さく
して、ノ−ズ付近の切削性が優れた切れ刃を容易に得ら
れるようにしたものである。従来の4刃以上の切れ刃を
もつボ−ルエンドミルにおいては親刃と子刃は同一形状
の凸状になされていた。従ってボ−ル刃を形成する際に
研削砥石が干渉して子刃の長さが小さくならざるを得な
かった。本発明においては回転方向の凸状の大きさを、
主切れ刃となる親刃を切削性のよい大きな凸状に、子刃
は小さく抑えて長さが最大限に長くするようにしたもの
である。以上のようなノ−ズ部分の切削性に影響する因
子を改良し、その相乗効果により従来のボ−ルエンドミ
ルにはない極めて優れた効果を現わすのである。ここ
で、高速仕上げ切削に用いるボ−ルエンドミルは、エン
ドミル寸法にもよるが、おおむね切り込みが0.2〜
0.5mm、テ−ブル送り速度1000mm/min以
上が指針となる。すなわち本発明においては、上記の切
り込みであっても子刃も切削に関与するため、1刃当た
りの送りが小さくなって良好な仕上げ面を確保できる。
以下、実施例について詳細に説明する。
硬合金製の直径10mm、刃長25mm、全長100m
m、刃数4枚刃、ねじれ角15°のソリッドボ−ルエン
ドミルで、図4より、2枚の親刃と2枚の子刃とを設け
たものである。更に、図5に示す端面視より、ノ−ズと
子刃との間隙は1.2mm(12%)である。この場合
切り込みが0.16mm以上であれば子刃も切削し4枚
刃として機能する。
元切削に供した。被削材には、硬さHRC42に調質し
たSKD61材を選び、回転数10000rpm、送り
速度2000mm/min、切り込み量0.3mmで、
凹曲面を走査倣い切削を行なった。高硬度被削材の曲面
切削にもかかわらず、加工精度が良く、切削仕上げ面も
滑らかであった。尚、使用後のエンドミル切れ刃を観察
すると4枚の切れ刃全てに逃げ面摩耗が認められ、明ら
かに切削に関与していることが確認できた。また、比較
のため図1に示した従来のボ−ルエンドミルで試験を行
ったが、2枚刃のため特に斜面切削のとき切れ刃が被削
材に食い込み勝手に働き、びびり振動を生じて仕上げ面
が荒れ気味となった。
型などの3次元曲面加工の高速切削に用いるソリッドボ
−ルエンドミルにおいて改善がなされた結果、高速仕上
げ切削に用いて加工面の寸法精度、仕上げ面粗さが一層
優れるとともに長時間にわたって効果を持続する工具寿
命の長いボ−ルエンドミルが得られたのである。
Claims (1)
- 【請求項1】 刃数が4刃以上の偶数であって、対称位
置の2刃はボ−ル刃が回転中心を通って連続した親刃と
し、他の刃は回転中心付近を欠落させてギャッシュを設
けた子刃としたソリッドボ−ルエンドミルであって、親
刃のチゼル幅は1乃至3%D、子刃のギャッシュの幅は
15乃至30%D、法線方向の刃溝深さは切れ刃が位置
する直径の値の15乃至30%で、かつ、ボ−ル刃は端
面視において回転方向に凸状をなし、その大きさは親刃
が大きく子刃が小さいことを特徴とするソリッドボ−ル
エンドミル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35224497A JPH11165212A (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | ソリッドボ−ルエンドミル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35224497A JPH11165212A (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | ソリッドボ−ルエンドミル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11165212A true JPH11165212A (ja) | 1999-06-22 |
Family
ID=18422746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35224497A Withdrawn JPH11165212A (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | ソリッドボ−ルエンドミル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11165212A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-12-05 JP JP35224497A patent/JPH11165212A/ja not_active Withdrawn
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20041018 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071029 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20071108 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20071211 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080519 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20080625 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20080704 |