JPH11164999A

JPH11164999A - 布帛処理装置にほぼ長方形の布帛片を供給する方法及び同装置

Info

Publication number: JPH11164999A
Application number: JP10250596A
Authority: JP
Inventors: Jorg Munch Jensen; イェルン・ムンク・イェンセン
Original assignee: Ejnar Jensen & Soen As
Current assignee: Ejnar Jensen & Soen As
Priority date: 1997-09-05
Filing date: 1998-09-04
Publication date: 1999-06-22
Also published as: US6076291A; EP0900873A2; DK101697A; EP0900873A3

Abstract

(57)【要約】【課題】回転アイロン掛け機その他の布帛処理装置に
ほぼ長方形の布帛片を供給しているときに、布帛片の前
端部及び、又は後端部に折返されている縁部があれば、
それを延ばして平らにする方法、及び、該方法を実施す
る装置を提供する。【解決手段】本発明の方法においては、下側コンベヤ
と該下側コンベヤに当接する上側コンベヤとの間を布帛
片が拡開状態で且つ所定搬送速度で送り進められる。前
記上側コンベヤ及び前記下側コンベヤの搬送速度間で少
なくとも短時間だけ搬送速度差を実現することにより、
前記布帛片の前端部及び、又は後端部の前記の折返し縁
部の少なくとも一方が完全に又は部分的に延ばされ平坦
化されるように、前記下側コンベヤ及び、又は前記上側
コンベヤとの間における前記布帛片の摩擦及び同速度差
に依り前記折返し縁部が延ばされ平坦化されることを特
徴とする。本発明は、前記方法を実施する装置にも関す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、最初に布帛片が拡
開され、下側コンベヤと該下側コンベヤに当接する上側
コンベヤとの間を該布帛片が拡開状態で且つ所定搬送速
度で搬送され、前記下側コンベヤの搬送方向から見て
の、該布帛片の最前端部及び、又は最後端部の折返し縁
部が、すなわち、折れ込んだ縁部が、もしあれば、回転
アイロン掛け機その他の布帛処理装置に前記布帛片が進
入する前に該布帛片の平面内で完全に又は部分的に延ば
され平坦化される、回転アイロン掛け機その他の布帛処
理装置にほぼ長方形の布帛片を搬送する方法に関する。

【０００２】本発明は更に、前記方法を実施する装置で
あって、下側コンベヤ及び上側コンベヤと、該下側コン
ベヤ及び該上側コンベヤを作動させる手段とを備え、前
記下側コンベヤ及び前記上側コンベヤが相互に当接する
と共に、該下側コンベヤ及び該上側コンベヤが、布帛片
の搬送方向から見ての最前端部及び最後端部を有して個
々の布帛片が両コンベヤ間を拡開状態で進められ得るよ
うに構成され、前記布帛片の搬送方向から見ての前記布
帛片の前端部及び、又は後端部に折返し縁部が、もしあ
れば、回転アイロン掛け機その他の布帛処理装置に前記
布帛片が進入する前に、該布帛片の平面内において完全
に又は部分的に延ばされ平坦化されるように、前記折返
し縁部を完全に又は部分的に延ばし平坦化する手段を備
えて成る、回転アイロン掛け機その他の布帛処理装置に
ほぼ長方形の布帛片を供給する装置に関する。

【０００３】

【従来の技術】ＤＥ３８２５６４６Ｃ２から知
られる、このような装置は工業的ランドリーで使用され
ることが最も多く、其処ではほぼ長方形の布帛片が最初
に洗濯されてから乾燥され、次にこれらの布帛片は、該
布帛片を拡開してコンベヤに移送する装置内に導かれ、
該コンベヤは該布帛片を拡開状態で回転アイロン掛け機
に搬送し、其処で該布帛片は更に乾燥され、特に、アイ
ロン掛けされる。

【０００４】このように、ＤＥ３８２５６４６
は、上側及び下側のベルト又は帯状部材コンベヤを備え
た装置であって、この上側及び下側のベルト又は帯状部
材コンベヤが、相互に当接することにより両者間に布帛
片を引き込むように配置された装置を記述している。し
かし乍ら、このプロセスにおいては、布帛片がほぼ完全
に拡開されたとしても、該布帛片の上側もしくは下側の
いずれかに、折れた縁部を有することがしばしば生ず
る。この為、ＤＥ３８２５６４６に係る公知の装
置は、コンベヤの搬送方向で見て布帛片の前端部で折返
し縁部を延ばし平坦化する手段を特徴としており、該手
段は、上述したベルト又は帯状部材コンベヤの上流側に
配置された供給コンベヤであって、布帛片の前端部が上
側及び下側のベルト又は帯状部材コンベヤの間に進入し
つつあるときに当該供給コンベヤを短時間だけ制動する
制動装置を備えた供給コンベヤから成っている。この様
にして、布帛片の前端部における折返し縁部がもしあれ
ば、布帛片が上側及び下側のベルト又は帯状部材コンベ
ヤを通過する前に延ばされ平坦化される。

【０００５】しかし乍ら、この先行技術では、布帛片の
少なくとも短時間の制動が前提とされていて、前記布帛
片の前端部のみが延ばされ平坦化され得るので、この装
置は例えば後端部を延ばし平坦化するには不適当である
という問題がある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】これに鑑み、本発明の
目的は、布帛片の前端部だけでなく、後端部も延ばし平
坦化するよう有利に使用され得る比較的に簡素な装置を
提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明によればこの目的
は、下側コンベヤ及び、又は上側コンベヤと、布帛片と
の間の摩擦及び同速度差により該折返し縁部が延ばされ
平坦化され得るように、該上側コンベヤと該下側コンベ
ヤの夫々の搬送速度における少なくとも短時間の差を特
徴付けることにより、該布帛片の前端部及び、又は後端
部の前記折返し縁部の少なくとも一方が完全に又は部分
的に延ばされ平坦化される、という請求項１による方法
により、また、前記布帛片の最前端部及び、又は最後端
部に折返し縁部が、もしあれば、該折返し縁部を完全に
又は部分的に延ばし平坦化する手段が、少なくとも短時
間だけ相互に異なる速度で進行させられるように配置さ
れた前記下側コンベヤ及び前記上側コンベヤを作動させ
る手段により提供される、という請求項８による装置を
使用することにより達成される。

【０００８】但し、本発明は、布帛片の後端部における
折返し縁部を延ばし平坦化するのに特に適しており、前
記下側コンベヤの搬送速度にほぼ等しい搬送速度で前記
布帛片が前方に引張られることと、少なくとも短時間だ
け、前記上側コンベヤの搬送速度が前記布帛片の前記搬
送速度に比して小さくされることとにより、前記布帛片
の後端部において該布帛片の上面側に折れた前記折返し
縁部が、完全に又は部分的に延ばされ平坦化される。

【０００９】もしも前記下側コンベヤの搬送方向から見
ての布帛片の最前端部に折返し縁部があれば、該折返し
縁部の延伸平坦化は、前記布帛片の前記前端部が前記下
側コンベヤと前記上側コンベヤとの間を引かれる間にお
いて前記上側コンベヤ及び、又は前記下側コンベヤの搬
送速度に対して布帛片を制動することにより有利に達成
され得る。

【００１０】前記布帛片の搬送方向から見ての該布帛片
の前記後端部で該布帛片の下側に折返された折返し縁部
の延伸平坦化処理は、前記布帛片の前記後端部が、前記
上側コンベヤと前記下側コンベヤとの間に位置させられ
る時点において、前記下側コンベヤの下方に配置された
ブラシ状装置を通過させられて搬送されることにより有
利に実行され得る。

【００１１】布帛片上の折返し縁部が延伸平坦化の後で
折返し状態に戻ることをできる限り最大限に防止するた
めに、少なくとも、前記布帛片の平面内で延ばされ平坦
化された、該布帛片の縁部は、前記上側コンベヤと前記
下側コンベヤとの間でその延伸平坦化された状態に引続
き好適に維持される。

【００１２】この状況において、少なくとも前記布帛片
の前記前端部及び、又は前記後端部において、当該端部
が前記上側コンベヤと前記下側コンベヤとの間に位置さ
せられている間に、該布帛片の前記前端部及び、又は前
記後端部を横切る様に該布帛片をエンボス処理すること
が可能である。

【００１３】次の工程を受け持つ回転アイロン掛け機へ
の布帛片の移送が、布帛片が極めて正確に移送されるこ
とを前提としているので、前記前端部及び、又は前記後
端部のエンボス処理に続き、前記下側コンベヤの下側か
ら該下側コンベヤの上面に供給される、大気圧より小さ
い圧力により前記布帛片が該下側コンベヤの上面に吸着
されれば有利である。

【００１４】本発明の好適な一実施形態に依れば、前記
下側コンベヤと前記上側コンベヤとの間における前記布
帛片の前記後端部の存在を検出するため配置された後端
部検出装置が配備され、該後端部検出装置により該布帛
片の該後端部を検出した時に下側コンベヤの供給速度よ
りも低い搬送速度で上側コンベヤを作動させることによ
り、前記布帛片の前記後端部において該布帛片の上側に
折れた折返し縁部が、もしあれば、該折返し縁部を延ば
し平坦化することを保証する手段が配備される。

【００１５】前記装置は更に、前記下側コンベヤの下方
に配置されたブラシ状装置を更に備えることが可能であ
り、該ブラシ状装置は、第１の非作用位置と、前記下側
コンベヤの下側から該下側コンベヤの上面に到った第２
の作用位置との間で変位可能であり、且つ、前記布帛片
の前記後端部において該布帛片の下側に折れた折返し縁
部が、もしあれば、該折返し縁部が延ばされ平坦化され
るように、前記ブラシ状装置を、前記後端部検出装置に
より前記布帛片の前記後端部が検出されると同時に前記
第２の作用位置に変位させる手段が配備される。

【００１６】更に有利なように本件装置は、前記布帛片
の搬送方向から見ての前記下側コンベヤと前記上側コン
ベヤとの上流側に、前記布帛片を前記下側コンベヤ及び
前記上側コンベヤに供給することを企図する供給コンベ
ヤを備え、更に、前記下側コンベヤと前記上側コンベヤ
との間における前記布帛片の前記前端部の存在を検出す
るため配置された前端部検出装置を備え、該前端部検出
装置により前記布帛片の前記前端部が検出された結果と
して、前記下側コンベヤの搬送速度に比して低くされた
搬送速度で少なくとも短時間だけ前記供給コンベヤを運
転する手段を備えたことにより、前記布帛片の前記前端
部における折返し縁部が、もしあれば、該折返し縁部を
延ばし平坦化する。

【００１７】前記布帛片の前記折返し縁部が延ばされ平
坦化された後に元の、折れた状態に戻らないことを保証
するために、前記布帛片の搬送方向から見ての該布帛片
の前記前端部及び、又は前記後端部の折返し縁部を、該
折返し縁部が、もしあれば、完全に又は部分的に延ばし
平坦化する手段の下流側に配設されたエンボス処理装置
を本件装置が更に備え、該エンボス処理装置が、前記布
帛片における延ばされ平坦化された当該縁部をエンボス
パターンが少なくとも上面側で実質的に横切る様に、該
布帛片をエンボス処理するよう配設されることが更に好
ましい。

【００１８】同様の理由により、前記布帛片の搬送方向
に見て前記下側コンベヤが前記上側コンベヤよりも遠距
離まで延びており、且つ、該下側コンベヤの下側から該
下側コンベヤの上面に向けて大気圧より低い圧力を生じ
させる手段が、少なくとも、前記下側コンベヤが前記上
側コンベヤを越えて存在する領域に備えられることが好
ましい。

【００１９】この状況において、有利なように前記下側
コンベヤが、多数の、互いに間隔を置いて相隣接したベ
ルトから成るベルトコンベヤであり得ると共に、前記ベ
ルトが、前記下側コンベヤの下側から該下側コンベヤの
上面に大気圧より低い前記圧力を伝える為の孔を、好ま
しくは備えている。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
を更に詳細に説明する。

【００２１】図１は、本発明に係る装置を示す説明図で
ある。この装置は側面図で示されている。該装置は下側
コンベヤ１及び上側コンベヤ１５から成る。下側コンベ
ヤ１は多数の帯状ベルト２から成り、該帯状ベルト２
は、チェーン駆動装置４により回転駆動されるドラム３
から発し、ゴムローラ１０を通り、次に、該帯状ベルト
の下側に真空を吸引装置２３により供給するサクション
ボックス（vacuum box）５に至り、此処からローラ６、
７、８、９を通過し、ゴムローラ１０の下側を通りドラ
ム３に戻っている。

【００２２】下側コンベヤ１の一端には供給コンベヤ１
１が配置されており、該供給コンベヤ１１も又、ローラ
１３に巻掛けられた多数の帯状ベルト１２から成ってお
り、供給コンベヤ１１の上方には、該供給コンベヤ１１
から下側コンベヤ１に対して供給される布帛片を効率的
に制動するように帯状ベルト１２を押圧するために起動
され得るピストン形態による制動装置１４が配置されて
おり、この制動は、供給コンベヤ１１を制動すると同時
に前記制動装置１４を起動することで行われる。

【００２３】下側コンベヤ１の上方には上側コンベヤ１
５が配置されており、これも又、２個のドラム１６、１
７を回り、ローラ１８及び１９、及び、ローラ２０の下
側を越えて走る多数の平行な帯状ベルトから成ってい
る。

【００２４】ローラ２０は揺動部材２１上にあって、ほ
ぼ鉛直方向に変位可能であるように配置され、該ローラ
２０を上下に移動させるために気体式シリンダ２２の形
態のアクチュエータが配置されている。

【００２５】ローラ２０は、該ローラ２０と回転中心を
共有するように配置された多数のディスク２９を備えて
おり、該ローラの最下位置において、該ディスク２９
は、下側コンベヤと上側コンベヤ１５の個々の帯状ベル
トの間から突出してゴムローラ１０の上面に当接する。

【００２６】下側コンベヤ１の下方では揺動部材２５上
にブラシ状装置２４が配置され、該ブラシ状装置２４
は、該ブラシ状装置２４のブラシが下側コンベヤの各帯
状ベルト２の間のスペース内に入るように、気体式シリ
ンダ２６の形態のアクチュエータにより上下に移動させ
られ得る。

【００２７】次に、図２はローラ２０の詳細な図であ
り、ローラ２０はローラ端ボス２７及びローラ胴２８を
備えた在来のローラ構造体である。本発明に依れば、こ
の実施形態において且つ上述したように、該ローラは、
その各々が該ローラに固着された多数のディスク２９を
備えている。このことにより、以下の説明から明らかと
なるように、該ローラは、図１に示された装置を通して
搬送される布帛片の表面に、平行な凹み即ちエンボスパ
ターンを形成し得るエンボス・ローラとして構成されて
いる。

【００２８】特に図３乃至図５を参照し、下側コンベヤ
１がサクションボックス５を有する箇所の端部において
該下側コンベヤ１に対向して配置された乾燥用ローラの
形態による布帛処理装置に供給コンベヤ１１から布帛片
を供給する間における種々の処理段階に関して図１に示
された装置を説明する。

【００２９】図３は、太い一点鎖線により示された布帛
片が、該布帛片の、搬送方向から見ての前端部が下側コ
ンベヤ１と上側コンベヤ１５との間に挟まれるまで、供
給コンベヤ１１の上面側を通り下側コンベヤへと供給さ
れる処理段階を示している。

【００３０】この状況において、供給コンベヤ１１は、
短時間だけ停止させられる一方で制動装置１４が同時に
起動されることにより、布帛片の搬送速度を落としてい
る。従って、下側コンベヤ１及び上側コンベヤ１５が夫
々矢印Ａ及びＢの方向に継続して運転される間、布帛片
の前端部３０において折返し縁部がもしあれば、それは
延ばされ平坦化される。

【００３１】次に図４は、時間的に図３の処理段階に引
続く処理段階を示しており、布帛片３０は、該布帛片の
前端部がローラ２０とゴムローラ１０との間に到ってい
るように、更に前進させられている。このことにより布
帛片３０の前端部には、この処理段階においてローラ２
０がゴムローラ１０に対して押圧されている結果とし
て、ローラ２０のディスク２９からのエンボスパターン
が付けられ、このことにより、布帛片の前端部で既に延
ばされ平坦化された縁部には、既に行われた前端部の折
返し領域の延伸平坦化にも拘わらず依然として存在する
折れ目を横切る様にエンボスパターンが加えられる。

【００３２】この結果、これらのエンボスパターンは前
記折れ目に対する分断効果(breaking effect) を有する
ことになり、このことにより、元の折返し状態に戻ろう
とする布帛片の端部の傾向は、このようなエンボス処理
が行われなかった場合よりも小さくなる。

【００３３】図５は次の処理段階を示しており、布帛片
３０の後端部は下側コンベヤ１と上側コンベヤ１５との
間まで導入され、上側コンベヤ１５は少なくとも短時間
だけ、矢印Ｂ１により示される逆方向に、即ち、下側コ
ンベヤ１が布帛片３０を進める方向Ａとは逆の方向に運
転される。従って、布帛片の上面側に折れていた該布帛
片後縁部における折返し縁部は、布帛片３０と上側コン
ベヤ１５の帯状ベルトとの間で生ずる摩擦の結果として
延ばされ平坦化される。

【００３４】同一の処理段階において、ブラシ状装置２
４が布帛片３０の下側と当接するように押し上げられる
ので、布帛片３０の後縁部がブラシ状装置２４を通って
搬送されるときに布帛片３０の後端部における折返し縁
部が延ばされ平坦化される。その後、布帛片は図５に概
略的に示された例えば回転アイロン掛け機３１まで更に
進められるので、この処理の間はゴムローラ１０に対し
て押圧されているローラ２０を、布帛片３０の後縁部が
通過することになり、従って、布帛片３０の後端部に
も、該布帛片３０の延ばされ平坦化された後縁部に生ず
る折れ目を横切る様にエンボスパターンが形成される。

【００３５】明らかなように、図５に示された処理段階
において、サクションボックス５が備えられた、下側コ
ンベヤ１の部分を布帛片は完全に覆っている。この状態
において、少なくとも、回転アイロン掛け機３１に対し
て最も近接している下側コンベヤの最前端部に対しては
矢印３２で示された真空が供給され、このことにより布
帛片を下側コンベヤ１に対して更に保持するが、このこ
とは、一方では、上側コンベヤの逆方向Ｂ１への搬送に
依り布帛片が後方に引張られないことを確実なものと
し、他方では、布帛片の、延ばされ平坦化された縁部が
更に所定位置に維持されることを確実なものとする為で
ある。

【００３６】明らかに、本発明は図面中に示された以外
の手法で実施され得るものである。従って、種々の長さ
及び特性のコンベヤが使用され得ると共に、特に布帛片
上にエンボスパターンを形成するローラ２０に関して
は、これは例えばエンボス打刻器(embosser stamp)又は
他のエンボス装置により置換され得る。更に、布帛片の
下側に折れた、布帛片の前端部ならびに後端部の延伸平
坦化は、布帛片の上面側に折れた布帛片３０の後端部の
延伸平坦化に関して上述したのと同様の効果を得るよう
に、下側コンベヤ１と上側コンベヤ１５との間に搬送速
度の差を生じせしめることによっても達成され得る。

【００３７】

【発明の効果】本発明によれば、回転アイロン掛け機そ
の他の布帛処理装置に対してほぼ長方形の布帛片を供給
する際に、もしも布帛片の前端部及び、又は後端部に折
返し縁部があれば、それを延ばし平坦化して該布帛処理
装置に引渡すことが可能となり、これを簡素な構成で実
現し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】側部から見た本発明に係る装置の説明図であ
る。

【図２】前方から見た図１に係るエンボス・ローラを示
す部分的断面図である。

【図３】図１に係る装置における第一の処理段階を示す
説明図である。

【図４】図１に係る装置における第二の処理段階を示す
説明図である。

【図５】図１に係る装置における第三の処理段階を示す
説明図である。

【符号の説明】

１下側コンベヤ２帯状ベルト３ドラム４チェーン駆動装置５サクションボックス６ローラ７ローラ８ローラ９ローラ１０ゴムローラ１１供給コンベヤ１２帯状ベルト１３ローラ１４制動装置１５上側コンベヤ１６ドラム１７ドラム１８ローラ１９ローラ２０ローラ２１揺動部材２２気体式シリンダ２３吸引装置２４ブラシ状装置２５揺動部材２６気体式シリンダ２７ローラ端ボス２８ローラ胴２９ディスク３０布帛片３１回転アイロン掛け機３２矢印

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】最初に布帛片が拡開され、下側コンベヤ
と該下側コンベヤに当接する上側コンベヤとの間を該布
帛片が拡開状態で且つ所定搬送速度で送り進められ、前
記下側コンベヤの搬送方向から見ての、該布帛片の最前
端部及び、又は最後端部の折返し縁部が、もしあれば、
布帛処理装置に前記布帛片が進入する前に該布帛片の平
面内で完全に又は部分的に延ばされ平坦化される、布帛
処理装置にほぼ長方形の布帛片を供給する方法におい
て、前記下側コンベヤ及び、又は前記上側コンベヤに対する
前記布帛片の摩擦及び同速度差に依り前記折返し縁部が
延ばされ平坦化されるように前記上側コンベヤ及び前記
下側コンベヤの夫々の搬送速度間で少なくとも短時間だ
け搬送速度差を実現することにより、前記布帛片の前端
部及び、又は後端部の前記折返し縁部の少なくとも一方
が完全に又は部分的に延ばされ平坦化されることを特徴
とする、布帛処理装置にほぼ長方形の布帛片を供給する
方法。
【請求項２】前記布帛片が前記下側コンベヤの搬送速
度にほぼ等しい搬送速度で前方に引張られることと、少
なくとも短時間だけ、前記上側コンベヤの搬送速度が前
記布帛片の前記搬送速度に比して小さくされることとに
より、前記布帛片の前記後端部において該布帛片の上面
側に折れた折返し縁部が、完全に又は部分的に延ばされ
平坦化されることを特徴とする、請求項１記載の方法。
【請求項３】前記下側コンベヤの搬送方向から見ての
布帛片の最前縁部における折返し縁部が、もしあれば、
該折返し縁部の延伸平坦化が、前記布帛片の前記前端部
が前記下側コンベヤと前記上側コンベヤとの間を引かれ
る間において前記布帛片の搬送速度を前記下側コンベヤ
及び、又は前記上側コンベヤの搬送速度よりも小さくす
ることにより実行されることを特徴とする、請求項１又
は２に記載の方法。
【請求項４】前記布帛片の搬送方向から見ての該布帛
片の前記後端部で該布帛片の下側に折れた折返し縁部
が、もしあれば、該折返し縁部の延伸平坦化が、前記後
端部が前記上側コンベヤと前記下側コンベヤとの間に位
置させられる時点において前記布帛片の前記後端部が、
前記下側コンベヤの下方に配置されたブラシ状装置を通
過させられて搬送されることにより達成されることを特
徴とする、請求項１、２又は３のいずれかに記載の方
法。
【請求項５】少なくとも、前記布帛片の前記平面内で
延ばされ平坦化された、該布帛片の縁部が、前記上側コ
ンベヤと前記下側コンベヤとの間で引続きその延ばされ
平坦化された状態に維持されることを特徴とする、請求
項１ないし４のいずれかに記載の方法。
【請求項６】少なくとも、前記布帛片の前記前端部及
び、又は前記後端部が、当該端部が該上側コンベヤと該
下側コンベヤとの間に位置させられている間に、該布帛
片の前記最前端部及び、又は前記最後端部を横切る様に
エンボス処理されることを特徴とする、請求項５記載の
方法。
【請求項７】前記前端部及び、又は前記後端部のエン
ボス処理に続き、前記布帛片が、前記下側コンベヤの下
側から該下側コンベヤの上面に供給される、大気圧より
小さい圧力により該下側コンベヤの表面に吸着されるこ
とを特徴とする、請求項６記載の方法。
【請求項８】下側コンベヤ及び上側コンベヤと、該下
側コンベヤ及び該上側コンベヤを運転する手段とを備
え、前記下側コンベヤ及び前記上側コンベヤが相互に当接す
ると共に、該下側コンベヤ及び該上側コンベヤが、布帛
片の搬送方向から見ての最前端部及び最後端部を有して
個々の布帛片が両コンベヤ間を拡開状態で進められ得る
ように配置され、前記布帛片の搬送方向から見ての前記
布帛片の前端部及び、又は後端部に折返し縁部が、もし
あれば、布帛処理装置に該布帛片が進入する前に、該布
帛片の平面内において完全に又は部分的に延ばされ平坦
化されるように前記折返し縁部を完全に又は部分的に延
ばし平坦化する手段を備えて成る、布帛処理装置にほぼ
長方形の布帛片を供給する装置において、前記布帛片の前記最前端部及び、又は前記最後端部に折
返し縁部が、もしあれば、該折返し縁部を完全に又は部
分的に延ばし平坦化する前記手段が、少なくとも短時間
だけ相互に異なる速度で運転されることを達成するよう
に配置された前記下側コンベヤ及び前記上側コンベヤを
運転する手段により提供されることを特徴とする、布帛
処理装置にほぼ長方形の布帛片を供給する装置。
【請求項９】前記下側コンベヤと前記上側コンベヤと
の間における前記布帛片の前記後端部の存在を検出する
ため配置された後端部検出装置と、前記後端部検出装置により該布帛片の該後端部が検出さ
れた結果として前記下側コンベヤよりも低い搬送速度で
前記上側コンベヤを運転することにより、前記布帛片の
前記後端部において該布帛片の上側に折れた折返し縁部
が、もしあれば、該折返し縁部を延ばし平坦化する手段
とを備えたことを特徴とする、請求項８記載の装置。
【請求項１０】前記下側コンベヤの下方に配置され、
第１の非作用位置と、前記下側コンベヤの下側から該下
側コンベヤの上面に到った第２の作用位置との間で変位
可能なブラシ状装置を更に備え、且つ、前記布帛片の前記後端部において該布帛片の下側に折れ
た折返し縁部が、もしあれば、該折返し縁部が延ばされ
平坦化されるように、前記ブラシ状装置を、前記後端部
検出装置により前記布帛片の前記後端部が検出された結
果として前記第２の作用位置に変位させる手段を備えた
ことを特徴とする、請求項９記載の装置。
【請求項１１】前記布帛片の搬送方向から見ての前記
下側コンベヤと前記上側コンベヤとの上流側に、前記布
帛片を前記下側コンベヤ及び前記上側コンベヤに供給す
る供給コンベヤを備え、更に、前記下側コンベヤと前記上側コンベヤとの間にお
ける前記布帛片の前記前端部の存在を検出するため配置
された前端部検出装置を備えた、布帛処理装置にほぼ長
方形の布帛片を供給する装置であって、該前端部検出装置により前記布帛片の前記前端部が検出
された結果として、前記下側コンベヤの搬送速度よりも
低い搬送速度で少なくとも短時間だけ前記供給コンベヤ
を運転する手段を備えたことにより、前記布帛片の前記
前端部における折返し縁部が、もしあれば、該折返し縁
部を延ばし平坦化することを特徴とする、請求項８、９
又は１０のいずれかに記載の装置。
【請求項１２】前記布帛片の搬送方向から見ての該布
帛片の最前端部及び、又は最後端部の折返し縁部を、該
折り返し縁部が、もしあれば、完全に又は部分的に延ば
し平坦化する手段の下流側に配設されたエンボス処理装
置を更に備え、該エンボス処理装置が、前記布帛片における延ばされ平
坦化された当該縁部において該縁部の、少くとも端縁ま
で該端縁にほぼ垂直にエンボスパターンが存在する様に
該布帛片をエンボス処理するよう配設されていることを
特徴とする、請求項１ないし１１のいずれかに記載の装
置。
【請求項１３】前記布帛片の搬送方向に見て前記下側
コンベヤが前記上側コンベヤよりも遠距離まで延びてお
り、且つ、該下側コンベヤの下側から該下側コンベヤの上面に大気
圧より低い圧力を供給する手段が、少なくとも、前記下
側コンベヤが前記上側コンベヤを越えて存在する領域に
備えられていることを特徴とする、請求項１ないし１２
のいずれかに記載の装置。
【請求項１４】前記下側コンベヤが、多数の、互いに
間隔を置いて相隣接したベルトから成るベルトコンベヤ
であり、且つ、前記ベルトが、前記下側コンベヤの下側から該下側コン
ベヤの上面に大気圧より低い圧力を伝える為の孔を備え
ていることを特徴とする、請求項１３記載の装置。