JPH11164639A - 釣 糸 - Google Patents
釣 糸Info
- Publication number
- JPH11164639A JPH11164639A JP33616297A JP33616297A JPH11164639A JP H11164639 A JPH11164639 A JP H11164639A JP 33616297 A JP33616297 A JP 33616297A JP 33616297 A JP33616297 A JP 33616297A JP H11164639 A JPH11164639 A JP H11164639A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fishing line
- cross
- fishing
- grooves
- section
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
供し得る釣糸を提供する。 【解決手段】 釣糸の長手方向に沿って1本または複数
の溝部を形成し、この溝部により平滑剤の保持特性が向
上され、また釣糸の滑り特性自体も改良されるようにし
た。
Description
であり、特に、摩擦特性等を改善した釣糸に関するもの
である。
て釣糸の使用状態も異なるが、釣り竿に装着されている
リールに巻回して使用される割合は概略6〜7割に達す
る。例えば、いわゆる投げ釣りの場合には、釣糸の先端
部分に釣り針や重り等の「仕掛け」を結び、釣り竿を前
方へと振ってリールから釣糸を送り出す。このとき、
「仕掛け」を遠くのポイントへと飛ばすためには、釣糸
どうしの摩擦や、釣糸と釣糸のガイド部分との摩擦を低
下させる必要がある。リールを使用しない釣りの場合で
も、しなやかな風合いと共に摩擦特性も重要であること
には変わりはない。
させるためには、酸化チタン等の微粒子を少量添加し、
表面に微小な凹凸を形成すると効果があることが知られ
ている。しかしながら、モノフィラメントからなる釣糸
の場合には効果が少ないことや透明性が阻害されること
からこの方法は適応されていない。
ためには、一般には、釣糸表面にシリコーンオイル等の
平滑剤が塗布されていた。
を塗布しても、その効果は一時的なものでしかなく、平
滑剤の脱落後は、「仕掛け」の飛距離が低下してしまう
という問題があった。しかも、従来の釣糸は、平滑剤の
保持力に乏しく、1〜2回程度の釣行で平滑剤が脱落し
てしまうことが多々経験されていた。一方で、釣糸に
は、引張強度等の物理的特性に優れていることも要求さ
れ、いわゆる巻き癖がつきにくいことも望まれている。
のであって、滑り特性に優れ、強度等の観点からも実用
に供し得る釣糸を提供することを目的とする。
に、本発明の釣糸は、長手方向に沿って少なくとも1本
の溝部が形成されたことを特徴とする。
面が円形ないし楕円形である従来の釣糸よりも平滑剤の
保持力が増し、しかも、接触面積が低下するため、釣糸
自体の滑り特性も向上する。また、このような溝部を形
成することからは、後述するように、釣糸の巻き癖や光
沢が低下するという利点も生じ得る。
されていることが好ましく、少なくとも7本の前記溝部
を有することが好ましい。これらの好ましい例によれ
ば、釣糸の滑り特性や平滑剤の保持力をさらに向上させ
ることができる。
均等に配置した断面を有することが好ましい。この好ま
しい例によれば、釣糸の上記諸特性が安定して向上す
る。
前記釣糸の断面に外接する円の0.5〜15%、さらに
は1〜10%、特に1〜5%であることが好ましい。こ
のような深さの溝部とすることは、引張強度等の特性を
確保しながら滑り特性を向上させる観点から好ましい。
線により構成されていることが好ましい。このように曲
線の断面形状を有する釣糸は、釣糸の光沢を低下させる
という観点から特に好ましい。
面に外接する円を断面とする釣糸のデニール数の90.
0〜99.5%のデニール数を有することが好ましい。
この好ましい例によれば、引張強度等を確保しながら釣
糸の滑り特性を向上させることができる。さらには、釣
糸の風合いを改良する観点からも好ましい。
を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態
である釣糸の断面図である。図1に示したように、この
釣糸1は複数の凸凹を備えた断面形状を有する1本のフ
ィラメントから構成されている。ある側面から言えば、
釣糸1は外接円10に複数の溝部(凹部)が刻まれた断
面形状を有している。また別の側面から言えば、釣糸1
は内接円13から外側に向かって複数の突起部(凸部)
が形成された断面形状を有している。この凸凹は、外接
円10または内接円13の円周に略均等に配置され、ま
た釣糸の長手方向に互いに平行に伸びていくように形成
されている。
ば0.05〜0.50mmであり、内接円13の直径は
例えば0.048〜0.48mmである。図1に示した
ような態様では、溝部は外接円10と内接円13との径
差の半分を深さ11とすることになる。なお、溝部の幅
12は例えば2〜20μmである。
は、全体として滑らかに連続する波形が描く曲線により
構成されていることが好ましい。
糸に用いられてきた樹脂が、特に制限されることなく用
いられる。このような樹脂は、例えば、ナイロン6、ナ
イロン66、これらの共重合ナイロン、ポリエステル、
ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレン等である。
より成形することができる。押し出し成形自体は、従来
から行われてきた方法により実施し得るが、この場合、
押し出し機には、例えば図2に示したような口金を用い
ることが好ましい。口金2の樹脂押し出し部は、目的と
する釣糸の断面と概略同じ形状とされるが、口金通過後
の樹脂の塑性流動等を配慮し、その形状には、材料樹脂
の温度、粘性等を考慮した修正を適宜施すことが好まし
い。
す斜視図である。図3に示した釣糸3は、図1に示した
釣糸1と相違し、屈曲しながら連続する直線により構成
された断面形状を有し、また溝部の数においても図1に
示した釣糸1と相違する。このように、本発明の釣糸に
形成される溝部の形状や数は、本発明の目的を達成でき
る限りにおいて図1に示した態様に限られるものではな
く、例えば溝部の形状が不揃いであったとしても、溝部
が一定の外接円を基準として設けられていなくても構わ
ない。
様を示す斜視図である。本発明の釣糸は、図4に示した
ように、釣糸の断面に外接または内接する楕円40、4
3を基準として、凸凹を設けたものであっても構わな
い。
す)糸のいずれにも適用できることは言うまでもない。
るが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
5重量%含む共重合ナイロンペレットを原料樹脂とし
て、図2に示したと同様の口金を備えた押出成形機を用
いてモノフィラメント糸を作製し、釣糸とした。この釣
糸の断面形状に外接する仮想的な円の直径は0.349
mmであり、この仮想円の円周に均等な間隔で設けられ
ている溝部の深さは21μmであった。この場合、仮想
円の直径に対する溝深さの割合は、6.02%となる。
な織度を求めると981デニール(denier)となる。一
方、実測した目付は0.1066g/mであって、この
値から実際の織度を求めると959デニール(前記仮想
的織度に対して97.76%)となる。
ころ、引張強力は9.1kg、結節強力は8.2kg、
破断伸度は27.1%であった。なお、これらの測定値
は、引張強力については、JIS L−1013に基づ
いて、結節強力については同様に1回結節を作ることに
より、それぞれ求めたものである。
癖を調べたところ、この釣糸の巻き癖は従来の釣り糸と
比較して大幅に改善されていた。
に、実際にリールに巻き付けて投げ釣り(キス釣り)を
実施したところ、リールからの釣糸の出し入れはスムー
スで、従来の釣糸よりも摩擦抵抗が少なく、同じ投げ方
をしても飛距離が伸びることが確認された。また、シリ
コーンオイル系の市販の平滑剤を塗布した場合について
比較したところ、従来の釣糸(断面形状:凸凹がなくほ
ぼ円形)の平滑剤がほとんど脱落した段階でも、本実施
例による釣糸の平滑剤は約50%が残存していることが
確認された。
抑制された外観を有していた。このしなやかでソフトな
風合いは、上記投げ釣りの際の外光下において特に顕著
であった。
よれば、以下の効果が得られる。
り、スプールやリールからの釣糸の出し入れをスムース
に行うことができる。
平滑剤の効果を長持ちさせることができる。
る。
れる。このような優れた風合いは、見かけの太さよりも
小さいデニール数を有することにも起因すると考えられ
る。
のような光沢の抑制は、釣果に良い影響を与えると考え
られている。
際に使用し得る口金の例の断面図である。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 長手方向に沿って少なくとも1本の溝部
が形成されたことを特徴とする釣糸。 - 【請求項2】 少なくとも7本の前記溝部を有する請求
項1に記載の釣糸。 - 【請求項3】 前記溝部を略均等に配置した断面を有す
る請求項2に記載の釣糸。 - 【請求項4】 前記溝部の深さが、前記釣糸の断面に外
接する円の1〜10%である請求項1〜3のいずれかに
記載の釣糸。 - 【請求項5】 断面形状が曲線により構成されている請
求項1〜4のいずれかに記載の釣糸。 - 【請求項6】 前記釣糸の断面に外接する円を断面形状
とする釣糸のデニール数の90.0〜99.5%のデニ
ール数を有する請求項1〜5のいずれかに記載の釣糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09336162A JP3111050B2 (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | 釣 糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09336162A JP3111050B2 (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | 釣 糸 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11164639A true JPH11164639A (ja) | 1999-06-22 |
JP3111050B2 JP3111050B2 (ja) | 2000-11-20 |
Family
ID=18296324
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09336162A Expired - Lifetime JP3111050B2 (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | 釣 糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3111050B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007010200A1 (en) * | 2005-07-16 | 2007-01-25 | Fly Fishing Technology Limited | Fly fishing line |
WO2008154403A3 (en) * | 2007-06-08 | 2009-02-26 | 3M Innovative Properties Co | Lines having shaped surface and method of making |
JP2012100551A (ja) * | 2010-11-08 | 2012-05-31 | Toray Monofilament Co Ltd | 釣糸およびその製造方法 |
JP2020114951A (ja) * | 2019-01-17 | 2020-07-30 | 東レ・モノフィラメント株式会社 | 釣り糸 |
-
1997
- 1997-12-05 JP JP09336162A patent/JP3111050B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007010200A1 (en) * | 2005-07-16 | 2007-01-25 | Fly Fishing Technology Limited | Fly fishing line |
WO2008154403A3 (en) * | 2007-06-08 | 2009-02-26 | 3M Innovative Properties Co | Lines having shaped surface and method of making |
JP2010529844A (ja) * | 2007-06-08 | 2010-09-02 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 成形された表面を有する糸及び作製方法 |
US8276312B2 (en) | 2007-06-08 | 2012-10-02 | 3M Innovative Properties Company | Lines having shaped surface and method of making |
JP2012100551A (ja) * | 2010-11-08 | 2012-05-31 | Toray Monofilament Co Ltd | 釣糸およびその製造方法 |
JP2020114951A (ja) * | 2019-01-17 | 2020-07-30 | 東レ・モノフィラメント株式会社 | 釣り糸 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3111050B2 (ja) | 2000-11-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1278656C (zh) | 改进的低密度牙线及其制造方法 | |
JP5107454B2 (ja) | テーパー状マルチフィラメント糸条 | |
KR20090041781A (ko) | 인조잔디용 이형단면 방사구금 및 이를 포함하는방사장치와 이를 이용하여 제조된 원사 | |
JP3572691B2 (ja) | 釣糸 | |
WO2004009895A1 (ja) | 扇平マルチフィラメント糸条編物 | |
JP3111050B2 (ja) | 釣 糸 | |
US6174600B1 (en) | Bristles employing particulates and brushes including same | |
JP2000178888A (ja) | 繊維ロープ | |
JP2002129432A (ja) | 芯鞘型塩化ビニリデン系複合繊維 | |
JPH0563277U (ja) | 釣 糸 | |
JP3213787U (ja) | メタル調可撓管 | |
JP2534862Y2 (ja) | 釣 糸 | |
JP4967161B2 (ja) | 蓄光性釣り糸 | |
JPH089845A (ja) | 釣 糸 | |
JP2691957B2 (ja) | 水産資材用複合糸とその製法 | |
JP3909369B2 (ja) | 釣り糸 | |
JP7452833B2 (ja) | フライフィッシング用リーダー | |
JP6906365B2 (ja) | 釣り糸およびその製造方法 | |
JPS5841825Y2 (ja) | 漁網 | |
JPH04330241A (ja) | 釣糸及びその製造方法 | |
JPH0780388B2 (ja) | 筆ペン用ペン体 | |
JP2635795B2 (ja) | テープ基材 | |
US8276312B2 (en) | Lines having shaped surface and method of making | |
JPH11181617A (ja) | 変形断面繊維 | |
JP3649303B2 (ja) | 釣糸 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070914 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090914 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090914 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914 Year of fee payment: 13 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |