JPH11164153A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

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JPH11164153A
JPH11164153A JP9328420A JP32842097A JPH11164153A JP H11164153 A JPH11164153 A JP H11164153A JP 9328420 A JP9328420 A JP 9328420A JP 32842097 A JP32842097 A JP 32842097A JP H11164153 A JPH11164153 A JP H11164153A
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Noriyuki Kurabayashi
則之 倉林
Hideki Baba
英樹 馬場
Hiroshi Sekine
弘 関根
Yumi Manjiyoume
ゆみ 万城目
Mikihiro Mori
美樹博 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザの指定あるいは入力画像の特性に応じ
て、より高速に高画質で画像情報を送信可能な画像処理
装置を提供する。 【解決手段】 送信属性入力部9において、ユーザが送
信モードや原稿タイプ、送信画質等の送信属性指示を入
力する。画像構造決定部10は、送信属性指示に基づい
て送信データの送信画像構造を決定し、各部を制御す
る。例えば送信モードに従い入力切替部1、選択部5を
切り替える。また原稿タイプに従い、属性分離部2およ
びマルチプレクサ4を制御し、多層データ形式の際のプ
レーン数を制御する。また帯状分割部7における分割処
理も制御する。さらに送信画質に従い、画像処理部3a
〜3cにおける圧縮処理手法などを選択する。このよう
にして、ユーザによる送信属性指示に応じて送信データ
を作成し、送信部8から送信することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報をLAN
や公衆回線などの伝送路を通じて送信するための画像処
理装置および画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、公衆回線を用いたファクシミリ通
信に加え、公衆回線やLANなどのネットワークを用い
た画像通信が盛んに行なわれている。画像データを送受
する機器もファクシミリのほか、パーソナルコンピュー
タや複合ディジタル複写機、ネットワークプリンタな
ど、各種の機器が用いられている。また最近はこれらの
機器のカラー化も進み、カラーFAXやカラープリンタ
も主流になりつつある。このようなネットワークシステ
ムでは、例えば、解像度がそれぞれ異なる異機種装置間
での相互接続や、カラー複写機と白黒複写機といったよ
うな色空間がそれぞれ異なる異機種装置間での相互接続
が可能である。
【0003】このような異機種装置間で画像データをや
りとりする場合、通常は入力した原稿画像を1枚のプレ
ーン画像として扱う。つまり1枚のプレーン画像に対し
て、入力側機器で原稿タイプを判別して原稿に適した画
像処理をプレーン画像全体に施して出力側機器へ送信す
る。このように原稿画像を1枚のプレーン画像として扱
った場合、原稿画像が文字のみ、あるいは写真のみとい
った1種類の属性の画像データだけで構成されるのであ
れば特に問題はない。しかし、文字と写真が混在してい
るような複数の属性の画像データから構成されている場
合には不都合が生じる。例えば文字と写真が混在してい
る画像データを圧縮しようとした場合、1枚のプレーン
画像に対して同じ圧縮処理を施すので、適用する圧縮手
法によっては文字部あるいは写真部のいずれかの圧縮率
が低下するか、あるいはいずれかの画質が劣化してしま
う。
【0004】また、送信するデータ量を削減するため、
画像データに対して解像度や色空間、階調数といった画
像構造の変換処理を施してから送信する場合がある。こ
のような場合にも画像全体に対して同じ画像構造変換を
施して送信しているため、例えば高画質で送信したい部
分が一部に存在すれば、画像全体を高い解像度で送信す
るしかなく、送信データ量が多くなっていた。またリア
ルタイムで高速に画像を送信したい場合には画像を低い
解像度で送信するしかなく、画質劣化が著しかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、より高速に、しかも高画質
で画像情報を送信することのできる画像処理装置および
画像処理方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、入力された
画像情報を第1画像データと、第2画像データと、およ
び第1画像データまたは第2画像データのいずれかを選
択する選択データとからなる多層データ形式にて送信す
る。例えば入力された画像情報のうち、文字線画部のう
ち色情報を第1画像データ、写真などの絵柄部を第2画
像データに分離し、文字線画部のうちの形状情報を選択
データとすることができる。選択データは第1画像デー
タまたは第2画像データのいずれかを選択するのみであ
るから、2値のデータとして扱うことができ、高い解像
度で画質を維持したまま高圧縮率で圧縮して高速な通信
を行なうことが可能である。
【0007】通信するデータ量を削減する方法として、
上述のように属性に応じて圧縮方式を切り替えるだけで
なく、色空間や階調数、解像度など、種々の画像構造に
ついて変換処理を行なう方法が考えられる。これらの画
像構造についても第1画像データ、第2画像データ、選
択データの各データについてそれぞれに応じた処理を行
なうことによって、少ないデータ量で高画質の画像デー
タを送信することが可能である。
【0008】このように多層データ形式で通信すること
により、高速、高画質の通信を行なうことができるが、
例えばより高速に通信したい場合や、より高画質に通信
したい場合などでは、画一的な変換処理では対応でき
ず、多層データ形式の利点を十分に生かすことができな
い。そのため、上述のような変換処理を行なう場合、デ
ータ量と画質のバランスを取ることが必要である。
【0009】本発明では、ユーザによる例えば送信モー
ド指定、送信画質指定、送信スピード、文字/写真指示
などの送信属性指示の入力を受け取り、入力された送信
属性指示に基づいて多層データ形式による送信データの
送信画像構造を決定し、決定された送信画像構造に対応
して画像情報を変換する。あるいは、入力された画像情
報の画像構造を認識し、認識された画像構造に基づいて
多層データ形式による送信データの送信画像構造を決定
し、決定された送信画像構造に対応して前記画像情報を
変換する。さらにはこれらを組み合わせ、ユーザが入力
した送信属性指示に基づいて多層データ形式における選
択データの送信画像構造を決定し、また入力された画像
情報の画像構造に基づいて前記多層データ形式における
前記第1画像データおよび前記第2画像データの送信画
像構造を決定し、決定された前記第1画像データと前記
第2画像データと前記選択データの送信画像構造に対応
して前記画像情報を変換する。
【0010】このようにしてユーザによる送信属性指示
や入力された画像情報の画像構造に基づいて、入力され
た画像情報を変換処理することによって、データ量およ
び画質ともユーザの要求あるいは送信すべき画像情報に
合致した適切な状態で画像情報を送信することができ
る。
【0011】多層データ形式にて送信する際には、第1
画像データあるいは第2画像データのみまたは選択デー
タのみを送信する送信形態、第1画像データ及び選択デ
ータを送信する送信形態、第2画像データ及び選択デー
タを送信する送信形態、並びに第1画像データ、第2画
像データ及び選択データを送信する送信形態のいずれか
1つの送信形態を選択して送信することができる。いず
れの送信形態で選択するかは、ユーザによる送信属性指
示または画像情報の画像構造の認識結果に基づいて決定
される送信画像構造に従って行なうことができる。
【0012】また、多層データ形式にて送信する際に
は、多層データ形式を構成する第1画像データ、第2画
像データ、及び選択データを所定のラインごとに帯状分
割して送信することができる。この場合、ユーザによる
送信属性指示に基づいて帯状分割の際の分割幅を決定す
るように構成することにより、ユーザの要求に応じた分
割幅で帯状分割処理を行なうことができる。あるいは、
入力された画像情報の画像構造、例えばオブジェクト構
造や変化点情報などを認識し、これに基づいて帯状分割
の際の分割幅を決定すれば、入力された画像情報に応じ
た分割幅を設定することができる。
【0013】さらに、ユーザから多層データ形式による
送信が指示されたりあるいは入力された画像情報が多値
画像の場合には多層データ形式で送信し、ユーザから1
層データ形式による送信が指示されたりあるいは入力さ
れた画像情報が二値画像の場合には1層データ形式ある
いは多層データ形式のうちの選択データのみを送信する
送信形態によって送信することができる。これによって
二値画像を送信する場合の効率低下を抑えることができ
る。
【0014】入力される画像情報の形式は任意であり、
例えばコード情報でもよい。その場合、コード情報から
多層データ形式の送信データの送信画像構造を決定する
ことができ、正確に送信画像構造を決定して変換処理を
行なうことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像処理装置の
第1の実施の形態を示すブロック図である。図中、1は
入力切替部、2は属性分離部、3a〜3cは画像処理
部、4はマルチプレクサ、5は選択部、6はバッファ、
7は帯状分割部、8は送信部、9はコントロールパネ
ル、10は画像構造決定部、11は1層送信データ生成
部、12は二値化部、13は圧縮器である。図1に示し
た例では、多層データ形式による画像情報の送信に加え
て、従来型のFAXによる送信も考慮しており、適宜こ
れらを切替えて使用する構成となっている。
【0016】入力切替部1は、画像構造決定部10から
の指示に従い、入力された画像情報を多層データ形式も
しくは従来型のFAXで用いられる1層データ形式のい
ずれで送信するかを選択する。
【0017】属性分離部2は、入力された画像情報の局
所的な性質を検出し、その情報を参照して入力された画
像情報を第1画像データIM1と第2画像データIM2
に分離する。また、分離の際に第1画像データIM1ま
たは第2画像データIM2のいずれに分離したかを選択
データSELとして併せて出力する。ここでは選択デー
タSELが「1」を示す場合は入力された画像情報は第
1画像データIM1に、「0」を示す場合は第2画像デ
ータIM2に分離されたことを示すものとする。もちろ
ん、これに限られるものではない。また、第1画像デー
タIM1および第2画像データIM2において、選択デ
ータSELにより割り振りが行なわれなかった位置に相
当する画像データには所定の値の画像データが挿入さ
れ、第1画像データIM1と第2画像データIM2はそ
れぞれ画像データプレーンを構成する。また選択データ
SELも1つのプレーンを構成する。なお、画像構造決
定部10が分離するデータを制限する指示を行なってい
る場合には、その指示に従って分離処理を行なう。属性
分離部2は、実際に分離を行なった結果を分離情報とし
て帯状分割部7へ送る。
【0018】画像処理部3a〜3cは、それぞれ第1画
像データIM1、選択データSEL、第2画像データI
M2に対する所定の画像処理を行なうブロックである。
所定の画像処理としては、各画像データプレーン特有の
ものを想定しており、例えば解像度変換や圧縮などが考
えられる。また、第1画像データIM1および第2画像
データIM2については、そのほか色空間変換や階調数
変換なども考えられる。もちろんこれらの他、種々の処
理を行なうことができる。それぞれの画像処理部3a〜
3cで行なう画像処理の内容は、画像構造決定部10に
よる指示に従って行なわれる。
【0019】マルチプレクサ4は、画像処理部3a〜3
cの処理結果を適宜選択して多層データ形式の送信デー
タを形成する。このとき、画像構造決定部10からの指
示に従って、送信すべきプレーンを選択する。例えば、
第1画像データIM1、第2画像データIM2、選択デ
ータSELのいずれか1層のみ、第1画像データIM1
と選択データSELまたは第2画像データIM2と選択
データSELの2層、あるいは、第1画像データIM
1、第2画像データIM2、選択データSELの3層の
送信形態のうちから画像構造決定部10で指示された送
信形態となるように画像処理後のデータプレーンを選択
し、多層データ形式の送信データを形成することができ
る。
【0020】選択部5は、画像構造決定部10の指示に
従い、マルチプレクサ4の出力である多層データ形式の
送信データと、1層送信データ生成部11で生成される
1層データ形式の送信データのいずれか一方を選択す
る。
【0021】バッファ6は、選択部5の出力である1層
データ形式の送信データもしくは多層データ形式の送信
データのいずれかを保持する。このバッファ6を設けず
に構成してももちろんよい。
【0022】帯状分割部7は、バッファ6に保持されて
いる送信データを副走査方向の適切なライン数(分割
幅)で分割し、ストライプ単位で出力する。ライン数は
1から1ぺージ分の間で任意に設定可能とし、ライン数
の設定値は固定もしくは可変とする。このライン数の設
定は、画像構造決定部10によって行なわれる。また、
属性分離部2から送られる分離情報に従い、有意なデー
タを含むデータプレーンについてのみ、帯状分割処理を
行なう。
【0023】送信部8は、帯状分割部7から出力される
ストライプ単位に帯状分割された送信データを、公衆回
線やネットワーク回線などに送信する。アナログ回線へ
送信する際のモデム処理や、ネットワーク回線送信時に
送信データを例えばTIFFなどのフォーマットに包む
処理などを行なってもよい。
【0024】送信属性入力部9は、ユーザが送信属性指
示を入力する。図2は、送信属性入力部の一例を示す概
念図である。この例では、送信モード、原稿タイプ、送
信画質の3項目について、ユーザが設定可能である。送
信モードとしては、本発明における多層データ形式で画
像情報を送信する「多層送信」と、従来型のFAXで送
信する「G4」、「G3」のいずれかを指定することが
可能である。また、原稿タイプとしては、文字部分と写
真部分が混在した原稿であることを指示する「文字/写
真」、色付きの文字や線画のみの原稿であることを指示
する「色文字」、主に黒などの1色の文字や線画のみの
原稿であることを指示する「文字」のいずれかを指定す
ることができる。また、送信画質としては、「標準画
質」と、それよりも「高画質」、あるいは標準画質より
も画質を低下させてもよい「ドラフト」のいずれかを指
定することができる。もちろん、これ以外にも入力され
た原稿がカラーか白黒かを指定するためのカラーモード
や、画像処理方法や送信方法を制御して送信時間を短縮
したり、送信時間は長くても画質を優先する指定を行な
うための送信速度指定など、種々の設定項目を設けるこ
とができる。各設定項目には、ユーザが指示しないとき
に設定されるデフォルト値を予め決めておくことができ
る。
【0025】画像構造決定部10は、送信属性入力部9
でユーザが入力した送信属性指示に基づいて、入力切替
部1、属性分離部2、画像処理部3a〜3c、マルチプ
レクサ4、選択部5、帯状分割部7を制御する。
【0026】1層送信データ生成部11は、従来型のF
AXで用いられる1層データ形式の送信データを生成す
る。1層送信データ生成部11は、二値化部12、圧縮
器13を含んでいる。二値化部12は、入力された画像
データに対して所定の二値化処理を行なう。二値化処理
の方法としては、文字画像に最適な単純二値化法や中間
調画像に適したディザ法や誤差拡散法などが知られてお
り、本発明においてはいずれか一つの方法、または複数
の手法を組み合わせてもよい。圧縮器13は二値化され
た画像情報を圧縮するのに適した圧縮器である。具体的
にはITU−T勧告T.4に示されたMH/MR方式、
T.6に示されたMMR方式、T.82/T.85に示
されたJBIG方式など、種々の圧縮符号化方式を適用
することができる。
【0027】図3は、本発明の画像処理装置の第1の実
施の形態における動作の一例を示すフローチャートであ
る。S101において、ユーザは画像送信を行なう際
に、必要に応じて送信属性入力部9より送信属性指示を
入力する。S102において、画像構造決定部10は送
信属性入力部9で入力された送信属性指示をもとに、送
信データの送信画像構造を決定する。そして、入力切替
部1、属性分離部2、画像処理部3a〜3c、マルチプ
レクサ4、選択部5、帯状分割部7を制御し、それぞれ
の機能を設定する。
【0028】S103において、画像情報が入力され
る。画像情報は、原稿をスキャナ等の画像入力装置で読
み取って入力されたり、あるいはコンピュータなどから
ネットワーク等の回線を通して取り込まれる。
【0029】次のS104において、S102で設定し
た送信画像構造が多層データ構造によって送信するもの
である場合には、入力切替部1は画像構造決定部10に
よる設定に基づいて入力された画像情報を属性分離部2
に送り、S105へ進む。また、多層データ構造で送信
するものではない場合には、入力切替部1は画像構造決
定部10による設定に基づいて入力された画像情報を1
層送信データ生成部11に送り、S110へ進む。
【0030】S105において属性分離部2は、入力さ
れた画像情報を第1画像データIM1、第2画像データ
IM2、それらのいずれかを選択する選択データSEL
に分離する。これによって、入力された画像情報から、
第1画像データプレーン、第2画像データプレーン、選
択データプレーンが生成される。このとき、S102に
おける画像構造決定部10による設定により、3プレー
ンのうちいずれか2プレーンあるいは1プレーンのみが
生成される場合もある。また、画像構造決定部10によ
る設定が3プレーンまたは2プレーンであっても、入力
された画像情報によっては有意の画像データプレーンが
2プレーンあるいは1プレーンのみの場合もある。属性
分離部2は、このような有意の画像データプレーンにつ
いての情報を分離情報として帯状分割部7へ送る。
【0031】そしてS106〜S108において、第1
画像データプレーン、選択データプレーン、第2画像デ
ータプレーンをそれぞれ画像処理部3a〜3cで画像処
理する。画像処理部3a〜3cでは、各画像データプレ
ーンに対応した処理がS102において画像構造決定部
10により設定されており、設定された画像処理がそれ
ぞれの画像データプレーンに施される。画像処理部3a
〜3cで行なわれる画像処理としては、上述のように例
えば解像度変換や圧縮処理などが考えられる。また、画
像処理部3a,3cについては、そのほか色空間変換や
階調数変換なども考えられる。もちろん、そのほかの処
理が行なわれる場合もある。
【0032】S109においてマルチプレクサ4は、S
102における画像構造決定部10による設定に従っ
て、画像処理部3a〜3cから出力される画像処理後の
各画像データプレーンから送信すべき画像データプレー
ンを選択して多層データ形式の送信データを生成し、バ
ッファ6に格納する。
【0033】S104においてS102で設定した送信
画像構造が多層データ構造によって送信するものでない
場合には、1層送信データ生成部11において入力され
た画像情報から1層データ形式の送信データを生成す
る。S110において、入力された画像情報を二値化部
12で二値化し、S111において、圧縮器13で圧縮
処理して1層データ形式の送信データが生成される。こ
こでも、例えば画像構造決定部10で決定した送信画像
構造に従って、原稿タイプ、例えば二値の写真画像と二
値の文字画像とで二値化部12における二値化方法や圧
縮器13における圧縮方法を変える等の制御を行なって
もよい。生成された1層データ形式の送信データはバッ
ファ6に格納される。
【0034】S112において、帯状分割部7はバッフ
ァ6に格納された多層データ形式あるいは1層データ形
式の送信データを、S102で画像構造決定部10によ
り設定された分割幅に従ってストライプ単位に分割し、
順次、送信部8に渡す。S113において、送信部8は
帯状分割部7から渡されるストライプ単位の送信データ
を、公衆回線やネットワーク等の回線に送信する。この
とき、必要に応じて種々の情報を付加し、また送信フォ
ーマットに従ってフォーマット化して送信することがで
きる。
【0035】図4は、本発明の画像処理装置における多
層データ形式の送信データの具体例の説明図である。例
えば入力された画像情報が図4(A)に示すような絵柄
や文字の混在したカラー画像であったとする。図4
(A)に示す画像では、文字「JAPAN」とともに中
間調の日本地図が描かれている。また、文字「JAPA
N」も各文字ごとに異なる色によって描かれている。図
示の都合上、異なる色にはハッチングを変えて示してい
る。
【0036】多層データ形式では、入力された図4
(A)に示すような画像情報を、図4(B)〜(D)に
示すような3つの画像データプレーンに分離する。ここ
では、文字や線画の部分の色情報を第1画像データIM
1として分離し、第1画像データプレーンを生成する。
すなわち図4(B)に示すように文字「JAPAN」の
色情報のみが第1画像データプレーンに分離される。ま
た、写真などの絵柄部分を第2画像データIM2として
分離し、第2画像データプレーンを生成する。すなわち
図4(D)に示すように中間調の日本地図の部分が第2
画像データプレーンに分離される。選択データプレーン
は、第1画像データIM1または第2画像データIM2
のいずれかを選択する選択データSELによって生成さ
れるが、文字や線画を構成する画素について第1画像プ
レーンIM1を選択するようなデータを保持させればよ
い。このとき、文字や線画を構成する画素の集合は文字
線画の形状を示す情報である。そのため、図4(C)に
示すように文字「JAPAN」の形状情報が選択データ
プレーンに分離される。
【0037】ここで、図4(D)に示す第2画像データ
プレーンは、写真や絵柄などのカラー多値の画像を表現
するため、色および階調を保持するデータ長が必要であ
る。また図4(B)に示す第1画像データプレーンは、
各画素ごとに文字の色を表現するカラー多値の画像デー
タである必要があるが、文字の形状を保持しなくてよい
ので、例えば一様な色の文字であれば1文字ごとの色パ
レットでよい。そのため図4(B)に示す例では、文字
の外接矩形を用い、文字の存在領域に一様な色領域とし
て示している。さらに図4(C)に示す選択データプレ
ーンは、上述のように文字や線画の形状が保持されてい
るので解像度が高い方が望ましい。しかし第1画像デー
タIM1または第2画像データIM2のいずれかを選択
するだけであるので、ここでは1画素あたり1ビットの
情報があればよく、2値データとして扱うことができ
る。
【0038】これら3つの画像データプレーンから元の
画像へと再合成する場合、図4(C)の文字線画の形状
を表わす部分(黒部分)は図4(B)の第1画像データ
IM1(文字色パレット)を出力し、それ以外の部分
(白部分)は図4(D)の第2画像データIM2(絵柄
部)を出力することで元画像が復元できる。
【0039】図5は、本発明の画像処理装置における多
層データ形式の送信データの別の具体例の説明図であ
る。分離の形態は図4に示す構成の他、例えば図5に示
すように分離することもできる。図5(A)は図4
(A)と同じ入力画像である。また、図5(D)は図4
(D)と同様に写真などのカラー多値の絵柄部分を分離
したものであり、図5(C)は図4(C)と同様に選択
データプレーン(文字線画の形状を反映)としている。
図5(B)のみ図4(B)とは異なり、文字線画の形状
とその色情報を同時に併せ持つような画像データプレー
ンを生成している。この場合、直感的にとらえれば、絵
柄などのように比較的低周波成分で構成される画像成分
は第2画像プレーン、文字線画(色を含む)などのよう
に比較的高周波成分で構成される画像成分は第1画像プ
レーン、さらにこれらを合成して1つの画像プレーンと
するための選択データプレーン、から構成される3つの
画像プレーンとなる。
【0040】そのほか、以上の考えに基づけば、その他
の画像分離形態を用いてもよいことはいうまでもない。
また、ここでは3プレーンに分離したが、さらにCG
(コンピュータ・グラフィック)画像の部分も分離して
4プレーンの構成とするなど、プレーン数は3つに限ら
ない。なお、以下の説明で具体例を用いる場合には、図
4に示したような形態で3つの画像プレーンに分離した
場合を想定して述べることとする。
【0041】上述の図3に示した動作の一例についてさ
らに説明する。図6は、本発明の画像処理装置の第1の
実施の形態における画像構造決定部の動作の一例を示す
フローチャートである。特に具体例として、図2に示す
送信属性入力部9からユーザが行なった送信属性指示を
もとに、各部がどのように動作するかを示す。
【0042】S121では、まず送信属性入力部9にお
いて指定された送信モードが画像構造決定部10にて検
査される。ここで「多層送信」が選択されていれば、画
像構造決定部10は多層データ形式で送信することを決
定し、S122において、入力された画像情報を属性分
離部2に入力するように入力切替部1を切り替え、また
マルチプレクサ4からの出力を選択するように選択部5
を切替制御する。また、S121において、送信モード
として「G4」や「G3」が指定されている場合には、
画像構造決定部10は1層データ形式で送信することを
決定し、S134において、入力された画像情報を1層
送信データ生成部11に入力するように入力切替部1を
切り替え、また1層送信データ生成部11からの出力を
選択するように選択部5を切替制御する。
【0043】送信モードとして「多層送信」が指示され
た場合は、S123において、画像構造決定部10は原
稿タイプの指定を検査し、属性分離部2およびマルチプ
レクサ4を制御する。原稿タイプとして「文字/写真」
が指示された場合はS124において第1画像データI
M1、第2画像データIM2、選択データSELの3層
に分離して送信することを決定し、「色文字」が指示さ
れた場合はS125において第1画像データIM1、選
択データSELの2層に分離して送信することを決定
し、「文字」が指示された場合はS126において選択
データSELの1層のみを送信することを決定する。こ
の決定に従い、属性分離部2およびマルチプレクサ4を
設定する。属性分離部2は、3層による送信の場合は、
入力された画像情報を第1画像データIM1、第2画像
データIM2、選択データSELに分離する。2層のみ
の送信の場合は、入力された画像情報を第1画像データ
IM1および選択データSELに分離する。1層のみの
送信の場合は、選択データSELのみを出力する。マル
チプレクサ4も、対応する画像データプレーンを選択す
るように設定される。
【0044】また、原稿タイプの指定に応じて帯状分割
部7を制御する。「文字/写真」が指示されている場合
は、S127において可変長で帯状分割することを決定
し、それ以外の場合はS128,S129において固定
長で帯状分割することを決定し、帯状分割部7にその旨
を設定するとともに、固定長で帯状分割する際には分割
幅を設定する。
【0045】S130において、画像構造決定部10は
送信画質の指定を検査し、画像処理部3a〜3cを制御
する。「標準画質」が指定されている場合にはS132
において標準画質用の画像処理を設定し、「高画質」が
指定されている場合には、S131において標準画質よ
りもさらに高画質で送信できるような画像処理を設定す
る。また、「ドラフトモード」では、S133におい
て、標準画質よりも低画質の画像処理を設定するか、あ
るいは入力された画像情報に画像処理を施さずにそのま
ま出力するように設定することができる。
【0046】図1に示した例では、1層送信データ生成
部11に対して画像構造決定部10は設定を行なってい
ないが、多層データ形式で送信する場合と同様に種々の
設定を画像構造決定部10が行なうことも可能である。
例えば、原稿タイプの指示に従ってS135で二値化部
12において行なう二値化処理の手法を切り替えること
ができる。また、1層送信データ生成部11で生成され
た1層データ形式の送信データは、S136において固
定長の帯状分割を設定するか、あるいは帯状分割を行な
わないことを設定することができる。さらに送信画質の
指示に従って、S137で圧縮器13において行なう圧
縮処理の手法を切り替えることが可能である。
【0047】上述のような画像構造決定部10による各
部の設定が行なわれた後、画像情報が入力される。画像
構造決定部10によって多層データ形式での送信が設定
されている場合、入力された画像情報は属性分離部2に
入力される。上述のように、属性分離部2に対して画像
構造決定部10から分離するプレーン数が設定されてい
るので、属性分離部2は設定に従って分離処理を行なう
ことになる。3層による送信の場合は、入力された画像
情報に対して文字/写真判定を行ない、文字と判定され
た部分の色については第1画像データIM1として、写
真と判定された部分については第2画像データIM2と
して、文字部の形状については選択データとして扱う。
2層のみの送信の場合は、入力された画像情報に対して
輪郭抽出を行ない、輪郭内の色データを第1画像データ
IM1に、輪郭形状を選択データとする。1層のみの送
信の場合は、2層の送信の場合と同様に入力された画像
情報に対して輪郭抽出を行なうが、輪郭形状のみを選択
データとして使用する。
【0048】図4に示した例に従って説明すると、3層
に分離する場合には図4(A)に示した画像情報を図4
(B)〜(D)に示した3プレーンに分離する。また2
層に分離する場合、この例では「色文字」であることが
指定されているので、図4(A)における色文字「JA
PAN」の部分のみの画像であることが想定される。そ
のため図4(D)に示す第2画像データIM2を生成せ
ず、図4(B),(C)に示した2プレーンに分離す
る。さらに1層のみ生成する場合、例えば白黒文字であ
ることが想定されるので、第1画像データIM1も生成
せず、選択データのみを生成する。
【0049】図7は、本発明の画像送信装置の第1の実
施の形態において属性分離部で行なう文字/写真判定処
理の一例を示すフローチャートである。文字・線画部分
の外形を抽出すべき画像データは、S141において各
色成分ごとに所定の大きさのブロック、例えば8×8画
素のブロックにまとめてブロック内の画素値ヒストグラ
ムを求める。色成分ごととは、例えば画像情報がCIE
−L* * * 均等色空間で表現されていれば、L*
分、a* 成分、b* 成分を指す。もちろん、これ以外の
色空間、例えばRGB色空間であってもよい。
【0050】次いでS142において、ブロック内部の
最大画素値と最小画素値の差分を求め、所定の大きさの
第1閾値TH1より大きいか否かを調べ、さらに分散値
σが所定の大きさの第2閾値TH2より大きいか否かを
調べる。画素値の差分と分散値が共に大きいと判定され
た場合、そのブロックは急峻な画素値の変化を伴った文
字・線画ブロックであると判定し、S143へ進む。当
該ブロックを文字・線画ブロックでないと判定した場合
は、S147において、当該ブロックに関わる選択デー
タを全て「0」とし、当該ブロック位置の他の色成分デ
ータについても同様の処理を繰り返すべくLOOP2に
よってS141へ戻る。
【0051】文字・線画ブロックと判定されたブロック
については、S143において、当該ブロックの最大画
素値と最小画素値の平均値を求め、これを当該ブロック
の二値化処理に関わる閾値Bとする。そしてS144に
おいて、当該ブロックに属する画素全てについて閾値B
との比較を行ない、閾値Bより値が大きい画素に対して
S146で「1」を割り当て、閾値Bより値が小さい画
素に対してはS145で「0」を割り当てる。LOOP
1によりS144に戻り、この処理を8×8画素分繰り
返す。さらにLOOP2により、同じブロック位置の各
色成分(例えばL* 成分、a* 成分、b* 成分)のすべ
てに対して繰り返す。
【0052】ブロック位置の各色成分の処理が終了した
ら、S148において各色成分の二値化結果の論理和を
求めて当該ブロックの選択データを生成する。そしてL
OOP3によりS141に戻り、次のブロックについて
の処理を行なう。このような処理を、例えば1ぺージ分
の画像データをすべて処理するまで繰り返す。
【0053】文字・線画部分の外形を抽出するアルゴリ
ズムは、以上説明してきたような文字や線画の外形に注
目してもよいし、文字部分の外接矩形の集合体で文字領
域を抽出したりするなど、他の方法を用いてもよい。さ
らに上述のような画素値の統計処理によって判定するも
のに限らず、画像データの空間周波数分布を直交変換処
理などにより求め、この結果をもとに文字・線画領域を
抽出してもよい。
【0054】このようにして判定を行なった結果とし
て、文字・線画部分に対して「1」、文字・線画部分以
外の部分に対しては「0」が出力される。この判定結果
は選択データとする。そしてこの選択データに従い、選
択データが「1」を示した画素は第1画像データIM1
として出力するとともに、第2画像データIM2として
所定値(例えばL* =a* =b* =0)を出力する。ま
た、選択データが「0」を示した画素は第2画像データ
IM2として出力するとともに、第1画像データIM1
として所定値(例えばL* =a* =b* =0)を出力す
る。このようにして入力された画像情報は、その属性に
応じて3つの画像データプレーンに分離される。
【0055】また、上述のように2層あるいは1層に分
離する場合には、周知の輪郭抽出技法を用いて文字の輪
郭を抽出し、選択データとして文字内のとき「1」、文
字外のとき「0」を出力し、2層に分離する場合には選
択データが「1」のときに画素の色情報を第1画像デー
タIM1として出力すればよい。
【0056】一方、文字・線図部分抽出処理をユーザに
指示させることも可能である。この場合は、例えば、図
1の送信属性入力部9における原稿タイプ指定により、
「文字」もしくは「色文字」指定の場合はぺージ全面を
第1画像データIM1に分離し、「文字/写真」指定の
場合は図7に示したような文字/写真分離のアルゴリズ
ムを使用するなどの動作が考えられる。さらに「写真」
指定として、ぺージ全面を第2画像データIM2に分離
するように設定することも可能である。
【0057】さらに、入力される画像情報として1プレ
ーンのビットマップの画像以外の画像情報、例えばペー
ジ記述言語(以下PDLと略す)などのコード情報やも
ともと多層データ形式に分離されている画像情報が入力
される場合もある。入力された画像情報が多層データ形
式の画像情報の場合には、それぞれのプレーンを対応す
る画像処理部3a〜3cに分離入力すればよい。例えば
コード情報で画像情報が入力される場合には、そのコー
ド情報を解釈して例えば文字・線画色データ、文字・線
画形状データ、それ以外の写真画などに分類し、それぞ
れ第1画像データ、選択データ、第2画像データとして
描画する。描画処理は、この属性分離部2で行なうほ
か、画像処理部3a〜3cで行なってもよい。
【0058】図8は、本発明の画像処理装置の第1の実
施の形態において、入力された画像情報がPDLである
場合の属性分離部の動作の一例を示すフローチャートで
ある。S151において、PDLの描画命令を順次受け
取る。S152において、PDLの一連の描画命令の終
了判定を行なう。もし終端であれば属性分離処理を終了
する。
【0059】S153において、入力された描画命令が
文字を描画する命令であるか否かを判定する。文字を描
画する命令であれば、S154においてフォントデータ
を展開し、S155において文字の形状を選択データプ
レーンに描画する。ここで、選択データプレーンには文
字形状部分が第1画像データIM1を参照するように
「1」を埋める。加えてS156において、描画すべき
文字が色文字であれば第1画像データプレーンの当該領
域を文字色で埋め、色文字でなければ所定の値を埋め
る。文字の描画命令に対する処理が終了したらS151
に戻り、次の描画命令を処理する。
【0060】S157では、描画命令が線画を描画する
命令であるか否かを判定する。線画を描画する命令であ
れば、S155,S156に進む。ここでの処理は文字
描画と同様であり、線画の形状を選択データプレーン
に、線色を第1データプレーンに描画する。
【0061】S158,S159は、描画命令が文字の
描画でも線画の描画でもないと判定された場合の処理で
ある。ここでは描画命令は写真画のような、文字・線画
以外の描画であるため、S158において選択データプ
レーンの対応する領域は、第2画像データIM2を選択
することを示す「0」で埋められる。続いてS159に
おいて、第2画像データプレーンに対して描画処理を行
なう。
【0062】このようにして、入力された画像情報がP
DLの場合にも、第1画像データIM1、第2画像デー
タIM2、選択データSELの3つの画像データプレー
ンに分離された多層データ形式の画像情報を得ることが
できる。
【0063】画像処理部3a〜3cは、上述のように解
像度変換や色空間変換、階調数変換、圧縮など、各種の
画像処理を行なう。これらの各処理の内容は、各画像デ
ータプレーンごとに設定可能であり、画像構造決定部1
0によって設定される。例えば圧縮処理を考えると、ま
ず選択データSELは二値データであるので、二値画像
データの圧縮に好適な圧縮符号化方式、例えばMH/M
R方式で圧縮することができる。圧縮方式としては、こ
の他にMMR方式、JBIG方式等で圧縮してもよい。
第1画像データIM1、第2画像データIM2は多値の
画像データであるので、多値画像データの圧縮に適した
圧縮方式を用いることができる。例えば通常の画質で送
信する場合には、ITU−T勧告T.81に示されたJ
PEG方式のような可逆圧縮方式で圧縮することができ
る。送信画質として「高画質」が指定された場合などで
は、圧縮方式としてより精度の高い可逆圧縮方式、例え
ばITU−T勧告T.82/T.85に示されたJBI
G方式、あるいはLZW方式等を用いることができる。
また送信画質として「ドラフトモード」が指定された場
合には、圧縮処理を行なわないように設定されることも
ある。
【0064】なお、1層送信データ生成部11における
圧縮器13は、従来のFAX送信との整合性をとるた
め、例えば送信モードが「G4」の場合にはMMR方式
で圧縮処理し、また送信モードが「G3」の場合にはM
H/MR方式で圧縮処理することができる。
【0065】帯状分割部7は、上述のようにバッファ6
に保持された送信データを副走査方向に対して適切な幅
で分割する。このときの分割方法(固定長か可変長か)
および固定長で分割する場合には分割幅が画像構造決定
部10によって設定される。固定長による帯状分割が設
定された場合には、画像構造決定部10で設定されたラ
イン数だけバッファ6に送信データが入力された時点
で、送信部8にこれを出力する。また、固定長では1ペ
ージを単位とすることもでき、この場合には帯状分割は
行なわない場合もある。
【0066】可変長による帯状分割が設定された場合に
は、バッファ6に1ぺージ分の送信データを蓄積し、属
性分離部2の分離情報に基づいて1ぺージ分の送信デー
タを分割して送信部8に出力する。具体的には、入力さ
れた画像情報に対する属性分離部2における属性分離結
果から、選択データSELのみに有意な情報が含まれる
場合(1層)、選択データSELおよび第1画像データ
IM1に有意な情報が含まれる場合(2層)、選択デー
タSELおよび第1画像データIM1および第2画像デ
ータIM2のすべてに有意な情報が含まれる場合(3
層)を想定し、副走査方向に対してこれらの場合の変化
点を分離情報として、帯状分割を行なう。もちろん、写
真画像のみの場合には第2画像データIM2のみ(1
層)に有意な情報が含まれているし、黒文字と写真画像
で構成されている画像の場合には、選択データSELお
よび第2画像データIM2(2層)に有意な情報が含ま
れている場合もある。このような場合についても同様に
帯状分割を行なうことができる。
【0067】図9は、本発明の画像処理装置の第1の実
施の形態において帯状分割部が可変長による帯状分割を
行なう際の分割幅を自動的に決定するための処理の一例
を示すフローチャートである。S161において、前ラ
インの送信データのプレーン数を記億する変数Lpを初
期化している。初期値は−1である。
【0068】S162は終了判定であり、ここではぺー
ジを全体の処理単位としているため、1ぺージ分の送信
データが処理されたか否かを判定する。1ページ分の送
信データを処理すると、この帯状分割処理は終了する。
【0069】S163はライン毎の初期化処理であり、
処理対象のラインの送信データの最大プレーン数を記憶
する変数Lcを初期化している。初期値は1である。
【0070】S164はラインの終了判定であり、1ラ
イン分の画素の処理が終了するまでS165に分岐す
る。またラインの終了を検出するとS172に分岐す
る。
【0071】S165では、注目画素の属性を判定す
る。注目画素が文字・線画か否かは選択データを参照す
ればよい。あるいは、入力された画像情報から図7に示
したような文字/写真分離処理と同様の処理を行なうこ
とによって判定することができる。注目画素が文字・線
画であれば、S166において注目画素に対応する第1
画像データIM1が有意な色情報(例えば黒以外の色)
を含むか否かを判定する。第1画像データIM1に有意
な色情報がなければ、S167において、注目画素のプ
レーン数を保持する変数Pcに1層構造を示す1を格納
する。第1画像データIM1に有意な色情報があれば、
S168において、変数Pcには2層構造を示す2を格
納する。
【0072】S169では変数Lcの値を更新する。す
なわち変数Lcと注目画素のプレーン数を示す変数Pc
を比較し、より大きな値を変数Lcの新しい値とする。
これによって変数Lcには、処理対象ラインの注目画素
までで最大のプレーン数が常に保持され、処理対象ライ
ンの終端まで処理した時点で、処理対象ラインの最大プ
レーン数が格納されることになる。
【0073】一方、S165において注目画素に画像が
存在しない場合にはS164に戻ってラインの終端か否
かを判定し、終端でない場合には次の画素を注目画素と
して処理を繰り返す。また、S165において注目画素
が写真などの画像の場合には、S170で変数Lcに3
層構造を示す3を格納する。変数Lcの最大値はこの例
では3であるから、注目画素以降の画素を処理しても変
数Lcの値は変化しない。そのため、処理対象ラインの
それ以降の処理を省略し、S171においてライン終端
までスキップする。
【0074】処理対象ラインの処理が終了すると、S1
72において、前ラインのプレーン数を保持する変数L
pと処理対象ラインの最大プレーン数を保持する変数L
cを比較する。値が異なっていれば、処理対象ラインに
おいてプレーン数が異なる変化点である可能性があるの
で、S173において層数変化点情報を出力する。前ラ
インと処理中のラインのプレーン数が等しい、すなわち
Lp=Lcの場合は何もしない。
【0075】S174では変数Lcの値を変数Lpの新
しい値として更新し、S162に戻って終了判定の後、
次のラインを処理対象ラインとして処理を行なう。この
ような処理を1ぺージ分繰り返す。以上の処理によっ
て、層数が変化する時点で層数変化点情報が出力され
る。この層数変化点情報に基づいて帯状分割を行なうこ
とが可能となる。例えば層数変化点情報が出力されるご
とに分割点とし、帯状分割することができる。あるい
は、帯状分割の最小ライン数及び最大ライン数を設定し
ておき、最小ライン数に満たないライン数での分割を禁
止して以降の領域と併合したり、あるいは最大ライン数
以上、層数変化点情報が出力されない場合には最大ライ
ン数で強制的に分割することも考えられる。
【0076】図10は、本発明の画像処理装置の第1の
実施の形態における帯状分割の具体例の説明図である。
ここでは画像構造決定部10によって多層データ形式で
3層の送信データを送信することが設定されているもの
とする。ここでは図4(A)に示す画像情報が入力さ
れ、属性分離部2で図4(B)〜(D)に示す3層の画
像データプレーンに分離されたものとする。
【0077】帯状分割部7において上述の図9に示す処
理を行なう。帯状領域1は空白域であるため、プレーン
数は1となる。色文字「JAPAN」にかかると、選択
データSELとして文字線画を示すデータが存在し、さ
らに第1画像データIM1に文字の色情報が存在するた
め、プレーン数は2となる。そのため、色文字「JAP
AN」の上端が層数変化点となる。
【0078】帯状領域2ではプレーン数が2のラインが
連続し、色文字「JAPAN」が終了する。すると、空
白のラインとなり、プレーン数が1となってプレーン数
が変化する。そのため、色文字「JAPAN」の下端も
層数変化点となる。
【0079】その後、数ラインだけ空白のラインが連続
し、日本地図の上端にかかる。日本地図の上端のライン
では写真画像が含まれるのでプレーン数は3となり、層
数変化点となる。この例では最小ライン数以下の帯状領
域は分割しないこととし、この層数変化点では分割して
いない。そのまま日本地図の領域のラインでは写真画像
が含まれ、プレーン数が3のラインが連続する。なお、
日本地図の南西諸島付近では空白のラインと写真画像が
存在するラインとが混在するが、その場合も最小ライン
数以下の帯状領域となるため、他の帯状領域と統合して
いる。さらに、最大ライン数を越える帯状領域を分割す
ることとし、色文字「JAPAN」以後の領域を帯状領
域3〜5に分割している。
【0080】このように分離された各帯状領域を参照す
ると、帯状領域1では空白のラインのみで送信すべき画
像は存在しない。このような領域については、例えば選
択データSELのみを送ったり、あるいはライン数のみ
を送ってもよい。また、帯状領域2では、第2画像デー
タIM2が存在しない。そのため、第1画像データIM
1と選択データSELの2層を送信すればよい。さらに
帯状領域3〜5では、プレーン数が3と判定されるた
め、第1画像データIM1、第2画像データIM2、選
択データSELの3層を送信することになる。しかし第
1画像データIM1には有意のデータが存在しないの
で、第2画像データIM2と選択データSELの2層、
あるいは第2画像データIM2のみの1層を送信しても
よい。
【0081】このように、プレーン数が変化するライン
で分離することによって、例えば3層による送信が指定
されていても、部分的に2層あるいは1層によって送信
することが可能となるので、送信データ量を削減するこ
とができ、高速な通信を行なうことができる。
【0082】図11は、本発明の画像処理装置の第2の
実施の形態を示すブロック図である。図中、図1と同様
の部分には同じ符号を付して説明を省略する。21は入
力画像構造認識部、22は描画命令入力部、23はイン
タプリタ、24aは第1画像データ生成部、24bは選
択データ生成部、24cは第2画像データ生成部であ
る。この第2の実施の形態では、入力される画像情報と
して、ビットマップのような画像のほか、PDLで記述
されたり、あるいはグラフィック描画命令が直接入力さ
れる場合にも対応できるように構成している。
【0083】入力画像構造認識部21は、入力された画
像情報から画像構造を認識する。認識処理としては、カ
ラー/白黒判定、二値/多値判定、階調数判定などが考
えられる。さらには、文字画像か写真画像かといった原
稿タイプの判定や、画像の粗さを示す周波数成分の判
定、画像中のオブジェクトの認識や変化点の検出など、
種々の認識処理を行なうことができる。さらに、例えば
入力される画像情報がPDLで記述されている場合、そ
の先頭にヘッダ情報が付加されている。入力画像構造認
識部21は、このヘッダ情報から画像構造を認識するこ
とができる。例えばヘッダ情報の先頭に所定のコード列
が現われた場合には、このコード列を認識し、画像構造
決定部10に入力切替部1を制御させて、入力される画
像情報がインタプリタ23に入力されるようにすること
ができる。また、グラフィック描画命令が直接入力され
る場合も、同様に描画命令列から画像構造を認識するこ
とができる。なお、各認識処理手法はそれぞれ任意であ
り、よく知られている各種の手法を用いることができ
る。
【0084】画像構造決定部10は、入力画像構造認識
部21によって認識された画像構造に基づいて送信デー
タの送信画像構造を決定し、各部を制御する。例えば入
力された画像情報が白黒画像であると認識された場合に
は、入力切替部1および選択部5を切り替えて、入力さ
れた画像情報を1層送信データ生成部11で処理するよ
うに制御する。あるいは、入力された画像情報がカラー
画像あるいは多値画像であると判定された場合には、入
力切替部1および選択部5を切り替えて、入力された画
像情報を多層データ形式で送信するように制御すること
ができる。
【0085】また、原稿タイプの認識結果や、カラー/
白黒判定結果、二値/多値判定結果などから、多層デー
タ形式で送信する場合のプレーン数を決定し、属性分離
部2およびマルチプレクサ4を制御したり、帯状分割部
7における分割幅を固定長あるいは可変長に決定するこ
とができる。また帯状分割部7における可変長の分割幅
の決定には、画像中のオブジェクトの認識結果や、変化
点の検出結果などを用いることができる。この場合、上
述の図9に示したような変化点情報の検出処理を入力画
像構造認識部21で行なうことになる。
【0086】さらに、入力された画像情報の周波数解析
結果や原稿タイプ、色空間、階調数などの認識結果に応
じて、画像処理部3a〜3cにおいて行なう処理および
処理方式などの決定を行なうことができる。例えば入力
された画像情報の色空間に応じて色空間変換処理を変え
たり、入力された画像情報が高周波成分を多く含む場合
には高画質で送信できる圧縮手法を選択するなどの制御
が可能である。
【0087】さらに、入力された画像情報がPDLで記
述されていることが入力画像構造認識部21で認識され
た場合には、入力切替部1を切り替えて、入力された画
像情報がインタプリタ23に入力されるように制御す
る。あるいはグラフィック描画命令として入力される場
合には、入力切替部1からの入力を停止する。これらの
場合には、画像処理部3a〜3cに対して、第1画像デ
ータ生成部24a、選択データ生成部24b、第2画像
データ生成部24cのデータを選択して画像処理を施す
ように制御し、マルチプレクサ4、選択部5、帯状分割
部7を多層データ形式の場合として制御することができ
る。
【0088】このように、画像構造決定部10は、入力
画像構造認識部21における画像構造の認識結果に応じ
て、送信画像構造を決定し、入力された画像情報に適応
した各部の制御を行なうことができる。
【0089】描画命令入力部22は、画像情報がグラフ
ィック描画命令として入力される場合に、そのグラフィ
ック描画命令を受け付ける。通常、グラフィック描画命
令は、最初からテキスト、グラフィック(線画)、イメ
ージ(写真画)等に分類されているので、そのいずれか
を判定し、第1画像データ生成部24a、選択データ生
成部24b、第2画像データ生成部24cのいずれか1
以上に描画を指示する。
【0090】インタプリタ23は、入力された画像情報
がPDLで記述されている場合に、入力されたPDL命
令を解釈し、第1画像データ生成部24a、選択データ
生成部24b、第2画像データ生成部24cのいずれか
1以上に描画を指示する。
【0091】第1画像データ生成部24a、選択データ
生成部24b、第2画像データ生成部24cは、それぞ
れ、描画命令入力部22またはインタプリタ23から描
画の指示を受け、指示に従ってそれぞれ第1画像デー
タ、選択データ、第2画像データを生成する。このよう
にして入力された画像情報がPDLで記述されていた
り、あるいはグラフィック描画命令である場合には、直
接、多層データ形式の画像情報を生成することができ
る。これらの第1画像データ、選択データ、第2画像デ
ータは、画像処理部3a〜3cに入力される。
【0092】画像処理部3a〜3cは、画像構造決定部
10からの制御に従い、属性分離部2で分離されたデー
タまたは第1画像データ生成部24a、選択データ生成
部24b、第2画像データ生成部24cで生成されたデ
ータのいずれかを選択して、画像処理を行なう。
【0093】図11に示す構成では、送信属性入力部9
が付加されているが、上述のように入力画像構造認識部
21における画像構造の認識だけで送信画像構造を決定
し、各部を制御することができる。また、入力画像構造
認識部21における画像構造の認識結果と、送信属性入
力部9において入力された送信属性指示とを組み合わせ
て用いることもできる。その場合、例えば送信画質につ
いてはユーザの意向が反映されるようにして、画質に大
きく影響する選択データSELの送信画像構造をこのユ
ーザによる送信属性指示に応じて決定することができ
る。他の第1画像データIM1および第2画像データI
M2の送信画像構造、例えば色空間などは、入力画像構
造認識部21で入力された画像情報から認識した画像構
造に基づいて決定するように構成することができる。
【0094】入力された画像情報がPDLなどのコード
情報である場合、入力画像構造の認識は、インタプリタ
23でコード情報を解釈する際に同時に行なうことがで
きる。例えば、PDLではオブジェクトごとに描画命令
が発行されていることから、画像中のオブジェクトの認
識を容易に行なうことができる。同様に、入力された画
像情報がグラフィック描画命令の場合にも、描画命令入
力部22で入力画像構造を認識することが可能である。
【0095】なお、図11に示す例では1種類のPDL
に対応した構成を示しているが、例えば入力画像構造認
識部21で多種類のPDLの識別を行ない、それぞれに
応じたインタプリタ23を備えることによって、複数の
PDLに対応することも可能である。
【0096】図12は、本発明の画像処理装置の第3の
実施の形態を示すブロック図である。図中、図11と同
様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。この第
3の実施の形態では、1層送信データ生成部11を設け
ずに構成した例を示している。1層送信データ生成部1
1を設けないことから、入力切替部1、選択部5も不要
であり、設けていない。
【0097】このような構成では、多層データ形式によ
る送信は、上述の第1および第2の実施の形態と同様に
して行なうことができる。1層データ形式による送信を
行なう場合には、属性分離部2で選択データのみを生成
する。このとき、入力された画像情報が多値画像である
場合には、所定の二値化処理を行なうことになる。また
画像処理部3bでは、少なくとも二値画像データに最適
な圧縮手法、例えばMH/MRあるいはMMRなどの圧
縮手法を用いて圧縮処理を行なう。そしてマルチプレク
サ4では選択データのみを選択して出力し、送信部8に
おいて通常のFAXと同様の送信処理を行なって送信す
ればよい。このような設定を画像構造決定部10が行な
うことになる。
【0098】この第3の実施の形態では、送信属性入力
部9および入力画像構造認識部21を備えているが、上
述の第1の実施の形態と同様に送信属性入力部9のみで
構成したり、あるいは入力画像構造認識部21のみで構
成することもできる。
【0099】図13は、本発明の画像処理装置の第1の
応用例を示す構成図である。図中、31は画像送信装
置、32は画像受信装置、33は原稿画像である。画像
送信装置31は、上述の第1ないし第3の実施の形態で
示したような本発明の画像処理装置を備えている。通常
の白黒ファクシミリと同様に、画像送信装置31はカラ
ーの原稿画像33を走査入力し、入力した画像情報を本
発明の画像処理装置によって多層データ形式あるいは1
層データ形式に変換した後、回線を通じて伝送する。こ
のとき、送信属性入力部9からユーザによって入力され
た送信属性指示や、入力画像構造認識部21で認識した
画像情報の画像属性に従って、画像構造決定部10が最
適な送信画像属性を決定し、各部を制御するので、ユー
ザの意向や入力された画像情報の特性に合致した画質お
よび能率により画像情報を伝送することができる。
【0100】画像受信装置32では、画像送信装置31
から送られてくる多層データ形式あるいは1層データ形
式の画像データを復元し、出力する。より具体的には、
送られてきたデータが多層データ形式の場合には、所定
のデータフォーマットにラッピングされた画像データか
ら圧縮された3つあるいは2つもしくは1つの画像デー
タプレーンを取り出し、復号処理の後、3つの画像デー
タプレーンの解像度を一致させ、選択データSELの各
画素ごとの値に応じて第1画像データIM1または第2
画像データIM2を選択して出力することにより、画像
データを復元することができる。
【0101】図14は、本発明の画像処理装置の第1の
応用例における画像送信装置の内部構成の一例を示すブ
ロック図である。図中、41はCPU、42はメモリ、
43は通信制御部、44は画像処理部、45はスキャ
ナ、46はインタフェース部、47はコントロールパネ
ル、48はバスである。CPU41は、画像送信装置全
体を制御する。メモリ42は、スキャナ45から入力さ
れた画像情報や、画像処理部44で変換された多層デー
タ形式の画像情報などを一時的に記憶する。上述の図
1、図10、図11におけるバッファ6をこのメモリ4
2で構成することができる。通信制御部43は、上述の
図1、図10、図11における送信部8と対応するもの
で、画像受信装置32との間の通信制御を行ない、多層
データ形式あるいは1層データ形式の送信データを送信
する。画像処理部44は、属性分離部2や画像処理部3
a〜3c、マルチプレクサ4、帯状分離部7、1層送信
データ生成部11などのすべてあるいは一部の処理をC
PU41の指示によりあるいはCPU41と協働して行
なう。また、画像構造決定部10や第2、第3の実施の
形態で示した入力画像構造認識部21の処理について
も、すべてあるいは一部の処理を行なうことができる。
スキャナ45は原稿を読み取って画像情報を入力する。
インタフェース部46は、スキャナ45をCPU41に
接続するためのインタフェースである。コントロールパ
ネル47は、ユーザからの指示を受け付けたり、ユーザ
に対するメッセージを表示する。このコントロールパネ
ル47は、例えば図2に示すようなユーザからの送信属
性指示を受け付ける部分を一部に有しており、送信属性
入力部9を構成するものである。バス48は、画像送信
装置内部のCPU41、メモリ42、通信制御部43、
画像処理部44、インタフェース部46、コントロール
パネル47を接続する。
【0102】本発明の画像処理装置の第1の応用例にお
ける画像送信装置の動作は、例えば上述の図3に示した
ような手順で動作させることができる。の一例を示すフ
ローチャートである。まずコントロールパネル47から
ユーザが送信属性指示を入力し、これに応じて画像処理
部44などの各部を制御し、必要な設定を行なう。
【0103】その後、スキャナ45を用いて送信すべき
原稿画像33が読み込まれる。読み込まれた画像情報
は、CPU41の制御によりインタフェース46を介し
てメモリ42に格納される。このとき、例えば本発明の
画像処理装置の第2、第3の実施の形態の構成が搭載さ
れている場合、読み込まれた画像情報の画像構造を認識
し、認識した画像構造から送信画像構造を決定して、こ
れに応じて画像処理部44などの各部の設定を行なう。
【0104】続いてCPU41の制御により、画像受信
装置32との通信制御が開始される。このとき、画像受
信装置32の装置環境の確認作業(ネゴシエーション)
が行なわれ、これらの情報はCPU41で管理される。
確認作業の終了後、上述のようにユーザによって入力さ
れた送信属性指示あるいは入力された画像情報の画像構
造に基づいてなされた各部の設定に従い、入力された画
像情報は多層データ形式あるいは1層データ形式への変
換処理が行なわれる。この処理は、上述の本発明の画像
処理装置の第1ないし第3の実施の形態で説明したとお
りである。
【0105】変換後の多層データ形式あるいは1層デー
タ形式の送信データは、再びメモリ42に格納される。
なお、メモリ42は変換前と変換後の2面分の画像デー
タが格納できる容量を準備してもよく、また1面分の容
量だけを準備して書き込みと読み出しをダイナミックに
制御してもよい。
【0106】CPU41は送信データがメモリ42へ格
納されたことを確認すると、CPU41あるいは画像処
理部44において帯状分割処理を行ない、通信制御部4
3を介して送信する。あるいは帯状分割処理を行なわず
にページ単位で送信してもよい。送信されるデータは、
上述のようにユーザの要求や入力された画像情報の画像
構造に応じた適切な処理がなされているので、高画質の
画像を高速に伝送することが可能である。
【0107】図15は、本発明の画像処理装置の第2の
応用例を示す構成図である。図中、51〜53はホスト
コンピュータ、54はデジタルカメラ、55はスキャ
ナ、56は送信側装置、57はモデム、58は送信側ネ
ットワーク、61,62はクライアントコンピュータ、
63,64はプリンタ、65は受信側ネットワーク、6
6は受信側装置、67はモデムである。送信側システム
は、送信側ネットワーク58によってホストコンピュー
タ51〜53、スキャナ55、および送信側装置56な
どが接続されている。ホストコンピュータ53にはデジ
タルカメラ54が、また送信側装置56にはモデム57
がそれぞれ接続されている。
【0108】送信側装置56は、例えば上述の本発明の
画像処理装置の第1ないし第3の実施の形態として示し
た構成を備えている。送信側装置56は、送信側ネット
ワーク58上に接続されたホストコンピュータ51〜5
3やスキャナ55から直接に、またデジタルカメラ54
からホストコンピュータ53を介して、画像データを受
け取り、画像分離や、解像度変換、圧縮、フォーマット
化などの画像処理を行なった後、モデム57を介して受
信側システムへ多層データ形式あるいは1層データ形式
の送信データを送信することができる。
【0109】受信側システムは、受信側ネットワーク6
5によってクライアントコンピュータ61,62や、プ
リンタ63,64、受信側装置65などが接続されてい
る。また、受信側装置66にはモデム67が接続されて
おり、通信回線を介して送られてくるデータをモデム6
7を介して受信することができる。
【0110】受信側装置65は、モデム67で受信した
多層データ形式あるいは1層データ形式のデータから画
像を合成あるいは生成し、プリンタ63またはプリンタ
64へ出力する。あるいはクライアントコンピュータ6
1,62によって必要な処理を行なった後にプリンタ6
3または64から出力することができる。
【0111】図16は、本発明の画像処理装置の第2の
応用例における送信側装置の内部構成の一例を示すブロ
ック図である。図中、71は内部バス、72はCPU、
73はメモリ、74はネットワーク制御部、75は通信
制御部、76は画像蓄積部、77は画像処理部、78は
インタフェース部である。図16に示した送信側装置5
6は、CPU72、メモリ73、ネットワーク74、通
信制御部75、画像蓄積部76、画像処理部77、イン
タフェース部78などが内部バス71によって接続され
て構成されている。
【0112】CPU72は送信側装置56の制御を司
る。メモリ73は、画像データを一時的に記憶する。ネ
ットワーク制御部74は、ネットワーク58を介してホ
ストコンピュータ51〜53やスキャナ55から画像デ
ータを受信したり、あるいはネットワーク58を介して
他のホストコンピュータ51〜53へ画像データを送信
する。また、ユーザによる送信属性指示もこのネットワ
ーク制御部74を介して外部から得ることができる。通
信制御部75は、外部に接続したモデム57などを介し
て送信データを送信する。図15に示したように、モデ
ム57にはさらに通信のために一般電話回線などの通信
回線が接続されており、これらを介して送信データを送
信することができる。画像蓄積部76は、送信データを
蓄積する。画像処理部77は、上述の第1の応用例と同
様に、CPU72と協働して上述の本発明の画像処理装
置の第1ないし第3の実施の形態における機能を実現す
る。インタフェース部78は、スキャナやデジタルカメ
ラなどの画像入力機器を送信側装置56に直接接続する
場合のインタフェースである。
【0113】図17は、本発明の画像処理装置の第2の
応用例における動作の一例を示すフローチャートであ
る。図17では、実際にホストコンピュータ51〜53
により画像が作成され、あるいはスキャナ55やデジタ
ルカメラ54から画像が読み取られてから画像処理を施
して送信するまでの動作を示している。まず、S181
において、ネットワーク58に接続されたホストコンピ
ュータ51〜53あるいはスキャナ55のうちの1つか
ら送信側装置56へ画像を送信する旨の要求を出し、画
像を送信する。
【0114】送信側装置56では、ネットワーク制御部
74を介して送信要求を受け取ると、CPU72により
図示しないDMAC(Direct Memory A
ccess Controller)のレジスタへ所定
のパラメータを設定する。パラメータとしてはメモリ7
3のデータ格納アドレスや転送レートなどが挙げられ
る。パラメータの設定が完了すると、CPU72はレデ
ィ状態を示すコマンドをネットワーク制御部74に発行
し、その後、S182において、ホストコンピュータ5
1〜53またはのいずれかより順次送信されてくる画像
情報をメモリ73へ格納する。
【0115】また、このときにユーザによって入力され
た送信属性指示に関する情報も送信元より送ってもら
う。そして受信した送信属性指示に基づいて送信画像構
造を決定し、各部の設定を行なう。さらに本発明の画像
処理装置の第2、第3の実施の形態で示した構成を含ん
でいる場合には、メモリ73に格納した画像情報から画
像構造を認識し、認識結果に基づいて送信画像構造を決
定し、各部の設定を行なう。
【0116】その後、CPU72はDMACのレジスタ
へ画像読み出しアドレスや処理後の送信データの書き込
みアドレスなどのパラメータを設定し、メモリ73上の
画像情報を順次読み出し、S183において、決定した
送信画像構造に応じて設定された処理を実行し、多層デ
ータ形式あるいは1層データ形式の送信データを生成す
る。
【0117】S184において、多層データ形式あるい
は1層データ形式の送信データは、予めDMACのレジ
スタに設定された書き込みアドレスを開始点として、順
次、メモリ73へ格納される。メモリ73としては、画
像処理前と処理後の2つ分の画像データが格納できる容
量を準備してもよく、またいずれか多い方の容量だけを
準備して書き込みと読み出しをダイナミックに制御して
もよい。S185において、メモリ73に格納された多
層データ形式あるいは1層データ形式の送信データは、
保存のために、順次、画像蓄積部76に蓄積される。
【0118】送信データの蓄積が完了したら、S186
において、CPU72は予め指定された受信側システム
への通信を開始する。詳細な通信プロトコルは省略す
る。S187において受信側システムへの接続が完了し
たことを確認後、S188においてメモリ73に格納さ
れている多層データ形式の画像データを順次読み出して
設定されている帯状分割処理を行ない、通信制御部75
からモデム57を介して受信側システムへ送信する。
【0119】以上の処理により、ホストコンピュータ5
1〜53やスキャナ55から送られてきた画像情報を多
層データ形式あるいは1層データ形式の送信データに変
換して受信側システムへ送信することが可能となる。あ
るいは、ネットワーク制御部74を介してメモリ73に
格納されている送信データを順次読み出してホストコン
ピュータ51〜53へ送ってもよい。送信データは、例
えば送信属性指示を受け取っている場合、その指示に従
って生成されているので、ユーザの要求に応じた画質お
よびデータ量となっている。また、入力された画像情報
に応じて生成しているので、その画像情報に最適な処理
によって送信データが生成されている。そのため、適切
な画質で適切なデータ量により画像情報を送信すること
ができる。
【0120】受信側システムでは、モデム67で受信し
た画像データに基づいて、受信側装置66は画像を再構
成する。フォーマット化された多層データ形式の画像デ
ータから圧縮された第1画像プレーン、第2画像プレー
ン、選択画像プレーンを取り出し、復号後、解像度を調
整し、選択画像プレーンのデータに従って第1画像プレ
ーンまたは第2画像プレーンのいずれか一方のデータを
選択し、出力する。これによって画像情報が再構成され
る。また1層データ形式の画像データの場合には、従来
のFAXと同様の処理によって画像情報を再構成する。
【0121】そして再構成された画像情報は、クライア
ントコンピュータ61,62による制御のもとで、必要
に応じて画像処理を施し、そのまま蓄積しておいたり、
あるいはプリンタ63またはプリンタ64から出力する
ことができる。
【0122】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、入力された画像情報を属性に応じて多層に分
離した多層データ形式で送信することができるので、写
真画像や文字・線画画像が混在する画像であっても高能
率でしかも高画質で送信することができる。送信に際し
ては、ユーザによる送信属性指示によって属性分離処理
や画像データプレーンごとの画像処理、帯状分割処理な
どを制御するので、ユーザの意向を適切に反映させるこ
とができる。また、入力された画像情報から画像構造を
求め、その画像構造に基づいて自動的に属性分離処理や
画像データプレーンごとの画像処理、帯状分割処理など
の制御を行なうことによって、入力された画像情報に適
切に対応した送信処理を行なうことが可能となる。さら
にユーザによる送信属性指示と入力された画像情報から
の自動設定の組み合わせによって、要求された画質と属
性分離に伴う画像処理を合致させ、多層データ形式の利
点を生かした高画質、高能率の画像送信を実現すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態を
示すブロック図である。
【図2】 送信属性入力部の一例を示す概念図である。
【図3】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態に
おける動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の画像処理装置における多層データ形
式の送信データの具体例の説明図である。
【図5】 本発明の画像処理装置における多層データ形
式の送信データの別の具体例の説明図である。
【図6】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態に
おける画像構造決定部の動作の一例を示すフローチャー
トである。
【図7】 本発明の画像送信装置の第1の実施の形態に
おいて属性分離部で行なう文字/写真判定処理の一例を
示すフローチャートである。
【図8】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態に
おいて、入力された画像情報がPDLである場合の属性
分離部の動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態に
おいて帯状分割部が可変長による帯状分割を行なう際の
分割幅を自動的に決定するための処理の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図10】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態
における帯状分割の具体例の説明図である。
【図11】 本発明の画像処理装置の第2の実施の形態
を示すブロック図である。
【図12】 本発明の画像処理装置の第3の実施の形態
を示すブロック図である。
【図13】 本発明の画像処理装置の第1の応用例を示
す構成図である。
【図14】 本発明の画像処理装置の第1の応用例にお
ける画像送信装置の内部構成の一例を示すブロック図で
ある。
【図15】 本発明の画像処理装置の第2の応用例を示
す構成図である。
【図16】 本発明の画像処理装置の第2の応用例にお
ける送信側装置の内部構成の一例を示すブロック図であ
る。
【図17】 本発明の画像処理装置の第2の応用例にお
ける動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…入力切替部、2…属性分離部、3a〜3c…画像処
理部、4…マルチプレクサ、5…選択部、6…バッフ
ァ、7…帯状分割部、8…送信部、9…コントロールパ
ネル、10…画像構造決定部、11…1層送信データ生
成部、12…二値化部、13…圧縮器、21…入力画像
構造認識部、22…描画命令入力部、23…インタプリ
タ、24a…第1画像データ生成部、24b…選択デー
タ生成部、24c…第2画像データ生成部、31…画像
送信装置、32…画像受信装置、33…原稿画像、41
…CPU、42…メモリ、43…通信制御部、44…画
像処理部、45…スキャナ、46…インタフェース部、
47…コントロールパネル、48…バス、51〜53…
ホストコンピュータ、54…デジタルカメラ、55…ス
キャナ、56…送信側装置、57…モデム、58…送信
側ネットワーク、61,62…クライアントコンピュー
タ、63,64…プリンタ、65…受信側ネットワー
ク、66…受信側装置、67…モデム、71…内部バ
ス、72…CPU、73…メモリ、74…ネットワーク
制御部、75…通信制御部、76…画像蓄積部、77…
画像処理部、78…インタフェース部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/40 H04N 1/413 D 1/413 1/40 F (72)発明者 万城目 ゆみ 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 森 美樹博 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像情報を第1画像データ、
    第2画像データ、前記第1画像データまたは前記第2画
    像データのいずれかを選択する選択データからなる多層
    データ形式にて送信する画像処理装置において、ユーザ
    による送信属性指示を入力する送信属性入力手段と、該
    送信属性入力手段により入力された前記送信属性指示に
    基づいて前記多層データ形式による送信データの送信画
    像構造を決定する画像構造決定手段と、該画像構造決定
    手段により決定された前記送信画像構造に対応して前記
    画像情報を変換する変換手段と、該変換手段により変換
    された画像情報を前記多層データ形式にて送信する送信
    手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記送信属性入力手段により入力される
    前記送信属性指示は、送信モード指定、送信画質指定、
    送信スピード、及び文字/写真指示のうちの少なくとも
    1つであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記多層データ形式にて送信する際に
    は、前記第1画像データあるいは前記第2画像データの
    みまたは前記選択データのみを送信する送信形態、前記
    第1画像データ及び前記選択データを送信する送信形
    態、前記第2画像データ及び前記選択データを送信する
    送信形態、並びに前記第1画像データ、前記第2画像デ
    ータ及び前記選択データを送信する送信形態のいずれか
    1つの送信形態を選択して送信することを特徴とする請
    求項1に記載の画像送信装置。
  4. 【請求項4】 前記画像構造決定手段は、前記送信画像
    構造の一つとして前記送信形態を決定することを特徴と
    する請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記多層データ形式を構成する前記第1
    画像データ、前記第2画像データ、及び前記選択データ
    を所定のラインごとに帯状分割する帯状分割手段をさら
    に有し、前記送信手段は、該帯状分割手段で帯状に分割
    したストライプ単位で送信データを送信することを特徴
    とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記画像構造決定手段は、前記送信画像
    構造の一つとして前記帯状分割手段で帯状分割する際の
    分割幅を決定することを特徴とする請求項5に記載の画
    像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記画像構造決定手段は、前記送信画像
    構造の一つとして圧縮方式又は色空間の少なくとも1つ
    を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理
    装置。
  8. 【請求項8】 さらに入力された画像情報から1層デー
    タ形式の送信データを生成する1層送信データ生成手段
    を有し、前記画像構造決定手段は、前記送信属性入力手
    段により前記1層データ形式による送信が指示された場
    合に送信データ形式として前記1層送信データ生成手段
    によって生成された前記1層データ形式の送信データの
    送信を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像
    処理装置。
  9. 【請求項9】 入力された画像情報を第1画像データ、
    第2画像データ、前記第1画像データまたは前記第2画
    像データのいずれかを選択する選択データからなる多層
    データ形式にて送信する画像処理装置において、入力さ
    れた前記画像情報の画像構造を認識する入力画像構造認
    識手段と、該入力画像構造認識手段により認識された前
    記画像構造に基づいて前記多層データ形式による送信デ
    ータの送信画像構造を決定する画像構造決定手段と、該
    画像構造決定手段により決定された前記送信データの画
    像構造に対応して前記画像情報を変換する変換手段と、
    該変換手段により変換された画像情報を前記多層データ
    形式にて送信する送信手段を有することを特徴とする画
    像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記画像構造決定手段は、前記入力画
    像構造認識手段により前記画像情報が多値画像であると
    認識された場合に前記多層データ形式による送信を決定
    することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 入力された前記画像情報はコード情報
    であり、前記入力画像構造認識手段は前記コード情報か
    ら前記画像構造を認識することを特徴とする請求項9に
    記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記多層データ形式にて送信する際に
    は、前記第1画像データあるいは前記第2画像データの
    みまたは前記選択データのみを送信する送信形態、前記
    第1画像データ及び前記選択データを送信する送信形
    態、前記第2画像データ及び前記選択データを送信する
    送信形態、並びに前記第1画像データ、前記第2画像デ
    ータ及び前記選択データを送信する送信形態のいずれか
    1つの送信形態を選択して送信することを特徴とする請
    求項9に記載の画像送信装置。
  13. 【請求項13】 前記画像構造決定手段は、前記送信画
    像構造の一つとして前記送信形態を決定することを特徴
    とする請求項12記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記入力画像構造認識手段は、前記画
    像情報が二値画像であるか多値画像であるかを認識し、
    前記画像構造決定手段は、前記入力画像構造認識手段に
    より前記画像情報が二値画像であると判断された場合に
    は前記選択データのみの送信による送信形態を決定する
    ことを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 前記多層データ形式を構成する前記第
    1画像データ、前記第2画像データ、及び前記選択デー
    タを所定のラインごとに帯状分割する帯状分割手段をさ
    らに有し、前記送信手段は、該帯状分割手段で帯状に分
    割したストライプ単位で送信データを送信することを特
    徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 前記画像構造決定手段は、前記送信画
    像構造の一つとして前記帯状分割手段で帯状分割する際
    の分割幅を決定することを特徴とする請求項15に記載
    の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記入力画像構造認識手段は、入力さ
    れた前記画像情報のオブジェクト構造を認識し、前記画
    像構造決定手段は、前記入力画像構造認識手段により認
    識された前記オブジェクト構造に依存して前記帯状分割
    手段で帯状分割する際の分割幅を決定することを特徴と
    する請求項15に記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記入力画像構造認識手段は、入力さ
    れた前記画像情報の変化点情報を認識し、前記画像構造
    決定手段は、前記入力画像構造認識手段により認識され
    た前記変化点情報に基づいて前記帯状分割手段で帯状分
    割する際の分割幅を決定することを特徴とする請求項1
    5に記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 前記画像構造決定手段は、前記送信画
    像構造の一つとして圧縮方式又は色空間の少なくとも1
    つを決定することを特徴とする請求項9に記載の画像処
    理装置。
  20. 【請求項20】 入力された画像情報を第1画像デー
    タ、第2画像データ、前記第1画像データまたは前記第
    2画像データのいずれかを選択する選択データからなる
    多層データ形式にて送信する画像処理装置において、ユ
    ーザによる送信属性指示を入力する送信属性入力手段
    と、入力された前記画像情報の画像構造を認識する入力
    画像構造認識手段と、前記送信属性入力手段により入力
    された前記送信属性指示に基づいて前記多層データ形式
    における前記選択データの送信画像構造を決定し前記入
    力画像構造認識手段により認識された前記画像構造に基
    づいて前記多層データ形式における前記第1画像データ
    および前記第2画像データの送信画像構造を決定する画
    像構造決定手段と、該画像構造決定手段により決定され
    た前記送信画像構造に対応して前記画像情報を変換する
    変換手段と、該変換手段により変換された画像情報を前
    記多層データ形式にて送信する送信手段を有することを
    特徴とする画像処理装置。
  21. 【請求項21】 入力された画像情報を第1画像デー
    タ、第2画像データ、前記第1画像データまたは前記第
    2画像データのいずれかを選択する選択データからなる
    多層データ形式にて送信する画像処理方法において、ユ
    ーザによる送信属性指示の入力を受け取り、入力された
    前記送信属性指示に基づいて前記多層データ形式による
    送信データの送信画像構造を決定し、決定された前記送
    信画像構造に対応して前記画像情報を変換し、変換され
    た画像情報を前記多層データ形式にて送信することを特
    徴とする画像処理方法。
  22. 【請求項22】 入力された画像情報を第1画像デー
    タ、第2画像データ、前記第1画像データまたは前記第
    2画像データのいずれかを選択する選択データからなる
    多層データ形式にて送信する画像処理方法において、入
    力された前記画像情報の画像構造を認識し、認識された
    前記画像構造に基づいて前記多層データ形式による送信
    データの送信画像構造を決定し、決定された前記送信画
    像構造に対応して前記画像情報を変換し、変換された画
    像情報を前記多層データ形式にて送信することを特徴と
    する画像処理方法。
  23. 【請求項23】 入力された画像情報を第1画像デー
    タ、第2画像データ、前記第1画像データまたは前記第
    2画像データのいずれかを選択する選択データからなる
    多層データ形式にて送信する画像処理方法において、ユ
    ーザによる送信属性指示の入力を受け取り、入力された
    前記送信属性指示に基づいて前記多層データ形式におけ
    る前記選択データの送信画像構造を決定し、また入力さ
    れた前記画像情報の画像構造を認識し、認識された前記
    画像構造に基づいて前記多層データ形式における前記第
    1画像データおよび前記第2画像データの送信画像構造
    を決定し、決定された前記第1画像データと前記第2画
    像データと前記選択データの前記送信画像構造に対応し
    て前記画像情報を変換し、変換された画像情報を前記多
    層データ形式にて送信することを特徴とする画像処理方
    法。
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