JPH11162444A - 非水電解液電池 - Google Patents

非水電解液電池

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JPH11162444A
JPH11162444A JP9270737A JP27073797A JPH11162444A JP H11162444 A JPH11162444 A JP H11162444A JP 9270737 A JP9270737 A JP 9270737A JP 27073797 A JP27073797 A JP 27073797A JP H11162444 A JPH11162444 A JP H11162444A
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JP9270737A
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Mitsunori Oda
光徳 織田
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Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
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Publication date
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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Abstract

(57)【要約】 【課題】帯状の集電体を有する捲回電極群を用いた、定
格容量が1000mAhを上回るような大型の非水電解
液電池に特に有効な集電構造を提供する。 【解決手段】帯状の集電体表面に活物質を配した正極1
及び/又は負極2を有する捲回電極群を備えた非水電解
液電池において、帯状の集電体が、その幅方向の端に活
物質が配されない無地部1b、2bを有し、無地部1
b、2bと集電タブ1c、2c下端とが接続され、且つ
集電タブ1c、2c本体が外部端子へ接続されており、
集電タブ1c、2c下端幅W2が集電タブ1c、2c本
体幅W1よりも大きく、且つ集電タブ1c、2c下端と
無地部1b、2bとの接続幅が集電タブ1c、2c本体
幅W1よりも大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は捲回電極群を備えた
非水電解液電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に広く用いられている二次電
池としては、鉛蓄電池、ニッケル・カドミウム電池等の
水溶液系二次電池が主流である。しかしこれらの水溶液
系二次電池は、水の分解電位を越える動作電圧を得られ
ないので、エネルギー密度が低いという欠点を有してい
た。そこで最近では、リチウムイオン電池に代表される
非水電解液二次電池の研究開発が盛んである。この非水
電解液二次電池は、動作電圧が高く、高エネルギー密度
を有し、サイクル特性に優れている。そのため、民生用
の小型電池のみならず、省エネルギー、環境保全の観点
から電力貯蔵用や電気自動車用として用いられる高電
圧、高エネルギー密度、高出力の電池への展開が期待さ
れている。しかしながら、非水系電池は電解液のイオン
伝導性が水溶液系電解液に比して低いため電池の内部抵
抗が大きく、水溶液系電池に比べ高出力を得ることは難
しい。この点を改善するため、一般に非水電解液二次電
池では、電極を薄型化することによりその面積をできる
だけ大きくして電池の内部抵抗を低減し、出力特性の向
上を計っている。このような電池に適した電極構成は、
正・負極をセパレータを介して渦巻状とする捲回電極群
である。
【0003】非水電解液電池の集電構造は、捲回式非水
電解液電池の場合、例えば特開平8−195202号公
報で見られるように、 (1)捲回電極群を構成する正極電極の長さ方向の金属
箔集電体端部を無地部(幅方向へ連続した無地部)と
し、そこにアルミニウムより成る帯状集電タブを溶接し
てその一部を捲回電極群から突出させる。 (2)同様に捲回電極群を構成する負極電極の長さ方向
の金属箔集電体端部を無地部とし、そこにニッケルより
成る帯状集電タブを溶接してその一部を捲回電極群から
突出させる。 (3)これら集電タブを外部端子あるいは外部端子を兼
ねる電池容器へ接続する。 のような構造が一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような集電方法
は、例えばノート型パソコンや携帯電話用電源として用
いられる定格容量1000mAhまでの小型電池では性
能上さほど大きな問題はないが、電気自動車用電源とし
て用いられるような高容量の大型電池では問題がある。
捲回電極群を有する大型電池は、それを構成する電極の
長さが数メートルに達する。そのため電極の端部に設け
た一本の集電タブのみで集電した場合、集電効率が低下
し、急速充電や高率放電性能が十分に得られない。この
ため集電タブ数を複数とすることが望ましい。
【0005】特開平8−195202号公報のように、
電極の幅方向へ連続した無地部を設け、そこに帯状集電
タブを溶接する技術を採用して複数の集電タブを有する
電極を作製するには、例えば、活物質層を形成する塗布
工程において間欠的に無地部(集電タブ溶接部)を形成
するという煩雑な工程を経る必要があるが、不可能では
ない。しかしこの方法を採用する場合、捲回電極群とし
た状態で集電タブ溶接部である無地部の対向位置を正極
・負極互いにほぼ完全に揃えるという、非常に困難な設
計、製造技術が必要である(当該設計、製造技術は、捲
回工程時の電極長さ方向の巻きずれ防止技術が大方を占
める。)。なぜならば、正極・負極無地部両者の対向位
置が少しでもずれると、二次電池の場合充電時に無地部
と隣接する負極活物質端部に電流が集中し、そこに金属
リチウムがデンドライト状に析出して正極に達し、内部
短絡を招くおそれがあるためである。また、この方法を
一次電池に採用する場合にも、前記正極・負極無地部両
者の対向位置が少しでもずれると、正・負極活物質に対
向しない箇所ができ、当該箇所では正・負極活物質間距
離が大きくなるため放電反応が困難になるという問題が
ある。これは一次電池に限った問題ではなく、二次電池
の放電反応の過程にも起こる問題である。電極長さ方向
の巻きずれを防止する技術は電極幅方向の巻きずれを防
止する技術よりも困難である。その理由は電極長さ方向
の巻きずれは、電極厚みのバラツキを始め、その原因と
なる事項が電極幅方向の巻きずれよりも多いためであ
る。上記二次電池のデンドライトの析出を防止する、及
び一次・二次電池の放電反応が困難になることを防止す
るには、集電体に複数の集電タブを溶接した後で、集電
タブ溶接部と共に集電体面に活物質を塗布して電極とす
るのが一つの手段として挙げられる。しかしながらこの
手段は、前述したような電極の薄型化を妨げることにな
るため、現実的ではない。また、この構造では集電タブ
がセパレータ3を介して対極(前記集電タブと異なる極
性の集電体)と対向することになる。集電タブは集電体
に用いられる金属箔の数倍の厚さの金属箔を用いること
が多く、捲回電極群を構成する際、集電タブのエッジ部
分がセパレータを突き破ってショート不良を招く恐れが
ある。従って、保護テープ1d、2dなどによりタブを
被覆してショート防止を図る必要がある。この保護テー
プ1d、2dによる被覆作業は非常に煩雑である。本発
明が解決しようとする課題は、帯状の集電体を有する捲
回電極群を用いた、定格容量が1000mAhを上回る
ような大型の非水電解液電池に特に有効な集電構造を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の帯状の集電体表面に活物質を配した正極1
及び/又は負極2を有する捲回電極群を備えた非水電解
液電池は、前記帯状の集電体が、その幅方向の端に活物
質が配されない無地部1b、2bを有し、無地部1b、
2bと集電タブ1c、2c下端とが接続され、且つ集電
タブ1c、2c本体が外部端子へ接続されており、集電
タブ1c、2c下端幅W2が集電タブ1c、2c本体幅
1よりも大きく、且つ集電タブ1c、2c下端と無地
部1b、2bとの接続幅が集電タブ1c、2c本体幅W
1よりも大きいことを特徴とする。
【0007】上記構成を備えた非水電解液二次電池は、
正極の活物質が配される面が、負極の活物質が配される
面をはみ出さない状態で正・負極が対向していることが
好ましい。この理由は捲回工程時の電極幅、長さ方向の
巻きずれ等により、正極活物質が負極活物質よりもはみ
出した状態で対向すると、前述した「電流が集中」する
現象と同じ理由から負極幅、長さ方向端部にデンドライ
トが発生するおそれがあるためである。本構成を採用す
ることにより、前記電極幅、長さ方向の巻きずれの許容
範囲を大きく見積もることができる。前述したように、
電極長さ方向の巻きずれを防止する技術は電極幅方向の
巻きずれを防止する技術よりも困難である。しかしなが
ら本構成においては予想される電極長さ方向の巻きずれ
量分だけ負極長さを長く見積もり、捲回工程時の両極の
配置を設定することで、電極長さ方向の巻きずれによる
デンドライト発生は容易に回避できる。
【0008】上記構成のように、集電体の幅方向の端に
活物質が配されない無地部1b、2bを設けることで、
1枚の電極に複数本の集電タブ1c、2cを取り付ける
ことが容易になる。それにより、集電効率が向上する。
また、前述したような電極端部以外の箇所でのデンドラ
イト発生のおそれも回避できる。さらに集電タブ1c、
2c下端と無地部1b、2bとの接続幅を集電タブ1
c、2c本体幅よりも大きくすることで、無地部1b、
2b幅が非常に狭い場合でも、集電タブ1c、2cと無
地部1b、2bとの接続面積を充分に確保することが可
能となる。それにより集電タブ1c、2cと無地部1
b、2bとの接続強度を確保することができる。前記接
続強度の確保は、集電タブ下端幅と集電タブ本体幅とが
等しい従来の帯状集電タブを用いた場合には、前記接続
面積を充分に確保しにくいため困難である。
【0009】仮に集電タブ下端と上記無地部との接続面
積を充分に確保した上で、集電タブ下端と集電タブ本体
の幅を等しくすると、集電タブの接続部以外の部分(集
電タブ本体)が捲回工程時に、極板の曲げの力に対して
反発してしまう。当然集電タブの接続部(集電タブ下
端)も捲回工程時に、極板の曲げの力に対して反発する
が、その反発力は集電タブ本体のそれに比して無視でき
る程度である。前記反発力が大きいと、捲回工程時に巻
きずれ等の捲回精度が低下する。このように捲回精度が
低下すると、捲回電極群の形状がいびつになり、電極間
距離が局部的に大きくなる。そのことに起因する電池内
部抵抗の増大や電池体積当たりのエネルギー密度低下と
いう不具合が生じる。また製造面においても、捲回電極
群を電池容器へ挿入しにくい等の不利な点がある。従っ
て本発明の構成で集電タブ下端と無地部との接続面積を
充分に確保した上で、集電タブ下端と集電タブ本体の幅
を等しくする構成は捲回電極群を備えた電池には不適格
である。
【0010】捲回電極群を備えた大型の非水電解液電池
は、前述した理由からそれに使用する電極厚みは薄くす
ることが望まれている。また捲回電極群を構成するため
正・負電極枚数は1枚ずつである。従って捲回電極群を
構成する電極は長い。本発明では、このような長い電極
に対しても容易に複数本の集電タブを任意の位置に接続
させることができる。従って上記構成は、帯状の集電体
を有する捲回電極群を備えた、大型の非水電解液電池に
特に有効な集電手段である。
【0011】また、上記構成と同様の理由から上述した
課題を解決できる、別の本発明の帯状の集電体表面に活
物質を配した正極及び/又は負極を有する捲回電極群を
備えた非水電解液電池は、前記帯状の集電体が、その幅
方向の端に活物質が配されない無地部を有し、当該無地
部と集電タブ下端とが接続され、且つ集電タブ本体が外
部端子へ接続されており、前記集電タブは、その下端か
ら集電タブ本体が所定間隔で複数本導出されていること
を特徴とする。この集電タブ形状は図には示さないが、
図1における集電タブ下端から所定間隔で複数本の集電
タブ本体が突出している、櫛歯形状である。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の非水電解液電池の
代表例としてのリチウムイオン電池の製造における、捲
回工程前の電極、セパレータ、集電タブの状態を示した
図であり、図2は比較対象としたそれである。これらの
図を用いて本発明の実施の形態の一例を以下に説明す
る。図1に示すように、正極1として、厚さ20μmの
アルミニウム箔(正極集電体)の両面へコバルト酸リチ
ウムを主体とする活物質を塗布したものと、負極2とし
て、厚さ20μmの銅箔(負極集電体)の両面へ、リチ
ウムを電気化学的に挿入・脱離可能な炭素材を主体とす
る活物質層を形成したものを作製する。電極寸法(活物
質塗布部分1a、2a)は正極が幅100mm、長さ2
000mm、厚さ0.18mm、負極が幅105mm、
長さ2100mm、厚さ0.18mmである。幅方向の
端部において負極へのデンドライト析出を防ぐため、負
極板の幅を正極板の幅より大きくしてある。また、正・
負極それぞれに幅方向の一端へ活物質層を有しない幅5
mmの無地部1b、2bを、図1に示すよう設けた。こ
こにT字状の集電タブ1c、2c(正極用:アルミ箔、
負極用:ニッケル箔)の下端の幅方向のほぼ全域を、超
音波溶接により正・負極各々10個を同図に示すよう接
続した。この状態は、集電タブ下端幅W2が集電タブ本
体幅W1よりも大きく、且つ集電タブ下端と前記無地部
との接続幅が集電タブ本体幅よりも大きい状態である。
集電タブ1c、2cの寸法は、図1中に示すW1、W2
それぞれ3mm、12mmとなるようにした。また厚さ
は0.1mmとした。これらの電極を幅110mm、厚
さ0.04mmのポリエチレン多孔性フィルムセパレー
タと共に渦巻き状に捲回した。このとき捲回電極群での
状態における正極の長さ、幅方向のそれぞれ両端が負極
よりも短くなるよう、両極の配置を配慮した。その捲回
電極群を電池容器に挿入後集電タブ本体を外部端子へ超
音波溶接により接続し、電池容器内に電解液を注入し、
電池容器を密閉して定格容量が10Ahのリチウムイオ
ン電池を完成させる。これらの電池作製工程の全ては、
充分に水分が除去されたドライルームにて実施した。
【0013】上記した本発明の構成を実現するための手
法では、集電タブは対極と対向しないので、従来技術に
見られるような保護テープによる被覆の必要がなく、製
造工程が簡易である。また電極幅方向の端部に無地部を
設け、そこに集電タブ下端を接続する際、本発明のよう
にタブ形状を集電タブ下端幅が集電タブ本体幅よりも大
きくすることで、従来の帯状タブに比べ、タブと電極の
接合強度を上げることができる利点がある。それによ
り、従来と同等以上の接続面積を確保可能であるので、
集電効率を向上させることができる。図2に示す正極板
1および負極板2の幅方向へ連続した無地部1a’、2
a’を数カ所設け、ついでこの無地部へ集電用のリード
タブ1c’、2c’を溶接するような電極を作製するに
は、金属箔集電体の表面へ活物質を間欠的に塗布する方
法が考えられる。しかしながら前述の理由により、捲回
状態において正極および負極の無地部は互いにほぼ完全
に対向するようその位置を揃える必要がある。更に実際
には、電極の厚み精度やプレス成形時の電極の変形など
を考慮した場合、無地部の位置を正確に決定することは
きわめて困難である。また製造面においても、金属箔集
電体の表面へ活物質を間欠的に塗布する工程は、非常に
煩雑である。従って本発明の構成は、帯状の集電体を有
する捲回電極群を備えた、大型の非水電解液電池に特に
有効な集電構造である。
【0014】本例ではリチウムイオン電池について記載
しているが、その他の非水電解液電池にも本発明を適用
できることは言うまでもない。また電池を充電しない一
次電池にも適用可能である。その場合、当然デンドライ
ト抑制効果は得られず、得られる効果は集電効率向上効
果、前述した「放電反応が困難になる」ことを防止する
効果、製造の簡易さである。また本例では捲回電極群と
した状態で負極板の幅、長さを正極板の幅、長さより大
きくしたが、両極の対向が十分に保証できる程度の精度
で捲回が可能、つまり前述した電極幅方向の巻きずれを
防止できるのであれば、その必要はなく、正・負極の
幅、長さを等しくしても良いと考えられる。
【0015】また本例のようにリチウムイオン電池を本
発明の対象にした場合、正極活物質、負極活物質につい
ては適宜変更可能である。正極活物質としては本例のよ
うにコバルト酸リチウムやニッケル酸リチウム等の層間
化合物、あるいはこれら活物質元素の他元素による部分
置換材料等も使用可能である。負極活物質としては炭素
材料(黒鉛を含む)以外にも、リチウムを電気化学的に
挿入・脱離可能な金属カルコゲン化物等が使用可能であ
る。但し非水電解液電池の正極活物質として、コバルト
酸リチウムよりも低コストのマンガン酸リチウムを使用
する場合、特に本発明はその効力を発揮すると考えられ
る(他元素による部分置換材料も含む)。その理由は、
一般にマンガン酸リチウムはコバルト酸リチウムやニッ
ケル酸リチウム等に比して電子伝導性が低く、それを含
む電極の導電性を向上させることが期待されているため
である。また本例では定格容量が1000mAhを越え
る、定格容量10Ahもの大型非水電解液電池について
記載しているが、本発明の構成は定格容量が1000m
Ah以下の小形非水電解液電池にも適用でき、そのよう
な電池での集電効率向上効果が得られる。その理由は前
述した特開平8−195202号公報の技術のように、
電極長さ方向端部に集電タブを接続して集電するより
も、電極幅方向端部の適切な位置に集電タブを接続して
集電する方が、集電タブと電極中の活物質との最大距離
を短くすることができ、電極全体に亘って集電可能なた
めである。この場合、集電タブの個数は電極1枚につき
1個あるいは2個程度が、電池製造工程簡易化を考慮し
て好ましいと考えられる。また本例では両極性の電極に
本発明の構成を適用したが、一方の極性の電極のみに適
用しても良い。一般に非水電解液電池は負極活物質より
も正極活物質の方が導電性に乏しい。従って仮に一方の
極性の電極のみに本発明の構成を適用するならば、正極
に適用することが好ましい。もちろん本例のように両極
性の電極に本発明の構成を適用することが最も好ましい
ことは言うまでもない。また本例では集電タブの形状を
図1に示すようなT字状としたが、集電タブ下端幅W2
を集電タブ本体幅W1よりも大きくしてあればL字状等
でも良い。また集電タブの本数も本例に限定されない。
また集電タブの配置位置、材質、厚み等も電池設計に従
い適宜選択できる。
【0016】
【実施例】上記発明の実施の形態に記載した条件により
作製したリチウムイオン電池(電池A)と、以下に記載
する条件により作製したリチウムイオン電池(電池B)
について比較検討した。
【0017】(電池Bの作製)図2に示すように、電池
Aで用いた集電体と同材質、同寸法の集電体に、計10
カ所の電極幅方向へ連続した無地部1b’、2b’(幅
3cm)を、電池Aで用いたのと同組成の活物質間欠塗
布により設けた。そこへ幅3mm、厚さ0.1mmの集
電タブ1c’、2c’(正極用:アルミニウム箔、負極
用:ニッケル箔)を超音波溶接した。これら正・負極を
幅110mmの電池Aで用いたのと同じセパレータと共
に捲回電極群を形成した。その後の電池作製条件は電池
Aと同条件である。
【0018】(実験1)図3は作製した電池A、電池B
を0.5C相当の電流値で繰り返し充放電したときの放
電容量の推移を示したものである。電池Aは200サイ
クル目においても殆ど容量低下が認められないのに対
し、電池Bはサイクル経過に伴い徐々に容量が低下し、
100サイクル目において初期容量の約60パーセント
程度であった。電池Bを100サイクル終了時点で解体
して調べた結果、負極板無地部2b’と隣接する活物質
端部でリチウムがデンドライト状に析出しており、その
一部がセパレータを越えて正極板と接触していることが
認められた。一方、電池Aを200サイクル終了時点で
解体して調べたが、デンドライトの発生は認められなか
った。このことから、間欠塗布により無地部分を設けて
集電タブを配置する方法では、正・負極の無地部分の位
置関係によってはデンドライトが発生しやすく、サイク
ル寿命特性を低下させるおそれがあるが、本発明(電池
A)の構造にすることで解決することが可能であること
がわかった。
【0019】(実験2)次に電池Aにおいて、正・負極
集電タブ下端の幅W2を変えた場合の、集電タブ下端と
集電体幅方向端部との溶接(接続)強度を比較した。こ
のとき、それぞれの電極作製時に、超音波溶接機のホー
ン形状を適宜変え、集電タブ下端と集電体との接触面の
少なくとも60%以上が接合されるよう、且つ集電タブ
下端の幅方向両端部が必ず溶接されるようにした。試験
条件は以下の通りである。
【0020】(1)電池端子間の抵抗(電池内部抵抗)
を1kHz交流4端子法により測定する。
【0021】(2)振幅1.0mm、周波数50Hzで
互いに直角に交わる方向に電池を60分間振動する。
【0022】(3)(2)の後に再度(1)と同じ方法
で電池端子間抵抗(電池内部抵抗)を測定する。
【0023】図4はこのときの試験結果を示したもので
ある。振動を加える前において、集電基体とタブの接触
面積が小さくなるに従い電池内部抵抗値が増加する傾向
にあった。特にW2/W1比が100%の帯状集電タブを
用いたものは最も電池内部抵抗値が高く、つまり集電タ
ブの集電効率が低いことがわかった。それに対し本発明
に係る電極(W2/W1比が100%を上回るもの)は、
集電タブの集電効率が高まっていることがわかる。また
振動を加える後においては、集電基体とタブの接触面積
が小さくなるに従い電池内部抵抗値が増加する傾向が大
きくなった。これは、振動により集電タブ下端と集電体
との接合部が破断したためである。この結果から、本発
明に示す形状の集電タブを用いることで、十分な溶接
(接続)強度と集電効率を具備した電極群構造とするこ
とができる。また適当な強度と集電効率を得るには、図
4から、W2/W1比を150%以上とするのが望ましい
ことがわかる。
【0024】
【発明の効果】本発明により、帯状の集電体を有する捲
回電極群を用いた、定格容量が1000mAhを上回る
ような大型の非水電解液電池に特に有効な集電構造を提
供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非水電解液電池の捲回工程前の電極、
セパレータ、集電タブの状態を示した図である。
【図2】比較対象とした非水電解液電池の捲回工程前の
電極、セパレータ、集電タブの状態を示した図である。
【図3】本発明の非水電解液電池、比較対象とした非水
電解液電池の、充放電サイクル特性を示した図である。
【図4】電極集電タブ形状と電池内部抵抗の関係を示し
た図である。
【符号の説明】
1 正極 1a 正極活物質塗布部 1b 無地部 1c 正極集電タブ 1a’正極板活物質塗布部 1b’無地部 1c’正極集電タブ 1d 正極保護テープ 2 負極 2a 負極板活物質塗布部 2b 無地部 2c 負極集電タブ 2a’負極板活物質塗布部 2b’無地部 2c’負極集電タブ 2d 負極保護テープ 3 セパレータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状の集電体表面に活物質を配した正極及
    び/又は負極を有する捲回電極群を備えた非水電解液電
    池において、 前記帯状の集電体が、その幅方向の端に活物質が配され
    ない無地部を有し、当該無地部と集電タブ下端とが接続
    され、且つ集電タブ本体が外部端子へ接続されており、 前記集電タブ下端幅が集電タブ本体幅よりも大きく、且
    つ集電タブ下端と前記無地部との接続幅が集電タブ本体
    幅よりも大きいことを特徴とする非水電解液電池。
  2. 【請求項2】集電タブ下端と無地部との接続幅が、集電
    タブ本体幅に対して150%以上であることを特徴とす
    る請求項1記載の非水電解液電池。
  3. 【請求項3】帯状の集電体表面に活物質を配した正極及
    び/又は負極を有する捲回電極群を備えた非水電解液電
    池において、 前記帯状の集電体は、その幅方向の端に活物質が配され
    ない無地部を有し、当該無地部と集電タブ下端とが接続
    され、且つ集電タブ本体が外部端子へ接続されており、 前記集電タブは、その下端から集電タブ本体が所定間隔
    で複数本導出されていることを特徴とする非水電解液電
    池。
  4. 【請求項4】正極の活物質が配される面が、負極の活物
    質が配される面をはみ出さない状態で正・負極が対向
    し、非水電解液電池が二次電池である請求項1〜3のい
    ずれかに記載の非水電解液電池。
  5. 【請求項5】非水電解液電池の定格容量が1000mA
    hを上回る請求項1〜4のいずれかに記載の非水電解液
    電池。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009016199A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Nec Tokin Corp 非水電解質二次電池およびその検査方法
KR101089135B1 (ko) * 2008-12-19 2011-12-02 주식회사 엘지화학 고출력 리튬 이차 전지
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