JPH11162081A - ディスク再生装置 - Google Patents

ディスク再生装置

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JPH11162081A
JPH11162081A JP33941097A JP33941097A JPH11162081A JP H11162081 A JPH11162081 A JP H11162081A JP 33941097 A JP33941097 A JP 33941097A JP 33941097 A JP33941097 A JP 33941097A JP H11162081 A JPH11162081 A JP H11162081A
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JP
Japan
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disk
tray
disc
transfer means
positioning
Prior art date
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JP33941097A
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English (en)
Inventor
Masaki Yoshimura
正樹 吉村
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Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ディスク交換のためにディスクトレイをオープ
ンしているときに、ディスクトレイをクローズすること
なく任意のディスクを再生位置に移送し、また、再生位
置にあるディスクを収納位置に移送させることを可能と
する。 【構成】ディスクトレイを装置外に移送させた状態で他
のディスクトレイを収納位置と再生位置の間を移送さ
せ、また、クランプ手段を駆動するときは、先ず第第2
位置決め手段を駆動してトレイオープンクローズを行う
第1移送手段およびディスクをローディングする第2移
送手段を昇降させていずれのディスクトレイとも係合し
ない高さに移動させ、第1移送手段および第2移送手段
を収納位置または再生位置のディスクトレイと係合する
水平位置に移動させた後、ディスクトレイを収納位置と
再生位置の間を移送させる動作、第1および第2移送手
段を昇降させる動作、また、クランプ・アンクランプ動
作を所定の順序で行うように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は複数のディスクを
収納し、任意のディスクを選択して再生するディスクチ
ェンジャ付きディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスクを複数枚収容し、その中
から任意のディスクを選択して再生するディスクチェン
ジャ付きディスク再生装置が知られている。本願の出願
人が特願平7−61570号で提案したディスク再生装
置では、ディスクローディングや交換のために2個のモ
ータを用い、これらの一方のモータの動力により他方の
モータの動力伝達先を切換えている。
【0003】図20に上記特願平7−61570号のデ
ィスク再生装置の概略構成を示す。図20において、筐
体内の前方にはディスクを載置する複数のディスクトレ
イを収納するストッカーが配置され、ストッカー位置決
め手段により昇降される。ディスクを再生するためのト
ラバースユニットはストッカーの背後に配置されてお
り、クランプ手段により昇降される。
【0004】メインスライダは引出し高さにあるディス
クトレイをストッカー内と筐体外の間で移送し、さら
に、クランプ手段を駆動する。ロード手段はロード高さ
のディスクトレイをストッカー内の位置と再生位置の間
で移送する。第1のモータ(M1モータ)はメインスラ
イダを駆動し、第2のモータ(M2モータ)は遊星ギヤ
により動力伝達先を切換えてロード手段またはストッカ
ー位置決め手段のいずれかを駆動する。第2のモータ
(M2モータ)の動力伝達先の切換えはメインスライダ
により行われる。
【0005】メインスライダの水平移動ストロークの各
位置における上記各手段の動作状態が図21に示されて
いる。図に示すOPEN位置とCLOSE位置との
間はディスクトレイをストッカー内の位置と筐体外の間
で移送するストロークとなる。CLOSE位置および
T.U.UP位置とT.U.DOWN位置との間はト
ラバースユニットを昇降させ、また、M2モータの動力
伝達先の切換えを行うストロークとなる。OPEN位
置とCLOSE位置との間ではトラバースユニットは
上昇しており、ディスクをクランプする位置にある。ま
た、M1モータはストッカー位置決め手段を駆動する。
T.U.DOWN位置ではM1モータはロード手段を
駆動する。
【0006】このように、ディスクトレイがオープン位
置にあるときは、ロード手段およびクランプ手段を駆動
することができず、ディスクトレイを一旦クローズした
後でないと再生するディスクの交換やトラバースユニッ
トにあるディスクをストッカーに収納することはできな
かった。
【0007】図22により上記ディスク再生装置の任意
のディスクを再生する動作を説明する。このルーチンは
定期的に実行され、先ずステップS1において任意のデ
ィスクの再生要求があったか否かが判断され、要求があ
った場合はステップS2に移行し、要求がない場合はこ
のルーチンを終了する。
【0008】ステップS2では現在トラバースユニット
上に再生要求されたディスクのディスクトレイがあるか
否かが判断され、ある場合はステップS8に移行し、な
い場合はステップS3に移行する。ステップS3ではい
ずれかのディスクトレイが筐体外に突出(オープン)し
ているか否かが判断され、オープンしている場合にはス
テップS4に移行し、オープンしていない場合はステッ
プS5に移行する。
【0009】ステップS4ではオープン中のトレイをス
トッカー内に収納しステップS5に移行する。ステップ
S5では現在トラバースユニット上にディスクトレイが
あるか否かが判断され、ある場合はステップS6に移行
し、ない場合はステップS7に移行する。
【0010】ステップS6ではトラバースユニット上の
ディスクトレイをストッカーに収納してステップS7に
移行する。ステップS7では再生要求されたディスクの
ディスクトレイをトラバースユニット上に移送してステ
ップS8に移行する。ステップS8ではトラバースユニ
ット上のディスクの再生を開始してこのルーチンを終了
する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記した特願平7−6
1570のディスク再生装置はディスクトレイがオープ
ンされた状態で任意のディスクを再生するとき、そのデ
ィスクがトラバースユニット上にないと、オープンして
いるディスクトレイをクローズしてからでないと再生す
るディスクをローディングすることができず、不必要な
メカニガムの動作が必要であった。また、重量のあるデ
ィスクトレイ移送手段を駆動するため時間がかかり、さ
らに使用者がディスクの交換のためにディスクトレイを
オープンさせているときにディスクトレイがクローズす
るために使い勝手の悪いものとなっていた。
【0012】この発明は上記した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、ディスクチェン
ジャ付きディスク再生装置において、ディスク交換のた
めにディスクトレイをオープンしているときに、ディス
クトレイをオープンさせたまま任意のディスクを再生位
置に移送し、また、再生位置にあるディスクを収納位置
に移送させることが可能なディスク再生装置を提供する
ことである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明のディスク再生
装置は、ディスクを載置し上下方向に重ねられるように
配置され水平方向に案内される複数のディスクトレイ
と、前記ディスクトレイをディスク収納位置である第1
位置と装置外の第2位置との間で水平に移送する第1移
送手段と、前記ディスクトレイを第1位置から第2位置
と反対側の第3位置に水平に移送する第2移送手段と、
第3位置のディスクトレイ上のディスクを再生する再生
手段と、該再生手段を昇降させて任意の前記ディスクト
レイの高さに位置決めする第1位置決め手段と、前記位
置決めされた再生手段にディスクをクランプするクラン
プ手段と、前記第1移送手段および第2移送手段を昇降
させて任意の前記ディスクトレイと係合する高さおよび
いずれのディスクトレイとも係合しない高さに位置決め
する第2位置決め手段とを備え、前記第1移送手段、第
2移送手段およびクランプ手段を第1駆動手段により駆
動し、第2駆動手段により前記第1位置決め手段または
第2位置決め手段を選択的に駆動させ、前記第1移送手
段がディスクトレイを装置外の第2位置に移送させた状
態で他のディスクトレイを第1位置と第3位置の間を移
送させ、また、クランプ手段を駆動するときは、先ず第
2駆動手段により前記第2位置決め手段を駆動して前記
第1移送手段および第2移送手段を昇降させていずれの
ディスクトレイとも係合しない高さに移動させ、第2駆
動手段により前記第1移送手段および第2移送手段を第
1位置または第3位置のディスクトレイと係合する水平
位置に移動させた後、第1駆動手段および第2駆動手段
によりディスクトレイを第1位置と第3位置の間を移送
させる動作、第1位置決め手段を昇降させる動作、ま
た、クランプ・アンクランプ動作を所定の順序で行うよ
うに構成したものである。
【0014】また、前記ディスク再生装置において、前
記第1駆動手段および第2駆動手段によりディスクトレ
イを第1位置と第3位置の間を移送させる動作、第1位
置決め手段を昇降させる動作また、クランプ・アンクラ
ンプ動作を所定の順序で行った後、第1移送手段をいず
れのディスクトレイとも係合しない高さを経由して装置
外の第2位置のディスクトレイと係合する位置に移動さ
せるように構成したものである。
【0015】さらに、前記各ディスク再生装置におい
て、回転駆動され首振りアームに支持された振り子ギヤ
が前記第1位置決め手段または第2位置決め手段の夫々
のギヤまたはラックと選択的に噛合い前記第1位置決め
手段および第2位置決め手段を第2駆動手段により駆動
するように構成したものである。
【0016】また、前記ディスク再生装置において、前
記第2駆動手段の振り子ギヤは第1位置決め手段のギヤ
を1方向に回転させ、前記首振りアームに設けたピンが
第2位置決め手段に設けたガイド溝に位置を規制され前
記振り子ギヤが第2位置決め手段のラックを双方向に駆
動するように構成したものである。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明の実施例であるディスク
交換装置を備えたディスク再生装置を図面に基づいて説
明する。先ず図1を参照して実施例のディスク再生装置
の構成の概要を説明する。図1におけるディスクトレイ
は上面にディスクを載置する凹みが設けられており、水
平方向に移動自在に支持されている。ディスクトレイは
第1移送手段によりディスク収納位置と装置外の位置と
の間で移送され、第2移送手段によりディスク収納位置
とディスク再生位置との間で移送される。
【0018】再生手段は任意のディスクトレイの高さに
合わせるように、第1位置決め手段により昇降される。
第1移送手段および第2移送手段は任意のディスクトレ
イの高さに合わせるように、第2位置決め手段により昇
降される。
【0019】上記第1移送手段および第2移送手段は第
1駆動手段により選択的に駆動され、第1位置決め手段
および第2位置決め手段は第2駆動手段により選択的に
駆動される。
【0020】ディスクを再生手段のターンテーブルにク
ランプさせるクランプ手段は、第2移送手段がディスク
トレイを再生位置に移送させた後のストロークにより駆
動される。そして、クランプ手段は再生手段のフレーム
に弾性部材を介して浮動状態に支持された再生ユニット
シャーシを押え、または、離れることによりディスクを
アンクランプ状態とし、または、クランプ状態とする。
【0021】次に、上記の各手段やクランプ手段等の構
成を図2〜図6に別けて描いた分解斜視図により説明す
る。図に示すXYZの方向は各図において共通である。
X方向が前方向すなわちディスクトレイ2が筐体から突
出する方向である。また、各図において接続される中心
線は同一の符号が付されている。
【0022】図2に示すメインシャーシ1は装置全体を
支持する。また、ディスクトレイ2、2…の穴2a、2
a…は図3に示すロッド1a、1a…を挿通させてお
り、ディスクトレイ2、2…はロッド1a、1a…とガ
イド部材1bによりX方向に移動自在に支持されてい
る。ロッド1a、1a…を固定するブラケット1dおよ
びガイド部材1bは上面板1cと共にメインシャーシ1
に固定されている。
【0023】ディスクトレイ2に設けられた凹み2bは
図5に示すトレイオープンクローズラック3の突起3a
またはローディングラック4に支持された摺動子5の突
起5aのいずれかと係合可能となっている。トレイオー
プンクローズラック3、ローディングラック4および摺
動子5は図5および図6(a)に示す移送手段ホルダ6
および7にX方向摺動自在に支持されている。
【0024】移送手段ホルダ6および7はこれらのラッ
クおよび摺動子を挟み込むようにして締着され、メイン
シャーシ1に上下動自在に支持されている。始動ラック
8は移送手段ホルダ6および7にX方向摺動自在に支持
されている。ギヤ9は移送手段ホルダ6および7に回転
自在に支持されており、図6(b)に示すようにトレイ
オープンクローズラック3、ローディングラック4およ
び始動ラック8と噛合い可能となっている。
【0025】移送手段ホルダ6の軸6a、6aはメイン
シャーシ1にX方向摺動自在に支持されているスライダ
10(図5に示す)の階段状溝10a、10aに挿通し
ており、スライダ10のX方向の移動により昇降され
る。なお、ギヤ9は図2に示すメインシャーシ1に回転
自在に支持された歯幅の広いファイナルギヤ11と移送
手段ホルダ6および7が昇降しても常時噛合っている。
ファイナルギヤ11はメインシャーシ1に支持されたモ
ータ12および減速機構により回転される。モータ12
および減速機構とファイナルギヤ11およびギヤ9は第
1駆動手段を構成している。図5および図6に戻ってト
レイオープンクローズラック3、ローディングラック4
および始動ラック8の駆動部を説明すると、ロックアー
ム13はトレイオープンクローズラック3に回動自在に
支持されており、ロックアーム13の軸13aはトレイ
オープンクローズラック3の円弧状溝3bを挿通し移送
手段ホルダ6のJ形溝6bと係合している。ロックアー
ム13の軸13bは始動ラック8の円弧形切り欠き8a
と係合可能となっている。
【0026】ロックアーム14はローディングラック4
に回動自在に支持されており、ロックアーム14の軸1
4aはローディングラック4の円弧状溝4aを挿通し移
送手段ホルダ7のJ形溝7aと係合している。ロックア
ーム14の軸14bは始動ラック8の円弧形切り欠き8
bと係合可能となっている。
【0027】ロックアーム15は摺動子5に回動自在に
支持されており、ロックアーム15の軸15aは移送手
段ホルダ7のJ形溝7bと係合し、また、ローディング
ラック4の円弧形切り欠き4bと係合可能となってい
る。
【0028】マイクロスイッチ16は移送手段ホルダ6
に固定されており、トレイオープンクローズラック3の
+X方向移動終端位置(トレイオープン位置)を検出す
る。マイクロスイッチ17は移送手段ホルダ6に固定さ
れており、摺動子5およびレバー21により作動され、
トレイオープンクローズラック3の−X方向移動終端位
置(トレイクローズ位置)とローディングラック4の+
X方向移動終端位置(アンローディング位置)とを検出
する。マイクロスイッチ18は移送手段ホルダ6に固定
されており、ローディングラック4の−X方向移動終端
位置(ローディング位置)を検出する。
【0029】マイクロスイッチ19はメインシャーシ1
に固定されており、スライダ10の+X方向移動終端位
置(移送手段ホルダ6、7の最上位置であるホームポジ
ション)を検出する。マイクロスイッチ20はメインシ
ャーシ1に固定されており、スライダ10の突起10
b、10bで作動されるレバー22により作動され、ス
ライダ10の移動距離をカウントする。マイクロスイッ
チ19とマイクロスイッチ20の出力信号により制御装
置は移送手段ホルダ6および7の高さを検知する。
【0030】図3に示すディスクガイド23はメインシ
ャーシ1に上下動自在に支持されており、コイルばね2
4により上方に付勢されている。ブラケット1dに軸2
6を介して回動自在に支持されたレバー25はディスク
ガイド23の軸23a,23aを押さえディスクガイド
23を下降させる。レバー25は図5に示すスライダ1
0のボス10cにより回動される。ディスクガイド23
は移送手段ホルダ6、7が下降するにつれて下降するよ
うになっている。ディスクガイド23の位置は図1に示
す位置(ディスク収納位置である第1位置)のトレイ上
のディスク中央穴と一致し、ディスクガイド23がディ
スクを挿通することによりディスクの位置ずれが防止さ
れる。
【0031】係止部材27、27…はブラケット1dに
Y方向移動自在に支持されており、ブラケット1dに取
付けられた板ばね28により−Y方向に付勢されてい
る。係止部材27、27…は移送手段ホルダ7の突起
(図5および図6では見えていない)により、移送手段
ホルダ7が−Z方向に動くことで、上から順に1個ずつ
+Y方向に駆動される。+Y方向に駆動されるタイミン
グは係止部材27、27…が通常ディスクトレイ2の凹
み2c(図2に図示)を係止しているが、トレイオープ
ンクローズラック3の突起3aまたは摺動子5の突起5
aがディスクトレイ2の凹み2bに係合されたとき、そ
のディスクトレイ2の凹み2cと係止部材27との係合
が解除されるようになっている。つまり、係止部材27
との係合が解除されるディスクトレイ2はトレイオープ
ンクローズラック3の突起3aまたは摺動子5の突起5
aと係合する高さのものとなっている。係止部材27、
27…によりディスクトレイ2の位置ずれが防止され
る。
【0032】図4に示すフレーム31は再生ユニットシ
ャーシ30を弾性部材を介して浮動状態に支持してい
る。図9に再生ユニットシャーシ30の支持状態を詳し
く示している。再生ユニットシャーシ30は光ピックア
ップやターンテーブル30aが固着されたディスクモー
タを支持し再生ユニットを構成している。再生ユニット
シャーシ30の後端(図4における−X方向)の2箇所
が弾性部材32を介してねじでフレーム31に締着され
ており、前端の2箇所は弾性部材32とコイルばね33
によりZ方向に付勢されて支持されている。
【0033】クランパホルダ31aはフレーム31に締
着されており、ヨーク34、マグネット35、マグネッ
トホルダ36で構成されるクランパ37をターンテーブ
ル30aと対向する位置に遊びを持たせて支持してい
る。
【0034】クランプアーム38はその軸38aにより
フレーム31に回動自在に支持されており、また、クラ
ンプアーム38の軸38c、38cは再生ユニットシャ
ーシ30の前端上方および下方に延びている。クランプ
スライダ39はフレーム31に前後方向摺動自在に支持
されており、それに設けられた斜めの溝39bにはクラ
ンプアーム38の軸38bが挿通している。
【0035】図4に示す昇降スライダ41はメインシャ
ーシ1にX方向摺動自在に支持されており、Y方向に延
びる長穴41bにはメインシャーシ1に回転自在に支持
された回転部材42(図2に図示している)の軸42a
が挿通している。フレーム31の軸31b、31b…は
昇降スライダ41の階段状溝41a、41a…と図2に
示すメインシャーシ1の縦溝1e、1e…を挿通してい
る。フレーム31は昇降スライダ41のX方向の動きに
より上下方向(Z方向)に駆動される。
【0036】図2に示すレバー43および44はメイン
シャーシ1に回動自在に支持され、引張りコイルばね4
5により回転部材42のカム42bに圧接されている。
レバー43および44に夫々作動されるようにマイクロ
スイッチ46および47が配置されている。回転部材4
2が一方向に回転することにより昇降スライダ41を介
してフレーム31がディスクトレイ2の夫々の高さに合
わせるように昇降されるが、フレーム31の高さはマイ
クロスイッチ46および47の出力により検出される。
フレーム31とそれに支持された再生ユニットシャーシ
30および再生ユニットはいわゆるトラバースユニット
を構成している。
【0037】図4に説明したクランプスライダ39には
ラック39aが設けられており、ラック39aはメイン
シャーシ1に回転自在に支持されたギヤ40と常時噛合
っている。クランプスライダ39はフレーム31と共に
昇降するが、ギヤ40の歯幅が広くクランプスライダ3
9の昇降に拘らず噛合いは外れない。
【0038】ギヤ40と噛合う部分ギヤ48aを有する
羽根車48はメインシャーシ1に回転自在に支持され、
図5および図6により説明したローディングラック4の
突起(ローディングラックの後部に−Y方向に延びるよ
うに形成されており図5および図6に見えていない)に
より回動される。羽根車48の下部に設けられた角柱部
48bにはねじりコイルばね49が圧接されており、ロ
ーディングラック4の突起が上昇して羽根車48から外
れても羽根車48の回動位置は保たれる。
【0039】羽根車48はギヤ40、クランプスライダ
39、およびクランプアーム38を介して再生ユニット
シャーシ30を回動させ、後に説明するようにディスク
のクランプアンクランプ動作を行うが、ローディングラ
ック4がディスクトレイ2を再生位置に移送した後のス
トロークで駆動される。
【0040】フレーム31に摺動自在に支持されクラン
プアーム38により駆動される摺動子50はメインシャ
ーシ1に回動自在に支持され引張りコイルばね52で付
勢されたレバー51を回動させる。レバー51はマイク
ロスイッチ53を作動させ、マイクロスイッチ53の出
力によりクランプ状態が検出される。
【0041】フレーム31の下側に近接する位置に配置
されるようにメインシャーシ1に支持された光源63は
光束をフレーム31の側方を通過するように放射する。
上面板1cに支持された受光素子64は光源63からの
光を受光しまたは受光しないことによりフレーム31上
のディスクトレイ2の有無を検知する。
【0042】次に、図2および図5を参照して回転部材
42およびスライダ10の駆動部を説明する。図2に示
すように回転部材42の外周にはギヤ42cが形成され
ており、図5に示すスライダ10には異形ラック10d
が形成されている。異形ラック10dのピッチ線は直線
に円弧が滑らかに連なる形状である。スライダ10には
異形ラック10dに沿うガイド溝10eと円弧状溝10
fが形成されている。
【0043】スライダ10がX方向の移動終端にあると
き、円弧状溝10fに突入可能に係止部材54がメイン
シャーシ1に支持されている。ねじりコイルばね55は
係止部材54を図2における反時計方向(突入方向)に
付勢している。
【0044】図2に示すギヤ56はメインシャーシ1に
回転自在に支持されており、メインシャーシ1に固定さ
れたモータ57により減速機構を介して回転駆動され
る。ギヤ56と同軸に回動自在に支持された首ふりアー
ム58に圧入された軸59は振り子ギヤ61を回転自在
に支持している。振り子ギヤ61はギヤ56と常時噛合
っている。軸59の段差と振り子ギヤ61との間に介装
された円錐ばね60は振り子ギヤ61を首ふりアーム5
8に圧接し摩擦力を発生させる。この摩擦力により首ふ
りアーム58はギヤ56の回転方向の駆動力を受ける。
【0045】この駆動力により首ふりアーム58は回動
し、振り子ギヤ61は回転部材42のギヤ42cとスラ
イダ10の異形ラック10dのいずれかと噛合う。振り
子ギヤ61がギヤ42cと噛合っているときは首ふりア
ーム58は上から見て時計方向の駆動力を受けており、
振り子ギヤ61は反時計方向に回転し、回転部材42は
時計方向に回転される。
【0046】この状態からモータ57を逆転させると、
首ふりアーム58は反時計方向に回動し、振り子ギヤ6
1はスライダ10の異形ラック10dの円弧部と噛合う
ようになる。そのとき軸59はスライダ10のガイド溝
10eに入込む。このようにして首ふりアーム58の回
動位置は軸59とガイド溝10eとの係合および振り子
ギヤ61と異形ラック10dとの噛合いにより規制され
るようになる。振り子ギヤ61の時計方向の回転により
首ふりアーム58はさらに反時計方向に回動するが、こ
のとき首ふりアーム58の軸58aは係止部材54を回
動させてスライダ10との係合を解除させる。
【0047】振り子ギヤ61が異形ラック10dの直線
部と噛合うようになると、スライダ10が図5における
左上方向(−X方向)に送られる。振り子ギヤ61が異
形ラック10dの直線部と噛合っているときは、首ふり
アーム58は回動を規制されており、モータ57の正逆
転によりスライダ10は双方向に送られる。なお、首ふ
りアーム58の時計方向の回動範囲はメインシャーシ1
のストッパ1fに規制され、振り子ギヤ61が首ふりア
ーム58に加えられる摩擦トルクにより振り子ギヤ61
が回転部材42のギヤ42cに食い込むことが防止され
る。
【0048】モータ57およびその回転を減速する減速
機構およびギヤ56により第2駆動手段が構成されてい
る。第2駆動手段は、スライダ10で構成される第1位
置決め手段と、回転部材42および昇降スライダ41か
らなる第2位置決め手段を駆動する。
【0049】次に、図7および8を参照して、トレイオ
ープンクローズラック3、ローディングラック4および
始動ラック8の動作を説明する。初期状態では図7
(a)および(A)に示すようにギヤ9は始動ラック8
のみと噛合っており、トレイオープンクローズラック3
およびローディングラック4とは噛合っていない。ギヤ
9が図7(A)における時計方向に回転すると始動ラッ
ク8は右方向に送られる。
【0050】始動ラック8が右方向に送られる間にロッ
クアーム13の軸13bは始動ラック8の円弧形切り欠
き8aに引き込まれロックアーム13が時計方向に回動
される。すると、ロックアーム13の軸13aは移動手
段ホルダ6のJ形溝6b内を移動しJ形溝6bの直線部
に入る。同時に軸13bは円弧形切り欠き8aの奥に入
込み始動ラック8とトレイオープンクローズラック3は
一体に移動するようになる。
【0051】図7(b)、図7(B)、図7(c)、図
7(C)、図7(d)および図7(D)にトレイオープ
ンクローズラック3が送られている状態を示している。
トレイオープンクローズラック3と共に始動ラック8が
右方向に送られるとギヤ9との噛合いが外れるが、トレ
イオープンクローズラック3はギヤ9と噛合っており、
ギヤ9の双方向の回転によりトレイオープンクローズラ
ック3は双方向に送られる。
【0052】ギヤ9の上からみて時計方向の回転により
トレイオープンクローズラック3は図7(a)に示す位
置から図7(d)に示す位置まで送られギヤ9の反時計
方向の回転により図7(a)に示す位置に戻される。ト
レイオープンクローズラック3の移動によりディスクト
レイ2は収納位置と装置外の位置との間を移送される。
トレイオープンクローズラック3により第1移送手段が
構成されている。
【0053】図8には初期状態(図8(a)および図8
(A)に示す状態)において、ギヤ9が反時計方向に回
転した場合が示されている。初期状態ではギヤ9は始動
ラック8のみと噛合っており、トレイオープンクローズ
ラック3およびローディングラック4とは噛合っていな
いことは先に説明した通りである。ギヤ9が図8(A)
における反時計方向に回転すると始動ラック8は左方向
に送られる。
【0054】始動ラック8が左方向に送られる間にロッ
クアーム14の軸14bは始動ラック8の円弧形切り欠
き8bに引き込まれロックアーム14が時計方向に回動
される。すると、ロックアーム14の軸14aは移動手
段ホルダ7のJ形溝7a内を移動しJ形溝7aの直線部
に入る。同時に軸14bは円弧形切り欠き8bの奥に入
込み始動ラック8とローディングラック4は一体に移動
するようになる。
【0055】図8(b)、図8(B)、図8(c)、図
8(C)、図8(d)および図8(D)にローディング
ラック4が送られている状態を示している。ローディン
グラック4と共に始動ラック8が左方向に送られるとギ
ヤ9との噛合いが外れるが、ローディングラック4はギ
ヤ9と噛合っており、ギヤ9の双方向の回転によりロー
ディングラック4は双方向に送られる。
【0056】ギヤ9の上からみて反時計方向の回転によ
りローディングラック4は図8(a)に示す位置から図
8(d)に示す位置まで送られギヤ9の時計方向の回転
により図8(a)に示す位置に戻される。図8(a)お
よび図8(b)に示す状態では摺動子5はロックアーム
15によりローディングラック4にロックされており、
ローディングラック4と共に移動するが、図8(c)に
示すように、ロックアーム15の軸15aが移送手段ホ
ルダ7のJ形溝7bに案内されてロックアーム15が時
計方向に回動すると、軸15aはローディングラック4
の円弧形切り欠き4bの外に出てローディングラック4
と摺動子5とのロック状態が解除される。ローディング
ラック4は摺動子5を残したままさらに左方向に移動で
きる。
【0057】図8(d)および図8(D)はローディン
グラック4が左方向の移動終端まで移動した状態を示し
ている。ローディングラック4と摺動子5とのロック状
態が解除された状態では軸15aはローディングラック
4の縁に規制されてロックアーム15は回動しない。そ
して軸15aがJ形溝7bに左右方向の動きが規制され
て摺動子5は停止している。
【0058】先に説明した摺動子5の突起5aはディス
クトレイ2の凹み2bと係合しており、摺動子5はディ
スクトレイ2を収納位置とディスク再生位置との間を移
送する。摺動子5、ローディングラック4およびロック
アーム15により第2移送手段が構成されている。ロー
ディングラック4は摺動子5を残したままさらに左方向
に移動するがこのようなローディングラック4の移動に
よりクランプ手段が駆動されることは先に説明した通り
である。
【0059】次に、図9、図10および11を参照し
て、ディスククランプ・アンクランプ動作を説明する。
図4ではクランプスライダ39の詳細を示していない
が、図9および図10に示すようにクランプスライダ3
9の上部の突起にX方向およびY方向に延びるL形状溝
39cが設けられている。フレーム31に装着されたね
じりコイルばね62はL形状溝39cに入込みクランプ
スライダ39をX方向およびY方向に押圧する。
【0060】先に説明したようにクランプスライダ39
のX方向の移動によりクランプアーム38を回動させ、
再生ユニットシャーシ30を押さえまたは開放してアン
クランプまたはクランプ動作が行われる。具体的にはク
ランプスライダ39が+X方向に移動すると、ディスク
がアンクランプされ、−X方向に移動すると、ディスク
がクランプされる。図11(c)および(f)はディス
ククランプ状態を示ししている。このときターンテーブ
ルはディスクをディスクトレイ(図11(c)では図示
していない)から持ち上げてクランプしている。図11
(a)および(d)はディスクアンクランプ状態を示し
ている。図11(b)および(e)は途中の状態を示し
ている。
【0061】再生ユニットシャーシ30はフレーム31
に弾性部材を介して支持されているがクランプ・アンク
ランプ動作で再生ユニットシャーシ30を直接駆動する
ので、ターンテーブルがクランパに吸着された状態で弾
性部材が弾力変形した後にターンテーブルがクランパか
ら離れるときのような衝撃は発生しない。なお、フレー
ムを駆動することによりクランプ・アンクランプ動作を
行う場合はターンテーブルがクランパから離れるときに
衝撃が発生する。
【0062】クランプ動作とアンクランプ動作ではクラ
ンプアーム38の負荷が異なる。すなわち、クランプ動
作時にはクランパの吸着力およびコイルばね33の弾力
はクランプアーム38の回動方向に作用するがアンクラ
ンプ時には逆方向に作用する。このようにクランプアー
ム38の負荷はアンバランスであるが、クランプスライ
ダ39の負荷はねじりコイルばね62の作用によりバラ
ンスされる。
【0063】図10(d)に示すクランプ状態ではねじ
りコイルばね62はクランプスライダ39に対してX方
向(アンクランプ動作方向)の力を加えていない。クラ
ンプスライダ39が図10(c)に示す位置に移動する
間は負荷はそれ程大きくないが、この時点以降は負荷が
急激に増大する。
【0064】そのときねじりコイルばね62はクランプ
スライダ39の移動方向に大きい力を加えるようにな
り、クランプスライダ39を駆動するための負荷がバラ
ンスする。クランプ動作時はねじりコイルばね62はク
ランプスライダ39の負荷を増大させるが、コイルばね
33の弾力はクランプスライダ39に対する駆動力とし
て作用し、ねじりコイルばね62による負荷を軽減す
る。
【0065】次に、ディスク収納動作、ディスクローデ
ィング動作、ディスク交換動作等について説明する。装
置内にディスクを収納するときは、ローディングラック
4を前進位置(+X方向移動終端)、トレイオープンク
ローズラック3を後退位置とした初期状態において、移
動手段ホルダ6、7を昇降させ、トレイオープンクロー
ズラック3の突起3aを任意のディスクトレイ2の高さ
に合わせトレイオープンクローズラック3を前進させて
ディスクトレイ2を筐体外に突出させる。そしてディス
クトレイ2の上にディスクを乗せディスクトレイ2を筐
体に引き込ませる。
【0066】ディスクをローディングするときは上記の
初期状態で移動手段ホルダ6、7を昇降させ、摺動子5
の5aを任意のディスクトレイ2の高さに合わせローデ
ィングラック4を後退させディスクトレイ2を再生位置
に移動させる。ローディングラック4をさらに後退させ
ることによりディスクがクランプされ、再生状態とな
る。
【0067】再生状態で収納位置の他のディスクトレイ
上のディスクを交換する場合は、先ず、移動手段ホルダ
6、7を上昇させローディングラック4の突起を羽根車
48から外す。このとき、摺動子5の突起5aがディス
クトレイ2の凹み2bから外れるが、クランプ時はクラ
ンプアーム38の凸部38dがディスクトレイ2の角穴
2dに入っているためディスクトレイ2の位置は規制さ
れている。
【0068】その後、ローディングラック4を初期状態
の位置まで前進させる。この状態で任意のディスクトレ
イ上のディスク交換が可能なことは先の説明から明らか
である。このように、ディスクの再生中にも再生してい
るディスクを乗せたディスクトレイ以外のディスクトレ
イ上のディスクの交換ができる。
【0069】次に、上記構成のディスク再生装置の動作
制御について説明する。図12に示す制御回路はマイク
ロコンピュータ、メモリ、入出力インターフェース、ド
ライバー回路等を備えており、操作キーおよびスイッチ
SW1〜SW8および受光素子64からの信号および再
生部からの信号が入力され、モータ12(M1)および
モータ57(M2)を駆動し、さらに、再生部にプレイ
信号を出力し、また、再生部のディスクモータやピック
アップ送りモータを駆動する。
【0070】スイッチSW1〜SW8および受光素子6
4は図2、図4および図5に示したものであるが図中に
示した符号と機能は下記の通りである。なお、検出する
状態はスイッチがオンとなり出力がLとなる状態を示
し、また、受光素子64の出力がHとなる状態を示す。
【0071】 図中の符号 検出する状態 SW1 16 トレイオープン SW2 17 トレイクローズおよびトレイストア SW3 18 トレイロード、クランプ状態 SW4 53 アンクランプ状態 SW5 46 再生ユニット昇降によりオンオフ SW6 47 再生ユニット昇降によりオンオフ SW7 19 移送手段ホルダホームポジション(最上位置) SW8 20 移送手段ホルダ昇降によりオンオフ 受光素子 64 再生ユニット上にディスクトレイなし 装置は上記各スイッチSW1〜SW8(以下SW1〜S
W8で表す)および受光素子64の動作および筐体の前
面パネルに設けられた図示していないキーの操作に従っ
て、制御回路により制御される。初期状態ではすべての
ディスクトレイが収納位置にあり、移送手段ホルダは最
上位置、再生ユニットは最下位置、クランパはアンクラ
ンプ状態である。また、始動ラック8はトレイクローズ
またはトレイストアの完了状態すなわち図8(a)に示
す位置にある。(このときSW2はLとなる)なお、デ
ィスクトレイの再生位置から収納位置への移送をトレイ
ストアと称し、ディスクトレイの筐体外から収納位置へ
の移送をトレイクローズと称する。また、ディスクトレ
イの筐体外への突出をトレイオープンと称し、ディスク
トレイの再生位置への移送をトレイロードと称する。
【0072】移送手段ホルダは上下方向の7位置に昇降
される。図13に移送手段ホルダの7位置を符号a〜g
で示している。トレイオープン用突起(図6中の3a)
とトレイロード用の突起(図6中の5a)はディスクト
レイ1段の高さの差があり、移送手段ホルダはディスク
トレイ1段高さの半分のピッチで昇降される。移送手段
ホルダが最上位置のホームポジションではトレイオープ
ン用突起およびトレイロード用の突起のいずれもがディ
スクトレイと係合しない。ホームポジション以外ではい
ずれかの突起がディスクトレイと係合する。最下位置で
トレイオープン用突起が3段目のディスクトレイと係合
する。ディスクトレイは最上段を1段目と称し図14お
よび図15ではディスクトレイの段数を丸数字で表して
いる。
【0073】図14は移送手段ホルダが最下位置からM
2モータ(リフトモータ)を上昇方向に回転させたとき
の各スイッチの出力を示している。移送手段ホルダを上
昇させているときはSW8がオンオフしている。丸数字
で各段のディスクトレイがオープン用またはロード用の
突起と係合するタイミングを示す。移送手段ホルダが最
上位置(ホームポジション)に上昇するとSW7がオン
となる。その後M2モータは再生ユニット(t.u.)
を昇降させてSW5およびSW6をオンオフさせるよう
になる。
【0074】図15はM2モータ(リフトモータ)を再
生ユニット(t.u.)昇降状態で継続して回転させた
ときの各スイッチの出力を示している。再生ユニット
(t.u.)が昇降し、SW5およびSW6がオンオフ
している。丸数字で各段のディスクトレイと係合する高
さを示す。1段目に移動する場合はSW5およびSW6
の信号は(L、L)→(L、H)→(H、H)→(H、
L)と遷移している。このパターンの遷移があったとき
の再生ユニットは1段目のディスクトレイの高さである
と判断される。(L、L)の信号は2段目にしか現れな
いので(L、L)のときは2段目と判断される。3段目
に移動する場合の信号は(L、L)→(H、L)→
(H、H)→(L、H)と遷移している。このパターン
の遷移があったときの再生ユニットが3段目のディスク
トレイの高さであると判断される。
【0075】再生ユニットを昇降させてディスクトレイ
の高さに合わせた後、ディスクトレイが再生ユニットに
送られクランプされるのでクランプ状態であれば、再生
ユニットはいずれかの段のディスクトレイに合わされて
おり、SW5およびSW6の出力信号の組合わせで再生
ユニットの高さを認識できる。
【0076】図16は移送手段ホルダが最上位置(ホー
ムポジション)からM2モータ(リフトモータ)を下降
方向に回転させ、最下位置に達した後上昇方向に回転さ
せたときの各スイッチの出力を示している。制御回路に
設けたホルダ位置カウンタをSW7がLとなったときリ
セットし、M2モータ下降方向の回転でSW8出力でア
ップカウントし、M2モータ上昇方向の回転でSW8出
力でダウンカウントすることにより移送手段ホルダの高
さを認識できる。
【0077】図17は移送手段ホルダが最上位置以外の
高さでM1モータ(トレイモータ)をクローズ・ロード
方向に回転させ、次にストア・オープン方向に回転させ
たときの各スイッチの出力を示している。SW1のLは
トレイオープンクローズラック3がオープン位置に移動
していることを示す。SW2のLは始動ラック8がクロ
ーズ位置(ストア位置と同じ)に移動していることを示
す。SW3のLはローディングラック4がロード位置に
あることを示している。
【0078】移送手段ホルダは最上位置にないのでロー
ディングラック4の突起は羽根車4を回動させてクラン
プ・アンクランプ動作が行われる。従って、スイッチS
W4が作動される。トレイを移送する実際の動作ではク
ローズ完了状態またはストア完了状態でM1モータが一
旦停止されてM2モータが駆動され、移送手段ホルダが
ロードまたはオープンするディスクトレイの高さに合わ
せられる。
【0079】図18は移送手段ホルダが最上位置の高さ
でM1モータ(トレイモータ)をクローズ・ロード方向
に回転させ、次にストア・オープン方向に回転させたと
きの各スイッチの出力を示している。SW1、SW2お
よびSW3の動作は図17に示した場合と同様である。
移送手段ホルダは最上位置にあるのでローディングラッ
ク4の突起は羽根車4と係合せず、クランプ・アンクラ
ンプ動作は行われない。従って、スイッチSW4が作動
されずLまたはHのままである。
【0080】最初にディスク交換について説明する。デ
ィスク交換は前述の初期状態において行うことができる
が、いずれかのディスクトレイが再生位置に移送された
ロード状態すなわち再生状態においても行うことができ
る。このときは、ローディングラック4がロード位置に
移動し、ディスクトレイを再生位置に移送してクランプ
した後、移送手段ホルダは最上位置に上昇され、ローデ
ィングラック4が羽根車4と係合することなくストア位
置に戻されている。
【0081】初期状態またはローディングラック4およ
びトレイオープンクローズラック3がストア位置に戻さ
れた状態ではM2モータにより移送手段ホルダを昇降さ
せてトレイオープンクローズラック3の突起3aを収納
位置にある任意のディスクトレイ2と係合させることが
できる。突起3aをディスク交換するディスクトレイ2
と係合させた後M1モータをオープン方向にSW1がL
となるまで回転させてディスクトレイをオープンする。
すなわち筐体外に突出させる。
【0082】ディスク交換後トレイクローズキーを押す
ことにより、M1モータをクローズ方向にSW2がLと
なるまで回転させてディスクトレイをクローズする。移
送手段ホルダを昇降させてディスクトレイを選択し、選
択されたディスクトレイをオープンさせてディスクを交
換することを繰り返せば全てのディスクトレイのディス
クを交換することができる。ディスクトレイをオープン
させているとき、または、オープン・クローズの途中で
はM2モータを回転させないように制御する。
【0083】次に、図19により任意のディスクを再生
する動作を説明する。このルーチンは定期的に実行さ
れ、先ずステップS1において任意のディスクの再生要
求があったか否かが判断され、要求があった場合はステ
ップS2に移行し、要求がない場合はこのルーチンを終
了する。
【0084】ステップS2では現在トラバースユニット
上に再生要求されたディスクのディスクトレイがあるか
否かが判断され、ある場合はステップS16に移行し、
ない場合はステップS3に移行する。ステップS3では
いずれかのディスクトレイが筐体外に突出(オープン)
しているか否かが判断され、オープンしている場合には
ステップS4に移行し、オープンしていない場合はステ
ップS6に移行する。
【0085】ステップS4では再生要求されたディスク
がオープン中であるか否かが判断され、オープン中であ
ればステップS5に移行し、オープンされたディスクが
再生要求されたものでない場合はステップS9に移行す
る。ステップS5ではオープン中のディスクトレイを収
納位置に移送してステップS6に移行する。ステップS
6ではいずれかのディスクトレイがトラバースユニット
上にあるか否かが判断され、ある場合はステップS7に
移行し、ない場合はステップS8に移行する。ステップ
S7ではトラバースユニット上のディスクトレイを収納
位置に移送してステップS8に移行する。
【0086】ステップS8では再生要求されたディスク
を載置したディスクトレイを係止する位置にローディン
グラックを位置決めし、さらに、トラバースユニット上
に移送してディスクをクランプしてステップ16に移行
する。
【0087】ステップS9では移送手段ホルダをホーム
ポジションまで上昇させてステップS10に移行する。
ステップS10ではトレイオープンクローズラック3を
クローズ位置に移動させてステップS11に移行する。
【0088】ステップS11では現在トラバースユニッ
ト上にトレイがあるか否かが判断され、ある場合はステ
ップS12に移行し、ない場合にはステップS13に移
行する。ステップS12ではトラバースユニット上のト
レイを収納位置にストアしてステップS13に移行す
る。
【0089】ステップS13では再生要求されたディス
クを載置したディスクトレイを係止する位置にローディ
ングラックを位置決めし、さらに、トラバースユニット
上に移送してディスクをクランプしてステップ14に移
行する。
【0090】ステップS14では移送手段ホルダをホー
ムポジションまで上昇させてさらに、トレイオープンク
ローズラック3をオープン位置に移動させてステップS
15に移行する。
【0091】ステップS15では移送手段ホルダをオー
プン中のトレイと係合する高さに位置決めしてステップ
S16に移行する。ステップS16ではトラバースユニ
ット上のディスクの再生を開始してこのルーチンを終了
する。
【0092】このように、任意のトレイがオープンされ
ているときに、そのトレイをクローズさせることなく他
のトレイに載置されたディスクをローディングして再生
することができるが、トレイをクローズすることなく、
再生終了したディスクを収納位置にストアできることも
明らかあろう。
【0093】
【発明の効果】この発明のディスク再生装置によれば、
ディスク交換のためにディスクトレイをオープンしてい
るときに、ディスクトレイをオープンさせたまま任意の
ディスクを再生位置に移送し、また、再生位置にあるデ
ィスクを収納位置に移送させることができ、重量のある
ディスクトレイ移送手段を駆動する等の不要なメカニズ
ム動作がなくなり、ディスク再生動作が速くなる。
【0094】さらに使用者がディスクの交換のためにデ
ィスクトレイをオープンさせているときにディスクトレ
イを不必要にクローズすることがなく使い勝手がよくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)はこの発明の実施例であるディスク
再生装置の概略構成を説明するための平面図、図1
(b)は同側面図である。
【図2】この発明の実施例であるディスク再生装置の部
分を示す分解斜視図である。
【図3】同ディスク再生装置の他の部分を示す分解斜視
図である。
【図4】同ディスク再生装置のさらに他の部分を示す分
解斜視図である。
【図5】同ディスク再生装置のさらに他の部分を示す分
解斜視図である。
【図6】同ディスク再生装置の第1移送手段および第2
移送手段を示す分解斜視図である。
【図7】図7(a)〜(d)は同ディスク再生装置の第
1移送手段および第2移送手段の作用を説明するための
側面図、図7(A)〜(D)は同部分平面図である。
【図8】図8(a)〜(d)は同ディスク再生装置の第
1移送手段および第2移送手段の作用を説明するための
側面図、図8(A)〜(D)は同部分平面図である。
【図9】同ディスク再生装置のクランプ手段を示す分解
斜視図である。
【図10】図10(a)はクランプ手段の部分を示す斜
視図、図10(b)〜(d)は同クランプ手段の作用を
説明するための部分平面図である。
【図11】図11(a)〜(c)は同クランプ手段の作
用を説明するための正面図、図11(d)〜(f)は同
クランプ手段の作用を説明するための側面図である。
【図12】同ディスク再生装置の制御部を示すブロック
図である。
【図13】同ディスク再生装置の動作を説明するための
部材位置関係を示す図である。
【図14】同ディスク再生装置の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図15】同ディスク再生装置の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図16】同ディスク再生装置の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図17】同ディスク再生装置の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図18】同ディスク再生装置の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図19】同ディスク再生装置の動作を示す部分フロー
チャートである。
【図20】従来の例を示す概略構成図である。
【図21】同例の動作状態を説明するための図である。
【図22】同例の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 メインシャーシ、1a ロッド、1b ガイド部
材、1c 上面板、1dブラケット、1e 縦溝、1f
ストッパー 2 ディスクトレイ、2a 穴、2b 凹み、2c 凹
み、2d 角穴 3 トレイオープンクローズラック、3a 突起、3b
円弧状溝 4 ローディングラック、4a 円弧状溝、4b 円弧
形切り欠き 5 摺動子、5a 突起 6 移動手段ホルダ、6a 軸、6b J形溝 7 移動手段ホルダ、7a J形溝、7b J形溝 8 始動ラック、8a、8b 円弧形切り欠き 9 ギヤ 10 スライダ、10a 階段状溝、10b 突起、1
0c ボス、10d異形ラック、10e ガイド溝、1
0f 円弧状溝 11 ファイナルギヤ 12 モータ 13 ロックアーム、13a、13b 軸 14 ロックアーム、14a、14b 軸 15 ロックアーム、15a 軸 16、17、18、19、20 マイクロスイッチ 21、22 レバー 23 ディスクガイド 24 コイルばね 25 レバー 26 軸 27 係止部材 28 板ばね 30 再生ユニットシャーシ、30a ターンテーブル 31 フレーム、31a クランパホルダ、31b 軸 32 弾性部材 33 コイルばね 34 ヨーク 35 マグネット 36 マグネットホルダ 37 クランパ 38 クランプアーム、38a、38b、38c 軸、
38d 凸部 39 クランプスライダ、39a ラック、39b
溝、39c L形状溝 40 ギヤ 41 昇降スライダ、41a 階段状溝、41b 長穴 42 回転部材、42a 軸、42b カム、42c
ギヤ 43、44 レバー 45 引張りコイルばね 46、47 マイクロスイッチ 48 羽根車、48a 部分ギヤ、48b 角柱部 49 ねじりコイルばね 50 摺動子 51 レバー 52 引張りコイルばね 53 マイクロスイッチ 54 係止部材 55 ねじりコイルばね 56 ギヤ 57 モータ 58 首ふりアーム、58a 軸 59 軸 60 円錐ばね 61 振り子ギヤ 62 ねじりコイルばね 63 光源 64 受光素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを載置し上下方向に重ねられる
    ように配置され水平方向に案内される複数のディスクト
    レイと、前記ディスクトレイをディスク収納位置である
    第1位置と装置外の第2位置との間で水平に移送する第
    1移送手段と、前記ディスクトレイを第1位置から第2
    位置と反対側の第3位置に水平に移送する第2移送手段
    と、第3位置のディスクトレイ上のディスクを再生する
    再生手段と、該再生手段を昇降させて任意の前記ディス
    クトレイの高さに位置決めする第1位置決め手段と、前
    記位置決めされた再生手段にディスクをクランプするク
    ランプ手段と、前記第1移送手段および第2移送手段を
    昇降させて任意の前記ディスクトレイと係合する高さお
    よびいずれのディスクトレイとも係合しない高さに位置
    決めする第2位置決め手段とを備え、前記第1移送手
    段、第2移送手段およびクランプ手段を第1駆動手段に
    より駆動し、第2駆動手段により前記第1位置決め手段
    または第2位置決め手段を選択的に駆動させ、前記第1
    移送手段がディスクトレイを装置外の第2位置に移送さ
    せた状態で他のディスクトレイを第1位置と第3位置の
    間を移送させ、また、クランプ手段を駆動するときは、
    先ず第2駆動手段により前記第2位置決め手段を駆動し
    て前記第1移送手段および第2移送手段を昇降させてい
    ずれのディスクトレイとも係合しない高さに移動させ、
    第2駆動手段により前記第1移送手段および第2移送手
    段を第1位置または第3位置のディスクトレイと係合す
    る水平位置に移動させた後、第1駆動手段および第2駆
    動手段によりディスクトレイを第1位置と第3位置の間
    を移送させる動作、第1位置決め手段を昇降させる動
    作、また、クランプ・アンクランプ動作を所定の順序で
    行うように構成したディスク再生装置。
  2. 【請求項2】 前記第1駆動手段および第2駆動手段に
    よりディスクトレイを第1位置と第3位置の間を移送さ
    せる動作、第1位置決め手段を昇降させる動作また、ク
    ランプ・アンクランプ動作を所定の順序で行った後、第
    1移送手段をいずれのディスクトレイとも係合しない高
    さを経由して装置外の第2位置のディスクトレイと係合
    する位置に移動させるように構成した請求項1のディス
    ク再生装置。
  3. 【請求項3】 回転駆動され首振りアームに支持された
    振り子ギヤが前記第1位置決め手段または第2位置決め
    手段の夫々のギヤまたはラックと選択的に噛合い前記第
    1位置決め手段および第2位置決め手段を第2駆動手段
    により駆動するように構成した請求項1または2のディ
    スク再生装置。
  4. 【請求項4】 前記第2駆動手段の振り子ギヤは第1位
    置決め手段のギヤを1方向に回転させ、前記首振りアー
    ムに設けたピンが第2位置決め手段に設けたガイド溝に
    位置を規制され前記振り子ギヤが第2位置決め手段のラ
    ックを双方向に駆動するように構成した請求項3のディ
    スク再生装置。
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