JP2571154B2 - ディスク交換式プレーヤ - Google Patents

ディスク交換式プレーヤ

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JP2571154B2
JP2571154B2 JP2418688A JP41868890A JP2571154B2 JP 2571154 B2 JP2571154 B2 JP 2571154B2 JP 2418688 A JP2418688 A JP 2418688A JP 41868890 A JP41868890 A JP 41868890A JP 2571154 B2 JP2571154 B2 JP 2571154B2
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文幸 松野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンパクトディスクな
どのディスクを再生などするディスクプレーヤに係り、
特にディスクを収納しているマガジンがディスク再生ユ
ニットと同じ筐体内に収納されこのマガジン内から所定
のディスクが選択されて演奏されるディスク交換式ディ
スクプレーヤに関する。
【0002】
【従来の技術】複数のディスクを選択して演奏する装置
としていわゆるディスクチェンジャがある。このディス
クチェンジャは、6枚や8枚など数の多いディスクを選
択演奏できるように構成されている。この種のディスク
チェンジャは、その外形が大きいために、車内には設置
できずトランクルーム内などに設置されて使用される。
そして操作する者は車室内から操作し、トランクルーム
内にあるディスクチェンジャ内にて、マガジン内からデ
ィスクが選択して引き出されるなどし、チェンジャ内に
設けられたディスク再生ユニットにより選択されたディ
スクが演奏される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上記ディスクチェンジャでは、トランクルーム内などに
チェンジャの本体を設置しているため、ディスクを交換
するたびにトランクルームを開け、ディスクマガジンを
排出させる必要がある。また、装置が大型であるため、
トランクルーム内のスペースも広く占有することにな
り、スペース効率の悪いものとなってる。
【0004】そこで本発明の発明者は、先願である特願
平2−234061号において、マガジン収納式ディス
クプレーヤを提供した。これはディスクを収納している
マガジンをディスク再生ユニットと重なる収納領域に移
動できるようにし、マガジンがこの移動領域から外れる
位置へ移動している状態で、マガジン内からディスクを
引き出すようにしているものである。このマガジン内に
例えば3枚などの複数のディスクを収納することにより
小型のディスクチェンジャとして使用することが可能に
なる。
【0005】ところがマガジン内に複数枚のディスクを
収納して使用する場合、この先願発明の構成では、マガ
ジンが薄型になるためディスクをマガジン内に戻すと
き、マガジンの戻るスペースが狭すぎることになり、デ
ィスクをマガジン内に確実に戻すことができないことが
想定される。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、特願平2−234061号に記載されているよう
なマガジンを再生ユニットと並ぶ位置に収納するものに
おいて、ディスクがマガジン内の所定のスペース内に確
実に戻すことができない場合であっても装置の使用不能
状態などが生じるのを防止できるようにしたディスク交
換式プレーヤを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるディスク交
換式プレーヤは、ディスクを回転させる回転機構ならび
にディスクに対向するピックアップを備えたディスク再
生ユニットと、装置外方へ突出する位置から前記ディス
ク再生ユニットと重なる収納領域との間を移動し且つデ
ィスクマガジンを保持する移動テーブルと、移動テーブ
ルに設けられてこの移動テーブルに収納されたディスク
マガジンをロックするロック機構と、移動テーブルが前
記収納領域に移動しているときに前記ロック機構のロッ
ク状態を解除するイジェクト機構と、前記移動テーブル
が前記収納領域外へ移動しているときにディスクマガジ
ン内のディスクを取出して前記ディスク再生ユニットに
装填させる取出し装填機構とが設けられているディスク
交換式プレーヤであって、前記ロック機構には、移動テ
ーブルが装置外方へ突出しているときに装置外方から操
作可能な位置にあるロック解除用の操作体が設けられて
いることを特徴とするものである。
【0008】また上記構成において、ディスクマガジン
内には複数枚のディスクが並んで収納され、取出し装填
機構には、ディスクマガジン内から選択されたディスク
を挟持できる位置へ昇降移動し且つディスクをマガジン
内から引き出しまたマガジン内へ戻す方向へ回転するロ
ーラが設けられており、移動テーブルが装置外方へ突出
した状態でディスクをディスクマガジン内へ戻すことが
できず且つ操作体のロック解除操作によりディスクマガ
ジンが強制排出されたときに、前記ローラを駆動してデ
ィスク再生ユニット側にあるディスクを移動テーブル上
に排出する動作制御が行われるものである。
【0009】さらに、取出し装填機構に設けられたロー
ラによりディスクをディスクマガジン内へ戻すとき、こ
の戻し動作が完了できない場合、ローラの昇降高さ位置
を変えて戻し動作を続行させ、これによってもディスク
を戻せないときに操作体による強制的なロック解除動作
をすべきと判断する制御部が設けられているものであ
る。
【0010】
【作用】上記の第1の手段では、緊急時などにおいて移
動テーブルが装置外方へ突出している状態のときに移動
テーブルに保持されたディスクマガジンを取出そうとす
る際、移動テーブルに設けられた操作体を装置外部から
操作し、ロック機構のロックを解除する。これにより移
動テーブルからディスクマガジンを強制的に取出すこと
が可能になる。また上記の第2の手段では、前記操作体
を操作しロック機構のロックを解除してディスクマガジ
ンを取出したとき、ディスク再生ユニット内にディスク
が残っていた場合、このディスクをローラにより送り出
し、ディスクを移動テーブル上へ排出できるようにし
た。さらに第3の手段では、マガジン内にディスクを戻
す際、この戻し動作に使用されるローラを昇降させてデ
ィスクをマガジンの所定の収納箇所へ戻せるようにし、
ディスクを所定の収納箇所に戻すことができないとき、
ローラの昇降高さ位置を変えて再度戻し動作を行う。そ
して所定回数の戻し動作によりディスクをマガジン内に
戻せないときに、前記のように操作体によりディスクの
強制排出操作を行うべきであると判断できるようにして
いる。
【0011】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。第1図はディスクチェンジャを備えたCDプレーヤ
ユニットの分解斜視図である。第1図において、符号A
はマガジンMを支持する移動テーブルである。この移動
テーブルAの奥左側には所望のディスクを選択する選択
機構Bが搭載されている。Cは上記移動テーブルAを進
退自在に支持する上部ユニットである。Eは上部ユニッ
トCの下側に設けられた下部ユニットである。上部ユニ
ットと下部ユニットEは固定ねじにより固定され、上部
ユニットCと下部ユニットEとが上下に重ねられて互い
に固定される。この組み立てられた状態で、幅170m
m、高さ50mm、奥行き180mmのいわゆる1ディ
ンサイズとなり、自動車のダッシュボードにてカーラジ
オやカーステレオと同じ取付スペース内に実装できるよ
うになる。
【0012】図2はマガジンMの構造を示す斜視図であ
り、図6は装置に装填されたマガジンを断面図で示して
いる。このマガジンMはディスクDを複数枚収納するも
のであり、図の実施例では3枚のディスクDが収納され
る。このマガジンMはケース1とカバー2とから構成さ
れている。ケース1とカバー2とが固定された状態で
は、一側部に開口3が形成され、それ以外の3側面は閉
塞された箱形状となる。図6に示すように、マガジンM
内には3枚の可動板4,5,6が収納されている。ケー
ス1の底面1aと可動板4との間が1段目のディスク収
納スペースS1で、可動板4と5の間が2段目のディス
ク収納スペースS2、そして可動板5と6の間が3段目
のディスク収納スペースS3である。また最上段の可動
板6とカバー2とはほぼ密着した状態である。上記3段
のディスク収納スペースS1,S2,S3のそれぞれに
ディスクDが収納される。
【0013】可動板4,5,6は図2に示す軸7に対し
て回動自在に支持されている。各可動板4、5、6は図
示しないスプリングの付勢力によりα方向に付勢されて
いる。また各可動板4,5,6の後部には排出ピン4
c,5c,6c(6cのみ図示する)が下向きに設けら
れ、また各可動板4,5,6の前方左側には取出しノブ
4e,5e,6eが設けられている。
【0014】図1ならびに図4に示すように、前記移動
テーブルAは、底板11aとこの底板11aの両側部に
折曲げられた側板11bと、この側板11bの上縁から
折曲げられた上部ガイド板11cとを有している。また
側板11bの手前側の間にはドア19が設けられてい
る。このドア19は軸19aにより内側方向へ開放自在
に支持されている。図1では移動テーブルAが上部ユニ
ットCから突出しているが、移動テーブルAが上部ユニ
ットCの内方向へ退行したときには、このCDプレーヤ
ユニットが収納される筐体のノーズ部の前面にドア19
がほぼ同一面に位置するようになる。すなわち移動テー
ブルAが上部ユニットC内に退行し下部ユニットEの上
に重なる収納領域へ移動すると、ドア19が形成されて
いる部分にマガジンMの挿入口が形成されている状態と
なる。マガジンMは、移動テーブルAが上部ユニットC
内に入り込んでいるときに、この挿入口から挿入され
る。そしてドア19は内方へ回動した状態に維持され
る。挿入されたマガジンMは後述のロック機構により移
動テーブルA内にてロックされ、以後はイジェクトされ
るまでマガジンMと移動テーブルAは一体の状態とな
る。
【0015】図4に示すように、移動テーブルAの底板
11aには一対の摺動穴11dが穿設されて、この摺動
穴11dから2個のロックピン12が突出している。底
板11aの下面には一対のロックピン12をそれぞれ支
持しているロックレバー13が設けられている。このロ
ックレバー13と底板11aの内端に設けられた突起1
1eとの間にはスプリング14が介装され、この付勢力
によりロックレバー13ならびに各ロックピン12が
(e)方向へ付勢されている。またロックレバー13の
図4における図示上方には突起13aが設けられてい
る。またロックレバー13には、前方(ドア19の方
向)へ突出する操作体13bが一体に設けられている。
図1と図4に示すように、移動テーブルAが突出してい
る状態では、前記操作体13bが装置の前方へ突出して
移動テーブルAの下へ指を挿入して操作体13bを操作
できるようになっている。
【0016】さらに移動テーブルAの底板11aには円
弧軌跡のガイド穴11fが穿設され、このガイド穴11
fからイジェクトピン15が突出している。底板11a
の下面にはこのイジェクトピン15が支持されたイジェ
クトレバー16がピン17を中心として回動自在に支持
されている。イジェクトレバー16と底板11aの内端
の突起11gとの間にはスプリング18が掛けられてお
り、その付勢力によってイジェクトレバー16ならびに
イジェクトピン15は(f)方向へ付勢されている。
【0017】図4に示すように、この移動テーブルAに
装填される前記マガジンMのケース1の底面1aの下面
には、ガイド傾斜1eとこれに続くロック溝1f、なら
びにガイド傾斜1gとこれに続くロック溝1hが形成さ
れている。またガイド傾斜1gの側方には押圧段差1i
が形成されている。これらのガイド傾斜1e,1g、ロ
ック溝1f,1hならびに押圧段差1iは、マガジンM
のケース1の底面1aの下面に形成されているものであ
り、ケース1の内面にその形状は現われていない。
【0018】このプレーヤにおいて、通常のマガジンM
を移動テーブルAに装填してロックする動作と、移動テ
ーブルAからマガジンMを排出するイジェクト動作は、
移動テーブルAが上部ユニットC内に引き込まれて下部
ユニットEと重なって収納されている状態において行な
われる。すなわち移動テーブルAが上部ユニットC内に
ひき込まれている状態で、図1に示すドア19を押し開
けるようにしてマガジンMを挿入すると、ケース下面の
ガイド傾斜1eと1gにより前記ロックピン12が
(e)方向と逆の方向へ移動させられ、さらに挿入する
と、スプリング14の力によりロックレバー13が
(e)方向へ引かれ、ロックピン12がロック溝1fと
1h内に入り込み、マガジンMが移動テーブル内にロッ
クされる。なおこのとき押圧段差1iによりイジェクト
ピン15は(f)方向と逆の方向に押され、スプリング
18の付勢力はマガジンMを排出する方向へ作用してい
る。移動テーブルAが上部ユニットC内に引き込まれて
いる状態で、後述の機構によりロックレバー13の突起
13aが(e)方向と逆の方向へ押されると、ロックピ
ン12が各ロック溝1fと1h内から外れ、ロックが解
除され、スプリング18の付勢力によりイジェクトピン
15が押圧段差1iを押し、マガジンMは移動テーブル
A内から排出される。
【0019】また図1ならびに図4に示すように移動テ
ーブルAが上部ユニットCから前方へ突出している状態
のときには、マガジンMの排出動作が通常は行えないよ
うになっているが、緊急時にはマガジンMの強制排出動
作が行えるようになっている。この強制排出動作は、例
えば演奏後のディスクをマガジンMへ戻すことができな
い場合などに行われる。この強制排出動作は、図1と図
4に示す操作体13bを手動にて(e)方向と逆の方向
へ操作することにより行われる。この操作により、ロッ
クピン12がロック溝1fと1hはら外れ、マガジンM
のロックが解除される。そして(f)方向へ付勢されて
いるイジェクトレバー16によりマガジンMが移動テー
ブルA上から強制的に排出される。
【0020】図1に示すように、上部ユニットCのカバ
ー21は板金により逆コの字形に折曲げ形成されてい
る。その一方の側板21aには一対の平行なガイド溝2
1bが形成されている。前記移動テーブルAの側板11
bの外面には摺動ピン22が設けられ、この摺動ピン2
2が上記ガイド溝21bに挿入され、移動テーブルAは
ガイド溝21bに案内されて、カバー21内に退行し且
つ突出する方向、すなわち下部ユニットEと重なる収納
領域ならびに図1に示すように、上部ユニットCから前
方へ突出する位置との間を往復移動自在にガイドされて
いる。なおカバー21に設けられている逆側の側板21
cにも同様にガイド溝が形成され、移動テーブルAの他
方の側板11bに設けられた摺動ピンがこの側板21c
側においても同様に摺動自在にガイドされている。
【0021】図1に示すように、カバー21の側板21
aの下縁部には軸に支持された送りギヤ24が設けられ
ている。一方前記移動テーブルAの側板11bの下縁に
はラックが形成され、このラックが送りギヤ24と噛み
合っている。この下側に位置する下部ユニットEから後
述の経路により動力がこの送りギヤ24に伝達される
と、その動力がラックに伝達されて、移動テーブルAは
上部ユニットCのカバー21内に退行しまたは突出する
方向へ駆動される。なおカバー21の反対側の側板21
cにも同様に送りギヤが設けられ、この送りギヤにより
側板21c側においても移動テーブルAの側板11bに
送り力が与えられる。
【0022】次に移動テーブルAにおいて図1の上側奥
方に位置する選択機構Bの構造を説明する。図5は選択
機構Bの構造を説明するための図4のV−V断面図であ
る。図6に示すように、移動テーブルAには、この移動
テーブルAに保持されたマガジンMの開口部に対向する
排出挿入ローラ41ならびに下側従動ローラ31が設け
られている。図4ならびに図5に示すように、前記排出
挿入ローラ41は揺動レバー42に支持され、下側従動
ローラ31はローラホルダ32に支持され、スプリング
の付勢力により排出挿入ローラ41に圧接されている。
図5に示すように、前記移動テーブルAの側板11bに
は機構ベース40が延長して固定されており、この機構
ベース40に固定された軸43の先端部に対し、前記揺
動レバー42が回動自在に支持されている。図5に示す
ように、機構ベース40には上下方向へ移動する昇降ブ
ロック45が設けられている。この昇降ブロック45に
設けられたピン46には、ローラ連結レバー47が回動
自在に支持され、このローラ連結レバー47の先部が前
記排出挿入ローラ41の軸に連結されている。
【0023】上記昇降ブロック45は図5において図の
上下方向に延びるガイド軸53によって昇降方向にガイ
ドされている。また昇降ブロック45にはナット部材4
8が保持されており、このナット部材48は駆動スクリ
ュー49に螺装されている。駆動スクリュー49は前記
ガイド軸53と平行に設けられており、その下部にウォ
ームホイール51が固設されている。機構ベース40に
は昇降用のモータM1が設けられ、このモータM1の回
転軸に設けられたウォーム52が上記ウォームホイール
51と噛み合っている。モータM1によりウォームホイ
ール51ならびに駆動スクリュー49が駆動されると、
その回転数に応じた距離だけ昇降ブロック45が昇降動
作する。この昇降動作により、ローラ連結レバー47を
介して排出挿入ローラ41も昇降駆動され、これにより
揺動レバー42が軸43を中心として揺動し、排出挿入
ローラ41が図の上下方向の位置が決められる。
【0024】上記モータM1により排出挿入ローラ41
が軸43を中心として揺動駆動され、これにより排出挿
入ローラ41は図6に示す各ポジションへ移動する。図
6で示す状態では、スプリングの付勢力により下側従動
ローラ31は排出挿入ローラ41に圧接しており、よっ
て排出挿入ローラ41の昇降動作に下側従動ローラ31
が追従する。図6において排出挿入ローラ41が(0)
の高さのときが原位置であり、(1)が1段選択位置、
(2)が2段選択位置、(3)が3段選択位置である。
前記(0)で示す原位置はマガジンのイジェクト動作な
どに使用されるポジションである。
【0025】前述のようにイジェクト動作は移動テーブ
ルAが上部ユニットC内に収納されている状態でのみ行
なわれ、このとき下部従動ローラ31は排出挿入ローラ
41から離れている。またマガジンM内のディスクの排
出ならびに挿入動作は図6に示すように、移動テーブル
Aが上部ユニットCから突出している状態においてのみ
行われる。このとき(1)はマガジンM内の1段目のデ
ィスク収納スペースS1内のディスクDの排出挿入位
置、(2)は2段目のディスク収納スペースS2内のデ
ィスクDの排出挿入位置、(3)は3段目のディスク収
納スペースS3内のディスクDの排出挿入位置である。
この各ポジションは図5に示す前記モータM1の回転数
を制御することにより行なわれる。
【0026】この制御のための検知回転体55は図5に
示すガイド軸53の下部に回転自在に設けられている。
検知回転体55の周囲には歯が形成され、この歯が前記
ウォームホイール51と一体のギヤ54に噛み合ってい
る。この検知回転体55には1回転につき2箇所の検知
穴が形成され、これが光学検知器56により検知され
る。また昇降ブロック45には第5図の右方向へ延びる
検知腕45aが形成され、この検知腕45aの下方に検
知スイッチSW1が対向している。
【0027】モータM1により駆動スクリュー49が駆
動され昇降ブロック45が下降して検知腕45aが検知
スイッチSW1をONにしたとき、排出挿入ローラ41
は図5にて(0)で示す原位置となる。モータM1によ
りこの原位置から昇降ブロック45を上昇させるために
ウォームホイール51を駆動すると、これと一体のギヤ
54により検知回転体55が駆動され、その検知穴ごと
に光学検知器56から検知出力が得られる。検知回転体
55に2つの検知穴が形成されている場合、例えば原位
置から検知回転体55が回転し光学検知器56により1
1パルスの検知出力を得たときが排出挿入ローラ41の
1段選択位置(1)となる。さらにこの位置から7パル
スの検知出力が得られると排出挿入ローラ41は2段選
択位置(2)となり、さらに7パルス得られると3段選
択位置(3)となる。このように検知スイッチSW1と
光学検知器56からの検知出力により昇降ブロック45
の昇降位置ならびに排出挿入ローラ41のポジションを
制御できる。
【0028】図5に示すように、機構ベース40の図示
右端にはモータM2が設けられている。このモータM2
の動力は、ウォーム61からウォームホイール62に伝
達され、さらにギヤ63からギヤ64に伝達される。こ
のギヤ64はスプリング65を有するクラッチ機構によ
りローラ駆動ギヤ66に連結されている。このギヤ64
とローラ駆動ギヤ66は前記揺動レバー42を支持して
いる軸43に回転自在に設けられているものである。ロ
ーラ駆動ギヤ66の動力は、揺動レバー42の側面に設
けられた減速ギヤ67ならびに68を介して前記排出挿
入ローラ41の軸に固定された従動ギヤ69に伝えられ
る。すなわちモータM2の動力により各ギヤをならびに
前記クラッチを介して排出挿入ローラ41に伝わり、排
出挿入ローラ41の図5における反時計方向の回転によ
りマガジンM内のディスクDが取出され、また時計方向
の回転によりディスクDがマガジンM内に戻される。
【0029】また前記ギヤ64と一体のギヤ71には、
機構ベース40に支持された伝達ギヤ72が噛み合って
おり、この伝達ギヤ72と一体のギヤ73は他よりも大
径の切換ギヤ74と噛み合っている。図5に示すよう
に、この切換ギヤ74は機構ベース40に設けられた軸
76に回転自在に支持されているものであり、この切換
ギヤ74にはカム75が一体に設けられている。このカ
ム75は図4の図示上方すなわち図5に示す切換ギヤ7
4の裏面側に一体に形成されているものである。このカ
ム75の形状は部分円板形状である。
【0030】また図4に示すように、機構べース40の
内面には駆動レバー81が(h)−(i)方向へ移動自
在に支持されている。また駆動レバー81はスプリング
により(h)方向へ付勢されている。駆動レバー81の
図示右端には駆動片81cが折曲げられ、これが前記カ
ム75の右側に対向している。駆動レバー81の図示左
端にはホルダ81dが折曲げられている。またこのホル
ダ81dの右側には別の板材84が重ねられ、この板材
84に折曲片84aが設けられている。図5に示すよう
に、機構ベース40には前記駆動スクリュー49と平行
なガイド軸85が設けられ、このガイド軸85に切換体
86が支持されている。この切換体86は前記昇降ブロ
ック45に保持されて一緒に昇降し、またガイド軸85
を中心として回動できるようになっている。図4に示す
ように、切換体86の一方の腕86aは前記駆動レバー
81の左端のホルダ81dと折曲片84aとの間に介入
しており、駆動レバー81の(i)方向への移動により
切換体86が図4において時計方向へ駆動されるように
なっている。
【0031】また切換体86には駆動腕86bが設けら
れている。この駆動腕86bは図5では前記移動テーブ
ルAの底板11aの下面に設けられたロックレバー13
の突起13aに対向している。図5は昇降ブロック45
の位置が図6に示す排出挿入ローラ41の原位置(0)
にあるときを示している。前記モータM1の動力により
昇降ブロック45が上昇し、排出挿入ローラ41が図6
に示す1段選択位置(1)から3段選択位置(3)のそ
れぞれの位置へ移動すると、これに伴い、切換体86の
駆動腕86aはロックレバー13の突起13aから上方
へ外れ、装填されているマガジンMのそれぞれの取出し
ノブ4e,5e,6e(図2参照)のいずれかの内側に
対向するポジションとなる。
【0032】図4と図5の状態では、駆動レバー81が
スプリングにより(h)方向へ移動しているが、この状
態から切換ギヤ74が時計回りあるいは反時計回りに3
60度回転すると、その動作の最初にカム75により駆
動レバー81が(i)方向へ駆動され、ホルダ81dと
折曲片84aとに挟まれた切換体86が図4において時
計方向へ駆動される。このとき昇降ブロック45の高さ
位置が原位置(0)であれば(このときは移動テーブル
Aが上部ユニットC内に収納されている)、切換体86
の駆動腕86bにより移動テーブルAのロックレバー1
3が駆動され、1段切換位置(1)から3段切換位置
(3)までのいずれかであれば(このときには移動テー
ブルAが上部ユニットCから突出している)、前記駆動
腕86bにより図2に示す取出しノブ4e,5e,6e
のいずれかが駆動され、可動板4または5または6が図
2においてβ方向へ駆動され、マガジンM内の可動板4
から6に設けられた排出ピン4c,5cまたは6c(図
2では6cのみ図示する)によりマガジンM内のディス
クDが開口3から排出される。さらに切換ギヤ74が回
転し360度回転した時点で、駆動レバー81がもとの
位置に戻る。
【0033】次に下部ユニットEの構造を図1と図6に
より説明する。下部ユニットEのベース100には、再
生ユニットFがダンパ102a〜102dにより弾性的
に浮上して設けられている。また再生ユニットFのシャ
ーシ103は複数のコイルスプリング105a,105
b,105cにより前記ベース100から吊下げられて
いる。再生ユニットFは上記ダンパならびにコイルスプ
リングを介して支持されることにより、車体振動が再生
部に及ぶことによる影響を減少させている。
【0034】図1に示すように、再生ユニットFのシャ
ーシ103のほぼ中央部にはターンテーブル106が設
けられている。このターンテーブル106はマガジンM
内から引き出されたディスクDを支持して回転駆動する
ためのものであり、シャーシ103の下面に設けられた
モータにより回転駆動される。またシャーシ103の切
欠き103a内には光ピックアップが設けられている
(図示せず)。この光ピックアップが、ターンテーブル
106に装填されたディスクDの記録面に沿って移動
し、これにより演奏が行なわれる。
【0035】再生ユニットFのシャーシ103の上方に
はクランプアーム110が対向して設けられこのクラン
プアーム110にクランパ115が支持されている。図
1に示すように、再生ユニットFの側部にはモータM3
が設けられている。このモータM3の動力は、ギヤ群1
25により駆動レバー141が駆動され、この動力によ
りクランプアーム110が昇降駆動され、ターンテーブ
ル106とクランパ115とでディスクが挟持される。
【0036】図1に示すように、ギヤ群125の動力は
伝達駆動ギヤ128aに伝達される。この伝達駆動ギヤ
128aは、ベース100を横断して回動自在に設けら
れた軸129の一端に固定されている。この軸129の
他端にはもうひとつの伝達駆動ギヤ128bが固定され
ている。
【0037】上部ユニットCは下部ユニットE上に重ね
られて互いに固定されるが、このとき上部ユニットCの
カバー21の側板21aに設けられた前記送りギヤ24
は伝達駆動ギヤ128aに噛み合い、またカバー21の
他方の側板21cに設けられた送りギヤは伝達駆動ギヤ
128bと噛み合う。すなわち上部ユニットCに対し突
出し且つ引き込まれるように動作する移動テーブルAは
下部ユニットEに設けられたモータM3の動力により駆
動される。
【0038】次に、図4に示すように、マガジンM内か
ら引き出されたディスクDは再生ユニットFのターンテ
ーブル106上にクランプされる。また図4において符
号91、92、ならびに93にて示しているのは、ディ
スク検知器である。検知器91はディスクDがターンテ
ーブル106に装填されているか否かを検知するもので
あり、検知器92と93はディスクDがマガジンM内に
確実に戻されたかまたマガジンMから確実に引き出され
たか否かを検知するためのものである。
【0039】次に上記構造のCD駆動ユニットの動作に
ついて説明する。 (マガジン装填ならびにイジェクト動作)マガジンの装
填ならびにイジェクトは、移動テーブルAが上部ユニッ
トCのカバー21内に引き込まれ、下降しているクラン
プアーム110上にて再生ユニットFと重なる収納領域
内に収納されている状態で行なわれる。移動テーブルA
を上部ユニットC内に引き込む動作は、下部ユニットE
のモータM3により行なわれる。このモータM3により
各ギヤを介して伝達駆動ギヤ128aと128bを反時
計方向へ駆動すると、上部ユニットCのカバー21の側
板21aに設けられた送りギヤ24が時計方向へ駆動さ
れ、移動テーブルAの側板11bのラックが駆動され
て、移動テーブルAが上部ユニットC内に引き込まれ
る。このときモータM3により、クランプアーム110
が下降し、クランプアーム110が下降している再生ユ
ニットF上に移動テーブルAが収納される。
【0040】この状態でマガジンMが挿入される。マガ
ジンMは移動テーブルAのドア19を押すようにして図
1に示す底板11aとガイド板11cの間に挿入され
る。マガジンMが挿入されると、図4に示すように、マ
ガジンMのケース1の底面に設けられたガイド傾斜1e
と1gにガイドされたロックピン12が、ロック溝1f
と1h内に係止され、マガジンMが移動テーブルA内に
ロックされる。以後イジェクトされるまで、移動テーブ
ルAとマガジンMは一体となって動作する。マガジンM
を排出するイジェクト動作が行なわれるのは、移動テー
ブルAならびにこれに保持されたマガジンMが再生ユニ
ットFの上方に引き込まれているときである。
【0041】イジェクト指令が出されると、図5に示す
選択機構BのモータM1により、ウォームホイール51
が駆動されこれと一体の駆動スクリュー49が駆動され
て、昇降ブロック45が下降し、その検知腕45aが検
知スイッチSW1をONにしたときにモータM1が停止
する。昇降ブロック45がこの位置に至ったとき、図6
に示すように昇降ブロック45と共に昇降する排出挿入
ローラ41は(0)で示す原位置となる。この原位置で
は昇降ブロック45と共に昇降する切換体86の駆動腕
86bは、移動テーブルAの底板11aの下側に設けら
れたロックレバー13の突起13aの内側に対向する。
【0042】この状態で選択機構B内に設けられたモー
タM2が駆動され、ウォームホイール62ならびにギヤ
63,64,71を介して伝達ギヤ72が駆動され、こ
れと一体のギヤ73により切換ギヤ74が駆動される。
このときの切換ギヤ74の回転方向はどちらでもよく3
60度回転させられる。この切換ギヤ74と一体のカム
75の360度の回転により、駆動レバー81が(i)
方向へ駆動され、切換ギヤ74が360度回転した時点
で(h)方向へ復帰する。この駆動レバー81の一往復
運動により、駆動レバー81の左端のホルダ81dと折
曲片84aとで挟まれた切換体86が上方から見て時計
方向へ駆動される。よって切換体86の駆動腕86bに
より図4に示すロックレバー13の突起13aが(e)
方向と逆の方向へ駆動され、ロックピン12がマガジン
Mのロック溝1fと1hから抜け出る。よってスプリン
グ18の力によりイジェクトピン15がマガジンMの押
圧段差1iを押し、マガジンMは移動テーブルAから排
出される。
【0043】(ディスク交換動作)マガジンMの装填な
らびにイジェクト動作は、上記のようにマガジンMが引
き込まれている状態で行なわれるが、ディスクDの演奏
動作もマガジンMが上部ユニットC内に引っ込まれてい
る状態で行なわれる。このときディスクDがターンテー
ブル106とクランパ115との間に挟持され、その上
にマガジンMが収納されている状態となる。以下ではこ
の演奏状態からディスクを交換する動作を説明する。
【0044】ディスク交換動作では、上記演奏状態か
ら、まず下部ユニットEのモータM3を駆動する。この
駆動力は図1に示すギヤ群125により伝達駆動ギヤ1
28aと128bに伝達され、上部ユニットCの側板2
1aに設けられた送りギヤ24ならびに他方の側板21
cに設けられた送りギヤが反時計方向へ駆動されて、移
動テーブルAの側板11bに設けられたラックに動力が
与えられ、移動テーブルAが上部ユニットCから突出す
る。図3ならびに図6はディスク交換動作における移動
テーブルAとマガジンMの突出状態を示している。この
ときマガジンMは移動テーブルAに保持された状態でま
たドア19も上方へ回動した状態で突出するため、使用
者はイジェクトされたマガジンMではなく、ディスク交
換動作中であることを認識できる。
【0045】下部ユニットEのモータM3により、伝達
駆動ギヤ128aと128bが駆動され、移動テーブル
Aが突出する際、同じモータM3の駆動力により、クラ
ンプアーム110がほぼ水平姿勢で上昇させられる。よ
ってターンテーブル106上のディスクDのクランプは
解除される。このクランプアーム110の上昇と前記移
動テーブルAの突出動作は、ちょうどマガジンMなどが
ディスクDの上から外れたときにクランプアーム110
の上昇が完了するタイミングである。またクランプアー
ム110が上昇したとき、下側従動ローラ31がローラ
ホルダ32の回動により持ち上げられ、ディスクDの図
示左端は排出挿入ローラ41と下側従動ローラ31とで
挟持された状態になる。
【0046】このように移動テーブルAが図3の状態に
突出し、且つクランプアーム110が上昇した状態でデ
ィスクの交換が行なわれる。まず図5に示す選択機構B
のモータM1により駆動スクリュー49が駆動され、昇
降ブロック45が昇降して、ローラ連結レバー47を介
して排出挿入ローラ41を昇降させ、図6にて(1)か
ら(3)で示すいずれかの選択位置へ移動させる。これ
は前述のように図5に示す検知回転体55の回転数を光
学検知器56により検知することにより制御される。例
えばこれまでターンテーブル106上にクランプされて
いたディスクDを戻す場所がマガジンMの2段目のディ
スク収納スペースS2であるときには、排出挿入ローラ
41が(2)で示す2段選択位置となり、このローラ4
1と下側従動ローラ31により端部が挟持されているデ
ィスクDが上記スペースS2の前方に対向する。
【0047】排出挿入ローラ41ならびに切換体86の
選択位置の制御が完了すると、図5に示す選択機構Bの
モータM2が駆動され、ギヤ群を介して排出挿入ローラ
41が時計方向へ駆動され、同時に切換ギヤ74が反時
計方向へ駆動される。このときのモータM2の回転量
は、切換ギヤ74が360度回転し、カム75により駆
動レバー81が(i)方向へ移動しさらに(h)方向へ
戻る一往復運動する期間である。この一往復運動により
駆動レバー81の左端に設けられたホルダ81dと折曲
片84aの間に位置する切換体86の腕86aが押さ
れ、切換体86が時計方向へ駆動される。図5に示す昇
降ブロック45の昇降動作により排出挿入ローラ41と
下側従動ローラ31とがいずれかのディスク収納スペー
スS1、S2、S3のいずれかに対向すると、これと一
緒に切換体86が図2に示すいずれかの取出しノブ4
e,5e,6eの内側に対向している。そして切換体8
6が時計方向へ回動するとき、その駆動腕86bが例え
ばマガジンMの2段目の可動板5に設けられた取出しノ
ブ5eをβ方向へ押し、可動板5がβ方向へ回動させら
れる。このとき時計方向に回転している排出挿入ローラ
41とこれに圧接している下側従動ローラ31とに挟ま
れているディスクDはマガジンMの例えば2段目のディ
スク収納スペースS2内に戻される。
【0048】ディスクを選択してマガジンMから引き出
し、再生ユニットFにクランプする動作は上記のディス
ク戻し動作の逆である。例えばマガジンM内の最上段の
ディスク収納スペースS3内のディスクを引き出すとき
には、図5に示す選択機構BのモータM1により昇降ブ
ロック45を上昇させ、排出挿入ローラ41を図6の3
段選択位置(3)へ移動させる。このとき昇降ブロック
45と共に上昇する切換体86の駆動腕86bはマガジ
ンM内の最上段の可動板6に設けられた取出しノブ6e
の内側に対向する。
【0049】この状態で、モータM2により排出挿入ロ
ーラ41を反時計方向へ駆動し、また切換ギヤ74を時
計方向へ駆動する。このときのモータM2の回転量も切
換ギヤ74が時計方向へ360度回転する期間である。
切換ギヤ74と共に時計方向へ回転するカム75により
最初駆動レバー81が(i)方向へ引かれ360度回転
完了の前に(h)方向へ復帰する。そしてこの駆動レバ
ー81の動作にともない切換体86が時計方向へ駆動さ
れる。切換体86が時計方向へ駆動されるときその駆動
腕86bがマガジンM内の可動板6をβ方向へ押圧す
る。よって可動板6に設けられた排出ピン6cにより最
上段のディスク収納スペースS3内に収納されているデ
ィスクDの後端部が押され、ディスクDの先部がマガジ
ンMから突出する。このとき開口3の前方に位置してい
る排出挿入ローラ41は反時計方向へ駆動されているた
め、このローラ41と下側従動ローラ31とでディスク
Dの先端が保持され、ディスクDはマガジンM内のスペ
ースS3内から引き出される。そして第11図の右方向
へ送られる。
【0050】ディスクの引き出しが完了すると、図5に
示すモータM1が再度駆動され、昇降ブロック45が下
降してスイッチSW1がONとなる位置、すなわち図6
に示す原位置(0)まで下降する。これにより未だロー
ラ41と31とで挟持されているディスクDの端部が下
降させられる。上記のディスクDの引き出しが完了した
後、下部ユニットEのモータM3が始動し、ギヤ群を介
して伝達駆動ギヤ128aと128bが反時計方向へ駆
動され、送りギヤ24が時計方向へ駆動されて、移動テ
ーブルAが上部ユニットC内に引き込まれる。そしてデ
ィスクDがクランパ115とターンテーブル106とで
挟まれる。そしてディスクDが回転駆動され、光ピック
アップにより再生が行なわれる。
【0051】(ディスク戻し動作ならびに強制排出動
作)前述のように、ディスク再生ユニットFによって再
生された後のディスクDをマガジンM内に戻す動作で
は、図5に示す昇降ブロック45を昇降させ、挿入排出
ローラ41とこれに圧接された下側従動ローラ31を昇
降させ、図6に示すマガジンM内の所定のディスク収納
スペースS1、S2、S3のいずれかへディスクDを戻
せるように位置調節される。ただし挿入排出ローラ41
と下側従動ローラ31とをいずれかのディスク収納スペ
ースS1、S2、S3に対向させてディスクDを戻す動
作を行ったときに、相互の位置ずれなどにより必ずし
も、ディスクDを所定のディスク収納スペース内に戻せ
ない場合がある。このときには挿入排出ローラ41と下
側従動ローラ31の位置をずらしてディスクDの戻し動
作のリトライを行う。すなわち図6に示す1段選択位置
(1)、2段選択位置(2)、3段選択位置(3)への
各ローラの位置合わせは、図5に示す検知回転体55が
回転する際に検知器56により検出されるパルスの数に
より制御される。例えば原位置(0)から1段選択位置
(1)までの移動は11パルス、1段選択位置(1)か
ら2段選択位置(2)までは7パルスである
【0052】そこで上記の設定されたパルス数により各
ローラ41と31の位置設定を行ってディスクDの戻し
動作を行い、これによりディスクDがマガジンM内に確
実に戻せなかった場合を想定する。図4に示すように、
ディスクDが装填されている状態を検知するために、検
知器91、92、93が設けられているが、例えばディ
スクDの戻し動作では、検知器91の位置からディスク
Dが外れなお検知器92または92と93をディスクD
が遮っている状態である。このような検知により、ディ
スクDがマガジンM内に戻っていないと判断されたとき
には、挿入排出ローラ41を回転させて、ディスクDを
一旦マガジンMから離し、例えばあと1パルスの検知分
だけモータM1を回転させ、ローラ41ならびに31の
位置を昇降させてずらし、再度ディスクDの戻し動作を
行う。例えば所定の位置から上下に1パルスずつずらし
てディスクDの戻し動作のリトライを行いこれによって
もディスクDをマガジンM内に戻せない場合には、その
旨をパネルに表示する。あるいは警告音を発生させるな
どしてユーザに知らせる。
【0053】このときユーザは手動によりディスクの強
制排出を行う。すなわち図4に示す操作体13bに指を
掛け、手動によりロックレバー13を(e)方向と逆の
方向へ移動させ、ロックピン12をマガジンMの底面の
ロック溝1fと1hから外す。これにより、イジェクト
レバー16がスプリング18の力により回動し、移動テ
ーブルAからマガジンMが排出される。すなわちディス
クをマガジンに戻す動作は、移動テーブルAが上部ユニ
ットCから突出している状態で行なわれ、このときには
自動的なマガジンイジェクト動作は行なわれないことに
なっているが、上記の様な場合に、手動により移動テー
ブルAからマガジンを強制排出できるようにしたもので
ある。
【0054】なおマガジンが強制排出されたことは、移
動テーブルA上に設けられた検知スイッチにより判断さ
れる。そしてこの判断がなされたときに、再生ユニット
側にローラ41と31とで挟まれたディスクが残ってい
る場合には、挿入排出ローラ41を駆動して、図1に示
すように、上部ユニットCから突出している状態の移動
テーブルA上に、ディスクを排出し、ユーザがディスク
を手で取出せるようにする。
【0055】図7は上記動作を行うための制御手段の構
造を示し、図8はCDプレーヤユニットをマイクロコン
ピュータなどの制御部によって制御する場合のフローチ
ャートを示している。図7に示すように、制御手段はマ
イクロコンピュータなどの制御部95を主体として構成
されている。制御部95では、図4に示す検知器91、
92、93に基づくディスク検出部97、移動テーブル
Aに設けられた検出スイッチに基づくマガジン検出部9
8ならびに図5に示す検知器56とスイッチSW1に基
づく選択位置制御部99からの情報によって制御プログ
ラムが動作し、各モータ駆動回路96−1、96−2、
96−3が制御され、各モータM1、M2、M3が駆動
される。
【0056】図8に示す制御フローでは、まずマガジン
が強制排出された状態であるかを判断し(ステップS
1)、さらにこのときディスクが残っているかを判断す
る(ステップS2)。そしてステップS3により昇降ブ
ロックを移動させ、ディスクを移動テーブルA上に排出
できる高さとし、ステップS4にてディスクを移動テー
ブルの上に排出する。そしてディスクがユーザに取出さ
れた後、移動テーブルAを上部ユニット内に戻す(ステ
ップS5)。
【0057】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、その要旨の範囲内において様々に変形実施が
可能である。たとえばローラ41と31の位置をパルス
数に応じて変えて、ディスク戻し動作のリトライを行
い、これによってディスクをマガジン内に戻せない場合
に、一旦ディスクをディスク再生ユニットF内にクラン
プし、移動テーブルAを上部ユニットC内に戻し、図5
に示す機構によりマガジンを自動イジェクトし、その後
に、移動テーブルAを突出させ、ディスクのクランプを
解除して挿入排出ローラ41により移動テーブルA上に
ディスクを排出してもよい。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、ディスク
をマガジンに戻せないときに、マガジンとディスクの双
方を取出すことが可能になる。
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】装置全体の構造を示す分解斜視図。
【図2】マガジンをディスク排出側から示す斜視図。
【図3】上部ユニットから移動テーブルが突出した状態
を示す部分斜視図。
【図4】移動テーブルの移動領域を示す平面図。
【図5】図4のV−V断面図。
【図6】マガジンからディスクを引き出す動作を示す側
面図。
【図7】制御手段の構成を示すブロック図。
【図8】制御動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
A 移動テーブル B 選択機構 C 上部ユニット E 下部ユニット F ディスク再生ユニット D ディスク M マガジン 12 ロックピン 13 ロックレバー 13b 操作体 15 イジェクトピン 16 イジェクトレバー 31 下側従動ローラ 41 挿入排出ローラ 45 昇降ブロック 55 検知回転体 56 検知器 95 制御部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを回転させる回転機構ならびに
    ディスクに対向するピックアップを備えたディスク再生
    ユニットと、装置外方へ突出する位置から前記ディスク
    再生ユニットと重なる収納領域との間を移動し且つディ
    スクマガジンを保持する移動テーブルと、移動テーブル
    に設けられてこの移動テーブルに収納されたディスクマ
    ガジンをロックするロック機構と、移動テーブルが前記
    収納領域に移動しているときに前記ロック機構のロック
    状態を解除するイジェクト機構と、前記移動テーブルが
    前記収納領域外へ移動しているときにディスクマガジン
    内のディスクを取出して前記ディスク再生ユニットに装
    填させる取出し装填機構とが設けられているディスク交
    換式プレーヤであって、前記ロック機構には、移動テー
    ブルが装置外方へ突出しているときに装置外方から操作
    可能な位置にあるロック解除用の操作体が設けられてい
    ることを特徴とするディスク交換式プレーヤ。
  2. 【請求項2】 ディスクマガジン内には複数枚のディス
    クが並んで収納され、取出し装填機構には、ディスクマ
    ガジン内から選択されたディスクを挟持できる位置へ昇
    降移動し且つディスクをマガジン内から引き出しまたマ
    ガジン内へ戻す方向へ回転するローラが設けられてお
    り、移動テーブルが装置外方へ突出した状態でディスク
    をディスクマガジン内へ戻すことができず且つ操作体の
    ロック解除操作によりディスクマガジンが強制排出され
    たときに、前記ローラを駆動してディスク再生ユニット
    側にあるディスクを移動テーブル上に排出する動作制御
    が行われる請求項1記載のディスク交換式プレーヤ。
  3. 【請求項3】 取出し装填機構に設けられたローラによ
    りディスクをディスクマガジン内へ戻すとき、この戻し
    動作が完了できない場合、ローラの昇降高さ位置を変え
    て戻し動作を続行させ、これによってもディスクを戻せ
    ないときに操作体による強制的なロック解除動作をすべ
    きと判断する制御部が設けられている請求項1記載のデ
    ィスク交換式プレーヤ。
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