JP3417644B2 - 記録媒体の駆動装置 - Google Patents

記録媒体の駆動装置

Info

Publication number
JP3417644B2
JP3417644B2 JP04977394A JP4977394A JP3417644B2 JP 3417644 B2 JP3417644 B2 JP 3417644B2 JP 04977394 A JP04977394 A JP 04977394A JP 4977394 A JP4977394 A JP 4977394A JP 3417644 B2 JP3417644 B2 JP 3417644B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive
recording medium
ejector
slider
standby
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04977394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07235116A (ja
Inventor
喜一 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpine Electronics Inc filed Critical Alpine Electronics Inc
Priority to JP04977394A priority Critical patent/JP3417644B2/ja
Publication of JPH07235116A publication Critical patent/JPH07235116A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3417644B2 publication Critical patent/JP3417644B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カートリッジに収納さ
れたディスクまたはカートリッジに収納されていないデ
ィスクなどの記録媒体が待機部から駆動ユニット内に移
送されて装填される記録媒体の駆動装置に係り、特に駆
動ユニットから待機部への記録媒体の移送と、待機部か
ら外部への記録媒体の排出を共通のイジェクタにより行
えるようにした記録媒体の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、記録媒体としてカートリッジ
Cに収納されたディスクDが複数装填される記録媒体の
駆動装置(ディスク装置)の内部構造を示す側面図であ
る。この種のディスク装置では、ディスク収納部100
内の複段の待機部内に、それぞれカートリッジCが挿入
されて待機している。駆動ユニット101内には、カー
トリッジC内のディスクDの中心部がクランプされるク
ランプテーブル102、このクランプテーブル102を
駆動するスピンドルモータ103および、ディスクDに
記録されているデータの再生または記録・再生を行うヘ
ッド104が搭載されている。駆動ユニット101は、
支持枠105内にダンパなどの弾性体106により支持
されており、この支持枠105と共に駆動ユニット10
1が図示上下方向へ移動し、駆動ユニット101がディ
スク収納部100内に待機しているいずれかのカートリ
ッジCに対向する。そして、ディスク収納部100内か
ら選択されたカートリッジCが駆動ユニット101内に
導かれ、カートリッジC内のディスクDがクランプテー
ブル102にクランプされて回転駆動される。そしてヘ
ッド104により再生または記録・再生が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図12に示す構造のデ
ィスク装置では、駆動ユニット101内にて再生や記録
・再生が完了したカートリッジCをディスク収納部10
0内の所定の待機位置へ戻すための機構が必要である。
さらにディスク収納部100内に待機しているカートリ
ッジを図12の図示左方向へ排出するための排出機構が
必要である。上記のディスク収納部100にカートリッ
ジを戻すための機構と、ディスク収納部100内のカー
トリッジを排出するための排出機構を別個に設けると、
装置の内部構造が複雑になり、また個々の機構で別々の
駆動源が必要となって装置の大型化を招くことになる。
特に図12に示すように、ディスク収納部100内に複
数のカートリッジCが待機しているものでは、複数のカ
ートリッジCのうちいずれか1個のみをディスク収納部
100の外へ排出したい場合がある。ディスク収納部1
00内に個々のカートリッジCごとに排出機構が設けら
れている場合には、この複数の排出機構のうち、選択さ
れたものだけを動作させなくてはならなくなり、この選
択駆動のための機構が必要となって装置内の構造がさら
に複雑になる。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、共通のイジェクタにより、駆動ユニットから待機
部への記録媒体の移送、および待機部から外部への記録
媒体の排出ができるようにし、しかもひとつのイジェク
タにより、複数の待機部に有る記録媒体を選択して外部
へ排出できるようにした記録媒体の駆動装置を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、待機部と、こ
の待機部から移送された記録媒体を駆動する駆動ユニッ
トとが設けられた記録媒体の駆動装置において、前記待
機部と逆の側であって前記駆動ユニット内への記録媒体
の導入を許容する第1の位置と、駆動ユニット内の記録
媒体を前記待機部内に押し戻す第2の位置と、さらに前
記待機部の外へ記録媒体を排出する第3の位置との間を
移動するイジェクタと、 前記駆動ユニット内で記録媒体
を駆動可能な状態に保持する保持位置と前記保持を解除
する開放位置との間を移動する可動部と、一方向へ移動
するときに前記可動部を前記保持位置に設定し他方向へ
移動するときに前記可動部を開放位置に設定するスライ
ダと、が設けられており、 前記イジェクタが前記第1の
位置にあるときに、前記一方向へ移動した前記スライダ
によって前記イジェクトが拘束され、前記スライダが他
方向へ移動するときにイジェクタに対する前記拘束が解
除されることを特徴とするものである。
【0006】また、前記駆動ユニットが筐体内で弾性支
持されて、前記イジェクタと前記スライダが前記駆動ユ
ニットに搭載され、前記イジェクタと前記スライダを駆
動する駆動部材が筐体側に設けられており、前記駆動部
材には、前記イジェクタおよび前記スライダを駆動する
駆動部と、前記イジェクタが第1の位置にあり前記スラ
イダが前記一方向へ移動しているときに、前記イジェク
タおよび前記スライダに対する拘束を解除する逃げ部が
設けられているものである。
【0007】また、前記駆動部材の動作によって、先に
前記イジェクタが第2の位置から第1の位置へ移動させ
られ、その後に前記駆動部材の動作によって前記スライ
ダが前記一方向へ向けて駆動されるものであることが好
ましい。
【0008】さらに、記録媒体が待機する待機部が複数
設けられ、駆動ユニットがいずれかの待機部に対向する
位置へ移動できるようになっている場合に、前記イジェ
クタを駆動ユニットと共に移動させ、いずれかの待機部
に有る記録媒体を排出できる位置へ至るようにすること
が可能である。
【0009】
【作用】上記手段では、イジェクタが第1の位置から第
2の位置へ移動させることにより、駆動ユニット内の記
録媒体を待機部に戻すことができる。さらにイジェクタ
を前記第2の位置から第3の位置まで移動させると、待
機部内の記録媒体がイジェクタに押されて待機部の外へ
排出される。したがってイジェクタの移動量を制御する
だけで、待機部への記録媒体の戻し動作と、待機部から
の排出動作が可能になる。そのため、待機部へ記録媒体
を戻すための機構と、待機部から記録媒体を排出する排
出機構とを別個に設ける必要がなくなり、装置内の構造
の簡略化と、装置の小型化を実現できるようになる。
【0010】また、イジェクタを駆動部材に形成された
カム部により駆動する場合には、この駆動部材の移動距
離を制御するだけで、イジェクタを前記第1の位置から
第2の位置、さらに第3の位置へ移動させることが可能
になり、イジェクタの移動量の制御が簡単になる。
【0011】また、同じ駆動部材により、イジェクタの
駆動とともに、駆動ユニットにて記録媒体の保持と開放
を行う可動部の駆動を行うようにすれば、駆動ユニット
にて保持が解除された記録媒体をその直後に直ちに待機
部へ移動させることができる。よって、記録媒体の保持
解除と待機部への戻し動作のタイミングを同期させるこ
とができ、両動作のタイミングが狂うことがなく常に正
確な動作が実現でき、また一連の動作を短時間にて行え
るようになる。
【0012】また複数の待機部に対し駆動ユニットが移
動して選択動作を行うものである場合に、イジェクタが
駆動ユニットに搭載されていれば、この駆動ユニットを
いずれかの待機位置へ対向させ、この位置でイジェクタ
を第3の位置へ移動させることにより、ひとつのイジェ
クタにより複数の待機部に待機しているカートリッジを
選択して排出させることが可能である。すなわち、駆動
ユニットの移動だけで、待機部から排出させたい記録媒
体の選択が可能になり、待機部から記録媒体を排出させ
るための選択機構を別個に設ける必要がなくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明による記録媒体の駆動装置の一例とし
て、車載用のディスク駆動装置の機構部分を示す斜視
図、図2と図3はその機構部分の一部を示す分解斜視
図、図4ないし図7は動作別の平面図、図8と図9は動
作別の側面断面図、図10は図4におけるX−X線の部
分断面図、図11は図4におけるXI−XI線の部分断
面図である。図1に示すように、筐体1の内部は、ディ
スク収納部Aと、演奏部移動領域Bとなっている。図8
に示すように、筐体1の前方にはノーズ部2が取り付け
られる。このノーズ部2には前記ディスク収納部Aに連
通する挿入口2aが開口している。ノーズ部2の前面に
は下端を支点として前方へ回動できるカバー2bが設け
られている。図8にて実線で示すように、カバー2bが
前方に回動すると、挿入口2aが露出し、カバー2bが
鎖線で示す状態に回動すると、挿入口2aが閉鎖され
る。筐体1は、自動車の室内のフロントパネルの1ディ
ン(DIN)サイズの収納部に埋設され、ノーズ部2が
フロントパネル表面に現れる。
【0014】この実施例で使用される記録媒体としての
ディスクDはいわゆるミニディスクなどであり、カート
リッジCに収納された状態で、前記挿入口2aからディ
スク収納部Aへ手で挿入される。ディスク収納部Aで
は、筐体1に固定された一対の保持枠3,3が対向して
設けられ、それぞれの保持枠3,3の対向面に保持リブ
3a,3a,…が設けられ、上下がそれぞれ保持リブ3
a,3aにより区分された4段のディスク待機部E1,
E2,E3,E4が形成されている。図8に実線で示す
ように、カバー2bが前方に開放された状態で、カート
リッジCは各ディスク待機部E1,E2,E3,E4内
に挿入される。
【0015】演奏部移動領域B内には演奏部Fが設けら
れている。この演奏部Fは、図2に示すように下部支持
枠5と上部支持枠6を有している。両支持枠5と6は固
定ねじ7,7,…により互いに固定されて、箱状の枠体
となっており、この下部支持枠5と上部支持枠6とが組
み合わされたものが支持部となっている。両支持枠5と
6とが組み合わされた枠状の支持部は、筐体1内におい
て上下に選択移動できるようになっている。すなわち、
下部支持枠5の両側面には支持軸8,8,…が固定され
ており、この支持軸8,8,…が、筐体1の両側面にて
垂直方向に直線的に形成されたガイド穴1a,1a、…
内に挿入されている。筐体1の両側面の外側には駆動レ
バー10,10が設けられている。図1では一方の駆動
レバー10のみを示している。駆動レバー10には水平
方向に延びる摺動穴10c,10cが形成され、筐体1
の側面に固定されたガイド軸11,11にこの摺動穴1
0c,10cが挿通されて、駆動レバー10は(イ)−
(ロ)方向へ摺動自在に支持されている。筐体1内の底
部にはモータ(図示せず)が設けられ、このモータの動
力が減速歯車12,13を経てピニオン歯車14に伝達
される。前記駆動レバー10の下縁にはラック10bが
形成されて上記ピニオン歯車14と噛合っている。モー
タの動力によりピニオン歯車14が減速回転することに
より、駆動レバー10が(イ)−(ロ)方向へ駆動され
る。
【0016】駆動レバー10には、第1の組の一対の駆
動穴10a,10aが傾斜して設けられ、この駆動穴1
0a,10a内に前記支持軸8,8が挿通されている。
その結果、駆動レバー10の(イ)−(ロ)方向への移
動力により、演奏部Fすなわち支持枠5および6とで構
成された支持部と、その内部に収納された機構(駆動ユ
ニットH)が一緒に筐体1内にて上下に移動する。図1
では駆動レバー10が(イ)方向の端部に移動してお
り、演奏部Fが最上部に位置している。図1の状態から
駆動レバー10が(ロ)方向へ移動すると、演奏部Fが
下降する。図2は演奏部Fの下部支持枠5と上部支持枠
6を示しているが、この両支持枠5と6とから成る支持
部内に、図3に示す駆動ユニットHが支持されている。
駆動ユニットHは、上部シャーシ21と下部シャーシ2
2とを有している。図3に示すように、上部シャーシ2
1の下面両側には、底部ガイド板21a,21aと、側
部ガイド板21b,21bとが取付けられ、上部シャー
シ21の端部にはガイド片21c,21cが形成されて
いる。上部シャーシ21の下面には、上部シャーシ21
と側部ガイド板21b,21bと底部ガイド板21a,
21aとで囲まれて、カートリッジCの両側部を駆動ユ
ニットH内に導いて保持する保持ガイド通路21d,2
1dが形成されている。
【0017】上部シャーシ21の図示右側端部の両側面
には支持軸23,23が設けられ、下部シャーシ22の
図示右端に形成された支持穴22a,22aがこの支持
軸23,23に回動自在に支持されている。この実施例
では、下部シャーシ22が、支持軸23,23を支点と
して図8に示す保持位置と、図9に示す開放位置との間
を(チ)−(リ)方向へ回動移動する可動部となってい
る。上部シャーシ21の両側部はエアーダンパまたはオ
イルダンパなどの弾性体24に支持されている。あるい
は弾性体24はコイルスプリングにて形成され、または
ダンパーとコイルスプリングとの組み合せにて構成され
る。この弾性体24は、図2に示す下部支持枠5の両側
面の内側(*1で示す部分)に固定されている。すなわ
ち、筐体1内を上下に移動する下部支持枠5と上部支持
枠6の内部に、駆動ユニットHは弾性体24により可動
状態に弾性支持されている。なお、下部支持枠5と上部
支持枠6内には、上下シャーシ21と22が開放状態
(図9の状態)となったときにのみ上部シャーシ21を
ロックするロック機構(図示せず)が設けられている。
このロック機構は、図9の開放状態の駆動ユニットH内
にカートリッジCが挿入されやすいように設けられてい
るものである。
【0018】下部シャーシ22のほぼ中心部には、カー
トリッジC内のディスクDの中央部を磁気吸着してクラ
ンプするクランプテーブル25が設けられ、図10に示
すように、下部シャーシ22の下面には、クランプテー
ブル25を回転駆動するスピンドルモータMsが固定さ
れている。また下部シャーシ22には再生用または記録
・再生用のヘッド26が支持されている。図3に示すよ
うに、上部シャーシ21の上面には、第1の被駆動部材
となる駆動スライダ31が設けられている。この駆動ス
ライダ31には摺動穴31a,31a,…が形成され、
この摺動穴31a,31a,…が、上部シャーシ21の
上面に固定されたガイド軸32,32,…に挿通され、
駆動スライダ31は、上部シャーシ21に対して(ニ)
−(ホ)方向へ摺動できるように支持されている。
【0019】駆動スライダ31の折曲片31bにはクラ
ンク穴31cが形成されており、このクランク穴31c
内に、下部シャーシ22に固定された軸33が挿通され
ている。駆動スライダ31が(ニ)方向へ移動すると、
軸33がクランク穴31cの上段側端部(へ)に導か
れ、下部シャーシ22は支持軸23を支点として、
(チ)方向へ回動し、図8に示すように保持ガイド通路
21d,21d内に導かれたカートリッジCを保持でき
る状態となる。また駆動スライダ31が(ホ)方向へ移
動すると、軸33がクランク穴31cの下段側端部
(ト)へ導かれ、下部シャーシ22が(リ)方向へ回動
し、図9に示すように、保持ガイド通路21d,21d
内に導かれているカートリッジCを開放できる状態とな
る。上部シャーシ21の側部にはピン37が固定され、
駆動スライダ31の側部にはフック片31dが一体に形
成され、ピン37とフック片31dとの間に付勢部材ま
たはばね部材として引っ張りスプリング34が掛けられ
ている。このスプリング34の引っ張り力により、駆動
スライダ31は(ニ)方向へ付勢されている。駆動スラ
イダ31が(ニ)方向へ引かれて付勢されていることに
より、前記クランク穴31cにより、下部シャーシ22
は(チ)方向へ付勢され、図8に示すようにカートリッ
ジCを保持する状態で安定できるようになっている。
【0020】ただし、下部シャーシ22にはクランプテ
ーブル25、スピンドルモータMsおよびヘッド26な
どが搭載されて、ある程度重いものとなっている。よっ
てクランク穴31cにより、下部シャーシ22に設けら
れた軸33を引き上げ、下部シャーシ22を図8で示す
姿勢で安定させるためには、スプリング34の引っ張り
力をかなり強いものにしなければならない。ところが、
スプリング34の引っ張り力をあまり強くすると、駆動
スライダ31を(ホ)方向へ駆動して、下部シャーシ2
2を(リ)方向へ回動させようとするときに、駆動力に
対する負荷が過大になる。
【0021】そこで図3に示す実施例では、上部シャー
シ21に固定された支持軸23にトーションスプリング
による補助ばね部材35が取付けられている。この補助
ばね部材35の一方の腕35aは上部シャーシ21の下
面に掛止され、他方の腕35bが(チ)方向への弾性力
を発揮できるようになっている。この腕35bが下部シ
ャーシ22の掛止孔22bに掛止され、これにより補助
ばね部材35は下部シャーシ22を(チ)方向へ付勢し
ている。なお、補助ばね部材は、下部シャーシ22と上
部シャーシ21との間を連結する引っ張りコイルスプリ
ングなどであってもよい。補助ばね部材35が下部シャ
ーシ22を(チ)方向へ付勢していることにより、前記
駆動スライダ31を付勢している引っ張りスプリング3
4の引っ張り力を過大にしなくても、下部シャーシ22
は(チ)方向へ充分な弾性力により回動付勢されて、図
8に示す姿勢に安定できるようになる。引っ張りスプリ
ング34の引っ張り力が過大でないため、駆動スライダ
31をスプリング34の引っ張り力に対抗して(ホ)方
向へ駆動するときの駆動力が小さくて済むことになる。
【0022】駆動スライダ31をスプリング34の付勢
力に対抗させて(ホ)方向へ駆動するため、第1の被駆
動部材である駆動スライダ31の上面に、第1のフォロ
ワーピン36が固設されている。上部シャーシ21の下
面には、第2の被駆動部材である回動アーム41が設け
られている。回動アーム41の一端は、上部シャーシ2
1に固定された支持軸42に回動自在に支持されてい
る。回動アーム41の先端下面には、カートリッジCを
排出するときの押圧部となるイジェクタとして機能する
イジェクトローラ43が自転自在に設けられている。ま
た、回動アーム41の中間部分の上面には第2のフォロ
ワーピン44が固定され、このフォロワーピン44は、
上部シャーシ21に形成された円弧穴21eから上方へ
突出している。円弧穴21eは、支持軸42を中心とし
た同一円弧軌跡にて形成されているものである。
【0023】さらに上記第2のフォロワーピン44は、
駆動スライダ31に形成された穴31e内を通過して上
方へ突出している。穴31eの後端側には保持部として
の保持穴31fが形成されている。図4に示すように、
回動アーム41が時計方向へ最も回動した状態で、しか
も駆動スライダ31が(ニ)方向へ移動しているとき、
すなわちカートリッジC内のディスクを再生、または記
録・再生できる状態のときには、前記保持穴31fによ
りフォロワーピン44が拘束され、回動アーム41が勝
手に反時計方向へ回動しないようになっている。なお、
回動アーム41を弱いばね部材により時計方向へ付勢し
ておけば、上記保持穴31fによりフォロワーピン44
を拘束しなくても、時計方向へ回動した状態の回動アー
ム41が勝手に動くのを防止できる。
【0024】図2に示すように、上部支持枠6の下面に
は、回転体45が設けられている。この回転体45が支
持枠5と6とによる支持部側に設けられた駆動部材とな
り、前記各フォロワーピン36と44が、回転体45に
より駆動される駆動ユニットH側の被駆動部材となる。
回転体45はその中心部が、上部支持枠6の下面に固定
された軸46により回動自在に支持されている。上部支
持枠6には、軸46を中心とした一定半径r1(図2参
照)の軌跡のガイド穴6aが形成され、回転体45の上
面に固定された検知ピン49がガイド穴6a内に挿入さ
れている。図4などに示すように、ガイド穴6aの開口
幅寸法は小さく、検知ピン49の直径よりもわずかに広
いものとなっている。
【0025】上部支持枠6には、開口幅寸法(b)(図
2参照)が充分に広い直線長穴状の第1の逃げ部6b
と、幅寸法(b)が充分に広い円弧穴状の第2の逃げ部
6cが形成されている。図4に示すように、第2の逃げ
部6cは回動アーム41の回転中心となる支持軸42を
中心とした一定半径r2の円弧穴である。第1と第2の
逃げ部6bと6cの開口幅寸法(b)は、前記第1のフ
ォロワーピン36および第2のフォロワーピン44の直
径寸法よりも充分に広いものとなっている。回転体45
の外周には歯45aが形成されている。図4に示すよう
に、下部支持枠5内には動力源としてモータMaが搭載
されている。このモータMaの出力軸にはウオーム歯車
47が固定されている。下部支持枠5内には減速歯車列
48が設けられ、その終段の出力歯車48aが回転体4
5の歯45aと噛合っている。これらの歯車により動力
源であるモータMaの回転力が減速されて伝達され、回
転体45は時計方向ならびに反時計方向に回転駆動され
るようになっている。
【0026】支持部側の駆動部材としての回転体45に
は、第1の駆動部51と、第2の駆動部52が形成され
ている。各駆動部51と52は回転体45を上下に貫通
するカム穴すなわちカム部である。ただしこれらが有底
の溝によるカム部であってもよい。一方のカム部である
第1の駆動部51は、充分に広い開口面積の開放部51
aと、回転体45の回転中心方向へ近づく駆動拘束部5
1bと、回転体45の回転中心である軸46に対して一
定半径にて円弧状に延びる逃げ部51cとが連続して形
成されている。他方のカム部である第2の駆動部52
は、充分に広い開口面積の開放部52aと、回転体45
の回転中心である軸46に対し一定半径r3(図2参
照)にて延びる逃げ部52bと、回転中心から外側へ向
かう駆動拘束部52cとが連続して形成されている。前
記駆動ユニットHの駆動スライダ31(第1の被駆動部
材)から延びる第1のフォロワーピン36は、図2に*
2で示すように、回転体45の第1の駆動部51内を通
過し、上部支持枠6の第1の逃げ部6b内に延びてい
る。また回動アーム41(第2の被駆動部材)から延び
る第2のフォロワーピン44は、*3で示すように、駆
動スライダ31の穴31e内を通過し、さらに回転体4
5の第2の駆動部52内を通過し、上部支持枠6の第2
の逃げ部6c内に延びている。
【0027】図4に示す平面図において、回転体45の
回転中心となる軸46に対し、回動アーム41の回転中
心となる支持軸42は、第2の逃げ部6cの方向へδだ
け位置ずれして配置されている。そして、前述のよう
に、上部支持枠6においては、第2の逃げ部6cとなる
円弧状の長穴は、回動アーム41の回動中心となる支持
軸42に対し半径r2の円弧軌跡にて形成されている。
また、図2に示されるように回転体45に形成された第
2の駆動部52の逃げ部52bは回転体45の回転中心
となる支持軸46に対し一定の半径r3の円弧軌跡に形
成されている。そのため、図4の状態から回転体45が
反時計方向へ回転していくと、図5、図6、図7に示す
ように、第2の駆動部52の逃げ部52bが逃げ部6c
から回転中心側へ外れていき、逃げ部6cの下では、第
2の駆動部52の駆動拘束部52cのみが移動していく
ようになる。
【0028】また、図1に示すように、上部支持枠6の
上面には前記検知ピン49の移動位置を検知する検知ス
イッチS1,S2,S3,S4が設けられている。図1
に示すように、前記ディスク収納部Aの一方の保持枠3
の外側と筐体1の側面との間には、押し込みユニットG
が設けられている。図11に示すように、筐体1の底板
と天井板との間には、ガイド軸15が設けられており、
このガイド軸15に昇降ベース16が支持されている。
図1に示すように、筐体1の側面には垂直方向に延びる
ガイド穴1bが形成され、上記昇降ベース16から突出
する摺動軸17がガイド穴1bに挿通されている。すな
わち昇降ベース16はガイド軸15とガイド穴1bによ
り筐体1内を上下方向へ移動できるように支持されてい
る。前記駆動レバー10には第2の駆動穴10dが傾斜
して延びており、駆動レバー10の(イ)−(ロ)方向
への移動力により、押し込みユニットGの昇降ベース1
6が昇降駆動されるようになっている。
【0029】前記演奏部Fを駆動するための第1の組の
駆動穴10a,10aと、押し込みユニットGを駆動す
るための第2の駆動穴10dは同じ傾斜角度であり、そ
の結果、駆動レバー10の(イ)−(ロ)方向への移動
力により、演奏部Fと押し込みユニットGは同期して昇
降動作(選択移動)する。そして駆動レバー10が所定
位置で停止したときに、演奏部Fと押し込みユニットG
とが、同じディスク待機部(E1ないしE4のいずれ
か)に対応する選択位置で停止するようになっている。
図11に示すように、前記ガイド軸15に沿って筐体1
内を昇降移動する昇降ベース16は断面がコの字形状で
あり、その外側にはスライダ62が取付けられている。
図4に示すように、昇降ベース16には軸61が固定さ
れ、スライダ62には長穴62aが形成されて、長穴6
2aは軸61に挿通されている。また、スライダ62に
は、昇降ベース16に固定された摺動軸17に対して摺
動する長穴(図示せず)も設けられている。その結果、
スライダ62は、昇降ベース16に対し(ヌ)−(ル)
方向へ摺動自在となっている。
【0030】図11に示すように、昇降ベース16内に
は、モータMbが保持されている。また昇降ベース16
内には減速歯車群63が設けられ、その終段のピニオン
歯車64が、スライダ62に形成されたラック62bと
噛合っている。モータMbの駆動力により、スライダ6
2は(ヌ)−(ル)方向へ駆動される。前記ガイド軸1
5には、アーム状の押し込み部材65が回動自在で且つ
軸方向へ摺動自在に設けられている。押し込み部材65
は湾曲形状の腕部を有しており、その先部が押圧部65
aとなっている。押し込み部材65の基部には駆動腕6
5bが設けられ、この駆動腕65bは昇降ベース16と
スライダ62との間に挟まれている。よって押し込み部
材65が図6に示すようにディスク収納部Aの保持枠3
の外側へ外れる位置に回動した状態において、昇降ベー
ス16がガイド軸15に沿って昇降すると、押し込み部
材65もガイド軸15を摺動して一緒に昇降する。
【0031】押し込み部材65の駆動腕65bにはピン
66が固定され、これがスライダ62の駆動長穴62c
内に挿入されている。モータMbの動力により、スライ
ダ62が(ル)方向へ駆動されると、駆動長穴62cか
ら前記ピン66に回動力が与えられ、押し込み部材65
がガイド軸15を中心として時計方向へ駆動される。こ
のとき、押し込み部材65の先端の押圧部65aは、前
記保持枠3の保持リブ3aと3aの間に開口するスリッ
ト3bのいずれかを通過してディスク待機部E1ないし
E4のいずれかの内部に入り込む。
【0032】次に上記ディスク装置の動作について説明
する。 (ディスク選択動作)このディスク装置は、複数のディ
スク待機部E1ないしE4にそれぞれカートリッジCが
挿入されて待機している。よって、演奏部Fと押し込み
ユニットGは、いずれかのディスク待機部を選択する位
置へ移動するようになっている。この選択移動動作で
は、筐体1内に設けられたモータにより減速歯車12,
13を駆動し、ピニオン歯車14とラック10bの噛合
いにより、駆動レバー10を(イ)または(ロ)方向へ
移動させる。この移動により、第1の組の駆動穴10
a,10aから支持軸8,8に移動力が与えられ、演奏
部Fの下部支持枠5と上部支持枠6が昇降移動(選択移
動)させられる。そして、支持枠5と6内に支持されて
いる駆動ユニットHの上部シャーシ21の保持ガイド通
路21d,21dがいずれかのディスク待機部に対向し
た位置でモータを停止させる。上記の選択動作におい
て、駆動レバー10が(イ)−(ロ)方向へ移動する
と、この駆動レバー10に形成された第2の駆動穴10
dにより摺動軸17に移動力が与えられ、図11に示す
押し込みユニットGの昇降ベース16が同期して昇降さ
せられる。駆動ユニットHの前記保持ガイド通路21
d,21dがいずれかのディスク待機部に停止したと
き、押し込みユニットGの押し込み部材65が同じディ
スク待機部に対応する保持枠3のスリット3bの外方に
対向する。
【0033】(演奏部F内での動作)図8は、駆動ユニ
ットHの可動部である下部シャーシ22が上部シャーシ
21に対し(チ)方向へ回動した保持位置にあるが、図
4はそのときの回転体45の回動位置を示している。図
4では、回転体45が時計方向へ最も回動した状態であ
り、回転体45に固定された検知ピン49は、上部支持
枠6に形成されたガイド穴6aの最も端の位置にある。
このとき、図1に示す上部支持枠6に固定された検知ス
イッチS1の検知出力がONである。
【0034】図4の状態では、駆動ユニットHの駆動ス
ライダ31に固定された第1のフォロワーピン36が、
回転体45の第1の駆動部51の開放部51a内に位置
している。開放部51aは広い開口面積の丸穴であり、
第1のフォロワーピン36はこの開放部51a内におい
て拘束されることなく自由に動けるようになっている。
またこの第1のフォロワーピン36は、上部支持枠6に
形成された第1の逃げ部6b内に挿入されている。第1
の逃げ部6bの開口幅寸法(b)もフォロワーピン36
の直径に対して充分に大きく形成されている。よって、
回転体45の開放部51aと上部支持枠6の第1の逃げ
部6b内に挿入されているフォロワーピン36は、上部
支持枠側に対して拘束されず少なくとの前記開口幅寸法
(b)内において自由状態である(図10参照)。
【0035】図4のとき、駆動スライダ31はスプリン
グ34の引っ張り力により(ニ)方向へ移動しており、
軸33は駆動スライダ31のクランク穴31cの上段側
端部(へ)に位置している。よって下部シャーシ22
は、図8に示すように、支持軸23を支点として(チ)
方向へ回動させられている。なお、下部シャーシ22
は、支持軸23に設けられた補助ばね部材35の付勢力
によっても(チ)方向へ付勢されている。すなわち下部
シャーシ22は、スプリング34と補助ばね部材35の
双方の付勢力により図8に示す保持位置に回動させられ
ている。また、回動アーム41に固定された第2のフォ
ロワーピン44は、回転体45の第2の駆動部52の開
放部52a内を通過して上部支持枠6の第2の逃げ部6
c内に突出している。開放部52aは充分な開口面積の
丸穴であり、第2の逃げ部6cはフォロワーピン44の
直径よりも充分に広い開口幅寸法(b)となっている。
よって図4の状態では、第2のフォロワーピン44も上
部支持枠6側から拘束を受けないようになっている(図
10参照)。このとき、回動アーム41は時計方向へ回
動しており、その先端のイジェクトローラ43は、駆動
ユニットHの最も奥側の第1の位置(待機位置)に停止
している。また、図4に示すように、(ニ)方向へ移動
した駆動スライダ31の保持穴31fが、第2のフォロ
ワーピン44を拘束しており、回動アーム41は第1の
位置から自由に動けないようになっている。
【0036】このように、下部シャーシ22が上部シャ
ーシ21に対して閉じ状態(図8の状態)となっている
とき、駆動ユニットH側の被駆動部材であるフォロワー
ピン36と44は、上部支持枠6およびこれに取り付け
られた駆動部材としての回転体45に対して少なくとも
前記開口幅寸法(b)分だけ自由に動ける状態である
(図10参照)。よって駆動ユニットHは、下部支持枠
5と上部支持枠6とから成る支持部に対し、弾性体24
により弾性支持可能な状態となっている。すなわち上部
支持枠6およびこれに取り付けられた駆動部材である回
転体45から、駆動ユニットHでの被駆動部材となる各
フォロワーピン36と44とに対する動力伝達経路にお
いて、図4の状態のときにのみ、開放部51a,52a
と、各逃げ部6bと6cの開口により、拘束力が解除さ
れるようになって、支持枠5と6に対し駆動ユニットH
が弾性体24により完全に弾性支持された状態となる。
【0037】図4と図8の状態で、上部シャーシ21の
保持ガイド通路21d,21d内にカートリッジCが挿
入されていると、下部シャーシ22に設けられたクラン
プテーブル25がカートリッジCの下面の穴内に入り、
ディスクDの中央部がクランプテーブル25にクランプ
されている。このクランプテーブル25によりディスク
を駆動することにより、ヘッド26による再生動作ある
いは記録・再生動作が可能になる。前述のように駆動ユ
ニットH側のフォロワーピン36および44が上部支持
枠6および回転体45の駆動部51,52(カム部)か
ら拘束を受けず、駆動ユニットHが弾性体24により弾
性支持された状態であるため、車体振動が筐体1に作用
しても、再生動作や記録・再生動作に悪影響を与えるこ
とがない。
【0038】図4の状態からモータMaの動力により回
転体45が反時計方向へ回動させられ、検知ピン49の
移動が検知スイッチS2に検出されてスイッチON状態
となったときにモータMaが停止させられる。このとき
の回転体45の回動角度は図5に示す通りである。回転
体45が図4から図5の角度まで回動する間、第1のフ
ォロワーピン36は、回転体45の第1の駆動部51の
駆動拘束部51bにより回転中心に近い方向へ引き込ま
れ、駆動スライダ31は、スプリング34の引っ張り力
に対向して(ホ)方向へ駆動される。その結果、軸33
は駆動スライダ31に形成されたクランク穴31cの下
段側端部(ト)に導かれ、下部シャーシ22は、補助ば
ね部材35の付勢力にも対抗して、支持軸23を支点と
して(リ)方向へ回動させられ開放位置となる。
【0039】回転体45が図5の位置に回動したとき、
図9に示すように、下部シャーシ22に設けられたクラ
ンプテーブル25が、上部シャーシ21の保持ガイド通
路21dの領域から下側へ外れる。保持ガイド通路21
dにカートリッジCが保持されている場合には、図5と
図9に示す状態で、クランプテーブル25が、カートリ
ッジC内から下方へ抜け出で、カートリッジCの保持が
解除される。なお、カートリッジCが保持されていない
場合には、図9の状態で、保持ガイド通路21d,21
d内にカートリッジCを受け入れることが可能な状態と
なる。また、図4から図5の状態に至る間、回転体45
の第2の駆動部52の円弧状の逃げ部52bが第2のフ
ォロワーピン44の位置を反時計方向へ移動することに
なり、このときの回転体45の回転力はフォロワーピン
44に与えられず、図5と図9の状態では、回動アーム
41のイジェクトローラ43が、駆動ユニットHの奥側
の第1の位置(待機位置)に停止したままである。
【0040】以上のように、回転体45が図4の位置で
は、下部シャーシ22が(チ)方向へ回動して図8に示
す保持位置であり、回転体45が図5の位置まで回動す
ると、下部シャーシ22が(リ)方向へ回動し、下部シ
ャーシ22は図9に示す開放位置となる。回動アーム4
1をさらに動作させる場合には、図5の状態からさらに
回転体45を反時計方向へ回転させることになる。回転
体45が図5の状態から反時計方向に回動して図6の状
態さらに図7の状態に至る間、第1のフォロワーピン3
6に対しては、第1の駆動部51の円弧状の逃げ部51
cが摺動する。よって、駆動スライダ31は(ホ)方向
へ移動したまま動かない。よって下部シャーシ22は
(リ)方向へ回動した開放位置のままである。
【0041】一方、第5図の状態で、回転体45の第2
の駆動部52の駆動拘束部52cが第2のフォロワーピ
ン44の位置まで来ている。ここで、回転体45の回転
中心と回動アーム41の回動中心は、図4にてδで示す
分だけ位置ずれしている。また第2の逃げ部6cは、回
動アーム41の回転中心である支持軸42を中心とする
半径r2の軌跡にて形成され、第2の駆動部52の逃げ
部52bは回転体45の回転中心となる軸46に対して
一定の半径r3にて形成されている。そのため、回転体
45が図5の位置からさらに反時計方向へ回動する際
に、回転体45の第2の駆動部52の逃げ部52bは上
部支持枠6の第2の逃げ部6cから内側へ外れるように
移動していく。そのため、それ以後の回転体45の反時
計方向への回動動作では、図5から図6および図7に示
すように、第2の駆動部52の駆動拘束部52cのみが
第2の逃げ部6c内に現れ、第2のフォロワーピン44
は、この駆動拘束部52cに拘束されて反時計方向へ駆
動される。
【0042】回転体45に設けられた検知ピン49によ
り、図1に示す検知スイッチS3がON出力となったと
きにモータMaを停止させると、回転体45の回転姿勢
は、図6に示す状態となる。この間に、回動アーム41
は第2の位置まで回動し、イジェクトローラ43は第2
の位置(排出位置)へ至る。回動アーム41が図6に示
す第2の位置へ移動する間、前述のように駆動スライダ
31は(ホ)方向へ移動したままであり、下部シャーシ
22は上部シャーシ21から離れた開放位置に回動して
いる。よって上部シャーシ21の保持ガイド通路21
d,21d内にカートリッジCが挿入されている場合に
は、回動アーム41の先端のイジェクトローラ43によ
りカートリッジCの後端が押され、カートリッジCはい
ずれかのディスク待機部(図9では最上段のディスク待
機部E4)内に戻される。カートリッジCをディスク待
機部へ戻す動作では、回動アーム41が図6の第2の位
置にて停止させられ、それ以上回動アーム41は反時計
方向へ回動されない。そしてカートリッジCがディスク
待機部内に戻された後、回転体45が時計方向へ回動駆
動され、回動アーム41は時計方向へ回動して、イジェ
クトローラ43は図5の第1の位置(待機位置)へ復帰
させされる。
【0043】次に、いずれかのディスク待機部に位置し
ているカートリッジCをノーズ部2の挿入口2aから排
出しようとする場合には、図6の状態から回転体45を
さらに反時計方向へ回動させ、図7に示す回動位置とす
る。このとき図1に示す検知スイッチS4が検知ピン4
9によりON出力に切換えられる。このとき、回動アー
ム41の先端のイジェクトローラ43は、いずれかのデ
ィスク待機部内へ移動して第3の位置(図7の位置)に
至り、ディスク待機部内のカートリッジCはこのイジェ
クトローラ43に押されて挿入口2aから前方へ排出さ
れる。すなわち、図5の状態から回転体45が反時計方
向へ回動すると、図9に示すように下部シャーシ22が
開放位置へ回動したままの状態で、回動アーム41のみ
が回動する。回動アーム41を図6の位置まで回動する
ことにより、駆動ユニットH内のカートリッジCがディ
スク待機部内に戻され、また図7の位置まで回動させる
と、ディスク待機部内のカートリッジが挿入口2aから
排出させられる。
【0044】(押し込みユニットGの動作)前述のよう
に、駆動レバー10の移動によって演奏部Fが昇降駆動
され、駆動ユニットHの上部シャーシ21の保持ガイド
通路21d,21dがディスク待機部E1ないしE4の
いずれかに対向した位置に停止すると、押し込みユニッ
トGの押し込み部材65が、同じディスク待機部の側方
に形成されている保持枠3のスリット3bの外側に対向
する。なお、挿入口2aからディスク収納部Aの各ディ
スク待機部E1ないしE4へのカートリッジCの挿入
は、押し込み部材65がディスク待機部の外側に出てい
るときに行われる。
【0045】演奏部Fと押し込みユニットGが、選択さ
れたいずれかのディスク待機部に対向した状態で、押し
込みユニットGの昇降ベース16に搭載されたモータM
bにより、減速歯車群63が駆動されると、ピニオン歯
車64とラック62bの噛合いにより、スライダ62が
駆動される。スライダ62の移動方向が(ル)方向であ
ると、駆動長穴62cとピン66との動力変換により、
押し込み部材65が時計方向へ駆動され、押し込み部材
65が保持枠3のスリット3b内を通過してディスク待
機部E1ないしE4のいずれかの内部に入り込む(図5
の鎖線状態)。そして、ディスク待機部内に位置してい
るカートリッジCの後端は、押圧部65aにて押され、
カートリッジCが駆動ユニットHの上部シャーシ21の
保持ガイド通路21d,21d内に移送される。その後
に、押し込みユニットGのスライダ62が(ヌ)方向へ
駆動され、押し込み部材65が反時計方向へ回動し、こ
れと同期して演奏部Fで回転体45が時計方向へ回動し
て図4の状態となり、駆動ユニットHの下部シャーシ2
2が図8に示す保持位置へ回動し、保持ガイド通路21
d,21d内に移送されたカートリッジCが保持状態と
なり、クランプテーブル25によりディスクDの中心部
がクランプされる。
【0046】ディスク待機部内のカートリッジCが駆動
ユニットH内に移送され、駆動ユニットH内で保持され
た後、押し込み部材65は反時計方向へ回動させられ、
図4の位置にて停止させられる。これにより、カートリ
ッジCが駆動ユニットH側へ移送された空となった状態
のディスク待機部内に押し込み部材65が介在する状態
となって、挿入口2aから新たなカートリッジCが空の
ディスク待機部に挿入されるのが防止できるようにな
る。カートリッジCが駆動ユニットHへ移送されたとき
に空になったディスク待機部は、いずれ再生などが完了
したカートリッジCが戻されてくる領域であるため、押
し込み部材65をそのディスク待機部内の途中で停止さ
せておくことにより、ディスク待機部内に重複してカー
トリッジCが挿入されるのが防止できることになる。
【0047】また、カートリッジC内のディスクの再生
などが完了すると、前述のように、駆動ユニットHの下
部シャーシ22が図9に示す開放状態となり、回動アー
ム41が図6の第2の位置まで回動し、イジェクトロー
ラ43により駆動ユニットHから基のディスク待機部内
にカートリッジCが押し戻される。このときには、スラ
イダ62が(ヌ)方向へ移動させられ、押し込み部材6
5が保持枠3の外側へ回動し、ディスク待機部へのカー
トリッジCの戻り動作が押し込み部材65により邪魔さ
れないようにする。なお、上記実施例ではディスク収納
部A内に複数のカートリッジCが待機しており、演奏部
Fでの下部支持枠5と上部支持枠6とが、筐体1内を昇
降し、駆動ユニットHが選択されたカートリッジCに対
向するようになっている。しかし、ディスク収納部Aに
カートリッジCが1個のみ待機するディスク装置の場合
には、下部支持枠と上部支持枠とからなる支持部が筐体
1内に固定して設けられ、この支持部内に駆動ユニット
Hが弾性体24により弾性支持される。この場合の支持
部は筐体1そのものであってもよい。
【0048】また上記実施例では、支持部側の駆動部材
が回転体45であるが、この回転体45が直線軌跡や円
弧軌跡などに沿って摺動する摺動レバーであり、この摺
動レバーにカム部としての第1と第2の駆動部51と5
2が形成されていてもよい。この場合の支持部側に設け
られる動力源は、モータに限られず、摺動レバーを移動
させるソレノイドなどであってもよい。また上部支持枠
6などの支持部側に、モータやソレノイドなどの動力源
により駆動される駆動部材および、この駆動部材に設け
られたピンや突起などのフォロワーが設けられ、駆動ユ
ニットH側に設けられた被駆動部材にカム部が形成さ
れ、支持部側にて駆動されるフォロワーにより駆動ユニ
ットH側の被駆動部材が動作させられて、可動部および
イジェクタが駆動されるようにしてもよい。
【0049】またカム部は実施例のようにカム穴である
必要はなく、カム溝であってもよい。また、上記実施例
では、駆動ユニットHの可動部が、クランプテーブル2
5などを有する下部シャーシ22であるが、カートリッ
ジに収納されていないコンパクトディスクなどが駆動ユ
ニットに装填されるものである場合には、ディスク中央
部をターンテーブルに押し付けるクランパを有するクラ
ンプアームなどが駆動ユニット側での可動部となる。さ
らに上記実施例では、イジェクトローラ43が回動アー
ム41の先部に設けられ、この回動アーム41の回動動
作により、イジェクタ43が第1の位置から第2の位
置、さらに第3の位置へ移動するようになっているが、
例えば上部シャーシ21または下部シャーシ22にて直
線状に移動するレバーなどにイジェクトローラ43が設
けられ、この直線移動によりイジェクトローラ43が第
1の位置から第2の位置、さらに第3の位置へ移動する
ものであってもよい。またイジェクタはイジェクトロー
ラ43である必要はなく、単なるピン、突起、板片など
であってもよい。
【0050】またディスク収納部Aは、筐体1内に固定
された保持枠3,3により形成されているが、複数の記
録媒体が収納されたマガジンが筐体1内に対し着脱自在
に設けられていてもよい。この場合、イジェクタが第1
の位置から第2の位置へ移動するときに、駆動ユニット
H内からディスクなどの記録媒体がマガジン内に戻さ
れ、イジェクタが第2の位置から第3の位置へ移動する
ときに、複数の記録媒体を収納しているマガジンがイジ
ェクタの移動力により待機部から筐体の外部へ排出され
るものにできる。またディスクが1枚のみマガジン(ま
たはカートリッジ)に挿入されているものが筐体の待機
部に挿入され、このマガジン内からディスクが駆動ユニ
ット内に装填されるものである場合には、イジェクタが
第1の位置から第2の位置へ移動するときに、ディスク
が駆動ユニットからマガジン内に戻され、イジェクタが
第3の位置へ移動するときに、マガジンが筐体内の待機
部から外部へ排出されることになる。また記録媒体はミ
ニディスクに限られず、他の光磁気記録方式または光記
録方式のディスク、磁気ディスク、あるいはディスク以
外のものであってもよい。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明では、イジェクタの
移動量を制御するだけで、駆動ユニットから待機部への
記録媒体の戻し動作と、待機部からの排出動作がひとつ
のイジェクタにより可能になる。そのため、待機部へ記
録媒体を戻すための機構と、待機部から記録媒体を排出
する排出機構とを別個に設ける必要がなくなり、装置内
の構造の簡略化と、装置の小型化を実現できるようにな
る。また、記録媒体を駆動できる状態のときに、イジェ
クタがスライダによって拘束されるため、駆動中の記録
媒体にイジェクタが勝手に移動するのを防止できる。
【0052】また、イジェクタを駆動部材に形成された
カム部により駆動する場合には、この駆動部材の移動距
離を制御するだけで、イジェクタを前記第1の位置から
第2の位置、さらに第3の位置へ移動させることが可能
になり、イジェクタの移動量の制御が簡単になる。
【0053】また、同じ駆動部材により、イジェクタの
駆動とともに、駆動ユニットにて記録媒体の保持と開放
を行う可動部の駆動を行うようにすれば、駆動ユニット
にて保持が解除された記録媒体をその直後に直ちに待機
部へ移動させることができる。よって、記録媒体の保持
解除と待機部への戻し動作のタイミングを同期させるこ
とができ、両動作のタイミングが狂うことがなく常に正
確な動作が実現でき、また一連の動作を短時間にて行え
るようになる。
【0054】また複数の待機部に対し駆動ユニットが移
動して選択動作を行うものである場合に、イジェクタが
駆動ユニットに搭載されていれば、この駆動ユニットを
いずれかの待機位置へ対向させ、この位置でイジェクタ
を第3の位置へ移動させることにより、ひとつのイジェ
クタにより複数の待機部に待機しているカートリッジを
選択して排出させることが可能である。すなわち、駆動
ユニットの移動だけで、待機部から排出させたい記録媒
体の選択が可能になり、待機部から記録媒体を排出させ
るための選択機構を別個に設ける必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として、車載用のディスク装
置の機構部分全体を示す斜視図、
【図2】図1に示したディスク装置の支持枠および駆動
部材としての回転体を示す分解斜視図、
【図3】駆動ユニットの各部材を示す分解斜視図、
【図4】図1に示したディスク装置を示すものであり、
カートリッジが駆動ユニットに保持されている状態を示
す平面図、
【図5】カートリッジが待機部から駆動ユニット内に移
送される動作を示す平面図、
【図6】駆動ユニット内のカートリッジが待機部に戻さ
れた状態を示す平面図、
【図7】待機部内のカートリッジが挿入口から排出され
た状態を示す平面図、
【図8】駆動ユニットにて可動部としての下部シャーシ
が保持位置へ移動した状態を示すディスク装置の側面断
面図、
【図9】駆動ユニットにて可動部としての下部シャーシ
が開放位置へ移動した状態を示すディスク装置の側面断
面図、
【図10】図4におけるX−X線の断面図、
【図11】図4におけるXI−XI線の断面図、
【図12】従来のディスク装置の内部構造を示す部分側
面図、
【符号の説明】
A ディスク収納部 B 演奏部移動領域 C カートリッジ D ディスク E1〜E4 ディスク待機部 F 演奏部 G 押し込みユニット H 駆動ユニット Ms,Ma,Mb モータ 1 筐体 2 ノーズ部 2a 挿入口 3 保持枠 3a 保持リブ 3b スリット 5 下部支持枠 6 上部支持枠 6b 第1の逃げ部 6c 第2の逃げ部 10 駆動レバー 16 昇降ベース 21 上部シャーシ 21d 保持ガイド通路 22 可動部としての下部シャーシ 24 弾性体 25 クランプテーブル 26 ヘッド 31 被駆動部材としての駆動スライダ 31c クランク穴 33 軸 34 引っ張りスプリング 35 補助ばね部材 36 第1のフォロワーピン 41 被駆動部材としての回動アーム 43 イジェクトローラ(イジェクタ) 44 第2のフォロワーピン 45 回転体 51 第1の駆動部(カム部) 51a 開放部 52 第2の駆動部(カム部) 52a 開放部 65 押し込み部材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 待機部と、この待機部から移送された記
    録媒体を駆動する駆動ユニットとが設けられた記録媒体
    の駆動装置において、 前記待機部と逆の側であって前記駆動ユニット内への記
    録媒体の導入を許容する第1の位置と、駆動ユニット内
    の記録媒体を前記待機部内に押し戻す第2の位置と、さ
    らに前記待機部の外へ記録媒体を排出する第3の位置と
    の間を移動するイジェクタと、 前記駆動ユニット内で記録媒体を駆動可能な状態に保持
    する保持位置と前記保持を解除する開放位置との間を移
    動する可動部と、一方向へ移動するときに前記可動部を
    前記保持位置に設定し他方向へ移動するときに前記可動
    部を開放位置に設定するスライダと、 が設けられて
    り、 前記イジェクタが前記第1の位置にあるときに、前記一
    方向へ移動した前記スライダによって前記イジェクタが
    拘束され、前記スライダが他方向へ移動するときにイジ
    ェクタに対する前記拘束が解除される ことを特徴とする
    記録媒体の駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動ユニットが筐体内で弾性支持さ
    れて、前記イジェクタと前記スライダが前記駆動ユニッ
    トに搭載され、前記イジェクタと前記スライダを駆動す
    る駆動部材が筐体側に設けられており、前記駆動部材に
    は、前記イジェクタおよび前記スライダを駆動する駆動
    部と、前記イジェクタが第1の位置にあり前記スライダ
    が前記一方向へ移動しているときに、前記イジェクタお
    よび前記スライダに対する拘束を解除する逃げ部が設け
    られている請求項1記載の記録媒体の駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動部材の動作によって、先に前記
    イジェクタが第2の位置から第1の位置へ移動させら
    れ、その後に前記駆動部材の動作によって前記スライダ
    が前記一方向へ向けて駆動される請求項2記載の記録媒
    体の駆動装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体が待機する待機部が複数設けら
    れ、駆動ユニットはいずれかの待機部に対向する位置へ
    移動できるようになっており、且つ前記イジェクタは駆
    動ユニットと共に移動して、いずれかの待機部に有る記
    録媒体を排出できる位置へ至る請求項1ないし3のいず
    れかに記載の記録媒体の駆動装置。
JP04977394A 1994-02-23 1994-02-23 記録媒体の駆動装置 Expired - Fee Related JP3417644B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04977394A JP3417644B2 (ja) 1994-02-23 1994-02-23 記録媒体の駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04977394A JP3417644B2 (ja) 1994-02-23 1994-02-23 記録媒体の駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07235116A JPH07235116A (ja) 1995-09-05
JP3417644B2 true JP3417644B2 (ja) 2003-06-16

Family

ID=12840497

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04977394A Expired - Fee Related JP3417644B2 (ja) 1994-02-23 1994-02-23 記録媒体の駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3417644B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07235116A (ja) 1995-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0518259A2 (en) Apparatus for carrying out recording and/or reproducing signals for disk-shaped recording medium
JP2665130B2 (ja) ディスクプレイヤメカニズム
JPH06259865A (ja) ディスク再生装置
US5280463A (en) Loading and ejecting device for a disk player
JP2003141809A (ja) チェンジャ型ディスク装置
US5671198A (en) Disk system capable of arbitrary insertion and ejection of disks during reproduction and recording operations
JPH11203756A (ja) 記憶媒体ローディング装置
JP3417644B2 (ja) 記録媒体の駆動装置
JP3417643B2 (ja) 記録媒体の駆動装置
JP3417647B2 (ja) 記録媒体の駆動装置
JPH06259864A (ja) ディスク再生装置
US6487159B1 (en) Disc player
JPH06259869A (ja) ディスク再生装置
JP3329138B2 (ja) 光磁気ディスク記録再生装置
JP3457486B2 (ja) ディスクチェンジャー
JP2527225Y2 (ja) マガジン収納式ディスクプレーヤ
JP3810010B2 (ja) ディスク搬送機構
JP2571153B2 (ja) ディスク交換式プレーヤ
JP3481376B2 (ja) ディスク装置
JP3594370B2 (ja) 情報記録ディスクの記録再生装置
JP3166561B2 (ja) 光磁気ディスク記録再生装置
JP2595297Y2 (ja) ディスク装置
JPH06103676A (ja) ディスクプレーヤ
JPH09245410A (ja) マガジン装填式ディスク装置
JPH06259870A (ja) ディスク再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030325

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080411

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090411

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100411

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees