JP3634329B2 - 記録媒体再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は記録媒体交換装置を備えた記録媒体再生装置に係わり、特に、駆動源を兼用することで駆動源を少なくすることができる記録媒体再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、記録媒体交換装置を備えた記録媒体再生装置として、図11に示すように、ディスクが挿入されたマガジンが外部から装置内に装着され、マガジン内のディスクを選択して再生するディスク再生装置があった。
【0003】
このようなディスク再生装置でマガジン内のディスクを交換するときは、マガジンを装置から取出してディスクを交換するが、マガジン内にあったディスクが再生中のときには、再生中のディスクがあった場所に別のデイスクを挿入すると、再生中のディスクをマガジンに戻すときに、ディスク同士が干渉する不具合が起きるので、再生中にはマガジンの取り出しを禁止し、マガジン内のディスクの交換ができないようになっていた。
【0004】
また、高価なマガジンを必要とするため、装置全体のコストが高くなるという問題があった。さらに、装置内のディスクを一枚だけ交換するときにもマガジンを取出さなければならず、ディスク交換動作が面倒となるという問題があった。
【0005】
ディスクチェンジャを備えたディスク再生装置でマガジンを使用しないものとして、特開平4−38673号公報に示されたディスク再生装置の例を図12に示す。図に示すストッカはディスクを載置可能な複数のキャリアを収容しており、任意のキャリアがトレイに引出される高さに合わせるようにストッカ移動手段により昇降される。
【0006】
トレイは図12(a)および(b)に示すロード位置と図12(c)に示すイジェクト位置の間で移動される。図12(a)に示すように、任意のディスクを載置したキャリアがロード位置にあるトレイ上に引出され、さらに、図12(b)に示すように再生手段がディスクをクランプして再生が行われる。
【0007】
キャリアを載置したトレイが図12(a)に示す状態から図12(c)に示す位置に移動すると、トレイ上のキャリアは筐体外に露出し、キャリア上のディスクを交換し、あるいは新しくディスクをキャリアに載せることができる。キャリアを載置したトレイが図12(c)に示す状態から図12(a)に示す位置に移動され、さらに、トレイ上のキャリアがストッカに戻されることにより、ディスク交換やディスクの装置内への挿入が行われる。
【0008】
しかしながら、この種のディスク再生装置では、一方向にキャリアを移送する移送手段によりディスクは再生位置または外部へ移送される。そして、ディスクを載置するキャリアはストッカから再生位置を通過して外部に移送されるため、ディスク再生中ではディスク交換ができないという問題があった。
【0009】
一方、使用者はディスクの再生中に次に再生するディスクを考えることが多く、次に再生したいディスクが装置内にない場合は再生中にディスクの交換またはディスクの追加をしたいという強い要求があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、マガジンを用いることなく、再生中に再生中以外の記録媒体の交換または記録媒体の追加が可能であり、しかも、記録媒体交換や記録媒体ローディングのための駆動機構が簡単な記録媒体再生装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明の記録媒体再生装置は、記録媒体を収容可能なストッカと、記録媒体を再生する再生手段と、記録媒体を前記ストッカ内と筐体外との間で移送させる第1の移送手段と、記録媒体を前記ストッカ内と前記再生手段との間で移送させる第2の移送手段と、前記ストッカと前記第1の移送手段および第2の移送手段とを相対的に位置決めする位置決め手段と、記録媒体を再生位置でクランプするクランプ手段と、前記第1の移送手段およびクランプ手段を駆動する第1のモータと、前記第2の移送手段および位置決め手段を駆動する第2のモータとにより構成されるものである。
【0012】
さらに、この発明の記録媒体再生装置は、記録媒体を収容可能なストッカと、記録媒体を再生する再生手段と、記録媒体を前記ストッカ内と筐体外との間で移送させる第1の移送手段と、記録媒体を前記ストッカ内と前記再生手段との間で移送させる第2の移送手段と、前記ストッカと前記第1の移送手段および第2の移送手段とを相対的に位置決めする位置決め手段と、記録媒体を再生位置でクランプするクランプ手段と、前記第1の移送手段およびクランプ手段を駆動する第1のモータと、前記第2の移送手段および位置決め手段を駆動する第2のモータとを有するとともに、前記第1のモータは前記第2のモータの動力を前記第2の移送手段と位置決め手段とのいずれかと連結させる動力切換え手段を駆動するように構成されるものである。
【0013】
さらに、この発明の記録媒体再生装置は、記録媒体を収容可能なストッカと、記録媒体を再生する再生手段と、記録媒体を前記ストッカ内と筐体外との間で移送させる第1の移送手段と、記録媒体を前記ストッカ内と前記再生手段との間で移送させる第2の移送手段と、前記ストッカと前記第1の移送手段および第2の移送手段とを相対的に位置決めする位置決め手段と、記録媒体を再生位置でクランプするクランプ手段と、前記第1の移送手段およびクランプ手段を駆動する第1のモータと、前記第2の移送手段および位置決め手段を駆動する第2のモータとを有するとともに、前記第1のモータが前記クランプ手段をクランプ状態としているときは、前記第2のモータは前記位置決め手段に連結されており、前記第2のモータが前記第2の移送手段に連結されているときは、前記クランプ手段はアンクランプ状態となるように構成されるものである。
【0014】
【作用】
この発明の記録媒体再生装置によれば、第1のモータは第1の移送手段、および記録媒体クランプ手段を駆動し、第2のモータは第2の移送手段およびストッカと第1の移送手段および第2の移送手段とを相対的に位置決めする位置決め手段を駆動する。このように、1つのモータで多くの駆動手段を駆動させるため、再生中に記録媒体交換を可能とするように多くの移送手段を有しながら、駆動源が少なくなる。
【0015】
さらに、この発明の記録媒体再生装置によれば、第1のモータは第1の移送手段、第2のモータの動力切換え手段および記録媒体クランプ手段を駆動し、第2のモータは第2の移送手段およびストッカと第1の移送手段および第2の移送手段とを相対的に位置決めする位置決め手段を駆動する。このように、1つのモータで多くの駆動手段を駆動させるため、再生中に記録媒体交換を可能とするように多くの移送手段を有しながら、駆動源が少なくなる。
【0016】
さらに、この発明の記録媒体再生装置によれば、第1のモータが記録媒体クランプ手段を記録媒体クランプ状態としているとき、第2のモータをストッカと第1の移送手段および第2の移送手段とを相対的に位置決めする位置決め手段に連結させてストッカと第2の移送手段とを相対的に移動させて交換する記録媒体を選択し、選択した記録媒体のキャリアを第1のモータにより第1の移送手段を介してストッカと装置外との間を移送させ、また、その径路を再生手段を通過しない径路とすることにより、再生中に記録媒体を交換できる。そして、再生中に記録媒体交換を可能とするように多くの移送手段を有しながら、駆動源が少なくなる。
【0017】
【実施例】
この発明の実施例であるディスク再生装置を図面に基づいて説明する。先ず図10を参照して実施例のディスク再生装置の概要を説明する。筐体内に配置されたストッカ21の各段の棚にはディスクを載置可能なキャリア(図10では図示していない)が収納され、任意のキャリアを引出し高さに合わせるため昇降される。
【0018】
第1の移送手段を構成するスライダトレイ31は筐体内と図に示す筐体外の位置との間で移動し、ストッカ21のキャリアを筐体外に露出させ、そのキャリア上のディスクを交換可能とし、あるいは、そのキャリアに追加するディスクを載せることを可能とする。キャリア上のディスクが交換され、あるいはディスクが追加されると、スライダトレイ31はそのディスクをストッカ21内に収納する。
【0019】
第2の移送手段(図10では図示していない)はストッカ21からスライダトレイ31とは異なる高さにおいてストッカ21内のキャリアを引出しディスク再生手段の位置に移送する。そして、そのキャリアに載置されているディスクはディスク再生手段でクランプされて再生される。
【0020】
ディスク位置検出部材26はストッカ21内のキャリアに載置されているディスクの中央孔を挿通するように昇降自在に設けられており、第1の移送手段または第2の移送手段がキャリアをストッカ21から出入するタイミングではそれらキャリアの出入位置より下に位置している。
【0021】
第1の移送手段はキャリアをディスク再生手段と反対側にストッカ21から引出すので、ディスク再生手段がディスクを保持した状態でもディスクを保持していない状態でもストッカ21内のディスク交換またはストッカ21内へのディスクの追加が可能となる。
【0022】
第2のモータは第2の移送手段およびストッカ移動手段を駆動し、第1のモータは第1の移送手段およびディスク再生手段のディスククランプ手段を駆動し、さらに、第2のモータの動力を第2の移送手段およびストッカ移動手段との間で切り換える。
【0023】
次に、図1〜図9を参照して、実施例の詳細を説明する。図1〜図4はこの発明の実施例であるディスク再生装置の各部分を示す分解斜視図である。図1における、X軸の正方向、Y軸の正方向およびZ軸の正方向を以下の説明で夫々後方向、右方向および上方向と称する。なお、図2〜図4における各部品の姿勢は図1のものとの関係において変えていない。
【0024】
図1に示す1はメインシャーシであり、図1〜図4に示す部品全体を支える。右側面シャーシ2はメインシャーシ1の右側面に締着されており、歯車列支持部材3およびガイド板4は右側面シャーシ2に締着されている。歯車列支持部材3に締着された第1のモータ7の回転はベルトおよびアイドラギヤを介してギヤ8に伝えられる。これらの駆動機構は歯車列支持部材3に支持されている。
【0025】
ローディングスライダ9はガイド板4に前後方向摺動自在に支持されており、その下部左側面には図4に示す内歯歯車52の外歯52aと噛合うラック9aを備えており、内歯歯車52により前後方向に駆動される。クランパ支持部材5はメインシャーシ1の後側上面に締着されており、クランパ10を保持している。
【0026】
ストッカカバー6は図2に示すストッカ21の上部を覆うようにメインシャーシ1の前側上面に締着されており、スイッチ作動棒11はストッカカバー6の中央に下方に延びる円筒形状部に上下動自在に支えられている。スイッチSW10は基板を介してスイッチ作動棒11と対向するようにストッカカバー6に固定されている。また、図示しないが、ストッカカバーの裏面には、図2に示すストッカ21の穴21cと対応する位置に係止棒が設けられている。この係止棒の長さはスイッチ作動棒と略同一に形成されている。
【0027】
スイッチ基板12にはスイッチSW2およびSW4〜SW9が取付けられておりメインシャーシ1の底面に固定されている。スイッチ作動スライダ13はメインシャーシ1に左右方向移動自在に支持されており、それに設けられた突部13aはローディングスライダ9の突起9bおよび9cと当接する。ローディングスライダ9が後方すなわちローディング位置に移動するとローディングスライダ9の突起9cがスイッチ作動スライダ13を凸部13aを介して右方向に押しスイッチSW7を作動させ、ローディングスライダ9が前方すなわちキャリア収納位置に移動するとローディングスライダ9の突起9bがスイッチ作動スライダ13を凸部13aを介して左方向に押しスイッチSW8を作動させる。
【0028】
図2に示すキャリア20は大径ディスク用凹部20eまたは小径ディスク用凹部20fによりディスクを位置決めして載置可能であり、ストッカ21の内壁に設けられた溝21a,21a…に支えられてストッカ21内に6個収納される。ストッカ21に固着された板バネ24はキャリア20の凹み20gと係合し、キャリア20を軽く位置決めする。キャリア20はそのフック係合切欠き20bが図3に示すキャリア引出し部材36のフック36aと係合する。従って、キャリア20は、キャリア引出し部材36によりストッカ21と筐体外との間を移動することができる。
【0029】
また、キャリア20のフック係合切欠き20aは図3に示すローディングフック40のフック40aと係合する。よって、キャリア20は、ローディングフック40によりストッカ21と再生位置との間を移動することができる。キャリア引出し部材36およびその駆動機構は第1の移送手段を構成し、ローディングフック40およびその駆動機構は第2の移送手段を構成する。
【0030】
ストッカ21の軸21b,21bはメインシャーシ1に設けられた縦方向の溝1a,1aに係合している。また、ストッカ21の下側に締着される前プレート22および後プレート23に夫々立設された軸22a,22aおよび23aはストッカ昇降スライダ25の階段状溝25c,25c…と係合する。
【0031】
ストッカ昇降スライダ25の長穴25eはメインシャーシ1のガイド棒1cに、また、溝25b,25bはメインシャーシ上の軸(図示しない)に挿通されている。このためストッカ昇降スライダ25は左右方向摺動自在に、メインシャーシ1に支持されている。なお、このストッカ昇降スライダ25の駆動は、ラック25aと噛合うギヤ56(図4に示す)により行われる。ストッカ昇降スライダ25が移動することによりストッカ21が昇降される。ストッカ昇降スライダ25およびその駆動機構によりストッカ移動手段が構成されている。
【0032】
ディスク位置検出部材26はその棒状突起26aおよび26bの部分に設けられた中空部が図1に示すメインシャーシ1のガイド棒1cおよび1dと係合し、上下動自在となっている。メインシャーシ1とディスク位置検出部材26の間に挟み込まれた圧縮コイルバネ27はディスク位置検出部材26を上方向に付勢しており、図4に示すアーム58の先端に形成された凹部はディスク位置検出部材26の棒状突起26aの基端部を係止している。アーム58はディスク位置検出部材26を上下動させるがディスク位置検出部材26が上昇するとスイッチ作動棒11を介してスイッチSW10を作動させる。なお、棒状突起26aはストッカ21内のディスク中央穴を挿通し、棒状突起26bはストッカ21内のキャリア20の穴20cを挿通する。なお、この穴20cはキャリア20における大径ディスク用凹部20eより外側に形成されている。また、ストッカ21には、ストッカ21内のキャリア20の穴20cと対応する位置に穴21cが設けられている。
【0033】
スイッチ作動アーム28は穴28aを介してメインシャーシ1の軸1gに回動自在に支持されており、その右側端部はスイッチSW6と当接する。また、突起28bはストッカ昇降スライダ25の穴25d,25d…に入り込み穴25dが通過する毎にスイッチ作動アーム28が揺動する。スイッチSW6は穴25dが通過する毎にオンオフする。なお穴25dと穴25dとの間のピッチはキャリア20を1段昇降させる移動距離と一致している。
【0034】
スイッチ作動アーム29は軸29aを介してメインシャーシ1の底面中央部やや右寄のボス1hに回動自在に支持されており、その後方下端部はスイッチSW9と当接する。また、その突起29bはキャリア引出し部材36で引出される段に対応されており、該位置にあるキャリア20の後端部と当接している。よって、スイッチ作動アーム29は、キャリア20がストッカから引き出された時、もしくは、戻された時に回動する。スイッチSW9はキャリア引出し部材36によりキャリア20がストッカ21内に戻されたことを検出する。あるいは、キャリア引出し部材36により引出される段のキャリアの有無を検出する。後プレート23の舌片23bはストッカ21が最下位置に移動したときスイッチSW2を作動させる。ストッカ21が最下位置に移動したきのストッカ位置を0とし、ストッカ21を上昇させているとき、スイッチSW6のオンオフ毎にストッカ位置をアップカウントし、ストッカ21を下降させているとき、スイッチSW6のオンオフ毎にストッカ位置をダウンカウントすることにより制御回路はストッカ21の位置を記憶できる。
【0035】
図3に示すスイッチ保持部材38はその下面に形成されたコ字形状の凸部38bが図1に示す右側面シャーシ2の前方のコ字形状の凹部2dに嵌まり込むようにして右側面シャーシ2に締着されている。スライダトレイ31はメインシャーシ1とスイッチ保持部材38により前後方向移動自在に支持されている。すなわち、スイッチ保持部材38の凸部38aがスライダトレイ31の右側面に設けられた溝(図3において隠れており図示していない)と係合し、また、メインシャーシ1の左側面の凸部1jがスライダトレイ31の左側面に設けられた溝(図3において隠れており図示していない)と係合している。
【0036】
スライダトレイ31とストッカ21との位置関係は図5および図6に示している。図5はスライダトレイ31がキャリア20をストッカ21内に戻した状態を示し、図6はキャリア20を筐体外に引出した状態を示す。図に示すように、スライダトレイ31はストッカ21を左右から挟むように形成されまた配置されるので、スライダトレイ31は左右に長い支持部を形成し、安定して前後方向摺動自在に支持され、また、後述するようにメインスライダ34およびキャリア引出し部材36を安定して支持できる。しかも、スライダトレイ31が筐体内に収納された時、スライダトレイ31がストッカ21を囲うように構成されているので、狭いスペースでスライダトレイ31のストロークを大きくすることができ、キャリア20を長い距離引出すことができる。
【0037】
スイッチ保持部材38に締着されたスイッチSW3の作動片は、スライダトレイ31が筐体内に収納されている時、または筐体外への移動ストローク(前方向への移動ストローク)の途中ではスライダトレイ31の右側面に押されているがスライダトレイ31の筐体外への移動ストロークの終端ではスライダトレイ31の後端傾斜部31cがスイッチSW3の作動片と対向するようになり作動片の押圧が解除される。すなわち、スイッチSW3はスライダトレイ31のオープン位置で作動し、スライダトレイ31のオープン位置を検出する。
【0038】
ガイドプレート33はスライダトレイ31の下面に締着されている。ガイドプレート33とスライダトレイ31は、メインスライダ34およびキャリア引出し部材36を挟みこむようにしてこれらの部材を前後方向移動自在に支持する。
【0039】
メインスライダ34の下面前後方向に設けられたラック34aは図1に示したギヤ8と噛合っており、メインスライダ34は第1のモータ7が正逆回転することにより前後方向に移動される。メインスライダ34はスライダトレイ31およびキャリア引出し部材36を移動させ、また、図4、図5および図6に示すギヤ62を回転させる。
【0040】
すなわち、キャリア引出し部材36に回動自在に支持された回動部材37の軸37aはスライダトレイ31のJ形溝31aに係合し、また、メインスライダ34の凹み34cと係合可能となっている。メインスライダ34が後方に移動しているときは、軸37aはJ形溝31aの右方突出部と係合し、凹み34cと係合していないのでメインスライダ34はキャリア引出し部材36を駆動しない。
【0041】
一方、メインスライダ34が前方に移動すると、凹み34cが軸37aを引き込んで、軸37aはJ形溝31aの直線部と係合するようになり、キャリア引出し部材36が駆動される。
【0042】
スライダトレイ31に回動自在に支持された回動部材35の軸35aは図1に示す右側面シャーシ2のJ形溝2aに係合し、また、メインスライダ34の凹み34dと係合可能となっている。メインスライダ34が後方に移動しているときは、軸35aはJ形溝2aの右方突出部と係合し、凹み34dと係合していないのでメインスライダ34はスライダトレイ31を駆動しない。
【0043】
一方、メインスライダ34が前方に移動すると、凹み34dが軸35aを引き込んで、軸35aはJ形溝2aの直線部と係合するようになり、スライダトレイ31が駆動される。
【0044】
メインスライダ34が前方に移動するとき、まずキャリア引出し部材36を前方に移動し、次に、スライダトレイ31をキャリア引出し部材36と共に前方に移動するようになる。キャリア引出し部材36が前方に移動するとき、ストッカ21内のキャリア20を前方に引出し、その先端をスライダトレイ31に締着された下プレート32の舌片32a,32aに載せる。
【0045】
なお、舌片32a,32aはスライダトレイ31が筐体内に収納された状態では、メインシャーシ1の枠上面1eに設けられた凹み1f,1fに嵌まり込んでおり、ストッカ21内のキャリア20に近接している。このようにして、キャリア20が引出されると、キャリア20の先端の凹み20d,20dがスライダトレイ31の突起31b,31bと係合し、キャリア20の先端の左右方向位置が決められる。なお、キャリア20の後方はメインシャーシ1の枠上面1eで支えられ、また、枠上面1eの左右両側の垂直面でキャリア20の左右方向位置が決められる。
【0046】
メインスライダ34は前記した通り、スライダトレイ31を筐体内に引込んだ後、さらに後方へ移動することができる。そして、この様にさらに後方へ移動されたメインスライダ34は、図4、図5および図6に示すギヤ62を回転させる。図5はメインスライダ34がギヤ62を回転させ始める状態を示している。メインスライダ34が後方に移動すると、その後端がギヤ62の突起62aを押してギヤ62が回転する。そしてギヤ62がメインスライダ34のラック34bと噛合うようになるがギヤ62とメインスライダ34の位置関係は一定しており、スムーズに噛合い状態となる。
【0047】
ローディングフック支持部材39はその穴39cおよび39dが右側面シャーシ2の軸2bおよび2cに嵌合するようにして右側面シャーシ2の後部上面に締着されている。回動部材41はローディングフック40に回動自在に支持されており、その軸41aはローディングフック支持部材39のL形溝39aと係合し、軸41bは図1に示すローディングスライダ9の傾斜溝9dと係合する。よって、ローデイングフック40は、ローディングフック支持部材39とローディングスライダ9とにより前後方向移動自在に支持されている。
【0048】
図8にローディングスライダ9がローデイングフック40を駆動する状態を示す。図8(a)はローデイングフック40の駆動途中を示しており、このとき、軸41a(軸41bに隠れた部分にある)はL形溝39aの水平部と係合しており、回動部材41は回動せず、ローデイングフック40はローディングスライダ9と一体となって動く。図8(b)は軸41aがL形溝39aの水平部後端と係合した状態を示し、図8(c)はローディングスライダ9が移動ストローク終端まで移動した状態を示す。ローディングスライダ9が図8(b)に示す位置から図8(c)に示す位置まで移動する間回動部材41が回動し、ローデイングフック40は殆ど移動せず、ローディングスライダ9がバウンドして、移動位置がばらつく場合にもローデイングフック40の停止位置は安定する。
【0049】
ローデイングフック40が後方に移動すると、ストッカ21内のキャリア20はローデイングフック40により引出され、図1に示すクランパ支持部材5のガイド溝5aと図3に示すローディングフック支持部材39のガイド溝39bに案内されて、図4〜図6に示すターンテーブル70aの真上すなわちローディング位置に移送される。このように、キャリア20はメインシャーシ1に固定された部材にガイドされるので移送中に振動することなく、また、ガイド部に確実に引き込まれる。
【0050】
キャリア引出し部材36およびローディングフック40は共にストッカ21からキャリア20を引出すが、それらは図7に示すように高さがキャリアの1段分ずれており、キャリア20を引張り合うことはない。
【0051】
図4に示す原動歯車51、内歯歯車52およびキャリア歯車54は軸1hに回転自在に支持されている。軸1hの下端および上端は図1に示すメインシャーシ1の穴1kおよびメインシャーシ1に締着される保持部材55の穴55aに夫々支持されている。なお、保持部材55はその穴55aがメインシャーシ1の穴1kと対応するように締着される。キャリア歯車54の軸に回転自在に支持された遊星歯車53,53は内歯歯車52の内歯52bと原動歯車51に形成された太陽歯車51bに噛合う。これらの歯車は遊星歯車機構を構成している。
【0052】
図1に示すメインシャーシ1のボス1mに固定された第2のモータ50が駆動する減速機構は原動歯車51の大歯車51aと噛合っており、第2のモータ50は原動歯車51を回転駆動する。原動歯車51の回転は内歯歯車52が停止されているときはキャリア歯車54に伝えられ、キャリア歯車54が停止されているときは内歯歯車52に伝えられる。
【0053】
内歯歯車52の外歯52aは先に説明したようにローディングスライダ9のラック9aと噛合っており、ローディングスライダ9を駆動する。キャリア歯車54はメインシャーシ1および保持部材55挟まれるようにして回転自在に支持されたギヤ56および57を介してストッカ昇降スライダ25のラック25aと連結されておりストッカ昇降スライダ25を駆動する。
【0054】
軸61は図1に示すメインシャーシ1の底面に設けられた穴1pと図3に示すローディングフック支持部材39のやや後部左側下面に設けられた穴とに嵌合して支持されている。そして、軸61はカムギヤ63とギヤ62を回転自在に支持している。カムギヤ63の突起63aはギヤ62の凹み62bと嵌合しており、カムギヤ63とギヤ62は一体に回転する。ギヤ62は先に説明したようにメインスライダ34により回転される。
【0055】
ディスク位置検出部材作動スライダ59は前後方向に延びる複数の長穴を介して保持部材55の上側に前後方向摺動自在に支持されており、引張りコイルバネ72により前方向に付勢されている。ディスク位置検出部材作動スライダ59は、それに設けられたカムフォロア部59bがカムギヤ63の突起63aと係合し、カムギヤ63により前後方向に駆動される。そしてその下面に設けられたカム形状の突起59aが保持部材55に回動自在に支持されたアーム58の縁と係合しアーム58を回動させる。
【0056】
すなわち、メインスライダ34は図2に示すディスク位置検出部材26を昇降させるが、キャリア20がストッカ21に出入中でないときに、ディスク位置検出部材26を上昇させる。例えば、8cmディスクがずれた状態でキャリア20がストッカ21に収納された場合は、ずれたディスクによりディスク位置検出部材26の上昇が妨げられスイッチSW10が動作しないので、ディスクずれやキャリアずれ等が検出できる。
【0057】
なお、ディスク位置検出部材26はキャリア引出し部材36およびローディングフック40にそれぞれ係止されているキャリア20に対応する昇降ストロークを有するように形成されている。つまり、ディスク位置検出部材26の昇降ストロークはキャリアの2段分に相当するのである。
【0058】
ディスク位置検出部材26が上昇している時は、棒状突起26aおよび26bが、ストッカ内のディスクの中央孔およびキャリア20の穴20cにそれぞれ挿通する。この際、棒状突起26aは、スイッチ作動棒11に当接しスイッチSW10を動作させ、棒状突起26bはストッカカバー裏面の係止棒に当接する。
【0059】
一方、ストッカ21が上昇されており、ローデイングフック40よりも上側の位置にキャリアが存在する状況がある。この場合、ディスク位置検出部材26の昇降ストロークの関係上、ローディングフック40よりも上側のディスクの中央孔には棒状突起26aが、キャリア20の穴20cには棒状突起26bがそれぞれ挿通されないこととなる。しかし、このような状況では、該ローデイングフックよりも上側のディスク中央孔にはスイッチ作動棒11が、キヤリア20の穴20cにはスッカカバー裏面の係止棒がそれぞれ挿通されることとなる。したがって、ストッカ21の位置にかかわらず、ディスク位置検出部材26が上昇している場合に振動が加わっても、キャリア20およびキヤリアに載置されたディスクがずれることはない。
【0060】
ディスク位置検出部材26が下降した場合には、キャリア引出し部材36およびローディングフック40によりストッカ21内のキャリア20をそれぞれの方向に引き出すことができる。なお、ディスク位置検出部材26が下降している場合に、装置に振動等が加わっても、キャリア引出し部材36およびローディングフック40が棒状突起26bが存在しない位置のキヤリア20にそれぞれ係止されているため、それらのキヤリア20がずれることはない。
【0061】
ディスク位置検出部材26の棒状突起26aおよび26bの先端にテーパを設ければディスク位置検出部材26が上昇するとき、ディスクあるいはキャリアの小さい位置ずれが修正できる。そして、ストッカを昇降させるときローディングフック40またはキャリア引出し部材36がキャリアと接触する不具合を防止できる。
【0062】
ブレーキ部材60はメインシャーシ1と保持部材55に挟まれるようにして前後方向摺動自在に支持されており、それに設けられたカムフォロア部60aがカムギヤ63のカム63bと係合し、カムギヤ63により前後方向に駆動される。そしてそれに設けられた突起60bはキャリア歯車54を係止し、突起60cは内歯歯車52を係止する。先に説明したように、キャリア歯車54が係止されているときは内歯歯車52が回転駆動され、内歯歯車52が係止されているときはキャリア歯車54が駆動されるので、メインスライダ34の動きにより第2のモータ50の動力伝達先が切換えられる。ブレーキ部材60とその駆動機構および遊星歯車機構により動力切換え手段が構成されている。
【0063】
カムギヤ63はメインシャーシ1のやや後部右側に回転自在に支持されたギヤ64と噛合い、ギヤ64はさらに、メインシャーシ1の軸1nに回転自在に支持された回転部材65に設けられた歯65aと噛合っている。回転部材65の軸65cはメインシャーシ1の後部に摺動自在に支持されたスライダ71のJ形溝71aと係合している。J形溝71aの円弧部の半径は軸65cの回転半径と一致しており、回動部材65の回転中はスライダ71は移動または停止する。
【0064】
昇降部材69の軸69a,69a…はメインシャーシ1の縦方向のガイド溝1b,1b…およびスライダ71の斜めの昇降ガイド溝71b,71b…と係合している。よって、昇降部材69はメインスライダ34によりギヤ62〜スライダ71を介して昇降される。メカニズムシャーシ70はバネおよびダンパーを介して昇降部材69に取付けられている。
【0065】
メカニズムシャーシ70にはディスクモータが固定されており、ディスクモータの回転軸にはターンテーブル70aが固着されている。光ピツクアップ70bはターンテーブル70aに保持されたディスクの半径方向に送られるようにメカニズムシャーシ70に取付けられている。光ピツクアップ70bがターンテーブル70aから最も離れた位置のホームポジションで図示していないスイッチSW1が作動し、光ピックアップのホームポジションが検出される。
【0066】
メカニズムシャーシ70が上昇してターンテーブル70aが上昇するとキャリア20上のディスクがターンテーブル70aとクランパ10によりクランプされてディスクモータで回転駆動される。ディスクが回転している間に光ピックアップ70bはディスク半径方向に送られてディスクに記録された信号を再生する。メカニズムシャーシ70に取付けられた部材、クランパ10およびメカニズムシャーシ70の駆動機構により再生手段が構成されている。
【0067】
レバー66および67は回転部材65に近接する位置で、夫々の穴66aおよび67aがメインシャーシ1の軸(図示せず)と嵌合しメインシャーシ1に回動自在に支持されており、引張りコイルバネ68に付勢されその後端が回転部材65のカム65bに圧接されている。レバー66および67の先端は夫々スイッチSW4およびSW5と当接する。
【0068】
レバー66および67は回転部材65の回転に従って、穴66aおよび67aと嵌合する軸回りに揺動する。そして、レバー66および67は夫々SW4およびSW5を作動させる。スイッチSW4はメカニズムシャーシ70の上昇した時または下降を始める直前でオンとなり、スイッチSW5はメカニズムシャーシ70が下降した時または上昇を始める直前でオンとなる。
【0069】
図9のチャートは上記各部材の作動タイミングを示す。図(a)〜(h)の横軸はメインスライダストロークであり同一に目盛られている。メインスライダ移動始点Aはメインスライダが再前進位置であることを示し、メインスライダ移動終点Bはメインスライダが最後退位置であることを示している。
【0070】
図(b)および(c)は夫々スライダトレイ31およびキャリア20の移動期間を示す。スライダトレイ31の移動終点Cはキャリア20の移動終点Dより早い。図(d)はディスク位置検出部材26の昇降の状態を示している。図(e)はターンテーブルの昇降の状態を示している。ターンテーブルの上昇位置のG点は先に説明したようにスイッチSW4で検出される。図(f)はカムギヤ63の回転の状態を示している。図(g)は遊星歯車機構の部材の回転可能状態を示している。H点以前でキャリアが回転可能であり、J点以降で内歯歯車が回転可能となる。
【0071】
図(h)はストッカ昇降およびローディングスライダの移動状態を示している。キャリア回転限界H点以前でストッカは昇降される。また、ローディングスライダはディスク位置検出部材26が下降したF点以降で駆動される。
【0072】
次に、上記構成のディスク再生装置の作用を説明する。装置は上記各スイッチSW1〜SW10の動作および筐体の前面パネルに設けられた図示していなキーの操作に従って、制御回路により制御される。初期状態では図5に示すように、キャリア引出し部材36とローディングフック40がストッカ21内のキャリア20,20と係止した状態となっている。また、メインスライダ34はギヤ62から離れる直前の位置にありギヤ62は上から見て時計方向に回動している。
【0073】
そして、ターンテーブル70aは上昇した状態にある。また、ストッカ21は最下位置ある。さらに、ブレーキ部材60は後方向に移動されており突起60cは内歯歯車52と噛合ってこれを停止させている。(この時スイッチSW2、SW4およびSW8はオンとなっており、スイッチSW5およびSW7はオフとなっている。)よって、第2のモータ50はキャリア歯車54のみを回転させることができる。従って、第2のモータにより、ストッカ昇降スライダ25が移動され、図2に示すストッカ21が昇降される。
【0074】
この状態ではストッカ21を昇降させて再生するディスクのキャリアの高さをローディングフック40に合わせて再生するディスクを選択することができる。すなわち、第2のモータによりストッカ21を上昇させ、スイッチSW6のオンオフによりストッカ位置を記憶する制御回路のカウンタを0からアップカウントすることにより、再生するディスクのキャリアの高さをローディングフック40に合わせることができる。また、ディスク交換をするキャリア20の高さをキャリア引出し部材36に合わせることもできる。
【0075】
最初にディスク交換について説明する。ディスク交換は上記の初期状態において行うことができるが、ローディングフック40がキャリア20をターンテーブル70aの上に移動させた再生状態においても行うことができる。(この時スイッチSW7はオンとなりスイッチSW8はオンとなっている。)すなわち、前述の通り、メインスライダ34が図5に示す位置にある時は、ターンテーブル70aが上昇している状態であるが、ターンテーブル70aが上昇する前にいずれかのキャリア20がローディングフック40によりターンテーブル70a上に移送されておれば、そのキャリア20上のディスクはターンテーブル70aとクランパ10で保持されて再生状態となっている。そして、メインスライダ34が図5に示す位置から前方(図示下方)に移動してもブレーキ部材60の状態は変化せずギヤ52が回転されることはないため再生状態に変化はない。
【0076】
第2のモータ50によりストッカ昇降スライダ25を移動しストッカ21を昇降してディスク交換をするキャリア20の高さをキャリア引出し部材36に合わせた後、メインスライダ34が第1のモータ7により前方向に送られる。
【0077】
メインスライダ34移動行程の初期の段階では図3に示す回動部材35は上から見て時計方向に回動しており、その軸35aは図1に示す右側面シャーシ2のJ形溝2aのスライダトレイ31の移動方向と直角方向の部分と係合しているので回動部材35の軸35aの前後方向の動きが阻止され、回動部材35を支持するスライダトレイ31は動かない。
【0078】
キャリア引出し部材36も同様にメインスライダ34の前進行程の初期には動かない。メインスライダ34の前進行程の途中において、図3に示す回動部材37がメインスライダ34の凹み34cに案内されて回動し回動部材37の軸37aがJ形溝31aの直線部に入り込みキャリア引出し部材36が前方向に駆動される。キャリア20が送られて前端部分が下プレート31の舌片32a,32aに乗せられスライダトレイ31に支持される。
【0079】
メインスライダ34がさらに移動すると、メインスライダ34の凹み34dが軸35aと係合し回動部材35を反時計方向に回動させる。すると、軸35aはJ形溝2aのスライダトレイ31の移動方向に延びる部分と係合しスライダトレイ31が移動可能となると共に凹み34dで軸35aが押されてスライダトレイ31は前方向すなわち筐体から突出方向に移動する。
【0080】
すなわち、スライダトレイ31は図5に示す位置から図6に示す位置に移動する。この時スイッチSW3はオフとなる。図6に示す状態ではスライダトレイ31は筐体から突出しており、キャリア20もキャリア引出し部材36によりスライダトレイ31と一体となるように引出されている。図6に示す状態でキャリア20上のディスクを交換し、あるいはキャリア20上にディスクを載置することができる。
【0081】
キャリア20のストッカ21への収納はモータ7を逆転させることにより行われる。このとき軸35aはJ形溝2aに案内されて、回動部材35は時計方向に回動する。従って、スライダトレイ31を後退させた(スイッチSW4がオンとなることにより検出される。)後メインスライダ34はさらに後退できる。ストッカを昇降させてキャリアを選択し、選択されたキャリアを筐体外に突出させてディスクを交換することを繰り返せば全てのキャリアのディスクを交換することができる。
【0082】
次に、初期状態から任意のキャリアのディスクを再生する動作について説明する。図5に示す初期状態でストッカを昇降させて再生するディスクのキャリア20をローディングフック40に合わせた後、第1のモータ7によりメインスライダ34を後退させると、ギヤ62の歯はラック34bと噛合うようになりギヤ62およびカムギヤ63は反時計方向に回動される。
【0083】
すると、ターンテーブル71aは上昇位置から降下しブレーキ部材60は前進しキャリア歯車54が停止される。(このことは、スイッチSW5がオンとなることにより検出される。)カムギヤ63が図9(f)のD点からB点まで回転する間に図9(d)に示すように、ディスク位置検出部材26は一旦上昇した後降下している。
【0084】
そして内歯歯車52が第2のモータ50で回転されるようになりローディングスライダ9は後方向に送られる。キャリア20はローディングフック40を介してローディングスライダ9によりターンテーブル70a上に移動される。(その状態はスイッチSW7がオンとなることにより検出される。)
その後メインスライダ34は第1のモータ7の前とは逆方向の回転によりギヤ62から離れる直前まで前方(図5に示す位置)に送られターンテーブル70aが上昇してディスクをクランプして再生状態となる。(この状態はスイッチSW4がオンとなることで検出される。)この状態では第1のモータ7はメインスライダ34を移動させる状態となっており、先に説明したようにディスクの交換ができる。すなわち、この装置では再生中にディスクを交換することが可能である。
【0085】
ディスク再生終了後にディスクをストッカ21に戻す動作はディスクをターンテーブルに装着した時と逆方向に第1のモータ7および第2のモータ50を回転させることにより行われる。すなわち、先ず、第1のモータ7によりメインスライダ34を図9に示すD点からB点まで移動させ、(メインスライダ34は図5に示す位置から後退する。この状態はスイッチSW5がオンとなることで検出される。)その後第2のモータ50によりローディングスライダ9を再生位置から図5に示す位置まで前進させてキャリア20をストッカ21内に収納する。この状態では図5に示す初期状態となっている。(この状態はスイッチSW8がオンとなることで検出される。)なお、再生中のディスクのキャリアの位置は制御回路により記憶されており再生後ディスクは元の位置に戻されるように制御される。
【0086】
上記のようにして、ディスクの再生あるいはストッカ内のディスクの交換が行われるが、スライダトレイ31を筐体外から筐体内に移動したとき、すなわち、キャリア20が筐体外からストッカ21に収納された後、メインスライダ34は図9に示すG点まで移動される。(このことはスイッチSW4がオンとなることで検出される。)このようにメインスライダ34を移動させることにより、ディスク位置検出部材26は上昇するがディスク位置検出部材26がディスクまたはキャリア20の位置ずれによりこれらの部材で上昇が阻止された場合はスイッチSW10が作動しない。そのときはスライダトレイ31を筐体外に移動させる。そしてディスクの位置ずれを修正した後にスライダトレイ31を筐体内に移動させることができる。
【0087】
キャリア20を再生位置からストッカ21内に戻したときも、同様にディスク位置検出部材26を上昇させ、ディスクまたはキャリア20の位置ずれがある場合は戻されたキャリア20を筐体外に排出する。この場合はストッカ21をキャリアの1段分だけ下降させて排出するキャリアの高さをキャリア引出し部材36の高さに合せた後メインスライダ33が筐体外に移動される。
【0088】
また、ディスク再生やデイスク交換が終了して装置を停止させるときは、ディスク位置検出部材26を上昇させ、また、ストッカ21を降下させてディスク位置検出部材26をストッカ内の全てのディスクおよびキャリアに挿通させる。このようにすることにより、装置を移動させる等してストッカ21内のディスクおよびキャリアに力が加わるときにもキャリアやディスクの位置ずれが発生しない。
【0089】
【発明の効果】
この発明の記録媒体再生装置によれば、第1のモータは第1の移送手段、および記録媒体クランプ手段を駆動し、第2のモータは第2の移送手段およびストッカと第1の移送手段および第2の移送手段とを相対的に位置決めする位置決め手段を駆動する。このように、1つのモータで多くの駆動手段を駆動させるため、再生中に記録媒体交換を可能とするように多くの移送手段を有しながら、駆動源が少なくなる。
【0090】
さらに、この発明の記録媒体再生装置によれば、第1のモータは第1の移送手段、第2のモータの動力切換え手段および記録媒体クランプ手段を駆動し、第2のモータは第2の移送手段およびストッカと第1の移送手段および第2の移送手段とを相対的に位置決めする位置決め手段を駆動する。このように、1つのモータで多くの駆動手段を駆動させるため、再生中に記録媒体交換を可能とするように多くの移送手段を有しながら、駆動源が少なくなる。
【0091】
さらに、この発明の記録媒体再生装置によれば、第1のモータが記録媒体クランプ手段を記録媒体クランプ状態としているとき、第2のモータをストッカと第1の移送手段および第2の移送手段とを相対的に位置決めする位置決め手段に連結させてストッカと第2の移送手段とを相対的に移動させて交換する記録媒体を選択し、選択した記録媒体のキャリアを第1のモータにより第1の移送手段を介してストッカと装置外との間を移送させ、また、その径路を再生手段を通過しない径路とすることにより、再生中に記録媒体を交換できる。そして、再生中に記録媒体交換を可能とするように多くの移送手段を有しながら、駆動源が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例であるディスク再生装置の部分を示す分解斜視図である。
【図2】この発明の実施例であるディスク再生装置の部分を示す分解斜視図である。
【図3】この発明の実施例であるディスク再生装置の部分を示す分解斜視図である。
【図4】この発明の実施例であるディスク再生装置の部分を示す分解斜視図である。
【図5】この発明の実施例であるディスク再生装置の部分を示す平面図である。
【図6】この発明の実施例であるディスク再生装置の部分を示す平面図である。
【図7】この発明の実施例であるディスク再生装置の部分を示す概略側面図である。
【図8】この発明の実施例であるディスク再生装置の部分を示す側面図である。
【図9】この発明の実施例であるディスク再生装置の作用を示すチャートである
【図10】この発明の実施例であるディスク再生装置の概略を示す構成図である。
【図11】従来の例を示す概略図である。
【図12】従来の他の例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 メインシャーシ、1a,1b ガイド溝、1c,1d ガイド棒、1e 枠上面、1f 凹み
2 右側面シャーシ、2a J形溝
3 歯車列支持部材
4 ガイド板
5 クランパ支持部材、5a ガイド溝
6 ストッカカバー
7 第1のモータ
8 ギヤ
9 ローディングスライダ、9a ラック、9b,9c 突起、9d 傾斜溝
10 クランパ
11 スイッチ作動棒
12 スイッチ基板
13 スイッチ作動スライダ、13a凸部
20 キャリア 20a,20b フック係合切欠き、20c 穴
20d 凹み、20e 大径ディスク用凹部、20f 小径ディスク用凹部
20g 凹み
21 ストッカ、21a 溝、21b 軸
22 前プレート、22a 軸
23 後プレート、23a 軸、23b 舌片
24 板バネ
25 ストッカ昇降スライダ、25a ラック、25b 溝、25c 階段状溝、25d 穴
26 ディスク位置検出部材、26a,26b 棒状突起
27 圧縮コイルバネ
28 スイッチ作動アーム、28a 穴、28b 突起
29 スイッチ作動アーム、29a軸、29b 突起
31 スライダトレイ、31a J形溝、31b 突起
32 下プレート、32a 舌片
33 ガイドプレート
34 メインスライダ、34a,34b ラック、34c,34d 凹み
35 回動部材、35a 軸
36 キャリア引出し部材、36a フック
37 回動部材、37a 軸
38 スイッチ保持部材
39 ローディングフック支持部材、39a L型溝、39b ガイド溝
40 ローディングフック、40a フック
41 回動部材、41a,41b 軸
50 第2のモータ
51 原動歯車、51a 大歯車、51b 太陽歯車
52 内歯歯車、52a 外歯、52b 内歯
53 遊星歯車
54 キャリア歯車
55 保持部材
56,57 ギヤ
58 アーム
59 ディスク位置検出部材作動スライダ、59a 突起、59b カムフォロア部
60 ブレーキ部材、60a カムフォロア部、60b,60c 突起
61 軸
62 ギヤ、62a 突起、62b 凹み
63 カムギヤ、63a 突起、63b カム
64 ギヤ
65 回転部材、65a 歯、65b カム、65c 軸
66,67 レバー
68 引張りコイルバネ
69 昇降部材、69a 軸
70 メカニズムシャーシ、70a ターンテーブル、70b 光ピックアップ
71 スライダ、71a J形溝、71b 昇降ガイド溝
72 引張りコイルバネ
SW2〜SW10 スイッチ

Claims (3)

  1. 記録媒体を収容可能なストッカと、記録媒体を再生する再生手段と、記録媒体を前記ストッカ内と筐体外との間で移送させる第1の移送手段と、記録媒体を前記ストッカ内と前記再生手段との間で移送させる第2の移送手段と、前記ストッカと前記第1の移送手段および第2の移送手段とを相対的に位置決めする位置決め手段と、記録媒体を再生位置でクランプするクランプ手段と、前記第1の移送手段およびクランプ手段を駆動する第1のモータと、前記第2の移送手段および位置決め手段を駆動する第2のモータとにより構成されることを特徴とする記録媒体再生装置。
  2. 記録媒体を収容可能なストッカと、記録媒体を再生する再生手段と、記録媒体を前記ストッカ内と筐体外との間で移送させる第1の移送手段と、記録媒体を前記ストッカ内と前記再生手段との間で移送させる第2の移送手段と、前記ストッカと前記第1の移送手段および第2の移送手段とを相対的に位置決めする位置決め手段と、記録媒体を再生位置でクランプするクランプ手段と、前記第1の移送手段およびクランプ手段を駆動する第1のモータと、前記第2の移送手段および位置決め手段を駆動する第2のモータとを有するとともに、前記第1のモータは前記第2のモータの動力を前記第2の移送手段と位置決め手段とのいずれかと連結させる動力切換え手段を駆動するように構成されることを特徴とする記録媒体再生装置。
  3. 記録媒体を収容可能なストッカと、記録媒体を再生する再生手段と、記録媒体を前記ストッカ内と筐体外との間で移送させる第1の移送手段と、記録媒体を前記ストッカ内と前記再生手段との間で移送させる第2の移送手段と、前記ストッカと前記第1の移送手段および第2の移送手段とを相対的に位置決めする位置決め手段と、記録媒体を再生位置でクランプするクランプ手段と、前記第1の移送手段およびクランプ手段を駆動する第1のモータと、前記第2の移送手段および位置決め手段を駆動する第2のモータとを有するとともに、前記第1のモータが前記クランプ手段をクランプ状態としているときは、前記第2のモータは前記位置決め手段に連結されており、前記第2のモータが前記第2の移送手段に連結されているときは、前記クランプ手段はアンクランプ状態となるように構成されることを特徴とする記録媒体再生装置。
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