JP3660976B2 - マルチディスクプレーヤのディスククランプ機構 - Google Patents

マルチディスクプレーヤのディスククランプ機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は複数のディスクを収納し、任意のディスクを選択して再生するマルチディスクプレーヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディスクを複数枚収容し、その中から任意のディスクを選択して再生するいわゆるマルチディスクプレーヤが知られている。このようなマルチディスクプレーヤとして、従来、複数枚のディスクを収容したマガジンを装置本体に装着し、マガジン内のディスクを選択して再生するマガジン方式マルチディスクプレーヤがあった。
【0003】
また、回転可能なテーブル上に複数のディスクを載置し、テーブルを回転してディスクを選択し再生するいわゆるカローセル方式のマルチディスクプレーヤがあった。
【0004】
さらに、装置内のストッカにディスクをトレイに乗せた状態で収容し、任意のディスクを再生するときは、選択したディスクをトレイと共に再生ユニットに移送して再生し、ストッカ内のディスクを交換するときは、トレイとディスクをスライドテーブルに乗せて装置外に排出するバンク方式のマルチディスクプレーヤがあった。
【0005】
前述のマガジン方式マルチディスクプレーヤやバンク方式のマルチディスクプレーヤにおけるディスククランプ機構は上下動する再生ユニットに設けられたモータにより駆動されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したマガジン方式マルチディスクプレーヤは、マガジンの製造に高いコストが掛り製造コストが高くなるとい問題があった。また、1枚のディスクを交換する場合にもマガジンを装置から取り出さなければならず、操作性が悪いという欠点があった。
【0007】
また、カローセル方式のマルチディスクプレーヤはディスクを平面上に並べて収容するためディスクの収容枚数が5枚程度に限られるという問題があった。さらに、装置が大型となると共に、装置の前方にテーブルを突出させるためのスペースが必要となるという問題があった。
【0008】
バンク方式のマルチディスクプレーヤは、ストッカ、トレイ、スライドテーブル等の部品が必要であり、部品点数が多くなるため、製造コストが高くなるという問題があった。
【0009】
また、前記ディスククランプ機構はクランプ動作を行うためのモータを上下動する再生ユニットに取り付けるため必要スペースが大きくなり、製造コストが高くなるという問題があった。クランプ動作を行うためのモータを固定した位置に設けるものもあったが、上下動する再生ユニットに動力を伝えるために、上下に長い円筒ギヤや円筒カムが必要となり、やはり必要スペースが大きくなり、製造コストが高くなるという問題があった。再生ユニットを固定してディスクを上下に移動させる搬送手段を設けたものもあるが、ディスク搬送手段の機構が複雑となり、製造コストが高くかかるという問題があった。
【0010】
この発明の目的は、ディスクを上下方向に重ねるように収容し、再生手段を再生するディスクの高さに応じて昇降させるマルチディスクプレーヤにおいて、省スペース化が達成され、製造コストの安いディスククランプ機構を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明のディスククランプ機構は、ディスクを上下方向に重ねるように収容し、再生手段を再生するディスクの高さに応じて昇降させるマルチディスクプレーヤにおいて、再生手段と共に昇降するカム従動部を通過させる縦溝とディスク収容枚数より少なくない分岐溝からなるカム溝を有するクランプスライダを備え、クランプスライダの水平移動により前記分岐溝がカム従動部を動かすことによりディスクをクランプするように構成したものである。このような構成により、クランプスライダを駆動する駆動源すなわち、クランプ機構の駆動源を固定することができ、機構が簡素化される。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明の実施例であるマルチディスクプレーヤを図面に基づいて説明する。先ず図1を参照して実施例のマルチディスクプレーヤの動作の概要を説明する。図1におけるディスクトレイ2、2…は図4に詳しく形状が示されているごとく上面にディスクを載置する凹みが設けられており、水平方向に移動自在に支持されている。ディスクトレイ2は第1位置であるディスク収納位置と、装置外の第2位置と、ディスク再生位置である第3位置との間で移送される。図1において第1位置、第2位置および第3位置は夫々実線、点線および鎖線で示している。
ディスクトレイ2はトップギヤ4とディスクトレイ2のラック2bとの噛合いにより第1位置と第2位置との間を移送される。トップギヤ4は図4に示すようにトリガ突起を有し、昇降することにより任意のディスクトレイ2のラック2bと噛合う位置に移動される。トップギヤ4とその駆動機構により第1移送手段が形成され、トップギヤ4の昇降機構により第1選択手段が形成されている。
【0013】
トラバースユニット34はディスクモータにより回転されるターンテーブル34aおよび光ピックアップを備えており、ディスクトレイ2、2…の各高さに対応する位置に位置決めされるように昇降される。ローディングフック46はトラバースユニット34の昇降機構により昇降されトラバースユニット34の位置と対応するディスクトレイ2の凹み2cと係合する。ローディングフック46はさらに水平方向に駆動され、係合したディスクトレイ2を第1位置と第3位置との間で移送する。
【0014】
トラバースユニット34は位置決めされた位置で僅かに上昇され、ディスクトレイ2上のディスクをターンテーブル34aで持上げてクランプし再生状態となる。トラバースユニット34により再生手段が構成され、ローディングフック46の水平方向の駆動手段により第2移送手段が構成される。また、トラバースユニット34の昇降機構により第2選択手段が構成される。
【0015】
次に、上記の各手段やクランプ手段等の構成を図2〜図4により説明する。図に示すXYZの方向は各図において共通である。X方向が前方向すなわちディスクトレイ2が筐体から突出する方向である。また、各図において接続される中心線は同一の符号が付されている。同一部材を2か所に描いた場合には一方の部材の符号を括弧で示している。
【0016】
図2に示すメインシャーシ1は装置全体を支持する。図4に示すディスクトレイ2、2…は図3に示すレール左1a、1a…およびレール右1bによりX方向に移動自在に支持されている。レール左1a、1a…およびレール右1bは上面ガイド1cと共にメインシャーシ1に締着されている。ディスクトレイ2に設けられたストッパ2aにより筐体からの突出方向の位置が規制される。図4に示す板ばね部材3はメインシャーシ1に対して固定されておりディスクトレイ2を所定の位置に安定させる。
【0017】
図4に示すトップギヤ4はディスクトレイ2の内面に設けられたラック2bと噛合いディスクトレイ2を第1位置と第2位置との間で移送する。トップギヤ4の軸4aは図4に示すブラケット板1fの穴を挿通しており、トップギヤ4はブラケット板1fにより昇降自在に支持されている。
【0018】
なお、ブラケット板1fはレール左1a、1a…およびレール右1bの下側でメインシャーシ1に締着されている。トップギヤ4の軸4aは圧縮コイルばね5および係合部材6を挿通しボトムギヤ7が下端に締着されている。トップギヤ4は圧縮コイルばね5により下方向に付勢されている。
【0019】
係合部材6の軸6a、6aはセレクトアーム8の上側に位置しており、セレクトアーム8が回動することによりトップギヤ4が昇降される。セレクトアーム8はメインシャーシ1に設けられた軸受1e、1eにより回動自在に支持されている。セレクトアーム8の軸8aはメインシャーシ1に回転自在に支持されたメインカム9の下面に設けられた階段状のカム面と当接する。すなわち、トップギヤ4はメインカム9の回転により昇降される。なお、メインカム9はブラケット板1fの下側で回転自在にメインシャーシ1に支持されている。
【0020】
階段状のカム面の段数はディスクトレイ2の収容数+2段であり、トップギヤ4は各ディスクトレイ2のラック2bと噛合う位置およびディスクトレイ2から下方に外れた位置およびディスクトレイ2から上方に外れた位置(軸4aが全てのディスクトレイ2の穴2dを挿通する位置であり出荷されるときの位置)に位置決めされる。
【0021】
メインカム9は図4に示すモータ10、プーリ11、ベルト12、ウォームギヤ14およびヘリカルギヤ16により回転駆動される。モータ10およびヘリカルギヤ16を支持する軸15はメインシャーシ1およびブラケット板1fに支持され、ウォームギヤ14を支持する軸13はブラケット板1fに支持されている。
【0022】
ベルト12はモータ10の回転軸に固着されたプーリ11とウォームギヤ14のプーリ部との間に掛けられており、ウォームギヤ14とヘリカルギヤ16は噛合いさらにヘリカルギヤ16の小歯車はメインカム9の外周面に形成されたギヤと噛合っている。これらのメインカム9の回転駆動機構は第2駆動手段を構成している。
【0023】
メインカム9の回動位置はメインカム9の突起により作動されホームポジションを検出するマイクロスイッチS2およびメインカム9の環状リブに設けられたスリットを検出する光センサP1により検出され、メインカム9の回転はこれらの信号により制御される。マイクロスイッチS2および光センサP1は図2に示すプリント基板57に取り付けられており、プリント基板57はメインシャーシ1の底面に締着されている。
【0024】
トップギヤ4は図2に示すモータ18、プーリ19、ベルト20、ギヤ付きプーリ22、太陽歯車24、遊星歯車26、内歯歯車27および図4に示すファイナルギヤ29およびファイナルギヤ29と位相合わせされて噛合ったボトムギヤ7により回転駆動される。モータ18、ギヤ付きプーリ22を支持する軸21、太陽歯車24、内歯歯車27を支持する軸23はメインシャーシ1に支持され、ファイナルギヤ29はメインシャーシ1に設けられた軸に支持されている。
【0025】
ベルト20はモータ18の回転軸に固着されたプーリ19とギヤ付きプーリ22の間に掛けられており、ギヤ付きプーリ22は太陽歯車24の大歯車と噛合い太陽歯車24の小歯車はキャリア歯車25に回転自在に支持された遊星歯車26、26と噛合っている。遊星歯車26、26はまた内歯歯車27の内歯と噛合い内歯歯車27の外歯は図4に示すファイナルギヤ29と噛合いファイナルギヤ29はボトムギヤ7と噛合っている。
【0026】
キャリア歯車25はアイドラギヤ28と噛合いアイドラギヤ28はリフトスライダ31のラック31aと噛合っている。アイドラギヤ28はメインシャーシ1に回転自在に支持され、リフトスライダ31はメインシャーシ1に摺動自在に支持されている。太陽歯車24、キャリア歯車25、遊星歯車26および内歯歯車27は遊星歯車機構を構成しており、キャリア歯車25と内歯歯車27の一方の回転が規制されると他方が太陽歯車24により回転される。
【0027】
上記モータ18および遊星歯車への動力伝達系、遊星歯車機構およびそれと噛合う歯車およびラックは第1駆動手段を構成している。遊星歯車機構の動力伝達の切換えは図4に示す切換えレバー30により行われる。切換えレバー30はメインシャーシ1に回動自在に支持されており、切換えレバー30に立設された軸30aはメインカム9の下面に設けられたカム溝と係合している。
【0028】
切換えレバー30の一端30bはファイナルギヤ29と係止可能であり、切換えレバー30の他端30cはリフトスライダ31の直線カム31cと係止可能となっている。メインカム9の回動位置により遊星歯車機構がファイナルギヤ29とリフトスライダ31のいずれか一方を駆動する。
【0029】
リフトスライダ31は図3に示すトラバースユニット34およびホルダ32を昇降させる。ホルダ32はフレーム33の軸33a、33aを回動自在に支持している。トラバースユニット34の−X方向の端部はインシュレータ35、35を介してホルダ32のボス32b、32bに支持されている。
【0030】
トラバースユニット34の+X方向の端部はインシュレータ36、36およびコイルばね37、37を介してフレーム33のボス33c、33cに支持されている。トラバースユニット34はインシュレータを介して支持されているのでホルダ32やフレーム33の振動が伝えられない。
【0031】
ホルダ32に立設された軸32a、32a…はリフトスライダ31の階段状ガイド溝31b、31bとメインシャーシ1に固定されたホルダガイド1dの縦溝と係合している。ホルダ32は各ディスクトレイ2、2…の高さと対応する位置にリフトスライダ31により位置決めされる。リフトスライダ31の位置はリフトスライダ31の直線カム31cで駆動されるレバー42、42およびマイクロスイッチS5およびS6で検出される。
【0032】
図3に示すクランパブラケット38はホルダ32に締着されている。クランパー39、永久磁石40およびヨーク41は一体となってクランパブラケット38に遊嵌している。トラバースユニット34がフレーム33により上方向に回動されると、ターンテーブル34aはディスクと共にディスクの上に位置しているクランパ39を持上げクランパー39、永久磁石40およびヨーク41はクランパブラケット38と非接触状態となる。この状態で永久磁石40はターンテーブル34aを吸着してディスクがテーンテーブル34aにクランプされる。
【0033】
フレーム33は図2に示すクランプスライダ47により回動される。クランプスライダ47はメインシャーシ1に摺動自在に支持されており、クランプスライダ47に立設された軸47bはメインカム9の下面に設けられたカム溝と係合している。
【0034】
フレーム33に立設された軸33bはクランプスライダ47のカム溝47aと係合している。カム溝47aは3方向に分岐しており、ホルダ32と共に昇降するフレーム33のいずれの位置においてもクランプスライダ47はフレーム33およびトラバースユニット34を回動させる。クランパー39、永久磁石40、ヨーク41、クランパブラケット38、フレーム33、クランプスライダ47およびその駆動機構によりクランプ手段が構成されている。
【0035】
図5にクランプスライダ47とフレーム33に立設された軸33bとの位置関係が示されている。図5(a)および(b)はフレーム33が上昇位置にある状態を示しており、このとき上段のディスクトレイ2が再生位置に送られ、その後、クランプスライダ47が水平に移動されることによりディスクがクランプされる。図5(c)および(d)はフレーム33が中間位置にある状態を示しており、このとき中間位置のディスクトレイ2が再生位置に送られ、その後、クランプスライダ47が水平に移動されることによりディスクがクランプされる。図5(e)および(f)はフレーム33が下降位置にある状態を示しており、このとき下段のディスクトレイ2が再生位置に送られ、その後、クランプスライダ47が水平に移動されることによりディスクがクランプされる。
【0036】
ディスクトレイ2、2…は図3に示すローディングフック46により収納位置である第1位置と再生位置である第3位置との間で移送される。ローディングフック46の凸部46aはディスクトレイ2、2…の凹み2cと係合し、ローディングフック46の穴46bにはローディングスライダ45の凸部45aが挿通している。
【0037】
ローディングフック46はホルダ32のレール32cと係合しており、ホルダ32と共に昇降する。ホルダ32が昇降するとき、ローディングフック46は第1位置にあるディスクトレイ2の凹部2cと係合する位置にありホルダ32の上下方向の位置決めがされたときいずれかのディスクトレイ2と係合する。
【0038】
ローディングスライダ45はレール左1aにX方向摺動自在に支持され、ローディングスライダ45に設けられたラック45bと噛合うファイナルギヤ43によりX方向に送られる。ファイナルギヤ43はトリガギヤが設けられており、メインカム9の回転に伴いメインカム9の外周に設けられたギヤと噛合い回転するようになる。
【0039】
ファイナルギヤ43の下部にカムが形成されており、そのカムと圧接するねじりコイルばね44はファイナルギヤ43の停止位置従ってディスクトレイ2の停止位置を所定の位置に安定させる。このようなローディングフック46の昇降機構により第2選択手段が構成され、ローディングフック46の水平方向駆動機構により第2移送手段が構成されている。
【0040】
図4に示すスライダ48、49および50はブラケット板1fにX方向摺動自在に支持されている。また、レバー54はブラケット板1fに回動自在に支持されている。さらに、ドア駆動レバー51はメインシャーシ1に対して回動自在に支持され、ドア駆動レバー51のギヤ51aはスライダ50のラック50aと噛合っている。
【0041】
ディスクガイド55は収納位置にあるディスクの中心穴と一致する位置に配置され、圧縮コイルばね56をメインシャーシ1と共に挟むようにしてメインシャーシ1に上下動自在に支持されている。レバー54の先端はディスクガイド55の軸55aを係止しており、圧縮コイルばね56により上側に付勢されている。スライダ48は引張りコイルばね52により+X方向に付勢されている。スライダ48と49は引張りコイルばね53により互いに引合うように付勢されている。
【0042】
スライダ48の突起48bはレバー54の突起54aと当接し、スライダ48が−X方向に駆動されたときレバー54を下方向に回動させディスクガイド55を降下させる。図7(a)および(b)にディスクガイド55が上昇している状態が示されており、図7(c)および(d)にディスクガイド55が下降した状態が示されている。
【0043】
図6にも詳しく示すように、スライダ48の軸48aはメインカム9の上面に設けられたカム溝9aと当接しスライダ48はメインカム9により−X方向に駆動される。なお、メインカム9のカム溝9aはスライダ48の−X方向の移動を妨げない。
【0044】
スライダ49の軸49aはファイナルギヤ29の上面に設けられたカム溝29aと係合し、スライダ49はファイナルギヤ29の回転によりX方向に駆動される。スライダ49が−X方向に移動するときはスライダ48および50も−X方向に移動する。すなわち、メインカム9およびファイナルギヤ29は互いに独立してディスクガイド55を降下させることができる。図6(a)はメインカム9によりディスクガイド55が降下されたときの状態を示し、図6(b)はファイナルギヤ29によりディスクガイド55が降下されたときの状態を示している。図6(c)はメインカム9およびファイナルギヤ29のいずれもディスクガイド55を降下させる位置にない状態を示している。
【0045】
ファイナルギヤ29がディスクガイド55を降下させるときはスライダ50がドア駆動レバー51を回動させ、図示していないディスクトレイの出入口に設けられたドアを開く。
【0046】
ディスクガイド55はディスクトレイが再生位置または筐体外から収納位置に戻されたときは上昇するがディスクトレイ上のディスク位置がずれてディスクガイド55の上昇が妨げられると、レバー54の上方に配置されたマイクロスイッチS4が作動しないことによりディスク位置ずれが検出される。ファイナルギヤ29の突起で作動される位置に配置されたマイクロスイッチS3はディスクトレイ2が筐体外に突出したことを検出する。
【0047】
なお、上記したモータやマイクロスイッチの他にトラバースユニット34に取り付けられたディスクモータ、光ピックアップ送りモータおよび光ピックアップのホームポジション検出用のマイクロスイッチS1がある。ディスクモータは回転軸にはターンテーブル34aが固着されておりディスクを回転させる。制御装置は各マイクロスイッチや光センサおよび操作パネルのキーからの信号に基づき各モータの回転を制御する。
【0048】
図8、図9、図10は夫々メインカム9、ファイナルギヤ29およびキャリア歯車25の回転角度に対する各部材の作動状態を示している。図8(h)に示すように、メインカム9のホームポジションはマイクロスイッチS2により検出される。図8(a)に示すように、メインカム9の回転角度が大きくなる途中において、ローディングすなわちディスクトレイの収納位置から再生位置への移送が行われる。なお、メインカム9のホームポジションの位置を回転角度0としているがメインカム9は正逆転される。図9、10の場合も同様である。図8(c)に示すようにメインカム9の回転初期および終期の段階でクランプ動作が行われる。但し、回転初期の段階ではトラバースユニット上にディスクがないのでディスクがクランプされることはない。
【0049】
図8(d)および(e)にメインカム9の回転初期および終期の段階でディスクガイド55が上昇し、マイクロスイッチSW4が作動していることが示されている。なお、ディスクガイド55は前述のようにファイナルギヤ29によっても昇降されるため、図8(d)に示すUPの範囲でもファイナルギヤ29によってディスクガイド55が下降される場合がある。
【0050】
図8(f)および(g)にメインカム9の回転初期および終期の段階でトップギヤ4が昇降され、光センサP1が作動する状態が示されている。図における1〜3の数字はトップギヤ4の上昇段数を示す。1〜3段はディスクトレイ2の対応する段数を示す。
【0051】
図8(b)に示すように、トップギヤ4の下降が終了し、ディスクトレイ2の再生位置への移送が開始される前の段階で切換えレバー30はモータ18の回転をキャリア歯車25に伝えるように動力伝達先を切換える。
【0052】
図8(i)に示すようにトップギヤ4が各段のディスクトレイ2と対応する位置にあるときのみにディスクトレイ2のオープン(筐体外への移送)が許可されるようになっている。
【0053】
図9はファイナルギヤ29の回転に伴う状態変化を示す。ファイナルギヤ29の回転初期および終期は夫々マイクロスイッチS4(トレイクローズSW)およびマイクロスイッチSW3(トレイオープンSW)により検出される。ファイナルギヤ29の回転に伴いディスクトレイは筐体外へ移送(オープン)されるがその前にディスクガイド55が降下されドアが開かれる。ファイナルギヤ29を逆転させることにより、ディスクトレイが筐体内へ移送され、その後ドアが閉じられまたディスクガイド55が上昇される。
【0054】
図8および図9に示すようにディスクトレイが収納位置に移送されるとディスクガイド55が上昇し、マイクロスイッチS4が作動するようになっているが、そのときディスクガイド55の上昇がディスクの位置ずれで妨げられるとマイクロスイッチS4が作動しない。その場合はディスクトレイをオープンして位置ずれを修正できるようにする。
【0055】
図10はキャリア歯車25の回転に伴う状態変化を示す。図に示すようにキャリア歯車25の回転に伴いトラバースユニット(TU)が昇降される。図における1〜3の数字はトラバースユニット34およびローディングフック46の上昇段数すなわちディスクトレイ2の対応する段数を示す。マイクロスイッチSW5およびSW6の信号の状態によりトラバースユニットの昇降位置を検出することができる。
【0056】
次に、図11により上記マルチディスクプレーヤのイニシャライズ動作を説明する。電源が投入されると、ステップS1において、ピックアップがホームポジションにあるか否かが判断されホームポジションにない場合にはピックアップをホームポジションに送る。
【0057】
次に、ステップS2において、ディスクトレイはクローズされているか否かが判断されクローズされていない場合にはモータ18を駆動しディスクトレイをクローズする。この場合ディスクトレイがオープンされた状態で電源が切られているのでトップギヤ4はオープンされたディスクトレイと噛合っている。
【0058】
次に、ステップS3において、メインカム9がホームポジションにあるか否かが判断されホームポジションにない場合にはモータ10を駆動しメインカム9がホームポジションとなるまで回転させる。
【0059】
次に、ステップS4において、トラバースユニットがホームポジション(最下位置)にあるか否かが判断され、ホームポジションにない場合は先ずモータ10を駆動しメインカム9の位置を検出する光センサP1のカウント数が−1となる位置(図8参照)としてモータ18の動力伝達先をキャリア歯車25に切換える。そして、モータ18を駆動してトラバースユニットをホームポジションとする。トラバースユニットのホームポジションはマイクロスイッチSW5およびSW6がONとなることにより検出される。
【0060】
次に、ステップS5において、モータ10を駆動しメインカム9がホームポジションとなるまで回転させる。このようにして電源投入時のイニシャライズ動作が行われる。
【0061】
イニシャライズ動作終了後は、キー操作で指定した任意の段のディスクトレイ上のディスクの演奏または交換を行うことができる。例えばキー操作により2段目のディスクトレイのディスクの演奏が指示された場合、モータ10を駆動してメインカム9の位置を検出する光センサP1のカウント数が−1となる位置としてモータ18の動力伝達先をキャリア歯車25に切換える。そして、モータ18を駆動してトラバースユニットの位置を2段目のディスクトレイに合わせる。次に、モータ10を駆動して2段目のディスクトレイを再生位置に移送してさらにクランプして再生状態とする。
【0062】
図8に示すように、ディスクがローディングされクランプされた状態でオープンするディスクトレイの選択が可能である。また、この状態でモータ18の回転はファイナルギヤ29に伝えられる。従って、再生中にも任意のディスクトレイをオープンさせてディスクの交換を行うことができる。なお、ディスクが再生位置から収納位置に移送された状態でも任意のディスクトレイをオープンさせてディスクの交換を行うことができることは図8から明らかである。
【0063】
【発明の効果】
この発明のマルチディスクプレーヤのディスククランプ機構によると、リフトスライダを駆動する駆動源すなわち、クランプ機構の駆動源を固定することができ、機構が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例であるマルチディスクプレーヤの動作説明図である。
【図2】この発明の実施例であるマルチディスクプレーヤの部分を示す分解斜視図である。
【図3】同マルチディスクプレーヤの他の部分を示す分解斜視図である。
【図4】同マルチディスクプレーヤのさらに他の部分を示す分解斜視図である。
【図5】図5(a)、(c)および(e)は同マルチディスクプレーヤの作用を説明するための概略部分正面図、図5(b)、(d)および(f)は概略部分側面図である。
【図6】同マルチディスクプレーヤの作用を説明するための概略部分平面図である。
【図7】図7(b)および(d)は同マルチディスクプレーヤの作用を説明するための概略部分正面図、図7(a)および(c)は概略部分側面図である。
【図8】同マルチディスクプレーヤのメインカム(9)の動作を示すタイムチャートである。
【図9】同マルチディスクプレーヤのファイナルギヤ(29)の動作を示すタイムチャートである。
【図10】同マルチディスクプレーヤのキャリア歯車(25)の動作を示すタイムチャートである。
【図11】同マルチディスクプレーヤのイニシャライズ動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 メインシャーシ、1a レール左、1b レール右、1c 上面ガイド
1d ホルダーガイド、1e 軸受、1f ブラケット板
2 ディスクトレイ、2a ストッパ、2b ラック、2c 凹み、2d 穴
3 板ばね部材
4 トップギヤ、4a 軸
5 圧縮コイルばね
6 係合部材
7 ボトムギヤ
8 セレクトアーム、8a 軸
9 メインカム、9a カム溝
10 モータ
11 プーリ
12 ベルト
13 軸
14 ウォームギヤ
15 軸
16 ヘリカルギヤ
18 モータ
19 プーリ
20 ベルト
21 軸
22 ギヤ付きプーリ
23 軸
24 太陽歯車
25 キャリア歯車
26 遊星歯車
27 内歯歯車
28 アイドラギヤ
29 ファイナルギヤ、29a カム溝
30 切換えレバー
31 リフトスライダ、31a ラック、31b ガイド溝、31c 直線カム
32 ホルダ、32a 軸、32b ボス
33 フレーム、33a、33b 軸、33c ボス
34 トラバースユニット、34a ターンテーブル
35、36 インシュレータ
37 コイルばね
38 クランパーブラケット
39 クランパー
40 永久磁石
41 ヨーク
42 レバー
43 ファイナルギヤ
44 捩りコイルばね
45 ローディングスライダ、45a 凸部、45b ラック
46 ローディングフック、46a 凸部、46b 軸
47 クランプスライダ、47a カム溝、47b 軸
48 スライダ、48a 軸、48b 突起
49 スライダ、49a 軸
50 スラライダ、50a ラック
51 ドア駆動レバー、51a ギヤ
52、53 引張りコイルばね
54 レバー、54a 突起
55 ディスクガイド、55a 軸
56 圧縮コイルばね
57 プリント基板
S2、S3、S4、S5、S6 マイクロスイッチ
P1 光センサ

Claims (1)

  1. ディスクを上下方向に重ねるように収容し、再生手段を再生するディスクの高さに応じて昇降させるマルチディスクプレーヤにおいて、再生手段と共に昇降するカム従動部を通過させる縦溝とディスク収容枚数より少なくない分岐溝からなるカム溝を有するクランプスライダを備え、クランプスライダの水平移動により前記分岐溝がカム従動部を動かすことによりディスクをクランプするように構成したディスククランプ機構。
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